JP2009237742A - 証券取引発注処理システムおよびその方法、並びにプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】顧客の判断の手間や市場の監視負担を軽減することができ、かつ、効果的な投資を実現することができる証券取引発注処理システムおよびその方法を提供する。
【解決手段】顧客による投資額、銘柄抽出条件、発注アルゴリズムの入力を受け付ける注文受付処理手段21と、受け付けた投資額、銘柄抽出条件、発注アルゴリズムを記憶する条件データベース40と、銘柄抽出条件を用いて銘柄を抽出する銘柄抽出処理手段22と、発注アルゴリズムに従って少なくとも1回の買いの発注および売りの発注を指示する発注指示処理手段24と、この発注指示を受けて投資額を用いて数量を決定し抽出銘柄についての発注データを作成する発注データ作成処理手段25と、発注データを市場システム70へ送信する発注処理手段26とを設け、証券取引発注処理システム10を構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、有価証券の売買取引の発注処理を実行するコンピュータにより構成された証券取引発注処理システムおよびその方法、並びにプログラムに係り、顧客の指定した発注条件に従って、購入対象の銘柄の抽出、抽出銘柄についての買いの発注、および購入した銘柄についての売りの発注を自動的に繰り返す場合に利用できる。
従来より、投資家が安心して自分自身の判断で投資銘柄を決定し、かつ、売買の執行を行い得る株式売買タイミング決定支援システムが知られている(特許文献1参照)。この株式売買タイミング決定支援システムでは、投資家により設定された条件に従って、購入対象の銘柄およびその買付タイミングが決定され、さらに買った株式の売却タイミングの決定が行われる。
特開2002−24547号公報(要約、請求項1)
しかしながら、前述した特許文献1に記載された株式売買タイミング決定支援システムでは、購入対象の銘柄、買付タイミング、および売却タイミングの決定が、投資家により設定された条件に従って自動的に行われるようになっているものの、投資家は、買った株式を売却する流れか、または売った株式の買付を行う流れのいずれかにおいて、買付タイミングおよび売却タイミングを決定するための条件を選択することができるにすぎない。
従って、前述した特許文献1に記載された株式売買タイミング決定支援システムでは、通常の指値とは逆に、ある価格(本願明細書では、通常の指値と区別して「条件価格」という。)以上になったときに買うという条件を付けた条件付注文や、ある価格(本願明細書では、通常の指値と区別して「条件価格」という。)以下になったときに売るという条件を付けた条件付注文、あるいはこれらの条件付注文と他の形式の注文との組合せ注文を含むような発注アルゴリズムを実現することができるわけではなく、また、このような市場システムへそのまま直ぐに発注することができない形式の注文、つまり証券会社等で市場時価の監視を行って発注タイミングを決定しなければならない形式の注文を含むような複雑な発注アルゴリズム等、様々な発注アルゴリズムの種別を選択することができるようになっているわけでもない。さらには、前述した特許文献1に記載された株式売買タイミング決定支援システムでは、買付タイミングの決定と、売却タイミングの決定とは、投資家により別々に指定された条件により、切り離して行われるので、買った銘柄を売却するという買いおよび売りの発注を連結させた発注アルゴリズムが用意されていて、それを選択できるようになっているわけでもない。
また、前述した特許文献1に記載された株式売買タイミング決定支援システムでは、システムにより買付タイミングおよび売却タイミングの決定が行われるので、投資家の判断の手間や市場の監視負担を軽減することができるものの、投資家にとって投資行動を決定する重要なファクタである投資のための予算について、投資額を入力指定すること、投資額の取扱い、ひいてはシステムによる購入数量の決定等の記載はないので、投資家の手間の軽減が十分でないことも考えられる。特に、特許文献1の図4に示されているように、買付および売却を繰り返すことができるようになっているが、毎回の買付時および売却時において投資家が数量を指示するとなると、手間がかかることになる。
本発明の目的は、顧客の判断の手間や市場の監視負担を軽減することができ、かつ、効果的な投資を実現することができる証券取引発注処理システムおよびその方法、並びにプログラムを提供するところにある。
本発明は、有価証券の売買取引の発注処理を実行するコンピュータにより構成された証券取引発注処理システムであって、顧客による投資額、銘柄抽出条件を定めるための銘柄評価用の指標値に対する閾値若しくは銘柄の区分の選択情報、発注アルゴリズムの種別、および発注アルゴリズムの細部を定めるための指値若しくは条件価格またはこれらの指値若しくは条件価格の決定用の比率値の入力を受け付ける処理を実行する注文受付処理手段と、この注文受付処理手段により受け付けた投資額、銘柄抽出条件を定めるための銘柄評価用の指標値に対する閾値若しくは銘柄の区分の選択情報、発注アルゴリズムの種別を示すデータ、および発注アルゴリズムの細部を定めるための指値若しくは条件価格またはこれらの指値若しくは条件価格の決定用の比率値を、注文識別情報と関連付けて記憶する条件データベースと、銘柄評価用の指標値または銘柄の区分を、銘柄識別情報と関連付けて記憶する銘柄情報データべースと、この銘柄情報データべースに記憶された銘柄評価用の指標値または銘柄の区分が、条件データベースに記憶された銘柄評価用の指標値に対する閾値若しくは銘柄の区分の選択情報で定まる銘柄抽出条件を満たすか否かを判断し、銘柄抽出条件を満たす銘柄についての銘柄識別情報を抽出する処理を実行する銘柄抽出処理手段と、時価データ提供システムから通信回線を介して各銘柄の時価データを取得する処理を実行する時価データ取得処理手段と、銘柄抽出処理手段による銘柄抽出から開始され、少なくとも1回の買いの発注を経て、購入した銘柄を売却する売りの発注で終了するサイクルの繰り返し中に、各サイクルで、条件データベースに記憶された発注アルゴリズムの種別を示すデータに応じ、発注アルゴリズムで定められた順番がきたとき、発注アルゴリズムで定められた時刻になったとき、または銘柄抽出処理手段による抽出銘柄について時価データ取得処理手段により取得した時価データを監視し、時価データが条件価格を満たすか否かを判断し、条件価格を満たすと判断したときに、発注および/または発注取消を指示する処理を実行する発注指示処理手段と、各サイクルで、発注指示処理手段による発注指示を受けて条件データベースに記憶された投資額または各サイクルでの収益金額を再投資した後の投資額若しくは損失金額を減じた後の投資額、並びに条件データベースに記憶された指値若しくは条件価格、比率値で決定した指値若しくは条件価格、または時価データ取得処理手段により取得した抽出銘柄の時価データを用いて、購入数量を決定し、決定した購入数量および銘柄抽出処理手段により抽出した銘柄識別情報を含む少なくとも1回の買いの発注データの作成処理を実行するとともに、購入数量と同一若しくは複数回分の購入数量の合計数量と同一の売却数量および銘柄抽出処理手段により抽出した銘柄識別情報を含む売りの発注データの作成処理を実行する発注データ作成処理手段と、この発注データ作成処理手段により作成した発注データを、通信回線を介して市場システムへ送信する処理を実行する発注処理手段とを備えたことを特徴とするものである。
ここで、「発注および/または発注取消を指示する処理」の「発注」には、発注内容の一部を修正するための発注が含まれる。
このような本発明の証券取引発注処理システムにおいては、顧客が投資額を入力し、銘柄抽出条件および発注アルゴリズムからなる発注条件を指定することで、銘柄抽出、買いの発注、および売りの発注がシステムにより自動的に実行され、この際、数量の決定もシステムにより自動的に行われるので、顧客の判断の手間や市場の監視負担の軽減が図られる。
また、銘柄抽出から開始され、少なくとも1回の買いの発注を経て、購入した銘柄を売却する売りの発注で終了するサイクルが、システムにより自動的に繰り返されるので、顧客は、手間をかけることなく、時間を有効に使って効果的な投資を実現することが可能となり、これらにより前記目的が達成される。
また、前述した証券取引発注処理システムにおいて、注文受付処理手段は、銘柄抽出条件および/または発注アルゴリズムの異なる複数の発注条件、並びにこれらの複数の発注条件のそれぞれについての投資額の入力を受け付ける処理を実行する構成とされ、発注指示処理手段は、複数の発注条件のそれぞれでサイクルを繰り返す処理を実行する構成とされ、条件データベースに記憶された投資額および各サイクルの終了時点での資産合計額を用いて、複数の発注条件のそれぞれの収益率を算出する処理を実行する収益率算出処理手段と、複数の発注条件のそれぞれについて、各サイクルの終了時点での資産合計額および収益率算出処理手段により算出した収益率を、注文識別情報に関連付けて記憶する売買履歴管理データベースと、発注指示処理手段によるサイクルの繰り返し中に、予め定められた発注条件の振替時期に至った時点で、売買履歴管理データベースに記憶された複数の発注条件のそれぞれの既に終了した直近の前記サイクルの終了時点での収益率を比較し、少なくとも1つの発注条件の投資額を、この発注条件よりも収益率が高い他の発注条件の投資額に加算する振替処理を実行する振替処理手段とを備えた構成とすることが望ましい。
ここで、「少なくとも1つの発注条件の投資額」における「投資額」は、注文受付処理手段により受け付けられて条件データベースに記憶された投資額(初期投資額)である場合と、各サイクルでの収益金額を再投資した後の投資額である場合と、各サイクルでの損失金額を減じた後の投資額である場合とが含まれる。以下の発明においても同様である。
このように発注条件の振替処理を行う構成とした場合には、顧客が設定した発注条件のうち、収益率が低い発注条件については、この発注条件よりも収益率が高い他の発注条件へ、投資額が振り替えられるので、より収益効果を上げることが期待される発注条件に乗り換えて投資を続行することが可能となる。このため、顧客が設定した複数の発注条件のうち、収益率が低かった発注条件については、その使用を途中で取り止め、投資額を収益率の高い発注条件に集約していくことが可能となるので、顧客の設定の自動修正を、顧客の設定の範囲内で実現することが可能となる。従って、例えば、自分の発注条件の設定に十分に自身が持てない、設定が良いのか悪いのかわからない、複数の発注条件を設定して様子を見たいといった場合等に、最終的に顧客の設定を収益効果の上がる発注条件に導いていくことが可能となるので、より一層効果的な投資が実現される。
また、上記の構成では、収益率を各サイクルの終了時点で算出して売買履歴管理データベースに記憶しておき、振替時期に至った時点で、売買履歴管理データベースに記憶しておいた収益率を用いて、各発注条件の収益率の比較を行うようになっているが、下記のように、収益率を予め算出して売買履歴管理データベースに記憶しておくのではなく、振替時期に至った時点で算出する構成としてもよく、このような構成とした場合でも、上記の構成の場合と同様な作用・効果が得られる。
すなわち、前述した証券取引発注処理システムにおいて、注文受付処理手段は、銘柄抽出条件および/または発注アルゴリズムの異なる複数の発注条件、並びにこれらの複数の発注条件のそれぞれについての投資額の入力を受け付ける処理を実行する構成とされ、発注指示処理手段は、複数の発注条件のそれぞれでサイクルを繰り返す処理を実行する構成とされ、複数の発注条件のそれぞれについて、各サイクルの終了時点での資産合計額、並びに各サイクルの途中時点での抽出銘柄の保有数量および未投資分の現金残高を記憶する売買履歴管理データベースと、発注指示処理手段によるサイクルの繰り返し中に、予め定められた発注条件の振替時期に至った時点で、条件データベースに記憶された投資額および売買履歴管理データベースに記憶された既に終了した直近のサイクルの終了時点での資産合計額を用いるか、または条件データベースに記憶された投資額、売買履歴管理データベースに記憶された処理中のサイクルの途中時点での抽出銘柄の保有数量および時価データ取得処理手段により取得した抽出銘柄の時価データ、並びに売買履歴管理データベースに記憶された処理中のサイクルの途中時点での未投資分の現金残高を用いて、複数の発注条件のそれぞれの収益率を算出する処理を実行する収益率算出処理手段と、発注指示処理手段によるサイクルの繰り返し中に、振替時期に至った時点で、収益率算出処理手段により算出した複数の発注条件のそれぞれの収益率を比較し、少なくとも1つの発注条件の投資額を、この発注条件よりも収益率が高い他の発注条件の投資額に加算する振替処理を実行する振替処理手段とを備えた構成としてもよい。
さらに、上記のように発注条件の振替処理を行う構成とした場合において、注文受付処理手段は、顧客によるサイクルの繰り返しの有効期間、および少なくとも1回の振替時期の入力を受け付ける処理も実行する構成とされ、条件データベースは、有効期間および少なくとも1回の振替時期も、注文識別情報と関連付けて記憶する構成とされ、発注指示処理手段は、条件データベースに記憶された有効期間を参照し、入力指定された有効期間の終期までサイクルを繰り返す処理を実行する構成とされ、振替処理手段は、条件データベースに記憶された少なくとも1回の振替時期に振替処理を実行する構成とされていることが望ましい。
このように顧客がサイクルの繰り返しの有効期間および少なくとも1回の振替時期を入力する構成とした場合には、顧客の設定の自由度が高まり、より一層戦略的な投資を実現することが可能となる。
そして、上記のように発注条件の振替処理を行う構成とした場合において、振替処理の具体的態様として、以下のような各種の振替処理を挙げることができる。
すなわち、上記のように発注条件の振替処理を行う構成とした場合において、振替処理手段は、最も高い収益率を上げた発注条件以外の全ての発注条件の投資額を、最も高い収益率を上げた発注条件の投資額に加算する振替処理を実行する構成とすることができる。なお、この構成を採用する場合には、1回の振替処理で全投資額が1つの発注条件に集約されるので、複数回の振替処理を行うことはできない。
また、上記のように発注条件の振替処理を行う構成とした場合において、振替処理手段は、最も低い収益率となった発注条件の投資額を、最も高い収益率を上げた発注条件の投資額に加算する振替処理を実行する構成とすることができる。
さらに、上記のように発注条件の振替処理を行う構成とした場合において、振替処理手段は、最も低い収益率となった発注条件の投資額を、最も低い収益率となった発注条件以外の発注条件の投資額に均等に振り分けて加算する振替処理を実行する構成とすることができる。
そして、上記のように発注条件の振替処理を行う構成とした場合において、振替処理手段は、最も低い収益率となった発注条件の投資額を、最も低い収益率となった発注条件以外の発注条件の投資額に、収益率の値の大きさに比例させて振り分けて加算する振替処理を実行する構成とすることができる。
また、上記のように発注条件の振替処理を行う構成とした場合において、振替処理手段は、高い収益率の発注条件のグループと、低い収益率の発注条件のグループとに分け、低い収益率の発注条件のグループの投資額の合計額を、高い収益率の発注条件のグループに均等に振り分けて加算する振替処理を実行する構成とすることができる。
さらに、以上のように発注条件の振替処理を行う構成とした場合において、次のように、複数回の振替処理を行う構成としてもよい。
すなわち、以上のように発注条件の振替処理を行う構成とした場合において、収益率算出処理手段は、他の発注条件からの投資額の振替を少なくとも1回受けている発注条件の収益率を算出する際には、振替を受けた各回の振替時期の当該発注条件への振替額を、振替を受けた各回の振替時期の時点での当該発注条件の収益率に1を加算した数値で除することにより、注文受付処理手段による受付時点での投資額に換算し、これらの換算後の各回の振替額を、条件データベースに記憶された投資額に加算することにより、仮想初期投資額を算出し、条件データベースに記憶された投資額に代えて仮想初期投資額を用いることにより、仮想通算収益率を算出する処理を実行する構成とされ、振替処理手段は、第2回目以降の振替時期に各発注条件の収益率の比較処理を実行する際には、前回までの各回の振替時期に他の発注条件からの投資額の振替を少なくとも1回受けている発注条件の収益率については、仮想通算収益率を採用して比較処理を実行する構成としてもよい。
ここで、「振替を受けた各回の振替時期の時点での当該発注条件の収益率に1を加算した数値」における「当該発注条件の収益率」は、パーセンテージの値ではなく、パーセンテージの値を100(%)で除した値である。また、この「当該発注条件の収益率」は、前回までに既に振替を受けている場合、すなわち「振替を受けた各回の振替時期」のうちの最初に振替を受けた振替時期以外の振替時期の時点での当該発注条件の収益率の場合には、当該発注条件の仮想通算収益率となる。
従って、過去に複数回の振替を受けている発注条件の収益率の取り扱い(例えば、第9回目の振替時期において各発注条件の収益率の比較処理を実行するに際しての、過去、第4,6,8回目の振替時期に合計3回の振替を受けている発注条件の収益率の取り扱い)については、次のようになる。先ず、最初の振替を受けた振替時期(第4回目の振替時期)の時点での当該発注条件の収益率は、それ以前の振替時期(つまり、第1〜3回目の振替時期)には振替は行われていないので、仮想通算収益率ではなく、現実の収益率が適用され、現実の収益率を用いて振替額(第4回目の振替時期の振替額)から換算後の振替額(第4回目の振替時期の換算後の振替額)を算出し、この換算後の振替額(第4回目の振替時期の換算後の振替額)を、条件データベースに記憶された投資額に加算することにより、仮想初期投資額(第4回目の振替時期に行われた振替後における仮想通算収益率の算出処理で適用される仮想初期投資額)を算出する。次に、2回目の振替を受けた振替時期(第6回目の振替時期)の時点での当該発注条件の収益率は、それ以前の振替時期(つまり、第4回目の振替時期)に振替が行われているので、仮想初期投資額(第4回目の振替時期に行われた振替後における仮想通算収益率の算出処理で適用される仮想初期投資額)を用いて仮想通算収益率(第6回目の振替時期の時点での仮想通算収益率)を算出し、この仮想通算収益率を用いて振替額(第6回目の振替時期の振替額)から換算後の振替額(第6回目の振替時期の換算後の振替額)を算出し、この換算後の振替額(第6回目の振替時期の換算後の振替額)および前述した換算後の振替額(第4回目の振替時期の換算後の振替額)を、条件データベースに記憶された投資額に加算することにより、仮想初期投資額(第6回目の振替時期に行われた振替後における仮想通算収益率の算出処理で適用される仮想初期投資額)を算出する。さらに、3回目の振替を受けた振替時期(第8回目の振替時期)の時点での当該発注条件の収益率は、それ以前の振替時期(つまり、第6回目の振替時期)に振替が行われているので、仮想初期投資額(第6回目の振替時期に行われた振替後における仮想通算収益率の算出処理で適用される仮想初期投資額)を用いて仮想通算収益率(第8回目の振替時期の時点での仮想通算収益率)を算出し、この仮想通算収益率を用いて振替額(第8回目の振替時期の振替額)から換算後の振替額(第8回目の振替時期の換算後の振替額)を算出し、この換算後の振替額(第8回目の振替時期の換算後の振替額)および前述した換算後の振替額(第4回目の振替時期の換算後の振替額、および第6回目の振替時期の換算後の振替額)を、条件データベースに記憶された投資額に加算することにより、仮想初期投資額(第8回目の振替時期に行われた振替後における仮想通算収益率の算出処理で適用される仮想初期投資額)を算出する。そして、第9回目の振替時期において各発注条件の収益率の比較処理を実行する際には、仮想初期投資額(第8回目の振替時期に行われた振替後における仮想通算収益率の算出処理で適用される仮想初期投資額)を用いて仮想通算収益率(第9回目の振替時期の時点での仮想通算収益率)を算出し、この仮想通算収益率を採用して、その他の発注条件の収益率との比較処理を実行する。
