JP2009242868A - めっき装置、めっき方法、および電子デバイスの製造方法 - Google Patents

めっき装置、めっき方法、および電子デバイスの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】膜欠陥の発生を抑制することができるめっき装置、めっき方法、および電子デバイスの製造方法を提供する。
【解決手段】軸方向の一端に開口10を有するめっき槽2と、めっき槽2の開口10側に設けられ、被処理物Wを保持する保持手段4と、保持手段4と対向してめっき槽2内に設けられたアノード電極3と、めっき槽2内を、めっき液が貯められるとともに保持手段4により被処理物Wが保持される第1の領域12aと、第1の領域12aの周囲に同軸状に設けられ液体が貯められる第2の領域12bと、に分離する分離体12と、第2の領域12bに貯められた液体と、前記分離体12と、を介して第1の領域12a内のめっき液に超音波振動を加える超音波振動手段9と、を備えたことを特徴とするめっき装置,該めっき装置を用いるめっき方法及び電子デバイスの製造方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、めっき装置、めっき方法、および電子デバイスの製造方法に関する。
ウェーハなどの被処理物の表面に金属膜を形成する方法の一つに、噴流・循環方式のめっき方法がある。この噴流・循環方式のめっき方法においては、めっき槽に貯められためっき液に被処理物の被処理面を下向きにして浸し、下向きの被処理面全面にめっき液を噴流状態で接触させながら電解めっきを行う。
ここで、被処理物の表面にはヴィアホール、コンタクトホール、配線溝等の微細な凹部が形成されている場合がある。このような場合、微細な凹部内にめっき液が充分に回りこまない場合がある。また、めっき反応にともない発生した水素、あるいは液中の溶存ガスなどの気泡が被処理物の表面に付着すると電流分布にむらが生じるので、形成される膜の厚みが不均一となる場合がある。
そのため、めっき液に超音波振動を加えることでめっき液を攪拌し、微細な凹部内へのめっき液の回り込み(局所的なめっき液の供給・除去)や表面に付着した気泡の除去を行うことで、膜厚や埋込の均一性を改善する技術が提案されている(特許文献1、2を参照)。
しかしながら、めっき液に超音波振動を加えると超音波振動により気泡が新たに発生するおそれがある。また、超音波振動手段から発塵するおそれもある。この場合、特許文献1、2に開示されている技術のように、超音波振動手段と、被処理物の被処理面と、が同じ領域内でめっき液に接していると、新たに発生した気泡や塵が被処理物の表面に付着するおそれがある。
そして、気泡や塵が被処理物表面の微細な凹部内へ入り込んだ場合には、めっき液の噴流・循環による流れや超音波振動程度では容易に離散させることができない。そのため、気泡や塵を残した状態で金属膜が形成されるおそれがある。この場合、気泡が残留している箇所ではめっき液との接触が妨げられるので、ボイドが発生するおそれがある。また、塵が残留している箇所では塵を異物として取り込んだ金属膜が形成されることになる。その結果、膜欠陥が発生するおそれがある。
特開2000−178785号公報 特開2003−105590号公報
本発明は、膜欠陥の発生を抑制することができるめっき装置、めっき方法、および電子デバイスの製造方法を提供する。
本発明の一態様によれば、軸方向の一端に開口を有するめっき槽と、前記めっき槽の前記開口側に設けられ、被処理物を保持する保持手段と、前記保持手段と対向して前記めっき槽内に設けられた電極と、前記めっき槽内を、めっき液が貯められるとともに前記保持手段により前記被処理物が保持される第1の領域と、前記第1の領域の周囲に同軸状に設けられ液体が貯められる第2の領域と、に分離する分離体と、第2の領域に貯められた前記液体と、前記分離体と、を介して前記第1の領域内のめっき液に超音波振動を加える超音波振動手段と、を備えたこと、を特徴とするめっき装置が提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、第1の領域内にあるめっき液に被処理物を接触させ、分離体により前記第1の領域と分離された第2の領域内にある液体と、前記分離体と、を介して前記めっき液に超音波振動を加えつつ前記被処理物にめっき層を成膜すること、を特徴とするめっき方法が提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、上記のめっき装置を用いて成膜を行うこと、を特徴とする電子デバイスの製造方法が提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、上記のめっき方法により成膜を行うこと、を特徴とする電子デバイスの製造方法が提供される。
本発明によれば、膜欠陥の発生を抑制することができるめっき装置、めっき方法、および電子デバイスの製造方法が提供される。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について例示をする。尚、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るめっき装置を例示するための模式断面図である。
