JP2007312466A - 雷保護通信システム - Google Patents

雷保護通信システム Download PDF

Info

Publication number
JP2007312466A
JP2007312466A JP2006137071A JP2006137071A JP2007312466A JP 2007312466 A JP2007312466 A JP 2007312466A JP 2006137071 A JP2006137071 A JP 2006137071A JP 2006137071 A JP2006137071 A JP 2006137071A JP 2007312466 A JP2007312466 A JP 2007312466A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication
line
protection device
surge protection
repeater
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006137071A
Other languages
English (en)
Inventor
Koreyuki Takeya
是幸 竹谷
Masami Hishinuma
正美 菱沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IT SPACE KK
Itspace
KAMINARI HOGO TEKKU TAKETANI K
KAMINARI HOGO TEKKU TAKETANI KK
Original Assignee
IT SPACE KK
Itspace
KAMINARI HOGO TEKKU TAKETANI K
KAMINARI HOGO TEKKU TAKETANI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IT SPACE KK, Itspace, KAMINARI HOGO TEKKU TAKETANI K, KAMINARI HOGO TEKKU TAKETANI KK filed Critical IT SPACE KK
Priority to JP2006137071A priority Critical patent/JP2007312466A/ja
Publication of JP2007312466A publication Critical patent/JP2007312466A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【解決課題】配電線に雷撃を受けても、分電盤及び中継器の絶縁破壊を防止し、基地局からの通信不能を回避できるようにする。
【解決手段】配電線12に雷撃を受けると、雷電流によって、逓降変圧器24の1次巻き線に接続されたSPD1に過電圧が印加され、1次巻き線と接地極26とを短絡し、接地極26に雷電流が流れ、接地抵抗により、SPD2の一端が高電位となり、逓降変圧器24の1次及び2次巻き線がSPD1、SPD2を介して短絡されるため、絶縁破壊が防止される。また、雷電流が、中継器用電力線22に流入し、SPD3に過電圧が印加され、等電位ボンディング28を介して中継器用電力線22と通信線18のシールドとを短絡し、また、SPD4、SPD5に過電圧が印加され、通信線18のシールドとその心線とを短絡し、通信線18のシールド及び心線に雷電流を流すため、中継器20が破壊されることを防止できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、雷保護通信システムに係り、特に、配電線が雷撃を受けた場合、配電線に接続された分電盤や分電盤から電力が供給される通信のための中継器へ雷害が及ばないように保護する雷保護通信システムに関する。
地方町村では、例えば役所と広域に分散する住宅等との間において緊急連絡(例えば台風、水害、津波等の自然災害の予告、避難勧告等)を行うために、架空同軸ケーブルによる通信手段を使用した広域情報通信システムが布設されている。
従来の広域情報通信システムでは、図5に示すように、通信基地局116から同軸ケーブルで構成される通信線118が架空布設され、各住宅に配線されている。この通信線118は配電線112と併設されており、また、通信線118の途中には中継器120が設けられている。この中継器120の中継器用電源は併設された配電線112の点P1から分岐した配電線から逓降変圧器124を経由して供給されており、この逓降変圧器124は分電盤114内に設けられている。
