JP2009231942A - 電力線通信用分電盤 - Google Patents

電力線通信用分電盤 Download PDF

Info

Publication number
JP2009231942A
JP2009231942A JP2008071920A JP2008071920A JP2009231942A JP 2009231942 A JP2009231942 A JP 2009231942A JP 2008071920 A JP2008071920 A JP 2008071920A JP 2008071920 A JP2008071920 A JP 2008071920A JP 2009231942 A JP2009231942 A JP 2009231942A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
bus bar
connection terminal
phase bus
phase connection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008071920A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirohisa Kato
浩久 加藤
Hisanori Asaoka
久典 浅岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Kogyo Corp
Original Assignee
Nitto Kogyo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Kogyo Corp filed Critical Nitto Kogyo Corp
Priority to JP2008071920A priority Critical patent/JP2009231942A/ja
Publication of JP2009231942A publication Critical patent/JP2009231942A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y04INFORMATION OR COMMUNICATION TECHNOLOGIES HAVING AN IMPACT ON OTHER TECHNOLOGY AREAS
    • Y04SSYSTEMS INTEGRATING TECHNOLOGIES RELATED TO POWER NETWORK OPERATION, COMMUNICATION OR INFORMATION TECHNOLOGIES FOR IMPROVING THE ELECTRICAL POWER GENERATION, TRANSMISSION, DISTRIBUTION, MANAGEMENT OR USAGE, i.e. SMART GRIDS
    • Y04S40/00Systems for electrical power generation, transmission, distribution or end-user application management characterised by the use of communication or information technologies, or communication or information technology specific aspects supporting them
    • Y04S40/12Systems for electrical power generation, transmission, distribution or end-user application management characterised by the use of communication or information technologies, or communication or information technology specific aspects supporting them characterised by data transport means between the monitoring, controlling or managing units and monitored, controlled or operated electrical equipment
    • Y04S40/121Systems for electrical power generation, transmission, distribution or end-user application management characterised by the use of communication or information technologies, or communication or information technology specific aspects supporting them characterised by data transport means between the monitoring, controlling or managing units and monitored, controlled or operated electrical equipment using the power network as support for the transmission
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y04INFORMATION OR COMMUNICATION TECHNOLOGIES HAVING AN IMPACT ON OTHER TECHNOLOGY AREAS
    • Y04SSYSTEMS INTEGRATING TECHNOLOGIES RELATED TO POWER NETWORK OPERATION, COMMUNICATION OR INFORMATION TECHNOLOGIES FOR IMPROVING THE ELECTRICAL POWER GENERATION, TRANSMISSION, DISTRIBUTION, MANAGEMENT OR USAGE, i.e. SMART GRIDS
    • Y04S40/00Systems for electrical power generation, transmission, distribution or end-user application management characterised by the use of communication or information technologies, or communication or information technology specific aspects supporting them
    • Y04S40/12Systems for electrical power generation, transmission, distribution or end-user application management characterised by the use of communication or information technologies, or communication or information technology specific aspects supporting them characterised by data transport means between the monitoring, controlling or managing units and monitored, controlled or operated electrical equipment
    • Y04S40/124Systems for electrical power generation, transmission, distribution or end-user application management characterised by the use of communication or information technologies, or communication or information technology specific aspects supporting them characterised by data transport means between the monitoring, controlling or managing units and monitored, controlled or operated electrical equipment using wired telecommunication networks or data transmission busses

Landscapes

  • Remote Monitoring And Control Of Power-Distribution Networks (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

