JP2009243195A - 駐車位置表示具及び車庫 - Google Patents

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Kenichi Sugiyama
健一 杉山
Osamu Ito
修 伊藤
Keiichi Ito
桂一 伊藤
Tomohiko Endo
知彦 遠藤
Masaru Tanaka
優 田中
Masahiro Inagaki
昌宏 稲垣
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Abstract

【課題】目標駐車位置を容易に認識させることのできる駐車位置表示具、及びこの駐車位置表示具を有した車庫を提供すること。
【解決手段】建物10には、車庫12が一体的に設けられており、その車庫12の車庫床面18上には、駐車位置表示具21が載置されている。駐車位置表示具21は、その長手方向が車両進退方向となるように延びており、車両幅方向において駐車スペースをその他のスペースと区画している。また、駐車位置表示具21は、一体的に形成された黒色部23と白色部22とを有している。白色部22は駐車位置表示具21の長手方向に延びており、駐車位置表示具21の短手方向においては、白色部22を挟んだ両側に黒色部23が配置されている。この場合、白色部22により表示される白色ラインは、黒色部23とのコントラスト差により明確に認識される。
【選択図】図1

Description

本発明は、駐車位置表示具及び車庫に関するものである。
近年、駐車支援装置を搭載した車両が開発され実用化されている。この駐車支援装置により、車両後方をカメラにより撮像し、その撮像された後方画像から地面に形成された白線等の駐車区画線を識別し、その車両区画線をもとに目標駐車位置を算出する。そして、目標駐車位置を車載表示装置に表示させる一方、ステアリングなどの車両操作装置を自動制御して目標駐車位置まで車両を誘導する(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−175918号公報
しかし、駐車予定場所に駐車区画線が形成されていない場合には、駐車支援装置により目標駐車位置を認識することができないという問題がある。また、仮に駐車予定場所に駐車区画線が形成されている場合であっても、駐車区画線が薄くなっている等の理由から車両区画線を認識することができないことがある。これらの場合、駐車支援装置を搭載した車両であっても、駐車のための運転は従来どおり運転者の技能に委ねざるを得ない。
なお、単にカメラで車両後方を撮像してこれを運転者が確認可能な表示装置に表示するような場合や、駐車予定場所を運転者が直接目視確認するような場合であっても、同様に問題となる。これらの場合も、目標駐車位置を規定する車両区画線を認識することができないことから、駐車のための円滑な運転という観点からは障害となるからである。
そこで、本発明は、目標駐車位置を容易に認識させることのできる駐車位置表示具、及びこの駐車位置表示具を有した車庫を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用した。
第1の発明は、地面に載置される本体と、車両の駐車位置を指示すべく前記本体の表面側のうち幅方向中間部に形成された駐車区画表示部と、前記本体の表面側のうち前記駐車区画表示部を挟んだ両側に形成され、前記駐車区画表示部よりも識別レベルの低い低識別表示部と、を備えたことを特徴とする駐車位置表示具である。
第1の発明によれば、本体が地面に載置されることで車両の駐車位置が区画される。その本体には駐車区画表示部が形成されているため、本体で区画された駐車位置が目標駐車位置として駐車区画表示部により表示される。この場合、本体による車両の駐車位置の区画位置と、目標駐車位置の表示位置とを同時に変更することができる。つまり、目標駐車位置の表示位置変更が容易となる。また、その駐車区画表示部は、地面に直接的に表示されているのではなく、本体の表面側に形成されているため、車両側から見て駐車区画表示部が地面に同化してしまうことを抑制することもできる。この結果、目標駐車位置を容易に認識させることができる。
また、本体の表面側のうち幅方向において、駐車区画表示部を挟んだ両側には低識別表示部が形成されているため、互いの識別レベルの違いによって駐車区画表示部が低識別表示部に対して際立つことになる。この場合、仮に駐車区画表示部と地面との識別レベルの差が小さくても、駐車区画表示部と地面との間に低識別表示部が存在するため、駐車区画表示部が地面に同化することを抑制できる。したがって、本体の周囲の環境にかかわらず、駐車区画表示部を容易に認識させることができる。なお、幅方向中間部とは、幅方向両端部を除いた部分を示しており、幅方向中央部の他、幅方向中央部から幅方向両端部のうち一方へずれたものも含まれる。また、低識別表示部としては、駐車区画表示部よりもコントラストを低くしたものや輝度を低くしたものなどが含まれる。
第2の発明では、前記低識別表示部は、前記駐車区画表示部よりもコントラストの低い低コントラスト表示部であることを特徴とする。
第2の発明によれば、駐車区画表示部と低識別表示部との識別レベルの差異を、コントラスト差をもたせるという表示面の工夫により実現することができ、輝度差をもって行うよりも低コスト化を実現し得る。
