JP2009239474A - ビーム走査反射鏡アンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】仰角回転軸の回りに回転した場合にアンテナ高さが高くなることがなく、サイドローブ特性や利得などのアンテナ特性の優れたビーム走査反射鏡アンテナを得る。
【解決手段】主反射鏡1、副反射鏡2およびホーン3により構成される反射鏡アンテナと、反射鏡アンテナを仰角回転軸13および方位角回転軸14の回りに回転させる回転駆動機構8a、8b、11とを備えている。反射鏡アンテナを、反射鏡アンテナから放射されるかまたは反射鏡アンテナに入射されるビーム方向から見て、ブロッキングのないオフセット形式とし、副反射鏡2と主反射鏡1とを鏡面修整して、主反射鏡1を、鏡面系の対称面を含む方向を長軸とし、かつ対称面に直交する方向を短軸とする長円形開口とする。仰角回転軸13を、鏡面系の対称面内でビーム方向に対して垂直に設け、方位角回転軸14を、仰角回転軸に対して垂直に設けた。
【選択図】図1

Description

この発明は、反射鏡アンテナと、反射鏡アンテナを仰角回転軸および方位角回転軸の回りに回転させる回転駆動機構とを備えたビーム走査反射鏡アンテナに関するものである。
従来のビーム走査反射鏡アンテナは、反射鏡アンテナとして、センターフィード形式の2枚反射鏡アンテナを用いており、反射鏡アンテナの仰角回転軸が、反射鏡アンテナの高さ方向のほぼ中央部を通り、仰角回転軸方向が長いほぼ矩形開口を有している(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1に記載のビーム走査反射鏡アンテナにおいては、反射鏡が、1次放射器より給電された電磁波の実質的にすべてを受けて反射するように、鏡面修整された構成とすることにより、反射鏡アンテナが仰角回転軸回りに回転しても、アンテナ高さが高くならない構成を有している。また、オフセット形式の2枚反射鏡アンテナを複数用いたアレー構成とすることにより、副反射鏡のブロッキングの影響を少なくして、サイドローブ特性などのアンテナ特性を改善するとともに、さらなる低姿勢化を実現する構成を実現している。
WO2002/071540、図1、図8、図13
従来のビーム走査反射鏡アンテナは、センターフィード形式の2枚反射鏡アンテナを用いているので、副反射鏡と、副反射鏡を支持する支持構造部材と、1次放射器として用いるホーンとによるブロッキングにより、サイドローブ上昇および利得低下が発生して、アンテナ特性が劣化するという課題があった。
また、副反射鏡のブロッキングの影響を抑制するために、オフセット形式の2枚反射鏡アンテナを複数用いたアレー構成を採用した場合には、通常のアレー構成で発生するグレーティングローブの抑制を目的として、複数のアンテナ開口を1つの大きな開口を有するアンテナと等価になるように、アンテナの間隔を実質的に0(ゼロ)としている。
しかしながら、副反射鏡と、副反射鏡を支持する支持構造部材と、1次放射器として用いるホーンとによる、すべてのブロッキングをなくすことはできず、結局、サイドローブ上昇および利得低下が発生して、アンテナ特性が劣化するという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、反射鏡アンテナが仰角回転軸の回りに回転した場合にも、アンテナ高さが高くなることがなく、サイドローブ特性や利得などのアンテナ特性の優れたビーム走査反射鏡アンテナを得ることを目的とする。
この発明によるビーム走査反射鏡アンテナは、主反射鏡、副反射鏡および1次放射器により構成される反射鏡アンテナと、反射鏡アンテナを仰角回転軸および方位角回転軸の回りに回転させる回転駆動機構とを備えたビーム走査反射鏡アンテナにおいて、反射鏡アンテナを、反射鏡アンテナから放射されるかまたは反射鏡アンテナに入射されるビーム方向から見て、ブロッキングのないオフセット形式とし、副反射鏡と主反射鏡とを鏡面修整して、主反射鏡を、鏡面系の対称面を含む方向を長軸とし、かつ対称面に直交する方向を短軸とする長円形開口とし、仰角回転軸を、鏡面系の対称面内でビーム方向に対して垂直に設け、方位角回転軸を、仰角回転軸に対して垂直に設けたものである。
この発明によれば、反射鏡アンテナが仰角回転軸の回りに回転した場合にも、アンテナ高さが高くなることがなく、サイドローブ特性や利得などのアンテナ特性を向上させることができる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るビーム走査反射鏡アンテナの概略構成を示す平面図および側断面図である。
図1において、ビーム走査反射鏡アンテナは、主反射鏡1と、副反射鏡2と、1次放射器として用いられるホーン3と、互いに直交する円偏波の電波を、互いに直交する直線偏波の電波に変換する90°移相器4と、互いに直交する直線偏波の電波を取出す第1の偏分波器5と、第1および第2の伝送線路6a、6bと、仰角回転軸13の回りに回転する第1および第2のロータリージョイント7a、7bと、仰角回転軸13の回りに回転させるための回転駆動機構8a、8bと、第3および第4の伝送線路9a、9bと、方位角回転軸14の回りに回転する2チャンネルロータリージョイント10と、方位角回転軸14の回りに回転させるための回転駆動機構11と、支持構造部材12とを備えている。
主反射鏡1、副反射鏡2およびホーン(1次放射器)3は、反射鏡アンテナから放射されるかまたは反射鏡アンテナに入射されるビーム方向(図中、縦方向の破線矢印)から見て、ブロッキングとならないオフセット形式となっている。
主反射鏡1および副反射鏡2は、鏡面修整され、主反射鏡1の開口が、鏡面系の対称面を含む方向を長軸とし、対称面に直交する方向を短軸とする長円形開口となるように構成されている。また、ビーム方向から入射して、主反射鏡1で反射されたほぼすべての電波がホーン3に入射するように構成されている。
図1においては、主反射鏡1の開口は、長軸寸法D、短軸寸法Wのほぼ楕円形状を有している。
仰角回転軸13は、鏡面系の対称面内で、ビーム方向に対してほぼ垂直に設けられ、方位角回転軸14は、仰角回転軸13に対して垂直に設けられている。
次に、図1に示したこの発明の実施の形態1による動作について説明する。
なお、ここでは、代表的に、受信アンテナとしての動作を例にとって説明するが、反射鏡アンテナは送受可能なので、送信アンテナとして動作する場合も同様であることは自明である。
まず、ビーム方向から主反射鏡1に入射した電波のうち、第1の円偏波の電波は、主反射鏡1および副反射鏡2で順に反射されて、ほぼすべてがホーン3に入射する。
ホーン3に入射された第1の円偏波の電波は、90°移相器4によって第1の直線偏波に変換された後、第1の偏分波器5に入力され、第1の偏分波器5の第1の端子から出力される。
第1の偏分波器5の第1の端子から出力された電波は、第1の伝送線路6a、第1のロータリージョイント7aおよび第3の伝送線路9aを順に伝送して、2チャンネルロータリージョイント10の第1の端子に入力され、さらに、方位角回転にかかわらず、端子P1から出力される。
一方、ビーム方向から主反射鏡1に入射した電波のうち、第2の円偏波の電波(第1の円偏波に直交する)は、主反射鏡1および副反射鏡2で順に反射されて、ほぼすべてがホーン3に入射する。
ホーン3に入射された第2の円偏波の電波は、90°移相器4によって第2の直線偏波(第1の直線偏波に直交する)に変換された後、第1の偏分波器5に入力され、第1の偏分波器5の第2の端子から出力される。すなわち、第2の直線偏波の電波は、第1の直線偏波の電波とは個別に、第1の偏分波器5から出力される。
第1の偏分波器5の第2の端子から出力された電波は、第2の伝送線路6b、第2のロータリージョイント7b、第4の伝送線路9bを順に伝送して、2チャンネルロータリージョイント10の第2の端子に入力され、さらに、方位角回転にかかわらず、端子P2から出力される。
この結果、互いに直交する2つの円偏波の電波は、仰角回転または方位角回転にかかわらず、それぞれ端子P1、P2から独立に出力される。
このとき、主反射鏡1、副反射鏡2およびホーン3で構成される反射鏡アンテナは、ビーム方向から見てブロッキングとならないオフセット形式に設定されているので、サイドローブ特性や利得などのアンテナ特性の優れたビーム走査反射鏡アンテナを得ることができる。
また、主反射鏡1の開口は、鏡面系の対称面を含む方向を長軸とし、対称面に直交する方向を短軸とする長円形開口とされており、また、仰角回転軸13は、鏡面系の対称面内でビーム方向にほぼ垂直に設けられているので、ビームを仰角方向に走査するために反射鏡アンテナを仰角回転した場合でも、アンテナ高さが高くならず、低姿勢のビーム走査反射鏡アンテナを得ることができる。
また、図1のビーム走査反射鏡アンテナを、受信アンテナではなく送信アンテナとして動作させた場合は、端子P1、P2から入力された電波信号が、上記とは逆の経路を介して、主反射鏡1から放射され、同様の作用効果を奏する。このことは、後述する各実施の形態においても同様である。
実施の形態2.
