JP2017184119A - アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複偏波又は複数系統を実現しつつ、小型化を図ったアンテナ装置を提供する。【解決手段】アンテナ装置は、レドームと、2チャンネルロータリジョイントと、アジマス軸回転機構から二手に分かれてレドームの内壁に沿って頂部に向って伸延するアームと、アームの第1端部及び第2端部に設けられる第1エレベーション回転機構及び第2エレベーション回転機構と、第1及び第2エレベーション回転機構に設けられ、2チャンネルロータリジョイントと電気的に接続される第1の1チャンネルロータリジョイント及び第2の1チャンネルロータリジョイントと、第1及び第2エレベーション回転機構に保持され、第1の1チャンネルロータリジョイント及び第2の1チャンネルロータリジョイントに電気的に接続される、平面アンテナであって、基部よりも頂部に近い側の端部は、レドームの内壁に近接する、アンテナとを含む。【選択図】図1

Description

本発明は、アンテナ装置に関する。
従来より、航空機や船舶等の移動体において安定した長距離無線伝送を実現するために、アンテナを任意の方向に指向させるアンテナ装置が利用されている。このようなアンテナ装置の回転機構には、スリップリングやロータリージョイント等を用いて空中線に給電しており、既存の技術では単一偏波、単一系統での例が多い。
従来は、複偏波又は複数系統の空中線への給電を実現するためには、レドームを含むアンテナ装置が大型化していた。
例えば、設置個所に水平に固定される固定ベースと、この固定ベース上に配置され、水平面に対して垂直なZ軸回りに回転自在な回転ベースと、この回転ベース上に、前記Z軸上に中心点がくるようにして、前記中心点を通り前記Z軸に垂直なY軸回りに回動自在に載置される、所定の曲率で略半円弧状に形成してなる支持レールと、この支持レールの中心点と両端との間を前記Y軸に対して垂直なX軸として、前記中心点と一方の端部との間、前記中心点と他方の端部との間それぞれに、互いに独立して回転自在に設けられる第1及び第2の回転シャフトと、前記第1及び第2の回転シャフトそれぞれに固定される第1及び第2のアンテナ装置と、前記回転ベースを前記Z軸回りに回動させるZ軸駆動機構と、前記支持レールをY軸回りに回動させるY軸駆動機構と、前記第1及び第2の回転シャフトを互いに独立してX軸回りに回動させる第1及び第2のX軸駆動機構と、前記固定ベース上で装置全体を覆うレドームとを具備することを特徴とするアンテナ装置がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−009526号公報
ところで、航空機、ヘリコプター、船舶等の移動体においては、燃費・航行距離の関係上、アンテナ装置の小型化が求められている。
この点において、従来のアンテナ装置は、パラボラアンテナを2つ含むので、小型化を達成できていない。
複偏波又は複数系統(複数チャンネル)を実現しつつ、航空機、ヘリコプター、船舶等の設置スペースに限りがある移動体に設置するために小型化することは困難であった。
そこで、複偏波又は複数系統を実現しつつ、小型化を図ったアンテナ装置を提供することを目的とする。
本発明の実施の形態のアンテナ装置は、頂部と、前記頂部とは反対側に設けられる基部とを有するレドームと、前記レドームの前記基部側から前記レドームの内部に挿入される、アジマス軸回転機構と、前記アジマス軸回転機構に設けられる2チャンネルロータリジョイントと、前記アジマス軸回転機構に保持され、前記アジマス軸回転機構から二手に分かれて前記レドームの内壁に沿って前記頂部に向かう方向に伸延し、先端に第1端部及び第2端部を有する、アームと、前記アームの前記第1端部に設けられる、第1エレベーション回転機構と、前記アームの前記第2端部に設けられ、前記第1エレベーション回転機構と対をなす第2エレベーション回転機構と、前記第1エレベーション回転機構に設けられ、前記2チャンネルロータリジョイントのうちの第1チャンネルと電気的に接続される第1の1チャンネルロータリジョイントと、前記第2エレベーション回転機構に設けられ、前記2チャンネルロータリジョイントのうちの第2チャンネルと電気的に接続される第2の1チャンネルロータリジョイントと、前記第1エレベーション回転機構及び前記第2エレベーション回転機構に保持され、前記第1の1チャンネルロータリジョイント及び前記第2の1チャンネルロータリジョイントに電気的に接続される、平面アンテナであって、前記基部よりも前記頂部に近い側の端部は、前記レドームの前記内壁に近接する、アンテナとを含む。
