JP4303003B2 - 株式投資信託運営システムおよび株式投資信託運営方法、並びにプログラム - Google Patents

株式投資信託運営システムおよび株式投資信託運営方法、並びにプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、株主優待銘柄を含む複数の銘柄の株式を投資対象とする株式投資信託運営システムおよび株式投資信託運営方法、並びにプログラムに係り、株主優待を行っている銘柄の動きを把握することができる新しい指標として株主優待銘柄インデックスを導入し、この株主優待銘柄インデックスに連動するポートフォリオを構築して投資信託を運営する場合に利用できる。
【0002】
【背景技術】
従来より、株主に対し、配当金とは別に、例えば金券等の各種商品を株主優待として配布している銘柄がある。そして、このような株主優待を伴う銘柄に対する投資家のニーズは高い。例えば、最近では、ハンバーガー会社が株主優待として配布する優待券欲しさに多数の投資家が新規公開(IPO)に集まった例がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したように株主優待銘柄に対する投資家のニーズは高いものの、投資に関する専門的知識や大口の投資資金を持たない一般投資家が、小口の資金で株主優待銘柄への株式投資を行って、効率よく優待による利益を得ることができるような仕組みやシステムは開発されていないのが現状である。
【0004】
本発明の目的は、投資家に対して株主優待銘柄の動きを把握することができる新しい指標としての株主優待銘柄インデックスを提示でき、この株主優待銘柄インデックスに連動するポートフォリオを構築して株主優待銘柄の株式を投資対象とするファンド運用を実現できる株式投資信託運営システムおよび株式投資信託運営方法、並びにプログラムを提供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、株主優待銘柄を含む複数の銘柄の株式を投資対象とする株式投資信託運営システムであって、各購入者の出資金により購入されて運用者による運用管理下で現在保有されている各銘柄およびこれらの各銘柄の株数を記憶する購入銘柄・保有株数データベースと、各株主優待銘柄の優待商品の時価情報を記憶する商品時価データベースと、この商品時価データベースに記憶された各優待商品の時価を、所定期間当たり・所定株数当たりに受け取ることができる各優待商品の商品時価総額に換算して標準化する優待商品時価総額算出手段と、この優待商品時価総額算出手段により算出した商品時価総額または商品時価総額に配当を加えた額とこの商品時価総額相当分の優待商品を受け取るのに必要な所定株数分の株式の時価合計価額との比の値として定まる株主優待レシオを、各株主優待銘柄毎に算出する株主優待レシオ算出手段と、この株主優待レシオ算出手段により算出した各株主優待レシオを用いて各株主優待銘柄を含む複数の銘柄の株式の各時価総額または各時価を加重平均することにより投資対象株式についての指標値となる株主優待銘柄インデックスを算出する株主優待銘柄インデックス算出手段と、各購入者の出資金により既に購入されて運用者による運用管理下にある保有株式の時価合計価額および各購入者により新規または追加で拠出された出資金総額を含むトータルボリュームを、各株主優待銘柄の株主優待レシオおよびこの銘柄の株式の時価総額または時価を用いて算出される配分比率に基づき、各株主優待銘柄を含む複数の銘柄に配分することにより、株主優待銘柄インデックスに連動するポートフォリオを構築するポートフォリオ算出手段と、購入銘柄・保有株数データベースに記憶された現在保有銘柄およびこれらの各銘柄の株数並びにこれらの各銘柄の時価情報から得られる現在保有銘柄の構成比率とポートフォリオの配分比率との差に基づき、ポートフォリオを維持するための株式の売買情報を作成する売買情報作成手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0006】
ここで、「株主優待銘柄を含む複数の銘柄の株式を投資対象とする株式投資信託運営システム」とは、本発明の株式投資信託運営システムでは株主優待銘柄を中心とする投資信託を行うが、株主優待銘柄以外の銘柄が投資対象の一部に含まれていてもよい趣旨である。「株主優待銘柄インデックス算出手段」の処理における「各株主優待銘柄を含む複数の銘柄」の株式の各時価総額または各時価を加重平均するという意味、「ポートフォリオ算出手段」の処理における「各株主優待銘柄を含む複数の銘柄」に配分するという意味も同様であり、株主優待銘柄以外の銘柄を含んでいてもよいという意味である。なお、「株主優待銘柄インデックス算出手段」の処理において、株主優待銘柄以外の銘柄を含めてインデックスの算出を行う場合には、株主優待銘柄以外の銘柄についても「株主優待レシオ」に対応する計算処理の便宜上のレシオ(固定値としてもよい。)を算出するか、または定めておき、インデックスの算出に用いればよい。以下の発明においても同様である。
【0007】
また、本発明では、単に「時価総額」といったときに一般的に意味する株式の時価総額(株価×発行株数)と区別するために、優待商品の時価総額(所定期間当たり・所定株数当たりに受け取ることができる優待商品の価値の時価換算額)を「商品時価総額」というものとする。以下の発明においても同様である。
【0008】
さらに、「株主優待銘柄インデックス算出手段」の処理における「各株主優待レシオを用いて各株主優待銘柄を含む複数の銘柄の株式の各時価総額または各時価を加重平均する」という意味は、株主優待レシオを用いて株主優待銘柄インデックスを算出する際に、各時価総額を加重平均してもよく、各時価を加重平均してもよいという意味である。同様に、「ポートフォリオ算出手段」の処理における「各株主優待銘柄の株主優待レシオおよびこの銘柄の株式の時価総額または時価を用いて算出される配分比率」とは、ポートフォリオを算出する際に、株主優待レシオおよび時価総額を用いてもよく、株主優待レシオおよび時価を用いてもよい趣旨である。但し、株主優待銘柄の動きを、より正確に指標するインデックスを算出し、また、それに連動するポートフォリオを構築するという観点から、上記の各処理においては、時価ではなく、時価総額を用いることが好ましい。以下の発明においても同様である。
【0009】
そして、「株主優待レシオ」は、「商品時価総額」と「この商品時価総額相当分の優待商品を受け取るのに必要な所定株数分の株式の時価合計価額」との比の値として定めてもよく、「商品時価総額に配当を加えた額」と「この商品時価総額相当分の優待商品を受け取るのに必要な所定株数分の株式の時価合計価額」との比の値として定めてもよい。但し、各株主優待銘柄の優待による利益率を、より明確に示す値とするという観点からは、配当を考慮せずに株主優待レシオを定めることが好ましい。以下の発明においても同様である。
【0010】
また、「トータルボリューム」は、「各購入者の出資金により既に購入されて運用者による運用管理下にある保有株式の時価合計価額」および「各購入者により新規または追加で拠出された出資金総額」が双方ある場合には、それらの合計額であり、いずれか一方のみの場合には、そのいずれか一方の額である。以下の発明においても同様である。
【0011】
このような本発明の株式投資信託運営システムにおいては、株主優待レシオ算出手段により、株主優待による利益率を示す株主優待レシオが算出され、株主優待銘柄インデックス算出手段により、この株主優待レシオを用いて株主優待銘柄インデックスが算出される。そして、ポートフォリオ算出手段および売買情報作成手段により、この株主優待銘柄インデックスに連動するポートフォリオが構築され、維持される。
【0012】
このため、投資家に対し、株主優待銘柄の動きを把握することができる新しい指標としての株主優待銘柄インデックスを提示することが可能となる。また、この株主優待銘柄インデックスに連動するポートフォリオを構築し、株主優待銘柄の株式を投資対象とするファンド運用を実現することができるようになり、例えば少額の資金しか持っていない投資家でも、株主優待を受けることが可能になる。これらにより前記目的が達成される。
【0013】
また、本発明は、株主優待銘柄を含む複数の銘柄の株式を投資対象とする株式投資信託運営システムであって、各購入者の出資金により購入されて運用者による運用管理下で現在保有されている各銘柄およびこれらの各銘柄の株数を記憶する購入銘柄・保有株数データベースと、各株主優待銘柄の優待商品の時価を所定期間当たり・所定株数当たりに受け取ることができる各優待商品の商品時価総額に換算してこの商品時価総額を標準化された額として記憶する商品時価総額データベースと、この商品時価総額データベースに記憶された商品時価総額または前記商品時価総額に配当を加えた額とこの商品時価総額相当分の優待商品を受け取るのに必要な所定株数分の株式の時価合計価額との比の値として定まる株主優待レシオを、各株主優待銘柄毎に算出する株主優待レシオ算出手段と、この株主優待レシオ算出手段により算出した各株主優待レシオを用いて各株主優待銘柄を含む複数の銘柄の株式の各時価総額または各時価を加重平均することにより投資対象株式についての指標値となる株主優待銘柄インデックスを算出する株主優待銘柄インデックス算出手段と、各購入者の出資金により既に購入されて運用者による運用管理下にある保有株式の時価合計価額および各購入者により新規または追加で拠出された出資金総額を含むトータルボリュームを、各株主優待銘柄の株主優待レシオおよびこの銘柄の株式の時価総額または時価を用いて算出される配分比率に基づき、各株主優待銘柄を含む複数の銘柄に配分することにより、株主優待銘柄インデックスに連動するポートフォリオを構築するポートフォリオ算出手段と、購入銘柄・保有株数データベースに記憶された現在保有銘柄およびこれらの各銘柄の株数並びにこれらの各銘柄の時価情報から得られる現在保有している銘柄の構成比率とポートフォリオの配分比率との差に基づき、ポートフォリオを維持するための株式の売買情報を作成する売買情報作成手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0014】
このような本発明の株式投資信託運営システムにおいては、前述した発明が、商品時価データベースに記憶されている優待商品の時価を、優待商品時価総額算出手段により商品時価総額に換算して標準化する構成とされていたのに対し、商品時価総額データベースに、既に換算されて標準化された商品時価総額を記憶しておく点が異なるだけである。従って、前述した発明と同様な作用・効果が得られ、これにより前記目的が達成される。
【0015】
さらに、以上に述べた株式投資信託運営システムにおいて、株主優待銘柄インデックス算出手段は、各株主優待銘柄のうちから株主優待レシオに基づく順位付けに従って上位の一部の銘柄を抽出する上位銘柄抽出手段を含む構成とされ、ポートフォリオ算出手段は、上位銘柄抽出手段により抽出した株主優待銘柄を含む複数の銘柄への配分比率に基づき、トータルボリュームを配分することによりポートフォリオを構築する構成とされていてもよい。
【0016】
ここで、「上位銘柄抽出手段により抽出した株主優待銘柄を含む複数の銘柄」とは、複数の株主優待銘柄のうち上位銘柄抽出手段により抽出されなかった株主優待銘柄を含む趣旨ではなく、株主優待銘柄以外の銘柄が含まれていてもよい趣旨である。従って、株主優待銘柄だけについて見れば、上位銘柄抽出手段により抽出された銘柄のみを意味する。
【0017】
このように株主優待レシオに基づく順位付けに従って上位銘柄を抽出する構成とした場合には、株主優待による利益率の良い銘柄を中心としたファンド運用を実現することが可能となる。
【0018】