なお、上記実施の形態1(図1)では、第1の偏分波器5の共通端子に接続された90°移相器4を用いたが、図2のように、第1の偏分波器5の第1および第2の端子側に第2および第3の偏分波器15、16を接続し、第2の偏分波器15と第3の偏分波器16との間に90°移相器4を挿入してもよい。
図2はこの発明の実施の形態2に係るビーム走査反射鏡アンテナの概略構成を示す平面図および側断面図である。
図2において、前述(図1参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
この場合、第1の偏分波器5と、第1および第2のロータリージョイント7a、7bとの間には、第1〜第4の伝送線路6a〜6dを介して、第2および第3の偏分波器15、16と、90°移相器4とが挿入されている。90°移相器4は、第2の偏分波器15と第3の偏分波器16との間に挿入されている。
また、第1および第2の伝送線路6a、6bの各電気長は、同一値に設定されている。
なお、ここでは、第3および第4の伝送線路6c、6dが追加挿入されているので、第1および第2のロータリージョイント7a、7bの他端側の伝送線路は、第5および第6の伝送線路9a、9bと称するものとする。
第1の偏分波器5は、互いに直交する直線偏波成分の電波(円偏波の電波を構成する)を取出し、第1および第2の伝送線路6a、6bを介して第2の偏分波器15に入力する。
第2の偏分波器15は、互いに直交する直線偏波成分を元の円偏波に再合成して、90°移相器4に入力する。
90°移相器4は、円偏波の電波を直線偏波の電波に変換した後、第3の偏分波器16に入力する。
第3の偏分波器16は、直線偏波に変換された電波を取出し、第3および第4の伝送線路6c、6dと、第1および第2のロータリージョイント7a、7bと、第5および第6の伝送線路9a、9bとを介して、直線偏波の電波を2チャンネルロータリージョイント10に入力する。
次に、図2に示したこの発明の実施の形態2による動作について説明する。
前述と同様に、ビーム方向から主反射鏡1に入射した第1の円偏波の電波は、主反射鏡1および副反射鏡2で順に反射されて、ほぼすべてがホーン3に入射する。
ホーン3に入射した第1の円偏波の電波は、第1の偏分波器5において、互いに直交する第1および第2の直線偏波成分(第1の円偏波を構成する)に分解され、第1の偏分波器5の第1および第2の端子から、等振幅でかつ90°の位相差で出力される。
第1の偏分波器5で取出された第1および第2の直線偏波成分は、それぞれ、第1および第2の伝送線路6a、6bを伝送して、第2の偏分波器15の第1および第2の端子に個別に入力される。
このとき、第1および第2の伝送線路6a、6bの各電気長が同一値に設定されていることから、第1の偏分波器5の第1および第2の端子から出力される電波の振幅位相関係と、第2の偏分波器15の第1および第2の端子に入力される電波の振幅位相関係とが同一となるので、第2の偏分波器15において元の第1の円偏波の電波に再合成される。
第2の偏分波器15で再合成された第1の円偏波の電波は、90°移相器4によって第3の直線偏波の電波に変換された後、第3の偏分波器16の第1の端子から第3の伝送線路6cに出力されて、前述の実施の形態1と同様に、2チャンネルロータリージョイント10の端子P1から出力される。
一方、ビーム方向から主反射鏡1に入射した第2の円偏波の電波(第1の円偏波に直交する)は、主反射鏡1および副反射鏡2で順に反射されて、ほぼすべてがホーン3に入射する。
ホーン3に入射した第2の円偏波の電波は、第1の偏分波器5において、互いに直交する第1および第2の直線偏波成分の電波(第2の円偏波を構成する)に分解され、第1の偏分波器5の第1および第2の端子から、それぞれ等振幅でかつ−90°の位相差で出力される。
第1の偏分波器5で取出された第1および第2の直線偏波成分の電波は、それぞれ、第1および第2の伝送線路6a、6bを伝送して、第2の偏分波器15の第1および第2の端子に個別に入力される。
このとき、第1および第2の伝送線路6a、6bの各電気長が同一値に設定されていることから、第1の偏分波器5の第1および第2の端子から出力される電波の振幅位相関係と、第2の偏分波器15の第1および第2の端子に入力される電波の振幅位相関係とが同一となるので、第2の偏分波器15において、前述の第1の円偏波の電波とは独立に、元の第2の円偏波の電波に再合成される。
第2の偏分波器15で再合成された第2の円偏波の電波は、90°移相器4により第4の直線偏波の電波(第3の直線偏波の電波と直交する)に変換された後、第3の偏分波器16の第2の端子から第4の伝送線路6dに出力され、前述の実施の形態1と同様に、2チャンネルロータリージョイントの端子P2から出力される。
この結果、前述の実施の形態1と同様に、互いに直交する2つの円偏波の電波は、仰角回転、方位角回転にかかわらず、それぞれ端子P1、P2から独立に出力される。
以上のように、この発明の実施の形態2(図2)によれば、共通端子がホーン(1次放射器)3に接続され、互いに直交する直線偏波成分の電波を、それぞれ第1および第2の端子に取出す第1の偏分波器5と、第1の偏分波器5の第1および第2の端子にそれぞれ接続されて、各々の電気長が同一値に設定された第1および第2の伝送線路6a、6bと、第1および第2の端子がそれぞれ第1および第2の伝送線路6a、6bの他端に接続された第2の偏分波器15と、第2の偏分波器15の共通端子に接続されて、互いに直交する円偏波の電波を、互いに直交する直線偏波の電波に変換する90°移相器4と、共通端子が90°移相器4の他端に接続された第3の偏分波器16と、第3の偏分波器16の第1および第2の端子にそれぞれ接続された第3および第4の伝送線路6c、6dとを備えている。
また、第3および第4の伝送線路6c、6dの他端にそれぞれ接続されて、仰角回転軸13の回りに回転する第1および第2のロータリージョイント7a、7bと、第1および第2のロータリージョイント7a、7bの他端にそれぞれ接続された第5および第6の伝送線路9a、9bと、方位角回転軸14の回りに回転し、第5および第6の伝送線路9a、9bの他端がそれぞれ第1および第2の端子に接続された2チャンネルロータリージョイント10とを備えている。
これにより、前述と同様に、サイドローブ特性や利得などのアンテナ特性の優れたビーム走査反射鏡アンテナを得ることができる。
また、ビームを仰角方向に走査するために反射鏡アンテナを仰角回転した場合でも、アンテナ高さが高くならず、低姿勢のビーム走査反射鏡アンテナを得ることができる。
実施の形態3.
なお、上記実施の形態2(図2)では、第2の偏分波器15と90°移相器4とを直接接続したが、図3のように、第2の偏分波器15と90°移相器4との間に、第3のロータリージョイント17を介在させ、第3の偏分波器16とともに2チャンネルロータリージョイント18を構成してもよい。
図3はこの発明の実施の形態3に係るビーム走査反射鏡アンテナの概略構成を示す平面図および側断面図である。
図3において、前述(図1、図2参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
この場合、第2の偏分波器15、第3のロータリージョイント17、90°移相器4および第3の偏分波器16は、2チャンネルロータリージョイント18を構成しており、第3の偏分波器16の第1および第2の端子は、端子P1、P2を構成している。
第3のロータリージョイント17は、第2の偏分波器15と90°移相器4との間に介在されて、互いに直交する2つの直線偏波成分の電波に対応した2つの独立したモードを伝送する。
第1の偏分波器5は、互いに直交する直線偏波成分の電波(円偏波の電波を構成する)を取出し、第2の偏分波器15は、互いに直交する直線偏波成分を元の円偏波に再合成し、90°移相器4は、互いに直交する円偏波の電波を、互いに直交する直線偏波の電波に変換し、第3の偏分波器16は、直線偏波に変換された電波を取出す。
また、第1の偏分波器5の第1の端子と、第2の偏分波器15の第1の端子との間の電気長は、第1の偏分波器5の第2の端子と、第2の偏分波器15の第2の端子との間の電気長と同一値に設定されている。
さらに、仰角回転軸13と方位角回転軸14とは、互いに交わることがなく、ねじれの位置関係となるように設定されている。
次に、図3に示したこの発明の実施の形態3による動作について説明する。
前述と同様に、ビーム方向から主反射鏡1に入射した第1の円偏波の電波は、主反射鏡1および副反射鏡2で順に反射されて、ほぼすべてがホーン3に入射する。
ホーン3に入射した第1の円偏波の電波は、第1の偏分波器5において、互いに直交する第1および第2の直線偏波成分の電波に分解され、第1の偏分波器5の第1および第2の端子から、等振幅でかつ90°の位相差で出力される。
第1の偏分波器5の第1の端子から出力された電波は、第1の伝送線路6a、第1のロータリージョイント7aおよび第3の伝送線路9aを順に伝送して、第2の偏分波器15の第1の端子に入力される。
また、第1の偏分波器5の第2の端子から出力された電波は、第2の伝送線路6b、第2のロータリージョイント7bおよび第4の伝送線路9bを順に伝送して、第2の偏分波器15の第2の端子に入力される。
このとき、第1の偏分波器5の第1の端子と、第2の偏分波器15の第1の端子との間の電気長は、第1の偏分波器5の第2の端子と、第2の偏分波器15の第2の端子との間の電気長と同一値に設定されていることから、第1の偏分波器5の第1および第2の端子から出力される電波の振幅位相関係と、第2の偏分波器15の第1および第2の端子に入力される電波の振幅位相関係とが同一となるので、第2の偏分波器15において元の第1の円偏波の電波に再合成される。
第2の偏分波器15で再合成された第1の円偏波の電波は、第3のロータリージョイント17を伝送して、90°移相器4により第3の直線偏波の電波に変換された後、端子P1(第3の偏分波器16の第1の端子)から出力される。
一方、ビーム方向から主反射鏡1に入射した第2の円偏波の電波(第1の円偏波に直交する)は、主反射鏡1および副反射鏡2で順に反射されて、ほぼすべてがホーン3に入射する。
ホーン3に入射した第2の円偏波の電波は、第1の偏分波器5において、互いに直交する第1および第2の直線偏波成分の電波に分解され、第1の偏分波器5の第1および第2の端子から、等振幅で−90°の位相差で出力される。
第1の偏分波器5の第1の端子から出力された電波は、第1の伝送線路6a、第1のロータリージョイント7aおよび第3の伝送線路9aを順に伝送して、第2の偏分波器15の第1の端子に入力される。
また、第1の偏分波器5の第2の端子から出力された電波は、第2の伝送線路6b、第2のロータリージョイント7bおよび第4の伝送線路9bを順に伝送して、第2の偏分波器15の第2の端子に入力される。
このとき、第1の偏分波器5の第1の端子と、第2の偏分波器15の第1の端子との間の電気長は、第1の偏分波器5の第2の端子と、第2の偏分波器15の第2の端子との間の電気長と同一値に設定されていることから、第1の偏分波器5の第1および第2の端子から出力される電波の振幅位相関係と、第2の偏分波器15の第1および第2の端子に入力される電波の振幅位相関係とが同一となるので、第2の偏分波器15で、第1の円偏波の電波とは独立に、元の第2の円偏波の電波に再合成される。
第2の偏分波器15で再合成された第2の円偏波の電波は、第3のロータリージョイント17を伝送して、90°移相器4により第4の直線偏波の電波に変換された後、端子P2(第3の偏分波器16の第2の端子)から出力される。
この結果、前述の実施の形態1と同様に、互いに直交する2つの円偏波の電波は、仰角回転、方位角回転にかかわらず、それぞれ端子P1、P2から独立に出力される。
以上のように、この発明の実施の形態3(図3)によれば、共通端子がホーン(1次放射器)3に接続され、互いに直交する直線偏波成分の電波を、それぞれ第1および第2の端子に取出す第1の偏分波器5と、第1の偏分波器5の第1および第2の端子にそれぞれ接続された第1および第2の伝送線路6a、6bと、第1および第2の伝送線路6a、6bの他端にそれぞれ接続されて、仰角回転軸13の回りに回転する第1および第2のロータリージョイント7a、7bと、第1および第2のロータリージョイント7a、7bの他端にそれぞれ接続された第3および第4の伝送線路9a、9bとを備えている。
また、第1および第2の端子がそれぞれ第3および第4の伝送線路9a、9bの他端に接続された第2の偏分波器15と、方位角回転軸14の回りに回転し、第2の偏分波器15の共通端子に接続されて、互いに直交した2つのモードを伝送する第3のロータリージョイント17と、第3のロータリージョイント17の他端に接続されて、互いに直交する円偏波の電波を、互いに直交する直線偏波の電波に変換する90°移相器4と、共通端子が90°移相器4の他端に接続された第3の偏分波器16とを備えている。
第2の偏分波器15と、第3のロータリージョイント17と、90°移相器4と、第3の偏分波器16とにより、2チャンネルロータリージョイント18が構成されている。
また、第1の偏分波器5の第1の端子と第2の偏分波器15の第1の端子との間の電気長と、第1の偏分波器5の第2の端子と第2の偏分波器15の第2の端子との間の電気長とは、同一値に設定されている。
これにより、前述と同様に、サイドローブ特性や利得などのアンテナ特性の優れたビーム走査反射鏡アンテナを得ることができる。
また、仰角回転軸13と方位角回転軸14とが、互いに交わることなく、ねじれの位置関係となるように設定されていることから、方位角回転のために必要な部材を反射鏡アンテナの下部に設置せずに構成することができるので、アンテナ高さが高くならず、低姿勢のビーム走査反射鏡アンテナを得ることができる。
実施の形態4.
