JP2011108206A - 注文処理システムおよびその方法、並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】顧客による注文入力の手間を軽減し、かつ、市場価格の監視負担を軽減することができる注文処理システムおよびその方法を提供する。
【解決手段】注文処理システム10では、注文受付処理手段21により、閾値決定用期間の長さの入力を受け付け、閾値決定処理手段23により、この閾値決定用期間の長さで定まる閾値決定用期間中の各日の価格データを用いて、上側の閾値または下側の閾値を決定し、条件成否判断処理手段24により、現在の価格データが、上側の閾値を上回るか、あるいは下側の閾値を下回るというブレイクアウトの条件が満たされたかを繰り返し判断し、ブレイクアウトの条件が満たされたと判断した場合に、発注データ作成処理手段25により発注データを作成し、発注処理手段26により取引市場への発注処理を実行する。
【選択図】図1
【解決手段】注文処理システム10では、注文受付処理手段21により、閾値決定用期間の長さの入力を受け付け、閾値決定処理手段23により、この閾値決定用期間の長さで定まる閾値決定用期間中の各日の価格データを用いて、上側の閾値または下側の閾値を決定し、条件成否判断処理手段24により、現在の価格データが、上側の閾値を上回るか、あるいは下側の閾値を下回るというブレイクアウトの条件が満たされたかを繰り返し判断し、ブレイクアウトの条件が満たされたと判断した場合に、発注データ作成処理手段25により発注データを作成し、発注処理手段26により取引市場への発注処理を実行する。
【選択図】図1
Description
本発明は、金融商品の条件付き注文の受付および取引市場への発注の処理を実行するコンピュータからなる注文処理システムおよびその方法、並びにプログラムに係り、例えば、株式等の売買注文を処理する場合に利用できる。
トレンドフォローの条件付き注文として、金融商品の価格が上側の閾値を超えるか若しくは上側の閾値以上になることを条件として取引市場へ発注される条件付きの買注文、および、下側の閾値未満になるか若しくは下側の閾値以下になることを条件として取引市場へ発注される条件付きの売注文がある。このようなトレンドフォローのブレイクアウト手法(上値追い、下値追い)を用いた条件付き注文(ブレイクアウト注文)の発注を行いたい場合、投資家は、売買対象の金融商品の価格チャート(例えば、株価チャート)上で、上値または下値を自分で調査し、取引市場への発注条件を構成する価格、すなわち取引市場への発注を行うタイミングを定めるための価格を自分で設定し、注文入力を行う必要があった。
一方、ある注文が約定した場合に、この約定した注文に関連付けられた別の注文を自動的に取引市場へ発注するという、いわゆる連続注文がある(特許文献1参照)。
なお、設定条件に基づいて取引市場への発注タイミングを監視するシステムとしては、例えば、有価証券の取引市場における相場状態が、第1の条件を満たしたか否かを判断し、第1の条件が満たされた場合に、有価証券の取引市場における相場状態が、第2の条件を満たしたか否かを判断し、第2の条件が満たされた場合に、注文の発注処理を行うシステムがある(特許文献2参照)。
前述したように、従来、いわゆるブレイクアウト注文を行う場合には、投資家は、売買対象の金融商品の価格チャート上で、上値または下値を自分で調査し、取引市場への発注条件を構成する価格(買注文の場合には、上側の閾値となり、売注文の場合には、下側の閾値となる。)を自分で設定し、注文入力を行わなければならず、手間がかかっていた。
また、ブレイクアウト注文で買った金融商品を売る、あるいは逆にブレイクアウト注文で売った金融商品を買い戻すという手仕舞いの売注文または買注文を行う場合、手仕舞いのタイミングについては、投資家が変動する市場価格を監視して自分で決定し、手仕舞いの注文入力を行わなければならず、手間がかかるうえ、監視負担が大きかった。
本発明の目的は、顧客による注文入力の手間を軽減し、かつ、市場価格の監視負担を軽減することができる注文処理システムおよびその方法、並びにプログラムを提供するところにある。
本発明は、金融商品の価格が上側の閾値を超えるか若しくは上側の閾値以上になることを条件として金融商品の取引市場へ発注される条件付きの買注文、または、下側の閾値未満になるか若しくは下側の閾値以下になることを条件として取引市場へ発注される条件付きの売注文についての受付および取引市場への発注の処理を実行するコンピュータからなる注文処理システムであって、顧客またはその入力代行者により入力された売買対象の金融商品についての銘柄識別情報、注文数量、および閾値決定用期間の長さを含む条件付きの買注文または条件付きの売注文の注文データを受け付ける処理を実行する注文受付処理手段と、この注文受付処理手段により受け付けた銘柄識別情報、注文数量、および閾値決定用期間の長さを含む注文データを、注文識別情報と関連付けて記憶する注文データ記憶手段と、金融商品の過去および現在の価格データを、各金融商品の銘柄識別情報と関連付けて記憶する価格データ記憶手段と、注文データ記憶手段に記憶された銘柄識別情報に関連付けられて価格データ記憶手段に記憶された過去の価格データのうちの注文データ記憶手段に記憶された閾値決定用期間の長さで定まる閾値決定用期間中の各日の価格データを用いて、買注文の場合には、閾値決定用期間中の各日の価格のうち最も高値の価格、またはこの最も高値の価格に予め定められた価格を加えた価格若しくは最も高値の価格に予め定められた率を乗じた価格を最も高値の価格に加えた価格を上側の閾値として決定し、売注文の場合には、閾値決定用期間中の各日の価格のうち最も安値の価格、またはこの最も安値の価格から予め定められた価格を減じた価格若しくは最も安値の価格に予め定められた率を乗じた価格を最も安値の価格から減じた価格を下側の閾値として決定する処理を実行する閾値決定処理手段と、買注文の場合には、価格データ記憶手段に記憶された現在の価格データが、閾値決定処理手段により決定された上側の閾値を超えるか若しくは上側の閾値以上になるというブレイクアウトの条件が満たされたかを繰り返し判断し、売注文の場合には、価格データ記憶手段に記憶された現在の価格データが、閾値決定処理手段により決定された下側の閾値未満になるか若しくは下側の閾値以下になるというブレイクアウトの条件が満たされたかを繰り返し判断する処理を実行する条件成否判断処理手段と、この条件成否判断処理手段によりブレイクアウトの条件が満たされたと判断した場合に、注文データ記憶手段に記憶された注文データを用いて、銘柄識別情報、注文数量、および注文識別情報を含む発注データを作成する処理を実行する発注データ作成処理手段と、この発注データ作成処理手段により作成した発注データを、通信回線を介して金融商品の取引市場システムへ送信する処理を実行する発注処理手段とを備えたことを特徴とするものである。
このような本発明の注文処理システムにおいては、注文受付処理手段により、閾値決定用期間の長さの入力を受け付け、閾値決定処理手段により、この閾値決定用期間の長さで定まる閾値決定用期間中の各日の価格データを用いて、上側の閾値または下側の閾値を決定し、条件成否判断処理手段により、現在の価格データが、上側の閾値を超えるか若しくは上側の閾値以上になるか、あるいは下側の閾値未満になるか若しくは下側の閾値以下になるというブレイクアウトの条件が満たされたかを繰り返し判断し、ブレイクアウトの条件が満たされたと判断した場合に、発注データ作成処理手段により、発注データを作成し、発注処理手段により、取引市場への発注処理を実行する。
このため、顧客またはその入力代行者が、閾値決定用期間の長さを入力指定しておけば、上側の閾値または下側の閾値の決定処理、ブレイクアウトの条件が満たされたか否かの判断処理、ブレイクアウトの条件が満たされた場合の発注データの作成処理および市場への発注処理が、システムにより実行されるので、顧客による注文入力の手間を軽減することが可能となるとともに、顧客による市場価格と市場の相場状況についての監視負担を軽減することが可能となり、これらにより前記目的が達成される。
また、前述した注文処理システムにおいて、注文受付処理手段により受け付ける条件付きの買注文または条件付きの売注文は、注文期限を有する注文であり、注文データ記憶手段には、注文データとして注文期限も注文識別情報と関連付けられて記憶され、閾値決定処理手段は、注文データ記憶手段に記憶された注文期限内で、かつ、注文期限を有する注文が約定するまで、閾値決定用期間を1日ずつずらしながら上側の閾値または下側の閾値を決定する処理を繰り返し実行する構成とされ、条件成否判断処理手段は、注文データ記憶手段に記憶された注文期限内で、かつ、注文期限を有する注文が約定するまで、閾値決定処理手段により閾値決定用期間を1日ずつずらしながら決定された上側の閾値または下側の閾値を用いて、ブレイクアウトの条件が満たされたか否かの判断処理を繰り返し実行する構成とされていることが望ましい。
このように条件付きの買注文または条件付きの売注文が注文期限を有する注文であるときに、閾値決定用期間を1日ずつずらしながら上側の閾値または下側の閾値を決定する構成とした場合には、ブレイクアウトの条件が満たされるまで、複数の日に渡って、ブレイクアウトの条件が満たされたか否かの判断処理を繰り返し実行することが可能となるうえ、閾値決定用期間を1日ずつずらしながら上側の閾値または下側の閾値を決定することから、ブレイクアウトの条件が不成立の日が続いて日にちが経過しても、各日において適切な上側の閾値または下側の閾値を用いてブレイクアウトの条件が満たされたか否かの判断処理を実行することが可能となる。
さらに、前述した注文処理システムにおいて、注文受付処理手段は、顧客またはその入力代行者により入力された売買対象の金融商品についての銘柄識別情報、注文数量、および第1の閾値決定用期間の長さを含む条件付きの買注文または条件付きの売注文の注文データに加え、条件付きの買注文と同一銘柄の反対売買を行うための手仕舞いの売注文、または条件付きの売注文と同一銘柄の反対売買を行うための手仕舞いの買注文の注文データとして、手仕舞い用の第2の閾値決定用期間の長さの入力を受け付ける処理を実行する構成とされ、注文データ記憶手段は、注文受付処理手段により受け付けた銘柄識別情報、注文数量、および第1の閾値決定用期間の長さを含む条件付きの買注文または条件付きの売注文の注文データを、条件付きの買注文または条件付きの売注文の注文識別情報と関連付けて記憶するとともに、注文受付処理手段により受け付けた銘柄識別情報、注文数量、および第2の閾値決定用期間の長さを含む手仕舞いの売注文または手仕舞いの買注文の注文データを、手仕舞いの売注文または手仕舞いの買注文の注文識別情報と関連付け、かつ、条件付きの買注文または条件付きの売注文の注文データと関連付けて記憶する構成とされ、閾値決定処理手段は、注文データ記憶手段に記憶された銘柄識別情報に関連付けられて価格データ記憶手段に記憶された過去の価格データのうちの注文データ記憶手段に記憶された第1の閾値決定用期間の長さで定まる第1の閾値決定用期間中の各日の価格データを用いて、条件付きの買注文の場合には、第1の閾値決定用期間中の各日の価格のうち最も高値の価格、またはこの最も高値の価格に予め定められた価格を加えた価格若しくは最も高値の価格に予め定められた率を乗じた価格を最も高値の価格に加えた価格を上側の閾値として決定し、条件付きの売注文の場合には、第1の閾値決定用期間中の各日の価格のうち最も安値の価格、またはこの最も安値の価格から予め定められた価格を減じた価格若しくは最も安値の価格に予め定められた率を乗じた価格を最も安値の価格から減じた価格を下側の閾値として決定する処理を実行するとともに、注文データ記憶手段に記憶された銘柄識別情報に関連付けられて価格データ記憶手段に記憶された過去の価格データのうちの注文データ記憶手段に記憶された第2の閾値決定用期間の長さで定まる第2の閾値決定用期間中の各日の価格データを用いて、手仕舞いの売注文の場合には、第2の閾値決定用期間中の各日の価格のうち最も安値の価格、またはこの最も安値の価格から予め定められた価格を減じた価格若しくは最も安値の価格に予め定められた率を乗じた価格を最も安値の価格から減じた価格を手仕舞いの売注文用の閾値として決定し、手仕舞いの買注文の場合には、第2の閾値決定用期間中の各日の価格のうち最も高値の価格、またはこの最も高値の価格に予め定められた価格を加えた価格若しくは最も高値の価格に予め定められた率を乗じた価格を最も高値の価格に加えた価格を手仕舞いの買注文用の閾値として決定する処理を実行する構成とされ、条件成否判断処理手段は、条件付きの買注文の場合には、価格データ記憶手段に記憶された現在の価格データが、閾値決定処理手段により決定された上側の閾値を超えるか若しくは上側の閾値以上になるというブレイクアウトの条件が満たされたかを繰り返し判断し、条件付きの売注文の場合には、価格データ記憶手段に記憶された現在の価格データが、閾値決定処理手段により決定された下側の閾値未満になるか若しくは下側の閾値以下になるというブレイクアウトの条件が満たされたかを繰り返し判断する処理を実行するとともに、手仕舞いの売注文の場合には、価格データ記憶手段に記憶された現在の価格データが、閾値決定処理手段により決定された手仕舞いの売注文用の閾値未満になるか若しくは手仕舞いの売注文用の閾値以下になるという手仕舞いの条件が満たされたかを繰り返し判断し、手仕舞いの買注文の場合には、価格データ記憶手段に記憶された現在の価格データが、閾値決定処理手段により決定された手仕舞いの買注文用の閾値を超えるか若しくは手仕舞いの買注文用の閾値以上になるという手仕舞いの条件が満たされたかを繰り返し判断する処理を実行する構成とされ、発注データ作成処理手段は、条件成否判断処理手段によりブレイクアウトの条件および手仕舞いの条件が満たされたと判断した場合に、注文データ記憶手段に記憶された注文データを用いて、銘柄識別情報、注文数量、および注文識別情報を含む発注データを作成する処理を実行する構成とされていることが望ましい。
このように手仕舞いの売注文または買注文も受け付ける構成とした場合には、第1の閾値決定用期間の長さに加え、第2の閾値決定用期間の長さも入力指定しておけば、建て注文としての条件付きの買注文または売注文についての上側の閾値または下側の閾値の決定処理、ブレイクアウトの条件が満たされたか否かの判断処理、ブレイクアウトの条件が満たされた場合の発注データの作成処理および取引市場への発注処理に加え、手仕舞いの売注文用の閾値または手仕舞いの買注文用の閾値の決定処理、手仕舞いの条件が満たされたか否かの判断処理、手仕舞いの条件が満たされた場合の発注データの作成処理および取引市場への発注処理が、システムにより実行されるので、顧客による注文入力の手間を、より一層軽減することが可能となるとともに、顧客による市場価格と市場の相場状況についての監視負担を、より一層軽減することが可能となる。
そして、上記のように手仕舞いの売注文または買注文も受け付ける構成とした場合において、注文受付処理手段により受け付ける条件付きの買注文または条件付きの売注文、並びに手仕舞いの売注文または手仕舞いの買注文は、注文期限を有する注文であり、注文データ記憶手段には、注文データとして注文期限も注文識別情報と関連付けられて記憶され、閾値決定処理手段は、注文データ記憶手段に記憶された注文期限内で、かつ、注文期限を有する注文が約定するまで、第1の閾値決定用期間を1日ずつずらしながら上側の閾値または下側の閾値を決定する処理を繰り返し実行するとともに、第2の閾値決定用期間を1日ずつずらしながら手仕舞いの売注文用の閾値または手仕舞いの買注文用の閾値を決定する処理を繰り返し実行する構成とされ、条件成否判断処理手段は、注文データ記憶手段に記憶された注文期限内で、かつ、注文期限を有する注文が約定するまで、閾値決定処理手段により第1の閾値決定用期間を1日ずつずらしながら決定された上側の閾値または下側の閾値を用いて、ブレイクアウトの条件が満たされたか否かの判断処理を繰り返し実行するとともに、閾値決定処理手段により第2の閾値決定用期間を1日ずつずらしながら決定された手仕舞いの売注文用の閾値または手仕舞いの買注文用の閾値を用いて、手仕舞いの条件が満たされたか否かの判断処理を繰り返し実行する構成とされていることが望ましい。
このように条件付きの買注文または条件付きの売注文、並びに、手仕舞いの売注文または手仕舞いの買注文が注文期限を有する注文であるときに、第1の閾値決定用期間を1日ずつずらしながら上側の閾値または下側の閾値を決定するとともに、第2の閾値決定用期間を1日ずつずらしながら手仕舞いの売注文用の閾値または手仕舞いの買注文用の閾値を決定する構成とした場合には、ブレイクアウトの条件や手仕舞いの条件が満たされるまで、複数の日に渡って、ブレイクアウトの条件や手仕舞いの条件が満たされたか否かの判断処理を繰り返し実行することが可能となる。また、第1の閾値決定用期間を1日ずつずらしながら上側の閾値または下側の閾値を決定するとともに、第2の閾値決定用期間を1日ずつずらしながら手仕舞いの売注文用の閾値または手仕舞いの買注文用の閾値を決定することから、ブレイクアウトの条件や手仕舞いの条件が不成立の日が続いて日にちが経過しても、各日において適切な上側の閾値または下側の閾値を用いてブレイクアウトの条件が満たされたか否かの判断処理を実行することが可能となるとともに、各日において適切な手仕舞いの売注文用の閾値または手仕舞いの買注文用の閾値を用いて手仕舞いの条件が満たされたか否かの判断処理を実行することが可能となる。
