JP2009250819A - 水分量測定装置及び水分量測定方法 - Google Patents

水分量測定装置及び水分量測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】粉粒体の種類、状態、及び配合割合の変動にも柔軟に対応でき、短い測定時間で、高精度に試料の水分率を測定できる技術を提供する。
【解決手段】試料8を乾燥させるために加熱する試料加熱部4と、一定の乾燥温度に制御する加熱用コントロ−ラ2と、試料8を秤量して連続的又は断続的に質量値mを出力する試料秤量部5と、連続的又は断続的に出力された一連且つ所定の期間の有限個の質量値mに基づいて、試料が含んでいた水分量又は水分率を算出する秤量データ処理部9とを具備し、秤量データ処理部9は、一連且つ所定の期間の有限個の質量値mを用いて、試料8が完全に乾燥するまでの質量値mの減少の時間推移、又は質量値mの時間変化量Δmの時間推移を所定の予測演算で予測して、測定前に試料が含んでいた水分量又は水分率を推定して算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、粉粒体試料に付着している水分量を、試料の乾燥前後の重量に基づいて測定する装置に関し、例えば粉粒体の造粒、乾燥、焼成等の処理を行う粉粒体を取り扱う各種プラントにおいて、粉粒体試料をサンプリングしてその水分量の測定を行うのに用いて好適な技術である。
例えば鉄鋼業の製鉄所における焼結工場、コークス工場及び原料ヤード等で、粉粒体試料の水分量や水分率を測定する方法として、従来、試料を加熱して乾燥させ、その乾燥前後の試料重量の変化から水分率を算出する方法(絶乾式水分計)、粉粒体試料に波長の異なる電磁波を照射し、その反射率の違いによって水分率を求める方法(赤外線3波水分計)、及び粉粒体試料に中性子線を照射し、その減衰率から水分率を測定する方法(中性子水分計)等が知られている。
このうち試料の乾燥前後の重量から水分率を算出する方法としては、作業者が試料を採取して乾燥前後の試料重量を天秤等によって手作業で測定する方法のほか、試料のサンプリングを含めて乾燥処理並びに乾燥前後の重量測定を自動的に行なうようにした装置も、以下のようにいくつか提案されている。
特許文献1に開示された自動含水量測定装置では、回転テーブルを回転させつつ、その平坦表面上に粉粒体試料を直接落下させることにより、粉粒体試料を回転テーブル上に円環状に分散させて測定する。当該回転テーブルの上方には、円筒状に分散された試料に対向して複数個の赤外線電球等の加熱乾燥手段を設け、回転テーブルの下方にはその回転駆動機構及び計重器を設けて、この回転テーブルを回転駆動機構もしくは計重器のいずれかにのみ連結させる機構を備えている。そして、試料のサンプリング時並びに乾燥時には回転テーブルを回転させ、乾燥前後の重量測定時においてのみ回転テーブルを停止させた状態で計重器に連結して、回転テーブルおよびその上の試料の重量を測定するようにしている。測定終了後には、回転テーブルを高速で回転させつつ、その上面に掻き取り板を接触させることにより、回転テーブル上の試料をテーブル上から落下ないしは飛散させ、次の試料のサンプリング動作に移行するようにしている。
特許文献2に開示された自動水分測定装置では、試料採取・計量装置と水分測定装置とをコンベア装置によって連結するとともに、試料粉粒体を収容する乾燥皿(試料皿)を多数個用意して、試料採取・計量装置において各乾燥皿内に順次試料粉粒体を採取してそれぞれの初期重量を測定した後、これらをコンベア装置で水分測定装置に搬送する。水分測定装置は、多数の乾燥皿を収容可能な回転ゴンドラ式の乾燥機構、計量機構、試料回収機構、乾燥皿の清掃機構と回収機構およびロボット機構によって構成される。コンベア装置により搬送されてきた各乾燥皿をロボット機構によって順次乾燥機構内に挿入する。次に、当該ロボット機構により乾燥処理後の試料を乾燥皿ごと計量機構に搬送して計量した後、その乾燥皿をロボット機構で試料回収機構のホッパ上方に移送して反転させることで試料を乾燥皿外に投棄し、空になった乾燥皿を清掃機構のブラシにより清掃した後にその乾燥皿の重量を計量機構で計量することで風袋重量を記憶する。その後、その乾燥皿を回収機構上に移載する。この乾燥皿の回収機構は、多数の乾燥皿を貯蔵するためのもので、前記した試料採取・計量装置への乾燥皿の移送は人為的に行うようになっている。
また、特許文献3に開示された水分測定装置では、傾動自在の試料皿を支承して、水平面に沿った回動並びに上下動が与えられる旋回アームを備え、その旋回アームの回動による試料皿の円軌跡上には、その試料皿内の試料表面を平坦化するためのスクレーパを含む試料投入部と、試料皿内の試料重量をその試料皿ごと測定する計重部と、乾燥加熱させる乾燥部、および試料皿を傾斜させることにより試料を排出する試料排出部が個別に配置され、その旋回アームの回動並びに上下動を制御する制御部が備えられており、小型で単純な機構で水分測定が可能となっている。当該水分測定装置における測定処理フローの概略を図6に示す。
特開昭54−24695号公報 実開昭59−149046号公報 特開平8−219970号公報
