JP2009244856A - 画像形成装置及び画像形成装置の制御方法 - Google Patents

画像形成装置及び画像形成装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ダウンタイムの発生を最小限にとどめるとともに、プロセスカートリッジの構成部品の寿命を不要な消耗を防止する。
【解決手段】指示部からの印字動作の開始に応じて記録媒体への印字動作を実行した後、次の印字動作の開始の指示が無い場合は、印字動作を終了するための第1の後処理動作を実行し、第1の後処理動作を実行している期間に、次の印字動作の開始の指示を受信したか否かに基づいて、第1の後処理動作を実行した後の動作を決定する。
【選択図】図4

Description

本発明は、記録媒体に画像を形成する画像形成装置及び画像形成装置の画像形成動作に関する。
例えばレーザプリンタ等の画像形成装置は、ホストコンピュータからのプリント情報を受け取り、その情報の解析及び画像処理を行い、印字するためのビデオデータを生成するビデオコントローラ(コントローラ部)を備える。また、ビデオコントローラと通信可能に接続され、ビデオコントローラからのビデオデータに応じて画像形成動作を行うエンジン(エンジン制御部)を備える。そしてこのような装置では、役割の異なるビデオコントローラとエンジンの2つを組み合わせた構成をとるものがある。
ビデオコントローラとエンジンは通信可能な構成になっていて、ビデオコントローラからエンジンに対し、画像形成に関する様々な指示をコマンドとして送信し、エンジンからビデオコントローラに対しては、エンジンの内部状態をステータスとして返送する。
ホストコンピュータからのプリント情報がビデオコントローラに送られてくると、ビデオコントローラはプリント情報を解析し、エンジンに対し、プリント動作の予約コマンドを送信する。また、ビデオコントローラは画像処理が終了した時点で、エンジンに対し予約したプリント動作に対するプリント開始コマンドを送る。エンジンは、プリント開始コマンドをビデオコントローラから指示された時点で、エンジンの状態をスタンバイ状態と呼ばれる待機状態から印字動作可能なプリント状態へ遷移し、印字動作を開始する。印字動作開始後、すなわちスタンバイ状態からプリント状態へ遷移する際には、記録媒体の搬送用の駆動源であるモータ等の各種アクチュエータの立ち上げを行う。また、電子写真プロセスに必要な帯電、露光、現像、転写、定着といった各種ユニットの立ち上げもあわせて行う。これらの立ち上げは決められたタイミング及び順番で実行する必要がある。これは印字動作前に行う前処理工程であり、この前処理工程を前回転と呼ぶ。
そして、プリント状態で印字動作を実行し、ビデオコントローラから指示された処理すべき予約コマンドが無くなった場合、全ての印字動作が終了したと判断し、再びスタンバイ状態へ遷移すべく、各種アクチュエータや各種ユニットを停止させていく。これは印字動作後に行う後処理工程であり、この後処理工程を後回転と呼ぶ。
この前回転及び後回転に要する時間は、レーザプリンタのサイズや動作速度によって異なり、およそ数秒程度のものから数十秒程度に及ぶものまで存在する。
そのため、次のような問題があった。エンジンは、プリント状態の時、処理すべきプリントの予約が全てなくなり、印字動作が終了したと判断し、後回転を始める。しかし、その直後にビデオコントローラから新たなプリント予約コマンド(印字動作の予約)及びプリント開始コマンド(印字動作の開始)が送られてきた場合に次のような問題が生じる。
従来、エンジンは一旦後回転を開始すると、途中で中止することができず、後回転を最後まで実行していた。そして、後回転が終了した時点ではエンジンはスタンバイ状態になっているので、ビデオコントローラからの指示に従うためには、この状態から前回転を実行し、プリント状態にならないと印字動作が開始できない。
つまり、ビデオコントローラから新たなプリント開始コマンドを受けてから、プリント可能な状態になり、実際に印字動作が開始されるまで、後回転と前回転の両方を実行する時間、印字動作は待たされてしまう。この待ち時間をダウンタイムと呼ぶ。
一方、エンジンが後回転を始めるまでのタイミング、このタイミングを印字継続タイミングと呼ぶ。この印字継続タイミングよりも前にビデオコントローラがプリント予約コマンドをエンジンに送信していれば、エンジンは後回転を開始することはない。
すなわち、上記問題が発生するのは、例えば、ビデオコントローラからの印字動作の予約が連続印字動作を継続するために必要なタイミングまでに通知されなかった場合、つまり、ビデオコントローラから次のプリント予約コマンドが遅れて送信された場合である。
このようなダウンタイムの発生を解決するために、様々な方式が提案されてきた。例えば、ビデオコントローラが印字継続タイミングまでに、次ページのプリント予約コマンドを送信できなくてもエンジンが後回転に入らないようにするため、プリント予約コマンドが遅れることを通知するコマンドを用意する方式が提案されている。そして、エンジンがこのコマンド(印字予約遅延コマンド)をビデオコントローラから受信していた場合は、後回転に入るタイミングを延長するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−015515号公報
しかしながら、後回転に入るタイミングを延長するようにした場合、エンジンはプリント状態が継続されることになる。エンジン内にはプリント状態にあるだけで、寿命が消耗されていくユニットがある。例えば、レーザプリンタに着脱自在に装着されるプロセスカートリッジ(消耗品)の構成部品である。以下、プロセスカートリッジに関して簡単に説明する。
プロセスカートリッジは、資源の再利用を主な目的として、レーザプリンタに着脱されるものとして普及している。この種のプロセスカートリッジは、電子写真プロセス方式で画像形成するのに必要な、感光ドラム、帯電器、露光器、現像器、クリーナ及びトナー容器を一体に備えている。このプロセスカートリッジの各構成部品のうち、例えば感光ドラムや現像器の現像ローラ等には寿命がある。感光ドラムや現像ローラの回転時間をカウントしてカウントした累積値が所定の閾値に達したらプロセスカートリッジの寿命が来たと判断し、ユーザにプロセスカートリッジの交換を促すのである。
上記のように、後回転に入るタイミングを延長するようにした場合には、ダウンタイムの発生は無くなるものの、プロセスカートリッジの構成部品、例えば感光ドラムや現像器が動作するので早く消耗してしまうという問題があった(感光ドラムの回転時間、現像ローラの回転時間の増大)。
つまり、ダウンタイムを少なくし、かつ、プロセスカートリッジの消耗品の寿命を消耗させないという、この2つの課題を同時に満たすことは困難であった。
本発明は上記問題を解決するためのものであって、ダウンタイムの発生を最小限にとどめるとともに、プロセスカートリッジの構成部品の寿命の不要な消耗を防止することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の構成を備える。
(1)記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、記録媒体に画像を印字するための印字部と、記録媒体毎に印字動作の開始を指示する指示部と、前記指示部からの印字動作の開始の指示に応じて、記録媒体への印字動作を制御する印字制御部とを備え、前記印字制御部は、前記指示部からの印字動作の開始に応じて記録媒体への印字動作を実行した後、前記指示部から次の印字動作の開始の指示が無い場合は、印字動作を終了するための第1の後処理動作を実行し、該第1の後処理動作を実行している期間に、次の印字動作の開始の指示を受信したか否かに基づいて、該第1の後処理動作を実行した後の動作を決定することを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、ダウンタイムの発生を最小限にとどめるとともに、プロセスカートリッジの構成部品の寿命の不要な消耗を防止することができる。