【課題】電力線通信における通信の通信品質を、既存の受電設備を変更することなく簡単に向上させる。
【解決手段】N相母線バー2aと、互いに位相が逆のL1相母線バー2b及びL2相母線バー2cが、並列して配設された単相3線式の分電盤40であって、L1相母線バー2bと電気的に接続するL1相接続端子と、L2相母線バー2cと電気的に接続するL2相接続端子と、前記L1相接続端子と前記L2相接続端子との間に直列に接続されたコンデンサ14とを有し、L1相母線バー2b及びL2相母線バー2cと着脱自在に構成されたハイパスフィルターユニット10を、L1相母線バー2b及びL2相母線バー2cに接続する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力線通信の通信品質を向上させる技術に関する。
近年、屋内に配線された電力線を利用して、コンピュータ装置等の電子機器間の通信を行う電力線通信(PLC:Power Line Communicationの略)が実用化されつつある。この電力線通信は、送信側の電子機器が出力する「通信信号」を、送信側で「高周波信号」に変換し、電力線に前記「高周波信号」を乗せて、受信側に「高周波信号」を送信する技術である。受信側では、電力線を介して受信した「高周波信号」を「通信信号」に復号することにより、送信側の電子機器が出力する「通信信号」を、受信側の電子機器が、受信することができるようになっている。前述した方向と逆の方向に「高周波信号」を送信することは可能であるので、電力線に接続された、複数の電子機器が双方向に通信することが可能となっている。
通常、電力線には、50Hzや60Hzの周波数の電圧(交流)が印加されているが、前記「高周波信号」の周波数は、2M〜30MHzであるので、交流の周波数とは、大幅に異なる。このため、交流と「高周波信号」を合成したとしても、受信側で「高周波信号」を取り出すことが可能となり、電力線に「高周波信号」を乗せて通信することが可能となる。
図7に、電力線通信の説明図を示す。図7において、50は分電盤である。56は母線バーであり、Nは中性線、L1、L2はそれぞれ位相が逆の電力線である。55は主幹ブレーカであり、分電盤50上に配設され、中性線N、電力線L1、L2の母線バー56と接続している。主幹ブレーカ55は、中性線N、電力線L1、L2に過電流が流れた場合や漏電を検出した場合に、母線バー56への電流を遮断するものである。主幹ブレーカ55は、屋外に設置された柱上変圧器60と接続している。
分電盤50内には、中性線Nと電力線L1、L2のいずれかの母線バー56と接続する、プラグインタイプの分岐ブレーカ51が多数接続されている。この分岐ブレーカ51に過電流が流れた場合には、電路を遮断するようになっている。この分岐ブレーカ51は、コンセントタップ52と接続している。このコンセントタップ52に、電気電子機器のコンセントプラグ53が接続し、電気電子機器に電気が供給されるようになっている。
電力線L1と電力線L2のいずれか一方と中性線Nのみに、複数の電子電気機器を接続すると、負荷が不均一となり好ましくないため、一般家庭のコンセントタップ52は、電力線L1と電力線L2の両方母線バー56と接続させて、負荷が不均一にならないようになっている。このため、図7に示されるように、コンピュータ装置70aが、電力線L1と中性線Nの母線バー56に接続し、コンピュータ装置70bが、電力線L2と中性線Nの母線バー56に接続しているように、互いに通信するコンピュータ装置70a、70bが、異相間接続される場合がある。この場合には、コンピュータ装置70aと、コンピュータ装置70bは、電気的に閉回路を形成していないが、隣接する母線バー56は、対面して配設されているので、対面する母線バー56間は、静電容量を持ち、対面する母線バー56に電荷が蓄えられ、あるいは、放出されることにより、対面する母線バー56に「高周波信号」が伝導するようになっている。しかしながら、異相間に接続されたコンピュータ装置70a、70bは、電気的に閉回路を形成していないので、通信のスループットが大幅に低下してしまい、最悪の場合には通信することができなくなってしまうという問題があった。
そこで特許文献1には、電力線L1と電力線L2間にコンデンサを接続し、電力線L1と電力線L2間に適切な(十分な)静電容量を持たせて、互いに通信する電子機器が異相間に接続された場合であっても、通信のスループットを低下させないようにすることが可能な技術が開示されている。(特に、特に特許文献1の段落0034以降)しかしながら、個人が電力線L1と電力線L2間にコンデンサを接続することは難しく、また短絡事故等も懸念されることから望ましいことでは無い。また、各家庭内の受電環境が異なることから、受電環境に応じた最適な静電容量のコンデンサを使用する必要があるが、特許文献1に記載の発明では、前記コンデンサの静電容量の調整が容易では無かった。
特開2007−174546号公報
本発明は、電力線通信における通信の通信品質を、既存の受電設備を変更することなく簡単に向上させることを目的としてなされたものである。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、N相母線バーと、互いに位相が逆のL1相母線バー及びL2相母線バーが、並列して配設された単相3線式の分電盤であって、
前記L1相母線バーに接続するL1相接続端子と、
前記L2相母線バーに接続するL2相接続端子と、
前記L1相接続端子と前記L2相接続端子との間に接続されたコンデンサとを有し、前記L1相母線バー及び前記L2相母線バーと着脱自在に構成されたハイパスフィルターユニットを、
前記L1相母線バー及びL2相母線バーに接続したことを特徴とする。
なお、請求項1に記載の好ましい実施形態として、L1相接続端子及びL2相接続端子の少なくとも一方と、コンデンサとの電路間に、過電流を遮断するヒューズを直列に接続することが好ましい。また、コンデンサの印加電圧差により点灯する点灯手段を設けることが好ましい。
請求項2に記載の発明は、ハイパスフィルターユニットに、N相母線バーと電気的に接続するN相接続端子を設け、
L1相接続端子と前記N相接続端子間及び、L2相接続端子と前記N相接続端子間に、抵抗とコイルを直列に接続したことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、L1相母線バーに接続するL1相接続端子と、
L2相母線バーに接続するL2相接続端子と、
N相母線バーに接続するN相接続端子とを有し、
前記L1接続端子と前記N相接続端子との間及び、前記L2接続端子と前記N相接続端子との間に、抵抗及びコイルを、直列に接続し、
前記N相母線バー、前記L1相母線バー、前記L2相母線バーと着脱自在に構成されたインピーダンス増加ユニットを、
前記N相母線バー、前記L1相母線バー、前記L2相母線バーに接続したことを特徴とする。
請求項1に記載の発明は、L1相母線バーと接続するL1相接続端子と、L2相母線バーと接続するL2相接続端子とを有し、前記L1相接続端子と前記L2相接続端子との間にコンデンサを接続したことを特徴とする。このため、L1相母線バーとL2相母線バー間で適切な静電容量を持たせることにより、電力線通信に用いられる「高周波信号」を前記L1相母線バーとL2相母線バー間で効率よく伝導させることが可能となり、異相間接続された電子機器の通信品質を向上させることが可能となった。