近年、この広域情報通信システムの雷害が増加傾向にあり、的確な雷保護手段が要請されている。
上述した従来の広域情報通信システムでは、配電線112の点Oに電撃を受けると、雷電流は電流I1とI2とに分かれ、更に点P1から雷電流の分流分I’1が、分岐した配電線に流入し、分電盤114の逓降変圧器124を破壊する。逓降変圧器124が破壊されると、雷電流I’1は、分電盤114のD種接地抵抗を経由して大地に流れる電流と、中継器用電力線122に流入する電流I3とに分流され、この電流I3は中継器用電力線122を経由して中継器120に到達し、中継器120を絶縁破壊するため、通信基地局116からの通信が不能となってしまう、という問題がある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、配電線に雷撃を受けても、分電盤及び中継器の絶縁破壊を防止し、基地局からの通信が不能となってしまうことを回避できる雷保護通信システムを得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明に係る雷保護通信システムは、心線及び前記心線を覆うように設けられたシールドを備えた同軸ケーブルで構成され、基地局からのデータ信号を前記心線で通信する通信線と、前記データ信号の通信を中継するために、両端に前記通信線が接続された中継器と、電源を供給する配電線から供給された電力を所定電圧に変圧する変圧器を有し、前記変圧器で変圧された電力を前記中継器へ中継器用電力線を介して供給する分電盤と、一端が前記変圧器の入力端に接続された第1のサージ防護デバイスと、一端が前記変圧器の出力端に接続された第2のサージ防護デバイスと、前記第1のサージ防護デバイスの他端及び前記第2のサージ防護デバイスの他端に接続された接地極と、前記中継器の両端に接続された通信線のシールドの各々を接続する接続用導体と、前記接続用導体と前記中継器用電力線との間に接続された第3のサージ防護デバイスとを含んで構成されている。
本発明に係る雷保護通信システムでは、分電盤の変圧器で変圧された電力を、中継器用電力線を介して中継器へ供給し、中継器によって、基地局からのデータ信号の通信を中継する。
ここで、配電線が雷撃を受けると、雷電流が配電線を介して分電盤の変圧器の入力端に流れ、変圧器の入力端に接続された第1のサージ防護デバイスが、変圧器の入力端と接地極とを短絡し、接地極に雷電流が流れる。
そして、接地極に雷電流が流れることにより、第2のサージ防護デバイスの他端が高電位となり、第2のサージ防護デバイスにより、変圧器の入力端と出力端とが短絡され、電位差がなくなり、絶縁破壊が防止される。
また、第2のサージ防護デバイスを介して、接地極に流れなかった雷電流の残りが、中継器用電力線に流入し、そして、第3のサージ防護デバイスが、中継器用電力線と接続用導体とを短絡して、雷電流が接続用導体に流入する。
また、接続用導体によって、中継器の両端の通信線のシールドの各々を短絡し、接続用導体に流入した雷電流の一部が、中継器の基地局側に接続された通信線のシールドに流れ、残りの雷電流が、中継器の基地局側と反対側に接続された通信線のシールドに流れる。これにより、中継器用電力線によって中継器に雷電流が流入して絶縁破壊が起きることを回避できる。
従って、本発明に係る雷保護通信システムによれば、第1のサージ防護デバイス及び第2のサージ防護デバイスによって、分電盤の変圧器の入力端及び出力端を接続すると共に、第3のサージ防護デバイス及び接続用導体によって、中継器用電力線及び通信線のシールドを接続することにより、配電線に雷撃を受けても、分電盤及び中継器の絶縁破壊を防止することができるため、基地局からの通信が不能となってしまうことを回避することができる。
また、本発明に係る雷保護通信システムは、一端が、中継器の基地局側に接続された通信線のシールドに接続され、他端が、この通信線の心線に接続された第4のサージ防護デバイスと、一端が、中継器の基地局側と反対側に接続された通信線のシールドに接続され、他端が、この通信線の心線に接続された第5のサージ防護デバイスとを更に含むことができる。これにより、雷撃を受けたときに流れる雷電流によって、通信線の心線とシールドとが短絡され、通信線の心線とシールドとの間の電位差が大きくなることを防止するため、雷撃による通信線の絶縁破壊を防止することができる。