実施例1〜実施例3に係るカラーレーザプリンタの制御ブロック図 実施例1〜実施例3に係るカラーレーザプリンタの断面図 実施例1に係る画像形成動作を説明するフローチャート 実施例1に係る1枚印字を行った場合の動作を説明するタイミングチャート 従来例に係る1枚印字を行った場合の動作を説明するタイミングチャート 従来例に係る1枚印字を行った場合の動作を説明するタイミングチャート 従来例に係る後続の印字予約コマンド及び印字開始コマンドが遅れた場合の動作を説明するタイミングチャート 実施例1に係る後続の印字予約コマンド及び印字開始コマンドが遅れた場合の動作を説明するタイミングチャート 従来例に係る後続の印字予約コマンド及び印字開始コマンドが遅れた場合の動作を説明するタイミングチャート 従来例に係る印字予約遅延コマンドを使用する場合の動作を説明するタイミングチャート 実施例2に係る印字予約遅延コマンドを使用する場合の画像形成動作を説明するフローチャート 実施例2に係る印字予約遅延コマンドを使用する場合の動作を説明するタイミングチャート 実施例3に係る印字予約遅延コマンドを受信した際の処理を説明するフローチャート 実施例3に係る遅延時間が7.4秒未満の場合の動作を説明するタイミングチャート 実施例3に係る遅延時間が7.4秒以上14.3秒未満の場合の動作を説明するタイミングチャート 実施例3に係る遅延時間が14.3以上の場合の動作を説明するタイミングチャート
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
以下本発明を実施するための最良の形態を、実施例により詳しく説明する。
本発明の実施例1を説明する。
<カラーレーザプリンタの制御系ブロック図の説明>
図1は図2に示した画像形成装置としてのカラーレーザプリンタの制御系ブロック図を示す。図2は実施例1のカラーレーザプリンタの断面図である。図1を用いて制御ブロックについて説明する。
図1において画像形成装置としてのカラーレーザプリンタ128は、ホストコンピュータ917からのプリント情報や画像情報を、ビデオコントローラ916(コントローラ部)によって受信する。ビデオコントローラ916では、プリント情報を解析し、どのようなプリント条件で画像形成を行うかをエンジン制御手段であるシステムコントローラ901に伝達する。また、ビデオコントローラ916は画像情報をビットマップデータに展開し、ビデオ信号としてシステムコントローラ901に送信する。また、ビデオコントローラ916は、記録媒体1ページ毎(記録媒体毎)に印字予約コマンド、印字開始コマンドをシステムコントローラ901に送信する。
システムコントローラ901は、ビデオコントローラ916によって送信されたビデオ信号、印字予約コマンド、印字開始コマンドに基づき、カラーレーザプリンタ128の印字動作を統括的に制御する。
ビデオコントローラ916はホストコンピュータ917からプリント命令が来ると、システムコントローラ901にまず印字予約コマンドを送信し、その後、印字可能な状態となったタイミングで、システムコントローラ901へ印字開始コマンドを送信する。
システムコントローラ901は、ビデオコントローラ916からの印字予約コマンドの順に印字の実行準備を行い、ビデオコントローラ916からの印字開始コマンドを待つ。システムコントローラ901は、印字開始コマンドを受信すると、ビデオコントローラ916に対し、ビデオ信号の出力開始の基準タイミングとなる/TOP信号を出力し、印字予約コマンドの情報に従って印字動作を開始する。
システムコントローラ901は、主にカラーレーザプリンタ128内の各負荷の駆動、センサ類の情報収集解析、そして表示部906、即ちユーザインターフェースとのデータの交換の役割を担っている。システムコントローラ901の内部構成は、上述した役割を担うために、CPU903を搭載している。CPU903は、同様にシステムコントローラ901に搭載したROM904に格納されたプログラムによって、予め決められた画像形成に関係した様々なシーケンスをタイマ902を利用して実行する。またその際に必要なデータを格納するために、RAM905も搭載している。RAM905には、例えば後述する高圧制御部908への高圧設定値、後述する各種データ、表示部906やビデオコントローラ916からの画像形成指令情報などを保存する。
システムコントローラ901は、表示部906又はビデオコントローラ916からユーザにより設定された印刷条件(例えば、記録媒体のサイズ、画像形成の速度、画像濃度の設定値等)の情報を得る。その一方、システムコントローラ901から表示部906やビデオコントローラ916へは、カラーレーザプリンタ128の状態、例えば画像形成枚数や画像形成中か否かの情報、ジャム(紙詰まり)の発生やその箇所等をユーザに示すためのデータを送出している。
このカラーレーザプリンタ128は、装置内部の各所に複数のモータ、クラッチ/ソレノイド等のDC負荷及び、フォトインタラプタ等のセンサを配置している。つまり、モータの駆動や各DC負荷を適宜駆動させることで、記録媒体の搬送や各ユニットの駆動を行っており、その動作を監視しているものが各種センサである。そこでシステムコントローラ901は、各種センサからの信号をセンサ入力部911で検知し、その信号をもとに、モータ制御部909により各モータの停止、駆動を制御する。また、同時に、DC負荷制御部910により、クラッチ/ソレノイドを動作させて画像形成動作を円滑に進めている。また、高圧制御部908に各種高圧制御信号を送出することで、高圧ユニット914を構成する次の各ローラに適切な高圧を印加させる。すなわち、図2で示す帯電ローラ111〜114(帯電手段)、現像ローラ105〜108(現像手段)、一次転写ローラ119〜122(第一の転写手段)、二次転写ローラ126(第二の転写手段)などに適切な高圧を印加させる。さらに、定着装置155の加熱体としての定着ローラ157には、定着ヒータ915が内蔵されており、その各ヒータはACドライバ912によってオン/オフ制御されている。またこの際、定着ローラ157にはその温度を測定するための温度検知体としてのサーミスタ913が設けられている。A/Dコンバータ907によって、定着ローラ157の温度変化に応じたサーミスタ913の抵抗値変化を電圧値に変換した後、デジタル値としてシステムコントローラ901に入力される。この温度データをもとに前述のACドライバ912を制御している。
<カラーレーザプリンタの構成と動作>
図2を用いて、画像形成装置としてのカラーレーザプリンタの構成と動作について説明する。
128は、いわゆるインライン方式のフルカラーレーザプリンタ(以下、単にカラーレーザプリンタとする)である。カラーレーザプリンタ128は、4つの感光ドラム101、102、103、104(像担持体、感光体)を備え、ベルト状転写材である中間転写ベルト123(中間転写体)を用いて4色のトナー像を一度に形成し重ね合わせることによってフルカラー画像を得る。
各感光ドラム101〜104の周囲に、感光ドラム101〜104を一様な電位に帯電させる帯電手段である帯電ローラ111〜114、現像手段である現像ローラ105〜108を配置する。そして、これらをユニット化したプロセスカートリッジ115〜118がレーザプリンタ本体から着脱可能な構成となっている。現像ローラ105〜108は感光ドラム101〜104に対し、当接及び離間させることが可能な構成となっている。この動作は不図示の現像当接離間モータを駆動させることによって行われる。
