JP2002525713A - 信用度でフィルタ処理された価格を通信する電子仲介システム - Google Patents

信用度でフィルタ処理された価格を通信する電子仲介システム

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JP2002525713A JP2000570691A JP2000570691A JP2002525713A JP 2002525713 A JP2002525713 A JP 2002525713A JP 2000570691 A JP2000570691 A JP 2000570691A JP 2000570691 A JP2000570691 A JP 2000570691A JP 2002525713 A JP2002525713 A JP 2002525713A
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Abstract

(57)【要約】 金融商品を取引するトレーダを接続する通信ネットワークと、通信ネットワークに接続された複数のトレーダ端末を備える、金融商品を取引するためのコンピュータ化された取引システム。通信ネットワークは、各信用交付団体からの有効な信用度の指標を記録するための信用度記録装置と、トレーダ端末に取引価格メッセージを表示できるように、トレーダ端末に取引価格メッセージを配信するための価格配信装置と、少なくとも1つの信用交付団体に関連する各トレーダ端末に対して、取引価格メッセージをフィルタ処理するための信用度フィルタ装置とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、一般に、金融商品を取引するトレーダを接続する通信ネットワーク
を含む電子仲介システムに関し、とりわけ、金利先渡契約などのデリバティブを
取引するためのコンピュータ化されたシステムに関する。
【0002】 米国特許第5,375,055号によれば、外国通貨を無記名式に取引するた
めの自動化された仲介システムを開示しており、このときトレーダは、ビッド(
入札)およびオファ(提供)を、トレーダ・ワークステーションを介して配信仲
介システムに入力する。信用度限度は、ある商取引に関する潜在的な当事者によ
り設定されるものであるが、ワークステーションに接続されるマーケット・アク
セス・ノード(Market Access Node)に記録されている。信用度限度は、取引遂
行手続の一部として分析され、信用度限度を超える取引は禁止される。マーケッ
ト・アクセス・ノードは、1人以上のアービトレータ(Arbitrator)および1人
以上のマーケット・ディストリビュータ(Market Distributor)にリンク接続さ
れる。マーケット・ディストリビュータの機能は、マーケット・アクセス・ノー
ドに記録された信用度限度から導出される事前授権マトリクス(Pre-Authorizat
ion Matrix)を用いて、オープンビッドおよびオープンオファの価格を配信する
ことにある。アービトレータは、取引の仲介を行い、好適には、同様の事前授権
マトリクスを用いて、システムの配信された特性に起因して生じ得る取引上の潜
在的競合を解消する。事前授権マトリクスを用いて、相互信用のない相手方当事
者の間の取引を禁止し、かつ、表示する前にビッドおよび/またはオファをふる
いにかける(スクリーニング処理)する。その結果、トレーダに表示されるビッ
ドおよびオファは「取引可能」なものであって、このとき、表示された相場で少
なくとも部分的に取引する上で、このトレーダは信用されている。このシステム
を改善したシステムが広く知られており、外国為替を取引するためのEBSシス
テムとして実現されている。
【0003】 このように、広く知られた先行技術による取引システムは、トレーダが1人ま
たはそれ以上の匿名の相手方当事者からの表示価格で売買する前に、トレーダの
画面上に現在表示されている特定の価格をオファ(ビッド)する匿名の相手方当
事者に対して、個人トレーダが信用度を有しているかどうか、さらに表示された
価格で売買しようとした後に、こうした信用度がないためにシステムがこうした
試みを無効とするかどうかを判断するための方法を、個人トレーダに提供してく
れる。
【0004】 しかしながら、有効な価格が表示される場合にのみ、こうしたシステムが有用
であって、先物取引などの特定の商品を取引することは、信用上の困難性(cred
it consideration)により、不可能であると考えられてきた。さらに、定義上、
固定した信用責任をもたない先物取引に対する信用度を判断できるシステムを提
供することは、技術的な困難性(technical consideration)があると考えられ
てきた。
【0005】 (発明の要約) したがって、トレーダの端末において金融商品をトレーダ間で取引するための
コンピュータ化された取引システムを提供され、この取引システムは、 トレーダ端末間で電子メッセージを伝播させるための通信ネットワークと、 通信ネットワークに接続された複数のトレーダ端末とを備え、 各トレーダ端末は、金融商品に関する取引価格メッセージを形成するための手
段を有し、 通信ネットワークは、 各信用交付団体からの有効な信用度を示す指標を記録するための信用度記録装
置と、 トレーダ端末が取引価格メッセージを表示できるように、取引価格メッセージ
をトレーダ端末に配信するための配信装置と、 少なくとも1つの信用交付団体に関連する各トレーダ端末に対して、取引価格
メッセージをフィルタ処理するように構成された信用度フィルタ装置とを有し、 信用度フィルタ装置は、取引価格メッセージに示された価格だけを、関連する
トレーダ端末に表示するように構成され、取引価格メッセージに対して、最小信
用度閾値が1つの信用交付団体に対して双方向に有効であることを、信用度記憶
装置を参照して判断し、 最小信用度閾値は、1つの信用交付団体が所定の最小額で取引を遂行する上で
要求する有効な信用度と少なくとも等しく、 個別の最小信用度閾値は、各信用交付団体に対して確立され、各信用交付団体
に特有で、かつ、取引される少なくとも1つの金融商品の特質に関連する少なく
とも1つのパラメータに関する関数で求められる。
【0006】 本発明のシステムによれば、各信用交付団体は、最小信用度閾値を設定する能
力を有することができる。本発明を具現化するシステムにおいて、取引立会場管
理者(TFA)は、TFAが選択するパラメータにより適当な閾値を選択するこ
とができる。これにより、上述の先行技術では与えられない制御を行うことがで
き、本発明によるシステムによれば、金利先渡契約(FRA)を含むより数多く
の種類の金融商品を取引することができる。
【0007】 本発明の実施形態において、少なくとも1つのパラメータは、取引される各金
融商品に関して推定されるリスクを示す要因である。これにより、取引立会場管
理者の監督下のもとで、取引立会場で行われる取引エクスポージャを制限するこ
とができる。好適には、少なくとも1つのパラメータは、取引される各種金融商
品に関連する揮発性要因である。TFAは、揮発性要因を用いて、各金融商品に
対して適当なリスクを関連付けることができる。例えば、ある通貨で取引される
金融商品は、他の通貨よりも高いリスクを有する場合が考えられる。
【0008】 1つの実施形態において、取引される各種金融商品の変換率および/または決
済期日に基く要因などの他の要因を取り込んで、信用度閾値を計算してもよい。
好適には、決済までの最長期間に基づく要因が用いられる。これにより、TFA
は確実に、適当な信用度エクスポージャの値に基いて、価格をスクリーニング処
理することができる。
【0009】 最小信用度閾値は、好適には、取引される各種金融商品の最小指令額、変換要
因、決済までの期間要因、および揮発性要因の関数の最大値である。これにより
、取引される最大信用度エクスポージャをもって、金融商品における最小取引金
額に対する信用度が十分である場合、所定の最小取引金額に対するすべての金融
商品を確実に表示することができる。
【0010】 1つの実施形態において、好適には、複数のトレーダ端末が少なくとも1つの
グループに関連し、少なくとも1つの信用交付団体がグループに対して信用度を
拡張する。このグループは、単一の取引立会場/信用交付団体、または複数の取
引立会場/信用交付団体と関連付けることができる。こうしてTFAは、取引立
会場に関する適当なグループを選択することにより、信用度をグループ全体に拡
張することができる。グループ内にある任意の1つの取引立会場は、拡張された
信用度限度で参加することができる。
【0011】 各グループに対する各信用交付団体からの有効な信用度の指標は、好適には、
グループ間の各取引の後、取引額、および取引される各種金融商品に関連する揮
発性要因、変換率要因、および決済までの期間要因に基く各信用交付団体に特有
の少なくとも1つのパラメータの関数として求められる金額だけ減少する。
【0012】 このシステムは、価格に関して信用度スクリーニング処理を行い、金融商品に
関して信用度利用を計算する要因を用いる。
【0013】 こうして、このシステムは、特定の金融商品を取引する任意のトレーダに対し
て表示すための匿名の「取引可能な」価格を計算する前に、潜在的な各相手方当
事者に対する双方向の信用度を用いて、各ビッドまたはオファを事前にスクリー
ニング処理する。このシステムは、先物取引に対する適当な信用度を導出する手
段を有する。
【0014】 最後に説明した実施形態においては、特定のクライエントサイトが潜在的な各
相手方当事者に対して、どれだけの信用度を自発的に拡張するかを示す敏感な信
用度限度データが、特定のクライエントに関連するマーケット・アクセス・ノー
ドにおいてのみ維持される。特定のアクセス・ノードに関連する団体(例えば、
トレーダ、取引立会場、銀行)が特定の相手方と自発的に商取引を行うかどうか
を示す簡単なイエス/ノー式の指標は、通信ネットワークの他のノードに伝播さ
れる。この実施形態において、事前スクリーニング処理することは、2つの当事
者が潜在的な商取引を行うに当たって、両者間に対する互いの信用度が残ってい
るかどうかを判断するための単純なチェックとすることができる。このチェック
は、任意のビッドまたはオファが特定のクライエントサイトに伝播される前に、
単純なイエス/ノー式の事前授権マトリクスを用いて実行することができる。
【0015】 こうした事前授権マトリクスは、好適には、いくつかの地域的なノード(「マ
