JPH0758572A - ノイズ・フィルタ - Google Patents
ノイズ・フィルタInfo
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- JPH0758572A JPH0758572A JP22397193A JP22397193A JPH0758572A JP H0758572 A JPH0758572 A JP H0758572A JP 22397193 A JP22397193 A JP 22397193A JP 22397193 A JP22397193 A JP 22397193A JP H0758572 A JPH0758572 A JP H0758572A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 大量生産に適し、極めて小型で、優れたノイ
ズ阻止特性を有するノイズ・フィルタを得ること。 【構成】 絶縁基板21の表面に、外側コイルの下半ター
ン32を金属粉末を含有するペーストで印刷し、上記外側
コイルの下半ターン32が印刷された絶縁基板の上に第1
の誘電体層22を形成し、この第1の誘電体層22の表面
に、内側コイルの下半ターン42を金属粉末を含有するペ
ーストで印刷し、上記内側コイルの下半ターン42が印刷
された絶縁基板の上に第2の誘電体層23を形成し、この
第2の誘電体層23の表面に、内側コイルの上半ターン44
を金属粉末を含有するペーストで印刷し、上記内側コイ
ルの上半ターン44が印刷された絶縁基板の上に第3の誘
電体層24を形成し、この第3の誘電体層24の表面に、外
側コイルの上半ターン34を金属粉末を含有するペースト
で印刷してなる積層体を焼成したものである。
ズ阻止特性を有するノイズ・フィルタを得ること。 【構成】 絶縁基板21の表面に、外側コイルの下半ター
ン32を金属粉末を含有するペーストで印刷し、上記外側
コイルの下半ターン32が印刷された絶縁基板の上に第1
の誘電体層22を形成し、この第1の誘電体層22の表面
に、内側コイルの下半ターン42を金属粉末を含有するペ
ーストで印刷し、上記内側コイルの下半ターン42が印刷
された絶縁基板の上に第2の誘電体層23を形成し、この
第2の誘電体層23の表面に、内側コイルの上半ターン44
を金属粉末を含有するペーストで印刷し、上記内側コイ
ルの上半ターン44が印刷された絶縁基板の上に第3の誘
電体層24を形成し、この第3の誘電体層24の表面に、外
側コイルの上半ターン34を金属粉末を含有するペースト
で印刷してなる積層体を焼成したものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子機器における信
号通過回路または電源回路などに使用してノイズの伝搬
を阻止する小型のノイズ・フィルタに関する。
号通過回路または電源回路などに使用してノイズの伝搬
を阻止する小型のノイズ・フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータなどのディジタル信号を扱
う電子機器においては、信号通過回路または電源回路な
どにノイズ・フィルタが使用されている。
う電子機器においては、信号通過回路または電源回路な
どにノイズ・フィルタが使用されている。
【0003】従来のノイズ・フィルタの一例として、図
6に示すように、誘電体90を介して1対のスパイラル電
極91、92を対向配置し、一方のスパイラル電極91の両端
子93、94を伝送信号通過回路に直列に挿入し、他方のス
パイラル電極92の任意の一端95を接地する。そして、図
7の等価回路に示すように、1対のスパイラル電極91、
92の間に分布容量を形成させるとともに、信号通過回路
となるスパイラル電極91が有するインダクタンスにより
シャープ・カットオフのローパス・フィルタを得てい
る。
6に示すように、誘電体90を介して1対のスパイラル電
極91、92を対向配置し、一方のスパイラル電極91の両端
子93、94を伝送信号通過回路に直列に挿入し、他方のス
パイラル電極92の任意の一端95を接地する。そして、図
7の等価回路に示すように、1対のスパイラル電極91、
