JP2002069698A - 液処理装置及び液処理方法 - Google Patents

液処理装置及び液処理方法

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JP2002069698A
JP2002069698A JP2000263691A JP2000263691A JP2002069698A JP 2002069698 A JP2002069698 A JP 2002069698A JP 2000263691 A JP2000263691 A JP 2000263691A JP 2000263691 A JP2000263691 A JP 2000263691A JP 2002069698 A JP2002069698 A JP 2002069698A
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electrode
wafer
liquid
plating
synthetic resin
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JP2000263691A
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English (en)
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Wataru Okase
亘 大加瀬
Takenobu Matsuo
剛伸 松尾
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Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被処理基板の被処理面に均一に電圧を印加す
ることができるとともに電極の腐食を防止することがで
きる液処理装置及び液処理方法を提供する。 【解決手段】 保持部72内側に配設されたカソード電
極82の複数箇所には、導電性の材料から形成されたば
ね部84が設けられている。この各ばね部84を弾性変
形させることにより全てのばね部84がウエハWの被メ
ッキ面に接触するようになりウエハWの被メッキ面に均
一に電圧を印加できる。また、この各ばね部84の先端
には半球面状に形成された半球面突起87が形成されて
おり、ばね部84をウエハWの被メッキ面に常に一定面
積で接触させることができ、よりこの各ばね部84の弾
性変形によりウエハWの被処理面に均一に電圧を印加で
きる。さらに半球面突起以外のカソード電極82は、合
成樹脂のフィルム88で被覆されており、このフィルム
88で被覆することによりカソード電極82の腐食を防
止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は、半導体ウエハ等の
被処理基板の液処理に係り、更に詳細には被処理基板の
被処理面に液相で金属層を形成する液処理装置及び液処
理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体ウエハW(以下、単に
「ウエハ」という。)等の被処理基板の表面に金属層を
形成する処理装置としては、例えば、気相で金属層を形
成する物理的気相成長処理装置(PVD処理装置)が用
いられてきたが、半導体デバイスの集積度の向上に伴
い、成膜速度の問題から液相で金属層を形成するメッキ
処理装置を用いることが主流になりつつある。
【0003】図14は代表的なメッキ処理装置の模式的
な垂直断面図であり、図15は同メッキ処理装置のウエ
ハホルダの一部を拡大した模式的な垂直断面図である。
【0004】図14及び図15に示すように、このメッ
キ処理装置100は、メッキ液を収容したメッキ液槽1
01と、ウエハWを保持するウエハホルダ102とから
構成されている。また、ウエハホルダ102の内側には
導電性材料から形成されたリング状の通電部材103が
配設されており、ウエハWの被メッキ面に電圧を印加す
るようになっている。
【0005】このメッキ処理装置100は、メッキ液槽
101に対してウエハホルダ102を下降させウエハW
の被メッキ面にメッキ液を接触させた後、通電部材10
3を介してウエハWの被メッキ面と電極104との間に
電界を形成してウエハWの被メッキ面にメッキ層を形成
するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記通
電部材は、以下のような問題がある。
【0007】通電部材には、図15に示すようにウエハ
Wの被メッキ面と接触させてウエハWの被メッキ面に電
圧を印加するための接触ピン105が複数形成されてい
る。ウエハWの被メッキ面と電極104との間に電圧を
均一に印加するためには、接触ピン105の高さをすべ
て均一に揃える必要があるが、接触ピン105の高さを
すべて均一に揃えることは非常に困難である。結果とし
て、ウエハWの被メッキ面に接触しない接触ピン105
が存在してしまい、ウエハWの被メッキ面に電圧が均一
に印加されないというという問題がある。
【0008】また、ウエハWの被メッキ面にメッキ層を
形成した後、通電部材103の接触ピン105を純水で
洗浄して接触ピン105に付着したメッキ液を洗い流し
ているが、接触ピン105のみ洗浄するのは困難であ
り、ウエハホルダ102内側に剥き出しで配設されいる
通電部材103に純水が付着してしまう。洗浄の後、接
触ピン105の腐食を防ぐため接触ピン105に向けて
エアーを流し接触ピン105に付着した純水を完全に除
去しているが、接触ピン105以外の通電部材103に
付着した純水まで完全に除去するのは困難であり、通電
部材103が腐食するという問題がある。
【0009】本発明は上記従来の問題を解決するために
なされたものである。
【0010】即ち、被処理基板の被処理面に均一に電圧
を印加することができる液処理装置及び液処理方法を提
供することを目的とする。
【0011】また、電極の腐食を防止することができる
液処理装置及び液処理方法を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決しようとする手段】請求項1の液処理装置
は、処理液を収容する処理液槽と、被処理基板を保持す
る保持機構と、前記保持機構に配設され導電性の弾性体
で形成された弾性部を有する第1の電極と、前記第1の
電極との間で電界を形成する第2の電極と、を具備する
ことを特徴とする。
【0013】請求項1の液処理装置では、液処理装置に
前記保持機構に配設され導電性の弾性体で形成された弾
性部を有する第1の電極を備えるので、前記第1の電極
の弾性部を弾性変形させた状態で前記被処理基板の被処
