JP5502510B2 - 投資ストラテジーの発注システムおよび発注処理方法、並びにプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、投資ストラテジーを構成する複数のオプションの売買注文をオプションの市場へ発注する処理を実行するコンピュータからなる投資ストラテジーの発注システムおよび発注処理方法、並びにプログラムに係り、例えば、コールバタフライ、プットバタフライ、ジェリーロール、スプレッド等の各種の投資戦略を執行する場合等に利用できる。
一般に、オプション取引において、様々な投資戦略に沿って複数のオプションを組み合わせることを投資ストラテジーといい、例えば、コールバタフライ、プットバタフライ、ジェリーロール、スプレッド等の投資ストラテジーがある。
従来より、このような投資ストラテジーを執行するために、投資ストラテジーを構成する複数のオプションの売買注文を発注する場合には、注文内容をオプション毎に手入力して発注する作業を繰り返していた。
なお、本発明に関連する技術文献として、顧客から有価証券の売買注文を受け付け、注文内容に基づいてオプションを購入することが記載されている文献がある(特許文献1参照)。
特開2006−59203号公報
前述した従来の投資ストラテジーの発注方法では、投資ストラテジーを構成する複数のオプションの全てを発注し終えるまでに時間がかかるため、相場状況が変化すると、各構成オプションについての約定機会を逃してしまうおそれがある。
本発明の目的は、投資ストラテジーを構成する複数のオプションの発注を円滑に行うことができ、発注タイミングの遅延による約定機会の損失を軽減することができる投資ストラテジーの発注システムおよび発注処理方法、並びにプログラムを提供するところにある。
本発明は、投資ストラテジーを構成する複数のオプションの売買注文をオプションの市場へ発注する処理を実行するコンピュータからなる投資ストラテジーの発注システムであって、投資家またはその入力代行者により入力指定された投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについてのオプション種類および権利行使価格を含む銘柄特定情報、注文数量、並びに注文値段を含む注文データを、注文識別情報と関連付けて記憶する注文データ記憶手段と、オプションの市場における各オプションの銘柄毎の気配数量および気配値を含む市場データを、市場データ提供システムから通信回線を介して取得する処理を繰り返し実行する市場データ取得処理手段と、この市場データ取得処理手段により取得した気配数量および気配値を含む市場データを、銘柄特定情報と関連付けて記憶する市場データ記憶手段と、投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについて各オプションの銘柄特定情報に関連付けられて注文データ記憶手段に記憶された各オプションの注文数量および注文値段と、各オプションの銘柄特定情報と同一の銘柄特定情報に関連付けられて市場データ記憶手段に記憶された気配数量および気配値とを比較することにより、投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについてオプション取引が市場で成立し得るという発注条件の成否を判断する処理を繰り返し実行するオプション発注条件成否判断処理手段と、このオプション発注条件成否判断処理手段により投資ストラテジーを構成する複数のオプションの全てについての発注条件が成立すると判断された場合、またはこの成立するという判断の後に投資家またはその入力代行者の操作する端末装置からネットワークを介して送信されてくる発注要求信号を受信した場合に、注文データ記憶手段に記憶された注文データを用いて、銘柄特定情報、注文数量、および注文値段を含む発注データを作成する処理を実行する発注データ作成処理手段と、この発注データ作成処理手段により作成した発注データを、通信回線を介してオプションを取り扱う市場システムへ送信する処理を実行する発注処理手段とを備えたことを特徴とするものである。
このような投資ストラテジーの発注システムにおいては、市場データ取得処理手段により、いわゆる板情報である気配数量および気配値を含む市場データを繰り返し取得し、オプション発注条件成否判断処理手段により、最新の板情報を用いて投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについてオプション取引が市場で成立し得るという発注条件の成否の判断を繰り返し、各構成オプションの全てについて発注条件が満たされた場合に、発注データ作成処理手段により各構成オプションの発注データを作成し、発注処理手段により市場への発注処理を行う。
このため、相場状況を監視し、投資ストラテジーを構成する複数のオプションの全てについて市場での取引が成立し得る状態になった時点で、これらの複数のオプションを同時期(同時または略同時)に市場へ発注することが可能となるので、各オプションの発注を円滑に行うことが可能となり、発注タイミングの遅延による約定機会の損失の軽減が図られ、これらにより前記目的が達成される。
また、前述した投資ストラテジーの発注システムにおいて、注文データ記憶手段は、投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについての注文データとして、オプション種類および権利行使価格を含む銘柄特定情報、注文数量、並びに注文値段に加え、注文値段についての許容幅を示す注文値段用許容幅データも、注文識別情報と関連付けて記憶する構成とされ、オプション発注条件成否判断処理手段は、投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについて各オプションの銘柄特定情報に関連付けられて注文データ記憶手段に記憶された各オプションの注文値段および注文値段用許容幅データから算定される各オプションの許容値段範囲内に、各オプションの銘柄特定情報と同一の銘柄特定情報に関連付けられて市場データ記憶手段に記憶された注文売買区分と反対の売買区分の気配数量を有する気配値が収まるか否かを判断することにより、投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについての発注条件の成否を判断する処理を繰り返し実行する構成とされていることが望ましい。
このように注文値段に許容幅を持たせる構成とした場合には、投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについての約定機会が増えるので、投資ストラテジーを執行可能な状況を、より多くすることが可能となり、投資戦略の実現の確率が高まる。
さらに、前述した投資ストラテジーの発注システムにおいて、注文データ記憶手段は、投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについての注文データとして、オプション種類および権利行使価格を含む銘柄特定情報、注文数量、並びに注文値段に加え、注文数量についての許容幅を示す注文数量用許容幅データも、注文識別情報と関連付けて記憶する構成とされ、オプション発注条件成否判断処理手段は、投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについて各オプションの銘柄特定情報に関連付けられて注文データ記憶手段に記憶された各オプションの注文数量および注文数量用許容幅データから算定される各オプションの許容数量範囲内に収まる数量を、各オプションの銘柄特定情報と同一の銘柄特定情報に関連付けられて市場データ記憶手段に記憶された注文売買区分と反対の売買区分の気配数量で確保することができるか否かを判断することにより、投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについての発注条件の成否を判断する処理を繰り返し実行する構成とされていることが望ましい。
このように注文数量に許容幅を持たせる構成とした場合には、投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについての約定機会が増えるので、投資ストラテジーを執行可能な状況を、より多くすることが可能となり、投資戦略の実現の確率が高まる。
そして、以上に述べた投資ストラテジーの発注システムにおいて、オプション発注条件成否判断処理手段は、投資ストラテジーを構成する複数のオプション毎の発注条件の成否の判断結果を示すデータを、注文識別情報と関連付けて注文データ記憶手段に記憶させる処理を実行する構成とされ、投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについて各オプションの銘柄特定情報に関連付けられて注文データ記憶手段に記憶された各オプションの判断結果を示すデータを含む注文訂正画面の表示用データを、投資家またはその入力代行者の操作する端末装置へネットワークを介して送信するとともに、端末装置からネットワークを介して送信されてくる銘柄特定情報、注文値段、または注文数量のうちの少なくとも1つ項目についての訂正データを受信し、注文識別情報と関連付けて注文データ記憶手段に記憶させる処理を実行する注文訂正処理手段を備えた構成とすることが望ましい。
このように各構成オプション毎の発注条件の成否の判断結果を表示して注文内容の訂正入力を受け付ける構成とした場合には、例えば、ある程度、時間が経過しても各構成オプションの全てについての発注条件が同時に成立する機会がなく、投資ストラテジーを執行することができないとき等に、投資ストラテジーが執行可能な状況になるように、あるいは執行可能な状況に近づくように、発注条件が不成立になっている構成オプションの注文内容を訂正することが可能となり、投資戦略の実現の確率を高めることができるようになる。
また、上記のように各構成オプション毎の発注条件の成否の判断結果を表示して注文内容の訂正入力を受け付ける構成とする場合において、オプション発注条件成否判断処理手段は、投資ストラテジーを構成する複数のオプション毎の発注条件の成否の判断結果を示すデータに加え、注文値段と気配値との乖離幅を示す値段乖離幅データおよび/または注文数量と気配数量との乖離幅を示す数量乖離幅データを、注文識別情報と関連付けて注文データ記憶手段に記憶させる処理を実行する構成とされ、注文訂正処理手段は、判断結果を示すデータに加え、値段乖離幅データおよび/または数量乖離幅データを含む注文訂正画面の表示用データを、端末装置へネットワークを介して送信する処理を実行する構成とされていることが望ましい。