第3の発明では、前記本体は長尺板状に形成されており、前記本体の短手方向中間部に前記駐車区画表示部が、短手方向両側に前記低コントラスト表示部が、それぞれ配置され、かつ前記本体の長手方向に前記駐車区画表示部及び前記低コントラスト表示部が延びている。
第3の発明によれば、本体が長尺板状に形成されているため、本体により車両の駐車位置のうち一辺を区画表示することができる。したがって、車両の幅方向両側を1の駐車位置表示具によって表示する場合に比べ、駐車位置表示具の製造、搬送、設置、位置調整、交換などの各種作業が容易になる。また、車両の幅や駐車スペースの設定幅にかかわらず同一の駐車位置表示具を用いることができる利点もある。
第4の発明では、前記駐車区画表示部はその表面が白色からなるか又は白色を基調としてなるとともに、前記低コントラスト表示部はその表面が黒色からなるか又は黒色を基調としてなる。
第4の発明によれば、駐車区画表示部の色と低コントラスト表示部の色との組み合わせが、それら色の間で明度の差が極力大きくなる組み合わせとなっている。この場合、夜間であっても駐車区画表示部が低コントラスト表示部に対して極端に際立つため、夜間における目標駐車位置の視認性の低下を一層抑制することができる。また、例えば目標駐車位置の画像を取り込む画像装置が車両に搭載されており、その画像装置によりモノクロ画像処理が行われる場合であっても、モノクロ画像において駐車区画表示部が低コントラスト表示部に対して際立つため、そのモノクロ画像でも目標駐車位置を容易に認識させることができる。つまり、第4の発明によれば、このように汎用性の高い区画表示を実現することができる。
第5の発明では、前記駐車区画表示部は、前記低コントラスト表示部よりも上方へ凸となる形状に形成されている。
第5の発明によれば、駐車区画表示部は、低コントラスト表示部より上方に突出しているため、本体の側方に車両がある場合にその車両側から本体を見ても、低コントラスト表示部が支障とならずに駐車区画表示部を認識させることが可能となる。また、凸形状によっては車両が駐車区画表示部に乗り上げたことを運転者に理解させやすくすることもできるので、この場合には物理的観点から駐車区画表示部に従った駐車を促すこともできる。
ここで、以上の各発明において、駐車区画表示部には反射材が混入されているとともに、低コントラスト表示部には反射防止材が混入されているとよい。こうすれば、駐車区画表示部では光が反射され易く、低コントラスト表示部では光が反射されにくくなる。したがって、本体に光が当たった場合でも、駐車区画表示部を低コントラスト表示部に対して際立たせることができる。その結果、日中の利用や夜間照明が存在する場合であっても、駐車区画表示部の認識が容易である。
また、前記本体の表面のうち少なくとも駐車区画表示部の表面には高耐久皮膜が形成されているとよい。こうすれば、駐車区画表示部に経年変化が生じることを抑制できる。したがって、駐車位置表示具の設置箇所としては、屋外又は車庫が想定され、しかも車両などに踏まれることも想定されるが、これら想定される環境に耐え得る。
また、前記本体の表面のうち少なくとも前記駐車区画表示部の表面には、防汚処理が施されているとよい。こうすれば、駐車区画表示部に汚れ等が付着しにくくなる。駐車位置表示具は上記のとおり劣悪な環境での使用が想定されるところ、付着物等により駐車区画表示部と低コントラスト表示部とのコントラスト差が小さくなることを抑制できる。
さらに、駐車区画表示部には、少なくとも夜間に発光する発光部が備えられているとよい。こうすれば、発光部が発光することで、駐車区画表示部を際立たせることができる。したがって、夜間であっても目標駐車位置を容易に認識させることができる。
第6の発明では、前記本体の裏面には、当該本体の地面設置箇所からの移動を抑制する移動抑制部が備えられている。
第6の発明によれば、移動抑制部により本体の意図しない移動が抑制される。したがって、予定したとおりの目標駐車位置を長期にわたって示すことができる。
第7の発明では、以上説明した駐車位置表示具が、駐車スペースとして土間スペースが形成されてなる車庫に備えられている。
第7の発明によれば、駐車位置表示具が奏する上記の各効果を車庫において享受することができる。特に、車庫の土間スペースは、コンクリートが打設されているだけであることが多いため、全体的に白っぽくなっている。そのため、ここに仮に駐車区画のための白線を付したとしても、土間面と白線との区別が困難になることが想定される。この点、第7の発明(特に第2の発明の駐車位置表示具を用いた場合)では、土間スペースの表面色に依存することなく駐車区画表示部を認識させることも可能となる。
第8の発明では、前記土間スペースには当該土間スペースにおいて車両を駐車させる目標駐車位置を車両の幅方向両側において示すべく、一対の前記駐車位置表示具が車両の長さ方向に延びるように略平行に設置されており、更に前記両駐車位置表示具を車両の幅方向に間隔調整する間隔調整機構が備えられている。
第8の発明によれば、一対の駐車位置表示具において車両の幅方向における間隔が調整されるため、目標駐車位置の幅方向の大きさを車両の方向の大きさに合わせて調整することが可能となる。つまり、車両の大きさ等に合わせて目標駐車位置を変更させることができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、一階部分に付属車庫が備えられている車庫付き建物について具体化している。図1は建物のうち一階部分の一部を示す平面図である。
