JP2009222597A - 電気特性測定用配線基板、及び電気特性測定用配線基板の製造方法 - Google Patents

電気特性測定用配線基板、及び電気特性測定用配線基板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】半導体ウエハ上に形成された複数の半導体素子の電気特性を同時に測定することが可能な大型の電気特性測定用配線基板、及びその製造方法を提供する。
【解決手段】熱膨張率が3.5〜20/Kである絶縁基板の面上に複数の樹脂層を積層するとともにそれらの樹脂層間に配線層を配置し、次いで、前記複数の樹脂層の最上層に位置する樹脂層上に、前記配線層と電気的に接続された第1の電極パッドを形成するとともに、前記第1の電極パッドを露出させるようにして第1の保護層を形成し、さらに、前記絶縁基板の他方の面上に、前記配線層と電気的に接続された第2の電極パッドを形成するとともに、前記絶縁基板の側面、前記複数の樹脂層の側面、及び前記配線層の側面を覆うともに、前記絶縁基板の前記他方の面を前記第2の電極パッドが形成された部分を含んで第2の保護層を形成して電気特性測定用配線基板を得る。
【選択図】図1

Description

本発明は、特に半導体ウエハに形成された半導体素子(IC)や半導体集積回路(LSI)の電気特性を測定するための、例えばプローブカードとして用いることのできる電気特性測定用配線基板、及び電気特性測定用配線基板の製造方法に関するものである。
従来、シリコン等の半導体ウエハに形成した半導体チップや集積回路の検査用にはテスタが用いられてきた。このような回路検査においては、前記テスタに接続されたプローブカードなどの電気特性測定用配線基板のプロ―ブを、前記半導体チップや前記集積回路と接続することにより行われる。
近年は、半導体ウエハに形成されたICやLSIの製造工程に起因する初期不良を選別する加速試験のひとつとしてバーンイン試験が行われ、出荷品の信頼性を確保することが行われている。例えば、100℃以上の高温での動作状態の検査や通常よりも高電圧負荷での動作状態の検査を行うものである。
このような温度加速検査において、ポリイミドから構成される測定用配線基板を用いた場合、半導体ウエハとの熱膨張率差に大きく違いがあるため、常温時に位置合わせを行っても、温度を上昇させるとずれが生じ、上記電気特性測定用配線基板の表面に設けられた測定端子と半導体ウエハとの電気的接触が保たれないといった問題が生じる。
そこで、上記電気特性測定用配線基板の熱膨張率を半導体ウエハの熱膨張率に近づけることが試みられてきた。例えば、半導体ウエハと熱膨張係数が近く、透明な石英ガラスを用いることによって、温度変化による位置ずれを低減したプローブカードが開示されている(特許文献1参照)。
また、上記電気特性測定用配線基板の反りやうねり等の変形が生じるのを防止し、正確な検査を行うために、炭化物セラミックまたは窒化物セラミック等の非酸化物セラミックを用いて前記電気特性測定用配線基板を作製することが提案されている(特許文献2参照)。
さらに、電気特性測定用配線基板の基材をSi,Al,Mg及びBなどを含むコーディエライトを含む焼結体から構成し、シリコン半導体ウエハの熱膨張係数と近接させて、前記電気特性測定用配線基板に反りやうねり等が生じた場合においても、前記電気特性測定用配線基板と前記半導体ウエハとの電気的接触を確保し、前記半導体ウエハの電気特性の測定を実行する試みがなされている(特許文献3参照)。
このような電気特性測定用配線基板を用いた半導体ウエハの電気特性の測定は、前記半導体ウエハ上に形成された半導体素子毎にプローブを接触させて、各半導体素子の回路検査等を行うものである。したがって、前記電気特性測定用配線基板の大きさも、最大で数cmのオーダである。
一方、近年においては、半導体ウエハ上に形成された半導体素子毎ではなく、それら複数の半導体素子に対して同時にそれらの電気特性を測定することが望まれている。しかしながら、前記半導体ウエハは、最大で数十cmの大きさにも達するため、このような半導体ウエハ上に形成された複数の半導体素子の電気特性を同時に測定するに際しては、電気特性測定用配線基板の大きさも数十cmの大きさまで拡大しなければならない。
しかしながら、上述したような石英ガラスやセラミックスからなる部材は、その製造方法等に起因して大型化するのが困難であり、その結果、前記電気特性測定用配線基板においても、上述した部材の特性に基づいて大型化することが困難であった。また、セラミックスから上記電気特性測定用配線基板を作製する場合は、特にその製造過程である焼結工程において成形体の収縮が生じるため、上記のような大型の部材、すなわち電気特性測定用配線基板を製造する際には、前記成形体の収縮が顕著となり、十分な寸法精度を得ることができない。
したがって、上述したように、セラミックスなどから前記電気特性測定用配線基板を構成した場合はその大型化を実現することができず、前記半導体ウエハとの電気的接触を十分に確保することができない。このため、目的とする上記半導体ウエハ上に形成された複数の半導体素子の電気特性に対する同時測定は未だ実現することができない。
特開平10−111315号 特開2004−165650号 特開2006−284541号
