JP2009248910A - 車両用エアバッグ装置およびその製造方法 - Google Patents

車両用エアバッグ装置およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】リッド部に対する表皮材の位置決めを行うことができ、リッド部のティアラインの破断及び表皮材の破断をより確実に行い、リッド部に対する表皮材の位置決め作業が容易で、表皮材を形成する際の表面材の位置決め作業が容易な車両用エアバッグ装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】車両用エアバッグ装置の製造方法はエアバッグ展開用開口部に設けられているリッド部を備えた基材34を得る基材工程と、エアバッグの膨張により破断する開裂部75を有する表面材32に中間材72を積層することで表皮材43を得る表皮材形成工程と、表皮材43と基材34とを接着する表皮材接着工程と、を備える。表皮材接着工程では、リッド部に形成されている突部121に、表皮材の中間材に形成している縫製収納係合部76を嵌めることで、位置決めする表皮材位置決め工程を備えている。
【選択図】図10

Description

本発明は、車両用エアバッグ装置およびその製造方法に関するものである。
車両用エアバッグ装置には、皮革を用いた革張りエアバッグカバーがある。革張りエアバッグカバーは、折り畳まれたエアバッグを覆うように配設され、樹脂製のカバー本体に皮革を貼り付けたもので、皮革の裏面には、引っ張り強度を低下させた脆弱部が多数の切り込み(切欠き)を配設することで形成されている。この脆弱部によってカバー本体の破断時に円滑に皮革を破断することができるというものである(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−276680公報(第10頁、図1)
しかし、特許文献1の革張りエアバッグカバーでは、エアバッグの展開性能を向上させるためには、皮革の厚さや強度など特性の異なる皮革の管理が複雑になる。
言い換えると、脆弱部を形成するために切り込みを設けた皮革の厚さを0.6mm、ピッチを4mmに設定する必要があり、0.6mm超、4mm超の場合には、脆弱部の破断の抵抗力が大きくなるおそれがあるという問題がある。
本発明は、リッド部に対する表皮材の位置決めを行うことができ、リッド部のティアラインの破断及び表皮材の破断をより確実に行い、設計の自由度を高め、リッド部に対する表皮材の位置決め作業が容易で、表皮材を形成する際の表面材の位置決め作業が容易な車両用エアバッグ装置およびその製造方法を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、エアバッグ展開用開口部が開けられ、開口部に開放可能に設けられているリッド部を備えた基材と、基材上に積層された表皮材と、表皮材に形成され、エアバッグの膨張によりリッド部とともに破断する開裂部と、を備える車両用エアバッグ装置であって、表皮材に開裂部を収納するように形成した縫製収納係合部と、縫製収納係合部に係合するリッド部に形成されている突部と、を備えていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、突部を設けたリッド部の表面に対向する裏面に、突部に沿って形成された脆弱部を備えていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、表皮材は、開裂部を備えた表面材と、開裂部を収納している縫製収納係合部を備えて表面材を積層している中間材と、からなることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、エアバッグ展開用開口部が開けられ、開口部に開放可能に設けられているリッド部を備えた基材を得る基材工程と、エアバッグの膨張によりリッド部とともに破断する開裂部を有する表面材に中間材を積層することで表皮材を得る表皮材形成工程と、表皮材と基材とを接着する表皮材接着工程と、を備える車両用エアバッグ装置の製造方法において、表皮材接着工程では、リッド部に形成されている突部に、表皮材の中間材に形成している縫製収納係合部を嵌めることで、位置決めする表皮材位置決め工程を備えていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、表皮材形成工程では、表面材の開裂部を中間材の縫製収納係合部に嵌める開裂部位置決め工程を備えていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、リッド部を備えた基材と、基材上に積層された表皮材と、表皮材に形成され破断する開裂部と、を備え、表皮材に開裂部を収納するように形成した縫製収納係合部と、縫製収納係合部に係合するリッド部に形成されている突部と、を備えているので、突部によってリッド部に対する表皮材の位置決めを行うことができるという利点がある。