また、以上に述べた注文処理システムにおいて、注文受付処理手段は、銘柄識別情報および閾値決定用期間の長さの入力を受け付けたときに、銘柄識別情報に関連付けられて価格データ記憶手段に記憶された過去の価格データのうちの閾値決定用期間の長さで定まる閾値決定用期間中の各日の価格データを取得し、条件付きの買注文の場合には、直近の日の価格データが最も高値の価格データに該当するか否かを判断し、条件付きの売注文の場合には、直近の日の価格データが最も安値の価格データに該当するか否かを判断し、該当すると判断した場合に、ブレイクアウト注文に適しない入力が行われた旨の警告表示のための表示用データを、顧客またはその入力代行者の操作する端末装置に通信回線を介して送信する処理も実行する構成とされていることが望ましい。
このように入力指定された閾値決定用期間中の過去の価格データを用いてブレイクアウト注文に適しない入力が行われたか否かを判断し、適しない入力が行われたときに警告表示を行う構成とした場合には、顧客が、不適切な閾値決定用期間の長さを入力指定したり、取引市場の相場の変動状況から見て不適切な時期にブレイクアウト注文を入力したりすることを、未然に防止することが可能となる。
さらに、以上に述べた注文処理システムにおいて、注文受付処理手段は、銘柄識別情報および閾値決定用期間の長さの入力を受け付けたときに、銘柄識別情報に関連付けられて価格データ記憶手段に記憶された過去の価格データのうちの少なくとも閾値決定用期間の長さで定まる閾値決定用期間中の各日の価格データを取得し、取得した価格データを用いて少なくとも閾値決定用期間を含む期間の価格チャートの表示用データを作成し、作成した価格チャートの表示用データを、顧客またはその入力代行者の操作する端末装置に通信回線を介して送信する処理も実行する構成とされていることが望ましい。
このように注文受付時に、入力指定された閾値決定用期間を含む期間の価格チャートを表示する構成とした場合には、顧客またはその入力代行者は、表示された価格チャートを参照することで、入力指定した閾値決定用期間の長さが適切であったか、あるいはブレイクアウト注文を入力するのに適した時期であるか等を自分で確認することが可能となり、適切な入力指定が行われるように、顧客またはその入力代行者を支援することが可能となる。
そして、注文期限を有する注文を受け付ける構成とする場合において、取引市場へ発注した注文が一部約定し、その一部約定した日の翌日以降の日に、未約定の残注文数量を処理する方法としては、次のような3通りの処理方法を採用することができる。
すなわち、第1に、発注データ作成処理手段は、取引市場へ発注した注文が一部約定した場合に、注文データ記憶手段に記憶された注文期限内で、かつ、一部約定した約定日の翌日以降の日に、注文データ記憶手段に記憶された注文データを用いて、銘柄識別情報、注文数量のうちの未約定の残注文数量、および注文識別情報を含む成行注文の発注データを作成する処理を実行する構成とすることができる。このようにすれば、一旦、ブレイクアウトしたわけであるから、残注文数量は、なるべく早く約定させるようにするという思想を実践することができる。
第2に、条件成否判断処理手段は、取引市場へ発注した注文が一部約定した場合に、注文データ記憶手段に記憶された注文期限内で、かつ、一部約定した約定日の翌日以降の日に、閾値決定処理手段により閾値決定用期間を1日ずつずらしながら決定された上側の閾値または下側の閾値を用いて、ブレイクアウトの条件が満たされたか否かの判断処理を繰り返し実行する構成とされ、発注データ作成処理手段は、条件成否判断処理手段によりブレイクアウトの条件が満たされたと判断した場合に、注文データ記憶手段に記憶された注文データを用いて、銘柄識別情報、注文数量のうちの未約定の残注文数量、および注文識別情報を含む発注データを作成する処理を実行する構成としてもよい。このようにすれば、一旦、ブレイクアウトしたとしても、翌日以降には市場の状況が変わっているので、上側の閾値または下側の閾値を見直してからブレイクアウトの条件の成否を判断するという思想を実践することができる。
第3に、条件成否判断処理手段は、取引市場へ発注した注文が一部約定した場合に、注文データ記憶手段に記憶された注文期限内で、かつ、一部約定した約定日の翌日以降の日に、閾値決定処理手段により一部約定した約定日に決定された上側の閾値または下側の閾値をそのまま維持して用いて、ブレイクアウトの条件が満たされたか否かの判断処理を繰り返し実行する構成とされ、発注データ作成処理手段は、条件成否判断処理手段によりブレイクアウトの条件が満たされたと判断した場合に、注文データ記憶手段に記憶された注文データを用いて、銘柄識別情報、注文数量のうちの未約定の残注文数量、および注文識別情報を含む発注データを作成する処理を実行する構成としてもよい。このようにすれば、一旦、ブレイクアウトしたわけであるから、翌日以降もこのときの上側の閾値または下側の閾値を維持してブレイクアウトの条件の成否を判断するという思想を実践することができる。
また、以上の3通りの処理方法のうちの2以上の処理方法を顧客またはその入力代行者に提示し、1つを選択させるようにしてもよい。すなわち、注文受付処理手段は、取引市場へ発注した注文が一部約定した場合に、注文データ記憶手段に記憶された注文期限内で、かつ、一部約定した約定日の翌日以降の日に、未約定の残注文数量を成行注文として発注するか、閾値決定用期間を1日ずつずらしながら上側の閾値または下側の閾値を更新していってブレイクアウトの条件の成否を判断するか、または上側の閾値または下側の閾値をそのまま維持してブレイクアウトの条件の成否を判断するかの3つの選択肢のうちの2以上の選択肢から1つを顧客またはその入力代行者に選択入力させ、顧客またはその入力代行者により入力された一部約定時の残注文数量の処理方法に関する選択情報を受け付ける処理も実行する構成としてもよい。
このように一部約定時の残注文数量の処理方法について顧客に選択させる構成とした場合には、顧客の投資思想に、より一層沿った残注文数量の処理を実現することが可能となる。
以上に述べた本発明の注文処理システムにより実現される注文処理方法として、以下のような本発明の注文処理方法を挙げることができる。
すなわち、本発明は、金融商品の価格が上側の閾値を超えるか若しくは上側の閾値以上になることを条件として金融商品の取引市場へ発注される条件付きの買注文、または、下側の閾値未満になるか若しくは下側の閾値以下になることを条件として取引市場へ発注される条件付きの売注文についての受付および取引市場への発注の処理を実行するコンピュータからなる注文処理システムで実行される注文処理方法であって、注文受付処理手段が、顧客またはその入力代行者により入力された売買対象の金融商品についての銘柄識別情報、注文数量、および閾値決定用期間の長さを含む条件付きの買注文または条件付きの売注文の注文データを受け付ける処理を実行し、注文受付処理手段により受け付けた銘柄識別情報、注文数量、および閾値決定用期間の長さを含む注文データを、注文識別情報と関連付けて注文データ記憶手段に記憶させ、金融商品の過去および現在の価格データを、各金融商品の銘柄識別情報と関連付けて価格データ記憶手段に記憶しておき、閾値決定処理手段が、注文データ記憶手段に記憶された銘柄識別情報に関連付けられて価格データ記憶手段に記憶された過去の価格データのうちの注文データ記憶手段に記憶された閾値決定用期間の長さで定まる閾値決定用期間中の各日の価格データを用いて、買注文の場合には、閾値決定用期間中の各日の価格のうち最も高値の価格、またはこの最も高値の価格に予め定められた価格を加えた価格若しくは最も高値の価格に予め定められた率を乗じた価格を最も高値の価格に加えた価格を上側の閾値として決定し、売注文の場合には、閾値決定用期間中の各日の価格のうち最も安値の価格、またはこの最も安値の価格から予め定められた価格を減じた価格若しくは最も安値の価格に予め定められた率を乗じた価格を最も安値の価格から減じた価格を下側の閾値として決定する処理を実行し、条件成否判断処理手段が、買注文の場合には、価格データ記憶手段に記憶された現在の価格データが、閾値決定処理手段により決定された上側の閾値を超えるか若しくは上側の閾値以上になるというブレイクアウトの条件が満たされたかを繰り返し判断し、売注文の場合には、価格データ記憶手段に記憶された現在の価格データが、閾値決定処理手段により決定された下側の閾値未満になるか若しくは下側の閾値以下になるというブレイクアウトの条件が満たされたかを繰り返し判断する処理を実行し、発注データ作成処理手段が、条件成否判断処理手段によりブレイクアウトの条件が満たされたと判断した場合に、注文データ記憶手段に記憶された注文データを用いて、銘柄識別情報、注文数量、および注文識別情報を含む発注データを作成する処理を実行し、発注処理手段が、発注データ作成処理手段により作成した発注データを、通信回線を介して金融商品の取引市場システムへ送信する処理を実行することを特徴とするものである。
このような本発明の注文処理方法においては、前述した本発明の注文処理システムで得られる作用・効果がそのまま得られ、これにより前記目的が達成される。
また、本発明のプログラムは、前述した注文処理システムとして、コンピュータを機能させるためのものである。
なお、上記のプログラムまたはその一部は、例えば、光磁気ディスク(MO)、コンパクトディスク(CD)を利用した読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)を利用した読出し専用メモリ(DVD−ROM)、DVDを利用したランダム・アクセス・メモリ(DVD−RAM)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去および書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)等の記録媒体に記録して保存や流通等させることが可能であるとともに、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等の有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにはこれらの組合せ等の伝送媒体を用いて伝送することが可能であり、また、搬送波に載せて搬送することも可能である。さらに、上記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。
以上に述べたように本発明によれば、顧客またはその入力代行者が、閾値決定用期間の長さを入力指定しておけば、上側の閾値または下側の閾値の決定処理、ブレイクアウトの条件が満たされたか否かの判断処理、ブレイクアウトの条件が満たされた場合の発注データの作成処理および取引市場への発注処理が、コンピュータシステムにより実行されるので、顧客による注文入力の手間を軽減することができるとともに、顧客による市場価格と市場の相場状況についての監視負担を軽減することができるという効果がある。
以下に本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。図1には、本実施形態の注文処理システム10の全体構成が示されている。図2には、注文データ記憶手段30の構成が示され、図3には、価格データ記憶手段31の構成が示されている。また、図4には、注文処理システム10による注文処理の流れがフローチャートで示され、図5には、ブレイクアウト注文画面100の一例が示されている。さらに、図6は、銘柄Aの条件付きの買注文についてのブレイクアウトの条件の成否判断状況の説明図であり、図7は、銘柄Bの手仕舞いの売注文についての手仕舞いの条件の成否判断状況の説明図であり、図8は、銘柄Aの条件付きの買注文からこれと反対売買を行う手仕舞いの売注文までの一連の注文処理状況の説明図である。
図1において、注文処理システム10は、いわゆるブレイクアウト注文と称される金融商品(本実施形態では、一例として株式とする。)の条件付きの買注文や売注文およびこれと反対売買を行う手仕舞いの売注文や買注文の受付および市場への発注に関する各種処理を実行するとともに、これらの処理に必要な各種のデータを記憶する注文処理サーバ20を備え、この注文処理サーバ20に通信回線であるネットワーク1を介して顧客またはその入力代行者(例えばオペレータや営業員等)が操作する端末装置40が接続されて構成されている。また、注文処理サーバ20には、通信回線である専用線2を介して市場システム50(例えば、証券取引所システム等)が接続されるとともに、通信回線である専用線3(またはネットワーク1でもよい。)を介して価格データ提供システム60が接続されている。
ここで、ネットワーク1は、インターネット、イントラネット、エクストラネット、LAN、MAN、WAN、あるいはこれらの組合せ等、様々な形態のものが含まれ、有線であるか無線であるか、さらには有線および無線の混在型であるかは問わず、要するに、複数地点(距離の長短は問わない。)間で、ある程度の速度をもって情報を伝送することができるものであればよい。
注文処理サーバ20は、1台または複数台のコンピュータにより構成され、注文受付処理手段21と、価格データ取得処理手段22と、閾値決定処理手段23と、条件成否判断処理手段24と、発注データ作成処理手段25と、発注処理手段26と、約定状況監視処理手段27と、注文データ記憶手段30と、価格データ記憶手段31と、発注データ記憶手段32と、約定データ記憶手段33とを含んで構成されている。
注文受付処理手段21は、端末装置40からの顧客またはその入力代行者の要求に応じ、ブレイクアウト注文画面100(図5参照)の表示用データを、ネットワーク1を介して端末装置40へ送信するとともに、端末装置40からネットワーク1を介して送信されてくる顧客の注文データ(例えば、顧客識別情報(口座番号等)、ブレイクアウト注文(建て注文)および手仕舞いの注文(埋め注文)に共通の銘柄識別情報(銘柄コード等)、ブレイクアウト注文および手仕舞いの注文に共通の注文数量(株数)、ブレイクアウト注文および手仕舞いの注文の売買区分、第1および第2の閾値決定用期間の長さ、ブレイクアウト注文および手仕舞いの注文の注文期限、一部約定時の翌日以降の残注文数量の処理方法についての選択情報等を含む。)を受信し、受信したブレイクアウト注文および手仕舞いの注文の注文データに対し、注文識別情報(例えば注文番号)をそれぞれ自動付与するとともに、受信したブレイクアウト注文および手仕舞いの注文の注文データを、それぞれの注文識別情報(注文番号)と関連付けて注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶させる処理を実行するものである。
なお、一部約定時の翌日以降の残注文数量の処理方法についての選択情報には、ブレイクアウト条件や手仕舞いの条件の成否判断を行わずに直ぐに成行注文で発注する場合(「1」:成行発注)と、第1の閾値決定用期間を1日ずつずらしながら決定された上側の閾値または下側の閾値を用いてブレイクアウトの条件の成否判断を行うとともに、第2の閾値決定用期間を1日ずつずらしながら決定された手仕舞いの売注文用の閾値または手仕舞いの買注文用の閾値を用いて手仕舞いの条件の成否判断を行う場合(「2」:閾値更新)と、一部約定した約定日に決定された上側の閾値または下側の閾値をそのまま維持して用いてブレイクアウトの条件の成否判断を行うとともに、一部約定した約定日に決定された手仕舞いの売注文用の閾値または手仕舞いの買注文用の閾値をそのまま維持して用いて手仕舞いの条件の成否判断を行う場合(「3」:閾値維持)とがある。
また、注文受付処理手段21は、ブレイクアウト注文画面100(図5参照)で「チャートで確認」ボタン112を押下操作することによる端末装置40からの顧客またはその入力代行者の確認要求に応じ、ブレイクアウト注文画面100で入力されて端末装置40からネットワーク1を介して送信されてくる銘柄識別情報および第1の閾値決定用期間の長さを受信し、受信した銘柄識別情報に関連付けられて価格データ記憶手段31(図3参照)に記憶された過去の市場価格の価格データ(ここでは、注文銘柄の過去の株価データ)のうちの第1の閾値決定用期間の長さで定まる第1の閾値決定用期間を含む期間の価格データを取得し、取得した価格データを用いて、第1の閾値決定用期間を含む期間の価格チャートにおいて第1の閾値決定用期間を明示した状態の価格チャート表示部150の表示用データを作成し、作成した価格チャート表示部150の表示用データを、端末装置40にネットワーク1を介して送信する処理も実行する。なお、「第1の閾値決定用期間を含む期間」は、例えば、第1の閾値決定用期間の長さの2倍の長さの期間等のように、第1の閾値決定用期間の長さを何倍かした長さの期間でもよく、例えば、3ヶ月間、1ヶ月間、2週間等のような所定の長さの期間でもよく、あるいは第1の閾値決定用期間そのものでもよい。また、「第1の閾値決定用期間の長さで定まる第1の閾値決定用期間」とは、処理をしている日の日付と、第1の閾値決定用期間の長さとで、第1の閾値決定用期間が、何年何月何日から何年何月何日までの期間であるのかが定まるという意味である。