以上説明したように、本発明の雷保護通信システムによれば、第1のサージ防護デバイス及び第2のサージ防護デバイスによって、分電盤の変圧器の入力端及び出力端を接続すると共に、第3のサージ防護デバイス及び接続用導体によって、中継器用電力線及び通信線のシールドを接続することにより、配電線に雷撃を受けても、分電盤及び中継器の絶縁破壊を防止することができるため、基地局からの通信が不能となってしまうことを回避することができる、という効果が得られる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1に示すように、本発明の実施の形態に係る雷保護通信システム10は、電源を供給するための電力会社の配電線12と、配電線12から供給される電源を分けて各種電気設備に供給するための分電盤14と、各住宅向けに自然災害の予告や避難勧告などの情報を発信する通信基地局16と、通信基地局16からの情報を示すデータ信号を通信するための通信線18と、通信線18の途中に挿入するように両端に通信線18が接続され、かつ、通信線18によって送信されるデータ信号を増幅するための中継器20とを備えている。
また、通信線18は、心線及び心線を覆うように設けられたシールドを備えた同軸ケーブルで構成されている。
また、分電盤14と中継器20とを接続し、分電盤14からの電力を中継器20に供給するための中継器用電力線22が設けられている。
また、分電盤14には、逓降変圧器24が設けられており、配電線12の分岐点P1で分岐された配電線12Aが、逓降変圧器24の入力端としての1次巻き線に接続され、逓降変圧器24の出力端としての2次巻き線が中継器用電力線22に接続されている。これにより、配電線12Aから供給される電源を中継器20に適した電圧に変圧して、中継器用電力線22に供給するようになっている。
また、逓降変圧器24の1次巻き線には、通常時は絶縁状態であり、過電圧が加えられると低インピーダンスになるサージ防護デバイス(サリスタ)SPD1の一端が接続されており、2次巻き線にはサージ防護デバイスSPD2の一端が接続されている。また、サージ防護デバイスSPD1の他端が接地極26に接続されて接地され、また、サージ防護デバイスSPD2の他端がPE線を介して接地極26に接続されて接地されている。なお、サージ防護デバイスSPD1及びSPD2の各々の他端は、PE線によって接続されており、また、接地極26は、接地抵抗値RE1を有している。
また、中継器20の両端に接続された通信線18のシールドの各々を接続する等電位ボンディング28が設けられており、また、中継器用電力線22にサージ防護デバイスSPD3の一端が接続されており、その他端は、等電位ボンディング28に接続されているため、等電位ボンディング28を介して通信線18のシールドに接続されている。
また、中継器20の通信基地局16側と反対側に接続された通信線18のシールドに、サージ防護デバイスSPD4の一端が接続され、その他端は、この通信線18の心線に接続されている。また、同様に、中継器20の通信基地局16に接続された通信線18のシールドに、サージ防護デバイスSPD5の一端が接続され、その他端は、この通信線18の心線に接続されている。
サージ防護デバイスSPD4、SPD5に過電圧が印加されて動作すると、通信線18のシールド及び心線が短絡され、電位差がなくなるようになっている。
また、通信基地局16には、通信基地局16内の電気設備に電力を供給するための分電盤30が設けられており、配電線12の分岐点P2から分岐した配電線12Bによって供給された電力を通信基地局16内の電気設備に供給するようになっている。また、通信基地局16には、通信装置、監視装置、及びサーバからなる通信システム32が設けられており、分電盤30から電力が供給され、また、出力端に接続された通信線18にデータ信号を送出するようになっている。
分電盤30内において、一端が分岐された配電線12Bに接続されるようにサージ防護デバイスSPD7が設けられており、また、サージ防護デバイスSPD7の他端は、接地極34に接続され接地されている。また、通信システム32も接地極34に接続されて接地されており、接地極34は、接地抵抗値RE2を有している。
また、通信システム32の出力端には、通信線18のシールド及び心線を接続するようにサージ防護デバイスSPD6が設けられており、サージ防護デバイスSPD6の動作によって、通信線18のシールドと心線とを短絡して、通信線18のシールドと心線との電位差をなくすようになっている。また、サージ防護デバイスSPD6は、通信線18と接地極34とを接続するように設けられており、サージ防護デバイスSPD6の動作によって、通信線18と接地極34とを短絡するようになっている。
また、通信基地局16には、避雷針36が設けられており、避雷針36は、引き下げ導体(図示省略)を介して接地極34に接続されて接地されている。
また、図2に示すように、配電線12から電源が供給されている住宅40では、住宅用の分電盤42内に直撃雷対応のクラスI(波形10/350)のギャップ形のサージ防護デバイスSPD8が取り付けられている。
