JP2009204083A - センサ付軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】被検出体及び検出体を損傷させることなく、長期に亘って高精度に回転状態を計測することが可能なセンサ付軸受を提供する。
【解決手段】センサ20の被検出体22は、被検出体ホルダ32に取り付けられた状態で回転輪2とともに回転するのに対し、検出体24は、被検出体とセンサギャップd1,d2を空けて対向可能にセンサハウジング26へ収容された状態で静止輪4に固定されており、被検出体ホルダには、被検出体と検出体との対向部分Saへの異物の侵入を防止するための異物侵入防止部80を設け、異物侵入防止部は、回転輪との固定部位32kを当該回転輪のセンサ配設側の端面2aよりもセンサハウジングへ向けて筒状に突出させて構成し、センサハウジングとはシールギャップg1,g2を空けて非接触状態に位置付けるとともに、シールギャップをセンサギャップよりも小さく設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、電動フォークリフトの走行モータや昇降装置の巻上げモータ等のモータ軸を支持する軸受などのように、軸受の回転状態(例えば、回転輪の回転速度、回転方向あるいは回転角度など)を計測するためのセンサ機能を有するセンサ付軸受の改良に関する。
従来から、例えば、電動フォークリフトの走行モータや昇降装置の巻上げモータ等のモータ軸を支持する軸受などのように、軸受の回転状態(例えば、回転速度、回転方向あるいは回転角度など)を計測するためのセンサ機能を有する各種のセンサ付軸受が知られている。例えば、特許文献1には、回転輪である内輪の回転速度、及び回転方向をそれぞれ計測するためのセンサ機能を有するセンサ付軸受の構成が一例として開示されている。
図2には、このような回転輪である内輪の回転速度及び回転方向をセンサにより計測しているセンサ付軸受(以下、単に軸受Bという)の構成の一例が示されている。かかる軸受Bには、相対回転可能に対向して配置された一対の回転輪52及び静止輪54と、当該回転輪52と静止輪54との間へ転動可能に組み込まれた複数の転動体(玉)56と、当該転動体(玉)56を所定間隔で配された複数のポケット内へ1つずつ回転自在に保持する保持器58とが備えられている。この場合、内輪が軸受Bの回転軸(図示しない)とともに回転する回転輪52として構成されているのに対し、外輪が常時非回転状態に維持される静止輪54として構成されている。
軸受Bには、軸方向の一方側へ、当該軸受Bの回転状態(回転速度及び回転方向)を計測するためのセンサ60が設けられており、当該センサ60は、内輪52と同一の回転状態で回転する被検出体62、当該被検出体62の回転状態を検出する検出体(図3に示す検出体64に相当するもの)、当該検出体を収容するセンサハウジング66、並びに前記検出体に所定の電源装置(図示しない)から電力を供給するとともに、当該検出体が検出した回転状態の変化を電気信号に変換し、当該電気信号(データ)を所定の信号処理部(図示しない)に信号ケーブルを介して送信するための回路が配線された基板(以下、回路基板という)(同図に示す回路基板70に相当するもの)を備えている。
この場合、被検出体62としては、多極着磁された環状を成す磁石(以下、エンコーダ62という)が適用されており、一方、検出体(図示しない)としては、磁気状態の変化(磁界の強弱や向き(具体的には、磁束密度の変動)など)を検出する2つの磁気検出素子(具体的には、ホールICという)が設けられている。なお、かかるエンコーダ62は、その内周面に対し、周方向にN極とS極とを交互に50極ずつ一定のピッチで着磁させた合計100極の磁極を有する環状磁石として構成されている。
また、2つのホールIC(図3に示すホールIC64に相当するもの)は、前記回路基板(同図に示す回路基板70に相当するもの)と接続された状態で、センサハウジング66に収容されており、当該センサハウジング66が固定されたカバー部材(以下、ハウジングカバーという)68を外輪54に取り付けることで、当該外輪54に対して固定されている。なお、ハウジングカバー68は環状を成し、その外径部が外輪54に固定され、この状態で、その内径部の先端と軸受Bの回転軸(図示しない)の周面部との間に所定のすきまが生じるように構成されている。また、2つのホールICは、磁気状態の変化を検出するタイミングにおいて、その電気角(信号正弦波の1周期を360°とした場合の位相)を90°ずらして(90°の位相差を設けて)回路基板に位置付けられ、センサハウジング66に収容されている。