92の間に分布容量を形成させるとともに、信号通過回路
となるスパイラル電極91が有するインダクタンスにより
シャープ・カットオフのローパス・フィルタを得てい
る。
【0004】このような従来のフィルタにおいては、誘
電体90としてセラミック、プラスチック、ガラス、マイ
カなどの材料を使用し、印刷工程により誘電体20の両面
に対向配置したスパイラル電極91、92を形成している。
電体90としてセラミック、プラスチック、ガラス、マイ
カなどの材料を使用し、印刷工程により誘電体20の両面
に対向配置したスパイラル電極91、92を形成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、携帯電話、携帯
用パソコンなどのディジタル信号を扱う携帯用の電子機
器が普及するにつれて、ノイズ・フィルタも小型化が要
求されている。しかし、このような従来のフィルタにお
いては、誘電体を薄くして分布容量を増すこと、印刷工
程により長いスパイラル電極を形成することには限度が
あり、著しい小型化は困難であった。
用パソコンなどのディジタル信号を扱う携帯用の電子機
器が普及するにつれて、ノイズ・フィルタも小型化が要
求されている。しかし、このような従来のフィルタにお
いては、誘電体を薄くして分布容量を増すこと、印刷工
程により長いスパイラル電極を形成することには限度が
あり、著しい小型化は困難であった。
【0006】そこで、この発明は、大量生産に適し、極
めて小型で、優れたノイズ阻止特性を有するノイズ・フ
ィルタを得るために考えられたものである。
めて小型で、優れたノイズ阻止特性を有するノイズ・フ
ィルタを得るために考えられたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明のノイズ・フィ
ルタは、絶縁基板の表面に、外側コイルの下半ターンを
金属粉末を含有するペーストで印刷し、上記外側コイル
の下半ターンが印刷された絶縁基板の上に第1の誘電体
層を形成し、この第1の誘電体層の表面に、内側コイル
の下半ターンを金属粉末を含有するペーストで印刷し、
上記内側コイルの下半ターンが印刷された絶縁基板の上
に第2の誘電体層を形成し、この第2の誘電体層の表面
に、内側コイルの上半ターンを金属粉末を含有するペー
ストで印刷し、上記内側コイルの上半ターンが印刷され
た絶縁基板の上に第3の誘電体層を形成し、この第3の
誘電体層の表面に、外側コイルの上半ターンを金属粉末
を含有するペーストで印刷してなる積層体を焼成したも
のである。
ルタは、絶縁基板の表面に、外側コイルの下半ターンを
金属粉末を含有するペーストで印刷し、上記外側コイル
の下半ターンが印刷された絶縁基板の上に第1の誘電体
層を形成し、この第1の誘電体層の表面に、内側コイル
の下半ターンを金属粉末を含有するペーストで印刷し、
上記内側コイルの下半ターンが印刷された絶縁基板の上
に第2の誘電体層を形成し、この第2の誘電体層の表面
に、内側コイルの上半ターンを金属粉末を含有するペー
ストで印刷し、上記内側コイルの上半ターンが印刷され
た絶縁基板の上に第3の誘電体層を形成し、この第3の
誘電体層の表面に、外側コイルの上半ターンを金属粉末
を含有するペーストで印刷してなる積層体を焼成したも
のである。
【0008】また、絶縁基板の表面に、第1コイルの下
半ターンと第2コイルの下半ターンとを交互に金属粉末
を含有するペーストで印刷し、上記印刷された第1およ
び第2コイルの下半ターンの上に誘電体層を形成し、こ
の誘電体層の表面に第1コイルの上半ターンと第2コイ
ルの上半ターンとを交互に金属粉末を含有するペースト
で印刷し、上記第1コイルおよび第2コイルをバイファ
イラ巻に形成した積層体を焼成してもよいのである。
半ターンと第2コイルの下半ターンとを交互に金属粉末
を含有するペーストで印刷し、上記印刷された第1およ
び第2コイルの下半ターンの上に誘電体層を形成し、こ
の誘電体層の表面に第1コイルの上半ターンと第2コイ
ルの上半ターンとを交互に金属粉末を含有するペースト
で印刷し、上記第1コイルおよび第2コイルをバイファ
イラ巻に形成した積層体を焼成してもよいのである。
