JP2009234897A - セメントモルタル用組成物、および舗装体の補修方法 - Google Patents

セメントモルタル用組成物、および舗装体の補修方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 作製されるセメントモルタルの可使時間が長く、該セメントモルタルの水中不分離性が良好であり、形成されるコンクリートの曲げ強度及び曲げタフネスが高いセメントモルタル用組成物を提供することにある。
【解決手段】 速硬性セメント、鉱物性微粉末、細骨材、高性能減水剤、繊維物質、及び水中不分離剤を含有してなるセメントモルタル用組成物であって、
前記速硬性セメント100質量部に対して、前記鉱物性微粉末が10〜30質量部、前記細骨材が50〜150質量部、前記高性能減水剤が0.2〜0.3質量部、前記繊維物質が0.1〜1.0質量部、及び前記水中不分離剤が0.01〜1.0質量部で配合され、前記鉱物性微粉末の粉末度が、4000cm2/g以上であることを特徴とするセメントモルタル用組成物を提供する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、舗装体の補修に用いられるセメントモルタル用組成物、及びこのセメントモルタル用組成物を用いる舗装体の補修方法に関する。
道路等のアスファルトやコンクリート等によって舗装された舗装部や、マンホールの蓋等の蓋周辺部等の舗装体は、塩害、中性化、凍結融解、化学的腐食等の作用により劣化が進行して、表面にクラック(ひび割れ)、ポットホール(穴)等の凹み部分が生じることがあり、このような劣化した舗装体を修復するために、セメントモルタル用組成物が用いられている。
具体的には、セメントモルタル用組成物は水と共に混練され、この混練組成物たるセメントモルタルは、前記凹み部分を埋めるべく注入される。その後、この注入されたセメントモルタルが固まることにより、前記凹み部分にコンクリートが形成されて、このアスファルトの表面が修復される。
斯かるセメントモルタル用組成物としては、例えば、特許文献1には、ポルトランドセメント、急硬材、骨材、長さ3〜30mmの繊維物質、減水剤、及び凝結調整剤を成分として含有し、かつポルトランドセメントと急硬材との合計100質量部に対する骨材の含有割合が160〜300質量部であるセメントモルタル用組成物が記載されている。
特開2005−008501号公報
ところで、セメントモルタル用組成物としては、セメントモルタル用組成物が用いられて形成されるコンクリートの強度の観点から、該コンクリートの曲げ強度、及び曲げタフネスが高いセメントモルタル用組成物が求められている。
また、補修工事の作業性の観点から、作製されるセメントモルタルの可使時間が長いセメントモルタル用組成物が求められている。
更に、雨天等により滞水するような箇所の施工に適応できる、作製されるセメントモルタルの水中不分離性が良いセメントモルタル用組成物が求められている。
しかしながら、従来のセメントモルタル用組成物では、該セメントモルタル用組成物によって作製されるセメントモルタルの可使時間、及び水中不分離性、並びに該セメントモルタル用組成物が用いられて形成されるコンクリートの曲げ強度、及び曲げタフネスの全てを同時に満足させることができなかった。
本発明の課題は、作製されるセメントモルタルの可使時間が長く、作製されるセメントモルタルの水中不分離性が良好であり、形成されるコンクリートの曲げ強度、及び曲げタフネスが高いセメントモルタル用組成物を提供することにある。
本発明は、速硬性セメント、鉱物性微粉末、細骨材、高性能減水剤、繊維物質、及び水中不分離剤を含有してなるセメントモルタル用組成物であって、
前記速硬性セメント100質量部に対して、前記鉱物性微粉末が10〜30質量部、前記細骨材が50〜150質量部、前記高性能減水剤が0.2〜0.3質量部、前記繊維物質が0.1〜1.0質量部、及び前記水中不分離剤が0.01〜1.0質量部で配合され、前記鉱物性微粉末の粉末度が、4000cm2/g以上であることを特徴とするセメントモルタル用組成物にある。