また、サージ防護デバイスSPD8及びSPD9の接地側並びに端末器50のD種接地線52並びに住宅40の接地極54は、等電位ボンディング56によって接続されている。
次に、本発明の実施の形態の作用について説明する。なお、本実施形態では、配電線12が雷撃を受けた場合について説明する。
まず、従来の通信システムにおける雷害について説明する。図3に示すように、電力会社との配電線や電柱に雷撃を受けると、配電線から分電盤や住宅に雷サージが流入し、分電盤に流入した雷サージが、通信線に設けられた中継器を絶縁破壊してしまうと共に、住宅に流入した雷サージが端末を絶縁破壊してしまう。
一方、本実施の形態に係る雷保護通信システム10では、図1に示すように、配電線12のO点に雷撃を受けた場合、雷電流は点P1方向に流れるI1と点P2方向に流れるI2とに分流され、雷電流I1は、分岐点P1において、分電盤14方向に流れるI'1と、点P1を超えて更に遠方へ配電線12に流れるI"1とに分流される。
また、雷電流分流分I'1によって、分岐点P1で分岐された配電線12Aに接続され、かつ、分電盤14に設けられているサージ防護デバイスSPD1に過電圧が印加されるため、サージ防護デバイスSPD1が動作して、サージ防護デバイスSPD1が絶縁状態から低インピーダンス状態に変わり、配電線12Aと接地極26とが短絡され、サージ防護デバイスSPD1を介して、分岐点Sから雷電流分流分I'1が大地へと拡散して行く。
このとき、サージ防護デバイスSPD1が接続されている点Sの電位は、大地電位(零電位)に対し、RE1×I'1の電圧降下分だけ押し上げられ、非常に高い電位となり、例えば、RE1=10Ωとし、I'1=40kAとすると、点Sの電位は400kVとなる。
ここで、中継器20への電力が、30Vの電圧で給電されるとすると、分電盤14には100V/30V又は200V/30Vの逓降変圧器24が設けられており、1次2次巻き線間の電位差による逓降変圧器24の絶縁破壊を防止するために、点Sの電位が押し上げられることにより、逓降変圧器24の30V側(2次巻き線側)に設けられたサージ防護デバイスSPD2に過電圧が印加され、サージ防護デバイスSPD2が動作して、サージ防護デバイスSPD2が絶縁状態から低インピーダンス状態に変わり、接地極26と逓降変圧器24の2次巻き線側とを短絡し、逓降変圧器24の1次2次巻き線間の電位差が無くなるため、絶縁破壊が防止される。また、中継器20への給電点Rの電位も、点Sと同様に400kVとなる。
また、サージ防護デバイスSPD2が動作すれば、雷電流分流分I'1は、分岐点SにおいてISPD1と中継器用電力線22に流入するI3とに分流され、給電点Rの電位が非常に高くなる。このとき、中継器20に接続される通信線18のシールドは、通信基地局16において接地され零電位となっており、中継器用電力線22が通信線18に対して絶縁破壊することを防止するために、過電圧が印加されたサージ防護デバイスSPD3が動作して、絶縁状態から低インピーダンス状態に変わり、中継器用電力線22と等電位ボンディング28とを短絡する。その結果、I3はI4とI5とに分かれてシールドに分流して行く。そして、等電位ボンディング28の電位が非常に高くなるため、過電圧が印加されたサージ防護デバイスSPD4及びSPD5が動作して絶縁状態から低インピーダンス状態に変わり、通信線18のシールドとその心線とを短絡し、通信線18のシールドの電位が、その心線とほぼ同電位となる。その結果、雷電流に対して通信線18の心線とシールドとは並列接続の状態となり、心線にも雷電流が分流することになるが、シールドのインピーダンスに比較して心線のインピーダンスが大きいため、比較的小さな雷電流分流分I’4、I’5が通信線18の心線を流れる。
なお、通信線18を構成する同軸ケーブルの耐電圧としては AC1000V/1分間が標準仕様とされているので、1.5kVのインパルス電圧には充分耐えると考えられ、サージ防護デバイスSPD3として、制限電圧が1.5kV以下のSPDを選定すればよい。
シールドに流入した雷電流分流分I5は、通信基地局16に到達し、シールドの接地点から大地へ流入する。また、通信基地局16に設置されているサージ防護デバイスSPD6に過電圧が印加され、サージ防護デバイスSPD6が動作して絶縁状態から低インピーダンス状態に変わり、通信線18と通信基地局16の接地極34とを短絡し、雷電流分流分I’5が、通信基地局16の接地極34を介して大地に拡散され、通信装置、監視装置及びサーバからなる通信システム32に流入することが防止される。