また、エンコーダ62は、ホールICと所定間隔を空けて対向して磁石保持具(以下、エンコーダホルダという)72の外径部に固定(例えば、接着や溶接)され、当該エンコーダホルダ72を介して内輪52に取り付けられている。なお、エンコーダホルダ72は環状を成し、その内径部が内輪52に加締め固定され、この状態で、その外径部の先端と外輪4及びセンサハウジング66との間、並びに内側面と転動体(玉)56及び保持器58との間にいずれも所定のすきまが生じるように構成されている。
これにより、センサ60は、エンコーダ62がホールICと対向した状態で、外輪54、転動体(玉)56、及び保持器58といずれも接触することなく、内輪2とともに回転可能な構造となる。
ところで、軸受Bが組み込まれた各種の機械装置において、その雰囲気中に異物、例えば、鉄などの磁性材の小片(以下、磁性材片という)が浮遊され、当該磁性材片が内輪52とセンサハウジング66との間のすきまtを通ってホールICとエンコーダ62とが対向する部分(図3に示すSc部に相当(以下、センサ部という))へ侵入し、エンコーダ62に付着してしまう場合がある。上述したように、エンコーダ62は、多極(一例として、100極(50個のN極と50個のS極))に着磁された環状磁石として構成されているため、異物である磁性材片の大きさ(長さ)によっては、あるいは、エンコーダ62の大きさや着磁された磁極数などによっては、エンコーダ62に付着した磁性材片が周方向に隣り合うN極とS極との間隔よりも大きく(長く)なってしまう場合がある。
このように、周方向に隣り合うN極とS極との間隔よりも大きな(長い)磁性材片がエンコーダ62に付着した場合、当該磁性材片によって磁気回路がショートしてしまい、ホールICで磁界の変化(一例として、磁束の磁束密度の変動)を検出する際、当該ショート回路の部分だけ、磁界変化が大きくなり、検出(出力)される磁界のパルスが異常な状態(いわゆるパルス抜け)となる虞がある。
また、エンコーダ62に付着した磁性材片が内輪52の回転に伴って回転された際、センサ部において、ホールIC及びエンコーダ62の相互の対向面に摺接され続け、当該対向面に対して摩擦により傷が生じてしまう場合がある。さらに、センサ部において、磁性材片がエンコーダ62とホールICとの間に挟まった場合には、上述した対向面の損傷が拡大されてしまう。
そこで、このような不都合を回避すべく従来から各種の方策が講じられており、例えば、特許文献2には、センサ部をシール部材で軸受外部から密封し、当該センサ部への異物(例えば、磁性材片など)の侵入防止を図ったセンサ付軸受の構成が開示されている。
図3にはその軸受構成が示されており、かかる軸受Cには、ハウジングカバー68の外輪54への固定側とは反対側の端部の周縁に、その全周に亘ってシール部材としてシールリップ74p付きの接触シール74が設けられている。これに対し、エンコーダホルダ72は、内輪52に対する固定部分が当該内輪52の端面52aに密着する構造となっている。そして、シールリップ74pがエンコーダホルダ72と接触(摺接)可能となるように、ハウジングカバー68を介して接触シール74が位置付けられている。
これにより、センサ部Scを軸受外部から遮蔽することができ、磁性材片などの異物がセンサ部Scへ侵入することを防止することができる。
なお、図3において、軸受B(図2)と同様の部材については同一の符号を付している。
しかしながら、接触シール74は、その構造上、シールリップ74pがエンコーダホルダ72と接触(摺接)されるため、摩擦により摩耗し易い。かかる摩耗の進行度合いによっては、接触シール74(シールリップ74p)とエンコーダホルダ72との間にすきまが生じてしまい、エンコーダホルダ72のセンサ部Scよりも内周部分に磁性材片などの異物が付着した際、当該エンコーダホルダ72の回転に伴う遠心力を受けて、当該異物が前記すきまからセンサ部Scへ侵入してしまう場合がある。
また、接触シール74(具体的には、そのシールリップ74p)からエンコーダホルダ72に対して作用される接触力(摺接力)が周方向に対して一定(均一)でない場合、エンコーダホルダ72が回転中に振動し、結果としてエンコーダ62が振動しながら回転してしまう虞がある。その際、エンコーダ62の振動の程度によっては、ホールIC64によってエンコーダ62の回転状態の変化を正しく検出することができず、当該状態変化を示す電気信号の出力が安定しないという問題が生じる場合がある。
特開2004−211841号公報 特開2004−156726号公報