上記した粉粒体試料水分の各測定方法のうち、波長の異なる電磁波の反射率の相違から水分率を求める方法(赤外線三波長水分計)は、測定すべき粉粒体の粒子径や色彩の影響を受けるという欠点を有している。
また、粉粒体試料に照射した中性子線の減衰率から水分率を測定する方法(中性子水分計)では、粉粒体中の結晶水分まで測定してしまうので、付着水分を測定する方法としては適していない。
一方、粉粒体試料の加熱乾燥前後の重量変化から水分率を求める方法(絶乾式水分計)は、以上の方法に比して原始的ではあるものの、試料の種類や粒子径、あるいは測定雰囲気の状態に係わらず、正確で信頼性の高い付着水分の測定が可能である。しかし、この方法においては、試料のサンプリングから天びん等を用いた重量測定等を作業者が手動で行う場合、刻々と粉粒体の種類、粒度、水分、色彩が変化し、複数種類の粉粒体が混在し、かつ、複数の粉粒体の配合割合が時々刻々と変化する場合には、試料のサンプリングから天びん等を用いた重量測定等の測定作業をその都度作業者が行う必要があって工数が大きくなる。また、24時間連続して操業するプラントでは、常にこのような作業を続ける必要が生じる。しかも、1回の測定ごとに、試料サンプリング、初期重量の測定、乾燥処理、乾燥後重量測定、という一連の作業を行うことから、水分率の算出に1〜2時間を要することになり、時々刻々と変化する水分率の管理には適さないという問題があった。
このような問題は、試料乾燥前後の重量変化から水分率を求める方法を自動化した装置である、前記の特許文献1〜3に記載の技術によってある程度は解消されるが、いずれの自動化方法も、原理上試料をサンプリングし乾燥する過程は必須であり、水分率算出までの測定時間は短縮されても、せいぜい30分程度が限度である。又、粉粒体の種類、状態によって乾燥に要する時間や好ましい条件が異なることが多い。このように粉粒体の種類、状態の変動に対してより柔軟に条件を設定し、且つ即応性が要求される用途には、自動化した装置を適用しにくいという問題があった。
以上の従来の粉粒体を試料し、当該試料の加熱乾燥前後の重量変化から水分率を求める方式の水分測定装置の問題点に鑑みて、本発明は、粉粒体の種類、状態、及び配合割合の変動にも柔軟に対応でき、しかも従来よりも短い測定時間で、且つ高精度に試料の水分率を測定できる水分測定装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明の要旨とするところは、以下に記載する如くである。
本発明の水分量測定装置は、水分を含んだ粉粒体を試料として、該試料を乾燥室内で乾燥させながら試料の質量値の時間推移を測定して、前記試料が含む水分量又は水分率を測定する水分量測定装置であって、前記試料を乾燥させるために加熱する試料加熱部と、前記乾燥室内の雰囲気温度又は試料表面の温度を測定する温度測定部と、前記温度測定部で測定された温度に基づいて、雰囲気温度又は試料表面の温度を所定の乾燥温度になるようにフィードバック制御する加熱用コントローラ部と、前記試料を秤量して連続的又は断続的に質量値を出力する試料秤量部と、前記試料、前記試料加熱部及び前記試料秤量部を収納する筐体と、前記連続的又は断続的に出力された一連且つ所定の期間の有限個の質量値に基づいて、前記試料が含んでいた水分量又は水分率を算出する秤量データ処理部とを具備し、該秤量データ処理部は、前記一連且つ所定の期間の有限個の質量値を用いて、前記試料が完全に乾燥するまでの質量値の減少の時間推移、又は質量値の時間変化量の時間推移を所定の予測演算で予測して、測定前に試料が含んでいた水分量又は水分率を推定して算出することを特徴とする。そして、前記加熱用コントローラ部は、前記所定の乾燥温度が、試料が高温で弾け始める破裂温度よりも低く設定するとよい。
又、本発明の水分量測定装置は、前記質量値が所定の時間間隔で秤量され、前記秤量データ処理部が行う所定の予測演算は、一連且つ所定の期間の有限個の質量値に基づいて、相前後した時刻での質量値の差分演算で時間変化量の時間推移を算出し、該時間変化量の時間推移に基づいて予め設定した予測式を用いて、試料が完全に乾燥するまでの時間変化量の時間推移を演算して予測し、該時間変化量を積算して水分量又は水分率を算出する演算であることを特徴とする。
又、本発明の別の水分量測定装置は、前記質量値が所定の時間間隔で秤量され、前記秤量データ処理部が行う所定の予測演算は、一連且つ所定の期間の有限個の質量値から、相前後した時刻それぞれの質量値の差分演算で時間変化量の時間推移から該時間変化量の最大値を算出し、該最大値に基づき、予め設定した水分率を予測するための第1の予測式から一次予測水分率を算出し、一連且つ所定の期間の有限個の質量値から試料の乾燥前の質量値と各時刻での質量値との差から、乾燥により減少した水分の水分率の時間推移を算出し、該算出された水分率の時間推移及び前記一次予測水分率に基づいて、数式(1)を用いて、水分率Wfを導出する演算であることを特徴とする。
Figure 2009250819