理面に接触させることができ、前記被処理基板の被処理
面に均一に電圧を印加することができる。
【0014】請求項2の液処理装置は、請求項1記載の
液処理装置であって、前記弾性部が、撓んでいることを
特徴とする液処理装置。
【0015】請求項2の液処理装置は、前記弾性部が撓
んでいるので、被処理基板の自重により或いは前記被処
理基板を押圧することにより前記弾性部を容易に弾性変
形させることができる。
【0016】請求項3の液処理装置は、請求項1又は2
記載の液処理装置であって、前記弾性部が、曲面を含ん
だ曲面突起を有していることを特徴とする。
【0017】請求項3の液処理装置では、前記弾性部
が、曲面を含んだ曲面突起を有しているので、前記被処
理基板の被処理面に対して常に一定面積で接触させるこ
とができ、前記被処理基板の被処理面により均一に電圧
を印加することができる。
【0018】請求項4の液処理装置は、請求項1〜3の
いずれか1項に記載の液処理装置であって、前記弾性部
が、ばねを利用したばね部であることを特徴とする。
【0019】請求項4の液処理装置では、前記弾性部が
ばねを利用したばね部であるので、前記弾性部を容易に
製造することができる。
【0020】請求項5の液処理装置は、請求項4記載の
液処理装置であって、前記ばねが、板ばねであることを
特徴とする。
【0021】請求項5の液処理装置は、前記ばねが板ば
ねであるので、前記第1の電極の形状が単純になり、板
ばねを有した前記第1の電極を容易に形成することがで
きる。
【0022】請求項6の液処理装置は、請求項1〜5の
いずれか1項に記載の液処理装置であって、前記弾性部
が、ばね鋼、ニッケル、チタン、インコネル、銅、及び
ステンレス鋼からなる群から選択される1又は2以上の
物質で形成されていることを特徴とする。
【0023】請求項6の液処理装置では、前記弾性部
が、ばね鋼、ニッケル、チタン、インコネル、銅、及び
ステンレス鋼からなる群から選択される1又は2以上の
物質で形成されているので、導電性に優れているととも
に弾性限度が高い。
【0024】請求項7の液処理装置は、請求項1〜6の
いずれか1項に記載の液処理装置であって、前記第1の
電極の少なくとも1部が、合成樹脂で被覆されているこ
とを特徴とする。
【0025】請求項7の液処理装置では、前記第1の電
極の少なくとも1部が、合成樹脂で被覆されているの
で、被処理基板の被処理面に液処理を施した後に前記第
1の電極を例えば純水のような洗浄液で洗浄した場合で
あっても、前記合成樹脂で被覆された部分の第1の電極
には洗浄液が付着することがなく、前記第1の電極の腐
食を防止することができる。
【0026】請求項8の液処理装置は、請求項7記載の
液処理装置であって、前記合成樹脂が、熱可塑性の合成
樹脂であることを特徴とする。
【0027】請求項8の液処理装置では、前記合成樹脂
が、熱可塑性の合成樹脂であるので耐処理液性、加工
性、及び強度等に優れており、第1の電極の腐食を確実
に防止することができる。
【0028】請求項9の液処理装置は、請求項7又は8
記載の液処理装置であって、前記合成樹脂がフィルムを
形成していおり、前記フィルムが熱収縮で前記第1の電
極を被覆していることを特徴とする。
【0029】請求項9の液処理装置では、前記合成樹脂
がフィルムを形成しており、前記フィルムが熱収縮で前
記第1の電極を被覆しているので、接着剤を必要とせず
容易に製造することができる。
【0030】請求項10の液処理装置は、処理液を収容
する処理液槽と、被処理基板を保持する保持機構と、前
記保持部に配設され少なくとも1部が合成樹脂で被覆さ
れた第1の電極と、前記第1の電極との間で電界を形成
する第2の電極と、を具備することを特徴とする。
【0031】請求項10の液処理装置では、液処理装置
に前記保持部に配設され少なくとも1部が熱可塑性の合
成樹脂で被覆された第1の電極を備えるので、被処理基
板の被処理面に液処理を施した後に前記第1の電極を例
えば純水のような洗浄液で洗浄した場合であっても、前
記合成樹脂で被覆された部分の第1の電極には洗浄液が
付着することがなくなる。また、前記合成樹脂が熱可塑
性の合成樹脂であるので、耐処理液性、加工性、及び強
度等に優れている。結果として、前記第1の電極の腐食
を確実に防止することができる。
【0032】請求項11の液処理装置は、請求項10記
載の液処理装置であって、前記合成樹脂がフィルムを形
成しており、前記フィルムが熱収縮で前記第1の電極を
被覆していることを特徴とする。
【0033】請求項11の液処理装置では、前記合成樹
脂がフィルムを形成しており、前記フィルムが熱収縮で
前記第1の電極を被覆しているので、接着剤を必要とせ
ず容易に製造することができる。
【0034】請求項12の液処理方法は、第1の電極の
弾性部に被処理基板の被処理面を接触させて前記弾性部
を弾性変形させる工程と、前記弾性部を弾性変形させた
状態で前記第1の電極と第2の電極との間に電界を形成
して前記被処理基板の被処理面に液処理を施す工程と、
を具備することを特徴とする。
【0035】請求項12の液処理方法では、第1の電極
の弾性部に被処理基板の被処理面を接触させて前記弾性
部を弾性変形させる工程と、前記弾性部を弾性変形させ
た状態で前記第1の電極と第2の電極との間に電界を形
成して前記被処理基板の被処理面に液処理を施す工程と
を具備するので、前記第1の電極の弾性部を弾性変形さ
せた状態で前記弾性部を前記被処理基板の被処理面に接
触させることができ、前記被処理基板の被処理面に均一
に電圧を印加することができる。結果として、前記被処
理基板の被処理面に均一に液処理を施すことができる。
【0036】請求項13の液処理方法は、請求項11記
載の液処理方法であって、前記弾性部が、撓んでいるこ
とを特徴とする。
【0037】請求項13の液処理方法では、前記弾性部
が撓んでいるので、被処理基板の自重により或いは前記
被処理基板を押圧することにより前記弾性部を容易に弾
性変形させることができる。
【0038】請求項14の液処理方法は、請求項12又
は13記載の液処理方法であって、前記第1の電極の少
なくとも1部が、合成樹脂で被覆されていることを特徴
とする液処理方法。
【0039】請求項14の液処理方法では、前記第1の
電極の少なくとも1部が、合成樹脂で被覆されているの
で、液処理後に前記第1の電極を例えば純水のような洗
浄液で洗浄した場合であっても、前記合成樹脂で被覆さ
れた部分の第1の電極には洗浄液が付着することがな
く、前記第1の電極の腐食を防止することができる。
【0040】請求項15の液処理方法は、少なくとも1
部を熱可塑性の合成樹脂で被覆された第1の電極と、第
2の電極との間に電界を形成して前記被処理基板の被処
理面に液処理を施す工程と、前記被処理基板の被処理面
