JP2005116275A - 配電設備における接地方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 三相3線式配電システムによりインバータを介して必要な電力を各種の電力機器に供給する配電設備においてTN接地方式の採用を可能とし、しかも、漏電ブレーカを所望どおりに作動させることのできる接地方法。
【解決手段】 三相3線式配電システム2により漏電ブレーカ3を介して電力機器4に電力が供給され、その電力機器4が、保護接地導体5を備えたTN接地方式により接地され、漏電ブレーカ3と電力機器4との間に高調波発生源6が介在されていて、漏電ブレーカ3として4極漏電ブレーカ3aが使用され、高調波発生源6が、そのEMC対策用のコンデンサ7を介し、かつ、4極漏電ブレーカ3aを介して三相3線式配電システム2の中性線に接続されている配電設備における接地方法。
【選択図】 図1
【解決手段】 三相3線式配電システム2により漏電ブレーカ3を介して電力機器4に電力が供給され、その電力機器4が、保護接地導体5を備えたTN接地方式により接地され、漏電ブレーカ3と電力機器4との間に高調波発生源6が介在されていて、漏電ブレーカ3として4極漏電ブレーカ3aが使用され、高調波発生源6が、そのEMC対策用のコンデンサ7を介し、かつ、4極漏電ブレーカ3aを介して三相3線式配電システム2の中性線に接続されている配電設備における接地方法。
【選択図】 図1
Description
本発明は、三相3線式配電システムにより漏電ブレーカを介して電力機器に電力が供給され、その電力機器が、保護接地導体を備えたTN接地方式により接地され、前記漏電ブレーカと電力機器との間に高調波発生源が介在されている配電設備における接地方法に関する。
配電設備における接地方法としては、従来から「TT接地方式」による方法と「TN接地方式」による方法が知られている(例えば、非特許文献1参照)。
TT接地方式は、主として日本で採用されている方法で、例えば、三相3線式配電システムの場合、図3に示すように、柱上の三相変圧器1から三相3線式配電システム2により漏電ブレーカ3を介して電力機器4に電力が供給される配電設備において、漏電ブレーカ3として3極漏電ブレーカ3bが使用され、かつ、電源系統がEBの一箇所で接地され、電力機器4の接地は、EBと独立してEC(又はED)で接地される。
それに対し、TN接地方式は、主として欧米で採用されている方法で、図4に示すように、柱上の三相変圧器1から三相3線式配電システム2により漏電ブレーカ3を介して電力機器4に電力が供給される配電設備において、漏電ブレーカ3として3極漏電ブレーカ3bが使用され、かつ、電源系統がEBの一箇所で接地され、電力機器4の接地は、保護接地導体5を介して同じEBで接地される。
なお、漏電ブレーカとしては、上述したように、三相3線式配電システムに使用される3極漏電ブレーカに加えて、三相4線式配電システムに使用される4極漏電ブレーカも知られている(例えば、特許文献1参照)。
松下電工技報(2001年2月)、第68〜75頁の「TT接地システムの接地性能比較〜住宅における新接地システムの提案〜」
以上のように、TT接地方式とTN接地方式があるが、TT接地方式の場合、落雷などによって接地EBと接地EC(又はED)との間で電位差が生じると、電力機器4にストレスを与えるという問題があり、その点でTN接地方式の方が優れているといえる。
さらに、日本もWTO/TBT協定(貿易の技術障害を取り除くための協定)を締結し、そのためにTN接地方式の採用が可能となったので、今後、TN接地方式が普及するものと推測される。
さらに、日本もWTO/TBT協定(貿易の技術障害を取り除くための協定)を締結し、そのためにTN接地方式の採用が可能となったので、今後、TN接地方式が普及するものと推測される。
しかし、一方で、パワーエレクトロニクスの進歩によって、高調波発生源の一例であるインバータが多用される時代となり、そのインバータには、EMC(電磁環境適合性)対策のためにコンデンサが不可欠であり、仮に、EMC対策用のコンデンサを備えたインバータを図4に示すTN接地方式に組み込むとすると、図5に示すような配線となる。
つまり、電力機器4の接地が、保護接地導体5を介してEBで接地されるのに加えて、インバータ6の接地も、アース線8によって、EMC対策用のコンデンサ7を介し、かつ、保護接地導体5を介してEBで接地されることになる。
