JP2009224415A - 多層配線基板の製造方法、及び多層配線基板の中間製品 - Google Patents

多層配線基板の製造方法、及び多層配線基板の中間製品 Download PDF

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Abstract

【課題】製造コストを低減することができる多層配線基板の製造方法を提供すること。
【解決手段】多層配線基板としてのコアレス配線基板は、コア基板を有さず、導体層26及び樹脂絶縁層21〜24を交互に積層して多層化したビルドアップ層20を有する。コアレス配線基板の中間製品100は、導電金属材料からなる2枚の銅箔42a,42bを積層して剥離可能な状態で密着させた積層金属シート体42を有する。積層金属シート体42の両面に、導体層26及び樹脂絶縁層21〜24を交互に積層することにより、ビルドアップ層20が形成されている。
【選択図】図9

Description

本発明は、コア基板を有さず、導体層及び絶縁層を交互に積層して多層化したビルドアップ層を有する多層配線基板の製造方法、及び多層配線基板の中間製品に関するものである。
コンピュータのマイクロプロセッサ等として使用される半導体集積回路素子(ICチップ)は、近年ますます高速化、高機能化しており、これに付随して端子数が増え、端子間ピッチも狭くなる傾向にある。一般的にICチップの底面には多数の端子が密集してアレイ状に配置されており、このような端子群はマザーボード側の端子群に対してフリップチップの形態で接続される。ただし、ICチップ側の端子群とマザーボード側の端子群とでは端子間ピッチに大きな差があることから、ICチップをマザーボード上に直接的に接続することは困難である。そのため、通常はICチップをICチップ搭載用配線基板上に搭載してなるパッケージを作製し、そのパッケージをマザーボード上に搭載するという手法が採用される。
この種のパッケージを構成するICチップ搭載用配線基板としては、コア基板の表面及び裏面にビルドアップ層を形成した多層配線基板が実用化されている。この多層配線基板において、コア基板は、例えば、補強繊維に樹脂を含浸させた樹脂基板(ガラスエポキシ基板など)が用いられている。そして、そのコア基板の剛性を利用して、コア基板の表面及び裏面に層間絶縁層と導体層とを交互に積層することにより、ビルドアップ層が形成されている。つまり、この多層配線基板において、コア基板は、補強の役割を果たしており、ビルドアップ層と比べて非常に厚く形成されている。また、コア基板には、表面及び裏面に形成されたビルドアップ層間の導通を図るための配線(具体的には、スルーホール導体など)が貫通形成されている。
ところで、近年では、半導体集積回路素子の高速化に伴い、使用される信号周波数が高周波帯域となってきている。この場合、コア基板を貫通する配線が大きなインダクタンスとして寄与し、高周波信号の伝送ロスや回路誤動作の発生につながり、高速化の妨げとなってしまう。この問題を解決するため、ICチップ搭載用配線基板として、コア基板を有さないコアレス配線基板が提案されている(例えば、特許文献1等)。このコアレス配線基板は、比較的に厚いコア基板を省略することにより全体の配線長が短くなるため、高周波信号の伝送ロスが低減され、半導体集積回路素子を高速で動作させることが可能となる。
ここで、従来のコアレス配線基板の製造方法について説明する。
まず、製造時における補強のための支持基板200(例えば、ガラスエポキシ基板)を準備し、この支持基板200上に下地樹脂絶縁層201を形成する(図15参照)。次に、下地樹脂絶縁層201の主表面上に、2枚の金属箔202a,202bからなる積層金属シート体202を配置し、その積層金属シート体202を包むように第1層の樹脂絶縁層211を形成する(図16参照)。この第1層の樹脂絶縁層211は、積層金属シート体202を密着するとともに、積層金属シート体202の周囲領域にて下地樹脂絶縁層201と密着して、積層金属シート体202を封止する。
また、レーザー加工を施すことによって第1層の樹脂絶縁層211にビア穴を形成した後、ビア穴内のスミアを除去するデスミア処理を行う。この後、めっきを行って各ビア穴203内にビア導体204を形成し、さらに、従来公知の手法によってエッチングを行うことで、樹脂絶縁層211上に導体層205をパターン形成する(図17参照)。
