JP2009241638A - 空調用レジスタ - Google Patents

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Mitsuo Ogura
光雄 小倉
Kenji Asano
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Abstract

【課題】指向性を保持しつつ薄型化を図ることができる空調用レジスタを提供する。
【解決手段】空調用レジスタは、通風路の内面であるリテーナの第1壁部の内面に沿うように近接して配設される端フィン141,142と、端フィン141,142の中間に配設された中間フィン143と、端フィン141,142を傾動させる際に端フィン141,142に駆動力を伝達する駆動ギヤ170と、駆動ギヤ170の回動方向に応じて駆動ギヤ170と噛み合うか否かが選択されて端フィン141,142の傾動態様を変更する第1間欠ギヤ161及び第2間欠ギヤ162とを備える。端フィン141,142の傾動態様に応じて、端フィン141,142を支持する第1支軸及び第2支軸が、車幅方向における端フィン141,142の両端面に形成される支軸から選択される。
【選択図】図4

Description

本発明は、空調装置等の空気の吹出口として用いられ、室内に吹き出す空気の向きを調節する空調用レジスタに関するものである。
自動車等の車両では、ナビゲーションシステム等の機器の操作や機器状態の表示のため、インストルメントパネルのセンタークラスタにディスプレイ装置が設置される場合がある。そして近年、このディスプレイ装置の表示部(画面部分)は、視認性向上のため大型化の一途をたどっている。また、この表示部が例えばセンタークラスタの下部に配置されると運転者の視点移動が大きくなる。このため、表示部はセンタークラスタの上部に配置される方が好ましい。これらの理由から、近年においては、図10において実線で示すように大型化された表示部202がセンタークラスタ201の上部に配置されている。なお、図10中の二点鎖線は大型化前の表示部202を示している。
ところで、センタークラスタ201の上部には表示部202の他にも、空調装置の吹出口として空調用レジスタ203が配置される。このため、表示部202がセンタークラスタ201の上部の大部分を占めて配置されると、空調用レジスタ203の配置場所が制限されることとなる。そこで、従来は、図10に示すように、表示部202の両脇(車幅方向両側)に空調用レジスタ203を配置していた。
しかしながら、上記の配置では、ハンドル(ステアリングホイール)204を把持する運転者の腕に、空調用レジスタ203から吹き出た空気が直接当たって、運転者に煩わしさを感じさせるおそれがある。また、空調用レジスタ203から吹き出た空気が運転者の腕によって妨げられると、その空気が車室内を循環しにくくなる。従って、空調用レジスタ203は、表示部202の両脇ではなく直上に配置するのが好ましい。
ところが、従来の空調用レジスタ203をそのままの形態で表示部202の直上に配置しようとすると、それに伴ってセンタークラスタ201を含むインストルメントパネル200の高さが高くなる。その結果、開放感が得られにくくなり、圧迫感や閉塞感を乗員に感じさせるおそれがある。
そこで、表示部202の直上に配置する空調用レジスタ203として高さ方向に薄型のものを用いることにより、インストルメントパネル200の高さを低く抑えようとする試みがなされている。
例えば、特許文献1には、図11に示すように、リテーナ205、フィン群及びフィン角度設定機構214を備えた空調用レジスタ203が記載されている。リテーナ205は、内部空間を通風路206とし、かつ車幅方向(同図11の紙面に垂直方向)に横長の長方形状をなす吹出口207を下流端に有する筒状体からなる。リテーナ205では、通風路206を取り囲む4つの壁部のうち吹出口207の長辺Aに対応するもの(上壁、下壁)が第1壁部208とされ、短辺Bに対応するもの(左右の側壁)が第2壁部209とされている。
フィン群は、リテーナ205内で長辺Aに沿う方向(車幅方向)に延びる3枚のフィン211,212,213からなり、これらのフィン211〜213が短辺Bに沿う方向(略上下方向)に互いに離間した状態で配列されている。各フィン211〜213は、それらの長辺Aに沿う方向における両端部にて第2壁部209にそれぞれ傾動可能に支持されている。
フィン群のうち、配列方向における両端に位置するフィン211,213は第1壁部208に近接配置されている。さらに、各フィン211,213は、通風路206に沿う方向に2つの部材(上流側分割片211a,213a及び下流側分割片211b,213b)に分割されている。
そして、フィン角度設定機構214によって、各フィン211,213の上流側分割片211a,213a及び下流側分割片211b,213bの角度(傾き)が設定されるようになっている。フィン角度設定機構214は、フィン212が傾動されたとき、フィン211,213のうち、フィン212の下流側端部が移動する方向と同じ側に位置するフィン211(213)において、下流側分割片211b(213b)を、第1壁部208に平行な状態に保持するとともに、上流側分割片211a(213a)をフィン212の傾動に同期して同方向へ傾動させる。また、フィン角度設定機構214は、フィン211,213のうち、フィン212の上流側端部が移動する方向と同じ側に位置するフィン213(211)において、下流側分割片213b(211b)を、フィン212の傾動と同期して同方向へ傾動させるとともに、上流側分割片213a(211a)を第1壁部208に平行な状態に保持する。
例えば、図12に示すように、中間のフィン212が下流側ほど高くなるように傾動されると、フィン角度設定機構214は、フィン211については下流側分割片211bを第1壁部208に平行な状態に保持し、上流側分割片211aをフィン212と同方向へ傾動させる。また、フィン角度設定機構214は、フィン213については下流側分割片213bをフィン212と同方向へ傾動させ、上流側分割片213aを第1壁部208に平行な状態に保持する。
特許第3572480号公報
ところで、空調用レジスタにあっては、指向性を損なうことなく空気の流路を確保するために、フィン群の傾動を一律に同期させて空気の流れる方向を変更するための面を大きくとることが望ましい。しかしながら、上記特許文献1に記載された空調用レジスタ203のフィン群にあっては、傾動される際にフィン211,213の下流側分割片211b(213b)及び上流側分割片213a(211a)が傾動されず第1壁部208に平行な状態に保持されるため、指向性が損なわれるおそれがある。また、下流側分割片211b(213b)及び上流側分割片213a(211a)も傾動するようにした場合は、そもそもフィン211,213を傾動させることができなくなる。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、指向性を保持しつつ薄型化を図ることができる空調用レジスタを提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、通風路に配設されたフィンを支軸を中心に傾動させることにより同通風路から吹き出される空気の方向を調節する空調用レジスタにおいて、前記通風路の内面に沿うように近接して配設された端フィンと、前記端フィンを傾動させる際に同端フィンに駆動力を伝達する駆動ギヤと、前記端フィンを傾動可能に支持する第1支軸と、前記第1支軸よりも下流側において前記端フィンを傾動可能に支持する第2支軸と、前記端フィンの上流側の端部が前記内面から離れる方向に傾動する際に前記駆動ギヤと噛み合って同端フィンの前記第2支軸よりも上流側の部分に傾動力を伝達するとともにその反対方向に傾動する際に同駆動ギヤとの噛み合いが解除される第1間欠ギヤと、前記端フィンの下流側の端部が前記内面から離れる方向に傾動する際に前記駆動ギヤと噛み合って同端フィンの前記第1支軸よりも下流側の部分に傾動力を伝達するとともにその反対方向に傾動する際に同駆動ギヤとの噛み合いが解除される第2間欠ギヤとを備えることをその要旨とする。