図1に示すように、住宅等の建物10には、リビングや居間といった屋内空間部を形成している居室11と、いわゆるインナガレージである車庫12とが設けられている。車庫12は、建物10が有する屋内空間部と隣接するようにして配置されている。車庫12は平面視矩形状の駐車スペースを有しており、その駐車スペースに車両Cが駐車されるようになっている。駐車スペースは、少なくとも自動車1台の駐車が可能な横幅及び縦幅となるように、その周囲が車庫壁15により囲まれている。
車庫壁15の一部には、駐車スペースと屋外空間とを連通する車庫開口部16が形成されており、その車庫開口部16から車両Cや人が車庫12に出入りすることができる。車庫壁15のうち、車庫開口部16から車庫12の奥側に向かって延びている側壁15aは車庫開口部16の幅方向両側にそれぞれ配置されており、それら両側壁15aは互いに対向している。車両Cが車庫12に出入りする場合、その車両Cは側壁15aに沿うようにして進退することになる。
車庫12の床は、コンクリートを打設することにより形成されており、そのコンクリート層の表面により車庫床面18が構成されている。つまり、車庫床面18は土間コンクリートからなる土間スペースにより構成されている。上記のとおり、土間スペースにおいては、コンクリートが打設されているだけであるため、車庫床面18は全体的に明度の高い白色を帯びている。
車庫床面18上には、駐車スペースを表示するための一対の駐車位置表示具21が載置されている。これら両駐車位置表示具21は、その長手方向が車両進退方向となるようにかつ平面視で各側壁15aの壁面と平行となるように配置されている。この場合、各駐車位置表示具21の間が駐車スペース、すなわち車両Cの駐車位置となっており、それら駐車位置表示具21は、駐車スペースにおける車両幅方向の大きさを表示していることになる。なお、両駐車位置表示具21は、側壁15aから内側に所定距離だけ離間させてあるが、側壁15aに当接させてもよく、要は車庫12に駐車される車両Cの大きさに適した位置にあればよい。
以下、駐車位置表示具21の詳細な構成について、図1に加え図2を参照しつつ説明する。図2は駐車位置表示具21の細部を示しており、(a)は駐車位置表示具21の一部平面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。
駐車位置表示具21は、合成樹脂材料により全体として平面視略長方形の長尺板状に形成されている。駐車位置表示具21の板面のうち一方が表面側(表示面)、他方が裏面(設置面)になっている。駐車位置表示具21の表面側は短手方向において中央部が突出するよう滑らかに湾曲した凸形状をなし且つその凸形状が長手方向において維持されており、全体として蒲鉾状に形成されている。なお、本実施形態では、短手方向ではその中心からみて左右対称となっている。駐車位置表示具21の裏面側は平坦面となるように形成されている。
駐車位置表示具21は、白色の合成樹脂材料により白一色に形成された白色部22(駐車区画表示部)と黒色の合成樹脂材料により黒一色に形成された黒色部23(低コントラスト表示部)とを有しており、それら白色部22と黒色部23とは一体形成されている。
黒色部23は、本実施形態では駐車位置表示具21の本体又はベースとして機能しており、平面視で駐車位置表示具21における全体の輪郭を構成するように、全体として平面視略長方形の長尺板状に形成されている。また、縦断面視でも駐車位置表示具21におけるほぼ全体の輪郭を構成している。黒色部23の上面には、短手方向の中央部にて長手方向に延びかつ上方へ開口する所定幅の溝部25が形成されている。
白色部22は、駐車位置表示具21の長手方向に延びるように、その上面を露出させつつ黒色部23の溝部25に埋め込まれている。したがって、駐車位置表示具21の表面側においては、その短手方向中央部に白色部22が配置されており、その白色部22を挟んだ両側に黒色部23が配置されている。白色部22の表面は、短手方向中央部が突出するように滑らかに湾曲しており、黒色部23の表面とともに連続的に駐車位置表示具21の表面を構成している。白色部22は、溝部25に埋め込まれた状態となるように黒色部23と一体に成形されていることで黒色部23から離脱しにくくなっている。なお、白色部22と黒色部23とは別々に成型されてもよく、この場合は、黒色部23の溝部25に白色部22が嵌合されたり、接着剤やボルトなどの固定手段によって固定されたりすることで駐車位置表示具21が形成される。
溝部25は駐車位置表示具21の長手方向両端部を貫通していないため、白色部22の四方が黒色部23に囲まれているが、溝部25が駐車位置表示具21の長手方向両端部を貫通していてもよい。
さて、図2(a)に示すように、駐車位置表示具21を上から見ると、全体としては白色ラインと黒色ラインとが隣り合って平行に延びており、白色ラインが2本の黒色ラインに挟まれた状態となっている。また、図2(b)に示すように、駐車位置表示具21を側方から見ると、白色部22の表面は、黒色部23の表面より上方に位置しており、白色ラインが黒色ラインの上方にあるように見える。
