JP2015144092A - 燃料電池装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】オフガス燃焼部での失火後の再点火時の着火遅れによる爆発的な着火を抑制する。【解決手段】燃料電池装置1は、水素含有燃料を改質して水素リッチな改質ガスを生成する改質器3と、改質ガスと酸化剤とを用いて発電を行う複数の燃料電池セル6と、改質器3から燃料電池セル6へ改質ガスを供給するための改質ガス供給管4と、燃料電池セル6の上端部から排出されるオフガスを燃焼させて改質器3を高温状態に維持するオフガス燃焼部7と、オフガス燃焼部7内に火炎を形成するためのパイロットバーナー8と、パイロットバーナー8に供給される改質ガスの流量を制御する流量制御部と、を備える。改質ガス供給管4は、その途中にバーナー接続用の接続ポート20を有し、接続ポート20にパイロットバーナー8が接続される。【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池装置に関し、特に、固体酸化物形の燃料電池装置に関する。
燃料電池装置は、燃料電池システムの中核を成すもので、例えば、水素含有燃料を改質して水素富化燃料を生成する改質器と、水素富化燃料と酸化剤とを用いて発電を行う複数の燃料電池セルと、燃料電池セルの上端部(燃料電池セルの反応ガスの流れ方向における下流端部)から排出されるオフガス(余剰の水素富化燃料)を燃焼させて改質器を高温状態に維持するオフガス燃焼部と、上記燃焼を開始させるための点火ヒータとを含んで構成され得る。
上記のような燃料電池装置は、特許文献1,2に記載されている。
特許文献1には、燃料電池装置の起動時において、改質器に供給される空気及び水の少なくとも一方の改質器への供給量を変更する工程毎に、点火ヒータの起動停止を行うことが記載されている。
特許文献2には、燃料電池装置の起動工程中に継続して点火ヒータを作動させることが記載されている。
特開2007−242626号公報 特開2008−243592号公報
ところで、特許文献1,2に記載のような燃料電池装置では、運転中に負荷変動が発生すると、それに応じて、燃料電池セルでの燃料利用率が変化して、ひいては、オフガスのガス組成が変化しかねない。この変化により、オフガス燃焼部の火炎が不安定となりかねず、ひいては、オフガス燃焼部にて失火が発生するおそれがあった。
このようなオフガス燃焼部での失火を抑制するための対策としては、運転中において、オフガス燃焼部にて失火が発生した場合に、特許文献1,2に記載のような点火ヒータを起動することでオフガス燃焼部の再点火を行うことが考えられる。しかしながら、このような再点火の手法では、オフガス燃焼部での失火発生時に点火ヒータへの通電が開始され、点火ヒータが十分に加熱された後にオフガス燃焼部にて着火が生じる。それゆえ、オフガス燃焼部での失火発生から着火までに時間を要し、この時間内にオフガス燃焼部内にオフガスが充満するので、失火後の再点火時に、着火遅れによる爆発的な着火が生じるおそれがあった。
本発明は、このような実状に鑑み、オフガス燃焼部での失火後の再点火時の爆発的な着火を抑制することを目的とする。
そのため、本発明に係る燃料電池装置は、水素含有燃料を改質して水素富化燃料を生成する改質器と、水素富化燃料と酸化剤とを用いて発電を行う複数の燃料電池セルと、燃料電池セルの上端部から排出されるオフガスを燃焼させて改質器を高温状態に維持するオフガス燃焼部と、燃料電池セルに供給される前の水素富化燃料の一部を前記オフガス燃焼部内にて燃焼させるバーナーと、を含んで構成される。
または、本発明に係る燃料電池装置は、水素含有燃料を改質して水素富化燃料を生成する改質器と、水素富化燃料と酸化剤とを用いて発電を行う複数の燃料電池セルと、燃料電池セルの上端部から排出されるオフガスを燃焼させて改質器を高温状態に維持するオフガス燃焼部と、改質器に供給される前の水素含有燃料の一部を前記オフガス燃焼部内にて燃焼させるバーナーと、を含んで構成される。
