JP2009221797A - 車両開閉体の駆動制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 閉作動開始時において物体の接触を確実に検出することができる車両開閉体の駆動制御装置を提供する。
【解決手段】 車体1の開口部2を開閉する開閉体3と、駆動手段7と、タッチセンサ12と、操作入力手段28と、閉指令信号が発生した後に、タッチセンサ出力値が所定の第1範囲にあるか否かを判定する接触判定部35と、駆動手段を駆動制御するとともに、接触判定部による判定結果に基づき駆動手段を制御する駆動制御部31とを有する車両開閉体の駆動制御装置であって、閉指令信号が発生する前に、タッチセンサ出力値が所定の第2範囲の内にあるか否かを判定し、タッチセンサ出力値が第2範囲の外にある場合に停止時接触検出信号を出力する停止時接触判定部(36)を更に有し、制御部は、停止時接触検出信号に基づき、開閉体を開方向に所定距離移動させる制御を行うことを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、車両開閉体の駆動制御装置に関し、より詳細には、タッチセンサにより物体の接触を検出しつつ車両開閉体を自動開閉作動させる駆動制御装置において、閉作動開始前から物体がタッチセンサに接触し続ける場合に、安全に閉作動を開始することができる車両開閉体の駆動制御装置に関するものである。
従来、車両の開口部を自動開閉するスライドドアやパワーウインドウといった開閉体の駆動制御装置には、自動閉作動時に開口部との間に物体を挟み込むことを防止するべく、挟み込み防止手段が備えられている。挟み込み防止手段は、物体の接触または近接を検出する接触センサ(タッチセンサ)または非接触センサをドアの開口部側の端面に備え、当該センサからのセンサ信号を監視し、物体の接触を検出した場合に、スライドドアの自動閉作動を停止又は反転開作動を行う。
これらの車両開閉体の駆動制御装置において、タッチセンサに圧電センサを用いた駆動制御装置がある(例えば、特許文献1)。圧電センサは、接触検出部に加えられた外力を電圧に変換する圧電素子を備え、物体の接触を電圧変化として出力する。圧電センサは屈曲した形態においても物体の接触を検出することができることから、自動車に設けられた開閉体の端面等への取り付け性が良い等の利点がある。
特開2002−70418号公報
しかしながら、圧電素子は加わる荷重(外力)の変化に対して電圧を発生するものであり、一定の外力が継続して加え続けられている場合には電圧変化を生じない。そのため、開閉体の閉作動開始前から圧電センサに人が寄りかかっている等、物体が接触し、その接触が継続している状態では、閉作動開始時において圧電センサより出力される電圧変化は減衰し、接触を適切に検出できないという問題がある。そのため、実際には圧電センサに物体が接触しているにも拘わらず開閉体が閉作動され、圧電センサに加わる荷重が増加して圧電センサから出力される電圧信号の出力値が増加するまで接触が検出されずに開閉体が移動するという問題がある。
本発明は、以上の問題を鑑みてなされたものであって、開閉体の閉作動開始時において物体の接触を確実に検出して物体の挟み込みを防止することができる、車両開閉体の駆動制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の発明は、車体(1)に設けられた開口部(2)を開閉する開閉体(3)を開閉駆動する駆動手段(7)と、開閉体の端部に設けられ、物体との接触によって任意の出力値を出力可能なタッチセンサ(12)と、開閉体を自動開閉操作するため、開指令信号または閉指令信号を発生する操作入力手段(28)と、操作入力手段から閉指令信号が発生した後に、タッチセンサの出力値が所定の第1範囲にあるか否かを判定する接触判定部(35)と、開指令信号または閉指令信号に基づき、駆動手段を駆動制御して開閉体を開閉作動させるとともに、接触判定部による判定結果に基づき駆動手段を制御して開閉体を停止または開作動させる駆動制御部(31)とを有する車両開閉体の駆動制御装置であって、閉指令信号が発生する前に、タッチセンサの出力値が所定の第2範囲の内にあるか否かを判定し、タッチセンサの出力値が第2範囲の外にある場合に停止時接触検出信号を出力する停止時接触判定部(36)を更に有し、制御部は、停止時接触検出信号に基づき、開閉体を開方向に所定距離移動させる制御を行うことを特徴とする。
