以下のセクションI〜XIは、本出願を解釈するための指針を提供する。
I.用語
「製品」という用語は、別段明確に規定されない限り、あらゆる機械、製造物および/または要素の組合せを意味する。
「製品」という用語は、別段明確に規定されない限り、1つの機械、製造物および/または要素の組合せを意味する。
「プロセス」という用語は、別段明確に規定されない限り、プロセス、アルゴリズム、方法またはその類似物を意味する。
各プロセス(方法、アルゴリズムまたは別段に称されようと)は、1つまたはそれ以上のステップを本質的に含むために、プロセスの「ステップ(複数可)」への全ての言及は、プロセスの単なる記載内に、または「プロセス」という用語またはそれに類似する用語の単なる列挙内に、本質的な根拠を有する。したがって、請求項内のプロセスの「ステップ(複数可)」へのあらゆる言及は、十分な根拠を有する。
「発明」という用語およびその類似物は、別段明確に規定されない限り、「本出願に開示される1つまたはそれ以上の発明」を意味する。
「一実施形態」、「実施形態」、「実施形態(複数)」、「前記実施形態」、「前記実施形態(複数)」、「1つまたはそれ以上の実施形態」、「いくつかの実施形態」、「特定の実施形態」、「一実施形態」、「別の実施形態」という用語およびその類似物は、別段明確に規定されない限り、「本発明の1つまたはそれ以上(だが全てではない)の実施形態」を意味する。
発明の、「変更」という用語は、別段明確に規定されない限り、本発明の一実施形態を意味する。
「表示」という用語は、極めて広い意味で使用される。物の「表示」は、物を決定するために使用され得るあらゆるものを含むと理解されるべきである。
物の表示は、物を特定する電子メッセージを含み得る(例えば、小型装置に添付された製造番号による小型装置の特定、小型装置の1つまたはそれ以上の特性による小型装置の特定)。物の表示は、物を算出および/または検索するために使用され得る情報を含み得る(例えば、小型装置が、小型装置を決定するために使用され得る一部である機械を特定する情報)。物の表示は、物に関連する物を規定し得る(例えば、物の特性、物の名称、物に関連する物の名称)。物の表示は、物に関連する物を規定しなくてもよい(例えば、「a」という文字は、小型装置を特定するために、「a」という文字を解釈するように構成されたコンピューターシステムの小型装置の表示であり得る)。物の表示は、物の象徴、兆候、および/または表象を含み得る。物の表示は、例えば、記号、参照、例、リンク、信号、および/または識別子を含み得る。物の表示は、物を表す、記載する、および/またはそれと別の方法で関連する情報を含み得る。
物の表示の変換は、物の表示であり得る(例えば、暗号化された物の表示は、物の表示であり得る)。物の表示は、物自体、物のコピー、および/または物の一部を含み得る。物の表示は、表示を理解するように構成されていない物にとっては無意味であり得る(例えば、人は「a」という文字が小型装置を示すことを理解しなくてもよいが、それにも関わらず、コンピューターシステムは小型装置を「a」という文字から決定し得るため、それは小型装置の表示であってもよい)。物の表示が物を決定するために使用され得るという事実は、物または他のあらゆるものが決定されることを意味しない、と理解されるべきである。物の表示は、別段に規定されない限り、あらゆる数の物の表示を含み得る。物の表示は、他の物の表示を含み得る(例えば、「may」の物を示す電子メッセージ)。(表示は、請求項の用語内で、非常に広義な用語として使用され得る。例えば、金融商品の表示を受信すること。)
「を表す」という用語は、(1)単語、記号、またはその類似物がするように、表現する、指定する、象徴する、意味するための役に立つこと、(2)いくつかの用語、文字、記号、またはその類似物によって、表現する、または指定すること、(3)写真がするように、類似を表現する、描写する、または提示すること、または(4)象徴または記号として役に立つこと、を意味する。
別段明確に規定されない限り、一実施形態の記載中における「別の実施形態」への言及は、言及される実施形態が、別の実施形態(例えば、言及される実施形態の前に記載される一実施形態)と相互排他的であることを暗示しない。同様に、2つ(またはそれ以上)の実施形態が言及されるという単なる事実は、それらの実施形態が相互排他的であることを暗示しない。
一実施形態は、本発明の1つ以上の他の実施形態を含む、網羅する、または包含することができる。例えば、要素a、b、およびcを含む第1の実施形態は、要素a、b、c、およびdを含む第2の実施形態、および要素a、b、c、およびeを含む第3の実施形態を網羅し得る。同様に、各第1の、第2の、および第3の実施形態は、要素a、b、c、d、およびeを含む第4の実施形態を網羅し得る。
別段明確に規定されない限り、「を含む(including)」、「を含む(comprising)」という用語およびその変化形は、「を含むが、必ずしもこれに限定されない」ことを意味する。したがって、例えば、「機械は、赤い小型装置および青い小型装置を含む」という文は、機械が、赤い小型装置および青い小型装置を含むが、1つまたはそれ以上の他の項目も含む可能性があることを意味する。
別段明確に規定されない限り、「で構成される」という用語およびその変化形は、「を含み、限定もされる」ことを意味する。したがって、例えば、「機械は、赤い小型装置および青い小型装置で構成される」という文は、機械が、赤い小型装置および青い小型装置を含むが、それ以外のものを含まないことを意味する。
別段明確に規定されない限り、「を構成する」という用語およびその変化形は、「の部分、の構成要素、または、の部材を構成すること」を意味する。したがって、例えば、「赤い小型装置および青い小型装置は、機械を構成する」という文は、機械が、赤い小型装置および青い小型装置を含むことを意味する。
別段明確に規定されない限り、「を排他的に構成する」という用語およびその変化形は、「の構成部分を排他的に構成すること、の唯一の構成要素であること、または、の唯一の部材であること」を意味する。したがって、例えば、「赤い小型装置および青い小型装置は、機械を排他的に構成する」という文は、機械が、赤い小型装置および青い小型装置で構成される(すなわち、それ以外に何もない)ことを意味する。
別段明確に規定されない限り、「一」、「1つの」および「その」という用語は、「1つまたはそれ以上」に言及する。したがって、例えば、「一小型装置」という語句は、別段明確に規定されない限り、1つまたはそれ以上の小型装置を意味する。同様に、「一小型装置」という語句を列挙した後、「その小型装置」という語句の後続の列挙は、「その1つまたはそれ以上の小型装置」を意味する。したがって、「その」という単語は、根拠を有する特定の用語にも言及し得る、と理解されるべきである。例えば、段落が、「一特定の単一の特徴」に言及し、その後「その特徴」に言及する場合、「その特徴」という語句は、以前に言及された「一特定の単一の特徴」に言及すると理解されるべきである。(「一特定の単一の特徴」内の「一」という用語は、「1つまたはそれ以上の」特定の単一の特徴ではなく、「1つの」特定の単一の特徴に言及する、と理解されるべきである。)
別段明確に規定されない限り、「複数」という用語は、「2つまたはそれ以上」を意味する。
別段明確に規定されない限り、「本明細書に」という用語は、「参照によって組み込まれ得るもの全てを含む、本出願において」を意味する。
別段明確に規定されない限り、「のうち少なくとも1つ」という語句は、そのような語句が(物の列挙リストなどの)複数の物を修飾する際、それらの物の1つまたはそれ以上のあらゆる組み合わせを意味する。例えば、「小型装置、車、および車輪のうち少なくとも1つ」と言う語句は、(i)小型装置、(ii)車、(iii)車輪、(iv)小型装置および車、(v)小型装置および車輪、(vi)車および車輪、または(vii)小型装置、車、および車輪、のいずれかを意味する。「のうち少なくとも1つ」という語句は、そのような語句が複数の物を修飾する際、複数の物「の各々のうち1つ」を意味しない。例えば、「小型装置、車、および車輪のうち少なくとも1つ」と言う語句は、「1つの小型装置、1つの車、および1つの車輪」を意味しない。
「1つの」、「2つの」などの数的用語は、何かの量を示すための基数として使用される際(例えば、1つの小型装置、2つの小型装置)、その数的用語によって示される量を意味するが、その数的用語によって示される少なくともの量を意味しない。例えば、「1つの小型装置」という語句は、「少なくとも1つの小型装置」意味せず、したがって、「1つの小型装置」という語句は、例えば、2つの小型装置を網羅しない。
別段明確に規定されない限り、「に基づく」という語句は、「のみに基づく」を意味しない。言い換えれば、「に基づく」という語句は、「のみに基づく」および「に少なくとも基づく」の両方を網羅する。「に少なくとも基づく」という語句は、「に少なくとも部分的に基づく」という語句に等しい。例えば、「要素Aは、要素Bおよび要素Cに基づいて算出される」という語句は、要素AがB掛けるCの積(言い換えれば、A=B×C)として算出される実施形態、AがB足すCの和(言い換えれば、A=B+C)として算出される実施形態、AがB掛けるC掛けるDの積として算出される実施形態、AがB足すC足すD掛けるEの平方根の和として算出される実施形態、などを網羅する。
別段明確に規定されない限り、「を表す」という用語および類似する用語は、排他的ではない。例えば、「を表す」という用語は、別段明確に規定されない限り、「のみを表す」を意味しない。例えば、「データは、クレジットカード番号を表す」という語句は、「データは、クレジットカード番号のみを表す」および「データは、クレジットカード番号を表し、データは、何か他のものもまた表す」の両方を網羅する。
「これにより」という用語は、本明細書において、「これにより」という用語の前に明白に列挙される何かの、意図された結果、目的または結論のみを表現する、節または他の一連の単語に先行するためにのみ使用される。したがって、「これにより」という用語が請求項において使用される際、「これにより」という用語が修飾する節または他の単語は、請求項の特定のさらなる限定を確立したり、別の方法で請求項の意味または範囲を制限したりしない。
「例えば」、「などの」という用語および類似する用語は、「例えば」を意味し、したがって、それらが説明する用語または語句を限定しない。例えば、「コンピューターは、データ(例えば、命令、データ構造)をインターネット上に送信する」という文において、「例えば」という用語は、「命令」が、コンピューターがインターネット上に送信し得るデータの一例であることを説明し、「データ構造」が、コンピューターがインターネット上に送信し得るデータの一例であることもまた説明する。しかしながら、「命令」および「データ構造」の両方は、「データ」の単なる例であり、「命令」および「データ構造」以外の他の物も、「データ」であり得る。
「それぞれの」という用語および類似する用語は、「個別に考慮される」ことを意味する。したがって、2つまたはそれ以上の物が「それぞれの」特性を有する場合、各々のそのような物はそれ独自の特性を有し、これらの特性は互いに異なり得るが、そうでなくてもよい。例えば、「2つの機械の各々は、それぞれ機能を有する」という語句は、2つの機械のうち第1のものが機能を有し、2つの機械のうち第2のものも機能を有することを意味する。第1の機械の機能は、第2の機械の機能と同一であっても、またはなくてもよい。
「すなわち」という用語はおよび類似する用語は、「つまり」を意味し、したがって、それが説明する用語および語句を限定する。例えば、「コンピューターは、データ(すなわち、命令)をインターネット上に送信する」という文において、「すなわち」という用語は、「命令」が、コンピューターがインターネット上に送信する「データ」であることを説明する。
別段明確に規定されない限り、数的範囲は、その範囲内の整数および非整数を含む。例えば、「1〜10」という範囲は、1〜10の整数(例えば、1、2、3、4、...9、10)および非整数(例えば、1.0031415926、1.1、1.2、...1.9)を含む。
2つまたはそれ以上の用語または語句が同義語である場合(例えば、用語または語句が同義語であるという明白な記述のため)、1つのそのような用語または語句の例は、別のそのような用語または語句の例が異なる意味を有さなければならないことを意味しない。例えば、記述が、「を含む」の意味を「を含むが、これに限定されない」と同義語にする場合、「を含むが、これに限定されない」という語句の単なる使用は、「を含む」という用語が「を含むが、これに限定されない」以外の何かを意味することを意味しない。
II.文の形式
第1の請求項の限定が、特徴のうち1つ、および特徴のうち1つ以上を網羅する場合(例えば、「少なくとも1つの小型装置」などの限定は、1つの小型装置および1つ以上の小型装置を網羅する)、第1の請求項に従属する第2の請求項において、第2の請求項が、その限定に言及するために定冠詞「前記」を使用する場合(例えば、「前記小型装置」)、この単なる使用は、第1の請求項が特徴のうち1つのみを網羅することを暗示せず、これは、第2の請求項が特徴のうち1つのみを網羅することを暗示しない(例えば、「前記小型装置」は、1つの小型装置および1つ以上の小型装置の両方を網羅し得る)。
(「第1の」、「第2の」、「第3の」などの)序数が用語の前の形容詞として使用される場合、その序数は、(別段明確に規定されない限り、)その特定の特徴を、同一の用語によってまたは類似する用語によって説明される別の特徴から区別するなどのために、単に特定の特徴を示すために使用されるが、その序数は、それ以外の意味または限定する効果を有さず、それは単に便宜上の名称である。例えば、「第1の小型装置」は、単にそれを、例えば、「第2の小型装置」から区別するために、そのように名付けられ得る。したがって、「小型装置」という用語の前の「第1の」および「第2の」という序数の単なる使用は、2つの小型装置の間のそれ以外の関係性を示さず、同様に、小型装置のいずれかまたは両方のそれ以外の特性を示さない。例えば、「小型装置」という用語の前の「第1の」および「第2の」という序数の単なる使用は、(1)いずれかの小型装置が、順番または位置において、いずれかの前または後に来ることを示さず、(2)いずれかの小型装置が、時間において、いずれかの前または後に生じるまたは作動することを示さず、(3)いずれかの小型装置が、重要性または性質において、いずれかの上または下の地位を占めることを示さない。序数の単なる使用は、序数によって特定される特徴に対する数的限定を定義しない。例えば、「小型装置」という用語の前の「第1の」および「第2の」という序数の単なる使用は、厳密に2つの小型装置があることを示さない。
単一の装置、品物、または他の製品が本明細書に記載される際、別の実施形態において、2つ以上の装置または品物(それらが連携するかどうかに関わらず)が、記載される単一の装置または品物の代わりに、代替方法として使用され得る。したがって、装置が保有するものとして記載される機能性は、別の実施形態に置いて、2つ以上の装置または品物(それらが連携するかどうかに関わらず)によって、代替方法として保有され得る。
同様に、2つ以上の装置、品物または他の製品(それらが連携するかどうかに関わらず)が本明細書に記載される場合、別の実施形態において、単一の装置または品物が、記載される2つ以上の装置または品物の代わりに、代替方法として使用され得る。例えば、複数のコンピューターに基づく装置は、単一のコンピューターに基づく装置によって代用され得る。いくつかの実施形態において、そのような複数のコンピューターに基づく装置は、グリッドコンピューティングシステムにおいて一般的であるように、プロセスの一ステップを実行するために共に動作し得る。いくつかの実施形態において、そのような複数のコンピューターに基づく装置は、複数が、クラウドコンピューティングシステムにおいて一般的であるように、プロセスの一ステップを実行するために動作するように、互いに追加の機能性を動作し提供し得る。(反対に、単一のコンピューターに基づく装置は、互いに連携して動作する複数のコンピューターに基づく装置によって代用され得る。例えば、単一のコンピューティング装置は、インターネット上で互いに通信するサーバーおよびワークステーションによって代用され得る)したがって、2つ以上の装置または品物が保有するものとして記載される様々な機能性は、単一の装置または品物によって、代替方法として保有され得る。
記載される単一の装置の機能性および/または特徴は、別の実施形態において、記載はされるが、そのような機能性または特徴を有するものとしては明白に記載されない、1つまたはそれ以上の他の装置によって、代替方法として実施され得る。したがって、他の実施形態は、記載される装置自体を含まなくてもよいが、むしろそれらの他の実施形態において、そのような機能性または特徴を有するであろう1つまたはそれ以上の装置を含んでもよい。
III.開示される例および用語は限定的ではない