ここで、白色ラインは、駐車位置表示具21の長手方向に延びており、各駐車位置表示具21のそれぞれにおいて駐車スペースを区画する区画線となっている。このような駐車位置表示具21が、車庫12においては各側壁15aのそれぞれに近接した位置に配置されているため、駐車スペースには2本の白色ラインが形成されている。
駐車位置表示具21は、長手方向の長さが駐車スペースの奥行きより短く、例えば車両Cの全長とほぼ同じ長さとなる4m程度となっており、短手方向の長さ、すなわち幅寸法Wは例えば20cmとなっている。また、短手方向において、白ラインの幅寸法W1は黒ラインの幅寸法W2より小さくなっている。例えば、駐車位置表示具21の幅寸法Wが20cm、白色ラインの幅寸法W1が5cm、黒色ラインの幅寸法W2がそれぞれ7.5cmとなっている。また、駐車位置表示具21の厚みは、白ラインの最も厚い箇所で例えば3cmとなっている。なお、駐車位置表示具21、白ライン、黒ラインのそれぞれの長さ寸法や幅寸法、厚み寸法は上記のものに限定されない。
白色と黒色とは、色の三属性と呼ばれる明度、彩度、色相の各要素のうち、明度差が最も大きい色の組み合わせである。したがって、黒色部23による黒色ラインは、白色部22による白色ラインよりもコントラストが極端に低くなっており、このコントラスト差によって隣接している白色ラインを際立たせることになる。
駐車位置表示具21において、白色部22は、ガラスビーズ等の反射材を含んで形成されており、黒色部23は、砂等の反射防止材を含んで形成されている。例えば、白色部22は、反射材が混ぜられた合成樹脂材料により成型されており、黒色部23は、反射防止材が混ぜられた合成樹脂材料により成型されている。この場合、駐車位置表示具21では、白色部22と黒色部23との光の反射率が異なるため、駐車位置表示具21に光が照射されても白色ラインと黒色ラインとが同化することなく、白色ラインが黒色ラインに対して一層際立つことになる。なお、反射材及び反射防止材は、成型された後の白色部22及び黒色部23の各表面にそれぞれ付着させるものであってもよい。
駐車位置表示具21には、その表面にコーティング層(図示略)が形成されている。コーティング層は、駐車位置表示具21の耐久性を高めるための高耐久皮膜を付与する処理や、駐車位置表示具21への汚れの付着を抑制するための防汚処理が行われることで形成される。駐車位置表示具21では、高耐久皮膜により、駐車位置表示具21の表面が磨耗したり白色部22の白色ラインや黒色部23の黒色ラインが変色したりすることが抑制される。また、防汚処理により、駐車位置表示具21の表面に汚れが付着することが抑制される。なお、防汚処理としては、コーティング層に親水基や光触媒を付与する処理が挙げられる。これにより、仮に駐車位置表示具21の表面に汚れが付着しても、その汚れが落ち易くなる。
また、駐車位置表示具21は移動抑制部としてのジェルマット27を有している。ジェルマット27は黒色部23の下面(底面)に接着剤等の固定手段によって取り付けられている。ジェルマット27は粘着性を有しており、車庫床面18に密着することで駐車位置表示具21が載置箇所から移動することを抑制している。なお、ジェルマット27としては、地震発生時において物体の移動を抑制する耐震ジェルマットを利用するとよい。
次に、車庫12内に駐車される車両Cについて簡単に説明する。
図1に示すように、車両Cは、車両コントローラとしてECU31を有しており、ECU31により車載機器の動作制御が行われる。車両Cは更に駐車支援システムを有している。駐車支援システムは、車両Cが進行する側の領域を撮影する車載カメラ32と、車載カメラ32により撮影された画像等を表示する車載モニタ33と、車両駐車時においてハンドル等の動作制御を行う駐車アシスト装置34と、を含んで構成されている。
車載モニタ33には、車載カメラ32により撮影された撮影画像がモノクロ画像として白色及び黒色の2色で表示される。モノクロ画像では、色相の違いが表示されにくくなっているが、白色部22により表示される白色ラインと黒色部23により表示される黒色ラインとの間では、他の色の組み合わせに比べて明度差が大きくなっているため、白色ラインが黒色ラインに対して際立って表示される。
駐車アシスト装置34は、例えばIPA(インテリジェントパーキングアシスト)装置であり、ECU31とともに車載機器の動作制御を行う。例えば、車載モニタ33の画面上で目標駐車位置を設定し、運転者のハンドル操作に頼らずにステアリングの操舵角を自動調整することで目標駐車位置に車両Cを駐車させる。本実施形態において、駐車アシスト装置34は、目標駐車位置を駐車スペースに設定する。具体的には、車載モニタ33の画像上で、一対の駐車位置表示具21により表示されている2本の白色ラインの間に目標駐車位置を設定する。この場合、車載モニタ33では、白色ラインが黒色ラインに対して際立って表示される。つまり、車庫床面18が白っぽい色であっても、車庫床面18の白っぽい色と白色ラインとの間に黒色ラインが存在するため、白色ラインが明確に認識される。したがって、駐車アシスト装置34は、目標駐車位置を白ライン間の位置として正しく認識及び設定する。
車両Cを後退させながら車庫12内に駐車させる場合、駐車アシスト装置34は、駐車開始位置N1において、車載モニタ33に表示された車両後方領域の画像上で目標駐車位置を設定する。そして、車両Cが目標駐車位置に到着するように車両Cの走行軌道を制御する。この場合、運転者はブレーキペダルを踏んで走行速度を調整する。その後、車両Cが目標駐車位置に到着すると、駐車アシスト装置34は、車両停止制御を行うことで車両Cを駐車完了位置N2で停止させる。
