JP2009242132A - 改質装置の燃焼装置およびその改質装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】改質装置の燃焼装置およびその改質装置において、予混合ガスが供給される経路にフレームロッドのようなセンサを設けることなくコストが高くなることを抑制して逆火を検出する。
【解決手段】改質装置20の燃焼装置25は、予混合燃焼時には燃料ポンプ42により送出される燃焼用燃料と燃焼用空気ポンプ65により送出される燃焼用酸化剤ガスとからなる予混合ガスを燃焼空間25dに供給する供給経路Lと、供給経路Lを形成する壁部材95を構成するベースケーシング25a2の外壁面に取付部25f1によって設けられて供給経路Lの温度を検出することにより供給経路Lにおける燃焼空間25dからの逆火を検出するための逆火検出器25fと、を備えている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、改質装置の燃焼装置およびその改質装置に関する。
改質装置の燃焼装置の一形式として、特許文献1に示されているものが知られている。特許文献1の図2に示されているように、改質装置の燃焼装置(バーナ装置)は、大径筒10と小径筒11との間の筒間経路17の端部を炎口8aとする主バーナー8を備え、筒間経路17に燃料Nと燃焼用空気A2とからなる予混合ガスを流入させ、この予混合ガスを炎口8aで燃焼させて燃焼ガスを生成するものである。
また、燃焼装置で逆火を検出するものとして、特許文献2に示されているものが知られている。特許文献2の図1および図4に示されているように、この燃焼装置は、気化された燃料を空気と混合して燃焼させるバーナー7と、燃焼炎の状態を検出するフレームロッド31と、燃焼炎の状態に応じてバーナー7での燃焼を制御する制御手段とを備えている。この燃焼装置は、灯油燃焼時とガソリン燃焼時の燃焼状態の差に着目し、ガソリンのように燃焼速度の速い揮発性燃料の燃焼時にはバーナー7での燃焼炎を強制的にバーナー7内へ逆火させることによりバーナー7上の燃焼炎を変化させて、この燃焼炎の変化をフレームロッド31により検出して燃焼装置の運転を停止させるようにしたものである。
特開2004−214083号公報 特開平8−014513号公報
上述した特許文献1に記載の改質装置の燃焼装置には、予混合ガスが供給される筒間経路17に逆火を検出するセンサが設けられてなく、特許文献2に記載されているように、フレームロッドを筒間経路17内に設けて逆火を検出することも可能である。フレームロッドを筒間経路17内に取り付けようとすると、筒間経路17でフレームロッドの導線等の周囲をシールしなければならなく、コストが高くなる問題があった。
本発明は、上述した問題を解消するためになされたもので、改質装置の燃焼装置およびその改質装置において、予混合ガスが供給される経路にフレームロッドのようなセンサを設けることなくコストが高くなることを抑制して逆火を検出することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の構成上の特徴は、改質用燃料から改質ガスを生成する改質部を備えた改質装置に備えられて改質部を加熱する燃焼装置であって、予混合燃焼時には燃焼用燃料送出手段により送出される燃焼用燃料と燃焼用酸化剤ガス送出手段により送出される燃焼用酸化剤ガスとからなる予混合ガスを燃焼空間に供給する供給経路と、供給経路を形成する壁部材の外壁面に設けられて供給経路の温度を検出することにより供給経路における燃焼空間からの逆火を検出するための逆火検出器と、を備えたことである。
また請求項2に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、供給経路は、壁部材の一部を構成するケーシングにより形成され、ケーシングに形成され予混合ガスを導入する第1流入口とケーシングに燃焼空間に開口して設けられ予混合ガスを噴出する噴出口とを有する第1供給経路を少なくとも有し、逆火検出器は第1流入口と対向するケーシングの位置に設けられたことである。
また請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請求項2において、供給経路は、壁部材のケーシングと異なる他の部分を構成する管部材により形成され、管部材に形成され予混合ガスを導出する導出口がケーシングに設けた第1流入口と連通接続される第2供給経路をさらに有し、管部材に形成され予混合ガスを導入する第2流入口は燃焼用燃料と燃焼用酸化剤ガスとを混合する混合部に形成した混合ガスの流出口に連通接続されたことである。
また請求項4に係る発明の構成上の特徴は、請求項2または請求項3において、逆火検出器は第1流入口と同じ高さ位置または第1流入口より上側位置に設けられたことである。
また請求項5に係る発明の構成上の特徴は、改質用燃料から改質ガスを生成する改質部と、改質部を加熱する燃焼部とを備えた改質装置であって、燃焼部として、請求項1〜4のいずれか1項に記載した燃焼装置を使用したことである。
上記のように構成した請求項1に係る発明においては、予混合ガスの供給経路を形成する壁部材の外壁面に供給経路の温度を検出することにより供給経路における燃焼空間からの逆火を検出するための逆火検出器が設けられている。これにより、予混合ガスの供給経路の内部にフレームロッドのような火炎を検知するセンサを取り付けたときと比べて、壁部材に供給経路内から導出するセンサの導線等の周囲をシールする必要がなくコストが高くなることを抑制して逆火を検出することができる。