なお、上記実施の形態2(図2)では、第2および第3の偏分波器15、16と90°移相器4とを用いたが、図4のように、2チャンネルロータリージョイント10に接続された90°ハイブリッド19を用いてもよい。
図4はこの発明の実施の形態4に係るビーム走査反射鏡アンテナの概略構成を示す平面図および側断面図であり、前述(図1〜図3参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
図4において、第1の偏分波器5の第1および第2の端子は、第1および第2のロータリージョイント7a、7bに接続され、第1および第2のロータリージョイント7a、7bの各他端は、第3および第4の伝送線路9a、9bを介して2チャンネルロータリージョイント10に接続されている。
2チャンネルロータリージョイント10の他端には、90°ハイブリッド19の第1および第2の端子が接続されており、90°ハイブリッド19の第3および第4の端子は、端子P1、P2を構成している。
第1の偏分波器5の第1の端子と90°ハイブリッド19の第1の端子との間の電気長と、第1の偏分波器5の第2の端子と90°ハイブリッド19の第2の端子との間の電気長とは、同一値に設定されている。
次に、図4に示したこの発明の実施の形態4による動作について説明する。
ビーム方向から主反射鏡1に入射した第1の円偏波の電波は、主反射鏡1および副反射鏡2で順に反射されて、ほぼすべてがホーン3に入射する。
ホーン3に入射した第1の円偏波の電波は、第1の偏分波器5において、互いに直交する第1および第2の直線偏波成分の電波に分解され、第1の偏分波器5の第1および第2の端子から、等振幅でかつ90°の位相差で出力される。
第1の偏分波器5の第1の端子から出力された電波は、第1の伝送線路6a、第1のロータリージョイント7aおよび第3の伝送線路9aを順に伝送して、2チャンネルロータリージョイント10の第1の端子に入力され、2チャンネルロータリージョイント10の第3の端子から出力されて、90°ハイブリッド19の第1の端子に入力される。
また、第1の偏分波器5の第2の端子から出力された電波は、第2の伝送線路6b、第2のロータリージョイント7bおよび第4の伝送線路9bを順に伝送して、2チャンネルロータリージョイント10の第2の端子に入力され、2チャンネルロータリージョイント10の第4の端子から出力されて、90°ハイブリッド19の第2の端子に入力される。
このとき、第1の偏分波器5の第1の端子と、90°ハイブリッド19の第1の端子との間の電気長は、第1の偏分波器5の第2の端子と、90°ハイブリッド19の第2の端子との間の電気長と同一値に設定されていることから、第1の偏分波器5の第1および第2の端子から出力される電波の振幅位相関係と、90°ハイブリッド19の第1および第2の端子に入力される電波の振幅位相関係とが同一になるので、各出力電波と同様に各入力電波が等振幅でかつ90°の位相差となり、90°ハイブリッド19の第1および第2の端子に入力された電波は、合成されて端子P1(90°ハイブリッド19の第3の端子)から出力される。
一方、ビーム方向から主反射鏡1に入射した第2の円偏波の電波(第1の円偏波に直交する)は、主反射鏡1および副反射鏡2で順に反射されて、ほぼすべてがホーン3に入射する。
ホーン3に入射した第2の円偏波の電波は、第1の偏分波器5において、互いに直交する第1および第2の直線偏波成分の電波に分解され、第1の偏分波器5の第1および第2の端子から、等振幅でかつ−90°の位相差で出力される。
第1の偏分波器5の第1の端子から出力された電波は、第1の伝送線路6a、第1のロータリージョイント7aおよび第3の伝送線路9aを順に伝送して、2チャンネルロータリージョイント10の第1の端子に入力され、2チャンネルロータリージョイント10の第3の端子から出力されて、90°ハイブリッド19の第1の端子に入力される。
また、第1の偏分波器5の第2の端子から出力された電波は、第2の伝送線路6b、第2のロータリージョイント7bおよび第4の伝送線路9bを順に伝送して、2チャンネルロータリージョイント10の第2の端子に入力され、2チャンネルロータリージョイント10の第4の端子から出力されて、90°ハイブリッド19の第2の端子に入力される。
このとき、第1の偏分波器5の第1の端子と、90°ハイブリッド19の第1の端子との間の電気長は、第1の偏分波器5の第2の端子と90°ハイブリッド19の第2の端子との間の電気長と同一値に設定されていることから、第1の偏分波器5の第1および第2の端子から出力される電波の振幅位相関係と、90°ハイブリッド19の第1および第2の端子に入力される電波の振幅位相関係とが同一になるので、各入力電波が等振幅でかつ−90°の位相差となり、90°ハイブリッド19の第1および第2に入力された電波は、合成されて端子P2(90°ハイブリッド19の第4の端子)から出力される。
この結果、前述の実施の形態1と同様に、互いに直交する2つの円偏波の電波は、仰角回転、方位角回転にかかわらず、それぞれ端子P1、P2から独立に出力される。
以上のように、この発明の実施の形態4(図4)によれば、共通端子がホーン(1次放射器)3に接続され、互いに直交する直線偏波成分の電波を、それぞれ第1および第2の端子に取出す第1の偏分波器5と、第1の偏分波器5の第1および第2の端子にそれぞれ接続された第1および第2の伝送線路6a、6bと、第1および第2の伝送線路6a、6bの他端にそれぞれ接続されて、仰角回転軸13の回りに回転する第1および第2のロータリージョイント7a、7bと、第1および第2のロータリージョイント7a、7bの他端にそれぞれ接続された第3および第4の伝送線路9a、9bとを備えている。
また、方位角回転軸14の回りに回転し、第3および第4の伝送線路9a、9bの他端がそれぞれ第1および第2の端子に接続された2チャンネルロータリージョイント10と、2チャンネルロータリージョイント10の第3および第4の端子に第1および第2の端子が接続された90°ハイブリッド19とを備えている。
第1の偏分波器5の第1の端子と90°ハイブリッド19の第1の端子との間の電気長と、第1の偏分波器5の第2の端子と90°ハイブリッド19の第2の端子との間の電気長とは、同一値に設定されている。
これにより、前述と同様に、サイドローブ特性や利得などのアンテナ特性の優れたビーム走査反射鏡アンテナを得ることができる。
また、ビームを仰角方向に走査するために反射鏡アンテナを仰角回転した場合でも、アンテナ高さが高くならず、低姿勢のビーム走査反射鏡アンテナを得ることができる。
実施の形態5.