そして、図18に示すように、第2層〜第4層の樹脂絶縁層212〜214及び導体層205についても、上述した第1層の樹脂絶縁層211及び導体層205と同様の手法によって形成し、樹脂絶縁層211上にビルドアップしていく。さらに、最上層の樹脂絶縁層214上に感光性エポキシ樹脂を塗布して硬化させることにより、ソルダーレジスト216を形成する。その後、ソルダーレジスト216に露光及び現像を行うことで、端子パッド218を露出するための開口部209をパターニングする。以上の製造工程によって、支持基板200上に積層金属シート体202、樹脂絶縁層211〜214、及び導体層205を積層した積層体220を形成する。この積層体220において、積層金属シート体202上の領域がコアレス配線基板の配線積層部221(ビルドアップ層)となる部分である。この積層体220において、配線積層部221の周囲を除去した後、積層金属シート体202における2枚の金属箔202a,202bの密着界面にて剥離して、配線積層部221を支持基板200から分離する(図19参照)。その後、配線積層部221の主表面上に付着している金属箔202aをエッチングにより除去して、ビア導体204と接続された金属端子222(例えば、はんだバンプ)を形成することにより、コアレス配線基板230(図20参照)が得られる。
特許第3615727号公報
上記したように従来の製造方法では、支持基板200上に配線積層部221をビルドアップし、その後に支持基板200を取り除くことでコアレス配線基板230を製造している。この製造方法の場合、支持基板200は製品とならない無駄な部材であり、その支持基板200を取り除くための工数も必要となるため、コアレス配線基板230の製造コストが嵩んでしまう。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、多層配線基板の製造コストを低減することができる多層配線基板の製造方法、及び多層配線基板の中間製品を提供することにある。
そして上記課題を解決するための手段(手段1)としては、コア基板を有さず、導体層及び絶縁層を交互に積層して多層化したビルドアップ層を有し、前記ビルドアップ層の表面上に半導体集積回路素子を搭載するための素子搭載領域が設定された多層配線基板の製造方法であって、導電金属材料からなる2枚のシート状金属材を積層して剥離可能な状態で密着させた積層金属シート体を準備する積層金属シート体準備工程と、前記積層金属シート体の両面側に、前記絶縁層及び前記導体層を交互に積層して前記ビルドアップ層を形成するビルドアップ層形成工程と、前記積層金属シート体における各シート状金属材の密着界面で剥離することにより、前記ビルドアップ層形成済みの前記積層金属シート体を2分割する分割工程と、前記分割工程を経て露出した前記シート状金属材をパターニングして表面導体層を形成する表面導体層形成工程とを含むことを特徴とする多層配線基板の製造方法がある。
従って、手段1の多層配線基板の製造方法によると、積層金属シート体準備工程において、導電金属材料からなる2枚のシート状金属材を積層して剥離可能な状態で密着させた積層金属シート体が準備され、ビルドアップ層形成工程では、その積層金属シート体の両面側に、絶縁層及び前記導体層を交互に積層してビルドアップ層が形成される。この製造方法では、従来技術のように支持基板上にビルドアップ層を形成していないため、支持基板を準備してその支持基板上に下地誘電体層をラミネートするといった工程が不要となる。さらに、支持基板自体も不要となるため、多層配線基板の製造コストを低減することができる。
前記ビルドアップ層形成工程では、前記積層金属シート体の外縁部を枠体に固定した状態で前記導体層及び前記絶縁層の形成を行うことが好ましい。このように積層金属シート体の外縁部を枠体に固定することにより、皺がない良好な平面状に積層金属シート体を保持できるので、ビルドアップ層形成工程における導体層及び絶縁層の形成を適切に行うことができる。
前記積層金属シート体準備工程では、後に前記絶縁層となるシート状のビルドアップ材を積層金属シート体の両面上にラミネートしたものを準備し、前記ビルドアップ層形成工程では、その積層金属シート体の外縁部を枠体に固定した状態で前記導体層及び前記絶縁層の形成を行うことが好ましい。この場合、積層金属シート体にビルドアップ材をラミネートすることにより、その積層金属シート体の厚さを厚くすることができる。その結果、枠体への積層金属シート体の固定を容易に行うことができ、導体層及び絶縁層の形成をより適切に行うことができる。
前記シート状金属材は銅箔であり、前記表面導体層形成工程では、前記銅箔をエッチングしてパターニングすることが好ましい。このようにすると、表面導体層を容易に形成することができる。