本発明は、半導体ウエハ上に形成された複数の半導体素子の電気特性を同時に測定することが可能な大型の電気特性測定用配線基板、及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明は、
絶縁基板と、
前記絶縁基板の一方の面上に積層される複数の樹脂層と、
前記複数の樹脂層間に配置される配線層と、
前記複数の樹脂層の最上層に位置する樹脂層上に形成され、前記配線層と電気的に接続された第1の電極パッドと、
前記最上層に位置する前記樹脂層に、前記第1の電極パッドを露出させるようにして積層された第1の保護層と、
前記絶縁基板の他方の面の上方に形成され、前記配線層と電気的に接続された第2の電極パッドと、
前記絶縁基板の側面、前記複数の樹脂層の側面、及び前記配線層の側面を覆うともに、前記絶縁基板の前記他方の面の上方に、前記第2の電極パッドが形成された部分を含んで形成された第2の保護層とを具え、
1辺の長さが10cm以上であることを特徴とする、電気特性測定用配線基板(第1の配線基板)に関する。
また、本発明は、
絶縁基板と、
前記絶縁基板の一方の面上に積層される複数の樹脂層と、
前記複数の樹脂層間に配置される配線層と、
前記複数の樹脂層の最上層に位置する樹脂層上に形成され、前記配線層と電気的に接続された第1の電極パッドと、
前記最上層に位置する前記樹脂層に、前記第1の電極パッドを露出させるようにして積層された第1の保護層と、
前記絶縁基板の他方の面の上方に形成され、前記配線層と電気的に接続された第2の電極パッドと、
前記絶縁基板の側面、前記複数の樹脂層の側面、及び前記配線層の側面を覆うともに、前記絶縁基板の前記他方の面の上方に、前記第2の電極パッドが形成された部分を露出するようにして形成された第2の保護層とを具え、1辺の長さが10cm以上であることを特徴とする、電気特性測定用配線基板(第2の配線基板)に関する。
さらに、本発明は、
絶縁基板の一方の面上において、層間に配線層を介在させるようにして複数の樹脂層を形成する工程と、
前記複数の樹脂層の最上層に位置する樹脂層上に、前記配線層と電気的に接続された第1の電極パッドを形成する工程と、
前記最上層に位置する前記樹脂層上に、前記第1の電極パッドを覆うようにして第1の保護層を形成する工程と、
前記絶縁基板の他方の面の上方に、前記配線層と電気的に接続された第2の電極パッドを形成する工程と、
前記絶縁基板の側面、前記複数の樹脂層の側面、及び前記配線層の側面を覆うともに、前記絶縁基板の前記他方の面の上方に、前記第2の電極パッドが形成された部分を含んで第2の保護層を形成する工程と、
前記第1の保護層に対してレーザ加工を施し、前記第1の電極パッドを露出させる工程と、
を具えることを特徴とする、1辺の長さが10cm以上である電気特性測定用配線基板の製造方法(第1の製造方法)に関する。
また、本発明は、
絶縁基板の一方の面上において、層間に配線層を介在させるようにして複数の樹脂層を形成する工程と、
前記複数の樹脂層の最上層に位置する樹脂層上に、前記配線層と電気的に接続された第1の電極パッドを形成する工程と、
前記最上層に位置する前記樹脂層上に、前記第1の電極パッドを覆うようにして第1の保護層を形成する工程と、
前記絶縁基板の他方の面の上方に、前記配線層と電気的に接続された第2の電極パッドを形成する工程と、
前記絶縁基板の側面、前記複数の樹脂層の側面、及び前記配線層の側面を覆うともに、前記絶縁基板の前記他方の面の上方に、前記第2の電極パッドが形成された部分を露出するようにして第2の保護層を形成する工程と、
前記第1の保護層に対してレーザ加工を施し、前記第1の電極パッドを露出させる工程と、
前記第2の保護層を部分的に除去し、前記第2の電極パッドを露出させる工程と、を具えることを特徴とする、1辺の長さが10cm以上である電気特性測定用配線基板の製造方法(第2の製造方法)に関する。
本発明によれば、絶縁基板をベース基材とし、この基材上に、樹脂層及び配線層を形成するともに、その最表面及び相対向する裏面側にそれぞれ電極パッドを形成して電気特性測定用配線基板を構成するようにしている。このように、前記電気特性用配線基板は、樹脂層および配線層(いわゆるビルドアップ基板)で構成されているので、一辺が10cm、さらには20cm以上と大型化が可能で、さらに導体抵抗の低いCu、Ag材料を使用した配線層を微細に容易に形成可能である。
また、絶縁基板上に樹脂層を形成したいわゆるビルドアップ基板だけで、構成される電気特性測定用配線基板は、柔軟性に富むようになる。したがって、電気特性測定用配線基板が大型化、例えば1辺の長さが10cm以上のような場合においては、使用時にたわみが生じて半導体ウエハとの電気的接触が困難となったり、あるいは前記絶縁基板での機械的な保持が困難になり、破損に至ったりする場合がある。
しかしながら、本発明では、最上層に位置する前記樹脂層の、前記第1の電極パッドを露出させるようにして第1の保護層を形成している。また、前記絶縁基板の側面、前記複数の樹脂層の側面、及び前記配線層の側面を覆うともに、前記絶縁基板の前記他方の面を前記第2の電極パッドが形成された部分を含んで、あるいは前記第2の電極パッドが形成された部分を露出させるようにして第2の保護層を形成している。したがって、これら第1の保護層及び第2の保護層が、前記絶縁基板による前記配線層等の保持を機械的に補完するように機能するので、上述のようなたわみや破損を防止することができる。
