JP2009221800A - 車両開閉体の駆動制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 誤検出を低減して確実に物体の接触を検知することができる車両開閉体の駆動制御装置を提供する。
【解決手段】 車体1の開口部2を開閉する開閉体3と、開閉体を開閉駆動する駆動手段7と、開閉体の端部に設けられたタッチセンサ12と、タッチセンサ出力値に基づいてタッチセンサへの物体の接触の有無を判定する接触判定部37と、駆動手段を駆動制御して開閉体を開閉作動させるとともに、接触判定部による判定結果に基づき駆動手段を制御して開閉体を停止およびまたは開作動させる駆動制御部32とを有する車両開閉体の駆動制御装置であって、接触判定部は、タッチセンサ出力値が所定の第1範囲の外にある場合に検出信号を出力するセンサ出力値判定部38と、検出信号が所定の期間連続して出力されている場合に物体が接触していると判定する検出信号判定部39とを有するようにした。
【選択図】 図3

Description

本発明は、車両開閉体の駆動制御装置に関し、より詳細には、タッチセンサにより物体の接触を検出しつつ車両開閉体を自動開閉作動させる駆動制御装置において、振動等に起因する誤検出を低減することができる車両開閉体の駆動制御装置に関するものである。
従来、車両の開口部を自動開閉するスライドドアやパワーウインドウといった開閉体の駆動制御装置には、自動閉作動時に開口部との間に物体を挟み込むことを防止するべく、挟み込み防止手段が備えられている。挟み込み防止手段は、物体の接触または近接を検出する接触センサ(タッチセンサ)または非接触センサをドアの開口部側の端面に備え、当該センサからのセンサ信号を監視し、物体の接触を検出した場合に、スライドドアの自動閉作動を停止又は反転開作動を行う。
これらの車両開閉体の駆動制御装置において、タッチセンサに圧電センサを用いた駆動制御装置がある(例えば、特許文献1)。圧電センサは、接触検出部に加えられた外力を電圧に変換する圧電素子を備え、物体の接触を電圧変化として出力する。圧電センサは屈曲した形態においても物体の接触を検出することができることから、自動車に設けられた開閉体の端面等への取り付け性が良い等の利点がある。
特開2002−70418号公報
しかしながら、圧電センサは加速度センサであるため振動による影響を受けやすく、振動に対しても電圧変化を生じる。そのため、外部から受ける振動をセンサへの物体の接触として誤検出するという問題が生じる。特に、車体に設けられたフロントサイドドアやテールゲートを勢いよく閉めた際の振動に対し、誤検出を生じるという問題がある。
本発明は、以上の問題を鑑みてなされたものであって、外部からの振動に起因するタッチセンサの出力変化を、物体の接触に起因する出力変化とを区別して接触判定を行い、物体の接触判定における誤検出を低減することができる車両開閉体の駆動制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の発明は、車体(1)に設けられた開口部(2)を開閉する開閉体(3)を開閉駆動する駆動手段(7)と、開閉体の端部に設けられたタッチセンサ(12)と、タッチセンサ出力値に基づいてタッチセンサへの物体の接触の有無を判定する接触判定部(37)と、駆動手段を駆動制御して開閉体を開閉作動させるとともに、接触判定部による判定結果に基づき駆動手段を制御して開閉体を停止または開作動させる駆動制御部(32)とを有する車両開閉体の駆動制御装置であって、接触判定部は、タッチセンサの出力値が所定の第1範囲の外にある場合に検出信号を出力するセンサ出力値判定部(38)と、検出信号が所定の期間連続して出力されている場合にタッチセンサに物体が接触していると判定する検出信号判定部(39)とを有することを特徴とする。
