JP2007270307A - 金属材料加工装置及び金属材料加工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】金属粉末を金属板に圧着するためのロール、或は金属粉末を圧延若しくはプレスするためのロール、を高速運転した場合も、安定して高効率で生産を行なうことができる金属材料加工装置及び金属材料加工方法を提供する。
【解決手段】 供給された金属粉末Pmを対向配置された一対のロール2a,2b間において圧延或はプレス加工するようにした金属材料加工装置であって、金属粉末Pmをロール2a,2bに供給する位置よりもロール2a,2bの回転方向上流側位置にロール2a,2b外周面に濡れ性を付与するための液体塗布ローラ6a,6bを設ける。
【選択図】図1
【解決手段】 供給された金属粉末Pmを対向配置された一対のロール2a,2b間において圧延或はプレス加工するようにした金属材料加工装置であって、金属粉末Pmをロール2a,2bに供給する位置よりもロール2a,2bの回転方向上流側位置にロール2a,2b外周面に濡れ性を付与するための液体塗布ローラ6a,6bを設ける。
【選択図】図1
Description
本発明は金属材料加工装置及び金属材料加工方法に関するものである。
近年、例えば、母材であるステンレス或は耐熱合金等の金属板の両面又は片面に、ニッケル等を主成分とするロウ材を有する金属粉末を圧着してロウ材圧着材を製造することが行なわれるようになっている。而して、ロウ材圧着材を製造する際には、対向配置されて回転している一対のロール間に金属板を通板すると共に前記ロールの上面に供給した金属粉末をロール間に送給して金属板に圧着するために、圧延機やロールプレス装置のような金属材料加工装置が使用されている。
又、金属粉末を圧延して金属薄板を製造することも行なわれているが、金属薄板を製造する場合には、対向配置されて回転している一対のロール上面に供給した金属粉末をロール間におけるロールギャップ部に送給して圧延を行なうために粉末圧延装置が使用されている。
金属粉末を圧延して金属薄板を製造する先行技術としては、例えば、特許文献1がある。この特許文献1の装置は、一対の圧延ロール間で金属粉末を圧延する粉末圧延装置において、圧延ロール間に送給されるべく圧延ロールに供給された金属粉末を予備圧下するために予備圧下ロールを備えている。
特開2002−212608号公報
上記従来の各装置では、金属粉末を圧延或はプレスするロールが高速運転されると、当該ロールに供給された金属粉末は、ロール間に至る前にロールから滑落してしまい、従って、品質が安定したロウ材圧着材や金属薄板を製造することができない。このため、従来の装置では、高速運転を行なうことができない結果、生産量をアップできず、効率が悪いという問題がある。
本発明は、上記実情に鑑み、金属粉末を金属板に圧着するためのロール、或は金属粉末を圧延若しくはプレスするためのロール、を高速運転した場合も、安定して高効率で生産を行なうことができる金属材料加工装置及び金属材料加工方法を提供することを目的としてなしたものである。
本発明の請求項1の金属材料加工装置は、供給された金属粉末を対向配置された一対のロール間において圧延或はプレス加工するようにした金属材料加工装置であって、金属粉末をロールに供給する位置よりもロールの回転方向上流側位置にロール外周面に濡れ性を付与するための液体塗布手段を設けたものである。
本発明の請求項2の金属材料加工装置は、液体塗布手段に液体を供給するノズルを備えたものであり、請求項3の金属材料加工装置においては、液体塗布手段に液体を供給するノズルは、ロール軸線方向へ複数配置されているものであり、請求項4の金属材料加工装置においては、液体塗布手段に液体を供給するノズルは、ロール軸線方向へ移動可能に配置されているものであり、請求項5の金属材料加工装置においては、液体塗布手段は、液体塗布ローラであり、請求項6の金属材料加工装置においては、液体塗布手段は、液体塗布パッドである。
本発明の請求項7の金属材料加工方法は、供給された金属粉末を対向配置された一対のロール間において圧延或はプレス加工するようにした金属材料加工方法において、金属粉末をロールに供給する位置よりもロールの回転方向上流側位置において、ロール外周面に液体により濡れ性を付与し、次いでロールに金属粉末を供給するものである。
本発明の請求項1〜7記載の金属材料加工装置及び金属材料加工方法によれば、液体によりロールに所望の濡れ性を付与するようにしているため、ロールを高速運転した場合でも、金属粉末を確実にロール外周面に付着させてロール間へ送給することができ、従って、金属材料の生産を安定して高効率に行なうことができ、又、ノズルを移動させるようにした場合は、ノズルの数量が少なくてすみ設備費、運転維持費が安価となる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1及び図2は本発明の金属材料加工方法を実現する本発明の金属材料加工装置の一実施例である。