上記構成からなるセメントモルタル用組成物によれば、前記速硬性セメント100質量部に対して、前記細骨材が50〜150質量部含有されてなるという、従来よりも前記速硬性セメント100質量部に対する前記細骨材の配合割合が小さいことにより、形成されるコンクリートの曲げ強度を高めることができる。
また、鉱物性微粉末及び繊維物質が含有されてなることにより、鉱物性微粉末及び繊維物質との相乗効果により、形成されるコンクリートがひび割れすることを抑制することができるため、ひび割れの抑制効果のある前記細骨材の混合割合が小さくても、十分にひび割れが生じにくいものとなる。また、鉱物性微粉末が含有されてなることにより、セメントモルタル組成物に混練させる水の量が比較的少ない量ですむため、ひいては、該コンクリートの乾燥収縮量が小さくなり、該コンクリートのひび割れが発生しにくくなる。
さらに、前記速硬性セメント、前記鉱物性微粉末、前記粒径が3mmである細骨材、前記高性能減水剤、前記長さが3〜30mmである繊維物質、及び前記水中不分離剤を所定範囲の配合割合で含有してなることによって、相乗効果により、作製されるセメントモルタルの可使時間が長く、作製されるセメントモルタルの水中不分離性が良好であり、形成されるコンクリートの曲げ強度、及び曲げタフネスが高いものとすることができる。
具体的には、前記速硬性セメント100質量部に対して、前記鉱物性微粉末が10質量部以上、前記粒径が3mmである細骨材が50質量部以上、前記高性能減水剤が0.2質量部以上、及び前記長さが3〜30mmである繊維物質が1.0質量部以下含有されてなることにより、作製されるセメントモルタルの可使時間が長いものとすることができる。また、前記速硬性セメント100質量部に対して、前記水中不分離剤が0.01質量部以上含有されてなることにより、作製されるセメントモルタルの水中不分離性が良好であるものとすることができる。更に、前記速硬性セメント100質量部に対して、前記鉱物性微粉末が30質量部以下、前記粒径が3mmである細骨材が150質量部以下、前記高性能減水剤が0.3質量部以下、及び前記水中不分離剤が1.0質量部以下含有されてなることにより、形成されるコンクリートの曲げ強度が高いものとすることができる。また、前記速硬性セメント100質量部に対して、前記繊維物質が0.1質量部以上含有されてなることにより、形成されるコンクリートの曲げタフネスが高いものとすることができる。
また、本発明は、該セメントモルタル用組成物を用いて、舗装体を補修することを特徴とする、舗装体の補修方法にある。
本発明によれば、作製されるセメントモルタルの可使時間が長く、作製されるセメントモルタルの水中不分離性が良好であり、形成されるコンクリートの曲げ強度、及び曲げタフネスが高いセメントモルタル用組成物を提供することができる。
以下に、本発明の好ましい実施の形態について説明する。
本発明に係るセメントモルタル用組成物は、速硬性セメント、鉱物性微粉末、細骨材、高性能減水剤、繊維物質、及び水中不分離剤を含有してなる。
前記速硬性セメントは、水/粉体質量比が22%である水との混練物の凝結の終結時間が1〜60分であるセメントのことである。
尚、凝結の終結時間は、「セメントの物理試験方法(JIS R 5201)」に従って測定する。
前記速硬性セメントは、ポルトランドセメントと急硬材とを含有するセメント、アルミナセメント、超速硬セメントからなる群から選ばれる少なくとも1種のセメントであることが好ましい。
ポルトランドセメントは、C3S、C2S、C3A、C4AF、及び二水石膏やフッ酸石膏等の石膏類を含有するものをいう。
ポルトランドセメントとしては、公知のポルトランドセメントを特に制限されることなく使用することができ、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、超早強ポルトランドセメント、中よう熱ポルトランドセメント、耐硫酸塩ポルトランドセメント、白色ポルトランドセメント等を挙げることができる。また、ポルトランドセメントにフライアッシュ、高炉スラグなどを呼運号した各種混合セメントも使用することができる。
アルミナセメントは、C127、CA、CA2を含有するものである。
超速硬セメントは、C3A、C2A、C117・CaF2、CaF2、及び石膏を含有するものである。超速硬セメントとしては、「ジェットセメント(住友大阪セメント社製)」が例示される。