なお、第2の保護層を、前記絶縁基板の前記他方の面を前記第2の電極パッドが形成された部分を含んで、あるいは前記第2の電極パッドが形成された部分を除いて形成するのは、前記電気特性測定用配線基板の使用形態に基づくものである。すなわち、前記電気特性測定用配線基板にメッキを施したり、洗浄等をする場合には、前記第2の電極パッドが薬品からの破損等の影響を受けないように、第2の保護層によって前記第2の電極パッドを覆うよう第2の保護層を形成するが、以下に説明するように、前記電気特性測定用配線基板を実際に使用するに際しては、前記第2の電極パッドを露出させ、プローブピンや第1の電極パッドを検査装置等に電気的に接続する必要があるので、この場合、前記第2の保護層は、前記第2の電極パッドの表面部分を除いた状態で形成されることになるためである。
なお、上記第1の保護層及び第2の保護層は、上述したような上記電気特性測定用配線基板の、前記絶縁基板による前記配線層等の保持を機械的に補完する、いわゆる支持層としての機能のみではなく、アルカリ性の溶液に対して耐薬品性も有していることが好ましい。これは、上述のように、前記第1の電極パッドに対して前記プローブピン等を形成する際に、前記第1の電極パッド等を含む前記電気特性測定用配線基板を強アルカリ性の溶液に浸漬して行うことが多いことに起因する。
また、前記第1の保護層は、レーザ光や露光現像によって加工可能であることが好ましい。これは、上記第1の製造方法及び第2の製造方法で説明したように、通常、上記第1の保護層は、上記第1の電極パッドを覆うようにして形成した後、その一部を除去して前記第1の電極パッドを露出させるようにするものである。したがって、前記第1の保護層を予めレーザ光によって加工可能な材料、又は露光現像によって加工可能な材料から構成することによって、上述した前記第1の保護層の一部除去を簡易に行うことができ、前記第1の電極パッドの露出を簡易に行うことができる。
また、前記絶縁基板及び前記第2の保護層は、3.5〜4.2ppm/Kの熱膨張率を有することが好ましい。上述したように、前記絶縁基板は前記電気特性測定用配線基板の基材であるとともに、前記第2の保護層は、前記絶縁基板の側面、前記複数の樹脂層の側面、及び前記配線層の側面を覆うともに、前記絶縁基板の前記他方の面を覆うようにして形成される。したがって、前記第2の保護層及び前記絶縁基板間の熱膨張率が比較的大きく異なると、前記第2の保護層と前記絶縁基板等との熱膨張率差に起因して内部歪みを生じさせてしまい、前記電気特性測定用配線基板に対して比較的大きな反りを生じてしまう場合がある。
また、測定対象物が、シリコン半導体ウエハであるような場合、このようなシリコン半導体ウエハと、前記絶縁基板及び前記第2の保護層との熱膨張率差が大きいと、常温時に位置合わせを行っても、温度を上昇させるとずれが生じ、上記電気特性測定用配線基板の表面に設けられた測定端子と上記シリコン半導体ウエハとの電気的接触が保たれないといった従来と同様の問題が生じる場合がる。
しかしながら、前記絶縁基板及び前記第2の保護層の熱膨張率を上記3.5〜4.2ppm/Kの範囲とすることにより、互いの熱膨張率差に起因した上記不利益、並びに上記シリコン半導体ウエハを測定する際の上記不利益を回避することができる。
さらに、前記第2の保護層は、3点曲げ試験において10Gpa以上の強度を有することが好ましい。上述したように、前記第2の保護層は、前記絶縁基板の側面、前記複数の樹脂層の側面、及び前記配線層の側面を覆うともに、前記絶縁基板の前記他方の面を覆うようにして形成される。したがって、前記第2の保護層の、特に前記絶縁基板の支持機能を補完する役割が増大する。かかる観点より、前記第2の保護層が、上述した強度を有することによって、上記支持機能を向上させることができる。
また、上記電気特性測定用配線基板は、同じく3点曲げ試験において10Gpa以上の強度を有することが好ましい。これによって、前記電気特性測定用配線基板は、十分に高い機械的強度を有するようになるので、そのたわみを防止することができる。その結果、測定に供する対象物、例えば半導体ウエハなどとの電気的接触の不備などを防止することができるようになる。
以上説明したように、本発明によれば、半導体ウエハ上に形成された複数の半導体素子の電気特性を同時に測定することが可能な大型の電気特性測定用配線基板、及びその製造方法を提供することができる。
以下、本発明のその他の特徴及び利点について、図面を参照しながら本発明の実施形態に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1〜4は、本実施形態における電気特性測定用配線基板の一例を示す構成図である。本実施形態では、上記第1の配線基板、すなわち前記特性測定用配線基板を製品として出荷する場合を考慮したものについて説明する。図1は、前記電気特性測定用配線基板の断面図であり、図2は、前記電気特性測定用配線基板の表面側から見た場合の平面図であり、図3は、前記電気特性測定用配線基板の裏面側から見た場合の平面図である。
