JP2009234182A - 印字装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 熱可逆性記録材料を用いた繰り返しデータの書き換えが可能な媒体に印字する印字装置において、求められた印字速度と安定した印字品質を確保できる加熱手段を備えた印字装置を提供する。
【解決手段】 印字データを記憶し、熱可逆性記録材料から成る媒体へ印字を行なう印字装置において、前記印字媒体aを搬送供給する供給部1と、前記供給部より下流側に、前記搬送供給された印字媒体に圧接して予熱する第1のサーマルヘッド4と、前記第1のサーマルヘッドより下流側に、前記予熱された印字媒体に印字データを印字する第2のサーマルヘッド5と、を備えた。
【選択図】 図2
【解決手段】 印字データを記憶し、熱可逆性記録材料から成る媒体へ印字を行なう印字装置において、前記印字媒体aを搬送供給する供給部1と、前記供給部より下流側に、前記搬送供給された印字媒体に圧接して予熱する第1のサーマルヘッド4と、前記第1のサーマルヘッドより下流側に、前記予熱された印字媒体に印字データを印字する第2のサーマルヘッド5と、を備えた。
【選択図】 図2
Description
本発明は、繰り返しデータの書き換えが可能な熱可逆性記録材料を印字媒体とする印字装置に関する。
スーパーマーケット等の小売店で、来店したお客へ商品情報或いは現在の販売価格等を伝達する方法として、レーザープリンタ等の印字装置を用いて紙媒体へ印字したPOP広告(棚札)等が使用されている。その印字されたPOP広告の使われ方は、従業員により当日の開店前までに商品毎の商品陳列場所の近傍にPOP広告を取り付け、取り付けられたPOP広告により、来店したお客は、現在の販売価格或いは商品情報を知ることができる仕組みとなっている。
しかしながら、この掲示されたPOP広告は掲示期間が満了すると掲示場所より取り外され、殆どが廃棄されてしまう。何故ならば、一度印字したPOP広告を再利用しようとしても、印字されている内容(対象商品、販売価格、対象とする期間等)が、これから販売しようとしている商品、販売価格、対象とする期間等と異なる為、利用したくても再利用することができないためである。
又、レーザープリンタ等の印字装置では、トナー等を用いて印字描画した後、トナーを熱定着させているので、印字済みの箇所を消去することができず、その為一度印字したPOP広告は再利用されることは殆ど無かった。
従って、紙媒体へ印字したPOP広告を使い続けることは、再利用できないPOP広告を累積的に廃棄処分し続けることになり、スーパーマーケット等の小売店からはこの経費の無駄を少なくする解決方法を求められていた。
そこで、この経費の無駄を最小限にすべく熱可逆性記録材料(例えば、ロイコシートやメタモ(登録商標)インキを用いたリライトシート)に印字する印字装置が開発された(例えば、特許文献1参照)。
そこで、この経費の無駄を最小限にすべく熱可逆性記録材料(例えば、ロイコシートやメタモ(登録商標)インキを用いたリライトシート)に印字する印字装置が開発された(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来使用していたレーザープリンタ等の印字装置と比べると、印字指示してから印字完了するまでの時間が長く、必要としている印字枚数を得るための相対的な時間は、従来使用していた印字装置の印字所要時間よりも多く掛かるため使い勝手が悪いものであった。
それは、前記印字時に熱可逆させるために高い温度が必要となるため、印字可能な状態とする所定の温度まで加熱手段(サーマルヘッド)の温度を上昇させる為に時間を要していたからであり、印字枚数を求めて印字スピードを速くすると印字不良が発生するという問題があった。
また、常に熱可逆性記録材料が熱可逆可能な温度にサーマルヘッドの温度を設定し使用した場合、サーマルヘッドに大きな負荷を掛けてしまう為、印字装置の心臓部ともいえるサーマルヘッドの寿命を短くしてしまうという問題があった。又、印字装置を使用する季節や設備環境等により、印字装置の外気温の変化に伴い印字装置及び印字媒体自体が低温化することが考えられる。このような場合、予熱ヒーターを利用した場合では、印字媒体を所定の温度まで上昇させる為に時間を要することとなり、印字指示してから印字完了までの時間が長く、必要としている印字枚数を得るための相対的な時間が多く掛かってしまう。
この状態を回避する為に、印字装置を所定の温度に保つ為に電源を常に入れておくことも考えられるが、印字装置を使用しない間も余分に電力が消費されてしまうという問題があり、又使用時にのみ電源を入れる使い方をした場合は、電源投入時は印字装置自体が低温である為、予熱ヒーター又は予熱プレートを用いて印字媒体を温めたとしても、印字ができる所定温度まで上昇させるのに時間が掛かり、直ぐに印字することができないという問題が発生していた。また、温度設定の調整を怠ると鮮明な印字ができず、印字不良を発生させてしまうという可能性もあった。
本発明は、上記した従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、熱可逆性記録材料を用いた繰り返しデータの書き換えが可能な媒体に印字する印字装置において、求められた印字速度と安定した印字品質を確保できる加熱手段を備えた印字装置を提供する。