これによれば、車両開閉体の駆動制御装置は、タッチセンサ出力値が第1範囲の外に連続した所定の期間ある場合に接触が発生していると判定するようになる。振動に起因するタッチセンサ出力値の変動は、物体の接触に起因するタッチセンサ出力値の変動に比べて、ピーク形状が鋭く、変動が大きい状態を継続して維持することができないことが、本願出願人の検討により確認されている。そのため、タッチセンサ出力値が連続して所定の期間以上第1範囲の外に維持されない場合は、振動に起因するタッチセンサ出力値の変動として区別することで、接触検出の誤検出を低減させることができる。
好ましくは、タッチセンサは圧電センサである。圧電センサは、振動等の外乱に起因する出力変化と物体の接触に起因する出力変化とで明確な差を示すため、接触に起因する出力信号を確実に検出して誤検出を低減することができる。
以上のように構成した車両開閉体の駆動制御装置は、振動によるタッチセンサの誤検出を防止することができるため、操作性および使用感が向上する。
以下、図面を参照して、本発明を自動車のパワースライドドア装置に適用した一実施形態を詳細に説明する。
図1は、実施形態に係るパワースライドドア装置を適用した車両を示す模式的側面図である。図2は、実施形態に係るパワースライドドア装置の圧電センサの検出部を破断して示す斜視図である。図3は、実施形態に係るパワースライドドア装置の概略構成を示すブロック図である。以下の説明においては、便宜上、自動車の進行方向を前方、進行方向と逆向きを後方、進行方向を向き右手側を右側、左手側を左側、鉛直上方を上方、鉛直下方を下方とする。
図1に示すように、自動車101の車体1の左側部には、乗客が後部座席へ乗り込むための開口部としての乗降口2が設けられており、その乗降口2を開閉可能にするための開閉体としてのスライドドア3が設けられている。スライドドア3は、車体1の左側部に前後方向に延在して設けられたガイドレール4に摺動自在に組み込まれたスライダ(図示しない)に連結され、車体1に対して前後方向にスライド移動可能とされている。これにより、スライドドア3は、前方側端面3aが車体1のBピラー(センタピラー)5と相対して乗降口2を閉じる全閉位置と、前方側端面3aが乗降口2の後方側縁部に位置する全開位置との間で移動可能となっている。図1には図示していないが、ガイドレール4は車体1のドア開口部の上部と下部にも設けられており、スライドドア3の上部と下部にも対応するスライダが連結され、スライドドア3は計3点で車体1に摺動自在に支持されている。
車体1には、スライドドア3を開閉駆動させるための駆動手段としてのモータユニット6が設けられている。モータユニット6は、電動モータ7と、モータ7の出力軸に設けられた減速機(図示しない)と、減速機の出力軸に設けられた電磁クラッチ8と、電磁クラッチ8の出力軸に固定されたドラム9とを構成要素として有する(図3参照)。ドラム9には、両端末がそれぞれスライダに結合されたケーブル10の一部が複数回巻回されている。モータ7が正方向または逆方向に回転することによって、その回転力が減速機および電磁クラッチ8を介してドラム9に伝えられ、ドラム9はケーブル10をドラム9に正方向または逆方向に巻き取り、スライダに連結されたスライドドア3が開閉方向に移動されるようになっている。また、ケーブル10の端部にはケーブル10に所定の張力を付与するための図示しないテンショナ機構が設けられている。
ドラム9には、ドラム9の回転を検出する回転センサ11が設けられている。回転センサ11は、ドラム9の回転軸に設けられた複数極の磁石と、当該磁石の近傍に所定の位相差を有して配置された2つのホールICとから構成されており、ホール素子はドラム9の回転に応じたパルスを回転センサ信号として出力する。なお、回転センサ11には、ホールICに替えて、ロータリエンコーダやレゾルバ等の公知の回転センサを用いてもよい。
スライドドア3の乗降口2側、すなわち前方側端面3aには、物体の接触を検出するタッチセンサとしての圧電センサ(ピエゾセンサ)12の検出部12aが、上下方向にわたって延設されている。図2に示すように、圧電センサ検出部12aは、スライドドア3の前方側端面3aに沿って上下方向に延びるピエゾケーブル13と、ピエゾケーブル13を外囲するとともに、スライドドア3の前方側端面3aに固定するケーブルホルダ14とから構成されている。