図1〜3に示すように、本実施形態の電気特性測定用配線基板10は、絶縁基板11と、その一方の面上に形成された第1の樹脂層12及び第2の樹脂層13とを具えている。第1の樹脂層12及び第2の樹脂層13の間には、配線層14が配置されている。また、最上層に位置する第2の樹脂層13上には、中心部において、第1の電極パッド15が形成され、第2の樹脂層13内を貫通する図示しない層間接続体(ビア)によって配線層14と電気的に接続されている。さらに、絶縁基板11の他方の面側には、その縁部において、第2の電極パッド17が形成され、第1の樹脂層12及び絶縁基板11内を貫通する図示しない層間接続体(ビア)によって配線層14と電気的に接続されている。
第1の電極パッド15は、以下に説明するように、プローブピンを形成することによって実際に半導体ウエハに形成された電気回路等に電気的に接触させて、前記半導体ウエハの実際の電気特性を測定するために供されるものであり、第2の電極パッド17は、図示しない外部回路基板等に電気的に接続され、この外部回路基板から第2の電極パッド17及び配線層14を介して第1の電極パッド15及び前記プローブピンに測定用の電気信号(電流)を供給したり、前記プローブピンで測定した電気信号を、第1の電極パッド15、配線層14及び第2の電極パッド17を介して受信したりする機能を奏する。
また、第2の樹脂層13上には、第1の電極パッド15が形成された領域を除くようにして第1の保護層16が形成されており、絶縁基板11の側面、樹脂層12及び13の側面、配線層14の側面を覆うともに、絶縁基板11の前記他方の面を第2の電極パッド17が形成された部分を含むようにして第2の保護層18が形成されている。
絶縁基板11は、本実施形態の電気特性測定用配線基板10のベース基材として機能し、絶縁基板11としては、ホウケイ酸ガラス・石英ガラスや、AlNなどのセラミックス、及びシリコンなどの材料から構成することもできるし、耐熱性樹脂板(たとえばビスマレイミド−トリアジン樹脂板)や、繊維強化樹脂板などを用いることもできる。また、熱膨張率が3.5〜4.2ppm/Kであることが好ましい。この場合、絶縁基板11の熱膨張率は低く、例えばシリコン半導体ウエハの熱膨張率と極めて近接している。したがって、前記半導体ウエハとの熱膨張率差に起因した位置づれによる電気的接触を防止することができる。
なお、熱膨張率はTMA法を用いて測定した値である。このTMA法とは、熱機械的分析であって、例えばJPCA−BU01に規定されるものをいい、0℃〜100℃の間のTMA(熱機械分析装置)にて測定した値のことをいう。
また、絶縁基板11は、3点曲げ試験において10Gpa以上の強度を有することが好ましい。樹脂層12及び13は極めてフレキシブルであるとともに、配線層14も金属からなり、さらにその層厚も極めて低いことから、本実施形態の電気特性測定用配線基板10は、柔軟性に富むようになる。したがって、電気特性測定用配線基板10が大型化、例えば1辺の長さが10cmを超えるような場合において、絶縁基板11の強度が小さいと、使用時にたわみが生じて半導体ウエハとの電気的接触が困難となったり、あるいは絶縁基板11での機械的な保持が困難になり、破損に至ったりする場合がある。
しかしながら、絶縁基板11の強度を上述のように設定することによって、上述した不利益を解消することができる。なお、上記3点曲げ試験は、(JIS-R1601)に準拠して実施している。
なお、絶縁基板11の強度の上限値は特に限定されるものではないが、現状、汎用されている材料種類を考慮すると、25Gpaとすることができる。但し、上記理由から、この強度は高いほど好ましい。
また、本実施形態では、第1の保護層16を第2の樹脂層13上の、第1の電極パッド15が形成された領域を除くようにして形成するとともに、第2の保護層18を絶縁基板11の側面、樹脂層12及び13の側面、配線層14の側面を覆うともに、絶縁基板11の前記他方の面上の、第2の電極パッド17が形成された部分を含むようにして形成している。この場合、絶縁基板11による支持機能を補完し、実質的に上記樹脂層13等は上記保護層16等によって支持されるようになるので、電気特性測定用配線基板10のたわみや破損を防止することができる。
結果として、電気特性測定用配線基板10が大型化、例えば1辺の長さが10cmを超えるような場合において、絶縁基板11の強度が比較的小さいような場合においても、絶縁基板11での支持機能を補完して、電気特性測定用配線基板10の使用時にたわみが生じることによる半導体ウエハとの電気的接触が困難となったり、破損等したりするのを防止することができる。
特に、第2の保護層18は、3点曲げ試験において10Gpa以上の強度を有することが好ましい。第2の保護層18は、上述のように絶縁基板11の側面、樹脂層12及び13の側面、並びに配線層14の側面を覆うともに、絶縁基板11の前記他方の面を覆うようにして形成される。したがって、第2の保護層18の、特に絶縁基板11の支持機能を補完する役割が増大する。かかる観点より、第2の保護層18が、上述した強度を有することによって、上記支持機能を向上させることができる。
なお、第2の保護層18の強度の上限値は特に限定されるものではないが、現状、汎用されている材料種類を考慮すると、25Gpaすることができる。但し、上記理由から、この強度は高いほど好ましい。なお、上記3点曲げ試験は、(JIS-R1601)に準拠して実施している。
