JP2009248579A - 車両駆動用アクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】車両のバネ下重量を軽量化して乗り心地性能を向上させることができる車両駆動用アクチュエータを提供する。
【解決手段】車両駆動用アクチュエータA1によれば、車輪2を車体1に懸架するサスペンション用バネ3aを含む懸架装置3と、懸架装置3のバネ上に配置されるモータ10と、バネ上に配置されモータ10の回転を減速する遊星歯車機構である第1減速機構20と、懸架装置3のバネ下に配置され第1減速機構20から出力された回転を減速し車軸2に伝達して車輪を回転駆動する遊星歯車機構である第2減速機構40と、第1減速機構20の駆動力を第2減速機構40に伝達する駆動力伝達機構30とを備えたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、電動モータによって車輪を回転駆動する車両駆動用アクチュエータに関する。
従来、車輪ごとに設けられた電動モータによって車輪を回転駆動するインホイールモータ駆動装置が提案されている。このようなインホイールモータ駆動装置において、減速比を大きく取るためには、減速機(主として遊星歯車機構)を多段化する必要があるが、これにより、減速機の重量及びサイズの増大を招き、コンパクト化が困難となる。また、車両のバネ下重量の増加による乗り心地の悪化が懸念されるという問題もある。
このような課題に鑑みて、従来、大きな減速比を得られるサイクロ減速機を用いることにより、減速機を多段化することなく、コンパクト化したインホイールモータ駆動装置が提案されている(例えば、特許文献1等参照。)。サイクロ減速機は、遊星歯車機構に比較して部品点数が少なく、簡単な構成であり、バネ下のホイール内に電動モータとサイクロ減速機とをコンパクトに設置することができる。
特開2006−258289号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載された従来技術では、電動モータ及び減速機をバネ下のホイール内に配置することにより、動力の伝達効率を高く維持できるという反面、バネ下重量が増加することにより、乗り心地が悪化するという問題がある。特に、車体重量が軽いコミュータのような乗り物においては、電動モータと減速機との重量が車体重量の多くの部分を占めるため、これらの重量がバネ下に存在することによって乗り心地が著しく悪化するという問題がある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、車両のバネ下重量を軽量化して乗り心地性能を向上させることができる車両駆動用アクチュエータを提供することを目的とする。
以下、上記課題を解決するのに適した各手段につき、必要に応じて作用効果等を付記しつつ説明する。
1.車輪を車体に懸架する懸架装置と、
前記懸架装置のバネ上に配置されるモータと、
前記バネ上に配置され前記モータの回転を減速する第1減速機構と、
前記懸架装置のバネ下に配置され前記第1減速機構から出力された回転を減速し車軸に伝達して車輪を回転駆動する第2減速機構と、
前記第1減速機構の駆動力を前記第2減速機構に伝達する駆動力伝達機構と
を備えたことを特徴とする車両駆動用アクチュエータ。
手段1によれば、車輪を車体に懸架する懸架装置のバネ上に配置されるモータの回転は、同じくバネ上に配置された第1減速機構によって減速され、第1減速機構の駆動力は駆動力伝達機構によって懸架装置のバネ下に配置された第2減速機構に伝達される。そして、第1減速機構から出力された回転が駆動力伝達機構を介して第2減速機構によってさらに減速されて車軸に伝達され、車輪が回転駆動される。従って、モータの回転を減速するための減速機構を、第1減速機構と第2減速機構とに多段化することにより減速比を大きく取ることができると共に、減速機構をバネ上とバネ下とに分割して配置する構成とすることによって、車両におけるバネ下重量の増加を抑制して乗り心地性能の向上を図ることができる。
尚、第1減速機構及び第2減速機構は、各々を1段の減速機から構成してもよいし、各々を複数段の減速機から構成してもよい。
2.前記駆動力伝達機構は、ロータリボールスプラインからなることを特徴とする手段1に記載の車両駆動用アクチュエータ。