また、図2に示すように、配電線12から電源が供給されている住宅40では、配電線12から雷電流が流入し、過電圧が印加されたサージ防護デバイスSPD8が動作して絶縁状態から低インピーダンス状態に変わり、雷電流が接地極54を介して大地に拡散される。また、通信線18から雷電流が流入し、過電圧が印加されたサージ防護デバイスSPD9が動作して絶縁状態から低インピーダンス状態に変わり、住宅40内に引き込まれた通信線18と接地極54とを短絡し、接地極54を介して雷電流を大地に拡散させる。これにより、住宅40内の端末器50が、雷撃によって破壊されることを防止する。
次に、通信基地局16近傍の配電線12に落雷した場合の雷保護通信システム10の作用について説明する。本実施の形態に係る雷保護通信システム10では、図4の実線の矢印が示すように、配電線12の雷撃点Oから、雷電流がP1方向とP2方向とに分流され、分岐点P2から通信基地局16へ分岐した配電線12Bに雷電流分流分I'2が流入する。
そして、雷電流分流分I'2によって、分岐点Tを介してサージ防護デバイスSPD7に過電圧を印加して、サージ防護デバイスSPD7を動作させて、分岐点Uを経由して接地極34(接地抵抗値RE2)から雷電流を大地へ拡散する。この場合、通信基地局16の電位は、接地抵抗により零電位からRE2×I'2の電位降下分だけ押し上げられ、分岐点UからI'2の一部I5は、サージ防護デバイスSPD6に接続された接地線を経由して、通信線18のシールドへ、並びに通信線18の心線へ流入する。
ここで、通信線18のシールド及び心線に流入するI5の方向は、上記の図1の場合とは逆になるが、この場合も図1の場合と同様な雷保護により対応することができる。
また、通信基地局16の避雷針36に落雷した場合、図4の点線の矢印で示すように、雷電流は、避雷針36から引き下げ導体(図示省略)を通り、通信基地局16の接地極34から大地へ拡散して行くと共に、雷電流は分岐点Uから配電線12B及び通信線18にも分流する。なお、この場合のI'2の方向は、上記の通信基地局16近傍に落雷した場合と逆になる。
このとき、本実施の形態に係る雷保護通信システム10の構成によって、雷害から通信基地局16の通信システム32、中継器20、及び分電盤14を保護することができる。
以上説明したように、本実施の形態に係る雷保護通信システムによれば、分電盤の逓降変圧器の入力端及び出力端の各々にサージ防護デバイスを接続して、配電線に雷撃を受けても、分電盤の逓降変圧器の入力端及び出力端の電位をなくすようにすると共に、中継器用電力線及び中継器の両側に接続された通信線のシールドを、サージ防護デバイス及び接続用導体によって接続して、配電線に雷撃を受けても、中継器に雷電流が流入しないようにすることにより、分電盤及び中継器の絶縁破壊を防止することができるため、通信基地局からの通信が不能となってしまうことを回避することができる。
また、通信線の心線とシールドとを接続するように間にサージ防護デバイスを設けることにより、雷撃を受けたときに流れる雷電流によって、通信線の心線とシールドとを短絡し、通信線の心線とシールドとの間の電位差が大きくなることを防止するため、雷撃による通信線の絶縁破壊を防止することができる。
また、通信線の同軸ケーブルの途中に設けられている中継器自身の雷害による破壊を防止することにより、中継器へ接続されている中継器用電力線から破壊された中継器へ流入し、更にその両側に接続された通信線を経由して通信基地局に達し、通信基地局における通信装置、監視装置、及びサーバ等を破壊するのを防止することができる。
なお、上記の実施の形態では、逓降変圧器が分電盤の中に設けられている場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、逓降変圧器が中継器側に設けられていてもよい。この場合には、分電盤に分岐された配電線に接続されたサージ防護デバイスの接地極側のPE線を中継器用電力線に沿って中継器のところまで延長するようにすればよい。
また、低圧電力を通信線の同軸ケーブルに伝送信号と重畳して送電する場合には、等電位ボンディングと中継器用電力線との間に接続されるサージ防護デバイスを省略してもよい。
また、通信線の途中に中継器が一つだけ設けられている場合を例に説明したが、中継器が複数接続されていてもよく、この場合には、中継器の両側に設けられたサージ防護デバイスによって、通信線のシールドに雷電流が流れるため、通信線である同軸ケーブルを経由して次の中継器へ雷電流が流入し、中継器を絶縁破壊することを防止することができる。
