JP2022150784A - 車両制御装置、車両制御用コンピュータプログラム及び車両制御方法 - Google Patents

車両制御装置、車両制御用コンピュータプログラム及び車両制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】所定の地形が識別された場合でも、自動制御による車両の運転の安全を保つことができる車両制御装置を提供する。【解決手段】車両制御装置は、地図情報に基づいて、所定の地形を車線合流地形として識別する地形識別部と、ナビルートの所定の運転区間内に地形識別部によって車線合流地形が識別された場合、区画線消滅位置と、区画線消滅位置から車両の進行方向に向かって第1距離と第2距離との和が第1基準距離の位置との間を、自動制御によって車両の車線間の移動を禁止する移動禁止区間として設定する移動禁止区間設定部と、車両の現在位置と、ナビルートと、地図情報とに基づいて、ナビルートの運転区間において車両が走行する走行車線を表す走行車線計画を生成する走行車線計画部であって、移動禁止区間において車両が車線間を移動しないように走行車線を選択する走行車線計画部と、を有する。【選択図】図2

Description

本開示は、車両制御装置、車両制御用コンピュータプログラム及び車両制御方法に関する。
車両に搭載される自動制御システムは、車両の現在位置と、車両の目的位置と、ナビゲーション用地図とに基づいて、車両のナビルートを生成する。自動制御システムは、地図情報を用いて車両の現在位置を推定し、車両をナビルートに沿って走行するように制御する。
自動制御システムは、ナビルート又は周辺の状況に応じて、車両を制御して車線間を移動する。自動制御システムは、車線間を移動する場合、車両と他の車両との間に所定の距離以上の間隔が維持されるように、車両を運転する。
例えば、道路に存在する車線毎に車線変更の制限の理由が異なる複数の制限レベルを車線に対応付けておき、車両のナビルートにおける車線変更の制限レベルを参照し、車両の車線変更を制御する車線変更支援装置が提案されている(特許文献1参照)。この車線変更支援装置は、他の道路と合流する地形において車線変更を推奨しないように車両の車線変更を制御する。
特開2018-197758号公報
道路の車線は、数が減少したり、また増えたりすることがある。例えば、車両が走行している走行車線の片側に隣接していた複数の車線の数が減少することがある。また、走行道路から複数の車線を有する分岐道路が分岐する場合、走行車線に対して分岐道路側に隣接する隣接車線の数が増加することがある。
走行車線と隣接する隣接車線の数が減少するか又は増加するような地形において、自動制御システムが車両を隣接車線へ移動させた場合、他の車両と自車両との間に所定の距離以上の間隔を維持できなくなって、車両の安全を保てなくなるおそれがある。
そこで、本開示は、自動制御によって車線間の移動を行うと他の車両と車両との間に所定の距離以上の間隔を維持できなくなるおそれのある地形が識別された場合でも、自動制御による車両の運転の安全を保つことができる車両制御装置を提供することを目的とする。
一の実施形態によれば、車両制御装置が提供される。この車両制御装置は、地図情報に基づいて、共通車線区画線と第1車線区画線とにより区画される第1車線と、共通車線区画線と第2車線区画線とにより区画される第2車線と、第2車線区画線により第2車線との間が区画される第3車線と、共通車線区画線が消滅する区画線消滅位置から第1車線と第2車線とが合わさって車両の進行方向に向かって伸びており、第1車線区画線と第2車線区画線とにより区画される第4車線と、を有し、共通車線区画線を区画線消滅位置から仮想的に車両の進行方向に延長した延長区画線と第1車線区画線との間の第1距離及び延長区画線と第2車線との間の第2距離が車両の進行方向に向かって減少している地形を車線合流地形として識別する地形識別部と、ナビルートの所定の運転区間内に地形識別部によって車線合流地形が識別された場合、区画線消滅位置と、区画線消滅位置から車両の進行方向に向かって第1距離と第2距離との和が第1基準距離の位置との間を、自動制御によって車両の車線間の移動を禁止する移動禁止区間として設定する移動禁止区間設定部と、車両の現在位置と、ナビルートと、地図情報とに基づいて、ナビルートの運転区間において車両が走行する走行車線を表す走行車線計画を生成する走行車線計画部であって、移動禁止区間において車両が車線間を移動しないように走行車線を選択する走行車線計画部と、を有することを特徴とする。
また、この車両制御装置において、周辺環境情報に基づいて、車両の車線間の移動を計画する車線変更計画部と、車線変更計画部によって、移動禁止区間における車両の車線間の移動が計画された場合、区画線消滅位置と、区画線消滅位置から車両の進行方向に向かって第1距離と第2距離との和が第1基準距離以下である第2基準距離の位置との間を、ドライバに対して車両の運転を自動制御から手動制御へ移行するように要求する制御移行要求区間として設定する制御移行区間設定部と、を有することが好ましい。
また、この車両制御装置において、車線変更計画部によって、移動禁止区間における車両の車線間の移動が計画された場合、区画線消滅位置と区画線消滅位置から第3距離だけ手前の位置との間を、ドライバに対して手動制御で車線間の移動を要求する手動車線変更予定区間として設定する手動車線変更予定区間設定部を有することが好ましい。
更に、この車両制御装置において、地形識別部は、識別された車線合流地形の長さを、移動禁止区間設定部へ通知し、移動禁止区間設定部は、識別された車線合流地形の長さが、第1基準距離よりも長い距離閾値以上である場合、移動禁止区間を設定しないことが好ましい。
他の実施形態によれば、車両制御装置が提供される。この車両制御装置は、地図情報に基づいて、共通車線区画線により区画される第1車線及び第2車線を有し、共通車線区画線の分岐開始位置から、第1車線と接続する第3車線と、第3車線と隣接する第4車線とを有する分岐道路が伸びており、第4車線と第2車線とは分岐開始位置を超えて車両の進行方向に伸びる共通車線区画線により区画されている地形を車線分岐地形として識別する地形識別部と、ナビルートの所定の運転区間内に地形識別部によって車線分岐地形が識別された場合、分岐開始位置と、分岐開始位置から車両の進行方向に向かって第1距離の位置との間を、自動制御によって車両の車線間の移動を禁止する移動禁止区間として設定する移動禁止区間設定部と、車両の現在位置と、ナビルートと、地図情報とに基づいて、ナビルートの所定の運転区間において車両が走行する走行車線を表す走行車線計画を生成する走行車線計画部であって、移動禁止区間において車両が車線間の移動を行わないように走行車線を選択する走行車線計画部と、を有することを特徴とする。
また、この車両制御装置において、周辺環境情報に基づいて、車両の車線間の移動を計画する車線変更計画部と、車線変更計画部によって、移動禁止区間における車両の車線間の移動が計画された場合、分岐開始位置と、分岐開始位置から車両の進行方向に向かって第1距離以上である第2距離の位置との間を、ドライバに対して車両の運転を自動制御から手動制御へ移行するように要求する制御移行要求区間として設定する制御移行区間設定部と、を有することが好ましい。
また、この車両制御装置において、車線変更計画部によって、移動禁止区間における車両の車線間の移動が計画された場合、分岐開始位置と、分岐開始位置から第3距離だけ手前の位置との間を、ドライバに対して手動制御で車線間の移動を要求する手動車線変更予定区間として設定する手動車線変更予定区間設定部を有することが好ましい。
更に、この車両制御装置において、地形識別部は、識別された車線分岐地形の長さを、移動禁止区間設定部へ通知し、移動禁止区間設定部は、識別された車線分岐地形の長さが、第1距離よりも長い距離閾値以上である場合、移動禁止区間を設定しないことが好ましい。
また他の実施形態によれば、車両制御装置が提供される。この車両制御装置は、地図情報に基づいて、第1車線と、第1車線と隣接する第2車線と、第2車線と隣接する第3車線とを有し、第2車線の幅が減少し始める第1位置と、第2車線が消滅し且つ第1車線と第3車線とが隣接し始める第2位置との間を車線合流地形として識別する地形識別部と、ナビルートの所定の運転区間内に地形識別部によって車線合流地形が識別された場合、第1位置と、第2位置から第1距離だけ手前の位置との間を、自動制御によって車両の車線間の移動を禁止する移動禁止区間として設定する移動禁止区間設定部と、車両の現在位置と、ナビルートと、地図情報とに基づいて、ナビルートの所定の運転区間において車両が走行する走行車線を表す走行車線計画を生成する走行車線計画部であって、移動禁止区間において車両が車線間の移動を行わないように走行車線を選択する走行車線計画部と、を有することを特徴とする。
また、この車両制御装置において、周辺環境情報に基づいて、車両の車線間の移動を計画する車線変更計画部と、車線変更計画部によって、移動禁止区間における車両の車線間の移動が計画された場合、第1位置と、第2位置から第1距離以下である第2距離だけ手前の位置との間を、ドライバに対して車両の運転を自動制御から手動制御へ移行するように要求する制御移行要求区間として設定する制御移行区間設定部と、を有することが好ましい。
また、この車両制御装置において、車線変更計画部によって、移動禁止区間における車両の車線間の移動が計画された場合、第1位置と、第1位置から第3距離だけ手前の位置との間を、ドライバに対して手動制御で車線間の移動を要求する手動車線変更予定区間として設定する手動車線変更予定区間設定部を有することが好ましい。
更に、この車両制御装置において、地形識別部は、識別された車線合流地形の長さを、移動禁止区間設定部へ通知し、移動禁止区間設定部は、識別された車線合流地形の長さが、第1距離よりも長い距離閾値以上である場合、移動禁止区間を設定しないことが好ましい。
更に他の実施形態によれば、車両制御用コンピュータプログラムが提供される。この車両制御用コンピュータプログラムは、地図情報に基づいて、共通車線区画線と第1車線区画線とにより区画される第1車線と、共通車線区画線と第2車線区画線とにより区画される第2車線と、第2車線区画線により第2車線との間が区画される第3車線と、共通車線区画線が消滅する区画線消滅位置から第1車線と第2車線とが合わさって車両の進行方向に向かって伸びており、第1車線区画線と第2車線区画線とにより区画される第4車線と、を有し、共通車線区画線を区画線消滅位置から仮想的に車両の進行方向に延長した延長区画線と第1車線区画線との間の第1距離及び延長区画線と第2車線との間の第2距離が車両の進行方向に向かって減少している地形を車線合流地形として識別し、ナビルートの所定の運転区間内に車線合流地形が識別された場合、区画線消滅位置と、区画線消滅位置から車両の進行方向に向かって第1距離と第2距離との和が第1基準距離の位置との間を、自動制御によって車両の車線間の移動を禁止する移動禁止区間として設定し、車両の現在位置と、ナビルートと、地図情報とに基づいて、ナビルートの運転区間において車両が走行する走行車線を表す走行車線計画を生成する走行車線計画部であって、移動禁止区間において車両が車線間を移動しないように走行車線を選択する、ことをプロセッサに実行させることを特徴とする。
