JP2002232332A - 配電機器及び分電盤 - Google Patents

配電機器及び分電盤

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JP2002232332A
JP2002232332A JP2001100900A JP2001100900A JP2002232332A JP 2002232332 A JP2002232332 A JP 2002232332A JP 2001100900 A JP2001100900 A JP 2001100900A JP 2001100900 A JP2001100900 A JP 2001100900A JP 2002232332 A JP2002232332 A JP 2002232332A
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Kenji Kuniyoshi
賢治 國吉
Yukio Okada
幸夫 岡田
Yoshiyuki Komoda
美行 薦田
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配電経路側に簡単に設置可能で電力線搬送通
信の安定化を容易に図ることのできる配電機器及び分電
盤を提供すること。 【解決手段】 電力線となる単相三線式の商用電源の異
相配線間に、電力線搬送通信をおこなう搬送波周波数に
対して低いインピーダンス、商用電源周波数に対しては
高いインピーダンスを有するハイパスフィルタ4を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力線搬送通信を
おこなうのに使用して好適な配電機器及び分電盤に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、住宅などの建物内に分散設置
され電力線となる商用電源に接続される、商用電源を介
して制御される複数の照明装置、空調装置などの負荷装
置または負荷機器用の電力線搬送端末装置、あるいはそ
の操作側となる電力線搬送端末操作装置等の電力線搬送
用端末がある。このような電力線搬送用端末を商用電源
に接続し、家庭内の電力線を情報伝送路として使用する
場合、電波法施行規則においては、伝送信号が住戸外へ
漏洩しないように、信号の伝送に応じたブロッキングフ
ィルタを設置することが望ましいとされている。
【0003】しかし、一方において、ブロッキングフィ
ルタの設置を義務づけることが、価格あるいは利用面に
て電力線搬送通信システムの普及に支障を及ぼすことも
懸念されている。そして、特別な方式の電力線搬送通信
システムを使用する際には、ブロッキングフィルタの使
用を必要としない旨の規制緩和も図られている。
【0004】ところで、家庭内には、多くの場合、単相
三線式の商用電源が電力線として設けられる。すなわ
ち、電力線搬送通信システムは、一般にこの単相三線式
の商用電源の異相間にわたって信号伝送をおこなうこと
となる。したがって、上記のブロッキングフィルタは、
リミッタやブレーカ等の配電機器とともに分電盤100
内部に収容されて使用され、且つ、その内部の単相三線
式の配線の異相配線間には、商用電源周波数に対して高
いインピーダンス、電力線搬送通信をおこなう伝送信号
の搬送波周波数に対しては低いインピーダンスをもった
インピーダンス回路が設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術による特別な方式の電力線搬送通信システムに
おいて、図6に示す如く、単相三線の異相間にわたって
信号伝送をおこなうときに、各々の電力線搬送用端末が
異なる相に接続されている場合、住戸外に設置されてい
る柱上トランス102のコイルを介して結合されること
になる。すなわち、ブレーカ101のAに接続されたモ
デム1と、Cに接続されたモデム2とは同相間、このモ
デム1,2とDに接続されたモデム3とは異相間の信号
伝送がなされる。柱上トランス102は、一般に商用周
波数に対してトランスとして動作するように設計されて
おり、電力線搬送通信で用いる搬送波周波数の高周波が
良好に通過されるように構成されていない。したがっ
て、電力線搬送通信システムの設置条件によっては、例
えばモデム1−3間において伝送信号の減衰の大きくな
ることがある。
【0006】また、伝送路、すなわち商用電源回路にお
いて多数の負荷機器が接続されたときに、負荷機器の大
きさに応じてその回路インピーダンスが低下することと
なる。したがって、信号伝送の伝達特性が負荷機器の使
用状態にて変化するととともに、さらに、各住戸毎に異
なる柱上トランス102までの配線長による減衰も考慮
に入れなければならない。その結果、S/N比の低下に
よって、通信エラー率が高くなるなどの障害が生じやす
いという課題もあった。