複偏波又は複数系統を実現しつつ、小型化を図ったアンテナ装置を提供することができる。
アンテナ装置100のカットモデルを示す斜視図である。 図1のアンテナ装置100のA−A矢視断面を示す図である。 アンテナ装置100の一部を示す図である。 アンテナ装置100の一部を示す図である。 アンテナ装置100の一部を示す図である。 実施の形態の変形例によるアンテナ170を示す図である。 アンテナ装置100に送信機200を接続した状態を示す図である。 アンテナ装置100に送信機200A、200Bを接続した状態を示す図である。
以下、本発明のアンテナ装置を適用した実施の形態について説明する。
<実施の形態>
図1は、アンテナ装置100のカットモデルを示す斜視図である。図2は、図1のアンテナ装置100のA−A矢視断面を示す図である。
アンテナ装置100は、基部101、レドーム102、AZ軸回転機構110、2チャンネルロータリジョイント120、アーム130、EL軸回転機構140A、140B、1チャンネルロータリジョイント150A、150B、ケーブル160A、160B、及びアンテナ170を含む。以下では、図1及び図2に加えて、図3乃至図5も用いてアンテナ装置100について説明する。
図3乃至図5は、アンテナ装置100の一部を示す図である。図3(A)には、AZ軸回転機構110及び2チャンネルロータリジョイント120を示す。図3(B)には、アーム130、EL軸回転機構140A、140B、1チャンネルロータリジョイント150A、150B、及びケーブル160A、160Bを示す。
図4には、AZ軸回転機構110、2チャンネルロータリジョイント120、EL軸回転機構140A、140B、1チャンネルロータリジョイント150A、150B、及びケーブル160A、160Bの一部分を示す。図5には、AZ軸回転機構110、2チャンネルロータリジョイント120、EL軸回転機構140A、140B、1チャンネルロータリジョイント150A、150B、ケーブル160A、160B、及びアンテナ170を示す図である。
以下では、XYZ座標系を定義して説明する。
実施の形態のアンテナ装置100は、一例として、ヘリコプターに搭載される。アンテナ装置100は、ヘリコプターの機体の陰になる部分が生じないように、ヘリコプターの機体の前後に1つずつ、又は、機体の左右に1つずつ搭載される。
基部101は、アンテナ装置100の基台になる円板状の部材である、基部101のY軸負方向側には、円環状のフランジ101Aが設けられている。フランジ101Aは、レドーム102を基部101に固定するために用いられる。
レドーム102は、頂部102Aと、取り付け部102Bとを有する。頂部102Aは、円環状の取り付け部102BからY軸負方向側に半球状に伸延するレドーム102の半球形状の頂部である。レドーム102は、プラスチック製であり、例えば、FRP製である。
レドーム102は、取り付け部102Bの部分で開口しており、Y軸負方向側に向かって半球状に形成されるカップ状の部材である。レドーム102の中には、AZ軸回転機構110、2チャンネルロータリジョイント120、アーム130、EL軸回転機構140A、140B、1チャンネルロータリジョイント150A、150B、ケーブル160A、160B、及びアンテナ170が収納される。
レドーム102は、AZ軸回転機構110、2チャンネルロータリジョイント120、アーム130、EL軸回転機構140A、140B、1チャンネルロータリジョイント150A、150B、ケーブル160A、160B、及びアンテナ170を収納しつつ、ぎりぎりまで小型化されている。
このため、アンテナ170のY軸方向の端部は、レドーム102の内周面と接しない、ぎりぎりのところに位置している。
換言すれば、アンテナ170のY軸方向の端部は、レドーム102の内周面に近接している。ここで、近接とは、アンテナ170のY軸方向の端部が、レドーム102の内周面とは接しないように、所定のクリアランス(例えば、数ミリ)を隔てて、ぎりぎりの位置に来るような位置関係になっていることをいう。
AZ軸回転機構110は、図1及び図2に示すように、基部101のY軸負方向側に取り付けられている。AZ軸回転機構110は、図3(A)に示すように、ベース111、回転部112、及びAZ(アジマス)軸モータ113を有する。
ベース111は、基部101に取り付けられる部分であり、ベアリングを介して回転部112が回動自在に取り付けられている。また、ベース111には、AZ軸モータ113のステータ113Sが固定されている。