急硬材としては、公知の急硬材を特に制限されることなく使用することができ、例えば、炭酸ナトリウム、塩化カルシウム、水ガラス、硝酸塩、亜硝酸塩、仮焼ミョウバンを含むミョウバン、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、カルシウムアルミネート類を挙げることができる。
カルシウムアルミネート類としては、例えば、カルシウムアルミネート、カルシウムアミノフェライト、カルシウムハロアルミネート、カルシウムナトリウムアルミネート、カルシウムリチウムアルミネート、カルシウムサルホアルミネート等を挙げることができる。
カルシウムアルミネートとしては、例えば、C3A、C2A、C127、C53、CA、C35、CA2等を挙げることができる。
カルシウムアミノフェライトとしては、例えば、C2AF、C4AF等が挙げられる。
カルシウムハロアルミネートとしては、例えば、カルシウムアミネートにハロゲンが固溶若しくは置換したC33・CaF2、C117・CaF2等を挙げることができる。
カルシウムナトリウムアルミネートとしては、例えば、C8NA3、C325等を挙げることができる。
カルシウムサルホアルミネートとしては、例えば、C33・CaSO4等を挙げることができる。
また、前記速硬性セメントは、水/粉体質量比が22%である水との混練物の凝結の終結時間が1〜60分となるように、適宜凝結促進剤又は凝結遅延剤を含有することができる。
凝結促進剤としては、公知の凝結促進剤を特に制限されることなく使用することができ、例えば、アルカリ金属の炭酸塩、炭酸水素塩、硫酸塩、硝酸塩、亜硝酸塩、アルミン酸塩、水酸化物、ケイ酸塩、ギ酸塩、消石灰等が挙げられる。
凝結遅延剤としては、公知の凝結遅延剤を特に制限されることなく使用することができ、例えば、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、グルコン酸、これらのアルカリ金属塩等のオキシカルボン酸塩や、ショ糖、ブドウ糖、果糖等の糖類、トリポリリン酸塩等のリン酸塩類等が挙げられる。
本発明における鉱物性微粉末としては、高炉スラグ、シリカフューム、フライアッシュ、珪石粉末、石灰石粉末等を挙げることができ、粉末度(比表面積)が4000cm2/g以上の微粉末を使用する。
前記鉱物性微粉末の粉末度(比表面積)は、セメントモルタルの良好な流動性を確保するという観点や、セメントモルタル組成物に混練させる水の量が比較的少ない量ですみ、ひいては、コンクリートの乾燥収縮量が小さくなり、コンクリートのひび割れが発生しにくくなるという観点からから、8000cm2/g以下が好ましい。
尚、粉末度の測定は、「セメントの物理試験方法(JIS R 5201)」のブレーン法に従って測定する。
鉱物性微粉末の配合割合としては、速硬性セメント100質量部に対して鉱物性微粉末が、10〜30質量部であり、より好ましくは、15〜25質量部である。
速硬性セメント100質量部に対して、鉱物性微粉末が10質量部以上では、作製されるセメントモルタルの可使時間が比較的長く、作業性が比較的優れている。また、速硬性セメント100質量部に対して、鉱物性微粉末が30質量部以下では、形成されるコンクリートの曲げ強度が比較的高い。
前記細骨材は、骨材の粒径が10mm以下のものであり、且つ骨材の粒径が5mm以下のものが重量で85%以上含まれているものをいう。
前記骨材としては、例えば、川砂、山砂、陸砂、砕砂、海砂、珪砂等を挙げることができる。
細骨材の粒径としては、作製されるセメントモルタルの流動性が高いことにより、該セメントモルタルが充填しやすいという観点、舗装体が薄層である場合でも、該セメントモルタルを擦り付けるように施工して、該薄層の舗装体も補修することが可能となるという観点、及び舗装体の表面を平坦に仕上げることが比較的容易であるという観点で、3mm以下であることが好ましい。
尚、細骨材の粒径とは、「試験用ふるい−第1部:金属製網ふるい(JIS Z 8801−1)」に規定されたふるいを用いて除去される粒子を、そのふるいの呼び径を用いて呼ぶものとし、例えば、粒径3mm以下とは、呼び径3mmのふるいを通過するものを意味する。