請求項2に係る発明では、突部を設けたリッド部の表面に対向する裏面に、突部に沿って形成された脆弱部を備えているので、突部の強度と脆弱部の強度との強度差によって、より確実に脆弱部から破断させることで、リッド部を破断し、リッド部の破断とほぼ同時に、開裂部を確実に開放することができるという利点がある。
請求項3に係る発明では、表皮材は、開裂部を備えた表面材と、開裂部を収納している縫製収納係合部を備えて表面材を積層している中間材と、からなるので、リッド部に対する表皮材の位置精度と、表皮材(開裂部)の破断強度とを、中間材と表面材とに分担して設定することができ、設計の自由度を高めることができるという利点がある。
請求項4に係る発明の表皮材接着工程では、リッド部に形成されている突部に、表皮材の中間材に形成している縫製収納係合部を嵌めることで、位置決めする表皮材位置決め工程を備えているので、リッド部に対する表皮材の位置決め作業が容易になるという利点がある。
請求項5に係る発明の表皮材形成工程では、表面材の開裂部を中間材の縫製収納係合部に嵌める開裂部位置決め工程を備えているので、表皮材を形成する際の表面材の位置決め作業が容易になるという利点がある。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
図1は、本発明の車両用エアバッグ装置を採用した車室の斜視図である。
車両用エアバッグ装置11は、車両12の助手席13に採用されている。具体的には後述する。
車両12は、車体21、車室22、運転席23、助手席13、前ウインドウガラス24、インストルメントパネル25、助手席13用のエアバッグ装置11や運転席23用のエアバッグ装置26を含むエアバッグユニット27を備える。
インストルメントパネル25は、助手席13側の上部31が凸状で半径の大きい緩やかな球面状に形成され、皮革32が採用され、貼り付けられている。
図2は、図1の2矢視図である。
図3は、図1の3−3線断面図である。図1を併用して説明する。
エアバッグ装置11は、インストルメントパネル25のインストルメントパネル本体(基材)34に形成された取付け口部34aに、作動時に開く開口部35が配置され、車体21に取付けられているケース部材36と、ケース部材36内に配置したインフレータ(ガス発生装置)37と、エアバッグであるところのバッグ38と、ケース部材36の上に取付けた開放自在なリッド部41と、リッド部41及びインストルメントパネル25の基材(インストルメントパネル本体)34に貼り付けた表皮材43と、基材(インストルメントパネル本体)34の開口部35に連ねて設けた外側領域44と、外側領域44に形成された接着力調節部45と、を備える。
リッド部41は、ケース部材36に第1ヒンジ部47を介して形成した第1扉部(一方の扉部)51と、ケース部材36に第2ヒンジ部52を介して形成した第2扉部(他方の扉部)53と、第1扉部51と第2扉部53を画定するティアライン55と、からなる。そして、前ウインドウガラス24に向け第2ヒンジ部52及び第2扉部(他方の扉部)53を配置し、車両12の後方(矢印a1の方向)に向け第1ヒンジ部47及び第1扉部(一方の扉部)51を配置している。
第1ヒンジ部47は、一方のヒンジ軸(第1ヒンジ軸)56を有し、第2ヒンジ部52は他方のヒンジ軸(第2ヒンジ軸)57を有し、他方のヒンジ軸57より一方のヒンジ軸56が距離hだけ低位に配置されているとともに、開口部35が傾斜(平均傾斜角度θ)して配置されている。
「第1ヒンジ軸56」とは、第1ヒンジ部47に最小の肉厚で形成されている部位であり、ヒンジの支点となるものである。第2ヒンジ軸57も同様である。
ティアライン55は、リッド部41の裏にV溝状に彫り込まれた脆弱部であるところの中央ティアライン58を有する。
中央ティアライン58は、リッド部41の幅Wの中心(W×50%)から平均距離Eだけずれている。そして、略直線状であり、曲線の中心を第1ヒンジ部47側に設定して、破断することでリッド部41を第1扉部51と第2扉部53とに分割するとともに、第1扉部51の第1自由端61(図6も参照)、第2扉部53の第2自由端62(図6も参照)を形成している。64は第1側部ティアライン、65は第2側部ティアラインである。