ピエゾケーブル13は、その軸心に長さ方向にわたって延びる芯電極15と、芯電極15を外囲する複合圧電体(ピエゾ素子)16と、複合圧電体16を外囲するシールド電極17と、シールド電極17を外囲する外被18とを同軸に備えたケーブルである。複合圧電体16は、セラミック圧電体粉末を可撓性の樹脂材料に混合して形成されている。ピエゾケーブル13は可撓性を有する。ピエゾケーブル13は、芯電極15の電位を信号として出力する。
芯電極15は圧電センサ基板19に接続され、芯電極15より出力される信号は圧電センサ基板19に設けられたローパスフィルタ(LPF)20および増幅器(AMP)21を通過して圧電センサ信号として出力される。圧電センサ検出部12aに物体が接触していない時には、圧電センサ信号は基準電圧としての概ね一定の電位を出力する。検出部12aが物体等の接触により圧力を受けた際には、複合圧電体16において分極が生じ、芯電極15の電位が変化する。それにより、圧電センサ信号の出力値は基準電位から変化する。
ケーブルホルダ14は、可撓性を有する樹脂材料から構成され、ピエゾケーブル13が挿入される略円筒形状の支持部22と、スライドドア3の前方側端面3aに形成された突部(図示しない)に係合する係合部23とを有している。支持部22がピエゾケーブル13とともに容易に変形できるように、支持部22は係合部23に空隙24を有して設けられている。係合部23には、圧電センサ取り付け部との係合を確実にするための突部25が設けられている。
図3に示すように、スライドドア3の自動開閉制御を行うため、すなわちモータ7の駆動制御および電磁クラッチ8の断続制御を行うために、制御部としてのスライドドアECU(電子制御ユニット)100がモータ7および電磁クラッチ8に接続されている。スライドドアECU100は、スライドドア3の自動開閉制御または手動開閉制御を選択する手動/自動切換スイッチ27により出力される切換信号と、スライドドア3の開閉スイッチ28から出力される開閉指令信号と、回転センサ11から出力される回転センサ信号と、圧電センサ12から出力される圧電センサ信号とに基づき、モータ7の駆動制御および電磁クラッチ8の断続制御を行う。
スライドドアECU100は、開閉制御部26と、モータ駆動制御部29と、メモリ30と、クラッチ断続制御部31とによって構成されている。開閉制御部26は、例えばマイクロコンピュータによって構成され、駆動制御部32、タイマ33、開閉位置検出部34、ドア停止判定部35、開閉位置判定部36、および接触判定部37を備えている。接触判定部37は、センサ出力値判定部38および検出信号判定部39により構成されている。
クラッチ断続制御部31は、例えばトランジスタによって構成され、モータ駆動制御部29は例えばリレー、トランジスタおよびFET等によって構成され、メモリ30は例えばRAMおよびROMによって構成されている。
手動/自動切換スイッチ27は、スライドドア3の開閉作動を手動または自動のいずれかに選択するスイッチであり、例えば車体1の運転席に設けられる。手動/自動切換スイッチ27は、スイッチ操作により切換信号をクラッチ断続制御部31に出力する。クラッチ断続制御部31は、切換信号に応じて電磁クラッチ8を切断(解放)または接続(結合)状態にする。手動/自動切換スイッチ27により手動が選択されている場合には電磁クラッチ8は切断状態となり、自動が選択されている場合には電磁クラッチ8は接続状態となる。以下の説明では、手動/自動切換スイッチ27は自動が選択されているものとして説明する。
開閉スイッチ28は、車体1の車室内に設けられたボタンスイッチや、スライドドア3の内壁または外壁に設けられたドアハンドルに内蔵されたスイッチであり、スライドドア3を自動開閉させるための開指令信号または閉指令信号を出力する。なお、開閉スイッチ28は、可搬キーに設けられたリモコンスイッチであってもよく、開指令信号または閉指令信号は電波信号であってもよい。