本発明の水分量測定方法は、水分を含んだ粉粒体を試料として、乾燥室内で該試料を試料加熱部により加熱して乾燥させながら試料の質量値の時間推移を測定して、試料が含む水分量又は水分率を測定する水分量測定方法であって、前記試料を加熱・乾燥する前に試料の質量を秤量して乾燥前質量値を得る乾燥前秤量手順と、前記乾燥室内の雰囲気温度又は試料表面の温度を測定する温度測定工程と、前記温度測定手順で測定された温度に基づいて、雰囲気温度又は試料表面の温度を所定の乾燥温度になるようにフィードバック制御する工程と、前記試料を乾燥させるために加熱する試料乾燥工程と、前記試料乾燥工程で乾燥しながら、試料を秤量して連続的又は断続的に質量値を出力する繰り返し秤量手順と、前記連続的又は断続的に出力された一連且つ所定の期間の有限個の質量値に基づいて、試料が含んでいた水分量又は水分率を算出する水分率予測演算手順とを具備し、該水分率予測演算手順は、前記一連且つ所定の期間の有限個の質量値を用いて、試料が完全に乾燥するまでの質量値の減少の時間推移、又は質量値の時間変化量の時間推移を所定の予測演算で予測して、測定前に試料が含んでいた水分量又は水分率を推定して算出することを特徴とする。
又、本発明の水分量測定方法は、前記質量値が所定の時間間隔で秤量され、前記水分率予測演算手順で行う所定の予測演算は、一連且つ所定の期間の有限個の質量値に基づいて、相前後した時刻での質量値の差分演算で時間変化量の時間推移を算出し、該時間変化量の時間推移に基づいて予め設定した予測式を用いて、試料が完全に乾燥するまでの時間変化量の時間推移を演算して予測し、該時間変化量を積算して水分量又は水分率を算出することを特徴とする。
本発明の別の水分量測定方法は、前記質量値が所定の時間間隔で秤量され、前記水分率予測演算手順で行う所定の予測演算は、一連且つ所定の期間の有限個の質量値から、相前後した時刻それぞれの質量値の差分演算で時間変化量の時間推移から該時間変化量の最大値を算出し、該最大値に基づき、予め設定した水分率を予測するための第1の予測式から一次予測水分率を算出し、一連且つ所定の期間の有限個の質量値から試料の乾燥前の質量値と各時刻での質量値との差から、乾燥により減少した水分の水分率の時間推移を算出し、該算出された水分率の時間推移及び前記一次予測水分率に基づいて、数式(1)を用いて、水分率Wfを導出することを特徴とする。
Figure 2009250819
本発明の水分量測定装置及び水分量測定法によれば、一定の乾燥温度で安定して試料を乾燥しながら、ある有限期間の試料の秤量値である質量値に基づき、当該質量値の時間推移を推定して、乾燥前の試料が含んでいた水分量又は水分率を推定するようにしたので、粉粒体の種類、状態、及び配合割合の変動にも柔軟に対応でき、しかも従来よりも短い測定時間で、且つ高精度に試料の水分率を測定できる。その結果、従来技術と比べて、水分率測定精度をほとんど低下させることがなく、水分率測定結果を得るまでの時間を、例えば1/2から1/3に短縮することが可能となる。これにより、これまで不可能であった焼結配合原料水分率などの測定に適用可能となり、焼結操業の歩留まり向上、安定操業に大きく寄与できる。
本発明の水分量測定装置及び測定方法の実施の形態を、鉄鋼業の上工程である焼結プロセスにおける水分測定を例にして、以下、図を参照して詳細に説明する。当該焼結プロセスでは、粉状になった鉄鉱石の粉鉱石、少量の石灰粉及びコークス粉を混ぜて焼結配合原料を作り、当該焼結配合原料を一定の大きさに焼き固めて鉱石の塊成物が造られる。焼結プロセスにおいては焼結する前の焼結配合原料が含む水分の量である水分率(又は水分量)が焼結プロセスに大きく影響するので、予め焼結配合原料の水分率を測定する必要がある。
本実施の形態において、試料は、焼結プロセスの原料である焼結配合原料である。本実施の形態の水分量測定装置の構成の概略を図1に示す。図1で、中央にある筐体20の内部の上側部分は、試料を乾燥させるための空間である乾燥室10であり、下側部分は試料の質量を測定する秤量室11である。秤量室11には、試料8の出し入れをするための出入り口を設置する(図示せず)。本実施の形態において、乾燥室10の概略寸法は幅450mm、奥行き450mm、高さ100mmとするが、乾燥室10の広さは試料8の形態や測定量により適宜決めればよい。
乾燥室10には、室内の温度を測定する温度測定部1、試料を乾燥させるために加熱する試料加熱部4が装備されている。試料8は試料皿7に載せられて乾燥・秤量される。試料加熱部4に電力を供給する加熱用電源3、及び加熱用電源3を制御して試料加熱部4による加熱を制御するための加熱用コントローラ2は、乾燥室10の外に置いてある。又、加熱用コントローラ2を乾燥室10に付帯する筐体20に収納するようにしても良い。試料加熱部4は例えばカーボンヒータ、石英管ヒータや、又は赤外線ヒータ、ハロゲンランプ等の放射光を利用する加熱装置で構成することができる。本実施の形態では、乾燥室10の室温(すなわち雰囲気温度)を一定にするように、加熱用コントローラ2で加熱用電源3から試料加熱部4へ供給する電力を制御する。本実施の形態において試料加熱部4は、上記の乾燥室10の広さに対して、全長約400mmの棒状の市販のカーボンヒータ3本を平行に並べたものを用いる。その最高出力を600Wとする。
なお、ヒータについて加熱性能を検討した。同一の乾燥条件において、カーボンヒータの場合の平均乾燥時間は約10分であり、石英管ヒータの場合は約16分であった。カーボンヒータの乾燥時間の方が約6分短かった。この理由は、カーボンヒータの方が、温度の立ち上がりが極めて早いためであり、この昇温速度の早さは常温付近でのカーボンヒータの抵抗値の低さが影響していると想定される。