細骨材の配合割合としては、速硬性セメント100質量部に対して細骨材が50〜150質量部であり、より好ましくは、80〜120質量部である。
速硬性セメント100質量部に対して、細骨材が50質量部以上では、作製されるセメントモルタルの可使時間が比較的長く、作業性に比較的優れている。また、速硬性セメント100質量部に対して、細骨材が150質量部以下では、形成されるコンクリートの曲げ強度が比較的高い。
前記高性能減水剤としては、公知の高性能減水剤を特に制限されることなく使用することができ、例えば、「コンクリート用化学混和物(JIS A 6204)」に例示されているナフタレンスルフォン酸塩系、メラミンスルフォン酸塩系、ポリカルボン酸塩系、リグニン系などを主成分とする液体及び粉末状の公知の高性能減水剤を用いることができる。
高性能減水剤の配合割合としては、速硬性セメント100質量部に対して高性能減水剤(有効成分)が0.2〜0.3質量部である。
速硬性セメント100質量部に対して、高性能減水剤が0.2質量部以上では、作製されるセメントモルタルの可使時間が比較的長く、作業性が比較的優れている。また、速硬性セメント100質量部に対して、高性能減水剤が0.3質量部以下では、形成されるコンクリートの曲げ強度が比較的高い。
前記繊維物質としては、公知の繊維物質を特に制限されることなく使用することができ、例えば、耐アルカリガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維、ビニロン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、アクリル繊維等を挙げることができる。
該繊維物質の繊維種としては、収束繊維や無収束繊維があるが、セメントモルタルを混合する時に、材料分離抵抗性が良好であるという観点から、収束繊維が好ましい。
繊維物質における繊維長は、3〜30mmである。
繊維物質の繊維長が3mm以上では、形成されるコンクリートのひび割れが抑制される。また、繊維物質の繊維長が30mm以下では、作製されるセメントモルタルの混練性や、施工時の作業性が向上する。
繊維物質の配合割合としては、速硬性セメント100質量部に対して繊維物質が0.1〜1.0質量部であり、より好ましくは、0.2〜0.5質量部である。
速硬性セメント100質量部に対して、繊維物質が0.1質量部以上では、形成されるコンクリートの曲げ強度及び曲げタフネスが比較的高い。また、速硬性セメント100質量部に対して、繊維物質が1.0質量部以下では、作製されるセメントモルタルの可使時間が比較的長く、作業性が比較的優れている。
前記水中不分離剤としては、公知の水中不分離剤を特に制限されることなく使用することができ、例えば、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロースなどのセルロース系のもの、ポリアクリルアミド系のもの等が挙げられる。具体的な商品名としては、PMC30US(サムソン社製)、アクリス12(エヌ・エム・ビー社製)、アスカクリーン(信越化学工業社製)、エルコン(太平洋マテリアル社製)、セルクリートH(ダイセル化学工業社製)、アクアセッター(竹本油脂社製)、ユニショットA−10(第一工業製薬社製)、ニッショウオーシャンSP−12(日商岩井ケミカル社製)等が例示できる。
水中不分離剤の配合割合としては、速硬性セメント100質量部に対して水中不分離剤(有効成分)が0.01〜1.0質量部であり、より好ましくは、0.05〜0.5質量部である。
速硬性セメント100質量部に対して、水中不分離剤が0.01質量部以上では、作製されるセメントモルタルが水中不分離性を比較的有し、雨天等により滞水するような箇所での施工に適応できる。また、速硬性セメント100質量部に対して、水中不分離剤が1.0質量部以下では、形成されるコンクリートの曲げ強度が比較的高い。
更に、本発明におけるセメントモルタル用組成物は、本発明による作用効果を阻害しない範囲内において、他の成分を含有することができる。
