JP2009253194A - 可変抵抗器 - Google Patents

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Katsumi Mizukami
勝巳 水上
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Abstract

【課題】本発明は、ドライバー溝を設けても厚みが大きくなるということはなく、低背化が図れる可変抵抗器を提供することを目的とするものである。
【解決手段】本発明の可変抵抗器は、枢着部材31にドライバー溝33を設け、かつこのドライバー溝33に挿入される相手側ドライバーの回動に合わせて枢着部材33およびプレート25が一体に回動する構成としたものである。これにより、プレートの厚みを薄くすることができるため、低背化した可変抵抗器を提供することができるという優れた効果を奏するものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、各種電子機器に用いられる可変抵抗器に関するものである。
従来のこの種の可変抵抗器は、図5に示すように構成されていた。
図5は従来の可変抵抗器の側断面図を示したもので、この図5において、1は例えばセラミック等の樹脂により構成された基板で、この基板1は略中央に中空孔2を設けている。3はカーボンを含有する馬蹄形状の抵抗体で、この抵抗体3は前記基板1の上面に設けているものである。4は金属製の一対の外端子で、この外端子4は前記基板1の上面から側面を介して下面に至るように設けられ、かつ前記抵抗体3と前記基板1の上面で電気的に接続されるものである。5は金属製のドライバープレートで、このドライバープレート5には突出部6を設けており、かつこの突出部6は前記基板1に向かって突出するとともに、略中央に貫通孔7を設けている。また前記ドライバープレート5の上面にはドライバー溝5aを設けている。そしてまた、前記ドライバープレート5の突出部6の側面には摺動子8を設けており、かつこの摺動子8は前記抵抗体3上を摺動するものである。9は金属製の中端子で、この中端子9は一端に円筒部10を設けており、そして、この円筒部10は前記基板1の下面から基板1の中空孔2とドライバープレート5の貫通孔7に挿通されて、前記ドライバープレート5をこの中端子9に回動自在に枢着しているものである。
以上のように構成された従来の可変抵抗器について、次にその動作を説明する。一対の外端子4の一方に定電圧を印加するとともに、他方の外端子4を接地し、かつ中端子9を外部回路(図示せず)に接続する。そして、ドライバープレート5の上面に設けたドライバー溝5aに相手側ドライバー(図示せず)を挿通して回動させることにより、前記中端子9の電位を任意の抵抗値に設定するものである。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
実開平2−4205号公報
しかしながら、上記した従来の構成においては、ドライバープレート5にドライバー溝5aを構成する場合、ドライバープレート5に突出部6を設けることによりドライバープレート5の厚みを大きくしてドライバー溝5aを構成するようにしているため、ドライバープレート5の厚みが大きくなり、その結果、可変抵抗器自体の厚みも大きくなってしまうという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、ドライバー溝を設けても厚みが大きくなるということはなく、低背化が図れる可変抵抗器を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明は以下の構成を有するものである。