このように注文値段や注文数量といわゆる板情報との乖離幅を表示する構成とした場合には、投資家またはその入力代行者は、より詳細な状況を把握しながら、注文内容の訂正入力を行うことができるようになるので、訂正の内容が、より適切なものとなり、投資ストラテジーが執行可能な状況になるように、あるいは執行可能な状況に近づくようにするための注文内容の訂正入力の支援が、より一層強化される。
さらに、上記のように各構成オプション毎の発注条件の成否の判断結果を表示して注文内容の訂正入力を受け付ける構成とする場合において、注文データ記憶手段は、投資家またはその入力代行者により入力指定された基準の組および少なくとも1つの予備の組からなる権利行使価格の異なる複数組の投資ストラテジーのそれぞれについて、投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについての注文データを、注文識別情報と関連付けて記憶する構成とされ、オプション発注条件成否判断処理手段は、複数組の投資ストラテジーのそれぞれについて、投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについての発注条件の成否を判断する処理を繰り返し実行する構成とされ、注文訂正処理手段は、最初に基準の組の投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについて各オプションの銘柄特定情報に関連付けられて注文データ記憶手段に記憶された各オプションの判断結果を示すデータを含む注文訂正画面の表示用データを、端末装置へネットワークを介して送信し、投資家またはその入力代行者による注文訂正画面でのシフト要求操作により端末装置からネットワークを介して送信されてくるシフト要求信号を受信した場合に、予備の組の投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについて各オプションの銘柄特定情報に関連付けられて注文データ記憶手段に記憶された各オプションの判断結果を示すデータを含む注文訂正画面の表示用データを、端末装置へネットワークを介して送信する処理を実行する構成とされ、発注データ作成処理手段は、投資家またはその入力代行者による注文訂正画面での発注要求操作により端末装置からネットワークを介して送信されてくる発注要求信号を受信した場合に、発注要求操作の際に注文訂正画面に表示されていた投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについて注文データ記憶手段に記憶された注文データを用いて、銘柄特定情報、注文数量、および注文値段を含む発注データを作成する処理を実行する構成とされていることが望ましい。
このように基準の組および少なくとも1つの予備の組からなる権利行使価格の異なる複数組の投資ストラテジーをシフト表示可能な構成とした場合には、例えば、ある程度、時間が経過しても投資ストラテジーを執行することができないとき等に、投資ストラテジーをシフトして表示させ、そのシフト表示させた投資ストラテジーを構成する複数のオプションの発注条件の成否の判断結果を参照するか、あるいは成否の判断結果に加えて値段や数量の乖離幅を参照することにより、執行対象の投資ストラテジーを切り替える判断を行うことが可能となる。このため、投資家にとってのシステムの利便性が向上するうえ、投資戦略の実現の確率を高めることができるようになる。
また、以上に述べた本発明の発注システムにより実現される発注処理方法として、以下のような本発明の発注処理方法が挙げられる。
すなわち、本発明は、投資ストラテジーを構成する複数のオプションの売買注文をオプションの市場へ発注する処理を実行するコンピュータからなる投資ストラテジーの発注システムで実行される投資ストラテジーの発注処理方法であって、投資家またはその入力代行者により入力指定された投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについてのオプション種類および権利行使価格を含む銘柄特定情報、注文数量、並びに注文値段を含む注文データを、注文識別情報と関連付けて注文データ記憶手段に記憶させ、市場データ取得処理手段が、オプションの市場における各オプションの銘柄毎の気配数量および気配値を含む市場データを、市場データ提供システムから通信回線を介して取得する処理を繰り返し実行し、市場データ取得処理手段により取得した気配数量および気配値を含む市場データを、銘柄特定情報と関連付けて市場データ記憶手段に記憶させ、オプション発注条件成否判断処理手段が、投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについて各オプションの銘柄特定情報に関連付けられて注文データ記憶手段に記憶された各オプションの注文数量および注文値段と、各オプションの銘柄特定情報と同一の銘柄特定情報に関連付けられて市場データ記憶手段に記憶された気配数量および気配値とを比較することにより、投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについてオプション取引が市場で成立し得るという発注条件の成否を判断する処理を繰り返し実行し、発注データ作成処理手段が、オプション発注条件成否判断処理手段により投資ストラテジーを構成する複数のオプションの全てについての発注条件が成立すると判断された場合、またはこの成立するという判断の後に投資家またはその入力代行者の操作する端末装置からネットワークを介して送信されてくる発注要求信号を受信した場合に、注文データ記憶手段に記憶された注文データを用いて、銘柄特定情報、注文数量、および注文値段を含む発注データを作成する処理を実行し、発注処理手段が、発注データ作成処理手段により作成した発注データを、通信回線を介してオプションを取り扱う市場システムへ送信する処理を実行することを特徴とするものである。
このような本発明の発注処理方法においては、前述した本発明の発注システムで得られる作用・効果がそのまま得られ、これにより前記目的が達成される。
また、本発明のプログラムは、前述した投資ストラテジーの発注システムとして、コンピュータを機能させるためのものである。
なお、上記のプログラムまたはその一部は、例えば、光磁気ディスク(MO)、コンパクトディスク(CD)を利用した読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)を利用した読出し専用メモリ(DVD−ROM)、DVDを利用したランダム・アクセス・メモリ(DVD−RAM)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去および書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)等の記録媒体に記録して保存や流通等させることが可能であるとともに、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等の有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにはこれらの組合せ等の伝送媒体を用いて伝送することが可能であり、また、搬送波に載せて搬送することも可能である。さらに、上記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。
以上に述べたように本発明によれば、いわゆる板情報を監視し、投資ストラテジーを構成する複数のオプションの全てについて市場での取引が成立し得る状態になった時点で、これらの複数のオプションを同時期に発注することができるので、各オプションの発注を円滑に行うことができ、発注タイミングの遅延による約定機会の損失の軽減を図ることができるという効果がある。
本発明の一実施形態の発注システムの全体構成図。 前記実施形態の注文データ記憶手段の構成図。 前記実施形態のオプション発注条件成否判断処理時に比較参照される注文データ記憶手段に記憶されたデータ内容と市場データ記憶手段に記憶されたデータ内容との関係を示す説明図。 前記実施形態の投資ストラテジーの発注処理の流れを示すフローチャートの図。 前記実施形態の注文画面の一例を示す図。 前記実施形態の発注確認画面の一例を示す図。 前記実施形態の注文訂正画面の一例を示す図。
以下に本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。図1には、本実施形態の発注システム10の全体構成が示されている。図2には、注文データ記憶手段40の構成の一例が示されている。図3には、オプション発注条件成否判断処理手段23による処理時に比較参照される注文データ記憶手段40に記憶されたデータ内容と市場データ記憶手段41に記憶されたデータ内容との関係が、具体的数値例を挙げて説明されている。また、図4には、投資ストラテジーの発注処理の流れの一例がフローチャートで示されている。さらに、図5には、注文画面100の一例が示され、図6には、発注確認画面200の一例が示され、図7には、注文訂正画面300の一例が示されている。
図1において、投資ストラテジーの発注システム10は、例えば証券会社等の金融機関が管理するシステムであり、投資ストラテジーを構成する複数のオプションの売買注文の受付および市場への発注に関する各種処理を実行するとともに各種処理に必要なデータを記憶する発注サーバ20を備えて構成されている。この発注サーバ20には、ネットワーク1を介して投資家またはその入力代行者が操作する端末装置50が接続されるとともに、通信回線2(通常は、専用線であるが、ネットワーク1でもよい。)を介してオプションを取り扱う市場システム60が接続され、さらに、通信回線3(専用線でも、ネットワーク1でもよい。)を介して市場データ提供システム70が接続されている。
ここで、投資家には、証券会社等の金融機関の顧客の他に、例えば、証券会社等の金融機関の社員やファンドマネージャ等も含まれる。また、入力代行者とは、例えば、証券会社等の金融機関の営業員やオペレータ等である。
また、本実施形態では、発注システム10の構成や機能等を、主としてコールバタフライを中心に説明するが、発注システム10が取り扱う投資ストラテジーは、コールバタフライに限定されるものではなく、例えば、プットバタフライ、ジェリーロール、スプレッド等でもよく、任意である。また、投資ストラテジーを構成する複数のオプションも、例えば、株式、債券、為替等、いずれの種類の金融商品を対象とするものでもよい。なお、オプションは、証券金融分野における通常のオプションと同じであり、ある金融商品(例えば、株式、債券、為替等)を、将来の一定期日までに特定価格(権利行使価格)で売り付けたり、買い付けたりすることができる権利である。