上記のように構成した請求項2に係る発明においては、請求項1に係る発明において、供給経路は、壁部材の一部を構成するケーシングにより形成され、ケーシングに形成され予混合ガスを導入する第1流入口とケーシングに燃焼空間に開口して設けられ予混合ガスを噴出する噴出口とを有する第1供給経路を少なくとも有し、逆火検出器は第1流入口と対向するケーシングの位置に設けられている。これにより、燃焼空間からの逆火が供給経路の第1供給経路で起きたときには、逆火による火炎は、予混合ガスが導入されるケーシングの第1流入口からこれと対向する位置に向けて形成されてこの対向する位置を加熱する。逆火検出器は、逆火により加熱されるケーシングの第1流入口と対向する位置に設けられているので、第1供給経路での逆火を早く正確に検出することができる。
上記のように構成した請求項3に係る発明においては、請求項2に係る発明において、供給経路は、壁部材のケーシングと異なる他の部分を構成する管部材により形成され、管部材に形成され予混合ガスを導出する導出口がケーシングに設けた第1流入口と連通接続される第2供給経路をさらに有し、管部材に形成され予混合ガスを導入する第2流入口は燃焼用燃料と燃焼用酸化剤ガスとを混合する混合部に形成した混合ガスの流出口に連通接続されている。これにより、燃焼空間からの逆火が供給経路の第2供給経路で起きたときには、逆火による火炎が第2供給経路内に予混合ガスを導入する混合部の流出口まで移ることになる。この混合部で逆火が起きると、高温の燃焼ガスが第2供給経路を通って第1流入口から第1供給経路に導入される。第1流入口から第1供給経路に導入された燃焼ガスは、第1流入口と対向する位置に向けて噴出してこの対向する位置を加熱する。逆火検出器は、混合部での逆火により第1流入口から燃焼ガスが噴出して加熱されるケーシングの第1流入口と対向する位置に設けられているので、第2供給経路で起きた逆火を早く正確に検出することができる。
上記のように構成した請求項4に係る発明においては、請求項2または請求項3において、逆火検出器は第1流入口と同じ高さ位置または第1流入口より上側位置に設けられているので、逆火検出器は第1流入口から形成される火炎または第1流入口から噴出する燃焼ガスのような高温の空気が上方に流れるときにも正確に逆火を検出できるようになる。
上記のように構成した請求項5に係る発明においては、改質用燃料から改質ガスを生成する改質部と、改質部を加熱する燃焼部とを備えた改質装置であって、燃焼部として、請求項1〜4のいずれか1項に記載した燃焼装置を使用した。これにより、予混合ガスの供給経路を形成する壁部材の外壁面に供給経路の温度を検出することにより供給経路における燃焼空間からの逆火を検出するための逆火検出器が設けられている燃焼装置を改質装置に使用するので、その改質装置において、予混合ガスの供給経路の内部にフレームロッドのような火炎を検知するセンサを取り付けたときと比べて、壁部材に供給経路内から導出するセンサの導線等の周囲をシールする必要がなくコストが高くなることを抑制して逆火を検出することができる。
以下、本発明による改質装置の燃焼装置を適用した燃料電池システムの一実施形態について説明する。図1はこの燃料電池システムの概要を示す概要図である。この燃料電池システムは燃料電池10とこの燃料電池10に必要な水素ガスを含む改質ガス(燃料ガス)を生成する改質装置20を備えている。
燃料電池10は、燃料極11と酸化剤極である空気極12と両極11,12間に介在された電解質13を備えており、燃料極11に供給された改質ガスおよび空気極12に供給された酸化剤ガスである空気(カソードエア)を用いて発電するものである。なお、空気の代わりに空気の酸素富化したガスを供給するようにしてもよい。
改質装置20は、改質用燃料を水蒸気改質し、水素リッチな改質ガスを燃料電池10に供給するものであり、改質部21、冷却部22、一酸化炭素シフト反応部(以下、COシフト部という)23および一酸化炭素選択酸化反応部(以下、CO選択酸化部という)24、燃焼部(燃焼装置)25、および蒸発部26から構成されている。改質用燃料としては天然ガス、LPGなどの改質用気体燃料、灯油、ガソリン、メタノールなどの改質用液体燃料があり、本実施形態においては天然ガスにて説明する。
改質部21は、改質用燃料に改質水が混合された改質用原料である混合ガスから改質ガスを生成して導出するものである。この改質部21は有底円筒状に形成されており、環状筒部内に軸線に沿って延在する環状の折り返し流路21aを備えている。
改質部21の折り返し流路21a内には、触媒21b(例えば、RuまたはNi系の触媒)が充填されており、冷却部22から導入された改質用燃料と水蒸気供給管51から導入された水蒸気との混合ガスが触媒21bによって反応し改質されて水素ガスと一酸化炭素ガスが生成されている(いわゆる水蒸気改質反応)。これと同時に、水蒸気改質反応にて生成された一酸化炭素と水蒸気が反応して水素ガスと二酸化炭素とに変成するいわゆる一酸化炭素シフト反応が生じている。これら生成されたガス(いわゆる改質ガス)は冷却部(熱交換部)22に導出されるようになっている。なお、水蒸気改質反応は吸熱反応であり、一酸化炭素シフト反応は発熱反応である。
