JP2009246037A - 横型半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 バイポーラで動作する横型半導体装置において、オン電圧を低くする技術を提供する。
【解決手段】 半導体装置10は、半導体層54の表面に設けられている第1主電極20と第2主電極2を備えている。半導体層54は、第1主電極20に接触しているn型の第1半導体領域24と、第2主電極2に接触しているp型の第2半導体領域58と、第1半導体領域24と第2半導体領域58の間に設けられているn型の第3半導体領域12を有している。第3半導体領域12は、第1半導体領域24と第2半導体領域58を結ぶ第1方向に沿って伸びている第1層8と第2層40を有している。第1層8と第2層40は、第1方向に直交する第2方向に並んでいる。第1層8は、不純物濃度が第1方向に均一である。第2層40は、第1層8よりも不純物濃度が濃く、不純物濃度が第1半導体領域24側から第2半導体領域58側に向けて増加している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、バイポーラで動作する横型半導体装置に関する。
特許文献1に、横型のLDMOS(Laterally Diffused MOS)が開示されている。特許文献1に開示される横型LDMOSは、ドリフト領域の不純物濃度がソース側からドレイン側に向けて横方向に増加していることを特徴としている。ドリフト領域の不純物濃度が横方向に増加していると、オフ状態において、ドリフト領域内の電界分布を横方向に均一化することができる。ドリフト領域の不純物濃度を横方向に増加させる技術は、耐圧を向上させる点で有用である。
特開平4−309234号公報
しかし、上記技術をバイポーラで動作する横型半導体装置に適用すると、以下の問題点が存在する。
バイポーラで動作する横型半導体装置は、オン状態において、ドリフト領域で伝導度変調を活発化させることによって低いオン電圧(オン抵抗)を得ることを特徴としている。伝導度変調は、不純物濃度が薄い領域において活発化する。上記技術では、ドリフト領域の不純物濃度が横方向に向けて増加しているので、ドリフト領域の一方端で不純物濃度が濃い領域が存在する。ドリフト領域の一部に不純物濃度が濃い領域が存在していると、伝導度変調が活発化しない。ドリフト領域の他の部分の不純物濃度が薄くても、横方向の一部に不純物濃度が濃い領域が存在していると、伝導度変調が活発化しない。このため、特許文献1の技術をバイポーラで動作する横型半導体装置にそのまま適用すると、オン電圧(オン抵抗)が著しく悪化してしまう。
本発明は、バイポーラで動作する横型半導体装置において、耐圧を確保しながらオン電圧(オン抵抗)を低くする技術を提供することを目的とする。
本明細書で開示される横型の半導体装置は、ドリフト領域の横方向に不純物濃度が増加する層と、不純物濃度が薄く調整された層を並存させる。不純物濃度が増加する層は、横型半導体装置がオフしたときに、ドリフト領域内の横方向の電界分布を均一化する。不純物濃度が薄く調整された層は、横型半導体装置がオンしたときに、ドリフト領域において伝導度変調を活発化する。不純物濃度が横方向に増加する層と不純物濃度が薄く調整された層を並存させることによって、横型半導体装置の耐圧とオン電圧(オン抵抗)を同時に改善することができる。
本明細書で開示される半導体装置は、バイポーラで動作する横型の半導体装置であって、半導体層と、半導体層の表面の一部に設けられている第1主電極と、半導体層の表面の他の一部に設けられている第2主電極を備えている。半導体層は、第1主電極に接触している第1導電型の第1半導体領域と、第2主電極に接触している第2導電型の第2半導体領域と、第1半導体領域と第2半導体領域の間に設けられている第1導電型の第3半導体領域を有している。第3半導体領域は、第1半導体領域と第2半導体領域を結ぶ第1方向に沿って伸びている第1層と第2層を有している。第1層と第2層は、第1方向に直交する第2方向に並んでいる。第1層は、不純物濃度が第1方向に均一である。第2層は、第1層よりも不純物濃度が濃く、不純物濃度が第1半導体領域側から第2半導体領域側に向けて増加している。なお、「第1層と第2層が第1方向に直交する第2方向に並ぶ」とは、第1層と第2層が、第2方向に繰返し出現する形態も含む。
本明細書で開示される半導体装置では、前記半導体層が、半導体基板と埋込み絶縁層と活性層で構成された積層基板の活性層であることが好ましい。積層基板の活性層を利用すると、より高耐圧の半導体装置が得られる。