ネットワーク1は、例えば、LAN、MAN、WAN、インターネット、イントラネット、エクストラネット、あるいはこれらの組合せ等、様々な形態のものが含まれ、有線であるか無線であるか、さらには有線および無線の混在型であるかは問わず、要するに、複数地点(距離の長短は問わない。)間で、ある程度の速度をもって情報を伝送することができるものであればよい。
発注サーバ20は、1台または複数台のコンピュータにより構成され、注文受付処理手段21と、市場データ取得処理手段22と、オプション発注条件成否判断処理手段23と、発注確認処理手段24と、注文訂正処理手段25と、発注データ作成処理手段26と、発注処理手段27と、約定監視処理手段28と、注文データ記憶手段40と、市場データ記憶手段41と、発注データ記憶手段42と、約定データ記憶手段43とを含んで構成されている。
注文受付処理手段21は、端末装置50からの投資家またはその入力代行者の要求に応じ、注文画面100(図5参照)の表示用データを、ネットワーク1を介して端末装置50へ送信するとともに、端末装置50からネットワーク1を介して送信されてくる投資家の注文データを受信し、受信した注文データに対し、注文識別情報(注文番号等)を自動付与し、受信した注文データを、注文の受付日等のデータとともに、投資家識別情報(口座番号等)および注文識別情報(注文番号等)と関連付けて注文データ記憶手段40(図2参照)に記憶させる処理を実行するものである。
ここで、注文データには、本実施形態では、例えば、投資家識別情報(口座番号等)、銘柄特定情報(オプション種類、権利行使価格、コール・プットの別)、売買区分、発注確認の要否を示すデータ(各構成オプションの全てについての発注条件が成立したら、投資家またはその入力代行者が確認してから発注するか、直ぐに発注するかの選択情報)、注文数量、注文値段(指値)、注文数量用許容幅、注文値段用許容幅等が含まれる。
また、注文数量用許容幅は、本実施形態では、図5に示すように、一例として注文数量に対する割合(パーセンテージ)で入力する構成となっているが、数量自体で許容幅を入力する構成としてもよい。例えば、図5の権利行使価格が139.5円のオプションの注文の場合、注文数量の20単位に対して注文数量用許容幅が±10%となっているので、許容数量範囲は18〜22単位であるが、これを、注文数量用許容幅が±2単位であると入力する構成としてもよい。なお、注文数量が20単位のときに、許容数量範囲が18〜22単位であれば、通常は、入力指定された注文数量を超える数量を約定させないので、約定数量は18〜20単位となるようにし、本実施形態でもそのような通常の処理を行う。つまり、本実施形態では、本来の注文数量が20単位のときに、オプション取引の相手方の売買区分(注文売買区分と反対の売買区分)の気配数量が18単位または19単位しかなければ、その18単位または19単位を許容して18単位または19単位を約定させるように市場への発注処理を行い、相手方の気配数量が丁度20単位であれば、その20単位を約定させるように市場への発注処理を行い、相手方の気配数量が21単位以上あっても、20単位しか約定させないように市場への発注処理を行う。但し、投資ストラテジーを構成する複数のオプション間の数量バランスが崩れず、投資目的に沿えば、注文数量の20単位を超えて21単位または22単位を約定させるように発注する特殊な処理を行ってもよい。
さらに、注文値段用許容幅は、本実施形態では、図5に示すように、一例として注文値段に対する割合(パーセンテージ)で入力する構成となっているが、値段自体で許容幅を入力する構成としてもよい。例えば、図5の権利行使価格が139.0円のオプションの注文の場合、注文値段の0.41円(41銭)に対して注文値段用許容幅が±5%となっているので、許容値段範囲は0.39〜0.43円であるが、これを、注文値段用許容幅が±0.02円(±2銭)であると入力する構成としてもよい。なお、オプション取引の相手方の売買区分(注文売買区分と反対の売買区分)の気配数量が単一の値段だけでは不足している場合には、許容値段範囲内であれば、複数の値段に跨って約定させるように発注処理を行ってもよい。
また、注文受付処理手段21は、基準の組および少なくとも1つの予備の組からなる権利行使価格の異なる複数組の投資ストラテジーの入力指定を受け付けることができる構成とされている(図5参照)。この際、入力指定される予備の投資ストラテジーは、通常は、基準の投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれの権利行使価格を、同じ価格だけ同方向にシフトしたものであり、従って、損益を示すグラフが同じ形状を保持して平行移動するものであるが、これに限定されるものではなく、各構成オプション間でシフト量を異なるものとしてもよい。
なお、注文識別情報は、本実施形態では、図2に示すように、例えば「T0001−01−01」等のように3つの部分に仕切られて構成されている。最初の部分の「T0001」は、基準の組および予備の組を含めて複数組の投資ストラテジーを構成する複数のオプションの全てに共通に付される。中間の部分の「01」は、複数組の投資ストラテジーを識別するために付され、1番目に入力指定された基準の組の投資ストラテジーには「01」が付され、2番目に入力指定された予備の組の投資ストラテジーには「02」が付され、3番目に入力指定された予備の組の投資ストラテジーには「03」が付され、中間の部分が「01」であるか否かにより、基準の組であるか否かが判断される。最後の部分の「01」は、1つの投資ストラテジー内における各構成オプションを識別するために付される。なお、本実施形態では、このような枝番号方式、すなわち注文識別情報を3つの部分に仕切る方式を採用しているが、これに限定されるものではなく、例えば、この3つの部分に相当する3種類の注文識別情報を設けてもよい。
市場データ取得処理手段22は、オプション市場における各オプション銘柄毎の気配数量および気配値(いわゆる板情報)を含む最新の市場データを、市場データ提供システム70から通信回線3を介して逐次取得し、取得した各オプション銘柄毎の気配数量および気配値(いわゆる板情報)を含む最新の市場データを、銘柄特定情報(オプション種類、権利行使価格、コール・プットの別)と関連付けて市場データ記憶手段41(図3参照)に記憶させる処理を実行するものである。
オプション発注条件成否判断処理手段23は、投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについて、各構成オプションの銘柄特定情報に関連付けられて注文データ記憶手段40(図2、図3参照)に記憶された各オプションの注文数量および注文値段と、各構成オプションの銘柄特定情報と同一の銘柄特定情報に関連付けられて市場データ記憶手段41(図3参照)に記憶された気配数量および気配値とを比較することにより、投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについてオプション取引が市場で成立し得るという発注条件が成立するか否かを判断し、各構成オプション毎の発注条件の成否の判断結果を示すデータを、注文識別情報と関連付けて注文データ記憶手段40(図2参照)に記憶させる処理を繰り返し実行するものである。
なお、オプション発注条件成否判断処理手段23による判断処理と、市場データ取得処理手段22による取得処理とは、図4では、同期して行うように図示されているが、必ずしも同期して行う必要はない。
より詳細には、オプション発注条件成否判断処理手段23は、本実施形態では、注文数量および注文値段のそれぞれに許容幅を持たせて各構成オプション毎の発注条件の成否の判断処理を実行する。この際、オプション発注条件成否判断処理手段23は、数量および値段の双方が、それぞれの許容範囲内に収まれば、発注条件が成立と判断し、数量または値段のいずれか一方でも許容範囲内に収まらなければ、発注条件が不成立と判断する。
すなわち、値段については、オプション発注条件成否判断処理手段23は、投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについて、各構成オプションの銘柄特定情報に関連付けられて注文データ記憶手段40(図2、図3参照)に記憶された各構成オプションの注文値段および注文値段用許容幅データから各構成オプションの許容値段範囲を算定し、各構成オプションの銘柄特定情報と同一の銘柄特定情報に関連付けられて市場データ記憶手段41(図3参照)に記憶された気配値(但し、注文売買区分と反対の売買区分の気配数量を有する気配値である。)のうち、算定した許容値段範囲内に収まる気配値があるか否かを判断することにより、投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについての発注条件の成否を判断する。
一方、数量については、オプション発注条件成否判断処理手段23は、投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについて、各構成オプションの銘柄特定情報に関連付けられて注文データ記憶手段40(図2、図3参照)に記憶された各構成オプションの注文数量および注文数量用許容幅データから各構成オプションの許容数量範囲を算定し、各構成オプションの銘柄特定情報と同一の銘柄特定情報に関連付けられて市場データ記憶手段41(図3参照)に記憶された気配数量のうち許容値段範囲内の気配値における注文売買区分と反対の売買区分の気配数量(許容値段範囲が2以上の気配値に跨るときには、2以上の気配値における気配数量の合計数量)が、算定した許容数量範囲の最小数量以上であるか否かを判断することにより、投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについての発注条件の成否を判断する。
また、オプション発注条件成否判断処理手段23は、各構成オプション毎の発注条件の成否の判断処理に伴って、各構成オプションの銘柄特定情報に関連付けられて注文データ記憶手段40(図2、図3参照)に記憶された注文値段と、各構成オプションの銘柄特定情報と同一の銘柄特定情報に関連付けられて市場データ記憶手段41(図3参照)に記憶された気配値のうち注文値段に最も近い気配値(但し、注文売買区分と反対の売買区分の気配数量を有する気配値である。)との乖離幅を示す値段乖離幅データを算出し、算出した値段乖離幅データを、注文識別情報と関連付けて注文データ記憶手段40(図2参照)に記憶させる処理も繰り返し実行する。なお、図2および図7に示すように、値段乖離幅データは、注文値段に対する割合(パーセンテージ)でもよく、値段自体の差額でもよい。
