JP2009243335A - エンジンの吸気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡便な構成で、インマニ本体部材に対して、カバー部材を締結する際のカバー部材に生じる応力を低減し得るエンジンの吸気装置を提供する。
【解決手段】金属製のインマニ本体部材10、20及びインマニ本体部材に締結部材で締結された金属製のカバー部材30を備え、カバー部材は、締結部材50用の座面30a及び座面から立設された壁面30bを有するエンジンの吸気装置において、カバー部材は、座面と壁面との間において、座面と壁面とを連絡しながら座面から陥設された凹状部34を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、エンジンの吸気装置に関し、特に金属製のインマニ本体部材及びインマニ本体部材に締結部材で締結された金属製のカバー部材を備えたエンジンの吸気装置に関するものである。
近年、エンジンの吸気装置において、吸気をエンジンの各シリンダに分配して供給するのみならず、吸気の固有振動数をエンジンの回転数に対応して調節すべく、吸気の慣性容量を可変にした構成が提案されている。
このように吸気の慣性容量を可変にするには、吸気経路をバルブ装置で切り替える必要があるが、吸気装置は、エンジンやトランスミッション、その他補機類と共に、限られた容積のエンジンルームに配置されるものであるため、バルブ装置を設けても吸気装置のサイズを増大させない構造を採用する必要がある。
かかる状況を鑑み、特許文献1には、V型エンジンのVバンクの間の空間を利用して、吸気装置のインマニ本体部材を収容し、インマニ本体部材の各吸気管の間の空間を利用して、各吸気管の吸気経路を切り替えるバルブ装置を収容した構成が開示されている。更に、かかる構成では、吸気経路を画成すべく、バルブ装置の周囲空間をインマニ本体部材に対して閉じる必要があるため、カバー部材が、インマニ本体部材に対して、締結部材で締結されて固定されている。
特開2002−339755号公報
しかしながら、特許文献1で提案されるものは、単純に、カバー部材において壁面で囲われた締結部材用の座面を設け、かかる座面に対して締結部材の当接面を押圧しながら、インマニ本体部材に対して、カバー部材を締結する構成のものであり、締結部材の締結時に、座面や壁面の周辺に生じる応力状態に関しては、何等開示はされていない。特に、吸気経路の気密性や吸気装置全体の剛性を向上するためには、締結部材の締結軸力を増大する必要があるが、かかる場合、座面や壁面の周辺に生じる応力状態についても検討する余地がある。
本発明者の検討によれば、カバー部材において壁面で囲われた締結部材用の座面を設け、かかる座面に対して締結部材の当接面を押圧しながら締結する際に、その締結性を向上すべく、締結部材の締結軸力を増大させていくと、特に、座面と壁面との間の境界部に高い応力が生じることが見い出され、改善の余地が見いだされた。具体的には、カバー部材やインマニ本体部材を金属製とする場合には、締結部材の締結軸力を大きく設定できるが、かかる場合には、座面と壁面との間の境界部に生じる応力も増大するため、かかる応力を低減する構成を採用する必要性が高くなる。また、カバー部材等を金属鋳造成形部材とする際には、コスト面等の要請から、締結部材用の座面を機械加工しないで鋳肌のまま用いることも多いが、かかる場合、座面が粗いために締結トルクをより大きく設定することがあって、かかる応力を低減する構成を採用する必要性がより高くなる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、より簡便な構成で、インマニ本体部材に対して、カバー部材を締結する際のカバー部材に生じる応力を低減し得るエンジンの吸気装置を提供することを目的とする。
以上の目的を達成すべく、本発明は、金属製のインマニ本体部材及び前記インマニ本体部材に締結部材で締結された金属製のカバー部材を備え、前記カバー部材は、前記締結部材用の座面及び前記座面から立設された壁面を有するエンジンの吸気装置において、前記カバー部材は、前記座面と前記壁面との間において、前記座面と前記壁面とを連絡しながら前記座面から陥設された凹状部を有することを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴に加えて、前記凹状部は、断面円弧形状を有し、前記断面円弧形状の一端は、前記座面と交差し、前記断面円弧形状の他端は、前記壁面に接することを第2の特徴とする。
