JP2009232626A - 基準信号生成回路、電源回路および電子機器 - Google Patents

基準信号生成回路、電源回路および電子機器 Download PDF

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Abstract


【課題】 論理回路を用いることなく、複数のスイッチングレギュレータのスイッチングタイミングをずらすための基準信号を生成することができる基準信号生成回路、電源回路および電子機器を提供する。
【解決手段】 基準信号発生回路20は、コンデンサ214を充放電することによって三角波信号を生成し、SW電源10およびSW電源30は、その三角波信号に基づいて異なるタイミングでスイッチングする。比較器218は、コンデンサ214の電位がピーク電位になるとフリップフロップ220をセットし、比較器219は、コンデンサ214の電位がボトム電位になるとフリップフロップ220をリセットする。スイッチ回路213は、フリップフロップ220の反転Q端子がLOWレベルでオンとなり、コンデンサ214を放電し、フリップフロップ220の反転Q端子がHIGHレベルでオフとなり、コンデンサ214を充電する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、複数のスイッチングレギュレータのスイッチングタイミングをずらすことができる基準信号生成回路、電源回路および電子機器に関する。
図1は、従来の技術による電源回路9の構成を示す図である。電源回路9は、2つのスイッチングレギュレータ(以下「SW電源」という)93およびSW電源94を備えている。SW電源93およびSW電源94は、入力コイル92を介してバッテリなどの定電圧源91に並列に接続されている。
SW電源93は、従来の技術によるスイッチングレギュレータであり、電界効果トランジスタ(以下「FET」という)931、ダイオード933、抵抗934、コンデンサ935および出力端子936を備えている。コンデンサ935への充放電のタイミングを制御するタイミング制御信号がFETのゲート932に印加されている。SW電源94は、従来の技術によるスイッチングレギュレータであり、SW電源93と同様の回路構成である。
図2は、電源回路9の入力コイル92に発生するノイズ電流の電流値の変化を示すタイムチャートである。電源回路9の入力コイル92に発生するノイズ電流は、SW電源93のタイミング制御信号がオフからオンに変化するタイミングと、SW電源94のタイミング制御信号がオフからオンに変化するタイミングとが重なっているので、そのタイミングで大きい電流値になっている。
電源回路9は、たとえば車両に搭載される電子制御ユニット(以下「ECU」という)に用いられる電源回路であり、図1では2つのSW電源を用いる例を示したが、3つ以上のSW電源を用いる場合もある。これらの複数のSW電源は、同期がとられていないタイミングでスイッチングが行われるので、図2に示したように、タイミング制御信号がオンからオフに変化するタイミングが重なると、入力コイル92に発生するノイズ電流の電流値が大きくなる。
複数のスイッチングレギュレータのスイッチングタイミングをずらすことによって、入力コイル92に発生するノイズ電流の電流値を小さくする第1の従来の技術として、特許文献1に記載されているスイッチングレギュレータがある。このスイッチングレギュレータは、オン抵抗が互いに異なる複数の出力用スイッチングトランジスタを設け、オン動作のときにオン抵抗の大きいものから順に動作させることによって、急激な電流変化を抑えるものである。オン動作のタイミングは、遅延回路などを用いてタイミングをずらしている。
第2の従来の技術として、特許文献2に記載されているスイッチングレギュレータ回路がある。このスイッチングレギュレータ回路は、制御部が2分の1周期ずらしたタイミングで2つのスイッチ回路をスイッチングする。第3の従来の技術として、特許文献3に記載されている車両用灯具の点灯制御回路がある、この車両用灯具の点灯制御回路は、複数の補助スイッチを、マイクロコンピュータ(以下「マイコン」という)から出力されるタイミングで順次オンさせる。
再公表特許WO00/13318号公報 特許第3400990号公報 特開2006−172803号公報
しかしながら、第1の従来の技術は、遅延回路を用いてタイミングをずらすものであり、第2および第3の従来の技術は、制御部あるいはマイコンによってタイミングをずらすものであり、遅延回路、制御部あるいはマイコンなどの論理回路が必要になるという問題がある。入力コイル92に発生するノイズ電流を小さくするために、インダクタンスの大きいコイルを用いることも可能であるが、コイルの大きさが大きくなる。
本発明の目的は、論理回路を用いることなく、複数のスイッチングレギュレータのスイッチングタイミングをずらすための基準信号を生成することができる基準信号生成回路、電源回路および電子機器を提供することである。
本発明(1)は、定電圧源にコイルを介して並列に接続される複数のスイッチングレギュレータのうち第1のスイッチングレギュレータに設けられ、複数の前記スイッチングレギュレータのそれぞれの出力側に設けられる第1のコンデンサへの充放電を予め定める互いに異なるタイミングで行うための基準となる予め定める周期の基準信号を生成する基準信号生成回路であって、
第2のコンデンサと、前記第2のコンデンサへの充放電を制御して、前記予め定める周期と同じ周期の三角波信号を生成させる充放電制御部とを備えていることを特徴とする基準信号生成回路である。
また本発明(5)は、定電圧源にコイルを介して並列に接続される第1および第2のスイッチングレギュレータであって、
予め定める周期の三角波信号を生成する基準信号生成回路と、前記第1のスイッチングレギュレータの出力側に設けられる第1のコンデンサと、前記基準信号生成回路が生成する三角波信号に基づいて、前記第1のコンデンサへの充放電を行うタイミングを決める第1のタイミング制御信号を生成する第1の比較器とを有している前記第1のスイッチングレギュレータと、
前記第2のスイッチングレギュレータの出力側に設けられる第2のコンデンサと、前記基準信号生成回路が生成する三角波信号に基づいて、前記第2のコンデンサへの充放電を行うタイミングを決める第2のタイミング制御信号を生成する第2の比較器とを有している前記第2のスイッチングレギュレータとを備え、