なお、温度測定部1は、雰囲気温度を測定する方式の温度センサをもちいても良いし、試料8の表面温度を測定するために、試料8からの放射光を受ける受光部を具備した放射測温方式の温度測定装置を用いても良い。
本実施の形態では、乾燥室10の室温(すなわち雰囲気温度)を一定にするように、又は、試料8の表面温度の表面温度を一定にするように、加熱用コントローラ2で加熱用電源3から試料加熱部4へ供給する電力をフィードバック制御する。ここで、加熱用コントローラ2の制御方式として、温度を一定に保つフィードバック制御を採用する理由について以下で説明する。当該フィードバック制御と、ヒータ投入電力一定制御とを比較検討するために、同量の試料を乾燥するのに要する時間を様々な条件で測定する実験を実施した。試料8の乾燥温度が高くなりすぎると、試料8が弾けて飛散し正確な水分率測定を阻害する。そのため、温度測定部1により温度を測定して、乾燥室10の室温を一定に保つか、又は試料8の温度を一定に保つフィードバック制御では、温度設定値を試料が弾けないぎりぎりの温度に設定すれば、試料8の飛散を防ぐことができて、しかも、乾燥時間を短縮することも可能となる。さらに、後で詳細に説明する水分量を高精度に予測する上で、乾燥温度を一定に保つことが重要である。
加熱用コントローラ2で制御するときの温度設定値すなわち乾燥温度は、予め種々の焼結配合原料を用いて乾燥テストを実施して、試料8が弾け始める破裂温度を測定しておき、それよりも若干低めの温度、例えば5℃から10℃程度低めの温度である200℃に設定した。なお、試料8である種々の焼結配合原料、又は、粉体の種類によって破裂温度が変動するときには、試料8の種類ごとに温度設定値を変化させることにより、より安定的且つ高速に乾燥することが可能である。
又、乾燥室10へ例えば乾燥空気や窒素ガス等の不活性ガスの乾燥用気体を乾燥気体導入口13から供給することにより、試料8の乾燥を速くすることができる。なお、この際、試料8の乾燥条件を一定にするために乾燥用気体の流入量は一定に保つようにするとよい。この場合、上記の試料加熱部4は、当該乾燥用気体を加熱するように配設しても良い。
秤量室11には、試料8を収納する試料皿7、試料8の質量を測定するために試料皿7を上に搭載する円筒形状の試料載台6、及び試料を収納した試料皿7を秤量する試料秤量部5が配設されている。試料載台6は、試料8の加熱乾燥に伴い高温になるので、耐熱性に優れたアルミナ等のセラミックや石英ガラス(SiO)で構成してもよい。又、試料秤量部5は、測定する試料の量や必要な測定精度により、市販の高精度なmgオーダー又はμgオーダーの測定精度を有する電子天秤を用いて構成するとよい。試料載台6の上部は、乾燥室10と秤量室11との間に設けた穴12を貫通して乾燥室10側に突き出ている。本実施の形態では、試料載台6の上に、試料8を手動で積載した試料皿7を載せている。
又、前記した特許文献1〜3に記載されているような自動化した装置で、測定に先立ち試料8を試料皿7に供給し、測定が終了してから試料皿7から試料8を除去しても良いことは当然である。例えば、焼結工場の焼結サージホッパーに焼結配合原料を投入する搬送コンベアの落ち口から、焼結配合原料をサンプリングし、サンプリングした試料を図1に示す装置の試料皿7に自動で投入する自動サンプリング装置を水分量測定装置に併設又は水分量測定装置内に設置するとよい(図示せず)。
試料8を加熱して乾燥させながら、試料秤量部5で時間連続的に測定した試料皿7の秤量値は、秤量室11の外に設置された秤量データ処理部9に、時々刻々入力される。この際、試料秤量部5がデジタル信号を出力するときには秤量データ処理部9はデジタルI/O部を具備し、デジタル信号に代えてアナログ信号を出力するときにはA/D変換部を具備する(図示せず)。加熱用コントローラ2や秤量データ処理部9は、上記のデジタルI/O部又はA/D変換部、キーボードやマウスの入力部、HDDやDVDからなるデータ記憶部、及びディスプレーからなるパーソナル・コンピュータで構成することができる。又、この秤量データ処理部9に、焼結工場内を管理するプロセスコンピュータとネットワーク経由で接続するためのネットワークボードを具備させて、試料8の情報や水分量測定値を送受信するようにしても良い。
なお、試料皿7の質量値を予め測定しておき、試料秤量部5では、試料8を積載した試料皿7の秤量値から当該質量値を減算して補正した、試料8の質量値を出力するようにするとよい。図2は、秤量データ処理部9で収集したそのときの試料質量値mの時間変化の様子を模式的に表したものである。図2(a)、(b)共に横軸は時間t(乾燥開始時刻を便宜上t=0とする)を表し、(a)の縦軸は試料質量値mであり、(b)の縦軸は、予め設定した所定の時間Δt当りの試料質量値mの時間変化量(以下では時間変化量と記す)Δmを表している。時間変化量Δmは、数式(2)で計算する。
Figure 2009250819
ここで、m(t)は時刻tの試料質量値であり、時間t(nは自然数)は所定の測定時間の間隔の値Δt(例えば10sec)をとる。当該時間の間隔Δtは試料8が十分乾燥するのに要する時間、及び試料8の乾燥速度から見て十分短い時間であれば良い。ただし、時間の間隔Δtが大きすぎると、以下で計算する水分率の測定精度が悪くなる。