そして、以上に述べた株式投資信託運営システムにおいて、株主優待銘柄を含む複数の銘柄についての株主優待の有無を含む優待情報を記憶する銘柄情報データベースと、この銘柄情報データベースに記憶された複数の銘柄のうちから優待情報に基づいて株主優待を伴う全銘柄を抽出する株主優待銘柄抽出手段とを備え、株主優待レシオ算出手段は、株主優待銘柄抽出手段により抽出された全銘柄について株主優待レシオを算出する構成とされていることが望ましい。
【0019】
ここで、「銘柄情報データベース」に記憶させる「優待情報」としては、「株主優待の有無」の他に、例えば、優待商品、その優待商品を受け取るのに必要な株数等が含まれていてもよい。また、「銘柄情報データベース」には、「優待情報」以外の情報、例えば、銘柄名や銘柄コード等が含まれていてもよい。
【0020】
このように株主優待銘柄抽出手段を設けた場合には、銘柄情報データベースに記憶された株主優待の有無の情報に基づき、株主優待レシオを算出すべき株主優待銘柄の全てを自動的に抽出することが可能となる。
【0021】
なお、銘柄情報データベースに、株主優待銘柄のみについての情報を記憶させる場合には、上記の株主優待銘柄抽出手段を設ける必要はなくなる。
【0022】
また、以上に述べた株式投資信託運営システムにおいて、各購入者の購入口数および希望商品を含む購入者情報を各購入者毎に記憶する購入者データベースと、株主優待銘柄を含む複数の銘柄についての株主優待の有無を含む優待情報を記憶する銘柄情報データベースと、優待商品を各購入者に割り当てる優待商品割当手段とを備え、銘柄情報データベースには、優待情報として、株主優待を伴う銘柄についての優待商品およびこの優待商品を受け取るのに必要な株数も記憶され、優待商品割当手段は、購入銘柄・保有株数データベースに記憶された現在保有銘柄およびこれらの各銘柄の株数と、銘柄情報データベースに記憶された優待商品およびこの優待商品を受け取るのに必要な株数とに基づき、運用者による運用管理下にある保有株式全体で受け取ることができる各優待商品およびその数量を算出するとともに、この算出結果に基づき、購入者データベースに記憶された各購入者の購入口数および希望商品を含む購入者情報に従って各購入者に送付する優待商品およびその数量を決定する構成とされていることが望ましい。
【0023】
このように優待商品割当手段を設けた場合には、各購入者に送付する優待商品およびその数量を自動的に決定することが可能となり、ファンドの運用者の手間が軽減される。
【0024】
さらに、上記のように優待商品割当手段を設けた場合において、購入者データベースには、購入者情報として希望商品が希望順位とともに記憶され、優待商品割当手段は、希望順位に従って各購入者に送付する優待商品を決定するとともに、各購入者の希望商品が同じ希望順位で重複することにより送付する優待商品に不足が生じた場合に抽選処理を行う構成としてもよい。
【0025】
このように各購入者に希望商品を希望順位とともに指定させ、かつ、希望が重複したときに抽選を行う構成とした場合には、一部の優待商品に多数の希望者が集中するような事態に対応することが可能となる。
【0026】
そして、上記のように優待商品割当手段を設けた場合において、購入者データベースには、購入者情報として希望商品が希望順位とともに記憶され、優待商品割当手段は、希望順位に従って各購入者に送付する優待商品を決定するとともに、各購入者の希望商品が同じ希望順位で重複することにより送付する優待商品に不足が生じた場合に、各購入者の購入口数および/またはファンド保有期間を含むファンド寄与度に基づき、希望が重複した優待商品を送付する購入者を決定する構成としてもよい。
【0027】
このように各購入者に希望商品を希望順位とともに指定させ、かつ、希望が重複したときにファンド寄与度に基づきその希望重複商品を送付する購入者を決定する構成とした場合には、一部の優待商品に多数の希望者が集中するような事態に対応することが可能となる。
【0028】
また、以上に述べた本発明の株式投資信託運営システムにより実現される株式投資信託運営方法として、以下のような本発明の株式投資信託運営方法が挙げられる。
【0029】
すなわち、本発明は、株主優待銘柄を含む複数の銘柄の株式を投資対象とする株式投資信託運営方法であって、各購入者の出資金により購入されて運用者による運用管理下で現在保有されている各銘柄およびこれらの各銘柄の株数を購入銘柄・保有株数データベースに記憶しておくとともに、各株主優待銘柄の優待商品の時価情報を商品時価データベースに記憶しておき、優待商品時価総額算出手段により、商品時価データベースに記憶された各優待商品の時価を、所定期間当たり・所定株数当たりに受け取ることができる各優待商品の商品時価総額に換算して標準化した後、株主優待レシオ算出手段により、商品時価総額または商品時価総額に配当を加えた額とこの商品時価総額相当分の優待商品を受け取るのに必要な所定株数分の株式の時価合計価額との比の値として定まる株主優待レシオを各株主優待銘柄毎に算出し、株主優待銘柄インデックス算出手段により、各株主優待レシオを用いて各株主優待銘柄を含む複数の銘柄の株式の各時価総額または各時価を加重平均することにより投資対象株式についての指標値となる株主優待銘柄インデックスを算出し、ポートフォリオ算出手段により、各購入者の出資金により既に購入されて運用者による運用管理下にある保有株式の時価合計価額および各購入者により新規または追加で拠出された出資金総額を含むトータルボリュームを、各株主優待銘柄の株主優待レシオおよびこの銘柄の株式の時価総額または時価を用いて算出される配分比率に基づき、各株主優待銘柄を含む複数の銘柄に配分することにより、株主優待銘柄インデックスに連動するポートフォリオを構築し、売買情報作成手段により、購入銘柄・保有株数データベースに記憶された現在保有銘柄およびこれらの各銘柄の株数並びにこれらの各銘柄の時価情報から得られる現在保有銘柄の構成比率とポートフォリオの配分比率との差に基づき、ポートフォリオを維持するための株式の売買情報を作成し、その後、作成された売買情報に基づき株式の売買取引処理を行うことを特徴とするものである。
【0030】
このような本発明の投資信託運営方法においては、前述した本発明の投資信託運営システムで得られる作用・効果がそのまま得られ、これにより前記目的が達成される。
【0031】
また、本発明は、株主優待銘柄を含む複数の銘柄の株式を投資対象とする株式投資信託運営方法であって、各購入者の出資金により購入されて運用者による運用管理下で現在保有されている各銘柄およびこれらの各銘柄の株数を購入銘柄・保有株数データベースに記憶しておくとともに、各株主優待銘柄の優待商品の時価を所定期間当たり・所定株数当たりに受け取ることができる各優待商品の商品時価総額に換算してこの商品時価総額を標準化された額として商品時価総額データベースに記憶しておき、株主優待レシオ算出手段により、商品時価総額または商品時価総額に配当を加えた額とこの商品時価総額相当分の優待商品を受け取るのに必要な所定株数分の株式の時価合計価額との比の値として定まる株主優待レシオを各株主優待銘柄毎に算出し、株主優待銘柄インデックス算出手段により、各株主優待レシオを用いて各株主優待銘柄を含む複数の銘柄の株式の各時価総額または各時価を加重平均することにより投資対象株式についての指標値となる株主優待銘柄インデックスを算出し、ポートフォリオ算出手段により、各購入者の出資金により既に購入されて運用者による運用管理下にある保有株式の時価合計価額および各購入者により新規または追加で拠出された出資金総額を含むトータルボリュームを、各株主優待銘柄の株主優待レシオおよびこの銘柄の株式の時価総額または時価を用いて算出される配分比率に基づき、各株主優待銘柄を含む複数の銘柄に配分することにより、株主優待銘柄インデックスに連動するポートフォリオを構築し、売買情報作成手段により、購入銘柄・保有株数データベースに記憶された現在保有銘柄およびこれらの各銘柄の株数並びにこれらの各銘柄の時価情報から得られる現在保有銘柄の構成比率とポートフォリオの配分比率との差に基づき、ポートフォリオを維持するための株式の売買情報を作成し、その後、作成された売買情報に基づき株式の売買取引処理を行うことを特徴とするものである。
【0032】
このような本発明の投資信託運営方法においては、前述した発明で、商品時価データベースに記憶させた優待商品の時価を、優待商品時価総額算出手段により商品時価総額に換算して標準化していたのに対し、商品時価総額データベースに、既に換算されて標準化された商品時価総額を記憶しておく点が異なるだけである。従って、前述した発明と同様な作用・効果が得られ、これにより前記目的が達成される。
【0033】
さらに、以上に述べた株式投資信託運営方法において、株主優待銘柄インデックス算出手段により株主優待銘柄インデックスを算出する際には、各株主優待銘柄のうちから株主優待レシオに基づく順位付けに従って上位の一部の銘柄を抽出し、これらの抽出上位銘柄の各株主優待レシオを用いて各抽出上位銘柄を含む複数の銘柄の株式の各時価総額または各時価を加重平均し、ポートフォリオ算出手段によりポートフォリオを構築する際には、抽出上位銘柄を含む複数の銘柄への配分比率に基づき、トータルボリュームを配分するようにしてもよい。
【0034】
そして、以上に述べた株式投資信託運営方法において、株主優待銘柄を含む複数の銘柄についての株主優待の有無を含む優待情報を銘柄情報データベースに記憶しておき、株主優待銘柄抽出手段により、銘柄情報データベースに記憶された複数の銘柄のうちから優待情報に基づいて株主優待を伴う全銘柄を抽出し、株主優待レシオ算出手段により株主優待レシオを算出する際には、株主優待銘柄抽出手段により抽出された全銘柄について株主優待レシオを算出することが望ましい。
【0035】
また、以上に述べた株式投資信託運営方法において、各購入者の購入口数および希望商品を含む購入者情報を各購入者毎に購入者データベースに記憶しておくとともに、株主優待銘柄を含む複数の銘柄についての株主優待の有無を含む優待情報を銘柄情報データベースに記憶しておき、さらに、この銘柄情報データベースに、優待情報として、株主優待を伴う銘柄についての優待商品およびこの優待商品を受け取るのに必要な株数も記憶しておき、優待商品割当手段により、購入銘柄・保有株数データベースに記憶された現在保有銘柄およびこれらの各銘柄の株数と、銘柄情報データベースに記憶された優待商品およびこの優待商品を受け取るのに必要な株数とに基づき、運用者による運用管理下にある保有株式全体で受け取ることができる各優待商品およびその数量を算出するとともに、この算出結果に基づき、購入者データベースに記憶された各購入者の購入口数および希望商品を含む購入者情報に従って各購入者に送付する優待商品およびその数量を決定することが望ましい。
【0036】
さらに、上記のように優待商品割当手段による処理を行う場合において、購入者データベースに購入者情報として希望商品を希望順位とともに記憶しておき、優待商品割当手段により各購入者に送付する優待商品およびその数量を決定する際には、希望順位に従って各購入者に送付する優待商品を決定するとともに、各購入者の希望商品が同じ希望順位で重複することにより送付する優待商品に不足が生じた場合には抽選処理を行うようにしてもよい。
【0037】
そして、上記のように優待商品割当手段による処理を行う場合において、購入者データベースに購入者情報として希望商品を希望順位とともに記憶しておき、優待商品割当手段により各購入者に送付する優待商品およびその数量を決定する際には、希望順位に従って各購入者に送付する優待商品を決定するとともに、各購入者の希望商品が同じ希望順位で重複することにより送付する優待商品に不足が生じた場合には、各購入者の購入口数および/またはファンド保有期間を含むファンド寄与度に基づき、希望が重複した優待商品を送付する購入者を決定するようにしてもよい。