冷却部22は、改質部21から導出された改質ガスと、改質用燃料と改質水(水蒸気)との混合ガスとの間で熱交換が行われる熱交換器(熱交換部)であって、高温である改質ガスを低温である混合ガスによって降温してCOシフト部23に導出するとともに混合ガスを改質ガスによって昇温して改質部21に導出するようになっている。
具体的には、冷却部22には図示しない燃料供給源(例えば都市ガス管)に接続された改質用燃料供給管41が接続されている。改質用燃料供給管41には、上流から順番に燃料ポンプ(燃焼用燃料送出手段)42、脱硫器46および改質用燃料バルブ43が設けられている。改質用燃料バルブ43は改質用燃料供給管41を開閉するものである。燃料ポンプ42は改質用燃料を供給しその供給量を調整する改質用燃料供給手段である。脱硫器46は燃料中の硫黄分(例えば、硫黄化合物)を除去するものである。燃料供給源から供給される燃料のうち改質部21に供給されて改質されるものを改質用燃料といい、燃焼部25に供給されて燃焼されるものを燃焼用燃料という。
また、改質用燃料供給管41の脱硫器46と改質用燃料バルブ43との間には燃焼部25に接続された予混合部材90に接続された燃焼用燃料供給管44が接続されている。燃焼用燃料供給管44には燃焼用燃料バルブ45が設けられている。燃焼用燃料バルブ45は燃焼用燃料供給管44を開閉するものである。燃料ポンプ42が駆動され改質用燃料バルブ43が閉じられ燃焼用燃料バルブ45が開かれている場合、燃焼部25に燃焼用燃料が供給され、また、燃料ポンプ42が駆動され改質用燃料バルブ43が開かれ燃焼用燃料バルブ45が閉じられている場合、改質部21に改質用燃料が供給される。
さらに、改質用燃料供給管41の改質用燃料バルブ43と冷却部22との間には蒸発部26に接続された水蒸気供給管51が接続されている。蒸発部26から供給された水蒸気が改質用燃料に混合され、その混合ガスが冷却部22を通って改質部21に供給されている。
COシフト部23は、改質部21から冷却部22を通って供給された改質ガス中の一酸化炭素を低減するものすなわち一酸化炭素低減部である。COシフト部23は、内部に上下方向に沿って延在する折り返し流路23aを備えている。折り返し流路23a内には触媒23b(例えば、Cu−Zn系の触媒)が充填されている。COシフト部23においては、冷却部22から導入された改質ガスに含まれる一酸化炭素と水蒸気は、触媒23bにより反応して水素ガスと二酸化炭素ガスとに変成するいわゆる一酸化炭素シフト反応が生じている。この一酸化炭素シフト反応は発熱反応である。
CO選択酸化部24は、COシフト部23から供給された改質ガス中の一酸化炭素をさらに低減して燃料電池10に供給するものでありすなわち一酸化炭素低減部である。CO選択酸化部24は、円筒状に形成されて、蒸発部26の外周壁を覆って当接して設けられている。CO選択酸化部24の内部には、触媒24a(例えば、RuまたはPt系の触媒)が充填されている。
このCO選択酸化部24の側壁面下部および側壁面上部には、COシフト部23に接続された接続管89および燃料電池10の燃料極11に接続された改質ガス供給管71がそれぞれ接続されている。接続管89には、酸化用空気供給管61が接続されている。これにより、CO選択酸化部24には、COシフト部23からの改質ガスと大気からの酸化用空気が導入されるようになっている。なお、酸化用空気供給管61には、上流から順番に酸化用空気ポンプ62および酸化用空気バルブ63が設けられている。酸化用空気ポンプ62は酸化用空気を供給しその供給量を調整するものである。酸化用空気バルブ63は酸化用空気供給管61を開閉するものである。
したがって、CO選択酸化部24内に導入された改質ガス中の一酸化炭素は、酸化用空気中の酸素と反応(酸化)して二酸化炭素になる。この反応は発熱反応であり、触媒24aによって促進される。これにより、改質ガスは酸化反応によって一酸化炭素濃度がさらに低減されて(10ppm以下)導出され、燃料電池10の燃料極11に供給されるようになっている。
燃料電池10の燃料極11の導入口には改質ガス供給管71を介してCO選択酸化部24が接続されるとともに、燃料極11の導出口にはオフガス供給管72を介して燃焼部25が接続されている。バイパス管73は燃料電池10をバイパスして改質ガス供給管71およびオフガス供給管72を直結するものである。改質ガス供給管71にはバイパス管73との分岐点と燃料電池10との間に第1改質ガスバルブ74が設けられている。オフガス供給管72にはバイパス管73との合流点と燃料電池10との間にオフガスバルブ75が設けられている。バイパス管73には第2改質ガスバルブ76が設けられている。
起動運転時には、改質装置20から一酸化炭素濃度の高い改質ガスを燃料電池10に供給するのを回避するため、第1改質ガスバルブ74およびオフガスバルブ75を閉じ第2改質ガスバルブ76を開き、定常運転(発電運転)時には、改質装置20からの改質ガスを燃料電池10に供給するため、第1改質ガスバルブ74およびオフガスバルブ75を開き第2改質ガスバルブ76を閉じている。