このように収益率算出処理手段により仮想初期投資額を算出し、この仮想初期投資額を用いて仮想通算収益率を算出し、振替処理手段により仮想通算収益率を採用して比較処理を実行する構成とした場合には、第2回目以降の振替時期に各発注条件の収益率の比較処理を実行する際に、より適切な収益率を用いて比較処理を行うことが可能となり、より効果的な振替処理を実現することが可能となる。すなわち、振替で使用されなくなる発注条件について条件データベースに記憶された投資額を、振替を受ける発注条件について条件データベースに記憶された投資額に加算して新たな基準の投資額とし、この新たな基準の投資額、および振替額を加算した資産合計額を用いて、収益率を算出すると、加算した振替額が、低い収益率の発注条件で得られたものであるから、結局、低い収益率と高い収益率とが平均化された状態となり、それまで高い収益率を上げていた発注条件が、振替を受けることで、見かけ上、収益率が下がってしまうことになる。しかし、このようにするのではなく、換算後の振替額を、条件データベースに記憶された投資額に加算することにより、仮想初期投資額を算出し、この仮想初期投資額を基準として収益率を算出すれば、上記の場合に比べて基準の仮想初期投資額が小さいので、見かけ上、収益率が下がってしまうという事態を回避することが可能となる。
また、振替時期を過ぎた時点で、全ての発注条件の収益率をリセットし(その時点までに上がった収益を無かったものとし)、振替時期の経過時点での各発注条件についての資産合計額を基準(スタートの額)として各発注条件の収益率を算出するようにし、次の振替時期の比較評価に臨むということも考えられるが、この場合には、振替を受けていない発注条件で上げた収益までも無かったものとしなければならず、処理上の負担が増大するうえ、それまでの実績が収益率の評価に反映されなくなる。これに対し、仮想通算収益率を採用して比較処理を実行すれば、振替を受けていない発注条件の収益率の算出は、基準を変えることなく、そのまま続行すればよく、また、それまでの実績が収益率の評価に反映されるので、より信頼性の高い振替処理を実現することが可能となる。
さらに、以上に述べた証券取引発注処理システムにおいて、発注指示処理手段は、条件データベースに記憶された発注アルゴリズムの種別を示すデータおよびデータ処理状態を示すデータを取得し、これらのデータから得られた発注アルゴリズムのデータ処理状態に従って発注を指示する処理を実行する構成とされ、発注データ作成処理手段は、発注アルゴリズムの種別を示すデータおよびデータ処理状態を示すデータを発注指示処理手段から受け取るか、または条件データベースから取得し、これらのデータから得られた発注アルゴリズムのデータ処理状態に従って定められた売買区分、成行若しくは指値またはこれら以外の発注形態の別、買いの発注の場合の購入数量の算出式、指値で発注する場合の指値の算出式を用いて、発注データの作成処理を実行する構成とされていることが望ましい。
このように条件データベースに記憶された発注アルゴリズムの種別を示すデータおよびデータ処理状態を示すデータにより、発注指示処理手段および発注データ作成処理手段による処理をコントロールする構成とした場合には、様々な形式の発注アルゴリズムを、円滑に、かつ、より確実に実行することが可能となる。
また、以上に述べた本発明の証券取引発注処理システムにより実現される証券取引発注処理方法として、以下のような本発明の証券取引発注処理方法が挙げられる。
すなわち、本発明は、有価証券の売買取引の発注処理を実行するコンピュータにより構成された証券取引発注処理システムで実行される証券取引発注処理方法であって、注文受付処理手段が、顧客による投資額、銘柄抽出条件を定めるための銘柄評価用の指標値に対する閾値若しくは銘柄の区分の選択情報、発注アルゴリズムの種別、および発注アルゴリズムの細部を定めるための指値若しくは条件価格またはこれらの指値若しくは条件価格の決定用の比率値の入力を受け付ける処理を実行し、注文受付処理手段により受け付けた投資額、銘柄抽出条件を定めるための銘柄評価用の指標値に対する閾値若しくは銘柄の区分の選択情報、発注アルゴリズムの種別を示すデータ、および発注アルゴリズムの細部を定めるための指値若しくは条件価格またはこれらの指値若しくは条件価格の決定用の比率値を、注文識別情報と関連付けて条件データベースに記憶させ、銘柄評価用の指標値または銘柄の区分を、銘柄識別情報と関連付けて銘柄情報データべースに記憶させておき、銘柄抽出処理手段が、銘柄情報データべースに記憶された銘柄評価用の指標値または銘柄の区分が、条件データベースに記憶された銘柄評価用の指標値に対する閾値若しくは銘柄の区分の選択情報で定まる銘柄抽出条件を満たすか否かを判断し、銘柄抽出条件を満たす銘柄についての銘柄識別情報を抽出する処理を実行し、時価データ取得処理手段が、時価データ提供システムから通信回線を介して各銘柄の時価データを取得する処理を実行し、発注指示処理手段が、銘柄抽出処理手段による銘柄抽出から開始され、少なくとも1回の買いの発注を経て、購入した銘柄を売却する売りの発注で終了するサイクルの繰り返し中に、各サイクルで、条件データベースに記憶された発注アルゴリズムの種別を示すデータに応じ、発注アルゴリズムで定められた順番がきたとき、発注アルゴリズムで定められた時刻になったとき、または銘柄抽出処理手段による抽出銘柄について時価データ取得処理手段により取得した時価データを監視し、時価データが前記条件価格を満たすか否かを判断し、条件価格を満たすと判断したときに、発注および/または発注取消を指示する処理を実行し、発注データ作成処理手段が、各サイクルで、発注指示処理手段による発注指示を受けて条件データベースに記憶された投資額または各サイクルでの収益金額を再投資した後の投資額若しくは損失金額を減じた後の投資額、並びに条件データベースに記憶された指値若しくは条件価格、比率値で決定した指値若しくは条件価格、または時価データ取得処理手段により取得した抽出銘柄の時価データを用いて、購入数量を決定し、決定した購入数量および銘柄抽出処理手段により抽出した銘柄識別情報を含む少なくとも1回の買いの発注データの作成処理を実行するとともに、購入数量と同一若しくは複数回分の購入数量の合計数量と同一の売却数量および銘柄抽出処理手段により抽出した銘柄識別情報を含む売りの発注データの作成処理を実行し、発注処理手段が、発注データ作成処理手段により作成した発注データを、通信回線を介して市場システムへ送信する処理を実行することを特徴とするものである。
このような本発明の証券取引発注処理方法においては、前述した本発明の証券取引発注処理システムで得られる作用・効果がそのまま得られ、これにより前記目的が達成される。
また、本発明のプログラムは、前述した証券取引発注処理システムとして、コンピュータを機能させるためのものである。
なお、上記のプログラムまたはその一部は、例えば、光磁気ディスク(MO)、コンパクトディスク(CD)を利用した読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)を利用した読出し専用メモリ(DVD−ROM)、DVDを利用したランダム・アクセス・メモリ(DVD−RAM)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去および書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)等の記録媒体に記録して保存や流通等させることが可能であるとともに、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等の有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにはこれらの組合せ等の伝送媒体を用いて伝送することが可能であり、また、搬送波に載せて搬送することも可能である。さらに、上記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。
以上に述べたように本発明によれば、顧客が投資額を入力し、銘柄抽出条件および発注アルゴリズムからなる発注条件を指定することで、銘柄抽出、買いの発注、および売りの発注がシステムにより自動的に実行され、この際、数量の決定もシステムにより自動的に行われるので、顧客の判断の手間や市場の監視負担の軽減を図ることができるうえ、銘柄抽出から開始され、少なくとも1回の買いの発注を経て、購入した銘柄を売却する売りの発注で終了するサイクルが、システムにより自動的に繰り返されるので、顧客は、手間をかけることなく、時間を有効に使って効果的な投資を実現することができるという効果がある。
以下に本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。図1には、本実施形態の証券取引発注処理システム10の全体構成が示されている。図2には、条件データベース40の構成が示され、図3には、銘柄情報データベース41の構成が示され、図4には、発注データベース43の構成が示され、図5には、売買履歴管理データベース44の構成が示されている。また、図6には、証券取引発注処理システム10による有価証券の自動発注処理の流れがフローチャートで示されている。さらに、図7には、発注条件の設定画面100の一例が示され、図8には、銘柄抽出条件の設定画面200の一例が示され、図9には、発注アルゴリズムの設定画面400の一例が示され、図10には、有効期間および発注条件の振替の回数・時期の設定画面500の一例が示されている。
図1において、証券取引発注処理システム10は、有価証券の自動発注に関する各種処理を実行するとともに各種処理に必要なデータを記憶する発注処理サーバ20と、この発注処理サーバ20に通信回線であるネットワーク1を介して接続された顧客端末装置50とを備えている。また、発注処理サーバ20には、ネットワーク1を介して時価データ提供システム60が接続されるとともに、通信回線である専用線2を介して市場システム70が接続されている。
ネットワーク1は、例えば、インターネット、イントラネット、エクストラネット、LAN、MAN、WAN、あるいはこれらの組合せ等、様々な形態のものが含まれ、有線であるか無線であるか、さらには有線および無線の混在型であるかは問わず、要するに、複数地点(距離の長短は問わない。)間で、ある程度の速度をもって情報を伝送することができるものであればよい。
なお、発注処理サーバ20と時価データ提供システム60との接続は、専用線により行ってもよく、また、発注処理サーバ20と市場システム70との接続は、ネットワーク1により行ってもよい。
発注処理サーバ20は、1台または複数台のコンピュータにより構成され、有価証券の自動発注に関する各種処理を実行する処理手段20Aと、この処理手段20Aに接続された条件データベース40(図2参照)、銘柄情報データベース41(図3参照)、時価データベース42、発注データベース43(図4参照)、および売買履歴管理データデース44(図5参照)とを備えて構成されている。この発注処理サーバ20は、証券会社等の金融機関が運用・管理するサーバである。
処理手段20Aは、注文受付処理手段21と、銘柄抽出処理手段22と、時価データ取得処理手段23と、発注指示処理手段24と、発注データ作成処理手段25と、発注処理手段26と、収益率算出処理手段27と、振替処理手段28と、銘柄評価用指標値算出処理手段29とを含んで構成されている。
注文受付処理手段21は、顧客端末装置50からネットワーク1を介して送信されてくる自動発注用の各種条件の設定画面の表示要求信号を受信し、発注条件の設定画面100(図7参照)、銘柄抽出条件の設定画面200(図8参照)、発注アルゴリズムの設定画面400(図9参照)、並びに有効期間および発注条件の振替の回数・時期の設定画面500(図10参照)の表示用データを、ネットワーク1を介して顧客端末装置50へ送信するとともに、各設定画面100,200,400,500で顧客により入力されて顧客端末装置50からネットワーク1を介して送信されてくる発注条件の設定用の各種データ(投資額、銘柄抽出条件、発注アルゴリズムの種別、および発注アルゴリズムの細部を定めるための指値や条件価格またはそれらの決定用の比率値)を受信し、受信したデータに注文識別情報を自動付与し、受信したデータを、注文識別情報および顧客識別情報(口座番号等)と関連付けて条件データベース40(図2参照)に記憶させる処理を実行するものである。
銘柄抽出処理手段22は、銘柄情報データべース41(図3参照)に記憶された銘柄評価用の指標値または銘柄の区分が、条件データベース40(図2参照)に記憶された銘柄評価用の指標値に対する閾値または銘柄の区分の選択情報で定まる銘柄抽出条件を満たすか否かを判断し、銘柄抽出条件を満たす銘柄についての銘柄識別情報を、銘柄情報データべース41から抽出する処理を実行するものである。
時価データ取得処理手段23は、時価データ提供システム60からネットワーク1を介して各銘柄の時価データを繰り返し取得し、取得した時価データを、銘柄識別情報と関連付けて時価データベース42に記憶させる処理を実行するものである。また、時価データ取得処理手段23は、時価データ提供システム60からネットワーク1を介して各銘柄についての銘柄評価用の指標値(騰落率、売上高伸び率、取引量等)や区分(東証分類による業種、日経平均採用銘柄であるか否かの別等)を例えば1日1回取得し、取得したデータを、銘柄識別情報と関連付けて銘柄情報データベース41(図3参照)に記憶させる処理も実行する。なお、銘柄情報データベース41(図3参照)に記憶させるデータは、発注処理サーバ20を運用・管理する担当者が端末装置から入力するようにしてもよい。
発注指示処理手段24は、銘柄抽出処理手段23による銘柄抽出から開始され、少なくとも1回の買いの発注を経て、購入した銘柄を売却する売りの発注で終了するサイクルの進行を管理し、サイクルを繰り返す処理を実行するものである。具体的には、発注指示処理手段24は、サイクルの繰り返し中に、各サイクルにおいて、条件データベース40(図2参照)に記憶された発注アルゴリズムの種別を示すデータおよびデータ処理状態(ステータス)を示すデータを取得し、これらのデータから得られた発注アルゴリズムのデータ処理状態(1サイクル中の進行状態)に従って、銘柄抽出処理を実行するタイミングになったときに、銘柄抽出処理手段23に銘柄抽出タイミングになったという指示を出すとともに、銘柄抽出処理手段23から抽出銘柄についての銘柄識別情報(銘柄コード)を受け取り、発注アルゴリズムで定められた発注の順番がきたとき、発注アルゴリズムで定められた発注の時刻になったとき、または時価データ取得処理手段23により取得されて時価データベース42に記憶されている抽出銘柄の最新の時価データを監視し、時価データが条件価格を満たすか否かを判断し、条件価格を満たすと判断したときに、発注データ作成処理手段25に対し、発注データおよび/または発注取消データの作成を指示する処理を実行するものである。
また、発注指示処理手段24は、サイクルの繰り返し中に、条件データベース40(図2参照)に記憶された有効期間終期を定期的に参照し、有効期間終期に至ったか否かを判断し、有効期間終期に至った場合には、サイクルの途中であっても、発注データ作成処理手段25に対し、自動発注処理を完了させるための売りの発注データの作成を指示する処理を実行する。
さらに、発注指示処理手段24は、サイクルの繰り返し中に、条件データベース40(図2参照)に記憶された振替時期を定期的に参照し、振替時期に至ったか否かを判断し、第1回目または第2回目の振替時期に至った場合には、振替処理手段28に対し、発注条件の振替を指示する処理を実行する。
発注データ作成処理手段25は、各サイクルにおいて、発注指示処理手段24による発注指示(発注データおよび/または発注取消データの作成指示)とともに発注アルゴリズムの種別を示すデータおよびデータ処理状態(ステータス)を示すデータを発注指示処理手段24から受け取るか、または発注指示処理手段24による発注指示を受けて条件データベース40(図2参照)から発注アルゴリズムの種別を示すデータおよびデータ処理状態(ステータス)を示すデータを取得し、これらのデータから得られた発注アルゴリズムのデータ処理状態(1サイクル中の進行状態)に従って、買いの発注データ、売りの発注データ、あるいはこれらの発注を取り消すための発注取消データを作成し、作成した発注データや発注取消データを、発注データ識別情報と関連付けて発注データベース43(図4参照)に記憶させる処理を実行するものである。なお、発注データには、指値や数量等の発注内容の一部を修正するための発注データが含まれる。
具体的には、発注データ作成処理手段25は、発注アルゴリズムのデータ処理状態(1サイクル中の進行状態)に従って、売買区分(売または買の別)、成行若しくは指値またはこれら以外の発注形態の別を決定する。買いの発注の場合には、条件データベース40(図2参照)に記憶された投資額または売買履歴管理データベース44(図5参照)に記憶された資産合計額や未投資分の現金残高(各サイクルでの収益金額を再投資した後の投資額、または損失金額を減じた後の投資額)、並びに条件データベース40に記憶された指値若しくは条件価格、比率値で決定した指値若しくは条件価格、または時価データ取得処理手段23により取得されて時価データベース42に記憶されている抽出銘柄の時価データを用いて、購入数量の算出式に基づき購入数量を算出決定する。この際、発注アルゴリズムの種別によっては、条件データベース40(図2参照)に購入金額の割合データが記憶されているので、投資可能な金額(その時点で買付に当てることが可能な金額)の全額を用いるのではなく、投資可能な金額に購入金額の割合データを乗じた金額を用いて、購入数量を算出決定する。また、売りの発注の場合には、既に買い付けた購入数量と同一の売却数量、または同一サイクル中で既に買い付けた複数回分の購入数量の合計数量と同一の売却数量とする。この際、発注データ作成処理手段25は、売買履歴管理データベース44(図5参照)に記憶された保有数量(株数)から、既に買い付けた購入数量、あるいは同一サイクル中で既に買い付けた複数回分の購入数量の合計数量を取得する。