さらに、オプション発注条件成否判断処理手段23は、各構成オプション毎の発注条件の成否の判断処理に伴って、各構成オプションの銘柄特定情報に関連付けられて注文データ記憶手段40(図2、図3参照)に記憶された注文数量と、各構成オプションの銘柄特定情報と同一の銘柄特定情報に関連付けられて市場データ記憶手段41(図3参照)に記憶された気配数量のうち許容値段範囲内の気配値における注文売買区分と反対の売買区分の気配数量(許容値段範囲が2以上の気配値に跨るときには、2以上の気配値における気配数量の合計数量)との乖離幅を示す数量乖離幅データを算出し、算出した数量乖離幅データを、注文識別情報と関連付けて注文データ記憶手段40(図2参照)に記憶させる処理も繰り返し実行する。なお、図2および図7に示すように、数量乖離幅データは、注文数量に対する割合(パーセンテージ)でもよく、数量(単位数)自体の差でもよい。なお、取引可能な気配数量が注文数量よりも大きい場合には、本実施形態では、一例として数量乖離幅データは0(0.0%)とするが、数量乖離幅データをプラスのデータとして算出してもよい。
そして、オプション発注条件成否判断処理手段23は、複数組の投資ストラテジーが入力指定されている場合には、複数組の投資ストラテジーの全てについて、投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについての発注条件の成否の判断処理、値段乖離幅データおよび数量乖離幅データの算出処理、並びに発注条件の成否の判断結果を示すデータ、値段乖離幅データおよび数量乖離幅データを、注文識別情報と関連付けて注文データ記憶手段40(図2参照)に記憶させる処理を実行する。
発注確認処理手段24は、オプション発注条件成否判断処理手段23により投資ストラテジー(基準の投資ストラテジー)を構成する複数のオプションの全てについての発注条件が成立すると判断された場合であって、かつ、注文データ記憶手段40(図2参照)に記憶された発注確認の要否を示すデータが「要」になっている場合に、注文データ記憶手段40に記憶された注文データを用いて発注確認画面200(図6参照)の表示用データを作成し、作成した発注確認画面200の表示用データを、ネットワーク1を介して端末装置50へ送信するとともに、発注確認画面200での投資家またはその入力代行者の入力操作により端末装置50からネットワーク1を介して送信されてくる発注要求信号を受信する処理を実行するものであり、発注要求信号を受信したら、発注データ作成処理手段26へ処理を移行させるようになっている。
注文訂正処理手段25は、端末装置50からの投資家またはその入力代行者の要求に応じ、投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについて各構成オプションの銘柄特定情報に関連付けられて注文データ記憶手段40(図2参照)に記憶された各構成オプションの注文データ、発注条件の成否の判断結果を示すデータ、値段乖離幅データおよび数量乖離幅データを用いて、注文訂正画面300(図7参照)の表示用データを作成し、作成した注文訂正画面300の表示用データを、ネットワーク1を介して端末装置50へ送信するとともに、投資家またはその入力代行者により入力されて端末装置50からネットワーク1を介して送信されてくる訂正データを受信し、受信した訂正データを、注文識別情報と関連付けて注文データ記憶手段40に記憶させる処理を実行するものである。
ここで、訂正データには、本実施形態では、例えば、銘柄特定情報のうちのオプション種類および権利行使価格、注文数量、注文値段、注文数量用許容幅データ、注文値段用許容幅データ等が含まれる。なお、本実施形態では、銘柄特定情報のうちのコール・プットの別、および売買区分は、訂正入力の対象としていない。前者を変えると、コールバタフライなのかプットバタフライなのかが変わってしまい、後者を変えると、ロングバタフライなのかショートバタフライなのかが変わってしまい、投資ストラテジー自体(投資戦略)が変わってしまうからである。但し、これらのコール・プットの別および売買区分も訂正することができる構成としてもよい。
また、注文訂正処理手段25は、複数組の投資ストラテジーが入力指定されて注文データ記憶手段40(図2参照)に記憶されている場合には、最初に基準の組の投資ストラテジーを表示する注文訂正画面300(図7参照)の表示用データを作成し、これをネットワーク1を介して端末装置50へ送信し、投資家またはその入力代行者による注文訂正画面300でのシフト要求操作により端末装置50からネットワーク1を介して送信されてくるシフト要求信号を受信した場合に、予備の組の投資ストラテジーを表示する注文訂正画面300の表示用データを作成し、これをネットワーク1を介して端末装置50へ送信するとともに、注文訂正画面300での投資家またはその入力代行者の入力操作により端末装置50からネットワーク1を介して送信されてくる発注要求信号を受信する処理を実行するものであり、発注要求信号を受信したら、発注データ作成処理手段26へ処理を移行させるようになっている。
発注データ作成処理手段26は、オプション発注条件成否判断処理手段23により投資ストラテジーを構成する複数のオプションの全てについての発注条件が成立すると判断された場合であって、かつ、注文データ記憶手段40(図2参照)に記憶された発注確認の要否を示すデータが「不要」になっている場合に、注文データ記憶手段40に記憶された注文データを用いて、各構成オプションについての発注データ(注文識別情報、投資家識別情報、銘柄特定情報、売買区分、注文数量、および注文値段等を含む。)を作成し、作成した発注データを、発注データ記憶手段42に記憶させる処理を実行するものである。すなわち、この場合の発注データの作成処理は、発注条件が成立すると判断されたら、直ぐに自動的に行われる。
また、発注データ作成処理手段26は、オプション発注条件成否判断処理手段23により投資ストラテジーを構成する複数のオプションの全てについての発注条件が成立すると判断された場合であって、かつ、注文データ記憶手段40(図2参照)に記憶された発注確認の要否を示すデータが「要」になっている場合に、発注確認処理手段24により、発注確認画面200(図6参照)での投資家またはその入力代行者の入力操作により端末装置50からネットワーク1を介して送信されてくる発注要求信号を受信したとき、すなわち発注要求信号を受信した発注確認処理手段24からの処理の移行があったときにも、上記と同様にして発注データを作成し、作成した発注データを、発注データ記憶手段42に記憶させる処理を実行する。すなわち、この場合の発注データの作成処理は、発注条件が成立すると判断されたら、直ぐに自動的に行われるのではなく、投資家またはその入力代行者の確認を待って行われる。
さらに、発注データ作成処理手段26は、注文訂正処理手段25により、注文訂正画面300(図7参照)での投資家またはその入力代行者の入力操作により端末装置50からネットワーク1を介して送信されてくる発注要求信号を受信したとき、すなわち発注要求信号を受信した注文訂正処理手段25からの処理の移行があったときにも、上記と同様にして発注データを作成し、作成した発注データを、発注データ記憶手段42に記憶させる処理を実行する。すなわち、この場合の発注データの作成処理は、投資家またはその入力代行者の発注要求があったら行われる。
発注処理手段27は、発注データ作成処理手段26により作成されて発注データ記憶手段42に記憶されている各構成オプションについての発注データを、同時期(同時または略同時)に、通信回線2を介してオプションを取り扱う市場システム60へ送信する処理を実行するものである。この発注データの送信処理は、発注データが発注データ記憶手段42に記憶されたら直ぐに行われる。
また、発注処理手段27は、オプションを取り扱う市場システム60から通信回線2を介して送信されてくる約定データを受信し、受信した約定データを約定データ記憶手段43に記憶させる処理を実行する。
約定監視処理手段28は、約定データ記憶手段43を監視し、約定データ記憶手段43に記憶された約定データに含まれる注文識別情報と同一の注文識別情報に関連付けられて注文データ記憶手段40(図2参照)に記憶されている注文データのステータスを「発注済み」から「約定済み」に変更する処理を実行するものである。
注文データ記憶手段40は、図2に示すように、注文識別情報(注文番号等)、注文の受付日、投資家識別情報(口座番号等)、銘柄特定情報(オプション種類、権利行使価格、コール・プットの別)、売買区分、発注確認の要否を示すデータ(各構成オプションの全てについての発注条件が成立したら、投資家またはその入力代行者が確認してから発注するか、直ぐに発注するかの選択情報)、注文数量、注文値段(指値)、注文数量用許容幅、注文値段用許容幅、数量乖離幅データ、値段乖離幅データ、発注条件の成否の判断結果を示すデータ(成立・不成立の別)、および、注文の処理状態を示すステータス等を対応させて記憶するものである。
市場データ記憶手段41は、図3に示すように、市場データ取得処理手段22により市場データ提供システム70から取得した各オプション銘柄についての気配値とその気配値における売気配数量および買気配数量との対応データ(いわゆる板情報)を含む市場データを、銘柄特定情報と関連付けて記憶するものである。
発注データ記憶手段42は、発注データ作成処理手段26により作成された発注データを記憶するものである。
約定データ記憶手段43は、発注処理手段27によりオプションを取り扱う市場システム60から受信した約定データ(注文識別情報、投資家識別情報、銘柄特定情報、売買区分、約定数量、および約定値段(約定単価)等を含む。)を記憶するものである。
そして、以上において、発注サーバ20の各処理手段21〜28は、発注サーバ20を構成するコンピュータ本体の内部に設けられた中央演算処理装置(CPU)、およびこのCPUの動作手順を規定する1つまたは複数のプログラムにより実現される。
また、発注サーバ20の各記憶手段40〜43は、例えばハードディスク等により好適に実現されるが、記憶容量やアクセス速度等に問題が生じない範囲であれば、ROM、EEPROM、フラッシュ・メモリ、RAM、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、FD、磁気テープ、あるいはこれらの組合せ等を採用してもよい。