また、車両Cの駐車に際して、運転者が車載モニタ33の画像を見ながら自ら運転操作を行う場合でも、車載モニタ33には駐車位置表示具21の白色ラインが際立って表示されるため、車載モニタ33上で目標駐車位置を正しく認識することができる。
さらに、運転者が車載モニタ33の画像を見ずに車両Cの後方領域を直接的又は車載ミラーを通じて間接的に目視しながら運転操作を行う場合でも、その運転者は、車庫12内において白色ラインを明確に視認することができる。つまり、目標駐車位置を正しく認識することができる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
駐車位置表示具21において、白色ラインが長手方向に延びるように表示されているため、駐車位置表示具21により駐車スペースを区画するとともに、その区画された駐車スペースを白色ラインにより表示することができる。また、白色ラインは、両側の黒色ラインにより挟まれているため、それら黒色ラインに対して際立って表示される。上記実施形態のように車庫床面18が白っぽい色である場合において、仮に車庫床面18に白色ラインだけが付与されるとすれば、車庫床面18と白色ラインとのコントラスト差が小さすぎて両者の区別が困難になると考えられる。この点、本実施形態によれば、白色ラインが黒色ラインと隣り合っているため、白色ラインと車庫床面18との間に黒色ライン(黒色領域)が存在することになり、車庫床面18の色に依存することなく白色ラインを駐車区画表示部として好適に認識させることができる。つまり、駐車位置表示具21の載置位置における周囲の環境にかかわらず、車両Cや運転者に目標駐車位置を容易に認識させることができる。
駐車位置表示具21において、白色部22と黒色部23との明度の差が大きくなっている。したがって、夜間における駐車スペースの視認性の低下を抑制することができる。また、車庫12内の撮影画像が車載モニタ33にモノクロ画像として表示されても、白色ラインを黒色ラインとの明度差によって認識させることができるため、モノクロ画像における駐車スペースの視認性の低下を抑制することができる。勿論、カラー画像処理によるものであっても認識成功率を格段に高くすることができることは言うまでもない。以上のように、白色部22と黒色部23とのコントラスト差を明度差によって得ていることから、夜間視認性の高さが得られるとともにモノクロ画像処理にも対応することができるため、汎用性の高い駐車スペース用の区画表示を実現することができる。
また、黒色ラインの幅寸法W2が白色ラインの幅寸法W1より大きくなっているため、すなわち黒色ラインが白色ラインより太いため、黒色ラインが白色ラインより細い場合と比べて、黒色ラインにより白色ラインと車庫床面18とが明確に区別される。したがって、黒色ラインが白色ラインより太いことは、白色ラインを認識させる上で好適である。
駐車位置表示具21において、白色部22により表示される白色ラインは、黒色部23により表示される黒色ラインより上方に位置しているため、駐車位置表示具21が斜め側方から見られた場合でも、白ライン及び黒ラインを両方とも視認させることができる。したがって、車両Cが移動することで駐車位置表示具21を見る方向が変わっても、車両C側に目標駐車位置を好適に認識させることができる。
駐車位置表示具21において、白色部22には反射材が含まれており、黒色部23には反射防止材が含まれているため、駐車位置表示具21が日中に太陽光で照らされたり、夜間に車両Cのヘッドランプや車庫12内の照明器具等により照らされたりしても、白色ラインが際立って表示される。このため、日中の利用や夜間照明が存在する場合であっても、車両C側から目標駐車位置を容易に認識することができる。
駐車位置表示具21の上面は、短手方向において略中央が突出するように湾曲している。この場合、車両Cのタイヤが駐車位置表示具21に乗り上げると、その乗り上げたことを衝撃などにより運転者に理解させやすくすることができる。したがって、物理的観点から運転者に駐車位置表示具21に従った駐車を促すことができる。また、駐車位置表示具21の上面は滑らかに湾曲しているため、車両Cのタイヤが駐車位置表示具21に乗り上げてもタイヤの損傷が発生しにくくなっている。さらには、駐車位置表示具21において、上面に水や雪等が付着しても、それら水や雪等を短手方向における端部に流れ落とすことができる。つまり、水や雪等の付着を抑制することができる。また、白色部22の上面と黒色部23の上面とは連続的に駐車位置表示具21の上面を構成しているため、白色部22と黒色部23との境界部に水や雪等が溜まることを抑制できる。
駐車位置表示具21の表面にはコーティング層が形成されている。このため、汚れや駐車位置表示具21の経年変化等により白色ラインと黒色ラインとのコントラスト差が小さくなったりしてしまうことを抑制できる。さらに、駐車位置表示具21が車両Cのタイヤにより踏まれても、白色部22や黒色部23の磨耗や変形等の発生を抑制できる。つまり、駐車位置表示具21は、載置されている環境に耐えつつ、駐車スペースの区画表示を継続することができる。
