JP2002294495A - 液処理装置 - Google Patents

液処理装置

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JP2002294495A
JP2002294495A JP2001097601A JP2001097601A JP2002294495A JP 2002294495 A JP2002294495 A JP 2002294495A JP 2001097601 A JP2001097601 A JP 2001097601A JP 2001097601 A JP2001097601 A JP 2001097601A JP 2002294495 A JP2002294495 A JP 2002294495A
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processed
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wafer
liquid
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Wataru Okase
亘 大加瀬
Takenobu Matsuo
剛伸 松尾
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Tokyo Electron Ltd
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Tokyo Electron Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 気泡による液処理の不均一性が低減可能な液
処理装置を提供する。 【解決手段】 液処理装置において、開口部を備え被処
理基板を保持する基板保持部に、開口部から外周に向か
って傾斜している底面を有する通路を形成する。被処理
基板上に生じた気泡がこの通路を通過して除去される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハ等の
被処理基板に液処理を施す液処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」と
いう。)等の被処理基板に金属膜等を形成する処理装置
として、液相で膜を形成するメッキ処理装置が用いられ
る。メッキ処理装置は、物理的気相成長処理装置(PV
D処理装置)よりも成膜速度に優れ、集積度の高い半導
体デバイスの製造に適する。メッキ処理装置では、被処
理基板をメッキ液に浸漬して通電することで被処理基板
上に金属膜等が形成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、被処理基板を
メッキ液に浸漬する際に被処理基板上に気泡が形成され
ることがある。被処理基板に気泡が付着した状態で膜の
形成を行うと、気泡の付着した箇所には金属層が形成さ
れにくくなり、膜厚の均一性を阻害する要因となる。本
発明はこのような課題を解決するためになされたもの
で、気泡による液処理の不均一性を低減可能な液処理装
置を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために本明に係る液処理装置は、処理液を収容する処
理液槽と、被処理基板に接触可能な第1の電極と、前記
処理液槽に配設され、前記第1の電極との間に電圧が印
加される第2の電極と、前記被処理基板の主面の一部を
露出する開口部を備え、かつ前記被処理基板を保持する
基板保持部と、前記基板保持部に形成され、前記被処理
基板上に生じた気泡が通過する通路であって、かつその
底面が該基板保持部の前記開口部から外周に向かって傾
斜している通路とを具備することを特徴とする。基板保
持部の開口部から外周に向かって傾斜している通路によ
って、被処理基板上に生じた気泡を速やかに除去するこ
とが可能となる。
【0005】(2)本発明に係る液処理装置は、処理液
を収容する処理液槽と、被処理基板に接触可能な第1の
電極と、前記処理液槽に配設され、前記第1の電極との
間に電圧が印加される第2の電極と、前記被処理基板を
保持する基板保持部と、前記基板保持部を回転する回転
機構と、前記基板保持部に形成され、前記被処理基板上
に生じた気泡が通過する通路であって、かつその通路の
方向が前記回転機構による回転の中心に向かう直線に対
して傾斜している通路とを具備することを特徴とする。
基板保持部を回転することによって、その方向が前記回
転機構による回転の中心に向かう直線に対して傾斜して
いる通路から気泡が速やかに移動し除去される。このと
き、回転により気泡に加わる処理液との摩擦力および遠
心力の双方を考慮して、回転方向と回転速度と傾斜角と
を対応させることが好ましい。
【0006】ここで、前記基板保持部が、前記被処理基
板の主面の一部を露出する開口部を備え、かつ前記被処
理基板と少なくとも一部が接触する封止部材を有するこ
とができる。封止部材によって開口部からの処理液の侵
入を防止される。
【0007】さらに、前記基板保持部が、前記封止部材
の前記開口部に対応する開口部を備え、かつ前記封止部
材を支持する支持部材をさらに有しても差し支えない。
支持部材が封止部材を支持することで、封止部材が被処
理基板により押圧されたときに封止部材の過度の変形が
防止される。この結果、封止部材と被処理基板間からの
処理液の侵入がより確実に防止できる。