ーケット・ディストリビュータ」)、または配信された処理通信ネットワークの
各々において維持される。このとき、各マーケット・ディストリビュータ・ノー
ドは、価格配信装置として機能し、対応する個別の常時接続ネットワークを通じ
て、これらのクライエントサイト(「マーケット・アクセス・ノード」)と接続
することができる。このとき、各マーケット・ディストリビュータ・ノードは、
マーケット・アクセス・ノードに対して、カスタマイズされた「取引可能な」ビ
ッド価格およびオファ価格、さらに世界的な「最良」価格を含む市場情報を配信
する任務を負う。関連する各地域的ノード・コンピュータ(すなわち、特定の当
事者に関連する特定のマーケット・アクセス・ノードに最も近接するマーケット
・ディストリビュータ・ノード)が受信し、処理するデータをさらに制限するた
めに、信用度状況の変更内容(すなわち、信用度がもはや有効でないこと、また
は当事者Aの当事者Bに対する信用度は有効でないこと)だけが伝播される。こ
れらの当事者の両方に関係のないマーケット・ディストリビュータに対しては、
これらの変更内容は伝播されない。
【0016】 最後に説明した実施形態において、ネットワークの機能は、多様な構成装置を
通じて配信されることに留意されたい。これが、本システムを実行する最も有効
な手法であると考えられている。ただし、これらの機能に関して、この機能性を
一個所にあるシステムに導入することは容易なことであると理解されよう。
【0017】 (好適な実施形態の詳細な説明) (あらまし) 金利先渡契約(「FRA」という。)とは、先物取引において特定の期日から
所定期間、先渡利率を固定してなされる2つの当事者間の契約である。各FRA
契約は、直物(spot)FRA、IMM−FRA契約、ブロークンデート(broken
date)FRA契約に分類することができる。この実施形態に係るシステム上で
、これらすべての契約を取引することができる。IMMとは、1つの国際的金融
市場(International Monetary Market)の期日に取引される契約を意味する、
一般的に普及したものの省略形である。簡単にいえば、IMM−FRA契約は、
4つの国際的金融市場期日に対して取引される。直物FRAは、本日分の直物期
日に関する期日に対して取引される。ブロークンデートFRA契約は、本日分の
直物期日以外の異なる期日に対して取引される。
【0018】 図1は、本発明に具現化するシステムのFRA取引画面を示す。FRA取引ワ
ークステーションは、電子式仲介フォーマットで取引可能な一連のFRA契約を
表示する。各種の契約は、テナーとして広く知られている。特定のテナーに対す
る価格情報がテナーライン(Tenor Line)に表示される。各テナーラインに対し
て、流動的な取引価格すべてに関して、信用度でふるいにかけられた(スクリー
ニング処理された)最良のビッド価格およびオファ価格を表示する。テナーライ
ンを選択すると、ワークステーションは、契約期日および追加的な市場情報を示
し、関連するテナーについての詳細な画面を表示する。
【0019】 トレーダは、テナーラインを選択した後、4種類の指令(ビッド、オファ、購
入、または売却)を入力する。各種の指令の入力に際して、トレーダは、特定の
テナーに関する利率および架空の総額を特定する必要がある。一旦、入力すると
、新しい指令は、価格/期間の優先順位で未決の指令に対して仲介される。相互
信用のある指令同士は仲介されて、取引を遂行される。市場仲介を促進するため
に、トレーダは、いくつかのテナーに対して同時にビッドおよびオファを提起し
、調整することができる。
【0020】 標準的でないFRAに関して、トレーダは、価格要求機能により、システム全
体に配信(broadcast)して、ブロークンデートFRAに対する価格を要求する
ことができる。トレーダは、掲示板への入力を選択することにより、価格要求に
対して応答することができる。
【0021】 信用度を図るために、事前にスクリーニング処理された価格を用いる。取引立
会場管理者(TFAという。Trading Floor Administrator)は、取引立会場(
取引フロア:trading floor)において、取引立会場の相手方当事者グループの
各々に対する信用度限度を入力する。取引可能価格は、価格設定者に対して信用
を有するこれらの立会場に配信される。
【0022】 図1で示す取引画面は、画面上部のツールバー上にあるボタンを選択すること
により、ビッド、オファ、購入、または売却を入力するための手段をトレーダに
提供する。最良のビッド/オファ価格は、1つのウィンドウ上のさまざまなテナ
ーライン、およびトレーダが行った取引に対して表示され、システムは、全体と
して他のウインドウ上に表示される。この表示は、FRA取引の一例として参照
するとより十分に理解できる。
【0023】 説明したように、金利先渡契約(FRA)とは、先物取引において特定の期日
から所定期間、先渡利率を固定してなされる2つの当事者間の契約である。
【0024】 例えば、6×9FRAとは、現在から6ヶ月後に起算して、現在から9ヶ月後
に至る期間をカバーする契約である。こうした契約の期間またはギャップは3ヶ
月間である。一方が買主で、他方が売主である2つの当事者は、契約開始時(こ
の場合、現在から6ヶ月後)にキャッシュを支払うことにより決済する。
【0025】 先渡利率が上がった場合に、FRAの買主が補償され、先渡利率が下がった場
合に、FRAの売主が補償される。
【0026】 契約に記載された特定の架空金額に対して、固定期日における一般的な実際の
利率、および契約上の特約された利率の間の差異に基いて、決済は行われる。決
済は、期間の開始期日に行われる。
【0027】 例えば、1億米国ドルに対して、5.5675の利率で合意された6×9のF
RA取引(米国ドル)が、1997年9月9日付けで履行される場合について検
討する。この取引は、次の特長を有する。 取引期日: 1997年9月 9日 直物期日: 1997年9月11日 固定期日: 1998年3月 9日 決済期日: 1998年3月11日 支払期日: 1998年6月11日 契約利率: 5.5675 架空金額: 1億ドル(米国ドル) 参照利率: ライボ(LIBOR)
【0028】 この取引期間は、1998年3月11日(決済期日)から始まり、1998年
6月11日(支払期日)で終わる。1998年3月9日、ロンドン時刻で午前1
1時30分過ぎに、各銀行のバックオフィス担当者(back office personnel)
は、適当なロイタ通信のページを確認して、3月9日に対して公示される3ヶ月
もののライボ利率を読み取る。例えば、この利率が、5.5800であったとす
ると、取引期日から固定期日の間に、0.0125%あるいは5/4毛だけ上昇
したことになる。したがって、決済金額は、5.58%の参照利率に基いて計算
する必要がある。決済金額は、買主から売主に支払われる小切手上の金額である
。決済金額は、次式を用いて計算する。 (決済金額計算例)
【数1】
【0029】 利率が下がった場合は、FRAの買主が売主に支払わなければならないことに
留意されたい。
【0030】 FRAは、ヘッジ契約および投機的契約の両方として機能する。銀行は、FR
Aを用いて、バランスシート(貸借対照表)において、先物取引によるキャッシ
ュの流入および流出に対する損失を防止することができる。また、銀行は、FR
Aを用いて、将来の利率の動向において投機することができる。定義により、F
RA取引はカウンタ越しに取引される。その結果、この契約は2つの当事者間で
なされ、為替を介して取引される先物取引契約とは異なるものである。
【0031】 EBSのためのFRAは、次のカテゴリーに分類される。 ・IMM−FRA ・直物FRA ・ブロークンデートFRA この実施形態は、国際的金融市場期日に基くIMM−FRAに関して説明され
る。
【0032】 FRAは、契約期日、参照利率、契約上の通貨により特定される。FRA契約
の各種は、テナーと呼ばれている。いくつかのテナーを以下例示する。
【表1】
【0033】 テナーがマウスまたはキーボートを用いて選択される場合、FRAテナーライ
ンの詳細は、画面のトップ領域内に表示される。詳細領域において、選択された
テナーに対して最良の取引可能価格、EBS最良価格、および最良の通常価格を
表示する。流動的なテナーに関する固定期日、決済期日、および支払期日につい
て十分説明された。
【0034】 ここで再び図1に戻ると、画面をより十分に理解することができる。テナー詳
細パネルは、テナーライン情報および商取引活動に関する詳細画像を提供する。
ユーザは、タブ制御を用いて、ユーザ定義のタブシートのいくつかのうち1つを
選択することができる。ユーザは、タブシートのプロパティおよび構成要素を指
定することができる。テナーラインは、テナー指標、最良のビッド価格およびオ
ファ価格、ビッドおよびオファできる最良の金額、および大きな数字を表示する
。TFAメッセージ領域は、信用度通知、取引回復、ヘルプデスクの配信メッセ
ージなどの取引立会場管理に関するメッセージを表示する。EBS詳細リストボ
ックスは、EBSシステム上で遂行される詳細について表示する。取引詳細リス
トボックスは、トレーダがこの画面を用いて行った詳細について表示し、トレー
ダは、ツールバーを用いて、一般的な取引上の指令を選択することができる。
【0035】 数多くの(50以上の)テナーラインが同時に画面上に表示されている。空間
的な制約により、画面上に表示されない追加的なテナーラインが存在することも
あるが、容易に画面上に移動させることができる。トレーダは、トレーダの好み
に応じて、より少ない(例えば、8程度の少ない)テナーを表示するように、こ
の画面を用いて選択することもできる。
【0036】 テナー詳細パネル(TDP)は、図2で示され、より詳細にテナーラインを表
示している。テナーラインは以下のものを含む。 ・テナーの同定(通貨および種類:TI)。 ・テナー期日情報(固定期日、決済期日、および支払期日:TDI)。 ・信用度スクリーニングを満足させる「通常の」金額に対する、通常取引可能ビ
ッド価格(RDBP)およびオファ価格(RDOP)。(「通常の」金額とは、
特定の通貨における通常の取引を表すシステムデフォルト値と少なくとも等しい
金額であって、例えば5000万ポンドである。) ・最良取引可能ビッド価格(BDBP)およびオファ価格(BDOP)(任意の