以下、前述したプロセスカートリッジ115について詳しく説明する。他の3つのプロセスカートリッジ116〜118についても同一の構成となっているので、説明は割愛する。なお、プロセスカートリッジ115はイエロー(Y)、116はマゼンタ(M)、117はシアン(C)、118はブラック(K)のトナー用である。
プロセスカートリッジ115は、回動自在に支持された感光ドラム101を備えていて、感光ドラム101は、アルミニウム等の導電性基体と、その外周に形成された光導電層を基本構成とする一般的な有機感光体ドラムである。そして図に示す矢印方向に、不図示の駆動手段たるドラムモータによって回転駆動されるようになっている。
感光ドラム101の上方には、帯電ローラ111が配置されている。帯電ローラ111は、感光ドラム101表面に接してこの表面を所定の極性、本実施例では負極性と、電位に均一に帯電させるものである。この帯電ローラ111は、中心に配置された導電性の芯金と、その外周に形成された導電層からなり、回転自在に支持されていると共に、感光ドラム101に対して略平行に配置されて不図示の押圧手段によって感光ドラム101の中心に向けて加圧されている。帯電ローラ111は、感光ドラム101の矢印方向の回転に伴って従動回転する。帯電ローラ111は、不図示の帯電用高圧電源によってバイアス電圧が印加され、これにより、感光ドラム101の表面が均一に接触帯電される。
感光ドラム101の回転方向に沿う帯電ローラ111の下流側には、露光部としてのスキャナユニット109からのレーザビームL1が照射されるように構成されている。スキャナユニット109は、画像情報に基づいてレーザ光をオン/オフしながら走査して感光ドラム101上を露光するもので、露光部の電位が変化することで、感光ドラム101上に画像情報に応じた静電潜像を形成するものである。なお、スキャナユニット109はイエローとマゼンタ用の、スキャナユニット110はシアンとブラック用の露光を行うように構成されている。また、L2〜L4はスキャナユニット109、110から照射されるレーザビームである。
さらに、レーザビームL1の照射位置の下流側には、現像ローラ105が回転自在に設置されている。この現像ローラ105は画像形成時には感光ドラム101に当接状態となり、画像形成を行わない時には離間状態になるように駆動制御される。また、この現像ローラ105には、不図示の現像材容器から現像材たるトナーが供給される。現像ローラ105には不図示の現像用高圧電源によって現像バイアス電圧を印加することにより、感光ドラム表面の露光部にトナーが付着して、静電潜像がトナー像(可視画像)として現像される。
現像ローラ105の下流側、感光ドラム101の下方には、中間転写ベルト123を挟んで、一次転写ローラ119が配設されている。この一次転写ローラ119は、接地されている芯金と、その外周面に円筒状に形成された導電層によって構成されている。この一次転写ローラ119には不図示の一次転写用高圧電源によって一次転写バイアスを印加するようになっている。また、一次転写ローラ119は、長手方向の両端部が不図示のスプリング等の押圧部材によって感光ドラム101の中心に向けて加圧されている。これにより、一次転写ローラ119の導電層は、所定の押圧力で中間転写ベルト123を介して感光ドラム101表面に圧接され、感光ドラム101と一次転写ローラ119との間には転写ニップ部が形成される。
この転写ニップ部には、中間転写ベルト123が挟まれており、感光ドラム101表面と一次転写ローラ119間の電位差によって、帯電したトナーは、感光ドラム101表面から中間転写ベルト123の表面に転写される。この転写を一次転写と呼ぶ。
トナー像転写後の感光ドラム101は、不図示のクリーナによって残留トナー等の付着物が除去される。
中間転写ベルト123は、二次転写ローラ126の対向ローラ127、テンションローラ125を含む3つのローラによって張架され、3つのローラの矢印方向に回転駆動される。中間転写ベルト123は、PC(ポリカーボネイト)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PVDF(ポリビニリデンフロライド)のような誘電体樹脂によって構成される。また、一次転写ローラ119は、導電性ウレタンスポンジで形成される。
感光ドラム101〜104上に形成された各色のトナー像は、上述のように順次中間転写ベルト123上に転写される。その後、中間転写ベルト123の回転とともに二次転写ローラ126と二次転写ローラ126の対向ローラ127によって形成される二次転写部まで搬送される。
140は記録媒体が収容される給紙カセットである。本実施例のレーザプリンタには、二次転写部に記録媒体を搬送する搬送手段としてのピックアップローラ144と搬送ローラ148、レジストローラ160を備えている。
給紙カセット140内の記録媒体は、ビデオコントローラ916からのプリント指示コマンドがシステムコントローラ901に出力されたタイミングで、ピックアップローラ144によって給紙される。そして搬送ローラ148によって搬送され、レジストローラ160によってさらに二次転写ローラ126と対向ローラ127で構成される二次転写部へと向けて搬送される。
記録媒体の先端が、記録媒体有無検知センサであるレジセンサ161で検知されると、搬送ローラ148及びレジストローラ160は一時停止して待機状態となる。そしてシステムコントローラ901は画像形成開始信号である/TOP信号をビデオコントローラ916に出力する。ビデオコントローラ916は/TOP信号に同期してビデオデータを出力し、露光が開始される。システムコントローラ901は/TOP信号から予め決められたタイミングで、搬送ローラ148及びレジストローラ160の駆動を再開する。すると待機状態にある記録媒体が動き出し、二次転写部へ搬送されていく。
本実施例では、給紙カセット140から記録媒体を搬送することを給紙と呼び、一時停止状態から再度駆動開始することを再給紙と呼ぶ。
給紙と再給紙が露光開始から予め決められたタイミングで実行されることにより、中間転写ベルト123上のトナー像が、二次転写部で記録媒体とちょうど具合よく重なることで、記録媒体上にトナー像が位置ずれなく二次転写される。このとき、二次転写ローラ126には、二次転写高圧電源132より二次転写バイアスとして正極性の高圧が印加される。トナー像が転写した記録媒体はその後、さらに定着装置155に向けて搬送される。
記録媒体に転写しきれずに中間転写ベルト123上に残留してしまった未転写トナーはクリーニングブレード131によって中間転写ベルト123上からかきとられ、不図示の廃トナー容器に回収される。このことによって中間転写ベルト123は清掃され、次の画像形成に備える。
定着装置155は、回転自在に配設された定着ローラ157と、定着ローラ157に圧接しながら回転する加圧ローラ156を有している。そして、定着ローラ157の内部には、ハロゲンランプ等の定着ヒータ915(図1参照)が配設されており、定着ヒータ915への供給電力を制御することにより定着ローラ157の表面の温度調節を行っている。
記録媒体が定着装置155に搬送されてくると、定着ローラ157と加圧ローラ156は一定速度で回転し、記録媒体が定着ローラ157と加圧ローラ156の間を通過する際に表裏両面からほぼ一定の圧力、温度で加圧、加熱される。これにより、記録媒体表面上の未定着トナー像は溶融して記録媒体上に定着し、フルカラーの最終画像が形成される。
フルカラー画像が定着した記録媒体は、排紙センサ130を通過後、プリンタ上部の排紙トレイ129上(画像形成装置外)に排出される。
以上がカラーレーザプリンタにおける画像形成の概略説明である。
<カラーレーザプリンタの動作>