【0008】(3)本発明に係る液処理装置は、処理液
を収容する処理液槽と、被処理基板に接触可能な第1の
電極と、前記処理液槽に配設され、前記第1の電極との
間に電圧が印加される第2の電極と、前記被処理基板を
保持する基板保持部であって、前記被処理基板の主面の
一部を露出する開口部を備え、かつ前記被処理基板と少
なくとも一部が接触する封止部材と、前記封止部材の前
記開口部に対応する開口部を備え、かつ前記封止部材を
支持する支持部材と、前記被処理基板上に生じた気泡が
通過する通路であって、かつその底面の少なくとも一部
が前記封止部材で、その側面の少なくとも一部が前記支
持部材でそれぞれ構成されている通路とを有する基板保
持部とを具備することを特徴とする。封止部材で構成さ
れた通路の底面と被処理基板の被処理面との間の距離を
封止部材のみで規定することが可能となる。その結果、
この距離を小さくして、被処理面からの気泡の除去が行
い易くなる。
【0009】(4)前記基板保持部が、前記被処理基
板を前記封止部材に対して押圧する押圧部をさらに有し
てもよい。押圧部による押圧により、封止部材からの処
理液の侵入がより確実に防止できる。 前記通路は、前記支持部材の前記処理液槽に対向す
る面に配置できる。通路を、支持部材の処理液槽に対向
する面に配置することで、支持部材や被処理基板を処理
液に浸漬したときに形成される気泡をこの浸漬時の処理
液の流れによって除去できる。
【0010】前記通路は、前記支持部材の前記開口部
から外周に連通して形成できる。このとき気泡は、開口
部から外周に沿って移動し被処理基板上から除去され
る。 前記通路は前記支持部材の前記開口部から放射状に複
数配置されていても良い。複数放射状に通路が配置され
ていることで、気泡の除去が促進される。
【0011】前記第1の電極が、被処理基板にそれぞ
れ接触可能な複数の部分電極を有しても差し支えない。
複数の部分電極が被処理基板と接触することで、被処理
基板と第1の電極間の導通状態を安定化することができ
る。
【0012】前記第1の電極が、前記封止部材を前記
支持部材上に押圧可能な押さえ部を有しても良い。押さ
え部によって封止部材を支持部材上に押圧し、封止部材
と支持部材間からの処理液の侵入がより確実に防止され
る。 前記第1の電極に前記部分電極と前記押さえ部が交互
に配置されていても良い。押さえ部による封止部材の支
持部材上への押圧の均一性が担保され、封止部材と支持
部材間からの処理液の侵入がさらに防止される。
【0013】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明の
実施の形態に係るメッキ処理装置について説明する。図
1は本実施の第1の形態に係るメッキ処理装置10を示
す模式的な垂直断面図である。図1に示すように、この
メッキ処理装置10では、装置全体が密閉構造のハウジ
ング12で覆われている。このハウジング12は樹脂等
の耐食性の材料で構成されている。
【0014】ハウジング12の内部には、メッキ液を収
容するメッキ液槽14と、メッキ液槽14の真上に位置
しウエハWを保持および回転させるドライバ16とが配
設されている。また、メッキ液槽14の上部付近のハウ
ジング12には洗浄ノズル18及びその下側に配設され
た排気口20を内蔵したセパレータ22が配設されてい
る。このセパレータ22の中央には、ドライバ16に保
持されたウエハWが通過できる貫通孔が設けられてい
る。さらに、ハウジング12にはウエハWをメッキ処理
装置10内に搬出入するゲートバルブ24が設けられて
いる。
【0015】メッキ液槽14は、内槽14aと、内槽1
4aの内側に同心的に配設された外槽14bとの2重槽
から構成されている。内槽14aは有底の略円筒形に形
成されており、内槽14aの開口面は略水平に維持され
ている。また、メッキ液で内槽14aを満たしたときに
後述するメッキ位置(V)にあるウエハWの被メッキ面
がメッキ液液面よりも低くなるように、内槽14aは設
置されている。
【0016】内槽14aの内部には内槽14aの底面側
から上面に向けてメッキ液を噴出させる噴出管28が、
内槽14aの底面の略中心から内槽14aの深さ方向略
中間付近まで突出している。噴出管28の周囲には第2
の電極としてのアノード電極30が内槽14aと同心的
に配設されている。また、このアノード電極30は図示
しない外部電源と電気的に接続され、この電源を投入す
ることによりアノード電極30とウエハWとの間に電界
が形成される。
【0017】噴出管28の端部外周と内槽14aとの間
には内槽14aを上下に仕切り分ける隔膜32がアノー
ド電極30の上方に設けられている。隔膜32で仕切ら
れた内槽14aの上側(以下「内槽の上側」という)に
は噴出管28からメッキ液が供給され、隔膜32で仕切
られた内槽14aの下側(以下「内槽の下側」という)
には後述する循環配管36からメッキ液が供給される。
また、この隔膜32はイオンを透過するが、アノード電
極30を溶解させたときに生じる不純物及びウエハWの
被メッキ面にメッキ処理中に発生する例えば酸素及び水
素のような気泡を透過させないように構成されている。
【0018】さらに、内槽14aの底面の中心から偏心
した位置には循環配管34、36が設けられており、こ
の循環配管34、36の間には図示しないポンプが配設
されている。このポンプを作動させることで内槽14a
の下側にメッキ液を循環できる。
【0019】外槽14bは、内槽14aと同様に有底の
略円筒形に形成されており、外槽14bの開口面は略水
平に維持されている。外槽14bの底部には排出口が2