上記積層基板の活性層を利用する場合、第2層が埋込み絶縁層に接しており、第1層が第2層上に設けられていることが好ましい。すなわち、第1層が、活性層の表面側に設けられていることが好ましい。上記したように、第1層の不純物濃度は第2層の不純物濃度よりも薄いので、伝導度変調は、第2層よりも第1層の方が起こりやすい。また、横型の半導体装置の場合、主電極(例えば、エミッタ電極とコレクタ電極)が、活性層の表面に設けられる。電流が通過する最短経路において、伝導度変調を起こりやすくすることができる。
本発明によると、バイポーラで動作する横型半導体装置において、耐圧を確保しながらオン電圧を低くすることができる。そのため、損失の少ない高耐圧の横型半導体装置を提供することができる。
以下に説明する実施例の特徴について記載する。
(特徴1) 第2層の不純物濃度は、コレクタ領域側に向けて不連続に(階段状に)増加している。すなわち、第2層にイオン注入された不純物を活性化させるために、高温で長時間の熱処理を必要としない。半導体装置の製造工程を簡略にすることができる。
(特徴2) 第2層は、積層基板の活性層に不純物をイオン注入して形成される。第1層は、ドリフト領域のうち、第2層が形成されなかった範囲である。第2層を形成することによって、結果的に第1層と第2層が形成される。
(第1実施例)
図1に、半導体装置10の要部断面図を模式的に示す。
半導体装置10は、p型の半導体基板50と、半導体基板50上に設けられている埋込み絶縁層52と、埋込み絶縁層52上に設けられている活性層54を備えている。半導体基板50の主材料はシリコンであり、不純物濃度はおよそ3×1018cm−3に調整されている。半導体基板50は、接地電位に固定されている。埋込み絶縁層52の主材料は酸化シリコンであり、その厚みはおよそ4μmである。活性層54の主材料はシリコンであり、半導体構造が作りこまれる前の不純物濃度はおよそ1×1015cm−3に調整されている。半導体装置10は、積層基板57の活性層54内に不純物をイオン注入することによって製造される。
半導体装置10は横型IGBTであり、n型のエミッタ領域24と、p型のコレクタ領域58と、n型のドリフト領域12を備えている。エミッタ領域24は、活性層54の表面の一部に設けられている。p型のボディ領域26がエミッタ領域24を囲っており、エミッタ領域24とドリフト領域12を分離している。ボディ領域26は、活性層54の表面から裏面に亘る範囲に形成されている。ボディコンタクト領域22が、活性層54の表面で、ボディ領域26の内部に設けられている。エミッタ領域24とボディコンタクト領域22は、エミッタ電極(第1主電極の一例)20に接触している。すなわち、エミッタ領域24とボディコンタクト領域22は、エミッタ電極20に電気的に接続している。ここで、エミッタ領域24の不純物濃度はおよそ1×1019〜1×1021cm−3に調整されている。ボディ領域26の不純物濃度はおよそ5×1016〜5×1017cm−3に調整されている。ボディコンタクト領域22の不純物濃度はおよそ1×1019〜1×1021cm−3に調整されている。
コレクタ領域58は、活性層54の表面の一部に設けられている。コレクタ領域58は、コレクタ電極2に接触している。すなわち、エミッタ領域24とボディコンタクト領域22は、エミッタ電極20に電気的に接続している。n型のバッファ領域56がコレクタ領域58を囲っており、コレクタ領域58とドリフト領域12を分離している。バッファ領域56は、活性層54の表面から裏面に至る範囲に形成されている。バッファ領域56の不純物濃度はおよそ5×1016〜5×1017cm−3に調整されている。
ドリフト領域12は、エミッタ領域24とコレクタ領域2の間に設けられている。ドリフト領域12の一端はボディ領域26に接しており、他端はバッファ領域56に接している。ドリフト領域12は、横方向に伸びている第1層8と第2層40を有している。ドリフト領域12のうち、不純物がイオン注入された範囲が第2層40であり、不純物がイオン注入されなかった範囲が第1層8である。そのため、第1層8の不純物濃度はおよそ1×1015cm−3である。第2層40の不純物濃度は、コレクタ領域58側に向かうに従って濃くなっている。すなわち、範囲41、42、43、44、45、46、47の順に、第2層40の不純物濃度が濃くなっている。本実施例では、第2層40の不純物濃度がコレクタ領域58側に向けて不連続に(階段状に)増加しているが、第2層40の不純物濃度がコレクタ領域58側に向けて連続的に増加していてもよい。ドリフト領域12の表面の一部には、フィールド絶縁膜6が設けられている。