金額に対して信用度スクリーニング処理した後の有効な最良価格)、およびこれ
らの価格で有効な全体の金額(「最良ビッド金額(BBA)および最良オファ金
額(BOA)」)。 ・EBSの最良ビッド価格およびオファ価格。(信用度のいかんによらず、全シ
ステム上で有効な最良価格)(対応する最良取引可能価格とは異なる場合、これ
はトレーダにとっては有効でない場合もある。)
【0037】 この情報の多くは、各タブシート(図1)の各テナーラインにも同様に示され
ていることに留意されたい。
【0038】 図2の左側には、ビッド/購入の指令状況指標があり、オープンな指令に対し
て要求され、得られた金額を表示する。オファ/売却の指令がペンディング中で
ある場合は、このような状況は右側に表示される。
【0039】 ビッド(購入)価格は左側にあり、オファ(売却)価格は右側にあり、表示さ
れるすべての価格は、左から右へ向かって昇順に配置されることに留意されたい
。EBS最良ビッド価格は、(表示される場合)最良取引可能価格(BDBP)
よりも常に良好となる。その理由は、この取引立会場のための信用交付エンティ
ティが、最良ビッド価格(BBP)をオファする相手方当事者に対する十分な信
用を拡張できないためである(逆も同様である。)。同様に、最良取引可能ビッ
ド価格(BDBP)は、常に、通常取引可能ビッド価格(RDBP)と少なくと
も同程度に良好である。図2で示す特別の実施例において、最良取引可能ビッド
価格(BDBP)は120であって、「通常の」金額50よりも大きい。これと
同時に、同価格(5.4775)は、通常取引可能ビッド価格(RDBP)およ
び最良取引可能ビッド価格(BDBP)として表示される。
【0040】 図3は、オファ指令要求パネルを示し、これは、特定のテナーが選択され、オ
ファまたは売却キーのうち一方が起動された場合に、テナー詳細パネル(TDP
)の右側に表示される。(同様のビッド指令要求パネルが特定のテナーが選択さ
れ、ビッドまたは購入キーのうち一方が起動された場合に、テナー詳細パネルの
左側に表示される。)指令要求パネル(ORP)は、金額入力領域(AEF)お
よび価格入力領域(PEF)(これらの領域はともに、入力値を上げたり下げた
りして調整するためのアップ用およびダウン用の回転ボタン回転を有する。)、
指令を送信するための送信押下ボタン(SPB)(適当な認証チェックが作動し
ていると仮定する。)、すべての処理を行わないように指令要求パネルを停止さ
せるための停止押下ボタン(QPB)を備えている。図1および図2を参照して
先に説明したように、有効な指令が一旦提起されたとき、その状況は、テナー詳
細パネル(図3)と対応するテナーライン(図2)の両方に表示され、テナーラ
インは、未決の指令にある残余金額(すなわち、要求された金額と、テナー詳細
パネルに表示された入手金額の差)だけを表示する。
【0041】 追加的には、図1および図4で示すように、取引ワークステーションは、多数
の指令を1つのグループとして管理するための数多くの特長を備える。指令のグ
ループを、マウスを用いて選択することができ、その後、これらの指令を中断す
ることもできるし(図1のツールバー)、あるいは(図4の多数指令要求パネル
(MORP)を用いて)1つのグループとして変更および再送信することができ
る。こうして、トレーダは、単一の指令を調整するのと同様に、一連の未決の指
令を調整することができる。ビッドおよびオファのために確立された独立した指
令限界架空金額(OLNA)とともに、同じ通貨に対する異なるテナーを含む多
数指令に関して、指令限界を任意に適用できることに留意されたい。
【0042】 本発明のシステムは、多様な種類のデリバティブ契約の取引に対して適用可能
であるが、詳述される実施形態が金利先渡契約(FRA)において特に適用され
るので、金利先渡契約(FRA)について説明する。
【0043】 (本実施形態のシステムにおける構成要素) 詳述される実施形態において、この取引システムは、電子式仲介システムであ
って、トレーダが加入銀行(「クライエントサイト」)の取引立会場に設置され
た自分のワークステーション(「WS」という。)を用いて、先物商品を購入ま
たは売却するのを支援するための通信ネットワークを有する。このシステムで用
いられるハードウェアは、外国為替のための現在あるEBSシステムと類似性を
有するものであり、参考にすることができる。
【0044】 図5で図示するように、各クライエントサイトは、専用のクライエントコンピ
ュータ(「マーケット・アクセス・ノード(Market Access Node)」または「M
AN」という。)が立会場管理者の管理下に置かれる。このコンピュータは、取
引記録、信用度限度、および取引立会場に関して生じるその他の秘匿情報を保管
する。WSおよび各取引立会場に関するMANは、従来式の自己修復型のDEC
−VAXネットワークを介して、隣接する配信ノードコンピュータ(「マーケッ
ト・ディストリビュータ」または「MD」という。)に接続される。この配信ノ
ードコンピュータは、通常、現在の市場データを分析し、専用の常時接続通信回
線網を用いて、特定の都市(またはその他の地域的領域)にある1つまたはそれ
以上の関連するMANに対して配信する。このMANは、通信ネットワークのた
めの管理機能を提供することもできる。
【0045】 通信ネットワークは、MANに関連する端末のグループから他のグループに対
して有効な信用度に関する指標を記録するために、各MANで記録された信用記
録装置を有する。先に説明したように、あるグループは、1つまたはそれ以上の
端末であってもよいが、好適には、1つまたはそれ以上の取引立会場である。価
格を配信する機能は、マーケット・ディストリビュータにより実現される。マー
ケット・ディストリビュータは、イエス/ノー式の事前授権マトリクス(Pre-Au
thorization Matrix)を含む信用フィルタを有する。価格を表示するためにトレ
ーダの端末に送信すべきかどうかは、この事前授権マトリクスにより決定される
【0046】 本発明に関して特に重要であると考えられるわけではないが、MDのグループ
は、汎用取引地域処理ノード(「アービトレータ・ノード」または「ARB」と
いう。)により補完されることが好ましく、ARBは、(例えば、売主と買主の
間の潜在的な仲介を特定する機能、および1つ以上のクライエントサイトを調整
する「取引仲介」処理の機能などの)機能を実行する。これらの機能により、中
央または地域的に行われる場合、通信ネットワークを最も効率的に利用できる。
一方、MDは、(独立した各クライエントサイトのための独立した取引可能価格
情報を形成する機能などの)これらの機能を実行する。配信された処理ネットワ
ークにおいて、これらの機能を並行して容易に処理することができ、地域的な、
あるいは独立したクライエントサイトに隣接した通信ネットワークを最も有効に
利用することができる。
【0047】 この点に関して、1つ以上のARBを設けることが可能であって、各アービト
レータ・ノード(ARB)は、ARBの取引領域における市場メーカ(Market M
aker)により起こされた取引に対して、主たる責任を負う。また、各ARBは、
常時接続された通信ネットワークのための専用回線網により、他の領域における
他のARBと同様、その取引領域にあるすべてのMANおよびMDを接続する。
取引の大部分において、メーカとテーカ(Taker)が同一の取引領域ににあって
、同じARBを介して直接に接続されることは十分予期されることである。した
がって、このARBは、他のARBと一切通信することなく、潜在的な仲介を特
定し、最終的な履行を調整することができる。同様に、他のARBは、他の領域
における他のトレーダに関する取引を同時に処理することができる。択一的には
、有効な金融商品の独立した部分集合を含むすべての取引に対して、1つのアー
ビトレータを専ら利用することもできる。これまでに商業的に具体化された実施
形態において、1つの中央のアービトレータがFRA取引に対して専ら利用され
る一方、いくつかの地域的なアービトレータが共同して、直物FX取引に対して
専ら利用されている。
【0048】 ノード間の通信網が常時接続されているか(2つのネットワーク部品間の接続
が無期限に接続されている場合)、一時的なものか(短い時間だけ動的に接続さ
れる場合)によらず、好適には、これらの接続は、「論理的な接続(logical li
nks)」であって、メッセージが特定の順序で同一の論理的に接続されて送信さ
れるという特性を有し、これにより、同一の順序で目的地に到達することが保証
される。さらに好適には、この通信ネットワークは、十分なエラー検出機能、エ
ラー訂正機能、およびネットワーク自己修復機能を有し、こうして、これらの論
理的接続を介して送信されるメッセージにエラーが生じないことを保証すること
ができる。
【0049】 要約すると、各MANは、頑健な通信ネットワークを介して他のMANと接続
されている。この通信ネットワークは、多様な取引立会場を接続し、数多くの(
好適には、MDおよびARBの形態にある)処理ノードともにMANを補完する
ことにより、取引価格および他の市場データを配信するのを支援し、適格な市場
メーカを適格な売主および買主と引き合わせ、商取引契約が成立または頓挫する
まで、この商取引を監視することにより、この商取引を遂行させる。このときM
ANは、成立した商談を記録し、かつ相手方当事者の取引立会場に対して過去に
おいて有効であった信用度限度を更新するなどの、取引立会場の特定の業務に対
して責任を負う。
【0050】 配信されるアーキテクチャに関して上述したが、単一の中央コンピュータシス
テムを用いて、上述のさまざまな機能を実行できることに留意されたい。その場
合、この択一的な実施形態のシステムは、中央コンピュータシステムとネットワ
ークを介して接続される複数のワークステーションとを備える。中央システムは
、信用度記録装置、配信装置、およびワークステーションに対して配信する価格
をフィルタ処理するために設けられた信用度フィルタを有することになる。これ
は、より簡便ではあるが、あまり好ましい装置ではない。ここで説明した配信さ
れる実施形態は、より頑健で安定した設計であると考えられている。
【0051】 (信用度処理) 先取利率と、他のデリバティブ一般および特にFRAに関してなされる信用度
処理は、直物FX取引に関する信用度処理とは相当に異なる。直物FXは決済リ
スクに関心があり、FRAにとっては、市場リスクが主要な関心事である。した