本発明は、このような課題を解決するためになされており、その目的は、被検出体と検出体との対向部分(センサ部)への異物、特に磁性材片の侵入を防止するための異物侵入防止部材を非接触シール構造とすることで、被検出体及び検出体を損傷させることなく、長期に亘って高精度に回転状態(例えば、回転輪の回転速度、回転方向あるいは回転角度など)を計測することが可能なセンサ付軸受を提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明に係るセンサ付軸受は、相対回転可能に対向して配置された一対の回転輪及び静止輪と、軸受の回転状態を計測するセンサとを具備し、前記センサには、前記回転輪と同一の回転状態で回転する被検出体、当該被検出体の回転状態を検出する検出体、並びに当該検出体を収容する環状のセンサハウジングが設けられている。かかるセンサ付軸受において、前記被検出体は、前記回転輪に固定された被検出体ホルダに取り付けられた状態で、当該回転輪とともに回転するのに対し、前記検出体は、前記被検出体とセンサギャップを空けて対向可能となるようにセンサハウジングに収容された状態で、前記静止輪に固定されている。
この場合、前記被検出体ホルダには、前記被検出体と検出体との対向部分への異物の侵入を防止するための異物侵入防止部が設けられ、当該異物侵入防止部は、前記回転輪との固定部位を当該回転輪の前記センサ配設側の端面よりも前記センサハウジングへ向けて筒状に突出させて構成され、前記センサハウジングとはシールギャップを空けて非接触状態に位置付けられるとともに、当該シールギャップが前記センサギャップよりも小さく設定されている。
本発明のセンサ付軸受によれば、被検出体と検出体との対向部分(センサ部)への異物、特に磁性材片の侵入を防止するための異物侵入防止部材を非接触シール構造とすることで、被検出体及び検出体が異物により損傷してしまうことを有効に防止することができる。これにより、長期に亘って高精度に回転状態(例えば、回転輪の回転速度、回転方向あるいは回転角度など)をセンサで計測することができる。
以下、本発明の一実施形態に係るセンサ付軸受について、添付図面を参照して説明する。図1(a),(b)には、本発明の一実施形態に係るセンサ付軸受(以下、単に軸受Aという)が示されており、当該軸受Aは、相対回転可能に対向して配置された一対の回転輪2及び静止輪4と、軸受Aの回転状態を計測するセンサ20とを備えている。
この場合、内輪が、軸受Aの回転軸(図示しない)とともに回転する回転輪2として構成されているとともに、外輪が常時非回転状態に維持される静止輪4として構成されており、当該内外輪2,4間には、保持器8のポケット内に1つずつ回転自在に保持された状態で、複数の転動体(玉)6が所定間隔(一例として、等間隔)で転動可能に組み込まれている。かかる内輪2の外周面、並びに外輪4の内周面には、それぞれ転動体(玉)6を転動させるための軌道面2s,4sが全周に亘って形成されている。なお、図1(a)に示す構成においては、一例として、軌道面2s,4sが軸受Aの軸方向幅(同図の左右方向の寸法)の略中央に位置付けられているが、軸方向幅の中央から左側あるいは右側にずらして軌道面2s,4sを形成してよい。
また、転動体は、図1(a),(b)に示すような玉6に代えて、各種のころ(円錐ころ、円筒ころ及び球面ころなど)としてもよいし、保持器8は、転動体の種類に応じて任意のタイプを適用すればよい。例えば、転動体を玉6とした場合、波型の合わせタイプ(図1(a),(b))や冠型などのタイプを適用することができ、転動体を各種のころとした場合、もみ抜き型、くし型及びかご型などのタイプを適用することができる。
さらに、図1(a)に示す構成において、軸受Aには、軸方向(同図の左右方向)の一方側(同図の左側(以下、反センサ側という))へ、環状を成すシール部材10が内外輪2,4間に介在されている。この場合、シール部材10は接触型のシールとして構成されており、一例として、鋼板等を断面がL字状を成すようにプレス加工などにより成形した環状の芯金の一部を、各種の弾性材(例えば、ゴムやプラスチックなどの樹脂材)で連結した構造を成している。なお、シール部材10の内径部には、かかる弾性材で構成されたシールリップ10pが形成されている。
そして、かかるシール部材10は、その外径部が外輪4に固定(例えば、嵌合や圧入など)され、かかる固定状態において、その内径部(シールリップ10p)が内輪2と接触(摺接)する一方で、その内側面10sが転動体(玉)6及び保持器8と接触することなく対向するように位置付けられている。この場合、外輪4の内周面には、その反センサ側の端部に全周に亘ってシール部材10の外径部を固定するための凹状の取付溝4mが形成されているとともに、内輪2の外周面には、その反センサ側の端部に全周に亘って当該シール部材10のシールリップ10pを接触(摺接)させるための凹状のシール溝2mが形成されている。
これにより、軸受Aの反センサ側を外部に対して密封することができ、例えば、軸受内部に封入された潤滑剤(例えば、潤滑油やグリース)の軸受外部への漏洩や、軸受外部の異物(例えば、磁性材片など)の軸受内部への侵入を防止することができる。
