JP2009223379A - 自動販売機 - Google Patents

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Abstract

【課題】商品種別を特定しながら選択釦と商品コラムとを対応付けると共に、その商品種別に応じた商品コラムの調整や、選択釦に付随する表示価格の調整等を簡易に行うことのできる自動販売機を提供する。
【解決手段】複数種の商品に関する販売価格と寸法情報とを商品コードをラベルとして登録した商品データベースを用い、商品コードに付随させて前記商品データベースにコラム番号および釦番号を登録して選択釦と商品コラムとを対応付けて管理する。そして商品コラム毎に商品データベースから商品の寸法情報を求めて各商品コラムの商品収納寸法を自動調整し、またはその調整を指示し、更に選択釦毎に商品データベースから商品の販売価格を求めて当該選択釦に設定する表示価格を自動設定し、またはその設定を指示する。
【選択図】図2

Description

本発明は、商品銘柄をベースとして選択釦および商品コラムの管理を行うと共に、商品の販売制御を行うようにした自動販売機に関する。
たばこや飲料缶等の自動販売機は、その販売機本体の前面パネル(いわゆる看板部)に複数の商品見本を並べて展示する展示棚を設けると共に、展示された商品見本にそれぞれ対応する選択釦を設けて構成される。また前記販売機本体の内部には、販売商品(たばこや飲料缶等)をその種別毎に分類して収納する複数の商品コラムが設けられている。上述した複数の選択釦および複数の商品コラムは、予め販売制御装置の管理の下で互いに対応付けて管理されており、上記販売制御装置は、選択操作された選択釦に対応付けられた商品コラムの払出機構を駆動することで、指定された商品を選択的に払い出すものとなっている。
ちなみに前記複数の選択釦と複数の商品コラムとの対応付けは、通常、販売制御装置に接続された操作端末(リモコン)を用いて釦番号やコラム番号を選択指定しながら行われる[例えば特許文献1,2を参照]。特に選択釦と商品コラムとの対応付けは、販売戦略等に応じて[1:1]の関係だけではなく[n:m]の任意の関係で行い得るようになっている。この種の対応付けはフリーセレクション方式と称される。
特開2000−123231号公報 特開2002−236967号公報
ところで従来の自動販売機においては、選択釦および商品コラムを主体としてその対応付けを行い、各商品コラムに収納する商品の種別に応じて該商品コラムの幅や奥行き寸法を調整すると共に、各選択釦に付随させて設けられる価格ラベルの表示価格を調整している。また同時に入出金を管理する金銭処理部に対しては、個々の選択釦に対応させて販売金額(価格)の設定を行っている。
しかしながらこのような設定を行うには、自動販売機の取り扱いに関する仕様書(取扱説明書)や、商品の販売価格やサイズ等を記載した商品マニュアルを参照することが必要であり、非常に煩わしい。しかも自動販売機における商品の販売実績データを収集するにしても、例えば選択釦の操作回数または商品コラムにおけるの払出機構の駆動回数が個々の選択釦または商品コラム毎に求められるだけなので、その都度、選択釦に対応付けた商品の種別、または商品コラムに収納した商品の種別を調べる必要があった。これ故、販売実績データに基づいて商品の販売戦略を立てるにしても、そのデータ集計が非常に面倒であった。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、その目的は、取扱説明書や商品マニュアルを参照することなく、商品種別を特定しながら選択釦と商品コラムとを対応付けると共に、その商品種別に応じた商品コラムの調整や、選択釦に付随する表示価格の調整等を簡易に行うことができ、更には販売実績データの収集・集計の容易化を図ることのできる自動販売機を提供することにある。
上述した目的を達成するべく本発明に係る自動販売機は、販売機自体が備える機能を主体として選択釦と商品コラムとの対応付けを行うことに代えて、販売対象とする商品の種別(銘柄)を主体として選択釦と商品コラムとの対応付けを行うことで、その商品種別に応じた商品コラムの調整や、選択釦に付随する表示価格の調整等を簡易に行うようにしたことを特徴としている。