上記目的を達成する為に本発明の印字装置は、印字データを記憶し、熱可逆性記録材料から成る媒体へ印字を行なう印字装置において、前記印字媒体を搬送供給する供給部と、前記供給部より下流側に、前記搬送供給された印字媒体に圧接して予熱する第1のサーマルヘッドと、前記第1のサーマルヘッドより下流側に、前記予熱された印字媒体に印字データを印字する第2のサーマルヘッドと、を備えた構成を特徴とする(請求項1)。
本装置で使用する印字媒体は、予め所定のサイズに裁断されたカット紙、或いはロール紙の何れでもよい。
前記第1のサーマルヘッドはドット制御可能なサーマルヘッド又はライン制御可能なサーマルヘッドの何れでもよく、第2のサーマルヘッドはドット制御可能なサーマルヘッドを使用する。
本発明で用いている印字とは、文字や記号の印字に限らず、絵或いは写真画像等を印刷することも含むものである。
本装置で使用する印字媒体は、予め所定のサイズに裁断されたカット紙、或いはロール紙の何れでもよい。
前記第1のサーマルヘッドはドット制御可能なサーマルヘッド又はライン制御可能なサーマルヘッドの何れでもよく、第2のサーマルヘッドはドット制御可能なサーマルヘッドを使用する。
本発明で用いている印字とは、文字や記号の印字に限らず、絵或いは写真画像等を印刷することも含むものである。
上記手段によれば、熱可逆性記録材料を用いた媒体の予備加熱にサーマルヘッドを用いたので、印字媒体の印字面へ線接触させることができ、印字媒体の印字面を加熱することで熱の伝わりが速い安定した予備加熱を印字媒体に施すことができ、それにより印字速度も速くできる。又、二つのサーマルヘッドで印字媒体への加熱温度を分担しているので、急激に温度変化をさせることがないので、サーマルヘッドの寿命を延命させることができる。また、印字媒体の予備加熱用としてサーマルヘッドを用いたことで、従来の予熱ヒーターや予熱プレートを用いた装置と比較して予備加熱するための電力効率を高めることができる。
そして、前記第1のサーマルヘッドと第2サーマルヘッドの温度制御は、前記第1のサーマルヘッドより上流側に前記供給部より搬送供給される印字媒体の温度を検出する温度検出手段と、前記検出した印字媒体の温度に基づいて、前記第1のサーマルヘッドの熱履歴制御と、前記第2のサーマルヘッドの熱履歴制御とを制御する制御手段と、を備えた構成によって行なう(請求項2)。温度検出手段としては、例えば温度センサとして一般的なサーミスタを使用する。
上記手段によれば、供給部より搬送供給される印字媒体の温度が温度検出手段によって検出され、その検出した印字媒体の温度に基づいて、第1のサーマルヘッドで印字媒体を予備加熱する熱量と、第2のサーマルヘッドで印字する熱量を配分し、各々のサーマルヘッドに加える熱量の割当を制御し印字することができる。即ち、第1のサーマルヘッドの蓄熱、放熱が常時管理され、それに前記温度検出手段で検出される印字媒体の温度を基に加熱の熱量を制御する。同様に、第2のサーマルヘッドも蓄熱、放熱が常時管理され、それに基づいて印字に必要な加熱の熱量が制御される。
従って、印字装置を使用する環境や季節等により印字媒体或いは印字装置自体が適切な温度でなかったとしても、その温度変化に影響されることなく、印字媒体の温度に基づいて、第1のサーマルヘッドに予備加熱温度を、第2のサーマルヘッドに印字温度を適性に配分して印字するので、安定した印字品質を確保することができる。尚、サーマルヘッドの温度の変化は、ヘッドに内蔵のサーミスタ(温度センサ)で検出されている。
従って、印字装置を使用する環境や季節等により印字媒体或いは印字装置自体が適切な温度でなかったとしても、その温度変化に影響されることなく、印字媒体の温度に基づいて、第1のサーマルヘッドに予備加熱温度を、第2のサーマルヘッドに印字温度を適性に配分して印字するので、安定した印字品質を確保することができる。尚、サーマルヘッドの温度の変化は、ヘッドに内蔵のサーミスタ(温度センサ)で検出されている。
又、前記温度検出手段より上流側に、前記供給部より搬送供給される印字媒体の印字面を清掃する清掃手段を備えてもよい(請求項3)。
清掃手段としては、例えばロール巻きのウェッブシート(清掃部材)の先端側を巻取り軸に巻き付け、その巻取り軸より上流側のウェッブシートを搬送供給される印字媒体の印字面に圧接し、ウェッブシートは一定幅移動して巻き取る等の手段が挙げられる。
清掃手段としては、例えばロール巻きのウェッブシート(清掃部材)の先端側を巻取り軸に巻き付け、その巻取り軸より上流側のウェッブシートを搬送供給される印字媒体の印字面に圧接し、ウェッブシートは一定幅移動して巻き取る等の手段が挙げられる。
上記手段によれば、再使用される印字媒体の印字面を清掃手段で清掃した後に予備加熱(第1のサーマルヘッド)と印字(第2のサーマルヘッド)を行うことができるので、印字媒体の印字面側の汚れによる予備加熱不良や印字不良を無くすことができる。それにより、鮮明な印字品質が得られると共に、サーマルヘッドの劣化を防止でき、サーマルヘッドの寿命の延命に貢献できる。
また、前記供給部より下流側に配置される第1のサーマルヘッド、第2のサーマルヘッドは、前記供給部から搬送供給される印字媒体を略水平に移送し得るよう配置する(請求項4)。