また、前記シート状金属材は銅板であってもよい。この場合、表面導体層形成工程では、銅板をエッチングして全体的に薄くした後、さらにエッチングしてパターニングすることにより、表面導体層を形成することができる。
前記枠体は、導電材料を含んで構成されるとともに、前記ビルドアップ層形成工程において前記導体層を形成する際に電解めっき用給電構造として利用されることが好ましい。このようにすれば、電解めっき時に枠体を用いて通電することができ、電解めっき用給電構造を別途用意する必要がなく、多層配線基板の製造コストを抑えることができる。
また、上記課題を解決するための別の手段(手段2)としては、コア基板を有さず、導体層及び絶縁層を交互に積層して多層化したビルドアップ層を有し、前記ビルドアップ層の表面上に半導体集積回路素子を搭載するための素子搭載領域が設定された多層配線基板の中間製品であって、導電金属材料からなる2枚のシート状金属材を積層して剥離可能な状態で密着させた積層金属シート体と、前記積層金属シート体の両面側に、前記絶縁層及び前記導体層を交互に積層することにより形成された前記ビルドアップ層とを備えたことを特徴とする多層配線基板の中間製品がある。
従って、手段2の多層配線基板の中間製品によると、従来技術のように支持基板を用いることなく、積層金属シート体上にビルドアップ層が直接形成されている。この場合、支持基板を準備してその支持基板上に下地誘電体層をラミネートするといった工程を経ることなく多層配線基板を製造することができる。よって、支持基板や下地誘電体層の材料費が不要となり、多層配線基板の製造コストを低減することができる。
なお、本発明のコアを有さない多層配線基板とは、「主に同一の層間絶縁層を主体として構成されている多層配線基板」や「同一方向に拡径したビアのみにより各導体層を接続している多層配線基板」を挙げることができる。
前記導体層は、サブトラクティブ法、セミアディティブ法、フルアディティブ法などといった公知の手法によって、層間絶縁層上にパターン形成される。前記導体層の形成に用いられる金属材料の例としては、銅、銅合金、ニッケル、ニッケル合金、スズ、スズ合金などが挙げられる。
前記絶縁層は、絶縁性、耐熱性、耐湿性等を考慮して適宜選択することができる。前記絶縁層の形成材料の好適例としては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ポリイミド樹脂などの熱硬化性樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリプロピレン樹脂などの熱可塑性樹脂等が挙げられる。そのほか、これらの樹脂とガラス繊維(ガラス織布やガラス不織布)やポリアミド繊維等の有機繊維との複合材料を使用してもよい。
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。図1は、本実施の形態のコアレス配線基板(多層配線基板)の概略構成を示す拡大断面図であり、図2は、そのコアレス配線基板の平面図である。
図1に示されるように、コアレス配線基板10は、コア基板を有さず、エポキシ樹脂からなる4層の樹脂絶縁層(絶縁層)21,22,23,24と銅からなる導体層26とを交互に積層して多層化したビルドアップ層20を有している。樹脂絶縁層21〜24は、同一の厚さ及び材料からなる層間絶縁層であり、エポキシ樹脂からなるシート状のビルドアップ材を用いて形成されている。コアレス配線基板10において、第4層の樹脂絶縁層24の表面(上面)には端子パッド27が設けられている。なお、図1は、コアレス配線基板10の一部を示す断面図であり、コアレス配線基板10の上面には、複数の端子パッド27が例えばアレイ状に配置されている(図2参照)。
また、樹脂絶縁層24の表面はソルダーレジスト28によってほぼ全体的に覆われている。このソルダーレジスト28には、各端子パッド27を露出させる開口部29が形成されている。そして、露出した各端子パッド27には、図示しないはんだバンプを介してICチップ(半導体集積回路素子)がフリップチップ接続されるようになっている。なお、図2に示されるように、コアレス配線基板10の上面(主面)上において、各端子パッド27が形成されている領域が素子搭載領域25となる。
第1層の樹脂絶縁層21の表面(下面)には、LGA(ランドグリッドアレイ)用パッド30がアレイ状に配設されている。また、樹脂絶縁層21,22,23,24には、それぞれビア穴32及びビア導体33が設けられている。各ビア導体33は、同一方向(図では上方向)に拡径した導体であって、各導体層26、端子パッド27、及びLGA用パッド30を相互に電気的に接続している。各LGA用パッド30は、図示しないマザーボードと電気的に接続される。