がって、このシステムを実行する際の技術的な検討事項が異なってくる。
【0052】 本実施形態における金利先渡契約に関して。3つの要因を用いて信用度利用を
計算する。 1.取引期日および決済期日(契約期間の開始)の間の期間。 以下、「TTS:決済前期間」という。 2.FRAの通貨における利率の揮発性。 3.決済期日および支払期日の間の期間、つまりFRAのギャップ。
【0053】 FRAに関する実際の債務は、価格が決定されるまで固定されない。というの
も、上述の定則から分かるように、実際の債務は、取引時の利率と決済時の利率
の差異に依存するからである。この理由により、本発明において、信用度利用の
定則が発明され、実施されてきた。信用度利用は以下の通りである。 信用度利用=(取引金額)×(TTS要因)×(月数/3) ×(利率の揮発性要因)×(CCY変換率)
【0054】 TTS要因は、0ないし24の間で各月に与えられた決済要因に対する期間で
ある。信用度が計算されると、ワークステーションは、TTS月に与えられたT
TS要因を利用する。ワークステーションは、取引期日から決済期日までの月数
を計算して、TTS月を求める。信用度利用の計算は、この月に与えられたTT
S要因を用いる。これにより、取引立会場管理者(TFA)は、取引期日および
決済期日の間の期間に対する信用度利用の計算に際して、TTS要因を加えるこ
とができる。
【0055】 TTS要因が信用度を計算する上で利用された。これは、取引期日および決済
期日の間の期間に対する非線形な計算方法である。0ないし36ヶ月の範囲で示
すTTS月数の値に関する表は、信用度利用の定則において用いられる。表中の
要因は、TFAが設定できるようにしておくことが必要である。この表は、TT
S月数の平方根を取ることにより計算された要因を用いて、あらかじめ設定して
おくことができる。0および1ヶ月に対する表の初期値を1とする。
【表2】
【0056】 通貨揮発性のパラメータは、地域的な立会場で取引されている各FRA通貨に
対し、TFAにより入力可能で、修正可能なオンラインでなければならない。ま
た、先に説明したように、契約期間または「ギャップ」(「3ヶ月相当」)に対
する線形計算方法は、修正オンラインとはなり得ない固定した数式である。 3ヶ月相当要因=(ギャップの月数)/3
【0057】 ギャップ月数/3。すべてのIMMテナーは、決済期日から支払期日までの間
に3ヶ月間のギャップを有する。つまり、この値は、3/3または1と計算され
る。
【0058】 利率揮発性要因。利率揮発性要因は、各通貨に与えられるパーセント値である
。このシステムは、パーセンテージの数値として記憶する。
【0059】 CCY変換率。このCCY変換率は、信用度限度通貨および取引される通貨の
間の通貨変換率である。例えば、米国ドル(USD)通貨で、1億ドルに対して
、6月16日付けで2000年6月のFRA取引された場合の特長は次の通りで
ある。 取引期日: 1998年6月16日 固定期日: 2000年6月19日 決済期日: 2000年6月21日 支払期日: 2000年9月20日 テナーギャップ:2000年6月21日から2000年9月20日 (91日間または3ヶ月ギャップ) 取引金額: 1億ドル
【0060】 信用度限度通貨および要因は、TFAによって与えられ、マーケット・アクセ
ス・ノード上に与えられる。この例において、信用度限度通貨は米国ドルである
。上記例のために用いられた要因は、上述の表を用いて導出された。
【0061】 上述の定則を用いると、信用度利用は次の通りとなる。 (取引金額)×(TTS要因)×(月数/3) ×(利率の揮発性要因)×(CCY変換率) =信用度利用 (100,000,000)×(4.89898)×(3/3) ×0.00014×(1.000) =$68,586=信用度利用
【0062】 FRAシステム上の信用度限度を計算する際、取引立会場管理者(TFA)は
、さまざまなパラメータを設定し、調整する能力を有し、このパラメータに基い
て、仲介基準が導出される。
【0063】 相手方当事者に対する有効な信用が、TFAにより決定されたパーセンテージ
以下に落ち込んだ場合、信用度利用通知が発信されて、トレーダのWSに信用度
が低い旨の警告が発せられる。特定の相手方当事者に対する信用度を使い果たし
た場合も同様に、限度外信用度メッセージがトレーダのWSに表示される。この
とき、相手方当事者からの価格が、すべてのテナーに対して、もはや表示されな
くなる。信用度利用レポートは、必要に応じて、TFAを通じて画面上またはハ
ードコピーで入手してもよい。
【0064】 (システムで用いられるパラメータ) 銀行は、最初に、TFAの装置を通じて、地域の取引立会場に対する地域的な
MANに記録されている以下のパラメータを定義し、オンライン修正する。 a)信用度限度通貨−マーケット・アクセス・ノード。 b)システム上で取引される各通貨に対する、独立した信用度限度変化率パラメ
ータ。 c)システム上で取引される各通貨に対する、通貨揮発性信用度限度要因の形態
にある少なくとも1つの金融商品の特性に関するパラメータ。通貨揮発性要因は
、TFAにより査定された各金融商品に関するリスクの指標である。 d)地域の立会場で取引される通貨に対する決済前期間の信用度利用要因。TT
S要因は、非線形で、かつ取引される任意の金融商品に対して固有のものではな
いことが好ましい。
【0065】 各信用グループは、複数の取引立会場から構成されている。信用認可エンティ
ティ(取引立会場自身であってもよい。)は、十分な信用が有効であれば、TF
Aが定義するグループの取引立会場と取引することができる。
【0066】 銀行は、各相手方当事者(信用グループ)に対して以下のことを定義して、地
域的なMANに記録された相手方当事者と取引することができる。 a)有効な信用度。 b)低信用度警告パーセンテージ。
【0067】 同様に、銀行は、信用度利用をゼロにリセットする上で、次のオプションを有
する。 a)直物に対して現在なされているように、取引日の終わりにおいて自動的に行
う。FRAに対する取引日の終了時刻は、FX直物のそれとは別に定義できるこ
とが好ましい。 b)TFAを通じて必要に応じて行う。 1)個別の信用グループに対して。 2)すべての信用グループに対して。
【0068】 TFAは、信用グループ内の特定の立会場に対して機能できないようにする能
力を有する。
【0069】 相互信用を得るためには、2つの当事者の一方は、任意の有効な通貨において
、少なくとも所定の最小取引金額に対して取引を遂行する上で有効かつ十分な信
用度を、他方の当事者に対して担保する必要がある。(すなわち、各信用認可エ
ンティティが確定する最小信用度閾値と少なくとも同じ信用度を有する。)
【0070】 この計算式は、次のようになる。 最小信用度閾値={(最小3ヶ月相当の金額)×(TTS信用度利用要因) ×(ギャップの月数)×(利率揮発性要因)×(変換率)} の各通貨に対する最大値
【0071】 同様に、TFAは以下のパラメータを設定する能力を有する。 a)架空金額の増額。 架空金額の増額はシステム全体の(通貨毎の)パラメータであって、指令を提
起(送信)するときに特定される架空金額の間の増額分を意味する。システムに
提起されるすべての指令は、この値の合計である架空金額を有する必要がある。
このパラメータは、絶対的な条件で特定される。
【0072】 b)価格の増額。 価格の増額は、システムに提起される指令に対する価格間の粒度(granularit
y)を意味する。この増額は、有効なFRA手段のデータベース内で定義された
各テナーまたはテナーカテゴリに対して定義される。
【0073】 価格の粒度は、有効なFRA手段のデータベース内で定義された各テナーまた
はテナーカテゴリに対する世界的なパラメータである。市場の要請に合致するよ
うに粒度を変えるためには、このバラメータは修正可能でなければならない。E
BS−FRAを導入した後は、これが普及するにつれ市場は狭くなり、それに応
じて、価格の粒度を下げる必要が生じるだろうと我々は予想する。
【0074】 粒度は、1毛の1/100,000を表す通貨十進制の値として表すこともで
きる。1毛の1/2および1/4は、通貨十進値5000および25000と表
すことができる。このシステムは、0.03125(1/32に相当)までの粒
度をサポート可能としておく必要がある。桁数は、1毛表示の分数として表示さ
れ、各テナーに対して、適当なテナーデータベースにおいて定義されなければな
らない。
【0075】 c)最小架空金額。 最小架空金額は、各通貨に対して特定されるシステム全体のパラメータであっ
て、システムに提起された指令または未決の指令に関する最小架空金額を意味す
る。指令の残余金額がこの値を下回ると、残余金額はキャンセルされる。この値
は、3ヶ月相当期間で表される。
【0076】 d)最大架空金額。 最大架空金額は、(通貨毎の)システム全体のパラメータであって、システム
に提起された指令に関する最大架空金額を意味する。この値は、3ヶ月相当期間
で表される。
【0077】 e)赤字相場閾値(Red Quote Threshold)。 赤字相場閾値は、相互信用された立会場に関するパーセンテージを意味する。
各立会場は、表示された通常の取引可能価格で、通常の金額に対する指令が提起
された場合、少なくとも部分的に件の取引をヒット(適合)する。この閾値パー
センテージが特定の相場に対して見合うか、超える場合、件の相場は、マーケッ
トの表示上、「赤字相場」として特定される。この値は、取引されるすべての商
品に対する単一のシステム全体のパラメータである。
【0078】 f)大きな差異閾値(Large Difference Threshold)。 大きな差異閾値は、トレーダが入力する価格と、現在の取引可能価格との間の
(通貨毎の)差異を意味するものであって、大きな差異の認証警告を起動するた
めに必要なものである。
【0079】 g)通常金額。 所与のテナーに対する通常金額は、通常の取引可能価格を計算するために利用
される。このパラメータは、各通貨毎に定義される。
【0080】 h)広範普及閾値。 広範普及閾値は、トレーダが入力した価格と、マーケットの相手方の最良取引
可能価格との間における(通貨毎の)価格の最大差異を意味する。
【0081】 これらのパラメータを設定した後、仲介プロセスは、仲介を実行するとき、こ
れらのパラメータを参照する。
【0082】 (事前授権マトリクスの導出) 図6で示す例示的な事前授権マトリクスを、上述のさまざまなパラメータから
