JP2009243661A - センサ付軸受 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】非回転状態に維持される静止輪4と、静止輪に対向配置されて回転する回転輪2と、回転輪の回転状態を検出するセンサ20を備えており、センサには、回転輪と同一の回転状態で回転する被検出体22と、被検出体の回転状態を検出する検出体24が備えられ、検出体を収容するハウジング本体26、及びハウジング本体を位置決め固定するハウジングカバー28でなるセンサハウジング25が設けられたセンサ付軸受Aであって、被検出体を回転輪に固定して共に回転させるのに対し、検出体を被検出体と所定間隔を空けて対向可能にハウジング本体へ収容した状態でハウジングカバーを介して静止輪に固定し、センサの配設側を被検出体及びセンサハウジングによって密封し、軸受外部からの異物の侵入を防止する。
【選択図】図1
Description
そして、部品点数の削減や組付作業の容易化などにより低コスト化を図るべく、シール構造にセンサ機能を併設させた軸受の構成も知られている(特許文献1及び2参照)。
しかしながら、特許文献1には、前記センサの検出体の構成について言及されておらず、当該検出体と被検出体を備えたセンサ機能をシール構造に併設させた軸受構成とすることはできない。
この場合、かかるセンサ付軸受においては、図4に示すようにシール部材(接触型シール)50に取り付けられた被検出体(磁気エンコーダ)62と、ホルダ部材(センサハウジング)66に収容された検出体(磁気センサ)64とが所定の間隔を空けて対向配置されており、外輪44に固定されたシール部材50とともに回転する被検出体62が、検出体64に対して相対回転する構造となっている。これにより、被検出体62の回転により生じる磁気変化(一例として、磁束密度の変化)を検出体64によって検出することで、センサ付軸受の回転状態(例えば、回転速度、回転方向あるいは回転角度など)が計測されている。
なお、かかるセンサ付軸受において、内外輪42,44は相対回転可能に対向配置されており、外輪44がセンサ付軸受の回転軸(図示しない)とともに回転する回転輪として構成されているのに対し、内輪42が常時静止状態に維持される静止輪として構成されている。
すなわち、かかるシール部材50ではセンサ部80のシール性を確保することができず、当該センサ部80には、軸受の外部から異物(例えば、鉄粉や水など)が侵入しやすい。
また、例えば、センサ部80に水などの液体が浸入した場合、回路基板70のショートや、はんだ付け部分の腐食などの問題が生じてしまう虞がある。この場合も、結果として軸受の回転状態の計測精度の悪化や、計測不能となる事態を招いてしまう。
これにより、軸受内部のシール性(気密性及び液密性)を確保可能であるのみならず、センサ部(対向する被検出体と検出体との間に形成される空隙部)への異物(例えば、鉄粉や水など)の侵入も防止可能な非常に優れたシール性と、センサ機能を併せ持ったセンサ付軸受を実現することができる。
これにより、シール構造を構成する部品点数を増加させることがなく、組付工数を増加させることもないため、センサ付軸受の低コスト化を図ることができる。
これにより、センサ付軸受の使用条件や使用目的などに応じて、上記各種のシール構造を適宜選択して適用することが可能となり、センサ付軸受の低コスト化を確実に図ることができるとともに、低コスト化が容易となる。
この場合、内輪が軸受Aの回転軸(図示しない)とともに回転する回転輪2として構成されているとともに、外輪が常時非回転状態に維持される静止輪4として構成されており、当該内外輪2,4間には、保持器8のポケット内に1つずつ回転自在に保持された状態で、複数の転動体(玉)6が転動可能に組み込まれている。かかる内輪2の外周面、並びに外輪4の内周面には、それぞれ転動体(玉)6を転動させるための軌道面2a,4aが全周に亘って形成されている。
また、ハウジング本体26を各種の金属製とした場合、かかる金属製のハウジング本体26は鋳造や鍛造などにより成形すればよい。
なお、この場合、センサ20の回路基板30と信号処理部(図示しない)とは、所定の信号ケーブル(図示しない)で接続し、当該信号ケーブルを介して上述した電気信号が信号処理部(図示しない)へ送信(出力)される構成とすればよい。
したがって、長期に亘って高精度にその回転状態(例えば、回転輪の回転速度、回転方向あるいは回転角度など)を計測することが可能となり、軸受Aの信頼性を高めることができる。
例えば、図2には本実施形態(図1)の変形例が示されており、図3には本発明の第2実施形態が示されている。以下、これらの変形例及び第2実施形態について説明する。その際、軸受Aの基本的な構成は、上述した本実施形態(図1)と同様の構成となっており、これと同一若しくは類似の部材については図面上で同一の符号を付してその説明を省略し、以下では、変形例及び第2実施形態に特徴的な構成についての説明に止める。