駐車位置表示具21において、白色ライン及び黒色ラインは、白色部22及び黒色部23により表示されているため、例えば駐車位置表示具21の表面に塗料等が塗られることでそれら白色ライン及び黒色ラインが表示されている構成とは異なり、それらラインの色が薄くなったり塗料等が駐車位置表示具21の表面から剥がれたりすることがない。したがって、目標駐車位置を認識させることの容易性を長期にわたって継続させることができる。
駐車位置表示具21は、載置箇所からの移動がジェルマット27により抑制されている。この場合、駐車位置表示具21を車庫床面18に対して固定すべくアンカーボルト等の固定手段を使用した固定作業を行うことなく、意図しない駐車位置表示具21の移動が抑制される。例えば、振動や車両Cのタイヤの乗り上げがあっても、駐車位置表示具21が目標駐車位置からずれてしまうことを抑制できる。したがって、駐車スペースを長期にわたって示すことができる。また、その一方で、駐車位置表示具21が固定手段により固定されていないため、目標駐車位置を変更したい場合などには容易に駐車位置表示具21の載置箇所を移動させることができるし、駐車位置表示具21の交換も容易である。
(他の実施形態)
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
(1)駐車位置表示具21の縦断面(短手方向の切断面)に表れる構成について、例えば下記に示すように変更してもよい。
・駐車位置表示具21の縦断面形状として表面が凹凸形状となっていてもよい。例えば図3(a)に示すように、駐車位置表示具21を、その上面から上方に突出した凸部41を有する構成とする。この例では、白色部22がその上下方向の厚み(高さ)が黒色部23の溝部25の深さより大きくなっており、その上部が凸部41として黒色部23の表面よりも上方へ突出している。これにより、白色部22により表示される白色ラインをより一層視認させ易くすることができるとともに、車両Cのタイヤが凸部41に乗った場合に車両Cが駐車位置表示具21に乗り上げたことを運転者に理解させやすくすることができる。なお、これとは逆に、例えば白色部22が黒色部23の表面よりも下方へ凹んでいる構成とすることも不可能ではない。
・白色部22は黒色部23の溝部25に埋め込まれていなくてもよい。例えば図3(b)に示すように、シート状に形成された白色部22が黒色部23の上面に貼付されている構成とする。この例では、駐車スペースの形状や駐車位置表示具21の載置箇所などに応じて白色部22の貼付位置を調整することで、白色部22を認識させ易くすることができる。なお、白色部22は、黒色部23の上面に塗料等が塗られることで形成されていてもよい。
・駐車位置表示具21を、幅方向(短手方向)にみて左右非対称としてもよい。例えば図3(c)に示すように、駐車位置表示具21の縦断面形状を全体として略三角形状に形成する。この例では、表面のうち頂点が底面に対して幅方向一方にずれており、白色部22の表面も斜め上方に指向されている。この場合、駐車位置表示具21の表面の傾斜下方を駐車スペース内側に向けて設置することが好ましい。
・白色部22と黒色部23とが短手方向に並べられていてもよい。例えば図3(d)に示すように、駐車位置表示具21を、短手方向において白色部22を挟んで2つの黒色部23が配置されている構成とする。この例では、白色部22及び黒色部23は、同等の厚みを有する長尺状の板部としてそれぞれ形成されている。そして、それらが一体化されたものとするとよい。この場合、駐車位置表示具21がジェルマット27を有していない構成であれば、駐車位置表示具21を上下関係なく載置することが可能となるため、載置作業時に表裏の方向性がなくなる利点があるし、一方の表面が汚れた場合に裏返して利用することが可能となる利点もある。
・駐車位置表示具21は必ずしも長尺板状に形成されていなくてもよい。例えば図3(e)に示すように、短手方向の縦断面形状が円形となる円柱形状に形成されている構成とする。この例では、断面扇形に形成された一対の白色部22と、同じく断面扇形に形成された一対の黒色部23とが、それぞれの円弧に対する中心点を一致させるように交互に組み合わされて形成されているとよい。この場合、設置箇所に駐車位置表示具21を嵌め込むための嵌め込み用溝42が形成されていれば、駐車位置表示具21はジェルマット27を有していなくても、嵌め込み用溝42に嵌め込まれることで載置箇所からの移動が抑制される。なお、更なる別例として、駐車位置表示具21にはその中心線と直交する方向に延びる穴部43が形成されていてもよい。この場合、車庫床面18に、穴部43に挿入可能なピン(図示略)が設けられていれば、穴部43にピンを挿入させることで、駐車位置表示具21が載置位置から移動することを抑制できる。ちなみに、図3(e)では、駐車位置表示具21が白色部22を一対有しているため、駐車位置表示具21の上下が限定されない。したがって、図3(d)の例と同様、駐車位置表示具21の設置作業が容易となるし、反転して利用することもできる。