【0007】なお、電力線搬送用端末としての対策とし
て、操作側となるものを単相三線の全ての相に電力線搬
送用端末を接続させ、通信先の接続されている側の相の
みに対して搬送信号を送出することも提案されている。
しかし、この場合、電力線搬送用端末の設置が煩雑とな
ることが想定される。
【0008】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、配電経路側に簡単に設置
可能で電力線搬送通信の安定化を容易に図ることのでき
る配電機器及び分電盤を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の配電機器にあっては、電力線となる単相三
線式の商用電源の異相配線間に、電力線搬送通信をおこ
なう搬送波周波数に対して低いインピーダンス、商用電
源周波数に対しては高いインピーダンスを有するハイパ
スフィルタを設けてなることを特徴としている。
【0010】これにより、電力線搬送通信をおこなう電
力線となる単相三線式の商用電源に設置される配電機器
の異相配線間に設けられた、電力線搬送通信の搬送波周
波数に対して低いインピーダンス、商用電源周波数に対
しては高いインピーダンスを有するハイパスフィルタを
介して伝送信号がバイパスされる。
【0011】そして、上記ハイパスフィルタをプラスチ
ックフィルムコンデンサとすることが好ましい。この場
合、信号の伝送路となる商用電源に設置される配電機器
の異相配線間に、プラスチックフィルムコンデンサにて
形成されたハイパスフィルタを介して信号伝送がなされ
る。
【0012】また、電力線となる単相三線式の商用電源
の各配線間を中間タップ付コイルの両端及びそのタップ
を介して接続し、同コイルと前記配線との間に、電力線
搬送通信をおこなう搬送波周波数に対して低いインピー
ダンス、商用電源周波数に対しては高いインピーダンス
をもったハイパスフィルタを形成するコンデンサを設け
てなることも好ましい。
【0013】この場合、電力線搬送通信をおこなう電力
線となる単相三線式の商用電源に設置される配電機器の
各配線間に設けられた、中間タップ付コイル、及び、こ
の中間タップ付コイル両端あるいはそのタップを介して
設けられたコンデンサによる、電力線搬送通信の搬送波
周波数に対して低いインピーダンス、商用電源周波数に
対しては高いインピーダンスをもったハイパスフィルタ
を介して伝送信号がバイパスされる。
【0014】また、上記コンデンサを同一容量値として
前記のコイルと各配線との間にそれぞれ配設させるのが
好ましい。この場合、電力線搬送通信の搬送波周波数に
対して低いインピーダンス、商用電源周波数に対しては
高いインピーダンスをもったハイパスフィルタは、同一
容量値の3つのコンデンサが中間タップ付コイル両端及
びそのタップを介して単相三線式の商用電源の各配線間
に接続され構成される。
【0015】また、本発明の分電盤にあっては、上記配
電機器を主幹ブレーカとしたことを特徴としている。こ
れにより、電力線搬送通信の搬送波周波数に対して低い
インピーダンス、商用電源周波数に対しては高いインピ
ーダンスをもったハイパスフィルタを有する主幹ブレー
カを配電経路に簡単に設置できる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1乃至図3は、本発明の、請求
項1、2及び5全てに対応する第1の実施の形態を示
し、図4、5は、請求項3、4及び5全てに対応する第
2の実施の形態を示している。
【0017】[第1の実施の形態]図1は、本発明の第
1の実施の形態の配電機器の説明図、図2は、同配電機
器を示す概略構成図、図3は、本発明の一実施の形態の
分電盤を示す概略構成図である。
【0018】この実施の形態の配電機器1は、電力線と
なる単相三線式の商用電源の異相配線間に、電力線搬送
通信をおこなう搬送波周波数に対して低いインピーダン
ス、商用電源周波数に対しては高いインピーダンスを有
するハイパスフィルタ4を設けてなる。また、該実施の
形態の配電機器1においては、前記ハイパスフィルタ4
をプラスチックフィルムコンデンサ41としてもいる。
また、この実施の形態の分電盤5は、前記配電機器1を
主幹ブレーカとしている。
【0019】詳しくは、この配電機器1は、ブロッキン
グフィルタの使用を必要としない電力線搬送通信システ
ムを単相三線式の商用電源に設置して使用する際に、安
定状態にて信号伝送をおこなうのに好適に使用すること
ができる。この場合、配電機器1は、主幹ブレーカとし
てあり、商用電源の接続される入力端子2、及び、図3
に示すように、分電盤5内にて分岐用ブレーカ6,6…
との接続用の分岐バー7の設けられる出力端子3の配設
された外郭ケース内にハイパスフィルタ4が設けられ形
成されている。なお、配電機器1は、このような主幹ブ