ゲート電極14が、ゲート絶縁膜16を介して、エミッタ領域24とドリフト領域12を分離しているボディ領域26に対向している。ゲート電極14は多結晶シリコンであり、不純物(リン)がイオン注入されている。ゲート電極14の不純物濃度はおよそ1×1020cm−3に調整されているので、ゲート電極14は導体とみなすことができる。ゲート電極14に、ゲート配線18が接続されている。活性層54の表面には、層間絶縁膜4が設けられている。層間絶縁膜4によって、エミッタ電極20、コレクタ電極2及びゲート電極14が短絡することを防止することができる。
ドリフト領域12について詳細に説明する。
上記したように、第2層40は、ドリフト領域12に不純物(リン)をイオン注入して形成される。第2層40の不純物濃度は、コレクタ領域58に向けて7個の範囲(範囲41〜47)に不連続に変化している。ドリフト領域12のうち、ボディ領域26の近傍は不純物がイオン注入されていない。第2層40は、ドリフト領域12のイオン注入されていない範囲を含め、8個の範囲に不連続に変化しているともいえる。第2層40は、3回のイオン注入により形成することができる。まず、範囲41、43、45及び47に対して、リンイオンをドーズ量5×1011cm−2、加速電圧1.4MeVで注入する。次いで、範囲42、43、46及び47に対してリンイオンをドーズ量1×1012cm−2、加速電圧1.4MeVで注入する。最後に、範囲44、45、46及び47に対してリンイオンをドーズ量2×1012cm−2、加速電圧1.4MeVで注入する。この結果、範囲41〜47は、イオン注入ドーズ量が5×1011cm−2ずつ変化する。
図2は、図1のA−A線に沿ったドリフト領域12内の不純物濃度分布を模式的に示している。グラフの縦軸はドリフト領域12内の深さ方向の位置を示し、横軸は不純物濃度を示している。図2では、紙面右方向に向かうに従って不純物濃度が濃いことを示している。
図2から明らかなように、第2層40の不純物濃度は、第1層8の不純物濃度よりも濃い。なお、第1層8と第2層40の境界は、第2層40の不純物濃度が第2層40の埋込み絶縁層52との接合面における不純物濃度に対して1桁以上低下する位置である。
半導体装置10の動作について説明する。
ゲート電極14に電圧が印加されていないときは、エミッタ領域24とドリフト領域12の間にボディ領域26が介在している。電子が、エミッタ領域24からドリフト領域12に移動することができない。そのため、ゲート電極14に電圧が印加されていないときは、半導値装置10がオフしている。半導体装置10は、ノーマリーオフ型の半導体装置である。半導体装置10がオフしている間、電圧が、コレクタ電極2に印加されている。コレクタ領域58からエミッタ領域24に向けて電位差が生じる。一般的に、電界強度を一定割合毎に示す等電位線を作成すると、その等電位線の密度は、高電圧側で密になり低電圧側で疎になる。しかしながら、半導体装置10では、第2層40の不純物濃度が、コレクタ領域58側に向かうに従って増加している。そのため、等電位線の間隔が、ドリフト領域12の横方向の全体に亘って均一になる。その結果、ドリフト領域12内に局所的に電界が集中することを防止することができ、半導体装置10の耐圧を高くすることができる。
ゲート電極14に電圧を印加すると、電子のチャネルが、エミッタ領域24とドリフト領域12を隔てているボディ領域26に形成される。電子がエミッタ領域24からドリフト領域12に移動可能になるので、半導体装置10がオンする。半導体装置10がオンすると、正孔が、コレクタ領域58からドリフト領域12に移動する。ドリフト領域12内では、エミッタ領域24から注入された電子と、コレクタ領域58から注入された正孔によって伝導度変調が生じ、電気伝導度が高くなる。すなわち、キャリア(電子と正孔)の移動抵抗が小さくなる。半導体装置10では、ドリフト領域12内の横方向に亘って、不純物濃度が薄い第1層8を備えている。そのため、半導体装置10をオンしたときに、伝導度変調が活発化する。第1層8の不純物濃度が第2層40の不純物濃度よりも薄いので、伝導度変調は、第2層40内よりも第1層8内で起りやすい。すなわち、ドリフト領域12の表面側の方が、裏面側よりも伝導度変調が起りやすい。換言すると、エミッタ領域24とコレクタ領域58を結ぶ最短経路(ドリフト領域12の表面側)において、伝導度変調が起りやすい。第1層8がドリフト領域12の裏面側(埋込み絶縁層52側)に形成されている場合よりも、キャリアの移動抵抗を小さくすることができる。