図2は、比較例に係るめっき装置を例示するための模式断面図である。
まず、図2に例示をする比較例について説明をする。
図2に示すように、めっき装置100には、めっき槽2、アノード電極3、保持手段4が設けられている。
めっき槽2は、その中央部に軸方向(図1の上下方向)に延在する第1の槽2aを有し、その周囲を囲むように略同軸に第2の槽2bを有している。軸方向に沿ってみた第1の槽2aの形状は、例えば円形である。
第1の槽2aは、上方に開口部10を有している。また、第1の槽2aの底部にはめっき液の供給口11が設けられている。そして、供給口11にはポンプ105が接続されている。そのため、ポンプ105によりめっき液が第1の槽2a内に供給され、めっき液が第1の槽2a内を底部から上部に向けて噴流(流通)するようになっている。また、上部に向けて噴流しためっき液は、一部が被処理物Wの被処理面に接触した後、第1の槽2aの開口部周縁から第2の槽2bに溢れでるようになっている。
第1の槽2a内の下方には、アノード電極3が設けられている。アノード電極3は、略円板状を呈し、第1の槽2aと略同軸に設けられている。アノード電極3の周縁と第1の槽2aの内壁との間には、隙間が設けられている。そのため、アノード電極3と第1の槽2aとが絶縁されるとともに、この隙間を介してめっき液が第1の槽2a内に流入できるようになっている。
アノード電極3の材質は、めっきの種類によって適宜選択される。例えば、銅をめっきする場合にはアノード電極3の材質は銅とされる。なお、この際のめっき液は、例えば、硫酸銅水溶液とすることができる。
第2の槽2bは、上方に開口部を有し、第1の槽2aから溢れ出ためっき液を受けとれるようになっている。第2の槽2bの底部には排出口2b1が設けられている。また、排出口2b1には、めっき液を回収するための回収タンク107が接続されている。そして、回収タンク107は、ポンプ105と接続されている。また、前述したようにポンプ105は供給口11に接続されている。そのため、第1の槽2aから第2の槽2bへ溢れ出ためっき液は、回収タンク107を介して第1の槽2aに再び供給され、循環使用することができるようになっている。
なお、循環使用する際に、めっき液の組成や濃度を一定に保つための図示しないめっき液調整手段を設けるようにしてもよい。例えば、回収タンク107内のめっき液の成分濃度を検出し、これに基づいて図示しない供給源からめっき液の各成分を供給することで組成や濃度を一定に保つようにすることができる。また、異物を取り除くための図示しないフィルタなどを適宜設けるようにすることもできる。
保持手段4は、アノード電極3と対向するようにして開口部10側に設けられている。また、保持手段4は被処理物W(例えば、ウェーハ)を下向きに保持できるようになっている。そのため、いわゆるフェイスダウン方式で被処理物Wの被処理面を第1の槽2a内のめっき液に接触させることができるようになっている。
また、保持手段4の端子4aには電源6の陰極(アノード)が接続され、アノード電極3には電源6の正極(カソード)が接続されている。また、端子4aは被処理物Wと電気的に接触するようになっている。そのため、保持手段4は、被処理物を保持するとともにカソード電極としての役割をも果たす。
また、保持手段4は、昇降手段8に接続されている。そのため、昇降手段8により保持手段4を昇降させることで、被処理物Wのめっき液への接触と引き上げができるようになっている。
第1の槽2aの内壁には、超音波振動手段9が設けられている。また、超音波振動手段9は、めっき液に直接接触するように設けられている。そのため、超音波振動手段9から発せられた超音波振動をめっき液に直接加えることができる。超音波振動手段9としては、例えば、圧電素子、電源回路などを備えたものを例示することができる。
このような構成のめっき装置100により被処理物Wの表面に金属膜を形成させる場合には、超音波振動手段9から発せられた超音波振動をめっき液に加えつつ金属膜の形成を行う。そのため、めっき液が攪拌され被処理物Wの表面の微細な凹部内へのめっき液の回り込み(局所的なめっき液の供給・除去)が促進される。また、めっき反応にともない発生した水素などの気泡が被処理物Wの表面に付着したとしても、これを除去することができる。その結果、形成される金属膜の膜厚や埋込の均一性を改善することができる。
しかしながら、めっき液に超音波振動を加えると超音波振動により新たに気泡が発生するおそれがある。また、超音波振動手段9から発塵するおそれもある。そのため、めっき液中に存在する気泡の数がかえって増加するおそれがある。その結果、被処理物Wの表面の微細な凹部内へ気泡が入り込む確率が高くなるおそれがある。また、超音波振動手段9から発塵した塵が被処理物Wの表面の微細な凹部内へ入り込むおそれもある。この場合、被処理物Wの被処理面を下向きにして保持するいわゆるフェイスダウン方式では、気泡や塵が被処理物Wの表面に滞留しやすくなるので、微細な凹部内への気泡や塵の入り込みが多くなるおそれがある。
そして、気泡や塵が被処理物Wの表面の微細な凹部内へ入り込んだ場合には、めっき液の噴流・循環による流れや超音波振動程度では容易に離散させることができない。そのため、気泡や塵を残した状態で金属膜が形成されるおそれがある。この場合、気泡が残留している箇所ではめっき液との接触が妨げられるので、ボイドが発生するおそれがある。また、塵が残留している箇所では塵を異物として取り込んだ金属膜が形成されることになる。その結果、膜欠陥が発生するおそれがある。