上記手段によれば、供給部から印字する第2のサーマルヘッドまでの印字媒体の供給搬送路が一直線になることで、印字媒体の詰まり(ジャム)が発生するのを無くすことができる。仮に、万一印字媒体の詰まりが発生したとしても、詰まった印字媒体を取り除くのが容易な構造であるため、除去作業を容易に行うことができ、素早く印字可能状態に復帰させることができる。
更に、前記第1のサーマルヘッド及び第2のサーマルヘッドともドット制御のサーマルヘッドで、前記制御手段は同じ印字データを前記第1のサーマルヘッドへの出力より遅れて第2のサーマルヘッドに出力し、印字媒体の印字面への加熱を二重に行い印字するようにしてもよい(請求項5)。
上記手段によれば、第1のサーマルヘッドで印字する部分のみを予備加熱し、その予備加熱された箇所を第2のサーマルヘッドでなぞるように加熱し、サーマルヘッド毎に加える熱量を制御し印字することができるので消費電力を少なくすることができる。
また、前記第1のサーマルヘッドはライン制御のサーマルヘッドで、第2のサーマルヘッドをドット制御のサーマルヘッドで構成してもよい(請求項6)。
第1のサーマルヘッドをライン制御のサーマルヘッドとした場合は、第1及び第2のサーマルヘッドにドット制御のサーマルヘッドを使用した場合に比べてコストの低減を図ることができる。
第1のサーマルヘッドをライン制御のサーマルヘッドとした場合は、第1及び第2のサーマルヘッドにドット制御のサーマルヘッドを使用した場合に比べてコストの低減を図ることができる。
更に、前記第1のサーマルヘッドと第2のサーマルヘッドとを近接配置した構成としてもよい(請求項7)。この場合の近接配置とは、第1のサーマルヘッドで予備加熱された印字媒体に加えられた熱が第2のサーマルヘッドによる印字位置まで移動する間に前記印字媒体の熱が低下しない範囲を言う。
上記手段によれば、第1のサーマルヘッドで予備加熱した熱を逃がすことなく、第2のサーマルヘッドで過熱印字することができるので、損失する熱が少ないので印字不良を無くすことができる。
又、前記第1のサーマルヘッドと第2のサーマルヘッドとの間に、第1のサーマルヘッドから排出される印字媒体を第2のサーマルヘッドに搬送供給する搬送ローラを配置してもよい(請求項8)。
そして、前記搬送ローラは加熱ローラで構成してもよい(請求項9)。
上記手段によれば、第1のサーマルヘッドで加熱された印字媒体を安定した一定の速度で第2のサーマルヘッドへ供給搬送することができるので、印字不良を無くすことができる。そして、該搬送ローラを加熱ローラとした場合は、この部分での温度変化(低下)を防止でき、鮮明な印字品質を確保できる。
そして、前記搬送ローラは加熱ローラで構成してもよい(請求項9)。
上記手段によれば、第1のサーマルヘッドで加熱された印字媒体を安定した一定の速度で第2のサーマルヘッドへ供給搬送することができるので、印字不良を無くすことができる。そして、該搬送ローラを加熱ローラとした場合は、この部分での温度変化(低下)を防止でき、鮮明な印字品質を確保できる。
本発明の印字装置は請求項1記載の構成により、熱可逆性記録材料を用いた媒体の予備加熱にサーマルヘッドを用いたので、印字媒体の印字面へ線接触させることができ、印字媒体の印字面を圧接し加熱することで熱の伝わりが速い安定した予備加熱を印字媒体に施すことができるので印字速度も速くできる。又、二つのサーマルヘッドで印字媒体への加熱温度を分担しているので、急激に温度変化をさせることがないので、サーマルヘッドの寿命を延命させることができる。更に、印字媒体の予備加熱用としてサーマルヘッドを用いたことで、従来の予熱ヒーターや予熱プレートを用いた装置と比較して予備加熱するための電力効率を高めることができる。
又、請求項2記載の構成により、印字装置を使用する環境や季節等により印字媒体或いは印字装置自体が適切な温度でなかったとしても、その温度変化に影響されることなく、印字媒体の温度に基づいて、第1のサーマルヘッドに予備加熱温度を、第2のサーマルヘッドに印字温度を適性に配分して印字するので、安定した印字品質を確保することができる。
又、請求項2記載の構成により、印字装置を使用する環境や季節等により印字媒体或いは印字装置自体が適切な温度でなかったとしても、その温度変化に影響されることなく、印字媒体の温度に基づいて、第1のサーマルヘッドに予備加熱温度を、第2のサーマルヘッドに印字温度を適性に配分して印字するので、安定した印字品質を確保することができる。
更に、請求項3記載の構成により、再使用される印字媒体の印字面を清掃手段で清掃した後に予備加熱(第1のサーマルヘッド)と印字(第2のサーマルヘッド)を行うことができるので、印字媒体の印字面側の汚れによる予備加熱不良や印字不良を無くすことができる。それにより、鮮明な印字品質が得られると共に、サーマルヘッドの劣化を防止でき、サーマルヘッドの寿命の延命に貢献できる。
また、請求項4記載の構成により、供給部から印字する第2のサーマルヘッドまでの印字媒体の供給搬送路が一直線になることで、印字媒体の詰まり(ジャム)が発生するのを無くすことができる。仮に、万一印字媒体の詰まりが発生したとしても、詰まった印字媒体を取り除くのが容易な構造であるため、除去作業を容易に行うことができ、素早く印字可能状態に復帰させることができる。