なお、本実施形態においては、軸受Aの軸方向の他方側、すなわち反センサ側とは逆側(同図の右側(以下、センサ側という))には、後述するようにセンサ20(図1(a))が設けられており、当該センサ20によって軸受Aのセンサ側がシールされている。この場合、軸受Aのセンサ側は、後述するように非接触シール構造としているため、シール部材10には、軸受内部の圧力変化を抑制するための貫通孔、すなわち、軸受Aの内気を排出若しくは当該軸受Aの外気を流入させる空気孔を設ける必要がない。したがって、軸受Aの反センサ側を外部に対して完全に密封することができ、軸受内部に封入された潤滑剤(例えば、潤滑油やグリース)の軸受外部への漏洩や、軸受外部の異物(例えば、磁性材片など)の軸受内部への侵入を確実に防止することができる。
なお、シール部材10の大きさ、形状及び数は、例えば、軸受Aの大きさなどによって任意に設定されるため、ここでは特に限定しない。例えば、シール部材10に複数のシールリップ10pを設け、当該各シールリップ10pを上述したシール溝2mの底部や壁部などにそれぞれ接触させることで、さらにシール部材10のシール性を高めることができる。また、シール部材として、図1(a)に示すような接触型シール10に代えて、その外径部が外輪4の取付溝4mに固定され、その内径部が内輪2のシール溝2mに接触しない非接触型のシール(例えば、鋼板製の芯金の全体若しくは一部を各種の弾性材(例えば、ゴムやプラスチックなどの樹脂材)で連結して成るシールなど)や、非接触型のシールド(例えば、ステンレス板、鉄板などの薄い金属板からプレス成形等されたシールド)を適用してもよい。
これに対し、軸受Aには、軸方向の一方側(センサ側(図1(a)の右側))へセンサ20が設けられており、当該センサ20は、回転輪である内輪2と同一の回転状態で回転する被検出体22、当該被検出体22の回転状態を検出する検出体24、並びに当該検出体24を収容するセンサハウジング26が備えられている。
ここで、センサ20としては、例えば、磁気状態の変化(磁界の強弱や向き(具体的には、磁束密度の変動)など)を検知する磁気センサ、あるいは照射光に対する反射光の状態変化を検出する光学センサなどを任意に選択して用いることができる。本実施形態においては、一例として、センサ20が磁気センサである場合を想定し、かかる磁気センサの被検出体22として、多極に着磁された環状を成す磁石(以下、エンコーダ22という)を適用するとともに、検出体24として、磁気状態の変化(一例として、磁束密度の変動)を検出する磁気検出素子(例えば、ホールIC、ホール素子、GR素子、及びGMR素子など(以下、磁気検出素子24という))を適用している。
なお、エンコーダ22に着磁させる磁極数は、内輪2の回転速度や磁気検出素子24の検出精度などに応じて任意に設定すればよいが、着磁させた磁極数が多いほど磁気検出素子24において磁気状態の変化を検出し易くなり、軸受Aの回転状態(回転速度、回転方向あるいは回転角度など)の計測精度を高めることができるため好ましい。
ただし、被検出体22として、上述したエンコーダに代えて、例えば、ギア(歯車状の磁性体など)、窓開けされたプレス品(周方向に所定間隔で貫通孔が形成された環状磁性体など)を適用してもよい。
また、センサ20には、所定の回路が配線された基板(以下、回路基板という)30が設けられており、当該回路基板30によって磁気検出素子24に所定の電源装置(図示しない)から電力が供給されるとともに、当該磁気検出素子24から出力された信号(エンコーダ22の回転状態を示す電気信号)が所定の信号処理部(図示しない)に送信されるセンサ構造となっている。この場合、磁気検出素子24や信号処理部は、回路基板30に直接接続させてもよいし、信号ケーブル(図示しない)などを介して接続させてもよい。
かかる軸受Aにおいて、エンコーダ22は、内輪2に固定されて、当該内輪2とともに回転している。図1(a)に示す構成においては、一例として、エンコーダ22が磁石保持具(以下、エンコーダホルダという)32の外径部に固定(例えば、接着や溶接など)され、当該エンコーダホルダ32を内輪2に取り付けることで、当該内輪2に対して固定されている。
エンコーダホルダ32は、その内径寸法が内輪2の取付部位(以下、エンコーダ取付部2gという)の外径寸法よりも若干小さく、その外径寸法が外輪4の内径寸法よりも小寸で、且つ内輪2の外径寸法よりも大寸の円板部32wと、当該円板部32wの外周縁及び内周縁からそれぞれ略直角を成して一方側(センサ側)へ所定長さで延出される2つの円筒部32j,32kで構成されている。なお、以下、2つの円筒部32j,32kのうち、円板部32wの外周縁から延出される円筒部を外側円筒部32jといい、当該円筒部32wの内周縁から延出される円筒部を内側円筒部32kという。