他の成分としては、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、及びカルボキシメチルセルロースなどのメチルセルロース類、酢酸ビニルエマルジョンやアクリルエマルジョン等の高分子エマルジョン、スチレンブタジエンゴムラテックスやクロロプレンゴムラテックス等のゴムラテックス、並びにシリコーン等の消泡剤等の各種混和材又は混和剤等を挙げることができる。
本発明に係る舗装体の補修方法は、上記のようなセメントモルタル用組成物を用い、対象となる舗装体の補修を行うものである。
例えば、本発明に係る舗装体の補修方法は、舗装体に生じたポットホールやクラック等の凹み部分に、前記セメントモルタル用組成物と水とを混練して作製されるセメントモルタルを注入することによって、該舗装体の修復を行うものである。更に、本発明に係る舗装体の補修方法は、緊急工事等にも適用され得る。
セメントモルタル用組成物は、通常、水と混練する前に予め混合されたものを用いるが、本発明の方法においては、速硬性セメント、鉱物性微粉末、細骨材、高性能減水剤、繊維物質、及び水中不分離剤を混合せず、別にした状態のものを水に添加する態様も含まれるものとする。
水としては、通常、セメントモルタルの材料として用いられる水を特に制限されることなく使用することができ、例えば、上水道水、工業用水等が挙げられる。
水の配合割合としては、水/粉体質量比が、好ましくは15〜25%であり、より好ましくは18〜23%である。
水/粉体質量比が15%以上では、セメントモルタル用組成物の可使時間が比較的長く、作業性に比較的優れている。また、水/粉体質量比が25%以下では、セメントモルタル用組成物が用いられて形成されるコンクリートの曲げ強度が比較的高い。
舗装体としては、例えば、処理場、駐車場、道路及び歩道のアスファルト、コンクリート等による舗装部、マンホールの蓋、消火栓蓋、及び溝蓋等の蓋周辺部、橋脚、軌道、構造物等が挙げられる。
本発明に係る舗装体の補修方法は、前記セメントモルタルの可使時間が比較的長いため、舗装体の補修工事の作業性が比較的良いことによって、的確に舗装体を補修することができる。
また、本発明に係る舗装体の補修方法は、前記セメントモルタルの水中不分離性が比較的良いため、滞水するような箇所の施工にも適応され得るため、例えば、雨天時にも補修工事を実施することができる。
さらに、本発明に係る舗装体の補修方法は、前記セメントモルタルを用いて形成するコンクリートは曲げ強度及び曲げタフネスが比較的高いため、舗装体の補修部分を曲げ強度及び曲げタフネスが比較的高いものに形成することができることができ、例えば、補修体が車両等の重量による負荷がかかるような道路の舗装部である場合には、斯かる加重による舗装体の損傷を抑制することができる。
次に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
尚、使用した材料は表1に示す通りである。また、使用した材料の基本の配合割合を表2に示す。下記に示す試験例1〜6において配合割合の記載がないものに関しては、表2の速硬性セメントに対する配合割合に基づきセメントモルタル用組成物を作製した。
Figure 2009234897
Figure 2009234897
(試験例1:鉱物性微粉末の配合割合の違いについて)
セメントモルタル用組成物及びセメントモルタルの調製
鉱物性微粉末と速硬性セメントとを表3に示す配合割合に基づき、その他の材料を表2に示す速硬性セメントに対する配合割合に基づき混合し、実施例及び比較例のセメントモルタル用組成物をそれぞれ調製した。また、各セメントモルタル用組成物に水道水を水/粉体比22%となるように加え混練して、セメントモルタルを調製した。
可使時間の測定試験
実施例及び比較例のセメントモルタル用組成物を用いて作製したセメントモルタルそれぞれについて、調整後5分ごとにモルタルフローを測定した。モルタルフローは、JIS R 5201−1997に規定されているフローコーンを用い、JIS R 5201に従って測定した。その測定値が160mm以上である状態までの時間を可使時間とした。可使時間の測定結果を表3に示す。
水中不分離性試験