また、請求項4記載の構成により、供給部から印字する第2のサーマルヘッドまでの印字媒体の供給搬送路が一直線になることで、印字媒体の詰まり(ジャム)が発生するのを無くすことができる。仮に、万一印字媒体の詰まりが発生したとしても、詰まった印字媒体を取り除くのが容易な構造であるため、除去作業を容易に行うことができ、素早く印字可能状態に復帰させることができる。
請求項5記載の構成により、第1のサーマルヘッドで印字する部分のみを予備加熱し、その予備加熱された箇所を第2のサーマルヘッドでなぞるように加熱し、サーマルヘッド毎に加える熱量を制御し印字することができるので消費電力を少なくすることができる。
また、請求項6記載の構成により、予備加熱の温度制御が容易で、且つ装置のコスト低減を図ることができる。
請求項7記載の構成により、第1のサーマルヘッドで予備加熱した熱を逃がすことなく、第2のサーマルヘッドで過熱印字することができるので、損失する熱が少ないので印字不良を無くすことができる。
また、請求項6記載の構成により、予備加熱の温度制御が容易で、且つ装置のコスト低減を図ることができる。
請求項7記載の構成により、第1のサーマルヘッドで予備加熱した熱を逃がすことなく、第2のサーマルヘッドで過熱印字することができるので、損失する熱が少ないので印字不良を無くすことができる。
また、請求項8記載の構成により、第1のサーマルヘッドで加熱された印字媒体を安定した一定の速度で第2のサーマルヘッドへ供給搬送することができるので、印字不良を無くすことができる。
更に、請求項9記載の構成により、第1のサーマルヘッドから第2のサーマルヘッドへの移動部分での温度変化(低下)を防止でき、鮮明な印字品質を確保できる。
更に、請求項9記載の構成により、第1のサーマルヘッドから第2のサーマルヘッドへの移動部分での温度変化(低下)を防止でき、鮮明な印字品質を確保できる。
熱可逆性記録材料(リライトシート等)の印字は、あらゆる温度を検出し温度調整(制御)し、印字装置を良好な状態に保ちながら印字を行なうことが一番良いことではあるが、印字装置の制御機構が複雑になってしまうため、必要最小限の温度検出手段と温度履歴制御が求められていた。
本発明は、必要最小限の温度検出手段と温度履歴制御により、熱可逆性記録材料を用いた媒体にPOP広告(棚札)等を印字する印字装置に関する。
以下、本発明に係る印字装置の実施の形態の一例を図面に基づいて説明する。
図1は、印字装置の接続関係を示す該略図で、印字装置Aは上位管理装置BとLAN(有線或いは無線)で接続し、上位管理装置Bから印字に用いる文字や画像データ等を受信し、その受信したデータを印字装置内へ記憶し利用することができる。又、上位管理装置Bと必要に応じてLAN接続(有線或いは無線)によりデータを呼び出して印字する方式でもよい。更に、印字装置AはCFカード、USBメモリーステックなどの記憶媒体からデータを取り込む補助記憶装置を備え、この補助記憶装置からも同様に文字や画像データを印字装置へ取り込み記憶し、利用することもできる。
本発明は、必要最小限の温度検出手段と温度履歴制御により、熱可逆性記録材料を用いた媒体にPOP広告(棚札)等を印字する印字装置に関する。
以下、本発明に係る印字装置の実施の形態の一例を図面に基づいて説明する。
図1は、印字装置の接続関係を示す該略図で、印字装置Aは上位管理装置BとLAN(有線或いは無線)で接続し、上位管理装置Bから印字に用いる文字や画像データ等を受信し、その受信したデータを印字装置内へ記憶し利用することができる。又、上位管理装置Bと必要に応じてLAN接続(有線或いは無線)によりデータを呼び出して印字する方式でもよい。更に、印字装置AはCFカード、USBメモリーステックなどの記憶媒体からデータを取り込む補助記憶装置を備え、この補助記憶装置からも同様に文字や画像データを印字装置へ取り込み記憶し、利用することもできる。
図2は印字装置の概略図で、印字装置Aは、カット紙の印字媒体aを積層保持する供給部(給紙トレー)1と、その供給部1から送り出される印字媒体aの印字面を清掃する清掃手段2、印字媒体aの温度を検出する温度検出手段3、印字媒体aを予熱する第1のサーマルヘッド4、第1のサーマルヘッド4で予熱した印字媒体aを下流側の第2のサーマルヘッド5に搬送供給する搬送ローラ6等を備えた本体7とで構成されている。そして、本体7の印字済み印字媒体a’が排出される外側には印字済みの印字媒体a’を収容する排紙台8が配置されている。
前記印字媒体aは、今日周知の熱可逆性記録材料(リライトシート)で、繰り返しての記録・消去を可能とした感熱シートである。尚、印字媒体aとしては、初めて印字する新しい印字媒体aだけではなく、再使用の印字媒体も含み、再使用の印字媒体は予め印字部分を消去したうえで供給部1にセットする。
前記供給部(給紙トレー)1は、所定のサイズに裁断されたカット紙の印字媒体aを積層収容するもので、トレーの底部には積層された印字媒体を常時上方に押し上げる付勢手段(図示省略)が装備されている。そして、この供給部1は本体7に対して抜き差し装着し得るようになっている。
本体7の供給部1が装着される箇所には、該供給部1に収容された印字媒体aを上部から1枚ずつ送り出す繰り出しローラ装置(ピックアップローラ、フリクションリタードローラ等)9が配置されている。