ここで、超音波振動手段9を保持手段4に設けて、保持手段4を介して間接的に超音波振動をめっき液に加えるようにすれば、超音波振動手段9からの発塵を防ぐことができる。しかしながら、このような場合においては、保持手段4とこれに保持される被処理物Wから発塵するおそれがある。また、被処理物Wが強く加振されることになるため、被処理物Wの表面に設けられた微細な凹部が損傷するおそれがある。
また、超音波振動手段9を第1の槽2aの内壁に埋め込んで、第1の槽2aの内壁を介して間接的に超音波振動をめっき液に加えるようにすれば、超音波振動手段9からの発塵を防ぐことができる。しかしながら、このような場合においては、第1の槽2aの内壁から発塵するおそれがある。また、大きな質量の第1の槽2aを介してめっき液に超音波振動を加えることになるため、エネルギー効率が低くなる。
また、いずれの場合にしても、超音波振動により発生した気泡が被処理物Wの表面に付着することや被処理物Wの表面の微細な凹部内へ入り込むことを抑制することができない。
次に、図1に戻って、本実施の形態に係るめっき装置を例示する。
図1に示すように、めっき装置1には、めっき槽2、アノード電極3、保持手段4が設けられている。
めっき槽2は、その中央部に第1の槽2aを有し、その周囲を囲むように略同軸に第2の槽2bを有している。また、第1の槽2aの内部には第1の槽2aと略同軸に分離体12が設けられている。
分離体12は、上方に開口部を有する略パイプ状を呈している。分離体12の内側には第1の領域12aが形成されている。また、第1の槽2aの内壁と分離体12との間には第2の領域12bが形成されている。すなわち、分離体12により、軸方向に直交する方向において、第1の槽2a内が、めっき液が貯められるとともに保持手段4により被処理物が保持される第1の領域12aと、第1の領域12aの外側に設けられ液体が貯められる第2の領域12bと、に分離されている。
また、分離体12により第1の領域12aと第2の領域12bとが液密に分離されている。そのため、第1の領域12aに供給された液体(めっき液)と第2の領域12bに供給された液体とが混ざることがないようになっている。また、第2の領域12bにある気泡や塵が分離体12に阻まれて、第1の領域12aに侵入できないようになっている。
分離体12の底部にはめっき液の供給口11aが設けられている。そして、供給口11aにはポンプ5が接続されている。そのため、ポンプ5によりめっき液が第1の領域12aに供給され、めっき液が第1の領域12a内を底部から上部に向けて噴流(流通)するようになっている。また、上部に向けて噴流しためっき液は、一部が被処理物Wの被処理面に接触した後、分離体12の開口部から回収タンク7に溢れでるようになっている。回収タンク7は、ポンプ5と接続されている。そのため、第1の領域12aから溢れ出ためっき液は、回収タンク7を介して第1の領域12aに再び供給され、循環使用することができるようになっている。なお、前述したように、めっき液の組成や濃度を一定に保つための図示しないめっき液調整手段や、異物を取り除くための図示しないフィルタなどを適宜設けるようにすることもできる。
第1の領域12aの下方には、アノード電極3が設けられている。アノード電極3は、略円板状を呈し、分離体12と略同軸に設けられている。アノード電極3の周縁と分離体12の内壁との間には、隙間が設けられている。そのため、この隙間を介してめっき液が第1の領域12aの上方に流入できるようになっている。
第2の槽2bは、上方に開口部を有し、第2の領域12bから溢れ出た液体を受けとれるようになっている。第2の槽2bの底部には排出口2b1が設けられている。また、排出口2b1は、液体を回収するための回収タンク17と接続されている。そして、回収タンク17は、ポンプ15と接続されている。また、第2の領域12bの底部には供給口11bが設けられている。そして、ポンプ15が供給口11bに接続されている。
そのため、第2の領域12bから第2の槽2bへ溢れ出た液体を回収タンク17を介して第2の領域12bに再び供給することができるようになっている。第2の領域12bに供給された液体は第2の領域12b内を底部から上部に向けて噴流(流通)し、第2の領域12bから第2の槽2bへ溢れ出るようになっている。このようにして、液体が循環使用されるようになっている。なお、異物を取り除くための図示しないフィルタなどを適宜設けるようにすることもできる。
保持手段4は、アノード電極3と対向するようにして分離体12の開口部側(第1の槽2aの開口部側)に設けられている。また、保持手段4は被処理物W(例えば、ウェーハ)を下向きに保持できるようになっている。そのため、いわゆるフェイスダウン方式で被処理物Wの被処理面を第1の領域12a内のめっき液に接触させることができるようになっている。
また、保持手段4の端子4aには電源6の陰極(アノード)が接続され、アノード電極3には電源6の正極(カソード)が接続されている。また、端子4aは被処理物Wと電気的に接触するようになっている。そのため、保持手段4は、被処理物を保持するとともにカソード電極としての役割をも果たす。
