JP7331533B2 - 駐車用マット - Google Patents
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Description
以下、本発明の第1実施形態について図1~6に基づいて説明する。
まず、図1を用いて、車両に搭載される駐車制御装置100の構成について説明する。駐車制御装置100は、一又は複数のコンピュータ及び当該コンピュータにインストールされたソフトウェアを有する。具体的には、駐車制御装置100は、自車両が自律的に動作して、設定された目標駐車位置に駐車するための制御プログラムを格納したROMと、このROMに格納されたプログラムを実行するCPUと、アクセス可能な記憶装置として機能するRAMとを有する。図1に示すように、駐車制御装置100は、目標駐車枠設定部1、駐車開始位置設定部2、現在位置推定部3、目標駐車枠検知部4、駐車経路生成部5、駐車経路追従制御部6、操舵角制御部7、目標速度生成部8及び速度制御部9を有している。
駐車用マット10は、楕円形状のマット本体11を有している。駐車用マット10のマット本体11は、駐車制御装置100を用いた自動駐車機能による車両の駐車が予定される場所に敷設される。具体的には、駐車用マット10のマット本体11は、自宅の駐車スペースなど、車両の駐車が予定されており、かつ、地面に駐車区画線が描かれていない場所に配置される。
なお、マット本体11は、織布、編布、不織布、合成樹脂材料又はこれらを組み合わせた複合材料によって形成された、可撓性を有するシート状部材である。また、マット本体11を形成する織布及び編布は、天然繊維材料を用いたものでもよいし、合成樹脂繊維材料を用いたものでもよい。
また、駐車用マット10には、駐車制御装置100の通信装置と情報の授受が可能な通信装置を設けてもよい。本例の通信装置は、近距離無線通信機能を備える。
まず、図3のステップS1に示すように、車両Vに搭載された駐車制御装置100は、車両Vの自動駐車モードがONであるか否かについて判定する。車両Vの自動駐車モードがOFFである場合、制御は終了する。
なお、駐車制御装置100の目標駐車枠検知部4をマット検出センサとして使用してもよく、また、目標駐車枠検知部4とは異なる検出部としてマット検出センサを車両Vに設けてもよい。
また、駐車用マット10が通信装置を備える場合、駐車用マット10が配置された自宅の駐車スペースと車両Vとの距離が所定の距離以内であるか否かは、駐車用マット10の通信装置と駐車制御装置100の通信装置との通信(ペアリング)が確立したことにより判断してもよい。
まず、図6のステップS21に示すように、駐車制御装置100は、駐車区画線の確信度が所定値以下か否かを判定する。ここで、「駐車区画線の確信度」とは、駐車区画線の検出の相対的な正確さを示す指標値である。すなわち、本実施形態では、「駐車区画線の確信度」は、駐車用マット10の外縁部12を検出しない場合の駐車制御装置100による駐車区画線の検出の正確さを示している。具体的には、図4に示すように、駐車スペースの周辺に白線と紛らわしい物体Xが複数存在している場合、駐車制御装置100が駐車区画線である白線13a,13b,13cを検出せずに、物体Xを駐車区画線として誤検出してしまう可能性が高くなる。このような場合、駐車区画線の確信度は低くなり、所定値以下となる。なお、「駐車区画線の確信度が所定値以下」となる場合とは、駐車制御装置100が駐車用マット10の外縁部12を検出せずに白線13a,13b,13cを駐車区画線として正確に検出することが困難となるような場合である。
(1)駐車区画線として検出された互いに平行な1対の白線13a,13bの距離と予め設定された間隔W1との距離の差が所定値未満であり、その距離の差が小さいほど、相対的に高い値の確信度を算出する。
(2)駐車区画線として検出された互いに平行な1対の白線13a,13bの長さと予め設定された全長L0との距離の差が所定値未満であり、その距離の差が小さいほど、相対的に高い値の確信度を算出する。
(3)駐車区画線として検出され、その延長線が交差する白線13a又は13bと、白線13cとの交点の角度と90度との差が所定値未満であり、その差が小さいほど、相対的に高い値の確信度を算出する。
なお、上記(1)、(2)及び(3)のうちの何れか2つ以上を組み合わせて、「駐車区画線の確信度」を算出してもよい。さらに、上記(1)、(2)及び(3)の確信度を組み合わせる場合には、算出された各確信度にそれぞれ重みづけを付して加算してもよい。