本発明によれば、燃料電池装置は、燃料電池セルに供給される前の水素富化燃料の一部か、又は、改質器に供給される前の水素含有燃料の一部を前記オフガス燃焼部内にて燃焼させるバーナーを含んで構成される。これにより、バーナーが、オフガスに比べてガス組成が安定的な水素富化燃料又は水素含有燃料を燃焼させることができるので、安定的な火炎をオフガス燃焼部7内に保持することができる。それゆえ、当該火炎がオフガス燃焼部における安定的な種火として機能し得る。従って、例えば負荷変動時にオフガス燃焼部で失火が発生した後に、当該種火を着火源として迅速な再点火を行うことができるので、再点火時のオフガス燃焼部での着火遅れによる爆発的な着火を抑制することができる。
本発明の第1実施形態における燃料電池装置の概略構成を示す縦断面図 図1のI−I断面図 パイロットバーナーの概略構成を示す部分断面図 燃料電池装置の起動時における点火装置の作動制御を示すフローチャート パイロットバーナーの変形例の概略構成を示す部分断面図 本発明の第2実施形態における燃料電池装置の概略構成を示す縦断面図 本発明の第3実施形態における燃料電池装置の概略構成を示す縦断面図
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1は本発明の第1実施形態における燃料電池装置の概略構成を示す縦断面図である。図2は図1のI−I断面図である。図3は、パイロットバーナーの概略構成を示す部分断面図である。
燃料電池システム(図示せず)の中核を成す燃料電池装置1は、筐体2内に、改質器3と、改質ガス供給管4と、マニホールド5と、複数の燃料電池セル6と、オフガス燃焼部7と、パイロットバーナー8と、点火装置9と、火炎検知器10とを収容して構成される。
筐体2は、耐熱性金属により直方体形状に形成されている。また、外部から筐体2内に、燃料及び燃料改質用水・空気の供給管11と、カソード用空気の供給管12とが設けられ、更に排気口13を有している。尚、燃料及び燃料改質用水・空気の供給管11には、原燃料及び燃料改質用水・空気の流量を各別に調節可能なように、流量制御弁(図示せず)が各々に対して設けられている。これら流量制御弁は、燃料電池システムの制御部40からの制御信号に基づいてその開度が制御され、これにより流量制御が行われる。
制御部40は、燃料電池システムの各種制御のための演算を行うが、ここでは特に、燃料電池装置1の起動時の点火装置9の作動制御を行う。この制御の詳細については、図4を用いて後述する。
改質器3は、筐体2内の上部(複数の燃料電池セル6の上方)に配置され、外部からの燃料及び燃料改質用水・空気の供給管11が接続されている。外部からの原燃料は、燃料及び燃料改質用水・空気の供給管11内を通って、改質器3に供給される。
本実施形態において原燃料は水素含有燃料である。本実施形態において、原燃料としては、例えば、炭化水素系燃料が用いられる。炭化水素系燃料としては、分子中に炭素と水素とを含む化合物(酸素など、他の元素を含んでいてもよい)若しくはそれらの混合物が用いられ、例えば、炭化水素類、アルコール類、エーテル類、バイオ燃料が挙げられる。具体的には、炭化水素類として、メタン、エタン、プロパン、ブタン、天然ガス、LPG(液化石油ガス)、都市ガス、ガソリン、ナフサ、灯油、軽油が挙げられる。アルコール類として、メタノール、エタノールが挙げられる。エーテル類として、ジメチルエーテルが挙げられる。バイオ燃料として、バイオガス、バイオエタノール、バイオディーゼル、バイオジェットが挙げられる。
改質器3は、改質触媒を用いた改質反応により、原燃料(水素含有燃料)を改質して、水素リッチな改質ガス(水素富化燃料)を生成する。尚、改質器3では、水蒸気改質反応、部分酸化反応又は自己熱改質反応など、更にはこれらの改質反応の組み合わせなど、水素発生手法として公知な手法によって改質ガスを生成することが可能である。
改質器3の出口部3aには、改質ガス供給管4の一端が接続され、改質ガス供給管4の他端は、複数の燃料電池セル6の下方に配置した中空のマニホールド5に接続されている。ここで、改質ガス供給管4が、本発明の「改質器から燃料電池セルへ水素富化燃料を供給するための配管」に対応する。