また、請求項1に記載の発明は、ハイパスフィルターユニットを、L1相母線バー及びL2相母線バーと着脱自在に構成したので、既存の分電盤であっても、母線バーにハイパスフィルターユニットを差し込むことによって、既存の受電設備を変更することなく簡単に、異相間接続された電子機器間での通信品質を向上させることが可能となった。また、屋内の受電環境によっては、異相間接続された電子機器間の通信品質を向上させるためのL1相母線バーとL2相母線バー間に求められる静電容量も異なるが、コンデンサの静電容量を増減させた複数のハイパスフィルターユニットを用意して、最適な静電容量値のコンデンサを備えたハイパスフィルターユニットを選択して、このハイパスフィルターユニットをL1相母線バーとL2相母線バーに接続することにより、容易に、異相間接続された電子機器間の通信品質を向上させることが可能となった。
なお、L1相接続端子及びL2相接続端子の少なくとも一方と、コンデンサとの電路間に、過電流を遮断するヒューズを直列に接続すると、L1相母線バーとL2相母線バー間に過電流が流れた場合であっても、前記ヒューズが溶断し、L1相母線バーとL2相母線バー間の電路が遮断され、L1相母線バーとL2相母線バー間が短絡することを防止することが可能となる。また、コンデンサの印加電圧差により点灯する点灯手段を設けると、ハイパスフィルターユニットが正常に作動していることを確認することが可能となり、ヒューズが作動して溶断した場合には、発光ダイオードが点灯することなく、ハイパスフィルターユニットの異常を知覚することが可能となる。
請求項2に記載の発明は、ハイパスフィルターユニットに、N相母線バーと電気的に接続するN相接続端子を設け、L1相接続端子と前記N相接続端子間及び、L2相接続端子と前記N相接続端子間に、抵抗とコイルを直列に接続したことを特徴とする。このため、N相接続端子とL1相接続端子の電路間及び、N相接続端子とL2相接続端子の電路間の「高周波信号」に対するインピーダンスが高くなり、前記電路間で「高周波信号」が伝導することを防止し、L1相母線バーとL2相母線バー間の電路のコンデンサに「高周波信号」を集中させることにより、電力線通信における通信の通信品質を向上させることが可能となった。
請求項3に記載の発明は、L1相母線バーと接続するL1相接続端子と、L2相母線バーと電気的に接続するL2相接続端子と、N相母線バーと接続するN相接続端子とを有し、前記L1接続端子と前記N相接続端子との間及び、前記L2接続端子と前記N相接続端子との間に、抵抗及びコイルを、直列に接続し、前記N相母線バー、前記L1相母線バー、前記L2相母線バーと着脱自在に構成されたインピーダンス増加ユニットを、前記N相母線バー、前記L1相母線バー、前記L2相母線バーに接続したことを特徴とする。このため、N相接続端子とL1相接続端子の電路間及び、N相接続端子とL2相接続端子の電路間の「高周波信号」に対するインピーダンスが高くなり、前記電路間で「高周波信号」が伝導することを防止し、L1相母線バーとL2相母線バー間の電路のコンデンサに「高周波信号」を集中させることにより、電力線通信における通信の通信品質を向上させることが可能となった。
以下に、図面を参照しつつ本発明の好ましい実施の形態を示す。
図1は本発明の実施の形態を示す説明図である。図1において、40は電力線通信用分電盤である。本発明の電力線通信用分電盤40は、主に、分電盤本体1、母線バー2、主幹ブレーカ3、分岐ブレーカ4、ハイパスフィルターユニット10とから構成されている。
図1に示される電力通信用分電盤40は、3本の母線バー2が、分電盤本体1上に三段に積層した単相3線式のプラグイン分電盤である。母線バー2は、銅等の導電性の良い材料で構成されている。本実施形態では(図2に示されるように)、母線バー2は、上から順番に、N相母線バー2a、L1相母線バー2b、L2相母線バー2cとなっているが、本発明ではこの順番に限定されない。N相母線バー2aは、中性線であり、アース線により接地されている。L1相母線バー2bとL2相母線バー2cは、電力線であり、L1相母線バー2bとL2相母線バー2cには、互いに位相が逆の電圧が印加されるようになっている。
主幹ブレーカ3は、N相母線バー2a、L1相母線バー2b、L2相母線バー2cと接続している。これらの母線バー2a〜2cに過電流が流れた場合には、主幹ブレーカ3が、前記母線バー2a〜2cへの電路を遮断して、前記母線バー2a〜2cへの電流の供給を遮断するようになっている。主幹ブレーカ3は、電灯線61を介して柱上変圧器60と接続している。L1相母線バー2a及びL2相母線バー2bには、50Hzや60Hz等の周波数(商用周波数)の、電流(交流、商用電流)が、柱上変圧器60から印加されるようになっている。
分岐ブレーカ4は、プラグ端子を備えていて、母線バー2a〜2cにネジ止めすることなく抜き差し可能(脱着可能)に取り付けられている、プラグ接続型のブレーカである。分岐ブレーカ4は、N相母線バー2aと、L1相母線バー2bとL2相母線バー2cのいずれか一方に電気的に接続するようになっている。分岐ブレーカ4は、負荷側4bに流れる電流が過大になった場合に、分岐ブレーカ4の電源側4aと負荷側4bの電路を遮断するようになっている。電力線(L1相、L2相)の負荷が不均一になるのを防止するために、分岐ブレーカ4は、L1相母線バー2bとL2相母線バー2cの両方に、バランス良く取り付けられている。
分岐ブレーカ4の負荷側4bは、コンセントタップ52と電気的に接続している。70a、70bはコンピュータ装置であり、71a、71bはPLCターミナルアダプタである。PLCターミナルアダプタ71a、71bのコンセントプラグ71c、71dは、コンセントタップ52に接続している。
コンピュータ装置70aの通信用インターフェースとPLCターミナルアダプタ71aは接続している。また、コンピュータ装置70bの通信用インターフェースとPLCターミナルアダプタ71bは接続している。前記通信用インターフェースには、イーサーネット(Ethernet(登録商標))や、USB(UnverSal Serial Busの略、USB1.0、USB1.1、USB2.0を含む)、IEEE1394、RS232、RS422その他通信インターフェースが含まれる。
PLCターミナルアダプタ71a、71bは、コンピュータ装置70a、70bの通信用インターフェースが出力する「通信信号」を「高周波信号」に変換し、商用電流に合成して、「合成波」を生成する。この「合成波」は、コンセントプラグ71c、71dから、電力線通信用分電盤40の電路を搬送されるようになっている。
「合成波」が入力されたPLCターミナルアダプタ71a、71bは、「合成波」から、「高周波信号」を取り出し、「通信信号」に変換する。「通信信号」は、PLCターミナルアダプタ71a、71bから、コンピュータ装置70a、70bの通信用インターフェースに入力され、コンピュータ装置70a、70bは、この「通信信号」を取得して、コンピュータ装置70a、70bが、双方向に通信することができるようになっている。
図1の実施形態では、PLCターミナルアダプタ71aは、電気的にN相母線バー2aとL1相母線バー2bに接続し、PLCターミナルアダプタ71bは、電気的にN相母線バー2aとL2相母線バー2cに接続していて、PLCターミナルアダプタ71aとPLCターミナルアダプタ71bとは、異相間接続の状態であり、電気的に閉回路を形成していない。本発明では、L1相母線バー2bとL2相母線バー2cに電気的に接続するハイパスフィルターユニット10を、電力線通信用分電盤40に設けて、異相間接続されたPLCターミナルアダプタ71a、71b間での通信品質を向上させることにした。
(第1の実施形態のハイパスフィルターユニット)