練上がり直後の実施例及び比較例のセメントモルタル用組成物を用いて作製したセメントモルタル0.5kgをそれぞれ1.0Lの水に投入して1日放置し、その後、その水を撹拌し、撹拌した水を採取して懸濁状態を目視で確認した。セメントモルタルと水とが分離したものを「○」とし、それ以外のものを「×」とした。水中不分離性試験の結果を表3に示す。
曲げ強度及び曲げタフネス試験
実施例及び比較例のセメントモルタル用組成物を用いて作製した材齢1日のセメントモルタル(コンクリート)をそれぞれ曲げ強度及び曲げタフネス試験に供した。
曲げ強度及び曲げタフネスは、「鋼繊維補強コンクリートの曲げ強度および曲げタフネス試験方法(JSCE−G552−1999)」に従って測定した。曲げ強度及び曲げタフネス試験の測定結果を表3に示す。
判定
セメントモルタルの可使時間が20分以上で、セメントモルタルの水中不分離性を有し、コンクリートの曲げ強度が4.5N/mm2以上で、さらに、コンクリートの曲げタフネスが500N・mm以上であるものを「○」と判定した。また、それ以外のものを「×」と判定した。判定結果を表3に示す。
Figure 2009234897
表3より、速硬性セメントに対する鉱物性微粉末の配合割合が本発明の範囲より下回る比較例1のセメントモルタル用組成物を用いて作製したセメントモルタルの可使時間は短い値を示し、速硬性セメントに対する鉱物性微粉末の配合割合が本発明の範囲より上回る比較例2のセメントモルタル用組成物によって形成されたコンクリートの曲げ強度が低い値を示したが、本発明の範囲内の実施例1、2のセメントモルタル用組成物においては、セメントモルタルの可使時間、及び水中不分離性、並びにコンクリートの曲げ強度、及び曲げタフネスのすべての項目において良好の結果が得られた。
(試験例2:細骨材の配合割合の違いについて)
細骨材と速硬性セメントとを表4に示す速硬性セメントに対する配合割合に基づき、その他の材料を表2に示す速硬性セメントに対する配合割合に基づき混合し、実施例及び比較例のセメントモルタル用組成物をそれぞれ調製した。また、各セメントモルタル用組成物に水道水を水/粉体比22%となるように加え混練して、セメントモルタルを調製した。そして、試験例1と同様の試験を行った。試験結果を表4に示す。
Figure 2009234897
表4より、速硬性セメントに対する細骨材の配合割合が本発明の範囲より下回る比較例3のセメントモルタル用組成物を用いて作製したセメントモルタルの可使時間は短い値を示し、速硬性セメントに対する細骨材の配合割合が本発明の範囲より上回る比較例4のセメントモルタル用組成物によって形成されたコンクリートの曲げ強度が低い値を示したが、本発明の範囲内の実施例3、4のセメントモルタル用組成物においては、セメントモルタルの可使時間、及び水中不分離性、並びにコンクリートの曲げ強度、及び曲げタフネスのすべての項目において良好の結果が得られた。
(試験例3:高性能減水剤の配合割合の違いについて)
高性能減水剤と速硬性セメントとを表5に示す速硬性セメントに対する配合割合に基づき、その他の材料を表2に示す速硬性セメントに対する配合割合に基づき混合し、実施例及び比較例のセメントモルタル用組成物をそれぞれ調製した。また、各セメントモルタル用組成物に水道水を水/粉体比22%となるように加え混練して、セメントモルタルを調製した。そして、試験例1と同様の試験を行った。試験結果を表5に示す。
Figure 2009234897
表5より、速硬性セメントに対する高性能減水剤の配合割合が本発明の範囲より下回る比較例5のセメントモルタル用組成物を用いて作製したセメントモルタルの可使時間は短い値を示し、速硬性セメントに対する高性能減水剤の配合割合が本発明の範囲より上回る比較例6のセメントモルタル用組成物によって形成されたコンクリートの曲げ強度が低い値を示したが、本発明の範囲内の実施例5、6のセメントモルタル用組成物においては、セメントモルタルの可使時間、及び水中不分離性、並びにコンクリートの曲げ強度、及び曲げタフネスのすべての項目において良好の結果が得られた。
(試験例4:繊維物質の配合割合の違いについて)
繊維物質と速硬性セメントとを表6に示す速硬性セメントに対する配合割合に基づき、その他の材料を表2に示す速硬性セメントに対する配合割合に基づき混合し、実施例及び比較例のセメントモルタル用組成物をそれぞれ調製した。また、各セメントモルタル用組成物に水道水を水/粉体比22%となるように加え混練して、セメントモルタルを調製した。そして、試験例1と同様の試験を行った。試験結果を表6に示す。
