JP2009221796A - 車両開閉体の駆動制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 閉作動開始時において確実に物体の接触検出を行い、物体の挟み込みを防止することができる車両開閉体の駆動制御装置を提供する。
【解決手段】 車体1の開口部2を開閉する開閉体3と、駆動手段7と、駆動手段の駆動力を開閉体に選択的に伝達するクラッチ手段8と、開閉指令信号を発生する操作入力手段28と、開閉体の端部に設けられたタッチセンサ12と、タッチセンサから出力されるタッチセンサ信号を監視するとともに、操作入力手段より開または閉指令信号を受けて駆動手段を駆動制御して開閉体を開閉作動させる制御部100とを有する車両開閉体の駆動装置であって、制御部は、操作入力手段より閉指令信号を受けた際にクラッチ手段を所定時間切断し、駆動手段と開閉体との間の駆動力の伝達を切断して開閉体を開閉方向に移動自在にする制御を行うことを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、車両開閉体の駆動制御装置に関し、より詳細には、圧電センサにより物体の挟み込みを検出しつつ車両開閉体を自動開閉作動させる駆動制御装置において、開閉作動開始時から物体が接触センサに接触することによって生じる圧電センサの検出能力の低下を防止し、確実に物体の挟み込みを検出することができる車両開閉体の駆動制御装置に関するものである。
従来、車両の開口部を自動開閉するスライドドアやパワーウインドウといった開閉体の駆動制御装置には、自動閉作動時に開口部との間に物体を挟み込むことを防止するべく、挟み込み防止手段が備えられている。挟み込み防止手段は、物体の接触または近接を検出する接触センサ(タッチセンサ)または非接触センサをドアの開口部側の端面に備え、当該センサからのセンサ信号を監視し、物体の接触を検出した場合に、スライドドアの自動閉動作を停止又は反転作動を行う。
これらの車両開閉体の駆動制御装置において、タッチセンサに圧電センサを用いた駆動制御装置がある(例えば、特許文献1)。圧電センサは、接触検出部に加えられた外力を電圧に変換する圧電素子を備え、物体の接触を電圧変化として出力する。圧電センサは屈曲した形態においても物体の接触を検出することができることから、自動車に設けられた開閉体の端面等への取り付け性がよい等の利点がある。
特開2002−70418号公報
しかしながら、圧電素子は加わる荷重(外力)の変化に対して電圧を発生するものであり、一定の外力が継続して加え続けられている場合には電圧変化を生じない。そのため、開閉体の閉作動開始前から圧電センサに人が寄りかかっている等、物体が接触し、その接触が継続している状態では、閉作動開始時において圧電センサより出力される電圧変化は減衰し、接触を適切に検出できないという問題がある。そのため、実際には圧電センサに物体が接触しているにも拘わらず開閉体は閉作動され、圧電センサに加わる荷重が増加して圧電センサから出力される電圧信号の出力値が増加するまで接触が検出されずに開閉体が移動するという問題がある。
本発明は、以上の問題を鑑みてなされたものであって、開閉体の閉作動開始時において物体の接触を確実に検出して物体の挟み込みを防止することができる車両開閉体の駆動制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の発明は、車体(1)に設けられた開口部(2)を開閉する開閉体(3)と、開閉体を開閉駆動する駆動手段(7)と、駆動手段の駆動力を開閉体に選択的に伝達するクラッチ手段(8)と、開閉体を自動開閉操作するための開閉指令信号を発生する操作入力手段(28)と、開閉体の端部に設けられ、物体との接触によって任意の出力値を出力可能なタッチセンサ(12)と、タッチセンサから出力されるタッチセンサ信号を監視するとともに、操作入力手段より開または閉指令信号を受けて駆動手段を駆動制御して開閉体を開閉作動させる制御部(100)とを有する車両開閉体の駆動装置であって、制御部は、操作入力手段より閉指令信号を受けた際にクラッチ手段を所定時間切断し、駆動手段と開閉体との間の駆動力の伝達を切断して開閉体を開閉方向に移動自在にする制御を行うことを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、制御部は、クラッチ手段が切断されている所定時間の間にタッチセンサ信号の出力値が、物体の接触を判定するための第1範囲内にあるか否かを監視し、所定時間の間にタッチセンサ信号の出力値が第1範囲を超えたことがある場合に、所定時間経過後にクラッチ手段を接続して駆動手段と開閉体との駆動力の伝達を接続するとともに、駆動手段の駆動を禁止することを特徴とする。