発明の名称(本出願の第1の頁の最初に明記)も、要約(本出願の最後に明記)も、開示される発明の範囲を、いかなる方法でも限定するものとして考慮されるべきではなく、いかなる請求項の意味を解釈することに使用されるべきではなく、いかなる請求項の範囲を限定することに使用されるべきではない。要約は、単に要約が37C.F.R.§1.72(b)の下に要求されるために、本出願に含まれている。
本出願に提供されるセクションの見出しは、便宜上のみのためであり、いかなる方法でも本開示を限定するものとして考慮されるべきではない。
多数の実施形態が、本出願に記載され、例示的な目的のみのために提示される。記載される実施形態は、いかなる意味でも限定的ではなく、そうあるように意図されない。開示される発明は、本開示から容易に明白であるように、多数の実施形態に広く適用可能である。当業者は、開示される発明が、構造的、論理的、ソフトウェア、および電気的修正などの、様々な修正および訂正によって実施され得ることを認識するであろう。開示される発明の特定の特徴は、1つまたはそれ以上の特定の実施形態および/または図面の参照によって記載され得るものの、別段明確に規定されない限り、そのような特徴は、それらが記載される参照による、1つまたはそれ以上の特定の実施形態および/または図面における使用のみに限定されない、と理解されるべきである。
一実施形態は、いくつかの特徴を含むものとして記載され得るものの、他の実施形態は、全てのそのような特徴よりも少ない特徴を含み得る。したがって、例えば、請求項は、開示される一実施形態における一連の特徴全体よりも少ない特徴に向けられてもよく、そのような請求項は、請求項が明確に列挙するそれらの特徴を超える特徴を要求するものとして解釈されないであろう。
本出願に記載される方法ステップまたは製品要素のどの実施形態も、そのようであると本明細書において明確に述べられるか、(その請求項によって定義される請求項および発明に関して)その請求項において明確に列挙されるかのいずれかの場合以外は、本明細書に主張される発明を構成せず、本明細書に主張される発明に必須ではなく、本明細書に主張される発明と同一の広がりを持たない。
法定分類以外のもの全てを列挙する特許請求の範囲のあらゆる前文は、主張される発明の目的、利益および可能な使用を列挙すると解釈されるものとし、そのような前文は、主張される発明を限定すると解釈されるべきではない。
本開示は、全ての実施形態の文字通りの記載ではない。また、本開示は、全ての実施形態において存在しなければならない、発明の特徴の一覧表ではない。
全ての開示される実施形態は、特許請求の範囲(全ての係属中、補正、公開および取り消された請求項を含めても)によって必ずしも網羅されない。さらに、開示される一実施形態は、いくつかの請求項によって網羅され得る(が、必ずしもされなくてもよい)。したがって、請求項(係属中、補正、発行および取り消されたかに関わらず)が特定の実施形態に向けられる場合、そのようなものは、他の請求項の範囲もまたその実施形態を網羅しないという証拠ではない。
別段明確に規定されない限り、互いに通信するものとして記載される装置は、互いに連続的な通信をしなくてもよい。それどころか、そのような装置は、必要または所望に応じてのみ互いに伝送する必要があり、実際にはほとんどの場合データを交換することを控え得る。例えば、別の機械とインターネットを介して通信する機械は、データを長期間(例えば、一度に数週間)他の機械に伝送しなくてもよい。さらに、互いに通信する装置は、1つまたはそれ以上の中間物の中を通して直接的にまたは間接的に通信し得る。装置は、それらが互いに少なくとも一方の通信が可能である場合に、互いに通信する。例えば、第1の装置は、第1の装置が第2の装置に情報を伝送することが可能な場合に、第2の装置と通信する。同様に、第2の装置は、第2の装置が第1の装置から情報を受信することが可能な場合に、第1の装置と通信する。
いくつかの構成要素または特徴を有する一実施形態の記載は、そのような構成要素または特徴の全てまたはいずれかも必要であることを暗示しない。それどころか、様々な任意の構成要素は、本発明に係る幅広い様々な可能な実施形態を図示するために記載される。別段明白に規定されない限り、どの構成要素または特徴も、必須または必要ではない。
プロセスステップ、アルゴリズム、または類似物が、特定の連続的順序において記載または主張され得るものの、そのようなプロセスは、異なる順序において機能するように構成され得る。言い換えれば、明白に記載または主張され得るステップのあらゆる連続または順序は、ステップがその順序で実行されるという必要条件を必ずしも示さない。本明細書に記載されるプロセスステップは、可能なあらゆる順序で実行され得る。さらに、いくつかのステップは、(例えば、一ステップがその別のステップの後に記載されるため)非同時的に生じるものとして記載または暗示されるにも関わらず、同時に実行され得る。その上、図面内のその描写によるプロセスの図示は、図示されるプロセスがそれへの他の変更および修正を除くことを暗示せず、図示されるプロセスまたはそのあらゆるステップが発明に必要であることを暗示せず、図示されるプロセスが好適であることを暗示しない。
プロセスは、複数のステップを含むものとして記載され得るものの、それは、ステップの全てまたはいずれかが好適である、必須である、または必要であることを暗示しない。記載される発明の範囲内の様々な他の実施形態は、記載されるステップのいくつかまたは全てを省略する他のプロセスを含む。別段明白に規定されない限り、どのステップも、必須または必要ではない。
プロセスは、単独でまたは他の製品または方法と無関係に記載され得るものの、一実施形態において、プロセスは、他の製品または方法と相互作用し得る。例えば、そのような相互作用は、1つのビジネスモデルを別のビジネスモデルに関連付けることを含み得る。そのような相互作用は、プロセスの柔軟性または望ましさを高めるために提供され得る。
製品は、複数の構成要素、態様、性質、特性および/または特徴を含むものとして記載され得るものの、それは、複数のうちのいずれかまたは全てが好適である、必須である、または必要であることを示さない。記載される発明の範囲内の様々な他の実施形態は、記載される複数のいくつかまたは全てを省略する他の製品を含む。
別段明確に規定されない限り、項目の列挙リスト(番号付けされても、またはされなくてもよい)は、項目のいずれかまたは全てが相互排他的であることを暗示しない。同様に、別段明確に規定されない限り、項目の列挙リスト(番号付けされても、またはされなくてもよい)は、項目のいずれかまたは全てが任意のカテゴリーを包括することを暗示しない。例えば、「コンピューター、ラップトップ、およびPDA」という列挙リストは、そのリストの3つの項目のいずれかまたは全てが相互排他的であることを暗示せず、そのリストの3つの項目のいずれかまたは全てが任意のカテゴリーを包括することを暗示しない。
項目の列挙リスト(番号付けされても、またはされなくてもよい)は、項目のいずれかまたは全てが互いに等しいこと、または互いに容易に代用されることを暗示しない。
全ての実施形態は例示的であり、場合によっては、発明またはあらゆる実施形態が、構成されたまたは実行されたことを暗示しない。
IV.コンピューティング
本明細書に記載される様々なプロセスが、例えば、適切にプログラミングされた汎用コンピューター、専用コンピューターおよびコンピューティング装置によって実装され得ることは、当業者には容易に明白になるであろう。典型的に、プロセッサ(例えば、1つまたはそれ以上の超小型プロセッサ、1つまたはそれ以上の超小型制御装置、1つまたはそれ以上のデジタル信号プロセッサ)は、命令(例えば、記憶装置または類似する装置から)を受信し、それらの命令を実行し、これによりそれらの命令によって定義される1つまたはそれ以上のプロセスを実行する。命令は、例えば、1つまたはそれ以上のコンピュータープログラム、1つまたはそれ以上のスクリプト内に実施され得る。
「算出する」という用語は、ソフトウェアアルゴリズムに従って、プロセッサを使用して決定することを意味するものとする。
「プロセッサ」は、基本設計概念(例えば、チップレベルの多重処理またはマルチコア、RISC、CISC、MIPS(Microprocessor without Interlocked Pipeline Stages)、パイプライン構成、同時マルチスレッディング、統合画像処理ユニットを有する超小型プロセッサ、GPGPU)に関わらず、1つまたはそれ以上の超小型プロセッサ、中央処理装置(CPU)、コンピューティング装置、超小型制御装置、デジタル信号プロセッサ、画像処理ユニット(GPU)または類似する装置またはこれらの任意の組み合わせを意味する。
「コンピューティング装置」は、基本設計概念(例えば、チップレベルの多重処理またはマルチコア、RISC、CISC、MIPS、パイプライン構成、同時マルチスレッディング)に関わらず、1つまたはそれ以上の超小型プロセッサ、中央処理装置(CPU)、コンピューティング装置、超小型制御装置、デジタル信号プロセッサ、グラフィックスカード、携帯ゲーム装置、または類似する装置またはこれらの任意の組み合わせを意味する。
したがって、プロセスの記載は、同様にプロセスを実行するための装置の記載である。プロセスを実行する装置は、例えば、プロセッサ、およびプロセスを実行するために適切なそれらの入力装置および出力装置を含み得る。例えば、プロセスの記載は、プロセッサ、およびプロセッサによって実行される際、プロセッサに、方法を実行するように指示する命令を含むプログラムを記憶する記憶装置、を含む装置の記載である。
プロセスを実行する装置は、プロセスを実行するために共に機能する複数のコンピューティング装置を含み得る。コンピューティング装置のいくつかは、プロセスの各ステップを実行するために共に機能することができ、プロセスの別々のステップに取り組むことができ、他のコンピューティング装置がプロセスの実行を容易にし得る、基本的なサービスを提供することができる。そのようなコンピューティング装置は、中央集権の命令の下に作動し得る。別の実施形態において、そのようなコンピューティング装置は、中央集権の命令なしに作動し得る。これらの方法のうちいくつかまたは全てにおいて動作し得る装置のいくつかの例は、グリッドコンピューターシステム、クラウドコンピューターシステム、ピアツーピアコンピューターシステム、ソフトウェアをサービスとして提供するように構成されたコンピューターシステム、などを含み得る。例えば、装置は、そのプロセス負荷の大部分を遠隔サーバー上で実行するが、表示情報をローカルユーザーコンピューターに出力し、そこからユーザー入力情報を受信する、VMwareソフトウェアを実行するコンピューターシステムなどの、コンピューターシステムを含み得る。
さらに、そのような方法(および他のデータ型)を実装するプログラムは、様々な媒体(例えば、コンピューター可読媒体)を使用して多くの方法で記憶され、伝送され得る。いくつかの実施形態において、ハードワイヤード回路またはカスタムハードウェアが、様々な実施形態のプロセスを実装し得るソフトウェア命令のうちいくつかまたは全ての代わりに、またはそれとの組み合わせで使用され得る。したがって、ハードウェアおよびソフトウェアの様々な組み合わせが、ソフトウェアのみの代わりに使用され得る。
「コンピューター可読媒体」と言う用語は、あらゆる媒体、複数のそれ、またはコンピューター、プロセッサ、または類似する装置によって読み込まれ得るデータ(例えば、命令、データ構造)を提供することに関与する異なる媒体の組み合わせに言及する。そのような媒体は、不揮発性媒体、揮発性媒体、および伝送媒体を含むが、これに限定されない、多くの形態を取り得る。不揮発性媒体は、例えば、光または磁気ディスクおよび他の永続記憶装置を含む。揮発性媒体は、典型的に主記憶装置を構成するダイナミックランダムアクセス記憶装置(DRAM)を含む。伝送媒体は、プロセッサに結合されたシステムバスを含む配線を含む、同軸ケーブル、銅線および光ファイバーを含む。伝送媒体は、無線周波数(RF)および赤外線(IR)データ通信中に発生するような、音波、光波および電磁放射線を含むまたは伝達し得る。コンピューター可読媒体の一般的な形態は、例えば、フロッピーディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、あらゆる他の磁気媒体、CD−ROM、DVD、あらゆる他の光媒体、パンチカード、穿孔テープ、孔のパターンを有するあらゆる他の物理的な媒体、RAM、PROM、EPROM、FLASH−EEPROM、あらゆる他の記憶装置チップまたはカートリッジ、本明細書の以下に記載する搬送波、またはコンピューターがそこから読み込みをし得る、あらゆる他の媒体を含む。
「有形コンピューター可読媒体」という用語は、光または磁気ディスクなどのハードウェア構成要素を含む「コンピューター可読媒体」に言及する。
コンピューター可読媒体の様々な形態は、データ(例えば、命令の連続)をプロセッサに伝送することに関与し得る。例えば、データは、(i)RAMからプロセッサに伝送され得る、(ii)無線伝送媒体によって渡され得る、(iii)Ethernet(またはIEEE802.3)、WiFi Allianceによって承認されるかに関わらず、IEEE802.11仕様によって定義される無線ローカルエリアネットワーク通信、SAP、ATP、Bluetooth(商標)、およびTCP/IP、TDMA、CDMA、および3Gなどの、多数の形式、基準またはプロトコルに従って形式を整えられる、および/または伝送され得る、および/または(iv)プライバシーを確保する、または当技術分野でよく知られる様々な方法のあらゆる詐欺を防止するために、暗号化され得る。
「データベース」という用語は、検索可能な形式で記憶される、あらゆる電子的に記憶されたデータの群に言及する。
「データ構造」という用語は、コンピューターなどのハードウェア機械内のデータベースに言及する。
「ネットワーク」という用語は、通信経路によって相互接続される、一連の点およびノードを意味する。例えば、ネットワークは、1つまたはそれ以上の有線および/または無線通信経路によって相互接続される複数のコンピューターまたは通信装置を含み得る。ネットワークは、他のネットワークと相互接続すること、およびサブネットワークを含むことができる。
「所定の」という用語は、予め、例えば、現在または現在の行動より前に、決定されること、を意味する。例えば、「所定の値を表示すること」という語句は、表示する動作の前に決定された値を表示することを意味する。
「条件」という用語は、(1)合意の達成が依存する前提、または(2)他の何かの出現または発生に必須である何か、を意味する。
「取引」という用語は、(1)商品、サービス、または資金の交換または移動、または(2)相互に作用するまたは互いに影響を与える、2つの当事者または物が関与するコミュニケーション行動または活動、を意味する。
したがって、プロセスの記載は、同様にプロセスを実行するためのプログラムを記憶するコンピューター可読媒体の記載である。コンピューター可読媒体は、方法を実行するために適切な(あらゆる適切な形式の)それらのプログラム要素を記憶し得る。例えば、プロセスの記載は、プロセッサによって実行される際、プロセッサに、方法を実行するように指示する命令を含むプログラムを記憶する、コンピューター可読記憶媒体の記載である。
プロセス内の様々なステップの記載が、全ての記載されるステップが必要とされることを示さないように、装置の実施形態は、記載されるプロセスのいくつか(しかし必ずしも全てではない)を実行するために動作し得るコンピューターまたはコンピューティング装置を含む。
同様に、プロセス内の様々なステップの記載が、全ての記載されるステップが必要とされることを示さないように、プログラムまたはデータ構造を記憶するコンピューター可読媒体の実施形態は、実行される際、プロセッサに、記載されるプロセスのいくつか(しかし必ずしも全てではない)を実行させ得るプログラムを記憶するコンピューター可読媒体を含む。
データベースが記載される際、当業者によって(i)記載されるものに代わるデータベース構造が、容易に用いられ得ること、および(ii)データベース以外の他の記憶装置構造が容易に用いられ得ること、が理解されるであろう。本明細書に提示されるあらゆる例示的なデータベースのあらゆる図示または記載は、記憶される情報の表現のための例示的な配置である。あらゆる数の他の配置が、例えば、図面または他の場所に図示される表によって示されるもの以外に、用いられ得る。同様に、データベースのあらゆる図示される項目は、例示的な情報のみを表し、当業者は、項目の数および内容が本明細書に記載されるものとは異なり得ることを理解するであろう。さらに、表としてのデータベースのあらゆる描写にも関わらず、他の形式(リレーショナルデータベース、オブジェクトベースのモデルおよび/または分散型データベースを含む)が、本明細書に記載されるデータ型を記憶および操作するために使用され得る。同様に、データベースのオブジェクト方法または動作は、本明細書に記載されるような、様々なプロセスを実装するために使用され得る。さらに、データベースは、既知の方法で、そのようなデータベース内のデータにアクセスする装置に対してローカルにまたは遠隔的に記憶され得る。