本発明の実施の形態に係る雷保護通信システムの構成を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係る過電圧保護システムの住宅の構成を示す概略図である。 従来例における通信システムの配電線に雷撃を受けた場合の雷害の様子を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係る雷保護通信システムの通信基地局近傍に雷撃を受けた場合の雷電流の様子を示す概略図である。 従来例における通信システムの配電線に雷撃を受けた場合の雷害の様子を示す概略図である。
符号の説明
10 雷保護通信システム
12、12A、12B 配電線
14、30 分電盤
16 通信基地局
18 通信線
20 中継器
22 中継器用電力線
24 逓降変圧器
26、34 接地極
28 等電位ボンディング
32 通信システム
36 避雷針
40 住宅
SPD サージ防護デバイス

Claims (2)

  1. 心線及び前記心線を覆うように設けられたシールドを備えた同軸ケーブルで構成され、基地局からのデータ信号を前記心線で通信する通信線と、
    前記データ信号の通信を中継するために、両端に前記通信線が接続された中継器と、
    電源を供給する配電線から供給された電力を所定電圧に変圧する変圧器を有し、前記変圧器で変圧された電力を前記中継器へ中継器用電力線を介して供給する分電盤と、
    一端が前記変圧器の入力端に接続された第1のサージ防護デバイスと、
    一端が前記変圧器の出力端に接続された第2のサージ防護デバイスと、
    前記第1のサージ防護デバイスの他端及び前記第2のサージ防護デバイスの他端に接続された接地極と、
    前記中継器の両端に接続された通信線のシールドの各々を接続する接続用導体と、
    前記接続用導体と前記中継器用電力線との間に接続された第3のサージ防護デバイスと、
    を含む雷保護通信システム。
  2. 一端が、前記中継器の前記基地局側に接続された前記通信線のシールドに接続され、他端が、該通信線の心線に接続された第4のサージ防護デバイスと、
    一端が、前記中継器の前記基地局側と反対側に接続された前記通信線のシールドに接続され、他端が、該通信線の心線に接続された第5のサージ防護デバイスと、
    を更に含む請求項1記載の雷保護通信システム。
JP2006137071A 2006-05-16 2006-05-16 雷保護通信システム Pending JP2007312466A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006137071A JP2007312466A (ja) 2006-05-16 2006-05-16 雷保護通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006137071A JP2007312466A (ja) 2006-05-16 2006-05-16 雷保護通信システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007312466A true JP2007312466A (ja) 2007-11-29

Family

ID=38844813

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006137071A Pending JP2007312466A (ja) 2006-05-16 2006-05-16 雷保護通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007312466A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010193632A (ja) * 2009-02-18 2010-09-02 Hakusan Mfg Co Ltd Catvシステムの無停電電源供給装置用雷防護装置およびそれを備える無停電電源供給装置
CN102692566A (zh) * 2011-03-24 2012-09-26 上海宝钢工业检测公司 设备等电位联结的检测方法
US8432775B2 (en) 2008-06-13 2013-04-30 Rohm Co., Ltd. Motor driving circuit
CN104901424A (zh) * 2015-06-23 2015-09-09 广东立信防雷科技有限公司 一种可在线远程监测的双脱扣电涌保护器
CN108390348A (zh) * 2018-04-28 2018-08-10 中国三峡建设管理有限公司 水电站坝前塔吊的防雷保护装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8432775B2 (en) 2008-06-13 2013-04-30 Rohm Co., Ltd. Motor driving circuit