第3の発明は、第1の発明または第2の発明において、制御部は、閉指令信号を受ける前にタッチセンサ信号の出力値が第2範囲にあるか否かを監視し、タッチセンサ信号の値が第2範囲を超えることがなかった場合に、閉指令信号を受けた際にクラッチ手段の接続状態を継続することを特徴とする。
第4の発明は第3の発明において、第1範囲は、第2範囲の全てを含むことを特徴とする。
第5の発明は第1の発明〜第4の発明のいずれかの発明において、タッチセンサは、圧電センサであることを特徴とする。
第1の発明によれば、開閉体の開閉作動開始時にタッチセンサに既に物体が接触していても、タッチセンサが物体の接触を確実に検出することができるようになる。クラッチ手段を開放することによって開閉体は開閉方向に移動自在となるため、タッチセンサに荷重が加わっている場合には、開閉体が移動して、タッチセンサに加わる荷重が変化するようになる。そのため、タッチセンサ信号の出力値は変化し、挟み込みの発生として検出することができる。また、開閉体の移動によりタッチセンサは物体に押圧された状態から通常の物体と接触していない状態に回復するため、タッチセンサの検出能力を当初の能力に維持することができる。第2の発明によれば、クラッチ手段の開放時に物体の接触を検出し、開閉体の閉作動を禁止することができる。これにより、既に物体がタッチセンサに接触している場合に、開閉体が物体に更に荷重を加えることを防止することができる。第3の発明によれば、タッチセンサに物体が接触している可能性が低い場合に、クラッチ手段の開放制御を省略し、迅速に開閉体を閉作動させることができる。
以下、図面を参照して、本発明を自動車のパワースライドドア装置に適用した一実施形態を詳細に説明する。
図1は、実施形態に係るパワースライドドア装置を適用した車両を示す模式的側面図である。図2は、実施形態に係るパワースライドドア装置の圧電センサの検出部を破断して示す斜視図である。図3は、実施形態に係るパワースライドドア装置の概略構成を示すブロック図である。以下の説明においては、便宜上、自動車の進行方向を前方、進行方向と逆向きを後方、進行方向を向き右手側を右側、左手側を左側、鉛直上方を上方、鉛直下方を下方とする。
図1に示すように、自動車101の車体1の左側部には、乗客が後部座席へ乗り込むための開口部としての乗降口2が設けられており、その乗降口2を開閉可能にするための開閉体としてのスライドドア3が設けられている。スライドドア3は、車体1の左側部に前後方向に延在して設けられたガイドレール4に摺動自在に組み込まれたスライダ(図示しない)に連結され、車体1に対して前後方向にスライド移動可能とされている。これにより、スライドドア3は、前方側端面3aが車体1のBピラー(センタピラー)5と相対して乗降口2を閉じる全閉位置と、前方側端面3aが乗降口2の後方側縁部に位置する全開位置との間で移動可能となっている。図1には図示していないが、ガイドレール4は車体1のドア開口部の上部と下部にも設けられており、スライドドア3の上部と下部にも対応するスライダが連結され、スライドドア3は計3点で車体1に摺動自在に支持されている。
車体1には、スライドドア3を開閉駆動させるための駆動手段としてのモータユニット6が設けられている。モータユニット6は、電動モータ7と、モータ7の出力軸に設けられた減速機(図示しない)と、減速機の出力軸に設けられたクラッチ手段としての電磁クラッチ8と、電磁クラッチ8の出力軸に固定されたドラム9とを構成要素として有する。ドラム9には、両端末がそれぞれスライダに結合されたケーブル10の一部が複数回巻回されている。モータ7が正方向または逆方向に回転することによって、その回転力が減速機および電磁クラッチ8を介してドラム9に伝えられ、ドラム9はケーブル10をドラム9に正方向または逆方向に巻き取り、スライダに連結されたスライドドア3が開閉方向に移動されるようになっている。また、ケーブル10の端部にはケーブル10に所定の張力を付与するための図示しないテンショナ機構が設けられている。
