JP2009231720A - 電子機器の冷却構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 発熱部品4を実装した基板5と、前記発熱部品4が発生する熱を放熱するための放熱体7を、筐体1内に収容した電子機器の冷却構造であって、前記基板5に対向する支持面8を前記発熱部品4および放熱体7を挟んで前記筐体1内に設け、前記放熱体7を前記基板5および支持面8相互間で支持するとともに、前記放熱体7のベース部70と前記発熱部品4との間に、前記発熱部品4と放熱体7のベース部70との空間距離よりも厚い弾性変形可能な熱伝達材6を圧縮挟持した構造。
【選択図】 図1
Description
この先行技術によると、図6に示すようにトランジスタ等の発熱素子100は、プリント基板101にはんだ付けで固定されている。プリント基板101には、平行にプリント基板102が配置され、プリント基板101,102相互間には支持板103が配置されて取付棒104によって支持されている。プリント基板101と支持板103の間には、コ字型の放熱板105がネジ106,107を介して取り付けられている。発熱素子100は、絶縁体108を間に挟んでネジ109を介して放熱板105に取り付けられている。プリント基板101と放熱板105との間にはクッション材110が配置されて共締めされている(特許文献1参照)。
また、本発明は、前記放熱体のベースの両端部に少なくとも一対の脚部を前記放熱体のベースと略直交する方向に延設し、該脚部の先端部が係合する係合部を前記基板に設けたことにある。
さらに、本発明は、前記脚部の先端部に段差部を設け、該段差部の先を前記係合部に係合して前記放熱体を位置決めしたことにある。
またさらに、本発明は、前記脚部と逆方向に延出した支持アームを前記放熱体のベースに設け、該支持アームの先端部が係合する係合部を前記支持面に形成したことにある。
また、本発明は、前記筐体の内壁面に、前記基板を設定位置で支持する支持部を設けたことにある。
さらに、本発明は、前記筐体の内壁に、前記基板を前記支持部の設定位置に案内する案内部を設けたことにある。
またさらに、本発明は、前記筐体内に、前記基板に対向する支持基板を設け、該支持基板に前記支持面を形成したことにある。
また、本発明は、前記筐体の内壁面に、前記支持基板を設定位置で支持する支持部を設けたことにある。
さらに、本発明は、前記筐体の内壁に、前記基板を前記支持部の設定位置に案内する案内部を設けたことにある。
請求項1に記載の発明によれば、基板に対向する支持面を前記発熱部品および放熱体を挟んで前記筐体内に設け、前記放熱体を前記基板および支持面相互間で支持するとともに、前記放熱体のベース部と前記発熱部品との間に、前記発熱部品と放熱体のベース部との空間距離よりも厚い弾性変形可能な熱伝達材を圧縮挟持したので、少ない部品点数により構成されて小型化が図れ、発熱部品と熱伝達材、あるいは熱伝達材と放熱体のベース部との密着性が高くなり、優れた冷却効果が得られる。
請求項2に記載の発明によれば、放熱体のベースの両端部に少なくとも一対の脚部を前記放熱体のベースと略直交する方向に延設し、該脚部の先端部が係合する係合孔を前記基板に設けたので、基板と放熱体の位置決めが簡便であり、組み立て作業が容易になるという効果が得られる。
請求項3に記載の発明によれば、脚部の先端部に段差部を設け、該段差部の先を前記係合孔に係合して前記放熱体を位置決めしたので、熱伝達材の弾性変形量を一定にできることから、安定した放熱効果が得られる。
請求項4に記載の発明によれば、脚部と逆方向に延出した支持アームを前記放熱体のベースに設け、該支持アームの先端部が係合する係合孔を前記支持面に形成したので、放熱体を基板と支持面相互間で支持することができることから、発熱部品と放熱体の固定にネジを省略することができる。ネジの省略により、部品点数の削減を図れ、コストダウン、省スペース化を図ることができる。
請求項5に記載の発明によれば、前記筐体の内壁面に、前記基板を設定位置で支持する支持部を設けたので、筐体に基板を挿入する作業が容易になるため、組み立て作業が容易になるという効果が得られる。
請求項6に記載の発明によれば、前記筐体の内壁に、前記基板を前記支持部の設定位置に案内する案内部を設けたので、筐体に基板を挿入する作業が容易になるため、組み立て作業が容易になるという効果が得られる。
請求項7に記載の発明によれば、筐体内に、前記基板に対向する支持基板を設け、該支持基板に前記支持面を形成したので、放熱体を基板と支持基板の支持面相互間で支持することができることから、発熱部品と放熱体の固定にネジを省略することができる。ネジの省略により、部品点数の削減を図れ、コストダウン、省スペース化を図ることができる。
請求項8に記載の発明によれば、筐体の内壁面に、前記支持基板を設定位置で支持する支持部を設けたので、筐体に支持基板を挿入する作業が容易になるため、組み立て作業が容易になるという効果が得られる。
請求項9に記載の発明によれば、筐体の内壁に、前記基板を前記支持部の設定位置に案内する案内部を設けたので、筐体に支持基板を挿入する作業が容易になるため、組み立て作業が容易になるという効果が得られる。
図1は本発明の実施の形態による電子機器の冷却構造を示す断面図、図2は図1の部分拡大図、図3は図1の分解斜視図である。