手段2によれば、懸架装置を介して上下に相対的に直動するバネ上側の第1減速機構とバネ下側の第2減速機構とをロータリボールスプラインを介して接続することにより、第1減速機構の駆動力を第2減速機構に確実に伝達することができる。
3.前記ロータリボールスプラインは、上下方向の軸線を有し前記バネ上に軸支されたスプラインシャフトと、前記スプラインシャフトに嵌合し当該スプラインシャフトの軸線方向に摺動可能であり且つ前記スプラインシャフトと共に回動可能なボールスプラインナットとからなり、
動力は、前記第1減速機構から前記スプラインシャフトへ伝達されると共に、前記ボールスプラインナットから前記第2減速機構へ伝達されるように構成されたことを特徴とする手段2に記載の車両駆動用アクチュエータ。
手段3によれば、上下方向の軸線を有しバネ上に軸支されたスプラインシャフトへ第1減速機構から動力伝達されると、スプラインシャフトに嵌合しスプラインシャフトの軸線方向に摺動可能なボールスプラインナットがスプラインシャフトと共に回動することによって、第1減速機構と第2減速機構との上下の相対的直動を許容しつつ、第2減速機構へ確実に動力伝達を行うことができる。
4.前記第1減速機構の出力軸と前記スプラインシャフトとにそれぞれ固定されて互いに噛合する一対のかさば歯車と、前記ボールスプラインナットと前記第2減速機構の入力軸とにそれぞれ固定されて互いに噛合する他の一対のかさば歯車とを備えたことを特徴とする手段3に記載の車両駆動用アクチュエータ。
手段4によれば、第1減速機構の出力軸とスプラインシャフトとにそれぞれ固定されて互いに噛合する一対のかさば歯車を介して、第1減速機構からスプラインシャフトへ確実に動力伝達される。また、ボールスプラインナットと第2減速機構の入力軸とにそれぞれ固定されて互いに噛合する他の一対のかさば歯車を介して、ボールスプラインナットから第2減速機構へ確実に動力伝達される。
5.前記第2減速機構は、遊星歯車機構からなることを特徴とする手段1乃至4のいずれか1つに記載の車両駆動用アクチュエータ。
手段5によれば、第1減速機構から入力される回転を、バネ下に配置された第2減速機構からなる遊星歯車機構によって減速し車軸に伝達して車輪を確実に回転駆動することができると共に、バネ下重量の増加を抑制することができる。
6.前記第1減速機構の減速比は、前記第2減速機構の減速比と同一か又は小さいことを特徴とする手段1乃至5のいずれか1つに記載の車両駆動用アクチュエータ。
手段6によれば、第1減速機構の減速比が第2減速機構の減速比と同一か又は小さく、駆動力伝達機構に大きな機械的強度が必要とされないため、駆動力伝達機構を構成する軸部材等の大型化による重量の増大等を抑制することができる。
以下、本発明の車両駆動用アクチュエータを具体化した一実施形態について図面を参照しつつ具体的に説明する。図1は、本発明の一実施形態の車両駆動用アクチュエータA1を示す内部構成図であり、車両の左後輪周辺を後方から視た図である。
図1に示すように、車両駆動用アクチュエータA1は、車体1に固定されたモータジェネレータ10と、ハウジングH1を介して車体1側に固定される第1減速機構20と、駆動力伝達機構30と、ハウジングH2に収容される第2減速機構40と、図示しない車輪及びハウジングH2に収容された第2減速機構40を車体1に懸架する懸架装置3とを備えて構成されている。
モータジェネレータ10は、モータとしての機能と発電機としての機能を併せもつ装置であって、径方向外側に三相電機子巻線をもつ電機子としてのモータステータ(図示せず)を、径方向内側に界磁磁石型回転子としてのモータロータ(図示せず)を有する内転型(インナーロータ型)回転電機である。モータジェネレータ10は、車両のバネ上である車体1に固定されている。また、モータロータにはモータシャフト13が固定され、モータジェネレータ10本体の車幅方向中央側の面より突出するモータシャフト13の端部外周に歯車14が固定されている。
第1減速機構20は、モータシャフト13の回転を減速して出力するための減速機構であって、公知の遊星歯車機構によって構成される。第1減速機構20は、サンギア21とリングギア22とに噛み合う複数(4個)のプラネタリギア23をプラネタリキャリア24により保持する構成を有している。