さらに、注文受付処理手段21は、上記において、第1の閾値決定用期間中の各日(各営業日)の価格データを取得したときに、これらの各日の価格データのうち、条件付きの買注文の場合には、直近の日(最終日)の価格データが最も高値の価格データに該当するか否かを判断し、条件付きの売注文の場合には、直近の日の価格データが最も安値の価格データに該当するか否かを判断し、該当すると判断した場合には、ブレイクアウト注文に適しない入力が行われた旨の警告表示のための表示用データを、端末装置40にネットワーク1を介して送信し、該当しないと判断した場合には、ブレイクアウト注文に適した入力が行われた旨の通知のための表示用データを、端末装置40にネットワーク1を介して送信する処理も実行する。
価格データ取得処理手段22は、価格データ提供システム60から専用線3(またはインターネット1でもよい。)を介してリアルタイムで逐次送信されてくる金融商品(本実施形態では、一例として株式とする。)の各銘柄の現在の価格データ(各銘柄の時価データ)を受信するとともに、受信した各銘柄の現在の価格データを、銘柄識別情報(銘柄コード)と関連付けて時価データ記憶手段31(図3参照)に記憶させるとともに、価格データ提供システム60から専用線3(またはインターネット1でもよい。)を介して日々送信されてくる各銘柄の4本値(高値、安値、始値、終値)のデータを、銘柄識別情報(銘柄コード)と関連付けて時価データ記憶手段31(図3参照)に記憶させる処理を実行するものである。
閾値決定処理手段23は、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された銘柄識別情報に関連付けられて価格データ記憶手段31(図3参照)に記憶された過去の価格データ(本実施形態では、注文銘柄の過去の株価データとなる。)のうちの注文データ記憶手段30に記憶された第1の閾値決定用期間の長さで定まる第1の閾値決定用期間中の各日の価格データを用いて、建て注文としての条件付きの買注文の場合には、第1の閾値決定用期間中の各日の価格のうち最も高値の価格、またはこの最も高値の価格に予め定められた価格を加えた価格若しくは最も高値の価格に予め定められた率を乗じた価格を最も高値の価格に加えた価格を、上側の閾値として決定し、建て注文としての条件付きの売注文の場合には、第1の閾値決定用期間中の各日の価格のうち最も安値の価格、またはこの最も安値の価格から予め定められた価格を減じた価格若しくは最も安値の価格に予め定められた率を乗じた価格を最も安値の価格から減じた価格を、下側の閾値として決定し、決定した上側の閾値または下側の閾値を、建て注文としての条件付きの買注文または条件付きの売注文についての注文識別情報(注文番号)と関連付けて注文データ記憶手段30に記憶させる処理を実行するものである。
また、閾値決定処理手段23は、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された銘柄識別情報に関連付けられて価格データ記憶手段31(図3参照)に記憶された過去の価格データ(本実施形態では、注文銘柄の過去の株価データとなる。)のうちの注文データ記憶手段30に記憶された第2の閾値決定用期間の長さで定まる第2の閾値決定用期間中の各日の価格データを用いて、手仕舞いの売注文(建て注文としての条件付きの買注文と反対売買を行う埋め注文としての売注文)の場合には、第2の閾値決定用期間中の各日の価格のうち最も安値の価格、またはこの最も安値の価格から予め定められた価格を減じた価格若しくは最も安値の価格に予め定められた率を乗じた価格を最も安値の価格から減じた価格を、手仕舞いの売注文用の閾値として決定し、手仕舞いの買注文(建て注文としての条件付きの売注文と反対売買を行う埋め注文としての買注文)の場合には、第2の閾値決定用期間中の各日の価格のうち最も高値の価格、またはこの最も高値の価格に予め定められた価格を加えた価格若しくは最も高値の価格に予め定められた率を乗じた価格を最も高値の価格に加えた価格を、手仕舞いの買注文用の閾値として決定し、決定した手仕舞いの売注文用の閾値または手仕舞いの買注文用の閾値を、手仕舞いの売注文または手仕舞いの買注文についての注文識別情報(注文番号)と関連付けて注文データ記憶手段30に記憶させる処理を実行する。
さらに、閾値決定処理手段23は、注文受付処理手段21により受け付ける条件付きの買注文または条件付きの売注文が、注文期限を有する注文である場合(条件付きの買注文または条件付きの売注文は、図5のブレイクアウト注文の注文期限入力部130に注文期限を入力せずに当日限りの注文とすることもできるが、注文期限入力部130に注文期限を入力した場合には、注文期限を有する注文となる。)には、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶されたブレイクアウト注文の注文期限内で、かつ、そのブレイクアウト注文が約定するまで、第1の閾値決定用期間を1日ずつずらしながら上側の閾値または下側の閾値を決定する処理を繰り返し実行し、注文データ記憶手段30に記憶させる上側の閾値または下側の閾値を更新していく。
そして、閾値決定処理手段23は、注文受付処理手段21により受け付ける手仕舞いの売注文または手仕舞いの買注文が、注文期限を有する注文である場合(図5の手仕舞いの注文の注文期限入力部131に注文期限を入力しないことは、システム上は可能であるが、そうしてしまうと条件付きの買注文または条件付きの売注文と、手仕舞いの売注文または手仕舞いの買注文とが双方ともに当日限りの注文となり、第1の閾値決定用期間中の最終日と第2の閾値決定用期間中の最終日とが重なった状態にしかならないので、実質的に利益が得られる設定とすることができないため、通常、手仕舞いの売注文または手仕舞いの買注文は、注文期限入力部131に注文期限を入力して注文期限を有する注文とする。)には、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された手仕舞いの注文の注文期限内で、かつ、その手仕舞いの注文が約定するまで、第2の閾値決定用期間を1日ずつずらしながら手仕舞いの売注文用の閾値または手仕舞いの買注文用の閾値を決定する処理を繰り返し実行し、注文データ記憶手段30に記憶させる手仕舞いの売注文用の閾値または手仕舞いの買注文用の閾値を更新していく。
さらに、閾値決定処理手段23は、市場へ発注したブレイクアウト注文(建て注文)が一部約定した場合に、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された一部約定時の処理方法の選択情報が「2(閾値更新)」となっているときには、注文データ記憶手段30に記憶されたブレイクアウト注文の注文期限内で、かつ、そのブレイクアウト注文が一部約定した約定日の翌日以降の日において、閾値決定用期間を1日ずつずらしながら上側の閾値または下側の閾値を決定する処理を繰り返し実行し、注文データ記憶手段30に記憶させる上側の閾値または下側の閾値を更新していく。また、閾値決定処理手段23は、市場へ発注した手仕舞いの注文(埋め注文)が一部約定した場合に、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された一部約定時の処理方法の選択情報が「2(閾値更新)」となっているときには、注文データ記憶手段30に記憶された手仕舞いの注文の注文期限内で、かつ、その手仕舞いの注文が一部約定した約定日の翌日以降の日において、閾値決定用期間を1日ずつずらしながら手仕舞いの売注文用の閾値または手仕舞いの買注文用の閾値を決定する処理を繰り返し実行し、注文データ記憶手段30に記憶させる手仕舞いの売注文用の閾値または手仕舞いの買注文用の閾値を更新していく。
条件成否判断処理手段24は、建て注文としての条件付きの買注文の場合には、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された銘柄識別情報に関連付けられて価格データ記憶手段31(図3参照)に記憶されたリアルタイムで更新される現在の価格データ(本実施形態では、注文銘柄の現在の株価データとなる。)が、注文データ記憶手段30に記憶された上側の閾値を超えるか若しくは上側の閾値以上になるというブレイクアウトの条件が満たされたかを繰り返し判断し、建て注文としての条件付きの売注文の場合には、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された銘柄識別情報に関連付けられて価格データ記憶手段31(図3参照)に記憶されたリアルタイムで更新される現在の価格データ(本実施形態では、注文銘柄の現在の株価データとなる。)が、注文データ記憶手段30に記憶された下側の閾値未満になるか若しくは下側の閾値以下になるというブレイクアウトの条件が満たされたかを繰り返し判断する処理を実行するものである。
また、条件成否判断処理手段24は、手仕舞いの売注文(建て注文としての条件付きの買注文と反対売買を行う埋め注文としての売注文)の場合には、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された銘柄識別情報に関連付けられて価格データ記憶手段31(図3参照)に記憶されたリアルタイムで更新される現在の価格データ(本実施形態では、注文銘柄の現在の株価データとなる。)が、注文データ記憶手段30に記憶された手仕舞いの売注文用の閾値未満になるか若しくは手仕舞いの売注文用の閾値以下になるという手仕舞いの条件が満たされたかを繰り返し判断し、手仕舞いの買注文(建て注文としての条件付きの売注文と反対売買を行う埋め注文としての買注文)の場合には、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された銘柄識別情報に関連付けられて価格データ記憶手段31(図3参照)に記憶されたリアルタイムで更新される現在の価格データ(本実施形態では、注文銘柄の現在の株価データとなる。)が、注文データ記憶手段30に記憶された手仕舞いの買注文用の閾値を超えるか若しくは手仕舞いの買注文用の閾値以上になるという手仕舞いの条件が満たされたかを繰り返し判断する処理を実行する。
そして、条件成否判断処理手段24は、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶されたブレイクアウト注文(建て注文)の注文期限内で、かつ、そのブレイクアウト注文が約定するまで、閾値決定処理手段23により第1の閾値決定用期間を1日ずつずらしながら決定されて注文データ記憶手段30に記憶された上側の閾値または下側の閾値を用いて、ブレイクアウトの条件が満たされたか否かの判断処理を繰り返し実行する。また、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された手仕舞いの注文(埋め注文)の注文期限内で、かつ、その手仕舞いの注文が約定するまで、閾値決定処理手段23により第2の閾値決定用期間を1日ずつずらしながら決定されて注文データ記憶手段30に記憶された手仕舞いの売注文用の閾値または手仕舞いの買注文用の閾値を用いて、手仕舞いの条件が満たされたか否かの判断処理を繰り返し実行する。
さらに、条件成否判断処理手段24は、市場へ発注したブレイクアウト注文(建て注文)が一部約定した場合に、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された一部約定時の処理方法の選択情報が「2(閾値更新)」となっているときには、注文データ記憶手段30に記憶されたブレイクアウト注文の注文期限内で、かつ、そのブレイクアウト注文が一部約定した約定日の翌日以降の日において、閾値決定処理手段23により閾値決定用期間を1日ずつずらしながら決定された上側の閾値または下側の閾値を用いて、ブレイクアウトの条件が満たされたか否かの判断処理を繰り返し実行する。また、条件成否判断処理手段24は、市場へ発注した手仕舞いの注文(埋め注文)が一部約定した場合に、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された一部約定時の処理方法の選択情報が「2(閾値更新)」となっているときには、注文データ記憶手段30に記憶された手仕舞いの注文の注文期限内で、かつ、その手仕舞いの注文が一部約定した約定日の翌日以降の日において、閾値決定処理手段23により閾値決定用期間を1日ずつずらしながら決定された手仕舞いの売注文用の閾値または手仕舞いの買注文用の閾値を用いて、手仕舞いの条件が満たされたか否かの判断処理を繰り返し実行する。
また、条件成否判断処理手段24は、市場へ発注したブレイクアウト注文(建て注文)が一部約定した場合に、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された一部約定時の処理方法の選択情報が「3(閾値維持)」となっているときには、注文データ記憶手段30に記憶されたブレイクアウト注文の注文期限内で、かつ、そのブレイクアウト注文が一部約定した約定日の翌日以降の日において、一部約定した約定日に閾値決定処理手段23により決定された上側の閾値または下側の閾値をそのまま維持して用いて、ブレイクアウトの条件が満たされたか否かの判断処理を繰り返し実行する。また、条件成否判断処理手段24は、市場へ発注した手仕舞いの注文(埋め注文)が一部約定した場合に、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された一部約定時の処理方法の選択情報が「3(閾値維持)」となっているときには、注文データ記憶手段30に記憶された手仕舞いの注文の注文期限内で、かつ、その手仕舞いの注文が一部約定した約定日の翌日以降の日において、一部約定した約定日に閾値決定処理手段23により決定された手仕舞いの売注文用の閾値または手仕舞いの買注文用の閾値をそのまま維持して用いて、手仕舞いの条件が満たされたか否かの判断処理を繰り返し実行する。
なお、条件成否判断処理手段24は、市場へ発注したブレイクアウト注文(建て注文)や手仕舞いの注文(埋め注文)が一部約定した場合に、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された一部約定時の処理方法の選択情報が「1(成行発注)」となっているときには、ブレイクアウトの条件や手仕舞いの条件が満たされたか否かの判断処理は実行しない。
発注データ作成処理手段25は、条件成否判断処理手段24によりブレイクアウトの条件が満たされたと判断した場合に、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶されたブレイクアウト注文(建て注文としての条件付きの買注文または条件付きの売注文)の注文データを用いて、発注データ(例えば、注文識別情報(注文番号)、顧客識別情報(口座番号等)、銘柄識別情報(銘柄コード等)、注文数量(株数)、売買区分等を含む。)を作成し、作成した発注データを、発注データ記憶手段32に記憶させる処理を実行するものである。この際、発注データ作成処理手段25は、成行注文の発注データを作成してもよく、あるいは上側の閾値に所定の金額(例えば10円等)を加えた金額を指値とするか、または下側の閾値から所定の金額(例えば10円等)を減じた金額を指値とする指値注文の発注データを作成してもよい。例えば、上側の閾値520円を超えるか若しくは上側の閾値520円以上になるというブレイクアウトの条件が満たされたら、例えば10円を加えて530円以下で買いという指値注文の発注データを作成してもよく、あるいは下側の閾値450円未満になるか若しくは下側の閾値450円以下になるというブレイクアウトの条件が満たされたら、例えば10円を減じて440円以上で売りという指値注文の発注データを作成してもよい。
また、発注データ作成処理手段25は、条件成否判断処理手段24により手仕舞いの条件が満たされたと判断した場合に、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された手仕舞いの売注文または手仕舞いの買注文の注文データを用いて、発注データ(例えば、注文識別情報(注文番号)、顧客識別情報(口座番号等)、銘柄識別情報(銘柄コード等)、注文数量(株数)、売買区分等を含む。)を作成し、作成した発注データを、発注データ記憶手段32に記憶させる処理を実行する。この際、発注データ作成処理手段25は、成行注文の発注データを作成してもよく、あるいは手仕舞いの売注文用の閾値から所定の金額(例えば10円等)を減じた金額を指値とするか、または手仕舞いの買注文用の閾値に所定の金額(例えば10円等)を加えた金額を指値とする指値注文の発注データを作成してもよい。例えば、手仕舞いの売注文用の閾値582円未満になるか若しくは手仕舞いの売注文用の閾値582円以下になるという手仕舞いの条件が満たされたら、例えば10円を減じて572円以上で売りという指値注文の発注データを作成してもよく、あるいは手仕舞いの買注文用の閾値380円を超えるか若しくは手仕舞いの買注文用の閾値380円以上になるという手仕舞いの条件が満たされたら、例えば10円を加えて390円以下で買いという指値注文の発注データを作成してもよい。
