JP2009251625A - 自動決済システム - Google Patents

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Abstract

【課題】店舗の出入り口にゲートやレジを設けずに、商品の購入や返品の決済を行うことができる決済システムを実現すること。
【解決手段】顧客26が店舗内にて商品の運搬に用いるショッピングカート27と、商品毎の商品情報の記憶や情報更新が可能な商品情報記憶装置24と、決済用カードによる決済処理を行うオンライン決済装置23と、商品毎に取り付けられた商品ID情報が記録された商品ID情報保持装置によって構成された決済システムを用いることにより、前述の課題を解決する。以上のような自動決済カートシステムによれば、店舗の出入り口にて、ゲートやレジを設けることなく、商品の購入や返品の決済ができるため、顧客には、レジ待ち等の手間をかけることが無い快適な買い物を提供し、店舗側も省人化を図ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、商業施設において、レジで決済することなく自動的に商品の購入や返品の決済を行うことができる自動決済システムに関するものである。
スーパーマーケット、ショッピングセンターや量販店などの大型店舗といった商業施設(以下、店舗と称す)での従来の購入システムは、顧客自身が店舗内の商品棚から商品を選び、これを店舗に備え付けのショッピングカートまたはショッピングカゴにいれてレジ(代金支払い所)に運び、そこで店員に支払い代金を計算してもらって代金を支払うシステムである。
しかしながら、このようなシステムでは、支払い処理に時間がかかるとともに、レジの数が限られている場合は顧客がレジに並んで待たされることもある。また、レジ1台あたり1〜2人のレジ担当者が必要なため、大型店舗においては必要な担当者が数十人にもなり、人件費が高くなる。
そこで、顧客のレジ待ちを無くし、レジ作業を省人化するための従来技術として、例えば、商品に磁気バーコードやICタグを取り付けたもの(例えば、特許文献1参照。)や、商品に書き込んだ決済完了の情報を店舗出口のゲートで読み取ることで、決済完了の商品のみ通過可能とするもの(例えば、特許文献2参照。)がある。
以下、図11を用いて、特許文献1、2を組み合わせたものについて説明する。
図11(a)は、特許文献1に記載の決済システムの概略図である。
図11(a)において、商品1には、その代金の情報をアクティブに通知できる帯磁バーコード2が取り付けられている。店舗に入った顧客3は、店舗内やカート上に設置されているバーコード読書装置4を用いて帯磁バーコード2の情報(商品1の代金等)を読み取り、商品1の代金の支払い(以下、決済と称す)を行う。ここで、商品1の決済と同時に商品1に取り付けられたICタグ5に商品1の決済が完了している情報を書き込むことで、商品1の購入済/未購入の情報を登録する。
図11(b)は、特許文献2に記載の決済システムの概略図である。
図11(b)において、前述のようにして決済完了の情報が書き込まれたICタグ5が、顧客3が持ち運ぶ商品1に取り付けられている場合を考える。店舗出口に設置されたゲート6は、決済情報検出装置7を備えており、この決済情報検出装置7を用いてICタグ5の情報を読み取ってゲート6の開閉を制御する。具体的には、ICタグ5の情報が購入済の場合はゲート6を開き、未購入の場合はゲート6を閉じる。これにより、購入済の商品のみを店舗外に持ち出せるようにする。また、特許文献2に開示のように、このゲート6の代わりに警報装置8を設け、未購入時に警報を鳴らすことで未購入の商品1の持ち出しを防ぐこともできる。
また、別の従来技術として、ショッピングカート内の商品に取り付けられたバーコードやICタグを読み取り、ショッピングカート内の商品の合計金額を計算するもの(例えば、特許文献3参照。)や、ショッピングカート内の商品から読み取ったIDを用いて合計金額を計算し、店舗出口でその金額を書き込んだカードを用いて決済することで出口のゲートを開放するもの(例えば、特許文献4参照。)がある。
以下、図12を用いて、特許文献3、4を組み合わせたものについて説明する。
図12(a)は、特許文献3に記載の決済システムの概略図である。
