JP2009248397A - 建材製造方法、及び、建材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エンボス形状の元原稿として、350×280mmの織物31を用意し、コンピュータ3は、3次元スキャナ5により織物31を走査してスキャンデータ23を取り込む。コンピュータ3は、スキャンデータ23の艶ムラシミュレーションを実施して柄くせ、艶ムラを除去し、画像の品質レベルを高めた彫刻用データ24を作成し、彫刻機7に彫刻用データ24を出力して樹脂版に彫刻する。彫刻した樹脂版を用いて、シリコン樹脂型、銅メッキ板、鉄メッキ板、鉄ロール、ダイスロール、ミルロールを作製し、最終的にエンボスロールを作製する。作成したエンボスロールを用いて、非発泡樹脂層がコートされた壁紙原反に発泡エンボス工程を施し、壁紙を得る。
【選択図】図4
Description
前記建材は、壁紙である。
図1は、エンボス版製造システム1の概要を示す図である。
コンピュータ3は、パーソナルコンピュータ、デスクトップコンピュータ等のコンピュータである。
3次元スキャナ5は、エンボス形状の元となる織物、石板、塗装板等を走査し、グレースケールのビットマップ形式で画像データを取り込む。
コンピュータ3から送られる彫刻用データがグレースケール画像データの場合、彫刻機7は、グレースケール画像データは256階調のグレースケールで表され、グレースケール0%部分を凸、グレースケール100%部分を凹として彫刻を行う。
彫刻の深さは任意に設定することが可能で、例えば、彫刻の深さを500μmに設定した場合、グレースケール0%部分は深さ0μm、グレースケール50%部分は深さ250μm、グレースケール100%部分は深さ500μmとなる。
図2は、コンピュータ3のハードウエア構成を示す図、図3は、コンピュータ3の記憶装置12の詳細を示す図である。
メディア入出力部13は、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)あるいはCD−RW(CD−ReWritable)フレキシブルディスク、MO(Magneto Optic Disc)等の媒体のドライブで、媒体からのデータの読み出しや、媒体へのデータの書き込みを行う。
入力部14は、キーボード、マウス等の入力装置である。
印刷部15は、ユーザからの要求により必要な情報等の印刷を行う。
表示部16は、CRTあるいはLCD等の表示装置である。
通信部17は、通信制御装置、通信ポート等である。
OS21は、コンピュータ3全体を制御するプログラムである。
エンボス版製造プログラム22は、スキャンデータ23を変換、編集して彫刻用データ24を作成し、彫刻機7に彫刻用データ24を送り、エンボス版の彫刻をする。
彫刻用データ24は、彫刻機7でエンボス版を彫刻するのに使用するデータで、ビットマップ形式のグレースケール画像データである。
図4は、壁紙製造の処理の流れを示すフローチャート、図5は、エンボス形状の元原稿となる織物31の一例を示す図、図6は、エンボス形状の元原稿から取り込んだスキャン画像33の一例を示す図、図7は、送りをつけたスキャン画像33の一例を示す図、図8は、最終画像35の一例を示す図、図9は、シリコン樹脂型作製の一例を示す図、図10は、銅メッキ板作製の一例を示す図、図11は、鉄メッキ板作製の一例を示す図、図12は、鉄メッキ板の一例を示す図、図13は、鉄ロール作製の一例を示す図、図14は、鉄ロール作製の一例を示す図、図15は、鉄ロール作製の一例を示す図、図16は、鉄ロール作製の一例を示す図、図17は、鉄ロール(ダイスロール)作製の一例を示す図、図18は、鉄ロール(ダイスロール)の一例を示す図、図19は、鉄ロール(ミルロール)の一例を示す図、図20は、エンボスロールの一例を示す図である。
ステップS10の入力工程では、エンボス形状の元原稿として図5に示す350×280mmの織物31を用意する。元原稿は織物に限らず、石板、塗装板、左官塗り壁等、任意の対象物を使用してもよい。
元原稿となる織物31の大きさは350×280mmに限らない。織物31の大きさが350×280mmよりも大きい場合、得られるスキャンデータ23の単位を大きくとることができるため、エンボスロールの絵柄送りの単位が大きくなり、スタッコ塗壁調のような大柄の模様の場合、柄くせが目立ちにくくなる。
コンピュータ3の制御部11は、3次元スキャナ5を用いて、20分割した70×70mmの織物31をそれぞれ走査し、ビットマップ形式のグレイスケールのスキャンデータ23を取り込む。入力解像度は、X,Y=0.05mmピッチとする。
20分割した織物31のスキャンデータ23は、元原稿としてつながっていたものであるが、入力時の原稿セッティングで絵柄に多少のずれが生じるため、組み合わせて1枚の画像とする際、画像コピー等のレタッチ機能により、柄の境界線が識別できないように修正する(ステップS21)。
また、原稿セッティング時に、両面テープの厚み誤差等により、20分割した織物31それぞれの画像に凹凸の面差が生じるため、スキャンデータ23の低周波成分を除去することにより、面差によるノイズを取り除く(ステップS22)。
図7に示すように、切り取ったスキャン画像33に送りをつけ、スキャン画像33の輪郭を画像編集ソフトウエアのコピードラッグ機能等により修正して、絵柄のつなぎがめだたないようにする。
また、艶ムラ画像シミュレーション等を実施し(ステップS23)、柄くせの除去(ステップS24)、艶ムラの除去(ステップS25)を行うことにより、最終製品となる壁紙の品質レベルを高める。