図2(a)の試料質量値は、乾燥前質量値m0から時間経過につれて減少していき、試料8に付着した水分が完全に蒸発した段階で乾燥後質量値m∞となるとする。このとき、乾燥前の試料8が含んでいた水分量について、その水分率W(質量%)は数式(3)で得られる。
Figure 2009250819
一方、図2(b)に示すように、所定の時間Δt当りの時間変化量Δmは、試料の乾燥が進むにつれて徐々に増加していき、時刻tpで最大値(以下Δmpと表記)に達し、その後減少していき最終的には0となる山型の形状となる。
次に、秤量データ処理部9で行う、秤量して得られた試料質量値mから乾燥前の試料8が含んでいた水分量及び水分率を導出する処理の説明を行う。
本願発明者らは、鉄鋼業の焼結プロセスにおける試料である焼結配合原料について、当該焼結配合原料を構成する原料の種類、状態、及び原料の配合割合が異なった多数の試料を用いて、試料を乾燥させるときの雰囲気温度や雰囲気等の乾燥条件を実質的に一定に保つようにして、試料質量値mの時間推移と時間変化量Δmの時間推移のパターンを詳細に検討した。もちろん、乾燥前質量値m0、乾燥後質量値m∞、時間変化量の最大値Δmp及びその時刻tp、はそれぞれ試料によって異なる値を示すのはいうまでもない。これらの試料サンプルから得られた実績データを詳細に解析した結果に基づき、以下で説明する試料に付着する水分量を高精度且つ短時間に評価する方法を想到した。
すなわち、試料を乾燥させるときの温度や雰囲気等の乾燥条件を実質的に一定に保ちつつ、試料乾燥途上の時々刻々と変化する試料質量値を、試料秤量部5で連続的又は予め設定した時間間隔Δt(例えば10sec)で測定する。次に、当該試料質量値を用いて、試料質量値や所定の時間Δt当りの試料質量変化量Δm(時間変化量)を用いて、試料質量や時間変化量の将来の値を、下記で詳細に説明するように所定の予測演算手順により推定する。当該予測演算の結果を用いて、試料に付着する水分率Wを精度良く予測する。
このように予測演算を用いて試料の水分率Wを推定することにより、水分率Wの測定精度を従来の方法と比べて低下させることなく、又、従来技術の試料の乾燥前後の質量に基づいて水分率を測定する方式の測定時間に比べて、測定時間を例えば1/2から1/3に短縮することが可能となった。
本実施の形態の水分量測定装置の測定手順の一例の概略を図3に示す。
S100:試料サンプリング手順
自動サンプリング装置を用いて、焼結配合原料を搬送する搬送コンベアに設けた落ち口から、焼結配合原料を予め設定した体積又は質量程度の量だけサンプリングする。そして、サンプリングした試料8を試料皿7に自動投入する。なお、上記では試料ごとに試料皿7に試料を投入したが、別途試料皿7に試料を積載しておいて、試料皿ごと秤量室11に入れ替えるようにしても良い。
S101:乾燥前秤量手順
試料秤量部5で、投入された試料8を秤量し、試料8の乾燥前質量値m0として秤量データ処理部9へ出力し、秤量データ処理部9は乾燥前質量値m0を記憶する。なお、ここでは、試料秤量部5は試料皿7の質量を秤量値から減算して試料8の乾燥前質量値m0を出力する機能を有する例を示した。
S102:試料乾燥工程の開始
加熱用コントローラ2で加熱用電源3をONにし、試料加熱部4による試料8の加熱を開始して、試料8を乾燥する試料乾燥工程を開始する。
S103:繰り返し秤量手順
試料の乾燥を継続しながら、試料秤量部5は、例えば10秒の一定の周期毎に試料8を秤量して質量値mを出力し、秤量データ処理部9は、質量値mを、秤量順番号又は測定時刻と結びつけて記憶する。これを予測演算開始タイミングtmaxに到達するまで繰り返す。なお、秤量自体は時間的に連続的でも断続的でもどちらでも良い。また、秤量に際しての時間管理は秤量データ処理部9で行うようにしても良い。予測演算開始タイミングtmaxは、予め例えば10分というように固定した値に設定しておいても良く、又、連続して測定した2つの質量値すなわちm(tn+1)とm(t)の差分(すなわち|m(tn+1)−m(t)|)が、予め設定した十分小さい値よりも初めて小さくなる時間として設定しても良い。又、当該差分を規格化して|m(tn+1)−m(t)|/m(t)を用いて予測演算開始タイミングtmaxを判断するようにしても良い。このようにして、完全に乾燥するまでよりも十分短い所定の期間の有限個の一連の質量値を得る。なお、上記の試料秤量部5による秤量作業は、秤量データ処理部9により制御すると良い。なお、上記においては、一定周期で秤量したが、大体一定の時間間隔で繰り返し秤量して、秤量時刻とそのときの秤量値とを結びつけて秤量データ処理部9に記憶させても良い。
S104:水分率予測演算手順
乾燥開始からの時間が予測演算開始タイミングtmaxに到達したら、これまで記憶した質量値m(t)(ここでnは0、1、・・・、max)を用いて、秤量データ処理部9において、下記で詳細に説明する予測演算を実施し、試料8の水分率Wを算出する。
S105:乾燥終了手順
また一方、予測演算開始タイミングに到達したら秤量データ処理部9の時間管理の下に、試料秤量部5による試料8の秤量を終了し、加熱用コントローラ2で加熱用電源3をOFFにし、試料加熱部4による試料8の加熱を終了して、自動サンプリング装置を用いて試料皿7上の試料8を排出する。そして、次の試料の秤量の準備作業として、試料皿7を、エアージェット等を用いてクリーニングする。