本体7の供給部1が装着される箇所には、該供給部1に収容された印字媒体aを上部から1枚ずつ送り出す繰り出しローラ装置(ピックアップローラ、フリクションリタードローラ等)9が配置されている。
前記清掃手段2は、前記供給部1から送り出される印字媒体aの印字面を清掃するもので、水平移動する印字媒体aの印字面に清掃部材を圧接し、印字面に付着する汚れやゴミ等を取り除き清掃する。
その具体的構成は、ロール巻きの清掃部材(ウェッブシート)2aの先端側を巻取り軸2bに巻き付け、その巻取り軸2bより上流側の清掃部材2aを押付け部材2cを介して移動する印字媒体aの印字面に圧接し、清掃部材2aは前記巻取り軸2bによって一定幅移動巻き取り、清掃に供した箇所が定期的に巻き取られるようになっている。又、前記押付け部材2cと対応する位置には印字媒体aを支持すると共に、該印字媒体を下流側に搬送する受けローラ2dが配置されている。
その具体的構成は、ロール巻きの清掃部材(ウェッブシート)2aの先端側を巻取り軸2bに巻き付け、その巻取り軸2bより上流側の清掃部材2aを押付け部材2cを介して移動する印字媒体aの印字面に圧接し、清掃部材2aは前記巻取り軸2bによって一定幅移動巻き取り、清掃に供した箇所が定期的に巻き取られるようになっている。又、前記押付け部材2cと対応する位置には印字媒体aを支持すると共に、該印字媒体を下流側に搬送する受けローラ2dが配置されている。
前記温度検出手段3は、印字媒体aの印字面の温度を検出するもので、その検出温度に基づいて第1のサーマルヘッド4による予備加熱の熱量が制御される。この温度検出手段3としては、例えば温度検出サーミスタを使用する。
前記第1のサーマルヘッド4は、印字媒体aの印字面を所定の温度に予備加熱するもので、薄膜部分と駆動回路及び構成部材とからなる今日周知のヘッドで、発熱体が1ラインに並んで配置されたライン制御し得るサーマルヘッド、又はドット制御し得る印字可能なサーマルヘッドの何れでもよい。また、使用するタイプは、平面型タイプ、端面型タイプ(凸型基板)の何れでもよい。そして、発熱によるヘッド温度の変化を検出し、印加されるエネルギーに反映させる為の温度センサ(サーミスタ)が内蔵され、その温度センサの情報と前記温度検出手段3の検出値に基づき制御手段により熱履歴制御が行なわれるようになっている。
この第1のサーマルヘッド4で前記印字媒体aの印字面に施す予備加熱は、印字フォーマットにならって該印字媒体aの全幅をライン状に予備加熱する形態(図4(a)参照)、或いは印字する部分のみを選択的に予備加熱する形態(図4(b)参照)等が挙げられる。
図4(a)に示すように印字媒体aの全幅を予備加熱する場合は、第1のサーマルヘッドとしてライン制御のサーマルヘッドを使用した方が、温度制御が容易で、且つ装置のコスト低減を図ることができる。図4(b)に示す選択的な予備加熱は、第1のサーマルヘッドを第2のサーマルヘッドと同様ドット制御のサーマルヘッドを使用することで可能となる。
この第1のサーマルヘッド4で前記印字媒体aの印字面に施す予備加熱は、印字フォーマットにならって該印字媒体aの全幅をライン状に予備加熱する形態(図4(a)参照)、或いは印字する部分のみを選択的に予備加熱する形態(図4(b)参照)等が挙げられる。
図4(a)に示すように印字媒体aの全幅を予備加熱する場合は、第1のサーマルヘッドとしてライン制御のサーマルヘッドを使用した方が、温度制御が容易で、且つ装置のコスト低減を図ることができる。図4(b)に示す選択的な予備加熱は、第1のサーマルヘッドを第2のサーマルヘッドと同様ドット制御のサーマルヘッドを使用することで可能となる。
前記第2のサーマルヘッド5は、予備加熱された印字媒体aの印字面を所定の温度に加熱して文字や絵を印刷するもので、ドット制御可能なサーマルヘッド4で、今日周知(例えば、有効印字長80mm、発熱体総数:640dots、発熱体密度:8dots/mm等)のものである。そして、このサーマルヘッドに内蔵のサーミスタの情報に基づき制御手段により熱履歴制御が行なわれるようになっている。
第2のサーマルヘッド5の加熱は、前記第1のサーマルヘッド4による予備加熱部位に、印字データに基づいてドット制御された加熱が施されることで、加熱部位が発色し文字や絵を現出する。
第2のサーマルヘッド5の加熱は、前記第1のサーマルヘッド4による予備加熱部位に、印字データに基づいてドット制御された加熱が施されることで、加熱部位が発色し文字や絵を現出する。
前記第1のサーマルヘッド4と第2のサーマルヘッド5との間に配置される搬送ローラ6は、第1サーマルヘッド4で予備加熱された印字媒体aを第2のサーマルヘッド5に安定した一定の速度で供給するものである。
また、搬送ローラ6は搬送機能に加えてヒーター等を内蔵した加熱ローラとすることで、この部分(第1のサーマルヘッド4と第2のサーマルヘッド5との間)での印字媒体aの温度低下を防止でき、印字品質を維持することができる。
尚、搬送ローラ6を配置せずに第1のサーマルヘッドの下流側に第2のサーマルヘッドを近接配置してもよく、その場合は第1のサーマルヘッド4による予備加熱の温度を低下させずに第2のサーマルヘッド5へ印字媒体を搬送供給することができる。