に液処理を施した後、前記第1の電極を洗浄液で洗浄す
る工程とを具備することを特徴とする。
【0041】請求項15の液処理方法では、少なくとも
1部を熱可塑性の合成樹脂で被覆された第1の電極と、
第2の電極との間に電界を形成して前記被処理基板の被
処理面に液処理を施す工程と、前記被処理基板の被処理
面に液処理を施した後、前記第1の電極を洗浄液で洗浄
する工程とを備えるので、前記合成樹脂で被覆された部
分の第1の電極には洗浄液が付着することがなくなる。
また、前記合成樹脂が熱可塑性の合成樹脂であるので、
耐処理液性、加工性、及び強度等に優れている。結果と
して、前記第1の電極の腐食を確実に防止することがで
きる。
【0042】請求項16の液処理方法は、請求項14又
は15記載の液処理方法であって、前記合成樹脂がフィ
ルムを形成しており、前記フィルムが熱収縮で前記第1
の電極を被覆していることを特徴とする。
【0043】請求項16の液処理方法では、前記合成樹
脂がフィルムを形成しており、前記フィルムが熱収縮で
前記第1の電極を被覆しているので、接着剤を必要とせ
ず容易に製造することができる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
に係るメッキ処理システムについて説明する。
【0045】図1は本実施の形態に係るメッキ処理シス
テムの斜視図であり、図2は同メッキ処理システムの平
面図であり、図3は同メッキ処理システムの正面図であ
り、図4は同メッキ処理システムの側面図である。
【0046】図1〜図4に示すように、このメッキ処理
システム1は後述するキャリアカセットCからウエハW
を取り出したり、一連の処理が完了したウエハWをキャ
リアカセットCに収容したりするキャリアステーション
2と、ウエハWに実際に処理を施すプロセスステーショ
ン3とから構成されている。
【0047】キャリアステーション2はウエハWを収容
する載置台21と載置台21上に載置されたキャリアカ
セットCからウエハWを取り出したり、一連の処理が完
了したウエハWをキャリアカセットCに収容したりする
サブアーム22とから構成されている。
【0048】キャリアカセットC内には複数枚、例えば
25枚のウエハWを等間隔毎に水平に保った状態で垂直
方向に収容されるようになっている。載置台21上には
図中X方向に例えば4個のキャリアカセットCが配設さ
れるようになっている。
【0049】サブアーム22は図2中X方向に配設され
たレール上を移動するとともに鉛直方向(Z方向)即ち
図2中紙面に垂直な方向に昇降可能かつ水平面内で回転
可能な構造を備えている。このサブアーム22は略水平
面内で伸縮可能なウエハ保持部23材を備えており、こ
れらのウエハ保持部材23を伸縮させることにより載置
台21上に載置されたキャリアカセットCの未処理のウ
エハWをキャリアカセットCから取り出したり、処理済
みのウエハWをキャリアカセットC内に収容したりする
ようになっている。
【0050】また、このサブアーム22は後述するプロ
セスステーション3との間でも、メッキ処理前後のウエ
ハWを受け渡しするようになっている。
【0051】プロセスステーション3は図1〜図4に示
すように直方体又は立方体の箱型の外観を備えており、
その周囲全体は耐メッキ液性の材料、例えば合成樹脂や
表面を合成樹脂でコーティングした金属板などで形成さ
れたハウジング31で覆われている。
【0052】プロセスステーション3の内部は図1〜図
4に示すように略立方形或いは直方形の箱型の構成とな
っており、内部には処理空間Sが形成されている。
【0053】処理空間Sは図1及び図4に示すように直
方体型の処理室であり、処理空間Sの底部には底板32
が取り付けられている。
【0054】処理空間Sには複数の処理ユニットが配設
されており、具体的には例えばキャリアステーション2
に近い側にメッキ処理ユニットM1及び洗浄処理ユニッ
トWWが配設されている。
【0055】また、例えばキャリアステーション2に遠
い側には、例えばメッキ処理ユニットM1内のメッキ液
とは組成の異なるメッキ液を有するメッキ処理ユニット
M2、及びアニーリング処理ユニットANが配設されて
いる。さらに、これらの複数の処理ユニットは、次に説
明するメインアーム33の周囲にそれぞれ配設されてい
る。
【0056】図1及び図2に示すように底板32のほぼ
中央にはウエハWを搬送するためのメインアーム33が
配設されている。このメインアーム33は昇降可能かつ
略水平面内で回転可能になっており、更に略水平面内で
伸縮可能な上下二本のウエハ保持部材34を備えてお
り、これらのウエハ保持部材34を伸縮させることによ
りメインアーム33の周囲に配設された各処理ユニット
に対して処理前後のウエハWを出し入れできるようにな
っている。
【0057】さらに、このメインアーム33は保持した
ウエハWを上下反転させる機構を備えており、一の処理
ユニットから他の処理ユニットへウエハWを搬送する間
にウエハWを上下反転できる構造を備えている。なお、
このウエハWを反転する機能はメインアーム33に必須
の機能ではない。
【0058】プロセスステーション3のハウジング31
のうち、キャリアステーション2に対面する位置に配設
されたハウジング31aには、図3に示すように2箇所
に開閉可能な開口部G1及びG2が配設されている。こ
れらのうちG1はメッキ処理ユニットM1と洗浄処理ユ
ニットWWとの間に配設された中継載置台35の位置に
対応する開口部であり、キャリアカセットCからサブア
ーム22が取り出した未処理のウエハWをプロセスステ
ーション3内に搬入する際に用いられる。搬入の際には
開口部G1が開かれ、未処理のウエハWを保持したサブ
アーム22が処理空間S内にウエハ保持部材23を伸長
させて中継載置台35上にウエハWを載置する。この中
継載置台35にメインアーム33がウエハ保持部材34
を伸長させて中継載置台35上に載置されたウエハWを
保持してメッキ処理ユニットM1及びM2などの処理ユ
ニット内まで運ぶ。
【0059】残りの開口部G2は処理空間Sのキャリア
ステーション2に近い側に配設された洗浄処理ユニット
WWに対応する位置に配設されており、これらの開口部
G2を介してサブアーム22が処理空間S内に配設され
た洗浄処理ユニットWWに直接ウエハ保持部材23を伸
長させて処理済みのウエハWを受け取ることができるよ
うになっている。そのため、洗浄処理ユニットWWで洗
浄されたウエハWが汚れたメインアーム33に触れるこ
とによるウエハWの汚染を防止できる。
【0060】更に、各処理ユニット内はシステムの処理
空間Sよりも陰圧に維持されており、空気の流れは処理
空間S側から各処理ユニット内に向って流れ、各処理ユ