ケース部材36には、インストルメントパネル25側に掛止する掛止凸部66が形成されている。
一方の扉部(第1扉部)51は、一方の自由端61の両端(両端角部)67から一方のヒンジ軸56までの幅W1を最小にした凸側扉として形成されている。
他方の扉部53は、一方の自由端61に一致する他方の自由端62を備える凹側扉として形成されている。
なお、凸側扉(一方の扉部)51及び凹側扉53には、表皮材43が貼り付けられて、意匠向上が図られている。
図4は、図3の4部詳細図である。図2、図3を併用して説明する。
表皮材43は、リッド部41上に表皮材接着層71で接着した中間材(スペースファブリック)72と、スペースファブリック72上に皮革接着層73で接着した皮革32と、からなる。
スペースファブリック72は、例えば、布材や布材に樹脂を複合したもので、皮革32の縫製部75を収納可能に、縫製収納係合部76が形成されている。縫製部75は収納状態において縫製収納係合部76と所定距離離間した状態で配置され、両者間に間隙を形成することにより、スペースファブリック72および基材34側に対するずれが許容される。
縫製収納係合部76は、リッド部41の裏の中央ティアライン58に沿って、且つ近傍に配置されているとともに、リッド部41の表、基材(インストルメントパネル本体)34の表に配置されている。
皮革32は、人工皮革又は天然皮革で、第1皮革77に第2皮革78を縫製することで縫製部75が形成され、縫製部75に沿って近傍にステッチ81を設け、縫製部75をリッド部41の裏の中央ティアライン58に沿って、且つ、中央ティアライン58の上方に配置したものである。
縫製部75は、開裂部でもあり、開裂部(縫製部)75は、リッド部41上に配置されているリッド上方開裂部83と、リッド上方開裂部83に連なる延長開裂部84を備える。具体的には、開裂部(縫製部)75は、リッド部41上に配置されているリッド上方開裂部83に連なる外側領域44において、一方のヒンジ軸56の軸線C1へ向かって(矢印a2の方向)延長形成されている延長開裂部84を備えている。
また、開裂部(縫製部)75は、詳しくはリッド上方開裂部83は、脆弱部(中央ティアライン)58に沿って配置されている。
さらに、開裂部(縫製部)75は、略直線状に形成され、曲線の中心を第1ヒンジ部47側に設定している。
皮革32はまた、リッド部41上に位置している縫製部75の糸86の破断で表皮開口部91(図6参照)が形成され、表皮開口部91の一方に連なる所定の距離Lsまでが剥離部であるところの第1表皮剥離部93であり、表皮開口部91の他方に連なる所定の距離Lsまでが第2表皮剥離部94である。
なお、「表皮材43の剥離」とは、皮革32にスペースファブリック72を含めて、基材(インストルメントパネル本体)34から皮革32とスペースファブリック72との2層が一体となって剥離すること、つまり、基材(インストルメントパネル本体)34からスペースファブリック72が剥離することとする。
図2に示している距離Lsは、接着力調節部45の長さでもあり、リッド部41の幅Wの約1.6倍に設定している。
接着力調節部45は、リッド部41の一端(第1側部ティアライン64)の外方(矢印a3の方向)及びリッド部41の他端(第2側部ティアライン65)の外方(矢印a4の方向)に形成したものである。
また、接着力調節部45は、平面視、第1端点95、第2端点96、第3端点97を通る線分で形成された三角領域内の部位に設けられ、三角領域内に弱接着層101が形成されている。
第1端点95は、一方のヒンジ軸56の軸線C1から開口部35の外方(矢印a1の方向)へ距離E2だけ離した線S1に交わる端点である。
第2端点96は、第2ヒンジ部52から外側(矢印a5の方向)へ距離L1だけ離した端点である。
第3端点97は、一方のヒンジ軸56の軸線C1から開口部35の外方(矢印a1の方向)へ距離E2だけ離した端点である。
このような三角領域内には、表皮材接着層71と同じ接着剤を用いるが、塗布の形態が異なる弱接着層101を形成している。
図5は、図2の5−5線断面図である。図2を併用して説明する。
弱接着層101は、接着剤を、リッド部41の両端(第1側部ティアライン64)に略平行にピッチP、幅Wsで配列したもので、接着剤の塗布面積を他の接着領域(表皮材接着層71)に比べ、減じているので、表皮材接着層71に比べ、単位面積当たりの接着力が小さいものである。列の長さは前述の三角領域内で、端が線分S1、S2に達している。
「他の接着領域」とは、三角領域を除いた表皮材接着層71で接着している部位である。
なお、ピッチP、幅Wsは目安であり、所望の範囲(公差)であればよい。
