JP2002332598A - 液処理装置 - Google Patents

液処理装置

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JP2002332598A
JP2002332598A JP2001141464A JP2001141464A JP2002332598A JP 2002332598 A JP2002332598 A JP 2002332598A JP 2001141464 A JP2001141464 A JP 2001141464A JP 2001141464 A JP2001141464 A JP 2001141464A JP 2002332598 A JP2002332598 A JP 2002332598A
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electrode
substrate
wafer
processing apparatus
plating
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Hiroshi Sato
浩 佐藤
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Tokyo Electron Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板との接触抵抗の均一性を確保し易い液処
理装置を提供する 【解決手段】 液処理装置の第1の電極を、開口部が形
成された電極基体とその開口部に取り付けられた複数の
補助電極から構成する。電極基体の開口部に複数の補助
電極を適宜に取り付けることで、基板のパターン等に対
応して基板と接触する箇所を容易に変更できる。その結
果、接触抵抗の均一性の確保が容易となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハ等の
基板に液処理を施す液処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」と
いう。)等の基板に金属膜等を形成する処理装置とし
て、液相で膜を形成するメッキ処理装置が用いられる。
メッキ処理装置は、物理的気相成長処理装置(PVD処
理装置)よりも成膜速度に優れ、集積度の高い半導体デ
バイスの製造に適する。メッキ処理装置では、基板にそ
の外形に対応した形状の電極を接続して通電することで
基板上に金属膜等を形成する。例えば、8インチのウエ
ハでは、ウエハ周縁から3〜5mm程度のリング状の領
域においてウエハと電気的接続が可能な電極を用いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ウエハ
には結晶方向を示すノッチ(切り欠き)が形成されてい
る。このため、ノッチのある箇所とない箇所で基板と電
極との接触面積が異なり、ウエハと電極間の接触抵抗が
ウエハの周方向で不均一になる可能性がある。また、基
板上に半導体素子を形成する領域の形状(チップパター
ン)も基板と電極の接触面積に影響を与え、接触抵抗の
分布の不均一の要因となりうる。このような接触抵抗の
分布の不均一は、ウエハ通電時の電流密度の不均一、ひ
いては金属膜等の膜厚の不均一をもたらす要因となる。
本発明はこのような課題を解決するためになされたもの
で、基板との接触抵抗の均一性を確保し易い液処理装置
を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本明に係る液処理装置は、処理液を収容する処理液
槽と、開口部が形成された電極基体と該開口部に取り付
けられた補助電極から構成され、かつ基板に接触可能な
第1の電極と、前記処理液槽に配設され、前記第1の電
極との間に電圧が印加される第2の電極と、を具備する
ことを特徴とする。電極基体の開口部に補助電極を取り
付けることで、第1の電極の形状、の大きさを調節で
き、基板の形状、チップパターンに容易に対応できる。
この結果、基板と第1の電極との接触面積の調節が容易
となり、接触抵抗の均一性の確保が容易になる。
【0005】ここで、前記開口部と前記補助電極が、互