また、搬送ローラ6は搬送機能に加えてヒーター等を内蔵した加熱ローラとすることで、この部分(第1のサーマルヘッド4と第2のサーマルヘッド5との間)での印字媒体aの温度低下を防止でき、印字品質を維持することができる。
尚、搬送ローラ6を配置せずに第1のサーマルヘッドの下流側に第2のサーマルヘッドを近接配置してもよく、その場合は第1のサーマルヘッド4による予備加熱の温度を低下させずに第2のサーマルヘッド5へ印字媒体を搬送供給することができる。
又、前記供給部1より下流側に配置する清掃手段2、温度検出手段3、第1のサーマルヘッド4、搬送ローラ6、第2のサーマルヘッド5は、前記供給部1から送り出し搬送される印字媒体aを略水平に移送し得るように配置されている。
図3は上記した印字装置の電気ブロック図で、各ブロックを制御するCPU10にバス11を介してROM12、RAM13、補助記憶装置14、液晶表示部(タッチパネル)15、操作入力部16、通信部17、印字媒体供給部18、印字媒体清掃部19、温度検出部20、予備加熱(印字)部(第1のサーマルヘッド)21、印字部(第2のサーマルヘッド)22、排紙保持部23が接続されて構成されている。
上記CPU10は、ROM12の制御プログラムに従って、RAM13のワークエリアを用いて処理を行なうことにより装置各部を制御する。
上記ROM12には、CPU10が実行する予め決められた制御プログラムが記憶されている。
上記RAM13は、複数の記憶領域を有し、各ファイルから読み出されたデータが一時的に格納される。
上記CPU10は、ROM12の制御プログラムに従って、RAM13のワークエリアを用いて処理を行なうことにより装置各部を制御する。
上記ROM12には、CPU10が実行する予め決められた制御プログラムが記憶されている。
上記RAM13は、複数の記憶領域を有し、各ファイルから読み出されたデータが一時的に格納される。
上記補助記憶装置14は、CFカード、USBメモリーステック等の記憶媒体からデータを取り込むものである。
液晶表示部15は、印字内容などを表示するもので、液晶タッチパネル等で構成されている。
操作入力部16は、印字するデータの呼び出し或いはデータの入力を行うもので、キーボード等で構成されている。
通信部17は、印字に必要な各種データ(例えば、商品テーブル(図5参照)、印字フォーマット(図6参照)等)を管理する上位管理装置Bと交信する。交信はLAN接続(有線又は無線)により行なう。
液晶表示部15は、印字内容などを表示するもので、液晶タッチパネル等で構成されている。
操作入力部16は、印字するデータの呼び出し或いはデータの入力を行うもので、キーボード等で構成されている。
通信部17は、印字に必要な各種データ(例えば、商品テーブル(図5参照)、印字フォーマット(図6参照)等)を管理する上位管理装置Bと交信する。交信はLAN接続(有線又は無線)により行なう。
印字媒体供給部18は、本体7にセットされた供給部(給紙トレー)1に収容されている印字媒体aを1枚ずつ送り出す繰り出しローラ装置(ピックアップローラ、フリクションリタードローラ等)9を駆動するモータが制御される。
印字媒体清掃部19は、前記清掃手段2の清掃部材2aを一定ピッチで引き出す巻取り軸2bを駆動するモータを制御する。
温度検出部20は、供給部1から供給される印字媒体aの温度を検出する温度検出手段3で、この検出値に基づいて第1のサーマルヘッド4による予備加熱の熱量が制御される。
印字媒体清掃部19は、前記清掃手段2の清掃部材2aを一定ピッチで引き出す巻取り軸2bを駆動するモータを制御する。
温度検出部20は、供給部1から供給される印字媒体aの温度を検出する温度検出手段3で、この検出値に基づいて第1のサーマルヘッド4による予備加熱の熱量が制御される。
予備加熱(印字)部21は、第1のサーマルヘッド4で印字媒体aの印字面を予備加熱するもので、その予備加熱の熱量は前記温度検出部20の検出値と第1のサーマルヘッド4が内蔵する温度センサの情報に基づいて熱履歴制御される。
印字部22は、予備加熱された印字媒体aを第2のサーマルヘッド5で加熱して文字や絵を印刷するもので、その第2のサーマルヘッド5の熱量は該第2のサーマルヘッド5が内蔵する温度センサの情報に基づいて熱履歴制御される。
排紙保持部23は、第2のサーマルヘッド5で印字された印字媒体a’を排紙台8に向けて排出する排紙ローラを駆動するモータが制御される。
印字部22は、予備加熱された印字媒体aを第2のサーマルヘッド5で加熱して文字や絵を印刷するもので、その第2のサーマルヘッド5の熱量は該第2のサーマルヘッド5が内蔵する温度センサの情報に基づいて熱履歴制御される。
排紙保持部23は、第2のサーマルヘッド5で印字された印字媒体a’を排紙台8に向けて排出する排紙ローラを駆動するモータが制御される。
図5は本体7のLAM13に記憶される商品テーブルの一例を示し、液晶表示部15又は操作入力部16より商品コードを指定入力することで、該商品コードに予め設定された印字フォーマット(図6(a)、(b)参照)に基づいて、第1のサーマルヘッド4による予備加熱、及び第2のサーマルヘッド5による加熱印字が実行され、同図に示す印刷イメージ例の如く印刷される。