様々な実施形態が、1つまたはそれ以上の装置と通信する(例えば、通信ネットワークを介して)コンピューターを含むネットワーク環境内で機能するために構成され得る。コンピューターは、任意の有線または無線媒体(例えば、インターネット、LAN、WANまたはEthernet、トークンリング、電話回線、ケーブル回線、無線チャネル、光通信回線、商業オンラインサービスプロバイダー、掲示板システム、衛星通信回線、以上のいずれかの組み合わせ)を介して、装置と直接的にまたは間接的に通信し得る。各装置は、コンピューターと通信するように適合される、Intel(登録商標)、Pentium(登録商標)、またはCentrino(商標)、またはAtom(商標)またはCore(商標)プロセッサに基づくものなどの、コンピューターまたは他のコンピューティング装置を自身が含んでもよい。任意の数および種類の装置がコンピューターと通信し得る。
一実施形態において、サーバーコンピューターまたは中央集権は、必要または好適でなくてもよい。例えば、本発明は、一実施形態において、中央権力なしに1つまたはそれ以上の装置に実装され得る。そのような実施形態において、本明細書にサーバーコンピューター、またはサーバーコンピューター上に記憶されるものとして記載されるデータ、によって実行されるものとして記載されるあらゆる機能は、代わりに1つまたはそれ以上のそのような装置によって実行される、またはそれ上に記憶され得る。
プロセスが記載される場合、一実施形態において、プロセスは、ユーザーの介入なしで動作し得る。別の実施形態において、プロセスは、いくらかの人の介入を含む(例えば、ステップは、人によって、またはその支援によって実行される)。
本明細書に使用されるように、「暗号化」と言う用語は、情報が、特殊な知識なしでは容易に理解可能ではないように、情報を分かりにくくするまたは隠すためのプロセスに言及する。暗号化のプロセスは、平文と呼ばれる生情報を、暗号化情報に変換し得る。暗号化情報は、暗号文と呼ばれてもよく、平文を暗号文に変換するためのアルゴリズムは、暗号と称されてもよい。暗号は、暗号文を平文に戻す変換の逆動作を実行するためにも使用され得る。暗号の例は、換字暗号、転置式暗号、およびローター機械を使用して実装される暗号を含む。
様々な暗号化方法において、暗号化は、鍵と呼ばれる一補足情報を必要とし得る。鍵は、例えば、ビットの列で構成され得る。鍵は、平文を暗号化するために、暗号とともに使用され得る。鍵はまた、暗号文を復号化するために、暗号とともに使用され得る。対称鍵アルゴリズム(例えば、秘密鍵暗号)と呼ばれる暗号のカテゴリーにおいて、同一の鍵が暗号化および復号化の両方に使用される。したがって、暗号化情報の尊厳は、鍵が秘密にされることに依存し得る。対称鍵アルゴリズムの例は、DESおよびAESである。非対称鍵アルゴリズム(例えば、公開鍵暗号)と呼ばれる暗号のカテゴリーにおいて、異なる鍵が暗号化および復号化に使用される。非対称鍵アルゴリズムによって、一般のあらゆる人が、平文を暗号文に暗号化するために、第1の鍵(例えば、公開鍵)を使用し得る。しかしながら、第2の鍵(例えば、秘密鍵)の所有者のみが、暗号文を平文に戻す復号化をすることができるであろう。非対称鍵アルゴリズムの例は、RSAアルゴリズムである。
V.継続出願
本開示は、当業者に、いくつかの実施形態および/または発明の授権記載を提供する。これらの実施形態および/または発明のいくつかは、本出願において主張されない可能性があるが、それにも関わらず、本出願の優先権の利益を主張する1つまたはそれ以上の継続出願において主張される可能性がある。
出願人は、開示され実施可能にされているが、本出願においては主張されていない主題の、特許取得手続きを遂行するために、追加の出願を出願することを意図する。
VI.放棄
特定の実施形態への多数の言及は、追加の異なる実施形態の放棄または否定を示さず、同様に、特定の特徴を全て含む実施形態の記載への言及は、その特定の特徴を含まない実施形態の放棄または否定を示さない。本出願における明確な放棄または否定は、「を含まない」という語句によって、または「実行できない」という語句によって前置きされるであろう。
IX.文献の引用
本明細書で参照されるあらゆる特許、特許出願または文書は、参照によって本特許出願に本開示の一部として組み込まれるが、35U.S.C.§112、段落1に係る書面による開示および実施可能化の目的のみのためであって、そのような文献の引用なしでは、当業者によって通常の意味が確かめられない限り、本出願のいかなる用語を限定する、定義する、または別の方法で解釈するためにも決して使用されるべきではない。そのような当業者は、参照内に提供されるあらゆる実施形態によって決して限定される必要はない。反対に、本出願に提供される定義は、本明細書に参照によって組み込まれるいかなる文書のいかなる用語を限定する、定義する、または別の方法で解釈するために使用されるべきではない。それにも関わらず、本出願で明白に明記される定義は、定義(複数可)と相容れない可能性がある特定の実施形態の記載を制御している。
あらゆる文献の引用は、それ自体としては、本特許出願において別段明白に規定されない限り、いかなる組み込まれる特許、特許出願または他の文書に含まれる記述、見解、議論または特性評価の承認、批准、または黙諾も暗示しない。
VII.出願経過
(特許請求の範囲を含む)本出願を解釈する際、当業者は、本出願に関連すると見なされる他の特許出願があるかどうかに関わらず、かつ本出願と優先権の主張を共有する他の特許出願があるかどうかに関わらず、あらゆる他の特許または特許出願の出願経過ではなく、本出願の出願経過を参照するものとする。
VIII.代替技術
様々な実施形態を構成する、使用する、または実施するための、本明細書に記載される技術は、同一のまたは類似の目的のために使用され得る可能な技術のほんの一部であることが理解されるであろう。本明細書に記載される特定の技術は、限定するものとして解釈されるべきではない。むしろ、様々な実施形態は、様々な実施形態を構成する、使用する、または実施するための代替技術を期待する。
修正、追加、または省略は、本発明の範囲を逸脱することなく、方法に対してなされ得る。方法は、より多い、より少ない、または他のステップを含み得る。さらに、ステップは、本発明の範囲を逸脱することなく、あらゆる適切な順序で実行され得る。
本開示は、特定の実施形態および一般的に関連する方法の観点から記載されているが、実施形態および方法の訂正および変形は、当業者にとって明白であろう。したがって、例示的実施形態の以上の記載は、本開示を制約しない。他の変更、代用、および訂正もまた、本発明の趣旨および範囲を逸脱することなく、本明細書の特許請求の範囲によって定義されるように、可能である。
例示的実施形態の詳細な説明
いくつかの実施形態は、一般的に電子外貨取引を行うためのシステムに関し得る。特に、いくつかの実施形態は、方法、非標準通貨の先物契約およびスワップなどの通貨取引を扱うことが可能なシステムに関わる製品および装置の項目、を含み得る。しかしながら、システムは、先物契約、確定利率、株式、上場先物、スワペイション、などを含む、多くの他の種類の金融商品においても動作可能である。システムはまた、利子預金などの非通貨商品も取引し得る。
図1は、銀行A104、銀行B106、銀行C108、銀行D110などの参加者が通貨を交換し得る為替市場(または市場(複数))102を含む、例示的な外貨システム100を図示する。買い手112は、所望の通貨を参加する売り手114から購入するために、為替市場102を使用し得る。通貨システム100は、1つまたはそれ以上の通貨取引116のために、通貨の価値の情報または指針を提供するためにも用いられ得る。いくつかの実施形態において、買い手112および売り手114は、顧客参加者の代理として外貨を購入し、売却するトレーダーである。他の実施形態において、トレーダー112および売り手114は、自身の代理として取引している。
図1の例における参加者は銀行であるものの、参加者は、商業銀行、投資銀行、政府、法人、現金管理者、投資信託会社、ヘッジファンドおよび/または年金機構などの、あらゆる種類の存在であり得る。これらの存在は、国際貿易の資金を調達することと、国際投資ポートフォリオを管理することと、金融政策を実装することと、を含む様々な理由のために、外国取引を行い得る。
典型的に、外国為替(FX)取引において、通貨は2つ一組で価格付けされ、1つの通貨が別の通貨に対して取引される。これらの取引決定の多くは、通貨為替レートに基づく。これらの外貨為替レートは、様々な要因のためにしばしば変動する。これら要因のいくつかは、国の政治的安定性、景気動向、公債、財政政策、インフレにおける格差、利率および交易条件(例えば、輸出および輸入活動)における格差を含み得る。
FX市場は、現在、通貨の価値におけるこれらの変動を見越す、またはそれに対してリスクの分散を図ろうとする投資家のために、いくつかの方法を提供する。これらの手段のいくつかは、先物契約、スワップ、先物取引、オプション契約および現物取引を含み得る。本出願内で使用される例は、外貨取引に関するものの、システムの実施形態は、その適用のみに限定されない。
図2a〜2bに示されるように、いくつかの実施形態に係るシステム200は、複数のプロセッサ204を含むサーバー202、記憶装置206および汎用コンピューター内に典型的に存在する他の構成要素を含む。
各トレーダーの取引ソフトウェアアプリケーションは、システム200への、およびそこからのデータストリームを市場に渡すために、市場ネットワーク内に統合される。いくつかの実施形態において、データは実時間で渡される。他の実施形態において、伝送の様々な遅延および/またはシステム内の待ち時間のために、データを渡すことにおいて遅延時間が存在する。システム200は、買い/売り注文を様々なトレーダーから受信し、注文を市場の中央プロセスサーバー202に送信する。システム200は、データフィードを中央プロセスサーバー202から受信することも可能である。
記憶装置206は、プロセッサ204によって実行され得る命令208、およびプロセッサ204によって検索され、操作され、または記憶され得るデータ210を含む、少なくとも1つのプロセッサ204によってアクセス可能な情報を記憶する。記憶装置は、ハードドライブ、メモリカード、ROM、RAM、DVD、CD−ROM、書き込み可能、読み込み専用記憶装置および他のコンピューター媒体などの、プロセッサ204によってアクセス可能な情報を記憶することが可能ないかなる種類であってもよい。
プロセッサ204は、Intel Corporationからのプロセッサなどの、いかなる数の既知のプロセッサであってもよい。代替方法として、プロセッサ204は、ASICなどの専用制御装置であり得る。
命令208は、プロセッサ204によって、直接的に(機械コードなど)または間接的に(スクリプトなど)実行され得るあらゆる一連の命令であり得る。その点において、「命令」、「ステップ」および「プログラム」という用語は、本明細書において区別せずに使用され得る。命令は、プロセッサが命令によって意図される目的を実現することを可能にするアルゴリズムとしても機能し得る。命令は、プロセッサによって直接実行するために、オブジェクトコード形式内または要求に応じて解釈されるまたは事前にコンパイルされるスクリプトまたは独立したソースコードモジュールの群を含む任意の他のコンピューター言語内に記憶され得る。命令の機能、方法およびルーティンを、以下でより詳細に説明する。
データ210は、命令208に従って、プロセッサ204によって、検索され、記憶され、修正され得る。例えば、実施形態はいかなる特定のデータ構造によっても限定されないものの、データは、複数の異なるフィールドおよびレコードを有する表、XML文書、または単層ファイルとして、コンピューターのレジスター内、リレーショナルデータベース内に記憶され得る。データはまた、2進値、ASCIIまたはユニコードなどであるが、これに限定されない、あらゆるコンピューター可読形式に整えられ得る。その上、データは、説明文、専用コード、ポインター、他の記憶装置(他のネットワーク位置を含む)内に記憶されるデータへの言及、または関連データを計算するための関数によって使用される情報などの、関連情報を特定するのに十分なあらゆる情報を含み得る。
プロセッサおよび記憶装置は、図2において同一のブロック内に機能的に図示されるものの、プロセッサおよび記憶装置は、実際には同一の物理的筺体内に記憶されても、またはされなくてもよい、複数のプロセッサおよび記憶装置を含むことが当業者によって理解されるであろう。例えば、命令およびデータのいくつかは、取り外し可能なCD−ROM上に、他は、読み込み専用コンピューターチップ内に、記憶され得る。命令およびデータのいくつかまたは全ては、プロセッサから物理的に遠隔であるが、それによって依然としてアクセス可能な位置内に記憶され得る。同様に、プロセッサは、実際には並行して動作しても、またはしなくてもよい、プロセッサの群を含み得る。
図2aおよび2bに示されるように、コンピューターは、1つまたはそれ以上のクライアントコンピューター212〜214と通信するサーバー202であり得る。各クライアントコンピューターは、プロセッサ、記憶装置、および命令を有する、サーバー202と同様に構成され得る。各クライアントコンピューター212〜214は、人216〜218による使用を意図され、パーソナルコンピューターに通常存在する、中央処理装置(CPU)、ディスプレイ220、CD−ROM、ハードドライブ、ユーザー入力装置(例えば、マウス、キーボード、タッチスクリーンまたはマイク)、スピーカー、モデムおよび/またはネットワークインターフェース装置(電話、ケーブルまたは他の方法)およびこれらの要素を互いに接続するために使用される全ての構成要素などの、全ての内部構成要素を有する、パーソナルコンピューターであり得る。その上、本明細書に記載されるシステムおよび方法に係るコンピューターは、汎用コンピューター、ローカル記憶装置容量が不足するネットワークコンピューター、モデムを有するPDA、インターネットケーブル無線電話、Google glass、および他の拡張現実装置を含む、命令を実行し、人および他のコンピューターへのおよびそこからのデータを伝送することが可能なあらゆる装置を含み得る。
サーバー202およびクライアントコンピューター212〜214は、ネットワーク222上などの、直接的および間接的通信が可能である。図2a〜2bにおいて、いくつかのコンピューターのみが描写されるものの、典型的なシステムは、各異なるコンピューターがネットワーク222の異なるノードにある、大量の接続されたコンピューターを含み得ることが理解されるべきである。ネットワークおよび介在するノードは、インターネット、イントラネット、仮想プライベートネットワーク、広域ネットワーク、ローカルネットワーク、1つまたはそれ以上の会社が所有する通信プロトコルを使用するプライベートネットワーク、Ethernet、WiFiおよびHTTPを含む、様々な構成およびプロトコルを含み得る。そのような通信は、モデム(例えば、ダイヤルアップ接続またはケーブル)、ネットワークおよび無線インターフェースのような、データを他のコンピューターへ、およびそこから伝送することが可能な、あらゆる装置によって容易にされ得る。サーバー202は、ウェブサーバーであり得る。
上記に述べたように、情報が伝送されるまたは受信される際に特定の利点が取得されるものの、様々な実施形態の他の態様は、情報の伝送のいかなる特定の方法にも限定されない。例えば、いくつかの態様において、情報は、ディスク、テープまたはCD−ROMなどの媒体を介して送信され得る。他の態様において、情報は、非電子的な形式で伝送され、手動でシステム内に入力され得る。さらに、いくつかの機能は、サーバー上で、および他はクライアント上で行われるものとして示されるものの、様々な実施形態の様々な態様が、単一のプロセッサを有する単一のコンピューターによって実装され得る。
図2aに戻って参照すると、データ210は、様々な外貨の買い/売り注文を記憶するデータベース224を含む。システムおよび方法は、特定の種類または形式に限定されない。データベース224は、情報をビットマップ、1次元配列ファイル、または他のデータ形式として記憶し得る。データベース224は、各買い/売り注文に関連する1つまたはそれ以上のパラメーターに関連する情報も記憶し得る。これらのパラメーターデータのいくつかは、注文の制限期間、参加者当事者間の信用限度、所望の注文の量、取引曲線、およびマッチングを開始するために必要とされる最低取引額を含み得るが、これに限られない。いくつかの実施形態において、データベース224は、ユーザーによって、ウェブブラウザまたは携帯アプリケーションを通してアクセス可能なクラウドに基づくアプリケーション内に記憶され得る。そのような例において、ソフトウェアおよびデータは、サーバー上に遠隔位置で記憶され得る。