ドラム9には、ドラム9の回転を検出する回転センサ11が設けられている。回転センサ11は、ドラム9の回転軸に設けられた複数極の磁石と、当該磁石の近傍に所定の位相差を有して配置された2つのホールICとから構成されており、ホール素子はドラム9の回転に応じたパルスを回転センサ信号として出力する。なお、回転センサ11には、ホールICに替えて、ロータリエンコーダやレゾルバ等の公知の回転センサを用いてもよい。
スライドドア3の乗降口2側、すなわち前方側端面3aには、物体の接触を検出するタッチセンサとしての圧電センサ(ピエゾセンサ)12の検出部12aが、上下方向にわたって延設されている。図2に示すように、圧電センサ検出部12aは、スライドドア3の前方側端面3aに沿って上下方向に延びるピエゾケーブル13と、ピエゾケーブル13を外囲するとともに、スライドドア3の前方側端面3aに固定するケーブルホルダ14とから構成されている。
ピエゾケーブル13は、その軸心に長さ方向にわたって延びる芯電極15と、芯電極15を外囲する複合圧電体(ピエゾ素子)16と、複合圧電体16を外囲するシールド電極17と、シールド電極17を外囲する外被18とを同軸に備えたケーブルである。複合圧電体16は、セラミック圧電体粉末を可撓性の樹脂材料に混合して形成されている。ピエゾケーブル13は可撓性を有する。ピエゾケーブル13は、芯電極15の電位を信号として出力する。
芯電極15は圧電センサ基板19に接続され、芯電極15より出力される信号は圧電センサ基板19に設けられたローパスフィルタ(LPF)20および増幅器(AMP)21を通過して圧電センサ信号として出力される。圧電センサ検出部12aに物体が接触していない時には、圧電センサ信号は基準電圧としての一定の電位を出力する。検出部12aが物体等の接触により圧力を受けた際には、複合圧電体16において分極が生じ、芯電極15の電位が変化する。それにより、圧電センサ信号の出力値は基準電位から変化する。
ケーブルホルダ14は、可撓性を有する樹脂材料から構成され、ピエゾケーブル13が挿入される略円筒形状の支持部22と、スライドドア3の前方側端面3aに突設された圧電センサ取り付け部(図示しない)に係合する係合部23とを有している。支持部22がピエゾケーブル13とともに容易に変形できるように、支持部22は係合部23に空隙24を有して設けられている。係合部23には、圧電センサ取り付け部との係合を確実にするための突部25が設けられている。
図3に示すように、スライドドア3の自動開閉制御を行うため、すなわちモータ7の駆動制御および電磁クラッチ8の断続制御を行うために、制御部としてのスライドドアECU(電子制御ユニット)100がモータ7および電磁クラッチ8に接続されている。スライドドアECU100は、スライドドア3の自動開閉制御または手動開閉制御を選択する手動/自動切換スイッチ27により出力される切換信号と、スライドドア3の開閉スイッチ28から出力される開閉指令信号と、回転センサ11から出力される回転センサ信号と、圧電センサ12から出力される圧電センサ信号とに基づき、モータ7の駆動制御および電磁クラッチ8の断続制御を行う。
スライドドアECU100は、開閉制御部26と、クラッチ断続制御部37と、モータ駆動制御部29と、メモリ30とによって構成されている。開閉制御部26は、例えばマイクロコンピュータによって構成され、閉作動開始制御部31、駆動制御部32、タイマ33、開閉位置検出部34、接触判定部35および停止時接触判定部36を備えている。
クラッチ断続制御部37は、例えばトランジスタによって構成され、モータ駆動制御部29は例えばリレー、トランジスタおよびFET等によって構成され、メモリ30は例えばRAMおよびROM等によって構成されている。
手動/自動切換スイッチ27は、スライドドア3の開閉作動を手動または自動のいずれかに選択するスイッチであり、例えば車体1の運転席に設けられる。手動/自動切換スイッチ27は、スイッチ操作により切換信号をクラッチ断続制御部37に出力する。クラッチ断続制御部37は、切換信号に応じて電磁クラッチ8を切断(解放)または接続(結合)状態にする。手動/自動切換スイッチ27により手動が選択されている場合には電磁クラッチ8は切断状態となり、自動が選択されている場合には電磁クラッチ8は接続状態となる。以下の説明では、手動/自動切換スイッチ27は自動が選択されているものとして以下説明する。