本実施の形態のコアレス配線基板10は例えば以下の手順で作製される。
まず、図3に示されるように、導電金属材料としての銅からなる2枚の銅箔42a,42b(シート状金属材)を積層して剥離可能な状態で密着させた積層金属シート体42を準備する(積層金属シート体準備工程)。具体的には、積層金属シート体42は、金属めっき(例えば、クロムめっき)を介して各銅箔42a,42bを積層することで形成されている。なお、各銅箔42a,42bの厚さは18μmであり、積層金属シート体42のサイズは、縦500mm、横500mmである。
そして、図4及び図5に示されるように、積層金属シート体42の外縁部を枠体43で固定する。本実施の形態で使用する枠体43は、導電材料である銅材を用いて形成されており、積層金属シート体42を固定する機能の他に、電解めっき用給電構造としての機能を有する。この枠体43に対する積層金属シート体42の固定は、例えば、めっき液が付着しても接着性が低下しない耐薬品性に優れた接着テープを用いて行われる。ただし、ネジ止め等の他の固定手段で積層金属シート体42を枠体43に固定してもよい。なお、図5にて描かれた一点鎖線は切断予定線である。つまり、本実施の形態のコアレス配線基板10は多数個取り配線基板の形態で製造され、切断予定線上で多数個取り配線基板を分割することにより複数のコアレス配線基板10が同時に得られるようになっている。
本実施の形態では、積層金属シート体42を枠体43で固定した状態で、積層金属シート体42の両面側に、樹脂絶縁層21,22,23,24と導体層26とを交互に積層してビルドアップ層20を形成する(ビルドアップ層形成工程)。
具体的には、まず、図6に示されるように、積層金属シート体42の両面にシート状のビルドアップ材45を配置し、真空圧着熱プレス機(図示しない)を用いて真空下にて加圧加熱することにより、ビルドアップ材45を硬化させて第1層の樹脂絶縁層21を形成する。
そして、図7に示されるように、レーザー加工を施すことによって樹脂絶縁層21の所定の位置にビア穴32を形成し、次いで各ビア穴32内のスミアを除去するデスミア処理を行う。その後、従来公知の手法に従って無電解銅めっき及び電解銅めっきを行うことで、各ビア穴32内にビア導体33を形成するとともに、樹脂絶縁層21上に導体層26を形成する。なおここでは、枠体43を電解めっき用給電構造体として利用して通電を行い、電解めっき処理を行うようにしている。さらに、従来公知の手法(例えばセミアディティブ法)によってエッチングを行うことで、樹脂絶縁層21上に導体層26をパターン形成する(図8参照)。
第2層〜第4層の樹脂絶縁層22〜23及び導体層26についても、上述した第1層の樹脂絶縁層21及び導体層26と同様の手法によって形成し、樹脂絶縁層21上にビルドアップしていく。そして、端子パッド27が形成された樹脂絶縁層24上に感光性エポキシ樹脂を塗布して硬化させることにより、ソルダーレジスト28を形成する。次に、所定のマスクを配置した状態で露光及び現像を行い、ソルダーレジスト28に開口部29をパターニングする。以上の製造工程によって、積層金属シート体42の両面にビルドアップ層20を備えたコアレス配線基板10の中間製品100を得ることができる(図9参照)。
この後、積層金属シート体42の外縁部を固定していた枠体43を取り外し、図10に示されるように、積層金属シート体42における2枚の銅箔42a,42bの密着界面にて剥離して中間製品100を2つの配線基板101に分割する(分割工程)。その分離後の配線基板101において、主表面上にある銅箔42a,42bをエッチングによりパターンニングして、表面導体層としてのLGA用パッド30を形成する(表面導体層形成工程)。また、分離後の配線基板101において、積層金属シート体42(銅箔42a,42b)の外縁部(枠体43による固定部)は、配線基板10の製品とならない不要な部分(非製品領域)であり、この部分が切断されて除去される。
上記の製造工程を経て得られる配線基板は、コアレス配線基板10の製品となるべき部分が縦横に複数配置された多数個取り配線基板である。従って、この多数個取り配線基板を分割することにより、図1のコアレス配線基板10が複数同時に得られる。
従って、本実施の形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)本実施の形態におけるコアレス配線基板10の製造方法では、2枚の銅箔42a,42bからなる積層金属シート体42の両面にビルドアップ層20を直接形成しているため、従来技術のように支持基板200を準備してその支持基板200上に下地樹脂絶縁層201をラミネートするといった工程が不要となる。さらに、支持基板200や下地樹脂絶縁層201の材料コストが不要となるため、コアレス配線基板10の製造コストを低減することができる。