本実施例におけるカラーレーザプリンタの動作の様子を図3のフローチャートを用いて説明する。システムコントローラ901は、ビデオコントローラ916からの印字予約コマンドを受信すると印字開始コマンドの受信を待って(ステップS201、以下「ステップ」を省略)、印字動作を行うための前処理である前回転シーケンスを実行する(S202)。前回転シーケンスの中には、スキャナユニット109、110、感光ドラム101〜104、中間転写ベルト123、定着装置155などの駆動開始、現像ローラ105〜108の感光ドラム101〜104への当接が含まれる。さらに帯電ローラ111〜114、現像ローラ105〜108、一次転写ローラ119〜122への高圧電圧印加等も含まれている。前回転シーケンス終了後、/TOP信号を出力して、1ページ目の印字開始コマンドに従って印字動作及び作像を開始する(S203)。システムコントローラ901は中間転写ベルト123上に1ページ分のトナー像形成すなわち作像が終了するのを待つ(S204)。システムコントローラ901は作像が終了した後、ビデオコントローラ916から次の印字予約があるか判断する(S205)。印字予約がある場合は、印字開始コマンドがあるか判断し(S206)、印字開始コマンドがある場合は、引き続き次のプリント動作を開始する(S203)。S206で印字開始コマンドがない場合、又はS205で印字予約コマンドがない場合は、後回転前半シーケンス(第一の後処理工程)を実行する(S207)。後回転前半シーケンスの中には前述した作像にかかわるユニットの停止処理が含まれる。本実施例では、次の停止処理を行う。まず、現像ローラ105〜108の感光ドラム101〜104からの離間と、現像ローラ105〜108への高圧電圧印加停止(少なくとも1つの消耗品であるカートリッジにおける印加停止処理でもよい)を行う。そして一次転写ローラ119〜122への高圧電圧印加停止(後処理工程の一部の工程)を行う。
システムコントローラ901は、後回転前半シーケンスが終了するのを待ち(S208)、終了した後にビデオコントローラ916からの印字予約コマンドを受信しているか調べる(S209)。後回転後半シーケンス(第二の後処理工程)の開始タイミングまでに印字予約コマンドを受信していない場合(S210)は、後回転後半シーケンスを実行し(S211)、後回転後半シーケンスの終了を待って(S212)プリント動作を終了する。
後回転後半シーケンスの開始タイミングというのは、記録媒体がカラーレーザプリンタから排出されたタイミングであり、図2の排紙センサ130を記録媒体後端が通過したタイミングである。
また、後回転後半シーケンスは、前回転シーケンスで立ち上げた動作のうち、後回転前半で停止させていない残りの動作を停止させる処理(前記後処理工程のうち前記第一の後処理工程で行う工程を除いた工程)となっている。すなわち本実施例では、スキャナユニット109、110、感光ドラム101〜104、中間転写ベルト123、定着装置155などの駆動停止、及び帯電ローラへの高圧電圧印加の停止が含まれている。
S209で後回転前半シーケンス終了後にシステムコントローラ901がビデオコントローラ916から印字予約コマンドを受信している場合は、システムコントローラ901がビデオコントローラ916から印字開始コマンドを受信しているか調べる(S213)。印字開始コマンドを受信している場合は、後回転前半状態からプリント状態へ戻るため、復帰シーケンス(復帰工程)を実行する(S218)。
復帰シーケンスは、後回転前半シーケンスの実行後でかつ後回転後半シーケンスの実行前の状態である後回転前半状態から、再び画像形成可能なプリント状態へ遷移させる処理である。復帰シーケンスは、後回転前半シーケンスで実行した処理を元のプリント状態に戻すため、次の動作を行う。なお、後回転前半シーケンスで実行した処理は、現像ローラ105〜108の感光ドラム101〜104からの離間、現像ローラ105〜108への高圧電圧印加停止、及び一次転写ローラ119〜122への高圧電圧印加停止である。すなわち、現像ローラ105〜108の感光ドラム101〜104への当接、現像ローラ105〜108への高圧電圧印加開始、及び一次転写ローラ119〜122への高圧電圧印加である。
システムコントローラ901は、復帰シーケンス終了を待って(S219)、次のプリント動作を開始する(S203)。
S213で印字開始コマンドを受信していない場合は、後回転後半シーケンスの開始タイミングまで印字開始コマンドを待ち(S214)、後回転後半シーケンスの開始タイミングまでに印字開始コマンドを受信しない場合は、後回転後半シーケンスを実行する(S215)。その後、後回転後半シーケンス終了を待つ(S216)。後回転後半シーケンス終了後に印字開始コマンドを受信しているかどうかを調べる(S217)。印字開始コマンドを受信している場合は、前回転シーケンスを実行し(S202)、次の印字動作の準備を始める。印字開始コマンドを受信していない場合は、受信するまで待ち続ける。
<本実施例と従来例との比較>
図4は、本実施例において1枚印字を行った場合のタイミングチャートである。
図4には、ビデオコントローラ916とシステムコントローラ901間の通信が示されている。また、カラーレーザプリンタ128の動作状態であるエンジン状態を307で示す。さらに、現像ローラ105〜108のうちの現像ローラ105の当接離間状態を示す。308は1ページ分の画像が中間転写ベルト123上に作成される作像タイミングを示す。また、排紙センサ130の信号も示している。
ビデオコントローラ916は、システムコントローラ901に対して印字予約コマンド301を送信し、さらに印字開始コマンド302を送信する。システムコントローラ901は、印字開始コマンド302を受信すると、前回転シーケンスを開始し、エンジン状態をスタンバイ状態から前回転状態へ遷移させる。システムコントローラ901は前回転シーケンスが終了すると、ビデオコントローラ916に対し/TOP信号303を出力し印字動作を開始する。このとき、エンジン状態は前回転状態から印字動作可能なプリント状態へ遷移する。また、現像ローラ105は離間状態から当接状態になり作像が開始される。1ページ分の画像の作像が終了すると(304)、システムコントローラ901は後回転前半シーケンスを実行する。後回転前半シーケンスが実行されると現像ローラ105は当接状態から離間状態に移る。その後、記録媒体が排紙センサ130を通過したタイミング305で、システムコントローラ901は、後回転後半シーケンスを実行し、エンジン状態を後回転後半状態に遷移させる。
図4のタイミングチャートを見ると、現像ローラ105の当接状態である時間306が作像している時間だけであることがわかる。
図5には従来行われていた方式のタイミングチャートを比較のためにあげた。図5の従来の方式とは、後回転シーケンスが1つのシーケンスに集約されており、その後回転の開始タイミングは、記録媒体が排紙センサ130を通過したタイミングの場合である。図5の401から405の各タイミング及び信号の意味は図4の301から305と全く同じであり、説明を省略する。
図5の406に示すように、現像ローラ105の当接状態が作像終了後も続き、排紙センサ130を記録媒体が通過するタイミング405まで継続する。
このように図4に示した本実施例においては、従来例に比較して現像ローラ105の当接状態が短時間(306の時間<406の時間)であることから現像ローラ105の寿命が不要に消耗されてしまうことを防ぐことが可能となる。
一方、図6は、従来行われていた、図5とは別の方式のタイミングチャートである。
図6の従来の別の方式とは、後回転シーケンスが1つのシーケンスに集約されており、その後回転の開始タイミングは、作像が終了したタイミングの場合である。図6の501から503、505の各タイミング及び信号の意味は図4の301から303、305及び図5の401から403、405と全く同じであり、説明を省略する。図6に示す方式では、504の作像終了時に後回転を開始している。