前記基準信号生成回路が生成する三角波信号は、前記第1の比較器の非反転入力端子に入力され、かつ前記第2の比較器の反転入力端子に入力されることを特徴とする電源回路である。
また本発明(6)は、定電圧源にコイルを介して並列に接続される第1および第2のスイッチングレギュレータであって、
請求項4に記載の基準信号生成回路と、出力に接続される負荷回路の動作を停止する停止信号を生成する停止信号生成回路とを有している前記第1のスイッチングレギュレータと、
出力側に設けられる第3のコンデンサと、前記基準信号生成回路が生成する三角波信号と同じ周期で発振する第2の三角波信号を生成する第1の三角波信号生成回路と、前記基準信号生成回路が生成する基準信号に基づいて前記基準信号生成回路が生成する三角波信号と同じ周期で発振する第3の三角波信号を生成する第2の三角波信号生成回路と、前記停止信号生成回路が生成する停止信号によって決まるタイミングで、前記第3のコンデンサへの充放電を行うタイミングを決めるタイミング制御信号の基準となる信号を、第1の三角波信号生成回路が生成する第2の三角波信号から、第2の三角波信号生成回路が生成する第3の三角波信号に切り換える基準信号切換回路とを有している前記第2のスイッチングレギュレータとを備えることを特徴とする電源回路である。
また本発明(10)は、前記基準信号生成回路または前記電源回路を備えることを特徴とする電子機器である。
本発明(1)によれば、定電圧源にコイルを介して並列に接続される複数のスイッチングレギュレータのうち第1のスイッチングレギュレータに設けられ、複数の前記スイッチングレギュレータのそれぞれの出力側に設けられる第1のコンデンサへの充放電を予め定める互いに異なるタイミングで行うための基準となる予め定める周期の基準信号を生成するにあたって、充放電制御部によって、前記第2のコンデンサへの充放電が制御されて、前記予め定める周期と同じ周期の三角波信号が生成される。
したがって、複数のスイッチングレギュレータのスイッチングタイミングをずらすための基準信号を生成することができるので、入力コイルに発生するノイズを小さくすることができ、入力コイルの大きさを小さくすることができる。
また本発明(5)によれば、第1および第2のスイッチングレギュレータは、定電圧源にコイルを介して並列に接続され、前記第1のスイッチングレギュレータによって、予め定める周期の三角波信号を生成する基準信号生成回路と、前記第1のスイッチングレギュレータの出力側に設けられる第1のコンデンサと、前記基準信号生成回路が生成する三角波信号に基づいて、前記第1のコンデンサへの充放電を行うタイミングを決める第1のタイミング制御信号を生成する第1の比較器とが備えられる。
そして、前記第2のスイッチングレギュレータによって、前記第2のスイッチングレギュレータの出力側に設けられる第2のコンデンサと、前記基準信号生成回路が生成する三角波信号に基づいて、前記第2のコンデンサへの充放電を行うタイミングを決める第2のタイミング制御信号を生成する第2の比較器とが備えられ、前記基準信号生成回路が生成する三角波信号は、前記第1の比較器の非反転入力端子に入力され、かつ前記第2の比較器の反転入力端子に入力される。
したがって、第2のスイッチングレギュレータに三角波信号を生成するための回路を設ける必要がなく、半周期ずれたタイミングでスイッチングさせることができる。
また本発明(6)によれば、第1および第2のスイッチングレギュレータは、定電圧源にコイルを介して並列に接続され、前記第1のスイッチングレギュレータによって、請求項4に記載の基準信号生成回路と、出力に接続される負荷回路の動作を停止する停止信号を生成する停止信号生成回路とが備えられる。
前記第2のスイッチングレギュレータによって、出力側に設けられる第3のコンデンサと、前記基準信号生成回路が生成する三角波信号と同じ周期で発振する第2の三角波信号を生成する第1の三角波信号生成回路と、前記基準信号生成回路が生成する基準信号に基づいて前記基準信号生成回路が生成する三角波信号と同じ周期で発振する第3の三角波信号を生成する第2の三角波信号生成回路と、前記停止信号生成回路が生成する停止信号によって決まるタイミングで、前記第3のコンデンサへの充放電を行うタイミングを決めるタイミング制御信号の基準となる信号を、第1の三角波信号生成回路が生成する第2の三角波信号から、第2の三角波信号生成回路が生成する第3の三角波信号に切り換える基準信号切換回路とが備えられる。
したがって、第2のスイッチングレギュレータは、RESET信号が解除され、第1のスイッチングレギュレータの基準信号が安定してから、第1のスイッチングレギュレータから供給される基準信号に基づいてスイッチングすることができる。
また本発明(10)によれば、前記基準信号生成回路または前記電源回路を備えるので、基準信号によって、複数のスイッチングレギュレータのスイッチングタイミングをずらすことができ、電子機器のノイズを低減することができる。
図3は、本発明の実施の一形態である基準信号生成回路20を用いるスイッチングレギュレータ10の回路構成を示す図である。スイッチングレギュレータ(以下「SW電源」という)10は、基準信号生成回路20、比較器101、ドライバ102、電界効果トランジスタ(以下「FET」という)103、ダイオード104、コイル105、コンデンサ106、出力端子107、抵抗素子108,109、誤差増幅器110、抵抗素子111および基準電圧入力端子112を備えている。
比較器101は、非反転入力端子が基準信号生成回路20の三角波出力端子22に接続され、反転入力端子が誤差増幅器110の出力に接続され、出力がドライバ102に接続されている。比較器101は、三角波出力端子22からの三角波信号の電位が、誤差増幅器110が出力する電位よりも高くなると出力する。ドライバ102は、比較器101が出力したときFET103を導通状態とし、比較器101が出力していないときFET103を遮断状態とするドライバである。FET103、ダイオード104、コイル105および第1のコンデンサであるコンデンサ106は、従来の技術で用いられるSW電源と同じ回路構成であり、詳細な説明は省略する。