更に他の実施形態によれば、車両制御用コンピュータプログラムが提供される。この車両制御用コンピュータプログラムは、地図情報に基づいて、共通車線区画線により区画される第1車線及び第2車線を有し、共通車線区画線の分岐開始位置から、第1車線と接続する第3車線と、第3車線と隣接する第4車線とを有する分岐道路が伸びており、第4車線と第2車線とは分岐開始位置を超えて車両の進行方向に伸びる共通車線区画線により区画されている地形を車線分岐地形として識別し、ナビルートの所定の運転区間内に車線分岐地形が識別された場合、分岐開始位置と、分岐開始位置から車両の進行方向に向かって第1距離の位置との間を、自動制御によって車両の車線間の移動を禁止する移動禁止区間として設定し、車両の現在位置と、ナビルートと、地図情報とに基づいて、ナビルートの所定の運転区間において車両が走行する走行車線を表す走行車線計画を生成する走行車線計画部であって、移動禁止区間において車両が車線間の移動を行わないように走行車線を選択する、ことをプロセッサに実行させることを特徴とする。
更に他の実施形態によれば、車両制御用コンピュータプログラムが提供される。この車両制御用コンピュータプログラムは、地図情報に基づいて、第1車線と、第1車線と隣接する第2車線と、第2車線と隣接する第3車線とを有し、第2車線の幅が減少し始める第1位置と、第2車線が消滅し且つ第1車線と第3車線とが隣接し始める第2位置との間を車線合流地形として識別し、ナビルートの所定の運転区間内に車線合流地形が識別された場合、第1位置と、第2位置から第1距離だけ手前の位置との間を、自動制御によって車両の車線間の移動を禁止する移動禁止区間として設定し、車両の現在位置と、ナビルートと、地図情報とに基づいて、ナビルートの所定の運転区間において車両が走行する走行車線を表す走行車線計画を生成する走行車線計画部であって、移動禁止区間において車両が車線間の移動を行わないように走行車線を選択する、ことをプロセッサに実行させることを特徴とする。
更に他の実施形態によれば、車両制御方法が提供される。この車両制御方法は、地図情報に基づいて、共通車線区画線と第1車線区画線とにより区画される第1車線と、共通車線区画線と第2車線区画線とにより区画される第2車線と、第2車線区画線により第2車線との間が区画される第3車線と、共通車線区画線が消滅する区画線消滅位置から第1車線と第2車線とが合わさって車両の進行方向に向かって伸びており、第1車線区画線と第2車線区画線とにより区画される第4車線と、を有し、共通車線区画線を区画線消滅位置から仮想的に車両の進行方向に延長した延長区画線と第1車線区画線との間の第1距離及び延長区画線と第2車線との間の第2距離が車両の進行方向に向かって減少している地形を車線合流地形として識別し、ナビルートの所定の運転区間内に車線合流地形が識別された場合、区画線消滅位置と、区画線消滅位置から車両の進行方向に向かって第1距離と第2距離との和が第1基準距離の位置との間を、自動制御によって車両の車線間の移動を禁止する移動禁止区間として設定し、車両の現在位置と、ナビルートと、地図情報とに基づいて、ナビルートの運転区間において車両が走行する走行車線を表す走行車線計画を生成する走行車線計画部であって、移動禁止区間において車両が車線間を移動しないように走行車線を選択する、ことを車両制御装置が実行することを特徴とする。
更に他の実施形態によれば、車両制御方法が提供される。この車両制御方法は、地図情報に基づいて、共通車線区画線により区画される第1車線及び第2車線を有し、共通車線区画線の分岐開始位置から、第1車線と接続する第3車線と、第3車線と隣接する第4車線とを有する分岐道路が伸びており、第4車線と第2車線とは分岐開始位置を超えて車両の進行方向に伸びる共通車線区画線により区画されている地形を車線分岐地形として識別し、ナビルートの所定の運転区間内に車線分岐地形が識別された場合、分岐開始位置と、分岐開始位置から車両の進行方向に向かって第1距離の位置との間を、自動制御によって車両の車線間の移動を禁止する移動禁止区間として設定し、車両の現在位置と、ナビルートと、地図情報とに基づいて、ナビルートの所定の運転区間において車両が走行する走行車線を表す走行車線計画を生成する走行車線計画部であって、移動禁止区間において車両が車線間の移動を行わないように走行車線を選択する、ことを車両制御装置が実行することを特徴とする。
更に他の実施形態によれば、車両制御方法が提供される。この車両制御方法は、地図情報に基づいて、第1車線と、第1車線と隣接する第2車線と、第2車線と隣接する第3車線とを有し、第2車線の幅が減少し始める第1位置と、第2車線が消滅し且つ第1車線と第3車線とが隣接し始める第2位置との間を車線合流地形として識別し、ナビルートの所定の運転区間内に車線合流地形が識別された場合、第1位置と、第2位置から第1距離だけ手前の位置との間を、自動制御によって車両の車線間の移動を禁止する移動禁止区間として設定し、車両の現在位置と、ナビルートと、地図情報とに基づいて、ナビルートの所定の運転区間において車両が走行する走行車線を表す走行車線計画を生成する走行車線計画部であって、移動禁止区間において車両が車線間の移動を行わないように走行車線を選択する、ことを車両制御装置が実行することを特徴とする。
本開示に係る車両制御装置は、自動制御によって車線間の移動を行うと他の車両と車両との間に所定の距離以上の間隔を維持できなくなるおそれのある地形が識別された場合には、自動制御によって車両が走行車線から移動することを禁止するので、自動制御による車両の運転の安全を保つことができる。
第1実施形態の車両制御システムの動作の概要を説明する図である。 第1実施形態の車両制御システムが実装される車両の概略構成図である。 第1実施形態の車両制御システムの車両制御処理に関する動作フローチャートの一例である。 移動禁止区間における車線変更が生成された場合の車両制御処理に関する動作フローチャートの一例である。 第1実施形態の車両制御システムの車両制御処理の一例を説明する図である。 第2実施形態の車両制御システムの動作の概要を説明する図である。 第2実施形態の車両制御システムの車両制御処理の一例を説明する図である。 第3実施形態の車両制御システムの動作の概要を説明する図である。 第3実施形態の車両制御システムの車両制御処理の一例を説明する図である。
図1は、第1実施形態の車両制御システム1の動作の概要を説明する図である。以下、図1を参照しながら、本明細書に開示する車両制御システム1の車両制御処理に関する動作の概要を説明する。
車両10は、車線51、52、53を有する道路50の車線53上を走行している。車線51は、車線区画線A1と車線区画線A2とにより区画され、車線52は、車線区画線A2と車線区画線A3とにより区画され、車線53は、車線区画線A3と車線区画線A4とにより区画されている。車両制御システム1によって生成されたナビルートRは、車両10が道路50を直進することを表している。
車両制御システム1は、地図情報に基づいて、ナビルートRの直近の運転区間内に、所定の車線合流地形G1を識別する。車線合流地形G1では、共通車線区画線である車線区画線A2により区画される車線51と車線52とが、車線区画線A2が消滅する区画線消滅位置55から合わさって車線54となって車両10の進行方向に向かって伸びている。車線合流地形G1では、車線区画線A2を区画線消滅位置55から仮想的に車両10の進行方向に延長した延長区画線A5と車線区画線A1との間の距離L1及び延長区画線A5と車線区画線A3との間の距離L2が車両10の進行方向に向かって減少している。
車線合流地形G1では、車線51及び車線52は、区画線消滅位置55から先において同じように幅が減少しているので、車線54は、車線51及び車線52のうちの何れか一方が主体となって伸びているようには見えない。そのため、車線51又は車線52を走行して来た他の車両のドライバは、それまで走行して来た車線51及び車線52をそのまま直進しているような感覚で、車線54を走行すると考えられる。
車線合流地形G1において、車線51又は車線52を走行して来た他の車両のドライバは、車線53から車線54へ移動してくる車両10に対して、十分な注意を払わないおそれがある。特に、車線51を走行して来た他の車両のドライバは、このようなおそれが強いと考えられる。そのため、車線合流地形G1では、車両10は、自動制御により他の車両との間に安全な距離を維持しつつ車線53から車線54への移動を試みた場合、他の車両との間に安全な距離を保てなくおそれがある。
そこで、車両制御システム1は、区画線消滅位置55と、区画線消滅位置55から車両10の進行方向に向かって距離L1と距離L2との和が第1基準距離L3の位置R12との間を、自動制御によって車両10の車線間の移動を禁止する移動禁止区間R1として設定する。
車両制御システム1は、車両10の現在位置P1と、ナビルートRと、地図情報とに基づいて、ナビルートRの直近の運転区間において、車両10が走行する走行車線を表す走行車線計画を生成する。ここで、車両制御システム1は、車線合流地形G1の移動禁止区間R1において車両10が車線間を移動しないように走行車線を選択する。
これにより、車両制御システム1は、自動制御によって車線間の移動を行うと他の車両と車両10との間に所定の距離以上の間隔を維持できなくなるおそれのある車線合流地形G1が識別された場合には、自動制御によって車両10が走行車線から移動することを禁止するので、自動制御による車両10の運転の安全を保つことができる。
図2は、車両制御システム1が実装される車両10の概略構成図である。車両10は、カメラ2と、測位情報受信機3と、ナビゲーション装置4と、ユーザインターフェース(UI)5と、地図情報記憶装置11と、位置推定装置12と、物体検出装置13と、走行車線計画装置14と、運転計画装置15と、車両制御装置16等とを有する。更に、車両10は、LiDARセンサといった、車両10の周囲の物体までの距離を測定するための測距センサ(図示せず)を有してもよい。
カメラ2と、測位情報受信機3と、ナビゲーション装置4と、UI5と、地図情報記憶装置11と、位置推定装置12と、物体検出装置13と、走行車線計画装置14と、運転計画装置15と、車両制御装置16とは、コントローラエリアネットワークといった規格に準拠した車内ネットワーク17を介して通信可能に接続される。
カメラ2は、車両10に設けられる撮像部の一例である。カメラ2は、車両10の前方を向くように、車両10に取り付けられる。カメラ2は、例えば所定の周期で、車両10の前方の所定の領域の環境が表されたカメラ画像を撮影する。カメラ画像には、車両10の前方の所定の領域内に含まれる道路と、その路面上の車線区画線等の道路特徴物が表わされ得る。カメラ2は、CCDあるいはC-MOS等、可視光に感度を有する光電変換素子のアレイで構成された2次元検出器と、その2次元検出器上に撮影対象となる領域の像を結像する撮像光学系を有する。
カメラ2は、カメラ画像を撮影する度に、カメラ画像及びカメラ画像が撮影されたカメラ画像撮影時刻を、車内ネットワーク17を介して、位置推定装置12及び物体検出装置13等へ出力する。カメラ画像は、位置推定装置12において、車両10の位置を推定する処理に使用される。また、カメラ画像は、物体検出装置13において、車両10の周囲の他の物体を検出する処理に使用される。
測位情報受信機3は、車両10の現在位置を表す測位情報を出力する。例えば、測位情報受信機3は、GNSS受信機とすることができる。測位情報受信機3は、所定の受信周期で測位情報を取得する度に、測位情報及び測位情報を取得した測位情報取得時刻を、ナビゲーション装置4及び地図情報記憶装置11等へ出力する。