さらに、発注データ作成処理手段25は、市場へ発注したブレイクアウト注文(建て注文)や手仕舞いの注文(埋め注文)が一部約定した場合に、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された一部約定時の処理方法の選択情報が「1(成行発注)」となっているときには、条件成否判断処理手段24によるブレイクアウトの条件や手仕舞いの条件の成否の判断処理は実行されないので、注文データ記憶手段30に記憶された注文期限内で、かつ、一部約定した約定日の翌日以降の日において、条件成否判断処理手段24による判断処理を待たずに、注文データ記憶手段30に記憶されたブレイクアウト注文や手仕舞いの注文の注文データおよびこれと同一の注文識別情報(注文番号)に関連付けられて約定データ記憶手段33に記憶された約定データを用いて、注文数量(株数)から約定数量(株数)(約定データが複数ある場合には、約定数量の合計数量)を減じて未約定の残注文数量(株数)を算出し、成行注文の発注データ(例えば、注文識別情報(注文番号)、顧客識別情報(口座番号等)、銘柄識別情報(銘柄コード等)、未約定の残注文数量(株数)、売買区分、成行注文であることを示すデータ等を含む。)を作成する処理を実行する。
また、発注データ作成処理手段25は、市場へ発注したブレイクアウト注文(建て注文)や手仕舞いの注文(埋め注文)が一部約定した場合に、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された一部約定時の処理方法の選択情報が「2(閾値更新)」または「3(閾値維持)」となっているときには、注文データ記憶手段30に記憶された注文期限内で、かつ、一部約定した約定日の翌日以降の日において、条件成否判断処理手段24によりブレイクアウトの条件や手仕舞いの条件が満たされたと判断された場合に、注文データ記憶手段30に記憶されたブレイクアウト注文や手仕舞いの注文の注文データおよびこれと同一の注文識別情報(注文番号)に関連付けられて約定データ記憶手段33に記憶された約定データを用いて、注文数量(株数)から約定数量(株数)(約定データが複数ある場合には、約定数量の合計数量)を減じて未約定の残注文数量(株数)を算出し、成行注文または指値注文の発注データ(例えば、注文識別情報(注文番号)、顧客識別情報(口座番号等)、銘柄識別情報(銘柄コード等)、未約定の残注文数量(株数)、売買区分、成行注文であることを示すデータまたは指値等を含む。)を作成する処理を実行する。なお、指値注文の発注データを作成する場合は、最初に全注文数量(株数)を発注するときと同様にして、上側の閾値または下側の閾値、あるいは手仕舞いの売注文用の閾値または手仕舞いの買注文用の閾値を基準として指値を決めることができる。
発注処理手段26は、発注データ作成処理手段25により作成されて発注データ記憶手段32に記憶されている発注データを、市場システム50へ専用線2を介して送信する処理を実行するものである。なお、発注処理手段26は、本実施形態では、原則として、市場システム50へ送信可能な時間帯であれば、発注データ記憶手段32に格納された発注データを、直ぐに市場システム50へ送信し、一方、市場システム50へ送信できない時間帯に、発注データが発注データ記憶手段32に格納された場合には、市場システム50へ送信可能な時間帯になった時点で、直ぐに市場システム50へ送信する処理を実行する。例えば、前者は、市場の立会時間中に発注データが作成された場合であり、後者は、一部約定後の残注文数量を、条件成否判断処理手段24による条件成否判断処理を経ずに、翌日の朝に発注するために、発注データを一部約定した約定日当日の夜間に作成して発注データ記憶手段32に記憶させておく場合等である。
また、発注処理手段26は、市場システム50から専用線2を介して送信されてくる約定データ(例えば、注文識別情報(注文番号)、顧客識別情報(口座番号等)、銘柄識別情報(銘柄コード等)、約定数量(株数)、売買区分、約定単価、約定日等を含む。)を受信し、受信した約定データを、約定データ記憶手段33に記憶させる処理を実行する。
約定状況監視処理手段27は、市場システム50から専用線2を介して送信されてきて約定データ記憶手段33に記憶される約定データを監視し、約定データに含まれる注文識別情報(注文番号)が、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された注文データの注文識別情報(注文番号)と一致した場合には、注文データ記憶手段30に記憶された当該注文データのステータスを「約定済み」に変更する処理を実行する。
なお、約定状況監視処理手段27は、約定データの約定数量(株数)が、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された注文データの注文数量(株数)の一部である場合には、注文データ記憶手段30に記憶された当該注文データのステータスを「一部約定」に変更する処理を実行する。
注文データ記憶手段30は、図2に示すように、注文識別情報(注文番号)、ブレイクアウト注文(建て注文)と手仕舞いの注文(埋め注文)とを関連付けるためにブレイクアウト注文のレコードに記憶される手仕舞いの注文の注文識別情報(注文番号)、顧客識別情報(口座番号等)、銘柄識別情報(銘柄コード等)、注文数量(株数)、売買区分、閾値決定用期間の長さ、注文期限、一部約定時の処理方法の選択情報、閾値、注文の処理状況を示すステータス等を対応付けて記憶するものである。なお、本実施形態では、一例として、ブレイクアウト注文(建て注文)と手仕舞いの注文(埋め注文)とを別々のレコードに格納しているが、同じレコードに格納してもよい。図2の例では、注文識別情報(注文番号)がT0001,T0003,T0005の注文が、ブレイクアウト注文(建て注文)であり、注文識別情報(注文番号)がT0002,T0004,T0006の手仕舞いの注文(埋め注文)と関連付けられている。また、注文識別情報(注文番号)がT0007,T0008の注文は、ブレイクアウト注文であるが、対応する手仕舞いの注文は設定されていない。
ここで、注文の処理状況を示すステータスには、例えば、注文受付処理手段21により注文を受け付けた後に未だ何も処理をしていない状態、すなわち受け付けたばかりのブレイクアウト注文(建て注文)や、ブレイクアウト注文が約定していない段階の手仕舞いの注文(埋め注文)であることを示す「未処理」、条件成否判断処理手段24によりブレイクアウト注文についてブレイクアウトの条件の成否の判断処理中または手仕舞いの注文について手仕舞いの条件の成否の判断処理中であることを示す「条件成否監視中」、ブレイクアウトの条件や手仕舞いの条件が満たされて市場へ発注された状態であることを示す「発注済み」、市場へ発注されたブレイクアウト注文や手仕舞いの注文が全注文数量(株数)について約定したことを示す「約定済み」、市場へ発注されたブレイクアウト注文や手仕舞いの注文が注文数量(株数)の一部について約定したことを示す「一部約定」、ブレイクアウト注文や手仕舞いの注文が一部約定した後に、残注文数量(株数)が、条件成否判断処理手段24によるブレイクアウトの条件や手仕舞いの条件の成否の判断処理を経ることなく発注されたか、またはこれらの条件が満たされて発注された状態であることを示す「一部約定・残発注済み」、ブレイクアウト注文や手仕舞いの注文が一部約定した後に、残注文数量(株数)の発注のためにブレイクアウトの条件や手仕舞いの条件の成否の判断処理中であることを示す「一部約定・条件成否監視中」等がある。
従って、ステータスは、例えば、注文受付処理手段21による注文受付直後の段階では、ブレイクアウト注文(建て注文)および手仕舞いの注文(埋め注文)が「未処理」であり、続いて、手仕舞いの注文が暫く「未処理」のままの状態で、ブレイクアウト注文が、「条件成否監視中」、「発注済み」、「約定済み」と変化し、一部約定した場合であれば、「条件成否監視中」、「発注済み」、「一部約定」、「一部約定・条件成否監視中」(但し、一部約定時の処理方法の選択情報が「1(成行発注)」のときは、この「一部約定・条件成否監視中」は抜ける。)、「一部約定・残発注済み」、「約定済み」と変化し、その後、手仕舞いの注文が、「条件成否監視中」、「発注済み」、「約定済み」と変化し、一部約定した場合であれば、「条件成否監視中」、「発注済み」、「一部約定」、「一部約定・条件成否監視中」(但し、一部約定時の処理方法の選択情報が「1(成行発注)」のときは、この「一部約定・条件成否監視中」は抜ける。)、「一部約定・残発注済み」、「約定済み」と変化する。
価格データ記憶手段31は、図3に示すように、価格データ取得処理手段22により価格データ提供システム60から専用線3(またはネットワーク1でもよい。)を介して取得した各銘柄の金融商品(本実施形態では、株式とする。)の現在の価格データ(時価データ)および過去の価格データ(過去の各営業日の高値、安値、始値、終値の4本値を含む。)を、日付および銘柄識別情報(銘柄コード等)と関連付けて記憶するものである。このうち、現在の価格データ(株価の現在値)は、価格データ取得処理手段22により価格データ提供システム60からリアルタイムで取得される最新のデータであり、取得の都度に更新されていくものである。
発注データ記憶手段32は、発注データ作成処理手段25により作成された発注データ(例えば、注文識別情報(注文番号)、顧客識別情報(口座番号等)、銘柄識別情報(銘柄コード等)、注文数量(株数)、売買区分、成行注文であることを示すデータまたは指値等を含む。)を記憶するものである。
約定データ記憶手段33は、発注処理手段26により市場システム50から受信した約定データ(例えば、注文識別情報(注文番号)、顧客識別情報(口座番号等)、銘柄識別情報(銘柄コード等)、約定数量(株数)、売買区分、約定単価、約定日等を含む。)を記憶するものである。
そして、以上において、注文処理サーバ20の各処理手段21〜27は、注文処理サーバ20を構成するコンピュータ本体の内部に設けられた中央演算処理装置(CPU)、およびこのCPUの動作手順を規定する1つまたは複数のプログラムにより実現される。
また、注文処理サーバ20の各記憶手段30〜33は、例えばハードディスク等により好適に実現されるが、記憶容量やアクセス速度等に問題が生じない範囲であれば、ROM、EEPROM、フラッシュ・メモリ、RAM、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、FD、磁気テープ、あるいはこれらの組合せ等を採用してもよい。
さらに、注文処理サーバ20は、1台のコンピュータあるいは1つのCPUにより実現されるものに限定されず、複数のコンピュータあるいは複数のCPUにより分散処理を行うことにより実現されるものであってもよい。
端末装置40は、コンピュータにより構成され、例えばマウスやキーボード等の入力手段と、例えば液晶ディスプレイやCRTディスプレイ等の表示装置と、印刷装置とを備えている。この端末装置40は、例えば携帯電話機(PHSを含む。)や携帯情報端末(PDA)等の携帯機器でもよい。
市場システム50(取引市場システム)は、コンピュータにより構成され、例えば、証券取引所システム等の金融商品の取引所システム、私設取引システム(PTS:Proprietary Trading System)、店頭市場システム等である。
価格データ提供システム60は、コンピュータにより構成され、例えば株式等の金融商品についての価格データを提供する情報ベンダーのシステムである。なお、価格データ提供システム60は、市場システム50自体であってもよい。
このような本実施形態においては、以下のようにして注文処理システム10によるブレイクアウト注文(建て注文)および手仕舞いの注文(埋め注文)の受付や、市場への発注処理が行われる。
図4において、注文処理サーバ20による注文受付処理の開始後に(ステップS1)、顧客またはその入力代行者が、端末装置40を操作し、ネットワーク1を介して注文処理サーバ20へブレイクアウト注文画面100(図5参照)の表示要求信号を送信すると、注文処理サーバ20では、注文受付処理手段21により、端末装置40からの顧客またはその入力代行者の要求に応じ、ブレイクアウト注文画面100(図5参照)の表示用データを、ネットワーク1を介して端末装置40へ送信する。すると、端末装置40の画面上には、図5に示すようなブレイクアウト注文画面100が表示される。
図5において、ブレイクアウト注文画面100には、注文銘柄(本実施形態では、一例として株式の銘柄とする。)の銘柄名または銘柄コードを入力する銘柄入力部101と、注文数量(株数)を入力する注文数量入力部102とが設けられている。
また、ブレイクアウト注文画面100には、第1条件(ブレイクアウトの条件)を指定するための入力部として、第1の閾値決定用期間の長さを入力する第1閾値決定用期間長入力部110と、第1の閾値決定用期間中の各日(各営業日)の過去の価格データ(株価データ)のうちの最高値を上回ったら(但し、最高値以上になったらでもよい。)、買付を行うか、または最安値を下回ったら(但し、最安値以下になったらでもよい。)、売付を行うかを選択する売買区分選択部111と、設定したブレイクアウトの条件が適切であるか否かを確認するために注文銘柄の価格チャート(株価チャート)およびその価格チャート上における第1の閾値決定用期間の表示要求を行うための「チャートで確認」ボタン112とが設けられている。
さらに、ブレイクアウト注文画面100には、第2条件(手仕舞いの条件)を指定するための入力部として、第2の閾値決定用期間の長さを入力する第2閾値決定用期間長入力部120と、第2の閾値決定用期間中の各日(各営業日)の過去の価格データ(株価データ)のうちの最高値を上回ったら(但し、最高値以上になったらでもよい。)、買付を行うか、または最安値を下回ったら(但し、最安値以下になったらでもよい。)、売付を行うかを選択する売買区分選択部121と、手仕舞いの注文を設定しないことを選択する不設定選択部122とが設けられている。なお、第2閾値決定用期間長入力部120には、通常、第1閾値決定用期間長入力部110への入力日数よりも短い日数を入力する。
そして、ブレイクアウト注文画面100には、ブレイクアウト注文(建て注文)の注文期限を入力する注文期限入力部130と、手仕舞いの注文(埋め注文)の注文期限を入力する注文期限入力部131とが設けられている。
ここで、注文期限入力部130に入力を行わないと、ブレイクアウト注文は、当日限りの注文となる。また、注文期限入力部131に入力を行わないと、手仕舞いの注文は、当日限りの注文となる。但し、手仕舞いの注文の注文期限入力部131に注文期限を入力しないことは、システム上は可能であるが、そうしてしまうとブレイクアウト注文と手仕舞いの注文とが双方ともに当日限りの注文となり、第1の閾値決定用期間中の最終日と第2の閾値決定用期間中の最終日とが重なった状態にしかならないので、実質的に利益が得られる設定とすることができないため、通常、手仕舞いの注文は、注文期限入力部131に注文期限を入力して注文期限を有する注文とする。また、手仕舞いの注文を設定しない場合は、注文期限入力部131への入力は行わない。
なお、手仕舞いの注文の注文期限は、図5の例のように、日付の入力を受け付けるのではなく、ブレイクアウト注文の約定日を基準(開始日)として何日間という入力指定を受け付けることにより定めてもよい。
また、ブレイクアウト注文画面100には、一部約定時の翌日以降の残注文数量の処理方法として、未約定の残注文数量を成行注文として発注することを選択する「成行発注」選択部140と、第1、第2の閾値決定用期間を1日ずつずらしながらブレイクアウトの条件や手仕舞いの条件となる閾値(閾値決定用期間内の最高値または最安値)を更新していき、条件の成否を判断することを選択する「閾値更新」選択部141と、ブレイクアウトの条件や手仕舞いの条件となる閾値(閾値決定用期間内の最高値または最安値)を一部約定時のまま維持して条件の成否を判断することを選択する「閾値維持」選択部142とが設けられている。
さらに、ブレイクアウト注文画面100には、「チャートで確認」ボタン112が押下操作された場合に、銘柄入力部101で入力された注文銘柄の価格チャート(株価チャート)を表示する価格チャート表示部150が設けられている。この価格チャート表示部150には、第1閾値決定用期間長入力部110で入力された日数(図5の例では、10日間)で定まる第1の閾値決定用期間151が表示されるようになっている。
また、ブレイクアウト注文画面100には、注文受付処理手段21による第1の閾値決定用期間中の各日(各営業日)の価格データを用いた判断処理の結果として、ブレイクアウト注文に適しない入力が行われた旨の警告表示を行うか、またはブレイクアウト注文に適した入力が行われた旨の通知表示を行うための入力適否判断結果表示部152が設けられている。
さらに、ブレイクアウト注文画面100には、入力されたデータを注文処理サーバ20へ送信するための「OK」ボタン160と、前の画面に戻るための「戻る」ボタン161とが設けられている。
そして、図5のブレイクアウト注文画面100において、先ず、顧客またはその入力代行者が、銘柄入力部101で注文銘柄を入力し、第1閾値決定用期間長入力部110で第1の閾値決定用期間の長さを入力し、売買区分選択部111で売買区分の選択入力を行った状態で、「チャートで確認」ボタン112を押下操作すると、価格チャートの確認要求信号が、注文銘柄についての銘柄識別情報、第1の閾値決定用期間の長さ、および売買区分の選択情報とともに、端末装置40からネットワーク1を介して注文処理サーバ20へ送信される。