いに対応する凹部または凸部のいずれかを有してもよ
い。互いに対応する凹部または凸部を用いて、開口部に
補助電極を容易に取り付けることができる。また、前記
複数の補助電極が、互いに対応する凹部または凸部のい
ずれかを有してもよい。互いに対応する凹部または凸部
を用いて補助電極同士を組み合わせ、第1の電極の形
状、大きさを調節できる。
【0006】さらに、前記補助電極が前記基板と電気的
に接続する第1の電気接続部を有しても差し支えなく、
前記電極基体が前記基板と電気的に接続する第2の電気
接続部を有してもよい。これらの電気接続部は、互いに
同一平面となる接続面でも良いし、弾性を有する電気接
点でも差し支えない。またさらに、前記液処理装置が、
前記基板を保持する基板保持部を具備し、前記第1の電
極が前記基板保持部に設置されていても差し支えない。
【0007】加えて、前記電極基体、補助電極が、それ
ら自身を封止する第1、第2の封止部材を有しても差し
支えない。このとき、前記第1の封止部材と前記第2の
封止部材のそれぞれが互いに接触する接触部を有する
と、封止部材の隙間からの処理液の浸入を防止できる。
さらに加えて前記補助電極が、前記基板と接触する第3
の封止部材を有してもよい。第3の封止部材によって基
板を封止することが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明の
実施の形態に係るメッキ処理装置について説明する。図
1は本実施の第1の形態に係るメッキ処理装置10を示
す模式的な垂直断面図である。図1に示すように、この
メッキ処理装置10では、装置全体が密閉構造のハウジ
ング12で覆われている。このハウジング12は樹脂等
の耐食性の材料で構成されている。
【0009】ハウジング12の内部には、メッキ液Lを
収容するメッキ液槽14と、メッキ液槽14の真上に位
置しウエハWを保持および回転させるドライバ16とが
配設されている。また、メッキ液槽14の上部付近のハ
ウジング12には洗浄ノズル18及びその下側に配設さ
れた排気口20を内蔵したセパレータ22が配設されて
いる。このセパレータ22の中央には、ドライバ16に
保持されたウエハWが通過できる貫通孔が設けられてい
る。さらに、ハウジング12にはウエハWをメッキ処理
装置10内に搬出入するゲートバルブ24が設けられて
いる。
【0010】メッキ液槽14は、内槽14aと、内槽1
4aの内側に同心的に配設された外槽14bとの2重槽
から構成されている。内槽14aは有底の略円筒形に形
成されており、内槽14aの開口面は略水平に維持され
ている。また、メッキ液Lで内槽14aを満たしたとき
に後述するメッキ位置(IV)にあるウエハWの被メッ
キ面がメッキ液Lの液面よりも低くなるように、内槽1
4aは設置されている。
【0011】内槽14aの内部には内槽14aの底面側
から上面に向けてメッキ液Lを噴出させる噴出管28
が、内槽14aの底面の略中心から内槽14aの深さ方
向略中間付近まで突出している。噴出管28の周囲には
第2の電極としてのアノード電極30が内槽14aと同
心的に配設されている。また、このアノード電極30は
図示しない外部電源と電気的に接続され、この電源を投
入することによりアノード電極30とウエハWとの間に
電界が形成される。
【0012】噴出管28の端部外周と内槽14aとの間
には内槽14aを上下に仕切り分ける隔膜32がアノー
ド電極30の上方に設けられている。隔膜32で仕切ら
れた内槽14aの上側(以下「内槽の上側」という)に
は噴出管28からメッキ液Lが供給され、隔膜32で仕
切られた内槽14aの下側(以下「内槽の下側」とい
う)には後述する循環配管36からメッキ液Lが供給さ
れる。また、この隔膜32はイオンを透過するが、アノ
ード電極30を溶解させたときに生じる不純物及びウエ
ハWの被メッキ面にメッキ処理中に発生する例えば酸素
及び水素のような気泡を透過させないように構成されて
いる。
【0013】さらに、内槽14aの底面の中心から偏心
した位置には循環配管34、36が設けられており、こ
の循環配管34、36の間には図示しないポンプが配設
されている。このポンプを作動させることで内槽14a