即ち、本発明に係る自動販売機は、商品を種別毎に分類して収納する複数の商品コラムと、これらの商品コラムを選択指定する複数の選択釦とを具備し、予め設定された前記商品コラムと選択釦との対応関係に従って、選択操作された選択釦に対応付けられた商品コラムからの商品の払い出しを実行するものであって、
<a> 特に自動販売機にて販売可能な複数種の商品に関する少なくとも販売価格と寸法情報とを、上記各商品をそれぞれ特定する商品コードをラベルとして登録した商品データベースと、
<b> この商品データベースに登録された商品コードに付随させて前記商品コラムを特定するコラム番号および前記選択釦を特定する釦番号を登録して前記選択釦と前記商品コラムとを対応付けると共に、その商品コラムに収納する商品の種別と販売価格を管理する管理部と、
<c> 前記コラム番号により特定される商品コラム毎に、前記商品データベースからその商品コラムに収納する商品の寸法情報を求めて当該商品コラムの商品収納寸法を自動調整し、またはその調整を指示する商品コラム調整手段と、
<d> 前記釦番号により特定される選択釦毎に、前記商品データベースからその選択釦により販売管理される商品の販売価格を求めて当該選択釦に設定する表示価格を自動設定し、またはその設定を指示する選択釦調整手段と
を備えたことを特徴としている。
好ましくは前記管理部は、自動販売機が備える操作端末(リモコン)を用いて入力される商品コード、若しくは商品に付されているバーコードやQRコード、更には商品に組み込まれたICチップに記録されたRFID等のコード情報を読み取って求められる商品コードに従って前記商品データベースに登録されている商品の種別を指定すると共に、前記操作端末を用いて入力されるコラム番号と、前記操作端末を用いて入力される釦番号または前記複数の選択釦中の選択操作された選択釦に予め付されている釦番号とを前記商品コードに付随させて前記商品データベースにそれぞれ登録することにより、指定した種別の商品を収納する商品コラムおよび当該商品を指定する選択釦を対応付けて管理するように構成される。
ちなみに前記商品データベースは、自動販売機にて販売可能な商品の種別、またはその商品に関する価格等の情報が改訂されたとき、外部からの指示を受けてその登録情報が一括して更新されるものからなる。この商品データベースの更新は、例えば商品販売元等において商品情報を管理しているマスターデータをダウンロードする等して行われる。また前記商品データベースは、商品コードにより特定される商品種別毎に、その商品の販売に関する実績データを収集して保存する機能を備えることが望ましい。
上記構成の自動販売機によれば、複数種の商品に関する少なくとも販売価格と寸法情報とを、上記各商品の商品コードをラベルとして登録した商品データベースを備えており、商品種別を特定しながらその商品を収納する商品コラムと、その商品を選択指定する為の選択釦とを指定するだけで、前記商品データベースを用いて商品コラムと選択釦とを対応付けし、また前記商品データベースから商品コラムの寸法調整に必要な情報、更には選択釦に付随して設定すべき表示価格の情報を簡易に得ることができる。従って自動販売機の取扱説明書や商品マニュアルを準備しなくても、簡易に、しかも効率的に商品コラムの寸法調整(幅寸法と奥行き寸法)や表示価格の設定等を行うことができる。また商品コラムと選択釦の対応関係、およびその商品コラムに収納する商品の種別やその販売価格等を一元的に管理することができる。
また商品データベースを利用して商品コード毎に、つまり商品種別毎にその販売実績データを直接収集することができるので、例えば従来のように選択釦毎に計数される操作回数や、商品コラム毎に計数される払出機構の駆動回数(商品払出回数)として求められる販売実績データを、同じ種別の商品が割り当てられている複数の選択釦または商品コラム間において加算集計するような煩わしさがない。従って販売実績データの収集・集計の簡易化を図り、更には収集した販売実績データの活用の容易化を図ることができる等の効果が奏せられる。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態に係る自動販売機について、たばこ販売用の自動販売機を例に説明する。