箇所設けられており、この排出口には配管37が接続さ
れている。この配管37と噴出管28との間にはポンプ
38が配設されている。また、配管37にはメッキ液を
収容した図示しないタンク接続され、メッキ液を内槽1
4aに供給するようになっている。
【0020】ドライバ16は、ウエハWを保持する基板
保持部39と、ウエハWを略水平面内で回転させる回転
駆動部40とから構成されている。回転駆動部40は、
図示しないモータを有しこのモータの動作によって基板
保持部39、及び基板保持部39に保持されたウエハW
が回転する。回転駆動部40の外側容器には回転駆動部
40を支持する支持梁42が取り付けられており、支持
梁42の端はハウジング12の内壁に対してガイドレー
ル44を介して昇降可能に取り付けられている。
【0021】支持梁42は更に上下方向に伸縮自在なシ
リンダ46を介してハウジング12に取り付けられてお
り、このシリンダ46を駆動させることにより支持梁4
2に支持されたドライバ16がガイドレール44に沿っ
て上下動してウエハWを昇降させる。具体的には図1に
示すように、ドライバ16の基板保持部39に保持され
たウエハWは、メッキ液槽14の中心軸上にある主に5
つの異なる高さの位置との間で昇降する。この5つの位
置は、搬送のための搬送位置(I)と、ウエハWのメッ
キ形成面を例えば純水のような洗浄液で洗浄処理するた
めのウエハ洗浄位置(II)と、後述する曲面突起とし
ての半球面突起60dを洗浄液で洗浄処理するための半
球面突起洗浄位置(III)と、後述するスピンドライ
を行うためのスピンドライ位置(IV)と、ウエハWの
被メッキ面にメッキ膜を形成するためのメッキ位置
(V)とがある。
【0022】搬送位置(I)、ウエハ洗浄位置(II)
及び半球面突起洗浄位置(III)はメッキ液槽14の
内槽14a内にメッキ液を一杯にしたときのメッキ液液
面より上方にあり、スピンドライ位置(IV)及びメッ
キ位置(V)はメッキ液液面より下方にある。
【0023】(基板保持部の構造の詳細)次に本実施の
形態に係る基板保持部39の詳細について説明する。図
2は、図1円内の基板保持部39を拡大した模式的な垂
直断面図である。図3は、図1に示した基板保持部39
の一部を拡大し、図2と同一の断面で切断した状態を表
す斜視図である。但し、図3では見やすいように基板保
持部39の構成要素の一部を除外している。
【0024】基板保持部39はウエハWを出し入れする
窓48を有する中空のホルダー50を有し、1枚のウエ
ハWをホルダー50内(基板保持部39内)に略水平に
保持できるようになっている。基板保持部39の内部に
は、ウエハWを押圧する押圧部52およびウエハWを吸
引して保持するチャック54が備えられている。押圧部
52は、エアシリンダー等の押圧部52に接続され基板
保持部39に載置されたウエハWの裏面を押圧し、ウエ
ハWを固定する。
【0025】チャック54は、少なくとも1箇所以上、
例えば3箇所に吸引溝が形成されたいわゆる真空チャッ
クである。これらの吸引溝には図示しない真空ポンプが
接続され、真空ポンプの動作により吸引溝内の空気が吸
引される。この吸引によりチャック54にウエハWを吸
着させ、保持できる。チャック54は、エアシリンダー
等の昇降機構に接続され、ウエハWを吸着したまま基板
保持部39内を昇降できる。
【0026】ホルダー50には開口部56が形成されて
いる。この開口部56から基板保持部39内に保持され
たウエハWの被メッキ面が露出され、メッキ膜が形成さ
れる。基板保持部39内には、さらにウエハWに電圧を
印加するためのカソード電極60、基板保持部39内部
をメッキ液の侵入から保護するシール部材70、カソー
ド電極60とシール部材70を押さえて固定するための
シール押さえ部材80を有する。なお、これらの詳細は
後述する。基板保持部39に保持されるウエハWの被メ
ッキ面には、例えばPVD処理装置により予め銅の薄
膜、いわゆるシード層が形成されている。その結果、カ
ソード電極60に印加された電圧がウエハWの被メッキ
面にも印加される。
【0027】(ホルダーの詳細)ホルダー50は、ホル
ダー側部50aおよびホルダー底部50bから構成され
ている。ホルダー側部50aは、略円筒形状である。ま
た、ホルダー底部50bは、略円状の開口部56が形成
された略リング形状であり、ホルダー側部50aと一体
に構成されている。ホルダー底部50bは、ホルダー側
部50aと開口部56の近傍(リング状の外円と内円の
近傍)の側面501、502が傾斜しており、ホルダー
底部50bの断面形状が略台形をしている。これは、ホ
ルダー底部50bがメッキ液に浸漬したときの気泡の発
生を低減するためである。例えば、ホルダー底部50b
は基板保持部39を降下させたときに最初にメッキ液に
着水する箇所であり、ここに角があると気泡が発生しや
すくなる。この箇所での角を丸めることで気泡の発生を
低減できる。
【0028】図4、図5は、ホルダー50を底面から見
た状態を表す拡大斜視図および底面図である。なお、図
4は、図2と同一の断面でカットした状態を表してい
る。図2〜図5に示すように、ホルダー底部50bには
溝58が開口部56の中心からホルダー側部50aに向
かって放射状に12個形成されている。この溝58は、
後述するように気泡の通路として機能し、ウエハWの被
メッキ面上からの気泡の除去を促進する。その結果、ウ
エハWへのメッキ膜厚の均一性が向上する。
【0029】溝58は、ホルダー底部50bの一部を貫
通しており、この貫通孔からシール部材70が露出して