ナビゲーション装置4は、ナビゲーション用地図情報と、UI5から入力された車両10の目的位置と、測位情報受信機3から入力された車両10の現在位置を表す測位情報とに基づいて、車両10の現在位置から目的位置までのナビルートRを生成する。ナビルートRは、右折、左折、合流、分岐等の位置に関する情報を含む。ナビゲーション装置4は、目的位置が新しく設定された場合、又は、車両10の現在位置がナビルートRから外れた場合等に、車両10のナビルートRを新たに生成する。ナビゲーション装置4は、ナビルートRを生成する度に、そのナビルートRを、車内ネットワーク17を介して、位置推定装置12及び走行車線計画装置14等へ出力する。
UI5は、通知部の一例である。UI5は、ナビゲーション装置4及び車両制御装置16等に制御されて、車両10の走行情報、ドライバに対して車両10の運転を自動制御から手動制御へ移行するように要求する制御移行要求又は手動制御で車線変更を行うことの要求等をドライバへ通知する。また、UI5は、ドライバから車両10に対する操作に応じた操作信号を生成する。車両10の走行情報は、車両の現在位置、ナビルート等の車両の現在及び将来の経路に関する情報等を含む。UI5は、走行情報等を表示するために、液晶ディスプレイ又はタッチパネル等の表示装置5aを有する。また、UI5は、走行情報等をドライバへ通知するための音響出力装置(図示せず)を有していてもよい。また、UI5は、ドライバから車両10への操作情報を入力する入力装置として、例えば、タッチパネル又は操作ボタンを有する。操作情報として、例えば、目的位置、経由地、車両速度、制御移行要求の承認及びその他の車両10の制御情報等が挙げられる。UI5は、入力された操作情報を、車内ネットワーク17を介してナビゲーション装置4及び車両制御装置16等へ出力する。
地図情報記憶装置11は、車両10の現在位置を含む相対的に広い範囲(例えば10~30km四方の範囲)の広域の地図情報を記憶する。この地図情報は、路面の3次元情報と、道路上の車線区画線等の道路特徴物、構造物の種類及び位置を表す情報と、道路の法定速度等を含む高精度地図情報を有する。走行車線計画装置14、この地図情報に基づいて、上述した車線合流地形G1等の地形を識別可能である。また、地図情報は、上述した車線合流地形G1等の地形の位置と関連付けられており、地形を識別する識別情報を含んでいてもよい。
地図情報記憶装置11は、車両10の現在位置に応じて、車両10に搭載される無線通信装置(図示せず)を介した無線通信により、基地局を介して外部のサーバから広域の地図情報を受信して記憶装置に記憶する。地図情報記憶装置11は、測位情報受信機3から測位情報を入力する度に、記憶している広域の地図情報を参照して、測位情報により表される現在位置を含む相対的に狭い領域(例えば、100m~10km四方の範囲)の地図情報を、車内ネットワーク17を介して、位置推定装置12、物体検出装置13、走行車線計画装置14、運転計画装置15及び車両制御装置16等へ出力する。
位置推定装置12は、カメラ画像内に表された車両10の周囲の道路特徴物に基づいて、カメラ画像撮影時刻における車両10の位置を推定する。例えば、位置推定装置12は、カメラ画像内に識別した車線区画線と、地図情報記憶装置11から入力された地図情報に表された車線区画線とを対比して、カメラ画像撮影時刻における車両10の推定位置及び推定方位角を求める。また、位置推定装置12は、地図情報に表された車線区画線と、車両10の推定位置及び推定方位角とに基づいて、車両10が位置する道路上の走行車線を推定する。位置推定装置12は、カメラ画像撮影時刻における車両10の推定位置、推定方位角及び走行車線を求める度に、これらの情報を、物体検出装置13、走行車線計画装置14、運転計画装置15及び車両制御装置16等へ出力する。
物体検出装置13は、カメラ画像等に基づいて、車両10の周囲の他の物体及びその種類(例えば、車両)を検出する。他の物体には、車両10の周囲を走行する他の車両が含まれる。物体検出装置13は、検出された他の物体を追跡して、他の物体の軌跡を求める。物体検出装置13は、地図情報に表された車線区画線と、他の物体位置とに基づいて、他の物体が走行している走行車線を特定する。物体検出装置13は、検出された他の物体の種類を示す情報と、その位置を示す情報及び走行車線を示す情報を含む物体検出情報を、走行車線計画装置14及び運転計画装置15等へ出力する。
走行車線計画装置14は、所定の周期で設定される走行車線計画生成時刻において、ナビルートRから選択された直近の運転区間(例えば、10km)において、地図情報と、ナビルートR及び周辺環境情報と、車両10の現在位置とに基づいて、車両10が走行する道路内の車線を選択して、車両10が走行する予定走行車線を表す走行車線計画を生成する。走行車線計画装置14は、例えば、車両10が追い越し車線以外の車線を走行するように、走行車線計画を生成する。また、走行車線計画装置14は、車線合流地形G1の移動禁止区間R1において車両10が車線間を移動しないように走行車線を選択する。走行車線計画装置14は、走行車線計画を生成する度に、この走行車線計画を運転計画装置15へ出力する。走行車線計画装置14は、車両制御装置の一例である。
また、走行車線計画装置14は、ナビルートRから選択された直近の運転区間において、走行車線計画と、地図情報と、ナビルートRと、車両10の現在位置とに基づいて、車線変更の要否を判定し、判定結果に応じて車線変更計画を生成する。具体的には、走行車線計画装置14は、ナビルートRと車両10の現在位置とに基づいて、車両10の目的位置へ向かう車線へ移動するために、車線変更の要否を判定する。車両10が現在走行している走行道路から合流先の他の道路へ進入すること(合流)、及び、車両10が走行道路から分岐先の他の道路へ退出すること(分岐)の有無を判定する。合流及び分岐では、車両が走行道路の車線から他の道路の車線へ移動するので、車線変更が行われる。走行車線計画装置14は、車線変更の要否の判定に、周辺環境情報又は車両状態情報を更に利用してもよい。周辺環境情報は、車両の10の周囲を走行する他の車両の位置及び速度等を含む。車両状態情報は、車両10の現在位置、車両速度、加速度及び進行方向等を含む。更に、走行車線計画装置14は、ドライバによる車線間の移動要求に応じて、車線変更計画を生成してもよい。走行車線計画装置14は、車線変更計画を生成した場合、この車線変更計画を追加した走行車線計画を運転計画装置15へ出力する。
また、走行車線計画装置14は、車線合流地形を識別する。また、走行車線計画装置14は、車線合流地形に対して、区画線消滅位置と、区画線消滅位置から車両10の進行方向に向かって距離L1と距離L2との和が第1基準距離L3の位置との間を、自動制御によって車両10の車線間の移動を禁止する移動禁止区間として設定する。また、走行車線計画装置14は、ドライバの要求又は周辺環境情報等に基づいて、移動禁止区間における車両10の車線間の移動が計画された場合、区画線消滅位置と、区画線消滅位置から車両10の進行方向に向かって距離L1と距離L2との和が第1基準距離L3以下である第2基準距離の位置との間を、ドライバに対して車両10の運転を自動制御から手動制御へ移行するように要求する制御移行要求区間として設定する。更に、走行車線計画装置14は、区画線消滅位置と区画線消滅位置から所定の距離だけ手前の位置との間を、ドライバに対して手動制御で車線間の移動を要求する手動車線変更予定区間として設定する。そのために、走行車線計画装置14は、通信インターフェース(IF)21と、メモリ22と、プロセッサ23とを有する。通信インターフェース21と、メモリ22と、プロセッサ23とは、信号線24を介して接続されている。通信インターフェース21は、走行車線計画装置14を車内ネットワーク17に接続するためのインターフェース回路を有する。
走行車線計画装置14が有する機能の全て又は一部は、例えば、プロセッサ23上で動作するコンピュータプログラムにより実現される機能モジュールである。プロセッサ23は、地形識別部231と、移動禁止区間設定部232と、走行車線計画部233と、車線変更計画部234と、制御移行区間設定部235と、手動車線変更予定区間設定部236とを有する。あるいは、プロセッサ23が有する機能モジュールは、プロセッサ23に設けられる、専用の演算回路であってもよい。プロセッサ23は、1個又は複数個のCPU(Central Processing Unit)及びその周辺回路を有する。プロセッサ23は、論理演算ユニット、数値演算ユニットあるいはグラフィック処理ユニットといった他の演算回路を更に有していてもよい。メモリ22は、記憶部の一例であり、例えば、揮発性の半導体メモリ及び不揮発性の半導体メモリを有する。そしてメモリ22は、プロセッサ23により実行される情報処理において使用されるアプリケーションのコンピュータプログラム及び各種のデータを記憶する。走行車線計画部233は、上述した走行車線計画を生成し、車線変更計画部234は、上述した車線変更計画を生成する。走行車線計画装置14における他の動作の詳細については、後述する。
運転計画装置15は、所定の周期で設定される運転計画生成時刻において、走行車線計画と、地図情報と、車両10の現在位置と、周辺環境情報と、車両状態情報とに基づいて、所定の時間(例えば、5秒)先までの車両10の予定走行軌跡を表す運転計画を生成する運転計画処理を実行する。運転計画は、現時刻から所定時間先までの各時刻における、車両10の目標位置及びこの目標位置における目標車両速度の集合として表される。運転計画が生成される周期は、走行車線計画が生成される周期よりも短いことが好ましい。運転計画装置15は、車両10と他の車両との間に所定の距離以上の間隔を維持できるように運転計画を生成する。運転計画装置15は、走行車線計画が車両10の車線間を移動する車線変更を含んでいても、車両10と他の車両との間に所定の距離以上の間隔を確保できない場合、車両10を停車するように運転計画を生成する。運転計画装置15は、運転計画を生成する度に、その運転計画を車両制御装置16へ出力する。
車両制御装置16は、車両10が自動制御で運転される場合、車両10の現在位置と、車両速度及びヨーレートと、運転計画装置15によって生成された運転計画とに基づいて、車両10の各部を制御する。例えば、車両制御装置16は、運転計画、車両10の車両速度及びヨーレートに従って、車両10の操舵角、加速度及び角加速度を求め、その操舵角、加速度及び角加速度となるように、操舵量、アクセル開度又はブレーキ量を設定する。そして車両制御装置16は、設定された操舵量に応じた制御信号を、車両10の操舵輪を制御するアクチュエータ(図示せず)へ車内ネットワーク17を介して出力する。また、車両制御装置16は、設定されたアクセル開度に従って燃料噴射量を求め、その燃料噴射量に応じた制御信号を車両10のエンジンなどの駆動装置(図示せず)へ車内ネットワーク17を介して出力する。あるいは、車両制御装置16は、設定されたブレーキ量に応じた制御信号を車両10のブレーキ(図示せず)へ車内ネットワーク17を介して出力する。なお、車両制御装置16は、車両10が手動制御で運転される場合、ドライバの操作による操舵量、アクセル開度又はブレーキ量に応じて、操舵輪、駆動装置又はブレーキを制御する。
図2では、地図情報記憶装置11と、位置推定装置12と、物体検出装置13と、走行車線計画装置14と、運転計画装置15と、車両制御装置16は、別々の装置として説明されているが、これらの装置の全て又は一部は、一つの装置として構成されていてもよい。