図2にハイパスフィルターユニット10の説明図を示して、以下、第1の実施形態について本発明を説明する。11は扁平箱形の筐体であり、分岐ブレーカ4と略同一形状の合成樹脂等で構成されている。筐体11の一端には、差し込み凹部11aが、並列して上下に3つ凹陥形成されている。差し込み凹部11aの幅寸法は、母線バー2の厚さ寸法より若干大きくなっていて、母線バー2を差し込み凹部11aに差し込むことが可能となっている。
12はL1相接続端子であり、13はL2相接続端子である。L1相接続端子12、L2相接続端子13は、本実施形態では、クリップ形状(断面形状が略C形状)をしている。L1相接続端子12、L2相接続端子13の先端は、差し込み凹部11aから、露出している。L1相接続端子12は、L1相母線バー2bを挟掴し、L1相母線バー2bと電気的に接続するようになっている。L2相接続端子13は、L2相母線バー2cを挟掴し、L2相母線バー2cと電気的に接続するようになっている。このようにハイパスフィルターユニット10を構成することにより、ハイパスフィルターユニット10が、L1相母線バー2b及びL2相母線バー2cとプラグイン接続により着脱自在となっている。また、ハイパスフィルターユニット10の筐体11を分岐ブレーカ4と略同一形状としたため、分岐ブレーカ4に並設することが可能となっている。更に、分岐ブレーカ4と同様の着脱構造としているので、分岐ブレーカ4と同様に着脱自在となっている。
14はコンデンサであり、L1相接続端子12とL2相接続端子13の間に直列に接続されている。コンデンサ14(Condenser 蓄電器、キャパシタ(Capasitor)とも言う)は、静電容量により電荷(電気エネルギー)を蓄えたり、放出したりする受動素子であり、単板コンデンサ、積層コンデンサ、セラミックコンデンサ、電解コンデンサが含まれる。
このように、本発明では、L1相接続端子12とL2相接続端子13間に、コンデンサ14を設けることにしたので、L1相母線バー2bとL2相母線バー2c間に、適正な静電容量を持たせることにより、L1相母線バー2bとL2相母線バー2c間において「合成波」のうち商用周波数の波形をカットし、「高周波信号」を伝導させることが可能となった。このため、異相間接続されたPLCターミナルアダプタ71a、71b間での通信品質を向上させることが可能となる。また、既存の分電盤であっても、L1相母線バー2b及びL2相母線バー2cにハイパスフィルターユニット10を差し込むことによって、異相間接続されたPLCターミナルアダプタ71a、71b間での通信品質を向上させることが可能となる。また、ハイパスフィルターユニット10の筐体11をプラグイン接続により母線バー2に着脱自在としたため、静電容量を選択する時の脱着作業が容易となる。また、更に、分岐ブレーカ4と同様の着脱構造としているので、分岐ブレーカ4と同様に着脱自在となっている。
15ヒューズであり、L1相接続端子12及びL2相接続端子13の少なくとも一方とコンデンサ14との電路間に接続されている。言い換えると、L1相接続端子12とL2相接続端子13の間に、コンデンサ14とヒューズ15が直列に接続されている。ヒューズ15に過電流が流れた場合には、ヒューズ15内の電路が溶断し、前記電路が遮断されるようになっている。つまり、L1相接続端子12とL2相接続端子13間に過電流が流れた場合には、ヒューズ15が溶断し、L1相接続端子12とL2相接続端子13間の電路が遮断され、L1相接続端子12とL2相接続端子13間で短絡することを防止している。
屋内の受電環境によっては、異相間接続されたPLCターミナルアダプタ71a、71b間の通信品質を向上させるための、L1相母線バー2bとL2相母線バー2c間に求められる静電容量も異なる。そこで、コンデンサ14の静電容量を増減させた複数のハイパスフィルターユニット10を用意して、最適な静電容量値のコンデンサ14を備えたハイパスフィルターユニット10を選択して、このハイパスフィルターユニット10をL1相母線バー2b及びL2相母線バー2cに接続することにより、異相間接続されたPLCターミナルアダプタ71a、71b間の通信品質を向上させることが可能となる。なお、コンデンサ14を、静電容量を変化させることができる可変コンデンサ(バリアブルコンデンサ、バリコンとも言う)にしても差し支えない。
あるいは、コンデンサ14の静電容量が異なるハイパスフィルターユニット10を複数、L1相母線バー2b及びL2相母線バー2cに接続することにしても差し支えない。
(点灯手段を設けた実施形態)
図3に第1の実施形態において、点灯手段を設けた実施形態の説明を示し、以下この実施形態について本発明を説明する。この実施形態は、コンデンサ14の印加電圧差により点灯する点灯手段を設けた実施形態である。コンデンサ14の両端に、ダイオード18、発光ダイオード16、抵抗17を直列に接続している。発光ダイオード(LED Light Emitting Diodeの略)16は、順方向に電圧を印加した場合に、発光する半導体素子である。抵抗17は、発光ダイオード16に印加する電流を制限するために、発光ダイオード16と直列に接続されている。ダイオード16は、半波整流を行い、逆方向の電圧が発光ダイオード16に印加して、発光ダイオード16が破損することを防止するために、発光ダイオード16の前段に、直列に接続されている。
発光ダイオード16が設けられている位置の筐体11には、視認窓19が形成されていて、外部から発光ダイオード16の発光を視認することができるようになっている。このように構成したので、コンデンサ14の両側で「高周波信号」が伝導してハイパスフィルターユニット10が正常に作動していることを確認することが可能となる。もし、ヒューズ15が溶断した場合には、発光ダイオード16が点灯することなく、ハイパスフィルターユニット10の異常を知覚することが可能となる。
以上、点灯手段として発光ダイオード16を用いた例について説明したが、本実施形態は、この例に限定されず、電球等の点灯手段を用いた例であっても差し支えない。
(第2の実施形態のハイパスフィルターユニット)
図4にハイパスフィルターユニット20(第2の実施形態)の説明図を示して、以下、第2の実施形態について本発明を説明する。N相母線バー2aとL1相母線バー2b間、及びN相母線バー2aとL2相母線バー2c間は静電容量を持っている。従って、「合成波」に含まれる「高周波信号」が、前記N相母線バー2aとL1相母線バー2b間、及びN相母線バー2aとL2相母線バー2c間で伝導してしまい、L1相母線バー2bとL2相母線バー2c間で伝導するべき「高周波信号」が減衰してしまう問題がある。第2の実施形態のハイパスフィルターユニット20は、前記問題を解決するために、「高周波信号」が、前記N相母線バー2aとL1相母線バー2b間、及びN相母線バー2aとL2相母線バー2c間で伝導することを抑止して、L1相母線バー2bとL2相母線バー2c間で伝導する「高周波信号」が減衰することを防止する実施形態である。
21は分岐ブレーカ4と略同一形状の箱形の筐体であり、合成樹脂等で構成されている。筐体21の一端には、差し込み凹部21aが、上下に並列して3つ凹陥形成されている。差し込み凹部21aの幅寸法は、母線バー2の厚さ寸法より若干大きくなっていて、母線バー2を差し込み凹部21aに差し込むことが可能となっている。
