JP2009243198A - 支柱型道路標識の台座、および台座を用いた支柱型道路標識装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 台座本体の外周部に台座本体を路面に固定するための台座固定部を有し、台座本体の中心側に、支柱型道路標識の下端部を台座本体に支持固定させる支持固定部が設けられ、支持固定部は、台座本体に対して上方から挿入される支柱型道路標識の下端部に設けた螺合部が螺合されることで台座本体に支持固定するよう構成されている台座、および該台座の支持固定部に固定された支柱型道路標識とからなる支柱型道路標識装置。
【選択図】 図1
Description
台座はその外周部分を路面に固定され、支柱標識はその下端部を路面に固定されている。特に台座は中心に支柱標識を挿通させる挿通部分を有して、支柱標識は挿通部分を挿通させて、ボルトを、路面に埋め込んだアンカーに挿入することで、支柱標識はその下端部を路面に固定される。
上記構成の台座に支柱型道路標識を取付けるには、支柱型道路標識の下端部に設けた螺合部を、台座本体の支持固定部に螺合するといった作業で行い、台座本体の台座固定部によって、台座本体を例えば路面に固定する。
この構成の台座では、支柱型道路標識の下端部に設けた雄ネジ部を支持固定部としての雌ネジ部に螺合する作業によって、台座に支柱型道路標識を取付ける。
この構成の台座では、支持凹部にナット部材を取付け、支柱型道路標識の下端部に設けた雄ネジ部をナット部材に螺合することで台座に支柱型道路標識を取付ける。
該カバー体によって、外観が向上する。
上記構成によれば、カバー体は、支柱型道路標識を台座本体に固定することで、支柱型道路標識の下部に設けた横方向の段付面によって押圧されて台座本体に固定される。
この構成によれば、装着凹部に発光部材を装着することで、注意喚起を促す。発光部材としては、反射式の部材が好適に用いられる。
この構成によれば、支柱型道路標識の下端部に設けた螺合部を、台座本体の支持固定部に螺合するといった作業により、少ない労力で台座に支柱型道路標識を取付けられる。
図1ないし図5に基づいて、本発明の第一の実施形態を説明する。図1は支柱型道路標識装置の全体構成を示す正面図、図2は台座の単体正面図、図3はその断面図、図4は平面図、図5は底面図である。
支柱型道路標識装置1は路面2に載置固定される台座3と、台座3に支持される支柱型道路標識(一般的に「ラバーポール」と称されるもので、ここでは以下「支柱標識」と称す)4とから構成される。
但し中心側は扁平な円柱状に形成されており、その外周面に注意喚起用の発光部材6(光反射式)を装着するための装着凹部7が形成されている。装着凹部7は上下に離間して二条形成されている。
円柱状部分の外周端から外径側ほど下方となるよう傾斜する円錐状の肩面10を有する肩部11が形成され、肩部11には、周方向所定間隔置に台座固定部としてのボルト孔12が上下に貫通して形成されている。
ボルト孔12の上部は工具で回転操作し易いように大径(矩形)に形成されている。ボルト孔12に上方から挿入されるボルト13の先端部は路面2に埋設されたアンカー部材14に着脱自在に固定される。
平面部18はその中心に、小径部17に比べてさらに小径の中心穴20を有し、平面部18の上面18aは後述の支柱標識4の下端部に設けた螺合部としての雄ネジ部22の一部が載置される横方向の段付面である。
平面部18の下面18bは後述の雌ネジ部としてのナット部材21(六角ナットが用いられる)の上面が当接する横方向の段付面である。すなわち小径部17の断面はナット部材21の断面に合致した形状に形成されて、支持穴部15の小径部17に圧入されている。
このような支持穴部15は支柱標識4の下端部に設けた雄ネジ部22が螺合する雌ネジ部として構成されている。
上下方向途中下部に、台座本体5の天面5aに載置される拡径膨出部25が形成されており、拡径膨出部25の外周には注意喚起用の発光部材6を装着するための装着凹部8が形成されている。台座本体5の底面5bは路面2に載置される平面であり、台座本体5の天面5aと底面5bとは平行に形成されている。
拡径膨出部25の下面から下方に突出する前記雄ネジ部22が設けられている。雄ネジ部22は、支持穴部15の上部の大径部16と合致して平面部18の上面18aに載置される円柱状膨出部26と、円柱状膨出部26からさらに下方に突出してナット部材21の雌ネジに上方から螺合する雄ネジ27とから構成されている。雄ネジ27の径は、ボルト13の径に比べて大径である。なお、雄ネジ27およびナット部材21は金属から形成されている。