注文処理サーバ20では、注文受付処理手段21により、端末装置40から価格チャートの確認要求信号とともに送信されてくる銘柄識別情報、第1の閾値決定用期間の長さ、および売買区分の選択情報を受信すると、受信した銘柄識別情報に関連付けられて価格データ記憶手段31(図3参照)に記憶された過去の価格データ(ここでは、注文銘柄の過去の株価データ)のうちの第1の閾値決定用期間の長さで定まる第1の閾値決定用期間を含む期間の価格データを取得する。例えば、図5、図6、図8に示す例のように、注文受付日が2009年12月11日であり、第1の閾値決定用期間の長さが10日間であれば、第1の閾値決定用期間は、2009年11月27日から、注文受付日の前日(前営業日)である2009年12月10日までの10日間(10営業日)となるので、この期間を含む期間の価格データを取得する。ここでは、過去の価格データとして、各日(各営業日)の終値を取得するが、これに限定されず、例えば、売買区分が買いの場合には、上側の閾値を第1の閾値決定用期間中の最高値で決定するので、各日(各営業日)の高値を取得し、売買区分が売りの場合には、下側の閾値を第1の閾値決定用期間中の最安値で決定するので、各日(各営業日)の安値を取得してもよい。
そして、注文受付処理手段21により、取得した価格データを用いて、第1の閾値決定用期間を含む期間(例えば、注文受付日の4週間前の2009年11月13日から注文受付日の前日の2009年12月10日までの期間)の価格チャートにおいて、第1の閾値決定用期間(例えば、2009年11月27日から2009年12月10日までの期間)を明示した状態の価格チャート表示部150の表示用データを作成し、作成した価格チャート表示部150の表示用データを、端末装置40にネットワーク1を介して送信する。すると、端末装置40では、図5に示すように、ブレイクアウト注文画面100の価格チャート表示部150に価格チャートが表示されるとともに、第1の閾値決定用期間151が表示される。
また、注文受付処理手段21により、第1の閾値決定用期間(例えば、2009年11月27日から2009年12月10日までの期間)の各日(各営業日)の価格データ(例えば終値)のうち、条件付きの買注文の場合には、直近の日(最終日)の価格データ(例えば終値)が最も高値の価格データ(例えば終値)に該当するか否かを判断し、条件付きの売注文の場合には、直近の日の価格データ(例えば終値)が最も安値の価格データ(例えば終値)に該当するか否かを判断し、該当すると判断した場合には、ブレイクアウト注文に適しない入力が行われた旨の警告表示のための表示用データを、端末装置40にネットワーク1を介して送信し、該当しないと判断した場合には、ブレイクアウト注文に適した入力が行われた旨の通知のための表示用データを、端末装置40にネットワーク1を介して送信する。すると、端末装置40では、ブレイクアウト注文画面100の入力適否判断結果表示部152に、ブレイクアウト注文に適しない入力が行われた旨の警告表示、または図5の例のようにブレイクアウト注文に適した入力が行われた旨の通知表示が行われる。
それから、顧客またはその入力代行者は、価格チャート表示部150および入力適否判断結果表示部152の表示内容を確認した後に、第2閾値決定用期間長入力部120で第2の閾値決定用期間の長さを入力し、売買区分選択部121で売買区分の選択入力を行い、注文期限入力部130でブレイクアウト注文の注文期限を入力し、注文期限入力部131で手仕舞いの注文の注文期限を入力し、さらに、「成行発注」選択部140、「閾値更新」選択部141、「閾値維持」選択部142のいずれかを選択し、「OK」ボタン160を押下操作すると、入力した注文データが、端末装置40からネットワーク1を介して注文処理サーバ20へ送信される。なお、「チャートで確認」ボタン112の押下操作による価格チャート表示部150および入力適否判断結果表示部152の表示内容の確認作業は、注文データを全て入力し終わってから行ってもよい。
続いて、注文処理サーバ20では、注文受付処理手段21により、端末装置40からネットワーク1を介して送信されてくる顧客の注文データ(例えば、顧客識別情報(口座番号等)、ブレイクアウト注文(建て注文)および手仕舞いの注文(埋め注文)に共通の銘柄識別情報(銘柄コード等)、ブレイクアウト注文および手仕舞いの注文に共通の注文数量(株数)、ブレイクアウト注文および手仕舞いの注文の売買区分、第1および第2の閾値決定用期間の長さ、ブレイクアウト注文および手仕舞いの注文の注文期限、一部約定時の翌日以降の残注文数量の処理方法についての選択情報等を含む。)を受信し、受信したブレイクアウト注文および手仕舞いの注文の注文データに対し、注文識別情報(注文番号)をそれぞれ自動付与するとともに、受信したブレイクアウト注文および手仕舞いの注文の注文データを、それぞれの注文識別情報(注文番号)と関連付けて注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶させる(図4のステップS2)。この際、注文受付処理手段21により、ブレイクアウト注文および手仕舞いの注文の双方についてのステータスを「未処理」とする。
それから、注文処理サーバ20では、閾値決定処理手段23により、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された第1の閾値決定用期間の長さと、注文受付日の日付とにより、第1の閾値決定用期間を算定する。例えば、図3、図6、図8の例のように、注文受付日が2009年12月11日であり、第1の閾値決定用期間の長さが10日間(10営業日)であれば、第1の閾値決定用期間は、2009年11月27日から、注文受付日の前日(前営業日)である2009年12月10日までと算定する。なお、図4のステップS3〜S6のループ処理の過程で、2回目以降は、条件成否判断処理手段24による条件成否判断の処理日が1日(1営業日)ずつずれていくので、第1の閾値決定用期間も、条件成否判断の処理日の前日を含めて10日間(10営業日)になるように、1日(1営業日)ずつずらしながら算定する。
そして、閾値決定処理手段23により、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された注文銘柄の銘柄識別情報に関連付けられて価格データ記憶手段31(図3参照)に記憶された過去の価格データ(本実施形態では、注文銘柄の過去の株価データとなる。)のうちの第1の閾値決定用期間中の各日(各営業日)の価格データを用いて、建て注文としての条件付きの買注文の場合には、第1の閾値決定用期間中の各日の価格(本実施形態では、一例として各日の終値とする。)のうち最も高値の価格、またはこの最も高値の価格に予め定められた価格を加えた価格若しくは最も高値の価格に予め定められた率を乗じた価格を最も高値の価格に加えた価格を、上側の閾値として決定し、決定した上側の閾値を、ブレイクアウト注文の注文識別情報(注文番号)と関連付けて注文データ記憶手段30に記憶させる(図4のステップS3)。例えば、図3、図6、図8の例のように、注文受付日の2009年12月11日において、第1の閾値決定用期間が2009年11月27日から2009年12月10日までの期間であり、この期間の各日の価格(ここでは、終値とする。)のうちの最高値が520円であれば、520円を上側の閾値として決定するか、あるいは、520円に所定の価格(例えば5円)を加えた価格(例えば525円)、または520円に所定の率(例えば1%)を乗じた価格(例えば5円)を520円に加えた価格(例えば525円)を上側の閾値として決定する。
なお、図4のステップS3〜S6のループ処理の過程で、2回目は、条件成否判断処理手段24による条件成否判断の処理日が注文受付日から1日(1営業日)ずれて2009年12月14日となるので、図3、図6、図8の例のように、この2009年12月14日において、第1の閾値決定用期間が2009年11月30日から2009年12月11日までの期間となり、この期間の各日の価格(ここでは、終値とする。)のうちの最高値である520円を抽出し、520円を用いて上側の閾値を決定する。同様に、3回目は、条件成否判断処理手段24による条件成否判断の処理日がさらに1日(1営業日)ずれて2009年12月15日となるので、図3、図6、図8の例のように、この2009年12月15日において、第1の閾値決定用期間が2009年12月1日から2009年12月14日までの期間となり、この期間の各日の価格(ここでは、終値とする。)のうちの最高値である520円を抽出し、520円を用いて上側の閾値を決定する。以降、図4のステップS3〜S6のループ処理の過程で、第1の閾値決定用期間が1日(1営業日)ずつずれていく。また、第1の閾値決定用期間中の各日の終値のうちの最高値ではなく、各日の高値のうちの最高値を用いて上側の閾値を決定してもよい。
一方、建て注文としての条件付きの売注文の場合には、閾値決定処理手段23により、第1の閾値決定用期間中の各日(各営業日)の価格のうち最も安値の価格、またはこの最も安値の価格から予め定められた価格を減じた価格若しくは最も安値の価格に予め定められた率を乗じた価格を最も安値の価格から減じた価格を、下側の閾値として決定し、決定した下側の閾値を、ブレイクアウト注文の注文識別情報(注文番号)と関連付けて注文データ記憶手段30に記憶させる(図4のステップS3)。例えば、第1の閾値決定用期間中の各日の価格(ここでは、終値とする。)のうちの最安値が390円であれば、390円を下側の閾値として決定するか、あるいは、390円から所定の価格(例えば4円)を減じた価格(例えば386円)、または390円に所定の率(例えば1%)を乗じた価格(例えば4円)を390円から減じた価格(例えば386円)を下側の閾値として決定する。なお、この場合は、第1の閾値決定用期間中の各日の終値のうちの最安値ではなく、各日の安値のうちの最安値を用いて下側の閾値を決定してもよい。
また、閾値決定処理手段23により、上側の閾値または下側の閾値を決定して注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶させた後に、ブレイクアウト注文についてのステータスを「未処理」から「条件成否監視中」に変更する。
次に、条件成否判断処理手段24により、建て注文としての条件付きの買注文の場合には、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された注文銘柄の銘柄識別情報に関連付けられて価格データ記憶手段31(図3参照)に記憶されたリアルタイムで更新される現在の価格データ(本実施形態では、注文銘柄の現在の株価データとなる。)が、注文データ記憶手段30に記憶された上側の閾値を超えるか若しくは上側の閾値以上になるというブレイクアウトの条件が満たされたか否かを判断する(図4のステップS4)。例えば、図6に示すように、条件成否判断の処理日の2009年12月15日において、第1の閾値決定用期間が2009年12月1日から2009年12月14日までの期間であり、この期間中の各日の価格(ここでは終値)のうちの最高値である520円(図3、図6参照)が、上側の閾値として注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶され、図3および図6に示すように、銘柄Aの現在の価格データが505円であったとすると、現在値505円は、上側の閾値520円に達していないので、ブレイクアウトの条件は満たされていないと判断する。
一方、建て注文としての条件付きの売注文の場合には、条件成否判断処理手段24により、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された注文銘柄の銘柄識別情報に関連付けられて価格データ記憶手段31(図3参照)に記憶されたリアルタイムで更新される現在の価格データ(本実施形態では、注文銘柄の現在の株価データとなる。)が、注文データ記憶手段30に記憶された下側の閾値未満になるか若しくは下側の閾値以下になるというブレイクアウトの条件が満たされたか否かを判断する(図4のステップS4)。
そして、図4のステップS4で、ブレイクアウトの条件が満たされていないと判断した場合には、その日の市場における取引時間が終了したか否かを判断し(図4のステップS5)、取引時間が終了していなければ、図4のステップS4に戻り、再び、条件成否判断処理手段24によるブレイクアウトの条件の成否判断処理を行い、以降、取引時間が終了するまで、ステップS4,S5の処理を繰り返す。一方、図4のステップS5で、取引時間が終了していれば、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶されたブレイクアウト注文の注文期限が到来したか否かを判断し(図4のステップS6)、注文期限が到来していなければ、翌日(翌営業日)の処理へと移行するために、図4のステップS3に戻り、ブレイクアウト注文用の閾値の算出処理を行い、以降、注文期限が到来するまで、毎日(毎営業日)、ステップS3〜S6の処理を繰り返す。そして、図4のステップS6で、注文期限が到来していれば、一連の処理を終了する(図4のステップS21)。
また、図4のステップS4で、条件成否判断処理手段24によりブレイクアウトの条件が満たされたと判断した場合には、発注データ作成処理手段25により、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶されたブレイクアウト注文(建て注文としての条件付きの買注文または条件付きの売注文)の注文データを用いて、成行注文または指値注文の発注データ(例えば、注文識別情報(注文番号)、顧客識別情報(口座番号等)、銘柄識別情報(銘柄コード等)、注文数量(株数)、売買区分、成行注文であることを示すデータまたは指値等を含む。)を作成し、作成した発注データを、発注データ記憶手段32に記憶させる(図4のステップS7)。なお、指値注文の発注データを作成する場合における指値の決定方法は、既に詳述しているので、ここでは説明を省略する。
続いて、発注処理手段26により、発注データ作成処理手段25により作成されて発注データ記憶手段32に格納された発注データを、直ぐに市場システム50へ専用線2を介して送信するとともに、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶されたステータスを、「条件成否監視中」から「発注済み」に変更する(図4のステップS8)。
その後、発注処理手段26により、市場システム50から専用線2を介して送信されてくる約定データ(例えば、注文識別情報(注文番号)、顧客識別情報(口座番号等)、銘柄識別情報(銘柄コード等)、約定数量(株数)、売買区分、約定単価、約定日等を含む。)を受信し、受信した約定データを、約定データ記憶手段33に記憶させる(図4のステップS9)。
そして、約定状況監視処理手段27により、市場システム50から専用線2を介して送信されてきて約定データ記憶手段33に記憶される約定データを監視し、約定データに含まれる注文識別情報(注文番号)が、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された注文データの注文識別情報(注文番号)と一致した場合には、当該約定データの約定数量(株数)が、当該注文データの注文数量(株数)と一致するか否かを判断し、一致した場合には、注文数量(株数)の全数量(株数)が約定したことになるので、注文データ記憶手段30に記憶された当該注文データのステータスを、「発注済み」から「約定済み」に変更する(図4のステップS10)。
また、約定状況監視処理手段27により、約定データの約定数量(株数)が、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された注文データの注文数量(株数)の一部である場合には、注文データ記憶手段30に記憶された当該注文データのステータスを、「発注済み」から「一部約定」に変更する(図4のステップS10)。なお、同一の注文識別情報(注文番号)を有する約定データが複数ある場合には、約定状況監視処理手段27により、それらの約定データの約定数量(株数)の合計数量(株数)を算出する。そして、約定数量(株数)の合計数量(株数)が、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された注文データの注文数量(株数)の一部である場合には、一部約定後の別の約定で全数量(株数)が約定しなかったわけであるから、ステータスを「一部約定」のまま維持し、約定数量(株数)の合計数量(株数)が、注文データの注文数量(株数)と一致した場合には、一部約定後の別の約定で全数量(株数)が約定したことになるので、ステータスを「一部約定」から「約定済み」に変更する(図4のステップS10)。
続いて、図4のステップS10で、約定状況監視処理手段27により一部約定であると判断された場合には、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された一部約定時の処理方法の選択情報に従って、以下のように一部約定時の処理を実行する(図4のステップS11)。
