JP2009235450A - 粉末圧延装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】金属粉末2を圧延する圧延ロール4A、4Bと、金属粉末2を圧延ロール4Aとの間で予備圧下する予備圧下ロール7Aとを備える粉末圧延装置1であって、上記予備圧下により予備圧下ロール7Aに付着した金属粉末2を除去する除去装置10を有するという構成を採用する。
【選択図】図1
Description
当該粉末圧延装置は、粉末を一対の圧延ロールのいずれか一方との間で予備圧下する予備圧下ロールを有することにより、圧延ロールの咬み込み角に対応する厚さよりも薄型に粉末を圧延することができるため、従来よりも薄いシート材を安定して製造することができる構成となっている。
このような構成を採用することで、本発明では、予備圧下ロールに付着した粉末を除去することによって、予備圧下ロールに付着した粉末が再び圧延ロールとの間で予備圧下されることを防止することができる。
このような構成を採用することで、本発明では、除去した粉末を供給側に払い落とすことによって、除去した粉末を廃棄することなくシート材形成用の粉末として再利用することができる。
このような構成を採用することで、本発明では、ブラシロールによって予備圧下ロールに付着した粉末を効率よく払い落として除去することができる。
したがって、本発明によれば、密度及び厚さが均一なシート材を安定して製造することができる効果がある。
図1は、本実施形態における粉末圧延装置1の概略構成図である。
粉末圧延装置1は、水平且つ平行に配した一対の圧延ロール4A、4Bと、一方の圧延ロール4Aの上方に配置され、ベルトフィーダ5Aを介して金属粉末(粉末)2を供給するホッパ3Aと、圧延ロール4Aとの間で金属粉末2を予備圧下する予備圧下ロール7Aと、予備圧下の際に予備圧下ロール7Aに付着した金属粉末2を払い落として除去する除去装置10とを備えており、圧延ロール4A、4B間の下方には圧延成形されたシート材を次工程へ導くための不図示のシートガイドが配設されている。
また、ブラシロール11は、予備圧下ロール7Aの幅と略同一の幅を有し、幅方向(図1において紙面垂直方向)に延びる回転軸回りにブラシロール11を回転させる回転機構に接続され、予備圧下ロール7Aに対して任意の回転速度で独立して回転駆動する構成となっている。
なお、ブラシに金属線を採用する場合、接触による予備圧下ロール7Aの磨耗・擦傷を避けるため予備圧下ロール7Aを形成する部材より低硬度の金属線材料を選択することが好ましい。
図2は、ブラシロール11が設けられる部分の拡大図である。
先ず、図1に示すように、粉末圧延装置1は、ホッパ3A内に貯蓄された金属粉末2をホッパ3A底部に接続されたベルトフィーダ5Aを介して圧延ロール4Aの周面に向けて、圧延ロール4Aの幅方向に亘り連続的に供給する。
圧延ロール4A上に供給された金属粉末2は、予備圧下ロール7Aと圧延ロール4Aとの間で予備圧下される。ここで、予備圧下ロール7Aは、圧延ロール4Aに対して小径に設定され接触弧長が小さいため、引き込まれる金属粉末2も少なくなり、結果として圧延ロール4A、4B間で圧延する場合に比較して薄く圧延することができる。
そして、金属粉末2は、予備圧下ロール7Aと圧延ロール4Aとの間で予備圧下されることで脱気され、一定の密度及び一定の厚さを有する金属粉末2が定量、圧延ロール4A、4B間に供給されることになる。
除却された金属粉末2は、圧延ロール4Aと予備圧下ロール7Aとの間に金属粉末2を供給する供給側に払い落とされて、予備圧下による密度が高い状態から予備圧下前の密度が低い通常状態に戻り、圧延ロール4Aと予備圧下ロール7Aとの間において再び予備圧下を受けることとなる。
圧延ロール4A、4B間で所望の厚さに圧延されたシート材は、シートガイドに沿って次工程(例えば焼結工程)に送られる。なお、予備圧下ロール7Aの外周面に形成された凹凸がシート材に転写されていても、圧延ロール4A、4Bによる圧延により平滑に成形されるため、予備圧下ロール7Aの表面形状はシート材の表面光沢に影響を及ぼさない。
したがって、本実施形態によれば、密度及び厚さが均一なシート材を安定して製造することができる効果がある。
このような構成を採用することで、本発明では、ブラシロール11によって予備圧下ロール7Aに付着した金属粉末2を効率よく払い落として除去することができる。
Claims (3)
- 粉末を圧延する圧延ロールと、前記粉末を前記圧延ロールとの間で予備圧下する予備圧下ロールとを備える粉末圧延装置であって、
前記予備圧下により前記予備圧下ロールに付着した前記粉末を除去する除去装置を有することを特徴とする粉末圧延装置。 - 前記除去装置は、前記圧延ロールと前記予備圧下ロールとの間に前記粉末を供給する供給側に、前記除去した前記粉末を払い落とすことを特徴とする請求項1に記載の粉末圧延装置。
- 前記除去装置は、前記予備圧下ロールに付着した前記粉末を払い落として除去するブラシロールを有することを特徴とする請求項1または2に記載の粉末圧延装置。
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