図6の506に示すように、現像ローラ105の当接状態の時間は作像している間の時間と同じになり、これは図4に示した本実施例の場合の当接の時間306と同じである。
しかしながら図6の方式には次の課題があった。
その課題とは、後続の(この例で言えば2枚目の)印字予約コマンド、印字開始コマンドがビデオコントローラ916から遅れてシステムコントローラ901に送信された場合に、ダウンタイムが長くなってしまうという問題である。
この様子を図7のタイミングチャートで示す。図7においてビデオコントローラ916からシステムコントローラ901に対し、1枚目の印字予約コマンド(印字予約1)601が送信され、続いて1枚目の印字開始コマンド(印字開始1)602が送信される。このタイミングでシステムコントローラ901は前回転シーケンスを開始しエンジン状態を前回転状態にする。前回転状態が終了した時点でシステムコントローラ901はビデオコントローラ916に対し/TOP信号603を出力、現像ローラ105を離間から当接状態にし、エンジン状態をプリント状態にして印字動作を開始する。1ページの作像が終了したタイミング604で、後回転シーケンスを開始する。この後回転シーケンスを実行中にビデオコントローラ916から2枚目の印字予約コマンド(印字予約2)605と、2枚目の印字開始コマンド(印字開始2)606が送信された。しかし、システムコントローラ901は後回転シーケンスを途中でやめることはできないため、最後まで後回転シーケンスを実行する。システムコントローラ901は後回転シーケンスが終了した後、前回転シーケンスを開始する(610)。システムコントローラ901は前回転シーケンスが終了した時点でビデオコントローラ916に対し/TOP信号607を出力し、2枚目の印字動作を開始する。609は2枚目の印字開始コマンドを送信してから、2枚目の印字動作が開始するまでの時間差である。この時間は印字動作ができないためダウンタイムと呼ばれる。なお、608は2枚目の画像の作像が終了するタイミングである。
一方、本発明の実施例で、図7と同様の動作、つまり2枚目の印字予約コマンドと2枚目の印字開始コマンドが遅れた場合にどうなるかを図8のタイミングチャートで示した。
図8において、701から703、708の各タイミング及び信号の意味は図7の601から603、608と同じであり説明を省略する。704で1ページ分の作像を終了した時点で、システムコントローラ901は後回転前半シーケンスを開始し、エンジン状態307を後回転前半状態へ遷移させる。システムコントローラ901は、エンジン状態307が後回転前半状態で2枚目の印字予約コマンド(印字予約2)705と2枚目の印字開始コマンド(印字開始2)706を受信する。システムコントローラ901は、後回転前半シーケンスが終了するのを待って、復帰シーケンスを起動する(711)。そして復帰シーケンスが終了するとエンジン状態は再び印字動作可能なプリント状態に遷移し、システムコントローラ901は2枚目の/TOP信号707をビデオコントローラ916に出力し、2枚目の印字動作を開始する。709は2枚目の印字開始コマンドを送信してから、2枚目の印字動作が開始するまでの時間差であり、ダウンタイムである。図7の609のダウンタイムに比べ、短くなっている。その理由は、609は後回転シーケンスと前回転シーケンスの2つの長いシーケンスの実行時間が入ってくる。一方、709は後回転シーケンスと比較して短い後回転前半シーケンスと、前回転シーケンスと比較して短い復帰シーケンスの実行時間が入って来るためである。
後回転前半シーケンスは後回転シーケンスが行う全ての処理のうち、一部だけを行うものであり、また復帰シーケンスも前回転シーケンスが行う全ての処理のうち、一部だけを行うものであるからである。
本実施例におけるカラーレーザプリンタにおいて、実際のダウンタイムを計測した。作像終了直後で後回転シーケンス又は後回転前半シーケンスが開始された直後に印字予約コマンドと印字開始コマンドを受信するという条件においてダウンタイムを計測した。図7の従来方式を用いた場合には、図7における609の時間差が14.3秒である。一方、図8の本実施例の方式を用いた場合には、図8における709の時間差が6.1秒という結果となった。本実施例の方式でダウンタイムを短縮できることがわかる。
以上、説明したことをまとめると次のようになる。
従来の方式の1つである、記録媒体がカラーレーザプリンタから排出されたタイミングで後回転を行う場合(図5)に比較し、本実施例は、現像ローラ105の当接時間が短くできるため、現像ローラの寿命が不要に消耗されてしまうことを防ぐことができる。
また、従来のもう1つの方式である、作像終了後に後回転を行う場合(図6)は、本実施例と同等の現像ローラ105の当接時間にすることができる。しかし、印字予約コマンドと印字開始コマンドが遅れてきた場合、ダウンタイムが長くなってしまうという問題があった(図7)。しかしながら、本実施例は、印字予約コマンドと印字開始コマンドが遅れてきた場合において、ダウンタイムを短くすることが可能であることを示した(図8)。
このように、従来は、現像ローラのようなプロセスカートリッジ構成部品の消耗を抑えることと、印字予約コマンドと印字開始コマンドが遅れてきた場合に起きるダウンタイムを短くすることの2つを同時に実現することはできなかった。しかし、本実施例では、後回転シーケンスを前半と後半に分割し、さらに後回転前半状態からプリント状態に復帰させる復帰シーケンスを用いることで、この2つの課題を同時に実現することが可能となった。
本実施例は、ビデオコントローラ916がシステムコントローラ901に対し、印字予約コマンドの送信が遅れる場合、印字予約コマンドの送信が遅延することを通知するためのコマンド(以下このコマンドを印字予約遅延コマンドと呼ぶ)を用意した。そしてこの印字予約遅延コマンドを送信することで、一定時間、印字動作を継続させ、ダウンタイムを減らすことを目的とするものである。
<従来例における印字予約遅延コマンドを用いた動作>
印字予約コマンドの送信が遅延することを通知するためのコマンドについては、先に示した特許文献1で提案されている。簡単に動作を説明する。図9は実施例1で説明した図5の従来の方式で、ビデオコントローラ916からの印字予約コマンドと印字開始コマンドがシステムコントローラ901に遅れて来た場合のタイミングチャートである。801で1枚目の印字予約コマンド(印字予約1)、802で1枚目の印字開始コマンド(印字開始1)をビデオコントローラ916がシステムコントローラ901に送信する。システムコントローラ901は前回転シーケンスを開始し、前回転シーケンスが終了した時点でビデオコントローラ916に対し/TOP信号803を出力し印字動作を開始する。記録媒体が排出されたタイミング804で、システムコントローラ901は後回転シーケンスを開始する。この直後にビデオコントローラ916から2枚目の印字予約コマンド(印字予約2)805、2枚目の印字開始コマンド(印字開始2)806がシステムコントローラ901送信される。システムコントローラ901は、後回転シーケンス中なので、印字動作は行えない。後回転シーケンスが終了した後、前回転シーケンスを開始する(809)。そして前回転シーケンスが終了した時点で2枚目の/TOP信号807を出力し2枚目の印字動作を開始する(807)。2枚目の印字開始コマンド806から2枚目の/TOP信号807までの時間808がダウンタイムとなる。