さらに、車両のサイズに応じた駐車用マット10を使用することで、自宅など、駐車場所が限られている環境であっても、狭い駐車スペースを有効に利用して、車両を自動駐車させることができる。
また、駐車用マット10は自由に移動させたり持ち運んだりすることができるため、自宅の駐車スペースに配置するだけでなく、ユーザーが外出先まで運搬し、所望の場所に駐車用マット10を配置して、車両を自動駐車させることができる。よって、駐車用マット10を配置するだけで、更地を自動駐車が可能な駐車場として利用することができる。また、駐車用マット10は折り畳んだり巻き取ったりすることができるため、収納が容易である。また、駐車用マット10が汚れたり破損したりした場合にも、容易に交換することができる。
図7に示す駐車用マット20のマット本体21の外縁部22には、不規則な波形状の端縁22aが形成される。ここで、端縁22aのうち、波形状の山及び谷に当たる箇所22aaは、主に曲線状に形成される。また、端縁22aのうち、波形状の山と谷との間の傾斜部分22abは、主に、白線13a,13b,13cのいずれに対しても角度を持った方向に延びる直線状に形成される。なお、外縁部22は、白線13a,13b,13cの外側に設けられ、端縁22aを含む帯状の領域に含まれる部分である。
なお、端縁22aは、全て曲線で構成された波形状であってもよい。
図8に示す駐車用マット30のマット本体31の外縁部32には、鋸歯形状の端縁32aが形成される。端縁32aの鋸歯形状は、角度を持った方向に延びる複数の直線により構成される。なお、外縁部32は、白線13a,13b,13cの外側に設けられ、端縁32aを含む帯状の領域に含まれる部分である。
なお、端縁32aは、一部が鋸歯形状に形成され、他の部分が曲線状に形成されていてもよい。
図9に示す駐車用マット40のマット本体41は織布又は不織布であり、マット本体41の外縁部42はメッシュ状に形成されている。従って、外縁部42は、光の透過性を有する態様で形成されるという外観的特徴を有する。また、マット本体41の外縁部42のメッシュは、端縁42a側へ向かうにつれて目が粗くなっているため、光の透過性が高くなる。また、外縁部42以外の部分、すなわち、白線13a,13b,13c及びこれらの内側を含むマット本体41の中央部分はメッシュ状ではなく、不透過となっている。なお、外縁部42は、白線13a,13b,13cの外側に設けられ、端縁42aを含む帯状の領域に含まれる部分である。
または、塗料又は樹脂材料でドットの模様をマット本体41に印刷する場合に、外縁部42のドットの密度を端縁42aに近づくにつれて低い密度となるようにしてもよい。これにより、光透過性が低い塗料又は樹脂材料が低い密度で塗布された外縁部42は、その内側よりも高い光の透過性を有するという外観的特徴を有する。
また、図10の左側に示す駐車用マット50のマット本体51は、全体として白線13a,13b,13cに沿って屈曲した形状をなすとともに、分割された3つの領域としての第1本体部51a,第2本体部51b及び第3本体部51cを有する。第1本体部51a及び第2本体部51bは、各々、四隅のうちの1つに切欠部51aa,51baが形成された長方形状をなしている。また、第3本体部51cは、切欠部のない長方形状をなしている。第1本体部51aと第2本体部51bとは、切欠部51aaと切欠部51baとが互いに対向するように平行に配置される。また、第3本体部51cは、第1本体部51aの切欠部51aaと第2本体部51bの切欠部51baとの間に嵌合するように配置される。なお、第1本体部51a,第2本体部51b及び第3本体部51cは、組み合わされて1つのマット本体51として使用されるが、不使用時には、各々分割することが可能である。
なお、本実施形態において「色彩」とは、黒、白、グレー(無彩色)以外の有彩色を意味し、例えば、赤、青、緑、黄色等の色をいう。
なお、本実施形態では、マット本体51の白線13a,13b,13c以外の部分に全体的に色彩が施されているが、これに限定されず、外縁部52のみに色彩が付され、外縁部52の内側の領域は黒色又は灰色であってもよい。