導出する。図示された例では、各グループは1つの取引立会場を有する。
【0083】 特定の価格が取引可能であると通知された場合、これらの価格は、信用度に関
して、事前にスクリーニング処理されることを意味する。取引可能価格とは、相
手方当事者に対して、双方向の十分な信用が有効であって、この相手方当事者は
、最良の信用度を利用するにテナーおいて、少なくとも最小の取引金額で、履行
する価格を設定するということを意味する。
【0084】 FRAに対する取引可能価格の考え方は、すべてのテナーに関する信用度の相
互性に依拠している。したがって、2つの取引立会場が、システム上で有効な最
良の信用度を利用するテナーにおいて、ある最小金額の取引を履行する上で互い
に双方向に十分に信用を置く場合、これらの取引立会場には信用相互性があると
通知される。
【0085】 各FRAの通貨に対して、3ヶ月の最小架空金額がシステムパラメータとして
設定される。任意のテナーに対する最小金額を計算するための計算式は次の通り
である。 最小金額=(3ヶ月の最小架空金額)/(ギャップにおける月数/3) 例: EBSが3ヶ月の最小架空金額を定義する。 =5000万ドル(米国ドル) 98年6月の米国ドルの最小金額=(5000万ドル)/(3/3) =5000万ドル(米国ドル) 98年9月−6ヶ月間の米国ドルの最小金額=(5000万ドル)/(6/3) =2500万ドル(米国ドル)
【0086】 信用度利用は以下の関数である。 1.取引期日から決済期日までの間の期間(TTS)。 2.決済期日から支払期日までの間の期間(ギャップ)。 3.FRAの通貨における利率の揮発性。 したがって、2つの立会場が相互信用性を得るには、これらの立会場が、計算
された利用の最大額をもって、テナーの最小金額を取引する上で、有効で十分な
信用度を有している必要がある。信用度が取引を遂行する間にも変化すると仮定
して、任意の通貨において、2つの当事者が少なくとも最小金額の取引を遂行可
能となることを、これは意味するはずである。
【0087】 決済要因までの期間を、最良の信用度を利用する決済までの期間に、修正する
ことにより、取引立会場は、ある程度、取引可能な価格を表示するのに必要な最
小信用度閾値を制御することができる。例えば、立会場は、取引したい期日を越
えて、決済要因を長引かせないよう決済要因期間を特定することができる。同様
に、立会場は、特定の通貨に対して通貨変換率をゼロに設定して、EBS上でオ
ファされる揮発性のある通貨において、取引しないようにすることができる。こ
うして、より揮発性の低い通貨における価格を見るために必要な有効な信用度を
低くしておくことができる。
【0088】 例: この実施形態によるシステムによれば、米国ドル、ドイツマルク、イギリスポ
ンド、および日本円で、0×1ないし24×27の範囲にあるテナーにおいて取
引することができる。定義される最小取引金額は、米国ドル5000万ドル(3
ヶ月相当架空値)に設定される。
【0089】 次のような場合、立会場Aが立会場Bからの取引可能価格を見られるようにす
るためには、両方の立会場は、米国ドルで最小架空金額5000万ドルに対する
取引を実行するのに十分な信用を置く必要がある。 取引立会場Aは、信用度限度通貨として米国ドルを利用する。 取引立会場Aは、米国ドルでFRAしか取引を行わない。 取引立会場Aは、米国ドルに対して0.5%の通貨揮発性要因を与える。
【0090】 立会場Aが立会場Bからの価格を見られるようにするために、立会場Aは、米
国ドルで2000年3月に(24ヶ月後)米国ドル5000万ドルに対して履行
するのに十分な信用を立会場Bに与える必要がある。
【0091】 最小信用度は、次のように計算される。(TTS要因は、TTSの平方根であ
ると仮定される。) 最小有効信用度=(4.4889)×(0.005)×(50,000,000) =$1,122,225
【0092】 こうして最小信用度閾値を計算した後、マーケット・アクセス・ノード(MA
N)は、潜在的な相手方当事者の各々に対して、その相手方当事者が関連する信
用グループに対する有効な信用度限度をチェックすることにより、少なくとも最
小のオーダ金額が取り扱えるかどうかについて計算し、影響を受けるアービトレ
ータおよびマーケット・ディストリビュータに対して、信用度更新メッセージを
送信する。このマーケット・アクセス・ノードに関する信用交付団体(エンティ
ティ)により確立された、計算された最小信用度閾値と少なくとも同一の金額で
、信用度が現在のところ有効かどうかを示す単純なバイナリ指標を、指定された
潜在的相手方当事者の各々に配信する。関連する閾値が適合する場合、アービト
レータおよびマーケット・ディストリビュータは、信用度更新メッセージを受信
し、事前授権マトリクスの関連するセルに「1」を設定する。反対に、有効な信
用度が関連する閾値以下であると、信用度更新メッセージが示唆する場合、アー
ビトレータおよびマーケット・ディストリビュータは、関連するセル内に「0」
を設定する。
【0093】 知られた手法で、事前授権マトリクスを用いて、配信された買主/売主の指令
を事前にふるいに掛けて、「取引可能な」価格だけがトレーダに表示される。
【0094】 図7は、カスタマイズされた取引可能な価格情報を各取引立会場に配信する際
の電子メッセージの流れを示す。先に説明したように、1つまたはそれ以上のア
ービトレータを含む配信された指令の仲介システムを示すが、本発明の数多くの
態様は、1つのアービトレータしか含まないより集中的なシステムに対して、等
しく適用することができる。択一的には、単一のアービトレータを、有効な金融
商品の独立した部分集合を含むすべての取引に対して、専ら用いてもよい。取引
立会場A1aのワークステーションWS A1a1におけるトレーダが、ビッド
、オファ、購入、または売却の形態で、取引価格の送信メッセージを取引立会場
のMAN(MAN A1a)に対して形成する。MANは、その後、取引価格の
送信を記録し、メーカ(Maker)のアービトレータ・ノード(ARB A)に対
して取引価格を送信する。このとき、送信された地域的な取引領域には、メーカ
の取引立会場A1a1が含まれる。続いて、ARB Aは、関連するテナーに対
して、有効なビッドの指令リストおよび有効なオファの指令リストを更新する。
各リストは、価格および(メーカ側のARBにおいて)受信時刻で整列されて、
数量を表示するためのデータ領域を含み、その数量は、アービトレータが確保し
、このとき、アービトレータは、メーカとテーカが確認していない潜在的な仲介
から生じるペンディング中の取引の成立または破談を留保する。相当する取引価
格有効メッセージは、メーカ側のARB Aから、取引領域にあるマーケット・
ディストリビュータMD A1,MD A2、およびその結果として、他の取引
領域のMDおよびMANに配信されるように、その他のARBに対して送信され
る。
【0095】 潜在的な任意の相手方当事者(例えば、A1aまたはA2a)の信用状況が信
用度有効状態から信用度非有効状態に変化した場合、またはその逆の場合、各M
AN(例えば、MAN A1b)は、同様に、関連するARB(ARBA)に対
する信用度更新メッセージが送信される。このとき、ARBは、影響されるMD
およびその他の影響されるARBに対して再度配信される。
【0096】 MDは、受信された信用度更新メッセージの中の情報を用いて、図6で示すよ
うな事前授権マトリクスを保守する。事前授権マトリクスPMの列および行は、
さまざまな取引立会場A1a,A1b,A2aなど(その他の取引領域における
任意の立会場を含む。)に関連付けられている。また、事前授権マトリクスPM
の列および行は、取引立会場の各指令対{TFi,TFj}に対して、TFiが
任意の信用TFjに対して拡張されたかどうかに関する指標を含む。図示された
例において、TFA1およびTFA2の間においては、双方向に信用が確立され
ている。TFA1およびTFB1の間においては、信用が確立されていない。T
FA2からの信用が一方向のみに拡張されたが、逆方向の信用は拡張されなかっ
た。(これは、TFB1の列とTFA2の行の交差点において「1」が表示され
ており、TFB1の行とTFA2の列の対応する交差点には「0」が表示されて
いることによる。)事前授権マトリクスの主要対角線上を見れば分かるように、
TFA2の列と行の交差点において「1」が表示されていることから、TFA2
のトレーダだけが自らのトレーダと取引することができる。好適には、各MDは
、関連するMANからシステム内の他の潜在的な相手方当事者(MAN)に対し
て互いに拡張する信用に関してのみ、データを保持する部分的な事前授権マトリ
クスを維持するに過ぎない。こうして、図6のクロスハッチングで示すように、
事前授権マトリクスのいくつかの入力部分は、ブランクであってもよい。
【0097】 MDは、取引価格有効メッセージを用いて、有効なビッドおよびオファの指令
リストを更新する。MDは、これらの指令リストおよび上述の事前授権マトリク
スを利用して、各取引立会場に対する独立した取引可能価格を計算する。この取
引可能価格は、影響を受けるMANに対して市場動向(MarketView)メッセージ
として配信される。
【0098】 事前授権マトリクスを更新するためには、各MANが、事前授権マトリクスの
更新メッセージをアービトレータに送信する。その後、アービトレータは、取引
仲介の一部として利用される事前授権マトリクスにこれを記録する。アービトレ
ータは、同様に、更新メッセージを他のマーケット・ディストリビュータに配信
する。このとき、事前授権マトリクスは、価格をあらかじめスクリーニング処理
するために記録される。
【0099】 事前授権マトリクスを変更すべき以下のような場合において、信用度更新(Cr
editUpdate)メッセージが送信される。 (i) 取引が完了したことに伴って有効な信用度そのものが変化した場合。 (ii) TFAが信用度限度を調整した場合。 (iii) TFAが信用度閾値を算出する基礎となる任意のパラメータを調整した 場合。 (iv) すべての取引立会場の信用度限度がリセットされた場合。
【0100】 加えて、各取引の最終段階で送信される取引状態メッセージには、取引を遂行
した相手方当事者に対する事前授権マトリクス状況に関する指標が含まれる。こ
れは、信用度状況が変化した場合には、再度仲介しないようにするためである。