図1はこの自動販売機の制御系を示す概略構成図であり、1(1a,1b〜1n)は販売機本体の前面パネル(いわゆる看板部)に設けられた複数の選択釦、また2(2a,2b〜2m)は前記販売機本体の内部に設けられて販売商品(たばこ)をその種別毎に分類して収納する複数の商品コラムである。前記選択釦1(1a,1b〜1n)は、前記前面パネルにおける展示棚に並べて展示された複数の商品見本のそれぞれに対応付けて設けられたものであって、これらの各選択釦1(1a,1b〜1n)に付随して販売可表示器(例えば緑ランプ)、売切表示器(例えば赤ランプ)、および価格表示器(価格ラベル)が設けられている。
販売制御装置3は、上述した選択釦1(1a,1b〜1n)および商品コラム2(2a,2b〜2m)の動作を制御するものであって、基本的には、或る選択釦1が選択操作されたとき、その選択釦1に対応付けられた商品コラム2の払出機構を駆動することで、指定された商品を選択的に払い出す役割を担う。更にこの販売制御装置3は、商品コラム2に収納された商品が所定数以下、若しくは空(ゼロ)となったときに対応する選択釦1の売切表示器を点灯駆動したり、またその金銭処理部に所定金額の金銭が投入されたとき、これによって販売可能となる商品が対応付けられている選択釦1の販売可表示器を点灯駆動する役割を担う。
基本的には上述したように、販売制御装置3の制御の下で複数の選択釦1(1a,1b〜1n)および複数の商品コラム2(2a,2b〜2m)の各動作をそれぞれ制御するように構成された自動販売機において、本発明が特徴とするところは、自動販売機において販売可能な複数種の商品の、少なくとも販売価格と寸法情報とを含む商品情報(商品に関する情報)を、上記各商品をそれぞれ特定する商品コードをラベルとして登録した商品データベース(DB)4を備える点にある。そしてマイクロプロセッサ等により構成される管理部5においては、前記商品データベース4に登録された商品コードに付随させて、該商品データベース4に前述した商品コラム2(2a,2b〜2m)を特定するコラム番号と、前記選択釦1(1a,1b〜1n)を特定する釦番号とをそれぞれ登録し、これによって前記選択釦1と前記商品コラム2とを対応付けると共に、各商品コラム商品コラム2(2a,2b〜2m)にそれぞれ収納する商品の種別とその販売価格を管理するようにしたことを特徴としている。
ちなみに前記商品データベース4は、例えば図2に示すように複数の商品の種別(銘柄)毎にその商品コード(商品ID)をラベルとして、銘柄名・販売価格・商品サイズ等の基本情報を登録することに加え、その発売予定日や価格改訂日等の補助情報を登録したものからなる。そしてこの商品データベース4には、後述するように上記商品コード(商品ID)により特定される商品種別毎に、自動販売機における商品販売数が販売実績データとして登録されるようになっている。更にこの商品データベース4には、前述した管理部5の制御の下で前記商品コード(商品ID)により特定される商品種別毎に、その商品の収納に用いられる商品コラム2のコラム番号と、その商品を選択する為の選択釦1の釦番号とがそれぞれ登録されるようになっている。
この管理部5による前記商品データベース4へのコラム番号および釦番号の登録は、基本的には該管理部5に接続された操作端末(リモコン)6を用いて、更には管理部5に接続されたコードリーダ(バーコードリーダ)7を併用して行われる。具体的には前記操作端末(リモコン)6の10キーを用いて商品種別を特定する商品コードを入力して、或いは商品に付されているバーコード7やQRコードを前記コードリーダ7にて読み込むことにより商品種別を特定する商品コードを入力する。この商品コード(ID)の入力によって前記商品データベース4から該当する商品の銘柄が求められるので、例えばその銘柄名を前記操作端末(リモコン)6に表示する等して入力確認が行われる。