上記構成によれば、前記通風路の内面に沿うように近接して配設された端フィンと、前記端フィンを傾動させる際に同端フィンに駆動力を伝達する駆動ギヤと、前記端フィンを傾動可能に支持する第1支軸と、前記第1支軸よりも下流側において前記端フィンを傾動可能に支持する第2支軸とを備える。そして、第1間欠ギヤは前記端フィンの上流側の端部が前記内面から離れる方向に傾動する際に前記駆動ギヤと噛み合って同端フィンの前記第2支軸よりも上流側の部分に傾動力を伝達し、第2間欠ギヤは前記端フィンの下流側の端部が前記内面から離れる方向と反対方向に傾動する際に同駆動ギヤとの噛み合いを解除するため、前記端フィンの上流側の端部が前記内面から離れる方向に傾動する際に前記第2支軸を中心として同端フィンを傾動させることができる。また、第1間欠ギヤは前記端フィンの上流側の端部が前記内面から離れる方向と反対方向に傾動する際に同駆動ギヤとの噛み合いを解除し、第2間欠ギヤは前記端フィンの下流側の端部が前記内面から離れる方向に傾動する際に前記駆動ギヤと噛み合って同端フィンの前記第1支軸よりも下流側の部分に傾動力を伝達するため、前記端フィンの下流側の端部が前記内面から離れる方向に傾動する際に前記第1支軸を中心として同端フィンを傾動させることができる。したがって、端フィンの傾動態様に応じて第1支軸と第2支軸とで傾動の中心を変更することができる。その結果、端フィンをより大きく傾動させることができるため、指向性を保持しつつ薄型化を図ることが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の空調用レジスタにおいて、前記第1支軸は前記端フィンの上流側の端部を支持し、前記端フィンの下流側の端部が前記通風路の内面から離れる方向に傾動する際に前記第1支軸を中心として同端フィンを傾動させることをその要旨とする。
上記構成によれば、前記端フィンの下流側の端部が前記通風路の内面から離れる方向に傾動する際に前記端フィンの上流側の端部を支持する前記第1支軸を中心とするため、端フィンを最も大きく傾動させることができる。
具体的には、請求項3に記載されるように、前記端フィンの上流側の端部が前記内面から離れる方向に傾動する際に前記第2支軸を中心として同端フィンを傾動させ、前記端フィンの下流側の端部が前記内面から離れる方向に傾動する際に前記第1支軸を中心として同端フィンを傾動させるといった構成を採用することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の空調用レジスタにおいて、前記通風路の対向する内面に沿って前記端フィンがそれぞれ配設され、それら端フィンの中間に配設される中間フィンと、前記中間フィンを傾動可能に支持する中間支軸と、前記中間フィンに固定されるとともに前記駆動ギヤと噛み合って同駆動ギヤに駆動力を伝達する中間ギヤとを備えることをその要旨とする。
上記構成によれば、前記通風路の対向する内面に沿って前記端フィンがそれぞれ配設され、それら端フィンの中間に配設される中間フィンと、前記中間フィンを傾動可能に支持する中間支軸と、前記中間フィンに固定されるとともに前記駆動ギヤと噛み合って同駆動ギヤに駆動力を伝達する中間ギヤとを備えるため、前記中間フィンの傾動態様に応じて前記中間ギヤを介して前記駆動ギヤに駆動力を伝達することができる。そして、伝達される駆動力は前記駆動ギヤを介して前記第1間欠ギヤ及び第2間欠ギヤへ伝達されることとなり、端フィンの傾動態様を変更することができる。したがって、フィンが同期して傾動可能となり、さらに指向性を保ちつつ薄型化を図ることが可能となる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の空調用レジスタにおいて、前記中間フィンは傾動方向にかかわらず同一位置に支持された前記中間支軸を中心として傾動することをその要旨とする。
通風路の対向する内面に沿ってそれぞれ配設された端フィンの中間に中間フィンが配設されているため、中間フィンは通風路の内面に接触するおそれがない。
この点、上記構成によれば、前記中間フィンは傾動方向にかかわらず同一位置に支持された前記中間支軸を中心として傾動するため、傾動の中心を固定して構成を簡素化することができる。
本発明の空調用レジスタによれば、前記通風路の内面に沿うように近接して配設された端フィンと、前記端フィンを傾動させる際に同端フィンに駆動力を伝達する駆動ギヤと、前記端フィンを傾動可能に支持する第1支軸と、前記第1支軸よりも下流側において前記端フィンを傾動可能に支持する第2支軸とを備える。そして、第1間欠ギヤは前記端フィンの上流側の端部が前記内面から離れる方向に傾動する際に前記駆動ギヤと噛み合って同端フィンの前記第2支軸よりも上流側の部分に傾動力を伝達し、第2間欠ギヤは前記端フィンの下流側の端部が前記内面から離れる方向と反対方向に傾動する際に同駆動ギヤとの噛み合いを解除するため、前記端フィンの上流側の端部が前記内面から離れる方向に傾動する際に前記第2支軸を中心として同端フィンを傾動させることができる。また、第1間欠ギヤは前記端フィンの上流側の端部が前記内面から離れる方向と反対方向に傾動する際に同駆動ギヤとの噛み合いを解除し、第2間欠ギヤは前記端フィンの下流側の端部が前記内面から離れる方向に傾動する際に前記駆動ギヤと噛み合って同端フィンの前記第1支軸よりも下流側の部分に傾動力を伝達するため、前記端フィンの下流側の端部が前記内面から離れる方向に傾動する際に前記第1支軸を中心として同端フィンを傾動させることができる。したがって、端フィンの傾動態様に応じて第1支軸と第2支軸とで傾動の中心を変更することができる。その結果、端フィンをより大きく傾動させることができるため、指向性を保持しつつ薄型化を図ることが可能となる。
以下、本発明を具体化した一実施形態について、図1〜図9を参照して説明する。
図1に示されるように、車両の運転席及び助手席の前方に設けられるインストルメントパネル111において、その車幅方向(同図の左右方向)中央部にはセンタークラスタ112が設けられている。センタークラスタ112の上部にはナビゲーションシステムにおけるディスプレイ装置の表示部113が取り付けられているとともに、その表示部113は操舵装置のハンドル(ステアリングホイール)114の斜め左前方に位置している。
また、同図1に示されるように、センタークラスタ112の上部であって、表示部113の直上には、一対の空調用レジスタ115,115が車幅方向に並べられた状態で組み込まれている。これらの空調用レジスタ115,115は、空調装置から送られてきて車室内に吹き出される空気の向き(風向き)を調節したり、その空気の吹き出しを遮断したりするものである。
ここで、両空調用レジスタ115,115を上記箇所に配置したのは、仮に同表示部113の両脇(車幅方向についての両側)に配置すると、次の不具合が生ずるからである。(i)ハンドル114を握る運転者の腕に右側の空調用レジスタから吹き出された空気が直接当たり、運転者に煩わしさを感じさせる。(ii)運転者の腕によって空気の流れが妨げられると、空調用レジスタから吹き出される空気が車室内を循環しにくくなる。
そこで、センタークラスタ112を含むインストルメントパネル111の高さを低く抑えるために、より詳細には、空調用レジスタ115の組み込みに伴いインストルメントパネル111の高さが高くなるのを抑制するために、同空調用レジスタ115として高さの低い薄型のものが用いられている。
両空調用レジスタ115,115は同様の構成を有している。各空調用レジスタ115は、図3に示すように、リテーナ120、下流側フィン群140、上流側フィン群150、カバー180等を備えて構成されている。次に、各部材の基本構成について図2及び図3を参照して説明する。なお、次より参照される図2及び図3において、その図における上方向は、図1に示されるインストルメントパネル111の上端に近づく方向を示し、下方向は、同インストルメントパネル111に設けられるナビゲーションシステムにおけるディスプレイ装置の表示部113に近づく方向を示すこととする。