サンギア21は、ハウジングH内に収容され且つ軸受25によって回転自在に支持される中空円筒部材26の外周に固定され、同軸的に設けられた大径部21aと小径部21bとを有している。大径部21aは、モータシャフト13に固定された歯車14と噛合している。
各プラネタリギア23は、サンギア21の小径部21b外周に噛合するように配置され、プラネタリキャリア23の径方向端部に固定された各遊星シャフト23aによってそれぞれ軸支されている。
プラネタリキャリア23の中心には回転軸27が固定されている。回転軸27は、中空円筒部材26内周に挿通されて車幅方向側方側へ延設されると共に、ハウジングHに固定された軸受28によって回転可能に支持されている。また、回転軸27の車幅方向側方側の先端外周には、かさば歯車29が固定されている。
リングギア22は、内周部のギア歯面(内歯)が各プラネタリギア23の外周に噛合するように配置されている。
そして、モータシャフト13の回転は、サンギア21、各プラネタリギア23、プラネタリキャリア23の順に伝達され、その結果、減速された回転が回転軸27より出力される。
駆動力伝達機構30は、第1減速機構20と第2減速機構40との間に設けられるロータリボールスプラインであって、スプラインシャフト31と、ボールスプラインナット32とを備えている。
スプラインシャフト31は、外周にスプラインが形成された棒状の軸部材であって、上下方向に軸線を有するように配置され、バネ上のハウジングH1に設けられた軸受33,33を介して上端及び下端の外周が支持されることにより回転自在に軸支されている。ハウジングH1内に設けられるスプラインシャフト31の上部外周には、かさば歯車34が固定されている。かさば歯車34は、回転軸27の先端外周に固定されたかさば歯車29と噛合している。従って、一対のかさば歯車29,34が互いに噛合することによって、第1減速機構20の回転軸27の回転トルクが確実にスプラインシャフト31へ伝達される。
ボールスプラインナット32は、スプラインシャフト31外周のスプラインに嵌合すると共に、当該スプラインシャフト31の軸線方向に摺動可能である。また、ボールスプラインナット32の外周部にはハウジングH2に支持された軸受35,35が設けられ、ボールスプラインナット32を回転可能に支持している。つまり、スプラインシャフト31は、ボールスプラインナット32と噛み合うことによって、直動可能に回転トルクを伝達することができる。さらに、ボールスプラインナット32の外周には、かさば歯車36が固定されている。
第2減速機構40は、スプラインシャフト31から入力される回転を減速して車軸50へ伝達するための減速機構であって、公知の遊星歯車機構によって構成される。第2減速機構40は、サンギア41とリングギア42とに噛み合う複数(4個)のプラネタリギア43をプラネタリキャリア44により保持する構成を有している。また、第2減速機構40は、バネ下に設けられるハウジングH2内に収容されている。
ハウジングH2には、軸受45によって回転自在に支持され、車幅方向に軸線を有する回転軸46が設けられている。回転軸46の車幅方向中央側の端部外周には、かさば歯車47が固定されている。かさば歯車47は、ボールスプラインナット32の外周に固定されたかさば歯車36と噛合している。従って、一対のかさば歯車36,47が互いに噛合することによって、スプラインシャフト31の回転トルクが確実に回転軸46へ伝達される。
サンギア41は、回転軸46の車幅方向側方側の端部外周に固定されている。
各プラネタリギア43は、サンギア41の外周に噛合するように配置され、プラネタリキャリア44の径方向端部に固定された各遊星シャフト44aによってそれぞれ軸支されている。
プラネタリキャリア44の中心には車軸50が固定されている。車軸50は、車幅方向側方側へ延設されると共に、ハウジングH2に設けられた軸受48によって回転可能に支持されている。
リングギア42は、内周部のギア歯面(内歯)が各プラネタリギア23の外周に噛合するように配置されている。
そして、回転軸46の回転は、サンギア41、各プラネタリギア43、プラネタリキャリア44の順に伝達され、その結果、減速された回転が車軸50より出力されて図示しない車輪が回転駆動される。