レーカ以外に、リミッタと呼ばれている、一定の契約電
流値に使用電流量を制限する電流制限装置とすることも
できる。
【0020】ハイパスフィルタ4は、この場合、メタラ
イズドポリエステルコンデンサと呼ばれている、ポリエ
ステル樹脂薄膜に金属膜を蒸着し積層させ形成したプラ
スチックフィルムコンデンサ41を使用している。この
メタライズドポリエステルコンデンサは、高容量の静電
容量のものが比較的小型で高い定格電圧にわたって提供
されている。このもののハイパスフィルタ4は、AC定
格電圧250Vで1μFの静電容量のものを、上記出力
端子3側の、中性線(N)以外の2本の活線(V−W)
間に設けて形成している。
【0021】ところで、現在、電波法施行規則によって
電力線搬送通信に使用可能な周波数は10kHz〜45
0kHzとなっている。上記の配電機器1においては、
ハイパスフィルタ4のプラスチックフィルムコンデンサ
41による、例えば100kHzにおけるインピーダン
スは1/ωC=1.59Ωと小さい値となる。したがっ
てこのような周波数帯域の搬送信号が十分に通過でき
る。また、電源となる商用電源周波数の例えば60Hz
に対しては1/ωC=2.61kΩと大きな値になる。
このようにして、単相三線の異相間の第1相と第2相と
の間にわたって信号伝送を行うにあたり、通常は数10
dBある相間の信号減衰がほとんど無くなって同相の場
合と同程度の減衰特性となり、S/N比を大きく改善で
きて、配電機器1を配電経路に簡単に設置して電力線搬
送通信の安定化を容易に図ることができるのである。
【0022】また、電力線搬送通信の搬送波周波数に対
して低いインピーダンス、商用電源周波数に対しては高
いインピーダンスをもったハイパスフィルタ4を有する
主幹ブレーカを配電経路に簡単に設置し、従来設置して
いた分電盤を主幹ブレーカのみ置き換えて、電力線搬送
通信用の新たな機器を付加することなくそのまま使用で
きるため、例えば既設の住宅においても、主幹ブレーカ
の交換のみにて対応可能で分電盤全体を置き換える必要
が無い。
【0023】したがって、以上説明した配電機器1によ
ると、電力線搬送通信をおこなう電力線となる単相三線
式の商用電源8に設置される配電機器1の異相配線間に
設けられた、電力線搬送通信の搬送波周波数に対して低
いインピーダンス、商用電源周波数に対しては高いイン
ピーダンスを有するハイパスフィルタ4を介して伝送信
号がバイパスされるので、その配電機器1を配電経路に
簡単に設置できて電力線搬送通信の安定化を容易に図る
ことができる。
【0024】そして、信号の伝送路となる商用電源8に
設置される配電機器1の異相配線間に、プラスチックフ
ィルムコンデンサ41にて形成されたハイパスフィルタ
4を介して信号伝送がなされるので、電波法施行規則に
よって使用可能な電力線搬送通信の搬送波周波数である
10kHz〜450kHzのうち、例えば、100kH
z程度において低いインピーダンス、商用電源周波数で
ある例えば60Hzに対しては高いインピーダンスをも
ったものを少ないスペースにて実現可能となる。
【0025】また、電力線搬送通信の搬送波周波数に対
して低いインピーダンス、商用電源周波数に対しては高
いインピーダンスをもったハイパスフィルタ4を有する
主幹ブレーカを配電経路に簡単に設置でき、以て、従来
使用していた分電盤の主幹ブレーカと置き換えて本実施
例のものを設置することが可能となって、既設の住宅に
おいても、分電盤全体を置き換える必要がない。
【0026】[第2の実施の形態]図4は、第2の実施
の形態の配電機器を示す概略構成図、図5は、本発明の
他の実施の形態の分電盤を示す概略構成図である。
【0027】この実施の形態の配電機器は、ハイパスフ
ィルタの構成が第1の実施の形態と異なるもので、他の
構成部材は第1の実施の形態のものと同一で、該実施の
形態の配電機器1は、電力線となる単相三線式の商用電
源の各配線間を中間タップ付コイル42の両端及びその
タップ42aを介して接続し、同コイルと前記配線との
間に、電力線搬送通信をおこなう搬送波周波数に対して
低いインピーダンス、商用電源周波数に対しては高いイ
ンピーダンスをもったハイパスフィルタ4を形成するコ
ンデンサ43を設けてなる。また、該実施の形態の配電
機器1は、前記コンデンサ43を同一容量値として前記
のコイル42と各配線との間にそれぞれ配設させてもい
る。
【0028】詳しくは、このもののハイパスフィルタ4
は、中間タップ付コイル42とコンデンサ43との直列
回路にて形成される。中間タップ付コイル42は、例え
ば、図4に示すような、互いの巻き数比が1:1となる
箇所にタップ42aが設けられた同軸等径の単層円筒形
コイルや、巻き数比1:1の高周波トランスを巻線の1
次側巻き終わりと2次側巻き始めとを接続させたものを
用いることができる。
【0029】中間タップ付コイル42の各端子、すなわ