また、燃料電池10の空気極12の導入口には、カソード用空気供給管67が接続されるとともに、空気極12の導出口には、排気管82が接続されている。空気極12に空気が供給され、オフガスが排気されるようになっている。なお、カソード用空気供給管67には上流から順にカソード用空気ポンプ68およびカソード用空気バルブ69が設けられている。カソード用空気ポンプ68はカソード用空気を供給しその供給量を調整するものである。カソード用空気バルブ69はカソード用空気供給管67を開閉するものである。
燃焼部25は、改質部21を加熱して水蒸気改質反応に必要な熱を供給するための燃焼ガスを生成するものであり、下端部が改質部21の内周壁内に空間をおいて挿入されている。燃焼部25は、拡散燃焼させるときには、燃料極11からのアノードオフガスまたは改質部21からの燃料ガスを燃焼用酸化剤ガスにより燃焼させて燃焼ガスを生成し、予混合燃焼させるときには、燃料供給源からの燃焼用燃料および燃焼用酸化剤ガスが予混合された予混合ガスを燃焼させて燃焼ガスを生成し、これら燃焼ガスのいずれかにより改質部21を加熱する燃焼装置である。
この燃焼部25は、図2に示すように、基部25aと、基部25aに設けられて基部25aと連通する筒状の燃焼筒25bと、オフガスノズル25cと、温度センサ25eと、逆火検出器25fと、を備えている。なお、燃焼部25は、制御装置(図示省略)の指令に応じて点火用電極(図示省略)により着火されるものである。
基部25aは、略円形のベースプレート25a1と、このベースプレート25a1の下側を覆って固定された有底円筒形のベースケーシング25a2から構成されている。ベースプレート25a1内には、流入口と流出口を備えた接続路25a3が形成されており、この接続路25a3の流入口にはオフガス供給管72が接続されており、流出口にはオフガスノズル25cが接続されている。ベースケーシング25a2には、第1流入口25a4が設けられており、この第1流入口25a4には、ベースプレート25a1とベースケーシング25a2とにより形成される空間25a5に連通する導入管25a6の導出口25a7が連通接続されている。なお、導入管25a6には予混合部材90の予混合管92が連結されており、予混合部材90からの燃焼用空気または燃焼用空気と燃焼用燃料が予め混合された予混合ガスがベースプレート25a1とベースケーシング25a2とにより基部25a内に形成された空間25a5に導入される。ベースケーシング25a2の底板には、開口が設けられており、この開口に筒状の燃焼筒25bの上端が嵌合固定されている。
燃焼筒25bには、長手方向の中間部より下端側に円盤状の仕切り板25b1が設けられており、この仕切り板25b1は、燃焼筒25b内の空間を長手方向に仕切っている。なお、仕切り板25b1により仕切られた燃焼筒25bの上側の空間25b3は、基部25aの空間25a5と連通している。仕切り板25b1により仕切られた燃焼筒25bの下側の空間は下方に開放されており、この空間は後述する燃焼空間25dとなる。仕切り板25b1には、複数の第2噴出口(噴出口)25b2が設けられている。
オフガスノズル25cは、有底管形状をして空間25a5および燃焼筒25b内に延在しており、基端が接続路25a3と連通して基部25aのベースプレート25a1に固定され、先端部が仕切り板25b1の中央の穴部に嵌挿されている。オフガスノズル25cの先端部は、燃焼空間25d内に延在しており、この先端部の周面には、複数の第1噴出口25c1が設けられている。第1噴出口25c1は、オフガスノズル25cの径方向に開口して複数(本実施の形態では等間隔で4箇所に)設けられている。
燃焼空間25dは、燃焼用燃料を燃焼させるための空間であり、燃焼筒25b内で仕切り板25b1により仕切られた下側の空間であって、オフガスノズル25cの先端が突出した側の空間である。
温度センサ25eは、燃焼部25の燃焼空間25d内で生じる火炎25iの輻射温度を先端部(先端25e1から少し基端側)の感温部で検出して、その検出温度を制御装置(図示省略)に送信するもの(例えば輻射温度計)である。温度センサ25eは、基部25aのベースプレート25a1および仕切り板25b1を貫通して、その先端部が燃焼空間25d内に配置されている。温度センサ25eの先端は、燃焼空間25d内の内部で火炎25iの火炎面25i1の外部であって、火炎の25iの輻射熱が計測できる位置に配置されている。なお、ここで火炎面とは、燃焼ガスまたは予混合ガスなどの可燃ガスの燃焼反応が起こっている部分とそれ以外の部分の境界面をいう。なお、本実施の形態では、温度センサ25eとしてシース熱電対が用いられているが、サーミスタを用いてもよい。
逆火検出器25fは、供給経路Lを形成する壁部材95の一部を構成する基部25aのベースケーシング25a2の外壁面に設けられて供給経路Lの温度を検出することにより供給経路Lにおける燃焼空間25dからの逆火を検出するものである。逆火検出器25fは、シース熱電対であり、ベースケーシング25a2の外壁面の温度を先端部25faの感温部で検出して、その検出温度を制御装置(図示省略)に送信するものである。なお、逆火検出器25fは、ベースケーシング25a2の外壁面に限られず、供給経路Lの外壁面であれば燃焼筒25b(仕切り板25b1より基部25側の部分)の外壁面や管部材95bの外壁面に設けるようにしてもよい。また、供給経路Lの外壁面は、予混合ガスを燃焼空間25dに供給する供給経路L外である。つまり、外壁面に設けられる逆火検出器25fは供給経路L外に設けられ、予混合ガスと直接接触しない。