誤差増幅器110は、非反転入力端子が基準電圧入力端子112に接続され、反転入力端子が抵抗素子108と抵抗素子109との接続点および抵抗素子111の一端に接続され、出力が抵抗素子111の他端および比較器101の反転入力端子に接続されている。誤差増幅器110は、出力端子107から出力される出力電圧、すなわちコンデンサ106の電圧を抵抗素子108および抵抗素子109で分圧した電圧と、基準電圧入力端子112から入力される基準電圧との差を増幅する回路である。
図4は、三角波発振回路20の回路構成を示す図である。基準信号生成回路20は、三角波発振回路21、三角波出力端子22および充放電切換信号出力端子23を備えている。三角波発振回路21は、予め定める周期、たとえば400KHzの周期で発信する三角波信号を生成する回路であり、定電流源211,212、スイッチ回路213、コンデンサ214、抵抗素子215〜217、比較器218,219、フリップフロップ220を備えている。
定電流源211は、一端が出力電圧Vccの定電圧源たとえば図1に示した定電圧源91に、入力コイルたとえば図1に示した入力コイル92を介して接続され、他端が定電流源212に接続される。定電流源211と定電流源211との接続点は、一端がグランドに接続される第2のコンデンサであるコンデンサ214の他端、三角波出力端子22、比較器218の非反転入力端子および比較器219の反転入力端子に接続されている。定電流源212は、定電流源211の2倍の電流を流す定電流源であり、一端が定電流源211に接続され、他端がスイッチ回路213に接続される。コンデンサ214は、スイッチ回路213がオフのとき、定電流源211からの電流が流れ込み、電位が上昇し、スイッチ回路213がオンのとき、定電流源212によって電流が流れ出し、電位が下降し、三角波信号を生成する。
抵抗素子215〜217は、直列に接続され、定電圧源からの出力電圧Vccを分圧している。比較器218は、反転入力端子が抵抗素子215と抵抗素子216との接続点に接続され、非反転入力端子が三角波出力端子22に接続され、出力がフリップフロップ220のS入力端子に接続されている。比較器219は、反転入力端子が三角波出力端子22に接続され、非反転入力端子が抵抗素子216と抵抗素子217との接続点に接続され、出力がフリップフロップ220のR入力端子に接続されている。抵抗素子215と抵抗素子216との接続点の電位は、三角波出力端子22から出力される三角波信号の最大の電位(以下「ピーク電位」という)を決める電位であり、抵抗素子216と抵抗素子217との接続点の電位は、三角波出力端子22から出力される三角波信号の最小の電位(以下「ボトム電位」という)を決める電位である。
フリップフロップ220は、S入力端子が比較器218の出力に接続され、R入力端子が比較器219の出力に接続され、反転Q端子がスイッチ回路213および充放電切換信号出力端子23に接続されている。フリップフロップ220は、比較器218が出力すると、反転Q端子をLOWレベルとし、比較器219が出力すると、反転Q端子をHIGHレベルとする。フリップフロップ220の反転Q端子から出力される信号は、充放電切換信号である。スイッチ回路213は、充放電切換信号がHIGHレベルになると、オフとなり、充放電切換信号がLOWレベルになると、オンとなる。
充放電切換信号出力端子23は、SW電源10以外の他のSW電源に接続され、他のSW電源が三角波信号を生成する基準信号となる。他のSW電源には、充放電切換信号を生成するための回路、具体的には、抵抗素子215〜217、比較器218,219およびフリップフロップ220によって構成される回路に相当する回路は不要であるが、電流源211,212、スイッチ回路213およびコンデンサ214によって構成される回路に相当する回路が必要であり、充放電切換信号出力端子23は、スイッチ回路213に相当するスイッチ回路に接続される。定電流源211,212、スイッチ回路213、抵抗素子215〜217、比較器218,219およびフリップフロップ220は、充放電制御部である。
このように、定電圧源にコイルを介して並列に接続される複数のスイッチングレギュレータのうちSW電源10に設けられ、複数のSW電源のそれぞれの出力側に設けられる第1のコンデンサ、たとえばコンデンサ106への充放電を予め定める互いに異なるタイミングで行うための基準となる予め定める周期の基準信号を生成するにあたって、定電流源211,212、スイッチ回路213、抵抗素子215〜217、比較器218,219およびフリップフロップ220によって、コンデンサ214への充放電が制御され、前記予め定める周期と同じ周期で発振する三角波信号が生成される。
したがって、複数のスイッチングレギュレータのスイッチングタイミングをずらすための基準信号を生成することができるので、入力コイルに発生するノイズを小さくすることができ、入力コイルの大きさを小さくすることができる。
さらに、定電流源211,212、スイッチ回路213、抵抗素子215〜217、比較器218,219およびフリップフロップ220によって、コンデンサ214への充放電のタイミングを決める充放電切換信号が生成され、前記基準信号は、定電流源211,212、スイッチ回路213、抵抗素子215〜217、比較器218,219およびフリップフロップ220によって生成される充放電切換信号である。したがって、三角波信号の基準になる矩形波を他のスイッチングレギュレータに供給するので、ノイズによる影響を受けにくい。
上述した実施の形態では、充放電切換信号をSW電源10から他のSW電源に出力したが、充放電切換信号の代わりに、比較器101の出力信号を他のSW電源に出力してもよい。比較器101の出力信号は、タイミング制御信号である。タイミング制御信号は、三角波信号が誤差増幅器110の出力よりも大きいか否かできまるので、充放電切換信号と約1/4周期ずれた信号である。
このように、SW電源10に含まれる比較器101によって、基準信号生成回路20によって生成される三角波信号に基づいて、SW電源10に設けられるコンデンサ106への充放電を行うタイミングを決めるタイミング制御信号が生成され、SW電源10によって、比較器101によって生成されるタイミング制御信号が前記基準信号として、複数のSW電源のうちSW電源10を除く残余のSW電源に出力される。したがって、三角波信号から生成された矩形波を、三角波信号の基準になる信号として他のスイッチングレギュレータに供給するので、ノイズによる影響を受けにくい。