ニットからシステム外に排気される。そのため、処理ユ
ニット側から処理空間S側に汚れが拡散するのが防止さ
れる。
【0061】次に、本実施の形態に係るメッキ処理ユニ
ットM1について説明する。
【0062】図5は本実施の形態に係るメッキ処理ユニ
ットM1の模式的な垂直断面図であり、図6は同メッキ
処理ユニットM1の模式的な平面図である。
【0063】図5及び図6に示すように、このメッキ処
理ユニットM1では、ユニット全体が密閉構造のハウジ
ング41で覆われている。このハウジング41も合成樹
脂等の耐メッキ液性の材料で構成されている。
【0064】ハウジング41の内部は上下2段、即ち下
段に位置する第1の処理部Aと上段に位置する第2の処
理部Bとに分かれた構造になっている。この第1の処理
部Aと第2の処理部Bは、洗浄ノズル42及びその下側
に配設された排気口43を内蔵したセパレータ44によ
り仕切られている。このセパレータ44の中央には、後
述するドライバ71に保持されたウエハWが第1の処理
部Aと第2の処理部Bとの間を行き来できるように貫通
孔が設けられている。
【0065】また、第1の処理部Aと第2の処理部Bと
の境界にあたる部分のハウジング41にはウエハWをメ
ッキ処理ユニットM1内に搬出入するゲートバルブ45
が設けられている。このゲートバルブ45が閉じるとメ
ッキ処理ユニットM1内はその外側の処理空間Sとは隔
絶された空間となるので、メッキ処理ユニットM1から
外側の処理空間S内への汚れの拡散が防止される。
【0066】さらに、メッキ処理ユニットM1及びM2
はそれぞれ別個独立に運転することができ、メッキ処理
システム1に対してそれぞれが着脱可能に構成されてい
る。そのため、一つのメッキ処理ユニットについて保守
管理など運転できない場合には、他のメッキ処理ユニッ
トを代替使用することができ、保守管理が容易に行え
る。
【0067】第1の処理部Aの内部にはメッキ液槽51
が配設されている。このメッキ液槽51は内槽51aと
内槽51aの外側に内槽51aと同心的に配設された外
槽51bの2重槽から構成されている。メッキ液で内槽
51aを満たしたときに後述するメッキ位置(V)にあ
るウエハWの被メッキ面がメッキ液液面よりも低くなる
ように内槽51aが固定されている。
【0068】内槽51aは有底の略円筒形に形成されて
おり、内槽51aの開口面は略水平に維持されている。
内槽51aの内部には内槽51aの底面側から上面に向
けてメッキ液を噴出させる噴出管52が内槽51aの底
面の略中心から内槽51aの深さ方向略中間付近まで突
出している。噴出管52の周囲には例えば複数の銅球を
集めて形成された略円盤状の第2の電極としてのアノー
ド電極53が内槽51aと同心的に配設されており、こ
れらの銅球を例えば硫酸銅を含んだメッキ液中に溶解さ
せることによりメッキ液中の銅イオンの減少を防止して
いる。また、このアノード電極53にはリード線が外槽
51bの外部にある図示しない外部電源まで延設されて
おり、この電源を投入することによりアノード電極53
とウエハWとの間に電界を形成するようになっている。
【0069】噴出管52の端部外周と内槽51aとの間
には内槽51aを上下に仕切り分ける隔膜54がアノー
ド電極53の上方に設けられており、隔膜54で仕切ら
れた内槽51aの上側(以下「内槽の上側」という。)
には噴出管52からメッキ液が供給され、隔膜54で仕
切られた内槽51aの下側(以下「内槽の下側」とい
う。)には後述する循環配管55からメッキ液が供給さ
れるようになっている。また、この隔膜54はイオンを
透過するが、アノード電極53としての銅球を溶解させ
たときに生じる不純物及びウエハWの被メッキ面にメッ
キ処理中に発生する例えば酸素及び水素のような泡を透
過させないように構成されている。また、内槽51aの
底面の中心から偏心した位置には循環配管55,56が
設けられており、この循環配管55,56の間には図示
しないポンプが配設されている。このポンプを作動させ
て内槽51aの下側にメッキ液を循環させるようになっ
ている。
【0070】外槽51bは、内槽51aと同様に有底の
略円筒形に形成されており、外槽51bの開口面は略水
平に維持されている。外槽51bの底部には排出口が2
箇所設けられており、この排出口には配管57が接続さ
れている。この配管57と噴出管52との間にはポンプ
58が配設されている。また、配管57にはメッキ液を
収容したタンク59がポンプ60とバルブ61を介して
接続されており、ポンプ60を作動させるとともにバル
ブ61を開くことによりタンク59内のメッキ液を内槽
51aに供給するようになっている。
【0071】一方、第2の処理部Bの内部にはウエハW
を保持する保持機構としてのドライバ71がメッキ液槽
51の中心の真上に配設されている。またドライバ71
はウエハWを保持する保持部72と、この保持部72ご
とウエハWを略水平面内で回転させるモータ73とから
構成されている。
【0072】モータ73は合成樹脂等の耐メッキ液性の
材料で形成されたカバー74で覆われており、後述する
メッキ位置(V)でウエハWを保持する際にメッキ液が
及び蒸発したミスト、飛散したミストがモータ73内に
浸入するのを防止している。また、モータ73の外側容
器にはドライバ71を支持する支持梁75が取り付けら
れている。支持梁75の端はハウジング41の内壁に対
してガイドレール76を介して昇降可能に取り付けられ
ている。支持梁75は更に上下方向に伸縮自在なシリン
ダ77を介してハウジング41に取り付けられており、
このシリンダ77を駆動させることにより支持梁75に
支持されたドライバ71がガイドレール76に沿って上
下動してウエハWを昇降させるようになっている。
【0073】具体的には図5に示すように、ドライバ7
1の保持部72に載置されたウエハWは、搬送のための
搬送位置(I)と、ウエハWのメッキ形成面を例えば純
水のような洗浄液で洗浄処理するためのウエハ洗浄位置
(II)と、後述する曲面突起としての半球面突起87
を洗浄液で洗浄処理するための半球面突起洗浄位置(I
II)と、後述するスピンドライを行うためのスピンド
ライ位置(IV)と、ウエハWの被メッキ面にメッキ層
を形成するためのメッキ(V)とのメッキ液槽51の中
心軸上にある主に5つの異なる高さの位置との間で昇降
する。また、搬送位置(I)、ウエハ洗浄位置(II)
及び半球面突起洗浄位置(III)はメッキ液槽51の
内槽51a内にメッキ液を一杯にしたときのメッキ液液
面より上方にあり、スピンドライ位置(IV)及びメッ
キ位置(V)はメッキ液液面より下方にある。
【0074】次に本実施の形態に係る保持部72につい
て説明する。
【0075】図7は本実施の形態に係る保持部72の模
式的な平面断面図であり、図7は同保持部72の一部を