いる。このため、溝58の底面の一部はこの露出したシ
ール部材70によって構成されている。この結果、溝5
8の底面とウエハWの被メッキ面との距離dはシール部
材70の厚さによって定まり、距離dを小さくとること
ができる。このようにウエハWの被メッキ面と溝58の
底面の段差を小さくできるため、ウエハWの被メッキ面
上の気泡が溝58に移動し易くなる。
【0030】この距離dは、1.5mm以下、具体的に
は1.3〜1.1mmとすることが可能である。距離d
が小さいほどウエハWの被メッキ面からの気泡の排出が
促進される。しかし、距離dが小さくなりすぎると(シ
ール部材70が薄すぎると)シール部材70の製造が困
難となり、またメッキ液の侵入を阻止するシール部材7
0の封止機能が低下することも考えられる。このため、
気泡の排出と製造の容易性とのバランスによって距離d
(主としてシール部材70の厚さ)が定まる。実験の結
果から、距離dが2.3あるいは2.5mmでも気泡の
排出が促進され、距離dが1.5mmではほとんど気泡
の残存がなかった。このように、距離dが1.5mm以
下の例えば1.2、1.3mmであれば気泡の排出上充
分であり、かつ製造上、あるいは封止機能においても問
題がない。なお、距離dを精密に考えるには、シール部
材70が押圧部52の押圧によって変形して距離dが小
さくなることを考慮する。
【0031】ここで、シール部材70にも溝が形成さ
れ、ホルダー底部50bの溝と併せて、溝62を構成し
ても良い。溝62をどのように形成するかは、使用する
材料および製造容易性によって適宜変更することができ
る。要するにウエハWの被メッキ面と溝62の底面との
距離dをある程度以下(例えば1.5mm以下)に押さ
えられれば良い。
【0032】(カソード電極の詳細)前述のように基板
保持部39の内側には、ウエハWの被メッキ面に電圧を
印加するためのカソード電極60が配設されている。カ
ソード電極60には円筒状の接続部64がカソード電極
60の外周で一体的に接続され、さらに接続部64には
導通端子66が接続されている。導通端子66には、図
示しないリード線を通じて外部電源が接続されている。
その結果、リード線、導通端子66、接続部64を介し
てカソード電極60に電圧を印加できる。
【0033】図6は、カソード電極60を上面からみた
状態を表す平面図である。このカソード電極60は、導
電性の材料から形成され、大まかにはリングを8分割し
た形状をしている。カソード電極60が分割構造になっ
ているのは、製造および取り付けの容易性を考慮したた
めである。
【0034】カソード電極60は、内径が上記開口部5
6の径より幾分大きい8分割した略リング状に形成され
たカソード電極本体部60aと、カソード電極本体部6
0aと一体的に形成されたばね部60bおよび押さえ部
60cとから構成されている。ばね部60bと押さえ部
60cは、カソード電極本体部60aの内周上にそって
交互に形成されている。ばね部60bと押さえ部60c
が交互に形成されているのは、ばね部60bによるウエ
ハWへの導通と押さえ部60cによるシール部材70の
ホルダー底部50bへの固定の双方を均一に行うためで
ある。
【0035】ばね部60bは、導電性の材料から形成さ
れており、8分割されたカソード電極本体部60aの5
箇所、カソード電極全体としては40箇所に一体形成さ
れている。ここで、ばね部60bを40個としたのは、
ウエハWの電流密度の均一性と製造容易性のバランスを
考慮したためである。ウエハW内での電流密度の均一性
向上のためには、多数のばね部60bによってウエハW
との導通を取るのが好ましい。一方、ばね部60bの個
数が多くなりすぎるとばね部60bの加工が困難とな
る。但し、ばね部60bの個数は40に限定されるもの
ではなく、電流密度分布と製造容易性を考慮して、6〜
180程度の範囲で適宜設定することができる。
【0036】ばね部60bを構成するばねとしては、ウ
エハWの被メッキ面に電気的に接触できるようなばねを
利用できる。具体的にはこのばねとして、板ばね、コイ
ルばね、渦巻きばね、空気ばね、さらばね、ねじり棒ば
ね、及び輪ばね等を使用できる。本実施形態では、この
一例として板ばねを使用している。板ばねでばね部60
bを構成することによりカソード電極60の形状が単純
になり、ばね部60bとカソード電極本体部60aとを
容易に一体成形できる。
【0037】また、このばね部60bは撓んだ状態に形
成されている。具体的には、ばね部60bとカソード電
極本体部60aとの間が折り曲られて傾斜している。こ
こで、撓んだ状態とは、ばね部60bがカソード電極本
体部60aに対して傾斜している状態のことをいう。撓
んだ状態には、本実施形態のように板ばねとカソード電
極本体部60aとの間が折り曲られて傾斜している場合
の他に、ばね部60bを構成する板ばね自体が湾曲或い
は折り曲げられて傾斜している場合が含まれる。撓んだ
状態のばね部60bは、押圧部52のウエハWの裏面に
対する押圧によって容易に弾性変形される。
【0038】ばね部60bを構成する板ばねの材料とし
ては、具体的には例えば、ばね鋼、ニッケル、インコネ
ル、銅、及びステンレス鋼(SUS)からなる群から選
択される1又は2以上の導電性材料から形成されている
ことが好ましい。上記材料が好ましいのは、導電性に優
れているとともに弾性限界が大きいからである。ばね部
60bの1部、好ましくは先端部には、半球面状の半球
面突起60dが形成されている。この半球面突起60d
によりカソード電極60がウエハWの被メッキ面に対し