つまり、電力機器4の接地が、保護接地導体5を介してEBで接地されるのに加えて、インバータ6の接地も、アース線8によって、EMC対策用のコンデンサ7を介し、かつ、保護接地導体5を介してEBで接地されることになる。
ところが、三相変圧器1からの交流をインバータ6により所望する周波数の交流に変換する際、当然のことながら、インバータ6から漏電が発生する。したがって、図5に示すような配線では、インバータ6からの漏電によって3極漏電ブレーカ3bが誤作動を起こす可能性がある。
このような誤作動を回避するには、3極漏電ブレーカ3bの感度を低く抑えることが考えられるが、そのような対策では、例えば、電力機器4で漏電が発生した場合、3極漏電ブレーカ3bが作動しなくなる可能性がある。
このような誤作動を回避するには、3極漏電ブレーカ3bの感度を低く抑えることが考えられるが、そのような対策では、例えば、電力機器4で漏電が発生した場合、3極漏電ブレーカ3bが作動しなくなる可能性がある。
本発明は、このような問題点に着目したもので、その目的は、三相3線式配電システムによりインバータを介して必要な電力を各種の電力機器に供給する配電設備においてTN接地方式の採用を可能とし、しかも、漏電ブレーカを所望どおりに作動させることのできる接地方法を提供することである。
本発明の第1の特徴構成は、三相3線式配電システムにより漏電ブレーカを介して電力機器に電力が供給され、その電力機器が、保護接地導体を備えたTN接地方式により接地され、前記漏電ブレーカと電力機器との間に高調波発生源が介在されている配電設備における接地方法であって、前記漏電ブレーカとして4極漏電ブレーカが使用され、前記高調波発生源が、そのEMC対策用のコンデンサを介し、かつ、前記4極漏電ブレーカを介して前記三相3線式配電システムの中性線に接続されているところにある。
本発明の第1の特徴構成によれば、漏電ブレーカとして4極漏電ブレーカが使用され、その4極漏電ブレーカと電力機器との間に介在される高調波発生源が、そのEMC対策用のコンデンサを介し、かつ、4極漏電ブレーカを介して三相3線式配電システムの中性線に接続されているので、EMC対策用のコンデンサを介して高調波発生源から漏れる漏電は、4極漏電ブレーカにおいて相殺されることになり、TN接地方式を採用するにもかかわらず、高調波発生源からの漏電により漏電ブレーカが誤作動することはない。
そして、電力機器からの漏電に対しては、4極漏電ブレーカが所望どおりに作動するので、このような接地方法を採用することによって、たとえ高調波発生源を有する配電設備においても、TN接地方式を問題なく採用することができる。
そして、電力機器からの漏電に対しては、4極漏電ブレーカが所望どおりに作動するので、このような接地方法を採用することによって、たとえ高調波発生源を有する配電設備においても、TN接地方式を問題なく採用することができる。
本発明の第2の特徴構成は、前記高調波発生源が、前記電力機器用のインバータであるところにある。
本発明の第2の特徴構成によれば、高調波発生源が、電力機器用のインバータであるから、そのインバータにより所望する周波数の交流を生成して電力機器を微妙に制御することができる。
本発明による配電設備における接地方法につき、その実施の形態を図面に基づいて説明する。
本発明による接地方法は、図1に示すように、基本的にはTN接地方式であり、例えば、柱上の三相変圧器1から三相3線配電システム2により漏電ブレーカ3を介して電力機器4に電力が供給される配電設備において、漏電ブレーカ3として4極漏電ブレーカ3aが使用されて、電源系統がEBの一箇所で接地され、電力機器4の接地は、保護接地導体5を介して同じEBで接地されている。
本発明による接地方法は、図1に示すように、基本的にはTN接地方式であり、例えば、柱上の三相変圧器1から三相3線配電システム2により漏電ブレーカ3を介して電力機器4に電力が供給される配電設備において、漏電ブレーカ3として4極漏電ブレーカ3aが使用されて、電源系統がEBの一箇所で接地され、電力機器4の接地は、保護接地導体5を介して同じEBで接地されている。
さらに、4極漏電ブレーカ3aと電力機器4との間には、高調波発生源としてのインバータ6が介在されていて、電力機器4の作動を制御するように構成されている。
そして、そのインバータ6には、EMC(電磁環境適合性)対策用のコンデンサ7が備えられ、そのコンデンサ7に接続のアース線8が、4極漏電ブレーカ3aを介して三相3線式配電システム2の中性線に接続されている。