の下側にメッキ液Lを循環できる。
【0014】外槽14bは、内槽14aと同様に有底の
略円筒形に形成されており、外槽14bの開口面は略水
平に維持されている。外槽14bの底部には排出口が2
箇所設けられており、この排出口には配管37が接続さ
れている。この配管37と噴出管28との間にはポンプ
38が配設されている。また、配管37にはメッキ液L
を収容した図示しないタンクが接続され、メッキ液Lを
内槽14aに供給するようになっている。
【0015】ドライバ16は、ウエハWを保持する基板
保持部39と、ウエハWを略水平面内で回転させる回転
駆動部40とから構成されている。回転駆動部40は、
図示しないモータを有しこのモータの動作によって基板
保持部39、及び基板保持部39に保持されたウエハW
が回転する。回転駆動部40の外側容器には回転駆動部
40を支持する支持梁42が取り付けられており、支持
梁42の端はハウジング12の内壁に対してガイドレー
ル44を介して昇降可能に取り付けられている。
【0016】支持梁42は更に上下方向に伸縮自在なシ
リンダ46を介してハウジング12に取り付けられてお
り、このシリンダ46を駆動させることにより支持梁4
2に支持されたドライバ16がガイドレール44に沿っ
て上下動してウエハWを昇降させる。具体的には図1に
示すように、ドライバ16の基板保持部39に保持され
たウエハWは、メッキ液槽14の中心軸上にある主に4
つの異なる高さの位置との間で昇降する。この4つの位
置は、搬送のための搬送位置(I)と、ウエハWのメッ
キ形成面を例えば純水のような洗浄液で洗浄処理するた
めのウエハ洗浄位置(II)と、後述するスピンドライ
を行うためのスピンドライ位置(III)と、ウエハW
の被メッキ面にメッキ膜を形成するためのメッキ位置
(IV)である。
【0017】搬送位置(I)、ウエハ洗浄位置(II)
はメッキ液槽14の内槽14a内にメッキ液Lを一杯に
したときのメッキ液Lの液面より上方にあり、スピンド
ライ位置(III)及びメッキ位置(IV)はメッキ液
Lの液面より下方にある。
【0018】(基板保持部の構造の詳細)次に本実施の
形態に係る基板保持部39の詳細について説明する。図
2(A)、(B)は、いずれも図1円内の基板保持部3
9を拡大した模式的な垂直断面図であり、それぞれウエ
ハWをカソード電極60に接触させて電気的に接続する
前後の状態を表す。基板保持部39はウエハWを出し入
れする窓48を有する中空のホルダー50を有し、1枚
のウエハWをホルダー50内(基板保持部39内)に略
水平に保持できるようになっている。基板保持部39の
内部には、ウエハWを押圧する押圧部52およびウエハ
Wを吸引して保持するチャック54が備えられている。
押圧部52は、エアシリンダー等の押圧部52に接続さ
れ基板保持部39に載置されたウエハWの裏面を押圧
し、ウエハWを固定する。
【0019】チャック54は、少なくとも1箇所以上、
例えば3箇所に吸引溝が形成されたいわゆる真空チャッ
クである。これらの吸引溝には図示しない真空ポンプが
接続され、真空ポンプの動作により吸引溝内の空気が吸
引される。この吸引によりチャック54にウエハWを吸
着させ、保持できる。チャック54は、エアシリンダー
等の昇降機構に接続され、ウエハWを吸着したまま基板
保持部39内を昇降できる。
【0020】ホルダー50には開口部56が形成されて
いる。この開口部56から基板保持部39内に保持され
たウエハWの被メッキ面が露出され、メッキ膜が形成さ
れる。基板保持部39内には、さらにウエハWに電圧を
印加するためのカソード電極60、基板保持部39内部
をメッキ液Lの侵入から保護する封止部材70、カソー
ド電極60と封止部材70を押さえて固定するための封
止押さえ部材80を有する。カソード電極60には、図
示しないリード線を通じて外部電源が接続され、リード
線を介して電圧が印加される。ここで、カソード電極6
0は封止部材70を構成する封止部と一体となったブロ
ックにより構成され、その形状を適宜に変更できる。な
お、この詳細は後述する。基板保持部39に保持される
ウエハWの被メッキ面には、例えばPVD処理装置によ
り予め銅の薄膜、いわゆるシード層が形成されている。