図3aおよび3bは、システムおよび方法の一態様に係る、スクリーンショットを提供する。特に、図3aは、システム200にログオンするトレーダーに表示されるような、トレーダーインターフェース300を描写する。図3bは、システム200にログオンするブローカーに表示されるような、ブローカーインターフェース322を描写する。トレーダーインターフェース300およびブローカーインターフェース322は多くの類似の要素を共有するが、それらは、異なる機能性もまた提供する。いくつかの実施形態において、ブローカーインターフェース322は、トレーダーインターフェース300を通しては利用不可能であり得る管理オプションを提供する。例えば、ブローカーインターフェース322にログインするユーザーは、取引曲線を変更する能力を有し得るのに対して、取引インターフェース300にログオンするユーザーは、有し得ない。ブローカーインターフェース322は、選択された際、複数のブローカーに特定のサブタブを提供する、管理タブ324も提供し得る。これらのサブタブのいくつかの例は、図3b内に図示される。サブタブは、受信される注文をマッチングするためのサブタブ326、競売時間の予定を決めるためのサブタブ328、ユーザー承認のためのサブタブ330、および予定される祝日を編集するためのサブタブ332、を含み得る。
トレーダーおよびブローカーの両方が、固有のユーザーネームおよびパスワードログイン認証情報を使用してシステム200にログインする。このログイン認証情報は、システム200が買い/売り注文が特定のトレーダーから来ること認識することを可能にする。
図3aに示されるように、トレーダーは、取引システム200にログインした後、取引インターフェース300を提示される。トレーダーは、取引する外貨の種類を、タブ302〜306のうち1つを介して選択し得る。図3aの例において、トレーダーインターフェース300は、以下の通貨の選択肢、KZT、RUBおよびUAHを提供し、各通貨は、それぞれタブ302、304および306に対応する。
図3a内の例はKZT、RUBおよびUAHのためのタブを示すものの、システム200は、これらの外貨に限定されない。システム200は、あらゆる種類の外貨および/または種類の金融商品を扱うことが可能である。例えば、システム200上で処理される非標準外貨の種類は、アルゼンチンペソ(ARS)、ブラジルレアル(BRL)、チリペソ(CLP)、中国人民元(CNY)、コロンビアペソ(COP)、グアテマラケツァール(GTQ)、インドルピー(INR)、インドネシアルピア(IDR)、マレーシアリンギット(MYR)、イスラエルシケル(ILS)、ペルーヌエボソル(PEN)、フィリピンペソ(PHP)、韓国ウォン(KRW)、台湾ドル(TWD)、ベネズエラボリバル(VEB)およびベトナムドン(VND)を含み得る。システム200は、あらゆる種類の非標準および統一通貨を扱うことが可能であり得る。
いくつかの実施形態の一態様において、トレーダーは、マウスの使用を通して外貨を選択する。通貨タブ302〜306のうち1つの上にカーソルを移動することによって、トレーダーインターフェース300は、関連するサブタブをさらに表示するプルダウンメニューを発生させる。これらのサブタブの例は、取引曲線の図式を発生させるためのサブタブ310、注文入力ウィンドウを発生させるためのサブタブ312、信用限度ウィンドウを発生させるためのサブタブ314、および以前の取引の取引履歴を描写するためのサブタブ316、を含み得る。
図3aに戻って参照すると、取引インターフェース300は、ディスプレイ318内に、競売時間をもまた表示し得る。競売時間は、送信される全ての注文がシステム200によって受信されなければならない、期限を示す。先入先出プロセス(FIFO)を使用してマッチングする代わりに、実施形態のいくつかの態様において、システム200は、送信される注文の全てを単一の周期内でマッチングするのを、競売時間が終了した後まで待つ。送信される注文を単一の周期上でマッチングするのを待つことによって、システム200は、最も多い全取引量を発生させるマッチング関係の組み合わせを選択することが可能である。
本出願において使用される例は、単一動作周期内に生じるマッチングプロセスを記載するものの、先入先出マッチングプロセスのいくつかまたは全てをもまた利用し得るシステム200のいくつかの実施形態が存在する。さらに、システム200のいくつかの実施形態は、複数の競売時間をもまた有する。そのような例において、トレーダーは、特定の競売時間をディスプレイ318に示される複数の競売時間から選択し得る。
実施形態のいくつかの態様において、トレーダーは、あらゆる以前の送信注文を取り消すおよび/または編集する機会を有し得る。例えば、いくつかの実施形態において、トレーダーが、ディスプレイ318内の競売時間の終了前に取り消すための自身の要求を送信する場合、システム200は、注文を除去する。彼にこの取り消しを通知する表示が、トレーダーに送信され得る。
ディスプレイ318内の競売時間が終了すると、ブローカーは、受信された全ての注文を処理するためにシステム200に送信し得る。マッチングプロセスを使用して、システム200は、送信される注文を、全取引量を最適化する方法でマッチングしようとする。いくつかの実施形態の一態様において、買い/売り注文の送信は、1日に1回などのように、定期的に生じ得る。しかしながら、いくつかの実施形態の他の態様において、買い/売り注文の送信は、1日に1回よりも頻繁に生じ得る。例えば、買い/売り注文は、30分ごと、1時間ごと、1日に数回、または1日に1回よりも多い頻度で処理され得る。いくつかの実施形態の別の態様において、注文の送信は、1日に1回よりも少ない頻度で生じ得る。例えば、買い/売り注文は、1日おき、1週間に1回、1ヶ月に1回、または1日に1回よりも少ない頻度で処理され得る。
いくつかの実施形態において、買い/売り注文の送信は、トリガ閾値またはイベントの後に生じ得る。あらゆる数の要因および考慮が、トリガイベントのために使用され得る。例えば、トリガイベントは、受信される注文の量が閾値数を超える際に、生じ得る。別の例において、トリガイベントは、受信される注文の総量が閾値額を超える際に、生じ得る。さらに別の実施形態において、トリガイベントは、単一の注文の額が閾値額を超える際に、生じ得る。
実施形態の一態様において、トリガイベントは、ブローカーによってあらゆる買い/売り注文がシステム200に送信される前に決定され得る。実施形態の別の態様において、トリガイベントは、1つまたはそれ以上の買い/売り注文がシステム200によって受信された後に決定され得る。トリガイベントは、ブローカーのみによって送信されることに限定されない。顧客参加者および/またはあらゆる第三者もまた、トリガイベントをシステム200に示し得る。
図4は、システム200が取引インターフェース300内のサブタブ314の選択に反応して発生させる、注文入力ウィンドウ400の一実施形態のスクリーンショットを提供する。トレーダーは、注文入力ウィンドウ400を使用して自身の注文要求を入力する。行406〜452の各々は、特定の固定日に対応する。特定の固定日に通貨の注文をするために、トレーダーは、所望の通貨の量を買い/売り列412内の行406〜452のうち1行に入力する。
実施形態の一態様において、トレーダーは、注文が買い注文であることを所望の量の前の「+」記号によって示す。彼は、所望の量の前に「−」記号を入力することによって、注文が売り注文であることをもまた示す。
列402は、一期間の利用可能な固定日を示す。固定日は、通貨取引が生じる日を表す。固定日は、通過が実際に渡される日を表す、受渡日(列408に描写される)とは異なる。受渡日は、固定日の日またはその後に生じ得る。実施形態の一態様において、受渡日は、固定日の1〜2営業日後に生じる。本出願の例示的な例は、契約された通貨の額が受渡日に渡される状況を記載する。しかしながら、いくつかの実施形態において、額面価額の差のみが渡される。差は、予測為替レートと固定日の実際の為替レートとの間で計算される。この計算された差は、基準貨幣額(または額面価額)に適用され、差は、受渡日に渡される。
列410は、各固定日のための中間為替レート(または中間レート)を示す。実施形態のいくつかの態様において、中間レートは、ブローカーによってシステムがあらゆる注文を受信するより前に予測される。図8に示される(下記により詳細に記載する)ように、トレーダーおよびブローカーの両方は、曲線ウィンドウ800内に表示される取引曲線を介して、中間レートを閲覧し得る。システム200は、特定の固定日の通貨の価値を計算するために、中間レートを使用し得る。ほとんどの実施形態において、システム200は、特定の固定日の実際の通貨為替レートに関わらず、中間レートを使用する。
いくつかの実施形態において、システム200は、全てのマッチングされた注文がゼロサム必要条件を指定期間内に満たすことを要求する。指定期間は、時に制限期間またはリセット期間と称される。注文がシステム200によってマッチングされるためには、反対注文、または交換注文が、反対の額で制限期間内に処理されなければならない。例えば、顧客1は、買い注文を+400万の額で送信する。注文は、30日の制限期間を有する。したがって、システム200が+400万の買い注文をマッチングするためには、顧客1は、売り注文を−400万の等しい額でもまた送信しなければならず、売り注文は30日の制限期間内に生じる固定日を有されなければならない。ゼロサム必要条件は、トレーダーが多すぎるリスクを負わないことを確保するのに役立つ。それは、トレーダーのエクスポージャーを軽減するのに役立つ。実施形態の一態様において、ゼロサム必要条件は、リスクテールの分散を図るために使用される。したがって、ゼロサム必要条件は、市場で起こり得る、時に不合理で予測不可能なイベントに対する保護として役に立ち得る。
本出願に記載される例は、ゼロサムバランス必要条件を仮定するものの、他の実施形態において、ゼロサムバランス必要条件を抜け出て、参加者に追加のリスクを引き受けさせることが可能である。この追加のリスク、またはエクスポージャーリスクは、多くの異なる方法で定義され得る。一実施形態において、エクスポージャーリスクは、事前に定義された額として定義され得る。この事前に定義された額は、基準通貨、非標準通貨または任意の他の額の観点から表され得る。事前に定義された額は、参加者、トレーダー、ブローカーまたは任意の他の存在によって決定され得る。例えば、参加者は、参加者にプラスマイナス$3000万USD内でゼロサムバランスから逸脱することを許す、$3000万USDのエクスポージャー限度を定義し得る。
別の実施形態において、エクスポージャー限度は、フレキシブル制またはスライド制で表され得る。例えば、参加者のエクスポージャー限度は、取引される取引量と関連付けられ得る。別の例において、エクスポージャー限度は、全取引量の割合であり得る。したがって、システム200が取引内で$5億USDをマッチングする場合、エクスポージャー限度は$5000万USDであり得るであろう。この例において、参加者は、$5000万USDのエクスポージャー限度内でゼロサムバランス必要条件から逸脱することが許されるであろう。
さらに別の実施形態において、参加者は、基準通貨の観点からエクスポージャー限度を規定する。取引される各異なる種類の通貨に対して、エクスポージャー限度の額が、その基準通貨に基づいて計算される。結果として、特定の日に、各種類の通貨に対するエクスポージャー限度は、その日の為替レートによって異なり得る。例えば、参加者Aのエクスポージャー限度が$5000万USDに設定されると仮定すると、参加者Aがロシアルーブルで取引する場合、彼のエクスポージャー限度は、その日の$5000万USDに等しいルーブルであり得る。参加者Aがその後日本円で取引するように切り替える場合、彼のエクスポージャー限度は、その日の$5000万USDに等しい円に変換できる。いくつかの実施形態において、異なる通貨に対するエクスポージャー限度は、異なる額に事前に決定され得る。例えば、日本円に対するエクスポージャー限度は$5000万USDと事前に定義され得るが、ロシアルーブルに対するエクスポージャー限度は、$100万と事前に定義され得る。
実施形態の一態様において、システム200は、既定の制限期間を送信される各注文に割り当てる。この既定の期間は、ブローカーによってあらゆる取引がシステム200内に生じる前に事前に決定され得る。トレーダー、顧客、第三者または任意の他の存在もまた、既定の期間を事前に決定し得る。いくつかの実施形態において、既定の制限期間は、注文ウィンドウ400内に表示される行406〜452の合計数によって示され得る。
実施形態の別の態様において、既定の制限期間は、システム200のユーザーによってさらにカスタマイズされ得る。例えば、既定の制限期間は、より小さい時間間隔に分割され得る。このカスタマイズは、トレーダー、ブローカー、顧客、他の第三者、などによってなされ得る。図4に示される例において、トレーダーは、列414内の1つまたはそれ以上の欄を選択することによって既定の制限期間をカスタマイズし得る。列414内の欄を選択することによって、トレーダーは、システム200に、彼が既定の制限期間を複数のより短い期間に分割することを希望することを示す。システム200は、短縮された制限期間に対するゼロサム必要条件を満たすように試みるであろう。例えば、トレーダーが2012年3月27日の固定日に対して制限欄を選択する場合(行430)、システム200は、2012年3月19日から2012年3月27日まで続く、新しい7日間の制限期間を解釈するであろう。システム200は、この期間内にある固定日を有する注文のみをマッチングするであろう。反対に、これらの注文は、新しい7日間の制限期間外にある固定日を有する注文とはマッチングしないであろう。
上記に記載される通り、システム200は、カスタマイズされた制限期間の開始点および終了点を決定するために、チェックされた欄(複数可)を使用する。トレーダーが列414内のどの欄もチェックしない場合、システム200は、既定の期間を信頼する。上記で説明するように、制限期間は、システム200によってマッチングプロセス中に考慮される。したがって、マッチングプロセスは、より多くの注文がシステム200によって受信されるにつれて、特に各送信される注文が1つまたはそれ以上の制限期間を有し得る場合、ますます複雑になる。
マッチングプロセス中、システム200は、いくつかの注文を、選択的照準プロセス(後述)を通して除去することによって、より小さい送信される注文集合を発生させる。システム200は、その後このより小さい集合内の送信される注文間の可能な組み合わせの全てを評価する。そこから、システム200は、最も多い全取引量を発生させる注文の組み合わせを選択する。
最低でも、組み合わせは、元の注文、元の注文に対応する交換注文、元の注文の少なくとも一部をマッチングするマッチング注文、およびマッチング注文に対応する交換注文、の少なくとも4つの注文を含む。2つの交換注文が互いにマッチングが可能であると仮定すると、これらの4つの注文は、単一の組み合わせを構成するであろう。システム200は、組み合わせの全取引量を、取引の各プロセス中に移動される量の額を総計することによって計算する。例えば、システム200が買い注文に対する+400万の額と売り注文に対する−400万の額をマッチングする場合、400万の量がその特定の取引中にマッチングされる。
図5は、マッチングプロセスの簡略化した例を図示する。この例において、競売期限までに注文をシステム200に送信した6人の顧客が存在する。これらの6人の顧客は、欄502〜512によって表される。顧客が送信する注文の全ては、単一の欄内に位置付けられる。例えば、注文514およびその対応する交換注文516は、顧客1によって送信され、結果として、注文514および交換注文516の両方が、欄502内に位置付けられる。
図5に示される注文に基づいて、システム200は、少なくとも2つの可能な組み合わせを決定し得る。1つの可能な組み合わせは、注文514を注文530とマッチングし、その取引中に300万量マッチングをもたらす。注文514は、交換注文532とマッチングされた交換注文516とも関連する。結果として、追加の300万量は、その特定の取引中にマッチングされる。したがって、この特定の組み合わせに対してマッチングされる全量は、600万である。
しかしながら、システム200は、第2の組み合わせが600万より大きい総全量をもたらすことを決定し得る。実際、システム200は、この第2の組み合わせが全ての他の計算される組み合わせと比較して全量の最も多い額を産出することを決定し得る。そのような決定に反応して、システム200は、第1の組み合わせ(および全ての他の計算される組み合わせ)を無視し得る代わりに、システム200は、この第2の組み合わせに従って受信される注文をマッチングするであろう。