また、保持手段4は、昇降手段8に接続されている。そのため、昇降手段8により保持手段4を昇降させることで、被処理物Wのめっき液への接触と引き上げができるようになっている。
第1の槽2aの内壁には、超音波振動手段9が設けられている。また、超音波振動手段9は、第2の領域12b内の液体に接触するように設けられている。そのため、第2の領域12b内の液体に超音波振動手段9から発せられた超音波振動を加えることができるようになっている。超音波振動手段9としては、例えば、圧電素子、電源回路などを備えたものを例示することができる。
第2の領域12b内の液体に加えられた超音波振動は、分離体12を介して第1の領域12a内のめっき液に伝播される。ここで、第2の領域12b内の液体は、超音波振動を伝播できるものであればよい。例えば、取扱の容易さ、経済性などを考慮して水などとすることもできる。
分離体12も超音波振動を伝播することができるものであればよい。ただし、めっき装置1に用いられる関係上、以下の点を考慮することが好ましい。
まず、アノード電極3と保持手段4(カソード電極)との間の電流の流れに影響を与えない材質であることが好ましい。そのため、絶縁物であることが好ましい。
また、第1の領域12a内にめっき液があることを考慮すると、耐薬品性が高い材質であることが好ましい。この場合、めっき液によっては、第1の領域12a内が強酸環境またはアルカリ環境となることを考慮する必要がある。
また、超音波振動が加えられても発塵しない材質であることが好ましい。
以上のことを考慮すると、例えば、分離体12の材質を石英、ガラス、セラミックスなどからなる群より選ばれた少なくとも1種を含むものとすることができる。
また、分離体12の材質を石英、ガラス、セラミックスなどを含むものとした場合には、分離体12の強度、超音波振動の透過性、経済性などを考慮して肉厚を3mm以上、20mm以下とすることが好ましい。この場合、3mm以上、10mm以下とすることがより好ましい。
ここで、本発明者は、分離体12の存在が金属膜の形成に与える影響について実験を行った。
図3は、実験装置の概略構成を例示するための模式図である。
実験装置50には、上端が開放された有底の水槽51、水槽51の底部に設けられた超音波振動手段52、超音波振動手段の電源53、めっき槽54、作用極55、対極56、参照極57、電気化学測定装置58、演算手段としてのパーソナルコンピュータ59、水槽51の外周に同軸に設けられた水槽60が設けられている。
そして、水槽51を水で満たし、水槽51の底部から供給された水が上方に向けて噴流(流通)するようにした。また、噴流した水は水槽51の周縁から溢れ出て水槽60に受けられるようにした。また、水槽60に受けられた水を再び水槽51の底部から供給することで循環使用するようにした。
めっき槽54には、めっき液として硫酸銅水溶液(硫酸銅(II)五水和物20g、硫酸2.7mL、塩酸25μL、水で500mLにメスアップ)を500mL入れた。そして、めっき槽54を水槽51の上部の液面につかるように固定した。
また、めっき槽54のめっき液に、作用極(WE)55(Pt電極)、対極(CE)56(Pt電極)、参照極(RE)57(Ag/AgCl電極)を浸漬させた。なお、それぞれの電極面積は0.020cm2程度とした。また、それぞれの電極を電気化学測定装置58に接続し、電位を制御して電流応答を観察することにした。
また、超音波振動手段52の出力は電源53で制御することにした。
このような実験装置50において、サイクリックボルタンメトリ(CV)により、参照極57(Ag/AgCl電極)に対する自然電位(300mV程度)付近から、−1000mV、0mVと電位を掃引すると、銅が作用極56上に析出した。さらに、電位を0mV→1000mV→0mVと掃引すると作用極56上に析出した銅は溶解し、この酸化反応に伴って、酸化電流が観測された。そして、超音波振動出力を変えて、サイクリックボルタンメトリにより同様の実験を行った。
図4は、酸化電流の様子を例示するためのグラフ図である。なお、横軸は、参照極57(Ag/AgCl電極)に対する電位を表し、縦軸は電流値を表している。また、図中のAは電源53の出力電圧が0Vの場合(超音波振動を加えない場合)、Bは電源53の出力電圧が50Vの場合、Cは電源53の出力電圧が100Vの場合である。この場合、電源53の出力電圧が大きくなるほど、超音波振動手段52から発振される超音波振動エネルギーが大きくなる。
図4に示すように、電源53の出力電圧が大きくなるほど、酸化電流の値も大きくなる。また、酸化電流のピーク面積が大きくなる。このことは、超音波振動エネルギーを大きくすれば、多くの銅を溶解させることができることを意味する。そして、その前提として多くの銅を析出させることができることをも意味する。
そのため、分離体12を設けて間接的に超音波振動をめっき液に加えるようにしても、めっき液を攪拌することができ、めっき反応を促進させることができる。
次に、めっき装置1の作用について例示をする。
なお、説明の便宜上、被処理物Wの表面に銅の膜を形成させる場合を例に取り説明をする。
まず、ポンプ5を駆動して硫酸銅水溶液を主成分とするめっき液を第1の領域12a内に供給し、回収タンク7を介して循環させる。また、ポンプ15を駆動して水を第2の領域12b内に供給し、第2の槽2b、回収タンク17を介して循環させる。