(2)本実施の形態の場合、ビルドアップ層形成工程において、積層金属シート体42の外縁部を枠体43に固定した状態で導体層26及び樹脂絶縁層21〜24の形成を行うようにしている。この場合、皺がない良好な平面状に積層金属シート体42を保持できるので、導体層26及び樹脂絶縁層21〜24の形成を適切に行うことができる。
(3)本実施の形態の場合、表面導体層形成工程において、配線基板101の主表面にある銅箔42a,42bをエッチングしてパターニングすることにより、LGA用パッド30を容易に形成することができる。
なお、本発明の実施の形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態では、積層金属シート体準備工程において2枚の銅箔42a,42bからなる積層金属シート体42を準備し、ビルドアップ層形成工程では、その積層金属シート体42の両面に、樹脂絶縁層21〜24及び導体層26からなるビルドアップ層20を積層するものであったがこれに限定されるものではない。例えば、図11に示されるように、積層金属シート体準備工程において、後に樹脂絶縁層21となるシート状のビルドアップ材45を積層金属シート体42の両面上にラミネートしたものを準備する。なおここでは、ビルドアップ材45として、高分子材料(例えばエポキシ樹脂)中に無機繊維(例えばガラスクロス)を含む絶縁樹脂基材を用いてもよい。そして、ビルドアップ層形成工程では、そのビルドアップ材45をラミネートした積層金属シート体42の外縁部を枠体43に固定した状態で、導体層26及び樹脂絶縁層22〜24からなるビルドアップ層20の形成を行うようにする。このようにすれば、枠体43への積層金属シート体42の固定を容易に行うことができ、導体層26及び樹脂絶縁層22〜24の形成をより適切に行うことができる。
・上記実施の形態では、シート状金属材としての銅箔42a,42bが密着してなる積層金属シート体42を用いてコアレス配線基板10を製造するものであったが、シート状金属材として銅板が密着してなる積層金属シート体を用いてコアレス配線基板10を製造してもよい。具体的には、図12に示されるように、2枚の銅板71a,71bを積層してなる積層金属シート体71の両面に、上記実施の形態と同様な手法で樹脂絶縁層21〜24及び導体層26をビルドアップしていく。但し、積層金属シート体71は、銅箔42a,42bからなる積層金属シート体42と比較して十分な強度を有する。従って、積層金属シート体71を枠体43で固定することなく、その両面に樹脂絶縁層21〜24及び導体層26からなるビルドアップ層20を形成する。これにより、コアレス配線基板10の中間製品110を得ることができる。そして、図13に示されるように、積層金属シート体71における2枚の銅板71a,71bの密着界面にて剥離して中間製品110を2つの配線基板111に分離する。その後、図14に示すように、配線基板111の主表面上にある銅板71aをエッチングにより所定の厚さ(例えば、18μm)まで薄くする。その後、さらにエッチングしてパターニングすることにより、LGA用パッド30を形成する。これにより、コアレス配線基板10の製品となるべき部分が縦横に複数配置された多数個取り配線基板が完成する。この後、この多数個取り配線基板を分割することにより、図1に示すコアレス配線基板10を複数同時に得ることができる。
・上記実施の形態では、枠体43は、銅材を用いて形成されていたが、銅以外の金属材を用いて形成してもよい。また、枠体43を構成する金属材が銅めっきのめっき液に不純物として混入する可能性がある場合には、枠体43の表面を樹脂材料にて被覆してもよい。さらに、金属材を用いなくても十分な強度が保てる場合には、樹脂材料のみにて枠体43を形成してもよい。またこの場合、枠体43とは別に、電解めっき用給電部材を設けるようにする。
・上記実施の形態では、コアレス配線基板10のパッケージ形態はLGA(ランドグリッドアレイ)であるが、LGAのみに限定されず、例えばPGA(ピングリッドアレイ)やBGA(ボールグリッドアレイ)等であってもよい。