て常に一定面積で接触する。
【0039】(シール部の詳細)シール部材70の詳細
な構造を説明する。図7(A)、(B)は、それぞれシ
ール部材70を上面および底面からみた状態を表した斜
視図である。シール部材70は、シール底部70a、ウ
エハシール部材70b、鍔部70cから一体的に構成さ
れる。
【0040】シール底部70aは、円形の開口部を有す
る略平板リング形状であり、ホルダー底部50bに接触
しホルダー底部50bとの間からのメッキ液の侵入を防
止する。ホルダー底部50bには前述の様に溝58が貫
通して形成され、この溝58からシール底部70aがメ
ッキ液に直接接触する。しかしながら、溝58の底部に
シール底部70aが押しつけられていれば、この溝58
からのメッキ液の侵入は防止される。前述のカソード電
極60の押さえ部60cは、シール底部70aをホルダ
ー底部50bに押さえつけ、開口部56あるいは溝58
からのメッキ液の侵入を防止する。
【0041】ウエハシール部材70bは、シール底部7
0aの内周に沿って一体的に形成された略円筒形状であ
り、押圧部52の押圧によってウエハWの被メッキ面に
密着している。その結果、ウエハWの被メッキ面に沿っ
たメッキ液の侵入が防止される。鍔部70cは、シール
底部70aの外周に沿って一体的に形成された略円筒形
状である。鍔部70は、ホルダー側部50aに密着し、
仮に溝58からホルダー底部50bとシール底部70a
の間にメッキ液が侵入してきたときでも、メッキ液が基
板保持部39内部に侵入することを効果的に防止でき
る。例えば、メッキ液の粘性が低い場合には、基板保持
部39内部にメッキ液が侵入しやすくなるので、鍔部7
0cは有効である。但し、後述するように、鍔部70c
は常に必要という訳ではない。
【0042】(シール押さえ部の詳細)シール押さえ部
材80は、全体としてはホルダー側部50aの内径と略
等しい外形を有する略円筒形状をしている。この円筒の
内径はホルダー底部50bに近づくに従って小さくな
り、従ってシール押さえ部材80の肉厚が厚くなってい
る。また、シール押さえ部材80の底部はシール部材7
0に対応した形状をしており、カソード電極本体部60
aおよび押さえ部60cを押圧している。カソード電極
本体部60aおよび押さえ部60cは、さらにシール底
部70aを押圧する。この結果、シール底部70aはホ
ルダー底部50bに押しつけられ、シール底部70aと
ホルダー底部50b間からのメッキ液の侵入が防止され
る。さらにアノード電極30のばね部60bがある箇所
には、ばね部60bの動く領域を確保するために、シー
ル底部70aとの間に隙間82が形成されている。この
結果、ばね部60bへの押圧部52等による押圧の有無
によってばね部60bの撓み量は変化する。
【0043】(メッキ処理行程の流れ)次に、メッキ処
理装置10で行われるメッキ処理行程の流れについて説
明する。図8は本実施の形態に係るメッキ処理装置10
で行われるメッキ処理行程の流れを示したフローチャー
トである。以下、メッキ処理装置10によるメッキ処理
の流れについて図8に沿って説明する。
【0044】(1)まず、基板保持部39内へのウエハ
Wの搬入が行われる(ステップS1)。メッキ処理装置
10の側壁に設けられたゲートバルブ24が開き、搬送
位置(I)に待機しているドライバ16の基板保持部3
9内へ窓48を通して、未処理のウエハWを保持する図
示しないアームが挿入される。このアームは、基板保持
部39内にウエハWの被メッキ面をメッキ液液面に向け
て略水平に載置する。このとき、押圧部52およびチャ
ック54は、基板保持部39の上方に引き上げられてい
る。また、詳細にはウエハWをカソード電極60の半球
面突起60d上に載置する。
【0045】(2)ウエハWをカソード電極60の半球
面突起60d上に載置した後、ゲートバルブ24が閉じ
られるとともに、押圧部52によりウエハWの裏面が押
圧される(ステップS2)。この押圧により各ばね部6
0bが弾性変形し、各ばね部60bとウエハW間に弾性
応力が働く。また、押圧によりシール部材70とウエハ
Wとが密着し、メッキ液の基板保持部39内への侵入の
防止が可能となる。
【0046】(3)その後、ドライバ16がシリンダ4
6の駆動で下降して、ウエハWをメッキ位置(V)に降
下させ、ウエハWをメッキ液に浸漬する(ステップS
3)。なお、このときメッキ液槽14の内槽14a内に
はメッキ液が一杯に満たされている。
【0047】ウエハWの被メッキ面および基板保持部3
9の底面(ホルダー底部50b)は大気中からメッキ液
内に移行する。この大気中からメッキ液内への移行の際
にウエハWの被メッキ面上に気泡(マイクロバブル)が
生じることがある。気泡は、直径0.1〜1.0mmと
種々の大きさのものが生じうる。この気泡は、次のステ
ップS4でのメッキ膜の形成を阻害し、そのためウエハ
W上への均一なメッキ膜の形成が行われ難くなる。
【0048】気泡によるメッキ膜の形成の阻害を防止す
るには2つの方法が考えられる。1つは気泡の発生自体
を防止することである。もう一つの方法として、気泡を
ウエハWの被メッキ面から除去することが考えられる。
気泡の発生を低減するために、前述のようにホルダー底
部50bの角を鈍角としている。しかしながら気泡の発
生を完全に防止するのは困難である。そこで、本発明に
おいては気泡を溝58によって除去する。即ち、ホルダ
ー底部50bに形成された溝58は、発生した気泡の通
路として機能し気泡の除去に寄与する。
【0049】図9は、ウエハWの被メッキ面から溝58