22はN相接続端子、23はL1相接続端子、24はL2相接続端子である。N相接続端子22、L1相接続端子23、L2相接続端子24は、クリップ形状(断面形状が略C形状)をしている。N相接続端子22、L1相接続端子23、L2相接続端子24の先端は、差し込み凹部21aから、露出している。N相接続端子22は、N相母線バー2aを挟掴し、N相母線バー2aと電気的に接続するようになっている。L1相接続端子23は、L1相母線バー2bを挟掴し、L1相母線バー2bと電気的に接続するようになっている。L2相接続端子24は、L2相母線バー2cを挟掴し、L2相母線バー2cと電気的に接続するようになっている。このようにハイパスフィルターユニット20を構成することにより、ハイパスフィルターユニット20が、N相母線バー2a、L1相母線バー2b及びL2相母線バー2cとプラグイン接続により着脱自在となっている。また、分岐ブレーカ4と並設可能であることは第1の実施形態と同様である。
25はコンデンサであり、L1相接続端子23とL2相接続端子24の間に直列に接続されている。
26はヒューズであり、L1相接続端子23とL2相接続端子24の間に直列に接続されている。図4の実施形態では、L1相接続端子23とコンデンサ14との電路間及び、L2相接続端子24とコンデンサ25との電路間にヒューズ26が接続されている。ヒューズ26に過電流が流れた場合には、ヒューズ26内の電路が遮断されるようになっている。つまり、L1相接続端子23とL2相接続端子24間に過電流が流れた場合には、ヒューズ26が溶断し、L1相接続端子23とL2相接続端子24間の電路が溶断し、前記電路が遮断されるようになっている。このように、L1相接続端子23とL2相接続端子24の間に、ヒューズ26を直列に接続することにして、L1相母線バー2bとL2相母線バー2c間が短絡することを防止している。
本実施形態では、図4に示されるように、コンデンサ25の両端とN相接続端子22との電路間に、コイル27と抵抗28を直列に接続している。言い換えると、L1相接続端子23とN相接続端子22の電路間に、コイル27と抵抗28を直列に接続し、更に、L2相接続端子24とN相接続端子22の電路間に、コイル27と抵抗28を直列に接続している。コイル27により、N相接続端子22とL1相接続端子23の電路間及び、N相接続端子22とL2相接続端子24の電路間の「高周波信号」に対するインピーダンスが高くなり、N相母線バー2aとL1相母線バー2b間及び、N相母線バー2aとL2相母線バー2c間で、「高周波信号」が伝導することを防止している。
N相接続端子22とL1相接続端子23の電路間及び、N相接続端子22とL2相接続端子24の電路間に、抵抗28を直列に接続しているのは、N相接続端子22とL1相接続端子23の電路間及び、N相接続端子22とL2相接続端子24の電路間の商用周波数に対するインピーダンスを高くして、N相接続端子22とL1相接続端子23の電路間及び、N相接続端子22とL2相接続端子24の電路間の短絡を防止するためである。
このように第2の実施形態では、N相接続端子22とL1相接続端子23の電路間及び、N相接続端子22とL2相接続端子24の電路間に、コイル27と抵抗28を直列に接続したので、N相接続端子22とL1相接続端子23の電路間及び、N相接続端子22とL2相接続端子24の電路間で、「高周波信号」が伝導することを防止し、L1相母線バー2bとL2相母線バー2c間の電路のコンデンサ24に「高周波信号」を集中させることにより、電力線通信における通信の通信品質を向上させることが可能となった。
なお、第2の実施形態でも第1の実施形態と同様に、コンデンサ24の印加電圧差により点灯する点灯手段を設けることが好ましい。
(第3の実施形態)
図5に第3の実施形態で用いられるインピーダンス増加ユニット30の説明図を示して、以下第3の実施形態について本発明を説明する。第3の実施形態は、第1の実施形態のハイパスフィルターユニット10が、L1相母線バー2b及びL2相母線バー2cに接続されている状態において、更に、インピーダンス増加ユニット30をN相母線バー2a、L1相母線バー2b、L2相母線バー2cに接続して、「高周波信号」が、N相母線バー2aとL1相母線バー2b間、及びN相母線バー2aとL2相母線バー2c間で伝導することを抑止して、L1相母線バー2bとL2相母線バー2c間で伝導する「高周波信号」が減衰することを防止する実施形態である。
31は箱形の筐体であり、分岐ブレーカ4と略同一形状の合成樹脂等で構成されている。筐体31の一端には、差し込み凹部31aが、並列して上下に3つ凹陥形成されている。差し込み凹部31aの幅寸法は、母線バー2の厚さ寸法より若干大きくなっていて、母線バー2を差し込み凹部31aに差し込むことが可能となっている。
32はN相接続端子、33はL1相接続端子、34はL2相接続端子である。N相接続端子32、L1相接続端子33、L2相接続端子34は、クリップ形状(断面形状が略C形状)をしている。N相接続端子32、L1相接続端子33、L2相接続端子34の先端は、差し込み凹部31aから、露出している。N相接続端子32は、N相母線バー2aを挟掴し、N相母線バー2aと電気的に接続している。L1相接続端子33は、L1相母線バー2bを挟掴し、L1相母線バー2bと電気的に接続している。L2相接続端子34は、L2相母線バー2cを挟掴し、L2相母線バー2cと電気的に接続するようになっている。このようにインピーダンス増加ユニット30を構成することにより、インピーダンス増加ユニット30が、N相母線バー2a、L1相母線バー2b及びL2相母線バー2cに、プラグイン接続により着脱自在となっている。また、分岐ブレーカ4と並設可能であることは、第1の実施形態と同様である。
図5に示されるように、L1相接続端子33とN相接続端子32との電路間に、コイル37と抵抗38を直列に接続するとともに、L2相接続端子34とN相接続端子32との電路間に、コイル37と抵抗38を直列に接続している。コイル37により、L1相接続端子33とN相接続端子32間及び、L2相接続端子34とN相接続端子32間の「高周波信号」に対するインピーダンスが高くなり、L1相接続端子33とN相接続端子32間及び、L2相接続端子34とN相接続端子32間で、「高周波信号」が伝導することを防止している。
L1相接続端子33とN相接続端子32間及び、L2相接続端子34とN相接続端子32間に、抵抗28を接続しているのは、L1相接続端子33とN相接続端子32間及び、L2相接続端子34とN相接続端子32間の商用周波数に対するインピーダンスを高くして、L1相接続端子33とN相接続端子32間及び、L2相接続端子34とN相接続端子32間の短絡を防止するためである。
本実施形態では、図5に示されるように、L1相接続端子33とN相接続端子32間及び、L2相接続端子34とN相接続端子32間に、ヒューズ36を直列に接続している。ヒューズ36に過電流が流れた場合には、ヒューズ36内の電路が溶断し、前記電路が遮断されるようになっている。つまり、L1相接続端子33とN相接続端子32間や、L2相接続端子34とN相接続端子32間に過電流が流れた場合には、ヒューズ36が溶断し、L1相接続端子33とN相接続端子32間や、L2相接続端子34とN相接続端子32間の電路が遮断されるようになっている。
第1の実施形態のハイパスフィルターユニット10を、L1相母線バー2b及びL2相母線バー2cに接続した状態において、インピーダンス増加ユニット30を、N相母線バー2a、L1相母線バー2b、L2相母線バー2cに接続する。この状態では、L1相母線バー2bとN相母線バー2a間及び、L2相母線バー2cとN相母線バー2a間の「高周波信号」に対するインピーダンスが高くなり、L1相母線バー2bとN相母線バー1a間及び、L2相母線バー1cとN相母線バー2a間で、「高周波信号」が伝導することを防止している。このため、L1相母線バー2bとL2相母線バー2c間の電路のコンデンサ14に「高周波信号」を集中させることが可能となり、電力線通信における通信の通信品質を向上させることが可能となった。
