JP2008098305A - インダクタンス素子 - Google Patents
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Abstract
【課題】既存のインダクタンス素子に対して少々の構成を追加することで容易に製造することのできるインダクタンス素子を提供すること。
【解決手段】インダクタンス素子14aは、トロイダル形状の磁気コア15をリング状の絶縁性ケース16に組み込んでなる組込体に対して被覆導線17,18を巻回して形成したインダクタンス主部と、該インダクタンス主部を少なくとも部分的に覆う絶縁体22aと、絶縁体22a上に巻回された線状導体23aとを備えている。ここで、被覆導線17,18、絶縁体22a及び線状導体23aはキャパシタを構成している。
【選択図】図1
【解決手段】インダクタンス素子14aは、トロイダル形状の磁気コア15をリング状の絶縁性ケース16に組み込んでなる組込体に対して被覆導線17,18を巻回して形成したインダクタンス主部と、該インダクタンス主部を少なくとも部分的に覆う絶縁体22aと、絶縁体22a上に巻回された線状導体23aとを備えている。ここで、被覆導線17,18、絶縁体22a及び線状導体23aはキャパシタを構成している。
【選択図】図1
Description
本発明は、主として交流線(ACライン)等においてノイズフィルタとして用いられるインダクタンス素子に関する。
インダクタンス素子が高周波領域にて用いられる際にコイルの線間容量がノイズ抑制に与える悪影響を排除するために、磁気コアを接地すると共に接地された磁気コアに被覆導線を直接巻回することでコイルを形成する技術が提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
これに対して、被覆導線における被覆の耐電圧などを問題とし、接地導体を形成された磁気コア上に、誘電体及び近接導体を順に形成し、更にその上に被覆導線を巻回することにより、磁気コアと被覆導線とを離し、それによって信頼性を高めたものも提案されている(特許文献3参照)。
しかしながら、上述した特許文献1乃至特許文献3に開示された技術は、いずれも特殊な構成を有するものであり、汎用性が低い上、既に製造されてしまったインダクタンス素子には適用することができない。
そこで、本発明は、既存のインダクタンス素子に対して少々の構成を追加することで容易に製造することのできるインダクタンス素子を提供することを目的とする。
本発明は、上述した課題を解決するための手段として、磁気コア及びコイルを有するインダクタンス主部と、該インダクタンス主部を少なくとも部分的に覆う絶縁体と、該絶縁体上に巻回された線状導体とを備え、前記コイル、前記絶縁体、前記線状導体はキャパシタを構成している、インダクタンス素子を提供する。
本発明によれば、既存のインダクタンス素子に対して絶縁物を設けて、更に絶縁物の上から線状導体を巻回することにより、コイルを構成する被覆導線間に発生する線間容量をキャンセルしうるだけの大きな容量を有するキャパシタを追加することができる。
また、インダクタンス素子に付加されるキャパシタの容量は、線状導体の巻回数によって調整可能であり、様々な状況に柔軟に対応することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。以下に説明する実施の形態におけるインダクタンス素子は、コモンモード用のものであり、被覆導線を2本備えて構成したものであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、被覆導線を1本のみ用いたノーマルモード用のインダクタンス素子にも適用可能である。
図1及び図2に示されるように、本発明の実施の形態によるインダクタンス素子14aは、トロイダル形状の磁気コア15と、磁気コア15の外周表面を覆うリング状の絶縁性ケース16と、絶縁性ケース16に磁気コア15を組み込んでなる組込体に被覆導線17,18を巻回して形成したコイルとからなるインダクタンス主部を備えている。
ここで、被覆導線17,18は、例えば、ウレタン線又はエナメル線からなる。尚、被覆導線17,18のリード部分は、実際には等間隔に引き出されるものであるが、図1においては、理解を容易にするために幾分間隔をずらして示してある。
更に、本実施の形態におけるインダクタンス素子14aは、インダクタンス主部、特に、コイルを少なくとも部分的に覆う絶縁体22aと、絶縁体22a上に巻回された線状導体23aを備えている。
本実施の形態における絶縁体22aは、絶縁テープである。既存のインダクタンス主部に対しても容易に巻きつけることができる。絶縁テープに代えて、例えば、樹脂を塗布するなど他の手法を用いても良い。また、本実施の形態においては、絶縁物22aが被覆導線18を部分的に覆っている例について説明したが、被覆導線17及び18の全面が絶縁物22aにより覆われている方が好ましい。
本実施の形態における線状導体23aは、ショートリング防止のため、絶縁被覆されている。特に、本実施の形態における線状導体23aは絶縁被覆された銅線であり、その一端はグランド端子21aとして実使用時には接地される。