次に、支柱標識4をその雄ネジ部22を台座3の支持穴部15に位置合わせして挿入し、支柱標識4をその軸心回りに回転させることでナット部材21に雄ネジ27を、非回転になるまで螺合する。
しかも、台座3はボルト13をアンカー部材14に螺合することで路面2に確実に固定されるから、支柱標識4も台座3を介して路面2に確実に固定されることになる。
よって、支柱標識4用のアンカーを路面に埋め込む必要がなく、したがって、該アンカーに支柱標識4用のボルトを挿入するために大型ドリル等の工具を用いる必要もなくなって、少ない労力で施工ができる。
さらに、円柱状膨出部26と雄ネジ27との境界の段付面が平面部18の上面18aに圧接し拡径膨出部25の下面が台座本体5の天面5aに圧接するから、支柱標識4を台座3に強固に固定することができる。
ボルト孔12は、上部の大径丸孔部35とこれより小径の下部の小径丸孔部36とが連続してなり、ボルト孔12の大径丸孔部35と小径丸孔部36との間には径方向の段付きの座面37が形成されている。また底面5bの所定箇所に上方にむけて、ぬすみ38が形成されている。
支持穴部15の構成については、上記第一の実施形態と同様であるので、同一の符号を付してその説明を省略する。
第三の実施形態における支柱型道路標識装置1の台座3は、略円錐台形状に形成されているが、その外周面には装着凹部7を有しない。代わりに、標識本体23の下部に形成した拡径膨出部25の外周に、注意喚起用の発光部材6を装着するための装着凹部8が形成されている。
また、台座3は円錐台形状部分である台座本体5の上面に、わずかに縮径して上方に突出する扁平な円柱状部40が一体に形成されており、円柱状部40の上面が標識本体23の下端面が載置される天面5aとされている。
第三の実施形態の支柱型道路標識装置1の施工手順は、第一の実施形態と同様であるが、第三の実施形態の支柱型道路標識装置1では、注意喚起させる部分が標識本体23となる。
化粧カバー45は合成樹脂から形成されており、台座3に支柱標識4を立設するまでに台座3を路面2に施工しておく場合に、特に有用である。すなわち、台座3に被せた状態で化粧カバー45の上面の円板状凹部46にさらにキャップ47を被せることで、台座3の支持穴部15が露出することを防止でき、注意喚起もできる構成となっている。
具体的に、化粧カバー45は台座本体5よりわずかに高く形成されており、中抜きの円錐台形状に形成されて、その外周面に発光部材6を装着するための装着凹部7を形成している。
化粧カバー45の中抜き面形状は、台座本体5にしっくり外嵌するようその外形形状と相対形状に形成されている。すなわち、円錐状の肩面10に上方から当接する円錐面48、円柱状部40の外周面40aに側方から当接する円筒面49を有する。さらに、底面50を天面5aと面一とし、被せた状態で支持穴部15に連通する前記円板状凹部46が上端部中心に形成されている。なお、円板状凹部46の径は円柱状部40の径に比べて大きく設定されている。
キャップ47は円板状凹部46に嵌合する円板部52と、円板部52の中心から下方に延長されて支持穴部15の中心穴20に挿通する挿通部53とを有する。キャップ47は円板状凹部46に嵌合した状態で円板部52の上面52aと化粧カバー45の上面45aとが面一となるよう構成されている。
また、本実施形態では、キャップ47の上面を平面状としているが、キャップ47の上面に太陽電池を備えた自発光機能を有する道路鋲を備えされることで、より視認誘導効果の高い道路鋲とすることができる。
キャップ47は、単にその挿通部53を中心穴20に挿通するだけで取付けることができるが、円板部52の外周部にピン孔52bを形成しておき、このピン孔52bに台座本体5の上部に至る取付ピンを挿入することで確実に固定することができる。
あるいは、挿通部53を雄ネジとして、支持穴部15にナット部材21を設けておき、挿通部53をナット部材21に螺合することで取付けることもできる。円板状凹部46の径は円柱状部40の径に比べて大きく設定されているから、キャップ47の装着により、化粧カバー45が上方へ外れてしまうのを防止することができる。
さらにピン孔52bに挿入可能な突起を有する、キャップ47回転用の治具を用い、該突起をピン孔52bに挿入して該治具を回転させることで、挿通部53をナット部材21に容易に螺合することができる。