これによれば、開閉体が全閉位置に位置する場合を除き停止している場合において、タッチセンサの検出部、すなわち開閉体の端部に物体が接触した場合には、開閉体は開方向に所定距離移動するようになる。そのため、開閉体の停止状態において、タッチセンサの検出部が物体から一定の荷重で押圧され続けるという状態が発生することが防止される。これにより、閉作動開始時に、タッチセンサの接触検出不良や検出能力の低下が防止される。
第2の発明は、第1の発明において、第2範囲は、第1範囲に全て含まれる範囲であることを特徴とする。
これによれば、第2範囲を移動時の閾値範囲である第1範囲に比べて狭くすることで、開閉体の停止時における検出感度を高めることができる。停止時においては、振動等のタッチセンサに影響する外乱が少ないため、接触判定に用いる閾値範囲を狭めることができる。
第3の発明は、第1の発明または第2の発明において、開閉体の開閉位置を検出する位置検出手段(11)を更に有し、制御部は、開閉体が停止しており、かつ位置検出手段により検出された開閉体の開閉位置が全閉位置近傍に設定された所定の範囲内にある場合に、停止時接触検出信号に基づき、開閉体を開方向に所定距離移動させる制御を行うことを特徴とする。
これによれば、閉作動開始時の接触検出の不検知が、挟み込みの発生へと繋がる危険性が高い規定の開閉位置範囲でのみ、開閉体の停止時における接触検出および接触検出時の開作動を行うようにしたことで、車両の乗員または操作者に違和感または不快感を与えることを低減することができる。
好ましくは、タッチセンサは圧電センサである。圧電センサは物体の接触の継続により出力が減衰するが、第1〜第3の発明に適用することで圧電センサに物体が接触し続けることが防がれる。
以上のように構成した車両開閉体の駆動制御装置は、閉指令信号が発生した際にタッチセンサに物体が接触を継続する状態が防がれるため、閉作動開始時におけるタッチセンサの接触検出能力の低下が防止される。そのため、車両開閉体の駆動制御装置は挟み込みを確実に防止できるようになり、安全性および商品性が向上する。
以下、図面を参照して、本発明を自動車のパワースライドドア装置に適用した一実施形態を詳細に説明する。
図1は、実施形態に係るパワースライドドア装置を適用した車両を示す模式的側面図である。図2は、実施形態に係るパワースライドドア装置の圧電センサの検出部を破断して示す斜視図である。図3は、実施形態に係るパワースライドドア装置の概略構成を示すブロック図である。以下の説明においては、便宜上、自動車の進行方向を前方、進行方向と逆向きを後方、進行方向を向き右手側を右側、左手側を左側、鉛直上方を上方、鉛直下方を下方とする。
図1に示すように、自動車101の車体1の左側部には、乗客が後部座席へ乗り込むための開口部としての乗降口2が設けられており、その乗降口2を開閉可能にするための開閉体としてのスライドドア3が設けられている。スライドドア3は、車体1の左側部に前後方向に延在して設けられたガイドレール4に摺動自在に組み込まれたスライダ(図示しない)に連結され、車体1に対して前後方向にスライド移動可能とされている。これにより、スライドドア3は、前方側端面3aが車体1のBピラー(センタピラー)5と相対して乗降口2を閉じる全閉位置と、前方側端面3aが乗降口2の後方側縁部に位置する全開位置との間で移動可能となっている。図1には図示していないが、ガイドレール4は車体1のドア開口部の上部と下部にも設けられており、スライドドア3の上部と下部にも対応するスライダが連結され、スライドドア3は計3点で車体1に摺動自在に支持されている。