次に、秤量データ処理部9で実行する第1の水分率予測演算について詳細に説明する。
試料8について測定した質量値m(t)(ここでnは0、1、・・・、max)に基づいて水分量W0を推定し、さらに試料8の水分率を導出する第1の予測方法の原理を説明するための図を図4に示す。横軸は試料の乾燥開始後の時間tを表し、縦軸は試料の時間変化量Δmを表している。なお、ここでは試料の秤量を一定時間間隔とした場合について説明する。試料の乾燥途上において、時間変化量が一旦最大Δmpになった後、時間変化量があらかじめ定めた値(以下ΔMAと表記(ΔMA<Δmp))以下になった時間(以下taと表記)から予め定めた期間(以下TAと表記)における時間変化量の値に基づいて、時間ta+TA以降の時間変化量の推移を予測演算する。
この予測演算において、時間変化量の推移を表す予測式の一例として、数式(4)で表される2次式を使用し、予測式の各係数は、試料8について測定した質量値m(t)(ここでnは0、1、・・・、max)に基づいた時間変化量Δmの測定値から最小二乗法を用いて導出する。
Figure 2009250819
ここで、A、B、Cはフィッティング係数である。このように、Δmの予測式を時間tの2次式としたとき、時間tが無限大で発散して零とはならない。そこで、時間tのとり得る最大値tcrsを予め設定しておいて、そのときにΔmの値を零としておく。
また、時間変化量の推移を表す予測式は、数式(5)で表される時間tに指数関数的に依存する式でも良い。各時間tにおける時間変化量Δmの測定値から、回帰計算によってフィッティング係数を求めても良い。
Figure 2009250819
ここで、D、E、txはフィッティング係数である。
なお、時間変化量の推移を表す予測式としては、上記の数式(4)及び数式(5)の形式の以外でも、時間変化量Δmの時間推移を所望の精度で近似することができる式であればよい。
次に、試料に含まれていた水分量W0は、乾燥の開始から終了するまでの時間変化量Δmの総和であり、図4のΔmの曲線と時間軸(横軸)で囲まれた部分の面積を求めることにより得られ、数式(6)で表される。
Figure 2009250819
ここで、tmaxは予測区間の終端の時刻であり、数式(4)でΔmを予測するときには上記のtcrs、数式(5)でΔmを予測するときには∞とすると良い。
さらに、乾燥前に試料8が含んでいた水分量W0の比率の推定値、すなわち、水分率推定値Wf1(質量%)は、数式(7)で計算することができる。
Figure 2009250819
秤量して得た試料8の質量値mから試料が含んでいた水分量W0及び水分率推定値Wf1を導出する上記のデータ処理は、秤量データ処理部9をパーソナル・コンピュータで構成するときには、上記の各式を用いて演算する処理を実行するコンピュータ・プログラムを作成して当該パーソナル・コンピュータに実装する。
上記の第1の予測演算方法を用いて、88個の焼結配合原料の試料について、水分量及び水分率を求めた結果は以下の通りである。試料乾燥前後の質量変化から水分を求める従来方式の平均測定時間が16分(純粋な乾燥時間のみであり、前後の試料サンプリング時間および試料排出時間などは除く)であるのに対し、本実施の形態の水分量測定方法では平均算出時間は11分であり、約32%の時間短縮がはかられた。また、従来方式と本方法の差は、88個の試料すべて0.1%以下であり極めて良好であった。
第1の予測方法は、乾燥過程がかなり進行した領域のデータを用い、乾燥条件が安定し、かつ単調減少領域の所定の時間ごとの試料質量変化量のみを用いるため、簡単な予測式で誤差を小さく、且つ短時間に演算することができる特徴がある。しかも、事前の検量線作成などの作業は一切不要であるという利点もある。
次に、第2の水分率予測演算について詳細に説明する。
図5は、試料8について測定した質量値m(t)(ここでnは0、1、・・・、max)に基づいて水分率Wを推定する第2の予測演算方法の原理を説明するための図である。図5(a)の横軸は最大試料質量変化量Δmp(ピーク値)を表し、図5(b)の横軸は時間tを表している。縦軸は図5(a)、(b)共に水分率Wを表している。第2の予測演算方法は、この「所定の時間Δt当りの最大試料重量変化量Δmpが求める水分率と強い相関関係がある」との新たな知見に基づき、この相関関係を水分量の予測演算に利用するものである。
予め多数の焼結配合原料の試料について図5(a)のような検量線を求めておく。この検量線から、水分率Wと時間変化量Δmpとの関係は、このときの水分率Wを一次予測水分率(以下W1と表記)として数式(8)で表されるとする。
Figure 2009250819
測定時には試料8の時間変化量の最大値Δmpを基にして、数式(8)を用いて仮の水分予測値として一次予測水分率W1を求める。
一方、乾燥したときの水分率の時間変化W(t)として、フィッティング係数としてT1、T2、T3を含む数式(1)で表される水分率の時間変化を表す予測式を仮定する。そして、予め多数の焼結配合原料の試料についての水分率Wの時間変化の測定値に基づいて、回帰計算を用いてフィッティング係数(T1、T2、T3)を決定しておく。