さらに、指値で発注する場合には、条件データベース40(図2参照)に記憶された指値をそのまま用いるか、条件データベース40に記憶された差額で示された指値(例えば、約定単価、前日の終値、当日の始値等の基準価格に対するプラスまたはマイナスの差額で示された指値)から算出決定した指値を用いるか、条件データベース40に記憶された比率値(例えば、約定単価に対する比率値、前日の終値に対する比率値、当日の始値に対する比率値等のような基準価格に対する比率値)で算出決定した指値を用いるか、条件データベース40に記憶された差額分の比率値(例えば、約定単価に対するプラスまたはマイナスの差額分の比率値、前日の終値に対するプラスまたはマイナスの差額分の比率値、当日の始値に対するプラスまたはマイナスの差額分の比率値等)で算出決定した指値を用いるか、あるいは条件データベース40に記憶された条件価格または時価データ取得処理手段23により取得されて時価データベース42に記憶されている抽出銘柄の時価データを用いて指値の算出式に基づき算出決定した指値を用いる。
また、発注データ作成処理手段25は、本実施形態では、一例として、条件データベース40(図2参照)に記憶された注文識別情報に、各発注条件識別情報(発注条件の識別番号)を枝番号として付し、さらにその下に、各発注毎に枝番号を連続番号で付することにより、発注データ識別情報を作成する。
そして、発注データ作成処理手段25は、作成した発注データ識別情報、条件データベース40に記憶された顧客識別情報(口座番号等)、銘柄抽出処理手段22により抽出した銘柄識別情報、上記のようにして決定した売買区分、数量(株数)、指値発注の場合の指値を含む発注データ(またはその一部を修正するための発注データ)を、上記のようにして決定した成行や指値等の発注形態で作成する。
また、発注データ作成処理手段25は、発注指示処理手段24からの有効期間終期到来に伴う自動発注処理の完了指示を受けて、サイクルの途中であっても(1サイクルの終了時点でなくても)、発注アルゴリズムの種別を示すデータおよびデータ処理状態(ステータス)を示すデータから得られた発注アルゴリズムのデータ処理状態(1サイクル中の進行状態)に関係なく、売買履歴管理データベース44(図5参照)に記憶された保有数量(株数)から、その時点で既に買い付けている抽出銘柄の数量を取得し、その全数量を売却するための売りの発注データを作成するとともに、条件データベース40(図2参照)に記憶されたデータ処理状態(ステータス)を示すデータを、自動発注処理の完了を示すデータ(本実施形態では、一例として「99」とする。)に変更する処理を実行する。複数の発注条件での自動発注処理が継続されていた場合には、それらの発注条件の全てについて上記の完了させる処理を実行する。
さらに、発注データ作成処理手段25は、振替処理手段28からの振替時期到来に伴う自動発注処理の完了指示を受けて、振替処理手段28から受け取った発注条件の識別番号で自動発注処理を完了させる対象となる少なくとも1つの発注条件を把握し、当該発注条件についてサイクルの途中であっても(1サイクルの終了時点でなくても)、発注アルゴリズムの種別を示すデータおよびデータ処理状態(ステータス)を示すデータから得られた発注アルゴリズムのデータ処理状態(1サイクル中の進行状態)に関係なく、売買履歴管理データベース44(図5参照)に記憶された保有数量(株数)から、その時点で既に買い付けている抽出銘柄の数量を取得し、その全数量を売却するための売りの発注データを作成するとともに、条件データベース40(図2参照)に記憶されたデータ処理状態(ステータス)を示すデータを、自動発注処理の完了を示すデータ(本実施形態では、一例として「99」とする。)に変更する処理を実行する。複数の発注条件が自動発注処理を完了させる対象とされていた場合には、それらの発注条件の全てについて上記の完了させる処理を実行する。
発注処理手段26は、発注データ作成処理手段25により作成された各発注データ(発注内容の一部を修正するための発注データを含む。)および/または発注取消データを、通信回線である専用線2を介して市場システム70へ送信するとともに、市場システム70から専用線2を介して送信されてくる各約定データ(発注データ識別情報、顧客識別情報、銘柄識別情報、売買区分、約定単価、約定数量、約定代金、約定日等を含む。)を受信し、受信した各約定データを、同一の発注データ識別情報を有する各発注データに対応させて発注データベース43(図4参照)に記憶させる処理を実行するものである。
また、発注処理手段26は、受信した約定データおよびこの約定データに係る発注が行われたサイクルの番号を、売買履歴管理データベース44(図5参照)に記憶させる処理を実行する。この際、発注処理手段26は、条件データベース40(図2参照)に記憶された発注アルゴリズムの種別を示すデータおよびデータ処理状態(ステータス)を示すデータを取得し、これらのデータから得られた発注アルゴリズムのデータ処理状態(1サイクル中の進行状態)で、受信した約定データが、その1つ前に受信した約定データ(売買履歴管理データベース44(図5参照)に記憶されている直近の約定データ)と同一サイクル中の発注に係る約定データであるのか、または次のサイクルの発注に係る約定データであるのかを判断し、サイクルの番号を決定する。さらに、発注処理手段26は、受信した約定データと、売買履歴管理データベース44(図5参照)に記憶されている当該約定データの1つ前に受信した約定データに対応する保有数量(保有株数)、未投資分の現金残高、および資産合計額とを用いて、当該約定データに対応する更新後の保有数量(保有株数)、未投資分の現金残高、および資産合計額を算出し、売買履歴管理データベース44(図5参照)に記憶させる処理も実行する。また、発注処理手段26は、受信した約定データが、サイクルを終了させる売りの発注に係る約定データである場合には、収益率算出処理手段27に対し、収益率の算出を指示する処理を行う。
収益率算出処理手段27は、発注処理手段26からのサイクル終了に伴う収益率の算出の指示を受けて、条件データベース40(図2参照)に記憶された投資額(初期投資額)および売買履歴管理データベース44(図5参照)に記憶された各サイクルの終了時点での資産合計額を用いて、収益率(複数の発注条件が設定されている場合には、複数の発注条件のそれぞれの収益率)を算出し、売買履歴管理データベース44(図5参照)に記憶させる処理を実行するものである。すなわち、収益率算出処理手段27は、売買履歴管理データベース44(図5参照)に記憶された各サイクルの終了時点での資産合計額から条件データベース40(図2参照)に記憶された投資額(初期投資額)を減じた金額を、条件データベース40(図2参照)に記憶された投資額(初期投資額)で除することにより、収益率を算出する。また、条件データベース40(図2参照)に第1回目または第2回目の振替後の仮想通算収益率算出用の仮想初期投資額が記憶されている場合には、投資額(初期投資額)の代わりに、仮想初期投資額を用いて仮想通算収益率を算出し、売買履歴管理データベース44(図5参照)に記憶させる。
また、収益率算出処理手段27は、第1回目および第2回目の振替時期において、振替を受けた発注条件について、当該発注条件への振替額を、振替を受けた時点での当該発注条件の収益率(但し、パーセンテージの値ではなく、パーセンテージの値を100で除した値とする。)に1を加算した数値で除することにより、注文受付処理手段21による受付時点での投資額に換算し、この換算後の振替額を、条件データベース40(図2参照)に記憶された投資額(初期投資額)に加算することにより、仮想初期投資額を算出し、算出した仮想初期投資額を、条件データベース40(図2参照)に記憶させる処理を実行する。これにより、条件データベース40(図2参照)に記憶された第1回目または第2回目の振替後の仮想初期投資額を用いて、上述した仮想通算収益率の算出処理を行うことができるようになっている。
振替処理手段28は、発注指示処理手段24からの振替時期到来に伴う振替指示を受けて、その時点で複数の発注条件での自動発注処理が継続されていた場合には、売買履歴管理データベース44(図5参照)に記憶された複数の発注条件のそれぞれの既に終了した直近のサイクルの終了時点での収益率または仮想通算収益率を比較し、収益率または仮想通算収益率の低い少なくとも1つの発注条件について、発注データ作成処理手段25に対し、当該発注条件の識別番号を引き渡して自動発注処理を完了させるための売りの発注データの作成を指示するとともに、自動発注処理を完了した発注条件(完了のための売却処理を済ませた後の発注条件)について売買履歴管理データベース44(図5参照)に記憶された最終の資産合計額(収益率または仮想通算収益率の低い少なくとも1つの発注条件の投資額)を、この発注条件よりも収益率が高い他の発注条件の投資額に加算する振替処理を実行するものである。ここで、収益率が高い他の発注条件の投資額への加算処理は、収益率が高い他の発注条件について売買履歴管理データベース44(図5参照)に記憶された最終の未投資分の現金残高に、自動発注処理を完了した少なくとも1つの発注条件(完了のための売却処理を済ませた後の発注条件)について売買履歴管理データベース44(図5参照)に記憶された最終の資産合計額を加算し(複数の発注条件について自動発注処理が完了した場合には、それらの発注条件のそれぞれについての最終の資産合計額を全て加算し)、収益率が高い他の発注条件についての未投資分の現金残高を増加させることにより行う。これにより、未投資分の現金残高が増加した発注条件(振替を受けた発注条件)では、現在進行中(振替時期の時点で進行中)のサイクルが売却で終了して現金化されたとき、その売却金額と、増加した未投資分の現金残高との合計金額が、次のサイクルの投資額となる。
より具体的には、振替処理手段28は、売買履歴管理データベース44(図5参照)に記憶された顧客の選択した発注条件の振替方法を示すデータを参照し、この発注条件の振替方法を示すデータが「1」の場合には、最も高い収益率を上げた発注条件以外の全ての発注条件の投資額を、最も高い収益率を上げた発注条件の投資額に加算する振替処理を実行し、「2」の場合には、最も低い収益率となった発注条件の投資額を、最も高い収益率を上げた発注条件の投資額に加算する振替処理を実行し、「3」の場合には、最も低い収益率となった発注条件の投資額を、最も低い収益率となった発注条件以外の発注条件の投資額に均等に振り分けて加算する振替処理を実行し、「4」の場合には、最も低い収益率となった発注条件の投資額を、最も低い収益率となった発注条件以外の発注条件の投資額に、収益率の値の大きさに比例させて振り分けて加算する振替処理を実行し、「5」の場合には、高い収益率の発注条件のグループと、低い収益率の発注条件のグループとに分け、低い収益率の発注条件のグループの投資額の合計額を、高い収益率の発注条件のグループに均等に振り分けて加算する振替処理を実行する。
銘柄評価用指標値算出処理手段29は、時価データベース42に記憶された各銘柄の時価データを用いて、銘柄情報データベース41(図3参照)に記憶された1株当たり純利益から、PER(株価÷1株当たり純利益)を算出するとともに、銘柄情報データベース41(図3参照)に記憶された1株当たり純資産から、PBR(株価÷1株当たり純資産)を算出し、算出したPERおよびPBRを、銘柄識別情報と関連付けて銘柄情報データベース41に記憶させる処理を実行するものである。
条件データベース40は、図2に示すように、注文識別情報(例えば「T0001」等)と、顧客識別情報(口座番号等)と、条件設定日(例えば「2008/03/04」等)と、有効期間(例えば「14日間」等)と、有効期間終期(例えば「2008/03/17」等)と、第1回目の振替時期(例えば「2008/03/10」等)と、第2回目の振替時期と、発注条件の振替方法(例えば、「1」:最高の収益率の発注条件に全額移す)と、発注条件識別情報である発注条件の識別番号(例えば「1」等)と、初期投資額(例えば「100万円」等)と、銘柄抽出条件識別情報である銘柄抽出条件の識別名称(例えば「WIN」等)と、発注アルゴリズム識別情報である発注アルゴリズムの識別名称(例えば「STD」等)と、1つのサイクル中における処理の進行状態であるデータ処理状態(ステータス)を示すデータ(例えば「2」等)と、第1回目の振替額(複数の発注条件からの振替を受けた場合は、それらの各発注条件からの振替額の合計額となる。)と、第1回目の振替後の仮想通算収益率算出用の仮想初期投資額と、第2回目の振替額(複数の発注条件からの振替を受けた場合は、それらの各発注条件からの振替額の合計額となる。)と、第2回目の振替後の仮想通算収益率算出用の仮想初期投資額と、直近5日間の騰落率についての下限値(例えば「−30%」等)、上限値(例えば「−10%」等)、および重み(例えば「5」等)と、直近20日間の騰落率についての下限値、上限値、および重みと、直近60日間の騰落率についての下限値、上限値、および重みと、業種(本実施形態では、東証分類であり、例えば「機械」等)およびその重み(例えば「3」等)と、PERについての下限値(例えば「15倍」等)、上限値(例えば「25倍」等)、および重み(例えば「4」等)と、PBRについての下限値、上限値、および重みと、ROEについての下限値(例えば「15%」等)、上限値、および重み(例えば「2」等)と、ROAについての下限値、上限値、および重みと、売上高伸び率についての下限値(例えば「15%」等)、上限値、および重み(例えば「3」等)と、経常利益伸び率についての下限値(例えば「10%」等)、上限値、および重み(例えば「1」等)と、純利益伸び率についての下限値、上限値、および重みと、日経平均採用銘柄に限定するかまたはそれ以外の銘柄に限定するかの別(例えば「1」:日経平均採用銘柄に限定)およびその重み(例えば「1」等)と、アルゴリズム種別を示すデータ(例えば、「1」等)と、このアルゴリズム種別による発注アルゴリズムの細部を定めるためのデータ(アルゴリズム種別が「1」の場合には、2つのデータであり、残りは予備カラムとなる。)である約定単価からの上昇率(例えば「5%」等)および約定単価からの下落率(例えば「10%」等)とを、各レコードに記憶するものである。
また、上記のうち、初期投資額から第2回目の振替後の仮想通算収益率算出用の仮想初期投資額までと、直近5日間の騰落率の下限値から日経平均採用銘柄に限定するかまたはそれ以外の銘柄に限定するかの別の重みまでの銘柄抽出条件と、アルゴリズム種別を示すデータおよび発注アルゴリズムの細部を定めるためのデータからなる発注アルゴリズムとは、顧客が入力指定した発注条件毎(本実施形態では、一例として、最大5つの発注条件を設定できる。)に繰り返されて記憶されている。
例えば、図2に示すように、発注条件の識別番号が「2」の発注条件の場合には、初期投資額(例えば「100万円」)と、銘柄抽出条件識別情報である銘柄抽出条件の識別名称(例えば「WIN」)と、発注アルゴリズム識別情報である発注アルゴリズムの識別名称(例えば「BIG」)と、データ処理状態(ステータス)を示すデータ(例えば「99」:完了)とが記憶されているが、収益率が低いので、振替時期に自動発注処理が完了したことから、第1回目の振替額と、第1回目の振替後の仮想通算収益率算出用の仮想初期投資額と、第2回目の振替額と、第2回目の振替後の仮想通算収益率算出用の仮想初期投資額とには、何もデータが記憶されていない。また、発注条件の識別番号が「2」の発注条件の場合には、発注条件の識別番号が「1」の発注条件の場合とアルゴリズム種別が同じであり、発注アルゴリズムの細部を定めるためのデータが異なるだけであるから、アルゴリズム種別を示すデータ(例えば、「1」)と、このアルゴリズム種別による発注アルゴリズムの細部を定めるためのデータである約定単価からの上昇率(例えば「30%」)および約定単価からの下落率(例えば「20%」)とが記憶されている。
さらに、図2に示すように、発注条件の識別番号が「3」の発注条件の場合には、初期投資額(例えば「200万円」)と、銘柄抽出条件識別情報である銘柄抽出条件の識別名称(例えば「SIM」)と、発注アルゴリズム識別情報である発注アルゴリズムの識別名称(例えば「HAF」)と、データ処理状態(ステータス)を示すデータ(例えば「99」:完了)とが記憶されているが、収益率が低いので、振替時期に自動発注処理が完了したことから、第1回目の振替額と、第1回目の振替後の仮想通算収益率算出用の仮想初期投資額と、第2回目の振替額と、第2回目の振替後の仮想通算収益率算出用の仮想初期投資額とには、何もデータが記憶されていない。また、発注条件の識別番号が「3」の発注条件の場合には、発注条件の識別番号が「1」の発注条件の場合とアルゴリズム種別が異なり、かつ、発注アルゴリズムの細部を定めるためのデータも異なることから、アルゴリズム種別を示すデータ(例えば、「2」)と、このアルゴリズム種別による発注アルゴリズムの細部を定めるためのデータである最初の購入金額の割合(例えば「50%」)、最初の買いの約定単価Tからの上昇率(例えば「5%」)、最初の買いの約定単価Tからの下落率(例えば「10%」)、残金分の購入処理後の約定単価Tからの下落率(回復)(例えば「5%」)、および残金分の購入処理後の約定単価Tからの下落率(例えば「20%」)とが記憶されている。
このうち、注文識別情報は、注文受付処理手段21により自動付与されて保存され、顧客識別情報から発注条件の振替方法までは、注文受付処理手段21により保存されるが、有効期間終期は、条件設定日と顧客の選択した有効期間(図10参照)とから注文受付処理手段21により算出され、第1回目および第2回目の振替時期は、条件設定日と顧客の選択した発注条件の振替の回数・時期(図10参照)とから注文受付処理手段21により算出されて保存される。また、発注条件識別情報である発注条件の識別番号から発注アルゴリズム識別情報である発注アルゴリズムの識別名称までは、注文受付処理手段21により保存される。データ処理状態(ステータス)を示すデータは、銘柄抽出処理手段22、発注データ作成処理手段25、および発注処理手段26により、更新されるものである。さらに、第1回目、第2回目の振替額は、振替処理手段28により算出されて保存され、第1回目、第2回目の振替後の仮想初期投資額は、収益率算出処理手段27により算出されて保存される。そして、直近5日間の騰落率の下限値から日経平均採用銘柄に限定するかまたはそれ以外の銘柄に限定するかの別の重みまでの銘柄抽出条件と、アルゴリズム種別を示すデータおよび発注アルゴリズムの細部を定めるためのデータからなる発注アルゴリズムとは、注文受付処理手段21により保存される。