逆火検出器25fは、供給経路Lを形成する壁部材95の一部を構成する基部25aのベースケーシング25a2の外壁面に取付部25f1を介して固定されている。図2および図3に示すように、取付部25f1は、台座25f2と、保持部25f3と、固定部25f8とを備えている。台座25f2は、熱伝導性の高い肉厚の金属部材よりなり、第1流入口25a4と対向するベースケーシング25a2の周壁面(外壁面)に固定されている。逆火検出器25fは、台座25f2を介してベースケーシング25f2の外壁面の温度を検出しており、台座25f2は、逆火検出器25fがベースケーシング25a2の第1流入口25a4と対向する位置以外の他の位置の温度を計測することのないように、他の位置と当接しないためのスペーサの機能を有している。
保持部25f3は、逆火検出器25fを保持して台座25f2に接続するものであり、保持板部25f4と、腕部25f5と、接続部25f6とを備えてこれらを一体にした板金部材よりなる。保持板部25f4は、略長方形状をしており、逆火検出器25fの先端の感温部25faと当接して逆火検出器25fを保持するものである。腕部25f5は、保持板部25f4の両側に2対延出して設けられおり、保持板部25f4に逆火検出器25fを当接させた状態でこの腕部25f5を折り曲げてかしめることで逆火検出器25fを保持板部25f4に保持させる。接続部25f6は、逆火検出器25fの先端部25fa側となる保持板部25f4の先端から延出して設けられており、台座25f2に接続して固定させるための貫通孔25f7を有している。
固定部25f8は、逆火検出器25fを保持した保持部25f3を台座25f2に固定するものであり、ねじ部25f9と、ナット部25f10とを備えている。ねじ部25f9は、台座25f2に垂直に固定されてベースケーシング25a2の外壁面に対して垂直に立設している。ナット部25f10は、このねじ部25f9に螺合して取り付けられている。保持部25f3の接続部25f6は、その貫通孔25f7をねじ部25f9に挿入して、ナット部25f10を締め付けることで台座25f2に取り付けられている。
取付部25f1は、それぞれが熱伝導性の高いステンレスなどの金属部材よりなり、ベースケーシング25a2の外壁面の熱は、台座25f2、保持部f3及び固定部25f8から逆火検出器25fに伝わる。また、取付部25f1により取り付けられる逆火検出器25fは、ケーシング95aを構成するベースケーシング25a2に設けた第1流入口25a4と対向する位置で第1流入口25a4と同じ高さ位置に設けられている。なお、本実施形態では、取付部25f1により逆火検出器25fを第1流入口25a4と同じ高さ位置に設けているが、本発明はこれに限られるものでなく、第1流入口25a4より高い位置に設けてもよい。逆火検出器25fは、本実施形態では、シース熱電対を用いているが、本発明はこれに限られるものでなく、サーミスタを用いてもよい。
予混合部材90は、図1に示すように、燃焼用燃料と燃焼用空気(燃焼用酸化剤ガス)とを予め混合して、その予混合ガスを燃焼部25に供給するものである。予混合部材90は、燃焼用燃料供給管44および燃焼用空気供給管64と燃焼部25とを接続するものであり、両供給管44,64と燃焼部25との間に介装されている。
この予混合部材90は、図4に示すように、混合部91と予混合管92とを備えている。混合部91は、直方体形状の本体91aを備えている。本体91a内には、第1および第2流通路91b,91cが形成されている。第1流通路91bは、直線状に形成された流通路であり、第1導入口91b1と第1導出口91b2を有するものである。
第2流通路91cは、第1流通路91bの途中に連通するように形成された流通路であって、その連通部91c1の反対側に第2導入口91c2を有するものである。
本体91aには、第1流通路91bの第1導入口91b1に連通する第1接続管91dが固定されており、第1接続管91dには燃焼用燃料供給管44が接続されている。これにより、燃焼用燃料供給管44からの燃焼用燃料が第1接続管91dを通って第1導入口91b1から導入される。
さらに本体91aには、第2流通路91cの第2導入口91c2に連通する第2接続管91eが固定されており、第2接続管91eに燃焼用空気供給管64が接続されている。これにより、燃焼用空気供給管64からの燃焼用空気が第2接続管91eを通って第2導入口91c2から導入される。
予混合管92は、一端となる流入口(第2流入口)92aが混合部91の第1導出口91b2に連通接続され、他端となる流出口92bが燃焼部25の導入管25a6の導入口に連通接続されている。
燃焼用空気供給管64には、図1に示すように、燃焼用空気ポンプ(燃焼用酸化剤ガス送出手段)65および燃焼用空気バルブ66が設けられている。燃焼用空気ポンプ65は大気から燃焼用空気を吸い込み燃焼部25に吐出するものであり、燃焼部25に供給する燃焼用空気供給量を調整するものである。燃焼用空気バルブ66は、燃焼用空気供給管64を開閉するものである。
本願の特許請求の範囲に記載の供給経路Lは、第1供給経路L1と第2供給経路L2とから構成されている。第1供給経路L1は、基部25aのベースプレート25a1とベースケーシング25a2とにより形成される空間25a5と燃焼筒25b内の仕切り板25b1より上側の空間25b3とにより構成される。第2供給経路L2は、予混合管92と導入管25a6とからなる空間により構成される。