車体1には、スライドドア3を開閉駆動させるための駆動手段としてのモータユニット6が設けられている。モータユニット6は、電動モータ7と、モータ7の出力軸に設けられた減速機(図示しない)と、減速機の出力軸に設けられた電磁クラッチ8と、電磁クラッチ8の出力軸に固定されたドラム9とを構成要素として有する。ドラム9には、両端末がそれぞれスライダに結合されたケーブル10の一部が複数回巻回されている。モータ7が正方向または逆方向に回転することによって、その回転力が減速機および電磁クラッチ8を介してドラム9に伝えられ、ドラム9はケーブル10をドラム9に正方向または逆方向に巻き取り、スライダに連結されたスライドドア3が開閉方向に移動されるようになっている。また、ケーブル10の端部にはケーブル10に所定の張力を付与するための図示しないテンショナ機構が設けられている。
ドラム9には、ドラム9の回転を検出する回転センサ11が設けられている。回転センサ11は、ドラム9の回転軸に設けられた複数極の磁石と、当該磁石の近傍に所定の位相差を有して配置された2つのホールICとから構成されており、ホール素子はドラム9の回転に応じたパルスを回転センサ信号として出力する。なお、回転センサ11には、ホールICに替えて、ロータリエンコーダやレゾルバ等の公知の回転センサを用いてもよい。
スライドドア3の乗降口2側、すなわち前方側端面3aには、物体の接触を検出するタッチセンサとしての圧電センサ(ピエゾセンサ)12の検出部12aが、上下方向にわたって延設されている。図2に示すように、圧電センサ検出部12aは、スライドドア3の前方側端面3aに沿って上下方向に延びるピエゾケーブル13と、ピエゾケーブル13を外囲するとともに、スライドドア3の前方側端面3aに固定するケーブルホルダ14とから構成されている。
ピエゾケーブル13は、その軸心に長さ方向にわたって延びる芯電極15と、芯電極15を外囲する複合圧電体(ピエゾ素子)16と、複合圧電体16を外囲するシールド電極17と、シールド電極17を外囲する外被18とを同軸に備えたケーブルである。複合圧電体16は、セラミック圧電体粉末を可撓性の樹脂材料に混合して形成されている。ピエゾケーブル13は可撓性を有する。ピエゾケーブル13は、芯電極15の電位を信号として出力する。
芯電極15は圧電センサ基板19に接続され、芯電極15より出力される信号は圧電センサ基板19に設けられたローパスフィルタ(LPF)20および増幅器(AMP)21を通過して圧電センサ信号として出力される。圧電センサ検出部12aに物体が接触していない時には、圧電センサ信号は基準電圧としての一定の電位を出力する。検出部12aが物体等の接触により圧力を受けた際には、複合圧電体16において分極が生じ、芯電極15の電位が変化する。それにより、圧電センサ信号の出力値は基準電位から変化する。
ケーブルホルダ14は、可撓性を有する樹脂材料から構成され、ピエゾケーブル13が挿入される略円筒形状の支持部22と、スライドドア3の前方側端面3aに突設された圧電センサ取り付け部(図示しない)に係合する係合部23とを有している。支持部22がピエゾケーブル13とともに容易に変形できるように、支持部22は係合部23に空隙24を有して設けられている。係合部23には、圧電センサ取り付け部との係合を確実にするための突部25が設けられている。
図3に示すように、スライドドア3の自動開閉制御を行うため、すなわちモータ7の駆動制御および電磁クラッチ8の断続制御を行うために、制御部としてのスライドドアECU(電子制御ユニット)100がモータ7および電磁クラッチ8に接続されている。スライドドアECU100は、スライドドア3の自動開閉制御または手動開閉制御を選択する手動/自動切換スイッチ27により出力される切換信号と、スライドドア3の開閉スイッチ28から出力される開閉指令信号と、回転センサ11から出力される回転センサ信号と、圧電センサ12から出力される圧電センサ信号とに基づき、モータ7の駆動制御および電磁クラッチ8の断続制御を行う。