しかる後、前記操作端末(リモコン)6を用いて上記商品を収納する商品コラム2のコラム番号を入力し、更にその商品を指定する選択釦1の釦番号を入力する。尚、操作端末(リモコン)6を用いた釦番号の入力に代えて、設定すべき選択釦1を直接操作するようにし、どの選択釦1が操作されたかを前記販売制御装置3にて監視する。そして操作された選択釦1に予め付されている釦番号を前記販売制御装置3から求め、これを前記商品データベース4に登録することも勿論可能である。
このようにして前記商品データベース4に、商品コード(商品ID)をラベルとしてコラム番号および釦番号をそれぞれ登録することにより、商品コード(商品ID)を共通項目として、コラム番号により特定される商品コラム2と釦番号により特定される選択釦1との接続関係が設定される。そして商品コラム2と選択釦1との接続関係は、商品コードによって特定される商品種別毎に設定されることになる。尚、この商品コラム2と選択釦1との接続設定は[1:1]に限られるものではなく、前述したフリーセレクション方式を採用している場合には[m:n](但し、m,nは整数)であっても良い。
ところで前述した管理部5は、更に上述したコラム番号により特定される商品コラム2(2a,2b〜2m)毎に、前記商品データベース4からその商品コラム2に収納する商品の寸法情報を求めて当該商品コラム2の商品収納寸法(コラム幅と奥行き長)を調整し、またはその調整を指示する商品コラム調整機能(手段)5aを備えると共に、前記釦番号により特定される選択釦毎1(1a,1b〜1n)に、前記商品データベース4からその選択釦1により販売管理される商品の販売価格を求めて当該選択釦1に設定する表示価格を調整し、またはその調整を指示する選択釦調整機能(手段)5bを備えている。
これらの商品コラム調整機能5aおよび選択釦調整機能5bからの指示情報は、設定・指示部8を介して出力される。ちなみに前記商品コラム2(2a,2b〜2m)がそれぞれコラム幅および奥行き長の寸法自動調整機構を備えている場合には、前記設定・指示部8は前記商品データベース4から求められる商品の寸法情報を前記コラム番号に従って前記各商品コラム2にそれぞれ与えることで各商品コラム2の寸法自動調整機構をそれぞれ駆動する。これによって各商品コラム2が、そこに収納する商品のサイズに応じてコラム幅と奥行き長とがそれぞれ自動調整される。
また前記商品コラム2(2a,2b〜2m)に寸法自動調整機構が組み込まれていない場合には、前記設定・指示部8は前記商品データベース4に登録されたコラム番号毎に、そのコラム番号が登録された商品種別の寸法情報を求める。そしてコラム番号と共に、その商品寸法を前記操作端末6に順次表示出力する等して、上記コラム番号により特定される商品コラム2の寸法調整を順次指示する。尚、前記商品コラム2におけるコラム幅および奥行き長の寸法調整は、一般的にはそれぞれ数段階であるので、その寸法調整部材の設定位置を検出する位置センサを設けておき、前記設定・指示部8においては寸法調整する必要のある商品コラム2に対してだけ、その調整を促すメッセージを出力するように構成しても良い。この調整は、商品コラム2に対する寸法調整用アダプタの装着とその取り外しを含むことは言うまでもない。
一方、前記設定・指示部8は前記商品データベース4から求められる商品の販売価格を前記釦番号に従って前記各選択釦1にそれぞれ与えることで各選択釦1にそれぞれ付随させて設けられている価格表示部(価格ラベル)の表示価格を変更制御する。特に価格表示部が液晶表示素子等の表示器にて構成されている場合には、商品データベース4から求められた販売価格の情報を上記表示器に設定することで、その販売価格を表示する。
尚、価格表示部がシールや文字板等のラベルによって構成される場合には、前記設定・指示部8は前記商品データベース4に登録された釦番号毎に、その釦番号が登録された商品種別の販売価格を求める。そして釦番号と共にその販売価格を前記操作端末(リモコン)6に順次表示出力する等して、上記釦番号により特定される選択釦1に付随する価格ラベルの表示価格の設定(変更)を促す。この際、前記釦番号に従って該当する選択釦1の前述した販売可表示器や売切表示器を点滅駆動する等して、どの選択釦1の販売価格の設定であるかを視覚的に直接指示するようにすることも有用である。