特許文献1では、この問題を解決するために印字予約遅延コマンドを用意している。その様子を図10で説明する。図10において、1枚目の印字予約コマンド(印字予約1)1001、1枚目の印字開始コマンド(印字開始1)1002をビデオコントローラ916がシステムコントローラ901に送信する。システムコントローラ901は前回転シーケンスを開始し、前回転シーケンスが終了した時点でビデオコントローラ916に対し/TOP信号1003を出力し印字動作を開始する。ビデオコントローラ916は2枚目の印字予約コマンド(印字予約2)1005の送信が遅れることを、印字予約遅延コマンド1009としてシステムコントローラ901送信する。システムコントローラ901は印字予約遅延コマンド1009を受信済みなので、記録媒体が排出されたタイミング1004で後回転シーケンスを開始せずに印字動作可能なプリント状態を維持する。やがてビデオコントローラ916から2枚目の印字予約コマンド(印字予約2)1005、2枚目の印字開始コマンド(印字開始2)1006がシステムコントローラ901に送信される。システムコントローラ901は印字動作可能なプリント状態にあるため、2枚目の印字開始コマンド1006を受信すると、すぐに2枚目の/TOP信号1007をビデオコントローラ916に出力し、2枚目の印字動作を開始することが可能となる。2枚目の印字開始コマンド1006と2枚目の/TOP信号1007の時間差1008がダウンタイムである。この時間はほとんど無視できるほど小さい値である。
以上が印字予約遅延コマンドを有する画像形成装置の動作である。このような画像形成装置では次の問題点があった。図10の1010で示すように、システムコントローラ901が印字予約遅延コマンド1009をビデオコントローラ916から受信して、エンジンの状態をプリント状態で継続させている間、現像ローラ105は当接状態を続けている。そのため、この間は現像ローラ105の寿命が消耗されていくことになる。
<本実施例における印字予約遅延コマンドを用いた動作>
この問題を解決する方式が本実施例であり、図11のフローチャートで説明する。なお、図3と共通する部分には同じ符号を付して説明を省略する。
図11で、システムコントローラ901は、1枚目の作像終了後(S204)、印字予約コマンドを受信していない場合(S205)、後回転前半シーケンスを実行する(S207)。そして後回転前半シーケンスが終了後(S208)、ビデオコントローラ916から印字予約遅延コマンドを受信しているか調べる(S1201)。印字予約遅延コマンドを受信していなければ(S209)に移り、図3で説明したフローチャートと同じ動作を行う。S1201で印字予約遅延コマンドを受信していた場合、システムコントローラ901は、遅延時間が終了するまで待ち続ける(S1202)。この部分が図3のフローチャートと異なる。つまり印字予約遅延コマンドを受信していた場合、エンジン状態は後回転前半状態を維持し続け、遅延時間が終了するまでの間は、S211やS215の後回転後半シーケンスに移ることがないため、この間の後回転後半シーケンスの開始はなくなるのである。この遅延時間とは、予め決められた時間であり、例えば10秒という遅延時間がシステムコントローラ901内のROM904に記録されている。したがって、遅延時間が終了するまでの間に、ビデオコントローラ916からシステムコントローラ901に対し、印字予約コマンド及び印字開始コマンドが送信されれば、後回転前半状態から復帰シーケンスを経由してプリント状態に戻ることができる。そして、印字動作を継続できるのである。
図12に本実施例のタイミングチャートを示した。図9や図10と同じ条件、すなわち2枚目の印字予約コマンドと2枚目の印字開始コマンドが遅れた場合の例である。また、図10と同じタイミングで印字予約遅延コマンドを受信している例である。
図12において1101で1枚目の印字予約コマンド(印字予約1)、1102で1枚目の印字開始コマンド(印字開始1)がビデオコントローラ916からシステムコントローラ901に対し送信される。システムコントローラ901は印字開始コマンド1102を受信時に前回転シーケンスを開始し、エンジン状態をスタンバイ状態から前回転状態へ遷移させる。前回転シーケンス終了時にシステムコントローラ901はビデオコントローラ916に対し/TOP信号1103を出力する。その後、1109のタイミングでシステムコントローラ901はビデオコントローラ916に対し印字予約遅延コマンドを送信する。システムコントローラ901は作像終了後、後回転前半シーケンスを開始する。システムコントローラ901は、1104の後回転後半シーケンスの開始タイミングになっても、印字予約遅延コマンドを受信しているので、後回転後半シーケンスは実行せず、後回転前半状態を維持し続ける。そして所定の遅延時間が経過するのを待っている間に、ビデオコントローラ916からシステムコントローラ901に対して2枚目の印字予約コマンド(印字予約2)1105と2枚目の印字開始コマンド(印字開始2)1106が送信される。所定の遅延時間が経過後、システムコントローラ901は復帰シーケンスを開始する。復帰シーケンス終了後、2枚目の/TOP信号1107を出力し、2枚目の印字動作を開始する。2枚目の印字開始コマンド1106から2枚目の/TOP信号1107出力までの時間差1108がダウンタイムとなる。しかしながら、その時間は、復帰シーケンスがほとんどを占めており、図9のダウンタイムの時間808のように後回転シーケンスと前回転シーケンスを足したような、長い時間ではない。そして図12の1110で示すように、遅延時間が経過するまで待っている間は後回転前半状態であり、現像ローラ105は離間しているのである。したがって、図10で示した1010のように現像ローラ105が当接状態でいることはないため、現像ローラ105の寿命を不要に消耗することがなくなる。
このように、本実施例によれば、現像ローラのようなプロセスカートリッジ構成部品の消耗を抑えることと、印字予約コマンドと印字開始コマンドが遅れてきた場合に起きるダウンタイムを短くすることの2つを同時に実現することが可能となった。
実施例2では遅延時間を予め10秒と決めていた。本実施例では、ビデオコントローラ916からシステムコントローラ901に対し遅延時間を指定できるようにしている。すなわち、ビデオコントローラ916からシステムコントローラ901に対し送信される印字予約遅延コマンドに、印字開始コマンドを送信するまでの遅延時間情報を付加する場合の例である。遅延時間情報は、印字予約遅延コマンドを送信してからの遅延時間としてもよいし、作像終了タイミングからの遅延時間としてもよい。本実施例では遅延時間の基準は、作像終了タイミング、つまり後回転前半シーケンスの開始タイミングからの遅延時間とする。
<遅延時間情報を付加した印字予約遅延コマンドを用いた動作>
図13のフローチャートは、システムコントローラ901がビデオコントローラ916から遅延時間情報が付加された印字予約遅延コマンドを受信した際の処理を示すものである。
図13において、システムコントローラ901は遅延時間情報が付加された印字予約遅延コマンドが送信されたかどうか調べる(S1601)。送信されていれば、その遅延時間が7.4秒未満であるかどうか判断をする(S1602)。7.4秒未満であれば、エンジン状態としてプリント状態の継続を選択する(S1605)。
ここで、プリント状態を継続するとは、作像終了時に後回転前半シーケンスを起動せずに、印字動作可能なプリント状態のまま継続させるということである。これは、遅延時間経過後、印字開始コマンドが送信された時点ですぐに/TOP信号を出せる、すなわち印字動作開始できる状態を継続して待つということである。
図13のS1602において、遅延時間が7.4秒以上であれば、次に遅延時間が14.3秒未満であるかどうか判断する(S1603)。14.3秒未満であれば、後回転前半シーケンスを実行し、後回転前半状態を継続することを選択する(S1606)。これは、作像終了時に後回転前半シーケンスを実行し、かつ、その後、後回転後半シーケンスの起動タイミングになっても、後回転後半シーケンスを実行しないということである。つまり遅延時間が経過する間はエンジン状態を後回転前半状態にして待つようにする。そして印字開始コマンドが来るであろうタイミングを見計らい、前もって復帰シーケンスを起動させ、遅延時間経過タイミングでちょうど/TOP信号を出力し印字動作を開始するようにする。