開閉スイッチ28は、車体1の車室内に設けられたボタンスイッチや、スライドドア3の内壁または外壁に設けられたドアハンドルに内蔵されたスイッチであり、スライドドア3を自動開閉させるための開または閉指令信号を出力する。なお、開閉スイッチ28は、可搬キーに設けられたリモコンスイッチであってもよく、開または閉指令信号は電波信号であってもよい。
開閉位置検出部34は、回転センサ11からの回転センサ信号を受けてスライドドア3の開閉位置を算出する。開閉位置検出部34は、2つのホールICにより構成される回転センサ11から出力される回転センサ信号からドラム9の回転方向および回転数を取得し、ドラム9が正の回転方向(スライドドア3の開方向)に回転するときに発生する回転センサ信号をプラスの値として計数し、ドラム9が逆の回転方向(スライドドア3の閉方向)に回転するときに発生する回転センサ信号をマイナスの値として計数することで、スライドドア3の全閉位置を基準位置(0)としたときのスライドドア3の現在の開閉位置を算出する。算出した開閉位置は、開閉位置信号として駆動制御部32に出力する。
接触判定部35は、開閉スイッチ28より閉指令信号を受けた際に圧電センサ12より受ける圧電センサ信号に基づいて、圧電センサ信号の値が第1範囲内にあるか否かを判定する。第1範囲は、圧電センサ信号の通常時、すなわち物体が接触していない状態の出力値として規定された値(基準電位)に、所定の値を減少させた下限値と、所定の値を増加させた上限値とによって規定された範囲である。例えば、圧電センサ信号の基準電位が1.25Vのときには、第1範囲の下限値は0.75V、上限値は1.75Vに設定される。圧電センサ信号の値が第1範囲を超えている、すなわち第1範囲の上限値より大きい場合または第1範囲の下限値より小さい場合には、接触判定部35は圧電センサ12の検出部12aに物体が接触していると判定し、接触検出信号を駆動制御部32に出力する。また、接触判定部35は、圧電センサ信号の値が第1範囲を超えた場合に、メモリ30に記憶されている第1判定フラグ(F1)を接触判定有り(F1=1)に書き換える。
停止時接触判定部36は、開閉スイッチ28から閉指令信号を受ける前の状態、すなわちスライドドア3の停止状態において、圧電センサ12から圧電センサ信号を受けて、圧電センサ信号の値が第2範囲内にあるか否かを判定する。第2範囲は、圧電センサ信号の基準電位に、所定の値を減少させた下限値と、所定の値を増加させた上限値とによって規定される範囲であって、第1範囲に全てが含まれる範囲である。例えば、圧電センサ信号の基準電位が1.25Vであり、かつ第1範囲が0.75〜1.75Vの場合には、第2範囲の下限値は1.00V、上限値は1.50Vに設定される。圧電センサ信号の値が第2範囲を超えている、すなわち第2範囲の上限値より大きい場合または第2範囲の下限値より小さい場合には、停止時接触判定部36はスライドドア3が停止している状態において圧電センサ検出部12aに物体が接触している可能性があると判定し、メモリ30に記憶されている第2判定フラグ(F2)を接触可能性有り(F2=1)に書き換える。
閉作動開始制御部31は、開閉スイッチ28から閉指令信号を受けた際に、スライドドア3の停止状態において、圧電センサ検出部12aに物体が接触している可能性があるか否かを判断するべく、メモリ30に記憶された第2判定フラグが接触可能性有り(F2=1)となっているか否かを判定する。第2判定フラグ(F2)が0の場合には、物体が接触している可能性は低いとして、閉駆動信号を駆動制御部32に出力する。
第2判定フラグが接触可能性有り(F2=1)となっている場合には、閉作動開始制御部31はクラッチ断続制御部37にクラッチ切断信号を出力する。クラッチ断続制御部37は、クラッチ開放信号を受けて電磁クラッチ8を切断制御する。
その後、閉作動開始制御部31は、開閉制御部26に設けられたタイマ33と協働して、クラッチ切断信号を出力してからの時間の計測を行い、当該計測した時間が所定の時間が経過したときに、クラッチ接続信号を出力する。クラッチ断続制御部37はクラッチ接続信号を受けた際に、電磁クラッチ8を接続制御する。所定の時間は、例えばその際、閉作動開始制御部31は、クラッチ切断期間に圧電センサに物体が接触したか否かを判断するべく、メモリ30に記憶された第1判定フラグが接触判定有り(F1=1)となっているか否かを判定する。