いくつかの実施形態の一態様において、システム200は、最も少ない数の交換を使用して総全量を最大化することを試みる。マッチングプロセス中、システム200は、計算される組み合わせの各々に対する総全量を決定し得る。システム200は、計算される組み合わせの各々を実行するために必要とされる交換の数をもまた決定し得る。これらの決定に基づいて、システム200は、最も多い総全量を発生させる組み合わせを選択する。2つの異なる組み合わせが同一の総全量をもたらす場合、システム200は、より少ない数の取引交換を使用する組み合わせを優先し、選択する。いくつかの実施形態において、より少ない取引交換を使用する組み合わせは、より速い処理時間をもたらす。
注文のいくつかの組み合わせは、部分注文を含み得る。部分注文は、注文の所望の額の一部のみを含む。注文の残りの部分は、マッチングされないままであるか、またはシステム200が残余を1つまたはそれ以上の他の注文に対してマッチングするか、のいずれかである。いくつかの実施形態において、システム200は、注文を複数の部分注文に分割し、そうすることで総全量を増加させる。
しかしながら、他の実施形態において、部分注文を処理するための最低額が存在し得る。この最低額は、ブローカー、参加者、トレーダー、または任意の他の存在によって規定され得る。例えば、ブローカーは、システム200が$100万以下の部分注文を処理しなくてもよいことを規定し得る。部分注文の最低額はまた、各異なる通貨で異なり得る。別の実施形態において、マッチングが全部かゼロかであるように、部分注文を完全に抜け出ることが可能である。
他の実施形態において、複数の注文は、共に関連付けられ得る。例えば、注文Aおよび注文Bが共に関連付けられる場合、システム200は、マッチングが注文Bにもなされ得る場合にのみ注文Aをマッチングし得る。いくつかの追加の必要条件が、関連付けられる注文に対して設定され得る。例えば、注文Aおよび注文Bが互いの30日以内に必ず処理されるように、関連付けられる注文が特定の日数以内に処理されるという必要条件が存在し得る。それでも、他の実施形態において、注文Aが日本円に向けられ、注文Bがロシアルーブルに向けられるように、異なる通貨の2つの注文を関連付けるための要求が存在し得る。
システム200の他の実施形態は、総全量を増加させるために、マッチング連鎖アルゴリズムを利用する。マッチング連鎖において、システム200は、そのような組み合わせが最も多い総全量を発生させるように、複数の参加者を共に接続し得る。図5は、マッチング連鎖の一例を図示する。
図5に示されるように、システム200は、第1の組み合わせが600万の総全量をもたらすことを決定する。しかしながら、システム200は、第2の組み合わせがより多い総全量を発生させることをもまた決定する。マッチング連鎖アルゴリズムを利用して、この第2の組み合わせは、1600万の総全量を発生させる。特に、図5内に図示されるように、第2の組み合わせは、いくつかの部分注文をマッチングすることで構成される。
図5は、注文514を+1000万の所望の量を有するものとして示す。しかしながら、システム200は、注文514を部分注文に分割することがより多い総全量をもたらすことを決定している。システム200は、図5内に図示される特定の組み合わせが最も多い総全量を産出することをもまた決定している。この特定の組み合わせは、買い注文514を売り注文518の一部とマッチングすることで構成される。売り注文518は、売り注文522の一部に対してマッチングされる交換注文520に対応する。売り注文522は、売り注文526の一部に対してマッチングされる交換注文524に対応する。売り注文526は、(注文514に対応する)交換注文516に対してマッチングされる交換注文528に対応する。
マッチングプロセス中、システム200は、マッチングを構成することを試みる際、いくつかの要因によって限定される。システム200は、各注文と関連する制限期間および信用限度によって課される限定を考慮し得る。これらのパラメーターの両方は、下記により詳細に検討される。システム200は、マッチングを構成することを試みる際、ゼロサム必要条件をもまた考慮し得る。
例えば、図5に示されるように、注文514は、1000万の額の買い注文であり、交換注文516は、−700万の額の売り注文である。注文514および交換注文516の両方は、60日間の制限期間を有する。システム200が全てのマッチングがゼロサムバランスを満たすことを要求するため、システム200は、注文514の一部、すなわち所望の+1000万の額のうち+700万のみをマッチングすることが可能である。部分マッチングの理由は、対応する交換注文516が−700万の所望の額を有することである。システム200は、その額を超えることがゼロサム必要条件にアンバランスを引き起こすため、交換注文516の+700万の額を超えて注文514のマッチングを構成することができない。一方、システム200は、交換注文516の所望の額と等しい、またはそれより少ないあらゆる額に対するマッチングを構成することが許容される。したがって、システム200が注文514に対してマッチングし得る最大額は、+700万である。注文514の残りの+300万は、ゼロサム必要条件を満たすために利用可能な交換注文額が存在しないため、マッチングされない。
さらに、売り注文526が−400万の額内にあるため、システム200は、対応する交換注文528に対して最大+400万のみをマッチングし得る。注文528に対する+400万のこの額は、注文516の−400万の額に対してマッチングされる。注文528は+500万の全所望の額を有するため、マッチングされない+100万の残余が存在する。さらに、システム200は、そうすることがゼロサム必要条件にアンバランスを引き起こすため、注文528の+100万の残余に対していかなる追加のマッチングも構成することができない。
システム200は、注文526の−400万の額を注文524の+400万の額ともまたマッチングする。注文524は、注文522のスイッチであり、結果として、注文524に課される限定は、注文522にもまた持ち越す。したがって、システム200は、注文522の−400万の額のみをマッチングし得る。同様に、システム200は、注文522の−400万の額を注文520の+400万の額とマッチングする。注文520は、注文518のスイッチであるため、注文520および518の両方は、それぞれ+400万および−400万のマッチングに限定される。
システム200は、注文518を注文514とマッチングする。上記に記載するように、注文514は、+1000万の所望の額を有する。しかしながら、ゼロサム必要条件のため、注文514は、最大+700万までマッチングし得る。この+700万の額のうち、そのマッチング連鎖内の他の注文によって課される限定のため、+400万の額のみが注文514に対してマッチングされる。注文514の+400万の額のみがマッチングされるため、注文514は、システム200(図示せず)によって他の場所でマッチングされ得る+300万の残額を有する。さらに、注文514は、ゼロサム必要条件を満たすための対応する交換注文額が存在しないため、システム200によってマッチングされない+300万の追加の残額を有する。
いくつかの実施形態において、システム200は、トレーダーが注文入力ウィンドウ400内の送信ボタン458(図4を参照)を選択する度に、注文を受信する。送信される注文は、その後システム200内に記憶される。ブローカーインターフェース322を使用するブローカーは、マッチャーウィンドウ600(図6を参照)内で送信される注文を閲覧することが可能である。マッチャーウィンドウ600は、2つの主要セクションに分割される。セクション602は、マッチングされていない顧客入力を示す。これらは、システム200によるマッチングを依然として待っている注文である。セクション604は、マッチングされたデータを示す。これらは、ブローカーによってマッチングされたがまだ確認はされていない注文である。ブローカーは、セクション604のマッチングされた注文を、確認ボタン622を選択することによって確認する。
セクション602および604の両方は、複数の行および列を含む。列606および608は、各セクションの利用可能な固定日を記載する。列610〜620は、システム200上の様々なトレーダーを表す。列610〜614内の各行は、特定の固定日の所望の注文の量を示す。列616〜620内の各行は、特定の固定日のマッチングされた量を示す。列616〜620に示されるマッチングされた量は、図5の例において記載されるように、システム200のマッチングプロセスによって決定される。
上記に記載するように、送信される注文を受信すると、システム200は、マッチングされていない注文間の可能な組み合わせの全てを計算する。結果として、マッチングされていない注文の量は、マッチングプロセスを実行するために要求される処理時間に影響を及ぼす。マッチングされていない注文のより多くは、より長い処理時間をもたらす。
いくつかの実施形態において、システム200は、マッチングプロセスを実行する前に選択的照準アルゴリズムを適用する。選択的照準アルゴリズムは、より小さいマッチングされていない注文集合を発生させるために、特定の注文をマッチングされていない注文集合から除去する。選択的照準アルゴリズムは、より小さいマッチングされていない注文集合がマッチングの全ての可能な組み合わせを計算するのにより少ない時間を要求するため、マッチングプロセスの全体の処理時間を減少させるのに役立つ。
選択的照準プロセスは、静的マッチング不可能な注文および動的マッチング不可能な注文の両方をマッチングされていない注文集合から除去する。静的マッチング不可能な注文は、システム200がマッチングプロセスを実行する前であっても、マッチングの可能性を有さない注文である。静的マッチング不可能な注文の一例は、対応する交換注文を有さない注文である。上記に記載されるように、システム200は、全てのマッチングされた注文に対するゼロサムバランスを要求する。したがって、交換注文を有さない注文がゼロサム必要条件を満たすことは不可能である。そのようなものとして、これらの注文は、静的マッチング不可能な注文と見なされ、システム200がマッチングプロセスを実行する前に除去される。
静的マッチング不可能な注文の別の例は、最低取引可能額を満たさない注文である。最低取引可能額は、システム200によってマッチングプロセス中に考慮される最も小さい量である。最低取引可能額を満たさない注文は、マッチングプロセスから除去される。図5の例において、最低取引可能額は400万であり、結果として、200万の額内の注文536は、静的マッチング不可能な注文として考慮される。したがって、システム200は、注文536をマッチングプロセス中に考慮しない。図5の例は400万を最低取引可能額として指定するものの、あらゆる可能な数値が、最低取引可能額として割り当てられ得る。
いくつかの実施形態において、最低額は、ブローカーによって決定される。他の実施形態において、最低取引可能額は、トレーダーによって決定される。いくつかの実施形態は、ブローカー、トレーダー、顧客、参加者、第三者などのいずれかによってさらにカスタマイズされ得る既定の取引可能額を有する。
選択的照準プロセスは、システム200がマッチングされていない注文集合から除去する、あらゆる動的マッチング不可能な注文をもまた特定し得る。動的マッチング不可能な注文は、マッチングプロセスの各周期によって影響される。静的マッチング不可能な注文がマッチングの可能性を有さないのに対して、動的マッチング不可能な注文は、特定のパラメーターによって課される1つまたはそれ以上の限定がなければ、可能なマッチングを有する。
動的マッチング不可能な注文の一例は、信用限度を超えた注文、またはその実行が信用限度を超えるであろう注文である。いくつかの実施形態の一態様において、参加者は、外国為替市場上の彼のエクスポージャーを限定することを希望し得る。結果として、彼は、取引先への貸付残高および融資の合計として測定される、信用エクスポージャーの額への限定を設定し得る。この信用エクスポージャー限度は、2人の参加者間に全動作間隔中に生じ得る最大絶対取引額である。2人の参加者が最大額を満たすと、2つの当事者間の全ての後続の取引は、マッチングされない。図7に示されるように、各参加者間の信用限度は、信用ウィンドウ700内に表示され得る。
限定の利用は、システム200による各後続の動作によって異なる。例えば、銀行Aは、USD1000万の価値がある外貨の信用エクスポージャー限度を課される、銀行Bに貸付を行うための権限を付与され得る。システム200は、銀行AがUSD800万の価値がある外貨を売却することに合意する、マッチングを発生させる。このマッチングの結果として、銀行Aの信用限度の利用は、USD800万であり、これは、銀行Aが現在USD200万までの貸付を銀行Bに行うための残りの権限を有することを意味する。将来のあらゆるマッチングにおいて、システム200は、そうすることが残りの信用限度を超えるため、銀行Aを、200万を超える銀行Bからのいかなる注文ともマッチングしないであろう。実際、その実行が信用限度を超えるあらゆる注文は、「動的マッチング不可能な注文」と見なされる。これらの動的マッチング不可能な注文は、マッチングされていない注文集合から選択的照準プロセス中に除去される。
図7内に示されるように、信用限度ウィンドウ700は、ユーザーが取引インターフェース300のサブタブ314を選択することに反応して発生する。信用ウィンドウ700は、通貨の種類を描写する列702および取引先の身元を描写する列704を含む。列706は、列704の各取引先の信用限度を示す。
いくつかの実施形態において、システム200は、列706に各参加者の既定の信用限度を自動的に追加する。これらの既定の信用限度は、ブローカー、トレーダー、参加者、銀行などの、あらゆる数の存在によって事前に確立され得る。いくつかの実施形態において、既定の信用限度は、参加者の全てに対して同一である。
他の実施形態において、既定の信用限度は、多くの要因によって各個別の参加者に対して異なる。これらの要因のいくつかは、参加者の身元、サイズ、取引履歴、所望の通貨額、所望の通貨の種類、出生国などを含み得る。例えば、特定の通貨量以上を取引する参加者は、他の参加者よりも高い既定の信用限度を有し得る。
別の例において、より確立した経済を有する国からの参加者は、他の国からのそれらの参加者よりも高い既定の信用限度を有し得る。少なくとも1つの実施形態において、システム200は、格付けを様々な出生国に割り当てる。例えば、アメリカ合衆国のような国は、それが安定した経済を有する国であるため、高い格付けを受け得る。それに反して、ロシアなどの国は、それがより不安定な経済を有する国であるため、より低い格付けを受け得る。したがって、米国の参加者は、ロシアの参加者よりも高い既定の信用限度を割り当てられ得る。システム200は、各国がその経済的安定性を示すリストに割り当てられる、複数のリストを維持し得る。割り当ては、ブローカー、トレーダー、参加者、顧客、第三者などによって事前に決定され得る。システム200が注文を受信する際、それは、参加者の出生国を決定し、その国を複数のリストに対して比較し得る。
別の実施形態において、ブローカーまたはトレーダーは、各競売時間に対して、システム200が列706にこのリストからの既定の信用限度を自動的に追加するように、既定の信用限度のリストをシステム200に送信し得る。さらに別の実施形態において、トレーダーは、1つまたはそれ以上の参加者を「ブラックリスト」、すなわち、彼らが彼らの注文がこれらの参加者からの注文とマッチングされることを希望しないという表示、上に置くことを希望し得る。結果として、システム200は、これらの参加者の信用限度をゼロに自動的に減少させ得る。
他の実施形態において、既定の信用限度は、異なる額にカスタマイズされ得る。図7の例において、ユーザーは、列706内の欄をダブルクリックし、その後新しい信用限度額をその欄に入力し得る。ユーザーは、その後新しく編集された信用額を保存するためにボタン708を選択する。
動的マッチング不可能な注文のさらに別の例は、注文の制限期間外にある注文である。図5に戻って参照すると、注文514は、1日目から60日目まで続く60日間の制限期間を有する。結果として、システム200は、注文514を、1日目から60日目までの同一の期間内にある他の注文とのみマッチングするであろう。例えば、注文536が61日目に固定日を有する場合、システム200は、それが制限期間の外にあるため、注文536を動的マッチング不可能な注文であると見なす。
図6に示すように、システム200がマッチングプロセスを実行した後、マッチングされた注文は、マッチャーウィンドウ600のセクション604内に表示される。ブローカーがマッチングに満足する場合、彼は、これらのマッチングを確認するために、ボタン818を選択し得る。確認ボタン818の選択は、システム200がマッチングを実行することを始動させる。いくつかの実施形態において、メッセージが各それぞれの取引に伝送される。少なくとも1つの実施形態において、メッセージは、トレーダーに彼の送信される注文の1つまたはそれ以上のマッチングを通知する。メッセージは、各マッチングされた注文の量、トレーダーの注文の全ての全量、および/または取引先の身元についての情報を含み得る。システム200は、循環されるマッチングに基づいて、各参加者の利用可能な信用限度をもまた調整するであろう。