本発明の請求項1に記載の発明は、中空孔を有するとともに上面に抵抗体を設けた基板と、前記基板における抵抗体と摺接する摺動子を設けるとともに、略中央に上面から下面にわたって貫通孔を設けたプレートと、前記基板の一側面に設けられ、かつ基板の上面で前記抵抗体の両端と電気的に接続される一対の外端子と、前記基板における外端子を設けた一側面と対向する側面から下面にわたって設けられ、かつ孔を有する中端子と、前記中端子の下面に当接して設けられ、かつ円筒部を前記中端子の孔、基板の中空孔およびプレートの孔に挿通してその先端部をかしめることにより回動自在に枢着された枢着部材とを備え、前記枢着部材にドライバー溝を設け、かつこのドライバー溝に挿入される相手側ドライバーの回動に合わせて前記枢着部材およびプレートが一体に回動するように構成したもので、この構成によれば、枢着部材にドライバー溝を設け、かつこのドライバー溝に挿入される相手側ドライバーの回動に合わせて前記枢着部材およびプレートが一体に回動するように構成しているため、従来のようにドライバープレートにドライバー溝を設けるための突出部を設ける必要はなくなり、これにより、プレートの厚みを薄くすることができるため、可変抵抗器の低背化が図れるという作用効果を有するものである。
以上のように本発明の可変抵抗器は、中空孔を有するとともに上面に抵抗体を設けた基板と、前記基板における抵抗体と摺接する摺動子を設けるとともに、略中央に上面から下面にわたって貫通孔を設けたプレートと、前記基板の一側面に設けられ、かつ基板の上面で前記抵抗体の両端と電気的に接続される一対の外端子と、前記基板における外端子を設けた一側面と対向する側面から下面にわたって設けられ、かつ孔を有する中端子と、前記中端子の下面に当接して設けられ、かつ円筒部を前記中端子の孔、基板の中空孔およびプレートの孔に挿通してその先端部をかしめることにより回動自在に枢着された枢着部材とを備え、前記枢着部材にドライバー溝を設け、かつこのドライバー溝に挿入される相手側ドライバーの回動に合わせて前記枢着部材およびプレートが一体に回動するように構成しているため、従来のようにドライバープレートにドライバー溝を設けるための突出部を設ける必要はなくなり、これにより、プレートの厚みを薄くすることができるため、低背化した可変抵抗器を提供することができるという優れた効果を奏するものである。
以下、本発明の一実施の形態における可変抵抗器について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施の形態における可変抵抗器の分解斜視図、図2は同可変抵抗器の側断面図である。
図1、図2において、21はセラミック等の絶縁材料からなる直方体形状の基板で、この基板21は略中央に中空孔22を設けるとともに、上面に馬蹄形状の抵抗体23を設け、さらにこの抵抗体23の両端には電極24を設けているものである。25は金属製のプレートで、このプレート25は一枚の板からなるとともに、略中央に上面から下面にわたって貫通孔26を設けている。また、前記プレート25の側方には摺動子27を設けており、この摺動子27は前記基板21の上面に設けた抵抗体23と摺接するものである。
28は金属製の一対の外端子で、この外端子28は前記基板21の上面から側面を介して下面に至るように設けられ、かつ前記基板21の上面で抵抗体23の両端に設けた電極24と電気的に接続されるものである。29は金属製の中端子で、この中端子29は前記基板21における外端子28を設けた一側面と対向する側面から下面にわたって設けられるとともに、前記基板21における中空孔22の下側に位置して孔30を設けている。
31は金属製の枢着部材で、この枢着部材31は下側に当接部32を設けており、そしてこの当接部32を前記中端子29の下面に当接させるとともに、この当接部32に、プラス形の相手側ドライバー(図示せず)を挿入するドライバー溝33を設けている。また、前記枢着部材31には上方に向かって突出するように円筒部34を設けており、そしてこの円筒部34を前記中端子の孔30、基板21の中空孔22およびプレート25の貫通孔26に挿通してその先端部をかしめることにより、基板21に設けた中空孔22に枢着部材31は回動自在に枢着されているものである。このようにして、前記プレート25と枢着部材31は相手側ドライバー(図示せず)の回動に合わせて一体に回動するように構成されているものである。
上記したように本発明の一実施の形態においては、枢着部材31にドライバー溝33を設け、かつこのドライバー溝33に挿入される相手側ドライバー(図示せず)の回動に合わせて枢着部材31およびプレート25が一体に回動するように構成しているため、プレート25にドライバー溝を設けるための突出部を設ける必要はなくなり、これにより、プレート25の厚みを薄くすることができるため、可変抵抗器の低背化が図れるという効果が得られるものである。