回転部112は、ベース111に対して回転軸A1を中心に回動自在に取り付けられている。回転部112は、一例として、ベース111に対して360度回転可能であり、何回転でも連続的に回転することができる。回転部112の外周部にはAZ軸モータ113のロータ113Rが取り付けられている。また、回転部112の内側には、2チャンネルロータリジョイント120が通されている。AZ軸モータ113は、中空モータである。
AZ軸モータ113は、ベース111に取り付けられるステータ113Sと、回転部112に取り付けられるロータ113Rとを有する。AZ軸モータ113は、ベース111に対して、回転部112を回転軸A1のまわりに回転させる。回転軸A1は、AZ(アジマス)軸である。
AZ軸モータ113は、外部の制御装置から供給される制御信号とDC電源によって駆動される。また、AZ軸モータ113には、角度センサが取り付けられており、AZ軸(回転軸A1)の角度を表す信号を出力する。
なお、AZ軸モータ113を駆動する制御信号と、DC(Direct Current)電力とは、例えば、コネクタ125A1、125A2の周囲に設けたコネクタと、AZ軸モータ113とを接続する配線を介して、AZ軸モータ113に入力すればよい。
また、AZ軸モータ113から出力されるAZ軸の角度信号は、同様に、コネクタ125A1、125A2の周囲に設けたコネクタと、AZ軸モータ113とを接続する配線を介して取り出せばよい。AZ軸モータ113は、アンテナ装置100の外部の制御装置(例えば、ヘリコプターに搭載された制御装置)によって駆動制御が行われる。
また、AZ軸回転機構110には、EL軸回転機構140A、140Bを制御するための制御信号とDC電力とを伝送する配線とコネクタも設けられる。
2チャンネルロータリジョイント120は、ベース121、回転部122、スリップリング123、ブラシ124、コネクタ125A1、125A2、125B1、125B2を有する。
ベース121は、回転軸A1上でベース111に固定される。ベース121のY軸正方向側には、コネクタ125A1、125A2が設けられている。回転部122は、回転部112に取り付けられている。回転部112の外周にはスリップリング123が設けられている。
スリップリング123は、Y軸に平行な中心軸を有する円柱体であり、外周部にコネクタ125B1、125B2に接続される導電面が設けられている。スリップリング123は、コネクタ125A1、125A2と電気的に接続されるとともに、外周の導電面に、金属製のブラシ124が接触している。ブラシ124は、ベース111のY軸負方向側の面(図3(A)における下面)に取り付けられ、コネクタ125B1、125Bに電気的に接続されている。
すなわち、ブラシ124は、ベース111に固定されており、スリップリング123は、回転部112に取り付けられているため、ベース111に対して回転部112が回転すると、ブラシ124に対して、スリップリング123が回転することになる。
コネクタ125A1、125A2、125B1、125Bは、2チャンネル用のコネクタである。コネクタ125A1と125B1が電気的に接続され、コネクタ125A2と125Bが電気的に接続されている。
このような2チャンネルロータリジョイント120は、ベース121に対する回転部122の回転を確保しつつ、スリップリング123とブラシ124を介して、コネクタ125A1、125A2と、コネクタ125B1、125Bとを電気的に接続している。
アーム130は、端部130A、130B、及び基部130Cを有する。アーム130は、基部130Cがスリップリング123のY軸負方向側に取り付けられることにより、回転部112に吊り下げられている。
端部130Aには、EL軸回転機構140Aと1チャンネルロータリジョイント150Aが設けられ、端部130Bには、EL軸回転機構140Bと1チャンネルロータリジョイント150Bが設けられている。
アーム130は、Z軸正方向側からのXY面視(正面視)で、基部130Cから端部130A、130Bにかけてコの字型に形成されており、アンテナ170(図5参照)を吊り下げている。
EL軸回転機構140Aは、ベース141A、回転部142A、EL軸モータ143を有する。ベース141Aは、アーム130の端部130Aに取り付けられている。回転部142Aは、ベアリングを介してベース141Aに対して回動自在に保持されている。回転部142Aの中心の回転軸A2上には、1チャンネルロータリジョイント150Aが設けられている。