この場合、ハウジングカバー28は、円板部28aと外側円筒部28cのみで構成されており、内側円筒部28b(図1参照)を省略した構成となっている。すなわち、円板部28aからは外側円筒部28cのみが当該円板部28aの外周縁に連続して軸受Aの内方(図2の左方)へ延出されている。
また、ハウジング本体26は、軸受Aのセンサ配設側の周方向領域を全周に亘って覆うことが可能となるように環状形を成し、ハウジングカバー28を介して外輪4に固定された状態で、内周面26bがトーンリング22の内側円筒部22bと所定間隔を空けて一部対向して位置付けられた構成となっている。その際、ハウジング本体26の内周面26bとトーンリング22の内側円筒部22bの対向間隔は、当該内周面26bと内側円筒部22bの径差に相当する。
かかる隙間が閉塞されることで、当該隙間と連通するセンサ部Sを軸受外部に対して密封状態(気密状態及び液密状態)に保つことができ、当該センサ部Sへの異物(例えば、鉄粉や水など)の侵入を確実に防止することができる。
なお、本変形例に係るシール構造(リップ部34をハウジング本体26に接触(摺接)させた構造)によるその他の作用効果は、上述した第1実施形態(図1)と同様である。
この場合、リップ部34は、ハウジングカバー28の内径側円筒部28bの延出縁にその全周に亘って弾性材が連結されることで、当該ハウジングカバー28(具体的には、内径側円筒部28b)に一体を成して設けられている。
かかる円筒部隙間が閉塞されることで、当該円筒部隙間と連通するセンサ部Sを軸受外部に対して密封状態(気密状態及び液密状態)に保つことができ、当該センサ部Sへの異物(例えば、鉄粉や水など)の侵入を確実に防止することができる。
なお、本変形例に係るシール構造(リップ部34をハウジングカバー28に連結させた構造)によるその他の作用効果は、上述した第1実施形態(図1)と同様である。
この場合、トーンリング22の円板部22aの内径寸法(内側円筒部22bの径寸法)をハウジングカバー28の円板部28aの内径寸法(内側円筒部28bの径寸法)よりも僅かに大きな寸法に設定し、トーンリング22が内輪2に固定されるとともに、ハウジングカバー28が外輪4に固定された状態で、当該ハウジングカバー28の内側円筒部28bがトーンリング22の内側円筒部22bよりも前記回転軸の近傍側へ位置付けられて対向するように構成すればよい。
4 静止輪(外輪)
20 センサ
22 被検出体(トーンリング)
24 検出体(検出素子)
25 センサハウジング
26 ハウジング本体
28 ハウジングカバー
30 回路基板
32 バイアス磁石
34 リップ部
A センサ付軸受
S センサ部
Claims (5)
- 非回転状態に維持される静止輪と、当該静止輪に対向配置されて回転する回転輪と、当該回転輪の回転状態を検出するセンサを備えており、
前記センサには、前記回転輪と同一の回転状態で回転する被検出体と、当該被検出体の回転状態を検出する検出体が備えられ、
当該検出体を収容するハウジング本体、及び当該ハウジング本体を位置決め固定するハウジングカバーでなるセンサハウジングが設けられたセンサ付軸受であって、
被検出体は、前記回転輪に固定されて当該回転輪とともに回転するのに対し、検出体は、前記被検出体と所定間隔を空けて対向可能となるように前記ハウジング本体へ収容された状態で前記ハウジングカバーを介して前記静止輪に固定されており、
前記センサの配設側が前記被検出体及び前記センサハウジングによって密封され、軸受外部からの異物の侵入が防止されていることを特徴とするセンサ付軸受。 - 前記被検出体と前記センサハウジングは、少なくともこれらのいずれか一方に一体的に設けられたシール部材を介して接触し、前記センサの配設側を密封していることを特徴とする請求項1に記載のセンサ付軸受。
- 前記シール部材は、前記被検出体に一体的に設けられており、当該シール部材を前記ハウジングカバーと接触させることで、前記センサの配設側が密封されていることを特徴とする請求項2に記載のセンサ付軸受。
- 前記シール部材は、前記被検出体に一体的に設けられており、当該シール部材を前記ハウジング本体と接触させることで、前記センサの配設側が密封されていることを特徴とする請求項2に記載のセンサ付軸受。
- 前記シール部材は、前記ハウジングカバーに一体的に設けられており、当該シール部材を前記被検出体と接触させることで、前記センサの配設側が密封されていることを特徴とする請求項2に記載のセンサ付軸受。
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JP2008093821A JP2009243661A (ja) | 2008-03-31 | 2008-03-31 | センサ付軸受 |
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