すなわち、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された一部約定時の処理方法の選択情報が「1(成行発注)」である場合には、注文データ記憶手段30に記憶されたブレイクアウト注文の注文期限内で、かつ、一部約定した約定日の翌日以降の日において、閾値決定処理手段23による上側の閾値または下側の閾値の決定処理、および条件成否判断処理手段24によるブレイクアウトの条件の成否の判断処理は行わずに、発注データ作成処理手段25により、注文データ記憶手段30に記憶されたブレイクアウト注文の注文データおよびこれと同一の注文識別情報(注文番号)に関連付けられて約定データ記憶手段33に記憶された約定データを用いて、注文数量(株数)から約定数量(株数)(約定データが複数ある場合には、約定数量の合計数量)を減じて未約定の残注文数量(株数)を算出し、成行注文の発注データ(例えば、注文識別情報(注文番号)、顧客識別情報(口座番号等)、銘柄識別情報(銘柄コード等)、未約定の残注文数量(株数)、売買区分、成行注文であることを示すデータ等を含む。)を作成し、作成した発注データを発注データ記憶手段32に記憶させる。それから、発注処理手段26により、発注データ記憶手段32に記憶された発注データを、専用線2を介して市場システム50へ送信する。
また、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された一部約定時の処理方法の選択情報が「2(閾値更新)」である場合には、注文データ記憶手段30に記憶されたブレイクアウト注文の注文期限内で、かつ、そのブレイクアウト注文が一部約定した約定日の翌日以降の日において、閾値決定処理手段23により、第1の閾値決定用期間を1日ずつずらしながら上側の閾値または下側の閾値を決定する処理を繰り返し実行し、注文データ記憶手段30に記憶させる上側の閾値または下側の閾値を更新していく。また、注文データ記憶手段30に記憶されたブレイクアウト注文の注文期限内で、かつ、そのブレイクアウト注文が一部約定した約定日の翌日以降の日において、条件成否判断処理手段24により、閾値決定処理手段23により第1の閾値決定用期間を1日ずつずらしながら決定された上側の閾値または下側の閾値を用いて、ブレイクアウトの条件が満たされたか否かの判断処理を繰り返し実行する。そして、条件成否判断処理手段24によりブレイクアウトの条件が満たされたと判断された場合に、発注データ作成処理手段25により、注文データ記憶手段30に記憶されたブレイクアウト注文の注文データおよびこれと同一の注文識別情報(注文番号)に関連付けられて約定データ記憶手段33に記憶された約定データを用いて、注文数量(株数)から約定数量(株数)(約定データが複数ある場合には、約定数量の合計数量)を減じて未約定の残注文数量(株数)を算出し、成行注文または指値注文の発注データ(例えば、注文識別情報(注文番号)、顧客識別情報(口座番号等)、銘柄識別情報(銘柄コード等)、未約定の残注文数量(株数)、売買区分、成行注文であることを示すデータまたは指値等を含む。)を作成し、作成した発注データを発注データ記憶手段32に記憶させる。それから、発注処理手段26により、発注データ記憶手段32に記憶された発注データを、専用線2を介して市場システム50へ送信する。
さらに、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された一部約定時の処理方法の選択情報が「3(閾値維持)」である場合には、注文データ記憶手段30に記憶されたブレイクアウト注文の注文期限内で、かつ、そのブレイクアウト注文が一部約定した約定日の翌日以降の日において、閾値決定処理手段23による上側の閾値または下側の閾値の決定処理は行わずに、一部約定した約定日に閾値決定処理手段23により決定された上側の閾値または下側の閾値をそのまま維持して用いて、条件成否判断処理手段24により、ブレイクアウトの条件が満たされたか否かの判断処理を繰り返し実行する。そして、条件成否判断処理手段24によりブレイクアウトの条件が満たされたと判断された場合に、発注データ作成処理手段25により、注文データ記憶手段30に記憶されたブレイクアウト注文の注文データおよびこれと同一の注文識別情報(注文番号)に関連付けられて約定データ記憶手段33に記憶された約定データを用いて、注文数量(株数)から約定数量(株数)(約定データが複数ある場合には、約定数量の合計数量)を減じて未約定の残注文数量(株数)を算出し、成行注文または指値注文の発注データ(例えば、注文識別情報(注文番号)、顧客識別情報(口座番号等)、銘柄識別情報(銘柄コード等)、未約定の残注文数量(株数)、売買区分、成行注文であることを示すデータまたは指値等を含む。)を作成し、作成した発注データを発注データ記憶手段32に記憶させる。それから、発注処理手段26により、発注データ記憶手段32に記憶された発注データを、専用線2を介して市場システム50へ送信する。
その後、約定状況監視処理手段27によりブレイクアウト注文(建て注文)の注文データのステータスが「約定済み」に変更された後には、ステータスが「未処理」となっている手仕舞いの注文(埋め注文)の処理を開始する。
先ず、閾値決定処理手段23により、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された第2の閾値決定用期間の長さと、ブレイクアウト注文(建て注文)の全注文数量(株数)が約定した約定日の日付とにより、第2の閾値決定用期間を算定する。例えば、図3、図7の例のように、ブレイクアウト注文の約定日が2009年12月9日であり、第2の閾値決定用期間の長さが3日間(3営業日)であれば、第2の閾値決定用期間は、2009年12月4日から、約定日の前日(前営業日)である2009年12月8日までと算定する。なお、図4のステップS12〜S15のループ処理の過程で、2回目以降は、条件成否判断処理手段24による条件成否判断の処理日が1日(1営業日)ずつずれていくので、第2の閾値決定用期間も、条件成否判断の処理日の前日を含めて3日間(3営業日)になるように、1日(1営業日)ずつずらしながら算定する。
そして、閾値決定処理手段23により、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された注文銘柄の銘柄識別情報に関連付けられて価格データ記憶手段31(図3参照)に記憶された過去の価格データ(本実施形態では、注文銘柄の過去の株価データとなる。)のうちの第2の閾値決定用期間中の各日(各営業日)の価格データを用いて、手仕舞いの売注文の場合には、閾値決定処理手段23により、第2の閾値決定用期間中の各日(各営業日)の価格のうち最も安値の価格、またはこの最も安値の価格から予め定められた価格を減じた価格若しくは最も安値の価格に予め定められた率を乗じた価格を最も安値の価格から減じた価格を、手仕舞いの売注文用の閾値として決定し、決定した手仕舞いの売注文用の閾値を、手仕舞いの注文の注文識別情報(注文番号)と関連付けて注文データ記憶手段30に記憶させる(図4のステップS12)。例えば、図3、図7の例のように、第2の閾値決定用期間(例えば2009年12月4日から2009年12月8日までの期間)中の各日の価格(ここでは、終値とする。)のうちの最安値が837円であれば、837円を手仕舞いの売注文用の閾値として決定するか、あるいは、837円から所定の価格(例えば8円)を減じた価格(例えば829円)、または837円に所定の率(例えば1%)を乗じた価格(例えば8円)を837円から減じた価格(例えば829円)を手仕舞いの売注文用の閾値として決定する。
なお、図4のステップS12〜S15のループ処理の過程で、2回目は、条件成否判断処理手段24による条件成否判断の処理日がブレイクアウト注文の約定日から1日(1営業日)ずれて2009年12月10日となるので、図3、図7の例のように、この2009年12月10日において、第2の閾値決定用期間が2009年12月7日から2009年12月9日までの期間となり、この期間の各日の価格(ここでは、終値とする。)のうちの最安値である842円を抽出し、842円を用いて手仕舞いの売注文用の閾値を決定する。同様に、3回目は、条件成否判断処理手段24による条件成否判断の処理日がさらに1日(1営業日)ずれて2009年12月11日となるので、図3、図7の例のように、この2009年12月11日において、第2の閾値決定用期間が2009年12月8日から2009年12月10日までの期間となり、この期間の各日の価格(ここでは、終値とする。)のうちの最安値である847円を抽出し、847円を用いて手仕舞いの売注文用の閾値を決定する。以降、図4のステップS12〜S15のループ処理の過程で、第2の閾値決定用期間が1日(1営業日)ずつずれていく。また、第2の閾値決定用期間中の各日の終値のうちの最安値ではなく、各日の安値のうちの最安値を用いて手仕舞いの売注文用の閾値を決定してもよい。
一方、手仕舞いの買注文の場合には、閾値決定処理手段23により、第2の閾値決定用期間中の各日(各営業日)の価格のうち最も高値の価格、またはこの最も高値の価格に予め定められた価格を加えた価格若しくは最も高値の価格に予め定められた率を乗じた価格を最も高値の価格に加えた価格を、手仕舞いの買注文用の閾値として決定し、決定した手仕舞いの買注文用の閾値を、手仕舞いの注文の注文識別情報(注文番号)と関連付けて注文データ記憶手段30に記憶させる(図4のステップS12)。例えば、ブレイクアウト注文の約定日の2009年12月9日において、第2の閾値決定用期間が2009年12月4日から2009年12月8日までの期間であり、この期間の各日の価格(ここでは、終値とする。)のうちの最高値が620円であれば、620円を手仕舞いの買注文用の閾値として決定するか、あるいは、620円に所定の価格(例えば6円)を加えた価格(例えば626円)、または620円に所定の率(例えば1%)を乗じた価格(例えば6円)を620円に加えた価格(例えば626円)を手仕舞いの買注文用の閾値として決定する。なお、この場合は、第2の閾値決定用期間中の各日の終値のうちの最高値ではなく、各日の高値のうちの最高値を用いて手仕舞いの買注文用の閾値を決定してもよい。
また、閾値決定処理手段23により、手仕舞いの売注文用の閾値または手仕舞いの買注文用の閾値を決定して注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶させた後に、手仕舞いの注文についてのステータスを「未処理」から「条件成否監視中」に変更する。
次に、条件成否判断処理手段24により、手仕舞いの売注文の場合には、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された注文銘柄の銘柄識別情報に関連付けられて価格データ記憶手段31(図3参照)に記憶されたリアルタイムで更新される現在の価格データ(本実施形態では、注文銘柄の現在の株価データとなる。)が、注文データ記憶手段30に記憶された手仕舞いの売注文用の閾値未満になるか若しくは手仕舞いの売注文用の閾値以下になるという手仕舞いの条件が満たされたか否かを判断する(図4のステップS13)。例えば、図7に示すように、条件成否判断の処理日の2009年12月15日において、第2の閾値決定用期間が2009年12月10日から2009年12月14日までの期間であり、この期間中の各日の価格(ここでは終値)のうちの最安値である870円(図3、図7参照)が、手仕舞いの売注文用の閾値として注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶され、図3および図7に示すように、銘柄Bの現在の価格データが876円であったとすると、現在値876円は、手仕舞いの売注文用の閾値870円未満または以下にはなっていないので、手仕舞いの条件は満たされていないと判断する。
一方、手仕舞いの買注文の場合には、条件成否判断処理手段24により、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された注文銘柄の銘柄識別情報に関連付けられて価格データ記憶手段31(図3参照)に記憶されたリアルタイムで更新される現在の価格データ(本実施形態では、注文銘柄の現在の株価データとなる。)が、注文データ記憶手段30に記憶された手仕舞いの買注文用の閾値を超えるか若しくは手仕舞いの買注文用の閾値以上になるという手仕舞いの条件が満たされたか否かを判断する(図4のステップS13)。
そして、図4のステップS13で、手仕舞いの条件が満たされていないと判断した場合には、その日の市場における取引時間が終了したか否かを判断し(図4のステップS14)、取引時間が終了していなければ、図4のステップS13に戻り、再び、条件成否判断処理手段24による手仕舞いの条件の成否判断処理を行い、以降、取引時間が終了するまで、ステップS13,S14の処理を繰り返す。一方、図4のステップS14で、取引時間が終了していれば、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された手仕舞いの注文の注文期限が到来したか否かを判断し(図4のステップS15)、注文期限が到来していなければ、翌日(翌営業日)の処理へと移行するために、図4のステップS12に戻り、手仕舞いの注文用の閾値の算出処理を行い、以降、注文期限が到来するまで、毎日(毎営業日)、ステップS12〜S15の処理を繰り返す。そして、図4のステップS15で、注文期限が到来していれば、一連の処理を終了する(図4のステップS21)。
また、図4のステップS13で、条件成否判断処理手段24により手仕舞いの条件が満たされたと判断した場合には、発注データ作成処理手段25により、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された手仕舞いの注文の注文データを用いて、成行注文または指値注文の発注データ(例えば、注文識別情報(注文番号)、顧客識別情報(口座番号等)、銘柄識別情報(銘柄コード等)、注文数量(株数)、売買区分、成行注文であることを示すデータまたは指値等を含む。)を作成し、作成した発注データを、発注データ記憶手段32に記憶させる(図4のステップS16)。なお、指値注文の発注データを作成する場合における指値の決定方法は、既に詳述しているので、ここでは説明を省略する。
続いて、発注処理手段26により、発注データ作成処理手段25により作成されて発注データ記憶手段32に格納された発注データを、直ぐに市場システム50へ専用線2を介して送信するとともに、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶されたステータスを、「条件成否監視中」から「発注済み」に変更する(図4のステップS17)。
その後、発注処理手段26により、市場システム50から専用線2を介して送信されてくる約定データ(例えば、注文識別情報(注文番号)、顧客識別情報(口座番号等)、銘柄識別情報(銘柄コード等)、約定数量(株数)、売買区分、約定単価、約定日等を含む。)を受信し、受信した約定データを、約定データ記憶手段33に記憶させる(図4のステップS18)。
そして、約定状況監視処理手段27により、市場システム50から専用線2を介して送信されてきて約定データ記憶手段33に記憶される約定データを監視し、約定データに含まれる注文識別情報(注文番号)が、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された注文データの注文識別情報(注文番号)と一致した場合には、当該約定データの約定数量(株数)が、当該注文データの注文数量(株数)と一致するか否かを判断し、一致した場合には、注文数量(株数)の全数量(株数)が約定したことになるので、注文データ記憶手段30に記憶された当該注文データのステータスを、「発注済み」から「約定済み」に変更する(図4のステップS19)。
また、約定状況監視処理手段27により、約定データの約定数量(株数)が、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された注文データの注文数量(株数)の一部である場合には、注文データ記憶手段30に記憶された当該注文データのステータスを、「発注済み」から「一部約定」に変更する(図4のステップS19)。なお、同一の注文識別情報(注文番号)を有する約定データが複数ある場合には、約定状況監視処理手段27により、それらの約定データの約定数量(株数)の合計数量(株数)を算出する。そして、約定数量(株数)の合計数量(株数)が、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された注文データの注文数量(株数)の一部である場合には、一部約定後の別の約定で全数量(株数)が約定しなかったわけであるから、ステータスを「一部約定」のまま維持し、約定数量(株数)の合計数量(株数)が、注文データの注文数量(株数)と一致した場合には、一部約定後の別の約定で全数量(株数)が約定したことになるので、ステータスを「一部約定」から「約定済み」に変更する(図4のステップS19)。