【0038】
また、本発明は、株主優待銘柄を含む複数の銘柄の株式を投資対象とする株式投資信託運営システムとして、コンピュータを機能させるためのプログラムであって、各購入者の出資金により購入されて運用者による運用管理下で現在保有されている各銘柄およびこれらの各銘柄の株数を記憶する購入銘柄・保有株数データベースと、各株主優待銘柄の優待商品の時価情報を記憶する商品時価データベースと、この商品時価データベースに記憶された各優待商品の時価を、所定期間当たり・所定株数当たりに受け取ることができる各優待商品の商品時価総額に換算して標準化する優待商品時価総額算出手段と、この優待商品時価総額算出手段により算出した商品時価総額または商品時価総額に配当を加えた額とこの商品時価総額相当分の優待商品を受け取るのに必要な所定株数分の株式の時価合計価額との比の値として定まる株主優待レシオを、各株主優待銘柄毎に算出する株主優待レシオ算出手段と、この株主優待レシオ算出手段により算出した各株主優待レシオを用いて各株主優待銘柄を含む複数の銘柄の株式の各時価総額または各時価を加重平均することにより投資対象株式についての指標値となる株主優待銘柄インデックスを算出する株主優待銘柄インデックス算出手段と、各購入者の出資金により既に購入されて運用者による運用管理下にある保有株式の時価合計価額および各購入者により新規または追加で拠出された出資金総額を含むトータルボリュームを、各株主優待銘柄の株主優待レシオおよびこの銘柄の株式の時価総額または時価を用いて算出される配分比率に基づき、各株主優待銘柄を含む複数の銘柄に配分することにより、株主優待銘柄インデックスに連動するポートフォリオを構築するポートフォリオ算出手段と、購入銘柄・保有株数データベースに記憶された現在保有銘柄およびこれらの各銘柄の株数並びにこれらの各銘柄の時価情報から得られる現在保有銘柄の構成比率とポートフォリオの配分比率との差に基づき、ポートフォリオを維持するための株式の売買情報を作成する売買情報作成手段とを備えたことを特徴とする株式投資信託運営システムとして、コンピュータを機能させるためのものである。
【0039】
さらに、本発明は、株主優待銘柄を含む複数の銘柄の株式を投資対象とする株式投資信託運営システムとして、コンピュータを機能させるためのプログラムであって、各購入者の出資金により購入されて運用者による運用管理下で現在保有されている各銘柄およびこれらの各銘柄の株数を記憶する購入銘柄・保有株数データベースと、各株主優待銘柄の優待商品の時価を所定期間当たり・所定株数当たりに受け取ることができる各優待商品の商品時価総額に換算してこの商品時価総額を標準化された額として記憶する商品時価総額データベースと、この商品時価総額データベースに記憶された商品時価総額または商品時価総額に配当を加えた額とこの商品時価総額相当分の優待商品を受け取るのに必要な所定株数分の株式の時価合計価額との比の値として定まる株主優待レシオを、各株主優待銘柄毎に算出する株主優待レシオ算出手段と、この株主優待レシオ算出手段により算出した各株主優待レシオを用いて各株主優待銘柄を含む複数の銘柄の株式の各時価総額または各時価を加重平均することにより投資対象株式についての指標値となる株主優待銘柄インデックスを算出する株主優待銘柄インデックス算出手段と、各購入者の出資金により既に購入されて運用者による運用管理下にある保有株式の時価合計価額および各購入者により新規または追加で拠出された出資金総額を含むトータルボリュームを、各株主優待銘柄の株主優待レシオおよびこの銘柄の株式の時価総額または時価を用いて算出される配分比率に基づき、各株主優待銘柄を含む複数の銘柄に配分することにより、株主優待銘柄インデックスに連動するポートフォリオを構築するポートフォリオ算出手段と、購入銘柄・保有株数データベースに記憶された現在保有銘柄およびこれらの各銘柄の株数並びにこれらの各銘柄の時価情報から得られる現在保有している銘柄の構成比率とポートフォリオの配分比率との差に基づき、ポートフォリオを維持するための株式の売買情報を作成する売買情報作成手段とを備えたことを特徴とする株式投資信託運営システムとして、コンピュータを機能させるためのものである。
【0040】
なお、以上に述べたプログラムまたはその一部は、例えば、光磁気ディスク(MO)、コンパクトディスク(CD)を利用した読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)を利用した読出し専用メモリ(DVD−ROM)、DVDを利用したランダム・アクセス・メモリ(DVD−RAM)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去および書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)等の記録媒体に記録して保存や流通等させることが可能であるとともに、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等の有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにはこれらの組合せ等の伝送媒体を用いて伝送することが可能であり、また、搬送波に載せて搬送することも可能である。さらに、以上に述べたプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。図1には、本発明の株式投資信託運営システムである本実施形態の株主優待銘柄ファンド運営システム10を含むシステム構成が示されている。また、図2は、株主優待銘柄ファンド運営システム10の処理およびデータの流れを示す説明図である。さらに、図3には、株主優待銘柄ファンド運営システム10による株主優待銘柄インデックスの算出、およびこの株主優待銘柄インデックスに連動するポートフォリオの構築・維持の流れがフローチャートで示されている。
【0042】
図1において、ネットワーク1には、株主優待銘柄ファンド運営システム10と、購入者が操作する一つまたは複数の購入者端末装置50と、営業員が操作する一つまたは複数の営業員端末装置60と、株価情報提供システム70と、株式売買システム80と、運用者端末装置90とが接続されている。
【0043】
ネットワーク1は、例えば、インターネット、ファンドの運用者である証券会社等の社内のイントラネットやLAN、運用会社グループ間のエクストラネット、あるいはこれらの組合せ等であり、有線であるか無線であるか、さらには有線および無線の混在型であるかは問わず、距離の長短も問わない。なお、株主優待銘柄ファンド運営システム10と株価情報提供システム70との接続、および株主優待銘柄ファンド運営システム10と株式売買システム80との接続は、専用線により行ってもよい。
【0044】
図1および図2において、株主優待銘柄ファンド運営システム10は、一台または複数台のコンピュータにより構成され、ファンド運営に必要な各種処理を行う処理手段20と、この処理手段20による処理で必要な各種データの入力を行う入力手段11と、処理手段20による処理結果やファンド運営に関する各種情報を表示する表示手段12とを備えている。
【0045】
また、株主優待銘柄ファンド運営システム10は、処理手段20による処理で必要な各種データを格納する手段として、購入者データベース41と、銘柄情報データベース42と、購入銘柄・保有株数データベース43と、商品時価データベース44と、株主優待銘柄インデックス記憶手段45と、新規・追加出資金データベース46とを備えている。
【0046】
処理手段20は、購入申込受付処理手段21と、証券発行手段22と、株主優待銘柄抽出手段23と、優待商品時価総額算出手段24と、株式時価情報取得手段25と、株主優待レシオ算出手段26と、株主優待銘柄インデックス算出手段27と、ポートフォリオ算出手段28と、売買情報作成手段29と、売買取引処理手段30と、優待商品割当手段31とを含んで構成されている。
【0047】
購入申込受付処理手段21は、各購入者による購入者端末装置50からのファンド購入の申込み、または各購入者の希望に従って入力を代行する各営業員による営業員端末装置60からのファンド購入の申込みを受け付けた後、受け付けた購入申込に関する各種情報を、購入者データベース41に各購入者毎に記憶させて登録する処理を行うものである。
【0048】
証券発行手段22は、株主優待銘柄インデックス算出手段27により算出されて株主優待銘柄インデックス記憶手段45に記憶保持されている株主優待銘柄インデックスの現在値と、購入申込受付処理手段21により受け付けられて購入者データベース41に記憶されている各購入者の購入希望口数とから、ファンドの証券を発行するとともに、証券を発行した分に相当する各購入者の出資金を新規・追加出資金データベース46に記憶させる処理を行うものである。ファンドの一口当たりの金額は、株主優待銘柄インデックスの動きに比例して変動するので、新規・追加出資金データベース46に記憶される各購入者の出資金の総額は、株主優待銘柄インデックスに比例し、かつ、購入された合計口数に比例する。
【0049】
また、証券発行手段22は、各購入者が購入希望口数を指定するのではなく、購入希望金額を指定した購入申込を行なった場合には、株主優待銘柄インデックス記憶手段45に記憶保持されている株主優待銘柄インデックスの現在値から、その購入希望金額に相当する口数(通常は、口数に小数点以下の端数が生じる。)を計算し、証券を発行するとともに、その購入希望金額を出資金として新規・追加出資金データベース46に記憶させる処理を行い、さらに、計算した購入口数を購入者データベース41に記憶させて登録する処理を行う。
【0050】
なお、証券発行手段22により証券を発行して新規・追加出資金データベース46に記憶された各購入者の出資金は、ファンド創設時に新規に受け付けた出資金(従って、構成銘柄・保有株数データベース43に記憶された保有株式が、全く無い状態で受け付けた出資金)である場合、およびその後に追加された出資金である場合のいずれの場合も含まれる。
【0051】
株主優待銘柄抽出手段23は、銘柄情報データベース42に記憶された複数の銘柄のうちから、各銘柄についての優待情報(株主優待の有無の情報)に基づき、株主優待を伴う全銘柄を抽出する処理を行うものである。なお、銘柄情報データベース42に、株主優待を伴う銘柄のみについての情報を記憶させる場合には、この株主優待銘柄抽出手段23の設置を省略することができる。
【0052】
優待商品時価総額算出手段24は、商品時価データベース44に記憶された各優待商品の時価を、所定期間(例えば1年等)当たり・所定株数(例えば1万株等)当たりに受け取ることができる各優待商品の商品時価総額に換算して標準化する処理を行うものである。この際、商品時価総額の算出に必要となる各株主優待銘柄の優待情報は、銘柄情報データベース42から取得する。例えば、P社が、半年に1回、5千株以上保有する株主に対し、5千株につき1万円の商品券(時価:1万円)を与える場合には、所定期間(1年)当たり・所定株数(1万株)当たりに受け取ることができる優待商品の商品時価総額は、1万円×2(1年換算)×2(1万株換算)=4万円となる。
【0053】
また、銘柄によっては、優待商品の配布量が保有株数に比例しない場合、または保有株数と無関係である場合があるので、これらの場合には、優待商品時価総額算出手段24は、ファンドの運用者の独自の換算基準を当てはめて評価額(商品時価総額)を算出する。例えば、1万株以上の保有に対し、1万円の商品券を与え、2万株以上の保有に対し、3万円の商品券を与え、3万株以上の保有に対し、10万円の商品券を与え、以降、保有株数が1万株増加する毎に、与える商品券の価額が10万円ずつ増加していく場合には、最低基準として、1万株の保有に対し、1万円の商品券を与えるという対応関係を採用し、この最低基準に基づき商品時価総額を算出してもよく、あるいは複数の対応関係を平均化し、商品時価総額を算出してもよい。