図5は、本発明の実施の他の形態である電源回路1の回路構成の一例を示す図である。電源回路1は、第1のスイッチングレギュレータであるSW電源10および第1のスイッチングレギュレータを除く残余のスイッチングレギュレータの1つであるSW電源30を備えている。SW電源10は、図3に示したSW電源であり、三角波発振回路20を備えている。SW電源30は、SW電源10から基準信号発生回路20を除いた構成と同じ構成であり、比較器301、ドライバ302、FET303、ダイオード304、コイル305、コンデンサ306、出力端子307、抵抗素子308,309、誤差増幅器310、抵抗素子311および基準電圧入力端子312を含んで構成される。
SW電源30の構成要素、すなわち比較器301、ドライバ302、FET303、ダイオード304、コイル305、コンデンサ306、出力端子307、抵抗素子308,309、誤差増幅器310、抵抗素子311および基準電圧入力端子312は、それぞれ図3に示した比較器101、ドライバ102、FET103、ダイオード104、コイル105、コンデンサ106、出力端子107、抵抗素子108,109、誤差増幅器110、抵抗素子111および基準電圧入力端子112と同じである。
構成要素間の接続については、比較器301の反転入力端子および非反転入力端子の接続は、比較器101の反転入力端子および非反転入力端子の接続と逆に接続され、誤差増幅器310の反転入力端子および非反転入力端子の接続は、誤差増幅器110の反転入力端子および非反転入力端子の接続と逆に接続されていることを除いて、他の接続は同じであり、重複を避けるために説明は省略する。
基準信号発生回路20の三角波出力端子22は、SW電源10の比較器101の非反転入力端子に接続され、SW電源30の比較器301の反転入力端子に接続されている。したがって、SW電源10とSW電源30とは、半周期ずれたタイミングでスイッチングする。
図6は、電源回路1の入力コイルに発生するノイズ電流の電流値の変化を示すタイムチャートである。従来の技術では、図2に示したように2つのSW電源がオフからオンに変化するタイミングが重なることがあり、重なったときに入力コイル92の電流値が大きくなっているが、図5に示した電源回路1では、SW電源10がオフからオンに変化するタイミングと、SW電源30がオフからオンに変化するタイミングとが半周期ずれているので、入力コイル92のノイズが大きくなることはない。
また本発明によれば、SW電源10およびSW電源30は、定電圧源にコイルを介して並列に接続され、前記第1のスイッチングレギュレータによって、予め定める周期の三角波信号を生成する基準信号生成回路と、SW電源10の出力側に設けられるコンデンサ106と、基準信号生成回路20が生成する三角波信号に基づいて、コンデンサ106への充放電を行うタイミングを決めるタイミング制御信号を生成する比較器101とが備えられる。
そして、SW電源30によって、SW電源30の出力側に設けられるコンデンサ306と、前記基準信号生成回路が生成する三角波信号に基づいて、コンデンサ306への充放電を行うタイミングを決めるタイミング制御信号を生成する比較器301とが備えられ、基準信号生成回路20が生成する三角波信号は、比較器101の非反転入力端子に入力され、かつ比較器301の反転入力端子に入力される。
したがって、SW電源30に三角波信号を生成するための回路を設ける必要がなく、半周期ずれたタイミングでスイッチングさせることができる。
図7は、基準信号生成回路20の代わりに用いられる基準信号生成回路29の構成を示す図である。三角波発振回路29は、図4に示した基準信号生成回路20の代わりに用いられ、三角波発振回路21、三角波出力端子22、トランジスタ24および出力端子25を備えている。図7に示した構成要素のうち、図4に示した構成要素と同じものは、同じ参照符号を付して同じであることを示している。図7に示した構成要素のうち、三角波発振回路21および三角波出力端子22は、図4に示した構成要素と同じである。
トランジスタ24は、NPN型のトランジスタであり、ベースがフリップフロップ220の反転Q端子に接続され、エミッタがグランドに接続され、コレクタが出力端子25に接続されている。すなわち、フリップフロップ220の反転Q端子の出力信号、すなわち充放電切換信号は、トランジスタ24によってHIGHレベルとLOWレベルとが反転されて、オープンコレクタとして他のSW電源に供給される。
図7に示した基準信号生成回路29では、出力段にトランジスタ24を用いたが、トランジスタ24の代わりにFETを用いてもよい。この場合、FETは、ゲートがフリップフロップ220の反転Q端子に接続され、ソースがグランドに接続され、ドレインが出力端子25に接続される。
このように、定電流源211,212、スイッチ回路213、抵抗素子215〜217、比較器218,219およびフリップフロップ220によって、コンデンサ214への充放電のタイミングを決める充放電切換信号が生成され、基準信号生成回路20によって、ベースにフリップフロップ220によって生成される充放電切換信号が入力され、エミッタがグランドに接続され、コレクタを出力とするNPN型のトランジスタ24、またはゲートにフリップフロップ220によって生成される充放電切換信号が入力され、ソースがグランドに接続され、ドレインを出力とする電界効果トランジスタとがさらに備えられ、前記基準信号は、前記コレクタまたは前記ドレインから出力される信号である。
したがって、オープンコレクタまたはオープンドレインの出力を他のスイッチングレギュレータに供給するので、スイッチングレギュレータ間で電位差があっても、SW電源10から供給される基準信号を利用することができる。
図8は、三角波発振回路29を用いる電源回路2の回路構成の一部を示す図である。電源回路2は、第1のスイッチングレギュレータ(以下「第1のSW電源」という)および第2のスイッチングレギュレータ(以下「第2のSW電源」という)を含み、第1のSW電源は、たとえば三角波発振回路29を用いるSW電源10であり、第2のSW電源は、たとえば三角波発振回路35を備え、SW電源30の比較器301の反転入力端子に入力されるSW電源10からの三角波信号の代わりに、三角波発振回路35から出力される三角波信号を用いるSW電源30である。図8には、SW電源10に備えられる図7に示した三角波発振回路29と、三角波発振回路35とを示している。