(主幹ブレーカにハイカットフィルターを設けた使用例)
図6に実施形態1から3の分電盤本体1で使用する主幹ブレーカ3の内部回路にハイカットフィルターを設けた例を示し、以下説明する。
3bは整流回路であり、ダイオードで構成され、L1相とL2相に接続している。3jはコンデンサであり、整流回路3bと接続している。整流回路3bで全波整流された電流は、コンデンサ3jで平滑化されるとともに、電圧も降下されて、カスタムIC3eに供給されるようになっている。また、3pはコンデンサであり、N相と整流回路3bと接続している。整流回路3bで全波整流された電流は、コンデンサ3pで平滑化されるとともに、電圧も降下されて、カスタムIC3eに供給されるようになっている。図6に示される主幹ブレーカ3は、変圧器(トランスフォーマ)の代わりに、抵抗Rp、コンデンサ3jにより、電圧を降下させている。このため、主幹ブレーカ3の内部回路が、「高周波信号」に対して高インピーダンスにならず、主幹ブレーカ3に、「高周波信号」が流入してしまう。
中性線欠相検出回路3aは、中性線(N相)欠相により発生した過電圧を検出する回路であり、N相の電源側と、L1相もしくはL2相の電源側と接続している。中性線が欠相した場合には、中性線欠相検出回路3aと接続しているカスタムIC3eが中性線の欠相の検出し、このカルタムIC3eが、サイリスタ3gのゲートに信号を出力して引き外し用トリップコイル3hに電流を印加する。電流が印加された引き外し用トリップコイル3hは励磁し、引き外し機構3fを作動させて、N相、L1相、L2相の電路を遮断し、各相の母線バー2a〜2cに接続されている電子電気機器に過電圧が印加することを防止している。
3nはZCT(零相変流器)であり、内部をN相、L1相、L2相の電路が通っていて、カスタムIC3eに接続している。L1相、L2相の負荷側のいずれかが漏電し、L1相、L2相が不均衡になった場合には、ZCT3nに電流が流れ、カスタムIC3eが漏電を検出し、サイリスタ3gのゲートに信号を出力して引き外し用トリップコイル3hに電流を印加する。電流が印加された引き外し用トリップコイル3hは励磁し、引き外し機構3fを作動させて、N相、L1相、L2相の電路が遮断されるようになっている。
3cは避雷回路であり、N相、L1相、L2相の各相間を接続するバリスタ3dにより構成されている。避雷回路3cは、整流回路2bの前段に設けられている。落雷等により、各相に高電圧が印加した場合には、矢印に示されるように、バリスタ3dに電流が流れて、主幹ブレーカ3が破壊されることを防止している。
バリスタ3dは、コンデンサに類似する構造のため、「高周波信号」を伝達してしまう。このため、図6の矢印に示されるように、L1相もしくはL2相とN相間で「高周波信号」が伝達することにより、L1相とL2相間で伝達されるべき「高周波電流」が減衰し、電力線通信の通信速度が低下してしまう。この問題を解決するために、本実施形態では、バリスタ3dとN相(中性線)間に、コイル3mを接続している。コイル3mは、「高周波信号」に対して、高インピーダンスのハイカットフィルターとなることから、L1相もしくはL2相とN相間で「高周波信号」が伝達することを抑制することが可能となる。一方で、コイル3mは、商用周波数の商用電流に対しては低インピーダンスなので、商用電流はコイル3mを通過し、欠相検出回路3aで、N相の欠相を検出することが可能となっている。このように、バリスタ3dとN相(中性線)間にコイル3mを接続したので、L1相もしくはL2相とN相間で「高周波信号」が伝達することを抑止し、「高周波信号」をL1相母線バー2bとL2相母線バーの電路間に接続されたコンデンサ14もしくはコンデンサ25に集中的させることにより、電力線通信の通信品質を向上させることが可能となった。
なお、第2の実施形態及び第3の実施形態では、コンデンサ14、25と、コイル27、37が並列に接続された、LC並列回路である。従って、交流波をLC並列回路に印加すると、特定の周波数(共振周波数)で共振する(並列共振)。本発明では、この並列共振を利用して、L1相母線バー2bとL2相母線バー2c間の「高周波電流」の伝達を向上させることが考えられる。本発明に用いられるハイパスフィルターユニットを、複数の共振周波数を与えるための分布定数回路として構成することとしても差し支えない。この場合には、電力線通信の通信品質が更に向上することが考えられる。あるいは、コンデンサの静電容量、コイルのインダクタンス、及び抵抗の抵抗値を変化させた、複数のハイパスフィルターユニットを、母線バー2に接続することにしても差し支えない。
以上、現時点において、もっとも、実践的であり、かつ好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う電力線通信用分電盤もまた技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
本発明の実施の形態を示す全体説明図であり、特に分電盤を示した図である。 ハイパスフィルターユニットの説明図である。(第1の実施形態) 第1の実施形態において、点灯手段を設けた実施形態である。 ハイパスフィルターユニットの説明図である。(第2の実施形態) インピーダンス増加ユニットの説明図である。(第3の実施形態) 主幹ブレーカにハイカットフィルターを設けた説明図である。 従来の電力線通信の説明図である。
符号の説明
1 分電盤本体
2 母線バー
2a N相母線バー
2b L1相母線バー
2c L2相母線バー
3 主幹ブレーカ
3a 中性線欠相検出回路
3b 整流回路
3c 避雷回路
3d バリスタ
3e カスタムIC
3f 引き外し機構
3g サイリスタ
3h 引き外し用トリップコイル
3j コンデンサ
3m コイル
3n ZCT
3p コンデンサ
4 分岐ブレーカ
4a 電源側
4b 負荷側
10 ハイパスフィルターユニット(第1の実施形態)
11 筐体(第1の実施形態)
11a 差し込み凹部
12 L1相接続端子(第1の実施形態)
13 L2相接続端子(第1の実施形態)
14 コンデンサ(第1の実施形態)
15 ヒューズ(第1の実施形態)
16 発光ダイオード(LED)
17 抵抗
18 ダイオード
19 視認窓
20 ハイパスフィルターユニット(第2の実施形態)
21 筐体(第2の実施形態)
21a 差し込み凹部
22 N相接続端子(第2の実施形態)
23 L1相接続端子(第2の実施形態)
24 L2相接続端子(第2の実施形態)
25 コンデンサ(第2の実施形態)
26 ヒューズ(第2の実施形態)
27 コイル(第2の実施形態)
28 抵抗(第2の実施形態)
30 インピーダンス増加ユニット
31 筐体(第3の実施形態)
31a 差し込み凹部
32 N相接続端子(第3の実施形態)
33 L1相接続端子(第3の実施形態)
34 L2相接続端子(第3の実施形態)
36 ヒューズ(第3の実施形態)
37 コイル(第3の実施形態)
38 抵抗(第3の実施形態)
40 電力線通信用分電盤
50 分電盤
51 分岐ブレーカ
52 コンセントタップ
53 コンセントプラグ
55 主幹ブレーカ
56 母線バー
60 柱上変圧器
61 電灯線
70a コンピュータ装置
70b コンピュータ装置
71a PLCターミナルアダプタ
71b PLCターミナルアダプタ
71c コンセントプラグ
71d コンセントプラグ