スライドドアECU100は、開閉制御部26と、クラッチ断続制御部37と、モータ駆動制御部29とによって構成されている。開閉制御部26は、例えばマイクロコンピュータによって構成され、駆動制御部31、開閉位置判定部32、ドア停止判定部33、開閉位置検出部34、接触判定部35および停止時接触判定部36を備えている。
クラッチ断続制御部37は、例えばトランジスタによって構成され、モータ駆動制御部29は例えばリレー、トランジスタおよびFET等によって構成されている。
手動/自動切換スイッチ27は、スライドドア3の開閉作動を手動または自動のいずれかに選択するスイッチであり、例えば車体1の運転席に設けられる。手動/自動切換スイッチ27は、スイッチ操作により切換信号をクラッチ断続制御部37に出力する。クラッチ断続制御部37は、切換信号に応じて電磁クラッチ8を切断(解放)または接続(結合)状態にする。手動/自動切換スイッチ27により手動が選択されている場合には電磁クラッチ8は切断状態となり、自動が選択されている場合には電磁クラッチ8は接続状態となる。以下の説明では、手動/自動切換スイッチ27は自動が選択されているものとして以下説明する。
開閉スイッチ28は、車体1の車室内に設けられたボタンスイッチや、スライドドア3の内壁または外壁に設けられたドアハンドルに内蔵されたスイッチであり、スライドドア3を自動開閉させるための開または閉指令信号を出力する。なお、開閉スイッチ28は、可搬キーに設けられたリモコンスイッチであってもよく、開または閉指令信号は電波信号であってもよい。
開閉位置判定部32は、回転センサ11からの回転センサ信号を受けてスライドドア3の開閉位置を算出する。開閉位置検出部34は、2つのホールICにより構成される回転センサ11から出力される回転センサ信号からドラム9の回転方向および回転数を取得し、ドラム9が正の回転方向(スライドドア3の開方向)に回転するときに発生する回転センサ信号をプラスし、ドラム9が逆の回転方向(スライドドア3の閉方向)に回転するときに発生する回転センサ信号をマイナスすることで、スライドドア3の全閉位置を基準位置(0)としたときのスライドドア3の現在の開閉位置を算出する。算出した開閉位置は、開閉位置信号として駆動制御部31と開閉位置判定部32とに出力する。
ドア停止判定部33は、回転センサ11からの回転センサ信号を受けてスライドドア3が停止しているか否かを判定する。ドア停止判定部33は、回転センサ11から回転センサ信号としてのパルスを所定時間受け取らない場合にはスライドドア3が停止していると判定する。スライドドア3が停止していると判定した場合には、ドア停止判定部33は停止時接触判定部36に第1判定許可信号を出力する。なお、他の実施形態においては、開閉位置検出部34から開閉位置信号を受けて、開閉位置信号の変化からスライドドア3が停止しているか否かを判定してもよい。
開閉位置判定部32は、開閉位置検出部34から開閉位置信号を受けて、スライドドア3が全開位置または全閉位置に位置するか否か、または全閉位置近傍の所定の範囲である停止時接触検出範囲内にあるか否かを判定する。停止時接触検出範囲は、開閉体3の前方側端面3aへの物体の接触が、前方側端面3aとBピラー5とによる挟み込みへと発展する虞がある範囲として設定される。例えば、停止時接触検出範囲は全閉位置(0mm)から200mmに設定される(全閉位置(0mm)は除く)。これは、人や物などがBピラー5とスライドドア3の前方側端面3aとの間で挟み込まれる可能性が高い領域に設定されている。開閉位置判定部32は、スライドドア3の開閉位置が停止時接触検出範囲内にあると判定した場合に、停止時接触判定部36に第2判定許可信号を出力する。また、開閉位置判定部32は、スライドドア3が全閉位置にあると判定した場合にはドア全閉信号を、全開位置にあると判定した場合にはドア全開信号を駆動制御部31に出力する。
接触判定部35は、開閉スイッチ28より閉指令信号を受けた際に圧電センサ12から受ける圧電センサ信号に基づき、圧電センサ信号の値が第1範囲の内にあるか否かを判定し、圧電センサ12への物体の接触の有無を検出する。接触判定部35は、圧電センサ信号の値が第1範囲の外にあると判定した場合に、物体の接触を検出したとして、接触検出信号を駆動制御部31に出力する。