複数の燃料電池セル6は、筐体2内の下部(改質器3の下方)に配置され、マニホールド5上に保持されている。
燃料電池セル6は、上下方向に延びる扁平なセル支持体の表面に、アノード(燃料極)、固体酸化物からなる電解質、カソード(酸化剤極)を積層してなる。セル支持体は、その延在方向に沿って内部に燃料通路が形成されると共に、多孔質である。よって、アノードにはセル支持体内部から改質ガスが供給される。カソードには外部からカソード用空気の供給管12を介して、酸化剤(空気)が供給される。
電解質は、高温下で酸化物イオンを伝導する。アノードは、酸化物イオンと燃料中の水素とを反応させて、電子及び水を発生させる。カソードは、空気中の酸素と電子とを反応させて、酸化物イオンを発生させる。
従って、燃料電池セル6のカソードにて、下記(1)式の電極反応が生起され、アノードにて、下記(2)式の電極反応が生起されて、発電がなされる。
カソード: O+4e→2O2−(電解質) ・・・(1)
アノード: 2O2−(電解質)+2H→2HO+4e ・・・(2)
このようにして、燃料電池セル6は改質ガスと酸化剤とを用いて発電を行う。
燃料電池装置1には上述のような燃料電池セル6が多数備えられ、これらは電気的に直列及び/又は並列に接続されて、燃料電池セル6の組み立て体であるセルスタック16を構成している。燃料電池セル6の形状及び配列は任意に選択することができるため、図中のセルスタック16については、それらを省略して概略的に示している。セルスタック16は、マニホールド5上に配置されている。
燃料電池セル6(セルスタック16)への改質ガスの供給は、マニホールド5側(セルスタック16の下端部側)からなされ、マニホールド5は改質ガスの分配機能を有している。
セルスタック16の上端部側はオフガス(未反応の改質ガス)の排出部となり、オフガスは余剰の酸化剤供給下で燃焼する。従って、セルスタック16の上端部近傍がオフガス燃焼部7となる。それゆえ、オフガス燃焼部7は、セルスタック16(複数の燃料電池セル6)の上端部から排出されるオフガスを燃焼させて改質器3を高温状態に維持することができる。
改質ガス供給管4の途中の部分であって、かつ、オフガス燃焼部7に隣接する部分には、パイロットバーナー8を接続するための接続ポート20が設けられている。
パイロットバーナー8は、本発明の「バーナー」に対応するものである。また、パイロットバーナー8は、オフガス燃焼部7内に火炎を形成し得る。パイロットバーナー8は、基端部が接続ポート20に接続される円管状のバーナー本体部21と、バーナー本体部21の先端部に基端部が連結する先細のノズル部22とにより構成される。ノズル部22の先端部は、オフガス燃焼部7に臨んでいる。
パイロットバーナー8のノズル部22の先端部の近傍には、パイロットバーナー8の点火を行う点火装置9が設けられている。尚、本実施形態では、点火装置9として、セラミックヒータなどから成る点火ヒータを用いているが、点火装置9の構成はこれに限らない。例えば、点火装置9として、点火プラグを用いてもよい。
点火装置9は、制御部40からの制御信号に基づいてその作動(詳しくは、点火装置9への通電)が制御される。
パイロットバーナー8の火炎を検知する火炎検知器10は、金属棒であるフレームロッド24を含んで構成される。フレームロッド24は、その一端部24aが、パイロットバーナー8のノズル部22の先端部の近傍であって、かつ、オフガス燃焼部7内に位置している。火炎検知器10では、フレームロッド24の他端部24bに交流電圧を印加するとフレームロッド24を通って電流(フレーム電流)が一方向に流れる現象を利用して、火炎の検知を行うことができる。火炎検知器10からの火炎検知信号は、図示しない信号線を介して、制御部40に伝達される。
