JPH1166365A - 施設利用者に対する課金装置 - Google Patents

施設利用者に対する課金装置

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JPH1166365A
JPH1166365A JP21671197A JP21671197A JPH1166365A JP H1166365 A JPH1166365 A JP H1166365A JP 21671197 A JP21671197 A JP 21671197A JP 21671197 A JP21671197 A JP 21671197A JP H1166365 A JPH1166365 A JP H1166365A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 いかなる位置の施設も、キャッシュレスでノ
ンストップで利用でき、しかも、確実な課金処理が可能
な課金装置を提供する。 【解決手段】 位置通報装置は、施設利用開始地点及び
施設利用終了地点に来ると、測位データであるセルコー
ドと自己識別情報を通信網を介して課金センター装置に
送信する。同センターでは、二つのセルコードに基づい
て、料金計算装置が料金額を決定し、利用者識別情報及
び各セルコードともに、顧客ファイルに記録する。一つ
の顧客ファイルに必要な全てのデータ、すなわち、識別
情報、二つのセルコード及び料金額データが全て登録さ
れると、顧客ファイルのデータは、識別情報を有する施
設利用者に対する課金処理に用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、施設の予め定めら
れた第1地点で進入検知と進入者の認定を行うととも
に、予め定められた第2地点で進出検知と進出者の認定
を行い、進入者と進出者が同一人である場合に、第1地
点と第2地点に基づいてその施設利用者に対する利用料
金額の課金処理を行う課金装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、有料道路の通行者に対する通行
料金、あるいは、有料広域公園の入園者に対する入園料
を自動化装置により収受する従来技術には、(1)入口
では自由に進入でき、出口では自動収受機により表示さ
れた所定金額の現金を投入したとき、又は所定金額以上
の残額を有するプリペイドカードが挿入されたときに、
ゲートを開放して通過させ、又は、入口では自動収受機
により表示された所定金額の現金を投入したとき、又は
所定金額以上の残額を有するプリペイドカードが挿入さ
れたときに、ゲートを開放して通過させ、出口では自由
に進出できるようにしたもの、(2)入口で自動発券機
により通行券又は入園券を発行し、出口でその券を自動
収受機により読取って料金額の表示をし、所定額以上の
現金又はプリペイドカードが投入された時は、ゲートを
開放して通過させるようにしたもの、(3)通行者又は
入園者等が所持する所定の非接触式ICカードを入口及
び出口の読取り器にかざした時に、そのICカードのI
D(識別情報)が認定された場合に、進入又は進出を許
可し、料金は認定されたIDに基いて、課金又は精算す
るもの、などが知られている。
【0003】上記(3)は、予め定められた第1地点
(施設利用開始地点、入口)で進入検知と進入者の認定
を行うとともに、予め定められた第2地点(施設利用終
了地点、出口)で進出検知と進出者の認定を行い、進入
者と進出者が同一人である場合に、第1地点と第2地点
に基きその施設利用者に対する料金額を決定し、課金処
理を行う課金装置であるということができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記(1)は、入口又
は出口に自動収受機の設置が必要であるとともに、利用
者は現金又はプリペイドカードの所持が、施設側は現金
回収作業がそれぞれ必要である。従って、現金又は所定
のプリペイドカードを所持しない者は利用不可能であ
り、施設側の現金回収には労力が要り、回収後の事務処
理も繁雑である。また、上記(2)は、入口及び出口に
自動発券機及び自動収受機を設置する必要があること、
券紙、インク等の消耗品によりコストがかかること、
(1)と同様に、現金又は所定のプリペイドカードを所
持しない者は、利用不可能であり、施設側の現金回収に
は労力が要り、回収後の事務処理も繁雑である。さら
に、上記(3)は、利用者は特定の情報処理が可能なI
Cカードの所持が必要であるとともに、施設側には、そ
のICカードの使用者の認証、すなわち、使用者が正当
な使用権限を有するものか、換言すると、そのICカー
ドの使用により料金の課金又は金融機関による精算をさ
れる者と一致するか、もしくはその承諾を得ている者か
の認定が不可能である。いずれにしても、従来は、現
金、プリペイドカード、又はICカード等を所持せずに
施設を利用することはできず、また、ICカードを用い
る場合の施設利用者と課金又は精算対象者との認証を確
実に行うことができなかったので、利用者にも施設側に
も便利で、料金収受が確実にできる装置の出現が待望さ
れていた。
【0005】本発明は、上記の要望に応えるためになさ
れたものであり、その課題は、いかなる位置の施設も、
キャッシュレスでノンストップで利用でき、しかも、確
実に課金処理が可能な課金装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、施設の予め定められた第1地点(施設利
用開始位置)で進入検知と進入者の認定を行うととも
に、予め定められた第2地点(施設利用終了位置)で進
出検知と進出者の認定を行い、進入者と進出者が同一人
である場合に、第1地点と第2地点に基きその利用者に