図3は、第1実施形態の車両制御システム1の車両制御処理に関する動作フローチャートの一例である。図3を参照しながら、車両制御システム1の車両制御処理について、以下に説明する。走行車線計画装置14は、所定の周期を有する地形識別時刻に、図3に示される動作フローチャートに従って地形識別処理を実行する。地形識別処理が実行される周期は、走行車線計画が生成される周期よりも短いことが好ましい。
まず、地形識別部231は、地図情報を参照して、ナビルートRの直近の運転区間内に、所定の地形の一例である車線合流地形G1があるか否かを判定する(ステップS101)。車線合流地形G1がない場合(ステップS101-No)、地形識別部231は、次の地形識別時刻まで待機した後、ステップS101の処理を実行する。一方、車線合流地形G1がある場合(ステップS101-Yes)、地形識別部231は、車線合流地形G1の長さが、距離閾値以上であるか否かを判定する(ステップS102)。
車線合流地形G1の長さが距離閾値未満である場合(ステップS102-No)、移動禁止区間設定部232は、区画線消滅位置55と、区画線消滅位置55から車両10の進行方向に向かって距離L1と距離L2との和が第1基準距離L3の位置R12との間を、自動制御によって車両10の車線間の移動を禁止する移動禁止区間R1として設定して(ステップS103)、一連の処理を終了する。
一方、車線合流地形G1の長さが距離閾値以上である場合(ステップS102-Yes)、一連の処理は終了する。
以下、図3に示す動作フローチャートにおける走行車線計画装置14の処理を、図1の例に基づいて説明する。地形識別部231は、地形識別時刻ごとに、地図情報記憶装置11が記憶する地図情報を参照して、ナビルートRの直近の運転区間内に、車線合流地形があるか否かを判定する。
地形識別部231は、地図情報を参照して、共通車線区画線と第1車線区画線とにより区画される第1車線と、共通車線区画線と第2車線区画線とにより区画される第2車線と、第2車線区画線により第2車線との間が区画される第3車線と、共通車線区画線が消滅する区画線消滅位置を有し、且つ、区画線消滅位置から第1車線と前記第2車線とが合わさって車両の進行方向に向かって伸びており、第1車線区画線と第2車線区画線とにより区画される第4車線を有し、共通車線区画線を区画線消滅位置から仮想的に車両の進行方向に延長した延長区画線と第1車線区画線との間の第1距離及び延長区画線と第2車線との間の第2距離が車両の進行方向に向かって減少している地形があるか否かを判定する。このような地形があると判定された場合、地形識別部231は、地図情報に含まれる地形から車線合流地形G1を識別したことになる。
地形識別部231は、地図情報を参照して、車線合流地形G1があると判定する。車線合流地形G1は、共通車線区画線である車線区画線A2と車線区画線A1とにより区画される車線51と、車線区画線A2と車線区画線A3とにより区画される車線52と、車線区画線A3により車線52との間が区画される車線53と、車線区画線A2が消滅する区画線消滅位置55から車線51と車線52とが合わさって車両10の進行方向に向かって伸びており、車線区画線A1と車線区画線A3とにより区画される車線54と、を有する。そして、車線合流地形G1では、車線区画線A2を区画線消滅位置55から仮想的に車両10の進行方向に延長した延長区画線A5と車線区画線A1との間の距離L1及び延長区画線A5と車線区画線A3との間の距離L2が車両10の進行方向に向かって減少している。
また、地形識別部231は、地図情報を参照して、ナビルートRの直近の運転区間内に、所定の識別情報により識別される車線合流地形G1があるか否かを判定してもよい。
更に、地形識別部231は、車線合流地形G1を識別するように学習した識別器を用いて、地図情報に基づいて、ナビルートRの直近の運転区間内に、車線合流地形G1を識別してもよい。
図1に示す例では、車線合流地形G1の開始位置G11は、道路50の伸びる方向において、区画線消滅位置55と一致する。また、車線合流地形G1の終了位置G12は、道路50の伸びる方向において、距離L1と距離L2との和が一定となる開始位置と一致する。なお、距離L1と距離L2との和が一定であることは、距離L1と距離L2との和が所定の値以内で変化することを含む。地形識別部231は、地図情報を参照して、車線合流地形G1の長さを求める。車線合流地形G1の長さは、例えば、開始位置G11と終了位置G12との間の道路50の中心線に沿った長さである。地形識別部231は、識別された車線合流地形G1の長さを、移動禁止区間設定部232へ通知する。
移動禁止区間設定部232は、区画線消滅位置55と、区画線消滅位置55から車両10の進行方向に向かって距離L1と距離L2との和が第1基準距離L3の位置R12との間を、自動制御によって車両10の車線間の移動を禁止する移動禁止区間R1として設定する。移動禁止区間R1の開始位置R11は、道路50の伸びる方向において、区画線消滅位置55と一致する。移動禁止区間R1は、車線合流地形G1において、開始位置R11と終了位置R12との間の区間である。車両10の進行方向は、道路50の伸びる方向と一致する。
第1基準距離L3は、車線54の幅が一車線程度に減少している位置に対応することが好ましい。車線51又は車線52を走行して来た他の車両のドライバは、車線54の幅が一車線程度に減少していると、車線53から車線54へ移動してくる車両10に対して、十分な注意を払うようになると考えられる。第1基準距離L3として、例えば、車線51又は車線52の幅の1.0~1.5倍の範囲とすることができる。
なお、移動禁止区間設定部232は、車線合流地形G1の長さが、所定の距離未満である場合、移動禁止区間R1を、車線合流地形G1の全体にわたって設定してもよい。
移動禁止区間R1では、車両10は、自動制御によって車線53から車線54へ移動することが禁止される。また、移動禁止区間R1では、車両10は、自動制御によって車線54から車線53へ移動することも禁止される。そこで、走行車線計画部233は、移動禁止区間R1において車両10が車線間を移動しないように走行車線を選択して、走行車線計画を生成する。図1に示す例では、走行車線計画部233は、車線合流地形G1において、車両10が走行する車線として車線53を選択する。
ただし、移動禁止区間設定部232は、車線合流地形G1の長さが距離閾値以上である場合には、車線合流地形G1に対して移動禁止区間を設定しない。車線合流地形G1が十分に長い場合、他の車両の動きに対応して車両10の動作を制御できる時間を確保できる。そのため、車両10は、自動制御によって車線間を移動する際に、車両10と他の車両との間に所定の距離以上の間隔を維持できると考えられる。距離閾値は、例えば、車両10の直近の平均速度と、所定の時間との積に基づいて決定される。所定の時間として、例えば、5秒~15秒とすることができる。
図4は、第1実施形態の車両制御システムにおいて、移動禁止区間における車線変更が計画された場合の動作フローチャートの一例である。車線計画装置14は、新しい車線変更計画が生成される度に、図4に示される動作フローチャートに従って車両制御処理を実行する。ただし、図4に示される動作フローチャートは、車線合流地形に対して移動禁止区間が設定されていない場合には、実行されない。
まず、制御移行区間設定部235は、車線変更計画が生成された場合、移動禁止区間における車両10の車線間の移動が計画された否かを判定する(ステップS201)。移動禁止区間では、走行車線計画に基づいた車線変更は計画されないが、周辺環境情報又はドライバによる車線間の移動要求に基づいて、車線変更が計画されることはあり得る。移動禁止区間における車両10の車線間の移動は、車線変更計画において、車両10の車線変更が予定される区間と、移動禁止区間とが重なっていることをいう。
移動禁止区間における車両10の車線間の移動が計画された場合(ステップS201-Yes)、制御移行区間設定部235は、車線合流地形G1において、区画線消滅位置と、区画線消滅位置から車両10の進行方向に向かって距離L1と距離L2との和が第1基準距離L3以下である第2基準距離の位置との間を、ドライバに対して車両10の運転を自動制御から手動制御へ移行するように要求する第1制御移行要求区間として設定して(ステップS202)、一連の処理は終了する。
一方、移動禁止区間における車両の車線間の移動が計画されていない場合(ステップS201-No)、一連の処理は終了する。
なお、図4に示される動作フローチャートにおいて、ステップS202の代わりにステップS203の処理が行われてもよい。この場合、制御移行区間設定部235は、区画線消滅位置と区画線消滅位置から所定の距離だけ手前の位置との間を、ドライバに対して車両10の運転を自動制御から手動制御へ移行するように要求する第2制御移行要求区間として設定して(ステップS204)、一連の処理が終了する。
以下、図4に示す動作フローチャートにおける走行車線計画装置14の処理を、図5の例に基づいて説明する。図5は、第1実施形態の車両制御システムの車両制御処理の一例を説明する図である。制御移行区間設定部235は、移動禁止区間R1における車両10の車線間の移動が計画された場合、区画線消滅位置55と、区画線消滅位置55から車両10の進行方向に向かって距離L1と距離L2との和が第1基準距離L3以下である第2基準距離L4の位置との間を、ドライバに対して車両10の運転を自動制御から手動制御へ移行するように要求する第1制御移行要求区間TD1として設定する。第2基準距離L4の下限値としては、例えば、車線54の幅が一定となった時の値とすることができる。
移動禁止区間R1では、車両10の運転の安全を保つ観点から自動制御による車線間の移動は禁止される。一方、車両10の前方を走行する他の車両と車両10との接近を回避すること等を目的として、移動禁止区間R1における車両10の車線間の移動が計画されることがあり得る。
そこで、車線合流地形G1に対して第1制御移行要求区間TD1が設定される。車両10が第1制御移行要求区間TD1に進入すると、車両制御装置16によって、制御移行要求がUI5を介してドライバへ通知される。ドライバは、UI5を介して制御移行要求を承認する操作を行った後、手動制御により車両10の運転を開始する。そして、車両制御装置16は、車線間を移動することを、UI5を介してドライバへ通知する。ドライバは、通知に従って、移動禁止区間R1において車線間の移動を行う。車両10が第1制御移行要求区間TD1を通過した後、ドライバは、そのまま手動制御により車両10の運転を続けてもよいし、又は、自動制御による車両10の運転に変更してもよい。
第2基準距離L4の位置は、第1制御移行要求区間TD1の長さが、制御移行要求が通知されたドライバが余裕を持って制御移行要求を承認する操作をして、車両10の運転を開始可能となるように決定されることが好ましい。
なお、車線合流地形G1の長さが所定の距離未満である場合、第1制御移行要求区間TD1は、車線合流地形G1の全体にわたって設定されてもよい。
また、ステップS202の代わりにステップS203が行われた場合、制御移行区間設定部235は、区画線消滅位置55と区画線消滅位置55から距離L5だけ手前の位置との間を、ドライバに対して車両10の運転を自動制御から手動制御へ移行するように要求する第2制御移行要求区間TD2として設定する。
距離L5は、第2制御移行要求区間TD2の長さが、制御移行要求が通知されたドライバが余裕を持って制御移行要求を承認する操作を行って、車両10の運転を開始可能となるように決定されることが好ましい。距離L5は、例えば、車両10の直近の平均速度に基づいて決定される。