尚、本実施形態では、火炎検知器10がフレームロッド24を含んで構成されているが、火炎検知器10の構成はこれに限らない。例えば、火炎検知器10が、パイロットバーナー8のノズル部22の近傍の温度を測定する温度センサを含んで構成されてもよい。
改質器3の出口部3a内から改質ガス供給管4内に流入した改質ガスは、その大部分がマニホールド5を経て各燃料電池セル6のアノードに供給される。一方、改質ガスの小部分(すなわち、セルスタック16に供給される前の改質ガスの一部)は、改質ガス供給管4に設けられた接続ポート20を介して、パイロットバーナー8内に流入する。そして、パイロットバーナー8内に流入した改質ガスが、ノズル部22の先端部からオフガス燃焼部7内に吐出される。
ここで、パイロットバーナー8のノズル部22が、本発明の「流量制御部」として機能して、パイロットバーナー8に供給される改質ガスの流量の制御を行う。本実施形態では、改質ガス供給管4内からパイロットバーナー8内に流入する改質ガスの流量が、改質器3の出口部3a内から改質ガス供給管4内に流入する改質ガスの流量の1%以下となるように、ノズル部22の寸法、形状などが適宜設定される。
次に、本実施形態における燃料電池装置1の起動時における点火装置9の作動制御について、図1〜図3に加えて図4を用いて説明する。
図4は、燃料電池装置1の起動時における点火装置9の作動制御を示すフローチャートである。
この点火装置9の作動制御は、制御部40によって実現される。
まず、燃料電池装置1の起動工程開始に先立って、点火装置9の作動を開始する(ステップS1)。本実施形態では、具体的には、ステップS1にて、点火装置9への通電を開始する。
点火装置9の作動を開始すると、次に、燃料電池装置1の起動工程を開始する。ここで、燃料電池装置1の起動工程とは、燃料電池装置1を運転停止状態から運転状態に変化させる工程である。
燃料電池装置1の起動工程では、原燃料、必要に応じて水、燃料改質用空気を改質器3に供給して、改質器3での改質ガスの生成を開始する。この改質ガスの生成開始時には、パイロットバーナー8に供給されるガス状の燃料が原燃料及び/又は改質ガスである。このガス状の燃料が、点火装置9により着火して、パイロットバーナー8の火炎がオフガス燃焼部7内にて保持される。この火炎が種火となって、オフガス燃焼部7でのオフガスの燃焼が開始される。
また、燃料電池装置1の起動工程では、各燃料電池セル6のカソードに酸化剤が供給される。燃料電池装置1の起動工程では、所定の発電条件が成立した後に、セルスタック16での発電が開始される。
ステップS2では、点火装置9の作動停止条件が成立しているか否かを判定する。ここで、点火装置9の作動停止条件とは、点火装置9の作動を停止しても、パイロットバーナー8の火炎がオフガス燃焼部7内にて保持され得るための条件である。本実施形態では、点火装置9の作動停止条件として、以下の条件A〜Dのうち少なくとも1つが設定され得る。
条件A:火炎検知器10にて火炎を検知している。
条件B:セルスタック16にて発電が開始されている。
条件C:セルスタック16の温度が所定値以上である。
条件D:改質ガス中の水素濃度が所定値以上である。
ここで、条件Bについては、セルスタック16にて発電が開始されると、それに対応する信号が図示しない信号線を介して制御部40に伝達され得る。
また、条件Cについては、セルスタック16に予め設けられた温度センサ(図示せず)にてセルスタック16の温度の測定を行い、この測定値に対応する信号が、図示しない信号線を介して制御部40に伝達され得る。尚、条件Cにおいて、所定値とは、セルスタック16が運転時に要求される温度に達したか否かを判定するための閾値であり、予め設定されている。
また、条件Dについては、改質器3の出口部3a、改質ガス供給管4、又はマニホールド5に予め設けられた水素濃度センサ(図示せず)にて改質ガス中の水素濃度の測定を行い、その測定値に対応する信号が、図示しない信号線を介して制御部40に伝達され得る。尚、条件Dにおいて、所定値とは、改質ガス中の水素濃度が運転時に要求される水素濃度に達したか否かを判定するための閾値であり、予め設定されている。