また、第2の保護層18及び絶縁基板11は、3.5〜4.2ppm/Kの熱膨張率を有することが好ましい。上述したように、絶縁基板11は電気特性測定用配線基板10のベース基材であるとともに、第2の保護層18は、絶縁基板11の側面、樹脂層12及び13の側面、並びに配線層14の側面を覆うともに、絶縁基板11の前記他方の面を覆うようにして形成される。
したがって、第2の保護層18及び絶縁基板11間の熱膨張率が比較的大きく異なると、第2の保護層18と絶縁基板11との熱膨張率差に起因して内部歪みを生じさせてしまい、電気特性測定用配線基板10に対して比較的大きな反りを生じてしまう場合がある。
また、測定対象物が、シリコン半導体ウエハであるような場合、このようなシリコン半導体ウエハと、絶縁基板11及び第2の保護層18との熱膨張率差が大きいと、常温時に位置合わせを行っても、温度を上昇させるとずれが生じ、電気特性測定用配線基板10の表面に設けられた測定端子と上記シリコン半導体ウエハとの電気的接触が保たれないといった問題が生じる場合がる。
しかしながら、絶縁基板11及び第2の保護層18の熱膨張率を上記3.5〜4.2ppm/Kの範囲とすることにより、互いの熱膨張率差に起因した上記不利益、並びに上記シリコン半導体ウエハを測定する際の上記不利益を回避することができる。
なお、上記第1の保護層16及び第2の保護層18は、上述したような電気特性測定用配線基板10の、絶縁基板11による配線層14等の保持を機械的に補完する、いわゆる支持層としての機能のみではなく、耐薬品性も有していることが好ましい。これは、電気特性測定用配線基板10を実際に使用する場合には、以下に示すように、プローブピンを形成するが、前記プローブピンを形成する際には、例えば第1の電極パッド15等を含む電気特性測定用配線基板10を強アルカリ性の溶液に浸漬する場合もあるためである。
したがって、第1の保護層16及び第2の保護層18が、上記のように耐薬品性を有することによって、前記強アルカリ性の溶液に浸漬した場合においても、保護層下に存在する樹脂層12及び13や絶縁基板11に対して、腐食等の悪影響をもたらすことがない。
また、第1の保護層16は、レーザ光や露光現像によって加工可能であることが好ましい。これは、以下に説明するように、通常、第1の保護層16は、第1の電極パッド15を覆うようにして形成した後、その一部を除去して第1の電極パッド15を露出させるようにするものである。したがって、第1の保護層16を予めレーザ光によって加工可能な材料、又は露光現像によって加工可能な材料から構成することによって、上述した第1の保護層16の一部除去を簡易に行うことができ、第1の電極パッド15の露出を簡易に行うことができる。
本実施例では、第1の保護層16として、ポリイミド層を、第2の保護層18として、SUS板を用いた。
上述のような要件を満足する第1の保護層16は、例えばSUSやテフロン(登録商標)等から構成することもできる。また、第2の保護層18は、例えばSUSやTi、プラチナ等の金属、または金、銀などのメッキを施した金属、Mo板、CuW合金、カーボンファイバー板等から構成することもできる。
本実施形態における電気特性測定用配線基板10は、上述した種々の要件を満足して作製されているので、半導体ウエハ上に形成された複数の半導体素子の電気特性を同時に測定することが可能な大型の電気特性測定用配線基板として機能させることができる。実際、一辺の長さを10cm以上にまで大型化することができ、例えば50cm程度まで大型化することができる。
なお、第1の保護層16及び第2の保護層18ともに、これらが絶縁性の材料からなる場合は、第1の電極パッド15及び第2の電極パッド17と、第1の保護層16及び第2の保護層18とは電気的に接触することを必ずしも排除するものではない。一方、第1の保護層16及び第2の保護層18がSUS等の導電性の材料からなる場合は、第1の電極パッド15及び第2の電極パッド17と電気的に接触しないようにする。
なお、絶縁基板11の厚さ0.4〜1.0mm程度であり、樹脂層12及び13の厚さは45〜450um程度であり、第1の保護層16の厚さは5〜50um程度であり、第2の保護層18の厚さは0.4〜1.0mm程度である。
(第2の実施形態)
図4及び5は、本実施形態における電気特性測定用配線基板の一例を示す構成図である。本実施形態では、上記第2の配線基板、すなわち前記電気特性測定用配線基板を実際に使用する場合を考慮した構成について説明する。図4は、前記電気特性測定用配線基板の断面図であり、図5は、前記電気特性測定用配線基板の裏面側から見た場合の平面図である。なお、前記電気特性測定用配線基板の表面側から見た場合の平面図は図2と同様である。
また、同一あるいは類似の構成要素に関しては、同じ参照数字を用いている。
図4及び5に示すように、本実施形態の電気特性測定用配線基板20は、絶縁基板11と、その一方の面上に形成された第1の樹脂層12及び第2の樹脂層13とを具えている。第1の樹脂層12及び第2の樹脂層13の間には、配線層14が配置されている。また、最上層に位置する第2の樹脂層13上には、中心部において、第1の電極パッド15が形成され、第2の樹脂層13内を貫通する図示しない層間接続体(ビア)によって配線層14と電気的に接続されている。さらに、絶縁基板11の他方の面側には、各辺の縁部において、第2の電極パッド17が形成され、第1の樹脂層12及び絶縁基板11内を貫通する図示しない層間接続体(ビア)によって配線層14と電気的に接続されている。