第1判定フラグが接触判定なし(F1=0)となっている場合には、閉駆動信号を駆動制御部32に出力し、第1判定フラグが接触判定有り(F1=1)となっている場合には閉駆動信号を出力しない。
駆動制御部32は、閉駆動信号を受けたときにモータ駆動制御部29を制御してモータ7を閉方向に回転駆動しスライドドアを閉作動させる。駆動制御部32は、例えばスライドドア3の開閉位置に応じてスライドドア3の開閉速度を変化させるPWM制御などの公知の制御を含んでよい。
また、駆動制御部32は閉作動を継続している間、接触判定部35から受ける接触検出信号を監視する。接触検出信号を受けた場合には、駆動制御部32は挟み込み解消作動のためスライドドア3を反転開作動させるべく、モータ駆動制御部29を制御してモータ7を開方向に回転駆動させる。
以上のように構成されたパワースライドドア装置の制御要領を図4および図5のフロー図を参照して説明する。図4は実施形態に係る車両開閉体の駆動制御装置による挟み込み検出制御を示すフロー図であり、図5は、実施形態に係る車両開閉体の駆動制御装置による挟み込み反転制御を示すフロー図である。
スタートより制御が開始した後、ステップST1でメモリ30に記憶された第1判定フラグ(F1)および第2判定フラグ(F2)をリセットし、それぞれのフラグの値を0とする。処理が完了した後はステップST2に進む。
ステップST2では、駆動制御部32が開閉位置信号に基づきスライドドア3の位置が全閉位置にあるか否かを判定する。スライドドア3が全閉位置にある場合、すなわち判定がYesの場合にはリターンに進み、判定がNoの場合にはステップST3に進む。
ステップST3では、停止時接触判定部36が、圧電センサ信号の出力値が第2範囲を超えているか否かを判定する。判定がYesの場合、すなわちスライドドア3の停止状態において圧電センサ検出部12aに物体が接触している可能性があると判定した場合にはステップST4に進み、判定がNoの場合にはステップST5に進む。
ステップST4では、停止時接触判定部36が、メモリ30に記憶されている第2判定フラグ(F2)を1にする。処理が完了した後はステップST5に進む。
ステップST5では、閉作動開始制御部31が閉指令信号を受けたか否かを判定する。判定がYesの場合にはステップST6に進む。判定がNoの場合にはステップST3に戻り、ステップST5での判定がYesとなるまでステップST3・4を繰り返す。
ステップST6では、閉作動開始制御部31がメモリ30に記憶された第2判定フラグが1であるか否か、すなわちスライドドア3の停止状態において圧電センサ検出部12aに物体が接触している可能性がある状態が生じたことがあったか否かを判定する。判定が、Yesの場合にはステップST7に進み、Noの場合にはステップST14に進む。
ステップST7では、閉作動開始制御部31がクラッチ断続制御部37にクラッチ切断信号を出力し、クラッチ断続制御部37はクラッチ切断信号を受けて電磁クラッチ8を切断する制御を行う。これによりスライドドア3はモータ7との連結が切断(解放)されるため、開閉方向に移動自在となる。処理が完了した後はステップST8に進む。
ステップST8では、閉作動開始制御部31がタイマ33を用いて、閉作動開始制御部31がクラッチ切断信号を出力したときから、時間の計数を開始する。処理が完了した後はステップST9に進む。
ステップST9では、接触判定部35が圧電センサ信号の出力値が第1範囲を超えているか否かを判定する。判定がYesの場合、すなわちスライドドア3が開閉方向に移動自在となっている状態において圧電センサ検出部12aに物体が接触していると判定した場合にはステップST10に進み、判定がNoの場合にはステップST11に進む。
ステップST10では、接触判定部35が、メモリ30に記憶されている第1判定フラグ(F1)に1にする。処理が完了した後はステップST11に進む。
ステップST11では、閉作動開始制御部31がタイマ33を用いて計数した時間が規定時間を経過したか否かを判定する。すなわち、電磁クラッチ8を解放してから規定時間が経過したか否かを判定する。判定がYesの場合はステップST12に進み、Noの場合にはステップST9に戻り、タイマ33の計数した時間が規定時間を経過するまでステップST9からステップST11を繰り返す。