図1、図2中、1は例えばロウ材圧着材を製造するための圧延機或はプレス機のような金属材料加工装置であって、金属材料加工装置1は、水平方向へ対向配置されて対向側が下方へ回転するよう駆動される一対のロール2a,2bを備えている。
図1及び図2は本発明の金属材料加工方法を実現する本発明の金属材料加工装置の一実施例である。
図1、図2中、1は例えばロウ材圧着材を製造するための圧延機或はプレス機のような金属材料加工装置であって、金属材料加工装置1は、水平方向へ対向配置されて対向側が下方へ回転するよう駆動される一対のロール2a,2bを備えている。
ロール2a,2bの上面側には、金属粉末Pmを貯留するための金属粉末ホッパ3a,3bが配置されており、金属粉末ホッパ3a,3bに貯留された金属粉末Pmは、金属粉末ホッパ3a,3bの出口部に配置されたローラフィーダ4a,4bにより案内板5a,5bを介してロール2a,2b上面に供給し得るようになっている。
金属粉末ホッパ3a,3bよりもロール回転方向上流側には、ロール2a,2bと平行にゴム製或はスポンジ製の駆動可能な液体塗布ローラ6a,6bがロール2a,2bの外周面に対し接触するよう配置されており、液体塗布ローラ6a,6bの上方には、管路を介して送給された水或はアルコール等の液体Lを液体塗布ローラ6a,6bに供給するための複数のノズル7a,7bが、液体塗布ローラ6a,6bの軸線方向へ一定の間隔で配置されている。又、ロール2a,2bの下部には、ロール2a,2b間における圧延或はプレス時に金属板Sに圧着されずにロール2a,2b外周面に付着してきた残余の金属粉末を掻取るためのスクレーパ8a,8bが配置されている。
次に、上記した実施の形態の作動を説明する。
ロウ材圧着材を製造する際には、上方から送給された金属板Sは図1において矢印方向へ回転しているロール2a,2b間を通過して下方へ送給される。又、管路を通ってノズル7a,7bへ送給された水或はアルコール等の液体Lは、ノズル7a,7bから液体塗布ローラ6a,6bへ液滴Ldとして滴下され、液体塗布ローラ6a,6bに滴下された液体Lは、液体塗布ローラ6a,6bによりロール2a,2bの外周面に塗布される。このため、ロール2a,2bには濡れ性が付与される。
ロウ材圧着材を製造する際には、上方から送給された金属板Sは図1において矢印方向へ回転しているロール2a,2b間を通過して下方へ送給される。又、管路を通ってノズル7a,7bへ送給された水或はアルコール等の液体Lは、ノズル7a,7bから液体塗布ローラ6a,6bへ液滴Ldとして滴下され、液体塗布ローラ6a,6bに滴下された液体Lは、液体塗布ローラ6a,6bによりロール2a,2bの外周面に塗布される。このため、ロール2a,2bには濡れ性が付与される。
金属粉末ホッパ3a,3b内の金属粉末Pmはローラフィーダ4a,4bにより切出されて案内板5a,5bを介してロール2a,2b上面に供給される。そうすると、ロール2a,2bには濡れ性が付与されているため、金属粉末Pmはロール2a,2bの外周面に所定の付着力で付着する。
ロール2a,2bの外周面に液体Lの濡れ性により付着した金属粉末Pmは、ロール2a,2bの回転に伴いロール2a,2b間に送給されて金属板Sに圧着され、ロウ材層が形成されたロウ材圧着材が製造される。
金属板Sに圧着されずにロール2a,2bに付着している残余の金属粉末Pmはロール2a,2bの回転によりスクレーパ8a,8bに至り当該スクレーパ8a,8bにより掻落とされ、ロール2a,2bの外周面は清浄化される。外周面を清浄化されたロール2a,2bは、再び液体塗布ローラ6a,6bにより外周面に液体Lを塗布されて濡れ性を付与され、金属粉末ホッパ3a,3bからの金属粉末Pmが付着され、金属粉末Pmはロール2a,2b間に送給されて金属板Sに圧着され、連続してにロウ材圧着材が製造される。
ロール2a,2bの回転速度が高速となった場合や、ロール2a,2bの外周面に供給される金属粉末Pmの単位面積当たりの量を多くする場合、すなわち、金属粉末Pmの厚さを厚くする場合は、ノズル7a,7bから液体塗布ローラ6a,6bに滴下される液体Lの単位時間当たりの量を増加して、液体Lの濡れ性を高め、ロール2a,2bの金属粉末Pmに対する付着力を高める。
本図示例によれば、液体Lによりロール2a,2bに所望の濡れ性を付与するようにしているため、ロール2a,2bを高速運転した場合でも、金属粉末Pmを確実にロール2a,2b外周面に付着させてロール間(ロールギャップ部)へ送給することができ、従って、ロウ材圧着材の生産を安定して高効率に行なうことができる。
図3は本発明の金属材料加工方法を実現する本発明の金属材料加工装置の他の実施例である。而して、本図示例では、ノズル7a,7bは夫々1本ずつとし、走行枠9a,9bを介してノズル7a,7bを液体塗布ローラ6a,6bの軸線方向、延いてはロール2a,2bの軸線方向へ往復移動し得るようにした例である。