第1の電極パッド15及び第2の電極パッド17の機能は、上記第1の実施形態と同様である。
また、第2の樹脂層13上には、第1の電極パッド15が形成された領域を除くようにして第1の保護層16が形成されており、絶縁基板11の側面、樹脂層12及び13の側面、配線層14の側面を覆うともに、絶縁基板11の前記他方の面を第2の電極パッド17が形成された部分を露出するように第2の保護層18が形成されている。なお、図6から明らかなように、第2の保護層18は、絶縁基板11の、第2の電極パッド17が形成されていない角部にまで延在している。
このように、本実施形態における電気特性測定用配線基板20は、以下に説明するプローブピンの第2の電極パッド17上への形成に基づく、実際の使用の観点から、第2の保護層18が、第2の電極パッド17が形成された部分を除くようにしてされている点で、上記第1の実施形態の電気特性測定用配線基板10と相違する。
しかしながら、その他の構成要素において、本実施形態の電気特性測定用配線基板20と第1の実施形態の電気特性測定用配線基板10とは互いに同じであるので、本実施形態における電気特性測定用配線基板20の各構成要素に対して要求される特性も、上記電気特性測定用配線基板10に要求される特性と同じである。
すなわち、絶縁基板11、第1の保護層16及び第2の保護層18等に要求される特性は、上記第1の実施形態における電気特性測定用配線基板10の場合と同様である。
図6は、図4及び5に示す例の変形例である。本例では、図4及び5に示す電気特性測定用配線基板20の第2の電極パッド17に対して実際にプローブピン19が形成されてなる電気特性測定用配線基板の態様を示している。上述のように、プローブピン19は、実際に測定対象物である半導体ウエハなどに電気的に接触させて使用するものである。したがって、図6に示す電気特性測定用配線基板20によれば、半導体ウエハなどの電気的特性を測定することが可能なプローブピンを有する電気特性測定用配線基板を提供することができる。
(第3の実施形態)
図7は、本実施形態における電気特性測定用配線基板の一例を示す構成図である。本実施形態では、第1の実施形態における絶縁基板11の、第2の電極パッド17(第2の保護層18)側の面上に2層の樹脂層が形成されている場合を示す。図7は、前記電気特性測定用配線基板の断面図である。なお、前記電気特性測定用配線基板の表面側から見た場合の平面図は図2と同様であり、前記電気特性測定用配線基板の表面側から見た場合の平面図は図3と同様である。また、同一あるいは類似の構成要素に関しては、同じ参照数字を用いている。
図7に示すように、本実施形態の電気特性測定用配線基板30は、絶縁基板11と、その一方の面上に形成された第1の樹脂層12及び第2の樹脂層13とを具えている。第1の樹脂層12及び第2の樹脂層13の間には、配線層14が配置されている。また、最上層に位置する第2の樹脂層13上には、中心部において、第1の電極パッド15が形成され、第2の樹脂層13内を貫通する図示しない層間接続体(ビア)によって配線層14と電気的に接続されている。また、最上層に位置する第2の樹脂層13上には、中心部において、第1の電極パッド15が形成され、第2の樹脂層13内を貫通する図示しない層間接続体(ビア)によって配線層14と電気的に接続されている。
さらに、絶縁基板11の他方の面側には、第3の樹脂層22及び第4の樹脂層23が形成されている。第3の樹脂層22及び第4の樹脂層23の間には、追加の配線層24が配置されている。また、第4の樹脂層23の縁部において、第2の電極パッド17が形成され、第3の樹脂層22を貫通する図示しない層間接続体(ビア)によって追加の配線層24と電気的に接続されている。
第1の電極パッド15及び第2の電極パッド17の機能は、上記第1の実施形態と同様である。
また、第2の樹脂層13上には、第1の電極パッド15が形成された領域を除くようにして第1の保護層16が形成されており、絶縁基板11の側面、樹脂層12及び13の側面、配線層14の側面、並びに樹脂層22及び23、配線層24の側面を覆うともに、絶縁基板11の前記他方の面を第2の電極パッド17が形成された部分を露出するように第2の保護層18が形成されている。
このように、本実施形態における電気特性測定用配線基板30は、絶縁基板11の両面側に複数の樹脂層が積層されており、このような電気特性測定用配線基板30においても、電気特性測定用配線基板10と同様に機能させることができ、上述したプローブピン19を第2の電極パッド17に形成することによって、半導体ウエハなどの電気特性を測定することが可能な電気特性測定用配線基板を提供することができる。
なお、第3の樹脂層22及び第4の樹脂層23に要求される特性等は、それぞれ第1の実施形態の第1の樹脂層12及び第2の樹脂層13と同様であり、その他の構成要素に要求される特性等も、第1の実施形態の電気特性測定用配線基板10と同様である。
(第4の実施形態)
次に、上述した第1の実施形態及び第2の実施形態における電気特性測定用配線基板10及び20の製造方法について説明する。