JP2010193632A (ja) * 2009-02-18 2010-09-02 Hakusan Mfg Co Ltd Catvシステムの無停電電源供給装置用雷防護装置およびそれを備える無停電電源供給装置
CN102692566A (zh) * 2011-03-24 2012-09-26 上海宝钢工业检测公司 设备等电位联结的检测方法
CN104901424A (zh) * 2015-06-23 2015-09-09 广东立信防雷科技有限公司 一种可在线远程监测的双脱扣电涌保护器
CN108390348A (zh) * 2018-04-28 2018-08-10 中国三峡建设管理有限公司 水电站坝前塔吊的防雷保护装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2772219C (en) Method and apparatus for protecting power systems from extraordinary electromagnetic pulses
WO2014029772A1 (en) Method of and system for isolating led luminaires from electrical surges
JP2007312466A (ja) 雷保護通信システム
EP2327131B1 (en) Method and apparatus for protecting power systems from extraordinary electromagnetic pulses
Liu et al. Ground-fault loop impedance calculations in low-voltage single-phase systems
US8380071B2 (en) Repeater surge coil and diode chain design
CN102904213B (zh) 一种变压器反击分流的防雷保护结构
JP2008130986A (ja) 電気施設の耐雷方法
CN114270649A (zh) 交流设备的保护
JP2010207057A (ja) 避雷器
JP5339352B2 (ja) Catvシステムの無停電電源供給装置用雷防護装置およびそれを備える無停電電源供給装置
KR20080112019A (ko) 지중송전케이블의 접지구조
JP2007068262A (ja) 過電圧保護装置
JP2005261178A (ja) 地中ケーブルのシース電流抑制装置
JP5215702B2 (ja) 雷保護装置、雷保護機能付分電盤
Gohara et al. A practical approach of lightning protection measures for power receiving facilities in telecom building
US11942244B2 (en) Surge protection apparatus and method for substation protective relays
Narayan Method for the design of lightning protection, noise control and grounding system at a telecom facility intelec® 2014
Peterlin Guidelines for electromagnetic compatibility provision in power plants and substations
JP2009183024A (ja) 誘導雷サージ防止機器付き分電盤
Narayan DC surge protection of remote radio units RRU or remote radio head RRH intelec® 2014 conference proceedings
GB2438125A (en) Component for providing surge protection to an optical repeater
US20190180920A1 (en) Ground Protection Coil
Braithwaite Surge protection devices-installation issues
Kijima Lightning protection for recent telecommunications installations