銘柄情報データベース41は、図3に示すように、銘柄識別情報(銘柄コード)と、直近5日間の騰落率(例えば「−18.0%」等)と、直近20日間の騰落率(例えば「−8.5%」等)と、直近60日間の騰落率(例えば「+12.0%」等)と、業種(本実施形態では、東証分類であり、例えば、「機械」、「化学」等の区分)と、1株当たり純利益と、PER(株価÷1株当たり純利益であり、例えば「18倍」等)と、1株当たり純資産と、PBR(株価÷1株当たり純資産であり、例えば「0.97倍」等)と、ROE(当期利益÷純資産であり、例えば「28.8%」等)と、ROA(当期利益÷総資産であり、例えば「6.3%」等)と、売上高伸び率(例えば「5%」等)と、経常利益伸び率(例えば「4%」等)と、純利益伸び率(例えば「4%」等)と、日経平均採用銘柄であるか否かの別(例えば、「1」:日経平均採用銘柄、「2」:日経平均採用銘柄以外の銘柄)と、取引量(前日の取引量、直近5日間や直近20日間の平均取引量等、任意である。)とを、各レコードに記憶するものである。
時価データベース42は、時価データ取得処理手段23により取得した各銘柄の時価データを、銘柄識別情報と関連付けて記憶するものである。
発注データベース43は、図4に示すように、発注データ識別情報(例えば「T0001−1−1」等)と、発注または取消の別と、顧客識別情報(口座番号等)と、銘柄識別情報(銘柄コード)と、売買区分を示すデータ(「売」または「買」)と、注文数量(株数)と、指値(成行の場合は、0円とする。)とを含む発注データ、および、約定単価と、約定数量(株数)と、約定代金(約定単価×約定数量)とを含む約定データを、各レコードに記憶するものである。このうち、発注データは、発注データ作成処理手段25により保存されたものであり、約定データは、発注処理手段26により保存されたものである。なお、本実施形態では、説明の便宜上、発注データおよび約定データを1つのデータベースにまとめて記憶させているが、これらは発注データ識別情報で関連付けられていれば、別々のデータベースに記憶させてもよい。
売買履歴管理データデース44は、図5に示すように、発注データ識別情報(例えば「T0001−1−1」等)と、約定日と、サイクル(何サイクル目の発注であるかを示す数値である。但し「0」は振替を示す。)と、銘柄識別情報(銘柄コード)と、売買区分を示すデータ(「売」または「買」)と、約定単価と、約定数量(株数)と、約定代金(約定単価×約定数量)と、購入した抽出銘柄の保有数量(株数)と、投資可能金額のうち抽出銘柄の購入代金に割り当てられなかった未投資分の現金残高と、約定代金(約定単価×約定数量)と未投資分の現金残高とを合計した資産合計額と、収益率または仮想通算収益率(振替を受けた以降は、仮想通算収益率となる。)とを、各レコードに、注文識別情報(例えば「T0001」等)および発注条件の識別番号(例えば「1」等)と関連付けて記憶するものである。このうち、発注データ識別情報から約定代金までは、発注処理手段26により保存されるものであり、保有数量(保有株数)、未投資分の現金残高、および資産合計額は、発注処理手段26により更新後の数値を算出して保存されるものであり、収益率または仮想通算収益率は、収益率算出処理手段27により算出されて保存されるものである。
そして、以上において、発注処理サーバ20は、1台のコンピュータあるいは1つのCPUにより実現されるものに限定されず、複数のコンピュータあるいは複数のCPUで分散処理を行うことにより実現されるものであってもよい。
また、発注処理サーバ20の処理手段20Aに含まれる各処理手段21〜29は、発注処理サーバ20を構成するコンピュータ本体の内部に設けられた中央演算処理装置(CPU)、およびこのCPUの動作手順を規定する1つまたは複数のプログラムにより実現される。
さらに、発注処理サーバ20に設けられた各データベース40〜44は、例えばハードディスク等により好適に実現されるが、記憶容量やアクセス速度等に問題が生じない範囲であれば、ROM、EEPROM、フラッシュ・メモリ、RAM、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、FD、磁気テープ、あるいはこれらの組合せ等を採用してもよい。
顧客端末装置50は、顧客が操作する端末装置であり、コンピュータにより構成され、例えばマウスやキーボード等の入力手段と、例えば液晶ディスプレイやCRTディスプレイ等の表示装置と、印刷装置とを備えている。なお、顧客端末装置50は、例えば携帯電話機(PHSも含む。)や携帯情報端末(PDA)等の携帯機器であってもよい。
時価データ提供システム60は、各銘柄の時価データ、および銘柄評価用の指標値(騰落率、売上高伸び率、取引量等)や区分(東証分類による業種、日経平均採用銘柄であるか否かの別等)を提供するコンピュータにより構成されたシステムである。この時価データ提供システム60は、市場システ70自体であってもよく、市場システム70から取得した時価データ等を配信する二次情報源としての情報ベンダーのシステムであってもよく、あるいは発注処理サーバ20を運用・管理する証券会社等の社内の他のシステムであってもよい。
市場システム70は、コンピュータにより構成され、例えば、証券取引所システムや、PTS市場を形成する証券会社のシステム等である。
このような本実施形態においては、以下のようにして証券取引発注処理システム10により有価証券の売買取引の自動発注に関する処理が行われる。ここでは、主として、ある1人の顧客による発注条件の設定および設定した発注条件での自動発注処理の流れに着目して説明を行うものとする。従って、実際には、複数の顧客による設定に基づく処理が、同時並行的に進行するが、それらの全てを説明するものではない。
図6において、発注処理サーバ20で有価証券の売買取引の自動発注に関する一連の処理を開始し(ステップS1)、先ず、時価データ取得処理手段23により、時価データ提供システム60からネットワーク1を介して各銘柄についての時価データ、および各銘柄についての銘柄評価用の指標値(騰落率、売上高伸び率、取引量等)や区分(東証分類による業種、日経平均採用銘柄であるか否かの別等)を取得し、取得した時価データについては、銘柄識別情報(銘柄コード)と関連付けて時価データベース42に保存し、取得した銘柄評価用の指標値や区分については、銘柄識別情報(銘柄コード)と関連付けて銘柄情報データベース41(図3参照)に保存する(ステップS2)。そして、銘柄評価用指標値算出処理手段29により、時価データベース42に記憶された各銘柄の時価データを用いて、銘柄情報データベース41(図3参照)に記憶された1株当たり純利益から、PER(株価÷1株当たり純利益)を算出するとともに、銘柄情報データベース41(図3参照)に記憶された1株当たり純資産から、PBR(株価÷1株当たり純資産)を算出し、算出したPERおよびPBRを、銘柄識別情報と関連付けて銘柄情報データベース41に保存する(ステップS2)。なお、銘柄情報データベース41(図3参照)に記憶させるデータは、発注処理サーバ20を運用・管理する担当者が、端末装置から入力してもよい。
<発注条件の設定:ステップS3>
次に、発注処理サーバ20では、注文受付処理手段21により、顧客端末装置50からネットワーク1を介して送信されてくる自動発注用の各種条件の設定画面の表示要求信号を受信し、発注条件の設定画面100(図7参照)の表示用データを、ネットワーク1を介して顧客端末装置50へ送信する。すると、顧客端末装置50の画面上には、図7に示すような発注条件の設定画面100が表示される(ステップS3)。
図7において、発注条件の設定画面100には、銘柄抽出条件の設定を行うための「銘柄抽出条件の設定」ボタン101と、発注アルゴリズムの設定を行うための「発注アルゴリズムの設定」ボタン102と、有効期間および発注条件の振替の回数・時期の設定を行うための「有効期間および発注条件の振替の回数・時期の設定」ボタン103と、各発注条件1〜5(発注条件の識別番号=1〜5)の設定を行うための設定部110,120,130,140,150と、入力データをネットワーク1を介して発注処理サーバ20へ送信するための「送信」ボタン160とが設けられている。
本実施形態では、一例として、最大5つの発注条件を設定することができるようになっているが、最大の設定数は5つに限定されものではなく、任意である。また、発注条件の振替を行うことはできなくなるが、発注条件を1つだけ設定してもよい。
発注条件1(発注条件の識別番号=1)の設定部110には、初期投資額を入力する初期投資額入力部111と、後述する図8の銘柄抽出条件の設定画面200で自己設定した銘柄抽出条件を選択する銘柄抽出条件選択部112と、後述する図9の発注アルゴリズムの設定画面400で自己設定した発注アルゴリズムを選択する発注アルゴリズム選択部113とが設けられている。銘柄抽出条件と発注アルゴリズムとは、任意の組合せをとり得るので、本実施形態では、少なくとも1つの銘柄抽出条件と少なくとも1つの発注アルゴリズムとを別々に自己設定し、それぞれの設定に識別名称(自分がわかり易い名称であることが好ましい。)を付して区別できるようにしておき、銘柄抽出条件と発注アルゴリズムとを、いずれも識別名称で選択し、組み合わせることができるようにしている。このようにすることで、銘柄抽出条件が同じで、発注アルゴリズムのみが異なる複数の発注条件、あるいは発注アルゴリズムが同じで、銘柄抽出条件のみが異なる複数の発注条件の設定を容易に行うことができる。なお、銘柄抽出条件と発注アルゴリズムとを、まとめて入力することができるようにしてもよい。
同様に、発注条件2〜5(発注条件の識別番号=2〜5)の設定部120,130,140,150には、初期投資額入力部121,131,141、151と、銘柄抽出条件選択部122,132,142,152と、発注アルゴリズム選択部123,133,143、153とが設けられている。
図7の発注条件の設定画面100において、顧客が、「銘柄抽出条件の設定」ボタン101を押操作すると、銘柄抽出条件の設定画面200(図8参照)の表示要求信号が、ネットワーク1を介して発注処理サーバ20へ送信される。発注処理サーバ20では、注文受付処理手段21により、顧客端末装置50からネットワーク1を介して送信されてくる銘柄抽出条件の設定画面200(図8参照)の表示要求信号を受信し、銘柄抽出条件の設定画面200(図8参照)の表示用データを、ネットワーク1を介して顧客端末装置50へ送信する。すると、顧客端末装置50の画面上には、図8に示すような銘柄抽出条件の設定画面200が表示される(ステップS3)。
図8において、銘柄抽出条件の設定画面200には、銘柄抽出条件の識別名称の入力部201と、直近5日間の騰落率についての下限値、上限値、および重みを入力する各入力部211,212,213と、直近20日間の騰落率についての下限値、上限値、および重みを入力する各入力部221,222,223と、直近60日間の騰落率についての下限値、上限値、および重みを入力する各入力部231,232,233と、業種(本実施形態では、東証分類)の選択部241およびその重みの入力部242と、PERについての下限値、上限値、および重みを入力する各入力部251,252,253と、PBRについての下限値、上限値、および重みを入力する各入力部261,262,263と、ROEについての下限値、上限値、および重みを入力する各入力部271,272,273と、ROAについての下限値、上限値、および重みを入力する各入力部281,282,283と、売上高伸び率についての下限値、上限値、および重みを入力する各入力部291,292,293と、経常利益伸び率についての下限値、上限値、および重みを入力する各入力部301,302,303と、純利益伸び率についての下限値、上限値、および重みを入力する各入力部311,312,313と、日経平均採用銘柄に限定するかまたはそれ以外の銘柄に限定するかを選択する選択部321,322およびその重みの入力部323と、入力データをネットワーク1を介して発注処理サーバ20へ送信するための「送信」ボタン330とが設けられている。
なお、本実施形態では、一例として、各重みの入力部213,223,233,242,253,263,273,283,293,303,313,323には、1〜5の5段階で各項目の重みを入力するようになっているが、5段階に限定されるものではなく、段階数は任意であり、また、重みを示す数値は、離散的な数値である必要もなく、例えば、画面表示されたスライダバー上を移動するスライダの操作等により連続的な数値から指定するようにしてもよい。また、本実施形態では、銘柄抽出条件は、12項目により構成されているが、項目数は任意であり、各項目の内容もこれらの12項目の内容に限定されるものではなく、さらに、12項目すべてを指定しなければならないということではなく、顧客が任意に選んだ項目だけにつき、閾値や重み等を入力すればよい。
図8の銘柄抽出条件の設定画面200において、顧客が、12項目のうちの少なくとも1項目につき、閾値や重み等を入力し、入力した銘柄抽出条件に識別名称を付し、「送信」ボタン330を押操作すると、入力データがネットワーク1を介して発注処理サーバ20へ送信される。発注処理サーバ20では、注文受付処理手段21により、顧客端末装置50からネットワーク1を介して送信されてくる入力データ(銘柄抽出条件の識別名称、銘柄評価用の指標値に対する閾値、銘柄の区分の選択情報、およびこれらの重み)を受信し、受信したデータを、図示されない銘柄抽出条件記憶手段に、一時的に記憶しておく。また、顧客は、複数の銘柄抽出条件を設定したい場合には、同様な操作を繰り返し、異なる銘柄抽出条件を入力して識別名称を付し、複数の銘柄抽出条件を図示されない銘柄抽出条件記憶手段に、一時的に記憶しておく。
続いて、図7の発注条件の設定画面100に戻り、顧客が、「発注アルゴリズムの設定」ボタン102を押操作すると、発注アルゴリズムの設定画面400(図9参照)の表示要求信号が、ネットワーク1を介して発注処理サーバ20へ送信される。発注処理サーバ20では、注文受付処理手段21により、顧客端末装置50からネットワーク1を介して送信されてくる発注アルゴリズムの設定画面400(図9参照)の表示要求信号を受信し、発注アルゴリズムの設定画面400(図9参照)の表示用データを、ネットワーク1を介して顧客端末装置50へ送信する。すると、顧客端末装置50の画面上には、図9に示すような発注アルゴリズムの設定画面400が表示される(ステップS3)。
図9において、発注アルゴリズムの設定画面400には、発注アルゴリズムの識別名称の入力部401と、アルゴリズム種別1,2,3…の細部を定めるためのデータを入力する入力部410,420,430…と、入力データをネットワーク1を介して発注処理サーバ20へ送信するための「送信」ボタン440とが設けられている。
発注アルゴリズムは、アルゴリズム種別と、アルゴリズムの細部を定めるためのデータ(指値や条件価格)とにより構成され、アルゴリズムの細部を定めるためのデータの数は、アルゴリズム種別によって異なり、例えば、図9の例では、アルゴリズム種別1については、2つのデータが必要であり、アルゴリズム種別2については、5つのデータが必要である。また、図9の例では、アルゴリズム種別1,2の内容が示されているが、顧客に対し、選択肢として用意するアルゴリズム種別の数は任意であり、また、アルゴリズムの内容も任意であり、アルゴリズムの細部を定めるために必要なデータの数も任意である。要するに、本発明における発注アルゴリズムは、初期投資額の少なくとも一部を抽出銘柄の購入に充当した買いの発注から始まり、購入した抽出銘柄の全数量を売却する売りの発注で1サイクルを終了するものである。
アルゴリズム種別1の入力部410には、約定価格からの上昇率の入力部411と、約定価格からの下落率の入力部412とが設けられている。アルゴリズム種別1は、初期投資額(2サイクル目以降は再投資分を含む資金)での購入処理を行った後、株価が、この買いの約定単価から指定比率(入力部411への入力データであり、図9の例では、5%)上昇したときに全数量を売却するか(サイクル終了)、または、この買いの約定単価から指定比率(入力部412への入力データであり、図9の例では、10%)下落したときに全数量を売却する(サイクル終了)というものである。
アルゴリズム種別2の入力部420には、最初の購入金額の割合の入力部421と、最初の買いの約定単価Tからの上昇率の入力部422と、最初の買いの約定単価Tからの下落率の入力部423と、残金分の購入処理後の約定単価Tからの下落率(回復)の入力部424と、残金分の購入処理後の約定単価Tからの下落率の入力部425とが設けられている。アルゴリズム種別2は、初期投資額(2サイクル目以降は再投資分を含む資金)の指定割合(入力部421への入力データであり、図9のその他の設定例では、P=50%)の金額での購入処理を行った後、株価が、この買いの約定単価Tから指定比率(入力部422への入力データであり、図9のその他の設定例では、5%)上昇したときに全数量を売却するか(サイクル終了)、または、この買いの約定単価Tから指定比率(入力部423への入力データであり、図9のその他の設定例では、10%)下落したときに初期投資額(2サイクル目以降は再投資分を含む資金)の残金分(100−P)%での購入処理を行い、さらに、株価が、当初の買いの約定単価Tから指定比率(入力部424への入力データであり、図9のその他の設定例では、5%)下落水準まで回復したときに全数量を売却するか(サイクル終了)、または、当初の買いの約定単価Tから指定比率(入力部425への入力データであり、図9のその他の設定例では、20%)下落したときに全数量を売却する(サイクル終了)というものである。
図9の発注アルゴリズムの設定画面400において、顧客が、アルゴリズム種別1,2,3…の細部を定めるためのデータを入力する入力部410,420,430…のいずれかの種別にデータを入力し、入力したデータに識別名称を付し、「送信」ボタン440を押操作すると、入力データがネットワーク1を介して発注処理サーバ20へ送信される。発注処理サーバ20では、注文受付処理手段21により、顧客端末装置50からネットワーク1を介して送信されてくる入力データ(発注アルゴリズムの識別名称、アルゴリズム種別を示すデータ、発注アルゴリズムの細部を定めるためのデータ)を受信し、受信したデータを、図示されない発注アルゴリズム記憶手段に、一時的に記憶しておく。また、顧客は、複数の発注アルゴリズムを設定したい場合には、同様な操作を繰り返し、異なる発注アルゴリズム(アルゴリズム種別が同じでも、発注アルゴリズムの細部を定めるためのデータが異なれば、異なる発注アルゴリズムである。)を入力して識別名称を付し、複数の発注アルゴリズムを図示されない発注アルゴリズム記憶手段に、一時的に記憶しておく。
続いて、図7の発注条件の設定画面100に戻り、顧客が、「有効期間および発注条件の振替の回数・時期の設定」ボタン103を押操作すると、有効期間および発注条件の振替の回数・時期の設定画面500(図10参照)の表示要求信号が、ネットワーク1を介して発注処理サーバ20へ送信される。発注処理サーバ20では、注文受付処理手段21により、顧客端末装置50からネットワーク1を介して送信されてくる有効期間および発注条件の振替の回数・時期の設定画面500(図10参照)の表示要求信号を受信し、有効期間および発注条件の振替の回数・時期の設定画面500(図10参照)の表示用データを、ネットワーク1を介して顧客端末装置50へ送信する。すると、顧客端末装置50の画面上には、図10に示すような有効期間および発注条件の振替の回数・時期の設定画面500が表示される(ステップS3)。