<リテーナ120>
図3は本実施形態における空調用レジスタ115が組み立てられる前の様子を示す展開図である。同図3に示すリテーナ120は、空調装置の通風ダクト(図示略)と、センタークラスタ112に設けられた開口112a(図2)とを繋ぐためのものであり、上流側リテーナ121と下流側リテーナ122とから構成されている。これらの上流側リテーナ121及び下流側リテーナ122は、図3に示すように、いずれも両端を開口してなる略方形の筒状体からなる。そして、これら上流側リテーナ121及び下流側リテーナ122を直列に配置して相互に連結することにより、内部空間を通風路123とするリテーナ120が形成されている。また、上流側リテーナ121における上流側の開口121aは、上記通風ダクトからの空気の導入口を構成している。
通風路123は、リテーナ120の4つの壁部によって取り囲まれている。これらの4つの壁部を区別するために、図2における開口122aの長辺Aに対応するものを第1壁部126,127と称し、短辺Bに対応するものを第2壁部128,129と称することとする。すなわち、図3に示される、上下方向に相対向する壁部が第1壁部126,127となり、横方向に相対向する壁部が第2壁部128,129となる。
また、同図3に示すように、上流側リテーナ121の同図3の上下方向における連結箇所には、複数の軸受部132,133が、上記長辺Aに沿う方向(車幅方向)に等間隔毎に設けられている。これに対応して、下流側リテーナ122の第1壁部126,127にも、上記軸受部132,133に対応して形成される軸受部が同方向に等間隔毎にそれぞれ設けられている。
なお、リテーナ120内における上流側には、通風路123を開閉するシャットダンパ(図示なし)が設けられている。加えて、このシャットダンパの回動はダンパ操作部(図示なし)により操作される。
さらに、リテーナ120には、その下流側リテーナ122の開口122a(図2に点線で図示)よりも若干小さな開口をなす開口181(同図に実線で図示)を有するカバー180(図3の左方に図示)が取り付けられている。このカバー180は空調用レジスタ115の意匠面を構成するとともに、その開口181は空調用レジスタ115の実質的な吹出口を構成するものである。
<上流側フィン群150>
同図3に示すように、上流側フィン群150は、リテーナ120の開口122aの短辺B(図2)に沿う方向(略上下方向)に延びる複数枚の上流側フィン151からなる。これらの上流側フィン151は上記開口122aの長辺Aに沿う方向(車幅方向)に互いに平行に離間した状態で配列されている。
また、図3に示すように、各上流側フィン151には、その短辺Bに沿う方向における端部にあって、同図3の上側の端部に支軸152が、下側の端部に支軸153がそれぞれ設けられている。そして、上側の支軸152が、上記軸受部132に回動可能に係合されるとともに、下側の支軸153が上記軸受部133に回動可能に係合されている。そのため、各上流側フィン151は、これらの支軸152,153を支点として図2における上記開口122aの短辺Bに対して近接離間するように傾動可能である。
上流側フィン151の各々について、その一方(図3では下方向)の支軸153は、リテーナ120に取り付けられる際、対応する下側の第1壁部127よりも外側(同図の下側)に突出する長さを有している。また、同支軸153の突出方向の端部には、それぞれアーム154が形成されている。各アーム154は、支軸153を起点として下流側へ延びており、その延出端に連結突部155を有している。
各アーム154は、平板棒状をなす連結ロッド156によって連結されている。より詳しくは、連結ロッド156にあって、上記上流側フィン151の配置間隔と同間隔で形成された孔に、各アーム154の連結突部155が回動可能に係合される。
<下流側フィン群140>
下流側フィン群140は、図3に示されるように、下流側リテーナ122内の開口122aの近傍で長辺Aに沿う方向(車幅方向)に延びる3枚の下流側フィンからなる。これらの下流側フィンは、いずれも通風路123の延びる方向に所定の幅を有する偏平細長状に形成されているとともに、短辺Bに沿う方向(略上下方向)に互いに離間した状態で配列されている。
ここで、上記3枚の下流側フィンのうち、配列方向の両端に配設されるものを端フィン141,142、それら端フィン141,142の中間に配設されるものを中間フィン143と称するものとする。そして、リテーナ120に組み付けられる際は、端フィン141,142は通風路123の対向する内面に沿うように、すなわち第1壁部126,127の近傍にそれぞれ配設され、その端フィン141,142間の中間に中間フィン143が配設されることとなる。また、中間フィン143の長辺Aに沿う方向(車幅方向)における中間部分には、同中間フィン143よりも厚みの大きな操作ノブ144が一体化されて形成されている(図2参照)。
さらに、図3に示されるように、端フィン141,142及び中間フィン143の各々について、それらの長辺Aに沿う方向についての両端面には、それぞれ支軸が設けられている。詳しくは、同図3に示される下流側フィン群140において、以下のように支軸が形成される。
下流側フィン群140のうち、図3における上端に配設される端フィン141の上記両端面には、その上流側端部に上流側支軸141aが、下流側端部に下流側支軸141bがそれぞれ設けられている。また、同図3における下端に配設される端フィン142の上記両端面には、その下流側端部に下流側支軸142bが、同両端面にあって同下流側支軸142bよりも上流側には上流側支軸142aがそれぞれ設けられている。また、中間フィン143の上記両端面にあって、その上流側端部と下流側端部との中間には、中間支軸143cがそれぞれ設けられている。
さらに、下流側フィン群140は、上述の各フィンの支軸に連結されるギヤ機構160によって、互いに連結されている。このギヤ機構160について、同図3及び図4を参照して次に詳しく説明する。
<ギヤ機構160>
ギヤ機構160は、図3に示されるように、第1間欠ギヤ161、第2間欠ギヤ162、中間ギヤ163、第1U字リンク164、第2U字リンク165、第1ストレートリンク166、第2ストレートリンク167、第3ストレートリンク168及び第4ストレートリンク169から構成されている。まず、上述の下流側フィン群140に連結するギヤ機構160について、以下にその形状を説明する。
上記第1間欠ギヤ161は、劣弧状(扇形が円の半分以下)の扇形平面をなすギヤ部161aを有しているとともに、同ギヤ部161aの円弧における一方端部から同一方端部と他方端部との略中央位置まで(図3では上端から同上端と下端との中央位置まで)に歯が形成されている。さらに、このギヤ部161aの扇形の中心付近には、同ギヤ部161aの平面に垂直に穿孔されて形成された孔部161bが設けられている。そして、同孔部161bには、上記ギヤ部161aの平面に対して垂直方向に延伸されて形成された円筒状をなす軸部161cが嵌合されている。すなわち、同軸部161cの上記ギヤ部161aとの嵌合部分を基端として、同基端から同軸部161cの先端までは、同軸部161cの内部に形成された軸受部161dにより貫通されていることとなる。
また、上記第1間欠ギヤ161について、上記軸部161cの先端にあって上記軸受部161dを除く部分には、同先端から上記ギヤ部161aの平面に沿うように延伸されてアーム161eが形成されている。詳しくは、同アーム161eは平面部を有する棒状の部材であり、その平面部と上記ギヤ部161aの平面とが平行となるように配設されるとともに、上記軸部161cの先端部から、上記ギヤ部161aの歯が形成される部分に近づく方向(図3では右方)と、その反対方向(図3では左方)とにそれぞれ延伸されて形成されている。さらに、このアーム161eの各端部には、同アーム161eの平面部に対して垂直方向、かつ上記ギヤ部161aの平面からは遠ざかる方向に突出されて軸161f,161g(図3では右方の端部に軸161f、左方の端部に軸161g)がそれぞれ形成されている。こうした第1間欠ギヤ161にあって、上述のギヤ部161a、軸部161c、軸受部161d、アーム161e及び軸161f,161gは、一体となって形成されている。