図12(a)において、商品9にはバーコード10が取り付けられている。顧客3は、購入予定の商品9を選んだ後に、ショッピングカート11に備え付けられた読取機(図示せず)を用いてバーコード10の情報を読み取らせる。ショッピングカート11に設置されたディスプレイ12には、読み取られたカート内の商品の合計金額等が表示される。顧客3にディスプレイ12を見ながら買い物をしてもらうことで、顧客3の利便性を高めることができる。ここで、バーコード10を読み取った後に登録完了シールを発行する発行機(図示せず)をショッピングカート11に設け、商品9にこの登録完了シールを貼ってもらうことで、購入状況の確認を行うことができる。また、ショッピングカート11内の物体の総重量を計算することで、正しく登録された商品のみがショッピングカート11内に取り入れられているかの監視を行うことができる。
図12(b)は、特許文献4に記載の決済システムの概略図である。
図12(b)において、顧客3の操作により、前述のようにショッピングカート11内の商品に取り付けられたバーコードやICタグを読み取ってその合計金額を計算し、カード発行装置13から決済用カード14を発行する。この決済用カード14を、店舗出口に設置されたゲート15のカード読取機16に読み取らせる事で商品の代金支払い(決済)を行い、ゲート15を開放する。
このように、従来の決済システムでは、レジの手前で購入合計金額を計算し、決済処理のみを顧客自身の手により行っていただくことで、店員数とレジ作業の削減を可能とする。
特開平06−231364号公報 特開2001−344660号公報 特許第3250875号公報 特開平01−173292号公報
しかしながら、上記従来の例においては、いずれの場合においても店舗出口にゲートを設ける必要があり、ゲート設置可能な入口や出口が存在しないオープンタイプの店舗には採用することができない。また、ゲートが必要となることから、レジの代わりにゲートに顧客が集中し、ゲートにおいて混雑が発生する可能性もある。
さらに、一度購入手続を行った物の返品については、店舗のレジカウンタ等による決済情報の削除が別途必要となり、手続が複雑になる。
本発明は、上記従来の課題を解決するためのものであり、ゲートやレジを設けることなく商品の購入や返品の決済を可能とする自動決済システムを提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の自動決済システムは、ショッピングカート内の商品の決済を自動で行う自動決済システムであって、ショッピングカートは、商品を検出する商品検出部と、前記商品検出部の検出結果に基づいてその商品の商品情報を取得する情報取得部と、位置認識により店舗の出入りを検知する出入り検知部と、前記出入り検知部の検知結果と前記商品情報とに基づいて自動で決済を行う自動決済部と、を備えることを特徴とする。
以上のような自動決済システムによれば、店舗の出入り口にゲートやレジを設けることなく商品の購入や返品が可能となり、顧客に対してはレジ待ち等が不要となる快適な環境を提供し、店舗側に対しては省人化が可能なシステムを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明を行う。なお、本発明の実施の形態において、同一構成には同一符号を付し、説明を省略する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1の決済システムの概略図である。
図1において、ショッピングモール17内には、店舗18a、店舗18b、店舗18cの複数の店舗と、駐車場19が存在している。それぞれの店舗内には、商品20a、商品20b、商品20cが並べられている。また、それぞれの店舗18a、18b、18cには、店舗ごとに店舗側情報通信装置21a、21b、21cが設置されており、中央のサーバ22を介して、オンライン決済装置23、商品情報記憶装置24とつながっている。また、オンライン決済装置23は、それぞれ契約しているオンライン決済企業25に対してオンライン決済することが可能なシステムになっている。オンライン決済の仕組みとしては、例えば、入力されたクレジットカード番号の口座から商品20aの代金を、オンライン決済企業25を介して店舗18aに支払う仕組みがある。
利用形態として、駐車場19に車を停めてショッピングモール17に来た顧客26が、ショッピングモール17内で使用可能なショッピングカート27を使って、店舗18aで商品を選んで買い物を行う場合を説明する。
図2は、実施の形態1のショッピングカートの構成図である。