【0054】
なお、商品時価総額の算出は、優待商品の配布量と保有株数との間に比例関係がある場合における優待商品と必要株数との対応関係への換算であるから、例えば、5千株以上保有する株主に対し、5千株につき1万円の商品券を与える場合には、その対応関係(比例関係)がそのまま維持されて換算され、例えば1万株保有していれば、2万円の商品券を受け取ることができると換算される。しかし、5千株以上保有する株主(それ以上保有していても同じ。)に対し、1万円の商品券を与える場合には、例えば1万株保有していても、2万円の商品券ではなく、1万円の商品券しか受け取ることができないので、上記の場合よりも評価額(商品時価総額)は低く算出される。
【0055】
株式時価情報取得手段25は、株価情報提供システム70にアクセスし、株式の時価情報を取得する処理を行うものである。
【0056】
株主優待レシオ算出手段26は、株主優待銘柄の株式を保有している場合に、その保有額(時価)に対し、どれぐらいの金額相当分の優待を受けることができるかを示す株主優待レシオを、各株主優待銘柄毎に算出する処理を行うものである。この際、株主優待レシオ算出手段26は、株主優待銘柄抽出手段23により抽出された株主優待を伴う全銘柄について、株主優待レシオを算出する。また、株主優待レシオの算出に必要となる株式の時価は、株式時価情報取得手段25により取得した値を用いる。
【0057】
株主優待レシオは、優待商品時価総額算出手段24により算出した商品時価総額と、この商品時価総額相当分の優待商品を受け取るのに必要な所定株数分の株式の時価合計価額との比の値として定まる。すなわち、株主優待レシオは、株主優待銘柄の株式を所定期間(例えば1年等)・所定株数(例えば1万株等)保有した場合に受け取ることができる優待商品の商品時価総額を、時価×所定株数(例えば1万株等)で除して得られる値である。例えば、上記の銘柄P社の例では、半年に1回、5千株以上保有する株主に対し、5千株につき1万円の商品券(時価:1万円)を与えるので、優待商品時価総額算出手段24により、商品時価総額(1年間・1万株保有に換算した額)は、4万円と算出される。従って、P社株の株価を1株500円とすると、株主優待レシオは、40000÷(500×10000)=0.008(0.8%)と算出される。
【0058】
なお、株主優待銘柄以外の銘柄をファンドの投資対象に含める場合には、株主優待レシオに対応するレシオを適当な基準で定めておき(固定値としてもよい。)、以降に行われる株主優待レシオを用いた計算処理において便宜上の値として使用する。従って、株主優待銘柄以外の銘柄の株価変動が、株主優待銘柄インデックスやこれに連動させて構築するポートフォリオに、大きく影響しないようにする場合には、この計算処理の便宜上のレシオの値を、株主優待レシオに比べて小さな値に設定しておけばよい。
【0059】
株主優待銘柄インデックス算出手段27は、株主優待レシオ算出手段26により算出した各株主優待レシオを用いて、各銘柄の株式の時価総額を加重平均することにより、投資対象株式についての指標値となる株主優待銘柄インデックスを算出する処理を行うものであり、上位銘柄抽出手段27Aと、時価総額算出手段27Bと、加重平均算出手段27Cとを含んで構成されている。
【0060】
上位銘柄抽出手段27Aは、各株主優待銘柄のうちから、株主優待レシオ算出手段26により算出した株主優待レシオに基づく順位付けに従って、上位の一部の銘柄を抽出する処理を行うものである。例えば、株主優待レシオ上位30銘柄、上位50銘柄等を抽出する。なお、上位銘柄抽出手段27Aによる抽出処理を行わずに、全ての株主優待銘柄をインデックス算出の対象としてもよい。
【0061】
時価総額算出手段27Bは、各銘柄の株式の時価総額(株価×発行株数)を算出する処理を行うものである。この際、時価総額の算出に必要となる各銘柄の株式の時価は、株式時価情報取得手段25により取得した値を用い、各銘柄の発行株数は、銘柄情報データベース42から取得する。
【0062】
加重平均算出手段27Cは、株主優待レシオ算出手段26により算出した各株主優待レシオ(またはレシオ比)に対して、時価総額算出手段27Bにより算出した各銘柄の時価総額(株価×発行株数)を乗算し、これらを加算した後、適当な数で除算する処理を行うものであり、このようにして得られた値を株主優待銘柄インデックスとする。また、算出された株主優待銘柄インデックスは、株主優待銘柄インデックス記憶手段45に記憶保持させておく。
【0063】
【表1】
Figure 0004303003
【0064】
具体的には、例えば、表1に示すように、上位5銘柄を対象として株主優待銘柄インデックスを算出する場合には、レシオ比を用いて加重平均を行うと、100億円×0.33+10億円×0.27+50億円×0.20+30億円×0.13+70億円×0.07=54.5億円となるので、これを1000万円で割るとすると、株主優待銘柄インデックス=545となる。なお、54.5億という数値をそのままインデックスの値としてもよいが、桁数が大きすぎるので、適当な数で割ることが好ましい。
【0065】
ここで、レシオ比とは、各株主優待レシオ(表1の例では、上位5銘柄のレシオ)の総計が1となるように、各株主優待レシオの比率を定めたものであり、例えば、表1の例では、上位5銘柄のレシオの総計が0.015となるので、A社のレシオ比は、0.005÷0.015=0.33となる。B社〜E社についても同様である。
【0066】
また、上記の例では、54.5億円を1000万円で割ってインデックスとしているが、この1000万円という数値(割る数)は、これに限定されるものではなく、割られる数(上記の例では、54.5億円)の桁数等に応じ、適当な数を用いればよい。従って、割る数は、インデックス設定時またはファンド創設時に決定し、以降、決定した数値を固定値として用いればよい。
【0067】
さらに、除算後の数値が、1000、10000等、切れのよい数値になるように設定し、これをファンドの基準価格としてもよく、例えば、インデックス設定時またはファンド創設時における各銘柄の株式の時価総額の株主優待レシオ加重平均値が、50億円であった場合には、この50億円を50万円で割り、このときのインデックスの値を10000とし、以降、この10000という数値を基準として株主優待銘柄の動きを把握してもよい。従って、加重平均値が54.5億円のときには、インデックス=10900となる。
【0068】
あるいは、所定時における各銘柄の株式の時価総額の株主優待レシオ加重平均値との比を、株主優待銘柄インデックスとしてもよい。例えば、インデックス設定時またはファンド創設時における各銘柄の株式の時価総額の株主優待レシオ加重平均値が、50億円であった場合には、このときのインデックスの値を1または100とする。従って、加重平均値が54.5億円のときには、インデックス=1.09または109となる。
【0069】
ポートフォリオ算出手段28は、各購入者の出資金により既に購入されて運用者による運用管理下にある保有株式の時価合計価額、および各購入者により新規または追加で拠出された出資金総額を含むトータルボリュームを、各銘柄の株主優待レシオ(またはレシオ比)およびこの銘柄の株式の時価総額を用いて算出される配分比率に基づき、各銘柄に配分することにより、株主優待銘柄インデックスに連動するポートフォリオを構築する処理を行うものである。
【0070】
トータルボリュームを算出するにあたって、各購入者の出資金により既に購入されて運用者による運用管理下にある保有株式の時価合計価額を算出する際には、構成銘柄・保有株数データベース43に記憶された現在保有株式のデータを参照するとともに、これらの現在保有株式を時価で評価する際に、株式時価情報取得手段25により取得した各銘柄の時価情報を用いる。一方、各購入者により新規または追加で拠出された出資金総額は、新規・追加出資金データベース46に記憶された出資金のデータを参照して把握する。
【0071】
【表2】
Figure 0004303003
【0072】
具体的には、例えば、前述した表1の例における上位5銘柄A社〜E社への配分比率を算出すると、表2に示すような結果となる。例えば、A社の時価総額×レシオ比は、表1から、100億円×0.33=33億円となる。B社〜E社の場合も同様である。そして、A社〜E社のそれぞれの時価総額×レシオ比を合計すると、54.5億円となるので、A社の株式への配分比率は、33億円÷54.5億円=0.61となる。B社〜E社の場合も同様である。従って、A社〜E社の各株式への配分比率は、株主優待レシオ(またはレシオ比)が大きい程、大きくなり、かつ、株式の時価総額が大きい程、大きくなる。換言すれば、時価総額が同じ銘柄であれば、株主優待レシオ(またはレシオ比)が大きい銘柄の方が、配分比率が大きくなる。
【0073】
ここで、例えば、トータルボリュームを10億円とすると、この10億円についてのA社〜E社の各株式への配分金額は、表2の最下行に示す金額となる。例えば、A社の株式への配分金額は、10億円(トータルボリューム)×0.61(A社の株式への配分比率)=6.1億円となる。B社〜E社の場合も同様である。このようにしてA社〜E社の各株式への配分金額が定まり、株主優待銘柄インデックスに連動するポートフォリオが構築される。なお、トータルボリュームに比して配分すべき銘柄数が多い場合には、運用効率の観点から、配分比率の低い特定の銘柄への配分は行わず、その代わりに、より高い配分比率の銘柄に配分金額を加算してもよい。
【0074】
売買情報作成手段29は、購入銘柄・保有株数データベース43に記憶された現在保有銘柄およびこれらの各銘柄の株数並びにこれらの各銘柄の時価情報から得られる現在保有銘柄の構成比率と、ポートフォリオの配分比率との差に基づき、ポートフォリオを維持するための株式の売買情報を作成する処理を行うものである。
【0075】
【表3】
Figure 0004303003
【0076】
具体的には、例えば、購入銘柄・保有株数データベース43に記憶された現在保有銘柄およびこれらの各銘柄の株数と、株式時価情報取得手段25により取得した各銘柄の株式の時価情報とにより、表3に示すような現在保有銘柄の構成比率が得られたとする。表3では、新規・追加出資金データベース46に記憶された出資金はなく、トータルボリュームの10億円は、購入銘柄・保有株数データベース43に記憶された現在保有株式の時価合計価額のみであるものとしている。
【0077】
ここで、前述した表2に示されたA社〜E社の各株式への配分比率に基づくポートフォリオを維持するために、表2の最下行のトータルボリューム配分金額と、表3の保有額(時価)とを比較し、差額分についての株式の売買情報を作成する。表2によれば、D社の株式への配分金額は0.7億円であるのに対し、表3のように、現在保有しているD社の株式は1.1億円であるから、保有額(時価)を0.7億円に修正するために、D社の株式を0.4億円分売却する情報を作成する。また、表2によれば、F社は、上位5銘柄から落ちてファンドの投資対象に入っていないので、表3に示されたF社の株式0.5億円分を全て売却する情報を作成する。さらに、表2によれば、E社の株式への配分金額は0.9億円であるのに対し、表3のように、E社の株式は現在保有していないので、E社の株式を0.9億円分購入する情報を作成する。従って、全体的には、0.9億円分の売却情報と、0.9億円分の購入情報とが作成される。なお、委託手数料、運用報酬等は考慮していない。
【0078】
【表4】
Figure 0004303003
【0079】