本出願に記載される例において、トレーダーは、所望の注文の量を送信する。各注文の価格は、システム200によって事前に決定される。これらの価格は、図4の列410内に表示されるように、各固定日の予測中間レートを介して示される。したがって、トレーダーが、列挙された中間レートを、特定の固定日の適切または魅力的な価格であると見なす場合、彼は、注文をその固定日にすることを決定し得る。一方、トレーダーが、特定の固定日の予測中間レートに合意しない場合、彼は、彼の注文をその日にしないことを選択し得る。いくつかの実施形態において、トレーダーは、中間レートの取引曲線を閲覧することを選択し得る。図3aに戻って参照すると、トレーダーは、(図8に示されるように)曲線ウィンドウ800を発生させるために、サブタブ310を選択し得る。
曲線ウィンドウ800は、利回り曲線のグラフ表現802および入力欄804を含み得る。利回り曲線は、期間中の予測中間市場価格を描写する縦軸806を含む。利回り曲線は、期間内の固定日の全てを表示する横軸808をもまた含む。
新興成長市場における非標準通貨に対して、しばしば中間レートを決定するための中央銀行が存在しない。結果として、異なるブローカーが、中間為替レート予測するために、彼ら独自の取引モデルを設計することを選択し得る。ブローカーによって構築される取引モデルによって、利回り曲線は、ブローカーごとに異なる。
実施形態のいくつかの態様において、取引モデルは、システム200外に構築される。取引モデルは、複数のアルゴリズム、データおよびブローカーによる予測を含み得る。取引モデルが予測中間レートを計算した後、ブローカーは、これらの中間レートをシステム200内に取り込む。実施形態の他の態様において、取引モデルは、システム200内に統合される。システム200は、最近実行された取引に基づいて、取引モデルを連続的に更新し得る。少なくとも1つの実施形態において、更新は、実時間内に生じる。別の実施形態において、更新は、指定期間中に生じる。
曲線ウィンドウ800は、複数の列を含む入力欄810をもまた含み得る。入力欄810の各列は、固定日、受渡日、および中間市場価格などの様々な情報を表示する。取引インターフェース300は、トレーダーが入力欄810内にいかなる変更をすることも許容しない。彼は、曲線ウィンドウ800を閲覧することのみを許容される。しかしながら、ブローカーインターフェース322は、ユーザーが入力欄510のデータを入力し変更することを許容する。実施形態の一態様において、ブローカーは、彼の予測中間値を入力欄810の欄のいくつかに入力する。例えば、ブローカーは、1日目、7日目、14日目、などのように、7日ごとにレートを入力し得る。システム200は、その後期間内の各固定日の中間値を発生させるために、中間値を補間する。補間された中間は、利回り曲線806として表示される。
図4に戻って参照すると、トレーダーは、列416内に特定の注文の所望の許容範囲をもまた入力し得る。許容範囲は、注文をマッチングするための(日数における)差異を表す。例えば、トレーダーは、2012年3月27日の固定日に起こる注文のために、列416内に1の許容範囲を入力し得る。結果として、システムは、注文を2012年3月27日にマッチングすることを試みるであろう。しかしながら、システムは、2012年3月27日にマッチングを発見することができない場合、マッチングが1日前(3月26日)または1日後(3月28日)にすることが可能かどうかを判断する。
別の実施形態において、許容範囲は、トレーダーがゼロサムバランス必要条件を満たすために交換注文をいつし得るかについて、より高い柔軟性を提供することに向けられ得る。別の実施形態において、差し引きゼロにならない取引の数または額に対して許容範囲が存在し得る。
ブローカーが特定の競売の注文を送信した後、処理される注文は、取引履歴データベース内に記憶される。トレーダーは、システム200によって以前処理されたあらゆる注文を再検討するため、情報を取引履歴データベースから検索することを希望し得る。図3に戻って参照すると、トレーダーは、取引履歴を閲覧するために、サブタブ316を選択し得る。サブタブ316の選択に反応して、インターフェース300は、取引履歴ウィンドウ900を発生させる。取引履歴ウィンドウの行922〜942の各々は、以前に処理された注文を描写する。列904は、取引の固定日を示すのに対して、列902は、外貨の種類を、列904は使用された中間為替レートを示す。取引履歴ウィンドウ900は、各取引に関与する当事者をもまた示す。列910および912は、それぞれ、外貨の売り手および買い手を描写する。サイズ列914は、特定の取引内でマッチングされた通貨の量についての情報を提供する。
ブローカーは、追加の競売時間をシステム200に追加することをもまた希望し得る。ブローカーインターフェース322から、ブローカーは、システム200に競売ウィンドウ1000を生成させる、サブタブ328を選択し得る。競売ウィンドウ1000は、ブローカーに作動している全競売時間の概観を提示する。これらは、注文要求を様々なトレーダーから依然として受信している競売時間である。
ブローカーは、1つまたはそれ以上の削除ボタン1002〜1012を選択することによって、特定の競売を削除し得る。ブローカーは、Eメールを送信することをもまた選択し得る。Eメールは、顧客、トレーダー、参加者、または任意の他の第三者に送信され得る。実施形態の一態様において、ブローカーは、Eメールを送信するために、1つまたはそれ以上のボタン1014〜1024を選択する。ブローカーは、あらゆる数の理由のために、Eメールを送信することを希望し得る。例えば、ブローカーは、顧客に特定の競売の期限が近づいていることを警告するために、リマインダーEメールを送信することを希望し得る。ブローカーは、顧客に新しい競売時間が追加されたことを警告するためにもまた、リマインダーEメールを送信することを希望し得る。
競売ウィンドウ1000は、ブローカーがボタン1026を選択することによって追加の競売時間を追加することをもまた許容する。ブローカーは、まず全ての取引可能な通貨の一覧表を含むプルダウンメニュー1028を使用して通貨の種類を選択し得る。通貨の種類を選択した後、ブローカーは、競売時間のための新しい行を、ボタン1026を介して発生させ得る。図10に図示される例において、新しく発生した競売行は、ブローカーが彼の所望のマッチング日、または実行日を、列1032に入力することを許容する。ブローカーは、列1034に新しく追加された競売の簡単な説明をもまた入力し得る。ブローカーが新しく追加された競売時間の入力に満足すると、彼は、ボタン1030を選択することによって変更を保存し得る。この新しく追加された競売時間は、取引インターフェース300においてアクセス可能であろう。
いくつかの実施形態の一態様において、トレーダーは、日々のリスク報告を顧客から受信する。リスク報告は、先物期日の期間上の顧客からの様々な外貨の量の買いまたは売りのための複数の要求を含み得る。特定の日に、トレーダーは、複数のリスク報告を複数の顧客から受信し得る。結果として、システム200は、著しく大量の注文を正確かつ時宜に即した方法で処理することが可能でなければならない。
典型的なリスク報告は、複数の各日の買い/売り要求を含み得るため、トレーダーは、入力に関するエラーを最小化するために手動入力を回避することを希望し得る。代わりに、トレーダーは、リスク報告データを直接システム200内に取り込むことを選択し得る。この目的のために、トレーダーは、データをリスク報告からマイクロソフトエクセルなどのスプレッドシート内に送り得る。注文入力ウィンドウ400に戻って参照すると(図4)、トレーダーは、データをスプレッドシートデータから取り込み、各フィールドを買い/売り列412内に自動的に追加する、ボタン454を選択し得る。このプロセスは、トレーダーが手動で注文を列412に入力することから生じ得るあらゆる入力エラー回避する。トレーダーがシステム200内に取り込まれる数に満足する場合、彼は、注文を送信するためにボタン458を選択し得る。しかしながら、トレーダーがシステム200内に取り込まれる数の1つまたはそれ以上のいずれかに満足しない場合、彼は、列412内の数を変更することによって、量の額を即座に修正し得る。システム200が注文を実行した後、トレーダーは、その実行の結果に関するあらゆるデータをスプレッドシート内に書き出すために、ボタン456を選択し得る。スプレッドシートは、顧客に提供され得る。
アルゴリズム
システム200に関連するいくつかの追加のアルゴリズム。これらのアルゴリズムは、図11〜13によって描写される流れ図内に図示される。図11は、マッチングプログラムの本体を図示する流れ図である。図12は、マッチングプログラムのシナリオ機能を図示する流れ図である。図13は、再帰的に生じるマッチング機能を図示する流れ図である。顧客および参加者という用語は、非標準通貨の量を要求している存在に言及するために、区別せずに使用される。
実施形態の一態様において、システム200は、注文間のマッチングを決定する際、様々なパラメーターおよび基準を信頼する。これらのパラメーターおよび基準のいくつかを、下記に記載する。
最初に、システム200は、マッチングのために利用可能な期間の(日単位の)長さ(RUN_DAYS)およびマッチングに参加する顧客の数(NUM_CLIENTS)などの、いくつかのパラメーターを定義する。一実施形態において、システム200は、以下を定義する。
D={n│n≧1.n≦RUN_DAYS}は、動作の予約可能な日の集合である。
C={ci│i≧1,i≦NUM_CLIENTS}は、顧客識別子の集合である。
この例において、顧客の数および予約可能な期間は、動作を定義する2つの主要なパラメーターである。開始時、システム200は、日々の要因を、
システム200は、顧客の各組間の信用限度枠の集合をもまた、
結果として、各顧客に対して、システム200は、各顧客cによって挿入される注文の集合を、
O={o│o∈Oc}は、したがって、全ての顧客によって入力される全ての注文の集合Oである。
システム200は、各顧客が、彼がより短い期間内でゼロサムすることを可能にする任意の連続した日を入力する、一連のリセット日の集合をもまた定義する。各顧客cは、一連のリセット期間の集合を、
各顧客cによって規定される各[d1,d2]閉区間に対して、ゼロサム条件は、cに対して有効である。
一実施形態において、注文は、「c」が注文を入力する顧客(またはトレーダー)であるタプル(c,date,delta,amount,min_trade)である。「date」は、注文日である。「delta」は、注文日が別の注文にマッチングするために予測され得るまたは遅延し得る日数である。「amount」は、注文の署名された額である。「min_trade」は、最低マッチング可能額である。注文が、日付範囲[date−delta,date+delta]において部分的ですらマッチングされ得ない場合、注文は、マッチングされない。同様に、min_tradeよりも少ない額と部分マッチングを構成することのみが可能である場合もまた、注文は、マッチングされない。
注文(c,date,delta,amount,min_trade)は、dが「date−delta」よりも大きいまたはそれと等しい、またはdが「date+delta」よりも少ないまたはそれと等しい場合、日付「d」と両立する。
一実施形態において、o(c,date1,delta1,amount1,min_trade1)の可能なスイッチは、注文s(c,date2,delta2,amount2,min_trade2)であり、「o」および「s」は同一の顧客に属する。「o」および「s」の両方は、同一のリセット期間にもまた属する。「amount1」および「amount2」は、逆符号である。さらに、「amount1」および「amount2」は両方とも、それぞれ「min_trade1」および「min_trade2」よりも大きい。システム200は、以下の方程式を定義する。
So={s∈O│s.c=o.c,∃β:s,o∈β,β∈Bc,
sign(o)!=sign(s),
│o.MIN│≦│s.AMOUNT│,
│s.>MIN│≦│o.AMOUNT│}
一実施形態において、マッチング期間は、間隔の日まで予約されるように、送信される注文がマッチングされ得る日の閉区間[start,end]である。システム200は、注文を、まず額a1内の顧客c1の注文oと、顧客c2の額−a2のマッチング注文mとの間の取引を決定することによってマッチングする。マッチング注文は、マッチングされる額、│a│≦│a1│∧│a│≦│a2│が存在する場合、日付dに割り当てられ得る。さらに、顧客c1および顧客c2は、│a│*日々の要因よりも大きい共通の信用限度枠を有する。
注文およびマッチング注文の両方は、日付dと両立する。同一の額aに(必ずしも共にではない)マッチング可能な注文oの交換注文s1およびマッチングmのスイッチs2が存在する。スイッチは、対応する注文の同一のリセット期間に属する。さらに、スイッチはそれら自身、他の注文とマッチングされる。マッチングが、額aに対して、日付d内で顧客c1、c2間に発見される際、信用限度枠(c1,c2,制限)∈CLは、減少しなくてはならない。新しい信用限度は、limit−│a│*DF(d)に設定される。
一実施形態において、リセット期間(「バブル」とも呼ばれる)は、単一のトレーダー/顧客によって作成され、彼の注文のみに関連するゼロサム期間である。例えば、ゲームの長さが180日間(間隔[1..180])である場合、各顧客は、この間隔を自身の取引のためにカスタマイズする。顧客c1は、3つの間隔、[1..80][81..120][121..180]を定義する。顧客c2は、2つの間隔、[1..60][121..180]を定義する。顧客c3は、1つの間隔、[1..120]を定義する。結果として、顧客c3は、[1..120]の期間内のみで取引することを決定する。顧客c1および顧客c2からの注文は、[1..60]の期間内でマッチングし得る。同様に、顧客c1および顧客c2からの注文は、[81..120]の期間内でマッチングし得る。顧客c1および顧客c2からの注文もまた、[121..180]の期間内でマッチングし得る。取引は、顧客c1およびc2が[1..60]内でマッチングするのを見ることができ、その後顧客c3およびc2が[1..60]の期間内でマッチングするのを見る。顧客c3およびc1は、[61..80]の期間内で合意に達し得る。
一実施形態において、マッチング要素Eは、タプル(o,s,m,ms,amount)であり、注文「o」および交換注文「s」は、同一のバブルに属するため、同一の顧客によって送信される。マッチング「m」およびそのスイッチ「ms」は、同一のバブルに属し、逆符号である。注文「o」およびマッチング「m」は、逆符号であり、共にマッチングされるための日付両立性を有し得る。交換注文「s」およびそのマッチングのスイッチ「ms」もまた、逆符号であり、共にマッチングし得る。システム200は、マッチングの集合における以下のアルゴリズムを定義する。
o,s,m,msの各MIN_TRADEに対して、│E.amount│>MIN_TRADE
E.amountは、o額と同符号である。
単一のマッチングは、マッチング要素の注文されたリストであり、i−thの注文「o」は、i−th−1の注文「ms」に等しい。i−thのスイッチ「s」は、i−th−1のマッチング「m」に等しい。最後の「ms」は、最初の「s」に等しい。額は、各タプルに対して同一である。アルゴリズムの最終マッチング結果「M」は、単一のマッチングのリストである。マッチング結果「M」を印刷する際、同一のc1,c2との取引額および日付が、共にグループ化される。
一実施形態において、トポロジー「T」は、タプル(注文、マッチング、信用限度枠、排除)であり、「注文」は、全ての残りのマッチングされていない注文を含む。「マッチング」は、元の状態から遷移するために構成されたマッチングリストである。「信用限度枠」は、残りの信用限度枠の集合である。「排除」は、選択的照準基準によってさらなるマッチングから排除される注文の集合である。
一実施形態において、絶対取引額は、単一の動作において、または1つのトポロジーから別のそれへの遷移において、行われる全ての取引の絶対値の合計として定義される。これは、アルゴリズムの成功の割合を評価するために、および異なる解を比較するために、使用される測定基準である。基本的に、M’およびM”が初期トポロジーMの異なる結果である場合、ATA(M’)がATA(M”)よりも大きければ、M’はM”よりも良い解である。
これらは、解空間を減少させるために、および経路を選択するために、使用されるいくつかの種類の基準であり得る。例えば、システム200は、注文に減少および選択基準を含む基準を使用し得る。減少基準は、デルタ内で可能な注文マッチングを有さない注文などの、孤立注文を引き下げ得る。減少基準は、全ての可能なマッチングとともに検査された注文をもまた引き下げ得る。選択基準は、最も大きいマッチング可能額を有する注文を好み得る。したがって、2つの注文が同一の絶対マッチング可能額を有する際、最も大きいスイッチを有する方を好む。