また本発明は、第2の特徴に加えて、前記締結部材の前記座面に対する端部は、前記断面円弧形状の前記一端の近傍に位置することを第3の特徴とする。
また本発明は、第1から3のいずれかの特徴に加えて、前記カバー部材は、鋳造にて成形された部材であり、前記座面は、前記鋳造成にて成形された鋳肌面であることを第4の特徴とする。
また本発明は、第4の特徴に加えて、前記凹状部は、前記鋳造にて成形された形状部であって、前記壁面の立設角は、前記鋳造による成形時の抜き勾配に対応することを第5の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、カバー部材が、前面と壁面との間において、座面と壁面とを連絡しながら座面から陥設された凹状部を有することにより、インマニ本体部材に対して、カバー部材を締結する際のカバー部材における座面と壁面との間の境界部に生じる応力を確実に低減することができる。
本発明の第2の特徴によれば、凹状部が断面円弧形状であり、断面円弧形状の一端が座面と交差し、断面円弧形状の他端が壁面に接する構成とすることにより、凹状部を有するカバー部材を、締結時の応力を確実に低減しながら、機械加工を排した鋳造成形で簡便に製造することができる。
本発明の第3の特徴によれば、締結部材の座面に対する端部が、断面円弧形状の一端の近傍に位置することにより、締結部材の当接面を確実に座面に押圧しながら、インマニ本体部材に対して、カバー部材をその応力を増大することなく、確実に締結することができる。
本発明の第4の特徴によれば、カバー部材が、鋳造にて成形された部材であり、座面が、鋳造にて成形された鋳肌面であることにより、機械加工を排した鋳造成形でカバー部材を簡便に製造することができ、また、かかる構成であっても、カバー部材を、締結時の応力を確実に低減しながら、インマニ本体部材に対して確実に締結することができる。
本発明の第5の特徴によれば、凹状部が、鋳造にて成形された形状部であり、壁面の立設角が、鋳造による成形時の抜き勾配に対応することにより、凹状部や壁面まで含めたカバー部材を全体的に、機械加工を排した鋳造成形で簡便に製造することができ、かつ、カバー部材を、締結時の応力を確実に低減しながら、インマニ本体部材に対して確実に締結することができる。
以下、図面を適宜参照して、本発明の実施形態におけるエンジンの吸気装置につき詳細に説明する。なお、図中、x軸、y軸及びz軸は、3軸直交座標系をなし、便宜上x軸の正方向を上方向と観念し、x軸の負方向を下方向と観念する。
図1は、本実施形態におけるエンジンの吸気装置の斜視図であり、x軸の負方向に向いて観察している。図2は、本実施形態におけるエンジンの吸気装置の分解斜視図であり、x軸の正方向に向いて観察している。また、図3は、図1のX−X線による拡大断面図である。
図1及び2に示すように、本実施形態におけるエンジンの吸気装置1は、上部インマニ部材10及び下部インマニ部材20を備え、上部インマニ部材10の上には、カバー部材30が載置される。ここに、上部インマニ部材10、下部インマニ部材20及びカバー部材30は、各々、アルミ合金製であり、鋳造にて成形されるが、より軽量化を図るのであれば、マグネシウム合金製としてもよく、重量を増大すること等が許容されるのであれば、低コストの鉄合金製としてもかまわない。なお、吸気装置1は、典型的には車両用のV型エンジンのVバンクの間の空間を利用して搭載されるが、限定的なものではなく、搭載空間等が許容されるのであれば、他の形式の内燃機関や船舶等に搭載される内燃機関等に対しても適用可能である。
より具体的には、上部インマニ部材10は、下方に開いた箱状部材であり、複数の締結孔12及び複数の貫通孔14を有し、複数の締結孔12は、上部インマニ部材10の内周に沿って配設され、複数の貫通孔14は、上部インマニ部材10の外周に沿って配設されている。また、下部インマニ部材20は、上方に開いた箱状部材であり、吸気口20a及び複数の締結孔22を有し、複数の締結孔22は、下部インマニ部材20の外周に沿って配設されている。かかる上部インマニ部材10及び下部インマニ部材20は、各ボルト部材40が、上部インマニ部材10の貫通孔14を介して、下部インマニ部材20の締結孔22に螺合されることにより、締結されて一体的に固定され、インマニ本体部材を構成する。かかるインマニ本体部材は、図示を省略するエンジン側に固定される。なお、ボルト部材40は、便宜上1つのみ図示し、典型的にはフランジボルトであるが、限定的なものではなく、ワッシャ付きボルト等、他の種類のボルトも締結性等のかね合いで適宜選択可能である。