対する料金額を決定し、課金処理を行う課金装置であっ
て、施設利用種が所持する位置通報装置と、通信網と、
施設利用料金の課金処理を行う課金センター装置とから
なり、前記位置通報装置はGPS測位装置とデータ処理
装置と通信装置とを有し、前記GPS測位装置はGPS
受信機と測位データ出力機とからなり、前記GPS受信
機は、複数個のGPS衛星から受信した衛星信号を復調
して、これに含まれる軌道要素とGPSタイムを用いて
所定の計算式に基づいて演算して、前記位置通報装置の
現在位置を表す緯度経度データを前記測位データ出力機
に出力するものであり、前記測位データ出力機は、地表
上の一定範囲の地域を、一定の緯度毎及び一定の経度毎
の緯線と経線によりメッシュ状に分割して得られる多数
のセルについて、そのセルの領域を表す緯度経度データ
と当該セルを特定するため割当てられたコードとからな
るセルデータを記憶しており、前記GPS受信機から緯
度経度データが与えられた時、これと同一の緯度経度デ
ータを含むセルデータがあるか否かを調べ、一致するも
のを見付け出した時に、一致したセルデータのセルコー
ドを出力するものであり、前記データ処理装置は、前記
予め定められた地点を含むセルのセルコードと、その地
点を含む施設の利用状況を管理する課金センター装置の
通信端末番号とをリンクして記憶する位置登録部と、前
記GPS測位装置から入力したセルコードと前記位置登
録部に登録されたセルコードとを照合し、一致する場合
に、そのセルコードにリンクしている課金センター装置
の通信端末番号を通信装置に出力するものであり、前記
通信装置は、移動通信端末を有し、前記データ処理装置
から与えられた課金センター装置の通信端末番号を用い
て、前記通信網を介して課金センター装置に発呼し、前
記セルコード及び施設利用者の通信端末番号を送出する
ものであり、前記課金センター装置は、前記通信網に接
続され、一つの利用者端末番号ごとに少なくとも利用者
端末番号、第1地点を含むセルのセルコード、第2地点
を含むセルのセルコード及び料金額を格納するための顧
客ファイルを有する記憶装置と、前記通信網により利用
者端末番号及びセルコードを受信した際に、前記記憶装
置の利用者端末番号に対応する顧客ファイルの第1セル
コード記憶エリアにすでにセルコードが記憶されている
か否かにより、当該セルコードが第1地点を含むセルの
セルコードであるか第2地点を含むセルのセルコードで
あるかを判定する判定装置と、前記判定装置が第2地点
を含むセルのセルコードであると判定した場合に、その
利用者端末番号に対応する第1セルコード及び第2セル
コードに基いて料金額を算出し又は読出して、料金額デ
ータを出力する料金計算装置と、前記判定装置の判定結
果に応じて、受信したセルコードを前記記憶部の顧客フ
ァイルの第1セルコード記憶エリア又は第2セルコード
記憶エリアに、また、前記料金計算装置が出力した料金
額データを前記記憶部の顧客ファイルの料金額記憶エリ
アにそれぞれ記録する記録制御装置とを有することを特
徴としている。上記構成により、位置通報装置のGPS
測位装置は、位置通報装置を搭載した車両又は携帯する
人(以下、施設利用者又は位置通報者という場合があ
る)の現在位置を示すセルコードをデータ処理装置に出
力する。データ処理装置は、その出力するセルコードが
所定のセルコードと一致すると、そのセルコードに対応
するセルを含む施設の料金の課金処理を行う課金センタ
ー装置の通信端末番号(以下、施設側端末番号という)
を通信装置に出力するので、通信装置は、その施設側端
末番号を用いて発呼し、一通報装置の通信端末番号(以
下、利用者端末番号という)とセルコードを通信網に送
出する。通信網に接続されている課金センター装置で
は、暫定ファイルに、受信した端末番号に対応する顧客
ファイルの第1地点のセルコードが記憶されていない場
合は、その受信したセルコードを第1セルコードとして
登録する。暫定ファイルに、受信した顧客端末番号に対
応する第1セルコードが記憶されている場合は、その受
信したセルコードを第2セルコードとして登録する。第
2セルコードの記録後に、第1及び第2セルコードに基
づいて、料金計算装置が料金額を決定し、これをその顧
客ファイルの料金額データ記憶エリアに記録する。一つ
の顧客ファイルに必要な全てのデータ、すなわち、利用
者端末番号、第1セルコード、第2セルコード及び料金
額データが全て登録されると、この顧客ファイルのテー
タは、その利用者端末番号を有する通信加入契約者に対
する課金処理に用いられる。
【0007】課金センター装置の一つの利用者端末番号
ごとに作成される顧客ファイルは、第1記憶部に構成さ
れて、少なくとも利用者端末番号、第1セルコード、第
2セルコード及び料金額を格納するための暫定ファイル
と、第2記憶部に構成されて、少なくとも利用者端末番
号、第1セルコード、第2セルコード及び料金額が格納
された確定ファイルとからなり、記録制御装置は、判定
装置の判定結果に応じて、受信したセルコードを前記第
1記憶部の暫定ファイルの第1セルコード記憶エリア又
は第2セルコード記憶エリアに、また、料金計算装置が
出力した料金額データを前記第1記憶部の暫定ファイル
又は前記第2記憶部の確定ファイルの料金額記憶エリア
にそれぞれ記録し、課金センター装置は、受信したセル
コードを前記判定装置が第2セルコードであると判定し
た場合に、そのセルコードを第1記憶部の暫定ファイル
に記録した後、その利用者端末番号に対応する暫定ファ
イルを前記第2記憶部に転送する転送装置を有するもの
であることが望ましい。上記構成により、施設利用者が
施設利用開始位置(第1地点)に進入すると、その位置
通報装置から送信された利用者端末番号について暫定フ
ァイルが作成され、第1セルコードが格納される。その
位置通報者が施設利用終了位置(第2地点)に進入する