Figure 2009234897
表6より、速硬性セメントに対する繊維物質の配合割合が本発明の範囲より下回る比較例7のセメントモルタル用組成物によって形成されたコンクリートの曲げ強度及び曲げタフネスが低い値を示し、速硬性セメントに対する高性能減水剤の配合割合が本発明の範囲より上回る比較例8のセメントモルタル用組成物を用いて作製されたセメントモルタルの可使時間は短い値を示したが、本発明の範囲内の実施例7〜9のセメントモルタル用組成物においては、セメントモルタルの可使時間、及び水中不分離性、並びにコンクリートの曲げ強度、及び曲げタフネスのすべての項目において良好の結果が得られた。
(試験例5:水中不分離剤の配合割合の違いについて)
水中不分離剤と速硬性セメントとを表7に示す速硬性セメントに対する配合割合に基づき、その他の材料を表2に示す速硬性セメントに対する配合割合に基づき混合し、実施例及び比較例のセメントモルタル用組成物をそれぞれ調製した。また、各セメントモルタル用組成物に水道水を水/粉体比22%となるように加え混練して、セメントモルタルを調製した。そして、試験例1と同様の試験を行った。試験結果を表7に示す。
Figure 2009234897
表7より、速硬性セメントに対する水中不分離剤の配合割合が本発明の範囲より下回る比較例9のセメントモルタル用組成物を用いて作製されたセメントモルタルは水中で分離し、速硬性セメントに対する水中不分離剤の配合割合が本発明の範囲より上回る比較例10のセメントモルタル用組成物によって形成されたコンクリートの曲げ強度が低い値を示したが、本発明の範囲内の実施例10、11のセメントモルタル用組成物においては、セメントモルタルの可使時間、及び水中不分離性、並びにコンクリートの曲げ強度、及び曲げタフネスのすべての項目において良好の結果が得られた。
(試験例6:水の配合割合の違いについて)
表1に示す材料を表2に示す配合割合に基づき混合し、実施例12のセメントモルタル用組成物をそれぞれ調製した。また、実施例12のセメントモルタル用組成物と水道水とを表8に示す配合割合に基づき混合し、参考例1〜4のセメントモルタルを調製した。そして、試験例1と同様の試験を行った。試験結果を表8に示す。
Figure 2009234897
表8より、水/粉末質量比が小さい参考例1のセメントモルタルの可使時間は短い値を示し、水/粉末質量比が大きい参考例4の材齢1日のセメントモルタル(コンクリート)の曲げ強度が低い値を示したが、参考例2、3のセメントモルタルにおいては、セメントモルタルの可使時間、及び水中不分離性、並びにコンクリートの曲げ強度、及び曲げタフネスのすべての項目において良好の結果が得られた。

Claims (4)

  1. 速硬性セメント、鉱物性微粉末、細骨材、高性能減水剤、繊維物質、及び水中不分離剤を含有してなるセメントモルタル用組成物であって、
    前記速硬性セメント100質量部に対して、前記鉱物性微粉末が10〜30質量部、前記細骨材が50〜150質量部、前記高性能減水剤が0.2〜0.3質量部、前記繊維物質が0.1〜1.0質量部、及び前記水中不分離剤が0.01〜1.0質量部で配合され、前記鉱物性微粉末の粉末度が、4000cm2/g以上であり、前記繊維物質の長さが3〜30mmであることを特徴とするセメントモルタル用組成物。
  2. 前記速硬性セメントが、ポルトランドセメントと急硬材とを含有するセメント、アルミナセメント、及び超速硬セメントからなる群より選ばれる少なくとも1種のセメントであることを特徴とする請求項1記載のセメントモルタル用組成物。
  3. 前記細骨材の粒径が、3mm以下であることを特徴とする請求項1又は2記載のセメントモルタル用組成物。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載のセメントモルタル用組成物を用いて、舗装体を補修することを特徴とする、舗装体の補修方法。
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