また、カバー部材30は、複数の貫通孔32を有し、各ボルト部材50が、カバー部材30の貫通孔32を介して、上部インマニ部材10の締結孔12に螺合されることにより、締結されて一体的に固定される。また、この際、カバー部材30は、上部インマニ部材10における部分的に上方に開いた開口部を閉じて、インマニ本体部材の吸気口となる下部インマニ部材20の吸気口20aと図示を省略するエンジン側の各シリンダとの間の吸気経路を画成することになる。なお、ボルト部材50も、典型的にはフランジボルトであるが、限定的なものではなく、ワッシャ付きボルト等、他の種類のボルトも締結性等のかね合いで適宜選択可能である。
より具体的には、図3に示すように、カバー部材30の複数の貫通孔32の各々の周囲には、ボルト部材50のフランジ部50aが当接して押圧される平面状の座面30aが形成されている。かかる座面30aは、z軸の負方向に沿った平面視において円状面であり、その周囲には、座面30aから陥設された凹状部34を経て立設する壁面30bが形成され、かかる壁面30bは、カバー部材30の上面30cへと連なる。かかる構成は、ボルト部材50、カバー部材30の複数の貫通孔32及び上部インマニ部材10の締結孔12の中心軸Zについて、原則として軸対象の構成であるが、カバー部材30の凹状部34は、壁面30bが存在する部位に対応して形成されていれば足りるものであるが、製造上等の観点から、壁面30bが存在しない座面30aの周囲にも形成してもかまわない。
ここに、カバー部材30が、鋳造で成形される製造上の観点や、形状的に不要な応力集中を避ける観点から、凹状部34は、断面円弧形状であり、かかる座面30a側における断面円弧形状の一端は、座面30aと交点Pで交差し、壁面30b側の断面円弧形状の他端は、壁面30bに接している。また、ボルト部材50の座面30aに対する端部、つまりフランジ部50aの端部は、締結時にフランジ部50aの下面の全体を当接面として座面30aに当接させる観点から、座面30a上であって交点Pの近傍に位置する。ここで、フランジ部50aの端部が座面30a上であって交点Pの近傍に位置するとは、便宜上フランジ部50aの端部が交点P上に位置することをも含み、また交点Pから設計公差上許容される範囲内で、フランジ部50aの端部が断面円弧形状の上に張り出すことを含む。かかる構成によれば、例えば、ボルト部材50のフランジ部50aの端部の配置とカバー部材30の壁面30bの配置とが決まれば、凹状部34の断面円弧形状における半径Rが実質決まり、その深さGも実質決まることになる。
また、カバー部材30が、鋳造で成形された部材であるため、座面30a、凹状部34及び壁面30bは、鋳造による成形で得られた鋳肌をそのまま有する形状部であってり、壁面30cの立設角θは、鋳造による成形時の抜き勾配と等しい角度を有する。
一方で、カバー部材30は、座面30aと反対側の部位において脚部30dを有し、かかる脚部30dは、各ボルト部材50が、カバー部材30の貫通孔32を介して、上部インマニ部材10の締結孔12に螺合されて、カバー部材30が上部インマニ部材10に締結され固定される際に、上部インマニ部材10の上面10aに当接して押圧される当接部となる。
以上のように上部インマニ部材10、下部インマニ部材20及びカバー部材30から構成されたエンジンの吸気装置1においては、吸気口20aから導入された空気は、上部インマニ部材10とカバー部材30とで画成される空間を経た後、上部インマニ部材10及び下部インマニ部材20からなるインマニ本体部材内に画成される空間を経て、図示を省略するエンジンの各シリンダーに供給される。なお、上部インマニ部材10とカバー部材30とで画成される空間には、吸気経路をエンジンの回転数に対応等して切り替えるバルブ装置が収容されるが、便宜上図示は省略する。