【0101】 (取引仲介プロセス) 取引を遂行するために、取引仲介プロセスについて説明する。計算された信用
度利用が、TFAが設定する有効な信用度を越える場合、仲介プロセスは実行す
ることができない。こうして、信用度が事前にふるいにかけられているが、ビッ
ド、オファ、購入、および売却の指令に関する相互信頼性について、取引仲介処
理の一部としてさらにチェックされる。
【0102】 相互信用性を有する指令は、この取引システムによって仲介される。新たに提
起されたビッドおよび購入の指令は、未決のオファ指令に対して仲介される。新
たに提起されたオファおよび売却の指令は、未決のビッド指令に対して仲介され
る。
【0103】 以下の条件をすべて満足する場合、新たなビッドまたは購入の指令は、既存の
オファまたは売却の指令に対して相互信用性を有する。 ・指令が同一のテナーに関する場合。 ・指令に関する取引立会場は、この指令に関して相互信用性を有する場合、 または2つの指令に関する取引立会場が同一である場合。 ・ビッドまたは購入の指令に関する価格がオファまたは売却の指令よりも高いか 等しい場合。 ・両方の指令の金額が、最小架空金額パラメータとして定義されるシステムの 3ヶ月相当分よりも高いか等しい場合。
【0104】 すべての指令を仲介するプロセスは、図8で示す「自動仲介」プロセスと呼ば
れる。システムに送信される任意の指令は、まず、メーカ側のアービトレータ内
の既存のビッドおよびオファのすべてに対して仲介される。既存の指令は、相互
信用性のある指令を求めて、価格/期間の順序で検討される。相互信用性のある
指令が見出された場合、2つの指令は「仲介」され、2つの指令の最小金額と等
しい金額で取引が開始される。提起された指令の残り3ヶ月相当の金額が、最小
架空金額のパラメータの値以下になるまで、あるいは相互信用性のある指令が見
出せなくなるまで、このプロセスは続く。
【0105】 提起された指令の残り3ヶ月相当の金額が最小架空金額のパラメータの値以下
になった場合、提起するワークステーションは、その旨通知され、指令はキャン
セルされる。
【0106】 新たに提起された指令が、自動仲介プロセスにより完全には仲介されない場合
、この指令は、未決の指令に関する取引システムの集合体におけるビッドまたは
オファになる。未決の指令(オーダ)の金額は、自動仲介プロセスにおいて仲介
されなかった金額に等しい。
【0107】 自動仲介プロセス中に開始された取引を遂行するために、この取引システムは
、仲介された両方の指令がトレーダにより排除されていないこと、および少なく
ともシステム定義された最小取引金額を遂行するために十分な信用度が有効な状
態で残っていることを、広く知られた方法で認証する必要がある。
【0108】 最終的な取引金額は、当初の取引金額よりも少なく、第2の立会場(または他
の関連する第1の信用交付エンティティ)に対する第1の立会場(または他の関
連する第1の信用交付エンティティ)からの有効な信用度、および第2の立会場
(または他の関連する第2の信用交付エンティティ)に対する第2の立会場(ま
たは他の関連する第2の信用交付エンティティ)からの有効な信用度。これらの
任意の金額は、最小架空金額パラメータの3ヶ月相当分以下である場合、この取
引に関する仲介処理は失敗する。
【0109】 指令が提起され、1つまたはそれ以上の取引が開始された場合、新たに提起さ
れた指令、テナーの特定、およびすべての取引の組み合わされた金額に近い価格
を、この種の情報を表示するように要求するすべてのトレーダのワークステーシ
ョン上に表示する必要がある。
【0110】 例えば、トレーダが米国ドルで9月7日付けで5000万ドルの売却指令を5
.6725で提起したときに、最良の取引可能なビッド価格が5.6750であ
ったとする。トレーダの指令は、次の取引に関して、即時に仲介される。 10@5.6750 CITL 10@5.6750 BBIL 10@5.6750 ABNL 10@5.6750 BOAL
【0111】 例示的なEBS取引通知には、次の情報が含まれる。 現在時刻(GMT): 12:34 テナーの特定: 97年9月 価格: 5.6725
【0112】 指令は、同一の取引立会場におけるディーラ間で仲介されることもある。した
がって、この取引システムは、立会場内部の取引に対する機能を提供するもので
ある。この特長は任意のものではない。指令がシステム内に提起された場合、こ
の指令を同一の取引立会場からの未決の指令に対して、特別の優先順位をもって
仲介されることはない。すべての取引は、立会場内部の取引かどうかによらず、
価格/期間の優先順位で仲介される。
【0113】 すべての金額が最良の取引可能価格で仲介されて、最良の通常価格に続いて、
信用度をスクリーニング処理した後に有効となる場合、任意の仲介により得られ
た価格は最良の取引価格となる。その理由は、取引価格がシステム内において指
令される方法にある。信用度に関するふるい(スクリーニング処理)を通過する
ために十分な信用度を有さない当事者の取引価格は、現在ある取引価格のリスト
から排除され、残りの取引価格に関する最良の取引可能な価格が選択される。こ
の価格におけるすべての相場は、集められ、表示される。最良の取引可能価格が
5000万米国ドル以上である場合、同様に、最良の通常価格として表示される
【0114】 (取引遂行プロセス) 取引遂行の手続は、同様に、図8に図示されており、これは遂行を説明するた
めだけに図示されたものであって、信用度スクリーニング処理の観点に対して、
集約的なものではない。
【0115】 取引が開始された後、立会場が取引状態についてアービトレータに通知するま
で、または取引が時間切れとなるまで、取引はペンディング(未決状態)である
と判断される。メーカ側立会場は、アービトレータに対して、取引状況メーカメ
ッセージを通知する。テーカアービトレータは、マーケット・プロセッサがその
コピーを送信すると、取引状況メーカメッセージを認知する。取引が成功しなか
った場合(おそらく、信用度が十分でなかった場合)、立会場は取引不調メッセ
ージを送信する。
【0116】 取引状況は、取引が実際に履行されたかどうか、取引の金額がいくらだったか
を反映する。この金額は、信用度の制約により、当初の取引金額とは異なること
もある。マーケット・プロセッサは、取引情報を記録する。当初の金額よりも少
ない金額で取引が実行された場合、残りの金額を別の仲介に対して利用すること
ができる。
【0117】 取引金額は、なされた取引の最終的な金額よりも増える。ペンディングの金額
は、当初の取引の金額よりも少なくなる。
【0118】 取引に含まれる相場が地域的なものである場合、マーケット・プロセッサは、
取引金額完了(QteAmtDone)メッセージを用いて、取引金額を他のアービトレー
タに通知する。この相場をヒットしたアービトレータには通知されない。これは
相場調整機能(QuoteAdjust function)により行われる。マーケット・プロセッ
サは、同様に、市場取引金額不記録(MktQteAmtUnreserved)メッセージをマー
ケット・ディストリビュータに送信する。アービトレータが、メーカ側またはテ
ーカ側のマーケット・アクセス・ノードからの取引状況メッセージにおいて時間
切れとなった場合にも同様に、この機能が利用される。
【0119】 任意の新規で有効な金額が相場において提起される。取引提起金額(QuoteAct
ivateAmt)機能は、相場の現在の有効な金額および相場価格を用いて、相場の提
起者の取引可能な総計、および提起者の取引パートナの取引可能な総計を更新す
る。
【0120】 ビッドおよび売却の要求は、その他の要因の中でも、(イエス/ノーの事前授
権マトリクスで明らかなように、)各取引立会場が互いに信用を有し、かつビッ
ド価格が売却要求の価格と等しいかそれ以上である場合に、相互信用性を有する
ものとして説明してきた。
【0121】 取引は、1つまたは2つのアービトレータを含んでいてもよい。取引に関与し
ないアービトレータのことを、(その取引に対して)受動的であるという。
【0122】 アービトレータは、すべての受動的アービトレータおよびすべての地域的なマ
ーケット・ディストリビュータに対する特定の取引について、放送情報を必要と
することがしばしばある。便宜上、こうしたグループを(所与の取引およびアー
ビトレータに関して)受動的構成部分と称する。
【0123】 1.新規のメーカ側ワークステーションは、取引提起(QteSubmit)メッセージ
をマーケット・アクセス・ノード(MAN)に送信する。MANは、取引提起(
QteSubmit)メッセージをアービトレータに送信する。
【0124】 2.新規のメーカ側アービトレータは、自動仲介する機会を検出し、相互信用性
を有する既存の相場を選択する。
【0125】 3.既存の相場が地域的なメーカからのものではない場合、新規のメーカのアー
ビトレータは、取引ヒット(HitQte)メッセージを既存のメーカのアービトレー
タに送信する。
【0126】 4.既存のメーカ側アービトレータは、取引ヒット(HitQte)メッセージを受信
すると、即時に取引ヒット確認(HitQteAck)メッセージをもって応答し、取引
IDおよび要求により配分された実際の相場を特定する。(取引が中断または別
の新規のメーカによりヒットされた場合、この金額はゼロまたは要求された額よ
りも少なくてもよい。)配分された額がゼロでなければ、既存のメーカ側アービ
トレータは、ペンディング取引リストに新しく入力し、ヒット通知(HitNotify
)メッセージを既存のメーカ側MANに送信し、取引金額保持(QteAmtReserved
)メッセージをすべての受動的アービトレータに対して放送し、市場金額保持(
MktAmtReserved)メッセージをその地域にあるマーケット・ディストリビュータ
に放送する。
【0127】 5.既存のメーカ側MANは、相手方当事者に対して十分な信用を有するかどう
かをチェックする。信用度限度が取引金額全体を処理するのに十分でない場合、
MANは、信用度限度まで取引金額を低減する。信用度がまったく有効でなけれ
ば、この段階で取引は中止され、取引不調の理由を示して、取引不調(DealFail
ed)メッセージが送信される。(既存のメーカ側アービトレータは、信用度更新
(CreditUpdate)メッセージを送信することにより、新規のメーカ側アービトレ
ータ、および影響のあるマーケット・ディストリビュータに通知する。その後、
既存のメーカ側アービトレータは、取引不調(DealFailed)メッセージを新規の