そして、かかるエンコーダホルダ32は、内径部(円板部32wと内側円筒部32kの連続部分)が内輪2のエンコーダ取付部2gに固定された状態で、外径部(円板部32wの外周縁、及び外側円筒部32j)と外輪4の内周面との間に所定のすきまが生じるように位置決めされている。なお、エンコーダホルダ32の外側円筒部32jは、延出端がエンコーダ22の端面と略面一となるように、その延出寸法が調整されている。
これにより、エンコーダ22は、外輪4と接触することなく、内輪2とともに、当該内輪2と同一の回転状態で回転することができる。
この場合、内輪2の外周面には、そのセンサ側の端部(図1(a),(b)の右端部)の全周に亘って、エンコーダ取付部2gとして凹状の溝(段差)が形成されており、当該エンコーダ取付部2gにエンコーダホルダ32の内径部を圧入して嵌合させることで、当該エンコーダホルダ32を内輪2に対して固定させている。なお、エンコーダホルダ32は、例えば、エンコーダ取付部2gに対して各種の接着剤により接着固定させてもよいし、各種の締結部材により締結固定させてもよい。あるいは、これらの方法を任意に組み合わせて固定してもよい。
これに対し、かかる軸受Aにおいて、磁気検出素子24は、エンコーダ22と所定間隔を空けて対向可能となるように、プリント基板30と接続された状態でセンサハウジング26に収容されており、当該センサハウジング26が固定されたカバー部材(以下、ハウジングカバーという)28を外輪4に取り付けることで、当該外輪4に対して固定されている。
図1(a),(b)に示す構成においては、一例として、磁気検出素子24の外側の面(同図の上側の面))24aとエンコーダ22の内周面(磁極面)22aとが所定間隔を空けて対向可能となるとともに、当該磁気検出素子24の一方側(反センサ側)の端面(同図(b)の左側の面)24bとエンコーダホルダ32(円板部32w)の一方側(センサ側)の円板面(同図の右側の面)32bとが所定間隔を空けて対向可能となるように、磁気検出素子24がエンコーダ22及びエンコーダホルダ32に対して位置付けられている。
以下、磁気検出素子24の外側面24aとエンコーダ22の内周面(磁極面)22aとの対向間隔(図1(b)に示す距離d1)をセンサギャップd1、当該検出素子24の端面24bとエンコーダホルダ32(円板部32w)の円板面32bとの対向間隔(同図に示す距離d2)をセンサギャップd2という。
なお、磁気検出素子24とエンコーダ22の相対的な位置関係は、磁気検出素子24の素子配設面とエンコーダ22の磁極面とが対向していれば、図1(a),(b)に示す相対位置には特に限定されない。例えば、磁気検出素子24の内側の面(図1(a),(b)の下側の面)とエンコーダ22の外周面を対向させてもよいし、磁気検出素子24の端面(同図の左側の面)とエンコーダ22の端面(同図の右側の面)を対向させてもよい。この場合、相互の対向面である磁気検出素子24の内側面、あるいは端面を素子配設面として構成するとともに、エンコーダ22の外周面、あるいは端面を磁極面として構成すればよい。
センサハウジング26は、その外径寸法が外輪4の外径寸法よりも小寸、且つ外輪4の内径寸法よりも大寸で、その内径寸法が内輪2の外径寸法よりも小寸、且つ内輪2の内径寸法よりも大寸の環状に形成されている。
また、センサハウジング26には、エンコーダホルダ32を介して内輪2に固定されたエンコーダ22と非接触状態となるように、一方側(反センサ側)の端面(図1(b)の左端面)に全周に亘って凹状の溝(以下、エンコーダ軌道溝という)26mが形成されている。なお、センサハウジング26にエンコーダ軌道溝26mを形成することなく、前記端面がエンコーダ22の端面(図1(b)の右端面)と非接触状態となるように、センサハウジング26の軸方向の高さ(同図(a)の上下方向の距離)を設定してもよいし、あるいは、センサハウジング26が固定されたハウジングカバー28を外輪4に対して位置決めしてもよい。
また、ハウジングカバー28は、その外径寸法が外輪4の外径寸法と略同寸で、その内径寸法が内輪2の外径寸法よりも小寸、且つ内輪2の内径寸法よりも大寸の環状に形成され、外径部が外輪4に固定された状態で、内径部の先端と軸受Aの回転軸(図示しない)の周面部との間に所定のすきまが生じるように位置決めされている。