筐体本体2の内面と蓋体3の裏面に、上下の互いに対応する位置に、上下方向にそれぞれ一対の凹凸部20,21,30,31を設けているので、凹凸部20,21,30,31によって、筐体1の幅方向に、筐体本体2の内面と蓋体3の裏面に凹部20a,21a,30a,31aが形成されることから、発熱素子4が装着された基板5と、支持面8を有する支持基板9を一定間隔で平行な位置に配置することができる。基板5と、支持面8を有する支持基板9との間で、ネジ等を使わずに放熱体7を支持することができるので、部品点数の削減および組付け作業を容易に行なうことができる。放熱体7は、脚部72の先端の突起部72aの一方を基板5の係合孔5aに挿入し、かつ突起部72aの他方を基板5の切欠き部5bに係合させて基板5に組み付けられるので、基板5との位置決めがなされ、放熱体7のベース部70と基板5との距離を一定に保つことができる。したがって、放熱体7のベース部70と発熱素子4との間で、熱伝達材6が弾性変形して、一定の厚さに圧縮されて放熱体7のベース部70と発熱素子4に密着することができるので、放熱体7を通して効率良く放熱することができる。
図4の実施の形態の場合、前記筐体本体2の内面に、基板5と、支持基板9を案内する案内部材10が設けられている。これら案内部材10は、上片10aおよび下片10bを有するコ字型形状に形成されており、この上片10aおよび下片10bの上下内面を奥行き方向に徐々に狭くなるテーパ11に形成したものである。これら案内部材10は、凹凸部20,21に対応する位置に、たとえば前記筐体本体2の内面の左右両側の上下にそれぞれ設けることができる。案内部材10の上片10aおよび下片10bの長さは必要に応じて任意に設定することができる。図4の例では、蓋部3の凹凸部30,31の位置まで延出して形成されている。こうして、基板5と、支持基板9の組付けに際して、案内部材10の上片10aおよび下片10bに沿って基板5および支持基板9を挿入することができるので、組付け作業が容易であり、作業能率の向上を図ることができる。
これによって、支持基板9を廃止することができ、部品点数を、より削減することができる。筐体本体2の内面と蓋体3の裏面に設ける、支持基板9用の凹凸部21,31を廃止できるので、筐体本体2と蓋体3の成形に際して型構造が簡素化できる。
ネジでの固定を必要とせず、省スペース化が可能である。
放熱部品としての放熱体7、基板5及び支持基板9と筐体1の固定にネジやそのほかの部品を必要としないため、放熱部品、構造部品の削減が可能となる部品点数の削減により、コストダウンが可能となる。
従来、固定にネジを用いた場合に必要だった、接着剤による固定や座金による緩み止めの対策が必要ない放熱部品、基板5及び支持基板9並びに筐体1の固定にネジを使用しない構造のため、経年変化によるネジの緩みによる、装置の不具合が発生しない放熱部品、基板5及び支持基板9並びに筐体1の固定にネジやそのほかの部品を必要としないため、従来必要だったネジや構造部品と電子部品との電気的な絶縁距離等の確保が不要となり、基板5面積の有効利用が可能となる放熱部品、基板5及び筐体1の固定にネジやそのほかの部品を必要としないため、装置内の省スペース設計が可能となり、装置全体の小型化が可能となる。
放熱部品、基板5及び支持基板9並びに筐体1の固定にネジやそのほかの部品を必要としないため、部品点数が少なく、組立工数の削減、時間短縮が可能となる。
放熱部品、基板5及び支持基板9並びに筐体1の固定にネジやそのほかの部品を必要としないため、装置の分解に工具を必要とせず効率の良い分解が可能となり、リサイクル性の良い、製品設計が可能となる。
2 筐体本体
3 蓋体
4 発熱素子
5 基板
6 熱伝達材
7 放熱体
8 支持面
9 支持基板
10 案内部材
20,21,30,31 凹凸部
70 ベース部
71 放熱板
72 脚部
73 支持アーム
5a,9a 係合孔
5b,9b 切欠き部
20a,21a,30a,31a 凹部
72a,73a 突起部
72b,73b 段差部
Claims (9)
- 発熱部品を実装した基板と、前記発熱部品が発生する熱を放熱するための放熱体を、筐体内に収容した電子機器の冷却構造において、
前記基板に対向する支持面を前記発熱部品および放熱体を挟んで前記筐体内に設け、前記放熱体を前記基板および支持面相互間で支持するとともに、前記放熱体のベース部と前記発熱部品との間に、前記発熱部品と放熱体のベース部との空間距離よりも厚い弾性変形可能な熱伝達材を圧縮挟持したことを特徴とする電子機器の冷却構造。 - 前記放熱体のベースの両端部に少なくとも一対の脚部を前記放熱体のベースと略直交する方向に延設し、該脚部の先端部が係合する係合部を前記基板に設けたことを特徴とする請求項1に記載の電子機器の冷却構造。
- 前記脚部の先端部に段差部を設け、該段差部の先を前記係合部に係合して前記放熱体を位置決めしたことを特徴とする請求項2に記載の電子機器の冷却構造。
- 前記脚部と逆方向に延出した支持アームを前記放熱体のベースに設け、該支持アームの先端部が係合する係合部を前記支持面に形成したことを特徴とする請求項2または3に記載の電子機器の冷却構造。
- 前記筐体の内壁面に、前記基板を設定位置で支持する支持部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の電子機器の冷却構造。
- 前記筐体の内壁に、前記基板を前記支持部の設定位置に案内する案内部を設けたことを特徴とする請求項5に記載の電子機器の冷却構造。
- 前記筐体内に、前記基板に対向する支持基板を設け、該支持基板に前記支持面を形成したことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の電子機器の冷却構造。
- 前記筐体の内壁面に、前記支持基板を設定位置で支持する支持部を設けたことを特徴とする請求項7に記載の電子機器の冷却構造。
- 前記筐体の内壁に、前記基板を前記支持部の設定位置に案内する案内部を設けたことを特徴とする請求項8に記載の電子機器の冷却構造。
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