次に、第2間欠ギヤ162は、劣弧状の扇形平面をなすギヤ部162aを有しているとともに、同ギヤ部162aの円弧における一方端部から同一方端部と他方端部との略中央位置まで(図3では下端から同下端と上端との中央位置まで)に歯が形成されている。さらに、このギヤ部162aにあって歯が形成される部分の付近には、同ギヤ部162aの平面に対して垂直方向に突出して形成される軸162bが設けられている。また、該ギヤ部162aの扇形の中心付近には、同ギヤ部162aの平面に垂直に穿孔されて形成された孔部162cが設けられるとともに、同孔部162cには、円筒状をなす軸受部162dが嵌合されている。すなわち、上記ギヤ部162aの一方の端面から他方の端面へは、上記軸受部162dによって貫通されていることとなる。
また、上記軸受部162dの端部にあって、ギヤ部162aの上記軸162bが形成されていない側の平面に開口する該軸受部162dの端部には、同端部を基端として、その先端はギヤ部162aの歯が形成される部分から遠ざかる方向(図3では左方向)へ同ギヤ部162aの平面に沿うように延伸されてアーム162eが形成されている。詳しくは、同アーム162eは平面部を有する棒状の部材であり、その平面部と上記ギヤ部162aの平面とが平行となるように配設されている。そして、アーム162eの上記先端には同アーム162eの平面部に対して垂直方向、かつ上記軸162bの突出方向と同方向に突出されて軸162fが形成されている。こうした第2間欠ギヤ162にあって、上述のギヤ部162a、軸162b、軸受部162d、アーム162e及び軸162fは一体となって形成されている。
上記中間ギヤ163は、上述の第1間欠ギヤ161のギヤ部161a及び上述の第2間欠ギヤ162のギヤ部162aと同様に、劣弧状の扇形平面をなしている。ただし、中間ギヤ163にあっては、同中間ギヤ163の円弧における一方端部から他方端部まで(図3では上端から下端まで)に歯が形成されている。また、同中間ギヤ163にあって、その扇形の中心付近には、同中間ギヤ163の平面に垂直に穿孔されて形成された孔部163aが設けられている。
上記第1U字リンク164は、平面部を有するU字形状の部材であり、その一方端に平面部を垂直に穿孔された軸受部164aを有している。そして、上記第1U字リンク164は、同軸受部164aの形成部分を基端として、その先端が延伸されてアーム164bが形成されているとともに、同アーム164bの先端が延伸方向と垂直をなす方向へさらに延伸されて軸部164cが形成されている。さらに、同軸部164cの先端は、同軸部164cの形成部分から上記アーム164bに対して傾斜させて(図3では上方に傾斜させて)、同アーム164bに沿うように再び延伸される。そして、その先端部には上記軸受部164aから垂直に離れる方向へ突出するU字リンク軸164uが形成されている。こうした第1U字リンク164にあって、上述の軸受部164aの形成部分からU字リンク軸164uの形成部分までは、一体化されて形成されている。
また、上記第2U字リンク165は、上述の第1U字リンク164の形状と同様の形状をなしている。具体的には、上記第1U字リンク164にあって、上述の軸受部164a,アーム164b、軸部164c、そしてU字リンク軸164uは、それぞれ上記第2U字リンク165にあって、軸受部165a、アーム165b、軸部165c、そしてU字リンク軸165uに相当する。
上記第1ストレートリンク166は、平面部を有する棒状の部材であり、その一方端(図3の上端)及び他方端(図3の下端)に平面部を垂直に穿孔されて形成された軸受部166a,166bをそれぞれ有している。
また、上記第2ストレートリンク167、上記第3ストレートリンク168、そして上記第4ストレートリンク169は、上述の第1ストレートリンク166の形状と同様の形状をなしている。具体的には、上記第1ストレートリンク166の軸受部166a,166bは、上記第2ストレートリンク167にあっては、軸受部167a,167b、上記第3ストレートリンク168にあっては、軸受部168a,168b、そして上記第4ストレートリンク169にあっては、軸受部169a,169bにそれぞれ相当する。
次に、上述の下流側フィン群140とギヤ機構160との連結の様子について説明する。
まず、上記第1間欠ギヤ161は、そのアーム161eの一方の端部の軸161fが上記中間フィン143の両端面の上流側の端部に対向するように、また、該アーム161eの他方の端部の軸161gが上記中間フィン143の両端面の下流側の端部に対向するように配設されている。すなわち、上記第1間欠ギヤ161のギヤ部161aは、アーム161eを介して上記中間フィン143の両端面に沿うように配設されている。さらに、上記第1間欠ギヤ161の軸受部161dには上記中間フィン143の中間支軸143cが挿入され、該軸受部161dは同中間支軸143cを中心に回動可能に上記中間フィン143と連結されている。
ここで、上記中間フィン143の中間支軸143cには、上記中間フィン143の両端面に近接する側から遠ざかる方向にかけて、上述の第1間欠ギヤ161、上記中間ギヤ163、そして上記第2間欠ギヤ162が順に連結されているとともに、その歯が形成される円弧が上流側を向くように上記中間フィン143の両端面に沿ってそれぞれ配設されている。詳しくは、上記中間フィン143の中間支軸143cは、上述のように、第1間欠ギヤ161の軸受部161dに挿入された後、同第1間欠ギヤ161を介して、上記中間ギヤ163の孔部163aに嵌合される。さらに、上記中間フィン143の中間支軸143cは、同第1間欠ギヤ161及び中間ギヤ163を介して、上記第2間欠ギヤ162の軸受部162dに挿入される。ただし、上記第1間欠ギヤ161及び上記第2間欠ギヤ162は、上記中間フィン143に対して同中間フィン143の中間支軸143cを中心に回動可能に連結されているが、上記中間ギヤ163は、その孔部163aを介して上記中間フィン143の中間支軸143cに固定されている。すなわち、上記中間ギヤ163は、上記中間フィン143と同中間フィン143の中間支軸143cを介して固定されて一体化されていることとなる。また、上記第1間欠ギヤ161と上記第2間欠ギヤ162とは、その円弧における歯が形成される部分が、下流側リテーナ122の長辺Aに沿う方向(車幅方向)に投影したときに重ならないように配設される。すなわち、本実施形態においては、図3に示す態様のように、第1間欠ギヤ161は、その歯が同図3における上方に位置するように、第2間欠ギヤ162は、その歯が同図3における下方に位置するように、それぞれ配設されている。
また、上記第1間欠ギヤ161のアーム161eの上記軸161fには、上記第1ストレートリンク166の軸受部166bが上記軸161fを中心に回動可能に連結されている。さらに、この第1ストレートリンク166の軸受部166aは、上記端フィン141の上流側支軸141aと同上流側支軸141aを中心に回動可能に連結している。
そして、上記第1U字リンク164は、そのアーム164bと上記端フィン141の両端面とが上記第1ストレートリンク166の軸受部166aを介して対向するように配設されるとともに、その軸受部164aは上記端フィン141の下流側支軸141bと同下流側支軸141bを中心に回動可能に連結している。
さらに、上記第1間欠ギヤ161のアーム161eの他方の端部の軸161gには、同軸161gを中心に回動可能に上記第2ストレートリンク167の軸受部167aが連結している。さらに、この第2ストレートリンク167の軸受部167bは、上記端フィン142の下流側支軸142bと同下流側支軸142bを中心に回動可能に連結している。