と、位置通報装置から送信された利用者端末番号につい
てすでに作成されている暫定ファイルに第2セルコード
が格納されるとともに、両地点のセルコードに基づいて
料金計算装置により料金額が決定され、暫定ファイルの
所定記憶エリアに、又は、転送装置により転送された後
の確定ファイルの所定記憶エリアに、料金額データが格
納される。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係
る課金装置の概括的な構成要素を示すブロック図、図2
は同構成要素のうち、位置通報装置の構成を示すブロッ
ク図、図3は図2のGPS測位装置の概略的構成を示す
ブロック図、図4はGPS測位装置の詳細な構成を示す
ブロック図、図5はセル及びセルコードの概念及び関係
説明図、図6はGPS測位装置の動作を説明するフロー
チャート、図7はデータ処理装置の動作を説明するフロ
ーチャート、図8は通信装置の動作を説明するフローチ
ャート、図9は課金センター装置の構成を示すブロック
図、図10は課金センター装置に備えられる顧客ファイ
ルの一部のデータ構成を例示する模式図、図11は課金
センター装置に備えられる顧客ファイルの他の一部のデ
ータ構成を例示する模式図である。図12は課金センタ
ー装置の動作を説明するフローチャートである。
【0009】本発明に係る課金装置は、図1に示すよう
に、概略的には、位置通報装置Aと、通信網Bと、課金
センター装置Cとからなっている。図1の位置通報装置
Aは、位置通報者又は施設利用者が携帯して又は車両に
搭載して用いられ、位置通報者が予め定められた位置に
進入すると、その位置通報装置に備えてある移動通信装
置を介して、自動的に課金センター装置の通信端末番
号、自己通信端末番号及び現在位置を示すセルコードを
を含む信号送出するものである。位置通報装置Aは、図
2に示すように、GPS測位装置A1と、データ処理装
置A2と、通信装置A3とを有している。
【0010】GPS測位装置A1は、図3に示すよう
に、GPS受信機1と、測位データ出力機2とからな
る。GPS受信機1は、カーナビゲーション装置などに
おいて広く用いられているものと同一のものであり、図
4に示すように、受信手段1Aと演算手段1Bとからな
っている。受信手段1Aは、複数個のGPS衛星から発
信される衛星信号を受信するためのアンテナ11と、基
準発振器12と、増幅器、検波器、周波数変換器などで
構成された高周波部13と、符号発生器、相関器、周波
数変換器、復調器などで構成された信号処理部13とか
らなっている。また、演算手段1Bは、プロセッサ、時
計、ROM及びRAMなどで構成された制御演算部15
からなっている。
【0011】そして、受信手段1Aは、複数個のGPS
衛星から受信した衛星信号を復調して(図6のステップ
S11においてY)、これに含まれる軌道要素とGPS
タイムを演算手段1Bに与えると、演算手段1Bは、所
定の計算式に基づいて演算して、この測位装置の観測点
の位置を表す緯度経度データを得て、これを図示されて
いないインタフェースを介して測位データ出力機2に出
力する(図6のS12)ようになっている。
【0012】測位データ出力機2は、基本的には、図3
に示すように、制御部であるCPU21と、システムプ
ログラム及び固定情報を記憶するROM22と、ワーキ
ングデータを一時的に記憶するRAM23と、入力部2
4と、表示器25と、通信機26とを有している。RO
M22には、固定情報として、後述されるセルデータが
記憶されている。ROMの代わりに、外部記憶装置を用
いてもよい。ここでは、セルデータを記憶する部分を、
図2に示すように、セルデータ記憶手段という。
【0013】セルデータ記憶手段22Aには、地表上の
任意の一定範囲の地域を、一定の緯度毎及び一定の経度
毎の緯線と経線によりメッシュ状に分割して得られる多
数の単位地域(本明細書ではこれをセルという。)につ
いて、そのセルの領域を表す緯度経度データと当該セル
を特定するため割当てられたコード(セルコードとい
う)とからなるセルデータが記憶されている。
【0014】図5に基づいて、セル及びセルデータにつ
いて説明する。図5(a)におけるLa1,La2,L
a3,……は、この測位装置を用いる地域における緯線
の内、一定の緯度毎に選択された緯線の一部を示す。ま
た、Lo1,Lo2,Lo3,……は、同地域における
経線の内、一定の経度毎に選択された経線の一部であ
る。緯線La1,La2,La3,……と、経線Lo
1,Lo2,Lo3,……は、データ処理の簡素化のた
め、等間隔とされている。そして、前記地域の地表面が
多数の緯線と経線によりメッシュ状に分割されて、隣接
する緯線と隣接する経線とで囲まれた正方形の等面積の
エリアを、セルと称している。セルは、PHSシステム
等における単位通信エリアを意味するセル(マイクロセ
ル)とは異なり、位置認識のための最小区画である。従
って、セルの大きさを決定する緯度・経度の間隔は、測
位装置の使用目的に応じて任意に設定することができ
る。
【0015】各セルには、他のセルと識別するために一
定の法則に基づいて定められるセルコードが付されてい
て、そのセルコードがセルデータ記憶手段22Aに記憶
されている。図5のC11,C12,…;C21,C2
2,…;C31,C32,…がセルコードであるとす
る。実際は、コンピュータ処理に適するデータで構成さ
れている。また、各セルに対応して、そのセルに含まれ
る緯度経度の範囲を示す緯度経度データがセルデータ記
憶手段22Aに記憶されている。緯線La1,La2と
経線Lo1,Lo2とで囲まれたセルC11の緯度経度
データは、図5(b)に例示されたように、緯線La1
と経線Lo1との交点Aの緯度経度がx1・y1、緯線
La2と経線Lo2との交点Bの緯度経度がx10・y