Claims (3)

  1. N相母線バーと、L1相母線バー及びL2相母線バーが、並列して配設された単相3線式の分電盤であって、
    前記L1相母線バーに接続するL1相接続端子と、
    前記L2相母線バーに接続するL2相接続端子と、
    前記L1相接続端子と前記L2相接続端子との間に接続されたコンデンサとを有し、前記L1相母線バー及びL2相母線バーと着脱自在に構成されたハイパスフィルターユニットを、
    前記L1相母線バー及び前記L2相母線バーに接続したことを特徴とする電力線通信用分電盤。
  2. ハイパスフィルターユニットに、N相母線バーと電気的に接続するN相接続端子を設け、
    L1相接続端子と前記N相接続端子間及び、L2相接続端子と前記N相接続端子間に、抵抗とコイルを直列に接続したことを特徴とする請求項1に記載の電力線通信用分電盤。
  3. L1相母線バーに接続するL1相接続端子と、
    L2相母線バーに接続するL2相接続端子と、
    N相母線バーに接続するN相接続端子とを有し、
    前記L1接続端子と前記N相接続端子との間及び、前記L2接続端子と前記N相接続端子との間に、抵抗及びコイルを、直列に接続し、
    前記N相母線バー、前記L1相母線バー、前記L2相母線バーと着脱自在に構成されたインピーダンス増加ユニットを、
    前記N相母線バー、前記L1相母線バー、前記L2相母線バーに接続したことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の電力線通信用分電盤。
JP2008071920A 2008-03-19 2008-03-19 電力線通信用分電盤 Pending JP2009231942A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008071920A JP2009231942A (ja) 2008-03-19 2008-03-19 電力線通信用分電盤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008071920A JP2009231942A (ja) 2008-03-19 2008-03-19 電力線通信用分電盤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009231942A true JP2009231942A (ja) 2009-10-08