タイマ33は、例えばマイコンに内蔵されているタイマカウンタであり、マイコンのクロックに応じたパルスを発生する。検出信号判定部39は、タイマ33のパルスを利用して時間の計数を行う。
開閉位置検出部34は、回転センサ11からの回転センサ信号を受けてスライドドア3の開閉位置を算出する。開閉位置検出部34は、2つのホールICにより構成される回転センサ11から出力される回転センサ信号からドラム9の回転方向および回転数を取得し、ドラム9が正の回転方向(スライドドア3の開方向)に回転するときに発生する回転センサ信号をプラスの値として計数し、ドラム9が逆の回転方向(スライドドア3の閉方向)に回転するときに発生する回転センサ信号をマイナスの値として計数することで、スライドドア3の全閉位置を基準位置(0)としたときのスライドドア3の現在の開閉位置を算出する。算出した開閉位置は、開閉位置信号として駆動制御部32および開閉位置判定部36に出力する。
ドア停止判定部35は、回転センサ11からの回転センサ信号を受ける。ドア停止判定部35は、所定の期間が経過するまでに回転センサ信号を受けない場合にはスライドドア3が停止していると判定する。
開閉位置判定部36は、開閉位置検出部34より受ける開閉位置信号に基づき、スライドドア3が全閉位置または全開位置にあるか否かを判定する。開閉位置判定部36は、スライドドア3が全閉位置にあると判定した場合にはドア全閉信号を、全開位置にあると判定した場合にはドア全開信号を駆動制御部32に出力する。
センサ出力値判定部38は、圧電センサ12から受ける圧電センサ信号に基づき、圧電センサ信号の値が所定の第1範囲の内にあるか否かを判定する。センサ出力値判定部38は、圧電センサ信号の値が第1範囲の外にあると判定した場合に、検出信号を検出信号判定部39に出力する。
第1範囲は、圧電センサ信号の通常時、すなわち物体が接触していない状態の出力値として規定された値(基準電位)に、所定の値を減少させた下限値と、所定の値を増加させた上限値とによって規定された固定の範囲である。例えば、圧電センサ信号の基準電位が1.25Vのときには、第1範囲の下限値は0.75V、上限値は1.75Vに設定される。
検出信号判定部39は、センサ出力値判定部38から検出信号を受け、所定の期間(T)、検出信号を継続して受けた場合に、圧電センサ検出部12aに物体が接触しているとして接触検出信号を駆動制御部32に出力する。所定の期間(T)は、振動に起因して発生する圧電センサ出力値が第1範囲の外にある期間より長く、かつ接触に起因して発生する圧電センサ出力値が第1範囲の外にある期間より短くなるように設定されている。所定の期間(T)は、例えば50〜80msに設定される。本実施形態では、所定の期間(T)を50msに設定する。
検出信号判定部39は、タイマ33のパルスを計数することにより時間を計測する。検出信号判定部39は、センサ出力判定部38から検出信号を受けた際に時間(T)の計測を開始し、検出信号を連続して受け続ける間、時間(T)の計測を継続する。検出信号判定部39は、センサ出力判定部38から検出信号が入力されなくなると計測した時間(T)を0に戻す。そして、検出信号判定部39は、時間(T)が50msに達したとき、すなわちセンサ出力判定部から検出信号が50msの間継続して出力された場合に、接触検出信号を駆動制御部32に出力する。
駆動制御部32は、開閉スイッチ28より受ける開または閉指令信号に基づいてモータ駆動制御部29を制御してモータ7を開または閉方向に回転駆動しスライドドア3を開閉作動させる。駆動制御部32は、例えばスライドドア3の開閉位置に応じてスライドドア3の開閉速度を変化させるPWM制御などの公知の制御を含んでよい。
また、駆動制御部32は、スライドドア3の閉作動が実施されている間にセンサ出力値判定部38から接触検出信号を受けた場合には、駆動制御部32は挟み込み解消作動のためスライドドア3を反転開作動させるべく、モータ駆動制御部29を制御してモータ7を開方向に回転駆動させる。