移動禁止区間R1における車両10の車線間の移動が計画された場合、車両10が移動禁止区間R1へ進入する前に、ドライバに対して車両10の運転を自動制御から手動制御へ移行することを要求する第2制御移行要求区間TD2が設定される。これにより、ドライバは余裕をもって、手動制御により車両10の運転を開始して、移動禁止区間R1において車線間の移動を行うことができる。
また、手動車線変更予定区間設定部236は、第1制御移行要求区間TD1又は第2制御移行要求区間TD2に代えて、ドライバに対して手動制御で車線間の移動を要求する手動車線変更予定区間を設定してもよい。この場合、車両10が手動車線変更予定区間に進入すると、車両制御装置16によって、ドライバに対して手動制御で車線間の移動を要求することがUI5を介して通知される。手動車線変更予定区間では、車両10の運転は自動制御の状態にあるが、車両制御装置16は、ドライバの操作による操舵量、アクセル開度又はブレーキ量に応じて、操舵輪、駆動装置又はブレーキを制御する。手動車線変更予定区間では、ドライバは、手動制御で車両10を運転して、車線間を移動可能である。
以上に説明してきたように、この車両制御装置は、自動制御によって車線間の移動を行うと他の車両と車両との間に所定の距離以上の間隔を維持できなくなるおそれのある車線合流地形が識別された場合には、自動制御によって車両が走行車線から移動することを禁止するので、自動制御による車両の運転の安全を保つことができる。
次に、上述した車両制御装置の他の実施形態について、図6~図13を参照しながら、以下に説明する。他の実施形態について説明しない構成については、上述した第1実施形態の説明が適宜適用される。
図6は、第2実施形態の車両制御システムの動作の概要を説明する図である。車両10は、車線61、62を有する道路60の車線62上を走行している。車線61は、車線区画線B1と車線区画線B2とにより区画され、車線62は、車線区画線B2と車線区画線B3とにより区画されている。車両制御システム1によって生成されたナビルートRは、車両10が道路分岐位置73において道路60から分岐道路70へ退出することを表している。
分岐道路70は、車線71、72を有する。車線71は、車線区画線B4と車線区画線B5とにより区画され、車線72は、車線区画線B5と車線区画線B6とにより区画されている。道路60と分岐道路70とは、道路分岐位置73において、道路分岐開始位置731と、道路分岐終了位置732との間で接続している。
車両制御システム1は、地図情報に基づいて、ナビルートRの直近の運転区間内に、所定の車線分岐地形G2を識別する。車線分岐地形G2は、共通車線区画線である車線区画線B2により区画される車線61及び車線62を有し、車線区画線B2の分岐開始位置63から、車線61と接続する車線71と、車線71と隣接する車線72とを有する分岐道路である分岐道路70が伸びており、車線72と車線62とは分岐開始位置63を超えて車両10の進行方向に伸びる車線区画線B2により区画されている。
車線区画線B5は、分岐開始位置63から伸びている。車線区画線B6は、道路分岐終了位置64から伸びている。分岐道路70の車線72は、車線区画線B5と車線区画線B6とにより区画されて、分岐開始位置63から新たに発生する。
車線61を走行して来た車両及び車線62を走行して来た車両は、分岐開始位置63を通過した後に、この車線72に対して移動可能である。車線61を走行して来た他の車両のドライバは、車線71へ進入した後車線72へ車両を移動する場合がある。しかし、車線61を走行して来た他の車両のドライバは、車線62から車線72へ移動してくる車両10に対して、十分な注意を払わないおそれがある。そのため、車線分岐地形G2では、車両10は、自動制御により他の車両との間に安全な距離を維持しつつ車線62から車線72への移動を試みた場合、他の車両との間に安全な距離を保てなくおそれがある。
そこで、車両制御システム1は、分岐開始位置63と、分岐開始位置63から車両10の進行方向に向かって距離L6の位置との間を、自動制御によって車両10の車線間の移動を禁止する移動禁止区間R2として設定する。
車両制御システム1は、車両の現在位置P1と、ナビルートRと、地図情報と、周辺環境情報とに基づいて、ナビルートRの直近の運転区間において車両10が走行する走行車線を表す走行車線計画を生成する。車両制御システム1は、移動禁止区間R2において車両10が車線間の移動を行わないように走行車線を選択する。
これにより、車両制御システム1は、自動制御によって車線間の移動を行うと他の車両と車両10との間に所定の距離以上の間隔を維持できなくなるおそれのある車線分岐地形G2が識別された場合には、自動制御によって車両が走行車線から移動することを禁止するので、自動制御による車両10の運転の安全を保つことができる。
上述した図3を参照しながら、本実施形態の車両制御システム1の車両制御処理について、以下に説明する。走行車線計画装置14は、所定の周期を有する地形識別時刻に、図3に示される動作フローチャートに従って地形識別処理を実行する。
まず、地形識別部231は、地図情報を参照して、ナビルートRの直近の運転区間内に、所定の地形の一例である車線分岐地形G2があるか否かを判定する(ステップS101)。車線合流地形G2がない場合(ステップS101-No)、地形識別部231は、次の地形識別時刻まで待機した後、ステップS101の処理を実行する。一方、車線分岐地形G2がある場合(ステップS101-Yes)、地形識別部231は、車線分岐地形G2の長さが、距離閾値以上であるか否かを判定する(ステップS102)。
車線分岐地形G2の長さが距離閾値未満である場合(ステップS102-No)、移動禁止区間設定部232は、分岐開始位置と、分岐開始位置から車両10の進行方向に向かって所定の距離の位置との間を、自動制御によって車両10の車線間の移動を禁止する移動禁止区間R2として設定して(ステップS103)、一連の処理を終了する。
一方、車線分岐地形G2の長さが距離閾値以上である場合(ステップS102-Yes)、一連の処理は終了する。
以下、図3に示す動作フローチャートにおける本実施形態の車両制御システムの走行車線計画装置14の処理を、図6の例に基づいて説明する。地形識別部231は、地形識別時刻ごとに、地図情報記憶装置11が記憶する地図情報を参照して、ナビルートRの直近の運転区間内に、車線分岐地形があるか否かを判定する。
地形識別部231は、地図情報を参照して、共通車線区画線により区画される第1車線及び第2車線を有し、共通車線区画線の分岐開始位置から、第1車線と接続する第3車線と、第3車線と隣接する第4車線とを有する分岐道路が伸びており、第4車線と第2車線とは分岐開始位置を超えて車両10の進行方向に伸びる共通車線区画線により区画されている地形があるか否かを判定する。このような地形があると判定された場合、地形識別部231は、地図情報に含まれる地形から車線分岐地形G2を識別したことになる。
地形識別部231は、地図情報を参照して、車線分岐地形G2があると判定する。車線分岐地形G2は、共通車線区画線である車線区画線B2により区画される車線61及び車線62を有し、車線区画線B2の分岐開始位置63から、車線61と接続する車線71と、車線71と隣接する車線72とを有する分岐道路である分岐道路70が伸びており、車線72と車線62とは分岐開始位置63を超えて車両10の進行方向に伸びる車線区画線B2により区画されている。
また、地図情報は、上述した車線分岐地形G2の位置と関連付けられており、この車線分岐地形G2を識別する識別情報とを含んでいてもよい。地形識別部231は、地図情報を参照して、ナビルートRの直近の運転区間内に、所定の識別情報により識別される車線分岐地形G2があるか否かを判定してもよい。
更に、地形識別部231は、車線分岐地形G2を識別するように学習した識別器を用いて、地図情報に基づいて、ナビルートRの直近の運転区間内に、車線分岐地形G2を識別してもよい。
図6に示す例では、車線分岐地形G2の開始位置G21は、道路60の伸びる方向において、分岐開始位置63と一致する。また、車線分岐地形G2の終了位置G22は、道路60の伸びる方向において、車線区画線B2から車線区画線B6が分岐する位置64と一致している。地形識別部231は、地図情報を参照して、車線分岐地形G2の長さを求める。車線分岐地形G2の長さは、例えば、開始位置G21と終了位置G22との間の道路60の中心線に沿った長さである。地形識別部231は、識別された車線分岐地形G2の長さを、移動禁止区間設定部232へ通知する。なお、車線分岐地形G2の終了位置G22は、道路分岐終了位置732と一致していてもよい。
移動禁止区間設定部232は、車線区画線B2の分岐開始位置63と、この分岐開始位置63から車両10の進行方向に向かって距離L6の位置R22との間を、自動制御によって車両10の車線間の移動を禁止する移動禁止区間R2として設定する。移動禁止区間R2の開始位置R21は、道路60の伸びる方向において、分岐開始位置63と一致する。移動禁止区間R2は、車線分岐地形G2において、開始位置R21と終了位置R22との間の区間である。
距離L6は、分岐開始位置63から距離L6以上離れていれば、自動制御により車両10が車線間の移動を行っても、周辺環境情報に基づいて車両10の操舵又は速度等を制御することにより、他の車両と車両10との間に安全な距離を維持できるような距離である。距離L6は、例えば、車両10の直近の平均速度に基づいて決定される。なお、車線分岐地形G2の長さが、距離L6以下である場合、移動禁止区間R2は、車線分岐地形G2の全体にわたって設定される。
移動禁止区間R2では、車両10は、自動制御によって車線62から車線72へ移動することが禁止される。また、移動禁止区間R2では、車両10は、自動制御によって車線71から車線72へ移動することも禁止される。そこで、走行車線計画部233は、移動禁止区間R2において車両10が車線間を移動しないように走行車線を選択して、走行車線計画を生成する。
ただし、移動禁止区間設定部232は、車線分岐地形G2の長さが距離閾値以上である場合には、車線分岐地形G2に対して移動禁止区間を設定しない。車線分岐地形G2が十分に長い場合、他の車両の動きに対応して車両10の動作を制御できる時間を確保できる。そのため、車両10は、自動制御によって車線間を移動する際に、車両10と他の車両との間に所定の距離以上の間隔を維持できると考えられる。距離閾値は、例えば、車両10の直近の平均速度と、所定の時間との積に基づいて決定される。所定の時間として、例えば、5秒~15秒とすることができる。
次に、上述した図4を参照して、第2実施形態の車両制御システムにおいて、移動禁止区間における車線変更が計画された場合の動作を説明する。車線計画装置14は、新しい車線変更計画が生成される度に、図4に示される動作フローチャートに従って車両制御処理を実行する。ただし、図4に示される動作フローチャートは、車線分岐地形に対して移動禁止区間が設定されていない場合には、実行されない。
まず、制御移行区間設定部235は、車線変更計画が生成された場合、移動禁止区間における車両の車線間の移動が計画された否かを判定する(ステップS201)。移動禁止区間では、走行車線計画に基づいた車線変更は計画されないが、周辺環境情報又はドライバによる車線間の移動要求に基づいて、車線変更が計画されることはあり得る。
移動禁止区間における車両の車線間の移動が計画された場合(ステップS201-Yes)、制御移行区間設定部235は、車線分岐地形G2において、分岐開始位置と、分岐開始位置から車両10の進行方向に向かって距離L6以上である所定の距離の位置との間を、ドライバに対して車両10の運転を自動制御から手動制御へ移行するように要求する第1制御移行要求区間として設定して(ステップS202)、一連の処理は終了する。
