JP2009240602A - 電気掃除機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】塵埃を吸引する吸込口体24と、吸引された塵埃を捕集し蓄積する集塵部4と前記吸込口体に吸引風を発生する吸引動力部5と吸引口接続部2とを有する掃除機本体1と、前記吸込口体と前記吸引動力部を連通する通風路9の一部に設けられ、前記通風路内にオゾンを発生するオゾン発生部7とを備え、オゾン分解部6が、前記オゾン発生部7より上流側に設置される構成とする。
【選択図】図2
Description
図1は、本発明の実施の形態1に係る電気掃除機100の概略構成を示す斜視図である。図1に基づいて、電気掃除機100の概略構成について説明する。なお、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
電気掃除機100は、塵埃等のゴミを吸引する吸込口体24をホースユニット20を介して掃除機本体1に接続し、吸引したゴミを集塵部4に捕集し、捕集されたゴミと分離した後の空気を掃除機本体1の排出口(図示せず)から排気するものである。
図3から、掃除機停止時にオゾンを発生させた場合、オゾンの流出は主に吸引口から起こることが分かる。つまり、掃除機の排出口からはほとんど排出されないのである。従って、オゾン分解部6は吸引口方向すなわちオゾン発生部7より上流側に設ける方が有効となる。
上記のように、オゾン分解部6をオゾン発生部7より上流側に設置することにより、オゾンの吸引口からの流出を抑制することができる。よって、吸引口から流出するオゾン濃度を増加させずに掃除機内のオゾン濃度を向上することが可能となり、掃除機内の不快臭を更に低減させることが可能となる。
図6は、本発明の実施の形態2に係る電気掃除機の掃除機本体の要部の側面断面図である。本実施の形態2は、オゾン分解部6の対面側に通風路9を挟んでファン8を設置した構成としたものである。
この構成によれば、ファン8を動作させることで、エアカーテンを作り出すとともに、エアカーテンを作り出す際に含まれるオゾンを強制的にオゾン分解部6に接触させ、外部へ流出するファン8からの風にオゾンが含まれないようにすることができる。そのため、オゾン流出が更に減少し、効果が高いものとなる。ただし、風を強制的にオゾン分解部6に接触させているため、掃除機内のオゾン損失も大きくなり、掃除機内のオゾン濃度は実施の形態1と比較し増加しにくい。ここにおいて、オゾン分解部6の表面に凹凸がある場合、またはメッシュ、ハニカム、コルゲート、繊維形状を有する場合、ファン8は吸引動力部5の動作時には動作させないほうが良い。ファン8が吸引動力部5の動作時に動作するとオゾン分解部6に、吸引されてきた埃が付着し、オゾン分解部6の表面を覆うため、オゾンの分解性能が低下することになる。これを防ぐためには、オゾン分解部6の前面に、またファン8側にも金属や繊維で構成される除塵フィルタ3を設置することが望ましい。これにより、オゾン分解部6やファン8への埃の付着を更に抑制できる。
このように構成することで、ホース21があるときは、オゾン分解部6とファン8とに埃が付着することがなくなる。ただし、このとき、ホース21が無いときに吸引動力部5が動作すると埃が付着する可能性があるため、ホース21が接続されているときのみ吸引動力部5が動作するように制御されていることが必要である。また、ホース21が接続されている際は、オゾン分解部6の効果が得られないため、オゾン発生量をホース21の容積に応じた量に調整する必要がある。
図8に示すオゾン分解部6の構造は、通風路9を挟んでオゾン分解部6と対向する位置にファン8を設置し、オゾン分解部6とファン8との間に、内部が通風路9に連通する(通風路9の一部となる)円筒部材からなる通風部材12を設置し、ファン8の吸気側が通風路9に連通するとともに、ファン8からの送風が循環する循環風路11を通風部材12とファン8との間に形成したものである。通風部材12の一方の側面にはオゾン分解部6が取り付けられ、他方の側面には吸気口13a、13bと排気口14とが設けられている。また、オゾン分解部6が取り付けられる通風部材12の取付面には一つまたは複数の通気口(図示せず)が設けられている。吸気口13a、13bはファン8の吸気側に設けられたコ字状の吸入風路15に連通している。