本図示例の場合、ロウ材圧着材を製造する際には、ノズル7a,7bは走行枠9a,9bにより液体塗布ローラ6a,6bの軸線方向へ往復移動しつつ液体塗布ローラ6a,6bに液体Lが滴下される。斯かる構成としても前記実施例と同様の作用効果を奏することができるうえ、ノズル7a,7bの数量が少ないため設備費、運転維持費が安価となる。
次に、図1のような装置を使用して金属粉末の付着実験を行なった結果について説明する。実験においては、液体Lとしては工業用アルコールを用い、金属粉末Pmとしては純銅粉末を用い、ロール2a,2bの回転周速度としては1m/min.〜6m/min.とした。結果は[表1]に示されている。[表1]中、○印は、ロール2a,2bに供給された金属粉末Pmに乱れがなく、安定して圧延が可能であったことを示し、×印は、ロール2a,2bに供給された金属粉末Pmに剥離が生じ、圧延が不可能であったことを示している。
この[表1]からも従来方式では、ロール2a,2bの回転周速度が高速となると圧延不能になるのに対し、本発明の場合は、ロール2a,2bに対する濡れ性を付与することによりロール2a,2bの回転周速度が高速となっても良好な圧延を行なうことができることが明らかである。
なお、本発明の実施例においては、ロウ材圧着材を製造する場合について説明したが、金属粉末をロール間に送給して圧延或はプレス加工する場合なら、一般的なクラッド材の製造に適用することもできること、金属粉末から金属薄板を製造する場合にも適用することができること、ロール外周面に濡れ性を付与する手段としては液体塗布ローラ以外にロール外周面に押付けるようにした布製のパッドを用いることもできること、ノズルを液体塗布ローラの軸線方向へ移動する場合、ノズルを1本とする場合について説明したが複数本であっても実施可能なこと、ロールに濡れ性を付与する液体は水或はアルコールを使用する場合について説明したが、同時に水とアルコールの両方を使用するようにしても実施できること、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 金属材料加工装置
2a,2b ロール
6a,6b 液体塗布ローラ(液体塗布手段)
7a,7b ノズル
L 液体
Pm 金属粉末
S 金属板
2a,2b ロール
6a,6b 液体塗布ローラ(液体塗布手段)
7a,7b ノズル
L 液体
Pm 金属粉末
S 金属板
Claims (7)
- 供給された金属粉末を対向配置された一対のロール間において圧延或はプレス加工するようにした金属材料加工装置であって、金属粉末をロールに供給する位置よりもロールの回転方向上流側位置にロール外周面に濡れ性を付与するための液体塗布手段を設けたことを特徴とする金属材料加工装置。
- 液体塗布手段に液体を供給するノズルを備えた請求項1に記載の金属材料加工装置。
- 液体塗布手段に液体を供給するノズルは、ロール軸線方向へ複数配置されている請求項2に記載の金属材料加工装置。
- 液体塗布手段に液体を供給するノズルは、ロール軸線方向へ移動可能に配置されている請求項2又は3に記載の金属材料加工装置。
- 液体塗布手段は、液体塗布ローラである請求項1乃至4の何れかに記載の金属材料加工装置。
- 液体塗布手段は、液体塗布パッドである請求項1乃至4の何れかに記載の金属材料加工装置。
- 供給された金属粉末を対向配置された一対のロール間において圧延或はプレス加工するようにした金属材料加工方法において、金属粉末をロールに供給する位置よりもロールの回転方向上流側位置において、ロール外周面に液体により濡れ性を付与し、次いでロールに金属粉末を供給することを特徴とする金属材料加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006099621A JP2007270307A (ja) | 2006-03-31 | 2006-03-31 | 金属材料加工装置及び金属材料加工方法 |
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KR101038209B1 (ko) | 2009-03-12 | 2011-05-31 | (주) 금진화학 | 벽지용 메탈릭 파우더 도포 장치 |
CN105313432A (zh) * | 2015-12-10 | 2016-02-10 | 张侃 | 一种双层金属板粉末轧制设备 |
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2006
- 2006-03-31 JP JP2006099621A patent/JP2007270307A/ja active Pending
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