懸架装置3は、サスペンション用バネ3aと、図示しないショックアブソーバとからなり、それぞれの上端が車体1側に固定され且つ下端がハウジングH2に固定されることにより、ハウジングH2に収容された第2減速機構40及び第2減速機構40に接続された車軸50に取り付けられる図示しない車輪を車体1に懸架する。
次に、上述した構成を有する車両駆動用アクチュエータA1における各部の作用について説明する。
車両駆動用アクチュエータA1を搭載した車両を前進させるために、モータジェネレータ10が駆動制御されると、モータロータが回転することによってモータシャフト13が回転を介して歯車14が回転する。歯車14の回転は、第1減速機構20に設けられたサンギア21の大径部21aに伝達され、さらに小径部21bを介してプラネタリギア35に伝達される。この時、リングギア22はブレーキによって固定されているため、プラネタリギア23はサンギア21の周りを公転してプラネタリキャリア24が回転し、プラネタリキャリア24に固定された回転軸27が回転する。
回転軸27の回転は、互いに噛合する一対のかさば歯車29,34を介してスプラインシャフト31に伝達され、スプラインシャフト31に嵌合するボールスプラインナット32が回転する。ここで、バネ上側のハウジングH1とバネ下側のハウジングH2とがサスペンション用バネ3を介して上下に振動した場合、ボールスプラインナット32は、スプラインシャフト31の軸線方向に沿って直動しつつ軸線周りを回転する。
ボールスプラインナット32の回転は、互いに噛合する一対のかさば歯車36,42を介して回転軸46に伝達され、第2減速機構40のサンギア41が回転する。この時、リングギア42は固定されているため、プラネタリギア43はサンギア41の周りを公転してプラネタリキャリア44が回転し、プラネタリキャリア44に固定された車軸50が回転することにより車輪が回転駆動される。
以上詳述したことから明らかなように、車両駆動用アクチュエータA1によれば、車輪2を車体1に懸架するサスペンション用バネ3aを含む懸架装置3と、懸架装置3のバネ上に配置されるモータ10と、バネ上に配置されモータ10の回転を減速する遊星歯車機構である第1減速機構20と、懸架装置3のバネ下に配置され第1減速機構20から出力された回転を減速し車軸2に伝達して車輪を回転駆動する遊星歯車機構である第2減速機構40と、第1減速機構20の駆動力を第2減速機構40に伝達する駆動力伝達機構30とを備えたことを特徴とする。
すなわち、車輪2を車体1に懸架する懸架装置3のバネ上に配置されるモータ10の回転は、同じくバネ上に配置された第1減速機構20によって減速され、第1減速機構20の駆動力は駆動力伝達機構30によって懸架装置3のバネ下に配置された第2減速機構40に伝達される。そして、第1減速機構20から出力された回転は、駆動力伝達機構30を介して第2減速機構40によってさらに減速されて車軸50に伝達され、車輪2が回転駆動される。従って、モータ10の回転を減速するための減速機構が第1減速機構20と第2減速機構40とに多段化されることにより減速比を大きく取ることができると共に、減速機構をバネ上とバネ下とに分けて配置することによって、車両におけるバネ下重量の増加を抑制して乗り心地性能の向上を図ることができる。
また、懸架装置30を介して上下に相対的に直動するバネ上側の第1減速機構20とバネ下側の第2減速機構40とをロータリボールスプラインからなる駆動力伝達機構30を介して接続することにより、第1減速機構20の駆動力を第2減速機構40に確実に伝達することができる。より具体的には、上下方向の軸線を有しバネ上に軸支されたスプラインシャフト31へ第1減速機構20から動力伝達されると、スプラインシャフト31に嵌合しスプラインシャフト31の軸線方向に摺動可能なボールスプラインナット32がスプラインシャフト31と共に回動することによって、第1減速機構20と第2減速機構40との上下の相対的直動を許容しつつ、第2減速機構40へ確実に動力伝達を行うことができる。尚、第1減速機構20からスプラインシャフト31への動力伝達は、第1減速機構20の出力軸である回転軸27とスプラインシャフト31とにそれぞれ固定されて互いに噛合する一対のかさば歯車29,34を介して行われる。また、ボールスプラインナット32から第2減速機構40へ動力伝達は、ボールスプラインナット32と第2減速機構40の入力軸である回転軸46とにそれぞれ固定されて互いに噛合する他の一対のかさば歯車36,47を介して行われる。