供給経路Lを形成する壁部材95は、第1供給経路L1を形成するケーシング95aと第2供給経路L2を形成する管部材95bとから構成されている。ケーシング95aは、ベースプレート25a1、ベースケーシング25a2、燃焼筒25b内の仕切り板25b1より上側部分及び仕切り板25b1とから構成されている。このケーシング95aを構成するベースケーシング25a2には、予混合ガスが導入される第1流入口25a4が設けられている。ケーシング95aを構成する仕切り板25b1には、燃焼空間25dに開口して設けられ導入した予混合ガスを噴出する第2噴出口(噴出口)25b2が設けられている。
管部材95bは、予混合管92と導入管25a6とから構成されており、導入管25a6の導出口25a7がケーシング95aを構成するベースケーシング25a2に設けた第1流入口25a4に連通接続され、予混合管92の流入口(第2流入口)92aは燃焼用燃料と燃焼用空気とを混合する混合部91に形成した混合ガスの流出口91b2に連通接続されている。管部材95bは、壁部材95のケーシング95aと異なる他の部分を構成するものである。
拡散燃焼をさせる場合には、オフガス供給管72から流入したアノードオフガスまたは改質ガスは、接続路25a3とオフガスノズル25cを通って第1噴出口25c1から燃焼空間25dに供給される。このとき、第1流入口25a4から流入した燃焼用空気は、基部25a内の空間25a5と燃焼筒25b内の空間25b3とを通って第2噴出口25b2から燃焼空間25dに供給される。
一方、予混合燃焼をさせる場合には、予混合ガスが第1供給経路L1と第2供給経路L2とからなる供給経路Lを通って第2噴出口25b2から燃焼空間25dに供給される。すなわち、混合部91に燃焼用燃料と燃焼用空気とが流入して混合された予混合ガスは、第2供給経路L2の予混合管92及び導入管25a6を通って第1流入口25a4から第1供給経路L1内に送出される。第1供給経路L1においては、第1流入口25a4から基部25a内の空間25a5に流入した予混合ガスは、空間25a5から燃焼筒25b内の空間25b3とを通って第2噴出口25b2から燃焼空間25dに供給される。
システム起動開始(燃料電池システム(改質装置20)の起動開始)した時点から改質部21に改質用燃料の供給が開始されるまでの間は、燃焼用空気バルブ66が開かれ、燃焼用空気ポンプ65が駆動されるとともに、改質用燃料バルブ43、第1改質ガスバルブ74およびオフガスバルブ75が閉じられ、燃焼用燃料バルブ45が開かれ、燃料ポンプ42が駆動される。燃焼用燃料は改質部21を通らないで燃焼用燃料供給管44を通って予混合部材90の混合部91で燃焼用空気に合流して混合され、その予混合ガスが予混合管92を通って燃焼部25に供給される。改質部21に改質用燃料の供給が開始されるのは、蒸発部26で水蒸気が生成され、かつ、改質部21が所定温度以上となった後である。
また、改質部21への改質用燃料の供給開始以降から定常運転(発電)開始までの間は、改質用燃料バルブ43および第2改質ガスバルブ76が開かれ、燃焼用燃料バルブ45が閉じられ、燃料ポンプ42が駆動される。第1改質ガスバルブ74およびオフガスバルブ75は閉じられたままである。これにより、CO選択酸化部24から一酸化炭素濃度の高い改質ガスを燃料電池10に供給するのを回避するため、燃焼部25にはCO選択酸化部24からの改質ガスが燃料電池10を通らないで直接供給される。燃焼用空気は上記と同様に供給されている。すなわち、燃焼部25には、オフガス供給管72を通って改質ガスが供給されるとともに、燃焼用空気供給管64および予混合管92を通って燃焼用空気が供給される。
そして、定常運転(発電)中においては、改質用燃料バルブ43、第1改質ガスバルブ74およびオフガスバルブ75が開かれ、燃焼用燃料バルブ45および第2改質ガスバルブ76が閉じられ、燃料ポンプ42が駆動される。これにより、燃焼部25には燃料電池10の燃料極11からのアノードオフガス(燃料電池10の燃料極11に供給され消費されずに排出された水素や未改質の改質用燃料を含んだ改質ガス)が供給される。燃焼用空気は上記と同様に供給されている。すなわち、燃焼部25には、オフガス供給管72を通ってアノードオフガスが供給されるとともに、燃焼用空気供給管64および予混合管92を通って燃焼用空気が供給される。このとき、燃焼部25では燃焼用燃料などの可燃ガスを別途追加して燃焼する追い焚きは行われていない。いわゆる追い焚きレスシステムである。
このように燃焼部25においては、燃焼部25に供給された燃焼用燃料、改質ガスまたはアノードオフガス(これらは可燃ガスである。)は、燃焼部25に供給された燃焼用空気によって燃焼されて高温の燃焼ガスが発生する。この燃焼ガスは、改質部21と断熱部28との間および断熱部28と蒸発部26との間に形成されて改質部21や蒸発部26を加熱するように配設された燃焼ガス流路27を流通し、排気管81を通って燃焼排ガスとして外部に排出される。燃焼ガスは改質部21の改質触媒21aを活性温度域となるように加熱し、蒸発部22を水蒸気生成するために加熱する。
蒸発部26は、改質水を蒸発させて水蒸気を生成して冷却部22を介して改質部21に供給するものである。蒸発部26は、円筒状に形成されて燃焼ガス流路27の外周壁を覆って当接して設けられている。