上記の如く構成した印字装置Aは、熱可逆性記録材料からなる印字媒体aの予備加熱を第1のサーマルヘッド4を用いて行なう為、印字媒体aの印字面へ加熱源(サーマルヘッド)を線接触させることができる。従って、印字媒体aの印字面をサーマルヘッドに圧接して加熱できるため、熱を素早く伝達でき、安定した予備加熱を印字媒体に施すことができる。
更に、予備加熱用の第1のサーマルヘッド4と別に印字用の第2のサーマルヘッド5を連ねて配置し、二つのサーマルヘッド4,5で印字媒体aへの加熱温度を分担しているので、急激に温度変化させる必要がなく、夫々が所定の温度を保持するため、安定した印字品質で連続印字することができ、また印字速度を速くすることもできる。従って、サーマルヘッドの寿命を延命できるという効果が期待できる。また、印字媒体の予備加熱の熱源としてサーマルヘッドを用いたことで、ヒーター等の一般的な熱源を用いた構成に比べて予備加熱するための電力効率を高めることができる。
更に、予備加熱用の第1のサーマルヘッド4と別に印字用の第2のサーマルヘッド5を連ねて配置し、二つのサーマルヘッド4,5で印字媒体aへの加熱温度を分担しているので、急激に温度変化させる必要がなく、夫々が所定の温度を保持するため、安定した印字品質で連続印字することができ、また印字速度を速くすることもできる。従って、サーマルヘッドの寿命を延命できるという効果が期待できる。また、印字媒体の予備加熱の熱源としてサーマルヘッドを用いたことで、ヒーター等の一般的な熱源を用いた構成に比べて予備加熱するための電力効率を高めることができる。
又、供給部1から搬送供給される印字媒体aの温度を温度検出手段3で検出し、その検出した印字媒体の温度に基づいて第1のサーマルヘッドで予備加熱する熱量と、第2のサーマルヘッドで印字する熱量とを配分し、各々のサーマルヘッドに加える熱量の割合を熱履歴制御し、印字することができる。従って、印字装置を使用する環境や季節などにより印字媒体或いは印字装置自体が適切な温度でなかったとしても、その温度変化に影響されることなく、印字媒体の温度に基づいて、二つのサーマルヘッドに予備加熱温度と印字温度とを適性に配分して印字するので、安定した印字品質を保つことができる。
更に、前記温度検出手段より上流側に印字媒体の印字面を清掃する清掃手段を配置したことで、再使用される印字媒体の印字面を綺麗に清掃でき、しかも清掃した後に予備加熱と印字を行なうので、印字媒体の印字面側の汚れによる予備加熱不良や印字不良を無くすことができる。それにより、鮮明な印字品質を確保できると共に、サーマルヘッドの劣化を防止でき、該サーマルヘッドの寿命の延命に貢献する。
また、供給部1から送り出される印字媒体の印字面を清掃する清掃手段、印字媒体の温度を検出する温度検出手段、予備加熱する第1のサーマルヘッド、印字加熱する第2のサーマルヘッドの各部材は、印字媒体を上下方向に移動させずに略水平に移動し得るように配置したので、印字媒体が詰まる(ジャム)等の発生要因を少なくできると共に、万一印字媒体の詰まりが発生したとしても、詰まった印字媒体を取り除く作業を容易に行うことができる構造となっているので、素早く印字可能状態に復帰させることができる。
更に、第1のサーマルヘッドを第2のサーマルヘッドと同じドット制御のサーマルヘッドで構成し、第2のサーマルヘッドに出力する印字データと同じデータを、予備加熱する第1のサーマルヘッドにも出力することで消費電力を少なくすることができる。
本発明は図示した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で変更可能である。
(1)実施の形態では、印字媒体の片面に対して予備加熱を行い印字する方式を説明しているが、印字媒体の両面に対して予備加熱を行い印字するようにしてもよい。その構成としては、例えば、第1のサーマルヘッドと第2のサーマルヘッドを、それぞれ上下逆に配置したものを2組ずつ配置する。
(2)実施の形態では、カット紙状の印字媒体に印字を行なう例を説明しているが、ロール紙の印字媒体に印字を行ない、必要な長さにカットする方式でもよい。
(3)実施の形態では、カット紙状の印字媒体の供給を給紙トレーを用いて行なう例で説明したが、カット紙の印字媒体を手差しトレーを用いて手差しで供給する方式としてもよい。
(4)実施の形態では、第1のサーマルヘッドで印字媒体の印字する部分(列、ブロック)のみを予備加熱し、第2のサーマルヘッドでなぞるように印字を行なっているが、第1のサーマルヘッドで印字媒体の印字面全体を予備加熱してもよく、或いは間隔を空けた部分予備加熱を行い印字してもよい。また、第1のサーマルヘッドと第2のサーマルヘッドに加える熱量を制御することで、印字物に濃淡を持たせたデザインで印字(例えば、グラディエーション印字、千鳥格子印字等)することができる。更に、予備加熱領域は例えばブロックに限らず、第2のサーマルヘッドで印字する文字や図形と同じ箇所(ドット座標位置)を予備加熱する方式でもよい。
(5)実施の形態では、清掃手段としてロール巻きの清掃部材を用いた例を説明しているが、他の形態、例えば、クリーニングローラ方式等でもよい。
(6)実施の形態では、第1のサーマルヘッド及び第2のサーマルヘッドの長さは、印字媒体の印字面横幅を単体でカバーする長さを備えたものであるが、これに限らず、複数のサーマルヘッドを長さ方向に一列に並べて印字媒体の印字面横幅をカバーし得る長さとし、印字制御するようにしてもよい。