図13のS1603において、14.3秒以上であれば、後回転前半シーケンス、後回転後半シーケンス、前回転シーケンスを実行することを選択する(S1604)。これは遅延時間が経過する間は、エンジン状態をスタンバイ状態で待つようにするものである。そして印字開始コマンドが来るであろうタイミングを見計らい、前もって前回転シーケンスを起動させ、遅延時間経過タイミングでちょうど/TOP信号を出力して印字動作を開始するようにする。
S1602における判断の説明で出てきた7.4秒という時間は、作像終了直後に後回転前半シーケンスを起動し、後回転前半シーケンス終了後、直ちに復帰シーケンスを起動した場合に、作像終了から/TOP信号を出すまでの時間である。
また、S1603における判断の説明で出てきた14.3秒という時間は、作像終了直後から以下の動作をした時の時間である。作像終了後、後回転前半シーケンスを起動する。その後、後回転後半シーケンスの起動タイミングで後回転後半シーケンスを実行する。後回転後半シーケンス終了後、直ちに前回転シーケンスを起動し、前回転終了後/TOP信号を出力する。14.3秒は、以上の作像終了から/TOP信号を出すまでの時間である。
以上説明したように、システムコントローラ901は、ビデオコントローラ916からの遅延時間に応じて、作像終了後のエンジン動作を、次の3つの動作から選択するようにした。
1つめの動作は、プリント状態を継続する。
2つめの動作は、後回転前半シーケンスを実行し、後回転前半状態を継続する。その後復帰シーケンスを起動する。
3つめの動作は、後回転前半シーケンス及び後回転後半シーケンスを起動する。その後、前回転シーケンスを起動する。
それぞれの動作を示したタイミングチャートを図14、図15、図16に示す。なお、タイミングチャートの縦軸に示す符号等は、実施例1や実施例2で説明したタイミングチャートと同様であるため、説明を省略する。
図14は1つめの動作、すなわち遅延時間が7.4秒未満のときであり、プリント状態を継続する例である。
図14において、1301で1枚目の印字予約コマンド(印字予約1)、1302で1枚目の印字開始コマンド(印字開始1)がビデオコントローラ916からシステムコントローラ901に送信される。システムコントローラ901は印字開始コマンド1302を受信すると、前回転シーケンスを起動する。前回転シーケンス終了後に/TOP信号1303を出力し印字動作を開始する。印字動作中にビデオコントローラ916からシステムコントローラ901に対し、遅延時間情報が付加された印字予約遅延コマンド1304が送信される。遅延時間は5秒であった。システムコントローラ901は作像終了タイミング1308では後回転前半シーケンスを起動させず、エンジン状態をプリントの状態で継続させる。その後、ビデオコントローラ916から2枚目の印字予約コマンド(印字予約2)1305、2枚目の印字開始コマンド(印字開始2)1306を送信する。システムコントローラ901は印字開始コマンド1306を受信すると、ダウンタイムは通信に要する時間程度のほとんど無視できる時間で、/TOP信号1307を出力し印字動作を開始する。
図15は2つめの動作、すなわち遅延時間が7.4秒以上かつ14.3秒未満のときであり、後回転前半シーケンスを実行し、後回転前半状態を継続する。その後復帰シーケンスを起動する例である。
図15において、1401、1402、1403については、図14の1301、1302、1303と同様の信号であるので説明は割愛する。印字動作中にビデオコントローラ916からシステムコントローラ901に対し、遅延時間情報が付加された印字予約遅延コマンド1404が送信される。遅延時間は12秒であった。システムコントローラ901は、作像終了タイミング1408で後回転前半シーケンスを起動させ、エンジン状態を後回転前半状態に遷移させる。その後、後回転後半シーケンスの開始タイミング1409になっても後回転後半シーケンスを開始せず、エンジン状態は後回転前半状態を継続させる。やがて、遅延時間12秒が経過すると印字開始コマンドが送信されることがわかっているので、それに先立ち遅延時間11秒経過した段階で、システムコントローラ901は復帰シーケンスを起動させる(1410)。遅延時間12秒の1秒手前の11秒で復帰シーケンスを起動させる理由は、復帰シーケンスが起動してから/TOP信号出力可能となるまで1秒と予めわかっているからである。復帰シーケンスが起動後、遅延時間12秒が近づくとビデオコントローラ916から2枚目の印字予約コマンド(印字予約2)1405、2枚目の印字開始コマンド(印字開始2)1406が送信される。システムコントローラは2枚目の印字開始コマンド1406を受信した時点で2枚目の/TOP信号1407を出力し印字動作を開始する。
図16は3つめの動作、すなわち遅延時間が14.3秒以上のときであり、後回転前半シーケンス及び後回転後半シーケンスを起動する。その後、前回転シーケンスを起動する例である。
図16において、1501、1502、1503については、図14の1301、1302、1303と同様の信号であるので説明は割愛する。印字動作中にビデオコントローラ916からシステムコントローラ901に対し、遅延時間情報が付加された印字予約遅延コマンド1504が送信される。遅延時間は18秒であった。システムコントローラ901は、作像終了タイミング1508で後回転前半シーケンスを起動させ、エンジン状態を後回転前半状態に遷移させる。その後、後回転後半シーケンスの開始タイミング1509になると、後回転後半シーケンスを開始させ、エンジン状態を後回転後半状態に遷移させる。後回転後半シーケンスが終了するとエンジン状態はスタンバイ状態になる。やがて、遅延時間18秒が経過すると印字開始コマンドが送信されることがわかっているので、それに先立ち遅延時間16.4秒が経過した段階で、システムコントローラ901は前回転シーケンスを起動させる(1510)。遅延時間18秒の1.6秒手前の16.4秒で前回転シーケンスを起動させる理由は、前回転シーケンスが起動してから/TOP信号出力可能となるまで1.6秒であると予めわかっているからである。前回転シーケンスが起動後、遅延時間18秒が近づくとビデオコントローラ916から2枚目の印字予約コマンド(印字予約2)1505、2枚目の印字開始コマンド(印字開始2)1506が送信される。システムコントローラ901は2枚目の印字開始コマンド1506を受信した時点で2枚目の/TOP信号1507を出力し印字動作を開始する。
ところで、7.4秒という時間は、作像終了直後に後回転前半シーケンスを起動し、後回転前半シーケンス終了後、直ちに復帰シーケンスを起動した時に、/TOP信号を出すまでの時間であると説明した。これは作像終了後、後回転前半シーケンスを起動させてしまうと、少なくとも7.4秒間は/TOP信号が出せないということを示している。したがって、遅延時間として7.4秒未満の時間を指定された場合、作像終了後に後回転前半シーケンスを起動させてしまうと、指定された遅延時間よりも遅れたタイミングで/TOP信号が出てしまうことになる。それだけ印字動作が遅れるのである。つまり遅延時間以外のダウンタイムが発生してしまうのである。
本実施例では、遅延時間として7.4秒未満を指定された場合、作像終了後、後回転前半シーケンスを開始せずプリント状態を継続するようにした(図14)。そのため、7.4秒未満の遅延時間を指定された場合に遅延時間以外のダウンタイムを発生させることなく印字動作が可能となる。