さらに、発注サーバ20は、1台のコンピュータあるいは1つのCPUにより実現されるものに限定されず、複数のコンピュータあるいは複数のCPUで分散処理を行うことにより実現されるものであってもよい。
端末装置50は、コンピュータにより構成され、例えばマウスやキーボード等の入力手段と、例えば液晶ディスプレイやCRTディスプレイ等の表示装置と、印刷装置とを備えている。なお、端末装置50は、例えば携帯電話機(PHSを含む。)や携帯情報端末(PDA)等の携帯機器であってもよい。
市場システム(取引市場システム)60は、コンピュータにより構成され、オプション取引を行うことができる取引所システムや、私設取引システム(PTS:Proprietary Trading System)等である。
市場データ提供システム70は、コンピュータにより構成され、情報ベンダーのシステム、または証券会社等の金融機関が運用・管理する他のシステムである。なお、本実施形態では、市場データ提供システム70は、1次情報源である市場システム60から得られた情報を提供する2次情報源となっているが、市場データ提供システムは、1次情報源である市場システム自身であってもよい。
このような本実施形態においては、以下のようにして投資ストラテジーの発注システム10により投資ストラテジーを構成する複数のオプションの発注処理が行われる。
図4において、発注サーバ20での処理を開始した後(ステップS1)、注文受付処理手段21により投資ストラテジーの注文を受け付ける(ステップS2)。先ず、注文受付処理手段21により、端末装置50からの投資家またはその入力代行者の要求に応じ、注文画面100(図5参照)の表示用データを、ネットワーク1を介して端末装置50へ送信する。すると、端末装置50の画面上には、図5に示すような注文画面100が表示される。
図5において、注文画面100には、基準の投資ストラテジーを入力するのか予備の投資ストラテジーを入力するのかを選択する基準・予備選択部110と、投資ストラテジーの一種であるバタフライを構成する3つのオプションについてのオプション種類、権利行使価格、コール・プットの別、売買区分、注文数量、注文値段(指値)、注文数量用許容幅、注文値段用許容幅の各入力部121〜128と、発注確認の要否(各構成オプションの全てについての発注条件が成立したら、投資家またはその入力代行者が確認してから発注するか、直ぐに発注するかの別)の選択部130と、権利行使価格の異なる次の投資ストラテジーを入力するための「次の投資ストラテジーを入力する」ボタン140と、前の投資ストラテジーの入力に戻るための「前の投資ストラテジーの入力に戻る」ボタン141と、投資ストラテジーの入力データを発注サーバ20へ送信するための「送信」ボタン142とが設けられている。
そして、図5の注文画面100において、投資家またはその入力代行者が必要データを入力し、「送信」ボタン142を押下操作すると、投資ストラテジーの注文データが、端末装置50からネットワーク1を介して発注サーバ20へ送信される。発注サーバ20では、注文受付処理手段21により、端末装置50から送信されてくる投資ストラテジーの注文データを受信し、受信した注文データに対し、注文識別情報(注文番号等)を自動付与し、受信した注文データを、注文の受付日等のデータとともに、投資家識別情報(口座番号等)および注文識別情報(注文番号等)と関連付けて注文データ記憶手段40(図2参照)に記憶させる(図4のステップS2)。なお、投資家識別情報は、ログイン時等のように、より前の段階で入力されている。
例えば、図5に示すように権利行使価格が139.0円(買)、139.5円(売)、140.0円(買)のコールバタフライの投資ストラテジー(基準)の入力を行ったとすると、図2の注文識別情報=「T0001−01−01」、「T0001−01−02」、「T0001−01−03」の例のように、各構成オプションの注文データが保存される。
続いて、市場データ取得処理手段22により、オプション市場における各オプション銘柄毎の気配数量および気配値(いわゆる板情報)を含む最新の市場データを、市場データ提供システム70から通信回線3を介して取得し、取得した各オプション銘柄毎の気配数量および気配値(いわゆる板情報)を含む最新の市場データを、銘柄特定情報と関連付けて市場データ記憶手段41(図3参照)に記憶させる(図4のステップS3)。
それから、オプション発注条件成否判断処理手段23により、投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについて、各構成オプションの銘柄特定情報に関連付けられて注文データ記憶手段40(図2、図3参照)に記憶された各オプションの注文数量および注文値段と、各構成オプションの銘柄特定情報と同一の銘柄特定情報に関連付けられて市場データ記憶手段41(図3参照)に記憶された気配数量および気配値とを比較することにより、投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについてオプション取引が市場で成立し得るという発注条件が成立するか否かを判断し、各構成オプション毎の発注条件の成否の判断結果を示すデータを、注文識別情報と関連付けて注文データ記憶手段40(図2参照)に記憶させる(図4のステップS4)。この際、注文データ記憶手段40(図2参照)に複数組の投資ストラテジーが記憶されている場合には、オプション発注条件成否判断処理手段23により、複数組の投資ストラテジーの全てについて同様にして発注条件の成否の判断処理および判断結果を示すデータの保存処理を行う。
より具体的には、先ず、値段に関する発注条件の成否の判断においては、オプション発注条件成否判断処理手段23により、投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについて、各構成オプションの銘柄特定情報に関連付けられて注文データ記憶手段40(図2、図3参照)に記憶された各構成オプションの注文値段および注文値段用許容幅データから各構成オプションの許容値段範囲を算定し、各構成オプションの銘柄特定情報と同一の銘柄特定情報に関連付けられて市場データ記憶手段41(図3参照)に記憶された気配値(但し、注文売買区分と反対の売買区分の気配数量を有する気配値である。)のうち、算定した許容値段範囲内に収まる気配値があるか否かを判断することにより、投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについての値段に関する発注条件の成否を判断する。
例えば、図2、図3の注文識別情報=「T0001−01−01」のオプションの注文は、注文値段が0.41円(41銭)であり、注文値段用許容幅が±5%であるから、0.41円×0.95=0.39円、0.41円×1.05=0.43円となり、許容値段範囲は、0.39〜0.43円と算定される。注文識別情報=「T0001−01−01」の注文は、買注文であり、銘柄特定情報=「国債先物OP 139.0C」であるから、図3に示す市場データ記憶手段41に記憶された板情報のうち、「国債先物OP 139.0C」の板情報の売気配数量を参照する。そうすると、気配値の0.44円における売気配数量の9単位があるだけであるから、この0.44円は、許容値段範囲の0.39〜0.43円に収まっていないので、値段に関する発注条件は成立せず、全体としても、注文識別情報=「T0001−01−01」の注文は、図2、図7に示すように不成立となる。
また、オプション発注条件成否判断処理手段23により、各構成オプションの銘柄特定情報に関連付けられて注文データ記憶手段40(図2、図3参照)に記憶された注文値段と、各構成オプションの銘柄特定情報と同一の銘柄特定情報に関連付けられて市場データ記憶手段41(図3参照)に記憶された気配値のうち注文値段に最も近い気配値(但し、注文売買区分と反対の売買区分の気配数量を有する気配値である。)との乖離幅を示す値段乖離幅データを算出し、算出した値段乖離幅データを、注文識別情報と関連付けて注文データ記憶手段40(図2参照)に記憶させる(図4のステップS4)。この際、注文データ記憶手段40(図2参照)に複数組の投資ストラテジーが記憶されている場合には、オプション発注条件成否判断処理手段23により、複数組の投資ストラテジーの全てについて同様にして値段乖離幅データの算出処理および保存処理を行う。
例えば、上述した図2、図3の注文識別情報=「T0001−01−01」のオプションの注文では、図3の「国債先物OP 139.0C」の板情報における売気配数量の9単位を有する気配値の0.44円が算出対象となるので、注文値段の0.41円からの値段乖離幅データは、0.44円−0.41円=+0.03円とするか、または(0.44円−0.41円)÷0.41円=+7.3%とする(図2、図7参照)。
次に、数量に関する発注条件の成否の判断においては、オプション発注条件成否判断処理手段23により、投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについて、各構成オプションの銘柄特定情報に関連付けられて注文データ記憶手段40(図2、図3参照)に記憶された各構成オプションの注文数量および注文数量用許容幅データから各構成オプションの許容数量範囲を算定し、各構成オプションの銘柄特定情報と同一の銘柄特定情報に関連付けられて市場データ記憶手段41(図3参照)に記憶された気配数量のうち許容値段範囲内の気配値における注文売買区分と反対の売買区分の気配数量(許容値段範囲が2以上の気配値に跨るときには、2以上の気配値における気配数量の合計数量)が、算定した許容数量範囲の最小数量以上であるか否かを判断することにより、投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについての数量に関する発注条件の成否を判断する。
例えば、図2、図3の注文識別情報=「T0001−01−01」のオプションの注文は、注文数量が10単位であり、注文数量用許容幅が±10%であるから、10単位×0.90=9単位、10単位×1.10=11単位となり、許容数量範囲は、9〜11単位と算定される。注文識別情報=「T0001−01−01」の注文は、買注文であり、銘柄特定情報=「国債先物OP 139.0C」であるから、図3に示す市場データ記憶手段41に記憶された板情報のうち、「国債先物OP 139.0C」の板情報の売気配数量を参照する。そうすると、気配値の0.44円における売気配数量の9単位があるだけであるから、売気配数量の9単位は、許容数量範囲の9〜11単位に収まっているものの、この売気配数量の9単位を有する気配値の0.44円が、そもそも許容値段範囲の0.39〜0.43円に収まっていないので、結局、この場合は、「対象数量なし」とする(図2、図7参照)。