10とすれば、セルC11の緯度経度データは、例え
ば、x1〜10・y1〜10である。上記のように、セ
ルデータ記憶手段22Aには、所定の地域をカバーする
すべてのセルについて、当該セルのセルコードと、その
セルの範囲を特定する緯度経度データとで構成されたセ
ルデータとが、対応させて記憶されている。
【0016】CPU21は、測位データ出力機2の主要
機能を実現する手段として、読出制御手段211と、セ
ル探索手段212と、書込読出制御手段213と、表示
制御手段214と、通信制御手段215とを構成してい
る。CPU21は各構成要素について、次のような制御
を行う。図6に基づいて説明する。
【0017】書込読出制御手段213は、測位データ出
力機2がGPS受信機1より測位データ(緯度経度デー
タ)を与えられたとき(S12)に、その測位データを
RAM(一時記憶手段)23に格納する(S13)。読
出制御手段211は、測位データ出力機2がGPS受信
機1より測位データを受信してRAM23に記憶したと
きに、セルデータ記憶手段22Aからセルデータを所定
の順序に従って読出し、セル探索手段212に出力す
る。セル探索手段212は、書込読出制御手段213を
介してRAM23から読出した測位データ(GPS受信
機から与えられた緯度経度データ)をセルデータ記憶手
段22Aから読出されたセルデータと照合し、前記測位
データと一致する緯度経度データを含むセルデータがあ
るか否かを調べ、一致するものを見付け出した時に、一
致したセルデータのセルコードを出力する(S14)。
セル探索手段が出力したセルコードは、この位置通報装
置の現在位置を示すものであり、RAM23に格納され
る(S15)。
【0018】セルデータ記憶手段22Aには、この測位
装置が使用される地域のセルデータが格納されていなけ
ればならない。全世界又はある国の全域をカバーするセ
ルデータを一つの記憶装置に格納することは、記憶容量
の制約を受けて実現困難であり、また、測位装置の使用
者の行動範囲を考慮すると、不経済でもある。セルデー
タ記憶手段22AにCD−ROMを用いる場合は、行動
範囲が広い使用者に対しては、例えば複数枚のCD−R
OMの自動交換機構で対応できる。また、使用地域に応
じてその地域のセルデータが格納されているCD−RO
Mを選択して用いればよい。セルデータ記憶手段22A
に、フラッシュメモリ(EEPROM)のように、書き
替え可能な記憶媒体を用いる場合は、使用地域のセルデ
ータを通信回線を経て受信して、セルデータ記憶手段2
2Aに保存する方法を採ることもできる。
【0019】RAM23に格納されたセルコードは、図
示省略されたインタフェースを介して直ちに次段のデー
タ処理装置A2に出力されるようになっている。しか
し、位置通報者装置の所持者が随時、自分の現在位置を
知ることができるようにするため、また、必要時に遠隔
地に現在位置を通報することができるようにするため、
好ましい実施例では、測位データ出力機2に、表示スイ
ッチ241及び送信スイッチ242を備えるとともに、
表示器25と通信機26とを備えている。表示スイッチ
241をONすると(S16でY)、RAM23からセ
ルコードが読出されて、表示器25に表示されるように
なっている(S17)。また、送信スイッチ242をO
Nしたときは(S18でY)、RAM23から読出され
たセルコードが通信機26を経て、外部に送出されるよ
うになっている(S19)。
【0020】すなわち、位置通報装置Aは、移動通信端
末、例えば、PHS端末、携帯端末又は衛星端末を内蔵
しており、位置通報者の意思決定に基づいて、通信網B
を介して現在位置情報(セルコード)を所望の相手方に
与えることができる。また、通信網A2を経て外部より
現在位置の問合わせを受けた場合は、自動的に、RAM
23に保存されているセルコードを読出し、通信機26
を経て問合わせ元に送信する制御プログラムを組むこと
により、自動応答機能を備えることもできる。
【0021】GPS測位装置A1は、上記構成により、
位置通報者が任意の位置に移動すると、GPS受信機1
が出力する測位データ(緯度経度データ)が測位データ
出力機2に与えられ、その測位データがセル探索手段2
12により、セルデータ記憶手段22Aから順次読出さ
れるセルデータと照合され、測位データと一致するセル
データが見付かると、そのセルデータの中のセルコー
ド、すなわち、位置通報者の存在するセルを特定するデ
ータが出力されて、次段のデータ処理装置A2に与えら
れる(S110)。
【0022】上記のように、GPS測位装置A1は、一
定の絶対的距離をもって存在する緯線及び経線により囲
まれた所定サイズのセルを単位として、そのセルを特定
するセルコードで表された測位データを出力するもので
あるから、GPS測位装置自体も、また、測位データを
受けるデータ処理装置A2も、位置通報者の現在位置
を、他のセルと重複することなく、一義的に決定するこ
とができる。そして、その場合、従来のPHSシステム
のように、半径100〜200m毎に多数の無線基地局
を設置する必要がないので、設備費がかからない。ま
た、位置通報装置が測位データを送信する場合、及び同
装置に対して現在位置を問合わせる場合も、その通信装
置A3には、公衆通信網に接続可能なPHS端末、携帯
端末、衛星端末のいずれの移動通信端末を接続すること
も可能であり、それぞれの通信エリアの広狭に左右され
ずに、セルを単位とする現在位置の認識又は通報を行う
ことができる。
【0023】前記データ処理装置A2には、全体を制御
する図示されていない制御部と、位置登録部31と、読
出部32と、照合部33とを有する。位置登録部31
は、例えば、CD−ROM又は書き換え可能な記録媒体
で構成され、これに施設名もしくは施設番号(FNo.