を通って気泡が移動する状態を示した断面図である。気
泡は基板保持部39およびウエハWがメッキ液に着水し
たときに発生しその一部はウエハWの被メッキ面に付着
した状態になる。ウエハWの被メッキ面に付着した気泡
はA→B→Cと溝58を通ってホルダー底部50bの内
円側(ウエハW側)から外円側(ホルダー側部50a
側)に移動し、被メッキ面から除去される。
【0050】この気泡の移動は基板保持部39がメッキ
液に浸漬したときのメッキ液の流れによって促進され
る。さらに、噴出管28からのメッキ液の噴出によるメ
ッキ液の流れも、溝58を通じた被メッキ面からの気泡
の除去に寄与する。気泡の除去をさらに積極的に行う方
法として、着水後に基板保持部39を回転しても差し支
えない。即ち、回転駆動部40によって基板保持部39
を回転し、気泡に遠心力を加える。遠心力は気泡に対し
てホルダー底部50bの内円から外円に向かう方向の力
を加えるので、気泡は溝58を通って被メッキ面から除
外される。
【0051】(4)ウエハWをメッキ位置(V)に位置
させた後、ウエハWの被メッキ面に例えば銅のメッキ膜
の形成が行われる(ステップS4)。メッキ膜の形成
は、アノード電極30とカソード電極60との間に電圧
を印加することにより行われ、被メッキ面に十分な厚さ
のメッキ膜を形成された後に電圧の印加を停止してメッ
キ膜の形成を終了する。
【0052】被メッキ面から気泡が除去されていること
から、メッキ膜の形成は気泡によって妨げられず、均一
な厚さのメッキ膜が形成される。なお、押圧部52の押
圧により複数のばね部60bの半球面突起60dがウエ
ハWの被メッキ面に接触していることも、均一なメッキ
膜の形成に寄与する。複数のばね部60bとの接触によ
りウエハWにおける電流密度が均一化されるからであ
る。メッキ膜の形成が完了したら、図示しないポンプを
作動させ、メッキ液槽14内のメッキ液液面を低下させ
る。
【0053】(5)次にウエハWのスピンドライによ
り、ウエハWのメッキ形成面に付着している余分なメッ
キ液を取り除く(ステップS5)。スピンドライに先立
ち、ドライバ16がシリンダ46の駆動で上昇して、ウ
エハWをスピンドライ位置(IV)に上昇させる。そし
て、基板保持部39が回転駆動部40の駆動で略水平面
内で回転してスピンドライを行い、ウエハWのメッキ形
成面に付着している余分なメッキ液を取り除く。
【0054】(6)ウエハWのメッキ膜形成面を洗浄す
る(ステップS6)十分にスピンドライを行った後、シ
リンダ46の駆動により、ウエハWをウエハ洗浄位置
(II)まで上昇させる。その後、セパレータ22に内
蔵されている洗浄ノズル18から純水をウエハWのメッ
キ膜形成面に向けて噴射して、ウエハWのメッキ膜形成
面を洗浄する。このとき、基板保持部39が回転駆動部
40の駆動により略水平面内で回転される。
【0055】(7)ウエハWのメッキ膜形成面の洗浄が
終了した後、半球面突起60dの洗浄が行われる(ステ
ップS7)。半球面突起60dの洗浄に先立ち、押圧部
52による押圧の停止、ウエハWの半球面突起洗浄位置
(III)への降下が行われる。押圧部52による押圧
の停止により、ばね部60bが弾性変形していない元の
状態に戻される。
【0056】ウエハWの半球面突起洗浄位置(III)
への位置設定に際し、チャック54がウエハWの裏面を
吸引し基板保持部39内を上昇する。この結果、各ばね
部60bは、ウエハWから離間する。ウエハWを半球面
突起洗浄位置(III)に位置させた状態で、セパレー
タ22に内蔵された洗浄ノズル18から洗浄液としての
例えば純水が基板保持部39の半球面突起60dに向け
て噴出され半球面突起60dが洗浄される。このとき、
基板保持部39が回転駆動部40の駆動で回転される。
【0057】(8)半球面突起60dの洗浄後に、スピ
ンドライが行われる(ステップS8)。半球面突起60
dの洗浄が終了した後、ドライバ16がシリンダ46の
駆動で下降して、ウエハWをスピンドライ位置(IV)
に降下させた後、基板保持部39が回転駆動部40によ
り回転し、スピンドライが行われる。スピンドライの際
に図示しないエアー供給装置でエアーをカソード電極6
0上に流し、半球面突起60d上に付着している水分が
除去される。
【0058】(9)スピンドライが完了したら、基板保
持部39内からウエハWが搬出される(ステップS
9)。ウエハWの搬出の際には、シリンダ46によりウ
エハWが搬送位置(I)まで上昇される。この状態で、
ゲートバルブ24が開き、基板保持部39の窓48を通
して、図示しないアームが伸長してメッキ膜が形成され
たウエハWを受け取る。その後、アームがメッキ処理装
置10内からウエハWを搬出する。
【0059】(他の実施形態)本発明は上記実施形態に
限定されるものではなく、種々に拡張、変更可能であ
り。これら拡張、変更された実施形態も本発明の技術的
範囲に含まれる。 (1)例えば、溝58をホルダー底部50bの内周(開
口部56)から外周(ホルダー側部50a)に向かって
傾斜させることもできる。図10は、溝58の底面が傾
斜した状態を表すホルダー底部50bの一部断面図であ
る。溝58は、ホルダー底部50bの内周から外周に向
かって角度θで傾斜している。メッキ液中の気泡にはメ
ッキ液の水面に向かう方向の浮力が働くから、溝58が
気泡の移動方向に向かって角度θで傾斜していることに
より、溝58での気泡の移動が促進される。図10で
は、1つの溝58のみを示しているが、溝58は第1の
実施形態での図5に示される、開口部56の中心に対し