また、購入銘柄・保有株数データベース43に記憶された現在保有銘柄およびこれらの各銘柄の株数と、株式時価情報取得手段25により取得した各銘柄の株式の時価情報とにより、表4に示すような現在保有銘柄の構成比率が得られるとともに、新規・追加出資金データベース46に記憶された出資金のデータから、表4の最下行に示すような各購入者により追加で拠出された出資金総額が得られたとする。従って、表4では、トータルボリュームの10億円は、購入銘柄・保有株数データベース43に記憶された現在保有株式の時価合計価額と、新規・追加出資金データベース46に記憶された出資金総額との合計額である。
【0080】
ここで、前述した表2に示されたA社〜E社の各株式への配分比率に基づくポートフォリオを維持するために、表2の最下行のトータルボリューム配分金額と、表4の保有額(時価)とを比較し、差額分についての株式の売買情報を作成する。表2によれば、D社の株式への配分金額は0.7億円であるのに対し、表4のように、現在保有しているD社の株式は1.1億円であるから、保有額(時価)を0.7億円に修正するために、D社の株式を0.4億円分売却する情報を作成する。また、表2によれば、F社は、上位5銘柄から落ちてファンドの投資対象に入っていないので、表4に示されたF社の株式0.4億円分を全て売却する情報を作成する。さらに、表2によれば、E社の株式への配分金額は0.9億円であるのに対し、表4のように、E社の株式は現在保有していないので、E社の株式を0.9億円分購入する情報を作成する。従って、全体的には、0.8億円分の売却情報と、0.9億円分の購入情報とが作成され、これらの売買額の差額0.1億円分は、出資金0.1億円で賄われる。なお、委託手数料、運用報酬等は考慮していない。
【0081】
売買取引処理手段30は、売買情報作成手段29により作成された株式の売買情報を売買情報作成手段29から受け取り、受け取った売買情報に基づき、株式売買システム80にアクセスして株式の売却や購入の発注を行い、株式の売買取引処理を行うものである。また、売買取引処理手段30は、株式売買システム80から売買後の情報を受け取り、この情報を購入銘柄・保有株数データベース43に記憶させる。
【0082】
優待商品割当手段31は、優待商品を各購入者に割り当てる処理を行うものである。優待商品割当手段31は、購入銘柄・保有株数データベース43に記憶された現在保有銘柄およびこれらの各銘柄の株数と、銘柄情報データベース42に記憶された優待情報(配布時期情報、優待商品配布形態、優待商品(1)、(2)、(3)…およびこの優待商品(1)、(2)、(3)…を受け取るのに必要な株数(1)、(2)、(3)…等)とに基づき、運用者による運用管理下にある保有株式全体で受け取ることができる各優待商品およびその数量を算出する。また、優待商品割当手段31は、この算出結果に基づき、購入者データベース41に記憶された各購入者の購入口数および希望商品を含む購入者情報に従って、各購入者に送付する優待商品およびその数量を決定する。
【0083】
この際、優待商品割当手段31は、購入者データベース41に購入者情報として記憶された希望順位に従って、各購入者に送付する優待商品を決定するとともに、この決定過程において、各購入者の希望商品が同じ希望順位で重複することにより、送付する優待商品に不足が生じた場合には、抽選処理を行って、その重複希望商品を送付する購入者を決定する。また、優待商品割当手段31は、上記のように送付する優待商品に不足が生じた場合に、各購入者のファンド購入口数および/またはファンド保有期間を含むファンド寄与度に基づき、希望重複商品を送付する購入者を決定するようにしてもよい。
【0084】
購入者データベース41は、各購入者の購入申込に関する情報および購入後の累積情報を含む購入者情報を各購入者毎に記憶するものである。購入者データベース41を構成する各レコードには、購入者名、購入口数(累積)、購入希望口数または購入希望金額(但し、購入希望金額は、購入申込後に証券発行手段22により口数に換算される。)、希望商品およびその商品の希望順位等の各情報が記憶されている。希望商品および希望順位は、少なくとも第3希望ぐらいまで記憶しておくことが好ましい。
【0085】
銘柄情報データベース42は、株主優待銘柄を含む株式銘柄の情報を記憶するものである。銘柄情報データベース42を構成する各レコードには、銘柄名、市場、銘柄コード、発行株数、優待情報(例えば、株主優待の有無、配布時期情報、優待商品配布形態、優待商品(1)、優待商品(1)を受け取るのに必要な株数(1)、優待商品(2)、優待商品(2)を受け取るのに必要な株数(2)、優待商品(3)、優待商品(3)を受け取るのに必要な株数(3)、…等)などの各情報が記憶されている。ここで、優待商品配布形態は、例えば、保有株数比例方式(優待商品の配布量が保有株数に比例する方式)、設定数1(優待商品の配布量が保有株数に比例しない方式において、その配布形態を定めるために優待商品および必要株数を1組設定する場合)、設定数2(同2組設定する場合)、設定数3(同3組設定する場合)、…、その他(優待商品の配布量が保有株数に無関係である場合)等の中から選択される。
【0086】
具体的には、例えば、「銘柄名:P社、市場:東証、銘柄コード:12345、発行株数:100万株、株主優待の有無:有、配布時期情報:年2回6月と12月、優待商品配布形態:保有株数比例方式、優待商品(1):1万円の商品券、必要株数(1):5千株」等である。この例の場合には、優待商品配布形態が保有株数比例方式であるから、優待商品(1)および必要株数(1)のみを設定し、保有株数が増加してもこの対応関係(比例関係)を維持する。従って、この例の場合は、5千株以上保有する株主に対し、5千株につき1万円の商品券を与える配布形態であり、例えば1万株保有の株主には2万円の商品券が与えられる。なお、5千株以上保有する株主(それ以上保有していても同じ。)に対し、1万円の商品券を与える配布形態の場合は、優待商品の配布量が保有株数に比例しない方式(設定数1)となるので、例えば、「銘柄名:Q社、市場:大証、銘柄コード:45678、発行株数:200万株、株主優待の有無:有、配布時期情報:年1回3月、優待商品配布形態:設定数1、優待商品(1):1万円の商品券、必要株数(1):5千株」等となる。
【0087】
また、優待商品の配布量が保有株数に比例しない方式の別の例としては、「…、優待商品配布形態:設定数3、優待商品(1):1万円の商品券、必要株数(1):1万株、優待商品(2):3万円の商品券、必要株数(2):2万株、優待商品(3):10万円の商品券、必要株数(3):3万株」等が挙げられる。この例の場合には、1万株以上の保有に対し、1万円の商品券を与え、2万株以上の保有に対し、3万円の商品券を与え、3万株以上の保有(それ以上保有していても同じ。)に対し、10万円の商品券を与える配布形態となる。さらに、優待商品の配布量が保有株数に比例しない方式には、優待商品の種別を保有株数に応じて変える方式が含まれ、例えば、「…、優待商品配布形態:設定数3、優待商品(1):1万円の商品券、必要株数(1):1万株、優待商品(2):Nホテルペア宿泊券、必要株数(2):2万株、優待商品(3):家族で北海道旅行、必要株数(3):3万株」等である。
【0088】
銘柄情報データベース42に記憶させる情報は、定期的に更新するとともに、必要に応じて適宜更新する。この更新作業は、例えば、ファンドの運用者である証券会社等のシステム管理者が、システム10の入力手段11を用いて更新データを入力したり、運用者端末装置90からネットワーク1を介して更新データを入力・送信して行うことができる。
【0089】
購入銘柄・保有株数データベース43は、各購入者の出資金により購入されて運用者による運用管理下で現在保有されている各銘柄、およびこれらの各銘柄の株数を記憶するものである。
【0090】
商品時価データベース44は、各株主優待銘柄の優待商品の時価情報を記憶するものである。商品時価データベース44を構成する各レコードには、商品名、その商品の時価等が記憶されている。具体的には、例えば、「商品名:1万円の商品券、時価:1万円」、「商品名:Nホテルペア宿泊券、時価:3万6千円」、「商品名:家族で北海道旅行、時価:8万5千円」等である。時価の算出は、市場価格を参照してもよく、市場価格が無い場合等には、ファンドの運用者による独自の評価額を当てはめてもよい。
【0091】
商品時価データベース44に記憶させる情報は、定期的に更新するとともに、必要に応じて適宜更新する。この更新作業は、例えば、ファンドの運用者である証券会社等のシステム管理者が、システム10の入力手段11を用いて更新データを入力したり、運用者端末装置90からネットワーク1を介して更新データを入力・送信して行うことができる。
【0092】
株主優待銘柄インデックス記憶手段45は、株主優待銘柄インデックス算出手段27により算出された株主優待銘柄インデックスを記憶保持するものである。
【0093】
新規・追加出資金データベース46は、証券発行手段22によりファンドの証券を発行した分に相当する各購入者の出資金を記憶するものである。
【0094】
入力手段11は、例えばキーボードやマウス等により構成され、ファンドの運用者である証券会社等のシステム管理者が各種データの入力作業等を行うために操作するものである。
【0095】
表示手段12は、例えば液晶ディスプレイやCRTディスプレイ等により構成され、ファンドの運用者である証券会社等のシステム管理者が各種データの入力作業等を行う際に参照する情報を表示するものである。
【0096】
入力手段11や表示手段12を用いて行われるデータ入力作業等のシステム管理・維持・運用に必要な各種作業は、運用者端末装置90によりネットワーク1を介して行うこともできる。
【0097】
そして、処理手段20に含まれる各手段21〜31は、システム10を構成する各コンピュータ本体(パーソナル・コンピュータのみならず、その上位機種のものも含む。)の内部に設けられた中央演算処理装置(CPU)、およびこのCPUの動作手順を規定する一つまたは複数のプログラムにより実現される。
【0098】
また、システム10を構成する各データベース41〜44,46および記憶手段45は、例えばハードディスク等により好適に実現されるが、記憶容量やアクセス速度等に問題が生じない範囲であれば、ROM、EEPROM、フラッシュ・メモリ、RAM、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、FD、磁気テープ、あるいはこれらの組合せ等を採用してもよい。
【0099】
さらに、システム10は、一台のコンピュータあるいは一つのCPUにより実現されるものに限定されず、複数のコンピュータ等で分散処理を行うことにより実現されるものであってもよい。このような分散処理の形態には、例えば、処理手段20に含まれる各手段21〜31で行う処理を複数のコンピュータで分散して行うような機能的な分散処理の形態、および複数のプロセッサ(シングルプロセッサマシンを複数台用いる場合、およびマルチプロセッサマシンを用いる場合のいずれも含まれる。)による並列処理で処理速度の向上を図るための分散処理の形態が含まれる。
【0100】
購入者端末装置50は、ファンドの購入者が操作するものであり、例えばコンピュータ等により構成され、キーボードやマウス等の入力手段と、液晶ディスプレイやCRTディスプレイ等の表示手段とを備えている。また、購入者端末装置50は、例えば携帯電話機(PHSも含む。)や携帯情報端末(PDA)等であってもよい。
【0101】