図10において、有効期間および発注条件の振替の回数・時期の設定画面500には、有効期間について3日間、7日間、14日間を選択する各選択部510,520,530と、選択部510で有効期間3日間を選択した場合において発注条件の振替の回数・時期として振替なし、1日目経過時点だけ1回振替、2日目経過時点だけ1回振替、1日目および2日目経過時点の2回振替を選択する各選択部511,512,513,514と、選択部520で有効期間7日間を選択した場合において発注条件の振替の回数・時期として振替なし、2日目経過時点だけ1回振替、4日目経過時点だけ1回振替、2日目および4日目経過時点の2回振替を選択する各選択部521,522,523,524と、選択部530で有効期間14日間を選択した場合において発注条件の振替の回数・時期として振替なし、3日目経過時点だけ1回振替、7日目経過時点だけ1回振替、3日目および7日目経過時点の2回振替を選択する各選択部531,532,533,534と、発注条件(銘柄抽出条件および発注アルゴリズム)の振替方法を選択する振替方法選択部540と、入力データをネットワーク1を介して発注処理サーバ20へ送信するための「送信」ボタン550とが設けられている。
振替方法選択部540には、(1)最も高い収益率を上げた発注条件以外の全ての発注条件の投資額(再投資分を含む)を、最も高い収益率を上げた発注条件に移すことを選択する選択部541と、(2)最も低い収益率となった発注条件の投資額(再投資分を含む)を、最も高い収益率を上げた発注条件に移すことを選択する選択部542と、(3)最も低い収益率となった発注条件の投資額(再投資分を含む)を、それ以外の発注条件に均等に振り分けることを選択する選択部543と、(4)最も低い収益率となった発注条件の投資額(再投資分を含む)を、それ以外の発注条件に、収益率の値の大きさに比例させて振り分けることを選択する選択部544と、(5)高い収益率の発注条件のグループと、低い収益率の発注条件のグループとに分け、低い収益率の発注条件のグループの投資額(再投資分を含む)の合計額を、高い収益率の発注条件のグループに均等に振り分けることを選択する選択部545とが設けられている。なお、(5)の選択部545を選択すると、各グループを構成する発注条件が同数にならない場合には、本実施形態では、高い収益率のほうの発注条件の数を少なくする処理を行うが、高い収益率のほうの発注条件の数を多くする処理を行ってもよい。
図10の有効期間および発注条件の振替の回数・時期の設定画面500において、顧客が、データを選択入力し、「送信」ボタン550を押操作すると、選択入力されたデータがネットワーク1を介して発注処理サーバ20へ送信される。発注処理サーバ20では、注文受付処理手段21により、顧客端末装置50からネットワーク1を介して送信されてくる選択入力データ(有効期間の選択情報、発注条件の振替の回数・時期の選択情報、振替方法の選択情報)を受信し、受信したデータとその受信日(条件設定日)とから、有効期間終期、第1回目、第2回目の振替時期を算出した後、注文識別情報を自動付与し、データの受信日(条件設定日)、有効期間、有効期間終期、第1回目、第2回目の振替時期、発注条件の振替方法を示すデータを、注文識別情報および顧客識別情報と関連付けて条件データベース40(図2参照)に保存する。
続いて、図7の発注条件の設定画面100に戻り、顧客が、各発注条件1〜5(発注条件の識別番号=1〜5)の設定を行うための設定部110,120,130,140,150のうちの少なくとも1つで、初期投資額の入力、銘柄抽出条件の選択(自己が付した識別名称の中からの選択)、および発注アルゴリズムの選択(自己が付した識別名称の中からの選択)を行ってから、「送信」ボタン160を押操作すると、入力データがネットワーク1を介して発注処理サーバ20へ送信される。発注処理サーバ20では、注文受付処理手段21により、顧客端末装置50からネットワーク1を介して送信されてくる入力データ(各発注条件についての発注条件識別情報、初期投資額、銘柄抽出条件の識別名称、発注アルゴリズムの識別名称)を受信し、受信した初期投資額と、受信した銘柄抽出条件の識別名称(銘柄抽出条件識別情報)と、受信した銘柄抽出条件の識別名称に関連付けて図示されない銘柄抽出条件記憶手段に一時的に記憶されている銘柄抽出条件と、受信した発注アルゴリズムの識別名称(発注アルゴリズム識別情報)と、受信した発注アルゴリズムの識別名称に関連付けて図示されない発注アルゴリズム記憶手段に一時的に記憶されている発注アルゴリズムとを、発注条件識別情報(発注条件の識別番号)とともに、各発注条件毎に、注文識別情報および顧客識別情報と関連付けて条件データベース40(図2参照)に保存する。
<銘柄抽出処理:ステップS4>
その後、銘柄抽出処理手段22により、銘柄情報データべース41(図3参照)に記憶された銘柄評価用の指標値または銘柄の区分が、条件データベース40(図2参照)に記憶された銘柄評価用の指標値に対する閾値または銘柄の区分の選択情報で定まる銘柄抽出条件(図8の銘柄抽出条件の設定画面200で、最大12項目の入力を行って指定した銘柄抽出条件)を満たすか否かを判断し、銘柄抽出条件を満たす銘柄についての銘柄識別情報を、銘柄情報データべース41から抽出する(図6のステップS4)。この銘柄抽出処理は、複数の発注条件が設定されている場合には、各発注条件毎に行う。従って、銘柄抽出処理の速度は、各発注条件毎に異なるものとなり、また、銘柄抽出処理の実施開始タイミングは、2サイクル目以降は、各発注条件毎に異なるものとなる。
具体的には、本実施形態の銘柄抽出処理では、最大12項目のうち顧客により選択された各項目の条件を全て満たすか否かを判断するのではなく、各銘柄について、最大12項目のうち顧客により選択された各項目の重みを用いてスコアを算出し、スコアの最も大きい銘柄を抽出する。従って、抽出銘柄は、12項目のうちの顧客により選択された全ての項目の条件を満たしている必要はない。顧客により選択された各項目のうちの少なくとも1つの項目の条件を満たせば、スコアが付く(0以外のスコアになる。)ので、抽出候補の銘柄は、複数になる可能性が高いが、複数の銘柄にスコアが付いた場合には、スコアの最も大きい銘柄を抽出することになる。また、顧客により選択された各項目のうちのいずれの項目の条件も満たさない場合には、その銘柄には、スコアが付かない(スコアが0である。)ので、そのようなスコアが付かない銘柄しか無かった場合には、抽出候補の銘柄が無いということになり、銘柄抽出は行われない。この場合は、抽出候補の銘柄、すなわちスコアが付く銘柄が生じるまで、投資額は現金のまま保持され、買いの発注は行われず、銘柄抽出処理が繰り返される。
各銘柄のスコアは、銘柄抽出処理手段22により、条件を満たした項目の重みを全て加算することにより算出される。例えば、図8のように銘柄抽出条件が設定されていたとし、このとき図3に示す銘柄A(銘柄コード=A)のスコアを算出すると、次のようになる。先ず、(1)直近5日間の騰落率についての条件は、−30%以上、−10%以下で、その重みは、5であり(図8参照)、一方、銘柄Aの直近5日間の騰落率は、−18.0%であるから(図3参照)、条件を満たしており、重みの5は、スコアへ加算される対象となる。次に、(4)業種(東証分類)についての条件は、「機械」で、その重みは、3であり(図8参照)、一方、銘柄Aの業種(東証分類)は、「機械」であるから(図3参照)、条件を満たしており、重みの3は、スコアへ加算される対象となる。また、(5)PERについての条件は、15倍以上、25倍以下で、その重みは、4であり(図8参照)、一方、銘柄AのPERは、18倍であるから(図3参照)、条件を満たしており、重みの4は、スコアへ加算される対象となる。さらに、(7)ROEについての条件は、15%以上で、その重みは、2であり(図8参照)、一方、銘柄AのROEは、28.8%であるから(図3参照)、条件を満たしており、重みの2は、スコアへ加算される対象となる。そして、(9)売上高伸び率についての条件は、15%以上で、その重みは、3であり(図8参照)、一方、銘柄Aの売上高伸び率は、5%であるから(図3参照)、条件を満たしておらず、重みの3は、スコアへ加算される対象とはならない。また、(10)経常利益伸び率についての条件は、10%以上で、その重みは、1であり(図8参照)、一方、銘柄Aの経常利益伸び率は、4%であるから(図3参照)、条件を満たしておらず、重みの1は、スコアへ加算される対象とはならない。さらに、(12)日経平均採用銘柄に限定するか否かについての条件は、日経平均採用銘柄に限定するで、その重みは、1であり(図8参照)、一方、銘柄Aは、日経平均採用銘柄であるから(図3参照)、条件を満たしており、重みの1は、スコアへ加算される対象となる。そして、(2)直近20日間の騰落率、(3)直近60日間の騰落率、(6)PBR、(8)ROA、および(11)純利益伸び率についての条件は、いずれも顧客により選択されていないので、スコアへの加算はゼロである。従って、銘柄Aのスコアは、5+3+4+2+1=15となる。
同様にして他の銘柄についても、スコアを算出し、最もスコアが大きい銘柄を、抽出銘柄とする。また、最大のスコアで同スコアになった複数の銘柄がある場合には、本実施形態では、銘柄情報データべース41(図3参照)に記憶された取引量が最大の銘柄を、抽出銘柄とする。なお、取引量で決定するのではなく、例えば、一番最初に抽出候補とされた銘柄を、抽出銘柄とする等、他の方法により決定してもよい。
そして、銘柄抽出処理が終了した時点で、銘柄抽出処理手段22により、条件データベース40(図2参照)に記憶されたデータ処理状態(ステータス)を示すデータを、銘柄抽出処理が終了したことを示す「1」に変更し、抽出銘柄についての銘柄識別情報(銘柄コード)を、銘柄抽出が行われた発注条件の識別番号(発注条件識別情報)および注文識別情報とともに、発注指示処理手段24に引き渡す。
続いて、発注指示処理手段24により、銘柄抽出処理手段23から抽出銘柄についての銘柄識別情報(銘柄コード)を受け取った後、発注指示処理手段24による管理下で、顧客により設定された発注条件(銘柄抽出処理が終了した発注条件)を構成する発注アルゴリズムに基づく自動発注処理を行う(図6のステップS5)。この自動発注処理は、複数の発注条件が設定されている場合には、各発注条件毎に行う。従って、自動発注処理の速度や実施タイミングは、各発注条件毎に異なるものとなる。また、発注アルゴリズムに基づく自動発注処理の進行と並行して、発注指示処理手段24による振替時期の到来判断および振替処理手段28による収益率の判断や振替等の振替処理が行われる(図6のステップS5)。さらに、発注アルゴリズムに基づく自動発注処理の進行と並行して、発注指示処理手段24による有効期間終期の到来判断および終期到来に伴う売却処理が行われる(図6のステップS5)。また、発注アルゴリズムに基づく自動発注処理の進行と並行して、時価データ取得処理手段23による時価データの取得処理も行われる(図6のステップS5)。そして、これらの処理は、並行して行われるが、説明の便宜上、それぞれの処理内容を分けて記載するものとする。
<時価データの取得・保存:ステップS5>
先ず、時価データの取得処理(図6のステップS5)では、時価データ取得処理手段23により、時価データ提供システム60からネットワーク1を介して各銘柄の時価データを定期的に繰り返し取得し、取得した時価データを、銘柄識別情報と関連付けて時価データベース42に保存する。また、銘柄評価用指標値算出処理手段29により、時価データベース42に記憶された各銘柄の時価データを用いて、銘柄情報データベース41(図3参照)に記憶された1株当たり純利益から、PER(株価÷1株当たり純利益)を算出するとともに、銘柄情報データベース41(図3参照)に記憶された1株当たり純資産から、PBR(株価÷1株当たり純資産)を算出し、算出したPERおよびPBRを、銘柄識別情報と関連付けて銘柄情報データベース41に保存し、PERおよびPBRの更新処理を実行する。
<発注アルゴリズムに基づく発注:ステップS5>
次に、発注アルゴリズムに基づく自動発注処理(図6のステップS5)では、発注指示処理手段24により、各発注条件毎に、条件データベース40(図2参照)に記憶された発注アルゴリズムの種別を示すデータを取得し、アルゴリズム種別に従った自動発注処理を実行する。例えば、発注条件1での銘柄抽出処理が終了した場合には、発注条件1についての発注アルゴリズムの種別を示すデータを取得する。発注条件1を、図2および図7に示す例のように、「WIN」という識別名称の銘柄抽出条件(図8参照)および「STD」という識別名称の発注アルゴリズム(図9参照)からなる発注条件であるとすれば、図2に示すように、条件データベース40には、発注条件1の発注アルゴリズムの種別を示すデータとして「1」が記憶されているので、この「1」というデータを取得し、アルゴリズム種別1に従った自動発注処理を実行する。
以下では、アルゴリズム種別1に従った自動発注処理を説明する。
発注指示処理手段24により、条件データベース40(図2参照)に記憶された発注条件1のデータ処理状態(ステータス)を示すデータを取得し、取得した発注条件1のデータ処理状態(ステータス)を示すデータが「1」になっていれば、それは銘柄抽出処理が終了した段階であることを示すので、発注指示処理手段24により、発注データ作成処理手段25に対し、条件データベース40に記憶された発注条件1の初期投資額での購入処理を行うための最初の買いの発注データの作成指示を送る。そして、発注データ作成処理手段25により、発注指示処理手段24からの最初の買いの発注データの作成指示を受けて、条件データベース40に記憶された発注条件1の初期投資額を、時価データベース42に記憶された抽出銘柄の時価データで除することにより、購入数量を算出する。この際、購入数量が、最小売買単位である単元株の倍数となり、かつ、購入数量と時価データとを乗じた金額が、発注条件1の初期投資額を超えないようにする。そして、発注データ作成処理手段25により、時価データを指値とし、注文識別情報に枝番号を付して自動作成した発注データ識別情報、顧客識別情報、抽出銘柄についての銘柄識別情報、および算出した購入数量を含む買いの発注データを作成するとともに、条件データベース40(図2参照)に記憶された発注条件1のデータ処理状態(ステータス)を示すデータを、最初の買いの発注データを作成したことを示す「2」に変更する。例えば、図2および図7に示すように、発注条件1の初期投資額が100万円であり、抽出銘柄Aの時価データが1,000円であり(図4、図5参照)、抽出銘柄Aの単元株が1,000株であったとすれば、購入数量は、100万円÷1,000円=1,000株となり、これは単元株の倍数であるから、そのまま1,000株が購入数量となる(図4、図5参照)。そして、指値は、1,000円以下とする。
それから、発注処理手段26により、発注データ作成処理手段25により作成された最初の買いの発注データを、専用線2を介して市場システム70へ送信するとともに、市場システム70から専用線2を介して送信されてくる約定データ(発注データ識別情報、顧客識別情報、銘柄識別情報、売買区分、約定単価、約定数量、約定代金、約定日等を含む。)を受信し、受信した約定データを、同一の発注データ識別情報を有する発注データに対応させて発注データベース43(図4参照)に保存する。また、発注処理手段26により、受信した約定データおよびこの約定データに係る発注が行われたサイクルの番号を、売買履歴管理データベース44(図5参照)に保存する。さらに、発注処理手段26により、保有数量(保有株数)、未投資分の現金残高、および資産合計額を、売買履歴管理データベース44(図5参照)に保存する。図5の例では、最初の買いの発注(発注データ識別情報=「T0001−1−1」)なので、保有数量は1,000株であり、初期投資額100万円の全てを購入金額としたので、未投資分の現金残高はゼロ円であり、資産合計額は、約定代金100万円と未投資分の現金残高ゼロ円とを合計して100万円となる。
続いて、発注指示処理手段24により、条件データベース40(図2参照)に記憶された発注条件1のデータ処理状態(ステータス)を示すデータが「2」になっていることを把握すると、発注データ作成処理手段25に対し、次の売りの発注データの作成指示を送る。そして、発注データ作成処理手段25により、発注指示処理手段24からの売りの発注データの作成指示を受けて、売買履歴管理データベース44(図5参照)から、最初の買いの発注についての約定単価を取得し、この買いの約定単価に、条件データベース40(図2参照)に記憶された発注条件1の指定比率(約定単価からの上昇率)に1を加えた数値を乗じることにより、指値を算出し、算出した指値、発注データ識別情報、顧客識別情報、抽出銘柄についての銘柄識別情報、および購入数量と同一の売却数量を含む売りの発注データを作成するとともに、条件データベース40(図2参照)に記憶された発注条件1のデータ処理状態(ステータス)を示すデータを、売りの発注データを作成したことを示す「3」に変更する。図5の例では、最初の買いの発注(発注データ識別情報=「T0001−1−1」)の約定単価は、1,000円なので(図5参照)、指定比率(約定単価からの上昇率)が5%であれば(図2参照)、1,000円×(1+0.05)=1,050円が指値となり、最初の買いの発注(発注データ識別情報=「T0001−1−1」)の約定数量が1,000株なので(図5参照)、売却数量は、これと同一の1,000株となる(図4、図5参照)。
それから、発注処理手段26により、発注データ作成処理手段25により作成された売りの発注データを、専用線2を介して市場システム70へ送信する。そして、後述する時価データの監視処理での条件価格(いわゆる逆指値)による条件充足(時価下落時)が無いうちに、時価が上昇して市場で指値に到達し、約定した場合には、市場システム70から専用線2を介して送信されてくる約定データ(発注データ識別情報、顧客識別情報、銘柄識別情報、売買区分、約定単価、約定数量、約定代金、約定日等を含む。)を受信し、受信した約定データを、同一の発注データ識別情報を有する発注データに対応させて発注データベース43(図4参照)に保存する。また、発注処理手段26により、受信した約定データおよびこの約定データに係る発注が行われたサイクルの番号を、売買履歴管理データベース44(図5参照)に保存する。さらに、発注処理手段26により、保有数量(保有株数)、未投資分の現金残高、および資産合計額を更新して、売買履歴管理データベース44(図5参照)に保存する。図5の例では、売りの発注(発注データ識別情報=「T0001−1−2」)については、売却したので保有数量はゼロ株になり、未投資分の現金残高はゼロ円のままであるが、資産合計額は、約定代金1,050万円と未投資分の現金残高のゼロ円とを合計して1,050万円となる。そして、これにより1サイクルが終了したので、発注処理手段26により、条件データベース40(図2参照)に記憶された発注条件1のデータ処理状態(ステータス)を示すデータを、1サイクルが終了して次のサイクルに入ることを示す「0」に変更するとともに、収益率算出処理手段27に対し、サイクル終了に伴う収益率の算出の指示を送る。