【0009】
【作用】2つのコイルが有するインダクタンスおよび両
コイル間に存在する静電容量とよりなる疑似的な分布定
数回路を形成して、広い周波数帯域にわたるノイズを抑
制することができる。
コイル間に存在する静電容量とよりなる疑似的な分布定
数回路を形成して、広い周波数帯域にわたるノイズを抑
制することができる。
【0010】
【実施例】(第1実施例)図3の等価回路に示すノイズ
・フィルタの第1実施例を図1の断面図に基づいて製造
工程順に説明する。なお、図1の断面図における各層の
厚みは、理解を容易にするために誇張して画かれたもの
で、実際の厚みと必ずしも一致するものではない。
・フィルタの第1実施例を図1の断面図に基づいて製造
工程順に説明する。なお、図1の断面図における各層の
厚みは、理解を容易にするために誇張して画かれたもの
で、実際の厚みと必ずしも一致するものではない。
【0011】(1) ガラス、セラミック、セラミック・ガ
ラス複合体などの絶縁基板21を用意し、 (2) この絶縁基板21の表面に、図2(1)に示すように、
両端部が右下がりに半ピッチずれた複数条の平行な外側
コイルの下半ターンに当たる第1の電極32を銀の微粉末
を含有するペーストを印刷して形成する。
ラス複合体などの絶縁基板21を用意し、 (2) この絶縁基板21の表面に、図2(1)に示すように、
両端部が右下がりに半ピッチずれた複数条の平行な外側
コイルの下半ターンに当たる第1の電極32を銀の微粉末
を含有するペーストを印刷して形成する。
【0012】(3) 図2(2)に示すように、外側コイルの
下半ターンの第1の電極32の端部31、33を除く全表面
に、複合セラミックを用いてスクリーン印刷により第1
の高誘電体層22を形成する。
下半ターンの第1の電極32の端部31、33を除く全表面
に、複合セラミックを用いてスクリーン印刷により第1
の高誘電体層22を形成する。
【0013】(4) この第1の高誘電体層22の表面に、図
2(3)に示すように、第1の電極32の表面上に、第1の
電極32よりも短くて、両端部が右下がりに半ピッチずれ
た複数条の平行な内側コイルの下半ターンに当たる第2
の電極42を銀の微粉末を含有するペーストを印刷して形
成する。
2(3)に示すように、第1の電極32の表面上に、第1の
電極32よりも短くて、両端部が右下がりに半ピッチずれ
た複数条の平行な内側コイルの下半ターンに当たる第2
の電極42を銀の微粉末を含有するペーストを印刷して形
成する。
【0014】(5) 図2(4)に示すように、外側コイルの
下半ターンの第1の電極32の端部31、33、内側コイルの
下半ターンの第2の電極42の端部41、43を除く全表面
に、複合セラミックを用いてスクリーン印刷により第2
の高誘電体層23を形成する。
下半ターンの第1の電極32の端部31、33、内側コイルの
下半ターンの第2の電極42の端部41、43を除く全表面
に、複合セラミックを用いてスクリーン印刷により第2
の高誘電体層23を形成する。
【0015】(6) 図2(5)に示すように、この第2の高
誘電体層23の表面に、隣接する第2の電極42を跨がるよ
うに、両端部が左下がりに半ピッチずれた複数条の平行
な内側コイルの上半ターンに当たる第3の電極44を銀の
微粉末を含有するペーストを印刷して形成する。このと
き、第2の電極42の下半ターン分と第3の電極44の上半
ターン分とにより偏平な内側コイルが形成される。
誘電体層23の表面に、隣接する第2の電極42を跨がるよ
うに、両端部が左下がりに半ピッチずれた複数条の平行
な内側コイルの上半ターンに当たる第3の電極44を銀の
微粉末を含有するペーストを印刷して形成する。このと
き、第2の電極42の下半ターン分と第3の電極44の上半
ターン分とにより偏平な内側コイルが形成される。
【0016】(7) 図2(6)に示すように、外側コイルの
下半ターンの第1の電極32の端部31、33および内側コイ
ルの端子電極40、45を除く全表面に、複合セラミックを
用いてスクリーン印刷により第3の高誘電体層24を形成
する。
下半ターンの第1の電極32の端部31、33および内側コイ
ルの端子電極40、45を除く全表面に、複合セラミックを