営業員端末装置60は、ファンドの運用者である証券会社等の営業員が、ファンドの購入者の希望に従って入力操作等を代行する際に使用するものであり、例えばコンピュータ等により構成され、キーボードやマウス等の入力手段と、液晶ディスプレイやCRTディスプレイ等の表示手段とを備えている。また、営業員端末装置60は、例えば携帯電話機(PHSも含む。)や携帯情報端末(PDA)等であってもよい。
【0102】
株価情報提供システム70は、株式時価情報取得手段25からのアクセスに応じ、各種銘柄の株式の時価情報を株主優待銘柄ファンド運営システム10に提供するシステムである。
【0103】
株式売買システム80は、売買取引処理手段30からのアクセスに応じ、株式の売買処理を実行し、その結果を株主優待銘柄ファンド運営システム10に送信するシステムである。
【0104】
運用者端末装置90は、ファンドの運用者である証券会社等のシステム管理者が操作するものであり、コンピュータにより構成され、キーボードやマウス等の入力手段と、液晶ディスプレイやCRTディスプレイ等の表示手段とを備えている。この運用者端末装置90によりネットワーク1を介して行われるデータ入力作業等のシステム管理・維持・運用に必要な各種作業は、株主優待銘柄ファンド運営システム10の処理手段20に直接に接続された入力手段11や表示手段12を用いても行うことができる。
【0105】
このような本実施形態においては、以下のようにして株主優待銘柄ファンド運営システム10による株主優待銘柄インデックスの算出、およびこの株主優待銘柄インデックスに連動するポートフォリオの構築・維持が行われ、株主優待銘柄の株式を投資対象とした投資信託が実現される。
【0106】
図3において、ファンドの運用者である証券会社等のシステム管理者は、株主優待銘柄ファンド運営システム10を起動し、システム10によるファンド運用の準備を開始する(ステップS1)。
【0107】
先ず、システム管理者は、システム10の入力手段11を操作し、または運用者端末装置90を操作し、銘柄情報データベース42および商品時価データベース44に必要データを入力する(ステップS2)。この入力作業は、定期的に、または適宜行ってデータを更新する。
【0108】
次に、株主優待銘柄抽出手段23により、銘柄情報データベース42に記憶された複数の銘柄のうちから株主優待を伴う全銘柄を抽出する(ステップS3)。
【0109】
続いて、優待商品時価総額算出手段24により、銘柄情報データベース42に記憶された優待情報を用い、商品時価データベース44に記憶された各優待商品の時価を、所定期間当たり・所定株数当たりに受け取ることができる各優待商品の商品時価総額に換算して標準化する(ステップS4)。
【0110】
それから、株主優待レシオ算出手段26により、優待商品時価総額算出手段24で算出した商品時価総額、および株式時価情報取得手段25で取得した株価を用い、株主優待レシオを各株主優待銘柄毎に算出する(ステップS5)。
【0111】
さらに、株主優待銘柄インデックス算出手段27により、株主優待レシオ算出手段26で算出した各銘柄の株主優待レシオ、株式時価情報取得手段25で取得した各銘柄の株価、および銘柄情報データベース42に記憶された各銘柄の発行株数を用い、株主優待銘柄インデックスを算出する(ステップS6)。また、算出した株主優待銘柄インデックスは、株主優待銘柄インデックス記憶手段45に記憶され、証券発行手段22による処理に使用されるとともに、購入者端末装置50や営業員端末装置60による各購入者や各営業員の閲覧に供される。
【0112】
その後、ポートフォリオ算出手段28により、構成銘柄・保有株数データベース43および新規・追加出資金データベース46に記憶された各データからトータルボリュームを算出した後、各銘柄の株主優待レシオおよび時価総額を用いて算出される配分比率に基づき、トータルボリュームを各銘柄に配分することにより、株主優待銘柄インデックスに連動するポートフォリオを構築する(ステップS7)。
【0113】
続いて、売買情報作成手段29により、購入銘柄・保有株数データベース43に記憶された現在保有株式のデータおよび株式時価情報取得手段25で取得した各銘柄の株価から得られる現在保有銘柄の構成比率と、ポートフォリオ算出手段28で算出されたポートフォリオの配分比率との差に基づき、ポートフォリオを維持するための株式の売買情報を作成する(ステップS8)。
【0114】
そして、売買取引処理手段30により、売買情報作成手段29で作成された売買情報に基づき、株式売買システム80にアクセスして株式の売買取引処理を行う(ステップS9)。これにより、ポートフォリオ算出手段28で算出されたポートフォリオが維持される。また、株式売買システム80から受け取った売買後の情報を購入銘柄・保有株数データベース43に記憶させる。以上により、株主優待銘柄ファンド運営システム10による株主優待銘柄インデックスの算出、およびこの株主優待銘柄インデックスに連動するポートフォリオの構築・維持という一連の処理が終了する(ステップS10)。
【0115】
なお、図示は省略されているが、ステップS3〜S9の一連の処理は、定期的に繰り返し行われる。従って、各株主優待銘柄の株価の変動に伴って株主優待銘柄インデックスが変動する状況、あるいは株主優待レシオの変動に伴って上位銘柄が入れ替わる状況に対応して、ポートフォリオの構築・維持が繰り返し行われる。
【0116】
一方、各購入者がファンドを購入する際には、次のような処理が行われる。
【0117】
すなわち、先ず、各購入者は、購入者端末装置50を操作し、購入希望口数または購入希望金額、並びに希望商品およびその希望順位を含む購入申込に関する各種情報を入力し、ネットワーク1を介して株主優待銘柄ファンド運営システム10に送信する。また、ファンドの運用者である証券会社等の各営業員が、営業員端末装置60を操作し、各購入者の希望に従って購入申込に関する各種情報の入力作業を代行し、ネットワーク1を介してシステム10に送信してもよい。
【0118】
システム10では、購入申込受付処理手段21により、購入者端末装置50または営業員端末装置60からネットワーク1を介して送信されてくる購入申込に関する各種情報を受信し、ファンド購入の申込みを受け付けた後、受け付けた購入申込に関する各種情報を、購入者データベース41に各購入者毎に記憶させて登録する。
【0119】
次に、証券発行手段22により、株主優待銘柄インデックス記憶手段45に記憶保持されている株主優待銘柄インデックスの現在値と、購入者データベース41に記憶されている各購入者の購入希望口数または購入希望金額とから、ファンドの証券を発行するとともに、証券を発行した分に相当する各購入者の出資金を新規・追加出資金データベース46に記憶させる。
【0120】
そして、新規・追加出資金データベース46に記憶された各購入者の出資金のデータは、図3のステップS7のポートフォリオの算出処理で使用されるとともに、その出資金は、ステップS9の売買取引処理で使用される。
【0121】
このような本実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、株主優待銘柄ファンド運営システム10は、優待商品時価総額算出手段24を備えているので、商品時価データベース44に記憶された各優待商品の時価を標準化して商品時価総額を算出することができる。このため、各株主優待銘柄の優待商品の価値を同条件下で比較することができる。
【0122】
また、株主優待銘柄ファンド運営システム10は、株主優待レシオ算出手段26を備えているので、優待商品時価総額算出手段24により算出された商品時価総額を用い、株主優待による利益率を示す株主優待レシオを算出することができる。
【0123】
さらに、株主優待銘柄ファンド運営システム10は、株主優待銘柄インデックス算出手段27を備えているので、株主優待レシオ算出手段26により算出された株主優待レシオを用い、株主優待銘柄インデックスを算出することができる。そして、算出された株主優待銘柄インデックスは、例えば、株主優待を伴う全ての1部上場銘柄のインデックス「大和優待銘柄指数」、株主優待レシオ上位30銘柄のインデックス「Mr.優待30」、株主優待レシオ上位50銘柄のインデックス「Mr.優待50」等とされ、株主優待銘柄の動きを把握するための新しい指標として機能させることができる。このため、株主優待銘柄インデックスは、ポートフォリオの構築・維持に使用できるうえ、ファンド購入者や証券会社等の営業員による売買の判断基準として使用できる。
【0124】
また、株主優待銘柄ファンド運営システム10は、ポートフォリオ算出手段28、売買情報作成手段29、および売買取引処理手段30を備えているので、株主優待銘柄インデックスに連動するポートフォリオを構築でき、維持できる。このため、株主優待銘柄の株式を投資対象とするファンド運用を実現することができる。
【0125】
例えば、前述した表1の例において、A社の株価が上昇して2倍の値になったとすると、A社の時価総額は、100億円から、2倍の200億円に変化し、株主優待銘柄インデックス算出手段27により株主優待銘柄インデックスを算出し直すと、インデックスの値は、545から875へ変化し、1.61倍となる。一方、表2の例を修正前のポートフォリオであるとすると、A者の株式の保有量は、トータルボリューム10億円のうちの6.1億円であったものが、2倍の12.2億円に変化し、トータルボリュームは、10億円から16.1億円に増加して1.61倍となる。
【0126】
さらに、株主優待銘柄インデックス算出手段27は、上位銘柄抽出手段27Aを含む構成を有しているので、各株主優待銘柄のうちから株主優待レシオに基づく順位付けに従って上位の一部の銘柄を抽出することができる。このため、株主優待による利益率の良い銘柄を中心としたファンド運用を実現することができる。
【0127】
そして、株主優待銘柄ファンド運営システム10は、株主優待銘柄抽出手段23を備えているので、銘柄情報データベース42に記憶された株主優待の有無の情報に基づき、株主優待レシオを算出すべき株主優待銘柄の全てを自動的に抽出することができる。
【0128】
また、株主優待銘柄ファンド運営システム10は、優待商品割当手段31を備えているので、各購入者に送付する優待商品およびその数量を自動的に決定することができる。このため、ファンドの運用者の手間を軽減できる。
【0129】
さらに、購入者データベース41には、購入者情報として、希望商品が希望順位とともに記憶されているので、優待商品割当手段31は、この希望順位に従って各購入者に送付する優待商品を決定することができる。この際、優待商品割当手段31は、各購入者の希望商品が同じ希望順位で重複した場合に抽選処理を行う機能を有しているので、一部の優待商品に多数の希望者が集中するような事態に対応することができ、各購入者に送付する優待商品の決定処理を円滑に行うことができる。また、優待商品割当手段31は、上記のように希望が重複した場合に、各購入者の購入口数および/またはファンド保有期間を含むファンド寄与度に基づき、希望重複商品を送付する購入者を決定する機能も有しているので、これによっても同様な効果を得ることができる。
【0130】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲内での変形等は本発明に含まれるものである。
【0131】
すなわち、前記実施形態では、優待商品時価総額算出手段24により、商品時価データベース44に記憶された各優待商品の時価を標準化して商品時価総額を算出する構成とされていたが、商品時価総額を予め算出して商品時価総額データベースに記憶させておき、これを株主優待レシオ算出手段26による処理に使用する構成としてもよい。
【0132】
また、前記実施形態では、株主優待レシオ算出手段26により株主優待レシオを算出する際に、商品時価総額とこの商品時価総額相当分の優待商品を受け取るのに必要な所定株数分の株式の時価合計価額との比の値を用いていたが、本発明における株主優待レシオは、商品時価総額に配当を加えた額とこの商品時価総額相当分の優待商品を受け取るのに必要な所定株数分の株式の時価合計価額との比の値として算出してもよい。