(2)上記実施形態において、駐車スペースの一辺に対して1つの駐車位置表示具21が載置されているが、駐車スペースの一辺に対して複数の駐車位置表示具21が載置されていてもよい。例えば、図4(a)に示すように、複数の駐車位置表示具21が車両進退方向に延びるように直列に並べられている構成とする。この場合でも、駐車スペースの一辺に沿って延びるように白色ラインを表示することができる。また、この場合、駐車スペースの表示範囲を変更する際に、駐車スペースのうち駐車位置表示具21が載置されている一辺の長さ変更に対して、複数の駐車位置表示具21の全体としての長さを容易に追従させることができる。なお、駐車位置表示具21には、その長手方向両端部において隣接する駐車位置表示具21と係合する係合部44が形成されているとよい。これにより、各駐車位置表示具21同士を長手方向に任意の数だけ連結することができ、その結果、駐車位置表示具21の個々の位置ずれを防止することができるし、各駐車位置表示具21を個々のピースとして交換・購入することもできるし、利用者が保有する車両Cの長さや駐車スペースの希望する広さに応じた長さ調整をすることもできる。
(3)上記実施形態では、駐車位置表示具21は、駐車スペースや車両Cの一辺に沿って延びるように載置されているが、図4(b)に示すように、車庫床面18のほぼ全体を覆うように載置されるものであってもよい。この場合、駐車位置表示具21は、車両Cよりも一回り大きな板面を有し、その板面の大半は黒色部23とされる。一方、白色部22としては、車両進退方向に延びている一対の第1白色部22aに加えて、車両幅方向に延びている第2白色部22bと、目標タイヤ位置を表示すべく白色部22aに平行な第3白色部22cと、を有するものとすることができる。第2白色部22bは、駐車スペースを挟むように車庫開口部16側と車庫奥側とにそれぞれ配置されており、車両進退方向における目標駐車位置を認識させることができる。また、第1白色部22aと第3白色部22cとの間が、目標タイヤ位置となる。ここで、運転者にとっては、車両Cの駐車位置を車体の位置で合わせることよりタイヤの位置であわせることの方が容易であると考えられる。このため、運転者の運転操作による駐車スペースへの車両Cの駐車を容易なものとすることができる。
(4)駐車位置表示具21の配色について下記に示すように変更してもよい。
・上記実施形態において、白色部22は白一色となっており、黒色部23は黒一色となっているが、白色部22は白一色でなくてもよく、黒色部23は黒一色でなくてもよい。例えば図5(a)に示すように、白色部22及び黒色部23に装飾が付与されている構成とする。この場合、白色部22は、例えば円状の図柄が白色であってその図柄の周囲が赤色であるが、全体としては白色が基調となっている。また、黒色部23は、例えば円状の図柄が黒色であってその図柄の周囲が青色であるが、全体としては黒色が基調となっている。この場合でも、白色部22は、全体として白色を基調とした区画線を表示し、黒色部23は、全体として黒色を基調とした線を表示する。したがって、駐車位置表示具21自体や車庫12内の装飾性を高めることが可能となり、ひいては、建物10の外観上の美観を高めることが可能となる。
・白色部22は、黒色部23に沿って断続的に延びるように設けられていてもよい。例えば、図5(b)に示すように、白色部22が、黒色部23の長手方向に多数並んで配置されている構成とする。この場合、白色部22間の距離を小さく設定することで、個々には断続的であっても、全体としては長手方向に延びる白色ラインとして認識されることとなる。
・駐車区画表示部を白色部22、低コントラスト表示部を黒色部23としたが、それ以外の配色であってもよい。例えば、色相が70以上の色を駐車区画表示部に適用し、色相が30以下の色を低コントラスト表示部に適用することもできる。また、例えば、色相環において向かい合う色の一方を駐車区画表示部に適用し、他方を低コントラスト表示部に適用することもできる。これらの場合でも、駐車区画表示部と低コントラスト表示部との間で色相差(色相差に基づくコントラスト差)が生じるため、駐車区画表示部の色を際立たせることが可能となる。要するに、駐車区画表示部と低コントラスト表示部とのコントラスト差は、色相、明度及び彩度のうち少なくとも1つの差によって実現することができる。
(5)駐車位置表示具21は、車庫床面18に対して移動可能に載置されていてもよい。例えば図6に示すように、車庫12に、駐車位置表示具21用の移動機構(間隔調整機構)として、駐車位置表示具21を移動させる移動装置45と、駐車位置表示具21の車両幅方向への移動を案内する案内レール46とを設ける。移動装置45は、一対の駐車位置表示具21のうち一方における車庫奥側の端部と連結されている連結部47を有し、車庫奥側に配置されている。そして、移動装置45が駆動され、駐車位置表示具21が案内レール46に沿って水平移動されることにより、一対の駐車位置表示具21における幅方向の間隔を調整することができる。したがって、駐車される車両Cの幅に応じて白色ラインを適切な位置に調整することができる。ここで、移動装置45が車両Cに搭載されている駐車アシスト装置34と無線通信可能であって、駐車アシスト装置34から車両Cの大きさ等といった車両情報を受信する構成であると一層好ましい。受信した車両情報に基づいて、駐車スペースの大きさや位置を設定し、駐車位置表示具21を自動的に移動させることができるからである。
なお、駐車位置表示具21は、車庫床面18に対して取り付け固定されていてもよい。例えば、アンカーボルト等の固定手段が駐車位置表示具21を貫通して車庫床面18に打ち込まれている構成や、接着剤や両面テープ等の接合手段により駐車位置表示具21の下面と車庫床面18とが接合されている構成が挙げられる。