一方、移動禁止区間における車両の車線間の移動が計画されていない場合(ステップS201-No)、一連の処理は終了する。
なお、図4に示される動作フローチャートにおいて、ステップS202の代わりにステップS203の処理が行われてもよい。この場合、制御移行区間設定部235は、分岐開始位置と、分岐開始位置から所定の距離だけ手前の位置との間を、ドライバに対して車両10の運転を自動制御から手動制御へ移行するように要求する第2制御移行要求区間として設定して(ステップS203)、一連の処理は終了する。
以下、図4に示す動作フローチャートにおける走行車線計画装置14の処理を、図7の例に基づいて説明する。図7は、本実施形態の車両制御システムの車両制御処理の一例を説明する図である。制御移行区間設定部235は、移動禁止区間R2における車両10の車線間の移動が計画された場合、分岐開始位置63と、分岐開始位置63から車両10の進行方向に向かって距離L6以上である距離L7の位置との間を、ドライバに対して車両10の運転を自動制御から手動制御へ移行するように要求する第1制御移行要求区間TD3として設定する。図7に示す例では、距離L7は、道路60の中心線に沿った距離であるが、道路70の中心線に沿った距離であってもよい。
移動禁止区間R2では、車両10の運転の安全を保つ観点から自動制御による車線間の移動は禁止される。一方、車両10の前方を走行する他の車両と車両10との接近を回避すること等を目的として、移動禁止区間R2における車両10の車線間の移動が計画されることがあり得る。
そこで、車線分岐地形G2に対して第1制御移行要求区間TD3が設定される。車両10が第1制御移行要求区間TD3に進入すると、車両制御装置16によって、制御移行要求がUI5を介してドライバへ通知される。ドライバは、UI5を介して制御移行要求を承認する操作を行った後、手動制御により車両10の運転を開始する。そして、車両制御装置16は、車線間を移動することを、UI5を介してドライバへ通知する。ドライバは、通知に従って、移動禁止区間R2において車線間の移動を行う。車両10が第1制御移行要求区間TD3を通過した後、ドライバは、そのまま手動制御により車両10の運転を続けてもよいし、又は、自動制御による車両10の運転に変更してもよい。
距離L7は、第1制御移行要求区間TD3の長さが、制御移行要求が通知されたドライバが余裕を持って制御移行要求を承認する操作を行って、車両10の運転を開始可能となるように決定されることが好ましい。
なお、車線分岐地形G2の長さが距離L7以下である場合、第1制御移行要求区間TD3は、車線分岐地形G2の全体にわたって設定されてもよい。距離L7は、例えば、車両10の直近の平均速度に基づいて決定される。
また、ステップS202の代わりにステップS203が行われた場合、制御移行区間設定部235は、分岐開始位置63と、分岐開始位置63から距離L8だけ手前の位置との間を、ドライバに対して車両10の運転を自動制御から手動制御へ移行するように要求する第2制御移行要求区間TD4として設定する。
距離L8は、第2制御移行要求区間TD4の長さが、制御移行要求が通知されたドライバが余裕を持って制御移行要求を承認する操作を行って、車両10の運転を開始可能となるように決定されることが好ましい。距離L8は、例えば、車両10の直近の平均速度に基づいて決定される。
移動禁止区間R2における車両10の車線間の移動が計画された場合、車両10が移動禁止区間R2へ進入する前に、ドライバに対して車両10の運転を自動制御から手動制御へ移行することを要求する第2制御移行要求区間TD4が設定される。これにより、ドライバは余裕をもって、手動制御により車両10の運転を開始して、移動禁止区間R2において車線間の移動を行うことができる。
また、制御移行区間設定部235は、第1制御移行要求区間TD3又は第2制御移行要求区間TD4に代えて、車両制御装置16によって、ドライバに対して手動制御で車線間の移動を要求することがUI5を介して通知される手動車線変更予定区間を設定してもよい。手動車線変更予定区間では、車両10の運転は自動制御の状態にあるが、車両制御装置16は、ドライバの操作による操舵量、アクセル開度又はブレーキ量に応じて、操舵輪、駆動装置又はブレーキを制御する。手動車線変更予定区間では、ドライバは、手動制御で車両10を運転して、車線間を移動可能である。
以上に説明してきたように、この車両制御装置は、自動制御によって車線間の移動を行うと他の車両と車両との間に所定の距離以上の間隔を維持できなくなるおそれのある車線分岐地形が識別された場合には、自動制御によって車両が走行車線から移動することを禁止するので、自動制御による車両の運転の安全を保つことができる。
図8は、第3実施形態の車両制御システムの動作の概要を説明する図である。車両10は、車線81、82、83を有する道路80の車線82上を走行している。車線81は、車線区画線C1と車線区画線C2とにより区画され、車線82は、車線区画線C2と車線区画線C3とにより区画され、車線83は、車線区画線C3と車線区画線C4とにより区画されている。車両制御システム1によって生成されたナビルートRは、車両10が道路80を直進することを表している。
車両制御システム1は、地図情報に基づいて、ナビルートRの直近の運転区間内に、所定の車線合流地形G3を識別する。車線合流地形G3は、車線81と、車線81と隣接する車線82と、車線82と隣接する車線83とを有し、車線82の幅が減少し始める第1位置G31と、車線82が消滅し且つ車線81と第3車線83とが隣接し始める第2位置G32とを有する。
車線合流地形G3において、車線82は消滅するが、車線81及び車線83は、車線の幅は減少していない。車線82上を走行する車両10は、車線合流地形G3において、車線81又は車線83のうちの何れか一方の車線へ移動しようとするが、車線81又は車線83を走行して来た他の車両のドライバは、自分の車両が走行している車線の幅に変化がないので、車線82から車線間の移動をしようとしている車両10に対して、十分な注意を払わないおそれがある。そのため、車線合流地形G3では、車両10は、自動制御により他の車両との間に安全な距離を維持しつつ車線82から車線81又は車線83への移動を試みた場合、他の車両との間に安全な距離を保てなくおそれがある。
そこで、車両制御システム1は、第1位置G31と、第2位置G32から距離L9だけ手前の位置R32との間を、自動制御によって車両10の車線間の移動を禁止する移動禁止区間R3として設定する。
車両制御システム1は、車両の現在位置P1と、ナビルートRと、地図情報と、周辺環境情報とに基づいて、ナビルートRの直近の運転区間において車両10が走行する走行車線を表す走行車線計画を生成する。車両制御システム1は、移動禁止区間R3において車両10が車線間の移動を行わないように走行車線を選択する。
これにより、車両制御システム1は、自動制御によって車線間の移動を行うと他の車両と車両10との間に所定の距離以上の間隔を維持できなくなるおそれのある車線合流地形G3が識別された場合には、自動制御によって車両が走行車線から移動することを禁止するので、自動制御による車両10の運転の安全を保つことができる。
上述した図3を参照しながら、本実施形態の車両制御システム1の車両制御処理について、以下に説明する。走行車線計画装置14は、所定の周期を有する地形識別時刻に、図3に示される動作フローチャートに従って地形識別処理を実行する。
まず、地形識別部231は、地図情報を参照して、ナビルートRの直近の運転区間内に、所定の地形の一例である車線合流地形G3があるか否かを判定する(ステップS101)。車線合流地形G3がない場合(ステップS101-No)、地形識別部231は、次の地形識別時刻まで待機した後、ステップS101の処理を実行する。一方、車線合流地形G3がある場合(ステップS101-Yes)、地形識別部231は、車線合流地形G3の長さが、距離閾値以上であるか否かを判定する(ステップS102)。
車線合流地形G3の長さが距離閾値未満である場合(ステップS102-No)、移動禁止区間設定部232は、第1位置G31と、第2位置G32から所定の距離だけ手前の位置との間を、自動制御によって車両10の車線間の移動を禁止する移動禁止区間R3として設定して、(ステップS103)、一連の処理を終了する。
一方、車線合流地形G3の長さが距離閾値以上である場合(ステップS102-Yes)、一連の処理は終了する。
以下、図3に示す動作フローチャートにおける本実施形態の車両制御システムの走行車線計画装置14の処理を、図8の例に基づいて説明する。地形識別部231は、地形識別時刻ごとに、地図情報記憶装置11が記憶する地図情報を参照して、ナビルートRの直近の運転区間内に、車線分岐地形があるか否かを判定する。
地形識別部231は、地図情報を参照して、第1車線と、第1車線と隣接する第2車線と、第2車線と隣接する第3車線とを有し、第2車線の幅が減少し始める第1位置と、第2車線が消滅し且つ第1車線と第3車線とが隣接し始める第2位置と含む地形があるか否かを判定する。このような地形があると判定された場合、地形識別部231は、地図情報に含まれる地形から車線合流地形G3を識別したことになる。
地形識別部231は、地図情報を参照して、車線合流地形G3があると判定する。車線合流地形G3は、車線81と、車線81と隣接する車線82と、車線82と隣接する車線83とを有し、車線82の幅が減少し始める第1位置G31と、車線82が消滅し且つ車線81と第3車線83とが隣接し始める第2位置G32とを有する。
また、地図情報は、上述した車線合流地形G3の位置と関連付けられており、この車線合流地形G3を識別する識別情報とを含んでいてもよい。地形識別部231は、地図情報を参照して、ナビルートRの直近の運転区間内に、所定の識別情報により識別される車線合流地形G3があるか否かを判定してもよい。
更に、地形識別部231は、車線合流地形G3を識別するように学習した識別器を用いて、地図情報に基づいて、ナビルートRの直近の運転区間内に、車線合流地形G3を識別してもよい。
図8に示す例では、第1位置G31及び第2位置G32は、道路80の伸びる方向における位置を表す。車線合流地形G3の開始位置は、道路80の伸びる方向において、第1位置G31と一致する。また、車線合流地形G3の終了位置は、道路80の伸びる方向において、第2位置G32と一致している。地形識別部231は、地図情報を参照して、車線合流地形G3の長さを求める。車線合流地形G3の長さは、例えば、開始位置G31と終了位置G32との間の道路80の中心線に沿った長さである。地形識別部231は、識別された車線合流地形G3の長さを、移動禁止区間設定部232へ通知する。
移動禁止区間設定部232は、開始位置G31と、終了位置G32から距離L9だけ手前の位置R32との間を、自動制御によって車両10の車線間の移動を禁止する移動禁止区間R3として設定する。移動禁止区間R3の開始位置R31は、道路80の伸びる方向において、開始位置G31と一致する。移動禁止区間R3は、車線合流地形G3において、開始位置R31と終了位置R32との間の区間である。距離L9は、例えば、道路80の中心線に沿った距離である。