【0133】
さらに、前記実施形態では、株主優待銘柄インデックス算出手段27によりインデックスを算出する際に、株主優待レシオを用いて時価総額を加重平均していたが、時価総額ではなく、時価を加重平均するようにしてもよい。ポートフォリオ算出手段28によりポートフォリオの配分比率を算出する際も同様である。但し、株主優待銘柄の動きを、より正確に指標するインデックスを算出し、また、それに連動するポートフォリオを構築するという観点から、時価ではなく、時価総額を用いることが好ましい。
【0134】
【発明の効果】
以上に述べたように本発明によれば、株主優待レシオ算出手段により、株主優待による利益率を示す株主優待レシオを算出し、株主優待銘柄インデックス算出手段により、この株主優待レシオを用いて株主優待銘柄インデックスを算出し、ポートフォリオ算出手段および売買情報作成手段により、この株主優待銘柄インデックスに連動するポートフォリオを構築・維持するので、投資家に対し、株主優待銘柄の動きを把握することができる新しい指標としての株主優待銘柄インデックスを提示することができるうえ、この株主優待銘柄インデックスに連動するポートフォリオを構築し、株主優待銘柄の株式を投資対象とするファンド運用を実現することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の株主優待銘柄ファンド運営システムを含むシステム構成図。
【図2】前記実施形態の株主優待銘柄ファンド運営システムの処理およびデータの流れを示す説明図。
【図3】前記実施形態の株主優待銘柄ファンド運営システムによる株主優待銘柄インデックスの算出、およびこの株主優待銘柄インデックスに連動するポートフォリオの構築・維持の流れを示すフローチャートの図。
【符号の説明】
10 株式投資信託運営システムである株主優待銘柄ファンド運営システム
23 株主優待銘柄抽出手段
24 優待商品時価総額算出手段
26 株主優待レシオ算出手段
27 株主優待銘柄インデックス算出手段
27A 上位銘柄抽出手段
28 ポートフォリオ算出手段
29 売買情報作成手段
31 優待商品割当手段
41 購入者データベース
42 銘柄情報データベース
43 購入銘柄・保有株数データベース
44 商品時価データベース

Claims (16)

  1. 株主優待銘柄を含む複数の銘柄の株式を投資対象とするファンド運用を実現するための株式投資信託運営システムであって、
    各購入者の出資金により購入されてファンドの運用者による運用管理下で現在保有されているファンド構成用の各銘柄およびこれらの各銘柄の株数を記憶する購入銘柄・保有株数データベースと、
    前記各株主優待銘柄の優待商品の時価情報を記憶する商品時価データベースと、
    この商品時価データベースに記憶された前記各優待商品の時価を、所定期間当たり・所定株数当たりに受け取ることができる前記各優待商品の商品時価総額に換算して標準化する優待商品時価総額算出手段と、
    この優待商品時価総額算出手段により算出した前記商品時価総額または前記商品時価総額に配当を加えた額とこの商品時価総額相当分の優待商品を受け取るのに必要な前記所定株数分の株式の時価合計価額との比の値として定まる株主優待レシオを、前記各株主優待銘柄毎に算出する株主優待レシオ算出手段と、
    この株主優待レシオ算出手段により算出した前記各株主優待レシオを用いて前記各株主優待銘柄を含む複数の銘柄の株式の各時価総額または各時価を加重平均することにより投資対象株式についての指標値となる株主優待銘柄インデックスを算出する株主優待銘柄インデックス算出手段と、
    前記各購入者の出資金により既に購入されて前記ファンドの運用者による運用管理下にあるファンド構成用の保有株式の時価合計価額および前記各購入者により新規または追加で拠出された出資金総額を含むトータルボリュームを、前記各株主優待銘柄の前記株主優待レシオおよびこの銘柄の株式の時価総額または時価を用いて算出される配分比率に基づき、前記各株主優待銘柄を含む複数の銘柄に配分することにより、前記株主優待銘柄インデックスに連動するポートフォリオを構築するポートフォリオ算出手段と、
    前記購入銘柄・保有株数データベースに記憶されたファンド構成用の現在保有銘柄およびこれらの各銘柄の株数並びにこれらの各銘柄の時価情報から得られる現在保有銘柄の構成比率と前記ポートフォリオの配分比率との差に基づき、前記ポートフォリオを維持するための株式の売買情報を作成する売買情報作成手段と
    を備えたことを特徴とする株式投資信託運営システム。
  2. 株主優待銘柄を含む複数の銘柄の株式を投資対象とするファンド運用を実現するための株式投資信託運営システムであって、
    各購入者の出資金により購入されてファンドの運用者による運用管理下で現在保有されているファンド構成用の各銘柄およびこれらの各銘柄の株数を記憶する購入銘柄・保有株数データベースと、
    前記各株主優待銘柄の優待商品の時価を所定期間当たり・所定株数当たりに受け取ることができる前記各優待商品の商品時価総額に換算してこの商品時価総額を標準化された額として記憶する商品時価総額データベースと、
    この商品時価総額データベースに記憶された前記商品時価総額または前記商品時価総額に配当を加えた額とこの商品時価総額相当分の優待商品を受け取るのに必要な前記所定株数分の株式の時価合計価額との比の値として定まる株主優待レシオを、前記各株主優待銘柄毎に算出する株主優待レシオ算出手段と、
    この株主優待レシオ算出手段により算出した前記各株主優待レシオを用いて前記各株主優待銘柄を含む複数の銘柄の株式の各時価総額または各時価を加重平均することにより投資対象株式についての指標値となる株主優待銘柄インデックスを算出する株主優待銘柄インデックス算出手段と、
    前記各購入者の出資金により既に購入されて前記ファンドの運用者による運用管理下にあるファンド構成用の保有株式の時価合計価額および前記各購入者により新規または追加で拠出された出資金総額を含むトータルボリュームを、前記各株主優待銘柄の前記株主優待レシオおよびこの銘柄の株式の時価総額または時価を用いて算出される配分比率に基づき、前記各株主優待銘柄を含む複数の銘柄に配分することにより、前記株主優待銘柄インデックスに連動するポートフォリオを構築するポートフォリオ算出手段と、
    前記購入銘柄・保有株数データベースに記憶されたファンド構成用の現在保有銘柄およびこれらの各銘柄の株数並びにこれらの各銘柄の時価情報から得られる現在保有している銘柄の構成比率と前記ポートフォリオの配分比率との差に基づき、前記ポートフォリオを維持するための株式の売買情報を作成する売買情報作成手段と
    を備えたことを特徴とする株式投資信託運営システム。
  3. 前記株主優待銘柄インデックス算出手段は、
    前記各株主優待銘柄のうちから前記株主優待レシオに基づく順位付けに従って上位の一部の銘柄を抽出する上位銘柄抽出手段を含む構成とされ、
    前記ポートフォリオ算出手段は、
    前記上位銘柄抽出手段により抽出した株主優待銘柄を含む複数の銘柄への配分比率に基づき、前記トータルボリュームを配分することにより前記ポートフォリオを構築する構成とされている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の株式投資信託運営システム。
  4. 前記株主優待銘柄を含む複数の銘柄についての株主優待の有無を含む優待情報を記憶する銘柄情報データベースと、
    この銘柄情報データベースに記憶された前記複数の銘柄のうちから前記優待情報に基づいて株主優待を伴う全銘柄を抽出する株主優待銘柄抽出手段とを備え、
    前記株主優待レシオ算出手段は、
    前記株主優待銘柄抽出手段により抽出された前記全銘柄について前記株主優待レシオを算出する構成とされている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の株式投資信託運営システム。
  5. 前記各購入者の購入口数および希望商品を含む購入者情報を前記各購入者毎に記憶する購入者データベースと、
    前記株主優待銘柄を含む複数の銘柄についての株主優待の有無を含む優待情報を記憶する銘柄情報データベースと、
    前記優待商品を前記各購入者に割り当てる優待商品割当手段とを備え、
    前記銘柄情報データベースには、
    前記優待情報として、株主優待を伴う銘柄についての優待商品およびこの優待商品を受け取るのに必要な株数も記憶され、
    前記優待商品割当手段は、
    前記購入銘柄・保有株数データベースに記憶されたファンド構成用の現在保有銘柄およびこれらの各銘柄の株数と、前記銘柄情報データベースに記憶された前記優待商品およびこの優待商品を受け取るのに必要な株数とに基づき、前記ファンドの運用者による運用管理下にあるファンド構成用の保有株式全体で受け取ることができる各優待商品およびその数量を算出するとともに、この算出結果に基づき、前記購入者データベースに記憶された前記各購入者の購入口数および希望商品を含む購入者情報に従って前記各購入者に送付する優待商品およびその数量を決定する構成とされている
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の株式投資信託運営システム。
  6. 前記購入者データベースには、
    前記購入者情報として前記希望商品が希望順位とともに記憶され、
    前記優待商品割当手段は、
    前記希望順位に従って前記各購入者に送付する優待商品を決定するとともに、前記各購入者の希望商品が同じ希望順位で重複することにより送付する優待商品に不足が生じた場合に抽選処理を行う構成とされている
    ことを特徴とする請求項5に記載の株式投資信託運営システム。
  7. 前記購入者データベースには、
    前記購入者情報として前記希望商品が希望順位とともに記憶され、
    前記優待商品割当手段は、
    前記希望順位に従って前記各購入者に送付する優待商品を決定するとともに、前記各購入者の希望商品が同じ希望順位で重複することにより送付する優待商品に不足が生じた場合に、前記各購入者の購入口数および/またはファンド保有期間を含むファンド寄与度に基づき、希望が重複した優待商品を送付する購入者を決定する構成とされている
    ことを特徴とする請求項5に記載の株式投資信託運営システム。
  8. 株主優待銘柄を含む複数の銘柄の株式を投資対象とするファンド運用を実現するための株式投資信託運営方法であって、
    各購入者の出資金により購入されてファンドの運用者による運用管理下で現在保有されているファンド構成用の各銘柄およびこれらの各銘柄の株数を購入銘柄・保有株数データベースに記憶しておくとともに、
    前記各株主優待銘柄の優待商品の時価情報を商品時価データベースに記憶しておき、
    優待商品時価総額算出手段により、前記商品時価データベースに記憶された前記各優待商品の時価を、所定期間当たり・所定株数当たりに受け取ることができる前記各優待商品の商品時価総額に換算して標準化した後、
    株主優待レシオ算出手段により、前記商品時価総額または前記商品時価総額に配当を加えた額とこの商品時価総額相当分の優待商品を受け取るのに必要な前記所定株数分の株式の時価合計価額との比の値として定まる株主優待レシオを前記各株主優待銘柄毎に算出し、
    株主優待銘柄インデックス算出手段により、前記各株主優待レシオを用いて前記各株主優待銘柄を含む複数の銘柄の株式の各時価総額または各時価を加重平均することにより投資対象株式についての指標値となる株主優待銘柄インデックスを算出し、