以上のようにして商品データベース4を用いて複数の選択釦1(1a,1b〜1n)と複数の商品コラム2(2a,2b〜2m)との対応付けを行い、各商品コラム2(2a,2b〜2m)にそれぞれ収納する商品の種別に応じてコラム幅および奥行き長の寸法調整を行うと共に、各選択釦1(1a,1b〜1n)にそれぞれ付随する価格表示部の表示価格を設定すれば、自動販売機の取扱説明書や商品マニュアル等を参照することなく、簡易にその設定作業を完了することができる。特に商品データベース4に対して商品種別(商品コード)を与えた後、コラム番号と釦番号とを入力するだけで、自動販売機の稼働(運用)に必要な設定処理を簡易に、しかも効率的に実施することが可能となる。
また上述した如くして複数の選択釦1(1a,1b〜1n)と複数の商品コラム2(2a,2b〜2m)との対応付け(接続関係)を商品データベース4を用いて管理すれば、操作された選択釦1に応じて、或いは払い出し駆動された商品コラム2に応じて、その釦番号またはコラム番号が登録されている商品種別の販売数データを順次インクリメントするだけで、商品種別毎にその販売実績データを直接的に求めることができる。ちなみに従来の自動販売機においては、選択釦1と商品コラム2との対応付け(接続関係)は、商品種別とは独立に管理されているので、選択釦1毎に、または商品コラム2毎に求められる販売実績データを商品種別毎に分類し、同一商品銘柄毎に加算集計する必要があった。この点、本発明に係る自動販売機においては、前述したように商品銘柄毎にその販売実績データを求めることができるので、そのデータ収集のみならず集計作業の簡素化を図ることができる。従って商品の販売戦略を立てる上での販売実績データの収集を効率的に行うことが可能となる。
ここで前述した商品コラム調整機能5aによる商品コラム2のコラム幅および奥行き長の寸法調整について今少し詳しく説明する。この商品コラム2の調整は、例えば図3にその調整手順の一例を示すように、例えば指示入力されたコラム番号に従って、予め自動販売機毎に準備されている商品コラムデータベースを参照し、指定されたコラムが収容可能な商品サイズ(商品形状)や、コラム幅および奥行き長の調整機能を備えているか否かの情報を取得することから開始される〈ステップS1,S2〉。尚、前記商品コラムデータベースは、自動販売機に固有な商品コラムの仕様を登録したものである。
しかる後、指定された商品コードに従って前記商品データベース4から指定商品の寸法情報を求め、前述した如く指定された商品コラムに収納可能であるか否かを判定する〈ステップS3,S4,S5〉。そして指定した商品が、例えば指定した商品コラム2の最大コラム幅よりも大きく、その商品コラムに収納することができない場合には、エラーメッセージを出力する等して設定のし直しを促す〈ステップS6〉。
これに対して指定した商品コラムに指定した種別の商品を収納可能な場合には〈ステップS5〉、前記商品データベース4から求められる商品情報に従って前述した如く対応付けられた選択釦1に対する販売価格等の情報設定を行い、更には商品コラム2の寸法調整が必要な場合には、その調整処理を実行する〈ステップS7,S8,S9〉。以上の処理を、順次指定される全ての商品コラム2に対して繰り返し実行する〈ステップS10〉。このようにして複数の商品コラム2に対して、そこに収納する商品の種別を順次指定することにより、特定の商品コラム2に収納不可能な商品を、その商品コラム2に割り付けてしまうようなミスマッチングを確実等に防止することが可能となる。
尚、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば商品データベース4に登録されている販売価格の情報を、選択釦1および商品コラム2に対応付けて金銭処理部に与えることも勿論可能である。また商品データベース4に登録されている発売予定日や価格改訂日の情報に従い、例えば価格更新日に価格表示部に設定する表示価格を一斉に更新したり、発売日に商品の販売を許可する等の自動制御を行うことも可能である。
また商品データベース4への登録情報については、例えば商品販売元等において商品情報を管理しているマスターデータをダウンロードして更新するようにすれば十分である。このダウンローダについては、自動販売機をインターネット回線に接続して行うことも可能であるが、USBメモリ等の情報記録媒体を用いる等して個々の自動販売機毎にオフラインで行うようにすれば十分である。また販売実績データの収集についてもUSBメモリ等の情報記録媒体を用いれば良い。