図8に示すように、送りを付けたスキャン画像33から、スキャン画像33を中心として400×300mmの画像を切り取り、最終画像35とし、コンピュータ3の制御部11は、彫刻機7への出力に適した彫刻用データ24に画像フォーマット変換を行う(ステップS26)。
一般に、織物風樹脂系壁紙の表面凹凸高低差は300〜800μであるため、壁紙の凹凸をエンボスするためのエンボス版となる樹脂板に彫刻する凹凸の高低差は500μとする。
図11に示すように、銅板43の絵柄面に鉄メッキ47をかける。鉄材質は、約5mmとする。
図12に示すように、銅板43を剥ぎ取り、鉄板49とする(ステップS43)。鉄板49は、焼きを入れて高度を上げる。
図13に示すように、円周450mm、面幅400mmの鉄シリンダ51の表面に防食ニス53を塗り、ステップ43で作製した鉄板49の絵柄面41の上を転がす。図14に示すように、鉄板49の凸部により防食ニス53の一部が書き落とされた表面を硝酸でエッチングする。腐食の深さは、絵柄の緻密さにより決定されるが、例えば100μである。
鉄シリンダ51は、焼きを入れて表面高度を上げ、鉄ロールとする。
焼き入れをしていない円周310mm、面幅400mmの鉄シリンダ63を準備し、表面に防食ニス53を塗る。図17に示すように、鉄シリンダ63の表面に塗られた防食ニス53を、ステップS44で作製した鉄シリンダ51を使って書き落とし、鉄シリンダ63の表面を酢酸でエッチングする。腐食深さは約100μとする。
5回の腐食工程終了後、つなぎ部のジグザグラインが目立つならば、金物工具で絵柄を補修する。
鉄シリンダ63に焼きを入れて表面高度を上げ、ダイスロールとする。
焼き入れをしていない円周310mm、面幅550mmの鉄シリンダ65を準備し、表面に防食ニス53を塗る。図19に示すように、鉄シリンダ65の表面に塗られた防食ニス53を、ステップS45で作製した鉄シリンダ63の表面凹凸である柄を使って、面幅方向に2回送り絵柄を書き落とす。面幅方向の送りは、円周方向に155mmずらして書き落とす。鉄シリンダ65の表面を硝酸でエッチングする。腐食深さは約100μとする。
5回の腐食工程終了後、つなぎ部のジグザグラインが目立つならば、金物工具で絵柄を補修する。
鉄シリンダ65に焼きを入れて表面高度を上げ、ミルロールとする。
焼き入れをしていない円周620mm、面幅1500mmの鉄シリンダ67を準備し、表面に防食ニス53を塗る。図20に示すように、鉄シリンダ67の表面に塗られた防食ニス53を、ステップS46で作製した鉄シリンダ65の表面凹凸である柄を使って、円周方向に2回送り、面幅方向に3回並行に送り、絵柄を書き落とす。鉄シリンダ67の表面を硝酸でエッチングする。腐食深さは約100μとする。
鉄シリンダ67の絵柄部分に防食マスキングをし、鉄シリンダ67の両端の非絵柄部分を腐食する。腐食の深さは1mm程度とする。
防食マスキングの過程で、つなぎのためのカギ型模様はなくしてもよい。
絵柄を印刷した壁紙原反を発泡炉で過熱発泡させ、裏打紙を含む発泡厚みを700μ程度とした後、ステップS40で作製したエンボスロールである鉄シリンダ67で型押しし、製品となる壁紙を作製する(ステップS70)。
3………コンピュータ
5………3次元スキャナ
7………彫刻機
11………制御部
12………記憶装置
13………メディア入出力部
14………入力部
15………印刷部
16………表示部
17………通信部
18………バス
21………OS
22………エンボス版製造プログラム
23………スキャンデータ
24………彫刻用データ
31………織物
33………スキャン画像
35………最終画像
41………絵柄面
43………銅メッキ
45………シリコンふけい型材
47………鉄メッキ
49………鉄板
51、63、65、67………鉄シリンダ
53………防食ニス
55………1回目の腐食跡
57………書き落とし部分
Claims (4)
- 第1の画像データをスキャナで取得する工程(a)と、
前記第1の画像データを編集し、第2の画像データを生成する工程(b)と、
前記第2の画像データを、彫刻用データに変換する工程(c)と、
前記彫刻用データを用いて、彫刻機で樹脂板に彫刻を行う工程(d)と、
前記樹脂板を用いて、シリコン樹脂型を作製する工程(e)と、
前記シリコン樹脂型を用いて、銅メッキ板を作製する工程(f)と、
前記銅メッキ板を用いて、鉄メッキ板を作製する工程(g)と、
前記鉄メッキ板を用いて、鉄ロールを作製する工程(h)と、
前記鉄ロールを用いて、ダイスロールを作製する工程(i)と、
前記ダイスロールを用いて、ミルロールを作製する工程(j)と、
前記ミルロールを用いて、エンボスロールを作製する工程(k)と、
壁紙原反を作製する工程(l)と、
前記壁紙原反に印刷を施す工程(m)と、
前記印刷を施した壁紙原反を加熱発泡し、前記エンボスロールを用いて型押しし、建材を製造する工程(n)と、
を具備することを特徴とする建材製造方法。 - 前記工程(b)は、エンドレス処理、ノイズ除去、柄くせの除去、艶ムラの除去のうちの少なくとも一つを行うことを特徴とする請求項1記載の建材製造方法。
- 前記建材は、壁紙であることを特徴とする請求項1記載の建材製造方法。
- 請求項1記載の建材製造方法により製造することを特徴とする建材。
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