て放射状となっている全ての溝58において開口部56
の中心から径方向に傾斜させることができる。
【0060】また、図10では、ウエハシール部材70
bの側面を鉛直方向に対して角度θ1だけ外側に傾けて
いる。このようにウエハシール部材70bの側面を傾斜
させることで、気泡がウエハシール部材70bとシール
底部70aとの間の角を越えやすくすることもできる。
【0061】(2)また、溝58はホルダー50の回転
中心(多くの場合、開口部56の中心)に対して傾けて
形成しても差し支えない。図11は、溝58の方向がホ
ルダー50回転中心Oに対して傾いた状態のホルダー底
部50bを底面側から見た底面図であり、第1の実施形
態における図5と対応する。溝58の方向が開口部56
の中心に対して角度φ傾けて形成されている。
【0062】第1実施形態における図8のステップS3
において、気泡の除去のために基板保持部39を回転さ
せることを示した。溝58の方向の傾斜は、このホルダ
ー50の回転と組み合わせるとより効果的である。この
とき溝58の傾斜の正負および傾斜角度φをホルダー5
0の回転方向および回転速度に対応させることが好まし
い。
【0063】即ち、図11のようにホルダー50を左回
転(L)させる場合には溝58の方向を図11の様に右
回転の方向に傾け、ホルダー50を右回転(R)させる
ときには溝58を図11とは逆に左回転する方向に傾け
るのが好ましい。ホルダー50の回転によって、気泡に
はメッキ液からの摩擦力がホルダーの回転方向とは逆の
方向に作用する。このため、ホルダー50の回転によ
り、気泡には開口部56の中心に向かう直線に対して傾
斜した方向に力が働く。従って、ホルダー50の回転速
度が大きくなるほど、気泡に作用する力は開口部56の
中心Oに向かう直線に対してより傾斜した方向となる。
【0064】(3)シール部材70も種々の形状を取り
うる。図12〜14はそれぞれ、シール部材70の形状
を変更した変形例1〜3を表す斜視図である。図12で
は、シール部材70の底面に突起72が等間隔に複数形
成されている。このときホルダー底部50bには、この
突起72と対応する位置に凹みが形成される。この凹み
に突起72を挿入することによって、シール部材70と
ホルダー底部50bとの固定がより安定となる。
【0065】図13は、鍔部70cのないシール部材7
0を表している。既に述べたように鍔部70cはメッキ
液の基板保持部39内への侵入を防止する上で有用では
あるが、鍔部70cを要することなくメッキ液の侵入を
防止することもできる。例えば、メッキ液の粘度が高い
場合には、メッキ液は隙間から侵入しにくくなる。この
ような場合には鍔部70cを除去しても差し支えない。
また、シール部材70とホルダー50との間の隙間を接
着剤等で塞いだ場合にも鍔部70cを除去して差し支え
ない。なお、図13では突起72がある場合を示してい
るがこの突起72は適宜除外した構成とすることもでき
る。
【0066】さらに図14は、シール部材70に切れ目
(スリット)74が入った例を示している。このように
シール部材70に切れ目74を入れることでシール部材
70の装着が容易となる。シール部材70に切れ目74
が入っていても、この切れ目74が溝58内に露出しな
ければ問題がない。また、装着後に切れ目74を接着剤
等で埋めても良い。この切れ目74は、必要に応じて複
数形成することができ、その結果シール部材70を複数
に分割できる。このようにシール部材70を分割するこ
とでシール部材70の基板保持部39内への装着をより
容易とすることができる。
【0067】(4)また、上記実施の形態では、被処理
基板としてウエハWを使用して説明しているが、液晶用
のLCDガラス基板を使用することも可能である。さら
に、上記実施の形態では、液処理をメッキ処理として説
明しているが、液を使用して処理を施すものであれば適
用することが可能である。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
被処理基板の被メッキ面からの気泡の除去が促進され、
均一なメッキ膜のを形成が可能なメッキ処理装置を提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の第1の形態に係るメッキ処理装置1
0を示す模式的な垂直断面図である。
【図2】 図1に示した基板保持部の一部を拡大した模
式的な垂直断面図である。
【図3】 図1に示した基板保持部の一部を拡大し、図
2と同一の断面で切断した状態を表す斜視図である。
【図4】 ホルダーを底面から見た状態を表す拡大斜視
図である。
【図5】 ホルダーを底面から見た状態を表す拡大底面
図である。
【図6】 カソード電極を上面からみた状態を表す平面
図である。
【図7】 シール部材を上面および底面からみた状態を
表した斜視図である。
【図8】 本発明の第1実施形態に係るメッキ処理装置
で行われるメッキ処理行程の流れを示したフローチャー
トである。
【図9】 ウエハWの被メッキ面から溝を通って気泡が
移動する状態を示した断面図である。
【図10】 溝の底面が傾斜した状態を表すホルダー底
部の一部断面図である。
【図11】 溝の方向がホルダーの回転中心に対して傾
斜した状態のホルダー底部を底面側から見た底面図であ
る。
【図12】 シール部材の形状を変更した変形例1を表
す斜視図である。
【図13】 シール部材の形状を変更した変形例2を表
す斜視図である。
【図14】 シール部材の形状を変更した変形例3を表
す斜視図である。
【符号の説明】