移動禁止区間R3の終了位置R32と、車線合流地形G3の終了位置G32との間の区間Qは、自動制御による車両10の車線間の移動が許容される許容区間である。車両10が移動禁止区間R3を走行している間に、車両制御システム1が、周辺環境情報に基づいて車両10の操舵又は速度等を制御することにより、許容区間Qにおいて車両10が安全に車線間の移動ができるように、距離L9は決定される。距離L9は、例えば、車両10の直近の平均速度に基づいて決定される。
なお、移動禁止区間設定部232は、車線合流地形G3の長さが、所定の距離未満である場合、移動禁止区間R3を、車線合流地形G3の全体にわたって設定してもよい。車線合流地形G3の長さが十分に長くない場合には、許容区間Qを設けることは安全上好ましくないからである。
移動禁止区間R3では、車両10は、自動制御によって車線82から車線81及び車線83へ移動することが禁止される。また、移動禁止区間R3では、車両10は、自動制御によって車線81又は車線83から車線82へ移動することも禁止される。そこで、走行車線計画部233は、移動禁止区間R3において車両10が車線間を移動しないように走行車線を選択して、走行車線計画を生成する。
なお、車両10の運転計画装置15は、許容区間Qにおいて、自動制御により車線82から車線81及び車線83へ移動することができない場合、車線82上で停止するように車両10を制御してもよい。
移動禁止区間設定部232は、車線合流地形G3の長さが距離閾値以上である場合には、車線合流地形G3に対して移動禁止区間を設定しない。車線合流地形G3が十分に長い場合、他の車両の動きに対応して車両10の動作を制御できる時間を確保できる。そのため、車両10は、自動制御によって車線間を移動する際に、車両10と他の車両との間に所定の距離以上の間隔を維持できると考えられる。距離閾値は、例えば、車両10の直近の平均速度と、所定の時間との積に基づいて決定される。所定の時間として、例えば、5秒~15秒とすることができる。
次に、上述した図4を参照して、第3実施形態の車両制御システムにおいて、移動禁止区間における車線変更が計画された場合の動作を説明する。車線計画装置14は、新しい車線変更計画が生成される度に、図4に示される動作フローチャートに従って車両制御処理を実行する。ただし、図4に示される動作フローチャートは、車線合流地形に対して移動禁止区間が設定されていない場合には、実行されない。
まず、制御移行区間設定部235は、車線変更計画が生成された場合、移動禁止区間における車両の車線間の移動が計画された否かを判定する(ステップS201)。移動禁止区間では、走行車線計画に基づいた車線変更は計画されないが、周辺環境情報又はドライバによる車線間の移動要求に基づいて、車線変更が計画されることはあり得る。
移動禁止区間における車両の車線間の移動が計画された場合(ステップS201-Yes)、制御移行区間設定部235は、車線合流地形G3において、第1位置G31と、第2位置G32から距離L9以下である所定の距離だけ手前の位置との間を、ドライバに対して車両10の運転を自動制御から手動制御へ移行するように要求する第1制御移行要求区間として設定して(ステップS202)、一連の処理が終了する。
一方、移動禁止区間における車両の車線間の移動が計画されていない場合(ステップS201-No)、一連の処理は終了する。
なお、図4に示される動作フローチャートにおいて、ステップS202の代わりにステップS203の処理が行われてもよい。この場合、制御移行区間設定部235は、第1位置G31と、第1位置G31から所定の距離だけ手前の位置との間を、ドライバに対して車両10の運転を自動制御から手動制御へ移行するように要求する第2制御移行要求区間として設定して(ステップS203)、一連の処理が終了する。
以下、図4に示す動作フローチャートにおける走行車線計画装置14の処理を、図9の例に基づいて説明する。図9は、本実施形態の車両制御システムの車両制御処理の一例を説明する図である。制御移行区間設定部235は、移動禁止区間R3における車両10の車線間の移動が計画された場合、第1位置G31と、第2位置G32から距離L9以下である距離L10だけ手前の位置との間を、ドライバに対して車両10の運転を自動制御から手動制御へ移行するように要求する第1制御移行要求区間TD5として設定する。距離L10は、例えば、道路80の中心線に沿った距離である。
移動禁止区間R3では、車両10の運転の安全を保つ観点から自動制御による車線間の移動は禁止される。一方、車両10の前方を走行する他の車両と車両10との接近を回避すること等を目的として、移動禁止区間R3における車両10の車線間の移動が計画されることがあり得る。
そこで、車線合流地形G3に対して第1制御移行要求区間TD5が設定される。車両10が第1制御移行要求区間TD5に進入すると、車両制御装置16によって、制御移行要求がUI5を介してドライバへ通知される。ドライバは、UI5を介して制御移行要求を承認する操作を行った後、手動制御により車両10の運転を開始する。そして、車両制御装置16は、車線間を移動することを、UI5を介してドライバへ通知する。ドライバは、通知に従って、移動禁止区間R3において車線間の移動を行う。
車両10が第1制御移行要求区間TD5を通過した後、ドライバは、そのまま手動制御により車両10の運転を続けてもよいし、又は、自動制御による車両10の運転に変更してもよい。
距離L10は、第1制御移行要求区間TD5の長さが、制御移行要求が通知されたドライバが余裕を持って制御移行要求を承認する操作を行って、車両10の運転を開始可能なとなるように決定されることが好ましい。距離L10は、例えば、車両10の直近の平均速度に基づいて決定される。
なお、車線合流地形G3の長さが所定の距離未満である場合、第1制御移行要求区間TD5は、車線合流地形G3の全体にわたって設定されてもよい。
また、ステップS202の代わりにステップS203が行われた場合、制御移行区間設定部235は、第1位置G31と、第1位置G31から距離L11だけ手前の位置との間を、ドライバに対して車両10の運転を自動制御から手動制御へ移行するように要求する第2制御移行要求区間TD6として設定する。
距離L11は、第1制御移行要求区間TD6の長さが、制御移行要求が通知されたドライバが余裕を持って制御移行要求を承認する操作を行って、車両10の運転を開始可能な位置となるように決定されることが好ましい。距離L11は、例えば、車両10の直近の平均速度に基づいて決定される。
移動禁止区間R3における車両10の車線間の移動が計画された場合、車両10が移動禁止区間R3へ進入する前に、ドライバに対して車両10の運転を自動制御から手動制御へ移行することを要求する第2制御移行要求区間TD6が設定される。これにより、ドライバは余裕をもって、手動制御により車両10の運転を開始して、移動禁止区間R3において車線間の移動を行うことができる。
また、制御移行区間設定部235は、第1制御移行要求区間TD5又は第2制御移行要求区間TD6に代えて、車両制御装置16によって、ドライバに対して手動制御で車線間の移動を要求することがUI5を介して通知される手動車線変更予定区間を設定してもよい。手動車線変更予定区間では、ドライバは、手動制御で車両10を運転して、車線間を移動可能である。
以上に説明してきたように、この車両制御装置は、自動制御によって車線間の移動を行うと他の車両と車両との間に所定の距離以上の間隔を維持できなくなるおそれのある車線合流地形が識別された場合には、自動制御によって車両が走行車線から移動することを禁止するので、自動制御による車両の運転の安全を保つことができる。
本開示では、上述した実施形態の車両制御装置、車両制御用コンピュータプログラム及び車両制御方法は、本開示の趣旨を逸脱しない限り適宜変更が可能である。また、本開示の技術範囲はそれらの実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶものである。
例えば、例えば、上述した実施形態では、それぞれの走行車線計画装置が識別する地形は異なっていたが、一つ走行車線計画装置が3つの地形を識別して、その地形に対応するように移動禁止区間を設定するようにしてもよい。
1 車両制御システム
2 カメラ
3 測位情報受信機
4 ナビゲーション装置
5 ユーザインターフェース
5a 表示装置
10 車両
11 地図情報記憶装置
12 位置推定装置
13 物体検出装置
14 走行車線計画装置
15 運転計画装置
16 車両制御装置
17 車内ネットワーク
21 通信インターフェース
22 メモリ
23 プロセッサ
231 地形識別部
232 移動禁止区間設定部
233 走行車線計画部
234 車線変更計画部
235 制御移行区間設定部

Claims (18)

  1. 地図情報に基づいて、共通車線区画線と第1車線区画線とにより区画される第1車線と、前記共通車線区画線と第2車線区画線とにより区画される第2車線と、前記第2車線区画線により前記第2車線との間が区画される第3車線と、前記共通車線区画線が消滅する区画線消滅位置から前記第1車線と前記第2車線とが合わさって車両の進行方向に向かって伸びており、前記第1車線区画線と前記第2車線区画線とにより区画される第4車線と、を有し、前記共通車線区画線を前記区画線消滅位置から仮想的に前記車両の進行方向に延長した延長区画線と前記第1車線区画線との間の第1距離及び前記延長区画線と前記第2車線との間の第2距離が前記車両の進行方向に向かって減少している地形を車線合流地形として識別する地形識別部と、
    ナビルートの所定の運転区間内に前記地形識別部によって前記車線合流地形が識別された場合、前記区画線消滅位置と、前記区画線消滅位置から前記車両の進行方向に向かって前記第1距離と前記第2距離との和が第1基準距離の位置との間を、自動制御によって前記車両の車線間の移動を禁止する移動禁止区間として設定する移動禁止区間設定部と、
    前記車両の現在位置と、前記ナビルートと、前記地図情報とに基づいて、前記ナビルートの運転区間において前記車両が走行する走行車線を表す走行車線計画を生成する走行車線計画部であって、前記移動禁止区間において前記車両が車線間を移動しないように走行車線を選択する走行車線計画部と、
    を有する、車両制御装置。
  2. 周辺環境情報に基づいて、前記車両の車線間の移動を計画する車線変更計画部と、
    前記車線変更計画部によって、前記移動禁止区間における前記車両の車線間の移動が計画された場合、前記区画線消滅位置と、前記区画線消滅位置から前記車両の進行方向に向かって前記第1距離と前記第2距離との和が前記第1基準距離以下である第2基準距離の位置との間を、ドライバに対して前記車両の運転を自動制御から手動制御へ移行するように要求する制御移行要求区間として設定する制御移行区間設定部と、
    を有する、請求項1に記載の車両制御装置。
  3. 前記車線変更計画部によって、前記移動禁止区間における前記車両の車線間の移動が計画された場合、前記区画線消滅位置と前記区画線消滅位置から第3距離だけ手前の位置との間を、ドライバに対して手動制御で車線間の移動を要求する手動車線変更予定区間として設定する手動車線変更予定区間設定部を有する、請求項2に記載の車両制御装置。
  4. 前記地形識別部は、識別された前記車線合流地形の長さを、前記移動禁止区間設定部へ通知し、前記移動禁止区間設定部は、識別された前記車線合流地形の長さが、前記第1基準距離よりも長い距離閾値以上である場合、前記移動禁止区間を設定しない、請求項1~3の何れか一項に記載の車両制御装置。