第1範囲は、圧電センサ信号の通常時、すなわち物体が接触していない状態の出力値として規定された値(基準電位)に、所定の値を減少させた下限値と、所定の値を増加させた上限値とによって規定された固定の範囲である。例えば、圧電センサ信号の基準電位が1.25Vのときには、第1範囲の下限値は0.75V、上限値は1.75Vに設定される。
停止時接触判定部36は、ドア停止判定部33からの第1判定許可信号を受け、かつ開閉位置判定部32からの第2判定許可信号を受けた場合に、すなわちスライドドア3が停止時接触検出範囲に停止している場合に、圧電センサ12から受ける圧電センサ信号に基づき、圧電センサ信号の値が第2範囲内にあるか否かを判定する。停止時接触判定部36は、圧電センサ信号の値が第2範囲の外にあると判定した場合に、物体の接触を検出したとして、停止時接触検出信号を駆動制御部31に出力する。
第2範囲は、圧電センサ信号の基準電位に、所定の値を減少させた下限値と、所定の値を増加させた上限値とによって規定された固定の範囲であって、第1範囲に全てが含まれる範囲である。例えば、圧電センサ信号の基準電位が1.25Vであり、かつ第1範囲が0.75〜1.75Vの場合には、第2範囲の下限値は1.00V、上限値は1.50Vに設定される。
駆動制御部31は、開閉スイッチ28から受ける閉指令信号に基づき、モータ駆動制御部29を制御してモータ7を閉方向に回転駆動しスライドドア3を閉作動させる。駆動制御部31は、例えばスライドドア3の開閉位置に応じてスライドドア3の開閉速度を変化させるPWM制御などの公知の制御を含んでよい。
また、駆動制御部31は、閉作動が実施されている間に接触判定部35から接触検出信号を受けた場合には、駆動制御部31は挟み込み解消作動のためスライドドア3を反転開作動させるべく、モータ駆動制御部29を制御してモータ7を開方向に回転駆動させる。
更に、駆動制御部31は、停止時接触判定部36から受ける停止時接触検出信号に基づき、スライドドア3を開方向に所定の距離(L)だけ移動させるべく、モータ駆動制御部29を制御してモータ7を開方向に回転駆動させる。このとき、駆動制御部31は開閉位置検出部34より受ける開閉位置信号に基づき、スライドドア3が所定の距離を移動したか否かを判定する。駆動制御部31は、スライドドア3が所定の距離(L)を移動したと判定したときに、モータ駆動制御部29を制御してモータ7を停止させ、スライドドア3の移動を停止する。所定の距離(L)は、例えば10mmに設定される。
以上のように構成されたパワースライドドア装置の制御要領を図4および図5のフロー図を参照して説明する。図4は実施形態に係るパワースライドドア装置による挟み込み検出制御を示すフロー図であり、図5は、実施形態に係るパワースライドドア装置による挟み込み反転制御を示すフロー図である。
図4を参照して説明する。スタートから開始し、ステップST1では、ドア停止判定部33が回転センサ11から出力される回転センサ信号に基づき、スライドドア3が停止しているか否かを判定する。判定がYesの場合にはステップST2に進み、Noの場合にはステップST1に戻り、ステップST1を繰り返す。
ステップST2では、開閉位置判定部32が開閉位置信号に基づきスライドドア3の位置が全閉位置にあるか否かを判定する。判定がYesの場合にはステップST3に進み、Noの場合にはステップST1に戻り、ステップST1を繰り返す。
ステップST3では、駆動制御部31が開閉スイッチ28から閉指令信号を受けたか否かを判定する。判定がYesの場合にはステップST10に進みスライドドア3の閉作動を開始する。判定がNoの場合にはステップST4に進み、スライドドア3は停止状態を維持する。
ステップST4では、開閉位置判定部32が開閉位置検出部34からの開閉位置信号に基づき、スライドドア3の開閉位置が停止時接触検出範囲内にあるか否かを判定する。判定が、Yesの場合にはステップST5に進み、Noの場合にはステップST1に進む。