10 メッキ処理装置 12 ハウジング 14 メッキ液槽 14b 外槽 14a 内槽 16 ドライバ 18 洗浄ノズル 20 排気口 22 セパレータ 24 ゲートバルブ 28 噴出管 30 アノード電極 32 隔膜 34、36 循環配管 37 配管 38 ポンプ 39 基板保持部 40 回転駆動部 42 支持梁 44 ガイドレール 46 シリンダ 48 窓 50 ホルダー 50a ホルダー側部 50b ホルダー底部 501、502 側面 52 押圧部 54 チャック 56 開口部 58 溝 60 カソード電極 60a カソード電極本体部 60b ばね部 60c 押さえ部 60d 半球面突起 64 接続部 66 導通端子 70 シール部材 70a シール底部 70b ウエハシール部 70c 鍔部 72 突起 74 切れ目 80 シール押さえ部材 82 隙間
フロントページの続き Fターム(参考) 4K024 BB12 BC10 CB04 CB12 CB26 GA02

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理液を収容する処理液槽と、 被処理基板に接触可能な第1の電極と、 前記処理液槽に配設され、前記第1の電極との間に電圧
    が印加される第2の電極と、 前記被処理基板の主面の一部を露出する開口部を備え、
    かつ前記被処理基板を保持する基板保持部と、 前記基板保持部に形成され、前記被処理基板上に生じた
    気泡が通過する通路であって、かつその底面が該基板保
    持部の前記開口部から外周に向かって傾斜している通路
    とを具備することを特徴とする液処理装置。
  2. 【請求項2】 処理液を収容する処理液槽と、 被処理基板に接触可能な第1の電極と、 前記処理液槽に配設され、前記第1の電極との間に電圧
    が印加される第2の電極と、 前記被処理基板を保持する基板保持部と、 前記基板保持部を回転する回転機構と、 前記基板保持部に形成され、前記被処理基板上に生じた
    気泡が通過する通路であって、かつその通路の方向が前
    記回転機構による回転の中心に向かう直線に対して傾斜
    している通路とを具備することを特徴とする液処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記基板保持部が、 前記被処理基板の主面の一部を露出する開口部を備え、
    かつ前記被処理基板と少なくとも一部が接触する封止部
    材を有することを特徴とする請求項1または2のいずれ
    か1項に記載の液処理装置。
  4. 【請求項4】 前記基板保持部が、 前記封止部材の前記開口部に対応する開口部を備え、か
    つ前記封止部材を支持する支持部材をさらに有すること
    を特徴とする請求項3記載の液処理装置。
  5. 【請求項5】 処理液を収容する処理液槽と、 被処理基板に接触可能な第1の電極と、 前記処理液槽に配設され、前記第1の電極との間に電圧
    が印加される第2の電極と、 前記被処理基板を保持する基板保持部であって、 前記被処理基板の主面の一部を露出する開口部を備え、
    かつ前記被処理基板と少なくとも一部が接触する封止部
    材と、 前記封止部材の前記開口部に対応する開口部を備え、か
    つ前記封止部材を支持する支持部材と、 前記被処理基板上に生じた気泡が通過する通路であっ
    て、かつその底面の少なくとも一部が前記封止部材で、
    その側面の少なくとも一部が前記支持部材でそれぞれ構
    成されている通路とを有する基板保持部とを具備するこ
    とを特徴とする液処理装置。
  6. 【請求項6】 前記液処理装置が、前記基板保持部を回
    転する回転機構をさらに具備することを特徴とする請求
    項1または5に記載の液処理装置。
  7. 【請求項7】 前記基板保持部が、 前記被処理基板を前記封止部材に対して押圧する押圧部
    をさらに有することを特徴とする請求項4または5のい
    ずれか1項に記載の液処理装置。
  8. 【請求項8】 前記通路が、前記支持部材の前記処理液
    槽に対向する面に配置されていることを特徴とする請求
    項4または5のいずれか1項に記載の液処理装置。
  9. 【請求項9】 前記通路が、前記支持部材の前記開口部
    から外周に連通していることを特徴とする請求項4また
    は5のいずれか1項に記載の液処理装置。
  10. 【請求項10】 前記通路が、前記支持部材の前記開口
    部から放射状に複数配置されていることを特徴とする請
    求項4または5のいずれか1項に記載の液処理装置。
  11. 【請求項11】 前記通路の底面と前記被処理基板の被
    処理面との距離が2mm以下であることを特徴とする請
    求項4または5のいずれか1項に記載の液処理装置。
  12. 【請求項12】 前記第1の電極が、被処理基板にそれ
    ぞれ接触可能な複数の部分電極を有することを特徴とす
    る請求項4または5のいずれか1項に記載の液処理装
    置。
  13. 【請求項13】 前記第1の電極が、前記封止部材を前
    記支持部材上に押圧可能な押さえ部を有することを特徴
    とする請求項12記載の液処理装置。
  14. 【請求項14】 前記第1の電極に前記部分電極と前記
    押さえ部が交互に配置されていることを特徴とする請求
    項13記載の液処理装置。
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