一例として、図1(a)に示す構成においては、ハウジングカバー28を、その内径部の先端がセンサハウジング26の内周面と略面一となるように構成しているが、当該センサハウジング26の内周面よりもハウジングカバー28の内径部の先端が出っ張る、すなわちハウジングカバー28の内径寸法よりもセンサハウジング26の内径寸法の方が大きくともよい。あるいは、センサハウジング26の内周面よりもハウジングカバー28の内径部の先端が引っ込む、すなわちハウジングカバー28の内径寸法よりもセンサハウジング26の内径寸法の方が小さくともよい。
この場合、外輪4の外周面には、その一方側(センサ側)の端部(図1(a)の右端部)に全周に亘って凹状の溝(以下、カバー取付部という)4gが形成されており、当該カバー取付部4gにハウジングカバー28の外周部の先端を嵌合させることで、当該ハウジングカバー28を外輪4に対して固定させている。なお、ハウジングカバー28は、例えば、カバー取付部4gに対して接着剤により接着固定させてもよいし、締結部材により締結固定させてもよい。あるいは、これらの方法を任意に組み合わせて固定してもよい。また、外輪4にカバー取付部4gを形成することなく、外周面に対してハウジングカバー28を直接嵌合させてもよいし、接着あるいは締結させてもよい。
また、一例として、ハウジングカバー28は、内径部と外径部の間に所定の段差部28sを設けて構成されており、当該段差部28sに内側からその外周面及び一方側(センサ側)の端面(図1(a)の右端面)を当接させた状態でセンサハウジング26が固定されることで、当該センサハウジング26と一体化されている。この場合、段差部28sは、その径寸法がセンサハウジング26の外径寸法と略同寸となるように形成すればよい。なお、センサハウジング26とハウジングカバー28との固定方法としては、例えば、嵌合、接着や溶接、あるいは締結など、任意の方法を用いればよい。
ここで、センサ20に設ける磁気検出素子24の数は、軸受Aの回転状態(回転速度、回転方向あるいは回転角度など)の計測に対して要求される精度などに応じて任意に設定すればよい。すなわち、センサ20は、1つの磁気検出素子24でのみ軸受Aの回転状態を計測する構成であってもよいし、2つ以上の磁気検出素子24で軸受Aの回転状態を計測する構成であってもよい。
例えば、2つの磁気検出素子24をセンサ20に対して設けた場合、当該2つの磁気検出素子24は、磁気状態の変化を検出するタイミングにおいて、その電気角(信号正弦波の1周期を360°とした場合の位相)を90°ずらして(90°の位相差を設けて)位置付けられるように、回路基板30に対して接続すればよい。これにより、かかる位相差を考慮して各磁気検出素子24における磁気変化の検出結果を比較することで、より正確に軸受A(具体的には、内輪2及びエンコーダ22)の回転状態を検出することができる。
なお、上述した本実施形態において、センサハウジング26、ハウジングカバー28及びエンコーダホルダ32の材質については特に言及しなかったが、エンコーダ22が回転する際に生じる磁気状態の変化に影響を及ぼすことのない所定の材料(例えば、非磁性材や磁性材を非磁性材でコーティングしたものなど)で構成することが好ましい。
エンコーダ22と磁気検出素子24を上述したように内外輪2,4に対して位置付けることで、センサ20は、エンコーダ22が磁気検出素子24と対向した状態、具体的には、エンコーダ22の内周面(磁極面)22aが磁気検出素子24の外側面(素子配設面)24aと対向した状態で、内輪2とともに回転する構造とすることができる。
すなわち、かかる軸受Aにおいて、内輪2が回転すると、これとともにエンコーダ22も回転し、磁気検出素子24に対する磁極(N極及びS極)の位置が交互に連続して変化する。このとき、磁気検出素子24を通過する磁束(より具体的には、磁束の磁束密度)が連続的に変化し、かかる変化を当該磁気検出素子24により検出することで、エンコーダ22の位置や角度などの情報を得ることができる。そして、磁気検出素子24によって検出された磁束密度の変化を回路基板30で電気信号に変換するとともに、当該電気信号(データ)を信号処理部(図示しない)に送信し、当該信号処理部において、単位時間当たりのエンコーダ22の位置や角度などの変動量を演算処理することで、軸受A(具体的には、エンコーダ22が固定された内輪2)の回転状態(例えば、回転速度、回転方向あるいは回転角度など)を計測することが可能となる。
なお、この場合、センサ20の回路基板30(磁気検出素子24)と信号処理部(図示しない)とは、所定の信号ケーブル(図示しない)で接続され、当該信号ケーブルを介して上述した電気信号が信号処理部(図示しない)へ送信(出力)されている。
本実施形態に係る軸受Aにおいて、エンコーダホルダ32には、図1(a),(b)に示すように、被検出体であるエンコーダ22と検出体である磁気検出素子24との対向部分、具体的には、エンコーダ22の内周面(磁極面)22aと磁気検出素子24の外側面(素子配設面)24aとの対向部分(以下、センサ部Saという)への異物(例えば、磁性材片など)の侵入を防止するための異物侵入防止部(以下、センサシール部という)80が設けられている。