ステップST12では、閉作動開始制御部31がクラッチ断続制御部37にクラッチ接続信号を出力し、クラッチ断続制御部37は信号を受けて電磁クラッチ8を接続する。これによりスライドドア3はモータ7の駆動力を受けるようになる。また、モータ7の停止時においては、スライドドア3は開閉方向の移動が規制されるようになる。処理が完了した後はステップST13に進む。
ステップST13では、閉作動開始制御部31がメモリ30に記憶された第1判定フラグが1であるか否か、すなわち電磁クラッチ8が切断されている間のスライドドア3が開閉方向に移動自在となっている状態において圧電センサ検出部12aに物体が接触している状態が生じたことがあったか否かを判定する。判定が、Yesの場合にはステップST14に進み、Noの場合にはリターンに進む。すなわち、スライドドア3が開閉方向に移動自在となっている状態において、物体の接触が検出された場合には、スライドドア3の閉作動は行われない。
ステップST14では、閉作動開始制御部31が閉駆動信号を駆動制御部32に出力する。駆動制御部32は閉駆動信号を受け、モータ駆動制御部29を制御してモータ7の閉方向への回転駆動が開始される。処理が完了した後はステップST15に進む。
ステップST15では、駆動制御部32が開閉位置信号に基づきスライドドア3の位置が全閉位置にあるか否かを判定する。判定がYesの場合、すなわちスライドドア3が全閉位置にある場合にはステップST16に進み、判定がNoの場合にはステップST17に進む。
ステップST16では、駆動制御部32がモータ7の駆動を停止するべくモータ駆動制御部29を制御し、スライドドア3の閉作動が終了する。停止後は、リターンに進み制御を終了する。
ステップST17では、接触判定部35が圧電センサ信号の出力値が第1範囲を超えているか否かを判定する。判定が、Yesの場合には接触判定部35は接触検出信号を駆動制御部32に出力してステップST18に進み、Noの場合にはステップST18へと進む。
ステップST18では、駆動制御部32が接触検出信号に基づき、挟み込み反転制御を行う。挟み込み反転制御は、スライドドア3の閉方向への作動を停止し、全開位置まで開作動させる制御である。図5に示すように、駆動制御部32はモータ駆動制御部29を制御し、ステップST19でモータ7を閉方向の回転駆動を停止し、続くステップST20でモータ7を開方向に回転駆動させる。モータ7の開方向への回転駆動は、ステップST21において、駆動制御部32が開閉位置検出部34から出力される開閉位置信号に基づき、スライドドア3が全開位置に到達したと判断するまで継続される。駆動制御部32は、スライドドア3が全開位置に到達したと判定したときに、ステップST22においてモータ7の回転駆動を停止し、制御を終了する。
次に本実施形態の効果について説明する。以上のような構成としたことにより、本実施形態に係るスライドドア開閉制御装置は閉作動開始時からスライドドア3による挟み込みが発生しているか否かを確実に検出することができるようになる。スライドドア3の閉作動開始時に圧電センサ検出部12aに既に物体が接触していても、スライドドア開閉制御装置は電磁クラッチ8を切断することによりスライドドア3を開閉方向に移動自在にすることで圧電センサ信号の出力値を変化させて物体の接触を適切に検出することができるようになる。
圧電センサ検出部12aに物体が接触し続けている場合、すなわち一定の荷重が継続して検出部12aに加わっている場合には、圧電センサ信号の出力値は基準電位と概ね一致して変化しないが、スライドドア3が開閉方向に移動自在となることで、スライドドア3は物体の接触により受ける力や、圧電センサ12のピエゾケーブル13およびケーブルホルダ14の復元力(弾発力)等によって移動し、圧電センサ検出部12aに加わる荷重が変化して圧電センサ信号の出力値が変化するようになるため、物体の接触を検出することができる。このため、閉作動を開始する前に物体の接触を検出することができ、物体が既に圧電センサ検出部12aに接触した状態から物体を更に押圧することを避けることができる。
また、スライドドア3が移動することにより、ピエゾケーブル13は押圧された状態から荷重を受けていない初期状態へと復元する、またはピエゾケーブル13に加わる荷重が低減されるため、圧電センサ12は荷重に対して圧電センサ信号の出力値を適切に変化させることができるようになり、接触の検出感度を適切に維持することができる。