なお、導体23aを被覆導線17,18と重複させる個所や面積等は、被覆導線17,18の巻回数(ターン数),太さ,長さや、磁気コア15の大きさ,材料特性等により適宜変更することが可能である。
図3及び図4を参照すると、線状導体の巻回の仕方やグランド端子の引き出し方についての変形例が示されている。図3に示される例においては、ほぼ全体に亘って被覆導線17,18を絶縁体22b1及び22b2により覆い、更に絶縁体22b1及び22b2上に1本の線状導体23bを巻回している。線状導体23bの一端はグランド端子21bとして使用される。図4に示される例においては、ほぼ全面に亘って被覆導線17,18を絶縁体22c1及び22c2により覆い、更に絶縁体22c1及び22c2上にそれぞれ線状導体23c1及び23c2を巻回している。線状導体23c1及び23c2のそれぞれの一端は、グランド端子21c1,21c2として使用される。図示された例において、線状導体23c1及び23c2のそれぞれの他端は、互いに接続されていないが、これらを接続することとしても良い。
本発明は、例えば、ノイズフィルタやノイズフィルタを備えたスイッチング電源装置に適用することができる。
14a,14b,14c インダクタンス素子
15 磁気コア
16 絶縁性ケース
17,18 被覆導線
21a,21b,21c1,21c2 グランド端子
22a,22b1,22b2,22c1,22c2 絶縁体
23a,23b,23c1,23c2 線状導体
15 磁気コア
16 絶縁性ケース
17,18 被覆導線
21a,21b,21c1,21c2 グランド端子
22a,22b1,22b2,22c1,22c2 絶縁体
23a,23b,23c1,23c2 線状導体
Claims (6)
- 磁気コア及びコイルを有するインダクタンス主部と、該インダクタンス主部を少なくとも部分的に覆う絶縁体と、該絶縁体上に巻回された線状導体とを備え、前記コイル、前記絶縁体、前記線状導体はキャパシタを構成している、インダクタンス素子。
- 前記インダクタンス主部は、前記磁気コアの外周を覆う絶縁性ケースを備えており、前記コイルは、前記磁気コアを前記絶縁性ケースに組み込んでなる組込体に対して被覆導線を巻回してなる、請求項1記載のインダクタンス素子。
- 前記絶縁物は、前記インダクタンス主部に含まれる前記コイルの全面を覆っている、請求項1又は請求項2記載のインダクタンス素子。
- 前記線状導体の一端は、グランド端子として機能する、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のインダクタンス素子。
- 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のインダクタンス素子を備えたフィルタ回路。
- 請求項5記載のフィルタ回路を備えたスイッチング電源装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2006276886A JP2008098305A (ja) | 2006-10-10 | 2006-10-10 | インダクタンス素子 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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JP2008098305A true JP2008098305A (ja) | 2008-04-24 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020009900A (ja) * | 2018-07-09 | 2020-01-16 | 株式会社トーキン | ノイズフィルター及びノイズフィルターの製造方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5540739Y2 (ja) * | 1974-12-04 | 1980-09-24 | ||
JPH0758572A (ja) * | 1993-08-18 | 1995-03-03 | Takeshi Ikeda | ノイズ・フィルタ |
JP2004235709A (ja) * | 2003-01-28 | 2004-08-19 | Hioki Ee Corp | 分布定数型フィルタ素子 |
-
2006
- 2006-10-10 JP JP2006276886A patent/JP2008098305A/ja active Pending
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JP7049201B2 (ja) | 2018-07-09 | 2022-04-06 | 株式会社トーキン | ノイズフィルター及びノイズフィルターの製造方法 |
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