図3は、半導体装置10がオンしているときのドリフト領域12内の電流分布を模式的に示している。グラフの縦軸はドリフト領域12内の深さ方向の位置を示し、横軸は電流の大きさ(電流密度)を示している。紙面の右側に向かうに従って電流が多く流れていることを示している。曲線60は正孔電流を示しており、曲線62は電子電流を示している。図3から明らかなように、正孔電流及び電子電流の双方ともに、電流密度は、第2層40よりも第1層8の方が大きい。すなわち、ドリフト領域12内において、伝導度変調が、不純物濃度が薄い層(第1層8)で起りやすいことを示している。
上記したように、半導体装置10では、ドリフト領域12が、第1層8と第2層40を備えている。その結果、半導体装置10がオフしているときの耐圧を高くすることができるとともに、半導体装置10がオンしているときのオン電圧を低くすることができる。
第1層8と第2層40の位置関係について説明する。
図4に、半導体装置10のドリフト領域12の斜視図を示す。図4では、ドリフト領域12のうち、第1層8と第2層40が形成されている部分のみを示している。なお、符号55は、埋込み絶縁層52とフィールド絶縁膜6の隙間を示している(図1も参照)。また、図中のX、Y、Zは座標を示している。X方向は、エミッタ領域24とコレクタ領域58を結ぶ方向(第1方向)を示している。Y、Z方向は、X方向(第1方向)に直交する方向を示している。なお、Z方向は、活性層56の厚さ方向を示している。
図4に示すように、第1層8は、第2層40上に設けられている。すなわち、第1層8と第2層40は、第2方向に並んでいる。なお、第1層8と第2層40の位置関係は、図4に示す位置関係に限定されず、図5に示す位置関係でもよい。図5では、Z方向においては、第1層108と第2層140の各々が隙間55の全域に設けられている。その一方において、第1層108と第2層140が、Y方向に交互に設けられている。Y方向もまたX方向に直交している。この場合も、第1層108と第2層140は、第2方向に並んでいる。
(シミュレーション結果1)
半導体装置10と図8に示す半導体装置300について、オン電圧(単位:V)の比較を行った。半導体装置300は従来の半導体装置であり、ドリフト領域312の不純物濃度が、エミッタ領域324からコレクタ領域358に向けて増加していることを特徴としている。他の構成は、半導体装置10と実質的に同一であり、下二桁に同じ符号を付している。本シミュレーションでは、エミッタ−コレクタ間に所定の電流密度(50A/cm、100A/cm、150A/cm)が流れたときのエミッタ−コレクタ間に印加した電圧(オン電圧)を測定した。また、エミッタ領域とドリフト領域を隔てているボディ領域の長さ(以下ゲート長さと称する)を3条件(1.0μm、1.5μm、2.0μm)に変化させ、各々の条件におけるオン電圧を測定した。なお、半導体装置10の耐圧は692Vであり、半導体装置300の耐圧は675Vである。すなわち、半導体装置10と300の耐圧は、ほぼ等しく調整されている。結果を表1に示す。
Figure 2009246037
表1に示すように、ゲート長さが同じ条件を比較すると、半導体装置10は、半導体装置300よりもオン電圧が低い。特に、エミッタ−コレクタ間に流れる電流密度が大きくなるほど、その差が顕著になる。本シミュレーションにより、半導体装置10が、半導体装置300よりもオン電圧を低くすることができることが証明された。特に、半導体装置10は、大電流を流すときにオン電圧を低くすることができる。
(シミュレーション結果2)
半導体装置10と半導体装置300について、電流−電圧特性の比較を行った。図6のグラフの縦軸はエミッタ−コレクタ間に流れる電流密度(単位:A/cm)を示しており、縦軸はエミッタ−コレクタ間に印加する電圧(単位:V)を示している。なお、本シミュレーションにおいても、ゲート長さを3条件(1.0μm、1.5μm、2.0μm)に変化させた。
曲線71はゲート長さ1.0μmの半導体装置10の結果を示し、
曲線72はゲート長さ1.5μmの半導体装置10の結果を示し、
曲線73はゲート長さ2.0μmの半導体装置10の結果を示し、
曲線74はゲート長さ1.0μmの半導体装置300の結果を示し、