続いて、図4のステップS19で、約定状況監視処理手段27により一部約定であると判断された場合には、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された一部約定時の処理方法の選択情報に従って、以下のように一部約定時の処理を実行する(図4のステップS20)。
すなわち、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された一部約定時の処理方法の選択情報が「1(成行発注)」である場合には、注文データ記憶手段30に記憶された手仕舞いの注文の注文期限内で、かつ、一部約定した約定日の翌日以降の日において、閾値決定処理手段23による手仕舞いの売注文用の閾値または手仕舞いの買注文用の閾値の決定処理、および条件成否判断処理手段24による手仕舞いの条件の成否の判断処理は行わずに、発注データ作成処理手段25により、注文データ記憶手段30に記憶された手仕舞いの注文の注文データおよびこれと同一の注文識別情報(注文番号)に関連付けられて約定データ記憶手段33に記憶された約定データを用いて、注文数量(株数)から約定数量(株数)(約定データが複数ある場合には、約定数量の合計数量)を減じて未約定の残注文数量(株数)を算出し、成行注文の発注データ(例えば、注文識別情報(注文番号)、顧客識別情報(口座番号等)、銘柄識別情報(銘柄コード等)、未約定の残注文数量(株数)、売買区分、成行注文であることを示すデータ等を含む。)を作成し、作成した発注データを発注データ記憶手段32に記憶させる。それから、発注処理手段26により、発注データ記憶手段32に記憶された発注データを、専用線2を介して市場システム50へ送信する。
また、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された一部約定時の処理方法の選択情報が「2(閾値更新)」である場合には、注文データ記憶手段30に記憶された手仕舞いの注文の注文期限内で、かつ、その手仕舞いの注文が一部約定した約定日の翌日以降の日において、閾値決定処理手段23により、第2の閾値決定用期間を1日ずつずらしながら手仕舞いの売注文用の閾値または手仕舞いの買注文用の閾値を決定する処理を繰り返し実行し、注文データ記憶手段30に記憶させる手仕舞いの売注文用の閾値または手仕舞いの買注文用の閾値を更新していく。また、注文データ記憶手段30に記憶された手仕舞いの注文の注文期限内で、かつ、その手仕舞いの注文が一部約定した約定日の翌日以降の日において、条件成否判断処理手段24により、閾値決定処理手段23により第2の閾値決定用期間を1日ずつずらしながら決定された手仕舞いの売注文用の閾値または手仕舞いの買注文用の閾値を用いて、手仕舞いの条件が満たされたか否かの判断処理を繰り返し実行する。そして、条件成否判断処理手段24により手仕舞いの条件が満たされたと判断された場合に、発注データ作成処理手段25により、注文データ記憶手段30に記憶された手仕舞いの注文の注文データおよびこれと同一の注文識別情報(注文番号)に関連付けられて約定データ記憶手段33に記憶された約定データを用いて、注文数量(株数)から約定数量(株数)(約定データが複数ある場合には、約定数量の合計数量)を減じて未約定の残注文数量(株数)を算出し、成行注文または指値注文の発注データ(例えば、注文識別情報(注文番号)、顧客識別情報(口座番号等)、銘柄識別情報(銘柄コード等)、未約定の残注文数量(株数)、売買区分、成行注文であることを示すデータまたは指値等を含む。)を作成し、作成した発注データを発注データ記憶手段32に記憶させる。それから、発注処理手段26により、発注データ記憶手段32に記憶された発注データを、専用線2を介して市場システム50へ送信する。
さらに、注文データ記憶手段30(図2参照)に記憶された一部約定時の処理方法の選択情報が「3(閾値維持)」である場合には、注文データ記憶手段30に記憶された手仕舞いの注文の注文期限内で、かつ、その手仕舞いの注文が一部約定した約定日の翌日以降の日において、閾値決定処理手段23による手仕舞いの売注文用の閾値または手仕舞いの買注文用の閾値の決定処理は行わずに、一部約定した約定日に閾値決定処理手段23により決定された手仕舞いの売注文用の閾値または手仕舞いの買注文用の閾値をそのまま維持して用いて、条件成否判断処理手段24により、手仕舞いの条件が満たされたか否かの判断処理を繰り返し実行する。そして、条件成否判断処理手段24により手仕舞いの条件が満たされたと判断された場合に、発注データ作成処理手段25により、注文データ記憶手段30に記憶された手仕舞いの注文の注文データおよびこれと同一の注文識別情報(注文番号)に関連付けられて約定データ記憶手段33に記憶された約定データを用いて、注文数量(株数)から約定数量(株数)(約定データが複数ある場合には、約定数量の合計数量)を減じて未約定の残注文数量(株数)を算出し、成行注文または指値注文の発注データ(例えば、注文識別情報(注文番号)、顧客識別情報(口座番号等)、銘柄識別情報(銘柄コード等)、未約定の残注文数量(株数)、売買区分、成行注文であることを示すデータまたは指値等を含む。)を作成し、作成した発注データを発注データ記憶手段32に記憶させる。それから、発注処理手段26により、発注データ記憶手段32に記憶された発注データを、専用線2を介して市場システム50へ送信する。
その後、約定状況監視処理手段27により手仕舞いの注文(埋め注文)の注文データのステータスが「約定済み」に変更されたところで、一連の処理を終了する(図4のステップS21)。
また、以上のような一連の処理を、金融商品の価格(本実施形態では、株価)の変動と関連付けて具体例を挙げて説明すると、次のようになる。ここでは、図5に示すように、大和太郎(図2の顧客識別情報=K0001の顧客)により入力された銘柄Aのブレイクアウト注文(図2の注文識別情報=T0001の注文)およびその手仕舞いの注文(図2の注文識別情報=T0002の注文)について、図8を用いて説明するものとする。
図8において、2009年12月11日に、図5に示す状態で銘柄Aのブレイクアウト注文(買注文)およびその手仕舞いの売注文を入力すると、第1の閾値決定用期間は、2009年11月27日から2009年12月10日までの10日間(10営業日)となり、上側の閾値は、この期間中の最高値520円となり、これが図2に示す状態で注文データ記憶手段30に記憶される。以降、第1の閾値決定用期間を1日(1営業日)ずつずらしていっても、第1の閾値決定用期間中の最高値は520円で変わらないので、注文データ記憶手段30に記憶された上側の閾値520円も維持される。そして、2009年12月16日の時点では、第1の閾値決定用期間は、2009年12月2日から2009年12月15日までの10日間(10営業日)であり、上側の閾値は520円であるが、この2009年12月16日の時点で、銘柄Aの株価が、上側の閾値520円を超えるか若しくは上側の閾値520円以上になったとすると、ブレイクアウトの条件の成立により、銘柄Aのブレイクアウト注文(買注文)が、市場へ発注される。
続いて、ブレイクアウト注文(買注文)が2009年12月16日に約定すると、手仕舞いの売注文について、手仕舞いの条件の成否の判断処理が開始される。その後も銘柄Aの株価の上昇が続けば、手仕舞いの条件は成立しない。例えば、2009年12月24日の時点では、第2の閾値決定用期間が2009年12月18日から2009年12月22日までの3日間(3営業日)であり、手仕舞いの売注文用の閾値は、この期間中の最安値541円となるが、株価の上昇が続いているので、2009年12月24日の時点で、銘柄Aの株価が、手仕舞いの売注文用の閾値541円未満若しくは以下になることはない。
その後、銘柄Aの株価の上昇が止まり、下降に転じたとする。2009年12月30日の時点では、第2の閾値決定用期間が2009年12月25日から2009年12月29日までの3日間(3営業日)であり、手仕舞いの売注文用の閾値は、この期間中の最安値582円となる。この2009年12月30日の時点で、銘柄Aの株価が、手仕舞いの売注文用の閾値582円未満若しくは以下になったとすると、手仕舞いの条件の成立により、銘柄Aの手仕舞いの売注文が、市場へ発注される。そして、この手仕舞いの売注文が約定すると、結局、銘柄Aを、520円を少し上回る値段で買って、582円を少し下回る値段で売るので、利益が得られることになる。
このような本実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、注文処理システム10では、注文受付処理手段21により、第1の閾値決定用期間の長さの入力を受け付け、閾値決定処理手段23により、この第1の閾値決定用期間の長さで定まる第1の閾値決定用期間中の各日(各営業日)の価格データを用いて、上側の閾値または下側の閾値を決定し、条件成否判断処理手段24により、現在の価格データが、上側の閾値を超えるか若しくは上側の閾値以上になるか、あるいは下側の閾値未満になるか若しくは下側の閾値以下になるというブレイクアウトの条件が満たされたかを繰り返し判断し、ブレイクアウトの条件が満たされたと判断した場合に、発注データ作成処理手段25により、発注データを作成し、発注処理手段26により、市場への発注処理を実行することができる。
このため、顧客またはその入力代行者が、第1の閾値決定用期間の長さを入力指定しておけば、上側の閾値または下側の閾値の決定処理、ブレイクアウトの条件が満たされたか否かの判断処理、ブレイクアウトの条件が満たされた場合の発注データの作成処理および市場への発注処理が、システムにより自動的に実行されるので、顧客による注文入力の手間を軽減することができるとともに、顧客による市場の相場状況についての監視負担を軽減することができる。
また、閾値決定処理手段23は、ブレイクアウト注文が注文期限を有する注文である場合に、第1の閾値決定用期間を1日ずつずらしながら上側の閾値または下側の閾値を決定する構成とされているので、複数の日に渡って、ブレイクアウトの条件が満たされたか否かの判断処理を繰り返し実行することができるうえ、第1の閾値決定用期間を1日ずつずらしながら上側の閾値または下側の閾値を決定することから、ブレイクアウトの条件が不成立の日が比較的長く続いても、各日において適切な上側の閾値または下側の閾値を用いてブレイクアウトの条件が満たされたか否かの判断処理を実行することができる。
さらに、注文処理システム10では、注文受付処理手段21により手仕舞いの注文の入力も受け付ける構成とされているので(図5参照)、ブレイクアウト注文のための第1の閾値決定用期間の長さに加え、手仕舞いの注文のための第2の閾値決定用期間の長さも入力指定しておけば、手仕舞いの売注文用の閾値または手仕舞いの買注文用の閾値の決定処理、手仕舞いの条件が満たされたか否かの判断処理、手仕舞いの条件が満たされた場合の発注データの作成処理および市場への発注処理についても、システムにより自動的に実行されるため、顧客による注文入力の手間を、より一層軽減することができるとともに、顧客による市場価格と市場の相場状況についての監視負担を、より一層軽減することができる。
そして、閾値決定処理手段23は、手仕舞いの注文が注文期限を有する注文である場合に、第2の閾値決定用期間を1日ずつずらしながら手仕舞いの売注文用の閾値または手仕舞いの買注文用の閾値を決定する構成とされているので、複数の日に渡って、手仕舞いの条件が満たされたか否かの判断処理を繰り返し実行することができるうえ、第2の閾値決定用期間を1日ずつずらしながら手仕舞いの売注文用の閾値または手仕舞いの買注文用の閾値を決定することから、手仕舞いの条件が不成立の日が比較的長く続いても、各日において適切な手仕舞いの売注文用の閾値または手仕舞いの買注文用の閾値を用いて手仕舞いの条件が満たされたか否かの判断処理を実行することができる。
また、注文受付処理手段21は、第1の閾値決定用期間中の過去の価格データを用いてブレイクアウト注文に適しない入力が行われたか否かを判断し、適しない入力が行われたときに警告表示を行う構成とされているので、顧客が、不適切な第1の閾値決定用期間の長さを入力指定したり、市場の相場の変動状況から見て不適切な時期にブレイクアウト注文を入力したりすることを、未然に防止することができる。
さらに、注文受付処理手段21は、注文受付時に、第1の閾値決定用期間を含む期間の価格チャートを表示する構成とされているので、顧客またはその入力代行者は、表示された価格チャートを参照することで、入力指定した第1の閾値決定用期間の長さが適切であったか、あるいはブレイクアウト注文を入力するのに適した時期であるか等を自分で確認することができる。このため、適切な入力指定が行われるように、顧客またはその入力代行者を支援することができる。
そして、注文処理システム10では、市場へ発注した注文が一部約定した場合における残注文数量(株数)の処理方法として、「成行発注」、「閾値更新」、「閾値維持」の3通りの処理方法のうちから1つの処理方法を顧客に選択させることができるので(図5参照)、顧客の投資方針に、より一層沿った残注文数量の処理を実現することができる。
すなわち、顧客が「成行発注」を選択した場合には、一旦、ブレイクアウトしたわけであるから、あるいは、一旦、手仕舞いの条件を満たしたわけであるから、残注文数量は、なるべく早く約定させるようにするという投資方針を実践することができる。
また、顧客が「閾値更新」を選択した場合には、一旦、ブレイクアウトしたとしても、あるいは、一旦、手仕舞いの条件を満たしたとしても、翌日以降には市場の状況が変わっているので、閾値を見直してからブレイクアウトの条件や手仕舞いの条件の成否を判断するという投資方針を実践することができる。
さらに、顧客が「閾値維持」を選択した場合には、一旦、ブレイクアウトしたわけであるから、あるいは、一旦、手仕舞いの条件を満たしたわけであるから、翌日以降もこのときの閾値を維持してブレイクアウトの条件や手仕舞いの条件の成否を判断するという投資方針を実践することができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲内での変形等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態の注文処理システム10では、ブレイクアウト注文(建て注文)に加え、手仕舞いの注文(埋め注文)の入力も受け付ける構成とされていたが、本発明は、ブレイクアウト注文の入力だけを受け付ける構成としてもよい。但し、顧客の手間の軽減等の観点からは、手仕舞いの注文の入力も受け付ける構成とすることが好ましい。
また、前記実施形態の注文処理システム10では、株式の売買処理を取り扱っていたが、本発明は、株式以外の有価証券やFX(外国為替証拠金取引)等の金融商品を取り扱うシステムとしてもよい。
以上のように、本発明の注文処理システムおよびその方法、並びにプログラムは、例えば株式等の金融商品の売買注文を処理する場合に用いるのに適している。
1 通信回線であるネットワーク
2 通信回線である専用線
10 注文処理システム
21 注文受付処理手段
23 閾値決定処理手段
24 条件成否判断処理手段
25 発注データ作成処理手段
26 発注処理手段
30 注文データ記憶手段
31 価格データ記憶手段
40 端末装置
50 市場システム(取引市場システム)
2 通信回線である専用線
10 注文処理システム
21 注文受付処理手段
23 閾値決定処理手段
24 条件成否判断処理手段
25 発注データ作成処理手段
26 発注処理手段
30 注文データ記憶手段
31 価格データ記憶手段
40 端末装置
50 市場システム(取引市場システム)
Claims (12)
- 金融商品の価格が上側の閾値を超えるか若しくは前記上側の閾値以上になることを条件として前記金融商品の取引市場へ発注される条件付きの買注文、または、下側の閾値未満になるか若しくは前記下側の閾値以下になることを条件として取引市場へ発注される条件付きの売注文についての受付および取引市場への発注の処理を実行するコンピュータからなる注文処理システムであって、
顧客またはその入力代行者により入力された売買対象の金融商品についての銘柄識別情報、注文数量、および閾値決定用期間の長さを含む前記条件付きの買注文または前記条件付きの売注文の注文データを受け付ける処理を実行する注文受付処理手段と、
この注文受付処理手段により受け付けた前記銘柄識別情報、前記注文数量、および前記閾値決定用期間の長さを含む前記注文データを、注文識別情報と関連付けて記憶する注文データ記憶手段と、
金融商品の過去および現在の価格データを、各金融商品の銘柄識別情報と関連付けて記憶する価格データ記憶手段と、
前記注文データ記憶手段に記憶された前記銘柄識別情報に関連付けられて前記価格データ記憶手段に記憶された過去の前記価格データのうちの前記注文データ記憶手段に記憶された前記閾値決定用期間の長さで定まる閾値決定用期間中の各日の前記価格データを用いて、買注文の場合には、前記閾値決定用期間中の各日の価格のうち最も高値の価格、またはこの最も高値の価格に予め定められた価格を加えた価格若しくは前記最も高値の価格に予め定められた率を乗じた価格を前記最も高値の価格に加えた価格を前記上側の閾値として決定し、売注文の場合には、前記閾値決定用期間中の各日の価格のうち最も安値の価格、またはこの最も安値の価格から予め定められた価格を減じた価格若しくは前記最も安値の価格に予め定められた率を乗じた価格を前記最も安値の価格から減じた価格を前記下側の閾値として決定する処理を実行する閾値決定処理手段と、