その結果、カソード電極60に印加された電圧がウエハ
Wの被メッキ面にも印加される。
【0021】(ホルダーの詳細)ホルダー50は、ホル
ダー側部50aおよびホルダー底部50bから構成され
ている。ホルダー側部50aは、略円筒形状である。ま
た、ホルダー底部50bは、略円状の開口部56が形成
された略リング形状であり、ホルダー側部50aと一体
に構成されている。
【0022】(カソード電極および封止部材の詳細)前
述のように基板保持部39の内側には、ウエハWの被メ
ッキ面に電圧を印加するためのカソード電極60が配設
されている。カソード電極60は、封止部材70と一体
となったブロック構造から構成される。図3、図4はそ
れぞれ、封止部材70と一体となったカソード電極60
を上面、下面からみた状態を表す平面図および底面図で
ある。カソード電極60は、導電性の材料からなる電極
基体62、補助電極64、66から構成され、開口部6
8を有する。また、封止部材70は、電極基体封止部7
2、補助電極封止部74、基板封止部76から構成さ
れ、開口部78を有する。電極基体封止部72、補助電
極封止部74、基板封止部76はそれぞれ、電極基体6
2、補助電極64、66と一体となっている。
【0023】図5(A)は電極基体封止部72と一体に
なった電極基体62を上面からみた状態を表す平面図で
あり、図5(B)は図5(A)の小円内を拡大して表し
た部分拡大斜視図である。また、図6(A)、(B)は
それぞれ、電極基体封止部72と一体になった電極基体
62を下面および側面からみた状態を表す底面図および
側面図である。図7(A)、(B)はいずれも、補助電
極封止部74(74A、74B)と一体に形成された補
助電極64(64A、64B)を表す斜視図である。こ
のように補助電極64は、異なった複数の形状を採りう
る。図8(A)、(B)はいずれも、基板封止部76
(76A、76B、76C)と一体に形成された補助電
極66(66A、66B、66C)を表す斜視図であ
る。このように補助電極66は、異なった複数の形状を
採りうる。
【0024】以下図2〜8に基づき、カソード電極60
の詳細を説明する。電極基体62は、略平面円盤状の導
電体から構成され、開口部622を有する。開口部62
2は、略同一の長さの線分を縦横に結合して構成された
多角形になっている。電極基体62の上面には、開口部
622の周縁にそって複数の略円柱状の凹部624が形
成されている。電極基体62には、ゴム、合成樹脂等弾
力性を有する材料から形成された電極基体封止部72が
結合されている。電極基体封止部72は開口部622と
略同一寸法、同一形状の開口部722を有する。電極基
体62と電極基体封止部72との結合は、例えば接着剤
を用いて行える。
【0025】補助電極64は、底面が略正方形の直方体
のブロックから構成され、その上面にはそれぞれの側面
に対応して略円柱状の凸部642あるいは凹部644が
形成されている。さらに補助電極64の底面には、底面
と略同一形状同一寸法の補助電極封止部74が結合され
ている。補助電極64と補助電極封止部74との結合
は、例えば接着剤を用いて行える。
【0026】補助電極66は、底面が略正方形の直方体
のブロックから構成され、その上面にはそれぞれの側面
に対応して凸部662あるいは凹部664が形成されて
いる。ここで、補助電極66の一または二の側面には、
凸部662、凹部664のいずれも形成されていない。
補助電極66には、基板封止部76が結合されている。
基板封止部76は、底面部762と側面部764から構
成される。底面部762は、補助電極の底面と略同一形
状、同一寸法である。側面部764は、補助電極66の
凸部662、凹部664のいずれも形成されていない側
面に対応し、かつ補助電極66の上面より少し突き出し
た形状をしている。この突き出した部位はウエハWと接
触する基板接触部766である。なお、補助電極66と
基板封止部76との結合は、例えば接着剤を用いて行う
ことができる。
【0027】補助電極64の凸部642は、電極基体6
2の凹部624と対応する形状を有する。このため、凸
部642を凹部624に合わせて電極基体62の上面方
向から差し込むことで、電極基体62の開口部622に