そして、上記第2U字リンク165は、そのアーム165bと上記端フィン142の両端面とが上記第2ストレートリンク167の軸受部167bを介して対向するように配設されるとともに、その軸受部165aは上記端フィン142の上流側支軸142aと同上流側支軸142aを中心に回動可能に連結している。さらに、上記第2U字リンク165のU字リンク軸165uには、同U字リンク軸165uを中心に回動可能に上記第4ストレートリンク169の軸受部169bが連結している。さらに、この第4ストレートリンク169の軸受部169aは、上記第2間欠ギヤ162の軸162bと同軸162bを中心に回動可能に連結している。
また、上記第2間欠ギヤ162の軸162fには、同軸162fを中心に回動可能に上記第3ストレートリンク168の軸受部168bが連結している。そして、この第3ストレートリンク168の軸受部168aは、上記第1U字リンク164のU字リンク軸164uと同U字リンク軸164uを中心に回動可能に連結している。なお、上記ギヤ機構160は、下流側フィン群140の両端部に左右対称な構造でそれぞれ設けられている。
そして、上述のギヤ機構160と連結された下流側フィン群140において、上記端フィン141に連結する上記第1U字リンク164の軸部164c、上記端フィン142に連結する上記第2U字リンク165の軸部165c、そして、上記中間フィン143に中間支軸143cを介して連結する上記第1間欠ギヤ161の軸部161cが、上記下流側リテーナ122の側壁に形成された軸受凹部122c,122e,122dに、それぞれ回動可能に係合されている。
また、上記下流側リテーナ122の第2壁部128,129の上流側端部(図3では右端)には、該第2壁部128,129を基端として同第2壁部128,129に対して垂直方向に延伸されて形成される回転軸部175が設けられている。さらに、同回転軸部175には、平面を有する劣弧状の扇形をなすとともに、その円弧における一方端部から他方端部まで(図3では上端から下端まで)に部分的に歯が形成されている駆動ギヤ170が連結している。詳しくは、同駆動ギヤ170は、その扇形の中心付近に同駆動ギヤ170の平面に垂直に穿孔されて形成された孔部170aを有しているとともに、同孔部170aは上記回転軸部175と同回転軸部175を中心に回動可能に連結している。さらに、この駆動ギヤ170は、その円弧と上述の第1間欠ギヤ161、中間ギヤ163及び第2間欠ギヤ162の円弧とが対向するように配設されているとともに、その対向する各ギヤに対応して歯が形成されている。すなわち、駆動ギヤ170の歯は、下流側リテーナ122の第2壁部128,129に近接する側から遠ざかる方向にかけて、同駆動ギヤ170の円弧の一方端(図3では上方端部)から同一方端と他方端(図3では下方端)との略中央位置まで、上記一方端から上記他方端まで、そして上記他方端から同他方端と上記一方端との略中央位置までに、それぞれ形成されていることとなる。
このように組み立てられた空調用レジスタ115において、上記操作ノブ144が把持されて、下流側リテーナ122の開口122aの長辺Aに対して近接離間するように(図4の略上下方向に)操作されると、上記中間フィン143が、その両端の中間支軸143cを支点として同方向へ傾動される。この中間フィン143の傾動は、上述のギヤ機構160及び駆動ギヤ170を介して端フィン141,142に伝達される。こうして中間フィン143及び端フィン141,142が同期して傾動する。そして、空気は同様に上記操作ノブ144及び上流側のギヤ機構によってリテーナ120の短辺Bに対して近接離間するように傾動される上記上流側フィン151に沿って上記上流側フィン群150を通過した後、上記端フィン141,142及び中間フィン143に沿って上記下流側フィン群140を通過し、上記カバー180の開口181(吹出口)から吹き出されることとなる。
つづいて、上述のようにギヤ機構160と連結した下流側フィン群140について、その傾動の様子について、図4〜図9を参照して説明する。
図4、図6及び図8は、下流側フィン群140、ギヤ機構160及び駆動ギヤ170の各傾動状態を示す斜視図である。また、図5(a)、図7(a)及び図9(a)は、下流側フィン群140、ギヤ機構160及び駆動ギヤ170がリテーナ120に組みつけられた状態の空調用レジスタ115の断面図を示している。また、同図5(b),(c)、同図7(b),(c)及び同図9(b),(c)は下流側フィン群140、ギヤ機構160及び駆動ギヤ170がリテーナ120に組みつけられた状態の空調用レジスタ115の特定部分について側面図を示している。とくに、図5(b)、図7(b)、図9(b)は上記リテーナ120の内側を、図5(c)、図7(c)、図9(c)は上記リテーナ120の外側の様子をそれぞれ示している。
まず図4及び図5(a)〜(c)を参照して、下流側フィン群140がリテーナ120の第1壁部126,127と略水平をなす状態について説明する。
同図5(a)に示すように、上記操作ノブ144によって中間フィン143及び端フィン141,142が上記下流側リテーナ122の第1壁部126,127と平行とされるとき、図5(b)に示すように、第1ストレートリンク166は下流側リテーナ122の第1壁部126,127に対して略垂直となるように配置している。また、第1間欠ギヤ161は、そのアーム161eが中間フィン143の両端面と重なるように配置しているとともに、上述のように、第1間欠ギヤ161のアーム161eの下流側の端部(図5(b)では左側の端部)の軸161gと端フィン142の下流側支軸142bとに連結して第2ストレートリンク167が配置されている。また、第1間欠ギヤ161及び駆動ギヤ170は、下流側フィン群140がリテーナ120の第1壁部126,127と略水平をなす状態においては、互いの歯が噛み合いを開始する状態で配置している。
また、同様に上記操作ノブ144によって中間フィン143及び端フィン141,142が上記下流側リテーナ122の第1壁部126,127と平行とされるとき、図5(c)に示すように、第1U字リンク164は、そのアーム164bが端フィン141の両端面と重なるように配置しているとともに、第2U字リンク165も、そのアーム165bが端フィン142の両端面と重なるように配置している。すなわち、第1U字リンク164のU字リンク軸164uは、該第1U字リンク164の軸受部164a及び端フィン141の下流側支軸141bよりも中間フィン143から遠ざかる方向にずれた状態で配置している。また、第2U字リンク165のU字リンク軸165uは、該第2U字リンク165の軸受部165a及び端フィン142の上流側支軸142aよりも中間フィン143から遠ざかる方向にずれた状態で配置している。そして、上記第1U字リンク164のU字リンク軸164uと第2間欠ギヤ162のアーム162eの下流側の端部(同図5(c)では左側の端部)の軸162fとに連結して第3ストレートリンク168が配置している。また、上記第2U字リンク165のU字リンク軸165uと第2間欠ギヤ162のギヤ部162aの上流側(同図5(c)では右側)の軸162bとに連結して第4ストレートリンク169が配置している。また、第2間欠ギヤ162及び駆動ギヤ170は、下流側フィン群140がリテーナ120の第1壁部126,127と略水平をなす状態においては、互いの歯が噛み合いを開始する状態で配置している。なお、図示はされていないが、上記中間フィン143と上記駆動ギヤ170との配置位置については、互いに歯が噛み合っている状態で配置している。
図6及び図7(a)〜(c)は、上述の図4及び図5(a)〜(c)に示した下流側フィン群140がリテーナ120の第1壁部126,127と平行をなす状態から傾動する際の様子について示している。詳しくは、図6及び図7(a)〜(c)を参照して、端フィン141の上流側の端部(同図の右端部)がリテーナ120の第1壁部126の内面から離れる方向、かつ端フィン142の下流側の端部(同図の左端部)がリテーナ120の第1壁部127の内面から離れる方向に傾動する際の、下流側フィン群140、ギヤ機構160及び駆動ギヤ170について説明する。
図7(a)に示すように、上述の水平状態から中間フィン143が、その上流側の端部がリテーナ120の第1壁部126から離れる方向に傾動すると、中間支軸143cを介して該中間フィン143に固定される上記中間ギヤ163の位置も同方向に変位することとなる。