図2において、ショッピングカート27は、例えばGPSなどの情報を用いてショッピングカート27の現在位置(現在、存在している店舗名)を検出する位置検出装置28と、サーバ22との通信を行うためのカート側情報通信装置29とを備える。更に、ショッピングカート27は、商品20aを収納するための商品収納部30と、ショッピングカート27内の商品20aのID情報を読み取るために商品収納部30内に設けられた商品ID読取装置31aと、商品ID読取装置31aで読み取った商品情報を記憶するための商品情報記憶部31bと、決済処理に用いられる商品決済装置32と、開け閉めやロックが可能な商品取り出し防止装置33を備える。
ショッピングカート27の移動機構は、車輪34と、その車輪34をロックするためのブレーキ装置35(ロック機構)とから構成されている。
ここで、商品決済装置32は商品ID読取装置31aからの情報を受け取って決済処理を行うためのものであり、読み取った商品の情報を表示するための商品情報提示装置36、顧客等からの外部の操作を入力するための操作入力装置37、決済時に決済カードを挿入するための決済カード登録装置38、決済処理が完了した後にその結果をレシートとして打出すためのレシート打出し装置39、商品決済装置32で行った決済に基づく様々な状態を周囲に知らせるための動作通知装置40を備える。
図3は、実施の形態1の商品情報の管理データを示す図である。
図3に示すような商品ID読取装置31aで読み取られた商品に関する情報は、商品情報記憶部31bに保存されている。この管理データには、少なくとも商品一つ一つに割り振られた商品ID情報、その商品価格の情報、その商品の決済の状態を示す決済情報、ショッピングカートに商品を入れた商品取入日時の情報、商品を置いていた店舗の情報、決済を行った時間を表す決済日時の情報、決済が行われた際の情報を示す決済カード情報、などのデータが含まれている。これらのデータを利用することで、商品の在庫管理や、顧客管理、過去の購入履歴の管理などを行うことができる。これらのデータは個人情報を含む情報であるため、情報通信時のセキュリティはできる限り厳重にしておく必要がある。
続いて、本実施の形態の決済システムを用いた処理フローについて、図4を用いて説明する。以下の処理フローの説明については、ショッピングカート27、商品情報記憶装置24、オンライン決済装置23の3つの部分に分けて、処理の流れを説明する。
図4は、実施の形態1の全体の処理フローを示す図である。図4に示すように、決済システムの処理は以下の順に行う。
(ステップC1)位置検出装置28によってショッピングカート27が店舗18a内に入店したことを検知する。
(ステップC2)商品ID読取装置31aによってショッピングカート27内に存在する商品20aの商品ID情報を読み取る。また、ショッピングカート27より商品情報記憶装置24に対して、商品ID情報と、商品情報読み出し要求とを送信する。
(ステップDB1)ショッピングカート27からの要求に従って、指定された商品IDの商品情報を読み出した商品情報をショッピングカート27に送信する。
(ステップC3)商品情報記憶装置24から送信された情報をショッピングカート27内の初期商品情報として商品情報記憶部31bに記憶させる。また、必要に応じて、テンポラリー用データ記憶装置(図示せず)にも同内容を記憶させる。
これらの処理を連続させながら、顧客26は自由に店舗内で買い物を行い、購入予定の商品20aをショッピングカート27に入れる。なお、図3に示したように、管理データにおいて、商品20aを入れた時間を商品取得日時として記録している。
(ステップC4)位置検出装置28を用いて、ショッピングカート27が店舗18a外へ退店したことを検知させる。
(ステップC5)ステップC4でショッピングカート27が退店したことを検知すると、商品ID読取装置31によって、ショッピングカート27内に存在する商品20aを検出する。
(ステップC6)ステップC5で検出された商品20aとステップC3にて商品情報記憶部31に記憶された入店時のショッピングカート27内の商品20aの情報との比較を行い、追加ないし減少した商品20aを抽出する。そして、追加された商品20aについては、商品情報記憶装置に商品情報の問合せを行う。本実施の形態では、追加とは、入店時に商品が存在せず退店時に存在している場合を意味し、減少とは、入店時に商品が存在しているが退店時に存在しない場合を意味するものとする。この減少は、具体的には、一度決済を完了して購入済み(決済完了)として店舗18aから商品20aを持ち出したが、その後の返品処理によって、店舗18aに戻された場合を指す。