図8〜10は、本実施形態における製造方法の工程図である。図8に示すように、最初に絶縁基板11を準備し、この絶縁基板11の一方の面上において、第1の樹脂層12を形成し、その表面に配線層14を形成した後、さらに第2の樹脂層13を形成する。なお、これらの樹脂層は、絶縁基板11上において所定の樹脂材を塗布した後、上下方向から圧力を付加することによって平坦化し、硬化させて樹脂層とする。また、配線層14はベタの金属箔にパターニングを施すことによって形成する。
次いで、第2の樹脂層13の表面に第1の電極パッド15を形成するとともに、絶縁基板11の他方の面上において、その縁部に第2の電極パッド17を形成する。これらの電極パッドは、一様な金属層を形成した後、パターニングすることによって形成する。
次いで、図9に示すように、第1の電極パッド15を覆うようにして第2の樹脂層13上に第1の保護膜16を形成し、絶縁基板11の側面、樹脂層12及び13の側面、並びに配線層14の側面を覆うともに、絶縁基板11の前記他方の面を第2の電極パッド17を覆うようにして第2の保護層18を形成する。
なお、絶縁基板11には、予めスルーホール等が形成されているとともに、このスルーホール内に導体が形成され、層間接続体を構成し、第1の樹脂層12及び第2の樹脂層13にも、ビア導体等の層間接続体が形成され、第1の電極パッド15、配線層14及び第2の電極パッド17が互いに電気的に接続されるようにして構成されている。
次いで、図10に示すように、第1の保護層16に対して例えばレーザ加工を施し、第1の電極パッド15を露出させる。また、同じく、第2の保護層18に対して例えばレーザ加工を施し、第2の電極パッド17を露出させる。
なお、第1の保護層16及び第2の保護層18ともに、これらが絶縁性の材料からなる場合は、第1の電極パッド15及び第2の電極パッド17を露出させた後に、残存する第1の保護層16及び第2の保護層18が第1の電極パッド15及び第2の電極パッド17と電気的に接触することを必ずしも排除するものではない。一方、第1の保護層16及び第2の保護層18がSUS等の導電性の材料からなる場合は、第1の電極パッド15及び第2の電極パッド17を露出させた後に、残存する第1の保護層16及び第2の保護層18は第1の電極パッド15及び第2の電極パッド17と電気的に接触しないようにする。
以上のような工程を経ることによって、上記第1の実施形態における電気特性測定用配線基板10及び20を作製することができる。
なお、上述した例では、保護層の一部を除去する際にレーザ加工を用いたが、露光現像処理等、ドリル加工、機械研磨処理等を用いることもできる。
以上、本発明を、具体例を挙げながら詳細に説明してきたが、本発明は上記内容に限定されるものではなく、本発明の範疇を逸脱しない限りにおいてあらゆる変形や変更が可能である。
例えば、上記具体例では、絶縁基板11上に第1の樹脂層12及び第2の樹脂層13を形成し、その間に配線層14を介在させるようにしているが、樹脂層の数は特に2層に限定されるものではなく、必要に応じて任意の数とすることができる。また、それに伴って、配線層の数も任意の数とすることができる。
第1の実施形態における電気特性測定用配線基板の断面図である。 第1の実施形態における電気特性測定用配線基板の表面側から見た場合の平面図である。 第1の実施形態における電気特性測定用配線基板の裏面側から見た場合の平面図である。 第2の実施形態における電気特性測定用配線基板の断面図である。 第2の実施形態における電気特性測定用配線基板の裏面側から見た場合の平面図である。 第2の実施形態における電気特性測定用配線基板の変形例を示した断面図である。 第3の実施形態における電気特性測定用配線基板の断面図である。 実施形態における電気特性測定用配線基板の製造方法の工程図である。 同じく、実施形態における電気特性測定用配線基板の製造方法の工程図である。 同じく、実施形態における電気特性測定用配線基板の製造方法の工程図である。
符号の説明
10,20 電気特性測定用配線基板
11 絶縁基板
12 第1の樹脂層
13 第2の樹脂層
14 配線層
15 第1の電極パッド
16 第1の保護層
17 第2の電極パッド
18 第2の保護層
19 プローブピン

Claims (14)

  1. 絶縁基板と、
    前記絶縁基板の一方の面上に積層される複数の樹脂層と、
    前記複数の樹脂層間に配置される配線層と、
    前記複数の樹脂層の最上層に位置する樹脂層上に形成され、前記配線層と電気的に接続された第1の電極パッドと、
    前記最上層に位置する前記樹脂層に、前記第1の電極パッドを露出させるようにして積層された第1の保護層と、
    前記絶縁基板の他方の面の上方に形成され、前記配線層と電気的に接続された第2の電極パッドと、
    前記絶縁基板の側面、前記複数の樹脂層の側面、及び前記配線層の側面を覆うともに、前記絶縁基板の前記他方の面の上方に、前記第2の電極パッドが形成された部分を含んで形成された第2の保護層とを具え、
    1辺の長さが10cm以上であることを特徴とする、電気特性測定用配線基板。
  2. 絶縁基板と、
    前記絶縁基板の一方の面上に積層される複数の樹脂層と、