この構成によれば、ファン8は通風路9内の空気を吸入するとともに、対面側のオゾン分解部6に向かって送風する。送風された風は矢印で示すように、いわば噴水式のように通風部材12内で循環を繰り返す。
また、図10に示すオゾン分解部6の構造は、図8に示した構造の変形例であり、通風部材12に取り付けられたオゾン分解部6およびその取付部が通気性を有するものとなっている。また、このオゾン分解部6の通風路9の空気と接しない背面側には閉鎖された閉鎖空間17が設けられており、ファン8から送風され、オゾン分解部6を通過した空気はこの閉鎖空間17内で折り返し、再びオゾン分解部6を通過して循環する構成となっている。
図11は、本発明の実施の形態3に係る電気掃除機の掃除機本体の要部の側面断面図である。
本実施の形態3は、図11に示すように、ファン8の通風路9側の面と反対側の裏面に、外気を吸引する吸気口18を設置し、オゾン分解部6の通風路9側の面と反対側の裏面に、送風された風を外気へ排出する排気口19を設置している。
このような構成にすることで、掃除機内の空気を動かさずに、オゾン流出を抑制することが可能である。これにより、オゾン分解部6でのオゾン損失を、実施の形態1に係る電気掃除機よりも少なく抑えることができる。ここにおいて、必ずしもファン8の裏側、オゾン分解部6の裏側の両方に吸気口18あるいは排気口19を有している必要はないが、いずれか片方であった場合、両方に開口が設置された状態よりも掃除機内の空気は攪拌され、オゾン損失量が増加する。
図12は、本発明の実施の形態4に係る電気掃除機の掃除機本体の要部の側面断面図である。
本実施の形態4は、図12に示すように、ファン8よりオゾン分解部6へと送風された風が、オゾン発生部7と、集塵部4を順に通過し、集塵部4と吸引動力部5の間に位置する吸気口32へと流れ、ファン8を通過し、再度オゾン分解部6へと送風される循環風路31を構成するものである。ここで、オゾン分解部6は通気性を有しており、その背面側は通気口33を介してオゾン発生部7と連通する風路が形成されている。また、この通気口33はオゾン発生部7の空気吸気口を形成している。
この構成によれば、オゾン発生部7から発生したオゾンを集塵部4へと効率良く導くことが可能となるとともに、オゾンを、オゾン分解部6にて、確実に処理することができる。なお、図13のようにオゾン発生部7を集塵部4と吸引動力部5の間に設置し、集塵部4よりも吸引口接続部2に近い位置にファン8の吸気口を設置しても同様の効果が得られる。
このとき、ファン8の吸気口から入る吸気風には集塵部4に蓄積された塵埃の一部が含まれる可能性があるため、吸気風路31aには金属メッシュや不織布で構成される除塵フィルタ3が設置されていることが望ましい。また、吸引動力部5が動作している際に吸引風に含まれる塵埃が吸気風路や排気風路に入り込む可能性があるため、ファン8、吸引動力部5、またはその両方の動作による圧力変化により開閉する差圧弁(図示せず)や、ファン8、吸引動力部5、またはその両方の動作と連動して開閉するよう制御された電磁弁(図示せず)を吸気風路、排気風路またはその両方に設置することが望ましい。
図14は、本発明の実施の形態5に係る電気掃除機の掃除機本体の要部の側面断面図である。
本実施の形態5は、図14に示すように、ファン8の吸気風路内にオゾン分解部6を設け、循環風路31を一つとしたものである。すなわち、ファン8の排気風路は、オゾン発生部7を経由させずに通風路9で兼用する構成である。これにより、実施の形態4と比較して、より省スペースでオゾン流出を抑制することができる。なお、ここにおいて、吸引口接続部2の吸引口からのオゾン流出を避けるため、ファン8はオゾン発生部7および集塵部4よりも吸引口方向に位置する必要がある。なお、本実施の形態5においても、実施の形態4と同様、差圧弁や電磁弁、除塵フィルタを循環風路内に設置しても良い。
ただし、本実施の形態5においては、オゾン分解部6がファン8の吸気風路内に設置されており、ファン8が動作している間しかオゾン流出を抑制することができないため、ファン8が動作していない時はオゾン発生部7が動作しないよう制御されている必要がある。
図15は、本発明の実施の形態6に係る電気掃除機の掃除機本体の要部の側面断面図である。