(ステップDB2)ショッピングカート27からの要求に従い、商品情報記憶装置24において、指定された商品IDの商品情報を読み出してショッピングカート27にその情報を送信する。
(ステップC7)ショッピングカート27において、追加または減少した商品20aの決済情報を確認する。
(ステップC8)追加されたが未決済の商品20aについては決済処理を、減少したが一度決済が完了している商品20aについては返品決済を、それぞれオンライン決済装置23に要求する。
(ステップO1)オンライン決済装置23において、ショッピングカート27からの要求に従って決済処理を行い、決済の結果をショッピングカート27に返信する。
(ステップC9)決済の結果を商品情報記憶装置24に通知し、商品20aの決済情報の更新要求を行う。
(ステップDB3)商品情報記憶装置24においてショッピングカート27からの要求に従って、指定された商品IDの決済情報を更新する。
なお、ステップC8において、ショッピングカート27内に存在しない場合は返品したと認識しているが、これは、入店時には存在していたが退店時には存在しなかったものに限るものであることは言うまでもない。
ここで、商品情報提示装置36にショッピングカート27内の商品金額や、決済情報をリアルタイムに通知するためには、店舗での入退店での決済処理に加えて、ショッピングカート27内へ商品20aの取り込み、取り出し毎にショッピングカート27内のテンポラリーのデータを更新する必要がある。これら、商品取り込み時、取り出し時や、店舗内での強制決済時の具体的な処理フローについて、図5〜図6を用いて説明する。なお、これらの処理フローは、事前に図4のステップC1〜ステップC4が完了しているものとして説明する。
図5(a)は、実施の形態1の商品取り込み時の処理フローを示す図であり、図5(b)は、実施の形態1の商品取り出し時の処理フローを示す図であり、図6は、実施の形態1の強制決済時の処理フローを示す図である。
ここで、商品取り込み時の処理フローについて説明する。図5(a)に示すように、商品取り出し時の処理は以下の順に行う。
(ステップC10)商品ID読取装置31aを用いてショッピングカート27内に新たに取り込んだ商品20aを検出し、商品情報記憶装置24に対し、検出された商品20aの商品情報の読み出しを要求する。
(ステップDB10)ショッピングカート27からの要求に従って指定された商品IDの商品情報を読み出し、商品情報記憶装置24からショッピングカート27に送信する。
(ステップC11)商品情報記憶装置24から送信された情報に基づいて、ショッピングカート27内の商品情報記憶部31bのテンポラリー用データを更新する。
続いて、商品取り出し時の処理フローについて説明する。
図5(b)に示すように、以下の順に処理する。
(ステップC20)商品ID読取装置31aによって、ショッピングカート27内から取り出された商品20aを検出する。
(ステップC21)ショッピングカート27内の商品情報記憶部31bのテンポラリー用データを更新する。
続いて、強制決済時の処理フローについて説明する。これは、特に店舗を退店する前に決済を完了したい場合の強制決済時の処理である。
図6に示すように、以下の順に処理する。
(ステップC30)ショッピングカート27の操作入力装置37などにより強制決済の処理指令を入力する。
(ステップC31)商品ID読取装置31aによって、ショッピングカート27内に存在する商品20aを検出する。
(ステップC32)ステップC5で検出された商品と、ステップC3にて商品情報記憶部31bに記憶された入店時のショッピングカート27内の商品20aとの比較を行い、追加または減少した商品を抽出する。そして、追加された商品については、商品情報記憶装置24に商品情報の問合せを行う。
(ステップDB30)ショッピングカート27からの要求に従い、指定された商品IDの商品情報を読み出してショッピングカート27に送信する。
(ステップC33)追加、減少した商品の決済情報を確認する。
(ステップC34)追加されて未決済の商品については購入決済を、減少して決済完了の商品については返品決済を、それぞれオンライン決済装置23に要求する。
(ステップO30)オンライン決済装置23において、ショッピングカート27からの要求に従って決済処理を行い、決済の結果をショッピングカート27に送信する。
(ステップC35)決済の結果を商品情報記憶装置24に通知し、商品の決済情報の更新要求を行う。同時に、商品情報記憶部31bの初期商品情報およびテンポラリーのデータは、現状のデータを用いて更新する。