ステップS2では、点火装置9の作動停止条件が成立するまで上述の判定を繰り返し、点火装置9の作動停止条件が成立すると、ステップS3に進み、点火装置9の作動を停止する。本実施形態では、具体的には、ステップS3にて、点火装置9への通電を停止する。
ステップS3にて点火装置9の作動が停止された後であっても、改質器3からパイロットバーナー8へ、比較的安定したガス組成の改質ガスが供給されるので、パイロットバーナー8は、オフガス燃焼部7内に安定した火炎を形成し続ける。従って、パイロットバーナー8は、燃料電池セル6に供給される前の改質ガスの一部をオフガス燃焼部7内にて継続的に燃焼させることができる。
また、パイロットバーナー8は、点火装置9の作動停止後の燃料電池装置1の運転時、特に、セルスタック16の発電継続時においても、オフガス燃焼部7内での燃焼を継続することで、オフガス燃焼部7内に安定した火炎を形成し続けることができる。
尚、本実施形態では、燃料電池装置1の起動工程が完了したか否かに関係なく、点火装置9の作動を停止させているが、点火装置9の作動停止手法はこれに限らない。例えば、燃料電池装置1の起動工程の完了後に、点火装置9の作動を停止させてもよい。
また、本実施形態では、燃料電池装置1の起動工程中にセルスタック16が発電を開始しているが、この他、燃料電池装置1の起動工程完了後にセルスタック16が発電を開始してもよい。
本実施形態によれば、燃料電池装置1は、原燃料(水素含有燃料)を改質して水素リッチな改質ガス(水素富化燃料)を生成する改質器3と、改質ガスと酸化剤とを用いて発電を行う複数の燃料電池セル6と、燃料電池セル6の上端部から排出されるオフガスを燃焼させて改質器3を高温状態に維持するオフガス燃焼部7と、燃料電池セル6に供給される前の改質ガスの一部をオフガス燃焼部7内にて燃焼させるパイロットバーナー8(バーナー)と、を含んで構成される。これにより、パイロットバーナー8が、オフガスに比べてガス組成が安定的な改質ガスを燃焼させることができるので、安定的な火炎をオフガス燃焼部7内に保持することができる。それゆえ、当該火炎がオフガス燃焼部7における安定的な種火して機能し得る。従って、燃料電池装置1の運転中に負荷変動が発生して、オフガス燃焼部7で失火が発生した場合であっても、当該種火を着火源として迅速な再点火を行うことができるので、再点火時のオフガス燃焼部7での着火遅れによる爆発的な着火を抑制することができる。
また本実施形態によれば、燃料電池装置1は、改質器3から燃料電池セル6へ改質ガス(水素富化燃料)を供給するための改質ガス供給管4(配管)を更に含んで構成され、改質ガス供給管4は、その途中にバーナー接続用の接続ポート20を有し、接続ポート20にパイロットバーナー8(バーナー)が接続される。これにより、比較的簡素な構成で、パイロットバーナー8に改質ガスを供給することができる。
また本実施形態によれば、燃料電池装置1は、パイロットバーナー8(バーナー)に供給される改質ガス(水素富化燃料)の流量を制御するノズル部22(流量制御部)を更に含んで構成される。これにより、パイロットバーナー8から吐出される改質ガスの吐出量を必要最小限に抑えることができる。
また本実施形態によれば、燃料電池装置1は、パイロットバーナー8(バーナー)の点火を行う点火装置9を更に含んで構成される。これにより、パイロットバーナー8から吐出される改質ガスを迅速に燃焼させて火炎を発生させることができる。
また本実施形態によれば、燃料電池装置1は、パイロットバーナー8(バーナー)の火炎を検知する火炎検知器10を更に含んで構成される。これにより、パイロットバーナー8によってオフガス燃焼部7内に火炎が形成されているか否かを把握することができる。
また本実施形態によれば、パイロットバーナー8(バーナー)は、セルスタック16の発電時に、オフガス燃焼部7内での燃焼を継続する。これにより、セルスタック16の発電時に負荷変動が発生して、オフガス燃焼部7で失火が発生した場合であっても、当該火炎が着火源として迅速な再点火を行うことができるので、再点火時のオフガス燃焼部7での着火遅れによる爆発的な着火を抑制することができる。