拡大した模式的な垂直断面図である。
【0076】図7及び図8に示すように保持部72は有
底の略円筒形に形成されており、1枚のウエハWを保持
部72内側に略水平に保持できるようになっている。保
持部72底面には略円状の開口が形成されており、保持
部72内側に保持されたウエハWの被メッキ面にメッキ
層を形成することができるようになっている。
【0077】ここで、保持部72に保持されるウエハW
の被メッキ面には、別のシステム内に配設された例えば
PVD処理装置により予め銅の薄膜、いわゆるシード層
が形成されており、後述するカソード電極82に印加さ
れた電圧がウエハWの被メッキ面にも印加されるように
なっている。
【0078】また、保持部72には図示しない押圧機構
が備えられており、保持部72に載置されたウエハWの
裏面を押圧するようになっているので、この押圧により
導電性の弾性体で形成された弾性部としての後述するば
ね部84を弾性変形させることができるようになってい
る。
【0079】保持部72内側の開口縁部には、シール部
材81が設けられており、このシール部材81と上記押
圧によりメッキ液が保持部72内側に進入するのを防ぐ
ことができる。
【0080】また、保持部72内側には、ウエハWの被
メッキ面に電圧を印加するためのカソード電極82が配
設されている。このカソード電極82は、導電性の材料
から形成されており内径が上記開口より大きい略リング
状に形成されたカソード電極本体部83と、カソード電
極本体部83と一体的に形成されたばね部84とから構
成されている。
【0081】ばね部84は、導電性の材料から形成され
ており、カソード電極本体部83の少なくとも1箇所以
上、好ましくは6〜180箇所に一体的に形成されてい
る。ここで、上記範囲が好ましいとしたのは、例えば直
径φが30cmのウエハWで180箇所を上回ると、製
作上、加工の不備が発生するという問題があるからであ
り、また上記範囲を下回ると、ばね部84の後述する半
球面突起87の接触抵抗の変動により電流分布が均一に
なり難いという問題があるからである。また、ばね部8
4とは、ばね部84を構成するばねを含み、ばねとカソ
ード電極本体部83との接触部85をも含むものとす
る。さらに、弾性部をばねを利用したばね部84とする
ことにより容易に製造することができる。
【0082】また、カソード電極本体部83には、図示
しないリード線が接続されており、図示しない外部電源
からリード線を介してカソード電極本体部83及びばね
部84に電圧を印加できるようになっている。
【0083】ばね部84を構成するばねとしては、ウエ
ハWの被メッキ面に電気的に接触できるようなばねを使
用することができる。具体的には例えば板ばね、コイル
ばね、渦巻きばね、空気ばね、さらばね、ねじり棒ば
ね、及び輪ばねのような様々なばねを使用することがで
きるが、本実施の形態では、これらの一例として板ばね
86を使用した場合について説明する。この板ばね86
でばね部84を構成することによりカソード電極82の
形状が単純になり、ばね部84とカソード電極本体部8
3とを一体成形することができる。
【0084】また、このばね部84は撓んだ状態に形成
されている。ここで、撓んだ状態とは、ばね部84がカ
ソード電極本体部83に対して傾斜している状態のこと
をいい、具体的には例えば、ばね部84構成する板ばね
86自体が湾曲或いは折り曲げられて傾斜している場合
のみならず、板ばね86とカソード電極本体部83とが
接触部85で折り曲られて傾斜している場合をもいう。
ばね部84を撓んだ状態にすることにより押圧機構のウ
エハWの裏面に対する押圧でばね部84を容易に弾性変
形させることができる。本実施の形態では、図8に示す
ように、後述する半球面突起87がカソード電極本体部
83を含む平面より上側に位置させるように板ばね86
とカソード電極本体部83とを接触部85で折り曲げて
いる。
【0085】ばね部84を構成する板ばね86の材料と
しては、具体的には例えば、ばね鋼、ニッケル、インコ
ネル、銅、及びステンレス鋼(SUS)からなる群から
選択される1又は2以上の導電性材料から形成されてい
ることが好ましい。上記材料が好ましいとしたのは、導
電性に優れているととも弾性限度が高いからである。
【0086】ばね部84の1部、好ましくは先端部に
は、半径が約2.54×10−2mの半球面状の半球面
突起87が形成されている。この半球面突起87を形成
することによりばね部84がウエハWの被メッキ面に対
して常に一定面積で接触するようになっている。
【0087】また、少なくとも1部のカソード電極8
2、好ましくは図8に示すように半球面突起87以外の
カソード電極82が、合成樹脂のフィルム88で被覆さ
れている。合成樹脂のフィルム88で半球面突起87以
外のカソード電極82を被覆することにより半球面突起
87を半球面突起洗浄位置(III)で例えば純水のよ
うな洗浄液を使用して洗浄した場合にも、半球面突起8
7以外のカソード電極82には洗浄液が付着することが
なく、カソード電極82の腐食を防止することができ
る。
【0088】また、このフィルム88の被覆は、カソー
ド電極82に押出し成形等によりチューブ状に形成され
たフィルム88を被せた後、このフィルム88を加熱し
てフィルム88の熱収縮でカソード電極82を被覆する
方法を使用している。また、本実施の形態でのフィルム
88は、接着剤を使用せずにカソード電極82を被覆し
ている。接着剤を使用せずにフィルム88を熱収縮のみ
でカソード電極82にさせることによりフィルム88を
被覆させたカソード電極82全体の厚さを薄くすること
ができるとともに容易に製造することができる。
【0089】また、フィルム88を構成する合成樹脂と
しては、具体的には例えば、ポリエチレン(PE)、ポ
リプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニリデン(PVD
C)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリフ
ェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテ
ルケトン(PEEK)、液晶ポリマー(LCP)、ポリ
サルフォン(PSU)、ポリエーテルサルフォン(PE
S)、ポリアリレート(PAR)、ポリアミドイミド
(PAI)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリイミ
ド(PI)、ポリアミド(PA)、ポリアセタール(P
OM)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、GF