)、施設利用開始位置(入口)又は施設利用終了位置
(出口)が属するセルコード、及び当該施設の利用料金
について課金処理を行う課金センター装置Cの通信端末
番号(これを施設側端末番号という)が、各施設利用開
始位置ごと及び施設利用終了位置ごとに登録されてい
る。施設名もしくは施設番号とは、例えば、施設が高速
有料道路である場合は、各インターチェンジの入口及び
出口にそれぞれ設定されている名称又はコード番号等の
識別情報であり、施設側端末番号とは、例えば公衆通信
網に接続されているサービス制御局において、例えば道
路公団の委託に基づき、交通料金の課金及び徴収のため
の情報処理プログラムを起動させるために、道路公団に
割り当てられた論理番号である。
【0024】従って、位置登録部31には、一つ又は複
数の高速有料道路の始点から終点までの全インターチェ
ンジの入口及び出口について一纏めにして、インターチ
ェンジの名称又はコード番号と、セルコードと、当該高
速有料道路に関して割り当てられた論理番号とがリンク
されて登録される。データ処理装置A2に外部で位置登
録された記録媒体を装填して用いるようにしても良い。
しかし、好ましい実施例では、既知の書込み可能な記録
媒体を用いるとともに、施設のコード番号等、セルコー
ド及び施設側端末番号の入力をするための操作部34
と、記録媒体に対してデータの書込みをする書込み部3
5が設けてあって、利用者が利用対象施設について任意
に位置登録の追加、変更又は取消しを行うことが可能と
されている。
【0025】データ処理装置A2は、図7に示すよう
に、GPS測位装置A1からセルコードを入力した時
(S21)に、これを照合部33に与えるとともに、読
出部32により位置登録部31に登録されているセルコ
ードを読出して、一致するセルコードがあるか否かを判
定する(S22)。一致するセルコードがあったときの
照合部33の出力に基づき、そのセルコードと、これに
リンクされている施設側端末番号(論理番号)とを後段
の通信装置A3に出力するようになっている(S2
4)。
【0026】つまり、データ処理装置A2は、位置通報
装置が所定のセルに進入したか否かを常に監視し、進入
したと判定した時は、そのセルのセルコードと、そのセ
ルが属する施設の利用料金の課金処理を担当する課金セ
ンター装置の通信端末番号とを検索して、通信装置A3
に図示されれていないインタフェース介して出力するも
のである。
【0027】通信装置A3は、バッファメモリ部41
と、自動ダイヤル機能を有する通信制御手段42と、通
信端末43と、自己の通信端末番号、その他の識別情報
を記憶する自己識別情報記憶部44と、自動発呼指令ス
イッチ45とを有している。データ処理装置A2より入
力した(S31でY)施設側端末番号とセルコードは、
バッファメモリ部41に一時保存される(S32)。自
動発呼指令スイッチ44は、ON、OFFスイッチで構
成され、ONされると(S33でY)、通信制御手段4
2の自動ダイヤル機能が起動される(S34)。そし
て、バッファメモリ部41に格納されたデータのうち、
施設側端末番号に基づいて通信端末43のダイヤルを駆
動して課金センター装置Cに発呼し、通信回線が結合さ
れたと判断すると(S35でY)、バッファメモリ部4
1に格納されたデータのうちのセルコードに、自己識別
情報記憶部44から読出した利用者端末番号を付加し
て、そのデータを通信端末43から通信網Bを介して課
金センター装置Cに送出するようになっている(S3
6)。
【0028】自動発呼指令スイッチ45を設けずに、所
定セル内に進入したことで自動的に課金センター装置C
に発呼するようにした場合は、例えば、同一セル内に高
速有料道路の入口と一般道路が並存する場合に、一般道
路を走行中であるにも拘らず、課金センター装置に発呼
されて課金されてしまうという不都合が生じることがあ
り得る。施設の利用開始直前に自動発呼指令スイッチ4
5をONし、利用終了後はOFFすれば、施設利用者で
ない者が施設利用開始位置又は終了位置の付近を通行す
る場合の自動発呼による不具合を回避することができ
る。
【0029】課金センター装置Cは、図9に例示するよ
うに、通信機51と、バッファ装置52と、判定装置5
3と、料金計算装置54と、記録制御装置55と、記憶
装置56と、転送装置57とからなっている。通信機5
1は、固定通信機、又は移動性は必要ではないが、通信
網Bと接続可能なPHS端末、携帯端末、あるいは、衛
星端末などで構成されている。位置通報装置Aから所定
の端末番号により着呼した場合は、その後に送信されて
くるデータ(利用者端末番号とセルコード)が、バッフ
ァ装置52に格納されるようになっている。通信会社に
は、発信元端末番号通知サービスを行っているものがあ
るので、位置通報装置Aは、前記利用者端末番号を課金
センター装置に送ることができる。
【0030】判定装置53は、バッファ装置52に格納
された利用者端末番号を用いて、同一の利用者端末番号
について、記憶装置56にすでにセルコードが記録され
ているか否かを判定し、判定結果を記録制御装置55及
び料金計算装置54に出力するものである。
【0031】記憶装置56は、図10,11に示すよう
に、一つの利用者端末番号ごとに、4つの記憶エリア、
好ましくは6つの記憶エリアから構成される一つの顧客
ファイルを有している。顧客ファイルが4つの記憶エリ
アからなる場合は、例えば、第1エリアa1は端末番号
を、第2及び第3エリアa2,a3は第1セルコード及