尚、本実施形態では、パイロットバーナー8がバーナー本体部21とノズル部22とにより構成されているが、パイロットバーナー8の構成はこれに限らない。
図5は、パイロットバーナー8の変形例を示す。
本変形例において、パイロットバーナー8は、基端部が接続ポート20に接続されて先端部がオフガス燃焼部7に臨む円管状のバーナー本体部21’と、バーナー本体部21’内に設けられたオリフィス23とにより構成される。パイロットバーナー8のバーナー本体部21’の先端部の近傍には点火装置9が設けられ得る。また、火炎検知器10を構成するフレームロッド24は、その一端部24aが、パイロットバーナー8のバーナー本体部21’の先端部の近傍であって、かつ、オフガス燃焼部7内に位置し得る。
ここで、パイロットバーナー8のオリフィス23が、本発明の「流量制御部」として機能して、パイロットバーナー8に供給される改質ガスの流量の制御を行う。本変形例においても、改質ガス供給管4内からパイロットバーナー8内に流入する改質ガスの流量が、改質器3の出口部3a内から改質ガス供給管4内に流入する改質ガスの流量の1%以下となるように、オリフィス23の寸法、形状などが適宜設定される。
尚、図5に示すパイロットバーナー8の変形例では、本発明の「流量制御部」として、オリフィス23を用いているが、これに加えて、又はこれに代えて、バーナー本体部21’の先端部にキャピラリー(図示せず)の基端部を接続し、キャピラリーの先端部から改質ガスをオフガス燃焼部7内に吐出するようにしてもよい。本発明の「流量制御部」として、オリフィス23及びキャピラリーが用いられる場合には、改質ガス供給管4内からパイロットバーナー8内に流入する改質ガスの流量が、改質器3の出口部3a内から改質ガス供給管4内に流入する改質ガスの流量の1%以下となるように、オリフィス23及びキャピラリーの寸法、形状などが適宜設定される。また、本発明の「流量制御部」として、オリフィス23の代わりにキャピラリーが用いられる場合には、改質ガス供給管4内からパイロットバーナー8内に流入する改質ガスの流量が、改質器3の出口部3a内から改質ガス供給管4内に流入する改質ガスの流量の1%以下となるように、キャピラリーの寸法、形状などが適宜設定される。
また、図5に示すパイロットバーナー8の変形例では、オリフィス23をバーナー本体部21’内に設けているが、この他、図3に示したバーナー本体部21内に設けてもよい。この場合には、改質ガス供給管4内からパイロットバーナー8内に流入する改質ガスの流量が、改質器3の出口部3a内から改質ガス供給管4内に流入する改質ガスの流量の1%以下となるように、ノズル部22及びオリフィス23の寸法、形状などが適宜設定される。
図6は本発明の第2実施形態における燃料電池装置の概略構成を示す縦断面図である。
上述の第1実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態では、前述の接続ポート20の代わりとして、改質器3の出口部3aであって、かつ、オフガス燃焼部7に隣接する部分に、接続ポート20’が設けられている。この接続ポート20’にはパイロットバーナー8が接続される。
特に本実施形態によれば、改質器3は、その出口部3aにバーナー接続用の接続ポート20’を有し、接続ポート20’にパイロットバーナー8(バーナー)が接続される。これにより、比較的簡素な構成で、パイロットバーナー8に改質ガスを供給することができる。
図7は本発明の第3実施形態における燃料電池装置の概略構成を示す縦断面図である。
上述の第1実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態では、第1実施形態における燃料及び燃料改質用水・空気の供給管11の代わりとして、改質器3に原燃料を供給するための燃料の供給管31が改質器3に接続されている。また、燃料の供給管31の途中の部分であって、後述する接続ポート20’’と改質器3との間の部分には、改質器3に燃料改質用空気・水を供給するための燃料改質用水・空気の供給管32が接続している。