本実施の形態のコアレス配線基板の概略構成を示す断面図。 本実施の形態のコアレス配線基板を示す平面図。 本実施の形態のコアレス配線基板の製造方法を示す説明図。 本実施の形態のコアレス配線基板の製造方法を示す説明図。 本実施の形態のコアレス配線基板の製造方法を示す説明図。 本実施の形態のコアレス配線基板の製造方法を示す説明図。 本実施の形態のコアレス配線基板の製造方法を示す説明図。 本実施の形態のコアレス配線基板の製造方法を示す説明図。 本実施の形態のコアレス配線基板の製造方法を示す説明図。 本実施の形態のコアレス配線基板の製造方法を示す説明図。 別の実施の形態のコアレス配線基板の製造方法を示す説明図。 別の実施の形態のコアレス配線基板の製造方法を示す説明図。 別の実施の形態のコアレス配線基板の製造方法を示す説明図。 別の実施の形態のコアレス配線基板の製造方法を示す説明図。 従来のコアレス配線基板の製造方法を示す説明図。 従来のコアレス配線基板の製造方法を示す説明図。 従来のコアレス配線基板の製造方法を示す説明図。 従来のコアレス配線基板の製造方法を示す説明図。 従来のコアレス配線基板の製造方法を示す説明図。 従来のコアレス配線基板を示す説明図。
符号の説明
10…多層配線基板としてのコアレス配線基板
20…ビルドアップ層
21〜24…絶縁層としての樹脂絶縁層
25…素子搭載領域
26…導体層
30…表面導体層としてのLGA用パッド
42,71…積層金属シート体
42a,42b…シート状金属材としての銅箔
43…枠体
45…ビルドアップ材としての絶縁樹脂基材
71a,71b…シート状金属材としての銅板
100,110…中間製品

Claims (7)

  1. コア基板を有さず、導体層及び絶縁層を交互に積層して多層化したビルドアップ層を有し、前記ビルドアップ層の表面上に半導体集積回路素子を搭載するための素子搭載領域が設定された多層配線基板の製造方法であって、
    導電金属材料からなる2枚のシート状金属材を積層して剥離可能な状態で密着させた積層金属シート体を準備する積層金属シート体準備工程と、
    前記積層金属シート体の両面側に、前記絶縁層及び前記導体層を交互に積層して前記ビルドアップ層を形成するビルドアップ層形成工程と、
    前記積層金属シート体における各シート状金属材の密着界面で剥離することにより、前記ビルドアップ層形成済みの前記積層金属シート体を2分割する分割工程と、
    前記分割工程を経て露出した前記シート状金属材をパターニングして表面導体層を形成する表面導体層形成工程と
    を含むことを特徴とする多層配線基板の製造方法。
  2. 前記ビルドアップ層形成工程では、前記積層金属シート体の外縁部を枠体に固定した状態で前記導体層及び前記絶縁層の形成を行うことを特徴とする請求項1に記載の多層配線基板の製造方法。
  3. 前記積層金属シート体準備工程では、後に前記絶縁層となるシート状のビルドアップ材を前記積層金属シート体の両面上にラミネートしたものを準備し、前記ビルドアップ層形成工程では、その積層金属シート体の外縁部を枠体に固定した状態で前記導体層及び前記絶縁層の形成を行うことを特徴とする請求項1に記載の多層配線基板の製造方法。
  4. 前記シート状金属材は銅箔であり、前記表面導体層形成工程では、前記銅箔をエッチングしてパターニングすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の多層配線基板の製造方法。
  5. 前記シート状金属材は銅板であり、前記表面導体層形成工程では、前記銅板をエッチングして全体的に薄くした後、さらにエッチングしてパターニングすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の多層配線基板の製造方法。
  6. 前記枠体は、導電材料を含んで構成されるとともに、前記ビルドアップ層形成工程において前記導体層を形成する際に電解めっき用給電構造として利用されることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の多層配線基板の製造方法。
  7. コア基板を有さず、導体層及び絶縁層を交互に積層して多層化したビルドアップ層を有し、前記ビルドアップ層の表面上に半導体集積回路素子を搭載するための素子搭載領域が設定された多層配線基板の中間製品であって、
    導電金属材料からなる2枚のシート状金属材を積層して剥離可能な状態で密着させた積層金属シート体と、
    前記積層金属シート体の両面側に、前記絶縁層及び前記導体層を交互に積層することにより形成された前記ビルドアップ層と
    を備えたことを特徴とする多層配線基板の中間製品。
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