Figure 2009250819
ここで、Wfは実質的に十分試料が乾燥して得られた水分率の実測値、又、T1、T2、T3はフィッティング係数である。
次に、当該試料8の時間変化量の最大値Δmpを検出した後、乾燥過程において試料8の質量値の時間変化から、乾燥により減少した水分率の時間推移Wmes(t)((m0−m(t))/m0)を所定の時間間隔で継続して算出する。当該水分率の時間推移Wmes(t)に基づき、上記の数式(8)から求めたW1を用い、W1±1.0%の範囲で0.1%刻みで数式(1)のWfの値を設定する。そして、上記の数式(1)のこのWfを代入して得られる21本の曲線と比較して類似の時間推移をする曲線を選択し、その曲線のWfの値をもって当該試料8の水分率と推定する。すなわち、時間tを増大させたときに、この予測水分率推移曲線が漸近する水分率を、当該試料8の水分率である最終的な水分率とする。
以上の第2の予測演算方法における水分率を導出するためのデータ処理は秤量データ処理部9内のソフトウェアで実現した。焼結配合原料の試料(サンプル数88)から求めた水分率の予測結果は以下の通りである。試料乾燥前後の質量変化から水分を求める従来方式の平均測定時間が16分であるのに対し、平均算出時間は7分であり、約53%の大幅な時間短縮がはかられた。また予測誤差は、86件が0.1%以下と目標を満足したが、2件が0.1%を満足できなかった。
この第2の予測演算方式は、乾燥開始直後の質量変化データから予測演算に用いることができるため、抜本的な予測時間の短縮が期待できる。一方、事前の検量線作成が必要であること、作成した検量線の出来具合が精度に大きく影響すること、また、原料の配合が大幅に変わる場合には都度検量線の作成が必要になるので、実施に際しては、多数の試料を用いて十分高精度に水分量を測定して準備することが肝要である。
なお、上記の数式(1)を用いて予め21本の曲線を設定する方法に代えて、測定値である水分率の時間推移Wmes(t)を用いて、数式(8)から求めた一次予測水分率W1を求める水分率の初期値として回帰計算をしてWfを予測・推定しても良い。この方法は、21本の曲線を用いるよりも計算負荷が大きいが、結果として得られる水分率の検出精度を向上させることが可能である。
以上の2つの予測方式の説明において、試料8を秤量する時間間隔Δtを一定としたが、必ずしも一定である必要はない。時間間隔が変動するときには、時間tに測定した質量値m(t)として秤量データ処理部9に一旦記憶して、各質量値のデータの時間間隔の変動の影響を除去するために、所定の時間Δt当りの試料質量値mの時間変化量Δmとして、数式(2)で表されるものに代えて、単位時間、例えば1秒、10秒又は1分当たりの変化量に規格化して演算するとよい。
上記2つの予測方式を秤量データ処理部9内に両方構築し、用途に応じて適宜切り替えて使用してもよく、精度の良い水分率測定値が短時間で得られることから、焼結操業に大きく貢献すると期待できる。
上記したように、加熱用コントローラ2及び秤量データ処理部9は、それぞれ別々に、又は同一のコンピュータシステムで構成することができる。当該コンピュータシステムは、CPUはもとより、メイン記憶装置、HDD等の外部記憶装置、キーボードやマウス等の入出力装置、及びコンピュータディスプレーで構成すると良い。又、S100〜S105に記載した試料の秤量から水分率を導出する一連の処理を当該コンピュータシステムに実行させるためのコンピュータプログラムを作成し、上記メイン記憶装置にロードして実行させることによって、本発明の水分測定装置及び水分測定方法を具現化しても良い。
以上では、鉄鋼業の上工程である焼結プロセスにおける焼結配合原料の水分量及び水分率の測定を例として、本発明の水分測定装置及び水分測定方法を詳細に説明したが、本発明の水分測定装置及び水分測定方法は、鉄鋼業のみならず、食品製造や薬品製造等において粉体及び塊状体の原材料の水分含有量を測定するための水分測定装置及び水分測定方法としても適用可能であることは明らかである。
本発明は、粉粒体試料に付着している水分量の測定に適用できる。
本発明の水分量測定装置の実施の形態の概略を示す図である。 試料質量値の時間変化を示す模式図であり、(a)は乾燥中試料質量値の時間推移を示すグラフ、(b)は乾燥中単位時間当りの試料質量値の変化量の時間推移を示すグラフである。 本発明の水分量測定装置の実施の形態における測定手順の概略を示すフローチャートである。 本発明にかかる第1の予測方法の説明図である。 本発明にかかる第2の予測方法の説明図であり、(a)はΔmpと一次予測水分率W1の関係を示すグラフ、(b)は一次予測水分率W1から最終予測水分率Wfの求め方の概要を示すグラフである。 従来技術の水分を測定する処理のフローチャートである。
符号の説明
1 温度測定部
2 加熱用コントローラ
3 加熱用電源
4 試料加熱部
5 試料秤量部
6 試料載台
7 試料皿
8 試料
9 秤量データ処理部
10 乾燥室
11 秤量室
13 乾燥気体導入口
20 筐体

Claims (7)

  1. 水分を含んだ粉粒体を試料として、該試料を乾燥室内で乾燥させながら試料の質量値の時間推移を測定して、前記試料が含む水分量又は水分率を測定する水分量測定装置であって、
    前記試料を乾燥させるために加熱する試料加熱部と、