また、発注指示処理手段24により、条件データベース40(図2参照)に記憶された発注条件1のデータ処理状態(ステータス)を示すデータが「3」になっていることを把握すると、発注指示処理手段24により、時価データベース42に記憶された抽出銘柄の時価データの監視を開始し、売買履歴管理データベース44(図5参照)から、最初の買いの発注に係る取引についての約定単価を取得し、この買いの約定単価に、条件データベース40(図2参照)に記憶された発注条件1の指定比率(約定単価からの下落率)を1から減じた数値を乗じることにより、条件価格を算出し、時価データが条件価格以下になったか否かを判断する処理を繰り返す。そして、既発注の売りの発注に係る取引が約定しないうちに、時価が下落し、時価データベース42に記憶された抽出銘柄の時価データが条件価格以下になったと判断した場合には、発注データ作成処理手段25に対し、既発注の売りの発注データについての指値の修正、または既発注の売りの発注データの取消および成行での売りの発注データの作成を指示する。そして、発注データ作成処理手段25により、発注指示処理手段24からの既発注の売りの発注データについての指値の修正指示を受けて、既に市場へ発注した売りの発注データの指値を、条件価格よりも一定額(例えば5円等)だけ小さい指値に修正するための発注データを作成するか、あるいは発注指示処理手段24からの既発注の売りの発注データの取消指示および成行での売りの発注データの作成指示を受けて、既発注の売りの発注データを取り消すための発注取消データおよび成行での売りの発注データを作成するとともに、条件データベース40(図2参照)に記憶された発注条件1のデータ処理状態(ステータス)を示すデータを、条件価格(いわゆる逆指値)による条件充足で売りの発注データを作成したことを示す「4」に変更する。
それから、発注処理手段26により、発注データ作成処理手段25により作成された発注取消データや、条件価格(いわゆる逆指値)による条件充足に基づく売りの発注データを、専用線2を介して市場システム70へ送信する。そして、発注処理手段26により、条件価格(いわゆる逆指値)による条件充足に基づく売りの発注に対し、市場システム70から専用線2を介して送信されてくる約定データ(発注データ識別情報、顧客識別情報、銘柄識別情報、売買区分、約定単価、約定数量、約定代金、約定日等を含む。)を受信し、受信した約定データを、同一の発注データ識別情報を有する発注データに対応させて発注データベース43(図4参照)に保存する。また、発注処理手段26により、受信した約定データおよびこの約定データに係る発注が行われたサイクルの番号を、売買履歴管理データベース44(図5参照)に保存する。さらに、発注処理手段26により、保有数量(保有株数)、未投資分の現金残高、および資産合計額を更新して、売買履歴管理データベース44(図5参照)に保存する。そして、これにより1サイクルが終了したので、発注処理手段26により、条件データベース40(図2参照)に記憶された発注条件1のデータ処理状態(ステータス)を示すデータを、1サイクルが終了して次のサイクルに入ることを示す「0」に変更するとともに、収益率算出処理手段27に対し、サイクル終了に伴う収益率の算出の指示を送る。
以下では、アルゴリズム種別2に従った自動発注処理を説明する。
例えば、発注条件3での銘柄抽出処理が終了した場合には、発注指示処理手段24により、発注条件3についての発注アルゴリズムの種別を示すデータを取得する。発注条件3を、図2および図7に示す例のように、「SIM」という識別名称の銘柄抽出条件および「HAF」という識別名称の発注アルゴリズム(図9参照)からなる発注条件であるとすれば、図2に示すように、条件データベース40には、発注条件3の発注アルゴリズムの種別を示すデータとして「2」が記憶されているので、この「2」というデータを取得し、アルゴリズム種別2に従った自動発注処理を実行する。
発注指示処理手段24により、条件データベース40(図2参照)に記憶された発注条件3のデータ処理状態(ステータス)を示すデータを取得し、取得した発注条件3のデータ処理状態(ステータス)を示すデータが「1」になっていれば、それは銘柄抽出処理が終了した段階であることを示すので、発注指示処理手段24により、発注データ作成処理手段25に対し、条件データベース40に記憶された発注条件3の初期投資額の指定割合の金額での購入処理を行うための最初の買いの発注データの作成指示を送る。そして、発注データ作成処理手段25により、発注指示処理手段24からの最初の買いの発注データの作成指示を受けて、条件データベース40に記憶された発注条件3の初期投資額に、条件データベース40に記憶された発注条件3の指定割合(最初の購入金額の割合P)を乗じた金額を、時価データベース42に記憶された抽出銘柄の時価データで除することにより、購入数量を算出する。この際、購入数量が、最小売買単位である単元株の倍数となり、かつ、購入数量と時価データとを乗じた金額が、発注条件3の初期投資額に指定割合(最初の購入金額の割合P)を乗じた金額を超えないようにする。そして、発注データ作成処理手段25により、時価データを指値とし、注文識別情報に枝番号を付して自動作成した発注データ識別情報、顧客識別情報、抽出銘柄についての銘柄識別情報、および算出した購入数量を含む買いの発注データを作成するとともに、条件データベース40(図2参照)に記憶された発注条件1のデータ処理状態(ステータス)を示すデータを、最初の買いの発注データを作成したことを示す「2」に変更する。例えば、図2および図7に示すように、発注条件3の初期投資額が200万円であり、指定割合(最初の購入金額の割合)がP=50%であり、抽出銘柄Gの時価データが652円であり(図5参照)、抽出銘柄Gの単元株が100株であったとすれば、購入数量は、(200万円×0.5)÷652円=1,534株となり、これを単元株の倍数にすると、1,500株が購入数量となる(図5参照)。そして、指値は、652円以下とする。
それから、発注処理手段26により、発注データ作成処理手段25により作成された最初の買いの発注データを、専用線2を介して市場システム70へ送信するとともに、市場システム70から専用線2を介して送信されてくる約定データ(発注データ識別情報、顧客識別情報、銘柄識別情報、売買区分、約定単価、約定数量、約定代金、約定日等を含む。)を受信し、受信した約定データを、同一の発注データ識別情報を有する発注データに対応させて発注データベース43(図4参照)に保存する。また、発注処理手段26により、受信した約定データおよびこの約定データに係る発注が行われたサイクルの番号を、売買履歴管理データベース44(図5参照)に保存する。さらに、発注処理手段26により、保有数量(保有株数)、未投資分の現金残高、および資産合計額を、売買履歴管理データベース44(図5参照)に保存する。図5の例では、最初の買いの発注(発注データ識別情報=「T0001−3−1」)なので、保有数量は1,500株であり、初期投資額200万円の約50%を購入金額としたので、未投資分の現金残高は、初期投資額200万円から約定代金978,000円を減じて1,022,000円となり、資産合計額は、約定代金978,000円と未投資分の現金残高1,022,000円とを合計して200万円となる。
続いて、発注指示処理手段24により、条件データベース40(図2参照)に記憶された発注条件3のデータ処理状態(ステータス)を示すデータが「2」になっていることを把握すると、発注データ作成処理手段25に対し、次の売りの発注データの作成指示を送る。そして、発注データ作成処理手段25により、発注指示処理手段24からの売りの発注データの作成指示を受けて、売買履歴管理データベース44(図5参照)から、最初の買いの発注についての約定単価を取得し、この買いの約定単価Tに、条件データベース40(図2参照)に記憶された発注条件3の指定比率(最初の買いの約定単価Tからの上昇率)に1を加えた数値を乗じることにより、指値を算出し、算出した指値、発注データ識別情報、顧客識別情報、抽出銘柄についての銘柄識別情報、および最初の買いの発注の購入数量と同一の売却数量を含む売りの発注データを作成するとともに、条件データベース40(図2参照)に記憶された発注条件3のデータ処理状態(ステータス)を示すデータを、売りの発注データを作成したことを示す「3」に変更する。図5の例では、最初の買いの発注(発注データ識別情報=「T0001−3−1」)の約定単価Tは、652円なので(図5参照)、指定比率(最初の買いの約定単価Tからの上昇率)が5%であれば(図2参照)、652円×(1+0.05)=685円が指値となり、最初の買いの発注(発注データ識別情報=「T0001−3−1」)の約定数量が1,500株なので(図5参照)、売却数量は、これと同一の1,500株となる(図5参照)。
それから、発注処理手段26により、発注データ作成処理手段25により作成された売りの発注データを、専用線2を介して市場システム70へ送信する。そして、後述する時価データの監視処理での条件価格(いわゆる逆指値)による条件充足(時価下落時)が無いうちに、時価が上昇して市場で指値に到達し、約定した場合には、市場システム70から専用線2を介して送信されてくる約定データ(発注データ識別情報、顧客識別情報、銘柄識別情報、売買区分、約定単価、約定数量、約定代金、約定日等を含む。)を受信し、受信した約定データを、同一の発注データ識別情報を有する発注データに対応させて発注データベース43(図4参照)に保存する。また、発注処理手段26により、受信した約定データおよびこの約定データに係る発注が行われたサイクルの番号を、売買履歴管理データベース44(図5参照)に保存する。さらに、発注処理手段26により、保有数量(保有株数)、未投資分の現金残高、および資産合計額を更新して、売買履歴管理データベース44(図5参照)に保存する。図5の例では、売りの発注(発注データ識別情報=「T0001−3−2」)については、売却したので保有数量はゼロ株になり、未投資分の現金残高は1,022,000円のままであるが、資産合計額は、約定代金1,027,500円と未投資分の現金残高の1,022,000円とを合計して2,049,500円となる。そして、これにより1サイクルが終了したので、発注処理手段26により、条件データベース40(図2参照)に記憶された発注条件3のデータ処理状態(ステータス)を示すデータを、1サイクルが終了して次のサイクルに入ることを示す「0」に変更するとともに、収益率算出処理手段27に対し、サイクル終了に伴う収益率の算出の指示を送る。
また、発注指示処理手段24により、条件データベース40(図2参照)に記憶された発注条件3のデータ処理状態(ステータス)を示すデータが「3」になっていることを把握すると、発注指示処理手段24により、時価データベース42に記憶された抽出銘柄の時価データの監視を開始し、売買履歴管理データベース44(図5参照)から、最初の買いの発注に係る取引についての約定単価を取得し、この買いの約定単価Tに、条件データベース40(図2参照)に記憶された発注条件3の指定比率(最初の買いの約定単価Tからの下落率)を1から減じた数値を乗じることにより、条件価格を算出し、時価データが条件価格以下になったか否かを判断する処理を繰り返す。そして、既発注の売りの発注に係る取引が約定しないうちに、時価が下落し、時価データベース42に記憶された抽出銘柄の時価データが条件価格以下になったと判断した場合には、発注データ作成処理手段25に対し、既発注の売りの発注データの取消および初期投資額の(100%−指定割合P%)の購入金額での買いの発注データの作成を指示する。そして、発注データ作成処理手段25により、発注指示処理手段24からの既発注の売りの発注データの取消指示および初期投資額の(100%−指定割合P%)の購入金額での買いの発注データの作成指示を受けて、既発注の売りの発注データを取り消すための発注取消データを作成する。また、発注データ作成処理手段25により、条件データベース40に記憶された発注条件3の初期投資額に、条件データベース40に記憶された発注条件3の指定割合(最初の購入金額の割合P)を1(すなわち100%)から減じた割合(100%−P%)を乗じた金額を、時価データベース42に記憶された抽出銘柄の時価データ(または条件価格)で除することにより、購入数量を算出する。この際、購入数量が、最小売買単位である単元株の倍数となり、かつ、購入数量と時価データ(または条件価格)とを乗じた金額が、発注条件3の初期投資額に(100%−指定割合P%)を乗じた金額を超えないようにする。そして、発注データ作成処理手段25により、時価データ(または条件価格)を指値とし、注文識別情報に枝番号を付して自動作成した発注データ識別情報、顧客識別情報、抽出銘柄についての銘柄識別情報、および算出した購入数量を含む買いの発注データを作成するとともに、条件データベース40(図2参照)に記憶された発注条件3のデータ処理状態(ステータス)を示すデータを、残金分の買いの発注データを作成したことを示す「4」に変更する。例えば、図5に示す2サイクル目の抽出銘柄Hの場合のように、最初の買いの発注(発注データ識別情報=「T0001−3−3」)後に、時価が下落したときには、最初の買いの発注についての約定単価が714円であり、指定比率(約定単価からの下落率)が10%であるから、条件価格は、714円×(1−0.1)=642円となり、時価データが、条件価格642円以下になったと判断した場合に、その時価データ(または条件価格642円)を指値とする買いの発注データ(発注データ識別情報=「T0001−3−5」)を作成する。この際、購入数量は、最初の買いの発注(発注データ識別情報=「T0001−3−3」)の時点の未投資分の現金残高が1,049,900円であるから、1,049,900円÷642円=1,635株となり、これを単元株の倍数にすると、1,600株が購入数量となる(図5参照)。また、既発注の売りの発注データ(発注データ識別情報=「T0001−3−4」)を取り消すための発注取消データを作成する(図4参照)。
それから、発注処理手段26により、発注データ作成処理手段25により作成された発注取消データを専用線2を介して市場システム70へ送信した後、残金分の買いの発注データを、専用線2を介して市場システム70へ送信する。そして、残金分の買いの発注に対し、市場システム70から専用線2を介して送信されてくる約定データ(発注データ識別情報、顧客識別情報、銘柄識別情報、売買区分、約定単価、約定数量、約定代金、約定日等を含む。)を受信し、受信した約定データを、同一の発注データ識別情報を有する発注データに対応させて発注データベース43(図4参照)に保存する。また、発注処理手段26により、受信した約定データおよびこの約定データに係る発注が行われたサイクルの番号を、売買履歴管理データベース44(図5参照)に保存する。さらに、発注処理手段26により、保有数量(保有株数)、未投資分の現金残高、および資産合計額を更新して、売買履歴管理データベース44(図5参照)に保存する。例えば、図5に示す2サイクル目の抽出銘柄Hの場合には、最初の買いの発注(発注データ識別情報=「T0001−3−3」)の時点で、保有数量(保有株数)が1,400株であり、未投資分の現金残高が1,049,900円であり、資産合計額が2,049,500円であるから、残金分の買いの発注(発注データ識別情報=「T0001−3−5」)の時点では、保有数量(保有株数)は、1,400株+今回の約定数量1,600株=3,000株となり、未投資分の現金残高は、1,049,900円から今回の約定代金1,027,200円を減じて22,700円となり、資産合計額は、保有数量3,000株と約定単価642円とを乗じた金額1,926,000円と、未投資分の現金残高22,700円とを合計した1,948,700円となる。
続いて、発注指示処理手段24により、条件データベース40(図2参照)に記憶された発注条件3のデータ処理状態(ステータス)を示すデータが、残金分の買いの発注データを作成したことを示す「4」になっていることを把握すると、発注データ作成処理手段25に対し、次の売りの発注データの作成指示を送る。そして、発注データ作成処理手段25により、発注指示処理手段24からの売りの発注データの作成指示を受けて、売買履歴管理データベース44(図5参照)から、最初の買いの発注についての約定単価Tを取得し、この買いの約定単価Tに、条件データベース40(図2参照)に記憶された発注条件3の指定比率(残金分の購入処理後の約定単価Tからの下落率(回復))を1から減じた数値を乗じることにより、指値を算出し、算出した指値、発注データ識別情報、顧客識別情報、抽出銘柄についての銘柄識別情報、および購入数量(複数回の購入数量の合計数量)と同一の売却数量を含む売りの発注データを作成するとともに、条件データベース40(図2参照)に記憶された発注条件3のデータ処理状態(ステータス)を示すデータを、売りの発注データを作成したことを示す「5」に変更する。例えば、図5に示す2サイクル目の抽出銘柄Hの場合には、最初の買いの発注(発注データ識別情報=「T0001−3−3」)の約定単価Tが714円であり、指定比率(残金分の購入処理後の約定単価Tからの下落率(回復))が5%であるから、指値は、714円×(1−0.05)=679円となり、売りの発注(発注データ識別情報=「T0001−3−6」)の売却数量は、3,000株となる(図5参照)。
それから、発注処理手段26により、発注データ作成処理手段25により作成された売りの発注データを、専用線2を介して市場システム70へ送信する。そして、後述する時価データの監視処理での条件価格(いわゆる逆指値)による条件充足(時価下落時)が無いうちに、時価が上昇して市場で指値に到達し、約定した場合には、市場システム70から専用線2を介して送信されてくる約定データ(発注データ識別情報、顧客識別情報、銘柄識別情報、売買区分、約定単価、約定数量、約定代金、約定日等を含む。)を受信し、受信した約定データを、同一の発注データ識別情報を有する発注データに対応させて発注データベース43(図4参照)に保存する。また、発注処理手段26により、受信した約定データおよびこの約定データに係る発注が行われたサイクルの番号を、売買履歴管理データベース44(図5参照)に保存する。さらに、発注処理手段26により、保有数量(保有株数)、未投資分の現金残高、および資産合計額を更新して、売買履歴管理データベース44(図5参照)に保存する。例えば、図5に示す2サイクル目の抽出銘柄Hの場合には、売りの発注(発注データ識別情報=「T0001−3−6」)については、売却したので保有数量はゼロ株になり、未投資分の現金残高は22,700円のままであるが、資産合計額は、約定代金2,037,000円と未投資分の現金残高の22,700円とを合計して2,059,700円となる。そして、これにより1サイクルが終了したので、発注処理手段26により、条件データベース40(図2参照)に記憶された発注条件3のデータ処理状態(ステータス)を示すデータを、1サイクルが終了して次のサイクルに入ることを示す「0」に変更するとともに、収益率算出処理手段27に対し、サイクル終了に伴う収益率の算出の指示を送る。