(ステップDB31)商品情報記憶装置24において、ショッピングカート27からの要求に従って指定された商品IDの決済情報を更新する。
以上、図5〜図6で説明したように、ショッピングカート27への商品の取り入れ、取り出し、強制決済の結果を、商品情報提示装置36にリアルタイムに表示することで、顧客の利便性を増やすことができる。
続いて、入退店時の決済判断処理フローについて説明する。
図7は、実施の形態1の入店時の決済判断処理フローを示す図である。図7に示すように、入店時の決済判断処理は以下の順に行う。
(ステップN1)まず、入店時にショッピングカート27内の商品を確認する。
(ステップN2)ショッピングカート27内の商品情報を取得する。
(ステップN3)その商品の決済が完了しているかを調べる。
(ステップN4)ステップN3で決済完了だと判断した場合は、決済完了と判断する。
(ステップN5)ステップN4で決済完了と判断した場合は、特別な処理を行わずに通常処理を続ける。
(ステップN6)ステップN3で未決済だと判断した場合は、引き続き、店舗が一致しているか否かについて調べる。
(ステップN7)ステップN6で店舗情報が一致しない場合は、決済情報異常と判断する。
(ステップN8)ステップT7で決済情報異常と判断した場合は、トラブル処理を行う。
(ステップN7)ステップN6で店舗が一致しない場合は、その商品の決済情報が異常であると判断し、トラブル処理を行う。
(ステップN9)ステップN6で店舗情報が一致した場合は、その商品が未決済と判断する。
(ステップN10)ステップT9で未決済だと判断した場合は、特別な処理を行わずに通常処理を続ける。
続いて、退店時に商品の追加があった場合の処理フローについて説明する。
図8は、実施の形態1の退店時の決済判断処理フローを示す図である。図8に示すように、退店時の決済判断処理は以下の順に行う。
(ステップT1)退店時の店舗内でショッピングカート27内に追加で取り込まれた商品(以下、追加商品と称す)の有無を確認する。
(ステップT2)追加商品の商品情報を取得する。
(ステップT3)追加商品の商品情報から、その商品が決済完了しているかを調べる。
(ステップT4)ステップT3で調べた結果として、未決済だと判断する。
(ステップT5)ステップT4で未決済だと判断した場合は、購入決済処理を行う。
(ステップT6)ステップT3で決済完了だと判断した場合は、その商品の店舗情報が管理データと一致しているかを調べる。
(ステップT9)店舗情報が一致した場合は、決済カードの情報が一致しているかを調べる。
(ステップT7)店舗情報や決済カード情報が一致していない場合は、決済情報異常と判断する。
(ステップT8)ステップT7で決済情報異常だと判断した場合は、トラブル処理を行う。
(ステップT10)ステップT9で決済カード情報が一致した場合は、既に決済完了していると判断する。
(ステップT11)ステップT10で決済完了だと判断した場合は、特別な処理を行わずに通常処理を行う。
続いて、商品を返品した場合の処理フローについて説明する。
図9は、実施の形態1の返品決済の処理フローを示す図である。図9に示すように、返品時の決済処理は以下の順で行う。
(ステップD1)退店時にショッピングカート27内の商品を検出し、取り出された商品の有無を調べる。
(ステップD2)取り出された商品があった場合は、その商品の商品情報を取得する。
(ステップD3)商品情報から、その商品の決済が完了しているかを調べる。
(ステップD4)ステップD3で調べた結果より未決済だと判断する。
(ステップD5)ステップD4で未決済だと判断した場合は、特別な処理を行わずに通常処理を行う。
(ステップD6)ステップD3で決済完了だと判断した場合は、その商品の管理データにおける店舗情報が一致しているかを調べる。
(ステップD7)ステップD6で店舗情報が一致していると判断した場合は、引き続き、決済カード情報が一致しているかを調べる。
(ステップD8)ステップD6で店舗情報が一致していないと判断した場合やステップD7で決済カード情報が一致していないと判断した場合は、決済情報が異常だと判断する。
(ステップD9)ステップD8で決済情報が異常だと判断した場合は、トラブル処理を行う。
(ステップD10)ステップD7で決済カード情報が一致した場合は、決済が完了していると判断する。
(ステップD11)ステップD10で決済が完了していると判断した場合は、取り出された商品についての返品決済処理を行う。