EL軸モータ143は、ステータ143Sとロータ143Rを有する。ステータ143Sはベース141Aに固定され、ロータ143Rは回転部142Aに固定されている。このため、EL軸モータ143は、ベース141Aに対して回転部142Aを回転軸A2を中心として回転させる。EL軸モータ143は、回転軸A2上に1チャンネルロータリジョイント150Aが設けられる中空モータである。
EL軸モータ143は、外部の制御装置から供給される制御信号とDC電源によって駆動される。また、EL軸モータ143には、角度センサが取り付けられており、EL軸(回転軸A2)の角度を表す信号を出力する。
なお、EL軸モータ143を駆動する制御信号と、DC電力とは、例えば、コネクタ125A1、125A2の周囲に設けたコネクタと、AZ軸回転機構110とEL軸回転機構140Aとを結ぶ配線を介して、EL軸モータ143に入力すればよい。
また、EL軸モータ143から出力されるEL軸の角度信号は、同様に、コネクタ125A1、125A2の周囲に設けたコネクタと、AZ軸回転機構110とEL軸回転機構140Aとを結ぶ配線を介して取り出せばよい。EL軸モータ143は、アンテナ装置100の外部の制御装置(例えば、ヘリコプターに搭載された制御装置)によって駆動制御が行われる。
EL軸回転機構140Bは、ベース141B、回転部142Bを有する。ベース141Bは、アーム130の端部130Bに取り付けられている。回転部142Bは、ベアリングを介してベース141Bに対して回動自在に保持されている。回転部142Bの中心の回転軸A3上には、1チャンネルロータリジョイント150Bが設けられている。回転部142Bの回転軸A3は、回転部142Aの回転軸A2と一致している。
1チャンネルロータリジョイント150A、150Bは、それぞれ、EL軸回転機構140A、140Bに設けられている。1チャンネルロータリジョイント150A、150Bの回転軸は、それぞれ、EL軸回転機構140A、140Bの回転軸A2、A3と一致している。
1チャンネルロータリジョイント150A、150Bは、それぞれ、コネクタ151A、151Bを有する。コネクタ151A、151Bには、アンテナ170が接続される。
ケーブル160Aは、端部161A、162Aを有する同軸ケーブルである。端部161Aは、コネクタ125B1に接続され、端部162Aは、1チャンネルロータリジョイント150Aのコネクタ151Aに接続される。このため、コネクタ125A1は、コネクタ151Aと接続される。
ケーブル160Bは、端部161B、162Bを有する同軸ケーブルである。端部161Bは、コネクタ125B2に接続され、端部161Bは、1チャンネルロータリジョイント150Bのコネクタ151Bに接続される。このため、コネクタ125A2は、コネクタ151Bと接続される。
アンテナ170は、図5に示すように、Z軸正方向側からのXY面視(正面視)で、矩形状の平面アンテナである。
アンテナ170は、水平偏波用のスロット171Hと、垂直偏波用のスロット171Vとを有する。スロット171H、171Vは、絶縁体製の基板の表面の金属箔(例えば、銅箔)をパターニングすることによって形成される。一例として、スロット171Hは9個あり、スロット171Vは6個ある。スロット171H、171Vは、マトリクス状に配置されている。
アンテナ170は、図1及び図2に示すように、基板の部分が治具180A、180BによってEL軸回転機構140A、140Bに取り付けられ、アーム130に吊り下げられる。
スロット171Hは、ケーブル160C(同軸ケーブル)を介してコネクタ151Aに接続され、スロット171Vは、ケーブル160D(同軸ケーブル)を介してコネクタ151Bに接続される。9個のスロット171Hと、6個のスロット171Vとは、アンテナ170の基板の内部の配線によって、それぞれ、ケーブル160C、160Dに接続されている。
アンテナ170は、図5に示すスロット171V、171Hが形成された面がヘリコプターの機体とは反対を向くように、ヘリコプターに搭載される。アンテナ170は、一例として、図1、図2、及び図5に示す姿勢における回転軸A2(A3)の周りの回転角度を0度とした場合に、平面アンテナの法線ベクトルがZ軸よりもY軸に近づく方に(上側に)30度、下側に70度回転可能である。
このように、アンテナ170として、スロット171H、171Vを有する平面アンテナを用いているのは、平面アンテナは、より長い通信距離を実現でき、通信が途絶えにくく、フェージングにも強いからである。
また、ヘリコプターに搭載するレドーム102は、まず、外寸が限られる。このため、レドーム102の内部空間は、非常に限られたスペースとなる。このような限られた空間で、少しでも高いゲインを得るために、複数のスロット171H、171Vを形成した平面アンテナを用いている。