ステップST5では、停止時接触判定部36が、圧電センサ12より出力される圧電センサ信号の出力値が第2範囲を超えているか否かを判定する。判定がYesの場合、すなわちスライドドア3の停止状態において圧電センサ検出部12aに物体が接触していると判定した場合にはステップST6に進み、判定がNoの場合にはステップST1に進む。
ステップST6では、駆動制御部31が、停止時接触判定部36から停止時接触検出信号を受けて、モータ駆動制御部29を制御してモータ7を開方向に回転駆動し、スライドドア3の開作動を開始する。続いてステップST7に進む。なお、ステップST6では、スライドドア3の位置が全開位置である場合でもスライドドア3の開作動を開始する。スライドドア3が全開位置である場合でもスライドドア3の開作動を行う事で、ケーブル10をテンショナ機構分だけ巻き取ることが可能である。これによりスライドドア3に微小な振動を発生させることが可能である。
ステップST7では、駆動制御部31が、開閉位置検出部34から受ける開閉位置信号に基づき、スライドドア3が全開位置に位置するか否かを判定する。判定が、Yesの場合には、スライドドア3の開作動が不可能であるためステップST9に進んで開作動を停止し、Noの場合にはステップST8に進み開作動を継続する。
ステップST8では、駆動制御部31が、開閉位置検出部34から受ける開閉位置信号に基づき、スライドドア3の開方向への移動距離が所定の距離(L)に到達したか否かを判定する。判定が、Yesの場合にはステップST9に進み、Noの場合にはステップST7に進み開作動を継続する。
ステップST9では、駆動制御部31が、モータ駆動制御部29を制御してモータ7の回転駆動を停止し、スライドドア3の開作動を終了する。処理が完了した後はステップST1に進む。
ステップST10では、駆動制御部31が開閉スイッチ28より閉指令信号を受けたとして、スライドドア3の閉作動を開始する。駆動制御部31は、モータ駆動制御部29を制御してモータ7を閉方向に回転駆動し、スライドドア3の開作動を開始する。続いてステップST11に進む。
ステップST11では、駆動制御部31が開閉位置信号に基づきスライドドア3の位置が全閉位置にあるか否かを判定する。判定がYesの場合にはステップST12に進み、判定がNoの場合にはステップST13に進む。
ステップST12では、駆動制御部31がモータ7の駆動を停止するべくモータ駆動制御部29を制御し、スライドドア3の閉作動が終了する。停止後は、リターンに進み制御を終了する。
ステップST13では、接触判定部35が圧電センサ信号の出力値が第1範囲を超えているか否かを判定する。判定が、Yesの場合にはステップST14に進み、Noの場合にはステップST11へと進む。
ステップST14では、駆動制御部31が接触判定有りの判定結果に基づき、挟み込み反転制御を行う。挟み込み反転制御は、スライドドア3の閉方向への作動を停止し、全開位置まで開作動させる制御である。図5に示すように、挟み込み反転制御は、最初にステップST15において駆動制御部31がモータ駆動制御部29を制御して、モータ7の閉方向への回転駆動を停止し、続くステップST16においてモータ7を開方向に回転駆動させる。モータ7の開方向への回転駆動は、ステップST17において開閉位置判定部32により開閉位置が全開であると判定されるまで継続され、スライドドア3が全開位置に到達したと判定されたときに、ステップST18においてモータ7の回転駆動を停止し、制御を終了する。
次に本実施形態の効果について説明する。以上のような構成としたことにより、スライドドア装置は、スライドドア3の停止時においても接触判定を行い、接触を検出した場合にはスライドドア3を所定距離開作動させて、圧電センサ12の検出部12aに接触している物体を圧電センサ検出部12aから分離させることができる。
物体が閉作動の開始前から接触を継続する場合には、圧電センサ信号の出力値は減衰するため、パワースライドドア装置は物体の接触を適切に検出できず、接触を検出するまでに更に物体を押圧することがある。本実施形態では、閉作動の開始時に圧電センサ検出部12aに接触する物体はなくなるため、既に接触する物体を更に押圧するという問題は発生しなくなる。