特に、第1減速機構20の減速比は、第2減速機構40の減速比と同一又は小さいことが好ましい。第1減速機構20の減速比が第2減速機構40の減速比よりも大きい場合は、スプラインシャフト31に伝達される回転トルクが大きくなって大きな軸強度が必要となり、スプラインシャフト31の太さを大きくすることが必要となって重量が増大することになる。これに対し、第1減速機構20の減速比を第2減速機構40の減速比と同一か又は小さくすることによって、スプラインシャフト31に伝達される回転トルクが小さくなり、駆動力伝達機構30に大きな機械的強度が必要とされないため、駆動力伝達機構30を構成するスプラインシャフト31等の大型化による重量の増大等を抑制することができる。
尚、本発明は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を施すことが可能であることは云うまでもない。
例えば、上記実施形態では、第1減速機構20及び第2減速機構40をそれぞれ1段の減速機によって構成した例を示したが、第1減速機構20及び第2減速機構40の各々を複数段の減速機から構成してもよい。
また、第1減速機構20及び第2減速機構40をそれぞれ遊星歯車機構によって構成した例を示したが、他の種類の減速機を用いて構成してもよい。
本発明は、モータと減速機構とを備えた車両駆動用アクチュエータにおいて車両のバネ下重量を軽量化して乗り心地性能を向上させることが必要な場合に利用可能である。
本発明の一実施形態の車両駆動用アクチュエータを示す内部構成図であり、車両の左後輪周辺を後方から視た図である。
符号の説明
A1 車両駆動用アクチュエータ
1 車体
2 車輪
3 懸架装置
3a サスペンション用バネ
10 モータジェネレータ(モータ)
20 第1減速機構
21 サンギア
22 リングギア
23 プラネタリギア
24 プラネタリキャリア
30 駆動力伝達機構(ロータリボールスプライン)
31 スプラインシャフト
32 ボールスプラインナット
40 第2減速機構(遊星歯車機構)
41 サンギア
42 リングギア
43 プラネタリギア
44 プラネタリキャリア
50 車軸

Claims (6)

  1. 車輪を車体に懸架する懸架装置と、
    前記懸架装置のバネ上に配置されるモータと、
    前記バネ上に配置され前記モータの回転を減速する第1減速機構と、
    前記懸架装置のバネ下に配置され前記第1減速機構から出力された回転を減速し車軸に伝達して車輪を回転駆動する第2減速機構と、
    前記第1減速機構の駆動力を前記第2減速機構に伝達する駆動力伝達機構と
    を備えたことを特徴とする車両駆動用アクチュエータ。
  2. 前記駆動力伝達機構は、ロータリボールスプラインからなることを特徴とする請求項1に記載の車両駆動用アクチュエータ。
  3. 前記ロータリボールスプラインは、上下方向の軸線を有し前記バネ上に軸支されたスプラインシャフトと、前記スプラインシャフトに嵌合し当該スプラインシャフトの軸線方向に摺動可能であり且つ前記スプラインシャフトと共に回動可能なボールスプラインナットとからなり、
    動力は、前記第1減速機構から前記スプラインシャフトへ伝達されると共に、前記ボールスプラインナットから前記第2減速機構へ伝達されるように構成されたことを特徴とする請求項2に記載の車両駆動用アクチュエータ。
  4. 前記第1減速機構の出力軸と前記スプラインシャフトとにそれぞれ固定されて互いに噛合する一対のかさば歯車と、前記ボールスプラインナットと前記第2減速機構の入力軸とにそれぞれ固定されて互いに噛合する他の一対のかさば歯車とを備えたことを特徴とする請求項3に記載の車両駆動用アクチュエータ。
  5. 前記第2減速機構は、遊星歯車機構からなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の車両駆動用アクチュエータ。
  6. 前記第1減速機構の減速比は、前記第2減速機構の減速比と同一か又は小さいことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の車両駆動用アクチュエータ。
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