三角波発振回路35は、自励発振回路32、入力端子351、抵抗素子352、パルス発生回路353、スイッチ回路354,355、RESET入力端子341、AND回路342、リセット入力端子343、フリップフロップ345、トランジスタ346、スイッチ回路347および三角波出力端子348を備えている。
自励発振回路32は、三角波発振回路21が生成する三角波信号と同じ周期で発振する三角波信号を生成する回路であり、抵抗素子321〜323、比較器324,325、フリップフロップ326、トランジスタ327,328、定電流源329,330、トランジスタ331およびコンデンサ332を備えている。
抵抗素子321〜323は、直列に接続され、定電圧源からの出力電圧Vccを分圧している。定電圧源は、たとえば図1に示した定電圧源91である。比較器324は、反転入力端子が抵抗素子321と抵抗素子322との接続点に接続され、非反転入力端子が三角波出力端子348に接続され、出力がフリップフロップ326のS入力端子に接続されている。比較器325は、反転入力端子が三角波出力端子348に接続され、非反転入力端子が抵抗素子322と抵抗素子323との接続点に接続され、出力がフリップフロップ326のR入力端子に接続されている。抵抗素子321と抵抗素子322との接続点の電位は、三角波出力端子348から出力される三角波信号のピーク電位であり、抵抗素子322と抵抗素子323との接続点の電位は、三角波出力端子348から出力される三角波信号のボトム電位である。
フリップフロップ326は、S入力端子が比較器324の出力に接続され、R入力端子が比較器325の出力に接続され、反転Q端子がスイッチ回路347を介して、NPNトランジスタであるトランジスタ327のベースに接続されている。フリップフロップ326は、比較器324が出力すると、反転Q端子をLOWレベルとし、比較器325が出力すると、反転Q端子をHIGHレベルとする。
スイッチ回路347がオンであると、フリップフロップ326の反転Q端子の出力がそのままトランジスタ327のベースに入力される。フリップフロップ326の反転Q端子の出力がHIGHレベルであると、トランジスタ327は導通状態となり、NPNトランジスタであるトランジスタ328,331および定電流源329,330によって構成されるカレントミラー回路のトランジスタ328,331に電流は流れず、定電流源330からの電流がコンデンサ348に流れ、コンデンサ348の電位は上昇する。フリップフロップ326の反転Q端子の出力がLOWレベルであると、トランジスタ327は遮断状態となり、カレントミラー回路のトランジスタ328,331に電流が流れ、コンデンサ348の電位は下降する。
入力端子351は、基準信号生成回路29の出力端子25に接続され、さらに電源電圧Vccと接続されるプルアップ抵抗である抵抗素子352、パルス生成回路353、AND回路342の入力端子、およびNPNトランジスタであるトランジスタ346のベースに接続される。パルス発生回路353は、基準信号生成回路29の出力端子25から供給される同期信号の立ち下がり、つまりHIGHレベルからLOWレベルに変化するタイミングでのワンショットパルスを出力するS1出力端子と、その同期信号の立ち上がり、つまりLOWレベルからHIGHレベルに変化するタイミングでのワンショットパルスを出力するS2出力端子とを備えている。
図9は、パルス生成回路353の出力信号のタイムチャートである。S1出力端子から出力される信号は、同期信号の立ち下がりでのワンショットパルスを出力する信号であり、S2出力端子から出力される信号は、同期信号の立ち上がりでのワンショットパルスを出力する信号である。
スイッチ回路354は、パルス生成回路353のS1出力端子からワンショットパルが出力されると、コンデンサ348の電位を、コンデンサ348で生成される三角波信号のピーク電位とする。スイッチ回路355は、パルス生成回路353のS2出力端子からワンショットパルが出力されると、コンデンサ348の電位を、コンデンサ348で生成される三角波信号のボトム電位とする。
図10は、RESET生成回路40の回路構成の一例を示す図である。RESET生成回路40は、SW電源10に設けられ、SW電源10の出力に接続される負荷回路の動作を停止するRESET信号を生成する回路である。RESET生成回路40は、抵抗素子41,42、基準電圧源43、比較器44およびRESET出力端子45を備えている。
抵抗素子41は、一端がSW電源10の出力端子107に接続され、他端が抵抗素子42および比較器44の非反転入力端子に接続される。比較器44は、非反転入力端子が抵抗素子41と抵抗素子42との接続点に接続され、反転入力端子が基準電圧源43に接続され、出力がRESET出力端子45に接続されている。したがって、比較器44は、SW電源10の出力電圧を抵抗素子41と抵抗素子42とで分圧した電圧が、基準電圧源43が出力する電圧以上になると、RESET信号をHIGHレベルとし、基準電圧源43が出力する電圧未満になると、RESET信号をLOWレベルとする。RESET信号は、LOWレベルのときに動作を停止することを指示する信号であり、HIGHレベルで動作の停止を解除する信号である。
RESET入力端子341は、たとえば図10に示したRESET生成回路40のRESET出力端子45に接続されるが、RESET出力端子45から出力される停止信号であるRESET信号をそのまま入力する代わりに、RESET出力端子45から出力されるRESET信号を予め定める時間、たとえば10ミリ秒遅らせた信号を入力してもよい。
AND回路342は、入力端子がRESET入力端子341と入力端子351とに接続され、出力がフリップフロップ345のR入力端子に接続される。AND回路342は、RESET入力端子341から入力されるRESET信号と、入力端子351から入力される同期信号との論理積を、フリップフロップ345のR入力端子に入力する。