また、図2、図3の注文識別情報=「T0001−01−02」のオプションの注文は、注文数量が20単位であり、注文数量用許容幅が±10%であるから、20単位×0.90=18単位、20単位×1.10=22単位となり、許容数量範囲は、18〜22単位と算定される。注文識別情報=「T0001−01−02」の注文は、売注文であり、銘柄特定情報=「国債先物OP 139.5C」であるから、図3に示す市場データ記憶手段41に記憶された板情報のうち、「国債先物OP 139.5C」の板情報の買気配数量を参照する。そうすると、気配値の0.22円における買気配数量の19単位があるが、この気配値の0.22円は、許容値段範囲の0.22〜0.24円に収まっており、かつ、買気配数量の19単位は、許容数量範囲の18〜22単位に収まっているので、この場合は、数量に関する発注条件は成立と判断され、値段に関する発注条件も成立と判断されるので、全体としても、注文識別情報=「T0001−01−02」の注文は、図2、図7に示すように成立となる。
また、オプション発注条件成否判断処理手段23により、各構成オプションの銘柄特定情報に関連付けられて注文データ記憶手段40(図2、図3参照)に記憶された注文数量と、各構成オプションの銘柄特定情報と同一の銘柄特定情報に関連付けられて市場データ記憶手段41(図3参照)に記憶された気配数量のうち許容値段範囲内の気配値における注文売買区分と反対の売買区分の気配数量(許容値段範囲が2以上の気配値に跨るときには、2以上の気配値における気配数量の合計数量)との乖離幅を示す数量乖離幅データを算出し、算出した数量乖離幅データを、注文識別情報と関連付けて注文データ記憶手段40(図2参照)に記憶させる(図4のステップS4)。この際、注文データ記憶手段40(図2参照)に複数組の投資ストラテジーが記憶されている場合には、オプション発注条件成否判断処理手段23により、複数組の投資ストラテジーの全てについて同様にして数量乖離幅データの算出処理および保存処理を行う。
例えば、上述した図2、図3の注文識別情報=「T0001−01−02」のオプションの注文では、図3の「国債先物OP 139.5C」の板情報における気配値の0.22円についての買気配数量の19単位が算出対象となるので、注文数量の20単位からの数量乖離幅データは、19単位−20単位=−1単位とするか、または(19単位−20単位)÷20単位=−5.0%とする(図2、図7参照)。
そして、図4のステップS4で、オプション発注条件成否判断処理手段23により、投資ストラテジー(基準)を構成する複数のオプションの全てについての発注条件が成立していると判断した場合には、オプション発注条件成否判断処理手段23により、注文データ記憶手段40(図2参照)に記憶された発注確認の要否を示すデータが「要」になっているか否かを判断する(図4のステップS5)。
ここで、注文データ記憶手段40(図2参照)に記憶された発注確認の要否を示すデータが「要」になっている場合には、発注確認処理手段24により、注文データ記憶手段40に記憶された注文データを用いて発注確認画面200(図6参照)の表示用データを作成し、作成した発注確認画面200の表示用データを、ネットワーク1を介して端末装置50へ送信する(図4のステップS6)。すると、端末装置50の画面上には、図6に示すような発注確認画面200が表示される(図4のステップS7)。
図6において、発注確認画面200には、発注条件が成立した投資ストラテジー(基準)を構成する複数のオプションについてのオプション種類、権利行使価格、コール・プットの別、売買区分、数量、注文数量(但し、許容数量範囲内での修正後の数量)、注文値段(但し、許容値段範囲内での修正後の値段)の各表示部210〜215と、表示された投資ストラテジーを発注するための「発注する」ボタン220と、発注しないという選択をするための「発注しない」ボタン221とが設けられている。
そして、図6の発注確認画面200において、投資家またはその入力代行者が、画面の表示内容を確認し、「発注する」ボタン220を押下操作すると、発注要求信号が、端末装置50からネットワーク1を介して発注サーバ20に送信される(図4のステップS8)。発注サーバ20では、発注確認処理手段24により、発注要求信号を受信すると(図4のステップS9)、発注データ作成処理手段26へ処理を移行させる。
続いて、前述した図4のステップS5で、オプション発注条件成否判断処理手段23により、注文データ記憶手段40(図2参照)に記憶された発注確認の要否を示すデータが「不要」になっていると判断した場合、あるいは、上述した図4のステップS9で、発注確認処理手段24により、発注要求信号を受信した場合には、発注データ作成処理手段26により、注文データ記憶手段40に記憶された注文データを用いて、各構成オプションについての発注データ(注文識別情報、投資家識別情報、銘柄特定情報、売買区分、注文数量、および注文値段等を含む。)を作成し、作成した発注データを、発注データ記憶手段42に記憶させる(図4のステップS10)。
それから、発注処理手段27により、発注データ作成処理手段26により作成されて発注データ記憶手段42に記憶されている各構成オプションについての発注データを、同時期(同時または略同時)に、通信回線2を介してオプションを取り扱う市場システム60へ送信するとともに、発注した各構成オプションについての注文識別情報に関連付けられて注文データ記憶手段40(図2参照)に記憶されている注文データのステータスを「監視中」から「発注済み」に変更する(図4のステップS11)。また、複数組の投資ストラテジーが入力指定されて注文データ記憶手段40(図2参照)に記憶されている場合には、発注処理手段27により、発注した投資ストラテジー以外の投資ストラテジーを構成する複数のオプションの注文を全て無効にするため、これらの各オプションについて注文データ記憶手段40に記憶されている注文データのステータスを「監視中」から「無効」に変更する。
その後、発注処理手段27により、オプションを取り扱う市場システム60から通信回線2を介して送信されてくる約定データを受信し、受信した約定データを約定データ記憶手段43に記憶させる(図4のステップS12)。そして、約定監視処理手段28により、約定データ記憶手段43を監視し、約定データ記憶手段43に記憶された約定データに含まれる注文識別情報と同一の注文識別情報に関連付けられて注文データ記憶手段40(図2参照)に記憶されている注文データのステータスを「発注済み」から「約定済み」に変更する。以上で、注文訂正を行う場合を除き、投資ストラテジーの発注に関する一連の処理を終了する(図4のステップS13)。
また、前述した図4のステップS4で、オプション発注条件成否判断処理手段23により、投資ストラテジー(基準)を構成する複数のオプションの全てについての発注条件が成立している状態ではない(少なくとも1つの構成オプションについての発注条件が成立していない)と判断した場合には、投資家またはその入力代行者による端末装置50からの注文訂正画面300(図7参照)の表示要求がなければ(図4のステップS14)、図4のステップS3に戻り、以降、図4のステップS3の市場データ取得処理手段22による市場データの取得・保存処理と、図4のステップS4のオプション発注条件成否判断処理手段23による発注条件の成否の判断処理とを、投資ストラテジーの発注条件が成立したと判断されるまで繰り返す。
一方、図4のステップS3の市場データ取得処理手段22による市場データの取得・保存処理と、図4のステップS4のオプション発注条件成否判断処理手段23による発注条件の成否の判断処理とを繰り返している最中に、投資家またはその入力代行者による端末装置50からの注文訂正画面300(図7参照)の表示要求があった場合(図4のステップS14)には、注文訂正処理手段25により、投資ストラテジー(基準)を構成する複数のオプションのそれぞれについて各構成オプションの銘柄特定情報に関連付けられて注文データ記憶手段40(図2参照)に記憶された各構成オプションの注文データ、発注条件の成否の判断結果を示すデータ、値段乖離幅データおよび数量乖離幅データを用いて、注文訂正画面300(図7参照)の表示用データを作成し、作成した注文訂正画面300の表示用データを、ネットワーク1を介して端末装置50へ送信する(図4のステップS15)。すると、端末装置50の画面上には、図7に示すような注文訂正画面300が表示される(図4のステップS16)。
図7において、注文訂正画面300には、次の投資ストラテジーを表示するための「次の投資ストラテジーを表示する」ボタン310と、前に表示した投資ストラテジーに戻るための「前に表示した投資ストラテジーに戻る」ボタン311と、表示中の投資ストラテジーのデータを最新データに更新するための「表示中の投資ストラテジーのデータを更新する」ボタン312とが設けられている。
また、注文訂正画面300には、投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについて、オプション種類の入力部321と、権利行使価格の入力部322と、コール・プットの別の表示部323と、売買区分の表示部324と、注文数量の入力部325と、注文値段の入力部326と、注文数量用許容幅の入力部327と、注文値段用許容幅の入力部328と、数量乖離幅の表示部329と、値段乖離幅の表示部330と、発注条件の成否の判断結果の表示部331とが設けられている。
さらに、注文訂正画面300には、訂正入力した訂正データを発注サーバ20へ送信して注文訂正を行うための「注文訂正」ボタン340と、表示中の投資ストラテジーを発注するための「表示中の投資ストラテジーを発注する」ボタン341とが設けられている。
そして、図7の注文訂正画面300において、投資家またはその入力代行者が、各入力部321,322,325〜328で必要な訂正入力を行い、「注文訂正」ボタン340を押下操作すると、入力した訂正データが、端末装置50からネットワーク1を介して発注サーバ20へ送信される(図4のステップS17)。発注サーバ20では、注文訂正処理手段25により、端末装置50から送信されてくる訂正データを受信し、受信した訂正データを、注文識別情報と関連付けて注文データ記憶手段40(図2参照)に記憶させる(図4のステップS18)。