ここで、前述したように、下流側フィン群140がリテーナ120の第1壁部126,127と平行をなす状態において、上記中間ギヤ163は上記駆動ギヤ170と互いに歯が噛み合った状態で配設されている。そのため、上記中間ギヤ163が変位すると、同中間ギヤ163の歯によって上記駆動ギヤ170の歯が上記中間ギヤ163の変位方向に押されることとなる。すなわち、駆動ギヤ170も上記中間フィン143の傾動と同期して、上記回転軸部175を中心にリテーナ120の第1壁部126から離れる方向に回動することとなる。
このように駆動ギヤ170が変位すると、図7(b)に示すように、その変位方向への駆動力が第1間欠ギヤ161のギヤ部161aにも伝達されることとなる。具体的には、前述したように、下流側フィン群140がリテーナ120の第1壁部126,127と平行をなす状態において、先の図5(b)に示したように、第1間欠ギヤ161及び駆動ギヤ170は、互いの歯が噛み合いを開始する状態で配置している。ここで、上記中間ギヤ163の変位に伴って駆動ギヤ170が変位すると、図7(b)に示すように、同駆動ギヤ170の円弧における歯の形成部分も同じく変位することとなる。したがって、駆動ギヤ170の歯から第1間欠ギヤ161のギヤ部161aの歯へ、上記中間フィン143の変位方向の駆動力が伝達され、第1間欠ギヤ161も上記中間フィン143の傾動と同期して、上記中間フィン143の中間支軸143cを中心にリテーナ120の第1壁部126から離れる方向に回動することとなる。
こうして第1間欠ギヤ161が回動すると、同第1間欠ギヤ161のアーム161eも同方向に変位することとなる。具体的には、同図7(b)に示すように、上記アーム161eの上流側の端部(同図7(b)では右側の端部)がリテーナ120の第1壁部126から離れる方向に変位する。すると、上記アーム161eの上流側の端部の軸161fに連結する第1ストレートリンク166の軸受部166b(同図7(b)において下方の端部)が同方向に引っ張られて変位するとともに、該第1ストレートリンク166が同方向に変位することとなる。また、該第1ストレートリンク166の軸受部166a(同図7(b)において上方の端部)も同方向に変位することとなり、同軸受部166aに連結する端フィン141の上流側支軸141aが同方向に引っ張られて変位するとともに、端フィン141はその下流側支軸141bを中心に同方向に傾動することとなる。すなわち、端フィン141の上流側の端部はリテーナ120の第1壁部126の内面から離れる方向に傾動する。
上述のように第1間欠ギヤ161が回動すると、上述の変位に加えて、その第1間欠ギヤ161のアーム161eの変位に伴って、上記アーム161eの下流側の端部(同図7(b)では左側の端部)がリテーナ120の第1壁部127から離れる方向に変位する。すると、上記アーム161eの下流側の端部の軸161gに連結する第2ストレートリンク167の軸受部167a(同図7(b)において上方の端部)が同方向に引っ張られて変位するとともに、該第2ストレートリンク167が同方向に変位することとなる。また、該第2ストレートリンク167の軸受部167b(同図7(b)において下方の端部)も同方向に変位することとなり、同軸受部167bに連結する端フィン142の下流側支軸142bが同方向に引っ張られて変位するとともに、端フィン142はその上流側支軸142aを中心に同方向に傾動することとなる。すなわち、端フィン142の下流側の端部はリテーナ120の第1壁部127の内面から離れる方向に傾動する。
このように、中間フィン143が、その上流側端部が上記リテーナ120の第1壁部126から離れる方向に傾動すると、端フィン141,142も同期して傾動し、中間フィン143及び端フィン141,142は互いに平行となる。なお、上述のような下流側フィン群140の傾動において、端フィン141に対しては、端フィン141の下流側支軸141bが第2支軸に相当し、端フィン142に対しては、端フィン142の上流側支軸142aが第1支軸に相当する。
また、上述のように下流側フィン群140が傾動する際、上述の駆動ギヤ170の変位方向への駆動力は第2間欠ギヤ162のギヤ部162aには伝達されない。具体的には、前述したように、下流側フィン群140がリテーナ120の第1壁部126,127と平行をなす状態において、先の図5(c)に示したように、第2間欠ギヤ162及び駆動ギヤ170は、互いの歯が噛み合いを開始する状態で配置している。ここで、上記中間ギヤ163の変位に伴って駆動ギヤ170が変位すると、図7(c)に示すように、同駆動ギヤ170の円弧における歯の形成部分も同じく変位することとなる。さらには、この駆動ギヤ170の円弧における歯の形成部分は、第2間欠ギヤ162のギヤ部162aの円弧における歯の形成部分から遠ざかるように変位するため、駆動ギヤ170の歯と第2間欠ギヤ162のギヤ部162aの歯との噛み合いが解除され、駆動ギヤ170の変位による駆動力は第2間欠ギヤ162に伝達されないこととなる。したがって、図7(c)に示すように、第2間欠ギヤ162、第3ストレートリンク168、第4ストレートリンク169、第1U字リンク164及び第2U字リンク165は、先の図5(c)に示す下流側フィン群140が上記リテーナ120の第1壁部126,127に平行となっている状態と同じ位置のまま維持されることとなる。
かわって、図8及び図9(a)〜(c)は、先の図4及び図5(a)〜(c)に示した下流側フィン群140が、リテーナ120の第1壁部126,127と平行をなす状態から傾動する際の様子を示している。詳しくは、同図8及び図9(a)〜(c)を参照して、端フィン141の下流側の端部(同図の左端部)がリテーナ120の第1壁部126の内面から離れる方向、かつ端フィン142の上流側の端部(同図の右端部)がリテーナ120の第1壁部127の内面から離れる方向に傾動する際の、下流側フィン群140、ギヤ機構160及び駆動ギヤ170について説明する。
図9(a)に示すように、上述の水平状態から中間フィン143が、その上流側の端部がリテーナ120の第1壁部127から離れる方向に傾動すると、上述した通り、駆動ギヤ170も上記中間フィン143の傾動と同期して、上記回転軸部175を中心にリテーナ120の第1壁部127から離れる方向に回動することとなる。
このように駆動ギヤ170が変位すると、図9(c)に示すように、その変位方向への駆動力が第2間欠ギヤ162のギヤ部162aにも伝達されることとなる。具体的には、前述したように、下流側フィン群140がリテーナ120の第1壁部126,127と平行をなす状態において、先の図5(c)に示したように、第2間欠ギヤ162及び駆動ギヤ170は、互いの歯が噛み合いを開始する状態で配置している。ここで、上記中間ギヤ163の変位に伴って駆動ギヤ170が変位すると、図9(c)に示すように、同駆動ギヤ170の円弧における歯の形成部分も同じく変位することとなる。したがって、駆動ギヤ170の歯から第2間欠ギヤ162のギヤ部162aの歯へ、上記中間フィン143の変位方向の駆動力が伝達され、第2間欠ギヤ162も上記中間フィン143の傾動と同期して、上記中間フィン143の中間支軸143cを中心にリテーナ120の第1壁部127から離れる方向に回動することとなる。
こうして第2間欠ギヤ162が回動すると、同第2間欠ギヤ162のギヤ部162aに形成される軸162bも同方向に変位することとなる。具体的には、同図9(c)に示すように、上記軸162bに連結する第4ストレートリンク169の軸受部169a(同図9(c)において上方の端部)が同方向に引っ張られて変位するとともに、該第4ストレートリンク169が同方向に変位することとなる。また、該第4ストレートリンク169の軸受部169b(同図9(c)において下方の端部)も同方向に変位し、上記軸受部169bによって同軸受部169bに連結する第2U字リンク165のU字リンク軸165uが引っ張られて変位することとなる。さらに、該第2U字リンク165のU字リンク軸165uの変位に伴って、同第2U字リンク165の軸受部165aも同方向に変位する。そして、同軸受部165aに連結する端フィン142の上流側支軸142aが同方向に引っ張られて変位するとともに、端フィン142はその下流側支軸142bを中心に同方向に傾動することとなる。すなわち、端フィン142の上流側の端部はリテーナ120の第1壁部127の内面から離れる方向に傾動する。