次に、被処理物Wを保持手段4に保持させ、第1の領域12a内のめっき液に接触させる。そして、電源6から保持手段4の端子4a、アノード電極3に電力を供給することでめっき処理(銅膜の形成)を行う。この場合、硫酸銅水溶液を主成分としためっき液中の銅イオンがカソードとしての被処理物Wの被処理面において還元されることで、銅膜が形成される。
また、超音波振動手段9から超音波振動を発振し、第2の領域12bの水、分離体12を介してめっき液に超音波振動を加える。図3、図4において例示をしたように、第2の領域12bの水、分離体12を介して、めっき液に間接的に超音波振動を加えてもめっき液の攪拌をすることができるので、めっき反応を促進させることができる。
また、めっき液が攪拌されることで被処理物Wの表面の微細な凹部内へのめっき液の回り込み(局所的なめっき液の供給・除去)が促進される。また、めっき反応にともない発生した水素などの気泡が被処理物Wの表面に付着したとしても、これを除去することができる。
ここで、超音波振動手段9は、第2の領域12bの水とは接触しているがめっき液とは接触していない。そのため、超音波振動手段9から発塵があったとしても、第2の領域12bの水の流れにのせてめっき装置1の外部に排出することができる。また、超音波振動を加える際に第2の領域12bの水に気泡が発生したとしても、水の流れにのせてめっき装置1の外部に排出することができる。
また、第2の領域12bの水が緩衝層の役割を果たすので、分離体12に超音波振動が加えられたとしても発塵や気泡の発生を大幅に抑制することができる。そのため、被処理物Wの表面の微細な凹部内へ気泡や塵が入り込む確率を大幅に低下させることができる。その結果、膜厚や埋込の均一性を改善するとともに膜欠陥を大幅に低減させることができる。
また、第2の領域12bの水の緩衝作用により、超音波振動やエロージョンの局所的な集中を緩和させることができる。また、超音波振動手段9やめっき槽2にはめっき液が接触しないので、腐食や劣化を抑制することができる。そのため、めっき装置1の寿命を延ばすことができ、また、メンテナンス性をも向上させることができる。
なお、第2の領域12bの水は必ずしも循環させる必要はなく、第2の領域12b内に滞留させてもよい。そのようにすれば、めっき装置の構成の簡略化、省スペース化を図ることができる。
ただし、第2の領域12bの水を循環させるようにすれば、めっき液の温度を安定化させることができるので、めっき反応を安定させることもできる。この場合、循環経路に図示しない温度制御手段を設けて、循環する水の温度を制御するようにすることもできる。そのようにすれば、めっき液の温度をさらに安定させることができるので、めっき反応の促進や安定化をさらに図ることができる。
また、昇降手段8に図示しない回転手段を設けて、被処理物Wを回転させることもできる。そのようにすれば、めっき液の攪拌が図れるとともに、被処理物Wに付着した気泡を遠心力で除去することもできる。
図5は、本発明の第2の実施の形態に係るめっき装置を例示するための模式断面図である。
図5に示すように、めっき装置20にも分離体22が設けられている。分離体22は、第1の槽2aと略同軸となるようにして第1の槽2aの内部に設けられている。分離体22は、上方と下方に開口部を有する略パイプ状を呈している。分離体22の内側には第1の領域22aが形成されている。また、第1の槽2aの内壁と分離体22との間には第2の領域22bが形成されている。
本実施の形態においては、第1の槽2aの上方であって超音波振動手段9が設けられている近傍には分離体22が設けられているが、第1の槽2aの下方には分離体22が設けられていない。すなわち、超音波振動手段9が設けられている近傍より上方においては、第1の槽2a内が第1の領域22aと第2の領域22bとに分離されている。そのため、この部分においては、第1の領域22aのめっき液と第2の領域22bのめっき液とが混ざることがないようになっている。また、第2の領域22bにある気泡や塵が分離体22に阻まれて、第1の領域22aに侵入できないようになっている。一方、分離体22の下端より下方においては第1の槽2a内が第1の領域22aと第2の領域22bとに分離されていない。
第1の槽2aは、上方に開口部10を有している。また、第1の槽2aの底部にはめっき液の供給口11が設けられている。そして、供給口11にはポンプ5が接続されている。そのため、ポンプ5によりめっき液が第1の槽2aに供給され、めっき液が第1の槽2a内を底部から上部に向けて噴流(流通)するようになっている。なお、分離体22が設けられている部分においては、めっき液は第1の領域22aと第2の領域22bとに分かれて上部に向けて噴流するようになっている。
また、第1の領域22a内を上部に向けて噴流しためっき液は、一部が被処理物Wの被処理面に接触した後、第1の槽2aの開口部周縁から第2の槽2bに溢れでるようになっている。また、第2の領域22b内を上部に向けて噴流しためっき液も第1の槽2aの開口部周縁から第2の槽2bに溢れでるようになっている。