それから、図4のステップS3に戻り、以降、図4のステップS3の市場データ取得処理手段22による市場データの取得・保存処理と、図4のステップS4のオプション発注条件成否判断処理手段23による訂正後の注文データを用いた発注条件の成否の判断処理とを、投資ストラテジーの発注条件が成立したと判断されるか、あるいは再度の注文訂正画面300(図7参照)の表示要求があるまで繰り返す。
また、図7の注文訂正画面300において、投資家またはその入力代行者が、「次の投資ストラテジーを表示する」ボタン310、または「前に表示した投資ストラテジーに戻る」ボタン311を押下操作すると、シフト要求信号が、端末装置50からネットワーク1を介して発注サーバ20へ送信される(図4のステップS19)。発注サーバ20では、注文訂正処理手段25により、端末装置50から送信されてくるシフト要求信号を受信すると(図4のステップS20)、次の投資ストラテジーまたは前に表示した投資ストラテジーを表示する注文訂正画面300(図7参照)の表示用データを作成し、作成した注文訂正画面300の表示用データを、ネットワーク1を介して端末装置50へ送信する(図4のステップS21)。すると、端末装置50の画面上には、図7に示すような次の投資ストラテジーまたは前に表示した投資ストラテジーの注文内容が示された注文訂正画面300が表示される(図4のステップS22)。
例えば、図7の上側に示された注文訂正画面300には、図2、図3の注文識別情報=「T0001−01−01」、「T0001−01−02」、「T0001−01−03」の各構成オプションの注文内容(つまり、1番目に入力指定された基準の組の投資ストラテジーの注文内容)が表示されているが、この状態で「次の投資ストラテジーを表示する」ボタン310を押下操作すると、図7の下側に示された注文訂正画面300の状態となる。図7の下側に示された注文訂正画面300には、図2、図3の注文識別情報=「T0001−02−01」、「T0001−02−02」、「T0001−02−03」の各構成オプションの注文内容(つまり、2番目に入力指定された予備の組の投資ストラテジーの注文内容)が表示されている。
なお、図4中の図示は省略されているが、図7の注文訂正画面300を表示中にも、発注サーバ20では、図4のステップS3の市場データ取得処理手段22による市場データの取得・保存処理と、図4のステップS4のオプション発注条件成否判断処理手段23による発注条件の成否の判断処理とが繰り返され、注文データ記憶手段40(図2参照)に記憶されたデータは更新されるので、図7の注文訂正画面300において、「表示中の投資ストラテジーのデータを更新する」ボタン312を押下操作することにより、この更新を反映させた表示を行うことができる。
そして、図7の注文訂正画面300において、投資家またはその入力代行者が、例えば、シフト後の表示内容を見て、シフトして表示された投資ストラテジーの発注条件が成立していることを確認した場合等に、「表示中の投資ストラテジーを発注する」ボタン341を押下操作すると、発注要求信号が、端末装置50からネットワーク1を介して発注サーバ20へ送信される(図4のステップS23)。発注サーバ20では、注文訂正処理手段25により、端末装置50からネットワーク1を介して送信されてくる発注要求信号を受信すると(図4のステップS24)、図4のステップS10の発注データ作成処理手段26による発注データの作成処理に移行し、図4のステップS11の発注処理手段27による市場への発注処理、および図4のステップS12の発注処理手段27による約定データの受信処理を行い、投資ストラテジーの発注に関する一連の処理を終了する(図4のステップS13)。
このような本実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、投資ストラテジーの発注システム10は、市場データ取得処理手段22により、いわゆる板情報である気配数量および気配値を含む市場データを繰り返し取得し、オプション発注条件成否判断処理手段23により、最新の板情報を用いて投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについてオプション取引が市場で成立し得るという発注条件の成否の判断を繰り返し、各構成オプションの全てについて発注条件が満たされた場合に、発注データ作成処理手段26により各構成オプションの発注データを作成し、発注処理手段27により市場への発注処理を行うことができる。
このため、相場状況を監視し、投資ストラテジーを構成する複数のオプションの全てについて市場での取引が成立し得る状態になった時点で、これらの複数のオプションを同時期(同時または略同時)に市場へ発注することができるので、各オプションの発注を円滑に行うことができ、従来のように各構成オプションの注文について人手による入力を行って順番に発注していた場合に比べ、発注タイミングの遅延による約定機会の損失の軽減を図ることができる。
また、オプション発注条件成否判断処理手段23は、注文値段や注文数量に許容幅を持たせて発注条件の成否を判断することができるので、投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについての約定機会が増えるため、投資ストラテジーを執行可能な状況を、より多くすることができ、投資戦略の実現の確率を高めることができる。
さらに、投資ストラテジーの発注システム10は、注文訂正処理手段25を備えているので、投資家またはその入力代行者の操作する端末装置50に各構成オプション毎の発注条件の成否の判断結果を表示して注文内容の訂正入力を受け付けることができる(図7参照)。このため、例えば、ある程度、時間が経過しても各構成オプションの全てについての発注条件が同時に成立する機会がなく、投資ストラテジーを執行することができないとき等に、投資ストラテジーが執行可能な状況になるように、あるいは執行可能な状況に近づくように、発注条件が不成立になっている構成オプションの注文内容を訂正することができるので、投資戦略の実現の確率を高めることができる。
また、注文訂正処理手段25は、注文値段や注文数量といわゆる板情報との乖離幅を表示する構成とされているので(図7参照)、投資家またはその入力代行者は、より詳細な状況を把握しながら、注文内容の訂正入力を行うことができる。このため、投資ストラテジーが執行可能な状況になるように、あるいは執行可能な状況に近づくようにするための注文内容の訂正入力の支援を、より一層強化することができ、訂正の内容を、より適切なものとすることができる。
さらに、注文訂正処理手段25は、基準の組および少なくとも1つの予備の組からなる権利行使価格の異なる複数組の投資ストラテジーをシフト表示可能な構成とされているので(図7参照)、例えば、ある程度、時間が経過しても投資ストラテジーを執行することができないとき等に、投資ストラテジーをシフトして表示させ、そのシフト表示させた投資ストラテジーを構成する複数のオプションの発注条件の成否の判断結果を参照するか、あるいは成否の判断結果に加えて値段や数量の乖離幅を参照することにより、執行対象の投資ストラテジーを切り替える判断を行うことができる。このため、投資家にとってのシステムの利便性を向上させることができるうえ、投資戦略の実現の確率を高めることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲内での変形等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、注文値段および注文数量の双方について許容幅を持たせる構成とされていたが、注文値段または注文数量のいずれか一方についてだけ許容幅を持たせる構成としたり、双方とも許容幅を持たせない構成としてもよい。但し、約定の機会を増やし、投資ストラテジーを執行することができる確率を高めるという点で、注文値段と注文数量とのうちの少なくとも一方については許容幅を持たせることが好ましく、双方について許容幅を持たせることが、より好ましい。
以上のように、本発明の投資ストラテジーの発注システムおよび発注処理方法、並びにプログラムは、例えば、コールバタフライ、プットバタフライ、ジェリーロール、スプレッド等の各種の投資戦略を執行する場合等に用いるのに適している。
1 ネットワーク
2,3 通信回線
10 投資ストラテジーの発注システム
22 市場データ取得処理手段
23 オプション発注条件成否判断処理手段
25 注文訂正処理手段
26 発注データ作成処理手段
27 発注処理手段
40 注文データ記憶手段
41 市場データ記憶手段
50 端末装置
60 市場システム
70 市場データ提供システム

Claims (8)

  1. 投資ストラテジーを構成する複数のオプションの売買注文をオプションの市場へ発注する処理を実行するコンピュータからなる投資ストラテジーの発注システムであって、
    投資家またはその入力代行者により入力指定された前記投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについてのオプション種類および権利行使価格を含む銘柄特定情報、注文数量、並びに注文値段を含む注文データを、注文識別情報と関連付けて記憶する注文データ記憶手段と、
    前記オプションの市場における各オプションの銘柄毎の気配数量および気配値を含む市場データを、市場データ提供システムから通信回線を介して取得する処理を繰り返し実行する市場データ取得処理手段と、
    この市場データ取得処理手段により取得した前記気配数量および前記気配値を含む前記市場データを、前記銘柄特定情報と関連付けて記憶する市場データ記憶手段と、
    前記投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについて各オプションの前記銘柄特定情報に関連付けられて前記注文データ記憶手段に記憶された各オプションの前記注文数量および前記注文値段と、各オプションの前記銘柄特定情報と同一の銘柄特定情報に関連付けられて前記市場データ記憶手段に記憶された前記気配数量および前記気配値とを比較することにより、前記投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについてオプション取引が市場で成立し得るという発注条件の成否を判断する処理を繰り返し実行するオプション発注条件成否判断処理手段と、