ちその両端、及び中間位置のタップ42aには同一容量
値をもったコンデンサ43の一端が接続され、この3つ
のコンデンサ43の他端が単相三線式の各線路にそれぞ
れ接続されている。このコンデンサ43もプラスチック
フィルムコンデンサとすることが好ましい。
【0030】上記の配電機器1は、電波法施行規則によ
って電力線搬送通信に使用可能な10kHz〜450k
Hzの周波数において、中間タップ付コイル42とコン
デンサ43との直列回路による、例えば100kHzに
おけるインピーダンス(1/ωC)を、前述の1.59
Ω程度の小さい値としてこのような周波数帯域の信号を
中間タップ付コイル42に十分に通過させ、また、電源
となる商用周波数の例えば60Hzにおけるインピーダ
ンス(1/ωC)を、前述の2.61kΩ程度の大きな
値とすることができる。この場合、直列回路には伝送信
号は殆ど流れない。すなわち、C1+C2の静電容量、
あるいはC2+C3の静電容量を1μF程度としてお
く。
【0031】この場合、配電機器1は、図5に示すよう
に使用し、主幹ブレーカを配電機器1として単相三線の
異相間にわたって信号伝送をおこなうことができる。す
なわち、同図に示すモデム1から信号送信する場合、モ
デム1から単相三線式の配線間(活線Vと中性線Nとの
間)に出力された電力線搬送信号の電圧振幅v1が、低
インピーダンスとなっているコンデンサ43、43(C
1、C2)を介して中間タップ付コイル42の巻線n1
に印加される。それと同時に、巻線n1と同軸等径にあ
る巻線n2に電磁誘導によって電流が流れ、電力線搬送
信号の電圧振幅v1と同一振幅の電圧(v2)が現れ
る。この巻線n2に誘起された電圧は、低インピーダン
スとなっているコンデンサ43、43(C2、C3)を
介して、単相三線式の配線間(活線Wと中性線Nとの
間)に出力されてモデム3に信号が伝達される。
【0032】このとき、単相三線式の異相配線間(活線
Vと活線Wとの間)には、n1巻線に出力された電圧振
幅v1とn2巻線に誘起された電圧振幅v2との和の電
圧、すなわち、v1の2倍の電圧振幅が現れて図中のモ
デム2にも伝送信号が伝達される。すなわち、この構成
においては200V系の電灯線に接続されたモデムに対
して2倍の大きさの受信信号電圧をもって信号伝送をお
こなうことができる。反対に、200V系に接続される
モデムからの電力線搬送信号は、100V系に接続され
たモデム側では、半分の大きさとなって信号伝送をおこ
なうことができる。したがって、このものにおいては、
200V系の配線に接続されたモデムに受信バッファ等
を設けて入力電圧範囲を拡大したり、受信バッファの前
段にてダイオード等を用いて振幅制限をおこなったり、
また、100V系の配線に接続されたモデムの受信感度
を高めるか、あるいは200V系の配線に接続されたモ
デムの信号伝送出力電圧を2倍にすることによって、1
00V系と200V系の配線間にて電力線搬送通信を行
うことができるという効果も奏する。
【0033】したがって、以上説明した配電機器1によ
ると、電力線搬送通信をおこなう電力線となる単相三線
式の商用電源に設置される配電機器の各配線間に設けら
れた、中間タップ付コイル42、及び、この中間タップ
付コイル42両端あるいはそのタップ42aを介して設
けられたコンデンサ43による、電力線搬送通信の搬送
波周波数に対して低いインピーダンス、商用電源周波数
に対しては高いインピーダンスをもったハイパスフィル
タを介して伝送信号がバイパスされるので、その配電機
器1を配電経路に簡単に設置できて電力線搬送通信の安
定化を容易に図ることができる。
【0034】また、電力線搬送通信の搬送波周波数に対
して低いインピーダンス、商用電源周波数に対しては高
いインピーダンスをもったハイパスフィルタは、同一容
量値の3つのコンデンサ43が中間タップ付コイル42
両端及びそのタップ42aを介して単相三線式の商用電
源の各配線間に接続され構成されるので、コンデンサ4
3を小型のものを用いて少ないスペースにてハイパスフ
ィルタを形成することができる。
【0035】なお、本発明は、上記に示されたもの以外
に、勿論、コンデンサ43の容量を異なるようにしてハ
イパスフィルタを形成したもの等、各種実施形態のもの
を含むことは言うまでもない。
【0036】
【発明の効果】本発明は、上述の実施態様の如く実施さ
れて、請求項1記載の配電機器にあっては、電力線搬送
通信をおこなう電力線となる単相三線式の商用電源に設
置される配電機器の異相配線間に設けられた、電力線搬
送通信の搬送波周波数に対して低いインピーダンス、商
用電源周波数に対しては高いインピーダンスを有するハ
イパスフィルタを介して伝送信号がバイパスされるの
で、その配電機器を配電経路に簡単に設置できて電力線
搬送通信の安定化を容易に図ることができる。
【0037】また、請求項2記載の配電機器にあって