曲線75はゲート長さ1.5μmの半導体装置300の結果を示し、
曲線76はゲート長さ2.0μmの半導体装置300の結果を示している。なお、ゲート電極に印加する電圧は、全て15Vとした。
図6に示すように、ゲート長さが1.0μmの場合、電流密度の最大値は、半導体装置10と半導体装置300でほぼ等しい(曲線71、74を参照)。しかしながら、電流密度が最大値に到達するまでの傾きは、半導体装置300よりも半導体装置10の方が大きい。すなわち、半導体装置10は、半導体装置300と比べて、スイッチング特性が改善されている。この傾向は、ゲート長さが1.5μmの場合も同じである。また、ゲート長さが2.0μmの場合、電流密度の最大値は、半導体装置300よりも半導体装置10の方が大きい。これは、半導体装置10はドリフト領域12内に第1層8を備えているので、ドリフト領域12内で伝導度変調が起こりやすく、ドリフト領域12内に流れる電流が増大することを示している。半導体装置10は、半導体装置300よりも大電流を流すことができる。
(第2実施例)
図7に、半導体装置200の要部断面図を示している。半導体装置200は、半導体装置10の変形例である。
半導体装置200では、ドリフト領域12の表面の一部とバッファ領域56の表面の一部に、絶縁膜280が設けられている。さらに、フィールド絶縁膜6の表面の一部と絶縁膜280の表面に、フィールドプレート282が設けられている。フィールドプレート282は、コレクタ電極202に電気的に接続している。半導体装置200では、コレクタ領域58に印加される電圧がフィールドプレート282にも印加される。そのため、電界が、コレクタ領域58近傍に集中することを抑制することができる。その結果、半導体装置の耐圧を、より高くすることができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数の目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
第1実施例の半導体装置の要部断面図を示す。 図1のA−A線に沿ったドリフト領域内の不純物濃度分布を示す。 第1実施例のドリフト領域内の電流分布を示す。 第1実施例のドリフト領域の斜視図を示す。 ドリフト領域の変形例の斜視図を示す。 第1実施例の半導体装置と従来の半導体装置についての、電流−電圧特性の比較結果を示す。 第2実施例の半導体装置の要部断面図を示す。 従来の半導体装置の要部断面図を示す。
符号の説明
2、202、302:第2主電極(コレクタ電極)
4、304:第3半導体領域(ドリフト領域)
8:第1層
10、200、300:半導体装置
12、312:ドリフト領域
20、320:第1主電極(エミッタ電極)
24、324:第1半導体領域(エミッタ領域)
40:第2層
50:半導体基板
52:埋込み絶縁層
54:活性層(半導体層)
57:積層基板
58、358:第2半導体領域(コレクタ領域)

Claims (3)

  1. バイポーラで動作する横型の半導体装置であって、
    半導体層と、半導体層の表面の一部に設けられている第1主電極と、半導体層の表面の他の一部に設けられている第2主電極を備えており、
    前記半導体層は、
    前記第1主電極に接触している第1導電型の第1半導体領域と、
    前記第2主電極に接触している第2導電型の第2半導体領域と、
    前記第1半導体領域と前記第2半導体領域の間に設けられている第1導電型の第3半導体領域とを有しており、
    前記第3半導体領域は、前記第1半導体領域と第2半導体領域を結ぶ第1方向に沿って伸びている第1層と第2層を有しており、その第1層と第2層は前記第1方向に直交する第2方向に並んでおり、
    前記第1層は、不純物濃度が前記第1方向に均一であり、
    前記第2層は、第1層よりも不純物濃度が濃く、不純物濃度が前記第1半導体領域側から第2半導体領域側に向けて増加していることを特徴とする横型半導体装置。
  2. 前記半導体層は、半導体基板と埋込み絶縁層と活性層で構成された積層基板の活性層であることを特徴とする請求項1に記載の横型半導体装置。
  3. 前記第2層が埋込み絶縁層に接しており、前記第1層が第2層上に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の横型半導体装置。
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