Family

ID=41246901

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008071920A Pending JP2009231942A (ja) 2008-03-19 2008-03-19 電力線通信用分電盤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009231942A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015070511A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 パナソニック株式会社 電力線通信重畳回路ユニット及び分電盤
JP2021118589A (ja) * 2020-01-23 2021-08-10 パナソニックIpマネジメント株式会社 電気機器、過電圧保護装置
JP2022515201A (ja) * 2018-12-21 2022-02-17 華為技術有限公司 電力分配機器及び電力分配システム

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11262115A (ja) * 1998-03-10 1999-09-24 Fuji Electric Co Ltd 分電盤及びそれに用いる分岐回路遮断器
JP2001308756A (ja) * 2000-04-18 2001-11-02 Sekisui Chem Co Ltd 電灯線通信システム
JP2002232332A (ja) * 2000-11-30 2002-08-16 Matsushita Electric Works Ltd 配電機器及び分電盤
JP2003347976A (ja) * 2002-05-28 2003-12-05 Matsushita Electric Works Ltd 電力線通信中継器
JP2007028194A (ja) * 2005-07-15 2007-02-01 Matsushita Electric Works Ltd 配電機器、及び電力線搬送通信システム
JP2007104215A (ja) * 2005-10-03 2007-04-19 Matsushita Electric Works Ltd 電力線通信モジュール
JP2007181112A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Matsushita Electric Works Ltd 配線システム

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11262115A (ja) * 1998-03-10 1999-09-24 Fuji Electric Co Ltd 分電盤及びそれに用いる分岐回路遮断器
JP2001308756A (ja) * 2000-04-18 2001-11-02 Sekisui Chem Co Ltd 電灯線通信システム
JP2002232332A (ja) * 2000-11-30 2002-08-16 Matsushita Electric Works Ltd 配電機器及び分電盤
JP2003347976A (ja) * 2002-05-28 2003-12-05 Matsushita Electric Works Ltd 電力線通信中継器
JP2007028194A (ja) * 2005-07-15 2007-02-01 Matsushita Electric Works Ltd 配電機器、及び電力線搬送通信システム
JP2007104215A (ja) * 2005-10-03 2007-04-19 Matsushita Electric Works Ltd 電力線通信モジュール
JP2007181112A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Matsushita Electric Works Ltd 配線システム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015070511A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 パナソニック株式会社 電力線通信重畳回路ユニット及び分電盤
JP2022515201A (ja) * 2018-12-21 2022-02-17 華為技術有限公司 電力分配機器及び電力分配システム
JP7171923B2 (ja) 2018-12-21 2022-11-15 ファーウェイ デジタル パワー テクノロジーズ カンパニー リミテッド 電力分配機器及び電力分配システム
US11784467B2 (en) 2018-12-21 2023-10-10 Huawei Technologies Co., Ltd. Power distribution equipment and power distribution system
JP2021118589A (ja) * 2020-01-23 2021-08-10 パナソニックIpマネジメント株式会社 電気機器、過電圧保護装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1883866B1 (en) Power line communications interface and surge protector
EP0870353B1 (en) Isolated electrical power supply
US20080238573A1 (en) Coupling Circuit and Network Device for Power Line Communication
EP2743712B1 (en) Testing device and method of testing
CN101958526B (zh) 使用滤波陷波电路以提供电弧故障脱扣协调的配电系统和电气开关设备
CN1918680A (zh) 电弧故障检测器
AU2014246654B2 (en) Surge reduction filter
JP2008047517A (ja) 連接装置
JP2009231942A (ja) 電力線通信用分電盤
JP2004356771A (ja) インピーダンス改善器具、分電盤、配電ブレーカ、及びコンセントボックス
CN105636261B (zh) 用于发光二极管的浪涌保护
CN109659923A (zh) 一种用于电子电气设备的接地结构及电子电气设备
JP2012065461A (ja) サージ防護デバイス保護システム及びサージ防護システム
WO2004088814A1 (fr) Dispositif servant a supprimer le rayonnement emis lors d'une transmission de donnees sur des lignes de transmission
US20110080692A1 (en) Data-ready power mains distribution panel and data coupler
KR101409352B1 (ko) 지하철 변전소에 사용되는 기기의 전원 공급용 써지 보호 회로를 구비한 전원 장치
KR20120044000A (ko) 전원라인 체크 겸용 전원공급 연결장치
KR20170002745U (ko) 파워 오버 네트워크 디바이스 및 이를 포함하는 파워 오버 네트워크 시스템
Rasmussen The role of isolation transformers in data center UPS systems
CN208299682U (zh) 一种电源电路及用电设备
CN205407249U (zh) 一种电源防雷模块
KR101906483B1 (ko) 복합식 자가 전원 공급이 가능한 부스바 상태 감지장치 및 이를 이용한 배전반 감시 시스템
SK284784B6 (sk) Oddeľovací člen na ochranné zapojenia proti prepätiu a usporiadanie súčiastok ochranného zapojenia proti prepätiu v skriňovom rozvádzači
CN105552870B (zh) 一种用于有线数据传输系统数据传送的有源保护电路
JP2005116275A (ja) 配電設備における接地方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120525

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120529

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20121005