システム200はまた、リセット期間に対しても基準を使用し得る。これらの基準は、減少基準を含み得る。減少基準は、交換を有さない孤立バブルを引き下げ得る。減少基準は、それが売りまたは買いのみを有する場合、リセット期間Bをもまた引き下げ得る。減少基準は、さらにまた、信用限度枠の広がり(取引の妥当性)がより少ないBを好んでもよく、その場合、依存は、信用限度枠にではなく、関係性にある。
一実施形態において、システム200は、日付および実際の信用限度枠に従う可能なマッチングが存在する場合、顧客Ciのリセット期間「Bi」は顧客Cjのリセット期間「Bj」に近い、リセット期間の近接性を定義する。システム200は、リセット期間の中心性をもまた定義する。2つのリセット期間「Bi」および「Bj」を仮定すると、「Bi」は、「Bi」のマッチング注文が潜在的にBjのマッチング注文より多くのバブル内でより多くのマッチングを有する場合、「Bj」より中心であると見なされる。例えば、現在の信用限度枠および利用可能なマッチングの下、Biは、Bjよりも多くのバブルとマッチングし得る。
一実施形態において、システム200は、スイッチを選択するためのスイッチ基準をもまた定義する。スイッチ基準は、それがより少ない注文のスイッチである際、スイッチを好む。さもなければ、スイッチ基準は、注文の絶対額に等しい絶対額を有するスイッチを好む。これが利用可能でない場合、スイッチ基準は、注文よりも大きい絶対額を有するスイッチを好む。
システム200は、マッチングを選択するためのマッチング選択基準をもまた定義する。マッチング選択基準は、第1のスイッチと閉塞するスイッチを有し、より中心ではないバブルを好むマッチングなどの、即座に閉塞可能なマッチングを検索し得る。さもなければ、マッチング選択基準は、より中心のバブル内のマッチングを好む。
再帰呼び出しおよび階層解の複雑性をより減少させるために、注文、マッチングおよびスイッチを選択する際、解の最大数が設定され得る。
他の実施形態
A.遠隔装置から、ある量の非標準通貨の注文を予測為替レートで受信することであって、注文が、制限期間内に生じる固定日に処理される、受信することと、プロセッサを介して、注文を、マッチングされていない複数の注文とともにデータベース内に記憶することであって、注文および複数の注文が、競売期限が終了する前に受信され、プロセッサおよび遠隔装置がネットワーク上で電子通信状態にある、記憶することと、プロセッサを介して、競売期限が終了したことを算出することと、プロセッサを介して、競売期限が終了したことを算出することに反応して、マッチングされていない非標準通貨の全ての注文を含む注文集合を発生させることと、プロセッサを介して、より小さい注文集合を発生させるために、選択的照準アルゴリズムを注文集合に適用することと、プロセッサを介して、注文の全ての可能な組み合わせを算出することであって、各組み合わせが、より小さい集合の注文とより小さい集合の別の注文との間に少なくとも1つのマッチング関係を含む、算出することと、プロセッサを介して、各組み合わせが発生させる取引量を算出することと、プロセッサを介して、取引量に基づいて、最も多い取引量を発生させる選択的組み合わせを選択することと、ディスプレイ上に選択的組み合わせが選択されたという表示を表示することと、を含む、方法。
A.1.選択的組み合わせの複数の注文が、共に実行される、請求項Aに記載の方法。
A.2.選択的組み合わせ内の注文の合計が、ゼロサムバランスをもたらす、請求項Aに記載の方法。
A.3.非標準通貨の交換注文を受信することであって、交換注文およびある量の非標準通貨の注文の合計が、ゼロサムバランスをもたらす、受信すること、をさらに含む、請求項Aに記載の方法。
A.4.交換注文が、制限期間内に生じる固定日を有する、請求項A.3に記載の方法。
A.5.注文が、買い注文または売り注文である、請求項Aに記載の方法。
A.6.制限期間が、ある量の非標準通貨の注文を受信するより前に算出される既定の期間である、請求項Aに記載の方法。
A.7.制限期間が、既定の期間の一部にカスタマイズ可能である、請求項A.6に記載の方法。
A.8.制限期間が、複数の期間にカスタマイズ可能である、請求項Aに記載の方法。
A.9.第1の組み合わせが発生させる取引量が、第2の組み合わせが発生させる取引量に等しいことを算出することと、第1の組み合わせが、第2の組み合わせより多くのマッチング関係を含むことを算出することと、第1の組み合わせよりも第2の組み合わせを選択することと、をさらに含む、請求項Aに記載の方法。
A.10.選択的組み合わせが確認されたという表示を受信すること、をさらに含む、請求項Aに記載の方法。
A.11.選択的組み合わせが確認されたという表示を受信することに反応して、選択的組み合わせの各マッチング関係を実行すること、をさらに含む、請求項Aに記載の方法。
A.12.選択的組み合わせを元に戻すための要求を受信することと、元に戻すための要求に反応して、選択的組み合わせを取り消すことと、をさらに含む、請求項Aに記載の方法。
A.13.マッチングされたがまだ確認はされていない、より小さい集合内の注文の割合を、表示すること、をさらに含む、請求項Aに記載の方法。
A.14.固定日が将来に生じる、請求項Aに記載の方法。
A.15.ある量の非標準通貨が受渡日に渡され、受渡日が固定日の後に生じる、請求項Aに記載の方法。
A.16.予測為替レートが、取引曲線によって算出され、取引曲線が、ブローカーによってある量の非標準通貨の注文を受信するより前に発生させられる、請求項Aに記載の方法。
A.17.取引曲線が、非標準通貨の複数の予測為替レートの補間を含む、請求項A.16に記載の方法。
A.18.取引曲線が、少なくとも1つの取引モデルによって発生させられる、請求項A.16に記載の方法。
A.19.少なくとも1つの取引モデルがブローカーによって構築される、請求項A.18に記載の方法。
A.20.少なくとも1つの取引モデルが発生させる取引曲線が、異なる取引モデルが発生させる取引曲線とは異なる、請求項A.18に記載の方法。
A.21.取引曲線を閲覧するための要求を受信することと、要求に反応して、取引曲線の図形描写を発生させることと、をさらに含む、請求項A.16に記載の方法。
A.22.選択的照準アルゴリズムを適用することが、少なくとも1つの静的マッチング不可能な注文を注文集合から除去すること、をさらに含む、請求項Aに記載の方法。
A.23.少なくとも1つの静的マッチング不可能な注文が、可能なマッチングを有さない、請求項A.22に記載の方法。
A.24.少なくとも1つの静的マッチング不可能な注文が、対応する交換注文を有さない任意の注文を含む、請求項A.22に記載の方法。
A.25.少なくとも1つの静的マッチング不可能な注文が、最低必要条件より低い量の非標準通貨を要求する、請求項A.22に記載の方法。
A.26.最低必要条件が、ある量の非標準通貨の注文を受信するより前に算出される、請求項A.25に記載の方法。
A.27.最低必要条件が、ブローカー、トレーダー、参加者、顧客、および第三者、のうち少なくとも1つによって算出される、請求項26に記載の方法。
A.28.選択的照準アルゴリズムを適用することが、少なくとも1つの動的マッチング不可能な注文を注文集合から除去すること、をさらに含む、請求項Aに記載の方法。
A.29.少なくとも1つの動的マッチング不可能な注文が、制限期間外にある対応する固定日を含む、請求項A.28に記載の方法。
A.30.少なくとも1つの動的マッチング不可能な注文が、信用限度を超える量を含む、請求項A.28に記載の方法。
A.31.少なくとも1つの動的マッチング不可能な注文を実行することが、信用限度を超えるであろう、請求項A.28に記載の方法。
A.32.ある量の非標準通貨の注文が、参加者によって送信され、方法が、参加者と別の参加者との間の少なくとも1つの信用限度を受信することであって、少なくとも1つの信用限度を超えるマッチング注文が、注文とマッチングされない、受信すること、をさらに含む、請求項Aに記載の方法。
A.33.少なくとも1つの信用限度を閲覧するための要求を受信することと、要求に反応して、複数の参加者の間の複数の信用限度を描写するインターフェースを発生させることであって、複数の信用限度が、少なくとも1つの信用限度を含む、発生させることと、をさらに含む、請求項A.32に記載の方法。
A.34.各複数の信用限度が、調整可能である、請求項A.33に記載の方法。
A.35.既定の信用限度を各複数の参加者に自動的に割り当てること、をさらに含む、請求項A.33に記載の方法。
A.36.各複数の参加者に割り当てられる既定の信用限度の額が、各参加者の身元に依存する、請求項A.35に記載の方法。
A.37.各参加者に割り当てられる既定の信用限度の額が、各参加者の出生国に依存する、請求項A.35に記載の方法。
A.38.第1の参加者が第1の出生国の出身であり、第2の参加者が第2の出生国の出身であることを算出することと、第1の国が強い経済的安定性を有することを算出することと、第2の国が弱い経済的安定性を有することを算出することと、第1の参加者に、第2の参加者よりも高い既定の信用限度を割り当てることと、をさらに含む、請求項A.35に記載の方法。
A.39.各参加者に割り当てられる既定の信用限度の額が、各参加者によって実行されてきた取引量に依存する、請求項A.35に記載の方法。
A.40.各参加者に割り当てられる既定の信用限度の額が、各参加者の取引履歴に依存する、請求項A.35に記載の方法。
A.41.参加者の取引履歴を閲覧するための要求を受信することと、要求に反応して、以前に実行された少なくとも1つの注文を描写するインターフェースを発生させることと、をさらに含む、請求項Aに記載の方法。
A.42.少なくとも1つのマッチング関係が、より小さい集合の注文の一部とより小さい集合の別の注文をマッチングすることを含む、請求項Aに記載の方法。
A.43.より小さい集合の注文の一部をマッチングすることから生じる残余を算出することと、残余をより小さい集合の異なる注文とマッチングすることと、をさらに含む、請求項A.42に記載の方法。
A.44.ある量の非標準通貨の注文を取り消すための要求を受信すること、をさらに含む、請求項Aに記載の方法。
A.45.取り消すための要求が、競売期限が終了する前に受信されたことを算出することと、ある量の非標準通貨の注文を取り消すことと、注文が取り消されたという表示を伝送することと、をさらに含む、請求項A.44に記載の方法。
A.46.取り消すための要求が、競売期限が終了した後に受信されたことを算出することと、注文を取り消すことができないという表示を伝送することと、をさらに含む、請求項A.44に記載の方法。
A.47.競売期限が終了した後、ある量の非標準通貨の複数の注文を受信することであって、複数の注文が共に送信される、受信すること、をさらに含む、請求項Aに記載の方法。
A.48.複数の注文が、競売期限の終了時に自動的に送信される、請求項A.47に記載の方法。
A.49.複数の注文が、送信ボタンの選択に反応して送信される、請求項A.47に記載の方法。
A.50.複数の注文が、トリガイベントの検出に反応して送信される、請求項A.47に記載の方法。
A.51.追加の競売時間を追加するための要求を受信すること、をさらに含む、請求項Aに記載の方法。
A.52.追加の競売時間の表示を伝送すること、をさらに含む、請求項A.51に記載の方法。
B.プロセッサと、プロセッサによって実行される際、プロセッサに、ある量の非標準通貨の注文を予測為替レートで受信することであって、注文が、制限期間内に生じる固定日に処理される、受信することと、注文を、マッチングされていない複数の注文とともにデータベース内に記憶することであって、注文および複数の注文が、競売期限が終了する前に受信される、記憶することと、競売期限が終了したことを算出することと、競売期限が終了したことを算出することに反応して、マッチングされていない非標準通貨の全ての注文を含む注文集合を発生させることと、より小さい注文集合を発生させるために、選択的照準アルゴリズムを注文集合に適用することと、注文の全ての可能な組み合わせを算出することであって、各組み合わせが、より小さい集合の注文とより小さい集合の別の注文との間に少なくとも1つのマッチング関係を含む、算出することと、各組み合わせが発生させる取引量を算出することと、取引量に基づいて、最も多い取引量を発生させる選択的組み合わせを選択することと、ディスプレイ上に選択的組み合わせを表示することと、をするように指示する命令を記憶する記憶装置と、を含む、装置。
B.1.選択的組み合わせの複数の注文が、共に実行される、請求項Bに記載の装置。
B.2.選択的組み合わせ内の注文の合計が、ゼロサムバランスをもたらす、請求項Bに記載の装置。
B.3.記憶装置が、プロセッサによって実行される際、プロセッサに、非標準通貨の交換注文を受信することであって、交換注文およびある量の非標準通貨の注文の合計が、ゼロサムバランスをもたらす、受信すること、をするように指示する命令を記憶する、請求項Bに記載の装置。
B.4.交換注文が、制限期間内に生じる固定日を有する、請求項B.3に記載の装置。
B.5.注文が、買い注文または売り注文である、請求項Bに記載の装置。
B.6.制限期間が、ある量の非標準通貨の注文を受信するより前に算出される既定の期間である、請求項Bに記載の装置。
B.7.制限期間が、既定の期間の一部にカスタマイズ可能である、請求項B.6に記載の装置。
B.8.制限期間が、複数の期間にカスタマイズ可能である、請求項Bに記載の装置。
B.9.記憶装置が、プロセッサによって実行される際、プロセッサに、第1の組み合わせが発生させる取引量が、第2の組み合わせが発生させる取引量に等しいことを算出することと、第1の組み合わせが、第2の組み合わせより多くのマッチング関係を含むことを算出することと、第1の組み合わせよりも第2の組み合わせを選択することと、をするように指示する命令をさらに記憶する、請求項Bに記載の装置。
B.10.記憶装置が、プロセッサによって実行される際、プロセッサに、選択的組み合わせが確認されたという表示を受信すること、をするように指示する命令をさらに記憶する、請求項Bに記載の装置。
B.11.記憶装置が、プロセッサによって実行される際、プロセッサに、選択的組み合わせが確認されたという表示を受信することに反応して、選択的組み合わせの各マッチング関係を実行すること、をするように指示する命令をさらに記憶する、請求項Bに記載の装置。
B.12.記憶装置が、プロセッサによって実行される際、プロセッサに、選択的組み合わせを元に戻すための要求を受信することと、元に戻すための要求に反応して、選択的組み合わせを取り消すことと、をするように指示する命令をさらに記憶する、請求項Bに記載の装置。
B.13.記憶装置が、プロセッサによって実行される際、プロセッサに、マッチングされたがまだ確認はされていない、より小さい集合内の注文の割合を表示すること、をするように指示する命令をさらに記憶する、請求項Bに記載の装置。
B.14.固定日が将来に生じる、請求項Bに記載の装置。
B.15.ある量の非標準通貨が受渡日に渡され、受渡日が固定日の後に生じる、請求項Bに記載の装置。
B.16.予測為替レートが、取引曲線によって算出され、取引曲線が、ブローカーによってある量の非標準通貨の注文を受信するより前に発生させられる、請求項Bに記載の装置。
B.17.取引曲線が、非標準通貨の複数の予測為替レートの補間を含む、請求項B.16に記載の装置。
B.18.取引曲線が、少なくとも1つの取引モデルによって発生させられる、請求項B.16に記載の装置。
B.19.取引モデルがブローカーによって構築される、請求項B.18に記載の装置。
B.20.少なくとも1つの取引モデルが発生させる取引曲線が、異なる取引モデルが発生させる取引曲線とは異なる、請求項B.18に記載の装置。
B.21.記憶装置が、プロセッサによって実行される際、プロセッサに、取引曲線を閲覧するための要求を受信することと、要求に反応して、取引曲線の図形描写を発生させることと、をするように指示する命令をさらに記憶する、請求項B.16に記載の装置。
B.22.選択的照準アルゴリズムの適用が、少なくとも1つの静的マッチング不可能な注文を注文集合から除去すること、をさらに含む、請求項Bに記載の装置。
B.23.少なくとも1つの静的マッチング不可能な注文が、可能なマッチングを有さない、請求項B.22に記載の装置。
B.24.少なくとも1つの静的マッチング不可能な注文が、対応する交換注文を有さない任意の注文を含む、請求項B.22に記載の装置。
B.25.少なくとも1つの静的マッチング不可能な注文が、最低必要条件より低い量の非標準通貨を要求する、請求項B.22に記載の装置。
B.26.最低必要条件が、ある量の非標準通貨の注文を受信するより前に算出される、請求項B.25に記載の装置。