本実施形態では、前述の接続ポート20の代わりとして、燃料の供給管31の途中の部分であって、かつ、筐体2内の部分に、接続ポート20’’が設けられている。この接続ポート20’’にはパイロットバーナー8が接続される。
燃料の供給管31内を流れる原燃料は、その大部分が改質器3に供給される。一方、原燃料の小部分(すなわち、改質器3に供給される前の原燃料の一部)は、燃料の供給管31に設けられた接続ポート20’’を介して、パイロットバーナー8内に流入する。そして、パイロットバーナー8内に流入した原燃料が、ノズル部22の先端部からオフガス燃焼部7内に吐出される。尚、パイロットバーナー8から吐出される原燃料はガス状であることが好ましい。
ここで、パイロットバーナー8のノズル部22が、本発明の「流量制御部」として機能して、パイロットバーナー8に供給される原燃料(水素含有燃料)の流量の制御を行う。本実施形態では、燃料の供給管31内からパイロットバーナー8内に流入する原燃料の流量が、改質器3内に流入する原燃料の流量の1%以下となるように、ノズル部22の寸法、形状などが適宜設定される。
尚、本実施形態においても、第1実施形態と同様に、本発明の「流量制御部」として、ノズル部22、オリフィス23、及び図示しないキャピラリーのうち少なくとも1つを用いることが可能であることは言うまでもない。
本実施形態では、燃料電池装置1の起動工程時、及び、その後の運転時において、ガス状の原燃料がパイロットバーナー8に供給される。
本実施形態においても、第1実施形態と同様に、点火装置9の作動制御を行う(図4参照)。
燃料電池装置1の起動時に点火装置9の作動及びその停止が行われた後であっても(すなわちステップS3の後であっても)、パイロットバーナー8へ、比較的安定したガス組成の原燃料が供給されるので、パイロットバーナー8は、オフガス燃焼部7内に安定した火炎を形成し続ける。従って、パイロットバーナー8は、改質器3に供給される前の原燃料(水素含有燃料)の一部をオフガス燃焼部7内にて継続的に燃焼させることができる。
また、パイロットバーナー8は、点火装置9の作動停止後の燃料電池装置1の運転時、特に、セルスタック16の発電継続時においても、オフガス燃焼部7内に安定した火炎を形成し続けることができる。
特に本実施形態によれば、燃料電池装置1は、原燃料(水素含有燃料)を改質して水素リッチな改質ガス(水素富化燃料)を生成する改質器3と、改質ガスと酸化剤とを用いて発電を行う複数の燃料電池セル6と、燃料電池セル6の上端部から排出されるオフガスを燃焼させて改質器3を高温状態に維持するオフガス燃焼部7と、改質器3に供給される前の原燃料の一部をオフガス燃焼部内にて燃焼させるパイロットバーナー8(バーナー)と、を含んで構成される。これにより、パイロットバーナー8が、オフガスに比べてガス組成が安定的な原燃料を燃焼させることができるので、安定的な火炎をオフガス燃焼部7内に保持することができる。それゆえ、当該火炎がオフガス燃焼部7における安定的な種火して機能し得る。従って、燃料電池装置1の運転中に負荷変動が発生して、オフガス燃焼部7で失火が発生した場合であっても、当該種火を着火源として迅速な再点火を行うことができるので、再点火時のオフガス燃焼部7での着火遅れによる爆発的な着火を抑制することができる。
また本実施形態によれば、燃料電池装置1は、パイロットバーナー8(バーナー)に供給される原燃料(水素含有燃料)の流量を制御する流量制御部(ノズル部22、オリフィス23、キャピラリー)を更に含んで構成される。これにより、パイロットバーナー8から吐出される原燃料の吐出量を必要最小限に抑えることができる。
尚、本実施形態では、燃料の供給管31の途中の部分であって、かつ、筐体2内の部分に接続ポート20’’が設けられているが、これに代えて、改質器3の入口部3bであって、かつ、オフガス燃焼部7に隣接する部分に、接続ポート20’’が設けられてもよい。