強化ポリエチレンテレフタレート(GF―PET)、ポ
リカーボネート(PC)、ポリフェニレンエーテル(P
PE)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(A
BS)、ポリスチレン(PS)、メタクリル酸メチル
(PMMA)、及びポリ塩化ビニル(PVC)からなる
群から選択される1又は2以上の熱可塑性の合成樹脂が
好ましい。熱可塑性の合成樹脂が好ましいとしたのは、
耐メッキ液性、疎水性、加工性、及び強度等に優れてい
るからである。
【0090】さらに、これらの中でもポリエーテルエー
テルケトン(PEEK)、ポリカーボネート(PC)、
ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート
(PET)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル
(PVC)からなる群から選択される1又は2以上の合
成樹脂がより好ましい。これらの合成樹脂がより好まし
いのは、耐メッキ液性、疎水性、加工性、及び強度等が
より優れているからである。
【0091】次に、メッキ処理システム1内で行われる
処理のフローについて説明する。
【0092】図9は本実施の形態に係るメッキ処理シス
テム1全体のフローを示すフローチャートである。
【0093】別のシステム内に配設されたPVD処理装
置によりウエハWの被メッキ面にシード層が形成された
ウエハWを1ロット、例えば25枚収容したキャリアカ
セットCをメッキ処理システム1に搬入して、キャリア
ステーション2の載置台21に載置する(ステップ
1)。
【0094】キャリアカセットCが載置されると、サブ
アーム22がキャリアカセットCの前まで移動し、載置
台21上に載置されたキャリアカセットC内にウエハ保
持部材23を差し込ませキャリアカセットCから未処理
のウエハWを取り出す。さらにサブアーム22が回転す
るとともにウエハWを保持したウエハ保持部材23が伸
長して、開口部G1を介し中継載置台35上にウエハW
を一旦載置する。中継載置台35上にウエハWが載置さ
れると、メインアーム33のウエハ保持部材34が伸長
して中継載置台35の未処理のウエハWを受け取る。未
処理のウエハWを受け取った後メインアーム33がウエ
ハWの上下を反転させるとともに回転して、ウエハ保持
部材34が伸長して例えばメッキ処理ユニットM1内に
ウエハWを搬入する。ウエハWがメッキ処理ユニットM
1内に搬入されるとメッキ処理が開始される(ステップ
2)。
【0095】以下、メッキ処理ユニットM1のメッキ処
理(ステップ2)のフローについて図10及び図11〜
図13に沿って説明する。図10は本実施の形態に係る
メッキ処理ユニットで行われるメッキ処理のフローを示
したフローチャートであり、図11〜図13は本実施の
形態に係るメッキ処理工程を模式的に示した垂直断面図
である。
【0096】まず、メッキ処理ユニットM1の側壁に設
けられたゲートバルブ45が開き、未処理のウエハWを
保持したウエハ保持部材34が伸長してウエハWを搬送
位置(I)に待機しているドライバ71の保持部72に
ウエハWの被メッキ面を例えば硫酸銅含んだメッキ液液
面に向けて略水平に載置する。ここで、詳細にはウエハ
Wを図11(a)に示すようにカソード電極82の半球
面突起87上に載置する(ステップ2(1))。
【0097】ウエハWをカソード電極82の半球面突起
87上に載置した後、ウエハ保持部材34が縮退して、
ゲートバルブ45が閉じるとともに保持部72に備えら
れた図示しない押圧機構によりウエハWの裏面を押圧す
る。なお、このときメッキ液槽51の内槽51a内には
メッキ液を一杯にさせておく(ステップ2(2))。
【0098】この押圧により各ばね部84が弾性変形し
た状態になり、弾性変形した各ばね部84に弾性応力が
働くようになる。また、この押圧とシール部材81とに
よりメッキ液の保持部72内側への進入を防止すること
ができる。
【0099】その後、各ばね部84を弾性変形させた状
態に維持しながら、ドライバ71がシリンダ77の駆動
で下降して、ウエハWをメッキ位置(V)に位置させる
(ステップ2(3))。
【0100】ウエハWをメッキ位置(V)に位置させた
後、アノード電極53とカソード電極82との間に電圧
が印加され、ウエハWの被メッキ面に例えば銅のメッキ
層の形成が開始される(ステップ2(4))。
【0101】ここで、図11(b)に示すように図示し
ない押圧機構の押圧でカソード電極82の全てのばね部
84、具体的には全ての板ばね86が弾性変形した状態
に維持されているので、板ばね86の弾性応力で全ての
板ばね86の半球面突起87がウエハWの被メッキ面に
確実に接触している。また、各突起の曲面が半球面に形
成されているので、半球面突起87が全て一定面積でウ
エハWの被メッキ面に接触している。
【0102】従って、ウエハWの被メッキ面に全ての半
球面突起87が接触するとともにウエハWの被メッキ面
に接触する半球面突起87の面積が全て一定なので、ウ
エハWの被メッキ面に均一に電圧を印加することがで
き、均一にウエハWの被メッキ面にメッキ層を形成する
ことができる。
【0103】ウエハWの被メッキ面に十分な厚さのメッ
キ層を形成した後、電圧の印加を停止してメッキ層の形
成を終了する(ステップ2(5))。
【0104】続いてポンプ58の作動及びバルブ60の
開放で所定量のメッキ液をタンク59に戻し、メッキ液
槽51内のメッキ液液面を低下させる(ステップ2
(6))。
【0105】メッキ液液面を低下させた後、ドライバ7
1がシリンダ77の駆動で上昇して、ウエハWをスピン
ドライ位置(IV)に位置させる(ステップ2
(7))。
【0106】この状態で保持部72がモータ73の駆動
で略水平面内で回転してスピンドライを行いウエハWの
メッキ形成面に付着している余分なメッキ液を取り除く
(ステップ2(8))。
【0107】十分にスピンドライを行った後、ドライバ
71がシリンダ77の駆動で上昇して、ウエハWをウエ
ハ洗浄位置(II)に位置させる(ステップ2
(9))。ウエハWをウエハ洗浄位置(II)に位置さ
せた後、保持部72がモータ73の駆動で略水平面内で
回転するとともにセパレータ44に内蔵されている洗浄
ノズル42から純水をウエハWのメッキ層形成面に向け
て噴射して、ウエハWのメッキ層形成面を洗浄する(ス
テップ2(10))。
【0108】ウエハWのメッキ層形成面の洗浄が終了し
た後、ドライバ71をその位置に維持したまま押圧機構
による押圧を停止する。押圧機構による押圧を停止する
と図12(a)に示すように各ばね部84の弾性応力が
ほぼ働かなくなり、ばね部84が弾性変形していない元
の状態に戻る(ステップ2(11))。