なお、上記実施の形態4(図4)では、2チャンネルロータリージョイント10に接続された90°ハイブリッド19を用いたが、図5のように、ホーン3と第1の偏分波器5との間に挿入された180°移相器20および第1のロータリージョイント21を用いてもよい。
図5はこの発明の実施の形態5に係るビーム走査反射鏡アンテナの概略構成を示す平面図および側断面図であり、前述(図1〜図4参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
前述と同様に、第2および第3のロータリージョイント7a、7bは、回転駆動機構8a、8bにより、それぞれ仰角回転軸13の回りに回転する。
なお、ここでは、第1のロータリージョイント21が追加挿入されているので、第1および第2の伝送線路6a、6bに接続されたロータリージョイント(仰角回転軸13の回りに回転する)は、第2および第3のロータリージョイント7a、7bと称するものとする。
図5において、ホーン3に接続された180°移相器20は、互いに直交する直線偏波の電波の偏波方向を、互いに直交する異なる偏波方向に変換する。
180°移相器20に接続された第1のロータリージョイント21は、互いに直交する2つの直線偏波成分の電波に対応して、独立した2つのモードを伝送する。
回転駆動機構22は、180°移相器20および第1のロータリージョイント21を回転させる。
次に、図5に示したこの発明の実施の形態5による動作について説明する。
ビーム方向から主反射鏡1に入射した第1の直線偏波の電波は、主反射鏡1および副反射鏡2で順に反射されて、ほぼすべてがホーン3に入射する。
ホーン3に入射した第1の直線偏波の電波は、180°移相器20により偏波方向が変換されて第3の直線偏波の電波となり、さらに第1のロータリージョイント21を伝送した後、第1の偏分波器5の第1の端子から出力される。
このとき、180°移相器20は、ホーン3に入射した第1の直線偏波の電波の偏波方向が、第3の直線偏波の電波(第1の偏分波器5の第1の端子のみから出力される偏波方向を有する)に変換されるように、回転駆動機構22により回転駆動されて、適切な角度に設定されている。
第1の偏分波器5の第1の端子から出力された電波は、第1の伝送線路6a、第2のロータリージョイント7aおよび第3の伝送線路9aを順に伝送して、2チャンネルロータリージョイント10の第1の端子に入力され、方位角回転にかかわらず、端子P1から出力される。
一方、ビーム方向から主反射鏡1に入射した第2の直線偏波の電波(第1の直線偏波に直交する)は、主反射鏡1および副反射鏡2で順に反射されて、ほぼすべてがホーン3に入射する。
ホーン3に入射した第2の直線偏波の電波は、180°移相器20により偏波方向が変換されて第4の直線偏波の電波となり、さらに第1のロータリージョイント21を伝送した後、第1の偏分波器5の第2の端子から出力される。
このとき、180°移相器20は、互いに直交する直線偏波の電波の偏波方向を、互いに直交する異なる偏波方向に変換することから、第4の直線偏波の電波は、第3の直線偏波の電波と直交しており、第1の偏分波器5の第2の端子のみから出力される。
第1の偏分波器5の第2の端子から出力された電波は、第2の伝送線路6b、第3のロータリージョイント7bおよび第4の伝送線路9bを順に伝送して、2チャンネルロータリージョイント10の第2の端子に入力され、方位角回転にかかわらず、端子P2から出力される。
この結果、互いに直交する2つの直線偏波の電波は、仰角回転、方位角回転にかかわらず、それぞれ端子P1、P2から独立に出力される。
以上のように、この発明の実施の形態5(図5)によれば、ホーン(1次放射器)3に接続されて、互いに直交する直線偏波の電波の偏波方向を、互いに直交する異なる偏波方向に変換する180°移相器20と、180°移相器20の他端に接続されて、互いに直交した2つのモードを伝送する第1のロータリージョイント21と、共通端子が第1のロータリージョイント21の他端に接続され、互いに直交する直線偏波の電波を、それぞれ第1および第2の端子に取出す第1の偏分波器5と、第1の偏分波器5の第1および第2の端子にそれぞれ接続された第1および第2の伝送線路6a、6bとを備えている。
また、第1および第2の伝送線路6a、6bの他端にそれぞれ接続されて、仰角回転軸13の回りに回転する第2および第3のロータリージョイント7a、7bと、第2および第3のロータリージョイント7a、7bの他端にそれぞれ接続された第3および第4の伝送線路9a、9bと、方位角回転軸14の回りに回転し、第3および第4の伝送線路9a、9bの他端がそれぞれ第1および第2の端子に接続された2チャンネルロータリージョイント10とを備えている。
これにより、前述と同様に、サイドローブ特性や利得などのアンテナ特性の優れたビーム走査反射鏡アンテナを得ることができる。
また、ビームを仰角方向に走査するために反射鏡アンテナを仰角回転した場合でも、アンテナ高さが高くならず、低姿勢のビーム走査反射鏡アンテナを得ることができる。
実施の形態6.
なお、上記実施の形態2(図2)では、第2の偏分波器15と第3の偏分波器16との間に、90°移相器4を挿入したが、図6のように、180°移相器20と、第1および第2のロータリージョイント21a、21bとを挿入してもよい。
図6はこの発明の実施の形態6に係るビーム走査反射鏡アンテナの概略構成を示す平面図および側断面図であり、前述(図2参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
図6において、前述と同様に、第1の偏分波器5は、互いに直交する直線偏波成分の電波(直線偏波の電波を構成する)を取出し、第1および第2の伝送線路6a、6bを介して第2の偏分波器15に入力する。
第2の偏分波器15は、第1の偏分波器5により取出された直線偏波成分(互いに直交する)から元の直線偏波の電波に再合成する。
180°移相器20は、互いに直交する直線偏波の電波の偏波方向を、互いに直交する異なる偏波方向に変換する。
第1および第2のロータリージョイント21a、21bは、それぞれ、互いに直交する2つの直線偏波成分の電波に対応した2つの独立したモードを伝送する。
回転駆動機構22a、22bは、それぞれ、第1および第2のロータリージョイント21a、21bを回転させる。第3の偏分波器16は、180°移相器20で変換された、互いに直交する直線偏波の電波を取出す。
なお、ここでは、第1および第2のロータリージョイント21a、21bが追加挿入されているので、第3および第4の伝送線路6c、6dに接続されたロータリージョイント(仰角回転軸13の回りに回転する)は、第3および第4のロータリージョイント7a、7bと称するものとする。
この場合、第1および第2の伝送線路6a、6bの各電気長は、同一値に設定されている。
次に、図6に示したこの発明の実施の形態6による動作について説明する。
ビーム方向から主反射鏡1に入射した第1の直線偏波の電波は、主反射鏡1および副反射鏡2で順に反射されて、ほぼすべてがホーン3に入射する。
ホーン3に入射した第1の直線偏波の電波は、第1の偏分波器5において、互いに直交する第3および第4の直線偏波成分の電波に分解され、それぞれ、第1の偏分波器5の第1および第2の端子から、第1の直線偏波の偏波方向に対応した振幅比でかつ等位相で出力される。
第1の偏分波器5の第1および第2の端子から出力された電波は、それぞれ第1および第2の伝送線路6a、6bを伝送して、第2の偏分波器15の第1および第2の端子にそれぞれ入力される。
このとき、第1および第2の伝送線路6a、6bの各電気長が同一値に設定されていることから、第1の偏分波器5の第1および第2の端子から出力される電波の振幅位相関係と、第2の偏分波器15の第1および第2の端子に入力される電波の振幅位相関係とが同一になるので、第2の偏分波器15において、各入力電波は元の第1の直線偏波の電波に再合成される。
第2の偏分波器15で再合成された第1の直線偏波の電波は、第1のロータリージョイント21aを伝送した後、180°移相器20により偏波方向が変換されて第5の直線偏波の電波となり、さらに第2のロータリージョイント21bを伝送した後、第3の偏分波器16の第1の端子のみから出力される。
このとき、180°移相器20は、再合成された第1の直線偏波の電波の偏波方向を、第5の直線偏波の電波(第3の偏分波器16の第1の端子のみから出力される偏波方向を有する)に変換されるように、回転駆動機構22a、22bにより回転駆動されて、適切な角度に設定されている。
第3の偏分波器16の第1の端子から出力された電波は、第3の伝送線路6cを伝送した後、前述の実施の形態5(図5)と同様に、2チャンネルロータリージョイント10の端子P1から出力される。
一方、ビーム方向から主反射鏡1に入射した第2の直線偏波の電波(第1の直線偏波に直交する)は、主反射鏡1および副反射鏡2で順に反射されて、ほぼすべてがホーン3に入射する。
ホーン3に入射した第2の直線偏波の電波は、互いに直交する第3および第4の直線偏波成分の電波に分解され、第1の偏分波器5の第1および第2の端子から、第2の直線偏波の偏波方向に対応した振幅比でかつ等位相で出力される。
第1の偏分波器5の第1および第2の端子から出力された電波は、それぞれ第1および第2の伝送線路6a、6bを伝送して、第2の偏分波器15の第1および第2の端子にそれぞれ入力される。
このとき、第1および第2の伝送線路6a、6bの各電気長が同一値に設定されていることから、第1の偏分波器5の第1および第2の端子から出力される電波の振幅位相関係と、第2の偏分波器15の第1および第2の端子に入力される電波の振幅位相関係とが同一になるので、第2の偏分波器15において、各入力電波は元の第2の直線偏波の電波に再合成される。
第2の偏分波器15で再合成された第2の直線偏波の電波は、第1のロータリージョイント21aを伝送した後、180°移相器20により偏波方向が変換されて第6の直線偏波の電波となり、さらに第2のロータリージョイント21bを伝送した後、第3の偏分波器16の第2の端子のみから出力される。
このとき、180°移相器20は、互いに直交する直線偏波の電波の偏波方向を、互いに直交する異なる偏波方向に変換することから、第6の直線偏波の電波は、第5の直線偏波の電波と直交しているので、第3の偏分波器16の第2の端子のみから出力される。
第3の偏分波器16の第2の端子から出力された電波は、第4の伝送線路6dを伝送した後、前述の実施の形態5と同様に、2チャンネルロータリージョイント10の端子P2から出力される。
この結果、前述の実施の形態5と同様に、互いに直交する2つの直線偏波の電波は、仰角回転、方位角回転にかかわらず、それぞれ端子P1、P2から独立に出力される。
以上のように、この発明の実施の形態6(図6)によれば、共通端子がホーン(1次放射器)3に接続されて、互いに直交する直線偏波成分の電波を、それぞれ第1および第2の端子に取出す第1の偏分波器5と、第1の偏分波器5の第1および第2の端子にそれぞれ接続されて、各々の電気長が同一値に設定された第1および第2の伝送線路6a、6bと、第1および第2の端子がそれぞれ第1および第2の伝送線路6a、6bの他端に接続された第2の偏分波器15と、第2の偏分波器15の共通端子に接続されて、互いに直交した2つのモードを伝送する第1のロータリージョイント21aと、第1のロータリージョイント21aの他端に接続されて、互いに直交する直線偏波の電波の偏波方向を、互いに直交する異なる偏波方向に変換する180°移相器20とを備えている。
また、180°移相器20の他端に接続されて、互いに直交した2つのモードを伝送する第2のロータリージョイント21bと、共通端子が第2のロータリージョイント21bの他端に接続された第3の偏分波器16と、第3の偏分波器16の第1および第2の端子にそれぞれ接続された第3および第4の伝送線路6c、6dと、第3および第4の伝送線路6c、6dの他端にそれぞれ接続されて、仰角回転軸13の回りに回転する第3および第4のロータリージョイント7a、7bと、第3および第4のロータリージョイント7a、7bの他端にそれぞれ接続された第5および第6の伝送線路9a、9bと、方位角回転軸14の回りに回転し、第5および第6の伝送線路9a、9bの他端がそれぞれ第1および第2の端子に接続された2チャンネルロータリージョイント10とを備えている。
これにより、前述と同様に、サイドローブ特性や利得などのアンテナ特性の優れたビーム走査反射鏡アンテナを得ることができる。
また、ビームを仰角方向に走査するために反射鏡アンテナを仰角回転した場合でも、アンテナ高さが高くならず、低姿勢のビーム走査反射鏡アンテナを得ることができる。
実施の形態7.