また、発注指示処理手段24により、条件データベース40(図2参照)に記憶された発注条件3のデータ処理状態(ステータス)を示すデータが「5」になっていることを把握すると、発注指示処理手段24により、時価データベース42に記憶された抽出銘柄の時価データの監視を開始し、売買履歴管理データベース44(図5参照)から、最初の買いの発注に係る取引についての約定単価Tを取得し、この買いの約定単価Tに、条件データベース40(図2参照)に記憶された発注条件3の指定比率(残金分の購入処理後の約定単価Tからの下落率)を1から減じた数値を乗じることにより、条件価格を算出し、時価データが条件価格以下になったか否かを判断する処理を繰り返す。そして、既発注の売りの発注に係る取引が約定しないうちに、時価が下落し、時価データベース42に記憶された抽出銘柄の時価データが条件価格以下になったと判断した場合には、発注データ作成処理手段25に対し、既発注の売りの発注データについての指値の修正、または既発注の売りの発注データの取消および成行での売りの発注データの作成を指示する。そして、発注データ作成処理手段25により、発注指示処理手段24からの既発注の売りの発注データについての指値の修正指示を受けて、既に市場へ発注した売りの発注データの指値を、条件価格よりも一定額(例えば5円等)だけ小さい指値に修正するための発注データを作成するか、あるいは発注指示処理手段24からの既発注の売りの発注データの取消指示および成行での売りの発注データの作成指示を受けて、既発注の売りの発注データを取り消すための発注取消データおよび成行での売りの発注データを作成するとともに、条件データベース40(図2参照)に記憶された発注条件3のデータ処理状態(ステータス)を示すデータを、条件価格(いわゆる逆指値)による条件充足で売りの発注データを作成したことを示す「6」に変更する。
それから、発注処理手段26により、発注データ作成処理手段25により作成された発注取消データや、条件価格(いわゆる逆指値)による条件充足に基づく売りの発注データを、専用線2を介して市場システム70へ送信する。そして、発注処理手段26により、条件価格(いわゆる逆指値)による条件充足に基づく売りの発注に対し、市場システム70から専用線2を介して送信されてくる約定データ(発注データ識別情報、顧客識別情報、銘柄識別情報、売買区分、約定単価、約定数量、約定代金、約定日等を含む。)を受信し、受信した約定データを、同一の発注データ識別情報を有する発注データに対応させて発注データベース43(図4参照)に保存する。また、発注処理手段26により、受信した約定データおよびこの約定データに係る発注が行われたサイクルの番号を、売買履歴管理データベース44(図5参照)に保存する。さらに、発注処理手段26により、保有数量(保有株数)、未投資分の現金残高、および資産合計額を更新して、売買履歴管理データベース44(図5参照)に保存する。そして、これにより1サイクルが終了したので、発注処理手段26により、条件データベース40(図2参照)に記憶された発注条件3のデータ処理状態(ステータス)を示すデータを、1サイクルが終了して次のサイクルに入ることを示す「0」に変更するとともに、収益率算出処理手段27に対し、サイクル終了に伴う収益率の算出の指示を送る。
<振替時期の到来判断、収益率の比較、振替:ステップS5>
次に、発注指示処理手段24による振替時期の到来判断および振替処理手段28による収益率の判断や振替等の振替処理(図6のステップS5)では、発注指示処理手段24により、サイクルの繰り返し中に、条件データベース40(図2参照)に記憶された振替時期を定期的に参照し、振替時期に至ったか否かを判断し、第1回目または第2回目の振替時期に至った場合には、振替処理手段28に対し、発注条件の振替指示を送る。
そして、振替処理手段28により、発注指示処理手段24からの振替時期到来に伴う振替指示を受けて、その時点で複数の発注条件での自動発注処理が継続されていた場合には、売買履歴管理データベース44(図5参照)に記憶された複数の発注条件のそれぞれの既に終了した直近のサイクルの終了時点での収益率または仮想通算収益率を比較し、収益率または仮想通算収益率の低い少なくとも1つの発注条件について、発注データ作成処理手段25に対し、当該発注条件の識別番号を引き渡して自動発注処理を完了させるための売りの発注データの作成指示を送る。
続いて、発注データ作成処理手段25により、振替処理手段28からの振替時期到来に伴う自動発注処理の完了指示を受けて、振替処理手段28から受け取った発注条件の識別番号で自動発注処理を完了させる対象となる少なくとも1つの発注条件を把握し、当該発注条件についてサイクルの途中であっても(1サイクルの終了時点でなくても)、発注アルゴリズムの種別を示すデータおよびデータ処理状態(ステータス)を示すデータから得られた発注アルゴリズムのデータ処理状態(1サイクル中の進行状態)に関係なく、売買履歴管理データベース44(図5参照)に記憶された保有数量(株数)から、その時点で既に買い付けている抽出銘柄の数量を取得し、その全数量を売却するための売りの発注データを作成するとともに、条件データベース40(図2参照)に記憶されたデータ処理状態(ステータス)を示すデータを、自動発注処理の完了を示すデータ(本実施形態では、一例として「99」とする。)に変更する。複数の発注条件が自動発注処理を完了させる対象とされていた場合には、それらの発注条件の全てについて上記の完了させる処理を実行する。図5の例では、振替時期である2008/03/10の夜間に、収益率の比較が行われ、その時点で収益率の低い発注条件2について、2008/03/11に、1サイクルの終了を待たずに、つまり発注アルゴリズムに従った条件を満たしていなくても強制的に、自動発注処理を完了させるための全数量の売りの発注(発注データ識別情報=「T0001−2−2」)が行われ、また、その時点で収益率の低い発注条件3についても、2008/03/11に、1サイクルの終了を待たずに、つまり発注アルゴリズムに従った条件を満たしていなくても強制的に、自動発注処理を完了させるための全数量の売りの発注(発注データ識別情報=「T0001−3−8」)が行われる。
それから、発注処理手段26により、発注データ作成処理手段25により作成された自動発注処理を完了させるための売りの発注データを、専用線2を介して市場システム70へ送信するとともに、市場システム70から専用線2を介して送信されてくる約定データ(発注データ識別情報、顧客識別情報、銘柄識別情報、売買区分、約定単価、約定数量、約定代金、約定日等を含む。)を受信し、受信した約定データを、同一の発注データ識別情報を有する発注データに対応させて発注データベース43(図4参照)に保存する。また、発注処理手段26により、受信した約定データおよびこの約定データに係る発注が行われたサイクルの番号を、売買履歴管理データベース44(図5参照)に保存する。さらに、発注処理手段26により、保有数量(保有株数)、未投資分の現金残高、および資産合計額を更新して、売買履歴管理データベース44(図5参照)に保存する。
続いて、振替処理手段28により、自動発注処理を完了した発注条件(完了のための売却処理を済ませた後の発注条件)について売買履歴管理データベース44(図5参照)に記憶された最終の資産合計額(収益率または仮想通算収益率の低い少なくとも1つの発注条件の投資額)を、この発注条件よりも収益率が高い他の発注条件の投資額に加算する振替処理を実行する。ここで、収益率が高い他の発注条件の投資額への加算処理は、収益率が高い他の発注条件について売買履歴管理データベース44(図5参照)に記憶された最終の未投資分の現金残高に、自動発注処理を完了した少なくとも1つの発注条件(完了のための売却処理を済ませた後の発注条件)について売買履歴管理データベース44(図5参照)に記憶された最終の資産合計額を加算し(複数の発注条件について自動発注処理が完了した場合には、それらの発注条件のそれぞれについての最終の資産合計額を全て加算し)、収益率が高い他の発注条件についての未投資分の現金残高を増加させることにより行う。これにより、未投資分の現金残高が増加した発注条件(振替を受けた発注条件)では、現在進行中(振替時期の時点で進行中)のサイクルが売却で終了して現金化されたとき、その売却金額と、増加した未投資分の現金残高との合計金額が、次のサイクルの投資額となる。
例えば、図2に示すように、条件データベース40に第1回目の振替時期として「2008/03/10」が記憶されるとともに、条件データベース40に記憶された発注条件の振替方法を示すデータが「1」の場合には、2008/03/10の夜間に、収益率または仮想通算収益率の比較を行い、最も高い収益率を上げた発注条件以外の全ての発注条件の投資額を、最も高い収益率を上げた発注条件の投資額に加算する振替処理を実行する。従って、図5に示すように、2008/03/10の夜間の時点で、発注条件1の収益率が15.58%であり、発注条件2の収益率が無く(未だ1サイクル目が終了していない。)、発注条件3の収益率が2.99%である場合には、これらの収益率を比較し、発注条件2,3の投資額が、最も高い収益率を上げた発注条件1に振り替えられる。ここで、自動発注処理を完了した発注条件2(完了のための売却処理を済ませた後の発注条件2)について売買履歴管理データベース44(図5参照)に記憶された最終の資産合計額は、1,013,200円であり、これが発注条件2から発注条件1への振替額となり、自動発注処理を完了した発注条件3(完了のための売却処理を済ませた後の発注条件3)について売買履歴管理データベース44(図5参照)に記憶された最終の資産合計額は、2,070,500円であり、これが発注条件3から発注条件1への振替額となり、これらの振替額を、売買履歴管理データベース44(図5参照)に記憶された発注条件1の最終の未投資分の現金残高21,800円に加算し、未投資分の現金残高は、21,800円+1,013,200円+2,070,500円=3,105,500円となる。これにより、振替額1,013,200円および2,070,500円(合計で3,083,700円)が、発注条件1の次のサイクルの投資額として使用されることになる。
また、収益率算出処理手段27により、第1回目および第2回目の振替時期において、振替を受けた発注条件について、当該発注条件への振替額を、振替を受けた時点での当該発注条件の収益率(但し、パーセンテージの値ではなく、パーセンテージの値を100で除した値とする。)に1を加算した数値で除することにより、注文受付処理手段21による受付時点での投資額に換算し、この換算後の振替額を、条件データベース40(図2参照)に記憶された投資額(初期投資額)に加算することにより、仮想初期投資額を算出し、算出した仮想初期投資額を、条件データベース40(図2参照)に保存する。図5の例では、振替を受けた発注条件1への振替額は、1,013,200円+2,070,500円=3,083,700円であり、振替を受けた時点での発注条件1の収益率は、15.58%であるから、振替額3,083,700円を注文受付処理手段21による受付時点での投資額に換算すると、3,083,700円÷(1+0.1558)=2,668,022円となり、これに条件データベース40(図2参照)に記憶された発注条件1の初期投資額100万円を加算することにより、仮想初期投資額は、3,668,022円と算出される(図2参照)。
<有効期間の終了判断、売却で自動発注処理完了:ステップS5>
次に、発注指示処理手段24による有効期間の終了判断処理および有効期間終了に伴う売却処理では、発注指示処理手段24により、サイクルの繰り返し中に、条件データベース40(図2参照)に記憶された有効期間終期を定期的に参照し、有効期間終期に至ったか否かを判断し、有効期間終期に至った場合には、サイクルの途中であっても、発注データ作成処理手段25に対し、自動発注処理を完了させるための売りの発注データの作成指示を送る。
そして、発注データ作成処理手段25により、発注指示処理手段24による有効期間終了に伴う自動発注処理完了のための売りの発注データの作成指示を受けて、サイクルの途中であっても(1サイクルの終了時点でなくても)、発注アルゴリズムの種別を示すデータおよびデータ処理状態(ステータス)を示すデータから得られた発注アルゴリズムのデータ処理状態(1サイクル中の進行状態)に関係なく、売買履歴管理データベース44(図5参照)に記憶された保有数量(株数)から、その時点で既に買い付けている抽出銘柄の数量を取得し、その全数量を売却するための売りの発注データを作成するとともに、条件データベース40(図2参照)に記憶されたデータ処理状態(ステータス)を示すデータを、自動発注処理の完了を示すデータ(本実施形態では、一例として「99」とする。)に変更する。複数の発注条件での自動発注処理が継続されていた場合には、それらの発注条件の全てについて上記の完了させる処理を実行する。
それから、発注処理手段26により、発注データ作成処理手段25により作成された自動発注処理を完了させるための売りの発注データを、専用線2を介して市場システム70へ送信するとともに、市場システム70から専用線2を介して送信されてくる約定データ(発注データ識別情報、顧客識別情報、銘柄識別情報、売買区分、約定単価、約定数量、約定代金、約定日等を含む。)を受信し、受信した約定データを、同一の発注データ識別情報を有する発注データに対応させて発注データベース43(図4参照)に保存する。また、発注処理手段26により、受信した約定データおよびこの約定データに係る発注が行われたサイクルの番号を、売買履歴管理データベース44(図5参照)に保存する。さらに、発注処理手段26により、保有数量(保有株数)、未投資分の現金残高、および資産合計額を更新して、売買履歴管理データベース44(図5参照)に保存する。
<収益率の算出・保存:ステップS6>
その後、収益率算出処理手段27により、発注処理手段26からのサイクル終了に伴う収益率の算出の指示を受けて、条件データベース40(図2参照)に記憶された投資額(初期投資額)および売買履歴管理データベース44(図5参照)に記憶された各サイクルの終了時点での資産合計額を用いて、収益率(複数の発注条件が設定されている場合には、複数の発注条件のそれぞれの収益率)を算出し、売買履歴管理データベース44(図5参照)に保存する(ステップS6)。すなわち、収益率算出処理手段27により、売買履歴管理データベース44(図5参照)に記憶された各サイクルの終了時点での資産合計額から条件データベース40(図2参照)に記憶された投資額(初期投資額)を減じた金額を、条件データベース40(図2参照)に記憶された投資額(初期投資額)で除することにより、収益率を算出する。図5の例では、発注条件1の2サイクル目の売りの発注(発注データ識別情報=「T0001−1−4」)を行って2サイクル目を終了したときには、その時点(2サイクル目の終了時点)での資産合計額が1,101,800円であるから、この時点の発注条件1の収益率は、(1,101,800円−1,000,000円)÷1,000,000円=0.1018(10.18%)となる。
また、収益率算出処理手段27により、条件データベース40(図2参照)に第1回目または第2回目の振替後の仮想通算収益率算出用の仮想初期投資額が記憶されているか否かを判断し、記憶されている場合には、投資額(初期投資額)の代わりに、仮想初期投資額を用いて仮想通算収益率を算出し、売買履歴管理データベース44(図5参照)に保存する。図5の例では、発注条件1の5サイクル目の売りの発注(発注データ識別情報=「T0001−1−11」)を行って5サイクル目を終了したときには、その時点(5サイクル目の終了時点)での資産合計額が4,514,600円であり、条件データベース40(図2参照)に第1回目の振替後の仮想通算収益率算出用の仮想初期投資額として3,668,022円が記憶されているので、この時点の発注条件1の仮想通算収益率は、(4,514,600円−3,668,022円)÷3,668,022円=0.2308(23.08%)となる。なお、このように仮想初期投資額を用いて仮想通算収益率を算出するのではなく、例えば、発注条件1の初期投資額100万円(図2参照)に、発注条件1への第1回目の振替額3,083,700円(図2参照)を換算することなくそのまま加算し、収益率の算出基準となる投資額4,083,700円を算出し、これを用いて収益率を算出すると、(4,514,600円−4,083,700円)÷4,083,700円=0.1055(10.55%)となり、見かけ上、発注条件1の収益率が低下してしまう。しかし、発注条件1への振替額3,083,700円は、注文受付処理手段21による受付当初から発注条件1の投資額とされていたわけではないので、これにより発注条件1の収益率が低下し、発注条件1の評価が下がるのは不合理であることから、上記のように仮想初期投資額を用いて仮想通算収益率を算出することが好ましい。
そして、発注指示処理手段24により、1サイクルが終了した発注条件、すなわち条件データベース40(図2参照)に記憶されたデータ処理状態(ステータス)を示すデータが、1サイクルが終了して次のサイクルに入ることを示す「0」になっている発注条件を捉えた場合には、条件データベース40(図2参照)に記憶されている有効期間終期を参照し(ステップS7)、有効期間が終了していなければ、前述したステップS4の銘柄抽出処理に戻って次のサイクルの処理に移行し、有効期間が終了していれば、自動発注処理を完了させる(ステップS8)。
このような本実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、証券取引発注処理システム10では、顧客が投資額を入力し、銘柄抽出条件および発注アルゴリズムからなる発注条件を指定することで、銘柄抽出、買いの発注、および売りの発注をシステムにより自動的に実行することができ、この際、数量の決定もシステムにより自動的に行うことができるので、顧客の判断の手間や市場の監視負担の軽減を図ることができる。
また、銘柄抽出から開始され、少なくとも1回の買いの発注を経て、購入した銘柄を売却する売りの発注で終了するサイクルを、システムにより自動的に繰り返すことができるので、顧客は、手間をかけることなく、時間を有効に使って効果的な投資を実現することができる。
さらに、証券取引発注処理システム10は、振替処理手段28を備えているので、顧客が設定した発注条件のうち、収益率が低い発注条件については、この発注条件よりも収益率が高い他の発注条件へ、投資額を振り替えることができるため、より収益効果を上げることが期待される発注条件に乗り換えて投資を続行することができる。このため、顧客が設定した複数の発注条件のうち、収益率が低かった発注条件については、その使用を途中で取り止め、投資額を収益率の高い発注条件に集約していくことができるので、顧客の設定の自動修正を、顧客の設定の範囲内で実現することができる。従って、例えば、自分の発注条件の設定に十分に自身が持てない、設定が良いのか悪いのかわからない、複数の発注条件を設定して様子を見たいといった場合等に、最終的に顧客の設定を収益効果の上がる発注条件に導いていくことができるので、より一層効果的な投資を実現することができる。