び第2セルコードを、第4エリアa4は利用料金額デー
タをそれぞれ格納するために用意される。6つの記憶エ
リアからなる場合は、第5エリア及び第6エリアa5,
a6はそれぞれ第1セル進入時刻及び第2セル進入時刻
を記憶するために用意される。第1セルコード及び第2
セルコードとは、それぞれ施設の入口が存在するセルの
セルコード及び出口が存在するセルのセルコードを意味
し、また、第5エリア及び第6エリアに記録される第1
セル進入時刻及び第2セル進入時刻とは、施設への進入
時刻及び進出時刻(いずれも、例えば、年月日時分)を
意味する。
【0032】好ましい実施の形態では、施設利用中の顧
客と、施設利用を終了した顧客とを区別して、データ処
理を簡便にするため、図9〜図11に例示するように、
記憶装置56の顧客ファイルを暫定ファイル56aと確
定ファイル56bとに別けている。図12に示すよう
に、課金センター装置Cでは、通信機51を経て利用者
端末番号とセルコードを受信した場合(S41〜S43
においてYの場合)に、判定装置53がその利用者端末
番号について前にセルコードを受信していない時(S4
4でY)は、今受信したセルコードは第1セルコード、
すなわち、施設利用開始位置のセルコードであると判定
し、その旨の判定出力が記録制御装置55に与えられ
て、今受信した利用者端末番号について、新しい暫定フ
ァイルを作成するとともに、その暫定ファイルの第1エ
リアa1と第2エリアa2に端末番号と第1セルコード
をそれぞれ格納し(S45)、また、課金センター装置
Cが利用者端末番号とセルコードを受信した場合に、判
定装置53がその利用者端末番号について前にセルコー
ドを受信している時(S44でY)は、今受信したセル
コードは第2セルコード、すなわち、施設利用終了位置
のセルコードであると判定し、その旨の判定出力が料金
計算装置54及び記録制御装置55に与えられて、今受
信した利用者端末番号と同一の端末番号が記録されてい
る暫定ファイル56aの第3エリアa3に今受信したセ
ルコードを第2セルコードとして記録する(S46)。
【0033】第5エリアa5及び第6エリアa6に第1
セル進入時刻及び第2セル進入時刻を記録する場合は、
課金センター装置に時計が備えられ、位置通報装置から
端末番号及びセルコードを受信した時刻が第1セル進入
時刻又は第2セル進入時刻として、所定記憶エリアに記
録される。
【0034】暫定ファイルの第4エリアa4を除く全て
の記憶エリア、又は全ての記憶エリアにデータが記録さ
れた後は、転送装置57が記憶装置56の暫定ファイル
56aの記録内容を確定ファイル56bに転送するよう
になっている(S47)。
【0035】また、今受信した端末番号について判定装
置53が先記録有りの判定結果を出力したときは、その
出力に基き、料金計算装置54が起動され、その端末番
号について記録されている第1セルコードと第2セルコ
ードに基づいて、当該施設の利用料金が決定される(S
48)。利用料金の決定方法は、特に限定されない。施
設の各種利用態様に応じた料金を読み出す方法と、第1
・第2セルコードに基づいて利用料金を算出する方法と
がある。例えば、高速有料道路の通行料を、一つのセル
(入口)から他の全てのセル(出口)までの通行料金額
を予め登録したテーブルから該当するものを読出す方
法、高速道路始点から各セルまでの距離を用いて、当該
第1セル(入口)から第2セル(出口)間距離を算出
し、その距離に対応する通行料金を算出する方法であ
る。この料金計算装置54により決定された料金は、暫
定ファイル56a又は転送後の確定ファイル56bの所
定記憶エリア(a4)に記録される(S49)。
【0036】こうして、一つの利用者端末番号につい
て、施設利用の全履歴(端末番号、入口セルコード、進
入時刻、出口セルコード、進出時刻、料金額)が記録さ
れると、確定ファイルとして保存される。サービス制御
局が、課金センター装置を兼ねる場合は、位置通報装置
Aからの発呼に基づき課金センター装置Cとの間に回線
が接続された通信に関して既知の方法で計算記録された
通信料金と、上記施設利用料金とが、図示を省略された
演算装置により合算されて、端末番号が記録された顧客
に対して課金処理がなされるようになっている。しか
し、サービス制御局から独立した課金センター装置とし
た場合は、その課金センター装置において確定ファイル
のデータ用いて、請求書発行や金融機関への自動引落請
求等の課金処理を行う。
【0037】上記課金装置は、位置通報装置が予め定め
てある第1地点が含まれるセルに進入したことを自己認
識して、課金センターに自己識別情報を加えて通報し、
また、位置通報装置が予め定めてある第2地点が含まれ
るセルに進入したことを自己認識して、課金センターに
自己識別情報を加えて通報したことに基づき、課金セン
ターがその位置通報者に対して施設利用料金を決定して
記録し、その記録に基づいて課金処理を行うことに特徴
を有する。異なるセルに跨がる施設の利用に対してのみ
ならず、同一セル内の施設の利用に対しても、同様に適
用することが可能である。
【0038】次に、図13に基づいて、本発明の課金装
置を高速有料道路の通行料金の課金に適用した場合の動
作を説明する。図13において、BbはPHS無線既知
局、BaはPHSサービスエリア、FWは一般道路又は
他の有料道路である。高速有料道路HWを利用しようと
する者は、インターチェンジICxに入る前に、車両に