また、本実施例では、遅延時間として14.3秒以上を指定された場合、後回転前半シーケンス及び後回転後半シーケンスも起動し、その後、前回転シーケンスを起動するようにした(図16)。14.3秒以上あれば、一旦エンジン状態をスタンバイ状態に遷移させても、指定された遅延時間から遅れることなく次の/TOP信号を出力できる。この場合、遅延時間経過を待つ間は、スタンバイ状態なので、その間、寿命のある消耗品ユニットを消耗することがなくなる。また、省エネルギーにも効果がある。
また、本実施例では、上記以外の遅延時間、すなわち7.4秒以上14.3秒未満の時間が指定された場合は、作像終了直後に後回転前半シーケンスを起動し、遅延時間経過を待つ間は、後回転前半状態で待つようにした。その後、復帰シーケンスを起動して印字動作を開始するようにした(図15)。そのため、遅延時間を待つ間は現像ローラの寿命を不要に消耗させることなく、かつ遅延時間以外のダウンタイムを発生させることがない。
以上のように、本実施例では、プロセスカートリッジの構成部品のように印字動作が続くと寿命が消耗されていくものに対し、遅延時間情報の時間に応じて各種シーケンスを適切に選択することにより寿命の消耗を最低限にとどめることができる。また同時に、余計なダウンタイムの発生をさせることもない。このように本実施例によれば、2つの課題を解決することが可能となる。
なお、遅延時間の判断条件である7.4秒、14.3秒は本実施例のカラーレーザプリンタにおける値の一例であって、画像形成装置の構成(画像形成の速度、記録媒体が搬送される搬送路の長さや構成等)によって、その値を適宜設定すればよい。
(他の実施例)
上記の実施例1〜3では、後回転を前半と後半に2分割するように構成したが、2分割に限らず3分割以上に変更することも可能である。例えば、以下のように3つに分割することも可能である。
第1の後回転シーケンス:現像ローラ105〜108の感光ドラム101〜104からの離間と、現像ローラ105〜108への高圧電圧印加を停止する動作。
第2の後回転シーケンス:一次転写ローラ119〜122への高圧電圧印加を停止する動作。
第3の後回転シーケンス:スキャナユニット109、110、感光ドラム101〜104、中間転写ベルト123、定着装置155などの駆動停止、及び帯電ローラへの高圧電圧の印加を停止する動作。
このように、例えば後回転シーケンスを3分割して、上述した実施例に記載したような現像ローラの当接/離間動作と組み合わせて実行すれば現像ローラの寿命の劣化をさらに抑制可能となり、かつ、ダウンタイム低減につながる。
105 イエローの現像ローラ
130 排紙センサ
901 システムコントローラ
916 ビデオコントローラ

Claims (9)

  1. 記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
    記録媒体に画像を印字するための印字部と、
    記録媒体毎に印字動作の開始を指示する指示部と、
    前記指示部からの印字動作の開始の指示に応じて、記録媒体への印字動作を制御する印字制御部と、を備え、
    前記印字制御部は、前記指示部からの印字動作の開始に応じて記録媒体への印字動作を実行した後、前記指示部から次の印字動作の開始の指示が無い場合は、印字動作を終了するための第1の後処理動作を実行し、該第1の後処理動作を実行している期間に、次の印字動作の開始の指示を受信したか否かに基づいて、該第1の後処理動作を実行した後の動作を決定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記印字制御部は、前記第1の後処理動作を実行している期間に、次の印字動作の開始の指示を受信した場合には、印字動作に戻るための復帰処理を実行し、前記第1の後処理動作を実行している期間に、次の印字動作の開始の指示を受信しなかった場合には、印字動作を終了するための第2の後処理動作を実行することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記指示部は、更に前記印字制御部に対して印字動作の遅延を通知可能であって、
    前記印字制御部は、前記指示部からの印字動作の開始に応じて記録媒体への印字動作を実行した後、前記指示部から印字動作の遅延が通知されていれば、前記第1の後処理動作を実行した後に、所定時間、該第1の後処理動作を実行後の状態を維持することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記指示部は、更に前記印字制御部に対して印字動作を遅延する時間を通知可能であって、
    前記印字制御部は、前記指示部からの印字動作の開始に応じて記録媒体への印字動作を実行した後、前記指示部から印字動作を遅延する時間が通知されていれば、通知されている時間に基づいて、印字動作を継続するか、前記第1の後処理動作を実行するかを決定することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記印字部は、画像が形成される像担持体と、前記像担持体を帯電する帯電部と、前記像担持体に潜像を形成する露光部と、前記像担持体に形成された潜像を現像する現像部と、前記像担持体に現像された画像を記録媒体に転写する転写部と、記録媒体に転写された画像を定着する定着部を含み、
    前記第1の後処理動作とは、前記現像部を前記像担持体から離間する動作と、前記現像部及び前記転写部への電圧印加を停止する動作を含み、
    前記第2の後処理動作とは、前記露光部と前記像担持体と前記定着部の駆動を停止する動作と、前記帯電部への電圧の印加を停止する動作を含むことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  6. 記録媒体に画像を形成する画像形成装置の制御方法であって、
    印字動作の開始の指示に応じて記録媒体への印字動作を実行する印字工程と、
    前記印字工程後に、次の印字動作の開始の指示が無い場合、印字動作を終了するための第1の後処理動作を実行する第1後処理工程と、
    前記第1後処理工程中に、次の印字動作の開始の指示を受信したか否かに基づいて、前記第1の後処理動作を実行した後の動作を決定する処理決定工程と、を備えることを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  7. 更に、前記第1後処理工程中に、次の印字動作の開始の指示を受信した場合には、印字動作に戻るための復帰処理を実行する復帰工程と、
    前記第1後処理工程中に、次の印字動作の開始の指示を受信しなかった場合には、印字動作を終了するための第2の後処理動作を実行する第2後処理工程と、を備えることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置の制御方法。
  8. 更に前記指示部から印字動作の遅延を通知する通知工程を有し、
    前記通知工程によって印字動作の遅延が通知されていれば、前記第1の後処理動作を実行した後に、所定時間、該第1の後処理動作を実行後の状態を維持する工程を有することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置の制御方法。
  9. 前記通知工程は、更に印字動作を遅延する時間を通知する工程を含み、
    前記通知工程によって印字動作を遅延する時間が通知されていれば、通知されている時間に基づいて、印字動作を継続するか、前記第1の後処理動作を実行するかを決定する工程を有することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置の制御方法。
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