なお、上記実施の形態3(図3)では、第2の偏分波器15と第3の偏分波器16との間に、第3のロータリージョイント17および90°移相器4を挿入して、2チャンネルロータリージョイント18を構成したが、図7のように、第2の偏分波器15と第3の偏分波器16との間に、第3および第4のロータリージョイント17a、17bと180°移相器20とを挿入して、2チャンネルロータリージョイント23を構成してもよい。
図7はこの発明の実施の形態7に係るビーム走査反射鏡アンテナの概略構成を示す平面図および側断面図であり、前述(図3参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
図7において、前述と同様に、第1の偏分波器5は、互いに直交する直線偏波成分の電波(直線偏波の電波を構成する)を、第1および第2の端子から取出す。
2チャンネルロータリージョイント23において、第2の偏分波器15は、取出された直線偏波成分(互いに直交する)から元の直線偏波の電波に再合成する。
180°移相器20は、互いに直交する直線偏波の電波の偏波方向を、互いに直交する異なる偏波方向に変換する。
第3および第4のロータリージョイント17a、17bは、それぞれ、互いに直交する2つの直線偏波成分の電波に対応した2つの独立したモードを伝送する。
回転駆動機構11a、11bは、それぞれ、第3および第4のロータリージョイント17a、17bを方位角回転軸14の周りに回転させる。
第3の偏分波器16は、変換後の互いに直交する直線偏波の電波を、端子P1、P2(第1および第2の端子)から取出す。
第2の偏分波器15と、第3および第4のロータリージョイント17a、17bと、180°移相器20と、第3の偏分波器16とにより、一種の2チャンネルロータリージョイント23が構成されている。
また、第1の偏分波器5の第1の端子と、第2の偏分波器15の第1の端子との間の電気長は、第1の偏分波器5の第2の端子と、第2の偏分波器15の第2の端子との間の電気長と同一値に設定されている。また、仰角回転軸13と方位角回転軸14とは、交わらずに、ねじれ関係となる位置に設定されている。
次に、図7に示したこの発明の実施の形態7による動作について説明する。
ビーム方向から主反射鏡1に入射した第1の直線偏波の電波は、主反射鏡1および副反射鏡2で順に反射されて、ほぼすべてがホーン3に入射する。
ホーン3に入射した第1の直線偏波の電波は、第1の偏分波器5において、互いに直交する第3および第4の直線偏波成分の電波に分解され、それぞれ、第1の偏分波器5の第1および第2の端子から、第1の直線偏波の偏波方向に対応した振幅比でかつ等位相で出力される。
第1の偏分波器5の第1の端子から出力された電波は、第1の伝送線路6a、第1のロータリージョイント7aおよび第3の伝送線路9aを順に伝送して、第2の偏分波器15の第1の端子に入力される。
また、第1の偏分波器5の第2の端子から出力された電波は、第2の伝送線路6b、第2のロータリージョイント7bおよび第4の伝送線路9bを順に伝送して、第2の偏分波器15の第2の端子に入力される。
このとき、第1の偏分波器5の第1の端子と、第2の偏分波器15の第1の端子との間の電気長は、第1の偏分波器5の第2の端子と、第2の偏分波器15の第2の端子との間の電気長と同一値に設定されていることから、第1の偏分波器5の第1および第2の端子から出力される電波の振幅位相関係と、第2の偏分波器15の第1および第2の端子に入力される電波の振幅位相関係とが同一となるので、第2の偏分波器15において、各入力電波は元の第1の直線偏波の電波に再合成される。
第2の偏分波器15で再合成された第1の直線偏波の電波は、第3のロータリージョイント17aを伝送した後、180°移相器20により偏波方向が変換されて第5の直線偏波の電波となり、さらに第4のロータリージョイント17bを伝送した後、端子P1(第3の偏分波器16の第1の端子)のみから出力される。
このとき、回転駆動機構11a、11bは、反射鏡アンテナを方位角回転軸14の周りに回転駆動させるとともに、180°移相器20を、再合成された第1の直線偏波の電波の偏波方向が、第5の直線偏波の電波(第3の偏分波器16の第1の端子のみから出力される偏波方向を有する)に変換されるように、適切な角度に設定する。
一方、ビーム方向から主反射鏡1に入射した第2の直線偏波の電波(第1の直線偏波に直交する)は、主反射鏡1および副反射鏡2で順に反射されて、ほぼすべてがホーン3に入射する。
ホーン3に入射した第2の直線偏波の電波は、第1の偏分波器5において、互いに直交する第3および第4の直線偏波成分の電波に分解され、第1の偏分波器5の第1および第2の端子から、第2の直線偏波の偏波方向に対応した振幅比でかつ等位相で出力される。
第1の偏分波器5の第1の端子から出力された電波は、第1の伝送線路6a、第1のロータリージョイント7aおよび第3の伝送線路9aを順に伝送して、第2の偏分波器15の第1の端子に入力される。
また、第1の偏分波器5の第2の端子から出力された電波は、第2の伝送線路6b、第2のロータリージョイント7bおよび第4の伝送線路9bを順に伝送して、第2の偏分波器15の第2の端子に入力される。
このとき、第1の偏分波器5の第1の端子と、第2の偏分波器15の第1の端子との間の電気長は、第1の偏分波器5の第2の端子と、第2の偏分波器15の第2の端子との間の電気長と同一値に設定されていることから、第1の偏分波器5の第1および第2の端子から出力される電波の振幅位相関係と、第2の偏分波器15の第1および第2の端子に入力される電波の振幅位相関係とが同一となるので、第2の偏分波器15において、各入力電波は元の第2の直線偏波の電波に再合成される。
第2の偏分波器15で再合成された第2の直線偏波の電波は、第3のロータリージョイント17aを伝送した後、180°移相器20によって偏波方向が変換されて第6の直線偏波の電波となり、さらに第4のロータリージョイント17bを伝送した後、端子P2につながる第3の偏分波器16の第2の端子のみから出力される。
このとき、180°移相器20は、互いに直交する直線偏波の電波の偏波方向を、互いに直交する異なる偏波方向に変換することから、第6の直線偏波の電波は、第5の直線偏波の電波と直交しているので、第3の偏分波器16の第2の端子のみから出力される。
この結果、前述の実施の形態5と同様に、互いに直交する2つの直線偏波の電波は、仰角回転、方位角回転にかかわらず、それぞれ端子P1、P2から独立に出力される。
以上のように、この発明の実施の形態7(図7)によれば、共通端子がホーン(1次放射器)3に接続されて、互いに直交する直線偏波成分の電波を、それぞれ第1および第2の端子に取出す第1の偏分波器5と、第1の偏分波器5の第1および第2の端子にそれぞれ接続された第1および第2の伝送線路6a、6bと、第1および第2の伝送線路6a、6bの他端にそれぞれ接続されて、仰角回転軸13の回りに回転する第1および第2のロータリージョイント7a、7bと、第1および第2のロータリージョイント7a、7bの他端にそれぞれ接続された第3および第4の伝送線路9a、9bと、第1および第2の端子がそれぞれ第3および第4の伝送線路9a、9bの他端に接続された第2の偏分波器15とを備えている。
また、方位角回転軸14の回りに回転し、第2の偏分波器15の共通端子に接続されて、互いに直交した2つのモードを伝送する第3のロータリージョイント17aと、第3のロータリージョイント17aの他端に接続されて、互いに直交する直線偏波の電波の偏波方向を、互いに直交する異なる偏波方向に変換する180°移相器20と、180°移相器20の他端に接続されて、互いに直交した2つのモードを伝送する第4のロータリージョイント17bと、共通端子が第4のロータリージョイント17bの他端に接続された第3の偏分波器16とを備えている。
第2および第3の偏分波器15、16と、第3および第4のロータリージョイント17a、17bと、180°移相器20とにより、端子P1、P2を有する2チャンネルロータリージョイント23が構成されている。
さらに、第1の偏分波器5の第1の端子と第2の偏分波器15の第1の端子との間の電気長は、第1の偏分波器5の第2の端子と第2の偏分波器15の第2の端子との間の電気長と同一値に設定されている。
これにより、前述と同様に、サイドローブ特性や利得などのアンテナ特性の優れたビーム走査反射鏡アンテナを得ることができる。
また、前述の実施の形態3と同様に、仰角回転軸13と方位角回転軸14とが交わらずに、ねじれの位置関係となるように設定されているので、方位角回転のために必要な部材を反射鏡アンテナの下部に設置せずに構成することができ、アンテナ高さが高くならず、さらに低姿勢のビーム走査反射鏡アンテナを得ることができる。
実施の形態8.