本実施の形態6は、図15に示すように、吸引口接続部2と集塵部4の間にオゾン発生部7を備え、前記通風路9内にオゾンを発生させることが可能な構造とし、オゾン発生部7と吸引口接続部2の間に、吸引風と垂直に通風路9を塞ぐように送風を行うファン8を備え、さらにオゾン分解部6よりも吸引口接続部2の吸引口に近い位置にオゾン濃度検出部35を搭載することで、オゾン発生部7の経年劣化によるオゾン発生量の低下を、オゾン流出濃度から検知することができるようにしたものである。
この構成によれば、オゾン流出濃度が規定濃度以下になった際にファン8の動作を止めることができ、無駄な電力消費を抑制することができる。
Claims (28)
- 塵埃を吸引する吸込口体と、吸引された塵埃を捕集し蓄積する集塵部と前記吸込口体に吸引風を発生する吸引動力部と吸引口接続部とを有する掃除機本体と、前記吸込口体と前記吸引動力部を連通する通風路の一部に設けられ、前記通風路内にオゾンを発生するオゾン発生部とを備え、
オゾン分解部が、前記オゾン発生部より上流側に設置されていることを特徴とする電気掃除機。 - 前記オゾン分解部は、少なくとも一面が前記通風路の空気と接するように設置されていることを特徴とする請求項1記載の電気掃除機。
- 前記通風路を挟んで前記オゾン分解部と対向する位置に、外気を吸入し前記オゾン分解部に向かって送風するファンを設置したことを特徴とする請求項1または2記載の電気掃除機。
- 前記オゾン分解部が通気性を有し、前記オゾン分解部の前記通風路の空気と接する面の裏側に排気口を有する風路を設け、前記ファンが前記オゾン分解部に向けて送風した空気を外気へ排出する構成となっていることを特徴とする請求項2または3記載の電気掃除機。
- 前記通風路を挟んで前記オゾン分解部と対向する位置に、前記通風路と連通する循環風路と、前記循環風路内に、前記通風路の空気を吸気し、前記オゾン分解部に向かって送風するファンを設置したことを特徴とする請求項1または2記載の電気掃除機。
- 前記オゾン発生部が前記集塵部と前記オゾン分解部との間に設置されており、前記循環風路の吸気口が前記集塵部と前記吸引動力部との間に設置されていることを特徴とする請求項5記載の電気掃除機。
- 前記オゾン分解部が通気性を有することを特徴とする請求項5または6記載の電気掃除機。
- 前記オゾン発生部がオゾン発生素子とこれを保護するケースとから構成されており、前記通風路に向かってオゾンを排出するオゾン排気口および空気吸気口を有し、前記オゾン分解部が通気性を有し、かつ前記オゾン分解部の前記通風路と接しない面側に、前記空気吸気口に連通する風路を設けたことを特徴とする請求項5または6記載の電気掃除機。
- 前記通風路を挟んで前記オゾン分解部と対向する位置にファンを設置し、前記オゾン分解部と前記ファンとの間に内部が前記通風路に連通する通風部材を設置し、前記ファンの吸気側が前記通風路に連通するとともに、前記ファンからの送風が循環する循環風路を前記通風部材と前記ファンとの間に形成したことを特徴とする請求項1または2記載の電気掃除機。
- 前記オゾン分解部が前記通風部材に取り付けられる取付面に一つ以上の通気口を設けたことを特徴とする請求項9記載の電気掃除機。
- 前記オゾン分解部が通気性を有し、前記循環風路を形成する前記通風部材が内側ケースと外側ケースとから構成されていることを特徴とする請求項9または10記載の電気掃除機。
- 前記オゾン分解部の前記通風路と接しない面側に、閉鎖された空間を有することを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載の電気掃除機。
- 前記オゾン発生部が前記集塵部と前記吸引動力部との間に設置されており、前記通風路を介して前記循環風路の排気口と前記オゾン分解部の前記通風路と接しない面側とを連通する風路を設けたことを特徴とする請求項5乃至8のいずれかに記載の電気掃除機。
- 前記風路内に、前記吸引動力部の動作によって生じる圧力変化により開閉する弁を備えることを特徴とする請求項4、8、または13記載の電気掃除機。
- 前記風路に、前記オゾン発生部に連動して動作するように電気的に制御された弁を備えることを特徴とする請求項4、8、または13記載の電気掃除機。
- 前記オゾン分解部が、前記吸引口接続部に設置されており、前記吸引口接続部の接続時に、ホース等の吸引接続部材により覆われる構成となっていることを特徴とする請求項1乃至15のいずれかに記載の電気掃除機。