搭載されている位置通報装置Aの自動発呼指令スイッチ
45をONしておく。その車両がインター入口Gxに接
近すると、位置通報装置AのGPS測位装置A1が、そ
のインターが含まれるセルCxのセルコードを出力する
ので、これを受けたデータ処理装置A2は、そのインタ
ーについて予め登録してあるセルコードと一致するた
め、そのセルコードとリンクして登録してある、当該有
料道路を管轄している課金センターCの端末番号と、そ
のセルコードが通信装置A3に与えられ、通信装置は課
金センターの端末番号を自動ダイヤルし、その位置通報
装置との間に通信回線が接続されると、位置通報装置A
の端末番号及び現在位置を表すセルードが課金センター
装置Cに送出される。この場合、位置通報装置が発呼す
る時は、通信網では、従来技術により、認証機能によ
り、その位置通報装置の端末番号が通信加入契約者であ
るか否かが確認され、通信加入契約者である場合は、課
金センター装置に着呼される。
【0039】課金センター装置Cでは、受信した端末番
号について先にセルコードの登録の有無を調べ、今は登
録がないので、端末番号の登録とともに、受信したセル
コードは第1地点(ICxの入口)のセルコードである
と判定して、そのセルコードを暫定ファイル56aの第
1地点セルコードとして登録し、また、証拠データとし
て進入時刻(年月日時分)を登録する。
【0040】そして、その車両が任意のインターICy
から進出しようとして出口Gyに接近すると、位置通報
装置のGPS測位装置A1が、そのインターが含まれる
セルCyのセルコードを出力するので、これを受けたデ
ータ処理装置A2は、そのインターについて予め登録し
てあるセルコードと一致するため、そのセルコードとリ
ンクして登録してある、当該有料道路を管轄している課
金センター装置Cの端末番号と、そのセルコードが通信
装置A3に与えられ、通信装置は課金センター装置の端
末番号を自動ダイヤルし、その位置通報装置との間に通
信回線が接続されると、位置通報装置の端末番号及び現
在位置を表すセルコードが課金センター装置Cに送出さ
れる。
【0041】課金センター装置Cでは、位置通報装置A
よりインターCyの出口Gy接近時に受信した時は、判
定装置53がそのセルコードが同一端末番号に就いて2
度目の受信であると判定することにより、インターIC
xからICyまでの距離に就いて料金計算装置54が登
録してある料金を読出して、又は算出して、その両金額
データを顧客ファイルに登録する。顧客ファイルには、
端末番号、入口セルコード、出口セルコード、進入時刻
及び進出時刻、並びに料金額の各データが登録保存され
るので、これが施設利用の確実な証拠を含む課金情報と
して用いられ、別の請求書発行装置又は自動引落装置に
送信される。
【0042】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、位置通
報装置は、施設の予め定められた地点に進入したときに
自動的にその地点を示す情報と自己の識別情報を課金セ
ンター装置に送信し、課金センター装置は、受信した位
置情報と識別情報に基いて、既に記録されているか否か
により、施設利用開始位置と利用終了位置の識別記録を
行うので、施設利用者は施設の入口及び出口をノンスト
ップで通過することができ、しかも、キャッシュレスで
施設の利用が可能であり、施設側は利用者の通信端末番
号及び位置情報の記録に基き、確実な証拠に基いた課金
処理を行うことができる。そして、位置情報は、GPS
システムと全地球上に共通に適用可能なセルを基準とし
たセルコードを用いるので、地球上のいかなる場所に設
けられている施設に対しても、本発明装置を適用するこ
とが可能であり、都会に限らず、未開拓地、高原等の料
金精算装置及び電源供給が困難又は不可能な場所で一時
的又は恒久的に開催されるエベントの入場料金の課金徴
収にも有効に活躍することができる。さらに、通信網に
接続された課金センター装置を用い場合は、非課金者の
認証機能を利用して、より確実な課金、料金徴収を実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る課金装置の概括的な構成要素を示
すブロック図である。
【図2】同構成要素のうち、位置通報装置の構成を示す
ブロック図である。
【図3】図2のGPS測位装置の概略的構成を示すブロ
ック図である。
【図4】GPS測位装置の詳細な構成を示すブロック図
である。
【図5】セルの概念及びセルとセルコードの関係を説明
する説明図である。
【図6】GPS測位装置の動作を説明するフローチャー
トである。
【図7】データ処理装置の動作を説明するフローチャー
トである。
【図8】通信装置の動作を説明するフローチャートであ
る。
【図9】課金センター装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図10】課金センター装置に備えられる顧客ファイル
の一部のデータ構成を例示する模式図である。
【図11】課金センター装置に備えられる顧客ファイル
の他の一部のデータ構成を例示する模式図である。
【図12】課金センター装置の動作を説明するフローチ
ャートである。
【図13】本発明の課金装置を高速有料道路の通行料金
の課金に適用した場合の動作を説明する模式図である。
【符号の説明】