買注文の場合には、前記価格データ記憶手段に記憶された現在の前記価格データが、前記閾値決定処理手段により決定された前記上側の閾値を超えるか若しくは前記上側の閾値以上になるというブレイクアウトの条件が満たされたかを繰り返し判断し、売注文の場合には、前記価格データ記憶手段に記憶された現在の前記価格データが、前記閾値決定処理手段により決定された前記下側の閾値未満になるか若しくは前記下側の閾値以下になるというブレイクアウトの条件が満たされたかを繰り返し判断する処理を実行する条件成否判断処理手段と、
この条件成否判断処理手段により前記ブレイクアウトの条件が満たされたと判断した場合に、前記注文データ記憶手段に記憶された前記注文データを用いて、前記銘柄識別情報、前記注文数量、および前記注文識別情報を含む発注データを作成する処理を実行する発注データ作成処理手段と、
この発注データ作成処理手段により作成した前記発注データを、通信回線を介して前記金融商品の取引市場システムへ送信する処理を実行する発注処理手段と
を備えたことを特徴とする注文処理システム。 - 前記注文受付処理手段により受け付ける前記条件付きの買注文または前記条件付きの売注文は、注文期限を有する注文であり、
前記注文データ記憶手段には、
前記注文データとして前記注文期限も前記注文識別情報と関連付けられて記憶され、
前記閾値決定処理手段は、
前記注文データ記憶手段に記憶された前記注文期限内で、かつ、前記注文期限を有する注文が約定するまで、前記閾値決定用期間を1日ずつずらしながら前記上側の閾値または前記下側の閾値を決定する処理を繰り返し実行する構成とされ、
前記条件成否判断処理手段は、
前記注文データ記憶手段に記憶された前記注文期限内で、かつ、前記注文期限を有する注文が約定するまで、前記閾値決定処理手段により前記閾値決定用期間を1日ずつずらしながら決定された前記上側の閾値または前記下側の閾値を用いて、前記ブレイクアウトの条件が満たされたか否かの判断処理を繰り返し実行する構成とされている
ことを特徴とする請求項1に記載の注文処理システム。 - 前記注文受付処理手段は、
顧客またはその入力代行者により入力された売買対象の金融商品についての前記銘柄識別情報、前記注文数量、および第1の閾値決定用期間の長さを含む前記条件付きの買注文または前記条件付きの売注文の注文データに加え、
前記条件付きの買注文と同一銘柄の反対売買を行うための手仕舞いの売注文、または前記条件付きの売注文と同一銘柄の反対売買を行うための手仕舞いの買注文の注文データとして、手仕舞い用の第2の閾値決定用期間の長さの入力を受け付ける処理を実行する構成とされ、
前記注文データ記憶手段は、
前記注文受付処理手段により受け付けた前記銘柄識別情報、前記注文数量、および前記第1の閾値決定用期間の長さを含む前記条件付きの買注文または前記条件付きの売注文の注文データを、前記条件付きの買注文または前記条件付きの売注文の注文識別情報と関連付けて記憶するとともに、
前記注文受付処理手段により受け付けた前記銘柄識別情報、前記注文数量、および前記第2の閾値決定用期間の長さを含む前記手仕舞いの売注文または前記手仕舞いの買注文の注文データを、前記手仕舞いの売注文または前記手仕舞いの買注文の注文識別情報と関連付け、かつ、前記条件付きの買注文または前記条件付きの売注文の注文データと関連付けて記憶する構成とされ、
前記閾値決定処理手段は、
前記注文データ記憶手段に記憶された前記銘柄識別情報に関連付けられて前記価格データ記憶手段に記憶された過去の前記価格データのうちの前記注文データ記憶手段に記憶された前記第1の閾値決定用期間の長さで定まる第1の閾値決定用期間中の各日の前記価格データを用いて、前記条件付きの買注文の場合には、前記第1の閾値決定用期間中の各日の価格のうち最も高値の価格、またはこの最も高値の価格に予め定められた価格を加えた価格若しくは前記最も高値の価格に予め定められた率を乗じた価格を前記最も高値の価格に加えた価格を前記上側の閾値として決定し、前記条件付きの売注文の場合には、前記第1の閾値決定用期間中の各日の価格のうち最も安値の価格、またはこの最も安値の価格から予め定められた価格を減じた価格若しくは前記最も安値の価格に予め定められた率を乗じた価格を前記最も安値の価格から減じた価格を前記下側の閾値として決定する処理を実行するとともに、
前記注文データ記憶手段に記憶された前記銘柄識別情報に関連付けられて前記価格データ記憶手段に記憶された過去の前記価格データのうちの前記注文データ記憶手段に記憶された前記第2の閾値決定用期間の長さで定まる第2の閾値決定用期間中の各日の前記価格データを用いて、前記手仕舞いの売注文の場合には、前記第2の閾値決定用期間中の各日の価格のうち最も安値の価格、またはこの最も安値の価格から予め定められた価格を減じた価格若しくは前記最も安値の価格に予め定められた率を乗じた価格を前記最も安値の価格から減じた価格を前記手仕舞いの売注文用の閾値として決定し、前記手仕舞いの買注文の場合には、前記第2の閾値決定用期間中の各日の価格のうち最も高値の価格、またはこの最も高値の価格に予め定められた価格を加えた価格若しくは前記最も高値の価格に予め定められた率を乗じた価格を前記最も高値の価格に加えた価格を前記手仕舞いの買注文用の閾値として決定する処理を実行する構成とされ、
前記条件成否判断処理手段は、
前記条件付きの買注文の場合には、前記価格データ記憶手段に記憶された現在の前記価格データが、前記閾値決定処理手段により決定された前記上側の閾値を超えるか若しくは前記上側の閾値以上になるというブレイクアウトの条件が満たされたかを繰り返し判断し、前記条件付きの売注文の場合には、前記価格データ記憶手段に記憶された現在の前記価格データが、前記閾値決定処理手段により決定された前記下側の閾値未満になるか若しくは前記下側の閾値以下になるというブレイクアウトの条件が満たされたかを繰り返し判断する処理を実行するとともに、
前記手仕舞いの売注文の場合には、前記価格データ記憶手段に記憶された現在の前記価格データが、前記閾値決定処理手段により決定された前記手仕舞いの売注文用の閾値未満になるか若しくは前記手仕舞いの売注文用の閾値以下になるという手仕舞いの条件が満たされたかを繰り返し判断し、前記手仕舞いの買注文の場合には、前記価格データ記憶手段に記憶された現在の前記価格データが、前記閾値決定処理手段により決定された前記手仕舞いの買注文用の閾値を超えるか若しくは前記手仕舞いの買注文用の閾値以上になるという手仕舞いの条件が満たされたかを繰り返し判断する処理を実行する構成とされ、
前記発注データ作成処理手段は、
前記条件成否判断処理手段により前記ブレイクアウトの条件および前記手仕舞いの条件が満たされたと判断した場合に、前記注文データ記憶手段に記憶された前記注文データを用いて、前記銘柄識別情報、前記注文数量、および前記注文識別情報を含む発注データを作成する処理を実行する構成とされている
ことを特徴とする請求項1に記載の注文処理システム。 - 前記注文受付処理手段により受け付ける前記条件付きの買注文または前記条件付きの売注文、並びに前記手仕舞いの売注文または前記手仕舞いの買注文は、注文期限を有する注文であり、
前記注文データ記憶手段には、
前記注文データとして前記注文期限も前記注文識別情報と関連付けられて記憶され、
前記閾値決定処理手段は、
前記注文データ記憶手段に記憶された前記注文期限内で、かつ、前記注文期限を有する注文が約定するまで、前記第1の閾値決定用期間を1日ずつずらしながら前記上側の閾値または前記下側の閾値を決定する処理を繰り返し実行するとともに、前記第2の閾値決定用期間を1日ずつずらしながら前記手仕舞いの売注文用の閾値または前記手仕舞いの買注文用の閾値を決定する処理を繰り返し実行する構成とされ、
前記条件成否判断処理手段は、
前記注文データ記憶手段に記憶された前記注文期限内で、かつ、前記注文期限を有する注文が約定するまで、前記閾値決定処理手段により前記第1の閾値決定用期間を1日ずつずらしながら決定された前記上側の閾値または前記下側の閾値を用いて、前記ブレイクアウトの条件が満たされたか否かの判断処理を繰り返し実行するとともに、前記閾値決定処理手段により前記第2の閾値決定用期間を1日ずつずらしながら決定された前記手仕舞いの売注文用の閾値または前記手仕舞いの買注文用の閾値を用いて、前記手仕舞いの条件が満たされたか否かの判断処理を繰り返し実行する構成とされている
ことを特徴とする請求項3に記載の注文処理システム。 - 前記注文受付処理手段は、
前記銘柄識別情報および前記閾値決定用期間の長さの入力を受け付けたときに、前記銘柄識別情報に関連付けられて前記価格データ記憶手段に記憶された過去の前記価格データのうちの前記閾値決定用期間の長さで定まる閾値決定用期間中の各日の前記価格データを取得し、前記条件付きの買注文の場合には、直近の日の前記価格データが最も高値の価格データに該当するか否かを判断し、前記条件付きの売注文の場合には、直近の日の前記価格データが最も安値の価格データに該当するか否かを判断し、該当すると判断した場合に、ブレイクアウト注文に適しない入力が行われた旨の警告表示のための表示用データを、顧客またはその入力代行者の操作する端末装置に通信回線を介して送信する処理も実行する構成とされている
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の注文処理システム。 - 前記注文受付処理手段は、
前記銘柄識別情報および前記閾値決定用期間の長さの入力を受け付けたときに、前記銘柄識別情報に関連付けられて前記価格データ記憶手段に記憶された過去の前記価格データのうちの少なくとも前記閾値決定用期間の長さで定まる閾値決定用期間中の各日の前記価格データを取得し、取得した前記価格データを用いて少なくとも前記閾値決定用期間を含む期間の価格チャートの表示用データを作成し、作成した前記価格チャートの表示用データを、顧客またはその入力代行者の操作する端末装置に通信回線を介して送信する処理も実行する構成とされている
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の注文処理システム。 - 前記発注データ作成処理手段は、
取引市場へ発注した注文が一部約定した場合に、前記注文データ記憶手段に記憶された前記注文期限内で、かつ、一部約定した約定日の翌日以降の日に、前記注文データ記憶手段に記憶された前記注文データを用いて、前記銘柄識別情報、前記注文数量のうちの未約定の残注文数量、および前記注文識別情報を含む成行注文の発注データを作成する処理を実行する構成とされている
ことを特徴とする請求項2または4に記載の注文処理システム。 - 前記条件成否判断処理手段は、
取引市場へ発注した注文が一部約定した場合に、前記注文データ記憶手段に記憶された前記注文期限内で、かつ、一部約定した約定日の翌日以降の日に、前記閾値決定処理手段により前記閾値決定用期間を1日ずつずらしながら決定された前記上側の閾値または前記下側の閾値を用いて、前記ブレイクアウトの条件が満たされたか否かの判断処理を繰り返し実行する構成とされ、
前記発注データ作成処理手段は、
前記条件成否判断処理手段により前記ブレイクアウトの条件が満たされたと判断した場合に、前記注文データ記憶手段に記憶された前記注文データを用いて、前記銘柄識別情報、前記注文数量のうちの未約定の残注文数量、および前記注文識別情報を含む発注データを作成する処理を実行する構成とされている
ことを特徴とする請求項2または4に記載の注文処理システム。 - 前記条件成否判断処理手段は、
取引市場へ発注した注文が一部約定した場合に、前記注文データ記憶手段に記憶された前記注文期限内で、かつ、一部約定した約定日の翌日以降の日に、前記閾値決定処理手段により一部約定した約定日に決定された前記上側の閾値または前記下側の閾値をそのまま維持して用いて、前記ブレイクアウトの条件が満たされたか否かの判断処理を繰り返し実行する構成とされ、
前記発注データ作成処理手段は、
前記条件成否判断処理手段により前記ブレイクアウトの条件が満たされたと判断した場合に、前記注文データ記憶手段に記憶された前記注文データを用いて、前記銘柄識別情報、前記注文数量のうちの未約定の残注文数量、および前記注文識別情報を含む発注データを作成する処理を実行する構成とされている
ことを特徴とする請求項2または4に記載の注文処理システム。 - 前記注文受付処理手段は、
取引市場へ発注した注文が一部約定した場合に、前記注文データ記憶手段に記憶された前記注文期限内で、かつ、一部約定した約定日の翌日以降の日に、未約定の残注文数量を成行注文として発注するか、前記閾値決定用期間を1日ずつずらしながら前記上側の閾値または前記下側の閾値を更新していって前記ブレイクアウトの条件の成否を判断するか、または前記上側の閾値または前記下側の閾値をそのまま維持して前記ブレイクアウトの条件の成否を判断するかの3つの選択肢のうちの2以上の選択肢から1つを顧客またはその入力代行者に選択入力させ、顧客またはその入力代行者により入力された一部約定時の残注文数量の処理方法に関する選択情報を受け付ける処理も実行する構成とされている
ことを特徴とする請求項2または4に記載の注文処理システム。 - 金融商品の価格が上側の閾値を超えるか若しくは前記上側の閾値以上になることを条件として前記金融商品の取引市場へ発注される条件付きの買注文、または、下側の閾値未満になるか若しくは前記下側の閾値以下になることを条件として取引市場へ発注される条件付きの売注文についての受付および取引市場への発注の処理を実行するコンピュータからなる注文処理システムで実行される注文処理方法であって、
注文受付処理手段が、顧客またはその入力代行者により入力された売買対象の金融商品についての銘柄識別情報、注文数量、および閾値決定用期間の長さを含む前記条件付きの買注文または前記条件付きの売注文の注文データを受け付ける処理を実行し、
前記注文受付処理手段により受け付けた前記銘柄識別情報、前記注文数量、および前記閾値決定用期間の長さを含む前記注文データを、注文識別情報と関連付けて注文データ記憶手段に記憶させ、
金融商品の過去および現在の価格データを、各金融商品の銘柄識別情報と関連付けて価格データ記憶手段に記憶しておき、
閾値決定処理手段が、前記注文データ記憶手段に記憶された前記銘柄識別情報に関連付けられて前記価格データ記憶手段に記憶された過去の前記価格データのうちの前記注文データ記憶手段に記憶された前記閾値決定用期間の長さで定まる閾値決定用期間中の各日の前記価格データを用いて、買注文の場合には、前記閾値決定用期間中の各日の価格のうち最も高値の価格、またはこの最も高値の価格に予め定められた価格を加えた価格若しくは前記最も高値の価格に予め定められた率を乗じた価格を前記最も高値の価格に加えた価格を前記上側の閾値として決定し、売注文の場合には、前記閾値決定用期間中の各日の価格のうち最も安値の価格、またはこの最も安値の価格から予め定められた価格を減じた価格若しくは前記最も安値の価格に予め定められた率を乗じた価格を前記最も安値の価格から減じた価格を前記下側の閾値として決定する処理を実行し、
条件成否判断処理手段が、買注文の場合には、前記価格データ記憶手段に記憶された現在の前記価格データが、前記閾値決定処理手段により決定された前記上側の閾値を超えるか若しくは前記上側の閾値以上になるというブレイクアウトの条件が満たされたかを繰り返し判断し、売注文の場合には、前記価格データ記憶手段に記憶された現在の前記価格データが、前記閾値決定処理手段により決定された前記下側の閾値未満になるか若しくは前記下側の閾値以下になるというブレイクアウトの条件が満たされたかを繰り返し判断する処理を実行し、
発注データ作成処理手段が、前記条件成否判断処理手段により前記ブレイクアウトの条件が満たされたと判断した場合に、前記注文データ記憶手段に記憶された前記注文データを用いて、前記銘柄識別情報、前記注文数量、および前記注文識別情報を含む発注データを作成する処理を実行し、
発注処理手段が、前記発注データ作成処理手段により作成した前記発注データを、通信回線を介して前記金融商品の取引市場システムへ送信する処理を実行する
ことを特徴とする注文処理方法。 - 請求項1〜10のいずれかに記載の注文処理システムとして、コンピュータを機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009265706A JP2011108206A (ja) | 2009-11-20 | 2009-11-20 | 注文処理システムおよびその方法、並びにプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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JP2011108206A true JP2011108206A (ja) | 2011-06-02 |
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ID=44231558
Family Applications (1)
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