用いてスクリーン印刷により第3の高誘電体層24を形成
する。
【0017】(8) 図2(7)に示すように、この第3の高
誘電体層24の表面に、隣接する第1の電極32を跨がるよ
うに、両端部が左下がりに半ピッチずれた複数条の平行
な外側コイルの上半ターンに当たる第4の電極34を銀の
微粉末を含有するペーストを印刷して形成する。このと
き、第1の電極32の下半ターン分と第4の電極34の上半
ターン分とにより偏平な外側コイルが形成される。
誘電体層24の表面に、隣接する第1の電極32を跨がるよ
うに、両端部が左下がりに半ピッチずれた複数条の平行
な外側コイルの上半ターンに当たる第4の電極34を銀の
微粉末を含有するペーストを印刷して形成する。このと
き、第1の電極32の下半ターン分と第4の電極34の上半
ターン分とにより偏平な外側コイルが形成される。
【0018】(9) 外側コイルの端子電極30、35となる両
端部および内側コイルの端子電極40、45となる両端部を
除く全表面に、複合セラミックを用いてスクリーン印刷
により絶縁保護層を形成する。
端部および内側コイルの端子電極40、45となる両端部を
除く全表面に、複合セラミックを用いてスクリーン印刷
により絶縁保護層を形成する。
【0019】(10) 以上の工程を経て作成された積層体
を焼成する。
を焼成する。
【0020】このような1連の工程を経て、絶縁基板21
上に、コイルのピッチが重なり合った第2の高誘電体層
23を巻芯とする偏平な内側コイル4および外側コイル3
を形成することができる。そして、露出した各コイルの
両端部30、35、および、40、45をそれぞれ端子電極とす
る。
上に、コイルのピッチが重なり合った第2の高誘電体層
23を巻芯とする偏平な内側コイル4および外側コイル3
を形成することができる。そして、露出した各コイルの
両端部30、35、および、40、45をそれぞれ端子電極とす
る。
【0021】最後に、絶縁基板21を素子単位に分割し
て、2つの偏平なコイル3と4の端子電極30、35、およ
び、40、45にそれぞれボンディングしてコーティングす
るか、または、パッケージに収める。
て、2つの偏平なコイル3と4の端子電極30、35、およ
び、40、45にそれぞれボンディングしてコーティングす
るか、または、パッケージに収める。
【0022】第1〜第3の高誘電体層22、23、24および
絶縁保護層に使用する複合セラミックには、例えば、硼
珪酸ガラスとチタン酸鉛(PbTiO2)、複合ペロブ
スカイト等が適し、その厚みは30〜100μmとする
ことが好ましい。
絶縁保護層に使用する複合セラミックには、例えば、硼
珪酸ガラスとチタン酸鉛(PbTiO2)、複合ペロブ
スカイト等が適し、その厚みは30〜100μmとする
ことが好ましい。
【0023】偏平な第1のコイル3が有するインダクタ
ンスと、偏平な第2のコイル4との間に形成される静電
容量とを所望の値に設定して、図3の等価回路に示すよ
うに、疑似的な分布定数回路を形成する。
ンスと、偏平な第2のコイル4との間に形成される静電
容量とを所望の値に設定して、図3の等価回路に示すよ
うに、疑似的な分布定数回路を形成する。
【0024】(第2実施例)内側のコイル4および外側
のコイル3の幅を部分的に広げて対向させ、いずれか一
方のコイル短くし、他方のコイルを細長く形成して、幅
を広げた部分で形成される静電容量の大きい疑似的な分
布定数回路と、細長いコイルのインダクタンスの集中定
数回路との直列回路よりなるハイブリッド回路を形成す
る。
のコイル3の幅を部分的に広げて対向させ、いずれか一
方のコイル短くし、他方のコイルを細長く形成して、幅
を広げた部分で形成される静電容量の大きい疑似的な分
布定数回路と、細長いコイルのインダクタンスの集中定
数回路との直列回路よりなるハイブリッド回路を形成す
る。
【0025】(第3実施例)図4の平面図に示すよう
に、内側のコイル4と外側のコイル3との重なり状態を
ずらせて、内側のコイル4の隣接する電極を跨がるよう
に外側のコイル3の両側部を重ね合わせ、端子電極30、
35、40を形成する。
に、内側のコイル4と外側のコイル3との重なり状態を