続いて、入退店の判断の仕組みについて2つの方法を説明する。
図10(a)は、実施の形態1の第1の入退店判断の仕組みを示す図であり、図10(b)は、実施の形態1の第2の入退店判断の仕組みを示す図である。
図10(a)に示すように、第1の入退店判断の仕組みは、ゲート等を設けずに店舗内外を自由に行き来できる構成である。図10(a)において、店舗18aに対して店舗内領域41と境界領域42を設定する。このように設定した場合は、境界領域42を介してショッピングカート27が店舗内領域41に入った場合を入店と判断し、ショッピングカート27が境界領域42を介して店舗内領域41から出た場合を退店と判断する。このような構成とすることで、従来技術を用いた決済システムでは困難だった、オープンな出入り口を持つ店舗にも決済システムを導入することが可能となる。
ただし、境界領域42をショッピングカート27が繰り返し行き来することで、入退店を繰り返すことになり、処理が煩雑になる可能性がある。この場合は、境界に幅を持たせるために境界領域42を大きめに設定させて対応する必要がある。
また、図10(b)に示すように、入口領域43、出口領域44を設定できる場合は、入口領域43を通過すると入店と判断し、出口領域44を通過すると退店と判断するシステムを用いることができる。
本実施の形態では、店舗18aから商品20aを購入する場合について説明したが、店舗18bから商品20bを購入する場合、店舗18cから商品20cを購入する場合も同様なシステムとフローで処理を行う。
なお、入退店時の商品確認において、不正に商品がショッピングカート27に持ち込まれる場合や、システム上の不具合によって商品の管理データが実際の状態に合わない場合が発生する可能性がある。その場合、本実施の形態では、次のような方法もしくはその組合せによって顧客および店舗への通知を行い、不正を防ぐとともに、ショッピングカート内の確認を速やかに行えるようにする。
方法1:ショッピングカート27のブレーキ装置35によってショッピングカート27が移動できないようにする。
方法2:ショッピングカート27の商品取り出し防止装置33により取出し口をカバーすることでショッピングカート27内の商品を取り出せないようにする。
方法3:商品情報提示装置36の表示を切替えることで、異常な状態を顧客に伝える。
方法4:動作通知装置40を用い、音声もしくはランプの点灯等によって顧客や店舗にその場で異常を伝える。また、異常事態通信装置(図示せず)を用いてショッピングカート27が異常事態であることを通信する。なお、通信する場合は、異常事態が起こったタイミングで周囲を撮像しておき、この撮像データを送信することで異常事態の状況を把握することも可能となる。
なお、前述の不正を防ぐ方法は、商品情報記憶装置24やオンライン決済装置23との情報通信が正しく行えない場合、ショッピングカート27からの要求の失敗や位置検出に異常をきたした場合、他人が不正にカートを使用した場合、などにも適用することで、よりセキュリティを高めることが可能となる。
なお、オンライン決済装置23で扱う決済カードとしてはクレジットカードでもプリペイドカードでも良いが、決済情報を顧客管理に使用する場合には、購入者名が明確となるクレジットカードを用いることが望ましい。
なお、商品に取り付けておく商品情報保持部としては、磁気バーコードや無線式ICタグを用いることが好ましい。ここで、商品ID読取装置31aは、前述の商品情報保持部に合わせたものを使用し、無線式のICタグであればショッピングカート27内全体を検出できる位置に搭載することが望ましいが、それが不可能な場合はショッピングカート27の開口部(商品取り入れ)に設置しても良い。
なお、商品情報記憶部31bがテンポラリーなショッピングカート内商品情報を有し、商品の取り入れ、取り出しを常に監視を行っておうことで、顧客26への現在のショッピングカート27内の商品情報の通知用として、商品情報提示装置36を用いて、現在のショッピングカート内の商品情報、合計金額、購入の有無を表示することができる。更に、商品情報提示装置36では、顧客へのお買い得情報、店舗案内情報などを合わせて表示することで、店舗側から顧客への情報発信も行うことができる。
なお、ショッピングカート27の無断使用を防ぐために決済カードが登録されたときのみブレーキ装置35を解除して使えるようにすることや、トイレ等でショッピングカート27から離れる必要がある際に顧客26の操作によってブレーキ装置35を作動させて商品取出防止装置33を働かせて他人がショッピングカート27やその中の商品を持っていくことを防ぐこともできる。