また、アンテナ170は、Y軸負方向側の角部に、切り欠き部170A、170Bを有する。アンテナ170は、小型化されたレドーム102の中で少しでもゲインを確保するために、ぎりぎりまで大きくされている。
このため、レドーム102の内壁との干渉を避けるために切り欠き部170A、170Bを設けて、スロット171H、171Vの数を増やしている。切り欠き部170A、170Bは、アンテナ170の必須の構成ではなく、切り欠き部170A、170Bを設けずに、アンテナ170のY軸方向の長さを短くして、角部がレドーム102の内壁に接しないように、数ミリ程度のクリアランスを確保する構成にしてもよいが、切り欠き部170A、170Bを設けてアンテナ170のY軸方向の長さをより長くすることにより、スロット171H、171Vの数を増やしてアンテナ170のゲインを確保できる場合には、非常に有効的である。
なお、図5に示すスロット171H、171Vを有するアンテナ170の代わりに、図6に示すアンテナ170を用いてもよい。図6は、実施の形態の変形例によるアンテナ170を示す図である。
図6に示すアンテナ170は、9つのパッチアンテナ172を有する。パッチアンテナ172は、基板173のZ軸正方向側の表面の金属箔(例えば、銅箔)をパターニングすることによって形成されている。
パッチアンテナ172に給電する方向を設定することにより、水平偏波用と垂直偏波用のアンテナとして用いることができる。
図7は、アンテナ装置100に送信機200を接続した状態を示す図である。送信機200は、MIMO対応の送信機であり、同軸ケーブル201A、201Bを介してアンテナ装置100のコネクタ125A1、125A2に接続されている。
送信機200は、水平偏波の信号と垂直偏波のRF(Radio Frequency)信号とを送信できる送信機であるため、水平偏波用の端子を同軸ケーブル201Aを介してコネクタ125A1に接続し、垂直偏波用の端子を同軸ケーブル201Bを介してコネクタ125A2に接続すれば、アンテナ170から水平偏波のRF信号と垂直偏波(複偏波)のRF信号を放射することができる。
図8は、アンテナ装置100に送信機200A、200Bを接続した状態を示す図である。送信機200A、200Bは、互いに送信周波数の異なる送信機であり、同軸ケーブル201A、201Bを介してアンテナ装置100のコネクタ125A1、125A2に接続されている。
ここで、一例として、送信機200Aの送信周波数が7GHz、送信機200Bの送信周波数が10GHzであることとし、図5に示すスロット171Hは、7GHzに対応したスロット幅を有し、スロット171Vは、10GHzに対応したスロット幅を有するものとする。
送信機200Aと200Bは、7GHzと10GHzのRF信号を送信できる送信機であるため、送信機200Aを同軸ケーブル201Aを介してコネクタ125A1に接続し、送信機200Bを同軸ケーブル201Bを介してコネクタ125A2に接続すれば、アンテナ170から7GHzの水平偏波のRF信号と、10GHzの垂直偏波のRF信号を放射することができる。すなわち、2チャンネル(複数系統)に対応できる。
なお、送信機200Aと200Bに図6に示すパッチアンテナ172を有するアンテナ170を接続する場合は、パッチアンテナ172のサイズを7GHzと10GHzに対応したサイズにすればよい。
また、図8では、送信機200Aと200Bを用いる形態について説明したが、送信機200Aと200Bの一方を受信機にしてもよい。この場合は、送信機と受信機で、通信周波数を等しくしてもよく、アンテナ170を用いて、RF信号を送受信できるアンテナ装置100を提供することができる。
以上のように、アンテナ装置100は、レドーム102という内部スペースが限られた部材の中に配置され、アジマス(AZ)軸方向と、エレベーション(EL)軸との2軸方向に回転可能な機構(雲台)を含むため、小型化と、2チャンネルでの通信とを両立することができる。
また、アンテナ170として、ゲインの高い平面アンテナを用いているため、通信距離や通信の安定性を確保することができ、特に放送用に非常に適した高性能なアンテナ装置100を提供することができる。
また、アンテナ170は、Y軸負方向側の端部に切り欠き部170A、170Bを設けて、レドーム102の中で、レドーム102の内壁との干渉を避けつつ、アンテナ170のY軸方向の長さを稼ぐことにより、スロット171H、171V又はパッチアンテナ172の数を増やすことにより、ゲインを増大させている。