【0109】各ばね部84を元の状態に戻した後、例え
ばウエハWを昇降させる図示しない真空チャックがウエ
ハWの裏面を吸引するとともに上昇してウエハWを半球
面突起洗浄位置(III)に位置させる(ステップ2
(12))。
【0110】ここで、ウエハWを各ばね部84から離間
させる際に、保持部72内側にメッキ液が飛散してメッ
キ液がカソード電極82に付着し易いが、本実施の形態
のカソード電極82は、合成樹脂のフィルム88で被覆
されているので保持部72内側にメッキ液が飛散した場
合でもカソード電極82にメッキ液が付着することがな
い。また、ウエハWをメッキ液に接触させる際或いはメ
ッキ液から離間させる際もメッキ液が保持部72内側に
進入し易いが、これらの場合でもカソード電極82にメ
ッキ液が付着することがない。
【0111】ウエハWを半球面突起洗浄位置(III)
に位置させた状態で、保持部72のみがモータ73の駆
動で回転するとともに図12(b)に示すようにセパレ
ータ44に内蔵された洗浄ノズル42から洗浄液として
の例えば純水が保持部72の半球面突起87に向けて噴
出され半球面突起87が洗浄される(ステップ2(1
3))。
【0112】ここで、半球面突起87に向けて純水が洗
浄ノズル42から噴出されるが、半球面突起87だけ洗
浄することは困難であり、半球面突起87以外のカソー
ド電極82まで純水が飛散してしまう。
【0113】しかし、本実施の形態の半球面突起87以
外のカソード電極82は、合成樹脂のフィルム88で被
覆されているので、前記カソード電極82が純水と接触
することがなくなり、カソード電極82の腐食を防止す
ることできる。
【0114】また、半球面突起87の洗浄の際に、カソ
ード電極82のばね部84が撓んでいるので、図13に
示すように半球面突起87に付着した純水が重力により
板ばね86に沿って或い重力方向に移動し、半球面突起
87から自然に純水を除去することができる。また、こ
の突起の曲面が半球面であるので、半球面突起87から
純水がより簡単に移動する。
【0115】半球面突起87の洗浄が終了した後、この
状態でドライバ71がシリンダ77の駆動で下降して、
ウエハWをスピンドライ位置(IV)に位置させる(ス
テップ2(14))。
【0116】ウエハWをスピンドライ位置(IV)に位
置させた後、保持部72がモータ73の駆動で回転して
スピンドライを行うとともに図示しないエアー供給装置
でエアーをカソード電極82上に流し、半球面突起87
上及び半球面突起87以外のカソード電極82を被覆し
ている合成樹脂上に付着している水分を完全に除去する
(ステップ3(15))。
【0117】その後、ドライバ71がシリンダ77の駆
動で上昇して、ウエハWを搬送位置(I)に位置させる
(ステップ2(16))。
【0118】この状態で、ゲートバルブ45が開き、メ
インアーム33のウエハ保持部材34が伸長してメッキ
層が形成されたウエハWを受け取る。その後、ウエハW
を保持したウエハ保持部材34が縮退してメッキ処理ユ
ニットM1からウエハWが搬出されてメッキ処理ユニッ
トM1でのメッキ処理が完了する(ステップ2(1
7))。
【0119】メッキ処理ユニットM1でのメッキ処理が
完了した後、ウエハ保持部材34に保持されたウエハW
は必要に応じて組成の異なるメッキ液が収容されたメッ
キ処理ユニットM2に搬送されて、メッキ処理が行われ
る。
【0120】一連のメッキ処理が終了した後、メインア
ーム33のウエハWを保持したウエハ保持部材34が洗
浄処理ユニットWW内にウエハWを搬送し、ウエハWの
メッキ形成面及び裏面を洗浄する(ステップ3)。
【0121】洗浄処理ユニットWW内でウエハWのメッ
キ形成面及び裏面を洗浄した後、後続の処理、例えば、
アニーリング処理ユニットAN内でアニーリング処理を
行なう(ステップ4)。
【0122】アニーリング処理が完了すると、再びメイ
ンアーム33がウエハWを受け取り、洗浄処理ユニット
WWを介してサブアーム22にウエハWを引き渡す。そ
の後、サブアーム22がウエハ保持部材23を伸長させ
て一連の処理が完了したウエハWをキャリアカセットC
内に戻し、後続の処理をする別の処理システムに搬送さ
れる(ステップ5)。
【0123】なお、本発明は上記実施の形態の記載内容
に限定されるものではなく、構造や材質、各部材の配置
等は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能で
ある。例えば、上記実施の形態では、カソード電極82
にばね部84を設けて説明しているが、ばね部84を設
けなくてもよい。
【0124】また、上記実施の形態では、弾性体にばね
を使用して説明しているが、導電性の弾性体であればそ
の他の弾性体を使用することも可能である。具体的に
は、導電性のゴムも使用することができる。
【0125】さらに、上記実施の形態では、ばね部84
を押圧機構の押圧に弾性変形させて説明しているが、ウ
エハWの自重で弾性変形させることも可能である。
【0126】また、上記実施の形態では、ばね部84と
カソード電極本体部83とを一体的に成形して説明して
いるが、ばね部84とカソード電極本体部83とを別個
独立に形成した後、ばね部84とカソード電極本体部8
3とを接合することも可能である。
【0127】さらに、上記実施の形態では、曲面突起の
曲面を半球面として説明しているが、曲面であれば他の
曲面にすることも可能である。
【0128】また、上記実施の形態では、合成樹脂をフ
ィルム状にしてカソード電極82を被覆しているが、合
成樹脂をフィルム状にしなくてもよい。即ち、例えば合
成樹脂を液体状にしてカソード電極82に塗布すること
によりカソード電極82を被覆することも可能である。
【0129】また、上記実施の形態では、合成樹脂から
形成されたフィルム88の被覆の際に、接着剤を使用し
ていないが、接着剤を使用して被覆することも可能であ
る。
【0130】さらに、上記実施の形態では、合成樹脂の
フィルム88の熱収縮を利用してカソード電極82を被
覆しているが、熱収縮を利用しないでフィルム88をカ
ソード電極82に被覆してもよい。即ち、例えばホット
メルトコーティングで被覆することも可能である。
【0131】また、上記実施の形態では、被処理基板と
してウエハWを使用して説明しているが、液晶用のLC
Dガラス基板を使用することも可能である。
【0132】さらに、上記実施の形態では、液処理をメ
ッキ処理として説明しているが、液を使用して処理を施
すものであれば適用することが可能である。
【0133】
【発明の効果】以上、詳説したように、本発明の液処理
装置及び液処理方法によれば、被処理基板の被処理面に
均一に電圧を印加することができる。