補助電極64を取り付けることができる。さらに凸部6
42、662と凹部624、644、664はそれぞ
れ、略同一形状、同一寸法である。このため、これらの
凸部642、662と凹部644、664を対応させる
ことで、補助電極64と補助電極66あるいは補助電極
64、66同士を互いに組み合わせることができる。こ
のようにして、電極基体62に複数の補助電極64、6
6を取り付けることで、カソード電極60の形状を自在
に変更できる。
【0028】このとき、隣接する電極基体封止部72、
補助電極封止部74、基板封止部76は、互いに一また
は二の面が接触する。カソード電極60を組み立てたと
きに、この接触する面同士の間にある程度強い応力が作
用することが、メッキ液Lの侵入を防止する上で好まし
い。このためには、補助電極封止部74、基板封止部7
6を補助電極64、66の底面より少しだけ大きくして
おくのがよい。
【0029】組み立てられたカソード電極60の最内周
(開口部68)には、基板封止部76と一体となった補
助電極66が配置される。基板封止部76は互いに側面
部764の端面768が隣接するように配置される。端
面768が互いに適度の応力で接触していれば、その面
間からのメッキ液Lの浸入が防止される。補助電極66
を取り付けたときに基板封止部76の隣接する端面76
8が互いにほぼ同一の方向であるのが、メッキ液Lの浸
入防止上好ましい。このために、端面768は一点鎖線
で表すように必要に応じて、略45°斜め方向に形成さ
れる。
【0030】補助電極64の厚み(高さ)は電極基体6
2の厚みと同一であり、また補助電極封止部74の厚さ
は電極基体封止部72の厚さと略同一としている。この
ため、電極基体62に補助電極64を取り付けたとき、
電極基体62と補助電極64の上面、および電極基体封
止部72の底面と補助電極封止部74の底面それぞれ
は、互いに一致する。また、基板封止部76の基板接触
部766は互いに略同一の高さである。その結果、基板
接触部766は、カソード電極60の開口部68の周に
沿って、ウエハWと隙間なく接触し、メッキ液Lの浸入
を防止できる。
【0031】このように、電極基体62に補助電極6
4、66を取り付けることで、全体として平板状のカソ
ード電極60が形成される。また、この取り付けは、補
助電極64、66と一体の補助電極封止部74、基板封
止部76の取り付けをも意味し、その結果全体として略
平板状の封止部材70が構成される。この封止部材70
を構成する電極基体封止部72、補助電極封止部74、
基板封止部76は、互いに適度の応力で接触しているこ
とから、これらの隙間からのメッキ液Lの浸入が防止さ
れ、一体の封止部材70として機能する。以上のよう
に、カソード電極60は、電極基体62にブロック構造
の補助電極64、66を取り付けることで形成されるこ
とから、その組み合わせ方を変え形状を自在に変更でき
る。ウエハWのノッチやチップパターンに応じてカソー
ド電極60の形状を変更することで、ウエハWの周方向
における接触面積、ひいては接触抵抗の均一性が保たれ
る。
【0032】(シール押さえ部の詳細)封止押さえ部材
80は、全体としてはホルダー側部50aの内径と略等
しい外形を有する略円筒形状をしている。この円筒の内
径はホルダー底部50bに近づくに従って小さくなり、
従って封止押さえ部材80の肉厚が厚くなっている。ま
た、封止押さえ部材80の底部はカソード電極60に対
応した形状をしており、カソード電極60および封止部
材70を押圧する。この結果、封止部材70はホルダー
底部50bに押しつけられ、封止部材70とホルダー底
部50b間からのメッキ液Lの侵入が防止される。
【0033】(メッキ処理行程の流れ)次に、メッキ処
理装置10で行われるメッキ処理行程の流れについて説
明する。図9は本実施の形態に係るメッキ処理装置10
で行われるメッキ処理行程の流れを示したフローチャー
トである。以下、メッキ処理装置10によるメッキ処理
の流れについて図9に沿って説明する。
【0034】(1)基板保持部39内へのウエハWの搬
入が行われる(ステップS1)。メッキ処理装置10の
側壁に設けられたゲートバルブ24が開き、搬送位置
(I)に待機しているドライバ16の基板保持部39内