以上のように構成されたパワースライドドア装置の制御要領を図4および図5のフロー図を参照して説明する。図4は実施形態に係るパワースライドドア装置による挟み込み検出制御を示すフロー図であり、図5は、実施形態に係るパワースライドドア装置による挟み込み反転制御を示すフロー図である。
図4を参照して説明する。制御はドア停止判定部35によりスライドドア3が停止していると判定された時点よりスタートから開始する。ステップST1では、検出信号判定部39がドア停止判定部35よりドア停止信号を受けて、時間(T)をリセットする(T=0)。処理が完了した後はステップST2に進む。
ステップST2では、開閉位置判定部36が開閉位置信号に基づきスライドドア3の開閉位置が全閉位置にあるか否かを判定する。判定がYesの場合、すなわちスライドドア3が全閉位置にある場合にはリターンに進み、判定がNoの場合にはステップST3に進む。
ステップST3では、駆動制御部32が閉指令信号を受けたか否かを判定する。判定がYesの場合にはステップST4に進み、判定がNoの場合にはリターンに進む。
ステップST4では、駆動制御部32は、モータ駆動制御部29を制御してモータ7を駆動し、スライドドア3の閉作動を開始する。処理が完了した後はステップST5に進む。
ステップST5では、開閉位置判定部36が開閉位置信号に基づきスライドドア3の開閉位置が全閉位置にあるか否かを判定する。判定がYesの場合にはステップST11に進み、判定がNoの場合にはステップST6に進み閉作動を継続する。ステップST11では、駆動制御部32が、ドア全閉信号を受けて、モータ7の駆動を停止するべくモータ駆動制御部29を制御し、スライドドア3の閉作動を終了する。停止後は、リターンに進み制御を終了する。
ステップST6では、センサ出力値判定部38が圧電センサ信号の出力値が第1範囲の外にあるか否かを判定する。判定が、Yesの場合にはステップST8に進み、Noの場合にはステップST7に進む。ステップST8では、検出信号判定部39が検出信号を受けて時間(T)をカウントアップする。ステップST7では、検出信号判定部39が検出信号を受けないことから、時間(T)をリセットする。すなわち、ステップST6〜8の処理により、検出信号判定部39は検出信号が出力され続けている時間(T)を計測する。
ステップST9では、検出信号判定部39が時間(T)が所定の期間(T、50ms)に達したか否かを判定する。判定が、Yesの場合には検出信号判定部39は接触検出信号を駆動制御部32に出力して、ステップST10の挟み込み反転制御を行い、Noの場合にはステップST5に進む。
ステップST10では、駆動制御部32が接触検出信号に基づき、挟み込み反転制御を行う。挟み込み反転制御は、スライドドア3の閉方向への作動を停止し、全開位置まで開作動させる制御である。図5に示すように、挟み込み反転制御は、最初にステップST12において駆動制御部32がモータ駆動制御部29を制御して、モータ7の閉方向への回転駆動を停止し、続くステップST13においてモータ7を開方向に回転駆動させる。モータ7の開方向への回転駆動は、ステップST14において開閉位置判定部36により開閉位置が全開であると判定されるまで継続され、スライドドア3が全開位置に到達したと判定されたときに、ステップST15においてモータ7の回転駆動を停止し、制御を終了する。
次に本実施形態の作用効果について説明する。図6は、実施形態に係るパワースライドドア装置による圧電センサ出力を示すグラフである。図6に示すように、スライドドア3が叩かれた場合や、フロントサイドドアやテールゲートが強く閉められた場合には、それらの動作により発生する振動が圧電センサ検出部12aに加わり、圧電センサ出力200は、波形201のように変動する。振動は瞬間的に発生し消滅するため、波形201のピーク幅は比較的狭くなる。
一方、圧電センサ検出部12aに物体が接触した場合には、圧電センサ出力100は、波形202のように変動する。物体が圧電センサ検出部12aに接触する際には、圧電センサ検出部12aは物体から加えられる力によって変形する。圧電センサ検出部12aは可撓性を有するため、圧電センサ検出部12aの変形が終了するまでに時間がかかり、その間圧電センサ出力値は変化した状態を持続する。そのため、振動に起因する波形201に比べて接触に起因する波形202のピーク幅は広くなる。