なお、上記実施の形態4(図4)では、2チャンネルロータリージョイント10の第3および第4の端子に、単一の90°ハイブリッド19のみを接続したが、図8のように、第1および第2の90°ハイブリッド19a、19bと、第1および第2の可変移相器24a、24bとからなる可変電力分配器25を接続してもよい。
図8はこの発明の実施の形態8に係るビーム走査反射鏡アンテナの概略構成を示す平面図および側断面図であり、前述(図4参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
図8において、第1の偏分波器5は、互いに直交する直線偏波成分の電波(直線偏波の電波を構成する)を取出す。
2チャンネルロータリージョイント10の第3および第4の端子には、第1の90°ハイブリッド19aが接続され、第1の90°ハイブリッド19aの第1および第2の端子には、第1および第2の可変移相器24a、24bが接続されている。
第1および第2の可変移相器24a、24bの各他端には、第2の90°ハイブリッド19bが接続されている。
第1および第2の90°ハイブリッド19a、19bは、第1および第2の可変移相器24a、24bとともに、可変電力分配器25を構成している。
第1の90°ハイブリッド19aの第1および第2の端子は、可変電力分配器25の第1および第2の端子となり、第2の90°ハイブリッド19bの第3および第4の端子は、可変電力分配器25の端子P1、P2となっている。第1の90°ハイブリッド19aの第3および第4の端子は、第1および第2の可変移相器24a、24bに個別に接続され、第1および第2の可変移相器24a、24bの他端は、第2の90°ハイブリッド19bの第1および第2の端子に個別に接続されている。
また、第1の偏分波器5の第1の端子と、可変電力分配器25の第1の端子との間の電気長は、第1の偏分波器5の第2の端子と、可変電力分配器25の第2の端子との間の電気長と同一値に設定されている。
次に、図8に示したこの発明の実施の形態8による動作について説明する。
ビーム方向から主反射鏡1に入射した第1の直線偏波の電波は、主反射鏡1および副反射鏡2で順に反射されて、ほぼすべてがホーン3に入射する。
ホーン3に入射した第1の直線偏波の電波は、第1の偏分波器5において、互いに直交する第3および第4の直線偏波成分の電波に分解され、それぞれ、第1の偏分波器5の第1および第2の端子から、第1の直線偏波の偏波方向に対応した振幅比でかつ等位相で出力される。
第1の偏分波器5の第1の端子から出力された電波は、第1の伝送線路6a、第1のロータリージョイント7aおよび第3の伝送線路9aを順に伝送して、2チャンネルロータリージョイント10の第1の端子に入力して第3の端子から出力され、可変電力分配器25の第1の端子に入力される。
また、第1の偏分波器5の第2の端子から出力された電波は、第2の伝送線路6b、第2のロータリージョイント7bおよび第4の伝送線路9bを順に伝送して、2チャンネルロータリージョイント10の第2の端子に入力して第4の端子から出力され、可変電力分配器25の第2の端子に入力される。
このとき、第1の偏分波器5の第1の端子と、可変電力分配器25の第1の端子との間の電気長は、第1の偏分波器5の第2の端子と、可変電力分配器25の第2の端子との間の電気長と同一値に設定されていることから、第1の偏分波器5の第1および第2の端子から出力される電波の振幅位相関係と、可変電力分配器25の第1および第2の端子に入力される電波の振幅位相関係とが同一となるので、第1の直線偏波の偏波方向の角度をφとすると、各入力電波の振幅比はsinφ:cosφでかつ等位相となる。
したがって、第1の可変移相器24aの移相量を−φ、第2の可変移相器24bの移相量をφとして、可変電力分配器25の分配比を第1の直線偏波の偏波方向に対応した振幅比sinφ:cosφとなるように設定すると、可変電力分配器25の出力電波は、端子P1のみに合成されて出力される。
一方、ビーム方向から主反射鏡1に入射した第2の直線偏波の電波(第1の直線偏波に直交する)は、主反射鏡1および副反射鏡2で順に反射されて、ほぼすべてがホーン3に入射する。
ホーン3に入射した第2の直線偏波の電波は、第1の偏分波器5において、互いに直交する第3および第4の直線偏波成分の電波に分解され、第1の偏分波器5の第1および第2の端子から、第2の直線偏波の偏波方向に対応した振幅比でかつ等位相で出力される。
第1の偏分波器5の第1の端子から出力された電波は、第1の伝送線路6a、第1のロータリージョイント7aおよび第3の伝送線路9aを順に伝送して、2チャンネルロータリージョイント10の第1の端子に入力して第3の端子から出力され、可変電力分配器25の第1の端子に入力される。
また、第1の偏分波器5の第2の端子から出力された電波は、第2の伝送線路6b、第2のロータリージョイント7bおよび第4の伝送線路9bを順に伝送して、2チャンネルロータリージョイント10の第2の端子に入力して第4の端子から出力され、可変電力分配器25の第2の端子に入力される。
このとき、第1の偏分波器5の第1の端子と、可変電力分配器25の第1の端子との間の電気長は、第1の偏分波器5の第2の端子と、可変電力分配器25の第2の端子との間の電気長と同一値に設定されていることから、第1の偏分波器5の第1および第2の端子から出力される電波の振幅位相関係と、可変電力分配器25の第1および第2の端子に入力される電波の振幅位相関係とが同一となり、可変電力分配器25への各入力電波は、第2の直線偏波(第1の直線偏波に直交する)の偏波方向に対応した(第1の直線偏波の場合とは逆の)振幅比cosφ:−sinφでかつ等位相となる。
ここで、可変電力分配器25の分配比が、第1の直線偏波の偏波方向に対応した振幅比となるように、第1の可変移相器24aの移相量が−φ、第2の可変移相器24bの移相量がφに設定されているので、第1の直線偏波の場合とは逆の振幅比cosφ:−sinφでかつ等位相の電波が入力されると、入力電波は端子P2のみに合成されて出力される。
この結果、前述の実施の形態5と同様に、互いに直交する2つの直線偏波の電波は、仰角回転、方位角回転にかかわらず、それぞれ端子P1、P2から独立に出力される。
以上のように、この発明の実施の形態8によれば、共通端子がホーン(1次放射器)3に接続されて、互いに直交する直線偏波成分の電波を、それぞれ第1および第2の端子に取出す第1の偏分波器5と、第1の偏分波器5の第1および第2の端子にそれぞれ接続された第1および第2の伝送線路6a、6bと、第1および第2の伝送線路6a、6bの他端にそれぞれ接続されて、仰角回転軸13の回りに回転する第1および第2のロータリージョイント7a、7bと、第1および第2のロータリージョイント7a、7bの他端にそれぞれ接続された第3および第4の伝送線路9a、9bと、方位角回転軸14の回りに回転し、第3および第4の伝送線路9a、9bの他端がそれぞれ第1および第2の端子に接続された2チャンネルロータリージョイント10と、2チャンネルロータリージョイント10の第3および第4の端子に第1および第2の端子が接続された可変電力分配器25とを備えている。
可変電力分配器25は、第1および第2の端子が可変電力分配器25の第1および第2の端子となる第1の90°ハイブリッド19aと、第1の90°ハイブリッド19aの第3および第4の端子にそれぞれ接続された第1および第2の可変移相器24a、24bと、第1および第2の可変移相器24a、24bの他端がそれぞれ第1および第2の端子に接続された第2の90°ハイブリッド19bとを備えている。
また、第1の偏分波器5の第1の端子と、可変電力分配器25の第1の端子との間の電気長は、第1の偏分波器5の第2の端子と、可変電力分配器25の第2の端子との間の電気長と同一値に設定されている。
これにより、前述と同様に、サイドローブ特性や利得などのアンテナ特性の優れたビーム走査反射鏡アンテナを得ることができる。
また、ビームを仰角方向に走査するために反射鏡アンテナを仰角回転した場合でも、アンテナ高さが高くならず、低姿勢のビーム走査反射鏡アンテナを得ることができる。
実施の形態9.