B.27.最低必要条件が、ブローカー、トレーダー、参加者、顧客、および第三者、のうち少なくとも1つによって算出される、請求項B.25に記載の装置。
B.28.選択的照準アルゴリズムの適用が、少なくとも1つの動的マッチング不可能な注文を注文集合から除去すること、をさらに含む、請求項Bに記載の装置。
B.29.少なくとも1つの動的マッチング不可能な注文が、制限期間外にある固定日を含む、請求項B.28に記載の装置。
B.30.少なくとも1つの動的マッチング不可能な注文が、信用限度を超える量を含む、請求項B.28に記載の装置。
B.31.少なくとも1つの動的マッチング不可能な注文を実行することが、信用限度を超えるであろう、請求項B.28に記載の装置。
B.32.ある量の非標準通貨の注文が、参加者によって送信され、方法が、参加者と別の参加者との間の少なくとも1つの信用限度を受信することであって、少なくとも1つの信用限度を超えるマッチング注文が、注文とマッチングされない、受信すること、をさらに含む、請求項Bに記載の装置。
B.33.記憶装置が、プロセッサによって実行される際、プロセッサに、少なくとも1つの信用限度を閲覧するための要求を受信することと、要求に反応して、複数の参加者の間の複数の信用限度を描写するインターフェースを発生させることであって、複数の信用限度が、少なくとも1つの信用限度を含む、発生させることと、をするように指示する命令をさらに記憶する、請求項Bに記載の装置。
B.34.各複数の信用限度が、調整可能である、請求項B.33に記載の装置。
B.35.記憶装置が、プロセッサによって実行される際、プロセッサに、既定の信用限度を各参加者に自動的に割り当てること、をするように指示する命令をさらに記憶する、請求項B.33に記載の装置。
B.36.各参加者に割り当てられる既定の信用限度の額が、各参加者の身元に依存する、請求項B.33に記載の装置。
B.37.各参加者に割り当てられる既定の信用限度の額が、各参加者の出生国に依存する、請求項B.33に記載の装置。
B.38.記憶装置が、プロセッサによって実行される際、プロセッサに、第1の参加者が第1の出生国の出身であり、第2の参加者が第2の出生国の出身であることを算出することと、第1の国が強い経済的安定性を有することを算出することと、第2の国が弱い経済的安定性を有することを算出することと、第1の参加者に、第2の参加者よりも高い既定の信用限度を割り当てることと、をするように指示する命令をさらに記憶する、請求項B.33に記載の装置。
B.39.各参加者に割り当てられる既定の信用限度の額が、各参加者によって実行されてきた取引量に依存する、請求項B.38に記載の装置。
B.40.各参加者に割り当てられる既定の信用限度の額が、各参加者の取引履歴に依存する、請求項B.38に記載の装置。
B.41.記憶装置が、プロセッサによって実行される際、プロセッサに、参加者の取引履歴を閲覧するための要求を受信することと、要求に反応して、以前に実行された少なくとも1つの注文を描写するインターフェースを発生させることと、をするように指示する命令をさらに記憶する、請求項Bに記載の装置。
B.42.少なくとも1つのマッチング関係が、より小さい集合の注文の一部とより小さい集合の別の注文をマッチングすることを含む、請求項Bに記載の装置。
B.43.記憶装置が、プロセッサによって実行される際、プロセッサに、より小さい集合の注文の部分をマッチングすることから生じる残余を算出することと、残余をより小さい集合の異なる注文とマッチングすることと、をするように指示する命令をさらに記憶する、請求項B.42に記載の装置。
B.44.記憶装置が、プロセッサによって実行される際、プロセッサに、ある量の非標準通貨の注文を取り消すための要求を受信すること、をするように指示する命令をさらに記憶する、請求項Bに記載の装置。
B.45.記憶装置が、プロセッサによって実行される際、プロセッサに、取り消すための要求が、競売期限が終了する前に受信されたことを算出することと、ある量の非標準通貨の注文を取り消すことと、注文が取り消されたという表示を伝送することと、をするように指示する命令をさらに記憶する、請求項B.44に記載の装置。
B.46.記憶装置が、プロセッサによって実行される際、プロセッサに、取り消すための要求が、競売期限が終了した後に受信されたことを算出することと、注文を取り消すことができないという表示を伝送することと、をするように指示する命令をさらに記憶する、請求項B.44に記載の装置。
B.47.記憶装置が、プロセッサによって実行される際、プロセッサに、競売期限が終了した後、ある量の非標準通貨の複数の注文を受信することであって、複数の注文が共に送信される、受信することと、をするように指示する命令をさらに記憶する、請求項Bに記載の装置。
B.48.複数の注文が、競売期限の終了時に自動的に送信される、請求項B.47に記載の装置。
B.49.複数の注文が、送信ボタンの選択に反応して送信される、請求項B.47に記載の装置。
B.50.複数の注文が、トリガイベントの検出に反応して送信される、請求項B.47に記載の装置。
B.51.記憶装置が、プロセッサによって実行される際、プロセッサに、追加の競売時間を追加するための要求を受信すること、をするように指示する命令をさらに記憶する、請求項Bに記載の装置。
B.52.記憶装置が、プロセッサによって実行される際、プロセッサに、追加の競売時間の表示を伝送すること、をするように指示する命令をさらに記憶する、請求項B.51に記載の装置。
C.プロセッサによって実行される際、プロセッサに、ある量の非標準通貨の注文を予測為替レートで受信することであって、注文が、制限期間内に生じる固定日に処理される、受信することと、注文を、マッチングされていない複数の注文とともにデータベース内に記憶することであって、注文および複数の注文が、競売期限が終了する前に受信される、記憶することと、競売期限が終了したことを算出することと、競売期限が終了したことを算出することに反応して、マッチングされていない非標準通貨の全ての注文を含む注文集合を発生させることと、より小さい注文集合を発生させるために、選択的照準アルゴリズムを注文集合に適用することと、注文の全ての可能な組み合わせを算出することであって、各組み合わせが、より小さい集合の注文とより小さい集合の別の注文との間に少なくとも1つのマッチング関係を含む、算出することと、各組み合わせが発生させる取引量を算出することと、取引量に基づいて、最も多い取引量を発生させる選択的組み合わせを選択することと、ディスプレイ上に選択的組み合わせを表示することと、をするように指示する命令を記憶する非一時的なコンピューター可読媒体、を含む、製造品。
C.1.選択的組み合わせの複数の注文が、共に実行される、請求項Cに記載の製造品。
C.2.選択的組み合わせ内の注文の合計が、ゼロサムバランスをもたらす、請求項Cの製造品。
C.3.非一時的なコンピューター可読媒体が、プロセッサによって実行される際、プロセッサに、非標準通貨の交換注文を受信することであって、交換注文およびある量の非標準通貨の注文の合計が、ゼロサムバランスをもたらす、受信すること、をするように指示する命令をさらに記憶する、請求項Cに記載の製造品。
C.4.交換注文が、制限期間内に生じる固定日を有する、請求項C.3に記載の製造品。
C.5.注文が、買い注文または売り注文である、請求項Cに記載の製造品。
C.6.制限期間が、ある量の非標準通貨の注文を受信するより前に算出される既定の期間である、請求項Cに記載の製造品。
C.7.制限期間が、既定の期間の一部にカスタマイズ可能である、請求項C.6に記載の製造品。
C.8.制限期間が、複数の期間にカスタマイズ可能である、請求項Cに記載の製造品。
C.9.非一時的なコンピューター可読媒体が、プロセッサによって実行される際、プロセッサに、第1の組み合わせが発生させる取引量が、第2の組み合わせが発生させる取引量に等しいことを算出することと、第1の組み合わせが、第2の組み合わせより多くのマッチング関係を含むことを算出することと、第1の組み合わせよりも第2の組み合わせを選択することと、をするように指示する命令をさらに記憶する、請求項Cに記載の製造品。
C.10.非一時的なコンピューター可読媒体が、プロセッサによって実行される際、プロセッサに、選択的組み合わせが確認されたという表示を受信すること、をするように指示する命令をさらに記憶する、請求項Cに記載の製造品。
C.11.非一時的なコンピューター可読媒体が、プロセッサによって実行される際、プロセッサに、選択的組み合わせが確認されたという表示を受信することに反応して、選択的組み合わせの各マッチング関係を実行すること、をするように指示する命令をさらに記憶する、請求項Cに記載の製造品。
C.12.非一時的なコンピューター可読媒体が、プロセッサによって実行される際、プロセッサに、選択的組み合わせを元に戻すための要求を受信することと、元に戻すための要求に反応して、選択的組み合わせを取り消すことと、をするように指示する命令をさらに記憶する、請求項Cに記載の製造品。
C.13.非一時的なコンピューター可読媒体が、プロセッサによって実行される際、プロセッサに、マッチングされたがまだ確認はされていない、より小さい集合内の注文の割合を表示すること、をするように指示する命令をさらに記憶する、請求項Cに記載の製造品。
C.14.固定日が将来に生じる、請求項Cに記載の製造品。
C.15.ある量の非標準通貨が受渡日に渡され、受渡日が固定日の後に生じる、請求項Cに記載の製造品。
C.16.予測為替レートが、取引曲線によって算出され、取引曲線が、ブローカーによってある量の非標準通貨の注文を受信するより前に発生させられる、請求項Cに記載の製造品。
C.17.取引曲線が、非標準通貨の複数の予測為替レートの補間を含む、請求項C.16に記載の製造品。
C.18.取引曲線が、少なくとも1つの取引モデルによって発生させられる、請求項C.16に記載の製造品。
C.19.取引モデルがブローカーによって構築される、請求項C.18に記載の製造品。
C.20.少なくとも1つの取引モデルが発生させる取引曲線が、異なる取引モデルが発生させる取引曲線とは異なる、請求項C.18に記載の製造品。
C.21.非一時的なコンピューター可読媒体が、プロセッサによって実行される際、プロセッサに、取引曲線を閲覧するための要求を受信することと、要求に反応して、取引曲線の図形描写を発生させることと、をするように指示する命令をさらに記憶する、請求項C.16に記載の製造品。
C.22.選択的照準アルゴリズムの適用が、少なくとも1つの静的マッチング不可能な注文を注文集合から除去すること、をさらに含む、請求項Cに記載の製造品。
C.23.少なくとも1つの静的マッチング不可能な注文が、可能なマッチングを有さない、請求項C.22に記載の製造品。
C.24.少なくとも1つの静的マッチング不可能な注文が、対応する交換注文を有さない任意の注文を含む、請求項C.22に記載の製造品。
C.25.少なくとも1つの静的マッチング不可能な注文が、最低必要条件より低い量の非標準通貨を要求する、請求項C.22に記載の製造品。
C.26.最低必要条件が、ある量の非標準通貨の注文を受信するより前に算出される、請求項C.25に記載の製造品。
C.27.最低必要条件が、ブローカー、トレーダー、参加者、顧客、および第三者、のうち少なくとも1つによって算出される、請求項C.25に記載の製造品。
C.28.選択的照準アルゴリズムの適用が、少なくとも1つの動的マッチング不可能な注文を注文集合から除去すること、をさらに含む、請求項Cに記載の製造品。
C.29.少なくとも1つの動的マッチング不可能な注文が、制限期間外にある固定日を含む、請求項C.28に記載の製造品。
C.30.少なくとも1つの動的マッチング不可能な注文が、信用限度を超える量を含む、請求項C.28に記載の製造品。
C.31.非一時的なコンピューター可読媒体少なくとも1つの動的マッチング不可能な注文が、信用限度を超える、請求項C.28に記載の製造品。
C.32.ある量の非標準通貨の注文が、参加者によって送信され、方法が、参加者と別の参加者との間の少なくとも1つの信用限度を受信することであって、少なくとも1つの信用限度を超えるマッチング注文が、注文とマッチングされない、受信すること、をさらに含む、請求項Cに記載の製造品。
C.33.非一時的なコンピューター可読媒体が、プロセッサによって実行される際、プロセッサに、少なくとも1つの信用限度を閲覧するための要求を受信することと、要求に反応して、複数の参加者の間の複数の信用限度を描写するインターフェースを発生させることであって、複数の信用限度が、少なくとも1つの信用限度を含む、発生させることと、をするように指示する命令をさらに記憶する、請求項Cに記載の製造品。
C.34.各複数の信用限度が、調整可能である、請求項C.33に記載の製造品。
C.35.非一時的なコンピューター可読媒体が、プロセッサによって実行される際、プロセッサに、既定の信用限度を各参加者に自動的に割り当てること、をするように指示する命令をさらに記憶する、請求項C.33に記載の製造品。
C.36.各参加者に割り当てられる既定の信用限度の額が、各参加者の身元に依存する、請求項C.33に記載の製造品。
C.37.各参加者に割り当てられる既定の信用限度の額が、各参加者の出生国に依存する、請求項C.33に記載の製造品。
C.38.非一時的なコンピューター可読媒体が、プロセッサによって実行される際、プロセッサに、第1の参加者が第1の出生国の出身であり、第2の参加者が第2の出生国の出身であることを算出することと、第1の国が強い経済的安定性を有することを算出することと、第2の国が弱い経済的安定性を有することを算出することと、第1の参加者に、第2の参加者よりも高い既定の信用限度を割り当てることと、をするように指示する命令をさらに記憶する、請求項C.33に記載の製造品。
C.39.各参加者に割り当てられる既定の信用限度の額が、各参加者によって実行されてきた取引量に依存する、請求項C.33に記載の製造品。
C.40.各参加者に割り当てられる既定の信用限度の額が、各参加者の取引履歴に依存する、請求項C.33に記載の製造品。
C.41.非一時的なコンピューター可読媒体が、プロセッサによって実行される際、プロセッサに、参加者の取引履歴を閲覧するための要求を受信することと、要求に反応して、以前に実行された少なくとも1つの注文を描写するインターフェースを発生させることと、をするように指示する命令をさらに記憶する、請求項Cに記載の製造品。
C.42.少なくとも1つのマッチング関係が、より小さい集合の注文の一部とより小さい集合の別の注文をマッチングすることを含む、請求項Cに記載の製造品。
C.43.非一時的なコンピューター可読媒体が、プロセッサによって実行される際、プロセッサに、より小さい集合の注文の部分をマッチングすることから生じる残余を算出することと、残余をより小さい集合の異なる注文とマッチングすることと、をするように指示する命令をさらに記憶する、請求項C.42に記載の製造品。
C.44.非一時的なコンピューター可読媒体が、プロセッサによって実行される際、プロセッサに、ある量の非標準通貨の注文を取り消すための要求を受信すること、をするように指示する命令をさらに記憶する、請求項Cに記載の製造品。
C.45.非一時的なコンピューター可読媒体が、プロセッサによって実行される際、プロセッサに、取り消すための要求が、競売期限が終了する前に受信されたことを算出することと、ある量の非標準通貨の注文を取り消すことと、注文が取り消されたという表示を伝送することと、をするように指示する命令をさらに記憶する、請求項C.44に記載の製造品。
C.46.非一時的なコンピューター可読媒体が、プロセッサによって実行される際、プロセッサに、取り消すための要求が、競売期限が終了した後に受信されたことを算出することと、注文を取り消すことができないという表示を伝送することと、をするように指示する命令をさらに記憶する、請求項C.44に記載の製造品。
C.47.非一時的なコンピューター可読媒体が、プロセッサによって実行される際、プロセッサに、競売期限が終了した後、ある量の非標準通貨の複数の注文を受信することであって、複数の注文が共に送信される、受信することと、をするように指示する命令をさらに記憶する、請求項Cに記載の製造品。
C.48.複数の注文が、競売期限の終了時に自動的に送信される、請求項C.47に記載の製造品。
C.49.複数の注文が、送信ボタンの選択に反応して送信される、請求項C.47に記載の製造品。
C.50.複数の注文が、トリガイベントの検出に反応して送信される、請求項C.47に記載の製造品。
C.51.非一時的なコンピューター可読媒体が、プロセッサによって実行される際、プロセッサに、追加の競売時間を追加するための要求を受信すること、をするように指示する命令をさらに記憶する、請求項Cに記載の製造品。
C.52.非一時的なコンピューター可読媒体が、プロセッサによって実行される際、プロセッサに、追加の競売時間の表示を伝送すること、をするように指示する命令をさらに記憶する、請求項C.51に記載の製造品。