第2の槽2bは、上方に開口部を有し、第1の槽2aから溢れ出ためっき液を受けとれるようになっている。第2の槽2bの底部には排出口2b1が設けられている。また、排出口2b1には、めっき液を回収するための回収タンク7が接続されている。そして、回収タンク7は、ポンプ5と接続されている。そのため、第1の槽2aから第2の槽2bへ溢れ出ためっき液は、回収タンク7を介して第1の槽2aに再び供給され、循環使用することができるようになっている。なお、前述したように、めっき液の組成や濃度を一定に保つための図示しないめっき液調整手段や、異物を取り除くための図示しないフィルタなどを適宜設けるようにすることもできる。
分離体22は超音波振動を伝播することができるものであればよい。ただし、めっき装置に用いられる関係上、前述した分離体12と同様の材質とすることが好ましい。例えば、分離体22の材質を石英、ガラス、セラミックスなどからなる群より選ばれた少なくとも1種を含むものとすることができる。
また、分離体22の材質を石英、ガラス、セラミックスなどを含むものとした場合には、分離体22の強度、超音波振動の透過性、経済性などを考慮して肉厚を3mm以上、20mm以下とするのが好ましい。また、3mm以上、10mm以下とすることがさらに好ましい。
本実施の形態においては、第2の領域22bのめっき液、分離体22を介して第1の領域22aのめっき液に超音波振動を加える。このように、第2の領域22bのめっき液、分離体22を介して、第1の領域22aのめっき液に間接的に超音波振動を加えてもめっき液の攪拌をすることができるので、めっき反応を促進させることができる。
また、めっき液が攪拌されることで被処理物Wの表面の微細な凹部内へのめっき液の回り込み(局所的なめっき液の供給・除去)が促進される。また、めっき反応にともない発生した水素などの気泡が被処理物Wの表面に付着したとしても、これを除去することができる。
ここで、超音波振動手段9は、第2の領域22bのめっき液とは接触するが第1の領域22aのめっき液とは接触しない。そのため、超音波振動手段9から発塵があったとしても、第2の領域22bのめっき液の流れにのせてめっき装置20の外部に排出することができる。また、超音波振動を伝播させる際に第2の領域12bのめっき液に気泡が発生したとしても、めっき液の流れにのせてめっき装置20の外部に排出することができる。
また、第2の領域22bのめっき液が緩衝層の役割を果たすので、分離体22に超音波振動が加えられたとしても発塵や気泡の発生を大幅に抑制することができる。そのため、被処理物Wの表面の微細な凹部内へ気泡や塵が入り込む確率を大幅に低下させることができる。その結果、膜厚や埋込の均一性を改善するとともに膜欠陥を大幅に低減させることができる。
また、第2の領域22bのめっき液の緩衝作用により、超音波振動やエロージョンの局所的な集中を緩和させることができる。
超音波振動による気泡や発塵は、主に超音波振動手段9が設けられた近傍において生じると考えられる。また、第2の領域22bには底部から上方に向かう噴流が形成されている。
そのため、本実施の形態のように、第1の槽2aの上方であって超音波振動手段9が設けられている近傍に分離体22を設けるようにすれば、第2の領域22bで発生した気泡や塵が第1の領域22aに侵入することを抑制することができる。このような構成とすれば、めっき装置20の構成を簡略化することができる。この場合、分離体22は、少なくとも超音波振動手段9が設けられる位置と、被処理物が保持される位置と、の間に設けられるようにすればよい。
また、昇降手段8に図示しない回転手段を設けて、被処理物Wを回転させることもできる。そのようにすれば、めっき液の攪拌が図れるとともに、被処理物Wに付着した気泡を遠心力で除去することもできる。
図6は、本発明の第3の実施の形態に係るめっき装置を例示するための模式断面図である。
本実施の形態においては、図1において例示をしためっき装置1にさらに測定手段30を設けるようにしている。また、測定手段30による測定結果に基づいて、超音波振動手段9の出力を調整する図示しない制御手段が設けられている。
測定手段30は、サンプリング管30aと排出管30bとを有し、サンプリング管30aから吸い上げた液体に含まれる気泡の量(気泡の数)や塵の数などを測定する。測定としては、例えば、レーザ光を用いた測定を例示することができる。なお、測定が終了した液体は排出管30bから外部に排出されるようになっている。
サンプリング管30aの先端は、第2の領域12bの水の中に入れられており、第2の領域12bで発生する気泡の量(気泡の数)や塵の数などを測定することができるようになっている。また、排出管30bの先端は、第2の槽2bの中に入れられており、測定後の水を第2の槽2b内に排出することができるようになっている。
図4において例示をしたように、超音波振動エネルギーを大きくすればめっき反応を促進させることができる。しかしながら、超音波振動エネルギーを大きくしすぎると気泡の発生量が増加するおそれがある。
図7は、均一核として成長する気泡の発生量(気泡の数)と超音波発振手段9の出力との関係を例示するためのグラフ図である。なお、縦軸は10ミリリットルあたりの気泡検出数、横軸は超音波発振手段9の出力である。
ここで、均一核として成長する気泡は球形でありその直径が、0.3マイクロメートル〜0.5マイクロメートル程度のものがほとんどであるので、気泡の発生量を気泡の数から測定することもできる。