なお、ショッピングカート27に搭載された位置検出装置28としては、超音波センサによる位置検出が困難な場合は車輪による回転数検出やジャイロなどの内界センサが好ましく、相対位置が必要な場合はGPSやランドマーク検出などを用いた外界センサが好ましく、精度がある程度必要な場合は複数のセンサを組み合わせたものが好ましい。なお、位置検出装置28の位置精度については店舗の内外の判定が出来る程度でも良い。
なお、決済を行うトリガーとなる入退店の処理だが、これは、駐車場を含むショッピングモール全体を1つの店舗と見なして、ショッピングモールの出入りの際に決済することで、より決済処理を簡単にすることもできる。
以上、本発明を実施の形態に基づき説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能なものである。
本発明の自動決済システムによれば、店舗の出入り口にて、ゲートやレジを設けることなく、商品の購入や返品の決済ができるため、顧客には、レジ待ち等の手間をかけることが無い快適な買い物を提供し、店舗側も省人化を図ることができる。従って、ショッピングセンターなどの複合商業施設や、スーパーや家電量販店などの大型店舗での利用が期待できる。
実施の形態1の決済システムの概略図 実施の形態1のショッピングカートの構成図 実施の形態1の商品情報の管理データを示す図 実施の形態1の全体の処理フローを示す図 (a)実施の形態1の商品取り込み時の処理フローを示す図、(b)実施の形態1の商品取り出し時の処理フローを示す図 実施の形態1の強制決済時の処理フローを示す図 実施の形態1の入店時の決済判断処理フローを示す図 実施の形態1の退店時の決済判断処理フローを示す図 実施の形態1の返品決済の処理フローを示す図 (a)実施の形態1の第1の入退店判断の仕組みを示す図、(b)実施の形態1の第2の入退店判断の仕組みを示す図 (a)特許文献1に記載の決済システムの概略図、(b)特許文献2に記載の決済システムの概略図 (a)特許文献3に記載の決済システムの概略図、(b)特許文献4に記載の決済システムの概略図
符号の説明
17 ショッピングモール
18a〜c 店舗
19 駐車場
20a〜c 商品
21a〜c 店舗側情報通信装置
22 サーバ
23 オンライン決済装置
24 商品情報記憶装置
25 決済企業
26 顧客
27 ショッピングカート

Claims (8)

  1. ショッピングカート内の商品の決済を自動で行う自動決済システムであって、
    ショッピングカートは、商品を検出する商品検出部と、前記商品検出部の検出結果に基づいてその商品の商品情報を取得する情報取得部と、位置認識により店舗の出入りを検知する出入り検知部と、前記出入り検知部の検知結果と前記商品情報とに基づいて自動で決済を行う自動決済部と、を備えること
    を特徴とする自動決済システム。
  2. 前記店舗への入店時に検出した商品についてのデータと退店時に検出した商品についてのデータとを比較し、
    決済が完了しており、かつ、入店時には存在して退店時には存在しない商品については返品決済を行うこと
    を特徴とする請求項1記載の自動決済システム。
  3. 前記商品についてのデータに店舗情報を加え、その店舗情報を用いて店舗ごとに商品決済を行うこと
    を特徴とする請求項1または2記載の自動決済システム。
  4. 前記ショッピングカートの位置検出にエラーが発生した場合に、前記ショッピングカートのセキュリティ機構を作動させること
    を特徴とする請求項1から3いずれか記載の自動決済システム。
  5. 前記ショッピングカートでの決済時にエラーが発生した場合に、前記ショッピングカートのセキュリティ機構を作動させること
    を特徴とする請求項1から3いずれか記載の自動決済システム。
  6. 前記セキュリティ機構が、前記移動機構をロックする機構であること
    を特徴とする請求項4または5記載の自動決済システム。
  7. 前記セキュリティ機構が、前記ショッピングカートの商品取り入れ口を閉じる機構であること
    を特徴とする請求項4または5記載の自動決済システム。
  8. 前記自動決済部が、決済用カードによる決済処理を行うオンライン決済装置であること
    を特徴とする請求項1から7いずれか記載の自動決済システム。
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