  5. 地図情報に基づいて、共通車線区画線により区画される第1車線及び第2車線を有し、前記共通車線区画線の分岐開始位置から、前記第1車線と接続する第3車線と、前記第3車線と隣接する第4車線とを有する分岐道路が伸びており、前記第4車線と前記第2車線とは前記分岐開始位置を超えて車両の進行方向に伸びる前記共通車線区画線により区画されている地形を車線分岐地形として識別する地形識別部と、
    ナビルートの所定の運転区間内に前記地形識別部によって前記車線分岐地形が識別された場合、前記分岐開始位置と、前記分岐開始位置から前記車両の進行方向に向かって第1距離の位置との間を、自動制御によって前記車両の車線間の移動を禁止する移動禁止区間として設定する移動禁止区間設定部と、
    前記車両の現在位置と、前記ナビルートと、前記地図情報とに基づいて、前記ナビルートの所定の運転区間において前記車両が走行する走行車線を表す走行車線計画を生成する走行車線計画部であって、前記移動禁止区間において前記車両が車線間の移動を行わないように走行車線を選択する走行車線計画部と、
    を有する、車両制御装置。
  6. 周辺環境情報に基づいて、前記車両の車線間の移動を計画する車線変更計画部と、
    前記車線変更計画部によって、前記移動禁止区間における前記車両の車線間の移動が計画された場合、前記分岐開始位置と、前記分岐開始位置から前記車両の進行方向に向かって前記第1距離以上である第2距離の位置との間を、ドライバに対して前記車両の運転を自動制御から手動制御へ移行するように要求する制御移行要求区間として設定する制御移行区間設定部と、
    を有する、請求項5に記載の車両制御装置。
  7. 前記車線変更計画部によって、前記移動禁止区間における前記車両の車線間の移動が計画された場合、前記分岐開始位置と、前記分岐開始位置から第3距離だけ手前の位置との間を、ドライバに対して手動制御で車線間の移動を要求する手動車線変更予定区間として設定する手動車線変更予定区間設定部を有する、請求項6に記載の車両制御装置。
  8. 前記地形識別部は、識別された前記車線分岐地形の長さを、前記移動禁止区間設定部へ通知し、前記移動禁止区間設定部は、識別された前記車線分岐地形の長さが、前記第1距離よりも長い距離閾値以上である場合、前記移動禁止区間を設定しない、請求項5~7の何れか一項に記載の車両制御装置。
  9. 地図情報に基づいて、第1車線と、前記第1車線と隣接する第2車線と、前記第2車線と隣接する第3車線とを有し、前記第2車線の幅が減少し始める第1位置と、前記第2車線が消滅し且つ前記第1車線と前記第3車線とが隣接し始める第2位置との間を車線合流地形として識別する地形識別部と、
    ナビルートの所定の運転区間内に前記地形識別部によって前記車線合流地形が識別された場合、前記第1位置と、前記第2位置から第1距離だけ手前の位置との間を、自動制御によって車両の車線間の移動を禁止する移動禁止区間として設定する移動禁止区間設定部と、
    前記車両の現在位置と、前記ナビルートと、前記地図情報とに基づいて、前記ナビルートの所定の運転区間において前記車両が走行する走行車線を表す走行車線計画を生成する走行車線計画部であって、前記移動禁止区間において前記車両が車線間の移動を行わないように走行車線を選択する走行車線計画部と、
    を有する、車両制御装置。
  10. 周辺環境情報に基づいて、前記車両の車線間の移動を計画する車線変更計画部と、
    前記車線変更計画部によって、前記移動禁止区間における前記車両の車線間の移動が計画された場合、前記第1位置と、前記第2位置から前記第1距離以下である第2距離だけ手前の位置との間を、ドライバに対して前記車両の運転を自動制御から手動制御へ移行するように要求する制御移行要求区間として設定する制御移行区間設定部と、
    を有する、請求項9に記載の車両制御装置。
  11. 前記車線変更計画部によって、前記移動禁止区間における前記車両の車線間の移動が計画された場合、前記第1位置と、前記第1位置から第3距離だけ手前の位置との間を、ドライバに対して手動制御で車線間の移動を要求する手動車線変更予定区間として設定する手動車線変更予定区間設定部を有する、請求項10に記載の車両制御装置。
  12. 前記地形識別部は、識別された前記車線合流地形の長さを、前記移動禁止区間設定部へ通知し、前記移動禁止区間設定部は、識別された前記車線合流地形の長さが、前記第1距離よりも長い距離閾値以上である場合、前記移動禁止区間を設定しない、請求項9~11の何れか一項に記載の車両制御装置。
  13. 地図情報に基づいて、共通車線区画線と第1車線区画線とにより区画される第1車線と、前記共通車線区画線と第2車線区画線とにより区画される第2車線と、前記第2車線区画線により前記第2車線との間が区画される第3車線と、前記共通車線区画線が消滅する区画線消滅位置から前記第1車線と前記第2車線とが合わさって車両の進行方向に向かって伸びており、前記第1車線区画線と前記第2車線区画線とにより区画される第4車線と、を有し、前記共通車線区画線を前記区画線消滅位置から仮想的に前記車両の進行方向に延長した延長区画線と前記第1車線区画線との間の第1距離及び前記延長区画線と前記第2車線との間の第2距離が前記車両の進行方向に向かって減少している地形を車線合流地形として識別し、
    ナビルートの所定の運転区間内に前記車線合流地形が識別された場合、前記区画線消滅位置と、前記区画線消滅位置から前記車両の進行方向に向かって前記第1距離と前記第2距離との和が第1基準距離の位置との間を、自動制御によって前記車両の車線間の移動を禁止する移動禁止区間として設定し、
    前記車両の現在位置と、前記ナビルートと、前記地図情報とに基づいて、前記ナビルートの運転区間において前記車両が走行する走行車線を表す走行車線計画を生成する走行車線計画部であって、前記移動禁止区間において前記車両が車線間を移動しないように走行車線を選択する、
    ことをプロセッサに実行させることを特徴とする車両制御用コンピュータプログラム。
  14. 地図情報に基づいて、共通車線区画線により区画される第1車線及び第2車線を有し、前記共通車線区画線の分岐開始位置から、前記第1車線と接続する第3車線と、前記第3車線と隣接する第4車線とを有する分岐道路が伸びており、前記第4車線と前記第2車線とは前記分岐開始位置を超えて車両の進行方向に伸びる前記共通車線区画線により区画されている地形を車線分岐地形として識別し、
    ナビルートの所定の運転区間内に前記車線分岐地形が識別された場合、前記分岐開始位置と、前記分岐開始位置から前記車両の進行方向に向かって第1距離の位置との間を、自動制御によって前記車両の車線間の移動を禁止する移動禁止区間として設定し、
    前記車両の現在位置と、前記ナビルートと、前記地図情報とに基づいて、前記ナビルートの所定の運転区間において前記車両が走行する走行車線を表す走行車線計画を生成する走行車線計画部であって、前記移動禁止区間において前記車両が車線間の移動を行わないように走行車線を選択する、
    ことをプロセッサに実行させることを特徴とする車両制御用コンピュータプログラム。
  15. 地図情報に基づいて、第1車線と、前記第1車線と隣接する第2車線と、前記第2車線と隣接する第3車線とを有し、前記第2車線の幅が減少し始める第1位置と、前記第2車線が消滅し且つ前記第1車線と前記第3車線とが隣接し始める第2位置との間を車線合流地形として識別し、
    ナビルートの所定の運転区間内に前記車線合流地形が識別された場合、前記第1位置と、前記第2位置から第1距離だけ手前の位置との間を、自動制御によって車両の車線間の移動を禁止する移動禁止区間として設定し、
    前記車両の現在位置と、前記ナビルートと、前記地図情報とに基づいて、前記ナビルートの所定の運転区間において前記車両が走行する走行車線を表す走行車線計画を生成する走行車線計画部であって、前記移動禁止区間において前記車両が車線間の移動を行わないように走行車線を選択する、
    ことをプロセッサに実行させることを特徴とする車両制御用コンピュータプログラム。
  16. 地図情報に基づいて、共通車線区画線と第1車線区画線とにより区画される第1車線と、前記共通車線区画線と第2車線区画線とにより区画される第2車線と、前記第2車線区画線により前記第2車線との間が区画される第3車線と、前記共通車線区画線が消滅する区画線消滅位置から前記第1車線と前記第2車線とが合わさって車両の進行方向に向かって伸びており、前記第1車線区画線と前記第2車線区画線とにより区画される第4車線と、を有し、前記共通車線区画線を前記区画線消滅位置から仮想的に前記車両の進行方向に延長した延長区画線と前記第1車線区画線との間の第1距離及び前記延長区画線と前記第2車線との間の第2距離が前記車両の進行方向に向かって減少している地形を車線合流地形として識別し、
    ナビルートの所定の運転区間内に前記車線合流地形が識別された場合、前記区画線消滅位置と、前記区画線消滅位置から前記車両の進行方向に向かって前記第1距離と前記第2距離との和が第1基準距離の位置との間を、自動制御によって前記車両の車線間の移動を禁止する移動禁止区間として設定し、
    前記車両の現在位置と、前記ナビルートと、前記地図情報とに基づいて、前記ナビルートの運転区間において前記車両が走行する走行車線を表す走行車線計画を生成する走行車線計画部であって、前記移動禁止区間において前記車両が車線間を移動しないように走行車線を選択する、
    ことを車両制御装置が実行することを特徴とする車両制御方法。
  17. 地図情報に基づいて、共通車線区画線により区画される第1車線及び第2車線を有し、前記共通車線区画線の分岐開始位置から、前記第1車線と接続する第3車線と、前記第3車線と隣接する第4車線とを有する分岐道路が伸びており、前記第4車線と前記第2車線とは前記分岐開始位置を超えて車両の進行方向に伸びる前記共通車線区画線により区画されている地形を車線分岐地形として識別し、
    ナビルートの所定の運転区間内に前記車線分岐地形が識別された場合、前記分岐開始位置と、前記分岐開始位置から前記車両の進行方向に向かって第1距離の位置との間を、自動制御によって前記車両の車線間の移動を禁止する移動禁止区間として設定し、
    前記車両の現在位置と、前記ナビルートと、前記地図情報とに基づいて、前記ナビルートの所定の運転区間において前記車両が走行する走行車線を表す走行車線計画を生成する走行車線計画部であって、前記移動禁止区間において前記車両が車線間の移動を行わないように走行車線を選択する、
    ことを車両制御装置が実行することを特徴とする車両制御方法。
  18. 地図情報に基づいて、第1車線と、前記第1車線と隣接する第2車線と、前記第2車線と隣接する第3車線とを有し、前記第2車線の幅が減少し始める第1位置と、前記第2車線が消滅し且つ前記第1車線と前記第3車線とが隣接し始める第2位置との間を車線合流地形として識別し、
    ナビルートの所定の運転区間内に前記車線合流地形が識別された場合、前記第1位置と、前記第2位置から第1距離だけ手前の位置との間を、自動制御によって車両の車線間の移動を禁止する移動禁止区間として設定し、
    前記車両の現在位置と、前記ナビルートと、前記地図情報とに基づいて、前記ナビルートの所定の運転区間において前記車両が走行する走行車線を表す走行車線計画を生成する走行車線計画部であって、前記移動禁止区間において前記車両が車線間の移動を行わないように走行車線を選択する、
    ことを車両制御装置が実行することを特徴とする車両制御方法。
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