第1範囲を任意の上限値301と下限値302とによって規定した場合、振動に起因する波形201が第1範囲の外にある(超える)期間はT1であり、接触に起因する波形202が第1範囲の外にある期間はT2となる。例えば、T1が約10〜40msとなるように上限値301が設定されているときには、T2は約50〜80msとなる。そのため、例えばT1が約10〜40msであり、かつT2が約50〜80msとなるように第1範囲が設定されている場合に、所定の期間(T)を50msに設定し、50msの間、圧電センサ出力値が第1範囲の外にある場合に物体が接触していると判定するにことで、振動に起因する圧電センサ出力値の変動を接触判定から除外することができ、確実に物体の接触のみを検出できるようになる。
所定の期間(T)は、T1およびT2によって定まるため、圧電センサ12の固有の特徴および第1範囲の設定値によって適宜調整される。
以上のように、本実施形態に係るパワースライドドア装置は振動による誤検出を低減することができるため、使用感および操作性が向上して商品性が向上する。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、実施形態で示したスライドドアECU100の構成は例示であって他に様々な構成を採用することができる。その他、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
車両に適用した実施形態に係るパワースライドドア装置を示す模式的側面図である。 実施形態に係るパワースライドドア装置の圧電センサの検出部を破断して示す斜視図である。 実施形態に係るパワースライドドア装置の概略構成を示すブロック図である。 実施形態に係るパワースライドドア装置による挟み込み検出制御を示すフロー図である。 実施形態に係るパワースライドドア装置による挟み込み反転制御を示すフロー図である。 実施形態に係るパワースライドドア装置による圧電センサ出力を示すグラフである。
符号の説明
3 スライドドア
7 モータ
11 回転センサ
12 圧電センサ
26 開閉制御部
28 開閉スイッチ
29 モータ駆動制御部
30 メモリ
32 駆動制御部
33 タイマ
34 開閉位置検出部
35 ドア停止判定部
36 開閉位置判定部
37 接触判定部
38 センサ出力値判定部
39 検出信号判定部
100 スライドドアECU

Claims (2)

  1. 車体に設けられた開口部を開閉する開閉体を開閉駆動する駆動手段と、
    前記開閉体の端部に設けられ、物体との接触によって任意の出力値を出力可能な接触式のタッチセンサと、
    前記タッチセンサの出力値に基づいてタッチセンサへの物体の接触の有無を判定する接触判定部と、
    前記駆動手段を駆動制御して前記開閉体を開閉作動させるとともに、前記接触判定部による判定結果に基づき前記駆動手段を制御して前記開閉体を停止または開作動させる駆動制御部と
    を有する車両開閉体の駆動制御装置であって、
    前記接触判定部は、
    前記タッチセンサの出力値が所定の第1範囲の外にある場合に検出信号を出力するセンサ出力値判定部と、
    前記検出信号が所定の期間連続して出力されている場合に前記タッチセンサに物体が接触していると判定する検出信号判定部と
    を有することを特徴とする車両開閉体の駆動制御装置。
  2. 前記タッチセンサは、圧電センサであることを特徴とする請求項1に記載の車両用開閉体の駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019190009A (ja) * 2018-04-18 2019-10-31 株式会社アルファ 車両用スライドドア装置

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