図7から分かるように、気泡数は超音波発振手段9の出力に依存する挙動を示す。すなわち、超音波発振手段9の出力が高くなるほど気泡数は増加する。そのため、超音波発振手段9の出力を制御すれば気泡の発生量(気泡の数)を制御することができる。また同様に塵の量(数)も超音波発振手段9の出力に依存する挙動を示すと考えられるので、超音波発振手段9の出力を制御することで塵の量(数)も制御することができる。なお、塵と気泡とを峻別せずに両者を同様に扱うこともできる。
被処理物Wに形成される金属膜の膜厚や埋込の均一性、膜欠陥などに直接影響を与えるのは第1の領域12aのめっき液中における気泡の量(気泡の数)や塵の数などである。そのため、第1の領域12aのめっき液中における気泡の量(気泡の数)や塵の数などを直接測定するようにすることが好ましい。
しかしながら、めっき液によっては測定手段30内に吸い込むと支障をきたすものがある。そのため、本実施の形態においては、第2の領域12bの水の中の気泡の量(気泡の数)や塵の数などを測定するようにしている。
そして、第2の領域12bで発生する気泡の量(気泡の数)や塵の数などと、第1の領域12aで発生する気泡の量(気泡の数)や塵の数などとの関係を予め実験などで求めておけば、第2の領域12bにおける測定値から第1の領域12aにおける気泡の量(気泡の数)や塵の数などを間接的に知ることができる。
なお、めっき液を吸い込んでも支障がない測定手段30の場合には、第1の領域12aのめっき液中における気泡の量(気泡の数)や塵の数などを直接測定することもできる。そのようにすれば、測定精度を高めることができる。なお、この場合は、サンプリング管30aの先端を第1の領域12aのめっき液中に入れればよい。
そして、間接的または直接的に求めた第1の領域12aのめっき液中における気泡の量(気泡の数)や塵の数などが所定の値を超えないように、図示しない制御手段で超音波発振手段9の出力を制御するようにしている。この場合、主に出力の上限値が制御されることになる。
本実施の形態によれば、めっき液中における気泡の量(気泡の数)や塵の数などが所定の値を超えないように超音波発振手段9の出力を適切に制御することができる。そのため、めっき液を攪拌することで得られる効果(微細な凹部内へのめっき液の回り込み(局所的なめっき液の供給・除去)や表面に付着した気泡の除去など)を享受しつつ、超音波振動により発生する気泡や塵を適切に抑制することができる。また、気泡の量(気泡の数)や塵の数などの発生状況の目視化を図ることもできる。
次に、本発明の実施の形態に係る電子デバイスの製造方法について例示をする。
なお、説明の便宜上、電子デバイスの製造方法として半導体装置の製造方法を例に取り説明をする。
半導体装置の製造は、成膜・レジスト塗布・露光・現像・エッチング・レジスト除去などにより基板(ウェーハ)表面にパターンを形成する工程、検査工程、洗浄工程、熱処理工程、不純物導入工程、拡散工程、平坦化工程などの複数の工程を繰り返すことにより実施される。
そして、前述した本発明の実施の形態に係るめっき方法は、基板(ウェーハ)表面に成膜を行う際に用いることができる。例えば、その一例として以下に示すように、微細な溝や孔などに銅などの金属を埋め込む際の成膜に用いることができる。
図8は、半導体装置の製造工程におけるめっきの様子を例示するための模式工程断面図である。なお、図8に例示をするものは、微細な溝や孔などに銅を埋め込む場合のものである。
図8(a)に示すように、エッチング法により基板(ウェーハ)W1の表面に微細な溝や孔などが形成される。
そして、図8(b)に示すように、基板(ウェーハ)W1の表面にバリア層60が形成され、その上にさらに銅シード層61が形成される。銅シード層61は、例えばPVD(Physical Vapor Deposition)法などにより形成させることができる。そして、めっきの際に銅シード層61に保持手段4の端子4aを接触させることで、基板(ウェーハ)W1をカソードとして機能させることができるようになる。
次に、図8(c)に示すように、本実施の形態に係るめっき方法、または、めっき装置を用いて銅シード層61の上に銅62をめっきする。このめっきにおいては、銅62は微細な溝や孔の内部、特に底部から成長する。
次に、図8(d)に示すように、CMP(Chemical Mechanical Polishing )法などを用いて平坦化を行い、銅62を微細な溝や孔などに埋め込む。
ここで、めっきの際に微細な溝や孔の内部に気泡が入り込むと、めっき液との接触が妨げられるので、ボイドが発生するおそれがある。また、微細な溝や孔の内部に塵が入り込むと、塵を異物として取り込んだ金属膜が形成されることになる。その結果、膜欠陥が発生するおそれがある。
本実施の形態においては、前述しためっき方法、または、めっき装置を用いてめっきを行っているので、微細な溝や孔の内部に気泡や塵が入り込むことを抑制することができる。そのため、膜厚や埋込の均一性を向上させることができるとともに膜欠陥の発生をも抑制することができる。
なお、前述しためっき方法、または、めっき装置以外は、既知の各工程の技術を適用することができるので、これらの説明は省略する。