また、アーム130の端部130A(一端)に、EL軸回転機構140A及び1チャンネルロータリジョイント150Aを設け、アーム130の端部130B(他端)に、EL軸回転機構140B及び1チャンネルロータリジョイント150Bを設け、EL軸回転機構140AにEL軸モータ143と角度センサを内蔵させた。
このように、EL軸回転機構140A、140B、1チャンネルロータリジョイント150A、150Bをアーム130の両側に分散させたことにより、レドーム102の半球体の中心軸と、AZ軸とを近づけることができ、EL軸回転機構140A、140B、1チャンネルロータリジョイント150A、150Bをアーム130の片側のみに設ける場合に比べて、レドーム102の内部スペースを有効活用でき、アンテナ170の大型化を図ることができる。
従って、小型で2チャンネルでの通信が可能であり、ゲインが高く、非常に高性能なアンテナ装置100を提供することができる。
なお、以上では、アンテナ170として、平面アンテナ(図5、図6参照)を用いる形態について説明したが、ゲインや通信特性の面で支障がなければ、ホーンアンテナやパラボラアンテナ等の平面アンテナ以外のアンテナを用いてもよい。
また、以上では、半球体状のレドーム102を含む形態について説明したが、レドーム102は、多面体状のドームや、その他の形状のドームであってもよい。
以上、本発明の例示的な実施の形態のアンテナ装置について説明したが、本発明は、具体的に開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
100 アンテナ装置
101 基部
102 レドーム
110 AZ軸回転機構
113 AZ軸モータ
120 2チャンネルロータリジョイント
130 アーム
140A、140B EL軸回転機構
143 EL軸モータ
150A、150B 1チャンネルロータリジョイント
160A、160B ケーブル
170 アンテナ
170A、170B 切り欠き部
171H、171V スロット
172 パッチアンテナ
200、200A、200B 送信機

Claims (6)

  1. 頂部と、前記頂部とは反対側に設けられる基部とを有するレドームと、
    前記レドームの前記基部側から前記レドームの内部に挿入される、アジマス軸回転機構と、
    前記アジマス軸回転機構に設けられる2チャンネルロータリジョイントと、
    前記アジマス軸回転機構に保持され、前記アジマス軸回転機構から二手に分かれて前記レドームの内壁に沿って前記頂部に向かう方向に伸延し、先端に第1端部及び第2端部を有する、アームと、
    前記アームの前記第1端部に設けられる、第1エレベーション回転機構と、
    前記アームの前記第2端部に設けられ、前記第1エレベーション回転機構と対をなす第2エレベーション回転機構と、
    前記第1エレベーション回転機構に設けられ、前記2チャンネルロータリジョイントのうちの第1チャンネルと電気的に接続される第1の1チャンネルロータリジョイントと、
    前記第2エレベーション回転機構に設けられ、前記2チャンネルロータリジョイントのうちの第2チャンネルと電気的に接続される第2の1チャンネルロータリジョイントと、
    前記第1エレベーション回転機構及び前記第2エレベーション回転機構に保持され、前記第1の1チャンネルロータリジョイント及び前記第2の1チャンネルロータリジョイントに電気的に接続される、平面アンテナであって、前記基部よりも前記頂部に近い側の端部は、前記レドームの前記内壁に近接する、アンテナと
    を含む、アンテナ装置。
  2. 前記アンテナは、前記端部に、前記レドームの前記内壁との干渉を避ける切り欠き部を有する、請求項1記載のアンテナ装置。
  3. 前記アンテナは、前記第1エレベーション回転機構及び前記第2エレベーション回転機構のエレベーション軸を含む平面状の平面アンテナである、請求項1又は2記載のアンテナ装置。
  4. 前記平面アンテナは、平面的に配置される、複数のスロット、又は、複数のパッチを有する、請求項3記載のアンテナ装置。
  5. 前記アームは、正面視で、前記基部側から前記第1端部及び第2端部に向かって折り曲げられ、前記レドームの頂点側が欠けた、コの字型である、請求項1乃至4のいずれか一項記載のアンテナ装置。
  6. 前記アジマス軸回転機構を駆動する第1モータと、
    前記第1エレベーション回転機構又は前記第2エレベーション回転機構を駆動する第2モータと
    をさらに含む、請求項1乃至5のいずれか一項記載のアンテナ装置。
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