なお、上記実施の形態1〜8(図1〜8)では、副反射鏡2を用いたが、図9のように、副反射鏡2を省略して、主反射鏡1に対してホーン3を直接対向配置してもよい。
図9はこの発明の実施の形態9に係るビーム走査反射鏡アンテナの概略構成を示す平面図および側断面図であり、前述(図1参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
図9において、反射鏡アンテナは、主反射鏡1およびホーン(1次放射器)3により構成され、ビーム方向から見て、ブロッキングとならないオフセット形式の一枚反射鏡形式を実現している。なお、ここでは、代表的に、実施の形態1(図1)の構成に適用した例を示すが、他の実施の形態2〜8の構成にも適用可能なことは言うまでもない。
主反射鏡1は、鏡面系の対称面を含む方向を長軸、対称面に直交する方向を短軸とする長円形開口とするパラボラ反射鏡を構成している。
これにより、ビームを仰角方向に走査するために反射鏡アンテナを仰角回転した場合でも、アンテナ高さが高くならず、低姿勢のビーム走査反射鏡アンテナを実現することができる。
また、ホーン3に、主反射鏡1の開口の長軸方向の開口寸法Dh1が短く、主反射鏡1の開口の短軸方向のホーン開口寸法Dh2が長い楕円開口ホーンを用いることにより、1次放射パターンを主反射鏡1の開口形状に適合した楕円ビームとしているので、ビーム方向から主反射鏡1に入射する電波のほぼすべてをホーン3に入射させることができる。
なお、ホーン3の形状を、主反射鏡1の開口の長軸方向の開口寸法Dh1が短く、主反射鏡1の開口の短軸方向のホーン開口寸法Dh2が長い長方形開口としても、同様の効果が得られることは、言うまでもない。
以上のように、この発明の実施の形態9(図9)によれば、主反射鏡1およびホーン(1次放射器)3により構成される反射鏡アンテナと、反射鏡アンテナを仰角回転軸13および方位角回転軸14の回りに回転させる回転駆動機構8a、8b、11とを備えたビーム走査反射鏡アンテナにおいて、反射鏡アンテナを、反射鏡アンテナから放射されるかまたは反射鏡アンテナに入射されるビーム方向(図中、縦方向の破線矢印)から見て、ブロッキングのないオフセット形式とし、主反射鏡1を、鏡面系の対称面を含む方向を長軸とし、かつ対称面に直交する方向を短軸とする長円形開口とし、ホーン3の開口を、主反射鏡1の長軸方向が短く、かつ主反射鏡の短軸方向が長い楕円開口または長方形開口とし、仰角回転軸13を、鏡面系の対称面内でビーム方向に対して垂直に設け、方位角回転軸14を、仰角回転軸13に対して垂直に設けている。
これにより、前述の実施の形態1と同様に、サイドローブ特性や利得などのアンテナ特性の優れたビーム走査反射鏡アンテナを得ることができる。
また、ビームを仰角方向に走査するために反射鏡アンテナを仰角回転した場合でも、アンテナ高さが高くならず、低姿勢のビーム走査反射鏡アンテナを得ることができる。
実施の形態10.
なお、上記実施の形態1〜9(図1〜9)では、仰角回転軸13を、鏡面系の対称面内でビーム方向に対して垂直に設けたが、図10のように、仰角回転軸13を、鏡面系の対称面内でビーム方向に対して垂直な方向から角度δだけ傾けて設けてもよい。
図10はこの発明の実施の形態10に係るビーム走査反射鏡アンテナの概略構成を示す平面図および側断面図であり、前述(図1参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
図10において、仰角回転軸13は、アンテナ最大高さに対応した平面26に対して平行に配設されている。
これに対し、ビーム方向(破線矢印参照)は、仰角回転軸13に垂直な面から角度δだけ傾けられている。なお、ここでは、代表的に、実施の形態1(図1)の構成に適用した例を示すが、他の実施の形態2〜9の構成にも適用可能なことは言うまでもない。
以上のように、この発明の実施の形態10(図10)によれば、主反射鏡1、副反射鏡2およびホーン(1次放射器)3により構成される反射鏡アンテナと、反射鏡アンテナを仰角回転軸13および方位角回転軸14の回りに回転させる回転駆動機構8a、8b、11とを備えたビーム走査反射鏡アンテナにおいて、反射鏡アンテナを、反射鏡アンテナから放射されるかまたは反射鏡アンテナに入射されるビーム方向から見て、ブロッキングのないオフセット形式とし、副反射鏡2および主反射鏡1を鏡面修整して、主反射鏡1を、鏡面系の対称面を含む方向を長軸とし、かつ対称面に直交する方向を短軸とする長円形開口とし、仰角回転軸13を、鏡面系の対称面内でビーム方向に対して垂直な方向から傾けて設け、方位角回転軸14を、仰角回転軸13に対して垂直に設けている。
これにより、反射鏡アンテナ上方の天頂付近に、ビーム走査不可能な領域が生じるが、主反射鏡1の最大高さと副反射鏡2の最大高さとをそろえて、アンテナ最大高さに対応する平面26を低く設定することができる。
したがって、天頂方向にビーム走査が不要な場合などの、ビーム走査範囲が限定されている場合において、さらに低姿勢化を実現することができる。
また、前述と同様に、サイドローブ特性や利得などのアンテナ特性の優れたビーム走査反射鏡アンテナが得られることは言うまでもない。
この発明の実施の形態1に係るビーム走査反射鏡アンテナの概略構成を示す平面図および側断面図である。 この発明の実施の形態2に係るビーム走査反射鏡アンテナの概略構成を示す平面図および側断面図である。 この発明の実施の形態3に係るビーム走査反射鏡アンテナの概略構成を示す平面図および側断面図である。 この発明の実施の形態4に係るビーム走査反射鏡アンテナの概略構成を示す平面図および側断面図である。 この発明の実施の形態5に係るビーム走査反射鏡アンテナの概略構成を示す平面図および側断面図である。 この発明の実施の形態6に係るビーム走査反射鏡アンテナの概略構成を示す平面図および側断面図である。 この発明の実施の形態7に係るビーム走査反射鏡アンテナの概略構成を示す平面図および側断面図である。 この発明の実施の形態8に係るビーム走査反射鏡アンテナの概略構成を示す平面図および側断面図である。 この発明の実施の形態9に係るビーム走査反射鏡アンテナの概略構成を示す平面図および側断面図である。 この発明の実施の形態10に係るビーム走査反射鏡アンテナの概略構成を示す平面図および側断面図である。
符号の説明
1 主反射鏡、2 副反射鏡、3 ホーン(1次放射器)、4 90°移相器、5、15、16 偏分波器、6a〜6d、9a、9b 伝送線路、7a、7b、17、21、21a、21b ロータリージョイント、8a、8b、11、11a、11b、22、22a、22b 回転駆動機構、10、18、23 2チャンネルロータリージョイント、13 仰角回転軸、14 方位角回転軸、19、19a、19b 90°ハイブリッド、20 180°移相器。

Claims (14)

  1. 主反射鏡、副反射鏡および1次放射器により構成される反射鏡アンテナと、
    前記反射鏡アンテナを仰角回転軸および方位角回転軸の回りに回転させる回転駆動機構と
    を備えたビーム走査反射鏡アンテナにおいて、
    前記反射鏡アンテナを、前記反射鏡アンテナから放射されるかまたは前記反射鏡アンテナに入射されるビーム方向から見て、ブロッキングのないオフセット形式とし、
    前記副反射鏡と前記主反射鏡とを鏡面修整して、前記主反射鏡を、鏡面系の対称面を含む方向を長軸とし、かつ前記対称面に直交する方向を短軸とする長円形開口とし、
    前記仰角回転軸を、前記鏡面系の対称面内で前記ビーム方向に対して垂直に設け、
    前記方位角回転軸を、前記仰角回転軸に対して垂直に設けたことを特徴とするビーム走査反射鏡アンテナ。
  2. 主反射鏡および1次放射器により構成される反射鏡アンテナと、
    前記反射鏡アンテナを仰角回転軸および方位角回転軸の回りに回転させる回転駆動機構と
    を備えたビーム走査反射鏡アンテナにおいて、
    前記反射鏡アンテナを、前記反射鏡アンテナから放射されるかまたは前記反射鏡アンテナに入射されるビーム方向から見て、ブロッキングのないオフセット形式とし、
    前記主反射鏡を、鏡面系の対称面を含む方向を長軸とし、かつ前記対称面に直交する方向を短軸とする長円形開口とし、
    前記1次放射器の開口を、前記主反射鏡の長軸方向が短く、かつ前記主反射鏡の短軸方向が長い楕円開口または長方形開口とし、
    前記仰角回転軸を、前記鏡面系の対称面内で前記ビーム方向に対して垂直に設け、
    前記方位角回転軸を、前記仰角回転軸に対して垂直に設けたことを特徴とするビーム走査反射鏡アンテナ。
  3. 主反射鏡、副反射鏡および1次放射器により構成される反射鏡アンテナと、
    前記反射鏡アンテナを仰角回転軸および方位角回転軸の回りに回転させる回転駆動機構と
    を備えたビーム走査反射鏡アンテナにおいて、
    前記反射鏡アンテナを、前記反射鏡アンテナから放射されるかまたは前記反射鏡アンテナに入射されるビーム方向から見て、ブロッキングのないオフセット形式とし、
    前記副反射鏡および前記主反射鏡を鏡面修整して、前記主反射鏡を、鏡面系の対称面を含む方向を長軸とし、かつ前記対称面に直交する方向を短軸とする長円形開口とし、
    前記仰角回転軸を、前記鏡面系の対称面内で前記ビーム方向に対して垂直な方向から傾けて設け、
    前記方位角回転軸を、前記仰角回転軸に対して垂直に設けたことを特徴とするビーム走査反射鏡アンテナ。
  4. 主反射鏡および1次放射器により構成される反射鏡アンテナと、
    前記反射鏡アンテナを仰角回転軸および方位角回転軸の回りに回転させる回転駆動機構と
    を備えたビーム走査反射鏡アンテナにおいて、
    前記反射鏡アンテナを、前記反射鏡アンテナから放射されるかまたは前記反射鏡アンテナに入射されるビーム方向から見て、ブロッキングのないオフセット形式とし、
    前記主反射鏡を、鏡面系の対称面を含む方向を長軸とし、かつ前記対称面に直交する方向を短軸とする長円形開口とし、
    前記1次放射器の開口を、前記主反射鏡の長軸方向が短く、かつ前記主反射鏡の短軸方向が長い楕円開口または長方形開口とし、
    前記仰角回転軸を、前記鏡面系の対称面内で前記ビーム方向に対して垂直な方向から傾けて設け、前記方位角回転軸を、前記仰角回転軸に対して垂直に設けたことを特徴とするビーム走査反射鏡アンテナ。
  5. 前記仰角回転軸と前記方位角回転軸とは、互いに交わることなく、ねじれ関係となる位置に構成されたことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のビーム走査反射鏡アンテナ。
  6. 前記1次放射器に接続されて、互いに直交する円偏波の電波を、互いに直交する直線偏波の電波に変換する90°移相器と、
    共通端子が前記90°移相器の他端に接続され、互いに直交する直線偏波の電波を、それぞれ第1および第2の端子に取出す第1の偏分波器と、
    前記第1の偏分波器の第1および第2の端子にそれぞれ接続された第1および第2の伝送線路と、