A 位置通報装置 A1 GPS測位装置 1 GPS受信機 2 測位データ出力機 A2 データ処理装置 A3 通信装置 B 通信網 C 課金センター装置 51 通信機 52 バッファ装置 53 判定装置 54 料金計算装置 56 記憶装置 56a 暫定ファイル 56b 確定ファイル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 施設の予め定められた第1地点で進入検
    知と進入者の認定を行うとともに、予め定められた第2
    地点で進出検知と進出者の認定を行い、進入者と進出者
    が同一人である場合に、第1地点と第2地点に基きその
    施設利用者に対する利用料金額を決定し、課金処理を行
    う課金装置であって、 施設利用者が所持する位置通報装置と、通信網と、施設
    利用料金の課金処理を行う課金センター装置とからな
    り、 前記位置通報装置は、GPS測位装置と、データ処理装
    置と、通信装置とを有し、 前記GPS測位装置は、GPS受信機と測位データ出力
    機とからなり、 前記GPS受信機は、複数個のGPS衛星から受信した
    衛星信号を復調して、これに含まれる軌道要素とGPS
    タイムを用いて所定の計算式に基づいて演算して、前記
    位置通報装置の現在位置を表す緯度経度データを前記測
    位データ出力機に出力するものであり、 前記測位データ出力機は、地表上の一定範囲の地域を、
    一定の緯度毎及び一定の経度毎の緯線と経線によりメッ
    シュ状に分割して得られる多数のセルについて、そのセ
    ルの領域を表す緯度経度データと当該セルを特定するた
    め割当てられたコードとからなるセルデータを記憶して
    おり、前記GPS受信機から緯度経度データが与えられ
    た時、これと同一の緯度経度データを含むセルデータが
    あるか否かを調べ、一致するものを見付け出した時に、
    一致したセルデータのセルコードを出力するものであ
    り、 前記データ処理装置は、前記予め定められた地点を含む
    セルのセルコードと、その地点を含む施設の利用状況を
    管理する課金センター装置の通信端末番号とをリンクし
    て記憶する位置登録部と、前記GPS測位装置から入力
    したセルコードと前記位置登録部に登録されたセルコー
    ドとを照合し、一致する場合に、そのセルコードにリン
    クしている課金センター装置の通信端末番号を通信装置
    に出力するものであり、 前記通信装置は、移動通信端末を有し、前記データ処理
    装置から与えられた課金センター装置の通信端末番号を
    用いて、前記通信網を介して課金センター装置に発呼
    し、前記セルコード及び施設利用者の通信端末番号を送
    出するものであり、 前記課金センター装置は、前記通信網に接続され、一つ
    の利用者端末番号ごとに少なくとも利用者端末番号、第
    1地点を含むセルのセルコード、第2地点を含むセルの
    セルコード及び料金額を格納するための顧客ファイルを
    有する記憶装置と、前記通信網により利用者端末番号及
    びセルコードを受信した際に、前記記憶装置の利用者端
    末番号に対応する顧客ファイルの第1セルコード記憶エ
    リアにすでにセルコードが記憶されているか否かによ
    り、当該セルコードが第1地点を含むセルのセルコード
    であるか第2地点を含むセルのセルコードであるかを判
    定する判定装置と、前記判定装置が第2地点を含むセル
    のセルコードであると判定した場合に、その利用者端末
    番号に対応する第1セルコード及び第2セルコードに基
    いて料金額を算出し又は読出して、料金額データを出力
    する料金計算装置と、前記判定装置の判定結果に応じ
    て、受信したセルコードを前記記憶部の顧客ファイルの
    第1セルコード記憶エリア又は第2セルコード記憶エリ
    アに、また、前記料金計算装置が出力した料金額データ
    を前記記憶部の顧客ファイルの料金額記憶エリアにそれ
    ぞれ記録する記録制御装置とを有すること、を特徴とす
    る課金装置。
  2. 【請求項2】 課金センター装置の一つの利用者端末番
    号ごとに作成される顧客ファイルは、第1記憶部に構成
    されて、少なくとも利用者端末番号、第1セルコード、
    第2セルコード及び料金額を格納するための暫定ファイ
    ルと、第2記憶部に構成されて、少なくとも利用者端末
    番号、第1セルコード、第2セルコード及び料金額デー
    タが格納された確定ファイルとからなり、 記録制御装置は、判定装置の判定結果に応じて、受信し
    たセルコードを前記第1記憶部の暫定ファイルの第1セ
    ルコード記憶エリア又は第2セルコード記憶エリアに、
    また、料金計算装置が出力した料金額データを前記第1
    記憶部の暫定ファイル又は前記第2記憶部の確定ファイ
    ルの料金額記憶エリアにそれぞれ記録し、課金センター
    装置は、受信したセルコードを前記判定装置が第2セル
    コードであると判定した場合に、そのセルコードを第1
    記憶部の暫定ファイルに記録した後、その利用者端末番
    号に対応する暫定ファイルを前記第2記憶部に転送する
    転送装置とを有するものである、ことを特徴とする請求
    項1に記載された施設利用者に対する課金装置。
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