以上のように構成された本発明の一実施の形態における可変抵抗器について、次にその製造方法を図3(a)〜(d)にもとづいて説明する。
まず、基板21の上面に抵抗体ペーストを馬蹄形状に印刷した後、焼付炉(図示せず)を通過させて、前記基板21の上面に抵抗体23を形成する。
次に、図3(a)に示すように、ダイ35にフープ材36を挟持した後、下方からパンチ37を上方に向かって移動させることにより、前記フープ材36にドライバー溝33を形成する。
次に、図3(b)に示すように、フープ材36を絞りダイ38に挟持した後、下側から絞りパンチ39を移動させて、枢着部材31における円筒部34を形成する。
次に、図3(c)に示すように、フープ材36を打ち抜きダイ40に設置した後、下側から打ち抜きパンチ41を移動させて、円筒部34の先端を切除する。
次に、図3(d)に示すように、フープ材36を枢着部材形成ダイ42に設置した後、下側から枢着部材形成パンチ43を移動させることにより、フープ材36から枢着部材31を切り離す。
次に、前記基板21の中空孔22の下側に孔30が位置するように、基板21に中端子29を当接させた状態で、下側から枢着部材31の円筒部34を中端子29の孔30および基板21の中空孔22に挿通した後、上方よりプレート25を載置し、さらに枢着部材31の円筒部34の先端部をかしめることにより、プレート25および枢着部材31を基板21に対して回動自在に枢着する。
最後に、前記基板21の上面から側面を介して下面に至るように一対の外端子28を固着した後、基板21における電極24と外端子28を半田付けすることにより電気的に接続する。
以上のようにして構成され、かつ組み立てられた本発明の一実施の形態における可変抵抗器について、次にその動作を説明する。
一対の外端子28の一方に定電圧を印加するとともに、他方の外端子28を接地し、かつ中端子29を外部回路(図示せず)に接続する。そして、相手側回路基板(図示せず)に可変抵抗器を実装した後、枢着部材31の下側に設けたドライバー溝33に下側から相手側ドライバー(図示せず)を挿通して回転させることにより、前記中端子29の電位を任意の抵抗値に設定するものである。
なお、上記本発明の一実施の形態における可変抵抗器においては、枢着部材31の下面にプラス形の相手側ドライバー(図示せず)が挿入されるプラス形のドライバー溝33を設けた構成について説明したが、図4に示すように、枢着部材31の下面にマイナス形の相手側ドライバー(図示せず)が挿入されるマイナス形のドライバー溝44を設けた場合においても、上記本発明の一実施の形態と同様の効果を有するものである。
本発明に係る可変抵抗器は、低背化が図れる可変抵抗器を提供することができるという効果を有するものであり、特に各種電子機器に用いられる可変抵抗器として有用なものである。
本発明の一実施の形態における可変抵抗器の分解斜視図 同可変抵抗器の側断面図 (a)〜(d)本発明の一実施の形態における可変抵抗器の組立工程図 本発明の一実施の形態における可変抵抗器の他の例を示す分解斜視図 従来の可変抵抗器の側断面図
符号の説明
21 基板
22 中空孔
23 抵抗体
25 プレート
26 貫通孔
27 摺動子
28 外端子
29 中端子
30 孔
31 枢着部材
33,44 ドライバー溝
34 円筒部

Claims (1)

  1. 中空孔を有するとともに上面に抵抗体を設けた基板と、前記基板における抵抗体と摺接する摺動子を設けるとともに、略中央に上面から下面にわたって貫通孔を設けたプレートと、前記基板の一側面に設けられ、かつ基板の上面で前記抵抗体の両端と電気的に接続される一対の外端子と、前記基板における外端子を設けた一側面と対向する側面から下面にわたって設けられ、かつ孔を有する中端子と、前記中端子の下面に当接して設けられ、かつ円筒部を前記中端子の孔、基板の中空孔およびプレートの孔に挿通してその先端部をかしめることにより回動自在に枢着された枢着部材とを備え、前記枢着部材にドライバー溝を設け、かつこのドライバー溝に挿入される相手側ドライバーの回動に合わせて前記枢着部材およびプレートが一体に回動するように構成した可変抵抗器。
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