フリップフロップ345は、S入力端子がリセット入力端子343に接続され、R入力端子がAND回路342の出力に接続され、反転Q端子がスイッチ回路347に接続される。リセット入力端子343は、フリップフロップ345をリセットするための信号を入力するための端子であり、電源回路2の内部で生成される信号、あるいは電源回路2の外部で生成される信号を入力して、リセットすることができる。フリップフロップ345が、リセットされると、フリップフロップ345の反転Q端子がLOWレベルとなり、スイッチ回路347がオンとなる。
ラッチ回路であるフリップフロップ345は、S入力端子がLOWレベルからHIGHレベルに変化すると、反転Q端子をLOWレベルとし、R入力端子がLOWレベルからHIGHレベルに変化すると、反転Q端子をHIGHレベルとする。スイッチ回路347は、入力がHIGHレベルのときオフであり、入力がLOWレベルのときオンである。
すなわち、リセット入力端子343からリセットが指示されると、反転Q端子はLOWレベルを出力し、スイッチ回路347がオンとなり、自励発振回路32は、自励発振する。RESET入力端子341に入力されているRESET信号が解除された後、つまりRESET信号がLOWレベルからHIGHレベルに変化した後、入力端子351から入力される同期信号に同期して、反転Q端子はHIGHレベルとなる。反転Q端子がHIGHレベルとなると、スイッチ回路347がオフとなり、自励発振回路32は、自励発振を停止する。AND回路342、フリップフロップ345およびスイッチ回路347は、基準信号切換回路である。
トランジスタ346は、入力端子351から入力される同期信号によってオンオフを繰り返し、カレントミラー回路をオフオンすることによって、コンデンサ348の充放電を繰り返す。コンデンサ348の充放電の充放電によって、三角波信号が三角波出力端子348から出力され、三角波発振回路35は、入力端子351から入力される同期信号に基づいて他励発振を行う。
入力端子351から入力される同期信号は、トランジスタ24によって、フリップフロップ220からの反転Q端子から出力される充放電切換信号と、半周期ずれた信号である。すなわち、SW電源10とSW電源30とスイッチングのタイミングは、半周期ずれている。したがって、電源回路1と同様に、図6に示した効果と同じ効果を有する。トランジスタ327,328、定電流源329,330、トランジスタ331、第3および第4のコンデンサであるコンデンサ332、トランジスタ346および三角波出力端子348は、第2の三角波信号生成回路である。
このように、SW電源10およびSW電源30は、定電圧源にコイルを介して並列に接続され、SW電源10によって、基準信号生成回路29と、出力に接続される負荷回路の動作を停止するRESET信号を生成するRESET生成回路40とが備えられる。
SW電源30によって、出力側に設けられるコンデンサ306と、基準信号生成回路29が生成する三角波信号と同じ周期で発振する三角波信号を生成する自励発振回路32と、基準信号生成回路29が生成する基準信号に基づいて基準信号生成回路29が生成する三角波信号と同じ周期で発振する三角波信号を生成するランジスタ327,328、定電流源329,330、トランジスタ331、コンデンサ332、トランジスタ346および三角波出力端子348と、RESET生成回路40が生成するRESET信号によって決まるタイミングで、コンデンサ306への充放電を行うタイミングを決めるタイミング制御信号の基準となる信号を、自励発振回路32が生成する三角波信号から、ランジスタ327,328、定電流源329,330、トランジスタ331、コンデンサ332、トランジスタ346および三角波出力端子348が生成する三角波信号に切り換えるAND回路342、フリップフロップ345およびスイッチ回路347とが備えられる。
したがって、SW電源30は、RESET信号が解除され、SW電源10の基準信号が安定してから、SW電源10から供給される基準信号に基づいてスイッチングすることができる。
さらに、SW電源30に備えられるパルス生成回路353によって、基準信号生成回路29が生成する基準信号の立ち下がりまたは立ち上がりでワンショットパルスが生成され、自励発振回路32によって、パルス生成回路353が基準信号の立ち下がりで生成するワンショットパルスが出力されるとき、三角波信号を生成するコンデンサ348の電位が三角波信号のピーク電位とされ、またはパルス生成回路353が基準信号の立ち上がりで生成するワンショットパルスが出力されるとき、三角波信号を生成するコンデンサ348の電位が三角波信号のボトム電位とされる。
SW電源10の充放電切換信号と、基準信号とが半周期ずれており、基準信号の立ち上がりで、SW電源30の三角波信号をボトム電位とし、または基準信号の立ち下がりで、SW電源30の三角波信号をピーク電位とするので、三角波信号の周期を半周期ずらすことができる。
さらに、フリップフロップ345によって、RESET生成回路40によって生成されるRESET信号によって決まるタイミングが生成され、RESET生成回路40によって生成されるRESET信号と基準信号生成回路29が生成する基準信号とに基づいてラッチされるので、SW電源10からの基準信号に切り換えた後、その状態を保持することができる。
さらに、フリップフロップ345は、リセット可能であるので、外部あるいは内部の信号によって自励発振に戻すことができる。
図11は、三角波発振回路35に用いる回路構成の一部の他の例を示す図である。図8に示した三角波発振回路35では、AND回路342の入力として、入力端子351からの同期信号をそのまま用いたが、図11に示す例では、同期信号の代わりに同期信号を、インバータ344によって反転させた反転同期信号をAND回路342の入力として用いるものである。
図8に示した回路構成の場合は、RESET信号が解除された後、入力端子351からの同期信号の立ち上がりで、フリップフロップ345の反転Q端子がHIGHレベルになり、三角波発振回路35は、自励発振から他励発振に切り換わる。そのとき、パルス発生回路353のS2出力端子からワンショットパルスが出力されるので、三角波出力端子348から出力される信号は、三角波信号のボトム電位となり、そのボトム電位から他励発振による三角波信号の発信が開始される。