(1)実施の形態では、印字媒体の片面に対して予備加熱を行い印字する方式を説明しているが、印字媒体の両面に対して予備加熱を行い印字するようにしてもよい。その構成としては、例えば、第1のサーマルヘッドと第2のサーマルヘッドを、それぞれ上下逆に配置したものを2組ずつ配置する。
(2)実施の形態では、カット紙状の印字媒体に印字を行なう例を説明しているが、ロール紙の印字媒体に印字を行ない、必要な長さにカットする方式でもよい。
(3)実施の形態では、カット紙状の印字媒体の供給を給紙トレーを用いて行なう例で説明したが、カット紙の印字媒体を手差しトレーを用いて手差しで供給する方式としてもよい。
(4)実施の形態では、第1のサーマルヘッドで印字媒体の印字する部分(列、ブロック)のみを予備加熱し、第2のサーマルヘッドでなぞるように印字を行なっているが、第1のサーマルヘッドで印字媒体の印字面全体を予備加熱してもよく、或いは間隔を空けた部分予備加熱を行い印字してもよい。また、第1のサーマルヘッドと第2のサーマルヘッドに加える熱量を制御することで、印字物に濃淡を持たせたデザインで印字(例えば、グラディエーション印字、千鳥格子印字等)することができる。更に、予備加熱領域は例えばブロックに限らず、第2のサーマルヘッドで印字する文字や図形と同じ箇所(ドット座標位置)を予備加熱する方式でもよい。
(5)実施の形態では、清掃手段としてロール巻きの清掃部材を用いた例を説明しているが、他の形態、例えば、クリーニングローラ方式等でもよい。
(6)実施の形態では、第1のサーマルヘッド及び第2のサーマルヘッドの長さは、印字媒体の印字面横幅を単体でカバーする長さを備えたものであるが、これに限らず、複数のサーマルヘッドを長さ方向に一列に並べて印字媒体の印字面横幅をカバーし得る長さとし、印字制御するようにしてもよい。
A…印字装置 a…印字媒体
1…供給部 2…清掃手段
3…温度検出手段 4…第1のサーマルヘッド
5…第2のサーマルヘッド 6…搬送ローラ
1…供給部 2…清掃手段
3…温度検出手段 4…第1のサーマルヘッド
5…第2のサーマルヘッド 6…搬送ローラ
Claims (9)
- 印字データを記憶し、熱可逆性記録材料から成る媒体へ印字を行なう印字装置において、
前記印字媒体を搬送供給する供給部と、
前記供給部より下流側に、前記搬送供給された印字媒体に圧接して予熱する第1のサーマルヘッドと、
前記第1のサーマルヘッドより下流側に、前記予熱された印字媒体に印字データを印字する第2のサーマルヘッドと、
を備えたことを特徴とする印字装置。 - 前記第1のサーマルヘッドより上流側に前記供給部より搬送供給される印字媒体の温度を検出する温度検出手段と、
前記検出した印字媒体の温度に基づいて、前記第1のサーマルヘッドの熱履歴制御と、前記第2のサーマルヘッドの熱履歴制御とを制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1記載の印字装置。 - 前記温度検出手段より上流側に、前記供給部より搬送供給される印字媒体の印字面を清掃する清掃手段を備えたことを特徴とする請求項2記載の印字装置。
- 前記供給部より下流側に配置される第1のサーマルヘッド、第2のサーマルヘッドは、前記供給部から搬送供給される印字媒体を略水平に移送し得るよう配置されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の印字装置。
- 前記第1のサーマルヘッド及び第2のサーマルヘッドともドット制御のサーマルヘッドで、前記制御手段は、同じ印字データを前記第1のサーマルヘッドへの出力より遅れて第2のサーマルヘッドに出力し、印字媒体の印字面への加熱を二重に行い印字することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載の印字装置。
- 前記第1のサーマルヘッドはライン制御のサーマルヘッドで、第2のサーマルヘッドがドット制御のサーマルヘッドであることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載の印字装置。
- 前記第1のサーマルヘッドと第2のサーマルヘッドとを近接配置したことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項記載の印字装置。
- 前記第1のサーマルヘッドと第2のサーマルヘッドとの間に、第1のサーマルヘッドから排出される印字媒体を第2のサーマルヘッドに搬送供給する搬送ローラを配置したことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項記載の印字装置。
- 前記搬送ローラは、印字媒体を加熱する加熱手段を備えていることを特徴とする請求項8記載の印字装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2008-03-28 JP JP2008086200A patent/JP2009234182A/ja active Pending
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