へ窓48を通して、未処理のウエハWを保持する図示し
ないアームが挿入される。このアームは、基板保持部3
9内にウエハWの被メッキ面をメッキ液Lの液面に向け
て略水平に載置する。
【0035】この搬入に際して、基板保持部39内にウ
エハWのノッチやチップパターンに対応したカソード電
極60を予め設置しておく。図10は、ウエハWのノッ
チに対応したカソード電極60の例を示す。図10
(A)がノッチNを有するウエハWを示す正面図であ
り、図10(B)が図10(A)の小円の部分を拡大し
てカソード電極60の電極パターン(補助電極64、6
6の取り付け状態)と対比して示す図である。図10
(A)には、参考としてリング状のカソード電極90を
示している。このカソード電極90は、ノッチNにおい
てカソード電極との接触面積が小さくなる。これに対し
て、図10(B)に示すように、ノッチの形状に対応し
てカソード電極60を構成することで、ノッチNにおい
てもウエハWとカソード電極60の接触面積を確保でき
る。
【0036】図11は、ウエハWのチップパターンに対
応したカソード電極60の1例を示す平面図である。こ
こで、ウエハWおよびチップパターンPは2点鎖線で表
している。チップパターンPの外形に対応してカソード
電極60を構成することで、ウエハWの周縁のいずれに
おいても接触面積を確保することが可能となる。
【0037】基板保持部39内にウエハWを載置する際
に、押圧部52およびチャック54は、基板保持部39
の上方に引き上げられている。また、詳細にはウエハW
を封止部材70の基板封止部76上に載置する(図2
(A)参照)。
【0038】(2)ウエハWを基板封止部76上に載置
した後、ゲートバルブ24が閉じられるとともに、押圧
部52によりウエハWの裏面が押圧される(ステップS
2)。この押圧により基板封止部76が弾性変形し、ウ
エハWとカソード電極60の上面が接触する(図2
(B)参照)。電極基体62、補助電極64、66の上
面が同一平面上にあることから、この接触はカソード電
極60の上面上の広い範囲で行われる。即ち、カソード
電極の上面がウエハWと接触する接触面として機能す
る。さらに、押圧により基板封止部76とウエハWとが
強く密着し、メッキ液Lの基板保持部39内への浸入の
防止が可能となる。
【0039】(3)その後、ドライバ16がシリンダ4
6の駆動で下降して、ウエハWをメッキ位置(IV)に
降下させ、ウエハWをメッキ液Lに浸漬する(ステップ
S3)。ウエハWの被メッキ面および基板保持部39の
底面(ホルダー底部50b)は大気中からメッキ液L内
に移行する。なお、このときメッキ液槽14の内槽14
a内にはメッキ液Lが一杯に満たされている。
【0040】(4)ウエハWをメッキ位置(IV)に位
置させた後、ウエハWの被メッキ面に例えば銅のメッキ
膜の形成が行われる(ステップS4)。メッキ膜の形成
は、アノード電極30とカソード電極60との間に電圧
を印加することにより行われ、被メッキ面に十分な厚さ
のメッキ膜を形成された後に電圧の印加を停止してメッ
キ膜の形成を終了する。メッキ膜の形成が完了したら、
図示しないポンプを作動させ、メッキ液槽14内のメッ
キ液Lの液面を低下させる。
【0041】(5)次にウエハWのスピンドライによ
り、ウエハWのメッキ形成面に付着している余分なメッ
キ液Lを取り除く(ステップS5)。スピンドライに先
立ち、ドライバ16がシリンダ46の駆動で上昇して、
ウエハWをスピンドライ位置(III)に上昇させる。
そして、基板保持部39が回転駆動部40の駆動で略水
平面内で回転してスピンドライを行い、ウエハWのメッ
キ形成面に付着している余分なメッキ液Lを取り除く。
【0042】(6)ウエハWのメッキ膜形成面を洗浄す
る(ステップS6)十分にスピンドライを行った後、シ
リンダ46の駆動により、ウエハWをウエハ洗浄位置
(II)まで上昇させる。その後、セパレータ22に内
蔵されている洗浄ノズル18から純水をウエハWのメッ
キ膜形成面に向けて噴射して、ウエハWのメッキ膜形成
面を洗浄する。このとき、基板保持部39が回転駆動部
40の駆動により略水平面内で回転される。
【0043】(7)ウエハWの洗浄が完了したら、基板