    前記複数の樹脂層間に配置される配線層と、
    前記複数の樹脂層の最上層に位置する樹脂層上に形成され、前記配線層と電気的に接続された第1の電極パッドと、
    前記最上層に位置する前記樹脂層に、前記第1の電極パッドを露出させるようにして積層された第1の保護層と、
    前記絶縁基板の他方の面の上方に形成され、前記配線層と電気的に接続された第2の電極パッドと、
    前記絶縁基板の側面、前記複数の樹脂層の側面、及び前記配線層の側面を覆うともに、前記絶縁基板の前記他方の面の上方に、前記第2の電極パッドが形成された部分を露出するようにして形成された第2の保護層とを具え、
    1辺の長さが10cm以上であることを特徴とする、電気特性測定用配線基板。
  3. 前記第2の電極パッドに電気的に接続されるようにして形成されたプローブピンを具えることを特徴とする、請求項2に記載の電気特性測定用配線基板。
  4. 前記絶縁基板の前記他方の面と、前記第2の電極パッドとの間に、少なくとも1層の樹脂層を具えることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一に記載の電気特性測定用配線基板。
  5. 前記絶縁基板の前記熱膨張率は、3.5〜4.2ppm/Kであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一に記載の電気特性測定用配線基板。
  6. 前記第1の保護層は、耐薬品性を有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一に記載の電気特性測定用配線基板。
  7. 前記第1の保護層は、レーザ光によって加工可能な材料からなることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一に記載の電気特性測定用配線基板。
  8. 前記第1の保護層は、露光現像によって加工可能な材料からなることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一に記載の電気特性測定用配線基板。
  9. 前記第2の保護層は、耐薬品性を有することを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一に記載の電気特性測定用配線基板。
  10. 前記第2の保護層は、3点曲げ試験において10GPa以上の強度を有することを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一に記載の電気特性測定用配線基板。
  11. 前記第2の保護層は、3.5〜4.2ppm/Kの熱膨張率を有することを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一に記載の電気特性測定用配線基板。
  12. 前記電気特性測定用配線基板は、3点曲げ試験において10GPa以上の強度を有することを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一に記載の電気特性測定用配線基板。
  13. 絶縁基板の一方の面上において、層間に配線層を介在させるようにして複数の樹脂層を形成する工程と、
    前記複数の樹脂層の最上層に位置する樹脂層上に、前記配線層と電気的に接続された第1の電極パッドを形成する工程と、
    前記最上層に位置する前記樹脂層上に、前記第1の電極パッドを覆うようにして第1の保護層を形成する工程と、
    前記絶縁基板の他方の面の上方に、前記配線層と電気的に接続された第2の電極パッドを形成する工程と、
    前記絶縁基板の側面、前記複数の樹脂層の側面、及び前記配線層の側面を覆うともに、前記絶縁基板の前記他方の面の上方に、前記第2の電極パッドが形成された部分を含んで第2の保護層を形成する工程と、
    前記第1の保護層に対してレーザ加工を施し、前記第1の電極パッドを露出させる工程と、
    を具えることを特徴とする、1辺の長さが10cm以上である電気特性測定用配線基板の製造方法。
  14. 絶縁基板の一方の面上において、層間に配線層を介在させるようにして複数の樹脂層を形成する工程と、
    前記複数の樹脂層の最上層に位置する樹脂層上に、前記配線層と電気的に接続された第1の電極パッドを形成する工程と、
    前記最上層に位置する前記樹脂層上に、前記第1の電極パッドを覆うようにして第1の保護層を形成する工程と、
    前記絶縁基板の他方の面の上方に、前記配線層と電気的に接続された第2の電極パッドを形成する工程と、
    前記絶縁基板の側面、前記複数の樹脂層の側面、及び前記配線層の側面を覆うともに、前記絶縁基板の前記他方の面の上方に、前記第2の電極パッドが形成された部分を露出するようにして第2の保護層を形成する工程と、
    前記第1の保護層に対してレーザ加工を施し、前記第1の電極パッドを露出させる工程と、
    前記第2の保護層を部分的に除去し、前記第2の電極パッドを露出させる工程と、
    を具えることを特徴とする、1辺の長さが10cm以上である電気特性測定用配線基板の製造方法。
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