そして、注文受付処理手段21は、サイクルの繰り返しの有効期間、および少なくとも1回の振替時期についての顧客の入力も受け付ける構成とされているので(図10参照)、顧客の設定の自由度を高めることができ、より一層戦略的な投資を実現することができる。
また、証券取引発注処理システム10では、収益率算出処理手段27により、仮想初期投資額を算出し、この仮想初期投資額を用いて仮想通算収益率を算出し、振替処理手段28により、仮想通算収益率を採用して振替時期における収益率の比較処理を行うので、第2回目以降の振替時期に各発注条件の収益率の比較処理を行う際に、より適切な収益率を用いて比較処理を行うことができ、より効果的な振替処理を実現することができる。
さらに、証券取引発注処理システム10では、条件データベース40(図2参照)に記憶された発注アルゴリズムの種別を示すデータおよびデータ処理状態(ステータス)を示すデータにより、発注アルゴリズムの進行を管理することができるようになっているので、様々な形式の発注アルゴリズムを、円滑に、かつ、より確実に実行することができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲内での変形等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、各サイクルの終了時に収益金額が生じた場合には、これを再投資し、次のサイクルでの購入資金に充当するようになっていたが、収益金額の再投資は行わずに、初期投資額の範囲でサイクルを繰り返すようにしてもよい。
また、前記実施形態では、発注処理サーバ20は、証券会社等の金融機関が運用・管理するサーバとして説明されていたが、発注処理サーバ20の運用・管理会社は、1社である場合に限らず、発注処理サーバ20の機能を分割し、例えば、顧客と証券会社とを仲介する仲介業者が運用・管理するサーバと、証券会社が運用・管理するサーバとを通信回線で接続することにより、発注処理サーバ20を実現してもよい。
さらに、前記実施形態の証券取引発注処理システム10は、収益率を各サイクルの終了時点で算出して売買履歴管理データベース44(図5参照)に記憶しておき、振替時期に至った時点で、売買履歴管理データベース44に記憶しておいた収益率を用いて、各発注条件の収益率の比較処理を行う構成とされていたが、このような構成に限定されず、収益率を予め算出して売買履歴管理データベース44に記憶しておくのではなく、振替時期に至った時点で収益率を算出する構成としてもよい。
以上のように、本発明の証券取引発注処理システムおよびその方法、並びにプログラムは、顧客の指定した発注条件に従って、購入対象の銘柄の抽出、抽出銘柄についての買いの発注、および購入した銘柄についての売りの発注を自動的に繰り返す場合に用いるのに適している。
本発明の一実施形態の証券取引発注処理システムの全体構成図。 前記実施形態の条件データベースの構成図。 前記実施形態の銘柄情報データベースの構成図。 前記実施形態の発注データベースの構成図。 前記実施形態の売買履歴管理データベースの構成図。 前記実施形態の証券取引発注処理システムによる有価証券の自動発注処理の流れを示すフローチャートの図。 前記実施形態の発注条件の設定画面の例示図。 前記実施形態の銘柄抽出条件の設定画面の例示図。 前記実施形態の発注アルゴリズムの設定画面の例示図。 前記実施形態の有効期間および発注条件の振替の回数・時期の設定画面の例示図。
符号の説明
1 通信回線であるネットワーク
2 通信回線である専用線
10 証券取引発注処理システム
21 注文受付処理手段
22 銘柄抽出処理手段
23 時価データ取得処理手段
24 発注指示処理手段
25 発注データ作成処理手段
26 発注処理手段
27 収益率算出処理手段
28 振替処理手段
40 条件データベース
41 銘柄情報データベース
42 時価データベース
44 売買履歴管理データデース
60 時価データ提供システム
70 市場システム

Claims (13)

  1. 有価証券の売買取引の発注処理を実行するコンピュータにより構成された証券取引発注処理システムであって、
    顧客による投資額、銘柄抽出条件を定めるための銘柄評価用の指標値に対する閾値若しくは銘柄の区分の選択情報、発注アルゴリズムの種別、および前記発注アルゴリズムの細部を定めるための指値若しくは条件価格またはこれらの指値若しくは条件価格の決定用の比率値の入力を受け付ける処理を実行する注文受付処理手段と、
    この注文受付処理手段により受け付けた前記投資額、前記銘柄抽出条件を定めるための銘柄評価用の指標値に対する閾値若しくは銘柄の区分の選択情報、前記発注アルゴリズムの種別を示すデータ、および前記発注アルゴリズムの細部を定めるための前記指値若しくは前記条件価格またはこれらの指値若しくは条件価格の決定用の比率値を、注文識別情報と関連付けて記憶する条件データベースと、
    前記銘柄評価用の指標値または前記銘柄の区分を、銘柄識別情報と関連付けて記憶する銘柄情報データべースと、
    この銘柄情報データべースに記憶された前記銘柄評価用の指標値または前記銘柄の区分が、前記条件データベースに記憶された前記銘柄評価用の指標値に対する閾値若しくは前記銘柄の区分の選択情報で定まる前記銘柄抽出条件を満たすか否かを判断し、前記銘柄抽出条件を満たす銘柄についての銘柄識別情報を抽出する処理を実行する銘柄抽出処理手段と、
    時価データ提供システムから通信回線を介して各銘柄の時価データを取得する処理を実行する時価データ取得処理手段と、
    前記銘柄抽出処理手段による銘柄抽出から開始され、少なくとも1回の買いの発注を経て、購入した銘柄を売却する売りの発注で終了するサイクルの繰り返し中に、各サイクルで、前記条件データベースに記憶された前記発注アルゴリズムの種別を示すデータに応じ、前記発注アルゴリズムで定められた順番がきたとき、前記発注アルゴリズムで定められた時刻になったとき、または前記銘柄抽出処理手段による抽出銘柄について前記時価データ取得処理手段により取得した前記時価データを監視し、前記時価データが前記条件価格を満たすか否かを判断し、前記条件価格を満たすと判断したときに、発注および/または発注取消を指示する処理を実行する発注指示処理手段と、
    前記各サイクルで、前記発注指示処理手段による発注指示を受けて前記条件データベースに記憶された前記投資額または前記各サイクルでの収益金額を再投資した後の投資額若しくは損失金額を減じた後の投資額、並びに前記条件データベースに記憶された前記指値若しくは前記条件価格、前記比率値で決定した前記指値若しくは前記条件価格、または前記時価データ取得処理手段により取得した前記抽出銘柄の前記時価データを用いて、購入数量を決定し、決定した前記購入数量および前記銘柄抽出処理手段により抽出した前記銘柄識別情報を含む少なくとも1回の買いの発注データの作成処理を実行するとともに、前記購入数量と同一若しくは複数回分の前記購入数量の合計数量と同一の売却数量および前記銘柄抽出処理手段により抽出した前記銘柄識別情報を含む売りの発注データの作成処理を実行する発注データ作成処理手段と、
    この発注データ作成処理手段により作成した前記発注データを、通信回線を介して市場システムへ送信する処理を実行する発注処理手段と
    を備えたことを特徴とする証券取引発注処理システム。
  2. 前記注文受付処理手段は、
    前記銘柄抽出条件および/または前記発注アルゴリズムの異なる複数の発注条件、並びにこれらの複数の発注条件のそれぞれについての前記投資額の入力を受け付ける処理を実行する構成とされ、
    前記発注指示処理手段は、
    前記複数の発注条件のそれぞれで前記サイクルを繰り返す処理を実行する構成とされ、
    前記条件データベースに記憶された前記投資額および前記各サイクルの終了時点での資産合計額を用いて、前記複数の発注条件のそれぞれの収益率を算出する処理を実行する収益率算出処理手段と、
    前記複数の発注条件のそれぞれについて、前記各サイクルの終了時点での資産合計額および前記収益率算出処理手段により算出した前記収益率を、前記注文識別情報に関連付けて記憶する売買履歴管理データベースと、
    前記発注指示処理手段による前記サイクルの繰り返し中に、予め定められた発注条件の振替時期に至った時点で、前記売買履歴管理データベースに記憶された前記複数の発注条件のそれぞれの既に終了した直近の前記サイクルの終了時点での前記収益率を比較し、少なくとも1つの発注条件の投資額を、この発注条件よりも前記収益率が高い他の発注条件の投資額に加算する振替処理を実行する振替処理手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の証券取引発注処理システム。
  3. 前記注文受付処理手段は、
    前記銘柄抽出条件および/または前記発注アルゴリズムの異なる複数の発注条件、並びにこれらの複数の発注条件のそれぞれについての前記投資額の入力を受け付ける処理を実行する構成とされ、
    前記発注指示処理手段は、
    前記複数の発注条件のそれぞれで前記サイクルを繰り返す処理を実行する構成とされ、
    前記複数の発注条件のそれぞれについて、前記各サイクルの終了時点での資産合計額、並びに前記各サイクルの途中時点での前記抽出銘柄の保有数量および未投資分の現金残高を記憶する売買履歴管理データベースと、
    前記発注指示処理手段による前記サイクルの繰り返し中に、予め定められた発注条件の振替時期に至った時点で、前記条件データベースに記憶された前記投資額および前記売買履歴管理データベースに記憶された既に終了した直近の前記サイクルの終了時点での資産合計額を用いるか、または前記条件データベースに記憶された前記投資額、前記売買履歴管理データベースに記憶された処理中の前記サイクルの途中時点での前記抽出銘柄の保有数量および前記時価データ取得処理手段により取得した前記抽出銘柄の前記時価データ、並びに前記売買履歴管理データベースに記憶された処理中の前記サイクルの途中時点での前記未投資分の現金残高を用いて、前記複数の発注条件のそれぞれの収益率を算出する処理を実行する収益率算出処理手段と、
    前記発注指示処理手段による前記サイクルの繰り返し中に、前記振替時期に至った時点で、前記収益率算出処理手段により算出した前記複数の発注条件のそれぞれの前記収益率を比較し、少なくとも1つの発注条件の投資額を、この発注条件よりも前記収益率が高い他の発注条件の投資額に加算する振替処理を実行する振替処理手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の証券取引発注処理システム。
  4. 前記注文受付処理手段は、
    顧客による前記サイクルの繰り返しの有効期間、および少なくとも1回の前記振替時期の入力を受け付ける処理も実行する構成とされ、
    前記条件データベースは、
    前記有効期間および少なくとも1回の前記振替時期も、前記注文識別情報と関連付けて記憶する構成とされ、
    前記発注指示処理手段は、
    前記条件データベースに記憶された前記有効期間を参照し、入力指定された前記有効期間の終期まで前記サイクルを繰り返す処理を実行する構成とされ、
    前記振替処理手段は、
    前記条件データベースに記憶された少なくとも1回の前記振替時期に前記振替処理を実行する構成とされている
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の証券取引発注処理システム。
  5. 前記振替処理手段は、
    最も高い収益率を上げた発注条件以外の全ての発注条件の投資額を、前記最も高い収益率を上げた発注条件の投資額に加算する振替処理を実行する構成とされている
    ことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の証券取引発注処理システム。
  6. 前記振替処理手段は、
    最も低い収益率となった発注条件の投資額を、最も高い収益率を上げた発注条件の投資額に加算する振替処理を実行する構成とされている
    ことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の証券取引発注処理システム。
  7. 前記振替処理手段は、
    最も低い収益率となった発注条件の投資額を、前記最も低い収益率となった発注条件以外の発注条件の投資額に均等に振り分けて加算する振替処理を実行する構成とされている
    ことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の証券取引発注処理システム。
  8. 前記振替処理手段は、
    最も低い収益率となった発注条件の投資額を、前記最も低い収益率となった発注条件以外の発注条件の投資額に、前記収益率の値の大きさに比例させて振り分けて加算する振替処理を実行する構成とされている
    ことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の証券取引発注処理システム。
  9. 前記振替処理手段は、
    高い収益率の発注条件のグループと、低い収益率の発注条件のグループとに分け、前記低い収益率の発注条件のグループの投資額の合計額を、前記高い収益率の発注条件のグループに均等に振り分けて加算する振替処理を実行する構成とされている
    ことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の証券取引発注処理システム。
  10. 前記収益率算出処理手段は、
    他の発注条件からの投資額の振替を少なくとも1回受けている発注条件の収益率を算出する際には、前記振替を受けた各回の前記振替時期の当該発注条件への振替額を、前記振替を受けた各回の前記振替時期の時点での当該発注条件の収益率に1を加算した数値で除することにより、前記注文受付処理手段による受付時点での投資額に換算し、これらの換算後の各回の振替額を、前記条件データベースに記憶された前記投資額に加算することにより、仮想初期投資額を算出し、前記条件データベースに記憶された前記投資額に代えて前記仮想初期投資額を用いることにより、仮想通算収益率を算出する処理を実行する構成とされ、
    前記振替処理手段は、
    第2回目以降の前記振替時期に各発注条件の収益率の比較処理を実行する際には、前回までの各回の前記振替時期に他の発注条件からの投資額の振替を少なくとも1回受けている発注条件の収益率については、前記仮想通算収益率を採用して比較処理を実行する構成とされている
    ことを特徴とする請求項2〜4,6〜9のいずれかに記載の証券取引発注処理システム。
  11. 前記発注指示処理手段は、
    前記条件データベースに記憶された前記発注アルゴリズムの種別を示すデータおよびデータ処理状態を示すデータを取得し、これらのデータから得られた前記発注アルゴリズムのデータ処理状態に従って前記発注を指示する処理を実行する構成とされ、
    前記発注データ作成処理手段は、
    前記発注アルゴリズムの種別を示すデータおよび前記データ処理状態を示すデータを前記発注指示処理手段から受け取るか、または前記条件データベースから取得し、これらのデータから得られた前記発注アルゴリズムのデータ処理状態に従って定められた売買区分、成行若しくは指値またはこれら以外の発注形態の別、買いの発注の場合の購入数量の算出式、指値で発注する場合の指値の算出式を用いて、前記発注データの作成処理を実行する構成とされている
    ことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の証券取引発注処理システム。
  12. 有価証券の売買取引の発注処理を実行するコンピュータにより構成された証券取引発注処理システムで実行される証券取引発注処理方法であって、
    注文受付処理手段が、顧客による投資額、銘柄抽出条件を定めるための銘柄評価用の指標値に対する閾値若しくは銘柄の区分の選択情報、発注アルゴリズムの種別、および前記発注アルゴリズムの細部を定めるための指値若しくは条件価格またはこれらの指値若しくは条件価格の決定用の比率値の入力を受け付ける処理を実行し、
    前記注文受付処理手段により受け付けた前記投資額、前記銘柄抽出条件を定めるための銘柄評価用の指標値に対する閾値若しくは銘柄の区分の選択情報、前記発注アルゴリズムの種別を示すデータ、および前記発注アルゴリズムの細部を定めるための前記指値若しくは前記条件価格またはこれらの指値若しくは条件価格の決定用の比率値を、注文識別情報と関連付けて条件データベースに記憶させ、
    前記銘柄評価用の指標値または前記銘柄の区分を、銘柄識別情報と関連付けて銘柄情報データべースに記憶させておき、
    銘柄抽出処理手段が、前記銘柄情報データべースに記憶された前記銘柄評価用の指標値または前記銘柄の区分が、前記条件データベースに記憶された前記銘柄評価用の指標値に対する閾値若しくは前記銘柄の区分の選択情報で定まる前記銘柄抽出条件を満たすか否かを判断し、前記銘柄抽出条件を満たす銘柄についての銘柄識別情報を抽出する処理を実行し、
    時価データ取得処理手段が、時価データ提供システムから通信回線を介して各銘柄の時価データを取得する処理を実行し、
    発注指示処理手段が、前記銘柄抽出処理手段による銘柄抽出から開始され、少なくとも1回の買いの発注を経て、購入した銘柄を売却する売りの発注で終了するサイクルの繰り返し中に、各サイクルで、前記条件データベースに記憶された前記発注アルゴリズムの種別を示すデータに応じ、前記発注アルゴリズムで定められた順番がきたとき、前記発注アルゴリズムで定められた時刻になったとき、または前記銘柄抽出処理手段による抽出銘柄について前記時価データ取得処理手段により取得した前記時価データを監視し、前記時価データが前記条件価格を満たすか否かを判断し、前記条件価格を満たすと判断したときに、発注および/または発注取消を指示する処理を実行し、
    発注データ作成処理手段が、前記各サイクルで、前記発注指示処理手段による発注指示を受けて前記条件データベースに記憶された前記投資額または前記各サイクルでの収益金額を再投資した後の投資額若しくは損失金額を減じた後の投資額、並びに前記条件データベースに記憶された前記指値若しくは前記条件価格、前記比率値で決定した前記指値若しくは前記条件価格、または前記時価データ取得処理手段により取得した前記抽出銘柄の前記時価データを用いて、購入数量を決定し、決定した前記購入数量および前記銘柄抽出処理手段により抽出した前記銘柄識別情報を含む少なくとも1回の買いの発注データの作成処理を実行するとともに、前記購入数量と同一若しくは複数回分の前記購入数量の合計数量と同一の売却数量および前記銘柄抽出処理手段により抽出した前記銘柄識別情報を含む売りの発注データの作成処理を実行し、
    発注処理手段が、前記発注データ作成処理手段により作成した前記発注データを、通信回線を介して市場システムへ送信する処理を実行する
    ことを特徴とする証券取引発注処理方法。
  13. 請求項1〜11のいずれかに記載の証券取引発注処理システムとして、コンピュータを機能させるためのプログラム。
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