また、スライドドア3の閉作動開始前の停止状態において、圧電センサ信号の出力値が第2範囲内にあるか否かを監視して圧電センサ検出部12aへの物体の接触可能性を判断し、物体の接触の可能性がある場合にのみ電磁クラッチ8を切断することとしたため、接触の可能性がない場合には、迅速にスライドドアの閉作動を開始することができる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、実施形態で示した制御部の構成は例示であって他に様々な装置構成を採用することができる。その他制御装置の構成は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
実施形態に係る車両開閉体の駆動制御装置を車両に適用した状態を示す模式的側面図である。 実施形態に係る車両開閉体の駆動制御装置の圧電センサの検出部を破断して示す斜視図である。 実施形態に係る車両開閉体の駆動制御装置の概略構成を示すブロック図である。 実施形態に係る車両開閉体の駆動制御装置による挟み込み検出制御を示すフロー図である。 実施形態に係る車両開閉体の駆動制御装置による挟み込み反転制御を示すフロー図である。
符号の説明
3 スライドドア
3a 前方側端面
7 モータ
8 電磁クラッチ
9 ドラム
10 ケーブル
11 回転センサ
12 圧電センサ
28 開閉スイッチ
29 モータ駆動制御部
30 メモリ
31 閉作動開始制御部
32 駆動制御部
33 タイマ
34 開閉位置検出部
35 接触判定部
36 停止時接触判定部
37 クラッチ断続制御部
100 スライドドアECU

Claims (5)

  1. 車体に設けられた開口部を開閉する開閉体を開閉駆動する駆動手段と、
    前記駆動手段の駆動力を前記開閉体に選択的に伝達するクラッチ手段と、
    前記開閉体を自動開閉操作するための開閉指令信号を発生する操作入力手段と、
    前記開閉体の端部に設けられ、物体との接触によって任意の出力値を出力可能なタッチセンサと、
    前記タッチセンサから出力されるタッチセンサ信号を監視するとともに、前記操作入力手段より開または閉指令信号を受けて前記駆動手段を駆動制御して前記開閉体を開閉作動させる制御部と
    を有する車両開閉体の駆動装置であって、
    前記制御部は、前記操作入力手段より閉指令信号を受けた際に前記クラッチ手段を所定時間切断し、前記駆動手段と前記開閉体との間の駆動力の伝達を切断して前記開閉体を開閉方向に移動自在にする制御を行うことを特徴とする車両開閉体の駆動装置。
  2. 前記制御部は、前記クラッチ手段が切断されている前記所定時間の間に前記タッチセンサ信号の出力値が、物体の接触を判定するための第1範囲内にあるか否かを監視し、前記所定時間の間に前記タッチセンサ信号の出力値が前記第1範囲を超えたことがある場合に、前記所定時間経過後に前記クラッチ手段を接続して前記駆動手段と前記開閉体との駆動力の伝達を接続するとともに、前記駆動手段の駆動を禁止することを特徴とする、請求項1に記載の車両開閉体の駆動装置。
  3. 前記制御部は、前記閉指令信号を受ける前に前記タッチセンサ信号の出力値が第2範囲にあるか否かを監視し、前記タッチセンサ信号の値が前記第2範囲を超えることがなかった場合に、前記閉指令信号を受けた際に前記クラッチ手段の接続状態を継続することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の車両開閉体の駆動装置。
  4. 前記第1範囲は、前記第2範囲の全てを含むことを特徴とする、請求項3に記載の車両開閉体の駆動装置。
  5. 前記タッチセンサは、圧電センサであることを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれかの項に記載の車両用開閉体の駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102195064B1 (ko) * 2019-11-28 2020-12-24 주식회사 오토앤로봇 수동 개폐가 가능한 전동형 트렁크 개폐장치

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