図11に示した回路を用いる場合は、RESET信号が解除された後、入力端子351からの同期信号の立ち下がりで、フリップフロップ345の反転Q端子がHIGHレベルになり、三角波発振回路35は、自励発振から他励発振に切り換わる。そのとき、パルス発生回路353のS1出力端子からワンショットパルスが出力されるので、三角波出力端子348から出力される信号は、三角波信号のピーク電位となり、そのピーク電位から他励発振による三角波信号の発信が開始される。
図12は、自励発振から他励発振に切り換わるときの三角波出力端子348の出力信号の例を示すタイムチャートである。横軸は、時間軸である。信号aは、自励発振時の三角波出力端子348から出力される三角波信号であり、信号bは、自励発振時のフリップフロップ326の反転Q端子の出力信号である。信号bがHIGHレベルのとき、トランジスタ331が遮断状態になるので、コンデンサ332の電位は上昇し、信号bがLOWレベルのとき、トランジスタ331が導通状態になるので、コンデンサ332の電位は下降し、三角波出力端子348から信号aの三角波信号が出力される。
信号dおよび信号eは、図8の回路構成の場合に、自励発振から他励発振に切り換わるときのタイムチャートであり、信号fおよび信号gは、図11の回路を用いた場合に、自励発振から他励発振に切り換わるときのタイムチャートである。信号cは、RESET入力端子341から入力されるRESET信号であり、信号dおよび信号fは、入力端子351から入力される同期信号であり、信号eおよび信号gは、三角波出力端子348から出力される三角波信号である。
図8の回路構成の場合、時刻t0にRESET信号が解除された後、つまりLOWレベルからHIGHレベルに変化した後、時刻t1に入力端子351からの同期信号がLOWレベルからHIGHレベルに変化すると、AND回路342の出力は、LOWレベルからHIGHレベルに変化し、フリップフロップ345の反転Q端子は、LOWレベルからHIGHレベルに変化する。フリップフロップ345の反転Q端子がLOWレベルからHIGHレベルに変化すると、スイッチ回路347がオフとなり、自励発振から他励発振に切り換わる。そのとき、つまり時刻t1にパルス発生回路353のS2出力端子からワンショットパルスが出力されるので、スイッチ回路355がオンとなり、三角波出力端子348の電位は、三角波信号のボトム電位となり、そのボトム電位から他励発振が開始される。
図11の回路を用いる場合、時刻t0にRESET信号が解除された後、つまりLOWレベルからHIGHレベルに変化した後、時刻t2に入力端子351からの同期信号がHIGHレベルからLOWレベルに変化すると、インバータ344の出力は、LOWレベルからHIGHレベルに変化する。インバータ344の出力がLOWレベルからHIGHレベルに変化すると、AND回路342の出力は、LOWレベルからHIGHレベルに変化し、フリップフロップ345の反転Q端子は、LOWレベルからHIGHレベルに変化する。フリップフロップ345の反転Q端子がLOWレベルからHIGHレベルに変化すると、スイッチ回路347がオフとなり、自励発振から他励発振に切り換わる。そのとき、つまり時刻t2にパルス発生回路353のS1出力端子からワンショットパルスが出力されるので、スイッチ回路354がオンとなり、三角波出力端子348の電位は、三角波信号のピーク電位となり、そのピーク電位から他励発振が開始される。
このように、フリップフロップ345によって、RESET生成回路40によって生成されるRESET信号を予め定める時間遅延させた信号と、基準信号生成回路29が生成する基準信号またはその基準信号の反転信号との論理積が1になったときにラッチされるので、RESET信号が解除された後、基準信号が立ち上がるときまたは立ち下がるときに、自励発振から他励発振に切り換わり、そのときワンショットパルスが出力されるので、コンデンサの電位がボトム電位またはピーク電位となり、他励発振を充電から開始、または放電から開始することができる。
基準回路生成回路20もしくは基準回路生成回路29、SW電源10、または電源回路1もしくは電源回路2は、電子機器、たとえば車両に搭載されるナビゲーション装置あるいはオーディオ装置などの機器に適用することができる。
このように、基準回路生成回路20もしくは基準回路生成回路29、SW電源10、または電源回路1もしくは電源回路2を備えるので、複数のスイッチングレギュレータのスイッチングタイミングをずらすための基準信号を生成することができ、電子機器のノイズを低減することができる。
従来の技術による電源回路9の構成を示す図である。 電源回路9の入力コイル92に発生するノイズ電流の電流値の変化を示すタイムチャートである。 本発明の実施の一形態である基準信号生成回路20を用いるスイッチングレギュレータ10の回路構成を示す図である。 三角波発振回路20の回路構成を示す図である。 本発明の実施の他の形態である電源回路1の回路構成の一例を示す図である。 電源回路1の入力コイルに発生するノイズ電流の電流値の変化を示すタイムチャートである。 基準信号生成回路20の代わりに用いられる基準信号生成回路29の構成を示す図である。 三角波発振回路29を用いる電源回路2の回路構成の一部を示す図である。 パルス生成回路353の出力信号のタイムチャートである。 RESET生成回路40の回路構成の一例を示す図である。 三角波発振回路35に用いる回路構成の一部の他の例を示す図である。 自励発振から他励発振に切り換わるときの三角波出力端子348の出力信号の例を示すタイムチャートである。
符号の説明
1,2,9 電源回路
10,30 SW電源
20,29 基準信号生成回路
21,35 三角波発振回路
22,348 三角波出力端子
23 充放電切換信号出力端子
24,327,328,331,346 NPNトランジスタ
25,107,307,936,946 出力端子
32 自励発振回路
40 RESET信号生成回路
41,42,108,109,111,215〜217,308,309,311,321〜323,352 抵抗素子
43 基準電圧源
44,101,218,219,301,324,325 比較器
45 RESET出力端子
91 定電圧源
92 入力コイル
93,94 SW電源
102,302 ドライバ
103,303,931,941 電界効果トランジスタ
104,304,933,943 ダイオード
105,305,934,944 コイル
106,214,306,332,935,945 コンデンサ