そして、そのインバータ6には、EMC(電磁環境適合性)対策用のコンデンサ7が備えられ、そのコンデンサ7に接続のアース線8が、4極漏電ブレーカ3aを介して三相3線式配電システム2の中性線に接続されている。
すなわち、4極漏電ブレーカ3aは、図2に示すように、電源側端子R,S,T,N1と負荷側端子U,V,W,N2を備え、零相変流器9を貫通する中性線N1−N2以外の導体には、過負荷電流検出素子10がそれぞれ設けられている。そして、零相変流器9には、感度切換装置11と増幅器12を介してトリップコイル13が接続され、そのトリップコイル13により遮断部14が遮断されるように構成されている。
このような構成からなる4極漏電ブレーカ3aにおいて、インバータ6用のアース線8が、負荷側端子N2に接続され、その中性線N1−N2を介して三相3線式配電システム2の中性線に接続されているのである。
このような構成からなる4極漏電ブレーカ3aにおいて、インバータ6用のアース線8が、負荷側端子N2に接続され、その中性線N1−N2を介して三相3線式配電システム2の中性線に接続されているのである。
このようにインバータ6をEMC対策用のコンデンサ7を介し、かつ、4極漏電ブレーカ3aを介して三相3線式配電システム2の中性線に接続することによって、インバータ6から漏れる漏電を4極漏電ブレーカ3aで相殺させることができ、TN接地方式を採用するにもかかわらず、インバータ6からの漏電による4極漏電ブレーカ3aの誤作動を回避することができ、しかも、電力機器4などからの漏電に対しては、4極漏電ブレーカ3aが所望どおりに作動することになる。
2 三相3線式配電システム
3 漏電ブレーカ
3a 4極漏電ブレーカ
4 電力機器
5 保護接地導体
6 高調波発生源としてのインバータ
7 EMC対策用のコンデンサ
3 漏電ブレーカ
3a 4極漏電ブレーカ
4 電力機器
5 保護接地導体
6 高調波発生源としてのインバータ
7 EMC対策用のコンデンサ
Claims (2)
- 三相3線式配電システムにより漏電ブレーカを介して電力機器に電力が供給され、その電力機器が、保護接地導体を備えたTN接地方式により接地され、前記漏電ブレーカと電力機器との間に高調波発生源が介在されている配電設備における接地方法であって、
前記漏電ブレーカとして4極漏電ブレーカが使用され、前記高調波発生源が、そのEMC対策用のコンデンサを介し、かつ、前記4極漏電ブレーカを介して前記三相3線式配電システムの中性線に接続されている配電設備における接地方法。 - 前記高調波発生源が、前記電力機器用のインバータである請求項1に記載の配電設備における接地方法。
Priority Applications (1)
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JP2003347336A JP2005116275A (ja) | 2003-10-06 | 2003-10-06 | 配電設備における接地方法 |
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Publications (1)
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JP2005116275A true JP2005116275A (ja) | 2005-04-28 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100787488B1 (ko) | 2006-05-10 | 2007-12-21 | 전명수 | 접지부동 또는 전원측 중성점과의 단선 여부 확인기능을갖는 동심중성선 활선 시공장치 및 이를 이용한 접지부동확인방법 |
TWI560981B (en) * | 2011-07-12 | 2016-12-01 | Fsp Powerland Technology Inc | Grounding mehtod adapted for power supply |
-
2003
- 2003-10-06 JP JP2003347336A patent/JP2005116275A/ja active Pending
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