    前記第1および第2の伝送線路の他端にそれぞれ接続され、前記仰角回転軸の回りに回転する第1および第2のロータリージョイントと、
    前記第1および第2のロータリージョイントの他端にそれぞれ接続された第3および第4の伝送線路と、
    前記方位角回転軸の回りに回転し、前記第3および第4の伝送線路の他端がそれぞれ第1および2の端子に接続された2チャンネルロータリージョイントと
    を備えたことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のビーム走査反射鏡アンテナ。
  7. 共通端子が前記1次放射器に接続され、互いに直交する直線偏波成分の電波を、それぞれ第1および第2の端子に取出す第1の偏分波器と、
    前記第1の偏分波器の第1および第2の端子にそれぞれ接続されて、各々の電気長が同一値に設定された第1および第2の伝送線路と、
    第1および第2の端子がそれぞれ前記第1および第2の伝送線路の他端に接続された第2の偏分波器と、
    前記第2の偏分波器の共通端子に接続されて、互いに直交する円偏波の電波を、互いに直交する直線偏波の電波に変換する90°移相器と、
    共通端子が前記90°移相器の他端に接続された第3の偏分波器と、
    前記第3の偏分波器の第1および第2の端子にそれぞれ接続された第3および第4の伝送線路と、
    前記第3および第4の伝送線路の他端にそれぞれ接続されて、前記仰角回転軸の回りに回転する第1および第2のロータリージョイントと、
    前記第1および第2のロータリージョイントの他端にそれぞれ接続された第5および第6の伝送線路と、
    前記方位角回転軸の回りに回転し、前記第5および第6の伝送線路の他端がそれぞれ第1および第2の端子に接続された2チャンネルロータリージョイントと
    を備えたことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のビーム走査反射鏡アンテナ。
  8. 共通端子が前記1次放射器に接続され、互いに直交する直線偏波成分の電波を、それぞれ第1および第2の端子に取出す第1の偏分波器と、
    前記第1の偏分波器の第1および第2の端子にそれぞれ接続された第1および第2の伝送線路と、
    前記第1および第2の伝送線路の他端にそれぞれ接続されて、前記仰角回転軸の回りに回転する第1および第2のロータリージョイントと、
    前記第1および第2のロータリージョイントの他端にそれぞれ接続された第3および第4の伝送線路と、
    第1および第2の端子がそれぞれ前記第3および第4の伝送線路の他端に接続された第2の偏分波器と、
    前記方位角回転軸の回りに回転し、前記第2の偏分波器の共通端子に接続されて、互いに直交した2つのモードを伝送する第3のロータリージョイントと、
    前記第3のロータリージョイントの他端に接続されて、互いに直交する円偏波の電波を、互いに直交する直線偏波の電波に変換する90°移相器と、
    共通端子が前記90°移相器の他端に接続された第3の偏分波器とを備え、
    前記第1の偏分波器の第1の端子と前記第2の偏分波器の第1の端子との間の電気長と、前記第1の偏分波器の第2の端子と前記第2の偏分波器の第2の端子との間の電気長とを同一値に設定したことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のビーム走査反射鏡アンテナ。
  9. 共通端子が前記1次放射器に接続され、互いに直交する直線偏波成分の電波を、それぞれ第1および第2の端子に取出す第1の偏分波器と、
    前記第1の偏分波器の第1および第2の端子にそれぞれ接続された第1および第2の伝送線路と、
    前記第1および第2の伝送線路の他端にそれぞれ接続されて、前記仰角回転軸の回りに回転する第1および第2のロータリージョイントと、
    前記第1および第2のロータリージョイントの他端にそれぞれ接続された第3および第4の伝送線路と、
    前記方位角回転軸の回りに回転し、前記第3および第4の伝送線路の他端がそれぞれ第1および第2の端子に接続された2チャンネルロータリージョイントと、
    前記2チャンネルロータリージョイントの第3および第4の端子に第1および第2の端子が接続された90°ハイブリッドとを備え、
    前記第1の偏分波器の第1の端子と前記90°ハイブリッドの第1の端子との間の電気長と、前記第1の偏分波器の第2の端子と前記90°ハイブリッドの第2の端子との間の電気長とを同一値に設定したことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のビーム走査反射鏡アンテナ。
  10. 前記1次放射器に接続されて、互いに直交する直線偏波の電波の偏波方向を、互いに直交する異なる偏波方向に変換する180°移相器と、
    前記180°移相器の他端に接続されて、互いに直交した2つのモードを伝送する第1のロータリージョイントと、
    共通端子が前記第1のロータリージョイントの他端に接続され、互いに直交する直線偏波の電波を、それぞれ第1および第2の端子に取出す第1の偏分波器と、
    前記第1の偏分波器の第1および第2の端子にそれぞれ接続された第1および第2の伝送線路と、
    前記第1および第2の伝送線路の他端にそれぞれ接続されて、前記仰角回転軸の回りに回転する第2および第3のロータリージョイントと、
    前記第2および第3のロータリージョイントの他端にそれぞれ接続された第3および第4の伝送線路と、
    前記方位角回転軸の回りに回転し、前記第3および第4の伝送線路の他端がそれぞれ第1および第2の端子に接続された2チャンネルロータリージョイントと
    を備えたことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のビーム走査反射鏡アンテナ。
  11. 共通端子が前記1次放射器に接続されて、互いに直交する直線偏波成分の電波を、それぞれ第1および第2の端子に取出す第1の偏分波器と、
    前記第1の偏分波器の第1および第2の端子にそれぞれ接続されて、各々の電気長が同一値に設定された第1および第2の伝送線路と、
    第1および第2の端子がそれぞれ前記第1および第2の伝送線路の他端に接続された第2の偏分波器と、
    前記第2の偏分波器の共通端子に接続されて、互いに直交した2つのモードを伝送する第1のロータリージョイントと、
    前記第1のロータリージョイントの他端に接続されて、互いに直交する直線偏波の電波の偏波方向を、互いに直交する異なる偏波方向に変換する180°移相器と、
    前記180°移相器の他端に接続されて、互いに直交した2つのモードを伝送する第2のロータリージョイントと、
    共通端子が前記第2のロータリージョイントの他端に接続された第3の偏分波器と、
    前記第3の偏分波器の第1および第2の端子にそれぞれ接続された第3および第4の伝送線路と、
    前記第3および第4の伝送線路の他端にそれぞれ接続されて、前記仰角回転軸の回りに回転する第3および第4のロータリージョイントと、
    前記第3および第4のロータリージョイントの他端にそれぞれ接続された第5および第6の伝送線路と、
    前記方位角回転軸の回りに回転し、前記第5および第6の伝送線路の他端がそれぞれ第1および第2の端子に接続された2チャンネルロータリージョイントと
    を備えたことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のビーム走査反射鏡アンテナ。
  12. 共通端子が前記1次放射器に接続されて、互いに直交する直線偏波成分の電波を、それぞれ第1および第2の端子に取出す第1の偏分波器と、
    前記第1の偏分波器の第1および第2の端子にそれぞれ接続された第1および第2の伝送線路と、
    前記第1および第2の伝送線路の他端にそれぞれ接続されて、前記仰角回転軸の回りに回転する第1および第2のロータリージョイントと、
    前記第1および第2のロータリージョイントの他端にそれぞれ接続された第3および第4の伝送線路と、
    第1および第2の端子がそれぞれ前記第3および第4の伝送線路の他端に接続された第2の偏分波器と、
    前記方位角回転軸の回りに回転し、前記第2の偏分波器の共通端子に接続されて、互いに直交した2つのモードを伝送する第3のロータリージョイントと、
    前記第3のロータリージョイントの他端に接続されて、互いに直交する直線偏波の電波の偏波方向を、互いに直交する異なる偏波方向に変換する180°移相器と、
    前記180°移相器の他端に接続されて、互いに直交した2つのモードを伝送する第4のロータリージョイントと、
    共通端子が前記第4のロータリージョイントの他端に接続された第3の偏分波器とを備え、
    前記第1の偏分波器の第1の端子と前記第2の偏分波器の第1の端子との間の電気長と、前記第1の偏分波器の第2の端子と前記第2の偏分波器の第2の端子との間の電気長とを同一値に設定したことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のビーム走査反射鏡アンテナ。
  13. 共通端子が前記1次放射器に接続されて、互いに直交する直線偏波成分の電波を、それぞれ第1および第2の端子に取出す第1の偏分波器と、
    前記第1の偏分波器の第1および第2の端子にそれぞれ接続された第1および第2の伝送線路と、
    前記第1および第2の伝送線路の他端にそれぞれ接続されて、前記仰角回転軸の回りに回転する第1および第2のロータリージョイントと、
    前記第1および第2のロータリージョイントの他端にそれぞれ接続された第3および第4の伝送線路と、
    前記方位角回転軸の回りに回転し、前記第3および第4の伝送線路の他端がそれぞれ第1および第2の端子に接続された2チャンネルロータリージョイントと、
    前記2チャンネルロータリージョイントの第3および第4の端子に第1および第2の端子が接続された可変電力分配器とを備え、
    前記第1の偏分波器の第1の端子と前記可変電力分配器の第1の端子との間の電気長と、前記第1の偏分波器の第2の端子と前記可変電力分配器の第2の端子との間の電気長とを同一値に設定したことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のビーム走査反射鏡アンテナ。
  14. 前記可変電力分配器は、
    第1および第2の端子が可変電力分配器の第1および第2の端子となる第1の90°ハイブリッドと、
    前記第1の90°ハイブリッドの第3および第4の端子にそれぞれ接続された第1および第2の可変移相器と、
    前記第1および第2の可変移相器の他端がそれぞれ第1および第2の端子に接続された第2の90°ハイブリッドと
    を備えたことを特徴とする請求項13に記載のビーム走査反射鏡アンテナ。
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