ずらせて、内側のコイル4の隣接する電極を跨がるよう
に外側のコイル3の両側部を重ね合わせ、端子電極30、
35、40を形成する。
【0026】(第4実施例)以上で説明した第3実施例
においては、内側のコイル4の隣接する両電極上に跨が
って外側のコイル3の両側部が重なるように形成してい
るが、外側のコイル3の電極の片側部だけ、すなわち、
少なくとも一部分が重なるように形成して、2つのコイ
ル3、4の電極間の結合状態を変えてもよいのである。
においては、内側のコイル4の隣接する両電極上に跨が
って外側のコイル3の両側部が重なるように形成してい
るが、外側のコイル3の電極の片側部だけ、すなわち、
少なくとも一部分が重なるように形成して、2つのコイ
ル3、4の電極間の結合状態を変えてもよいのである。
【0027】(第5実施例)第3実施例においては、内
側のコイル4の隣接する両電極上に跨がって外側のコイ
ル3の両側部が重なるように形成しているが、図5の平
面図に示すように、第1のコイル3の隣接する電極の間
に第2のコイル4を形成して、2つのコイル3、4をバ
イファイラ巻に構成してもよいのである。この場合、2
つのコイル間の静電容量を小さくすることができる。
側のコイル4の隣接する両電極上に跨がって外側のコイ
ル3の両側部が重なるように形成しているが、図5の平
面図に示すように、第1のコイル3の隣接する電極の間
に第2のコイル4を形成して、2つのコイル3、4をバ
イファイラ巻に構成してもよいのである。この場合、2
つのコイル間の静電容量を小さくすることができる。
【0028】(その他の実施例)内側コイルおよび外側
コイルの各金属電極32、34、42、44は、膜厚および幅に
応じた抵抗を有しており、その厚みおよび/または幅を
変えて抵抗を調整することにより、疑似的な分布定数回
路のQを調整することができる。
コイルの各金属電極32、34、42、44は、膜厚および幅に
応じた抵抗を有しており、その厚みおよび/または幅を
変えて抵抗を調整することにより、疑似的な分布定数回
路のQを調整することができる。
【0029】Qが高い場合には、減衰特性において、特
定の周波数で急峻な減衰または共振点をもつが、Qが低
い場合には、広い周波数帯域にわたって一様な減衰特性
を得ることができるので、コイルを形成する金属電極の
長さ、厚み、幅および高誘電体層22、23、24の材質、厚
みなどを選択することにより、所望の減衰特性のノイズ
・フィルタを得ることができる。
定の周波数で急峻な減衰または共振点をもつが、Qが低
い場合には、広い周波数帯域にわたって一様な減衰特性
を得ることができるので、コイルを形成する金属電極の
長さ、厚み、幅および高誘電体層22、23、24の材質、厚
みなどを選択することにより、所望の減衰特性のノイズ
・フィルタを得ることができる。
【0030】以上で説明した各実施例においては、2つ
のコイルを形成する金属電極32、34または42、44は、そ
れぞれ1層づつ形成されているが、絶縁体層を介在さ
せ、その層間で接続して複数層形成することにより、イ
ンダクタンスおよび/または静電容量を増加することが
できる。
のコイルを形成する金属電極32、34または42、44は、そ
れぞれ1層づつ形成されているが、絶縁体層を介在さ
せ、その層間で接続して複数層形成することにより、イ
ンダクタンスおよび/または静電容量を増加することが
できる。
【0031】また、絶縁基板に複数個のノイズ・フィル
タを形成して、一体化することにより、単一部品とし
て、複数ビットの伝送信号より発生するノイズの伝搬を
阻止することができる。
タを形成して、一体化することにより、単一部品とし
て、複数ビットの伝送信号より発生するノイズの伝搬を
阻止することができる。
【0032】
【発明の効果】以上の実施例に基づく説明から明らかな
ように、この発明のノイズ・フィルタによると、チップ
化した小型であるにも拘わらず、広い周波数帯域にわた
る減衰特性を有する素子を得ることができる。
ように、この発明のノイズ・フィルタによると、チップ
化した小型であるにも拘わらず、広い周波数帯域にわた
る減衰特性を有する素子を得ることができる。
【図1】この発明のノイズ・フィルタの第1実施例を製