この蒸発部26の下部(例えば側壁面下部、底面)には改質水タンク(図示省略)に接続された給水管52が接続されている。蒸発部26の上部(例えば側壁面上部)には水蒸気供給管51が接続されている。改質水タンクから導入された改質水は、蒸発部26内を流通する途中にて燃焼ガスからの熱およびCO選択酸化部24からの熱によって加熱されて、水蒸気となって水蒸気供給管51および冷却部22を介して改質部21へ導出するようになっている。なお、給水管52には、上流から順番に改質水ポンプ53および改質水バルブ54が設けられている。改質水ポンプ53は、蒸発部26に改質水を供給するとともにその改質水供給量を調整するものである。改質水バルブ54は給水管52を開閉するものである。
このように構成した燃料電システムにおいて、予混合燃焼時に燃焼部25の供給経路Lの第1供給経路L1で燃焼空間25dから逆火が起きたときには、第1供給経路L1に予混合ガスが導入される第1流入口25a4から火炎が形成される。これは以下の理由による。予混合燃焼の場合、予混合ガス流速と燃焼速度がバランスする部分で火炎が形成される。この燃焼器構造では第2噴出口25b2で最も流速が早く、ついで第1流入口25a4の流速が早い。このため供給経路L内で逆火した場合は、流速の早い第1流入口25a4で火炎が形成されるため、図2の逆火センサ位置とすることで逆火を検知しやすくなっている。実施形態のように、ベースケーシング25a2の内径が燃焼筒25bの内径より大きくなっていると、ベースケーシング25a2の流速が燃焼筒25b内の流速より遅くなり、逆火の火炎がベースケーシング25a2内に留まりやすくなるため、逆火をより検知しやすくなる。
第1流入口25a4から形成された火炎は、ケーシング95aを構成するベースケーシング25a2の第1流入口25a4と対向する位置を加熱する。ベースケーシング25a2の第1流入口25a4と対向する位置の外壁面には、取付部25f1により逆火検出器25fが固定されており、熱伝導性の高い取付部25f1から逆火検出器25fに熱が伝わる。逆火検出器25fから制御装置(図示省略)に出力される検出温度が、所定値として例えば、100℃以上を検出したときには、制御装置(図示省略)は、供給経路Lにおける燃焼空間25dからの逆火であると検出し、燃料ポンプ(燃焼用燃料送出手段)42から燃焼用燃料の供給を停止させる。また、制御装置(図示省略)は、必要に応じて燃焼用空気ポンプ(燃焼用酸化剤ガス送出手段)65から燃焼用空気の供給を停止させる。これにより、供給経路L内では、燃焼空間25dからの逆火が消されることになる。
また、供給経路Lの第2供給経路L2で燃焼空間25dから逆火が起きたときには、逆火による火炎が第2供給経路L2内に予混合ガスが導入される混合部91まで移ることになる。混合部91で逆火が起きると、混合部91に流入する燃焼用燃料が燃焼用空気により燃焼して高温の燃焼ガスが生成する。混合部91で高温の燃焼ガスが生成されると、この燃焼ガスが予混合管92及び導入管25a6を通って第1流入口25a4から第1供給経路L1内に流入する。第1流入口25a4から送出された高温の燃焼ガスは、ケーシング95aを構成するベースケーシング25a2の第1流入口25a4と対向する位置を加熱する。ベースケーシング25a2の第1流入口25a4と対向する位置の外壁面には、取付部25f1により逆火検出器25fが固定されており、熱伝導性の高い取付部25f1から逆火検出器25fに熱が伝わる。逆火検出器25fから制御装置(図示省略)に出力される検出温度が、所定値として例えば、100℃以上を検出したときには、制御装置(図示省略)は、供給経路Lにおける燃焼空間25dからの逆火であると検出し、燃料ポンプ(燃焼用燃料送出手段)42から燃焼用燃料の供給を停止させる。また、制御装置(図示省略)は、必要に応じて燃焼用空気ポンプ(燃焼用酸化剤ガス送出手段)65から燃焼用空気の供給を停止させる。これにより、供給経路L内では、燃焼空間25dからの逆火が消されることになる。
上述の説明から明らかなように、この実施の形態においては、予混合ガスの供給経路Lを形成する壁部材95としてのベースケーシング25a2の外壁面に供給経路Lの温度を検出することにより供給経路Lにおける燃焼空間25dからの逆火を検出するための逆火検出器25fが設けられている。これにより、予混合ガスの供給経路Lの内部にフレームロッドのような火炎を検知するセンサを取り付けたときと比べて、ベースケーシング25aや燃焼筒25b等に供給経路L内から導出するセンサの導線等の周囲をシールする必要がなくコストが高くなることを抑制して逆火を検出することができる。また、逆火検出器25fでベースケーシング25a2の外壁面の温度を検出することにより供給経路L内の逆火を検出することができるようになるので、供給経路L内にフレームロッドやUVセンサのような高価なセンサを用いることがなくなり、コストが高くなることを抑制して逆火を検出することができるようになる。
また、逆火検出器25fは第1流入口25a4と同じ高さ位置または第1流入口25a4より上側位置に設けられているので、逆火検出器25fは第1流入口25a4から形成される火炎または第1流入口25a4から噴出する燃焼ガスのような高温の空気が上方に流れるときにも正確に逆火を検出できるようになる。