(6)駐車位置表示具21に発光装置(発光部)を内蔵することで、駐車位置表示具21、特に駐車区画表示部(白色部22)を発光させるようにしてもよい。発光装置としてはLEDを含むことが好ましく、また白色部22を発光させることが好ましい。そして、常時点灯又は点滅させるか、車庫12内の明るさが所定以下である場合に点灯又は点滅させる。このように発光装置を内蔵することにより、駐車区画表示部(白色部22)をそれ以外の本体表面(黒色部23)に比べて高輝度に表示させることができ、これらの輝度差によって、夜間であっても、車両C側に目標駐車位置を好適に認識させることができるようになる。
また、車庫12に、車両Cのテールランプ等の光を検出する車両検出センサを設け、発光装置が車両検出センサの検出信号に基づいて発光するようにすれば、車両Cを車庫12に駐車させる状況が発生した場合にのみ白色部22を発光させることができ、電力消費を抑えることができる。
(7)駐車位置表示具21は、建物10とは独立して構築された駐車場の地面に載置されていてもよい。駐車位置表示具21は、持ち運び可能であって載置箇所を移動させることが容易なものであるため、例えば一時的に駐車場として利用される敷地(仮駐車場)に用いるのに適している。しかも、駐車位置表示具21は、高耐久性能や防汚性能を有しているため、屋外駐車場に載置されても、その屋外の環境に耐えつつ、駐車スペースの区画表示を好適に継続することができる。
(8)上記実施形態では、駐車位置表示具21が合成樹脂材料により形成した例を示したが、合成樹脂材料としてはゴム材料やポリ塩化ビニル、硬質プラスチックなどが挙げられる。また、合成樹脂材料以外の石材、タイル、レンガ、ガラス材料、金属等により形成されていてもよい。ここで、駐車位置表示具21が金属の中でも特に形状記憶合金により形成されている場合、車両Cから排出される熱や外気温により駐車位置表示具21が記憶形状に戻る構成とすれば、仮に駐車位置表示具21が車両Cのタイヤに踏まれることなどにより変形しても、車両Cが車庫12に駐車される場合には、駐車位置表示具21が元の形状に戻る。したがって、車両C側に駐車スペースの大きさや位置を正しく認識させることができる。
(9)車庫12に、駐車位置表示具21の表面を洗浄する洗浄装置が設置されていてもよい。例えば、洗浄装置を、駐車位置表示具21に対して水を放出する構成とする。駐車位置表示具21はその表面に親水基が付与されているため、洗浄装置により放水が行われることで駐車位置表示具21の表面の汚れを除去することができる。また、洗浄装置を、駐車位置表示具21に向かって発光する構成とする。駐車位置表示具21はその表面に光触媒が付与されているため、洗浄装置により発光が行われることで駐車位置表示具21の表面の汚れを除去することができる。
本実施形態における建物の一階部分の一部を示す平面図。 駐車位置表示具を示し、(a)は一部平面図、(b)は幅方向の縦断面図。 駐車位置表示具の別例を示す縦断面図。 駐車位置表示具の別例を示す平面図。 駐車位置表示具の別例を示す一部平面図。 間隔調整機構を示す平面図。
符号の説明
10…建物、12…車庫、18…車庫床面、21…駐車位置表示具、22…白色部(駐車区画表示部)、23…黒色部(本体、低コントラスト表示部)、27…ジェルマット(移動抑制部)、45…移動装置(間隔調整機構)、46…レール、C…車両。

Claims (8)

  1. 地面に載置される本体と、
    車両の駐車位置を指示すべく前記本体の表面側のうち幅方向中間部に形成された駐車区画表示部と、
    前記本体の表面側のうち前記駐車区画表示部を挟んだ両側に形成され、前記駐車区画表示部よりも識別レベルの低い低識別表示部と、
    を備えたことを特徴とする駐車位置表示具。
  2. 前記低識別表示部は、前記駐車区画表示部よりもコントラストの低い低コントラスト表示部である請求項1に記載の駐車位置表示具。
  3. 前記本体は長尺板状に形成されており、
    前記本体の短手方向中間部に前記駐車区画表示部が、短手方向両側に前記低コントラスト表示部が、それぞれ配置され、かつ前記本体の長手方向に前記駐車区画表示部及び前記低コントラスト表示部が延びている請求項2に記載の駐車位置表示具。
  4. 前記駐車区画表示部はその表面が白色からなるか又は白色を基調としてなるとともに、前記低コントラスト表示部はその表面が黒色からなるか又は黒色を基調としてなる請求項2又は3に記載の駐車位置表示具。
  5. 前記駐車区画表示部は、前記低コントラスト表示部よりも上方へ凸となる形状に形成されている請求項2乃至4のいずれか1項に記載の駐車位置表示具。
  6. 前記本体の裏面には、当該本体の地面設置箇所からの移動を抑制する移動抑制部が備えられている請求項1乃至5のいずれか1項に記載の駐車位置表示具。
  7. 駐車スペースとして土間スペースが形成されてなる車庫であって、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の駐車位置表示具が備えられていることを特徴とする車庫。
  8. 前記土間スペースには当該土間スペースにおいて車両を駐車させる目標駐車位置を車両の幅方向両側において示すべく、一対の前記駐車位置表示具が車両の長さ方向に延びるように略平行に設置されており、
    更に前記両駐車位置表示具を車両の幅方向に間隔調整する間隔調整機構が備えられている請求項7に記載の車庫。
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