次に、本発明の車両用エアバッグ装置の作用を説明する。
図6は、車両用エアバッグ装置の開放の機構を説明する図である。図1〜図5を併用して説明する。
車両用エアバッグ装置11は、車両前面に衝撃が加わると、前面衝撃情報に基づいて、情報が処理された後、インフレータ作動情報に基づいてインフレータ(ガス発生装置)37が作動する。
インフレータ(ガス発生装置)37によってバッグ38が膨脹を開始すると、バッグ38の膨脹する力によって、中央ティアライン58の中央103の応力が大きくなるので、中央103を起点に破断が起き始める。
同時に、開裂部(縫製部)75は、破断するので、表皮開口部91が開き始める。
その際、開裂部(縫製部)75の中央104、つまり、リッド上方開裂部83の中央104の応力が大きくなり、中央104を起点に破断が起きる。
このように、車両用エアバッグ装置11では、中央ティアライン58の中央103及び開裂部(縫製部)75の中央104からより確実に破断を開始させることができ、破断の開始、進行がスムーズになるという利点がある。
中央ティアライン58の両端(両端角部67)まで引き裂かれると、第1側部ティアライン64、第2側部ティアライン65が破断し始める。
その際、接着力調節部45を設けた基材(インストルメントパネル本体)34から表皮材43が剥離し始め、縫製部75の第1表皮剥離部93の糸が破断し、第2表皮剥離部94の糸が破断するので、第1表皮剥離部93及び第2表皮剥離部94が矢印a6、矢印a7のように開き始める。
つまり、接着力調節部45で表皮材43の剥離が起きる。
接着力調節部45では、接着剤を、所定のピッチP、幅Wsで糸状に配列したので、接着力が小さく、表皮材43を剥離・開放する際の抵抗力を減少させることができる。従って、一方の扉部51を開く際の抵抗が小さくなり、エアバッグ(バッグ)38の展開方向を規制することができる。
引き続き、バッグ38の展開に伴う膨脹する力で第1側部ティアライン64、第2側部ティアライン65が破断を続けるのと同時に、第1ヒンジ部47、第2ヒンジ部52をそれぞれ回動の支点軸として第1蓋部51、第2蓋部53は矢印a6、矢印a7のように回動し、開かれる。
その際、前述のように、接着力調節部45で表皮材43の剥離が続くが、接着力調節部45では、接着剤を、所定のピッチP、幅Wsで糸状に配列したので、接着力が小さく、表皮材43を剥離・開放する際の抵抗力を減少させることができる。従って、一方の扉部51を開く際の抵抗が小さくなり、エアバッグ(バッグ)38の展開方向を規制することができる。
つまり、一方の扉部51を大きく開くことができ、エアバッグ(バッグ)38の展開方向を一方の扉部51の開く方向(矢印a6の方向)へ向けて規制することができる。
次に、本発明の車両用エアバッグ装置の製造方法について説明する。
図7は、本発明の車両用エアバッグ装置の製造方法の概要フローであり、ST□□はステップ番号を示す。
ST01:基材34を樹脂成形する。
ST02:表面材(皮革)32を製作する。
ST03:中間材72を製作する。
ST04:表面材(皮革)32と中間材72を接着することで、表皮材43を製作する。
ST05:基材34に表皮材43を接着する。
次に、ST01〜ST05を具体的に説明する。
図8(a)、(b)は、車両用エアバッグ装置の製造方法で得る基材、表面材の説明図である。図1〜図6を併用して説明する。
(a):まず、基材34を樹脂成形する。基材34には、エアバッグ展開用開口部35、リッド部41、ティアライン55、開口部121が形成されている。
(b):表面材(皮革)32を用意する。皮革を所定の形状の第1皮革77と第2皮革78に裁断する。
図9(a)、(b)は、車両用エアバッグ装置の製造方法の表皮材製作工程(開裂部位置決め工程を含む)を説明する図である。
(a):続けて、表面材(皮革)32を縫製する。第1皮革77と第2皮革78を糸86で縫製することで、縫製部(開裂部)75を形成する。また、ステッチ81を設ける。
引き続き、中間材72を製作する。基材34に沿ってファブリック素材(中間材72)を切断するとともに、縫製収納係合部76を形成する。
表皮材製作工程を開始する。まず、開裂部位置決め工程を行う。表皮材43を製作するために、中間材72に接着剤を塗布することで皮革接着層73を形成し、皮革接着層73に表面材(皮革)32を載せる。その際、中間材72の縫製収納係合部76に縫製部(開裂部)75を矢印b1のように嵌める。
(b):嵌めると中間材72に縫製部(開裂部)75が位置決めされる。
このように、開裂部位置決め工程では、縫製収納係合部76に縫製部(開裂部)75を矢印b1のように嵌めるだけでよく、表皮材43を形成する際の表面材(皮革)32の位置決め作業が容易になる。