    前記乾燥室内の雰囲気温度又は試料表面の温度を測定する温度測定部と、
    前記温度測定部で測定された温度に基づいて、雰囲気温度又は試料表面の温度を所定の乾燥温度になるようにフィードバック制御する加熱用コントローラ部と、
    前記試料を秤量して連続的又は断続的に質量値を出力する試料秤量部と、
    前記試料、前記試料加熱部及び前記試料秤量部を収納する筐体と、
    前記連続的又は断続的に出力された一連且つ所定の期間の有限個の質量値に基づいて、前記試料が含んでいた水分量又は水分率を算出する秤量データ処理部と、を具備し、該秤量データ処理部は、前記一連且つ所定の期間の有限個の質量値を用いて、前記試料が完全に乾燥するまでの質量値の減少の時間推移、又は質量値の時間変化量の時間推移を所定の予測演算で予測して、測定前に試料が含んでいた水分量又は水分率を推定して算出する水分量測定装置。
  2. 前記加熱用コントローラ部は、前記所定の乾燥温度が、試料が高温で弾け始める破裂温度よりも低く設定されていることを特徴とする請求項1に記載の水分量測定装置。
  3. 前記質量値は所定の時間間隔で秤量され、
    前記秤量データ処理部が行う所定の予測演算は、
    一連且つ所定の期間の有限個の質量値に基づいて、相前後した時刻での質量値の差分演算で時間変化量の時間推移を算出し、
    該時間変化量の時間推移に基づいて予め設定した予測式を用いて、試料が完全に乾燥するまでの時間変化量の時間推移を演算して予測し、
    該時間変化量を積算して水分量又は水分率を算出する演算である請求項1又は請求項2に記載の水分量測定装置。
  4. 前記質量値は所定の時間間隔で秤量され、前記秤量データ処理部が行う所定の予測演算は、
    一連且つ所定の期間の有限個の質量値から、相前後した時刻それぞれの質量値の差分演算で時間変化量の時間推移から該時間変化量の最大値を算出し、
    該最大値に基づき、予め設定した水分率を予測するための第1の予測式から一次予測水分率を算出し、
    一連且つ所定の期間の有限個の質量値から試料の乾燥前の質量値と各時刻での質量値との差から、乾燥により減少した水分の水分率の時間推移を算出し、
    該算出された水分率の時間推移及び前記一次予測水分率に基づいて、数式(1)を用いて水分率Wfを導出する演算である請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の水分量測定装置。
    Figure 2009250819
  5. 水分を含んだ粉粒体を試料として、乾燥室内で該試料を試料加熱部により加熱して乾燥させながら前記試料の質量値の時間推移を測定して、前記試料が含む水分量又は水分率を測定する水分量測定方法であって、前記試料を加熱・乾燥する前に前記試料の質量を秤量して乾燥前質量値を得る乾燥前秤量手順と、
    前記乾燥室内の雰囲気温度又は試料表面の温度を測定する温度測定工程と、
    前記温度測定手順で測定された温度に基づいて、雰囲気温度又は試料表面の温度を所定の乾燥温度になるようにフィードバック制御する工程と、
    前記試料を乾燥させるために加熱する試料乾燥工程と、
    前記試料乾燥工程で乾燥しながら、前記試料を秤量して連続的又は断続的に質量値を出力する繰り返し秤量手順と、
    前記連続的又は断続的に出力された一連且つ所定の期間の有限個の質量値に基づいて、前記試料が含んでいた水分量又は水分率を算出する水分率予測演算手順とを具備し、
    該水分率予測演算手順は、前記一連且つ所定の期間の有限個の質量値を用いて、前記試料が完全に乾燥するまでの質量値の減少の時間推移、又は質量値の時間変化量の時間推移を所定の予測演算で予測して、測定前に前記試料が含んでいた水分量又は水分率を推定して算出する水分量測定方法。
  6. 前記質量値は所定の時間間隔で秤量され、前記水分率予測演算手順で行う所定の予測演算は、
    一連且つ所定の期間の有限個の質量値に基づいて、相前後した時刻での質量値の差分演算で時間変化量の時間推移を算出し、
    該時間変化量の時間推移に基づいて予め設定した予測式を用いて、試料が完全に乾燥するまでの時間変化量の時間推移を演算して予測し、
    該時間変化量を積算して水分量又は水分率を算出する演算である請求項5に記載の水分量測定方法。
  7. 前記質量値は所定の時間間隔で秤量され、
    前記水分率予測演算手順で行う所定の予測演算は、
    一連且つ所定の期間の有限個の質量値から、相前後した時刻それぞれの質量値の差分演算で時間変化量の時間推移から該時間変化量の最大値を算出し、
    該最大値に基づき、予め設定した水分率を予測するための第1の予測式から一次予測水分率を算出し、
    一連且つ所定の期間の有限個の質量値から試料の乾燥前の質量値と各時刻での質量値との差から、乾燥により減少した水分の水分率の時間推移を算出し、
    該算出された水分率の時間推移及び前記一次予測水分率に基づいて、数式(1)を用いて水分率Wfを導出する演算である請求項5又は請求項6に記載の水分量測定方法。
    Figure 2009250819
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