- 塵埃を吸引する吸込口体と、吸引された塵埃を捕集し蓄積する集塵部と前記吸込口体に吸引風を発生する吸引動力部と吸引口接続部とを有する掃除機本体と、前記吸込口体と前記吸引動力部を連通する通風路の一部に設けられ、前記通風路内にオゾンを発生するオゾン発生部と、前記通風路内に排気口と吸気口を有する循環風路と、前記循環風路内に設置された、ファンおよびオゾン分解部とを備え、
前記排気口と前記オゾン発生部と前記集塵部と前記吸気口が順に設置されていることを特徴とする電気掃除機。 - 塵埃を吸引する吸込口体と、吸引された塵埃を捕集し蓄積する集塵部と前記吸込口体に吸引風を発生する吸引動力部と吸引口接続部とを有する掃除機本体と、前記吸込口体と前記吸引動力部を連通する通風路の一部に設けられ、前記通風路内にオゾンを発生するオゾン発生部と、前記通風路内に排気口と吸気口を有する循環風路と、前記循環風路内に設置された、ファン、オゾン分解部およびオゾン発生部とを備え、
前記オゾン分解部の下流側に前記オゾン発生部が設置され、前記排気口と前記集塵部と前記吸気口が順に設置されていることを特徴とする電気掃除機。 - 前記排気口または前記吸気口の一方が、前記吸引口接続部と一体となっており、前記吸引口接続部の接続時に、ホース等の吸引接続部材により覆われる構成となっていることを特徴とする請求項17または18記載の電気掃除機。
- 塵埃を吸引する吸込口体と、吸引された塵埃を捕集し蓄積する集塵部と前記吸込口体に吸引風を発生する吸引動力部と吸引口接続部とを有する掃除機本体と、前記吸込口体と前記吸引動力部を連通する通風路の一部に設けられ、前記通風路内にオゾンを発生するオゾン発生部と、前記通風路内に排気口と吸気口を有する循環風路と、前記循環風路内に設置された、ファンおよびオゾン分解部とを備え、
前記オゾン発生部と前記集塵部よりも前記吸引口接続部の吸引口に近い位置に前記排気口と前記吸気口が設置され、かつ前記排気口と前記吸気口が前記通風路を挟んで対面に位置することを特徴とする電気掃除機。 - 前記排気口または前記吸気口が、前記吸引口接続部と一体となっており、前記吸引口接続部の接続時に、ホース等の吸引接続部材により覆われる構成となっていることを特徴とする請求項20記載の電気掃除機。
- 前記循環風路内に、前記ファンの動作による圧力変化によって開く一つ以上の弁を備えることを特徴とする請求項5、6、9、10、11、12、13、または請求項17乃至21のいずれかに記載の電気掃除機。
- 前記循環風路内に、前記オゾン発生部に連動して動作するように電気的に制御された弁を備えることを特徴とする請求項5、6、9、10、11、12、13、または請求項17乃至22のいずれかに記載の電気掃除機。
- 前記オゾン分解部が、臭気を吸着、分解あるいはその両方を行う脱臭性能を有することを特徴とする請求項1乃至23のいずれかに記載の電気掃除機。
- 前記オゾン分解部が活性炭を有することを特徴とする請求項1乃至24のいずれかに記載の電気掃除機。
- 前記オゾン分解部よりも前記吸引口接続部の吸引口側にオゾン濃度検出器を備え、経年変化により前記オゾン分解部が劣化し、前記吸引口に到達するオゾン濃度が規定濃度を超えた際に前記オゾン発生部を停止させる制御を行うことを特徴とする請求項1乃至25のいずれかに記載の電気掃除機。
- 塵埃を吸引する吸込口体と、吸引された塵埃を捕集し蓄積する集塵部と前記吸込口体に吸引風を発生する吸引動力部と吸引口接続部とを有する掃除機本体と、前記吸込口体と前記吸引動力部を連通する通風路の一部に設けられ、前記通風路内にオゾンを発生するオゾン発生部と、前記オゾン発生部と吸引口接続部の間に、吸引風と垂直に前記通風路を塞ぐように送風を行うファンとを備え、
前記オゾン発生部よりも前記吸引口接続部の吸引口に近い位置にオゾン濃度検出器を搭載し、前記オゾン発生部の経年変化によるオゾン発生量の低下を、オゾン流出濃度から検知し、オゾン流出濃度が規定濃度以下になった際に前記ファンの動作を停止する制御を行うことを特徴とする電気掃除機。 - 前記オゾン発生部は、前記吸引動力部の起動停止時に、オゾンを発生する構成となっていることを特徴とする請求項1乃至27のいずれかに記載の電気掃除機。
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