つまり、後工程(下流工程)で実施する中央ティアライン58に縫製部(開裂部)75を対応させる位置決め作業が容易になるとともに、位置決め精度を高めるのが容易になるという利点がある。
引き続き、皮革接着層73に載せた表面材(皮革)32を所定の時間だけ押圧し続けると、表皮材43が完成し、表皮材製作工程は完了する。
図10(a)、(b)は、車両用エアバッグ装置の製造方法の表皮材接着工程を説明する図である。
最後に、表皮材接着工程を実施する。まず、基材34に接着剤を塗布することで表皮材接着層71を形成し、表皮材接着層71に表皮材43を載せる。その際、基材34の突部121に表皮材43に一体的に設けた縫製収納係合部76を矢印b2のように嵌める。嵌めると基材34に表皮材43が位置決めされる。すなわち、脆弱部である中央ティアライン58から開裂部75までの距離Jのばらつきを小さくすことができる。つまり、中央ティアライン58に、距離Jを確保しつつ沿って開裂部75を配置する貼り付け作業は容易になるという利点がある。
このように、表皮材接着工程では、開口部121に縫製収納係合部76を矢印b2のように嵌めるだけでよく、リッド部41(中央ティアライン58)に対する表皮材43の開裂部75の位置決め作業が容易になる。
本発明の車両用エアバッグ装置およびその製造方法は、エアバッグを皮革で覆うものに好適である。
本発明の車両用エアバッグ装置を採用した車室の斜視図である。 図1の2矢視図である。 図1の3−3線断面図である。 図3の4部詳細図である。 図2の5−5線断面図である。 車両用エアバッグ装置の開放の機構を説明する図である。 本発明の車両用エアバッグ装置の製造方法の概要フローである。 車両用エアバッグ装置の製造方法で得る基材、表面材の説明図である。 車両用エアバッグ装置の製造方法の表皮材製作工程(開裂部位置決め工程を含む)を説明する図である。 車両用エアバッグ装置の製造方法の表皮材接着工程を説明する図である。
符号の説明
11…車両用エアバッグ装置、34…基材(インストルメントパネル本体)、35…開口部、41…リッド部、43…表皮材、44…外側領域、51…一方の扉部(第1扉部))、53…他方の扉部(第2扉部)、56…一方のヒンジ軸(第1ヒンジ軸)、57…他方のヒンジ軸(第2ヒンジ軸)、58…脆弱部(中央ティアライン)、61…一方の自由端、67…一方の自由端の両端(両端角部)、72…中間材(スペースファブリック)、75…開裂部(縫製部)、76…縫製収納係合部、83…リッド上方開裂部、84…延長開裂部、121…突部。

Claims (5)

  1. エアバッグ展開用開口部が開けられ、該開口部に開放可能に設けられているリッド部を備えた基材と、該基材上に積層された表皮材と、該表皮材に形成され、前記エアバッグの膨張により前記リッド部とともに破断する開裂部と、を備える車両用エアバッグ装置であって、
    前記表皮材に前記開裂部を収納するように形成した縫製収納係合部と、該縫製収納係合部に係合する前記リッド部に形成されている突部と、を備えていることを特徴とする車両用エアバッグ装置。
  2. 前記突部を設けた前記リッド部の表面に対向する裏面に、前記突部に沿って形成された脆弱部を備えていることを特徴とする請求項1記載の車両用エアバッグ装置。
  3. 前記表皮材は、前記開裂部を備えた表面材と、前記開裂部を収納している縫製収納係合部を備えて前記表面材を積層している中間材と、からなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両用エアバッグ装置。
  4. エアバッグ展開用開口部が開けられ、該開口部に開放可能に設けられているリッド部を備えた基材を得る基材工程と、
    前記エアバッグの膨張により前記リッド部とともに破断する開裂部を有する表面材に中間材を積層することで表皮材を得る表皮材形成工程と、
    前記表皮材と前記基材とを接着する表皮材接着工程と、を備える車両用エアバッグ装置の製造方法において、
    前記表皮材接着工程では、前記リッド部に形成されている突部に、前記表皮材の中間材に形成している縫製収納係合部を嵌めることで、位置決めする表皮材位置決め工程を備えていることを特徴とする車両用エアバッグ装置の製造方法。
  5. 前記表皮材形成工程では、前記表面材の開裂部を前記中間材の縫製収納係合部に嵌める開裂部位置決め工程を備えていることを特徴とする請求項4記載の車両用エアバッグ装置の製造方法。
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