造工程順に示した断面図、
造工程順に示した断面図、
【図2】この発明のノイズ・フィルタの第1実施例の製
造工程の途中における状態を示す平面図、
造工程の途中における状態を示す平面図、
【図3】この発明のノイズ・フィルタの等価回路図、
【図4】この発明のノイズ・フィルタの他の実施例を示
す平面図、
す平面図、
【図5】この発明のノイズ・フィルタのさらに他の実施
例を示す平面図、
例を示す平面図、
【図6】従来のノイズ・フィルタの一例を示す表面図
(a)、側面図(b)、裏面図(c)、
(a)、側面図(b)、裏面図(c)、
【図7】従来のノイズ・フィルタの等価回路図である。
3 外側のコイル 4 内側のコイル 21 絶縁基板 22、23、24 誘電体層 32、34 外側のコイルを形成する金属電極 42、44 内側のコイルを形成する金属電極
Claims (2)
- 【請求項1】 絶縁基板の表面に、外側コイルの下半タ
ーンを金属粉末を含有するペーストで印刷し、上記外側
コイルの下半ターンが印刷された絶縁基板の上に第1の
誘電体層を形成し、該第1の誘電体層の表面に、内側コ
イルの下半ターンを金属粉末を含有するペーストで印刷
し、上記内側コイルの下半ターンが印刷された絶縁基板
の上に第2の誘電体層を形成し、該第2の誘電体層の表
面に、内側コイルの上半ターンを金属粉末を含有するペ
ーストで印刷し、上記内側コイルの上半ターンが印刷さ
れた絶縁基板の上に第3の誘電体層を形成し、該第3の
誘電体層の表面に、外側コイルの上半ターンを金属粉末
を含有するペーストで印刷してなる積層体を焼成するこ
とを特徴とするノイズ・フィルタ。 - 【請求項2】 絶縁基板の表面に、第1コイルの下半タ
ーンと第2コイルの下半ターンとを交互に金属粉末を含
有するペーストで印刷し、上記印刷された第1および第
2コイルの下半ターンの上に誘電体層を形成し、該誘電
体層の表面に第1コイルの上半ターンと第2コイルの上
半ターンとを交互に金属粉末を含有するペーストで印刷
し、上記第1コイルおよび第2コイルをバイファイラ巻
に形成した積層体を焼成することを特徴とするノイズ・
フィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22397193A JPH0758572A (ja) | 1993-08-18 | 1993-08-18 | ノイズ・フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22397193A JPH0758572A (ja) | 1993-08-18 | 1993-08-18 | ノイズ・フィルタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0758572A true JPH0758572A (ja) | 1995-03-03 |
Family
ID=16806554
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22397193A Pending JPH0758572A (ja) | 1993-08-18 | 1993-08-18 | ノイズ・フィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0758572A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008098305A (ja) * | 2006-10-10 | 2008-04-24 | Nec Tokin Corp | インダクタンス素子 |
-
1993
- 1993-08-18 JP JP22397193A patent/JPH0758572A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008098305A (ja) * | 2006-10-10 | 2008-04-24 | Nec Tokin Corp | インダクタンス素子 |
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