メーカ側アービトレータに転送し、取引金額完了(QteAmtDone)メッセージをす
べての受動的アービトレータに配信し、マーケット取引金額不保持(MktQteAmtU
nreserved)メッセージを地域的なマーケット・ディストリビュータに送信する
。)
【0128】 6.既存のメーカ側MANは、ペンディング中の取引の金額だけ、相手方当事者
に対する信用度限度を低減させる。
【0129】 7.既存のメーカ側MANは、メーカ側ワークステーションに対してヒット金額
(HitAmount)メッセージを送信する。トレーダは、この取引を中断しなければ
、取引はペンディング中であることが通知され、ヒットした取引を中断するトレ
ーダの能力が排除される。いずれの場合であっても、ワークステーションは、既
存のメーカ側MANに対して、ヒット金額確認(HitAmountAck)メッセージをも
って応答する。取引が中断された場合、MANは取引をキャンセルし、既存のメ
ーカの信用度限度を元の状態に戻す。
【0130】 8.既存のメーカ側MANは、ペンディング中の取引について記録する。
【0131】 9.既存のメーカ側MANは、新規のメーカ側MANに対して、取引認証(Deal
Verify)メッセージを送信する。
【0132】 10.新規のメーカ側MANは、取引認証(DealVerify)メッセージを受信して
、既存のメーカの信用度限度をチェックする。信用度限度が取引金額全体を処理
するのに十分でない場合、このMANは、取引金額を信用度限度まで低減する。
(信用がまったく有効でなければ、この取引はキャンセルされ、新規のメーカ側
MANは、取引金額をゼロに設定して、以下に説明するような取引状況テーカ(
DealStatusTaker)メッセージおよび取引認証確認(DealVerifyAck)メッセージ
だけを送信する。)
【0133】 11.新規のメーカ側MANは、既存のメーカの信用度限度を取引金額だけ低減
する。
【0134】 12.新規のメーカ側MANは、この取引について記録する。
【0135】 13.新規のメーカ側MANは、任意の信用度更新とともに、取引状況テーカ(
DealStatusTaker)メッセージをアービトレータに送信する。(メーカとテーカ
間の信用度関係が変化した場合、アービトレータは、事前授権マトリクスを更新
して、他のアービトレータに対しては信用更新(CreditUpdate)メッセージを、
テーカのマーケット・ディストリビュータに対しては市場信用更新(MarketCred
itUpdate)メッセージをそれぞれ送信する。)
【0136】 14.新規のメーカ側MANは、取引認証確認(DealVerifyAck)メッセージを
既存のメーカ側MANに送信し、取引完了WS(DealDoneWS)メッセージをテー
カ側ワークステーションに送信する。これらのメッセージは、最終的な取引金額
を特定する。
【0137】 15.既存のメーカ側MANは、取引認証確認(DealVerifyAck)メッセージを
受信する。取引金額が新規のメーカ側で低減されていた場合、新規のメーカの信
用度限度を再調整する。既存のメーカ側MANは、この取引について記録する。
【0138】 16.既存のメーカ側MANは、取引状況メーカ(DealStatusMaker)メッセー
ジを、任意の信用度更新とともにメーカ側アービトレータに送信する。
【0139】 17.既存のメーカ側アービトレータは、取引状況メーカ(DealStatusMaker)
メッセージを受信して、新規のメーカ側アービトレータに転送する。取引状況メ
ーカ(DealStatusMaker)メッセージが、既存のメーカおよび新規のメーカの間
に信用度関係に変更があったことを示す場合に、既存のメーカ側アービトレータ
は、事前授権マトリクスを更新し、他のアービトレータに対しては信用度更新メ
ッセージを、地域的なマーケット・ディストリビュータに対しては市場信用度更
新(MktCreditUpdate)メッセージをそれぞれ通知する。
【0140】 18.既存のメーカ側アービトレータは、取引金額完了(QteAmtDone)メッセー
ジを送信することにより、この取引について受動的アービトレータに通知する。
最終的な取引金額がメーカ側MANの当初要求した金額とは異なる場合、既存の
メーカ側アービトレータは、取引金額不保持(MktQteAmtUnreserved)メッセー
ジを地域的なマーケット・ディストリビュータに放送する。
【0141】 19.既存のメーカ側MANは、取引完了WS(DealDoneWS)メッセージを既存
のメーカのワークステーションに送信する。
【0142】 20.既存のメーカ側MANは、命令メーカ(InstructionMaker)メッセージを
新規のメーカのMANに送信する。
【0143】 21.新規のメーカ側MANは、命令メーカ(InstructionMaker)メッセージを
受信し、命令テーカ(InstructionTaker)メッセージをメーカ側MANに送信し
、命令記録メーカ(InstrLoggedTaker)メッセージを新規のメーカのワークステ
ーションに送信する。
【0144】 22.既存のメーカ側MANは、命令メーカ(InstructionMaker)メッセージを
受信し、命令記録メーカ(InstrLoggedTaker)メッセージを既存のメーカ側ワー
クステーションに送信する。
【0145】 (決済条件の不調) 十分な信用度が有効であることを認証することに加えて、同様に、ミスマッチ
(不適当な組み合わせ:mismatch)が生じないように、決済条件が双方向におい
てチェックされる。可能性のある決済条件は、FRABBA、ISDA、「いず
れか一方」(FRABBAまたはISDAのいずれか一方を仲介する場合)、お
よび「なし」(自動仲介が不調に終わった場合)である。
【0146】 取引立会場のパラメータとして、各取引立会場は、その取引立会場とISDA
契約を有する相手方当事者のリストを維持できるようにしておかなければならな
い。ISDA(またはISDAおよびFRABBA)契約を互いに交わすものと
して相互指定する立会場間の取引は、「決済条件」分野における2つの取引許可
状に印刷されたテキスト(text)「ISDA」を有する。FRABBA/ISD
Aで指定されているものが仲介しない立会場間の取引は、この分野における取引
チケット(ticket)に印刷されたテキスト「ミスマッチ」を有することになる。
その他すべての取引は、「決済条件」分野において印刷されたテキスト「FRA
BBA」に帰着する。
【0147】 立会場間のミスマッチが生じた場合、ミスマッチが生じた取引は遂行されるが
、このミスマッチが解消されるまで、各取引立会場は、他社とのさらなる取引を
行うことができなくなる。
【0148】 (その他の価格スクリーニング処理) 図6で示す事前授権マトリクスを用いて、その他の基準に関して、価格をスク
リーニング処理できると我々は理解している。とりわけ、この事前授権マトリク
スを用いて2つの当事者間の決済条件がうまく整うかどうか特定することができ
る。上述のような方法で、事前授権マトリクスを用いることにより、2つの当事
者間の決済条件について合意がある場合にのみ、価格表示される。これ以外の事
前授権マトリクスも同様に可能であって、上述の発明の実施形態に関連して利用
することができる。
【0149】 (信用度のメンテナンス) 図9に示す信用グループメンテナンス画面は、信用グループを意味する既存信
用グループを表示し、グループを形成、削除、または修正するための押しボタン
を有している。1つの既存信用グループが際立っている(ハイライトされている
)状態にあるとき(または新たな信用グループが形成されたとき)、信用グルー
プ・プロフィルは、選択されたグループに対する現在有効バランス(Current Av
ailable Balance)とともに上述のように計算された信用度閾値を表示する。こ
れにより、取引立会場管理者(「TFA」)は、警告パーセンテージ、および(
TFA(またはシステム)がすべての信用度限度をリセットするときはいつも、
新しい平均バランスとなる)デフォルト平均バランスを修正することができ、さ
らに/または表示された現在有効バランスに対して正方向または負方向の調整を
行うことができる。TFAは、指定押しボタン(Assign Pushbutton)を用いて
選択されたグループに対する取引立会場の指定を修正することができる。
【0150】 本発明の実施形態は、以下の添付図面を一例として参照しながら説明される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、トレーダの取引画面を示す概略図である。
【図2】 図2は、図1で示す取引画面のためのテナー詳細パネルを示す。
【図3】 図3は、図1で示す取引画面のための指令要求パネルを示す。
【図4】 図4は、図1で示す取引画面のためのマルチ指令要求パネルを示
す。
【図5】 図5は、通信ネットワーク、およびこれと協働する種々のワーク
ステーションおよびプロセッシング・ノードの概略図である。
【図6】 図6は、事前授権マトリクスを示す。
【図7】 図7は、取引可能価格情報を形成して、各個人トレーダに配信す
るために用いられる通信ネットワーク上のメッセージの流れを示す。
【図8】 図8は、取引仲介するときのメッセージの流れに関するダイアグ
ラムである。
【図9】 図9は、取引立会場管理者の信用度グループメンテナンス画面を
示す。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年10月27日(2000.10.27)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】 例えば、6×9FRAとは、現在から6ヶ月後に起算して、現在から9ヶ月後
に至る期間をカバーする契約である。こうした契約の期間またはギャップは3ヶ
月間である。一方が買主で、他方が売主である2つの当事者は、契約期間の開始
時(この場合、現在から6ヶ月後)にキャッシュを支払うことにより決済する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】 この取引期間は、1998年3月11日(決済期日)から始まり、1998年
6月11日(支払期日)で終わる。1998年3月9日、ロンドン時刻で午前1
1時30分過ぎに、各銀行のバックオフィス担当者(back office personnel)