また、停止時における接触検出および接触検出時の開作動を、挟み込みが発生する虞がある所定の停止時接触検出範囲でのみ行うようにしたことで、スライドドア3の停止時にスライドドア3が開方向に移動する頻度を最小限に留め、車両の乗員または操作者に違和感または不快感を与えることを低減することができる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。実施形態で示した制御部の構成は例示であって他に様々な装置構成を採用することができる。例えば、接触判定部35と停止時接触判定部36との機能を統合し、第2範囲を第1範囲と同一の範囲してもよい。また、実施形態では、停止時に接触を検出した際のスライドドア3の開方向への移動量を距離の基づき判定したが、例えばタイマによる時間に基づき移動量を判定してもよい。その他制御装置の構成は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
実施形態に係るパワースライドドア装置を車両に適用した状態を示す模式的側面図である。 実施形態に係るパワースライドドア装置の圧電センサの検出部を破断して示す斜視図である。 実施形態に係るパワースライドドア装置の概略構成を示すブロック図である。 実施形態に係るパワースライドドア装置による挟み込み検出制御を示すフロー図である。 実施形態に係るパワースライドドア装置による挟み込み反転制御を示すフロー図である。
符号の説明
3 スライドドア
3a 前方側端面
7 モータ
11 回転センサ
12 圧電センサ
28 開閉スイッチ
29 モータ駆動制御部
31 駆動制御部
32 開閉位置判定部
33 ドア停止判定部
34 開閉位置検出部
35 接触判定部
36 停止時接触判定部
100 スライドドアECU

Claims (4)

  1. 車体に設けられた開口部を開閉する開閉体を開閉駆動する駆動手段と、
    前記開閉体の端部に設けられ、物体との接触によって任意の出力値を出力可能なタッチセンサと、
    前記開閉体を自動開閉操作するため、開指令信号または閉指令信号を発生する操作入力手段と、
    前記操作入力手段から閉指令信号が発生した後に、タッチセンサの出力値が所定の第1範囲にあるか否かを判定する接触判定部と、
    前記開指令信号または閉指令信号に基づき、前記駆動手段を駆動制御して前記開閉体を開閉作動させるとともに、前記接触判定部による判定結果に基づき前記駆動手段を制御して前記開閉体を停止または開作動させる駆動制御部と
    を有する車両開閉体の駆動制御装置であって、
    前記閉指令信号が発生する前に、前記タッチセンサの出力値が所定の第2範囲の内にあるか否かを判定し、前記タッチセンサの出力値が前記第2範囲の外にある場合に停止時接触検出信号を出力する停止時接触判定部を更に有し、
    前記制御部は、前記停止時接触検出信号に基づき、前記開閉体を開方向に所定距離移動させる制御を行うことを特徴とする車両開閉体の駆動装置。
  2. 前記第2範囲は、前記第1範囲に全て含まれる範囲であることを特徴とする、請求項1に記載の車両開閉体の駆動装置。
  3. 前記開閉体の開閉位置を検出する位置検出手段を更に有し、
    前記制御部は、前記開閉体が停止しており、かつ前記位置検出手段により検出された前記開閉体の開閉位置が全閉位置近傍に設定された所定の範囲内にある場合に、前記停止時接触検出信号に基づき、前記開閉体を開方向に所定距離移動させる制御を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両開閉体の駆動装置。
  4. 前記タッチセンサは、圧電センサであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかの項に記載の車両用開閉体の駆動装置。
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