    ポートフォリオ算出手段により、前記各購入者の出資金により既に購入されて前記ファンドの運用者による運用管理下にあるファンド構成用の保有株式の時価合計価額および前記各購入者により新規または追加で拠出された出資金総額を含むトータルボリュームを、前記各株主優待銘柄の前記株主優待レシオおよびこの銘柄の株式の時価総額または時価を用いて算出される配分比率に基づき、前記各株主優待銘柄を含む複数の銘柄に配分することにより、前記株主優待銘柄インデックスに連動するポートフォリオを構築し、
    売買情報作成手段により、前記購入銘柄・保有株数データベースに記憶されたファンド構成用の現在保有銘柄およびこれらの各銘柄の株数並びにこれらの各銘柄の時価情報から得られる現在保有銘柄の構成比率と前記ポートフォリオの配分比率との差に基づき、前記ポートフォリオを維持するための株式の売買情報を作成し、
    その後、作成された前記売買情報に基づき株式の売買取引処理を行う
    ことを特徴とする株式投資信託運営方法。
  9. 株主優待銘柄を含む複数の銘柄の株式を投資対象とするファンド運用を実現するための株式投資信託運営方法であって、
    各購入者の出資金により購入されてファンドの運用者による運用管理下で現在保有されているファンド構成用の各銘柄およびこれらの各銘柄の株数を購入銘柄・保有株数データベースに記憶しておくとともに、
    前記各株主優待銘柄の優待商品の時価を所定期間当たり・所定株数当たりに受け取ることができる前記各優待商品の商品時価総額に換算してこの商品時価総額を標準化された額として商品時価総額データベースに記憶しておき、
    株主優待レシオ算出手段により、前記商品時価総額または前記商品時価総額に配当を加えた額とこの商品時価総額相当分の優待商品を受け取るのに必要な前記所定株数分の株式の時価合計価額との比の値として定まる株主優待レシオを前記各株主優待銘柄毎に算出し、
    株主優待銘柄インデックス算出手段により、前記各株主優待レシオを用いて前記各株主優待銘柄を含む複数の銘柄の株式の各時価総額または各時価を加重平均することにより投資対象株式についての指標値となる株主優待銘柄インデックスを算出し、
    ポートフォリオ算出手段により、前記各購入者の出資金により既に購入されて前記ファンドの運用者による運用管理下にあるファンド構成用の保有株式の時価合計価額および前記各購入者により新規または追加で拠出された出資金総額を含むトータルボリュームを、前記各株主優待銘柄の前記株主優待レシオおよびこの銘柄の株式の時価総額または時価を用いて算出される配分比率に基づき、前記各株主優待銘柄を含む複数の銘柄に配分することにより、前記株主優待銘柄インデックスに連動するポートフォリオを構築し、
    売買情報作成手段により、前記購入銘柄・保有株数データベースに記憶されたファンド構成用の現在保有銘柄およびこれらの各銘柄の株数並びにこれらの各銘柄の時価情報から得られる現在保有銘柄の構成比率と前記ポートフォリオの配分比率との差に基づき、前記ポートフォリオを維持するための株式の売買情報を作成し、
    その後、作成された前記売買情報に基づき株式の売買取引処理を行う
    ことを特徴とする株式投資信託運営方法。
  10. 前記株主優待銘柄インデックス算出手段により前記株主優待銘柄インデックスを算出する際には、
    前記各株主優待銘柄のうちから前記株主優待レシオに基づく順位付けに従って上位の一部の銘柄を抽出し、これらの抽出上位銘柄の前記各株主優待レシオを用いて各抽出上位銘柄を含む複数の銘柄の株式の各時価総額または各時価を加重平均し、
    前記ポートフォリオ算出手段により前記ポートフォリオを構築する際には、
    前記抽出上位銘柄を含む複数の銘柄への配分比率に基づき、前記トータルボリュームを配分する
    ことを特徴とする請求項8または9に記載の株式投資信託運営方法。
  11. 前記株主優待銘柄を含む複数の銘柄についての株主優待の有無を含む優待情報を銘柄情報データベースに記憶しておき、
    株主優待銘柄抽出手段により、前記銘柄情報データベースに記憶された前記複数の銘柄のうちから前記優待情報に基づいて株主優待を伴う全銘柄を抽出し、
    前記株主優待レシオ算出手段により前記株主優待レシオを算出する際には、
    前記株主優待銘柄抽出手段により抽出された前記全銘柄について前記株主優待レシオを算出する
    ことを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載の株式投資信託運営方法。
  12. 前記各購入者の購入口数および希望商品を含む購入者情報を前記各購入者毎に購入者データベースに記憶しておくとともに、
    前記株主優待銘柄を含む複数の銘柄についての株主優待の有無を含む優待情報を銘柄情報データベースに記憶しておき、さらに、この銘柄情報データベースに、前記優待情報として、株主優待を伴う銘柄についての優待商品およびこの優待商品を受け取るのに必要な株数も記憶しておき、
    優待商品割当手段により、前記購入銘柄・保有株数データベースに記憶されたファンド構成用の現在保有銘柄およびこれらの各銘柄の株数と、前記銘柄情報データベースに記憶された前記優待商品およびこの優待商品を受け取るのに必要な株数とに基づき、前記ファンドの運用者による運用管理下にあるファンド構成用の保有株式全体で受け取ることができる各優待商品およびその数量を算出するとともに、この算出結果に基づき、前記購入者データベースに記憶された前記各購入者の購入口数および希望商品を含む購入者情報に従って前記各購入者に送付する優待商品およびその数量を決定する
    ことを特徴とする請求項8〜11のいずれかに記載の株式投資信託運営方法。
  13. 前記購入者データベースに前記購入者情報として前記希望商品を希望順位とともに記憶しておき、
    前記優待商品割当手段により前記各購入者に送付する優待商品およびその数量を決定する際には、
    前記希望順位に従って前記各購入者に送付する優待商品を決定するとともに、前記各購入者の希望商品が同じ希望順位で重複することにより送付する優待商品に不足が生じた場合には抽選処理を行う
    ことを特徴とする請求項12に記載の株式投資信託運営方法。
  14. 前記購入者データベースに前記購入者情報として前記希望商品を希望順位とともに記憶しておき、
    前記優待商品割当手段により前記各購入者に送付する優待商品およびその数量を決定する際には、
    前記希望順位に従って前記各購入者に送付する優待商品を決定するとともに、前記各購入者の希望商品が同じ希望順位で重複することにより送付する優待商品に不足が生じた場合には、前記各購入者の購入口数および/またはファンド保有期間を含むファンド寄与度に基づき、希望が重複した優待商品を送付する購入者を決定する
    ことを特徴とする請求項12に記載の株式投資信託運営方法。
  15. 株主優待銘柄を含む複数の銘柄の株式を投資対象とするファンド運用を実現するための株式投資信託運営システムとして、コンピュータを機能させるためのプログラムであって、
    各購入者の出資金により購入されてファンドの運用者による運用管理下で現在保有されているファンド構成用の各銘柄およびこれらの各銘柄の株数を記憶する購入銘柄・保有株数データベースと、
    前記各株主優待銘柄の優待商品の時価情報を記憶する商品時価データベースと、
    この商品時価データベースに記憶された前記各優待商品の時価を、所定期間当たり・所定株数当たりに受け取ることができる前記各優待商品の商品時価総額に換算して標準化する優待商品時価総額算出手段と、
    この優待商品時価総額算出手段により算出した前記商品時価総額または前記商品時価総額に配当を加えた額とこの商品時価総額相当分の優待商品を受け取るのに必要な前記所定株数分の株式の時価合計価額との比の値として定まる株主優待レシオを、前記各株主優待銘柄毎に算出する株主優待レシオ算出手段と、
    この株主優待レシオ算出手段により算出した前記各株主優待レシオを用いて前記各株主優待銘柄を含む複数の銘柄の株式の各時価総額または各時価を加重平均することにより投資対象株式についての指標値となる株主優待銘柄インデックスを算出する株主優待銘柄インデックス算出手段と、
    前記各購入者の出資金により既に購入されて前記ファンドの運用者による運用管理下にあるファンド構成用の保有株式の時価合計価額および前記各購入者により新規または追加で拠出された出資金総額を含むトータルボリュームを、前記各株主優待銘柄の前記株主優待レシオおよびこの銘柄の株式の時価総額または時価を用いて算出される配分比率に基づき、前記各株主優待銘柄を含む複数の銘柄に配分することにより、前記株主優待銘柄インデックスに連動するポートフォリオを構築するポートフォリオ算出手段と、
    前記購入銘柄・保有株数データベースに記憶されたファンド構成用の現在保有銘柄およびこれらの各銘柄の株数並びにこれらの各銘柄の時価情報から得られる現在保有銘柄の構成比率と前記ポートフォリオの配分比率との差に基づき、前記ポートフォリオを維持するための株式の売買情報を作成する売買情報作成手段と
    を備えたことを特徴とする株式投資信託運営システムとして、コンピュータを機能させるためのプログラム。
  16. 株主優待銘柄を含む複数の銘柄の株式を投資対象とするファンド運用を実現するための株式投資信託運営システムとして、コンピュータを機能させるためのプログラムであって、
    各購入者の出資金により購入されてファンドの運用者による運用管理下で現在保有されているファンド構成用の各銘柄およびこれらの各銘柄の株数を記憶する購入銘柄・保有株数データベースと、
    前記各株主優待銘柄の優待商品の時価を所定期間当たり・所定株数当たりに受け取ることができる前記各優待商品の商品時価総額に換算してこの商品時価総額を標準化された額として記憶する商品時価総額データベースと、
    この商品時価総額データベースに記憶された前記商品時価総額または前記商品時価総額に配当を加えた額とこの商品時価総額相当分の優待商品を受け取るのに必要な前記所定株数分の株式の時価合計価額との比の値として定まる株主優待レシオを、前記各株主優待銘柄毎に算出する株主優待レシオ算出手段と、
    この株主優待レシオ算出手段により算出した前記各株主優待レシオを用いて前記各株主優待銘柄を含む複数の銘柄の株式の各時価総額または各時価を加重平均することにより投資対象株式についての指標値となる株主優待銘柄インデックスを算出する株主優待銘柄インデックス算出手段と、
    前記各購入者の出資金により既に購入されて前記ファンドの運用者による運用管理下にあるファンド構成用の保有株式の時価合計価額および前記各購入者により新規または追加で拠出された出資金総額を含むトータルボリュームを、前記各株主優待銘柄の前記株主優待レシオおよびこの銘柄の株式の時価総額または時価を用いて算出される配分比率に基づき、前記各株主優待銘柄を含む複数の銘柄に配分することにより、前記株主優待銘柄インデックスに連動するポートフォリオを構築するポートフォリオ算出手段と、
    前記購入銘柄・保有株数データベースに記憶されたファンド構成用の現在保有銘柄およびこれらの各銘柄の株数並びにこれらの各銘柄の時価情報から得られる現在保有している銘柄の構成比率と前記ポートフォリオの配分比率との差に基づき、前記ポートフォリオを維持するための株式の売買情報を作成する売買情報作成手段と
    を備えたことを特徴とする株式投資信託運営システムとして、コンピュータを機能させるためのプログラム。
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