尚、図示の実施形態はあくまで本発明を例示するものであり、本発明は、説明した実施形態により直接的に示されるものに加え、特許請求の範囲内で当業者によりなされる各種の改良・変更を包含するものであることは言うまでもない。
1 燃料電池装置
2 筐体
3 改質器
3a 出口部
3b 入口部
4 改質ガス供給管
5 マニホールド
6 燃料電池セル
7 オフガス燃焼部
8 パイロットバーナー
9 点火装置
10 火炎検知器
11 燃料及び燃料改質用水・空気の供給管
12 カソード用空気の供給管
13 排気口
16 セルスタック
20,20’,20’’ 接続ポート
21,21’ バーナー本体部
22 ノズル部
23 オリフィス
24 フレームロッド
24a 一端部
24b 他端部
31 燃料の供給管
32 燃料改質用水・空気の供給管
40 制御部

Claims (9)

  1. 水素含有燃料を改質して水素富化燃料を生成する改質器と、
    前記水素富化燃料と酸化剤とを用いて発電を行う複数の燃料電池セルと、
    該燃料電池セルの上端部から排出されるオフガスを燃焼させて前記改質器を高温状態に維持するオフガス燃焼部と、
    前記燃料電池セルに供給される前の前記水素富化燃料の一部を前記オフガス燃焼部内にて燃焼させるバーナーと、
    を含んで構成される、燃料電池装置。
  2. 前記改質器から前記燃料電池セルへ前記水素富化燃料を供給するための配管を更に含んで構成され、該配管は、その途中にバーナー接続用の接続ポートを有し、該接続ポートに前記バーナーが接続される、請求項1に記載の燃料電池装置。
  3. 前記改質器は、その出口部にバーナー接続用の接続ポートを有し、該接続ポートに前記バーナーが接続される、請求項1に記載の燃料電池装置。
  4. 前記バーナーに供給される前記水素富化燃料の流量を制御する流量制御部を更に含んで構成される、請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の燃料電池装置。
  5. 水素含有燃料を改質して水素富化燃料を生成する改質器と、
    前記水素富化燃料と酸化剤とを用いて発電を行う複数の燃料電池セルと、
    該燃料電池セルの上端部から排出されるオフガスを燃焼させて前記改質器を高温状態に維持するオフガス燃焼部と、
    前記改質器に供給される前の前記水素含有燃料の一部を前記オフガス燃焼部内にて燃焼させるバーナーと、
    を含んで構成される、燃料電池装置。
  6. 前記バーナーに供給される前記水素含有燃料の流量を制御する流量制御部を更に含んで構成される、請求項5に記載の燃料電池装置。
  7. 前記バーナーの点火を行う点火装置を更に含んで構成される、請求項1〜請求項6のいずれか1つに記載の燃料電池装置。
  8. 前記バーナーの火炎を検知する火炎検知器を更に含んで構成される、請求項1〜請求項7のいずれか1つに記載の燃料電池装置。
  9. 前記バーナーは、前記発電時に、前記オフガス燃焼部内での燃焼を継続する、請求項1〜請求項8のいずれか1つに記載の燃料電池装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020106442A1 (en) * 2018-11-21 2020-05-28 Doosan Fuel Cell America, Inc. Hydrogen concentration sensor
US11768186B2 (en) 2020-12-08 2023-09-26 Hyaxiom, Inc. Hydrogen concentration sensor
US11824238B2 (en) 2019-04-30 2023-11-21 Hyaxiom, Inc. System for managing hydrogen utilization in a fuel cell power plant

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