は、適当なロイタ通信のページを確認して、3月9日に対して公示される3ヶ月
もののライボ利率を読み取る。例えば、この利率が、5.5800であったとす
ると、取引期日から固定期日の間に、0.0125%あるいは5/4毛だけ上昇
したことになる。したがって、決済金額は、5.58%の参照利率に基いて計算
する必要がある。決済金額は、買主から売主に支払われる小切手上の金額である
。決済金額は、次式を用いて計算する。 (決済金額計算例)
【数1】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0149
【補正方法】変更
【補正内容】
【0149】 (信用度のメンテナンス) 図9に示す信用グループメンテナンス画面CGMは、信用グループを意味する
既存信用グループEGCを表示し、グループを形成、削除、または修正するため
の押しボタンPBを有している。1つの既存信用グループが際立っている(ハイ
ライトされている)状態にあるとき(または新たな信用グループが形成されたと
き)、信用グループ・プロフィルGCPは、選択されたグループに対する現在有
効バランス(Current Available Balance)とともに上述のように計算された信
用度閾値CTを表示する。これにより、取引立会場管理者(「TFA」)は、警
告パーセンテージ、および(TFA(またはシステム)がすべての信用度限度を
リセットするときはいつも、新しい平均バランスとなる)デフォルト平均バラン
スを修正することができ、さらに/または表示された現在有効バランスに対して
正方向または負方向の調整を行うことができる。TFAは、指定押しボタン(As
sign Pushbutton)を用いて選択されたグループに対する取引立会場の指定を修
正することができる。
【手続補正書】
【提出日】平成13年5月18日(2001.5.18)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U S,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 ニーナ・ジェイン アメリカ合衆国07932−2119ニュージャー ジー州サウス・プレインフィールド、ビク トリー・ストリート3756番 (72)発明者 エドワード・アール・ホワーカ アメリカ合衆国07950ニュージャージー州 モリス・プレインズ、ゲイツ・コート2043 番

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレーダの端末において金融商品をトレーダ間で取引するた
    めのコンピュータ化された取引システムであって、 トレーダ端末間で電子メッセージを伝播させるための通信ネットワークと、 通信ネットワークに接続された複数のトレーダ端末とを備え、 各トレーダ端末は、金融商品に関する取引価格メッセージを形成するための手
    段を有し、 通信ネットワークは、 各信用交付団体からの有効な信用度を示す指標を記録するための信用度記録装
    置と、 トレーダ端末が取引価格メッセージを表示できるように、取引価格メッセージ
    をトレーダ端末に配信するための配信装置と、 少なくとも1つの信用交付団体に関連する各トレーダ端末に対して、取引価格
    メッセージをフィルタ処理するように構成された信用度フィルタ装置とを有し、 信用度フィルタ装置は、取引価格メッセージに示された価格だけを、関連する
    トレーダ端末に表示するように構成され、取引価格メッセージに対して、最小信
    用度閾値が1つの信用交付団体に対して双方向に有効であることを、信用度記憶
    装置を参照して判断し、 最小信用度閾値は、1つの信用交付団体が所定の最小額で取引を遂行する上で
    要求する有効な信用度と少なくとも等しく、 個別の最小信用度閾値は、各信用交付団体に対して確立され、各信用交付団体
    に特有で、かつ、取引される少なくとも1つの金融商品の特質に関連する少なく
    とも1つのパラメータに関する関数で求められることを特徴とする取引システム
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の金融商品を取引するためのコンピュータ化
    された取引システムであって、 少なくとも1つのパラメータは、取引される各金融商品に関して推定されるリ
    スクを示す要因であることを特徴とする取引システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の金融商品を取引するためのコンピ
    ュータ化された取引システムであって、 少なくとも1つのパラメータは、取引される各種金融商品に関連する揮発性要
    因であることを特徴とする取引システム。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1に記載の金融商品を取引する
    ためのコンピュータ化された取引システムであって、 最小信用度閾値は、取引される各種金融商品の変換率を示す第2のパラメータ
    からも求められることを特徴とする取引システム。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1に記載の金融商品を取引する
    ためのコンピュータ化された取引システムであって、 最小信用度閾値は、取引される任意の金融商品の決済期日に依拠する要因であ
    る第3のパラメータからも求められることを特徴とする取引システム。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の金融商品を取引するためのコンピュータ化
    された取引システムであって、 第3のパラメータは、取引される任意の金融商品の決済までの最長期間に依拠
    する要因であることを特徴とする取引システム。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか1に記載の金融商品を取引する
    ためのコンピュータ化された取引システムであって、 最小信用度閾値は、取引される複数の異なる金融商品に対して計算された信用
    閾値の最大値であることを特徴とする取引システム。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれか1に記載の金融商品を取引する
    ためのコンピュータ化された取引システムであって、 最小信用度閾値は、取引される各金融商品に対する最小指令額、変換要因、決
    済までの期間要因、および揮発性要因の関数の最大値であることを特徴とする取
    引システム。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれか1に記載の金融商品を取引する
    ためのコンピュータ化された取引システムであって、 金融商品は、金利先渡契約であることを特徴とする取引システム。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれか1に記載の金融商品を取引す
    るためのコンピュータ化された取引システムであって、 各信用交付団体は、取引立会場を含むことを特徴とする取引システム。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれか1に記載の金融商品を取引
    するためのコンピュータ化された取引システムであって、 複数のトレーダ端末が少なくとも1つのグループに関連し、 少なくとも1つの信用交付団体がグループに対して信用度を拡張することを特
    徴とする取引システム。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の金融商品を取引するためのコンピュー
    タ化された取引システムであって、 少なくとも1つのグループは、単一の信用交付団体と関連する複数のトレーダ
    端末を有することを特徴とする取引システム。
  13. 【請求項13】 請求項11または12に記載の金融商品を取引するための
    コンピュータ化された取引システムであって、 少なくとも1つのグループは、複数の信用交付団体と関連する複数のトレーダ
    端末を有することを特徴とする取引システム。
  14. 【請求項14】 請求項11ないし13にいずれか1に記載の金融商品を取
    引するためのコンピュータ化された取引システムであって、 少なくとも1つのグループに対する少なくとも1つの信用交付団体からの有効
    な信用度の指標が、信用交付団体とこのグループの間が取引する毎に減少するこ
    とを特徴とする取引システム。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の金融商品を取引するためのコンピュー
    タ化された取引システムであって、 少なくとも1つのグループに対する少なくとも1つの信用交付団体からの有効
    な信用度の指標が、取引額、および少なくとも1つの信用交付団体に特有の少な
    くとも1つのパラメータの関数として求められる金額だけ減少することを特徴と
    する取引システム。
  16. 【請求項16】 請求項14または15に記載の金融商品を取引するための
    コンピュータ化された取引システムであって、 信用度の指標が、取引される各種金融商品に関連する揮発性要因の関数として
    減少することを特徴とする取引システム。
  17. 【請求項17】 請求項14ないし16のいずれか1に記載の金融商品を取
    引するためのコンピュータ化された取引システムであって、 信用度の指標が、取引される各種金融商品に関連する変換率の関数として減少
    することを特徴とする取引システム。
  18. 【請求項18】 請求項14ないし17のいずれか1に記載の金融商品を取
    引するためのコンピュータ化された取引システムであって、 信用度の指標が、取引される金融商品が決済するまでの期間の関数として減少
    することを特徴とする取引システム。
  19. 【請求項19】 請求項14ないし18のいずれか1に記載の金融商品を取
    引するためのコンピュータ化された取引システムであって、 信用度の指標が、取引される金融商品の決済期日から支払期日までの期間の関
    数として減少することを特徴とする取引システム。
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