かかるセンサシール部80は、内輪2との固定部位である内側円筒部32kを当該内輪2のセンサ配設側(センサ側(図1(a),(b)の右側))の端面2aよりもセンサハウジング26へ向けて筒状に突出させて構成されている。図1(a),(b)には、内側円筒部32kに連続し、当該内側円筒部32kと同一径寸法でセンサハウジング26へ向けて円筒状に突出したセンサシール部80の構成が一例として示されている。この場合、センサシール部80を内側円筒部32kと同一径寸法の円筒状に構成しているが、例えば、センサ側へ向かうに従って徐々に内側円筒部32kよりも縮径された先細りの円錐筒状、あるいは当該内側円筒部32kよりも拡径された先太りの円錐筒状にセンサシール部80を構成してもよい。また、センサシール部80は、いわゆるストレートの筒状でなくともよく、途中に縮径部位あるいは拡径部位を介在させた1つ若しくは複数の段差を有する構成であってもよい。
いずれの構成であっても、センサシール部80は、その外周面80aとセンサハウジング26とが所定間隔を空けて対向可能(すなわち、非接触状態)となるとともに、その突出端面80bと当該センサハウジング26とが所定間隔を空けて対向可能(すなわち、非接触状態)となるように、センサハウジング26に対して位置付ける。
以下、センサシール部80の外周面80aとセンサハウジング26との対向間隔(図1(b)に示す距離g1)をシールギャップg1、当該センサシール部80の突出端面80bとセンサハウジング26との対向間隔(同図に示す距離g2)をシールギャップg2という。
その際、図1(a),(b)に示す構成において、センサハウジング26には、センサシール部80(具体的には、その外周面80a及び突出端面80b)と非接触状態となるように、内周面の一方側(反センサ側)の端部(同図の左端部)に全周に亘って凹状の溝(以下、シール軌道溝という)26gが形成されている。すなわち、シールギャップg1は、センサシール部80の外周面80aとシール軌道溝26gの底部との対向間隔となり、シールギャップg2は、センサシール部80の突出端面80bとシール軌道溝26gの壁部との対向間隔となる。
なお、図1(a),(b)に示す構成において、シール軌道溝26gは、センサハウジング26の内周面の反センサ側端部に形成しているが、センサハウジング26の大きさに応じて、その反センサ側の端面(図1(a),(b)の左端面)に全周に亘ってセンサシール部80よりも一回り大きく、当該センサシール部80を内面に接触させることなく収容可能な円筒状の溝(凹状部)として形成してもよい。これにより、センサシール部80と前記凹状部との間に微小隙間(ラビリンス)を形成することができる。
また、このようなシール軌道溝26gを形成することなく、センサシール部80(具体的には、その外周面80a)をセンサハウジング26の内周面に対して非接触状態となるように位置付けてもよい(シールギャップg1のみが存在する状態)。
本実施形態において、センサシール部80とセンサハウジング26(シール軌道溝26g)との対向間隔、すなわちシールギャップg1,g2は、磁気検出素子24とエンコーダ22及びエンコーダホルダ32との対向間隔、すなわちセンサギャップd1,d2よりも小さく設定されている。
すなわち、センサシール部80の外周面80aとシール軌道溝26gの底部との対向間隔(シールギャップg1)は、磁気検出素子24の外側面(素子配設面)24aとエンコーダ22の内周面(磁極面)22aとの対向間隔(センサギャップd1)、及び当該検出素子24の端面24bとエンコーダホルダ32の円板面32bとの対向間隔(センサギャップd2)よりもいずれも小さく(狭く)設定されている。また、センサシール部80の突出端面80bとシール軌道溝26gの壁部との対向間隔(シールギャップg2)は、磁気検出素子24の外側面24aとエンコーダ22の内周面(磁極面)22aとの対向間隔(センサギャップd1)、及び当該検出素子24の端面24bとエンコーダホルダ32の円板面32bとの対向間隔(センサギャップd2)よりもいずれも小さく(狭く)設定されている。
これにより、センサギャップd1,d2と略同寸法あるいはそれ以上の大きな異物(例えば、磁性材片など)が浮遊した場合であっても、当該異物はシールギャップg1,g2をすり抜けることができず、センサシール部80でこれを塞き止めることができる。
また、センサシール部80は、内輪2の端面2aよりもセンサハウジング26へ向けて突出されているため、当該端面2aに異物が付着し、内輪2の回転による遠心力の影響を受けて当該異物が軸受Aの外径方向(図1(a),(b)の上方向)へ移動した場合であっても、これをセンサシール部80によってブロックでき、かかる異物がシールギャップg1,g2へ侵入することを有効に防止することができる。