上述のように第2間欠ギヤ162が回動すると、上述の変位に加えて、同第2間欠ギヤ162のアーム162eの下流側の端部(同図9(c)では左側の端部)がリテーナ120の第1壁部126から離れる方向に変位する。すると、上記アーム162eの下流側の端部の軸162fに連結する第3ストレートリンク168の軸受部168b(同図9(c)において下方の端部)が同方向に引っ張られて変位するとともに、該第3ストレートリンク168が同方向に変位することとなる。また、該第3ストレートリンク168の軸受部168a(同図9(c)において上方の端部)も同方向に変位することとなり、同軸受部168aに連結する第1U字リンク164のU字リンク軸164uが引っ張られて変位することとなる。さらに、該第1U字リンク164のU字リンク軸164uの変位に伴って、同第1U字リンク164の軸受部164aも同方向に変位する。そして、同軸受部164aに連結する端フィン141の下流側支軸141bが同方向に引っ張られて変位するとともに、端フィン141はその上流側支軸141aを中心に同方向に傾動することとなる。すなわち、端フィン141の下流側の端部はリテーナ120の第1壁部126の内面から離れる方向に傾動する。
このように、中間フィン143が、その上流側端部が上記リテーナ120の第1壁部127から離れる方向に傾動すると、端フィン141,142も同期して傾動し、中間フィン143及び端フィン141,142は互いに平行となる。なお、上述のような下流側フィン群140の傾動において、端フィン141に対しては、端フィン141の上流側支軸141aが第1支軸に相当し、端フィン142に対しては、端フィン142の下流側支軸142bが第2支軸に相当する。
また、上述のように下流側フィン群140が傾動する際、上述の駆動ギヤ170の変位方向への駆動力は第1間欠ギヤ161のギヤ部161aには伝達されない。具体的には、前述したように、下流側フィン群140がリテーナ120の第1壁部126,127と平行をなす状態において、先の図5(b)に示したように、第1間欠ギヤ161及び駆動ギヤ170は、互いの歯が噛み合いを開始する状態で配置している。ここで、上記中間ギヤ163の変位に伴って駆動ギヤ170が変位すると、図9(b)に示すように、同駆動ギヤ170の円弧における歯の形成部分も同じく変位することとなる。さらには、この駆動ギヤ170の円弧における歯の形成部分は、第1間欠ギヤ161のギヤ部161aの円弧における歯の形成部分から遠ざかるように変位するため、駆動ギヤ170の歯と第1間欠ギヤ161のギヤ部161aの歯との噛み合いが解除され、駆動ギヤ170の変位による駆動力は第1間欠ギヤ161に伝達されないこととなる。したがって、図9(b)に示すように、第1間欠ギヤ161、第1ストレートリンク166及び第2ストレートリンク167は、先の図5(b)に示す下流側フィン群140が上記リテーナ120の第1壁部126,127に平行となっている状態と同じ位置のまま維持されることとなる。
以上説明した本実施形態によれば、次の効果が得られる。
(1)通風路123の内面にあって、リテーナ120の第1壁部126,127の内面に沿うように近接して配設された端フィン141,142と、端フィン141,142を傾動させる際に端フィン141,142に駆動力を伝達する駆動ギヤ170と、端フィン141,142を傾動可能に支持する第1支軸と、第1支軸よりも下流側において端フィン141,142を傾動可能に支持する第2支軸とを備え、そして、第1間欠ギヤ161は端フィン141,142の上流側の端部がリテーナ120の第1壁部126,127の内面から離れる方向に傾動する際に駆動ギヤ170と噛み合って端フィン141,142の第2支軸である下流側支軸141b,142bよりも上流側の部分に傾動力を伝達し、第2間欠ギヤ162は端フィン141,142の下流側の端部がリテーナ120の第1壁部126,127の内面から離れる方向と反対方向に傾動する際に駆動ギヤ170との噛み合いを解除するため、端フィン141,142の上流側の端部がリテーナ120の第1壁部126,127の内面から離れる方向に傾動する際に第2支軸である下流側支軸141b,142bを中心として端フィン141,142を傾動させることができる。また、第1間欠ギヤ161は端フィン141,142の上流側の端部がリテーナ120の第1壁部126,127の内面から離れる方向と反対方向に傾動する際に駆動ギヤ170との噛み合いを解除し、第2間欠ギヤ162は端フィン141,142の下流側の端部がリテーナ120の第1壁部126,127の内面から離れる方向に傾動する際に駆動ギヤ170と噛み合って端フィン141,142の第1支軸である上流側支軸141a,142aよりも下流側の部分に傾動力を伝達するため、端フィン141,142の下流側の端部がリテーナ120の第1壁部126,127の内面から離れる方向に傾動する際に第1支軸である上流側支軸141a,142aを中心として端フィン141,142を傾動させることができる。したがって、端フィン141,142の傾動態様に応じて第1支軸である上流側支軸141a,142aと第2支軸である下流側支軸141b,142bとで傾動の中心を変更することができる。その結果、端フィン141,142をより大きく傾動させることができるため、指向性を保持しつつ薄型化を図ることが可能となる。
(2)通風路123の対向する内面であって、リテーナ120の第1壁部126,127の内面に沿って端フィン141,142がそれぞれ配設され、それら端フィン141,142の中間に配設される中間フィン143と、中間フィン143を傾動可能に支持する中間支軸143cと、中間フィン143に固定されるとともに駆動ギヤ170と噛み合って駆動ギヤ170に駆動力を伝達する中間ギヤ163とを備えるため、中間フィン143の傾動態様に応じて中間ギヤ163を介して駆動ギヤ170に駆動力を伝達することができる。そして、伝達される駆動力は駆動ギヤ170を介して第1間欠ギヤ161及び第2間欠ギヤ162へ伝達されることとなり、端フィン141,142の傾動態様を変更することができる。したがって、下流側フィン群140が同期して傾動可能となり、さらに指向性を保ちつつ薄型化を図ることが可能となる。
(3)通風路123の対向する内面であって、リテーナ120の第1壁部126,127の内面に沿ってそれぞれ配設された端フィン141,142の中間に中間フィン143が配設されているため、中間フィン143は通風路123の内面であって、リテーナ120の第1壁部126,127の内面に接触するおそれがない。この点、上記構成によれば、中間フィン143は傾動方向にかかわらず同一位置に支持された中間支軸143cを中心として傾動するため、傾動の中心を固定して構成を簡素化することができる。
(4)端フィン141の下流側の端部が、通風路123の内面であるリテーナ120の第1壁部126の内面から離れる方向に傾動する際に端フィン141の上流側の端部を支持する第1支軸である上流側支軸141aを中心とするため、端フィン141を最も大きく傾動させることができる。
なお、本発明は次に示す別の実施形態に具体化することができる。
・上記実施形態においては、下流側フィン群140にあって、図2における長辺Aに沿う方向(車幅方向)の両端面に形成される各支軸を介して、左右対称な構造でそれぞれ設けられているギヤ機構160に連結するようにしていたが、下流側フィン群の各端面において、ギヤ機構の構造を変えるようにしてもよい。
・上記実施形態においては、端フィン142の上流側支軸142aは、該端フィン142の図2における長辺Aに沿う方向における両端面にあって、下流側端部に形成される下流側支軸142bよりも上流側に形成されるようにしていたが、上流側支軸を更に端フィンの両端面の上流側端部に形成するようにしてもよい。