ここに、本実施形態のエンジンの吸気装置1において、カバー部材30が上部インマニ部材10に締結される際に生じる応力状態につき、図4から6を参照して、詳細に検討する。
図4は、本実施形態におけるカバー部材の締結時の応力分布を示した概念図であり、位置関係は図3に対応する。図5は、比較例として示すカバー部材の締結時の応力分布を示した概念図であり、位置関係は図3に対応する。また、図6は、別の比較例として示すカバー部材の応力分布を示した概念図であり、位置関係は図3に対応する。
まず、図4を参照して、カバー部材30の座面30aと壁面30bとの間に、凹状部34を設けた本実施形態の構成における応力状態につき、ミーゼス応力の計算結果として詳細に説明する。
具体的には、図4に示すように、カバー部材30は、アルミ合金製、座面30aは、z軸の負方向に沿った平面視において直径14(mm)の円状面、凹状部34は、円状面である座面30aの周囲を囲む断面円弧状の面でその半径Rは1(mm)、及び壁面30bの傾斜角θは、10(°)、と各々設定した。このとき、断面円弧状の凹状部30aの深さGは、0.5(mm)である。また、図1等に示す締結部材であるボルト部材50は、2面幅8(mm)のフランジボルトとし、そのフランジ部50aは、座面30a全体を覆って座面30aと面接触するとし、かつその締結軸力は、8000(N)に設定した。なお、図4では、便宜上、カバー部材30の貫通孔32の中心軸Zよりもx軸の正方向の部分のみを代表的に示すが、座面30a、凹状部34及び壁面30bが、中心軸Zにつき軸対称に形成されていると便宜上仮定すれば、生じる応力分布は、中心軸Zにつき軸対称となる。
また、図4においては、領域Aは、ミーゼス応力が20(N/m)以上25未満(N/m)の領域、領域Bは、ミーゼス応力が15(N/m)以上20未満(N/m)の領域、領域Cは、ミーゼス応力が10(N/m)以上15未満(N/m)の領域、領域Dは、ミーゼス応力が5(N/m)以上10未満(N/m)の領域、領域Eは、ミーゼス応力が2.5(N/m)以上5未満(N/m)の領域、及び 領域Fは、ミーゼス応力が2.5未満(N/m)の領域に、各々対応している。
かかる構成において、カバー部材30の座面30aと壁面30bとの間において、座面30aから陥設した凹状部34を設けた境界部Sのミーゼス応力は、領域D及び領域Eで示される2.5(N/m)以上10未満(N/m)の範囲内にあるが、特に凹状部34の途中から壁面30bにかけては、 領域Eで示されるように、ミーゼス応力が2.5(N/m)以上5未満(N/m)の範囲内の小さな応力値となっている。
次に、図5を参照して、カバー部材60の座面30aと壁面30bとの間に、凹状部を設けずに単なる角R部64を設けた変形例の構成における応力状態につき、ミーゼス応力の計算結果として詳細に説明する。なお、本変形例におけるカバー部材60おいては、凹状部の代わりに角R部64を設けた以外は、図1から4で示す本実施形態の構成、寸法関係及び入力条件と同じである。また、図5中の領域AからFは、図4中の領域AからFと同じミーゼス応力の領域を示す。
かかる構成において、カバー部材60の座面30aと壁面30bとの間において、角R部64を設けた境界部Sのミーゼス応力は、領域D及び領域Eで示される2.5(N/m)以上10未満(N/m)の範囲内にあるが、特に角R部64の座面30aから壁面30bにかけての実質全領域は、 領域Dで示されるように、ミーゼス応力が5(N/m)以上10未満(N/m)の範囲内の相対的に大きな応力値となっている。
次に、図6を参照して、カバー部材70の座面30aと壁面30bとの間に、凹状部や角R部を設けずに、座面30aから突設した段差部74を設けた別の変形例の構成における応力状態につき、ミーゼス応力の計算結果として詳細に説明する。なお、本変形例におけるカバー部材70においては、凹状部や角R部の代わりに段差部74を設けた以外は、図1から4で示す本実施形態の構成、寸法関係及び入力条件と同じである。また、図6中の領域AからFは、図4中の領域AからFと同じミーゼス応力の領域を示す。
かかる構成において、カバー部材70の座面30aと壁面30bとの間において、段差部74を設けた境界部Sのミーゼス応力は、領域D及び領域Eで示される2.5(N/m)以上10未満(N/m)の範囲内であるが、特に段差部74の座面30aから壁面30bにかけての実質全領域は、 領域Dで示されるように、ミーゼス応力が5(N/m)以上10未満(N/m)の範囲内の相対的に大きな応力値となっている。