更に実施形態においては商品に付されているバーコード7やQRコードを読み込んでその商品コードを求めたが、商品にICチップが組み込まれているような場合には、該ICチップチップに記録されたRFIDを電子的に取得して商品コードを求めることも勿論可能であり、カメラを用いて商品に付されているキャラクタ(商品名)を撮像し、画像認識してその商品の種別を特定して求めるようにしても良い。また指定した商品コラムが、指定された商品よりも幅狭である、或いは奥行き長が足りない等の要因でその収納が不可能な場合には、エラーメッセージを出力して変更を促すことも有用である。
また商品コードに従って前記商品データベース4から販売価格を求めるに際して、該商品データベース4に予め登録されている商品名や商品画像を求め、これをオペレータに表示して確認を促すことも有用である。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の一実施形態に係る自動販売機の制御系の概略構成を示す図。 図1に示す自動販売機に設けられる商品データベースの構成と、その記録情報の利用形態を模式的に示す図。 商品コラムの調整手順の一例を示す図。
符号の説明
1(1a,1b〜1n) 選択釦
2(2a,2b〜2m) 商品コラム
3 販売制御装置
4 商品データベース
5 管理部
5a 商品コラム調整機能(手段)
5b 選択釦調整機能(手段)
6 操作端末(リモコン)
7 コードリーダ
8 設定・指示部

Claims (4)

  1. 商品を種別毎に分類して収納する複数の商品コラムと、これらの商品コラムを選択指定する複数の選択釦とを具備し、予め設定された前記商品コラムと選択釦との対応関係に従って、選択操作された選択釦に対応付けられた商品コラムからの商品の払い出しを実行する自動販売機であって、
    自動販売機にて販売可能な複数種の商品に関する少なくとも販売価格と寸法情報とを、上記各商品をそれぞれ特定する商品コードをラベルとして登録した商品データベースと、
    この商品データベースに登録された商品コードに付随させて前記商品コラムを特定するコラム番号および前記選択釦を特定する釦番号を登録して前記選択釦と前記商品コラムとを対応付けると共に、その商品コラムに収納する商品の種別と販売価格を管理する管理部と、
    前記コラム番号により特定される商品コラム毎に、前記商品データベースからその商品コラムに収納する商品の寸法情報を求めて当該商品コラムの商品収納寸法を自動調整し、またはその調整を指示する商品コラム調整手段と、
    前記釦番号により特定される選択釦毎に、前記商品データベースからその選択釦により販売管理される商品の販売価格を求めて当該選択釦に設定する表示価格を自動設定し、またはその設定を指示する選択釦調整手段と
    を具備したことを特徴とする自動販売機。
  2. 前記管理部は、自動販売機が備える操作端末を用いて入力される商品コード、若しくは商品に付されているコード情報を読み取って求められる商品コードに従って前記商品データベースに登録されている商品の種別を指定し、
    前記操作端末を用いて入力されるコラム番号と、前記操作端末を用いて入力される釦番号または前記選択釦の選択操作により特定される釦番号とを前記商品コードに付随させて前記商品データベースにそれぞれ登録して、前記指定した種別の商品を収納する商品コラムおよび当該商品を指定する選択釦を管理するものである請求項1に記載の自動販売機。
  3. 前記商品データベースは、自動販売機にて販売可能な商品の種別、またはその商品に関する情報が改訂されたとき、外部からの指示を受けて一括して更新されるものである請求項1に記載の自動販売機。
  4. 前記商品データベースは、商品コードにより特定される商品種別毎に、その商品の販売に関する実績データを収集して保存する機能を備えたものである請求項1に記載の自動販売機。
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