・上記実施形態においては、該端フィン142の図2における長辺Aに沿う方向における両端面にあって、端フィン142の下流側支軸142bは、その下流側の端部に形成されるとともに、同下流側支軸142bよりも上流側に上流側支軸142aが形成されるようにしていたが、下流側支軸も端フィンの両端面の下流側端部に形成しないようにしてもよい。また、反対に、上流側支軸を端フィンの両端面の上流側の端部に形成するとともに、下流側支軸を該上流側支軸よりも下流側に形成するようにしてもよいし、下流側支軸も下流側端部に形成するようにしてもよい。要するに、端フィンの両端面において、その上流側に上流側支軸が、下流側に下流側支軸がそれぞれ形成されていれば、上記実施形態に準じた効果が得られる。
・上記実施形態においては、下流側フィン群140の傾動の際に端フィン141,142は、その両端面に形成される上流側支軸141a,142a及び下流側支軸141b,142bの中で適宜第1支軸又は第2支軸を選択し、同第1支軸及び第2支軸を中心として傾動するようにしていたが、実際に端フィンに形成される軸を第1支軸又は第2支軸としても、実際には軸として形成されていない部分を仮想的な第1支軸又は第2支軸として設定するようにしても構わない。
・上記実施形態においては、第1間欠ギヤ161のギヤ部161a、第2間欠ギヤ162のギヤ部162a、中間ギヤ163及び駆動ギヤ170は、すべて劣弧状の扇形をなすようにしていたが、第1間欠ギヤのギヤ部、第2間欠ギヤのギヤ部、中間ギヤ及び駆動ギヤの歯が、上記実施形態で示した変位に支障が生じない程度に形成されていれば、その形状は優弧状(扇形が円の半分以上)の扇形であってもよいし、円形であってもよい。
・上記実施形態においては、下流側フィン群140は端フィン141,142とその間に配置される一枚の中間フィン143からなるようにしていたが、端フィンとその間に配置される複数枚の中間フィンからなるようにしてもよい。
・上記実施形態においては、上流側リテーナ121及び下流側リテーナ122は、いずれも両端を開口してなる略方形の筒状体からなるとしていたが、その形状は限定されず、通風路の内面に沿うように近接して配設された端フィンを有するものであればよい。
・上記実施形態においては、一対の空調用レジスタ115,115がセンタークラスタ112の上部であって、表示部113の直上に、車幅方向に並べられた状態で組み込まれているようにしたが、空調用レジスタは単体で配置してもよいし、その配置場所も限定しない。
本発明を具体化した一実施形態における空調用レジスタが組み込まれたセンタークラスタ及びその周辺箇所を示す部分正面図。 図1における空調用レジスタを拡大して示す正面図。 本実施形態にかかる空調用レジスタについて、組み立て態様を示す組立図。 本実施形態において、下流側フィン群、ギヤ機構及び駆動ギヤをリテーナに取付ける前の状態を示す斜視図。 (a)〜(c)本実施形態にかかる空調用レジスタについて、センタークラスタに組み込まれていない状態を示す断面図又は側面図。 図4の状態から操作ノブが上方へ操作されたときの空調用レジスタの状態を示す斜視図。 (a)〜(c)は図5(a)〜(c)の状態から操作ノブが上方へ操作されたときの空調用レジスタの状態を示す断面図又は側面図。 図4の状態から操作ノブが下方へ操作されたときの空調用レジスタの状態を示す斜視図。 (a)〜(c)は図5(a)〜(c)の状態から操作ノブが下方へ操作されたときの空調用レジスタの状態を示す断面図又は側面図。 従来の空調用レジスタが組み込まれたセンタークラスタ及びその周辺箇所を示す部分正面図。 特許文献1における空調用レジスタの内部構造を示す部分側断面図。 図11の状態から中間のフィンが下流側ほど高くなるように傾動されたときの空調用レジスタの状態を示す部分側断面図。
符号の説明
111,200…インストルメントパネル、112,201…センタークラスタ、112a,121a,122a,181…開口、113,202…表示部、114,204…ハンドル、115,203…空調用レジスタ、120,205…リテーナ、121…上流側リテーナ、122…下流側リテーナ、122c,122d,122e…軸受凹部、123,206…通風路、126,127,208…第1壁部、128,129,209…第2壁部、132,133,161d,162d,164a,165a,166a,166b,167a,167b,168a,168b,169a,169b…軸受部、140…下流側フィン群、141,142…端フィン、141a,142a…上流側支軸、141b,142b…下流側支軸、143…中間フィン、143c…中間支軸、144…操作ノブ、150…上流側フィン群、151…上流側フィン、152,153…支軸、154,161e,162e,164b,165b…アーム、155…連結突部、156…連結ロッド、160…ギヤ機構、161…第1間欠ギヤ、161a,162a…ギヤ部、161b,162c,163a,170a…孔部、161c,164c,165c…軸部、161f,161g,162b,162f…軸、162…第2間欠ギヤ、163…中間ギヤ、164…第1U字リンク、164u,165u…U字リンク軸、165…第2U字リンク、166…第1ストレートリンク、167…第2ストレートリンク、168…第3ストレートリンク、169…第4ストレートリンク、170…駆動ギヤ、175…回転軸部、180…カバー、207…吹出口、211,212,213…フィン、211a,213a…上流側分割片、211b,213b…下流側分割片、214…フィン角度設定機構。

Claims (5)

  1. 通風路に配設されたフィンを支軸を中心に傾動させることにより同通風路から吹き出される空気の方向を調節する空調用レジスタにおいて、
    前記通風路の内面に沿うように近接して配設された端フィンと、
    前記端フィンを傾動させる際に同端フィンに駆動力を伝達する駆動ギヤと、
    前記端フィンを傾動可能に支持する第1支軸と、
    前記第1支軸よりも下流側において前記端フィンを傾動可能に支持する第2支軸と、
    前記端フィンの上流側の端部が前記内面から離れる方向に傾動する際に前記駆動ギヤと噛み合って同端フィンの前記第2支軸よりも上流側の部分に傾動力を伝達するとともにその反対方向に傾動する際に同駆動ギヤとの噛み合いが解除される第1間欠ギヤと、
    前記端フィンの下流側の端部が前記内面から離れる方向に傾動する際に前記駆動ギヤと噛み合って同端フィンの前記第1支軸よりも下流側の部分に傾動力を伝達するとともにその反対方向に傾動する際に同駆動ギヤとの噛み合いが解除される第2間欠ギヤと
    を備えることを特徴とする空調用レジスタ。
  2. 請求項1に記載の空調用レジスタにおいて、
    前記第1支軸は前記端フィンの上流側の端部を支持し、前記端フィンの下流側の端部が前記通風路の内面から離れる方向に傾動する際に前記第1支軸を中心として同端フィンを傾動させる
    ことを特徴とする空調用レジスタ。
  3. 請求項1に記載の空調用レジスタにおいて、
    前記端フィンの上流側の端部が前記内面から離れる方向に傾動する際に前記第2支軸を中心として同端フィンを傾動させ、前記端フィンの下流側の端部が前記内面から離れる方向に傾動する際に前記第1支軸を中心として同端フィンを傾動させる
    ことを特徴とする空調用レジスタ。
  4. 請求項3に記載の空調用レジスタにおいて、
    前記通風路の対向する内面に沿って前記端フィンがそれぞれ配設され、それら端フィンの中間に配設される中間フィンと、
    前記中間フィンを傾動可能に支持する中間支軸と、
    前記中間フィンに固定されるとともに前記駆動ギヤと噛み合って同駆動ギヤに駆動力を伝達する中間ギヤと
    を備えることを特徴とする空調用レジスタ。
  5. 請求項4に記載の空調用レジスタにおいて、
    前記中間フィンは傾動方向にかかわらず同一位置に支持された前記中間支軸を中心として傾動する
    ことを特徴とする空調用レジスタ。
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