また、化粧カバー45の上面45aには、円板状凹部46の径よりも大きな径の標識本体23を載置することができる。この場合、標識本体23の下端面を化粧カバー45の上面45aに載置するようにして、支柱標識4の雄ネジ部27をナット部材21に非回転になるまで螺合すると、標識本体23の下端面が化粧カバー45の上面45aを押圧して、化粧カバー45と台座3とを確実に一体化することができる。この際、円板状凹部46は、標識本体23の下端部によって隠されるから、外観の低下を防止できる。
このような側面64に、長手方向に離間して凹部68(ぬすみ部)が複数形成されている。凹部68は上面62側の傾斜面、下面63側の傾斜面の双方に亙るよう形成され、側面64にその傾斜方向に直交する方向に凹となっている。
さらに、凹部68は短手方向外側が短手方向内側に比べて、長手方向長さが小さくなるように形成されている。このような凹部68を形成することにより、凹部68の底面70における長手方向両側から立上る立上面65が形成されている。したがって立上面65もまた、上面62側の傾斜面、下面63側の傾斜面の双方に亙るよう形成されている。そしてこの立上面65は、長手方向に広がるよう傾斜して形成されている。上面62側の立上面65には、注意喚起用の発光部材6(光反射式)が上下方向に亙って固定されている。
下面63側の凹部68の底面70には、仕切体本体61を路面2に固定するためのボルト(図示せず)を挿入するためのボルト孔72が上下方向に貫通して形成されている。
仕切体本体61の長手方向他方側には、他の仕切体60と連結可能な連結突起67および連結突起67に短手方向で隣合う連結凹部66が形成されている。連結突起67は仕切体本体61の長手方向他方端面61aからさらに長手方向他方側に向けて突出しており、平面視して台形に形成されている。連結凹部66は連結突起67と相対形状に形成されている。
仕切体60は、不図示のボルトをボルト孔72に上方から挿通することで路面2に固定され、重ね部73が台座3の肩部11の円錐状の肩面10に上方から重ねられることで、台座3と一体的に組付けられる。このように、所定間隔置きに配置した台座3間に、仕切体60を配置して、工事現場等の領域を報知することができる。
また、凹部68の立上面65は長手方向に広がるよう傾斜して形成されているからそこに取付けた発光部材6が広範囲で視認できる。
図18では、隣合う二体の台座3の間に仕切体60を設置した場合を示しているがこれに限定されない。すなわち、三体以上の台座3を非一直線上に配置して、隣合う二体の台座3の間に仕切体60を設置することも可能である。この場合、重ね部73は、長手方向他方側に凹となっており、台座3の肩部11の円錐状の肩面10に上方から重ねられている構成であるから、重ね部73を台座3の上下軸線回りに必要なだけ回動させることで、台座3間に納まりよく仕切体60を配置することができる。
Claims (7)
- 支柱型道路標識の台座であって、台座本体の外周部に該台座本体を路面に固定するための台座固定部を有し、前記台座本体の中心側に、支柱型道路標識の下端部を台座本体に支持固定させる支持固定部が設けられ、該支持固定部は、台座本体に対して上方から挿入される支柱型道路標識の下端部に設けた螺合部が螺合されることで台座本体に支持固定するよう構成されていることを特徴とする支柱型道路標識の台座。
- 支持固定部は支柱型道路標識の下端部に設けた雄ネジ部が螺合する雌ネジ部として構成されていることを特徴とする請求項1記載の支柱型道路標識の台座。
- 台座本体の中心側に上下方向の支持凹部が設けられ、該支持凹部に雌ネジ部としてのナット部材が設けられていることを特徴とする請求項2記載の支柱型道路標識の台座。
- 台座本体にその上方から被せるようにして該台座本体の少なくとも側面を覆うカバー体が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかに記載の支柱型道路標識の台座。
- カバー体は、支柱型道路標識を台座本体に固定することで、支柱型道路標識の下部に設けた横方向の段付面によって押圧されるよう構成されていることを特徴とする請求項4記載の支柱型道路標識の台座。
- 外側面に注意喚起用の発光部材を装着するための装着凹部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れかに記載の支柱型道路標識の台座。
- 請求項1ないし請求項6の何れかに記載の台座と、該台座の支持固定部に固定された支柱型道路標識とからなることを特徴とする支柱型道路標識装置。
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