【0134】また、電極の腐食を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係るメッキ処理システムの斜視図
である。
【図2】実施の形態に係るメッキ処理システムの平面図
である。
【図3】実施の形態に係るメッキ処理システムの正面図
である。
【図4】実施の形態に係るメッキ処理システムの側面図
である。
【図5】実施の形態に係るメッキ処理ユニットの模式的
な垂直断面図である。
【図6】実施の形態に係るメッキ処理ユニットの模式的
な平面図である。
【図7】実施の形態に係る保持部の模式的な平面断面図
である。
【図8】実施の形態に係る保持部の一部を拡大した模式
的な垂直断面図である。
【図9】実施の形態に係るメッキ処理システム全体のフ
ローを示すフローチャートである。
【図10】実施の形態に係るメッキ処理ユニットで行わ
れるメッキ処理のフローを示したフローチャートであ
る。
【図11】実施の形態に係るメッキ処理工程を模式的に
示した垂直断面図である。
【図12】実施の形態に係るメッキ処理工程を模式的に
示した垂直断面図である。
【図13】実施の形態に係るメッキ処理工程を模式的に
示した垂直断面図である。
【図14】従来のメッキ処理装置の概略垂直断面図であ
る。
【図15】従来のメッキ処理装置のウエハホルダの一部
を拡大した模式的な垂直断面図である。
【符号の説明】
W…ウエハ M1、M2…メッキ処理ユニット 51…メッキ液槽 53…アノード電極 71…ドライバ 72…保持部 82…カソード電極 83…カソード電極本体部 84…ばね部 86…板ばね 87…半球面突起 88…フィルム
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C25D 21/00 C25D 21/00 A B 21/08 21/08 H01L 21/288 H01L 21/288 E Fターム(参考) 4K024 AA09 AB01 BA11 BB12 BC06 CA15 CB02 CB06 CB08 CB09 CB13 CB19 DB10 GA16 4M104 BB04 DD52

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理液を収容する処理液槽と、 被処理基板を保持する保持機構と、 前記保持機構に配設され導電性の弾性体で形成された弾
    性部を有する第1の電極と、 前記第1の電極との間で電界を形成する第2の電極と、 を具備することを特徴とする液処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の液処理装置であって、前
    記弾性部が、撓んでいることを特徴とする液処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の液処理装置であっ
    て、前記弾性部が、曲面を含んだ曲面突起を有している
    ことを特徴とする液処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の液
    処理装置であって、前記弾性部が、ばねを利用したばね
    部であることを特徴とする液処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の液処理装置であって、前
    記ばねが、板ばねであることを特徴とする液処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の液
    処理装置であって、前記弾性部が、ばね鋼、ニッケル、
    チタン、インコネル、銅、及びステンレス鋼からなる群
    から選択される1又は2以上の物質で形成されているこ
    とを特徴とする液処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の液
    処理装置であって、前記第1の電極の少なくとも1部
    が、合成樹脂で被覆されていることを特徴とする液処理
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の液処理装置であって、前
    記合成樹脂が、熱可塑性の合成樹脂であることを特徴と
    する液処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8記載の液処理装置であっ
    て、前記合成樹脂がフィルムを形成しており、前記フィ
    ルムが熱収縮で前記第1の電極を被覆していることを特
    徴とする液処理装置。
  10. 【請求項10】 処理液を収容する処理液槽と、 被処理基板を保持する保持機構と、 前記保持部に配設され少なくとも1部が熱可塑性の合成
    樹脂で被覆された第1の電極と、 前記第1の電極との間で電界を形成する第2の電極と、 を具備することを特徴とする液処理装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の液処理装置であっ
    て、前記合成樹脂がフィルムを形成しており、前記フィ
    ルムが熱収縮で前記第1の電極を被覆していることを特
    徴とする液処理装置。
  12. 【請求項12】 第1の電極の弾性部に被処理基板の被
    処理面を接触させて前記弾性部を弾性変形させる工程
    と、 前記弾性部を弾性変形させた状態で前記第1の電極と第
    2の電極との間に電界を形成して前記被処理基板の被処
    理面に液処理を施す工程と、を具備することを特徴とす
    る液処理方法。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の液処理方法であっ
    て、前記弾性部が、撓んでいることを特徴とする液処理
    方法。
  14. 【請求項14】 請求項12又は13記載の液処理方法
    であって、前記第1の電極の少なくとも1部が、合成樹
    脂で被覆されていることを特徴とする液処理方法。
  15. 【請求項15】 少なくとも1部を熱可塑性の合成樹脂
    で被覆された第1の電極と、第2の電極との間に電界を
    形成して前記被処理基板の被処理面に液処理を施す工程
    と、 前記被処理基板の被処理面に液処理を施した後、前記第
    1の電極を洗浄液で洗浄する工程と、 を具備することを特徴とする液処理方法。
  16. 【請求項16】 請求項14又は15記載の液処理方法
    であって、前記合成樹脂がフィルムを形成しており、前
    記フィルムが熱収縮で前記第1の電極を被覆しているこ
    とを特徴とする液処理方法。
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