また、改質用燃料から改質ガスを生成する改質部21と、改質部21を加熱する燃焼部25とを備えた改質装置20であって、燃焼部25として、上述した燃焼装置を使用した。これにより、予混合ガスの供給経路Lを形成する壁部材95としてのベースケーシング25a2の外壁面に供給経路Lの温度を検出することにより供給経路Lにおける燃焼空間25dからの逆火を検出するための逆火検出器25fが設けられている燃焼装置を改質装置20に使用するので、その改質装置20において、予混合ガスの供給経路Lの内部にフレームロッドのような火炎を検知するセンサを取り付けたときと比べて、壁部材95に供給経路L内から導出するセンサの導線等の周囲をシールする必要がなくコストが高くなることを抑制して逆火を検出することができる。
なお、上述した実施の形態において、取付部25f1は、台座25f2をベースケーシング25a2に固定しその台座25f2に固定部25f8のねじ部25f9を固定する構造とした。これに代えて、取付部25f1は、台座25f2を保持部25f3の接続部25f6に固定し固定部25f8のねじ部25f9をベースケーシング25a2に固定する構造としてもよく、また、台座25f2をいずれにも固定しないで固定部25f8のねじ部25f9をベースケーシング25a2に固定する構造としてもよい。
本発明による改質装置の燃焼装置の一実施の形態を適用した燃料電池システムの概要を示す概要図である。 図1に示す燃焼部を示す断面図である。 図2に示す逆火検出器の取り付け状態を示す断面図である。 図1に示す予混合部材の断面図である。
符号の説明
10…燃料電池、11…燃料極、12…空気極、20…改質装置、21…改質部、22…冷却部(熱交換部)、23…一酸化炭素シフト反応部(COシフト部)、24…一酸化炭素選択酸化反応部(CO選択酸化部)、25…燃焼部(燃焼装置)、25a…基部、25a1…ベースプレート、25a2…ベースケーシング、25a4…第1流入口、25a5…空間、25a6…導入管、25a7…導出口、25b…燃焼筒、25b1…仕切り板(壁部材)、25c…オフガスノズル、25c1…第1噴出口(噴出口)、25e…温度センサ、25f…逆火検出器、26…蒸発部、27…燃焼ガス流路、28…断熱部、41…燃料供給管、42…燃料ポンプ、43…改質用燃料バルブ、44…燃焼用燃料供給管、45…燃焼用燃料バルブ、46…脱硫器、51…水蒸気供給管、52…給水管、53…改質水ポンプ、54…改質水バルブ、61…酸化用空気供給管、62…酸化用空気ポンプ、63…酸化用空気バルブ、64…燃焼用空気供給管、65…燃焼用空気ポンプ、66…燃焼用空気バルブ、67…カソード用空気供給管、68…カソード用空気ポンプ、69…カソード用空気バルブ、71…改質ガス供給管、72…オフガス供給管、73…バイパス管、74…第1改質ガスバルブ、75…オフガスバルブ、76…第2改質ガスバルブ、81,82…排気管、89…接続管、90…予混合部材、91…混合部、第1導出口(流出口)…91b2、92…予混合管、92a…流入口(第2流入口)、95…壁部材、95a…ケーシング、95b…管部材、L…供給経路、L1,L2…第1および第2供給経路、95…壁部材、95a…ケーシング、95b…管部材。

Claims (5)

  1. 改質用燃料から改質ガスを生成する改質部を備えた改質装置に備えられて前記改質部を加熱する燃焼装置であって、
    予混合燃焼時には燃焼用燃料送出手段により送出される燃焼用燃料と燃焼用酸化剤ガス送出手段により送出される燃焼用酸化剤ガスとからなる予混合ガスを燃焼空間に供給する供給経路と、
    前記供給経路を形成する壁部材の外壁面に設けられて前記供給経路の温度を検出することにより前記供給経路における前記燃焼空間からの逆火を検出するための逆火検出器と、を備えたことを特徴とする改質装置の燃焼装置。
  2. 請求項1において、前記供給経路は、前記壁部材の一部を構成するケーシングにより形成され、該ケーシングに形成され前記予混合ガスを導入する第1流入口と該ケーシングに前記燃焼空間に開口して設けられ前記予混合ガスを噴出する噴出口とを有する第1供給経路を少なくとも有し、前記逆火検出器は前記第1流入口と対向する前記ケーシングの位置に設けられたことを特徴とする改質装置の燃焼装置。
  3. 請求項2において、前記供給経路は、前記壁部材の前記ケーシングと異なる他の部分を構成する管部材により形成され、該管部材に形成され前記予混合ガスを導出する導出口が前記ケーシングに設けた第1流入口と連通接続される第2供給経路をさらに有し、前記管部材に形成され前記予混合ガスを導入する第2流入口は前記燃焼用燃料と燃焼用酸化剤ガスとを混合する混合部に形成した混合ガスの流出口に連通接続されたことを特徴とする改質装置の燃焼装置。
  4. 請求項2または請求項3において、前記逆火検出器は前記第1流入口と同じ高さ位置または前記第1流入口より上側位置に設けられたことを特徴とする改質装置の燃焼装置。
  5. 改質用燃料から改質ガスを生成する改質部と、
    前記改質部を加熱する燃焼部とを備えた改質装置であって、
    前記燃焼部として、請求項1〜4のいずれか1項に記載した燃焼装置を使用したことを特徴とする改質装置。
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