保持部39内からウエハWが搬出される(ステップS
7)。ウエハWの搬出の際には、シリンダ46によりウ
エハWが搬送位置(I)まで上昇される。ウエハWの搬
送に際し、チャック54がウエハWの裏面を吸引し基板
保持部39内を上昇する。この結果、基板封止部76
は、ウエハWから離間する。さらに、ゲートバルブ24
が開き、基板保持部39の窓48を通して、図示しない
アームが伸長してメッキ膜が形成されたウエハWを受け
取る。その後、アームがメッキ処理装置10内からウエ
ハWを搬出する。
【0044】(他の実施形態)本発明は上記実施形態に
限定されるものではなく、種々に拡張、変更可能であ
り。これら拡張、変更された実施形態も本発明の技術的
範囲に含まれる。 (1)上記実施形態では、凹部および凸部を円柱形状と
しているが、他の形状であっても差し支えない。例え
ば、多角柱形状、円錐形状、角錐形状等を採り得る。 (2)上記実施形態では電極基体62、補助電極64、
66のみに凹部、凸部を形成したが、電極基体封止部7
2、補助電極封止部74、基板封止部76のそれぞれに
互いに対応する凹部、凸部を形成しても差し支えない。
この凹部、凸部によって電極基体封止部72等を結合す
ることで、封止部材70からのメッキ液Lの浸入をより
確実に防止できる。この凹部、凸部は、電極基体62等
と電極基体封止部72等に別個に形成しても良いし、一
体に形成してもよい。また、凹部、凸部の形成と別個あ
るいは同時に、電極基体封止部72等が結合する面を接
着剤等で一時的に接着することもできる。
【0045】(3)上記実施形態ではカソード電極60
がメッキ液Lに接触しないドライ電極であるが、本発明
をカソード電極60がメッキ液Lに接触するウェット電
極に適用しても差し支えない。この場合、封止部材70
は必ずしも必要がない。但し、ウエハWに接触する部位
以外を封止部材70で封止する等しても差し支えない。 (4)上記実施形態ではウエハWとの接触はカソード電
極60上面全体で行ったが、カソード電極60にウエハ
Wとの導通を行う電気接点を設けても差し支えない。例
えば、カソード電極に板ばね等弾性のある接点を複数設
けることで、ウエハWとの導通を図ることができる。 (5)また、上記実施の形態では、基板としてウエハW
を使用して説明しているが、液晶用のLCDガラス基板
を使用することも可能である。さらに、上記実施の形態
では、液処理をメッキ処理として説明しているが、液を
使用しかつ基板との導通を行うものであれば適用するこ
とが可能である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、第1の電極を電極
基体及びその開口部に取り付けられる補助電極から構成
することで、第1の電極の形状を容易に変更可能とな
り、基板の形状等(ノッチ、チップパターン)に容易に
対応できる。その結果、第1の電極と基板との接触面積
を確保し、基板との接触抵抗の均一性の確保が容易なメ
ッキ処理装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の第1の形態に係るメッキ処理装置を
示す模式的な垂直断面図である。
【図2】 図1に示した基板保持部の一部を拡大した模
式的な垂直断面図である。
【図3】 封止部材と一体となったカソード電極を上面
からみた状態を表す平面図である。
【図4】 封止部材と一体となったカソード電極を下面
からみた状態を表す底面図である。
【図5】 電極基体封止部と一体になった電極基体を上
面からみた状態を表す平面図、およびその一部を拡大し
て表した部分拡大斜視図である。
【図6】 電極基体封止部と一体になった電極基体を下
面および側面からみた状態を表す底面図および側面図で
ある
【図7】 補助電極封止部と一体に形成された補助電極
を表す斜視図である。
【図8】 基板封止部と一体に形成された補助電極を表
す斜視図である。
【図9】 本発明の第1実施形態に係るメッキ処理装置
で行われるメッキ処理行程の流れを示したフローチャー
トである。
【図10】 ノッチを有するウエハおよびこのノッチに
対応したカソード電極の1例を示す平面図および部分拡
大平面図である。
【図11】 ウエハのチップパターンに対応したカソー