    このオプション発注条件成否判断処理手段により前記投資ストラテジーを構成する複数のオプションの全てについての発注条件が成立すると判断された場合、またはこの成立するという判断の後に投資家またはその入力代行者の操作する端末装置からネットワークを介して送信されてくる発注要求信号を受信した場合に、前記注文データ記憶手段に記憶された前記注文データを用いて、前記銘柄特定情報、前記注文数量、および前記注文値段を含む発注データを作成する処理を実行する発注データ作成処理手段と、
    この発注データ作成処理手段により作成した前記発注データを、通信回線を介してオプションを取り扱う市場システムへ送信する処理を実行する発注処理手段と
    を備えたことを特徴とする投資ストラテジーの発注システム。
  2. 前記注文データ記憶手段は、
    前記投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについての前記注文データとして、前記オプション種類および前記権利行使価格を含む前記銘柄特定情報、前記注文数量、並びに前記注文値段に加え、前記注文値段についての許容幅を示す注文値段用許容幅データも、前記注文識別情報と関連付けて記憶する構成とされ、
    前記オプション発注条件成否判断処理手段は、
    前記投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについて各オプションの前記銘柄特定情報に関連付けられて前記注文データ記憶手段に記憶された各オプションの前記注文値段および前記注文値段用許容幅データから算定される各オプションの許容値段範囲内に、各オプションの前記銘柄特定情報と同一の銘柄特定情報に関連付けられて前記市場データ記憶手段に記憶された注文売買区分と反対の売買区分の前記気配数量を有する前記気配値が収まるか否かを判断することにより、前記投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについての発注条件の成否を判断する処理を繰り返し実行する構成とされている
    ことを特徴とする請求項1に記載の投資ストラテジーの発注システム。
  3. 前記注文データ記憶手段は、
    前記投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについての前記注文データとして、前記オプション種類および前記権利行使価格を含む前記銘柄特定情報、前記注文数量、並びに前記注文値段に加え、前記注文数量についての許容幅を示す注文数量用許容幅データも、前記注文識別情報と関連付けて記憶する構成とされ、
    前記オプション発注条件成否判断処理手段は、
    前記投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについて各オプションの前記銘柄特定情報に関連付けられて前記注文データ記憶手段に記憶された各オプションの前記注文数量および前記注文数量用許容幅データから算定される各オプションの許容数量範囲内に収まる数量を、各オプションの前記銘柄特定情報と同一の銘柄特定情報に関連付けられて前記市場データ記憶手段に記憶された注文売買区分と反対の売買区分の前記気配数量で確保することができるか否かを判断することにより、前記投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについての発注条件の成否を判断する処理を繰り返し実行する構成とされている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の投資ストラテジーの発注システム。
  4. 前記オプション発注条件成否判断処理手段は、
    前記投資ストラテジーを構成する複数のオプション毎の発注条件の成否の判断結果を示すデータを、前記注文識別情報と関連付けて前記注文データ記憶手段に記憶させる処理を実行する構成とされ、
    前記投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについて各オプションの前記銘柄特定情報に関連付けられて前記注文データ記憶手段に記憶された各オプションの前記判断結果を示すデータを含む注文訂正画面の表示用データを、投資家またはその入力代行者の操作する端末装置へネットワークを介して送信するとともに、前記端末装置から前記ネットワークを介して送信されてくる前記銘柄特定情報、前記注文値段、または前記注文数量のうちの少なくとも1つ項目についての訂正データを受信し、前記注文識別情報と関連付けて前記注文データ記憶手段に記憶させる処理を実行する注文訂正処理手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の投資ストラテジーの発注システム。
  5. 前記オプション発注条件成否判断処理手段は、
    前記投資ストラテジーを構成する複数のオプション毎の発注条件の成否の判断結果を示すデータに加え、前記注文値段と前記気配値との乖離幅を示す値段乖離幅データおよび/または前記注文数量と前記気配数量との乖離幅を示す数量乖離幅データを、前記注文識別情報と関連付けて前記注文データ記憶手段に記憶させる処理を実行する構成とされ、
    前記注文訂正処理手段は、
    前記判断結果を示すデータに加え、前記値段乖離幅データおよび/または前記数量乖離幅データを含む注文訂正画面の表示用データを、前記端末装置へ前記ネットワークを介して送信する処理を実行する構成とされている
    ことを特徴とする請求項4に記載の投資ストラテジーの発注システム。
  6. 前記注文データ記憶手段は、
    投資家またはその入力代行者により入力指定された基準の組および少なくとも1つの予備の組からなる権利行使価格の異なる複数組の前記投資ストラテジーのそれぞれについて、前記投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについての前記注文データを、前記注文識別情報と関連付けて記憶する構成とされ、
    前記オプション発注条件成否判断処理手段は、
    複数組の前記投資ストラテジーのそれぞれについて、前記投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについての発注条件の成否を判断する処理を繰り返し実行する構成とされ、
    前記注文訂正処理手段は、
    最初に基準の組の前記投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについて各オプションの前記銘柄特定情報に関連付けられて前記注文データ記憶手段に記憶された各オプションの前記判断結果を示すデータを含む前記注文訂正画面の表示用データを、前記端末装置へ前記ネットワークを介して送信し、投資家またはその入力代行者による前記注文訂正画面でのシフト要求操作により前記端末装置から前記ネットワークを介して送信されてくるシフト要求信号を受信した場合に、予備の組の前記投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについて各オプションの前記銘柄特定情報に関連付けられて前記注文データ記憶手段に記憶された各オプションの前記判断結果を示すデータを含む前記注文訂正画面の表示用データを、前記端末装置へ前記ネットワークを介して送信する処理を実行する構成とされ、
    前記発注データ作成処理手段は、
    投資家またはその入力代行者による前記注文訂正画面での発注要求操作により前記端末装置から前記ネットワークを介して送信されてくる発注要求信号を受信した場合に、発注要求操作の際に前記注文訂正画面に表示されていた前記投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについて前記注文データ記憶手段に記憶された前記注文データを用いて、前記銘柄特定情報、前記注文数量、および前記注文値段を含む発注データを作成する処理を実行する構成とされている
    ことを特徴とする請求項4または5に記載の投資ストラテジーの発注システム。
  7. 投資ストラテジーを構成する複数のオプションの売買注文をオプションの市場へ発注する処理を実行するコンピュータからなる投資ストラテジーの発注システムで実行される投資ストラテジーの発注処理方法であって、
    投資家またはその入力代行者により入力指定された前記投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについてのオプション種類および権利行使価格を含む銘柄特定情報、注文数量、並びに注文値段を含む注文データを、注文識別情報と関連付けて注文データ記憶手段に記憶させ、
    市場データ取得処理手段が、前記オプションの市場における各オプションの銘柄毎の気配数量および気配値を含む市場データを、市場データ提供システムから通信回線を介して取得する処理を繰り返し実行し、
    前記市場データ取得処理手段により取得した前記気配数量および前記気配値を含む前記市場データを、前記銘柄特定情報と関連付けて市場データ記憶手段に記憶させ、
    オプション発注条件成否判断処理手段が、前記投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについて各オプションの前記銘柄特定情報に関連付けられて前記注文データ記憶手段に記憶された各オプションの前記注文数量および前記注文値段と、各オプションの前記銘柄特定情報と同一の銘柄特定情報に関連付けられて前記市場データ記憶手段に記憶された前記気配数量および前記気配値とを比較することにより、前記投資ストラテジーを構成する複数のオプションのそれぞれについてオプション取引が市場で成立し得るという発注条件の成否を判断する処理を繰り返し実行し、
    発注データ作成処理手段が、前記オプション発注条件成否判断処理手段により前記投資ストラテジーを構成する複数のオプションの全てについての発注条件が成立すると判断された場合、またはこの成立するという判断の後に投資家またはその入力代行者の操作する端末装置からネットワークを介して送信されてくる発注要求信号を受信した場合に、前記注文データ記憶手段に記憶された前記注文データを用いて、前記銘柄特定情報、前記注文数量、および前記注文値段を含む発注データを作成する処理を実行し、
    発注処理手段が、前記発注データ作成処理手段により作成した前記発注データを、通信回線を介してオプションを取り扱う市場システムへ送信する処理を実行する
    ことを特徴とする投資ストラテジーの発注処理方法。
  8. 請求項1〜6のいずれかに記載の投資ストラテジーの発注システムとして、コンピュータを機能させるためのプログラム。
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