は、信号の伝送路となる商用電源に設置される配電機器
の異相配線間に、プラスチックフィルムコンデンサにて
形成されたハイパスフィルタを介して信号伝送がなされ
るので、電波法施行規則によって使用可能な電力線搬送
通信の搬送波周波数である10kHz〜450kHzの
うち、例えば、100kHz程度において低いインピー
ダンス、商用電源周波数である例えば60Hzに対して
は高いインピーダンスをもったものを少ないスペースに
て実現可能となる。
【0038】また、請求項3記載の配電機器にあって
は、電力線搬送通信をおこなう電力線となる単相三線式
の商用電源に設置される配電機器の各配線間に設けられ
た、中間タップ付コイル、及び、この中間タップ付コイ
ル両端あるいはそのタップを介して設けられたコンデン
サによる、電力線搬送通信の搬送波周波数に対して低い
インピーダンス、商用電源周波数に対しては高いインピ
ーダンスをもったハイパスフィルタを介して伝送信号が
バイパスされるので、その配電機器を配電経路に簡単に
設置できて電力線搬送通信の安定化を容易に図ることが
できる。
【0039】また、請求項4記載の配電機器にあって
は、電力線搬送通信の搬送波周波数に対して低いインピ
ーダンス、商用電源周波数に対しては高いインピーダン
スをもったハイパスフィルタは、同一容量値の3つのコ
ンデンサが中間タップ付コイル両端及びそのタップを介
して単相三線式の商用電源の各配線間に接続され構成さ
れるので、コンデンサを小型のものを用いて少ないスペ
ースにてハイパスフィルタを形成することができる。ま
た、100V系と200V系の配線間にて電力線搬送通
信を可能とする効果も奏する。
【0040】また、請求項5記載の分電盤にあっては、
電力線搬送通信の搬送波周波数に対して低いインピーダ
ンス、商用電源周波数に対しては高いインピーダンスを
もったハイパスフィルタを有する主幹ブレーカを配電経
路に簡単に設置できるので、従来使用していた分電盤の
主幹ブレーカと置き換えて本実施例ものを設置すること
が可能となって、既設の住宅においても、分電盤全体を
置き換える必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の配電機器の説明図であ
る。
【図2】同配電機器を示す概略構成図である。
【図3】本発明の一実施の形態の分電盤を示す概略構成
図である。
【図4】第2の実施の形態の配電機器を示す概略構成図
である。
【図5】本発明の他の実施の形態の分電盤を示す概略構
成図である。
【図6】本発明の従来例である電力線搬送用端末の使用
状態の説明図である。
【符号の説明】
1 配電機器 41 プラスチックフィルムコンデンサ(4:ハイパス
フィルタ) 42 中間タップ付コイル 42a タップ 43 コンデンサ 5 分電盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 薦田 美行 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 5G064 AA09 CA01 DA03 DA05 5K046 AA03 BA00 BB05 CC08 CC09 PS03 PS32 PS50

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力線となる単相三線式の商用電源の異
    相配線間に、電力線搬送通信をおこなう搬送波周波数に
    対して低いインピーダンス、商用電源周波数に対しては
    高いインピーダンスを有するハイパスフィルタを設けて
    なることを特徴とする配電機器。
  2. 【請求項2】 前記ハイパスフィルタをプラスチックフ
    ィルムコンデンサとした請求項1記載の配電機器。
  3. 【請求項3】 電力線となる単相三線式の商用電源の各
    配線間を中間タップ付コイルの両端及びそのタップを介
    して接続し、同コイルと前記配線との間に、電力線搬送
    通信をおこなう搬送波周波数に対して低いインピーダン
    ス、商用電源周波数に対しては高いインピーダンスをも
    ったハイパスフィルタを形成するコンデンサを設けてな
    ることを特徴とする配電機器。
  4. 【請求項4】 前記コンデンサを同一容量値として前記
    のコイルと各配線との間にそれぞれ配設させた請求項3
    記載の配電機器。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか一つの請求項
    に記載の配電機器を主幹ブレーカとしたことを特徴とす
    る分電盤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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