さらに、シールギャップg1,g2を設定することで、センサシール部80とセンサハウジング26は接触することがなく、当該センサシール部80を非接触のシール構造とすることができる。したがって、センサシール部80は摩擦により摩耗することがなく、長期に亘ってそのシール性を維持することができる。
なお、上述したように、磁気検出素子24とエンコーダ22の相対的な位置関係は、磁気検出素子24の素子配設面とエンコーダ22の磁極面とが対向していれば特に限定されないが、磁気検出素子24とエンコーダ22をいずれに位置付けた場合であっても、センサシール部80は、エンコーダ22及び磁気検出素子24よりも軸受Aの径方向内側へ位置付ける必要がある。すなわち、軸受Aのセンサ側の径方向外方は、センサハウジング26及びハウジングカバー28によってセンサ部Saにおける密封性が十分に確保されているため、センサシール部80をエンコーダ22及び磁気検出素子24よりも軸受Aの径方向内方へ位置付けることで、センサ部Saを軸受Aの外部から略密閉することが可能となる。
このように、本実施形態に係る軸受Aにおいては、センサシール部80を設けるとともに、シールギャップg1,g2をセンサギャップd1,d2よりも小さく設定しているため、軸受Aが組み込まれた各種の機械装置において、その雰囲気中に異物、例えば磁性材片が浮遊した場合であっても、当該磁性材片をセンサシール部80によってブロックするとともに、シールギャップg1,g2で塞き止めることができる。この結果、当該磁性材片がセンサ部Saへ侵入することを確実に防止することができ、エンコーダ22に付着した磁性材片によって磁気回路がショートしてしまうことを有効に防止することができる。
また、異物(例えば、磁性材片など)のセンサ部Saへの侵入を確実に防止できるため、当該異物によってエンコーダ22や磁気検出素子24、特にセンサ部Saが損傷されることを有効に防止することができる。この結果、長期に亘って高精度に、軸受Aの回転状態(例えば、回転輪の回転速度、回転方向あるいは回転角度など)をセンサ20で計測することができる。
本発明の一実施形態に係るセンサ付軸受の構成例を示す図であって、(a)は、要部縦断面図、(b)は、異物侵入防止部(センサシール部)とセンサハウジングとの相対関係を示す同図(a)の円内の拡大断面図。 従来のセンサ付軸受の構成例を示す縦断面図。 従来の接触型シールを有するセンサ付軸受の構成例を示す縦断面図。
符号の説明
2 回転輪(内輪)
4 静止輪(外輪)
20 センサ
22 被検出体(エンコーダ)
24 検出体(磁気検出素子)
26 センサハウジング
28 ハウジングカバー
30 回路配線板(回路基板)
32 エンコーダホルダ
32k エンコーダホルダ円筒部(内側円筒部)
80 異物侵入防止部(センサシール部)
A センサ付軸受
d1 磁気検出素子の外側面とエンコーダの内周面との対向間隔(センサギャップ)
d2 検出素子の端面とエンコーダホルダの円板面との対向間隔(センサギャップ)
g1 センサシール部の外周面とシール軌道溝の底部との対向間隔(シールギャップ)
g2 センサシール部の突出端面とシール軌道溝の壁部との対向間隔(シールギャップ)
Sa エンコーダと磁気検出素子との対向部分(センサ部)

Claims (1)

  1. 相対回転可能に対向して配置された一対の回転輪及び静止輪と、軸受の回転状態を計測するセンサとを具備し、
    前記センサには、前記回転輪と同一の回転状態で回転する被検出体、当該被検出体の回転状態を検出する検出体、並びに当該検出体を収容する環状のセンサハウジングが設けられたセンサ付軸受であって、
    前記被検出体は、前記回転輪に固定された被検出体ホルダに取り付けられた状態で、当該回転輪とともに回転するのに対し、前記検出体は、前記被検出体とセンサギャップを空けて対向可能となるようにセンサハウジングに収容された状態で、前記静止輪に固定されており、
    前記被検出体ホルダには、前記被検出体と検出体との対向部分への異物の侵入を防止するための異物侵入防止部が設けられ、当該異物侵入防止部は、前記回転輪との固定部位を当該回転輪の前記センサ配設側の端面よりも前記センサハウジングへ向けて筒状に突出させて構成され、前記センサハウジングとはシールギャップを空けて非接触状態に位置付けられるとともに、当該シールギャップが前記センサギャップよりも小さく設定されていることを特徴とするセンサ付軸受。
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