110,310 誤差増幅器
112,312 基準電圧入力端子
211,212,329,330 定電流源
220,326,345 フリップフロップ
213,347,354,355 スイッチ回路
341 RESET入力端子
342 AND回路
343 リセット入力端子
351 入力端子
353 パルス発生回路

Claims (10)

  1. 定電圧源にコイルを介して並列に接続される複数のスイッチングレギュレータのうち第1のスイッチングレギュレータに設けられ、複数の前記スイッチングレギュレータのそれぞれの出力側に設けられる第1のコンデンサへの充放電を予め定める互いに異なるタイミングで行うための基準となる予め定める周期の基準信号を生成する基準信号生成回路であって、
    第2のコンデンサと、前記第2のコンデンサへの充放電を制御して、前記予め定める周期と同じ周期の三角波信号を生成させる充放電制御部とを備えていることを特徴とする基準信号生成回路。
  2. 前記充放電制御部は、前記第2のコンデンサへの充放電のタイミングを決める充放電切換信号を生成し、
    前記基準信号は、前記充放電制御部によって生成される充放電切換信号であることを特徴とする請求項1に記載の基準信号生成回路。
  3. 前記第1のスイッチングレギュレータは、前記三角波信号に基づいて、前記第1のスイッチングレギュレータに設けられる第1のコンデンサへの充放電を行うタイミングを決めるタイミング制御信号を生成する比較器を含み、前記比較器によって生成されるタイミング制御信号を前記基準信号として、複数の前記スイッチングレギュレータのうち前記第1のスイッチングレギュレータを除く残余のスイッチングレギュレータに出力することを特徴とする請求項1に記載の基準信号生成回路。
  4. 前記充放電制御部は、前記第2のコンデンサへの充放電のタイミングを決める充放電切換信号を生成し、
    前記基準信号生成回路は、ベースに前記充放電制御部によって生成される充放電切換信号が入力され、エミッタがグランドに接続され、コレクタを出力とするNPN型のトランジスタ、またはゲートに前記充放電制御部によって生成される充放電切換信号が入力され、ソースがグランドに接続され、ドレインを出力とする電界効果トランジスタをさらに備え、
    前記基準信号は、前記コレクタまたは前記ドレインから出力される信号であることを特徴とする請求項1に記載の基準信号生成回路。
  5. 定電圧源にコイルを介して並列に接続される第1および第2のスイッチングレギュレータであって、
    予め定める周期の三角波信号を生成する基準信号生成回路と、前記第1のスイッチングレギュレータの出力側に設けられる第1のコンデンサと、前記基準信号生成回路が生成する三角波信号に基づいて、前記第1のコンデンサへの充放電を行うタイミングを決める第1のタイミング制御信号を生成する第1の比較器とを有している前記第1のスイッチングレギュレータと、
    前記第2のスイッチングレギュレータの出力側に設けられる第2のコンデンサと、前記基準信号生成回路が生成する三角波信号に基づいて、前記第2のコンデンサへの充放電を行うタイミングを決める第2のタイミング制御信号を生成する第2の比較器とを有している前記第2のスイッチングレギュレータとを備え、
    前記基準信号生成回路が生成する三角波信号は、前記第1の比較器の非反転入力端子に入力され、かつ前記第2の比較器の反転入力端子に入力されることを特徴とする電源回路。
  6. 定電圧源にコイルを介して並列に接続される第1および第2のスイッチングレギュレータであって、
    請求項4に記載の基準信号生成回路と、出力に接続される負荷回路の動作を停止する停止信号を生成する停止信号生成回路とを有している前記第1のスイッチングレギュレータと、
    出力側に設けられる第3のコンデンサと、前記基準信号生成回路が生成する三角波信号と同じ周期で発振する第2の三角波信号を生成する第1の三角波信号生成回路と、前記基準信号生成回路が生成する基準信号に基づいて前記基準信号生成回路が生成する三角波信号と同じ周期で発振する第3の三角波信号を生成する第2の三角波信号生成回路と、前記停止信号生成回路が生成する停止信号によって決まるタイミングで、前記第3のコンデンサへの充放電を行うタイミングを決めるタイミング制御信号の基準となる信号を、第1の三角波信号生成回路が生成する第2の三角波信号から、第2の三角波信号生成回路が生成する第3の三角波信号に切り換える基準信号切換回路とを有している前記第2のスイッチングレギュレータとを備えることを特徴とする電源回路。
  7. 前記第2のスイッチングレギュレータは、前記基準信号生成回路が生成する基準信号の立ち下がりまたは立ち上がりでワンショットパルスを生成するパルス生成回路をさらに備え、
    前記第1の三角波信号生成回路は、前記第2の三角波信号を生成する第4のコンデンサを備え、前記パルス生成回路が前記基準信号の立ち下がりで生成するワンショットパルスが出力されるとき、前記第4のコンデンサの電位を前記第2の三角波信号の最大の電位とし、または前記パルス生成回路が前記基準信号の立ち上がりで生成するワンショットパルスが出力されるとき、前記第4のコンデンサの電位を前記第2の三角波信号の最小の電位とすることを特徴とする請求項6に記載の電源回路。
  8. 前記基準信号切換回路は、前記停止信号生成回路によって生成される停止信号によって決まるタイミングを生成するラッチ回路を備え、
    前記ラッチ回路は、前記停止信号生成回路によって生成される停止信号と前記基準信号生成回路が生成する基準信号とに基づいてラッチすることを特徴とする請求項6または7に記載の電源回路。
  9. 前記ラッチ回路は、前記停止信号生成回路によって生成される停止信号を予め定める時間遅延させた信号と、前記基準信号生成回路が生成する基準信号またはその基準信号の反転信号との論理積が1になったときにラッチすることを特徴とする請求項7に係る請求項8に記載の電源回路。
  10. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の基準信号生成回路または請求項5〜9のいずれか1つに記載の電源回路を備えることを特徴とする電子機器。
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