また、説明の便宜上、本発明の実施の形態に係る電子デバイスの製造方法を半導体装置の製造方法で説明をしたが、これに限定されるわけではない。例えば、フラットパネルディスプレイの製造方法、太陽電池の製造方法などにも適応が可能である。
以上、本発明の実施の形態について例示をした。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。
前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
本発明の第1の実施の形態に係るめっき装置を例示するための模式断面図である。 比較例に係るめっき装置を例示するための模式断面図である。 実験装置の概略構成を例示するための模式図である。 酸化電流の様子を例示するためのグラフ図である。 本発明の第2の実施の形態に係るめっき装置を例示するための模式断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るめっき装置を例示するための模式断面図である。 均一核として成長する気泡の発生量(気泡の数)と超音波発振手段の出力との関係を例示するためのグラフ図である。 半導体装置の製造工程におけるめっきの様子を例示するための模式工程断面図である。
符号の説明
1 めっき装置、2 めっき槽、2a 第1の槽、2b 第2の槽、3 アノード電極、4 保持手段、5 ポンプ、6 電源、7 回収タンク、9 超音波振動手段、12 分離体、12a 第1の領域、12b 第2の領域、20 めっき装置、22 分離体、22a 第1の領域、22b 第2の領域、30 測定手段

Claims (16)

  1. 軸方向の一端に開口を有するめっき槽と、
    前記めっき槽の前記開口側に設けられ、被処理物を保持する保持手段と、
    前記保持手段と対向して前記めっき槽内に設けられた電極と、
    前記めっき槽内を、めっき液が貯められるとともに前記保持手段により前記被処理物が保持される第1の領域と、前記第1の領域の周囲に同軸状に設けられ液体が貯められる第2の領域と、に分離する分離体と、
    第2の領域に貯められた前記液体と、前記分離体と、を介して前記第1の領域内のめっき液に超音波振動を加える超音波振動手段と、
    を備えたこと、を特徴とするめっき装置。
  2. 前記分離体は、少なくとも超音波振動手段が設けられる位置と、前記被処理物が保持される位置と、の間に設けられたこと、を特徴とする請求項1記載のめっき装置。
  3. 前記分離体は、石英、ガラス、およびセラミックスからなる群より選ばれた少なくとも1種を含むこと、を特徴とする請求項1または2に記載のめっき装置。
  4. 前記分離体の厚みが、3mm以上、20mm以下であること、を特徴とする請求項3記載のめっき装置。
  5. 前記電極は、前記第1の領域に設けられたこと、を特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のめっき装置。
  6. 前記めっき槽内にめっき液を供給する第1の供給手段をさらに備え、
    前記第1の供給手段により供給されためっき液が前記めっき槽内を前記軸方向に流通すること、を特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載のめっき装置。
  7. 前記第2の領域に液体を供給する第2の供給手段と、を備え、
    前記第2の供給手段により供給された液体が前記第2の領域内を前記軸方向に流通すること、を特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載のめっき装置。
  8. 前記液体および前記めっき液の少なくともいずれかに含まれる気泡を測定する測定手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載のめっき装置。
  9. 前記測定手段による測定に基づいて、超音波振動手段の出力を制御する制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項8記載のめっき装置。
  10. 第1の領域内にあるめっき液に被処理物を接触させ、
    分離体により前記第1の領域と分離された第2の領域内にある液体と、前記分離体と、を介して前記めっき液に超音波振動を加えつつ前記被処理物にめっき層を成膜すること、を特徴とするめっき方法。
  11. 前記第1の領域内を所定の方向にめっき液を流通させること、を特徴とする請求項10記載のめっき方法。
  12. 前記第2の領域内を所定の方向に液体を流通させること、を特徴とする請求項10または11に記載のめっき方法。
  13. 前記液体および前記めっき液の少なくともいずれかに含まれる気泡を測定すること、を特徴とする請求項10〜12のいずれか1つに記載のめっき方法。
  14. 前記気泡の測定に基づいて、超音波振動の制御を行うこと、を特徴とする請求項13記載のめっき方法。
  15. 請求項1〜9のいずれか1つに記載のめっき装置を用いて成膜を行うこと、を特徴とする電子デバイスの製造方法。
  16. 請求項10〜14のいずれか1つに記載のめっき方法により成膜を行うこと、を特徴とする電子デバイスの製造方法。
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