ド電極の1例を示す平面図である。
【符号の説明】
10… メッキ処理装置 12… ハウジング 14… メッキ液槽 14b…外槽 14a…内槽 16… ドライバ 18… 洗浄ノズル 20… 排気口 22… セパレータ 24… ゲートバルブ 28… 噴出管 30… アノード電極 32… 隔膜 34、36… 循環配管 37… 配管 38… ポンプ 39… 基板保持部 40… 回転駆動部 42… 支持梁 44… ガイドレール 46… シリンダ 48… 窓 50… ホルダー 50a…ホルダー側部 50b…ホルダー底部 501、502…側面 52… 押圧部 54… チャック 56… 開口部 58… 溝 60… カソード電極 62… 電極基体 64(64A、64B)…補助電極 66(66A、66B、66C)…補助電極 68… 開口部 622…開口部 624、644、664…凹部 642、662…凸部 70… 封止部材 72… 電極基体封止部 722…開口部 74(74A、74B)…補助電極封止部 76(76A、76B、76C)…基板封止部 762…底面部 764…側面部 766…基板接触部 768…端面 78… 開口部 80… 封止押さえ部材

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理液を収容する処理液槽と、 開口部が形成された電極基体と該開口部に取り付けられ
    た複数の補助電極から構成され、かつ基板に接触可能な
    第1の電極と、 前記処理液槽に配設され、前記第1の電極との間に電圧
    が印加される第2の電極と、を具備することを特徴とす
    る液処理装置。
  2. 【請求項2】 前記開口部と前記補助電極が、互いに対
    応する凹部または凸部のいずれかを有することを特徴と
    する請求項1記載の液処理装置。
  3. 【請求項3】 前記補助電極が、互いに対応する凹部ま
    たは凸部のいずれかを有することを特徴とする請求項1
    記載の液処理装置。
  4. 【請求項4】 前記補助電極が前記基板と電気的に接続
    する第1の電気接続部を有することを特徴とする請求項
    1記載の液処理装置。
  5. 【請求項5】 前記電極基体が前記基板と電気的に接続
    する第2の電気接続部を有することを特徴とする請求項
    4記載の液処理装置。
  6. 【請求項6】 前記第1、第2の電気接続部が、互いに
    同一平面となる接続面であることを特徴とする請求項5
    記載の液処理装置。
  7. 【請求項7】 前記第1、第2の電気接続部の少なくと
    もいずれかが、弾性を有する電気接点であることを特徴
    とする請求項5記載の液処理装置。
  8. 【請求項8】 前記液処理装置が、前記基板を保持する
    基板保持部を具備し、 前記第1の電極が前記基板保持部に設置されていること
    を特徴とする請求項1記載の液処理装置。
  9. 【請求項9】 前記電極基体が、該電極基体を封止する
    第1の封止部材を有することを特徴とする請求項1記載
    の液処理装置。
  10. 【請求項10】 前記補助電極が、該補助電極を封止す
    る第2の封止部材を有することを特徴とする請求項9記
    載の液処理装置。
  11. 【請求項11】 前記第1の封止部材と前記第2の封止
    部材のそれぞれが互いに接触する接触部を有することを
    特徴とする請求項10記載の液処理装置。
  12. 【請求項12】 前記補助電極が、前記基板と接触する
    第3の封止部材を有することを特徴とする請求項1記載
    の液処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009295849A (ja) * 2008-06-06 2009-12-17 Ebara Corp 接触シール、ウエハホルダ及びめっき装置
JP2013064196A (ja) * 2011-09-12 2013-04-11 Novellus Systems Inc 輪郭成形されたカップ底を有するメッキ用カップ

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