また、図11に示す駐車用マット60のマット本体61は、駐車用マット10の楕円形状のマット本体11を短手方向に2分割した分割体の一方を示す形状を有している。すなわち、駐車用マット60のマット本体61の外縁部62は、楕円形状の右半分に沿って形成された曲線状の端縁62aを有している。また、マット本体61の内側の中央付近には、駐車区画線として、3本の白線63a,63b,63cが印刷されている。白線63a,63b,63cは、白線13a,13b,13cと同様に配置されているが、白線63a,63bの長さは白線13a,13bの長さの1/2である。なお、外縁部62は、白線63a,63b,63cの外側に設けられ、端縁62aを含む帯状の領域に含まれる部分である。
なお、駐車用マット60の駐車区画線は、白線63a,63bのみから構成されてもよい。
12,22,32,42,52,62…外縁部
12a,22a,32a,42a,52a,62a…端縁
13a,13b,13c,63a,63b,63c…白線(駐車区画線)
100…駐車制御装置
P…目標駐車位置
Claims (12)
- 駐車制御装置を用いた自動駐車機能による車両の駐車が予定される場所に配置されるマット本体を備え、
前記マット本体には、
前記車両の目標駐車位置を示す直線状の駐車区画線と、
前記駐車区画線の外側に設けられるとともに、前記マット本体の端縁を含む外縁部とが設けられ、
前記外縁部は、前記駐車制御装置が前記駐車区画線と区別して識別可能な外観的特徴を有する、駐車用マット。 - 前記外縁部は、前記端縁の少なくとも一部が曲線状に形成されるという前記外観的特徴を有する、請求項1に記載の駐車用マット。
- 前記外縁部は、前記端縁の少なくとも一部が、前記駐車区画線に対して角度を持った方向に延びる直線状に形成されるという前記外観的特徴を有する、請求項1又は2に記載の駐車用マット。
- 前記外縁部は、前記端縁の少なくとも一部が、前記駐車区画線に対して角度を持った方向に延びる複数の直線からなる鋸歯形状に形成されるという前記外観的特徴を有する、請求項1又は2に記載の駐車用マット。
- 前記外縁部は、透過性を有する態様で形成されるという前記外観的特徴を有する、請求項1~4のいずれか一項に記載の駐車用マット。
- 前記外縁部は、端縁側へ向かうにつれて透過性が高くなるという前記外観的特徴を有する、請求項5に記載の駐車用マット。
- 前記外縁部は、メッシュ状に形成されるという前記外観的特徴を有する、請求項5又は6に記載の駐車用マット。
- 前記外縁部は、前記駐車区画線と識別可能な色彩が施されているという前記外観的特徴を有する、請求項1~7のいずれか一項に記載の駐車用マット。
- 前記外縁部は、少なくとも2つの領域に分割され、前記少なくとも2つの領域には、各々、異なる色彩が施されるという前記外観的特徴を有する、請求項8に記載の駐車用マット。
- 前記外縁部は、前記少なくとも2つの領域の各々に施された前記少なくとも2つの異なる色彩が、各々、互いに同一の明度を有するという前記外観的特徴を有する、請求項9に記載の駐車用マット。
- 前記駐車区画線は、一定の幅を有する帯形状の白線である請求項1~10のいずれか一項に記載の駐車用マット。
- 前記マット本体には、互いに平行である少なくとも1対の前記駐車区画線が設けられ、
前記1対の駐車区画線の間隔は、前記車両の車幅よりも広く、
前記マット本体の車両進退方向の長さは、前記車両の全長よりも短い、請求項1~11のいずれか一項に記載の駐車用マット。
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---|---|---|---|---|
JP2000064652A (ja) | 1998-08-19 | 2000-02-29 | Michio Imagawa | 車止め付き駐車マット |
JP2009243195A (ja) | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Toyota Motor Corp | 駐車位置表示具及び車庫 |
JP2011173585A (ja) | 2010-01-27 | 2011-09-08 | Denso It Laboratory Inc | 駐車支援システム |
JP2018039293A (ja) | 2016-09-05 | 2018-03-15 | 日産自動車株式会社 | 駐車支援方法及び駐車支援装置 |
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