以上のミーゼス応力の計算結果につき考察すると、締結部材であるボルト部材50の締結軸力がカバー部材30に印加されると、対応してカバー部材30に生じる応力は、座面30aから壁面30bに向けて伝達されていき、壁面30bが座面30a側に引き込まれるような作用をするものと考えられる。とすれば、座面30aと壁面30bとの間に単に角R部64を設けた変形例の構成や、座面30aと壁面30bとの間に座面30aから突設した段差部74を設けた別の変形例の構成においては、壁面30bを座面30a側に引き込むような応力の伝達を相対的に高く生じるのに対して、座面30aと壁面30bとの間に座面30aから陥設した凹状部34を設けた本実施形態の構成については、かかる凹状部34で応力が分散され、壁面30bを座面30a側に引き込むような応力の伝達を相対的に低く抑えることができているものと評価できる。
更に、以上の各変形例を含む本実施形態の構成につき、カバー部材の座面と壁面との境界部に歪みゲージを貼り付けて、ミーゼス応力の計算時と同様な構成、寸法関係及び入力条件を設定して実測を行ったところ、本実施形態における凹状部を設けた構成では、各変形例の凹状部を設けない構成に対して、40%程度の相対的に小さな応力値を測定し、かかる計算結果を裏付けることができた。
なお、本発明は、部材の種類、配置、個数等は前述の実施形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはもちろんである。
以上のように、本発明のエンジンの吸気装置によれば、より簡便な構成で、インマニ本体部材に対して、カバー部材を締結する際のカバー部材に生じる応力を低減し得るものであり、その汎用普遍的な性格から広範にエンジンの吸気装置に適用され得るものと期待される。
本発明の実施形態におけるエンジンの吸気装置の斜視図である。 本実施形態におけるエンジンの吸気装置の分解斜視図である。 図1のX−X線による拡大断面図である。 本実施形態におけるカバー部材の応力分布を示した概念図であり、位置関係は図3に対応する。 本実施形態における比較例として示すカバー部材の応力分布を示した概念図であり、位置関係は図3に対応する。 本実施形態における別の比較例として示すカバー部材の応力分布を示した概念図であり、位置関係は図3に対応する。
符号の説明
1………エンジンの吸気装置
10……上部インマニ部材
10a…上面
12……締結孔
14……貫通孔
20……下部インマニ部材
20a…吸気口
22……締結孔
30……カバー部材
30a…座面
30b…壁面
30c…上面
30d…脚部
32……貫通孔
34……凹状部
40……ボルト部材
50……ボルト部材
50a…フランジ部

Claims (5)

  1. 金属製のインマニ本体部材及び前記インマニ本体部材に締結部材で締結された金属製のカバー部材を備え、前記カバー部材は、前記締結部材用の座面及び前記座面から立設された壁面を有するエンジンの吸気装置において、
    前記カバー部材は、前記座面と前記壁面との間において、前記座面と前記壁面とを連絡しながら前記座面から陥設された凹状部を有することを特徴とするエンジンの吸気装置。
  2. 前記凹状部は、断面円弧形状を有し、前記断面円弧形状の一端は、前記座面と交差し、前記断面円弧形状の他端は、前記壁面に接することを特徴とする請求項1に記載のエンジンの吸気装置。
  3. 前記締結部材の前記座面に対する端部は、前記断面円弧形状の前記一端の近傍に位置することを特徴とする請求項2に記載のエンジンの吸気装置。
  4. 前記カバー部材は、鋳造にて成形された部材であり、前記座面は、前記鋳造にて成形された鋳肌面であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の樹脂部品のエンジンの吸気装置。
  5. 前記凹状部は、前記鋳造にて成形された形状部であり、前記壁面の立設角は、前記鋳造による成形時の抜き勾配に対応することを特徴とする請求項4に記載のエンジンの吸気装置。
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